JP2002308473A - シート材料の位置決め方法及び位置決め装置 - Google Patents
シート材料の位置決め方法及び位置決め装置Info
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Abstract
ート等のシート材料を精度良く位置決めできるシート材
料の位置決め方法及び位置決め装置を提供する。 【解決手段】 シート材料Sをセットするセットテーブ
ル12の周囲4辺に進退可能に位置決めバー20が配設
され、セットテーブル12の上方に所定ストローク昇降
可能な押圧バー30が配置され、シート材料Sの位置決
めバー20による位置決め操作時、押圧バー30を下降
させて、シート材料Sの反り変形やカール変形をなくし
て、フラット状態にシート材料Sを規制することによ
り、位置決め精度を高める。また、セットテーブル12
上にフリーベアリング13を設けることにより、シート
材料Sの滑りを良くしてカール変形を未然に防止する。
Description
ト、合成樹脂シート等、軟質のシート材料及び繊維板、
樹脂板等、比較的硬質のシート材料を適正位置に位置決
めできるシート材料の位置決め方法及び位置決め装置に
関する。
ラゲージサイドトリム等は、熱可塑性樹脂を混入する
か、バインダ性繊維を混入した成形不織布を加熱軟化処
理後、所望の型面形状を備えたコールドプレス成形型の
プレス成形により、所望形状に成形されている。
ールドプレス成形型に供給するまでの概要を図8を基に
説明すると、原反台車1上に積載されているシート材料
2を位置決め装置3に供給し、この位置決め装置3にお
いては、4方向エアシリンダ4の駆動により、位置決め
バー5をそれぞれ進退動作させ、シート材料2を適正位
置に位置決めし、その後、枠体6でシート材料2を保持
し、加熱炉7による加熱工程を経て、シート材料2を軟
化状態で成形型8に供給して、所要形状にコールドプレ
ス成形を行なっている。
セットテーブル3aの周囲4辺に位置決めバー5が配置
されており、図9,図10に示すように、位置決めバー
5を矢印方向に前進動作させることにより、セットテー
ブル3a上の適正位置にシート材料2の位置決めを行な
う。
テーブル3aの周囲にシリンダ駆動タイプの位置決めバ
ー5を配置する構成のものでは、例えば比較的硬質のシ
ート材料など、腰があり、水平なものについては有効に
位置決めが行なわれるものの、シート材料2が腰がなく
滑りづらい性質のものや、あるいは端末に反り変形が生
じているシート材料については、位置決めを行なうこと
ができず、また、位置決め精度も極めて悪いものになる
という不具合が指摘されている。
使用されるPPO(ポリフェニレンオキシド)樹脂から
なるシート材料2aであり、このシート材料2aの端末
が反り返った状態であれば、位置決めバー5が前進して
も、位置決めバー5はシート材料2aの裏面側に滑り込
んで、シート材料2aを押圧することができない。
ペット等、比較的柔らかい材質のシート材料2bにおい
ては、シート材料2b自体に重量があるため、位置決め
バー5で押圧しても、端末がカール変形するだけで、シ
ート材料2b全体が押圧されず、精度の良い位置決めが
困難になる。
れたもので、端末に反り変形が生じていたり、カール変
形により、位置決めが難しいシート材料においても、精
度の良い位置決め作業を可能としたシート材料の位置決
め方法及び位置決め装置を提供することを目的としてい
る。
に、この出願の請求項1に記載の発明は、搬送装置によ
り成形型に供給されるシート材料の位置決め方法であっ
て、方形状のセットテーブル上に載置されたシート材料
に対して、セットテーブルの周囲4辺に沿って設けられ
た位置決めバーをセットテーブルに向けて前進させるこ
とにより、セットテーブルの縦横方向に沿ってシート材
料を位置決めするとともに、この位置決め操作時、昇降
用シリンダを動作させ、押圧バーを下降させてシート材
料の反り、カールを規制しながら位置決め操作を行なう
ことを特徴とする。
としては、熱可塑性樹脂、あるいは熱可塑性繊維をバイ
ンダとした成形不織布、フエルト、ゴムシート、樹脂シ
ート等、軟質のシート材料の他に、PPO(ポリフェニ
レンオキシド)基材等比較的硬質のシート材料に適用す
ることもできる。
形型、ホットプレス成形型、真空成形型等、広範囲の成
形型に適用が可能である。
トテーブル上に載置されたシート材料をセットテーブル
に設けられているフリーベアリングにより滑らせ、シー
ト材料のカールを規制しながら位置決め操作を行なうよ
うにしたことを特徴とする。
装置により、成形型に供給されるシート材料を位置決め
するシート材料の位置決め装置であって、シート材料を
載置する方形状のセットテーブルと、このセットテーブ
ルの周囲4辺に沿って設けられる位置決めバー及び位置
決めバーを進退動作させる進退用シリンダと、セットテ
ーブルの上方に位置して、位置決めバーによるシート材
料の位置決め操作時、シート材料を上方から押圧し、反
り、カールを規制する押圧バー及び押圧バーを動作させ
る昇降用シリンダとからなることを特徴とする。
トテーブルのシート材料の載置面には、シート材料の位
置決め操作時、シート材料を滑らせるためのフリーベア
リングが設けられていることを特徴とする。
によれば、セットテーブル上に載置されたシート材料を
周囲4辺から位置決めバーにより押圧する際、上方から
押圧バーによりシート材料を押し下げるため、シート材
料に反り、カール等が生じることがなく、しかも、持ち
上がりによる逃げを回避できることから、位置決めバー
からの押圧力をシート材料に適切に作用させることがで
きる。
を設ければ、腰がなく滑りづらいシート材料であって
も、セットテーブル上をシート材料が円滑に滑るため、
カール等の変形が生じることがなく、位置決めバーから
の押圧力をシート材料に適切に作用させることができ
る。
位置決め方法及び位置決め装置の好適な実施の形態につ
いて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
装置の平面図、図2は同位置決め装置の側面図、図3乃
至図7は本発明に係るシート材料の位置決め方法におけ
る一連の作業を説明するもので、図3は原反台車からシ
ート材料を位置決め装置にセットする状態を示す説明
図、図4は位置決め装置にセットされたシート材料を示
す説明図、図5は同位置決め装置によるシート材料の位
置決め操作を示す説明図、図6は同位置決め装置におけ
る押圧バーによる作用を示す説明図、図7は位置決め処
理が済んだシート材料を加熱炉及び成形型に搬送する工
程を示す説明図である。
るシート材料の位置決め装置10の概略構成について説
明すると、位置決め装置10は、固定ベース11に方形
状のセットテーブル12が設けられており、このセット
テーブル12の4辺外周に沿って位置決めバー20が設
置されている。
20aとこの取付部20aから鉛直上方に延びる押圧部
20bとからなる断面L字状の長尺状の金属板から構成
され、進退動作用シリンダ21のピストンロッドに連結
される支持アーム22に位置決めバー20の取付部20
aが固定されている。
は、シート材料Sを位置決めバー20によりセットテー
ブル12の縦横方向に沿って位置決めを行なう際、シー
ト材料Sのカール変形や反り変形を抑え、シート材料S
をフラット状に維持することにより、位置決めバー20
からの押圧力を精度良く伝達するというものである。
0にあっては、押圧バー30が横方向2列及び縦方向2
列配置され、昇降用シリンダ31により押圧バー30は
所定ストローク上下動を行なう。
金属プレートを素材として、セットテーブル12の長手
方向に沿って延びる2列の押圧バー30a,30bと、
セットテーブル12の短手方向に沿って延びる2列の押
圧バー30c,30dの4枚のプレート体から構成さ
れ、上記押圧バー30a,30b,30c,30dは4
箇所の交差部分で溶接等により接合され、一体化構造と
なっている。
動手段としての昇降用シリンダ31は、2基設けられて
おり、この実施形態では、短手方向に沿って延びる押圧
バー30c,30dの中央の上面に昇降用シリンダ31
のピストンロッド31aの先端部分が固着されている。
により滑り性能に差異が生じるが、本発明に係る位置決
め装置10についてはセットテーブル12の上面にフリ
ーベアリング13が埋設されており、シート材料Sとし
て、重量の嵩む軟質シート材料を使用したとき、位置決
めバー20からの押圧力により、シート材料Sがカール
変形するという傾向を示すが、このフリーベアリング1
3により、セットテーブル12上をシート材料Sは円滑
に摺動する。
て、シート材料Sの位置決め方法について説明する。
尚、この方法に適用する素材としては、成形不織布を使
用し、本発明に係る位置決め装置10により適正に位置
決め処理を施した後、熱風加熱処理後、コールドプレス
成形用金型により所要形状に成形して、ラゲージサイド
トリムを成形する具体例に適用する。
に積載されているシート材料Sを搬送機41によりセッ
トテーブル12上にセットする。この搬送機41は、真
空パッド42によりシート材料Sを真空吸引力により保
持する形式であるが、クランプ機構やチャック機構を採
用しても良い。
ート材料Sをセットする際、セットテーブル12上方に
位置する押圧バー30は、シート材料Sのセット作業に
支障を与えない位置に退避している。
ル12上にシート材料Sがセットされた後、押圧バー3
0が図示しない搬送機構によりセットテーブル12の上
方に位置し、位置決め装置10のスイッチ(図示せず)
を操作すれば、進退用シリンダ21及び昇降用シリンダ
31が動作して、図4中位置決めバー20はセットテー
ブル12に近接する方向に前進動作を行なうとともに、
押圧バー30も下降を始める。
によりシート材料Sがセットテーブル12上の適切位置
に位置決めされた状態を示しており、この押圧バー30
は、位置決めバー20の鉛直部20bの上縁に当接する
位置まで下降を行なうが、押圧バー30がシート材料S
に与える作用は、例えば、図6(a)に示すように、P
PO(ポリフェニレンオキシド)樹脂シート等、比較的
硬質材料で、端末に反り変形が生じ易いシート材料のと
きなどは、反り部分Aが押圧バー30により下方向に押
圧され、位置決めバー20がシート材料Sを押圧する
際、裏面側に滑り込むことがなく、位置決めバー20に
より、シート材料Sの端末を適切に押圧することができ
る。
実施形態で使用する成形不織布で特に嵩高性の成形不織
布や、フエルト等を素材としたシート材料Sを位置決め
する際には、図示するように、位置決めバー20によ
り、シート材料Sの端末を押圧した際、シート材料Sが
軟質材料であり、比較的重量の嵩むシート材料であるた
め、点線に示すように、カールし易いが、このカール部
分Bを押圧バー30により下方向に押圧することによ
り、シート材料Sは実線に示すように、矢印方向にスラ
イドして、シート材料Sの位置決めを精度良く行なうこ
とができる。
分Aやカール部分Bを下方向に押圧処理することによ
り、位置決めバー20からの押圧力をシート材料Sに有
効に作用させることにより、精度の良い位置決めが可能
となる。尚、セットテーブル12上をシート材料Sを位
置決め処理する際、フリーベアリング13により特に重
量の嵩む軟質シート材料Sは、適切にスライド動作し
て、適切位置に有効に位置決めされる。
置決め装置10によりセットテーブル12上の適切位置
に位置決めされたシート材料Sは、搬送装置50により
搬送され、熱風加熱炉60内に投入されて、熱風加熱炉
60内で循環する熱風により所定温度まで加熱され、シ
ート材料Sの成形不織布内の熱可塑性樹脂バインダ、あ
るいは熱可塑性バインダ繊維が一部溶融して軟化状態と
なる。
で、コールドプレス用成形型70内に供給し、コールド
プレス成形用上下型71,72の型締めにより所要形状
に賦形され、ラゲージサイドトリム80を成形する。
のプレス成形では、シート材料Sが適正箇所に位置決め
されてセットされることから、成形不良が少なく、成形
時、発生する端材も少なくて済む等の利点がある。
材料の位置決め方法及び位置決め装置によれば、方形状
のセットテーブル上に載置されたシート材料を4辺の位
置決めバーを進退動作させてシート材料の位置決めを行
なう際、セットテーブルの上方から押圧バーを下降させ
て、シート材料のカール及び反りをなくして、シート材
料をフラット状に規制した状態で位置決めを行なうこと
が可能になるため、位置決め精度を向上させることがで
きるという効果を有する。
状態で位置決めバーによる位置決め作業が可能となるた
め、従来の位置決め装置では位置決めが困難であった材
料を使用でき、材料の自由度を大幅に向上させることが
できるという効果を有する。
にフリーベアリングを設ければ、位置決めバーによる位
置決め操作時、滑りにくい材質のシート材料でもフリー
ベアリングの作用によりセットテーブル上を円滑に摺動
するため、位置決め作業性を高めることができるという
効果を有する。
施形態を示す平面図である。
の原反台車からのセット作業を示す説明図である。
ブル上にラフにセットされたシート材料を示す説明図で
ある。
の位置決め工程を示す説明図である。
る(a)シート材料の反り変形部への適用状態、(b)
シート材料のカール変形部への適用状態をそれぞれ示す
説明図である。
位置決めしたシート材料を熱風加熱工程、プレス工程に
搬送する状態を示す説明図である。
図である。
位置決め工程を示す説明図である。
部の不具合を示す説明図、(b)カール変形部の不具合
を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 搬送装置(50)により成形型(70)
に供給されるシート材料(S)の位置決め方法であっ
て、方形状のセットテーブル(12)上に載置されたシ
ート材料(S)に対して、セットテーブル(12)の周
囲4辺に沿って設けられた位置決めバー(20)をセッ
トテーブル(12)に向けて前進させることにより、セ
ットテーブル(12)の縦横方向に沿ってシート材料
(S)を位置決めするとともに、この位置決め操作時、
昇降用シリンダ(31)を動作させ、押圧バー(30)
を下降させてシート材料(S)の反り、カールを規制し
ながら位置決め操作を行なうことを特徴とするシート材
料の位置決め方法。 - 【請求項2】 セットテーブル(12)上に載置された
シート材料(S)をセットテーブル(12)に設けられ
ているフリーベアリング(13)により滑らせ、シート
材料(S)のカールを規制しながら位置決め操作を行な
うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシート
材料の位置決め方法。 - 【請求項3】 搬送装置(50)により、成形型(7
0)に供給されるシート材料(S)を位置決めするシー
ト材料(S)の位置決め装置(10)であって、シート
材料(S)を載置する方形状のセットテーブル(12)
と、このセットテーブル(12)の周囲4辺に沿って設
けられる位置決めバー(20)及び位置決めバー(2
0)を進退動作させる進退用シリンダ(21)と、セッ
トテーブル(12)の上方に位置して、位置決めバー
(20)によるシート材料(S)の位置決め操作時、シ
ート材料(S)を上方から押圧し、反り、カールを規制
する押圧バー(30)及び押圧バー(30)を動作させ
る昇降用シリンダ(31)とからなることを特徴とする
シート材料の位置決め装置。 - 【請求項4】 セットテーブル(12)のシート材料
(S)の載置面には、シート材料(S)の位置決め操作
時、シート材料(S)を滑らせるためのフリーベアリン
グ(13)が設けられていることを特徴とする請求項3
に記載のシート材料の位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001114526A JP3948647B2 (ja) | 2001-04-12 | 2001-04-12 | シート材料の位置決め方法及び位置決め装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3948647B2 JP3948647B2 (ja) | 2007-07-25 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3948647B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014113625A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-26 | Mitsubishi Electric Corp | 横置き型メカニカル拡管装置 |
JP2015120534A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | 鈴茂器工株式会社 | フィルム材整列装置、それを有する食材包装装置およびフィルム材整列方法 |
JP2016055541A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | 東京応化工業株式会社 | 焼成装置、焼成方法、製造システム、及び製造方法 |
-
2001
- 2001-04-12 JP JP2001114526A patent/JP3948647B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016055541A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | 東京応化工業株式会社 | 焼成装置、焼成方法、製造システム、及び製造方法 |
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