JP2002308214A - 巻回体を結束する装置および方法ならびに長手状部材を巻取り・結束する装置および方法 - Google Patents

巻回体を結束する装置および方法ならびに長手状部材を巻取り・結束する装置および方法

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JP2002308214A
JP2002308214A JP2001117330A JP2001117330A JP2002308214A JP 2002308214 A JP2002308214 A JP 2002308214A JP 2001117330 A JP2001117330 A JP 2001117330A JP 2001117330 A JP2001117330 A JP 2001117330A JP 2002308214 A JP2002308214 A JP 2002308214A
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Hideki Takahara
秀樹 高原
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TANABE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】巻取りドラム4に保持された長手状部材の
巻回体の中空部分に配置された結束ひもチャック機構8
1によって、巻回体の外周面側から巻回体の結束予定箇
所付近に供給された結束ひもの両端部をチャッキング
し、結束ひもの両端部をチャッキングしている結束ひも
チャック機構81を回転させることによって、結束ひも
を撚り合わせる。 【効果】比較的簡単な構成でもって長手状部材の巻回体
を結束し得るにもかかわらず、巻回体の結束に用いられ
ている結束ひもの撚り合わせ部などによって、結束済み
巻取り品の包装フィルムなどが破れたり、また、取扱い
者の指や衣服などを傷つけたりする可能性が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻回状態の長手状
部材からなる巻回体を結束ひもによって結束する装置お
よび方法に関する。また、本発明は、長手状部材を巻取
りドラムに巻取って巻回体を構成し、この巻取りドラム
に巻取られた状態の巻回体を結束ひもによって結束する
装置および方法に関する。なお、本発明において、「長
手状部材」とは、ガス用ホース、油圧用ホースなどの耐
圧ホース、その他の各種ホース、敷居滑り用テープなど
の各種のテープ、被覆電線などの各種の電線、その他各
種のものを含んでいる。
【従来の技術】従来から、各種のホースや敷居滑り用テ
ープなどの長手状部材を巻取りドラムに巻取って巻取り
品を作製し、この巻取りドラムに巻取られたままの状態
の巻取り品(すなわち、巻回体)を塑性変形可能な結束
ひもによって結束するようにした長手状部材の自動巻取
り・結束装置が知られている。この従来の自動巻取り・
結束装置においては、まず、その軸心方向が垂直になる
ように配置した巻取りドラムに定長の長手状部材を巻取
って巻取り品を作製するようにしている。そして、この
巻取りドラムに巻取られたままの状態の巻取り品の中空
部分の結束予定箇所の近傍に材料結束ひもを上方から垂
らしてこの中空部分に挿入してから、この材料結束ひも
を上記巻取り品の内周面の一側端から他側端にまたがる
所定の長さに切断し、ついで、この定長の結束ひもをほ
ぼU字状に折り曲げるようにしている。この場合、定長
結束ひもの中央部分(すなわち、折り曲げ部)は、ほぼ
上記中空部分に配される。また、定長結束ひものほぼ直
線状の両脚部は、巻取り品の結束予定箇所を上下から挟
むように、上記中空部分から上記結束予定箇所の外周面
のさらに外側まで巻取り品の径方向の外方へと延びてい
る。ついで、ほぼU字状の定長結束ひもの両端部は、巻
取り品の結束予定箇所の外周面のさらに外側において、
結束ひもチャック機構によってチャッキングされる。そ
して、この結束ひもチャック機構が巻取り品の径方向に
沿った回転中心のまわりに回転するので、上記結束ひも
チャック機構によってチャッキングされている定長結束
ひもの両脚部が撚り合わされ、このために、巻取り品の
結束予定箇所が定長結束ひもによって結束される。そし
て、巻取り品は、必要に応じてさらに別の一箇所または
複数箇所を定長結束ひもによって同様にして結束されて
から、巻取りドラムから取り外される。なお、上述のよ
うに別の箇所を結束する場合には、巻取り品が保持され
ている巻取りドラムは、結束ひもチャック機構に対して
予め適当角度(例えば180°)回動する。したがっ
て、従来の自動巻取り・結束装置によれば、一本または
複数本の定長結束ひもによってその一箇所または複数箇
所を結束された結束済みの巻取り品を自動的にかつ大量
に作製することができる。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
構成された従来の自動巻取り・結束装置によれば、結束
ひもチャック機構は、巻取り品の結束予定箇所の外周面
のさらに外側においてほぼU字状の定長結束ひもの両端
部をチャッキングしてから、巻取り品の径方向に沿った
回転中心のまわりに回転することによって、定長結束ひ
もの両脚部を撚り合わせるようにしている。したがっ
て、従来の自動巻取り・結束装置によって作製された結
束済みの巻取り品においては、定長結束ひもの撚り合わ
せ部およびこれ連なる一対の自由端部がその結束箇所の
外周面からさらに外側に突出している。このために、定
長結束ひもの上記一対の自由端部および上記撚り合わせ
部(特に、結束ひもに埋設されている金属線)が結束済
み巻取り品の包装フィルムなどを破ったり、また、取扱
い者の指や衣服などを傷つけたりする欠点があった。本
発明は、従来の自動巻取り・結束装置の上述のような欠
点を比較的簡単な構成によって効果的に是正し得るよう
にしたものである。
【課題を解決するための手段】本発明は、その第1の観
点によれば、巻回状態の長手状部材からなる巻回体を結
束ひもによって結束する装置において、上記巻回体を上
記巻回状態に保持する巻回体保持枠と、上記巻回体保持
枠に保持された上記巻回体の外周面側から上記巻回体の
結束予定箇所付近に上記結束ひもを供給する結束ひも供
給機構と、上記結束予定箇所付近に供給された結束ひも
の両端部をチャッキングするために、上記巻回体保持枠
に保持された上記巻回体の中空部分(換言すれば、上記
巻回体保持枠の中空部分)に配置される結束ひもチャッ
ク機構と、上記結束ひもを撚り合わせるために、上記結
束ひもの上記両端部をチャッキングしている上記結束ひ
もチャッキング機構を回転させるチャック回転駆動機構
とを備えている。また、本発明は、その第2の観点によ
れば、巻回状態の長手状部材からなる巻回体を結束ひも
によって結束する方法において、巻回体保持枠によっ
て、上記巻回体を上記巻回状態に保持し、結束ひも供給
機構によって、上記巻回体保持枠に保持された上記巻回
体の外周面側から上記巻回体の結束予定箇所付近に、上
記外周面にまたがるように、上記結束ひもを供給し、上
記巻回体保持枠に保持された上記巻回体の中空部分に配
置された結束ひもチャック機構によって、上記結束予定
箇所付近に供給された結束ひもの両端部をチャッキング
し、チャック回転駆動機構によって、上記結束ひもの上
記両端部をチャッキングしている上記結束ひもチャック
機構を回転させて、上記結束ひもを撚り合わせるように
している。また、本発明は、その第3の観点によれば、
長手状部材を巻取りドラムに巻取って巻回体を構成し、
この巻取りドラムに巻取られた状態の巻回体を結束ひも
によって結束する装置において、上記長手状部材を巻取
って巻回状態に保持する巻取りドラムと、上記巻取りド
ラムを上記長手状部材の巻取りのために回転させるドラ
ム回転駆動機構と、上記巻取りドラムに保持された上記
巻回体の外周面側から上記巻回体の結束予定箇所付近に
上記結束ひもを供給する結束ひも供給機構と、上記結束
予定箇所付近に供給された結束ひもの両端部をチャッキ
ングするために、上記巻取りドラムに保持された上記巻
回体の中空部分(換言すれば、上記巻取りドラムの中空
部分)に配置される結束ひもチャック機構と、上記結束
ひもを撚り合わせるために、上記結束ひもの上記両端部
をチャッキングしている上記結束ひもチャック機構を回
転させるチャック回転駆動機構とを備えている。さら
に、本発明は、その第4の観点によれば、長手状部材を
巻取りドラムに巻取って巻回体を構成し、この巻取りド
ラムに巻取られた状態の巻回体を結束ひもによって結束
する方法において、ドラム回転駆動機構によって巻取り
ドラムを回転させて、上記巻取りドラムに上記長手状部
材を巻取って巻回状態に保持し、結束ひも供給機構によ
って、上記巻取りドラムに保持された上記巻回体の外周
面側から上記巻回体の結束予定箇所付近に、上記外周面
にまたがるように、上記結束ひもを供給し、上記巻取り
ドラムに保持された上記巻回体の中空部分に配置された
結束ひもチャック機構によって、上記結束予定箇所付近
に供給された結束ひもの両端部をチャッキングし、チャ
ック回転駆動機構によって、上記結束ひもの上記両端部
をチャッキングしている上記結束ひもチャック機構を回
転させて、上記結束ひもを撚り合わせるようにしてい
る。本発明の第1の実施態様によれば、前記第1〜第4
の観点における巻回体保持枠または巻取りドラムは、ハ
ブと、このハブの両側端にそれぞれ配置された第1およ
び第2のフランジとからなっている。そして、上記ハブ
および上記第1のフランジは第1の支持機構に支持され
るとともに、上記第2のフランジは第2の支持機構に支
持されているのが好ましい。また、上記ハブおよび上記
ハブおよび上記第1のフランジと、上記第2のフランジ
との少なくとも一方は、巻回体保持枠または巻取りドラ
ムから巻回体を取り外すために、他方に対して後退し得
るように構成されているのが好ましい。さらに、巻回体
保持枠または巻取りドラムには、上記一方のフランジか
ら上記ハブを通して上記他方のフランジに至るまでこの
巻取りドラムを径方向に貫通するように延びている切れ
目が、巻回体の結束予定箇所に対応して形成されている
のが好ましい。また、結束ひもチャック機構は、上記他
方のフランジの中央開孔から上記ハブの中央の中空部分
を通って上記一方のフランジの中央開孔まで挿入され、
そして、上記第2の支持機構に上記他方のフランジとと
もに後退し得るように支持されているのが好ましい。本
発明の第2の実施態様によれば、前記第1〜第4の観点
における結束ひも供給機構は、巻回体保持枠または巻取
りドラムに保持された巻回体の外周面側からこの巻回体
の結束予定箇所付近に結束ひもを上記外周面にまたがる
ように供給する結束ひもチャック機構を備えている。そ
して、上記結束ひも供給機構は、上記結束予定箇所付近
に供給されて上記結束ひもチャック機構にチャッキング
されている結束ひもの中央部分の両側付近を押圧して結
束ひもをほぼU字状に折り曲げる作動手段(図示の実施
例の場合には、一対の作動ローラ142)を備えている
のが好ましい。
【発明の実施の形態】つぎに、本発明をホース自動巻取
り・結束装置に適用した一実施例を図面を参照して説明
する。なお、このホース自動巻取り・結束装置は、ガス
用ホース、油圧用ホースなどの耐圧ホース、その他のホ
ース5(図1など参照)を所定の長さに切断するととも
にこの定長ホース5を巻取りドラム4(図1など参照)
に巻取って定長ホース5の巻取り品6を作製し、そし
て、この巻取り品6の1箇所または複数箇所を1本また
は複数本の結束ひも7(図2など参照)によって順次結
束して結束済みの巻取り品6(図11など参照)を作製
するように構成されている。(1)ホース自動巻取り・結束装置全体 まず、ホース自動巻取り・結束装置全体を概略的に説明
すると、このホース自動巻取り・結束装置は、図1およ
び図2に示すように、ホース供給機構1、ホース計測・
切断機構2および巻取り・結束装置本体3をそれぞれ備
えている。そして、ホース計測・切断機構2および巻取
り・結束装置本体3は、共通の作業台9上にそれぞれ配
置され、ホース供給機構1は、この作業台9の上流側に
配置されている。ホース供給機構1は、従来から一般的
に使用されているものであってよく、ハブおよび下側フ
ランジをそれぞれ有するホース供給部(図示せず)と、
ホース送り部(図示せず)とをそれぞれ備えている。そ
して、これらのハブおよび下側フランジは、バックテン
ションを生じるように、基台に回転自在に取付けられて
いる。さらに、上記ハブには、出発材料としてのきわめ
て長い材料ホース5が巻取られて巻回状態になっている
材料ホース巻回体8(図示せず)がこのハブを取り囲む
ように挿入されている。また、上記ホース送り部は、上
記ハブに挿入されている材料ホース巻回体8から繰り出
される材料ホース5を下流側のホース計測・切断機構2
に送り込むように構成されている。ホース計測・切断機
構2は、従来から一般的に使用されているものであって
よく、ホース定速送り部(図示せず)と、ホース計測部
(図示せず)と、ホース切断部(図示せず)と、ガイド
ローラ機構(図示せず)とをそれぞれ備えている。そし
て、このホース定速送り部によって下流側に向って送ら
れる材料ホース5が所定の長さだけ送られたことが上記
ホース計測部によって計測されると、この所定の長さの
ホース部分が上記ホース切断部によって上記材料ホース
5から順次切断される。さらに、これらの定長ホース5
は、上記ガイドローラ機構の上下一対のガイドローラお
よび左右一対のガイドローラによって正確に位置決めさ
れてから、下流側の巻取り・結束装置本体3の巻取りド
ラム4に順次送り込まれる。上記ホース計測・切断機構
2は、作業台9に対する上下方向および左右方向の位置
が自動的に変更され得るように構成されている。そし
て、ホース計測・切断機構2による巻取りドラム4への
定長ホース5の送り込み方向が巻取りドラム4に対する
定長ホース5の巻取り状態に応じて自動的に変化して、
定長ホース5が常に最適の方向に向って巻取りドラム4
に送り込まれるように構成されている。巻取り・結束装
置本体3は、本発明が適用された新規な構成を備えたも
のであって、図3〜図5にその概略が示されている。な
お、この巻取り・結束装置本体3は、上記定長ホース5
を巻取りドラム4に巻取って定長ホース5の巻取り品6
を作製し、そして、この巻取り品6の1箇所または複数
箇所(図示の実施例の場合には2箇所)を1本または複
数本(図示の実施例の場合には2本)の結束ひも7によ
って順次結束して結束済みの巻取り品6を作製するよう
に構成されている。なお、ホース5は、このホース5が
巻取りドラム4に巻取られている最中に、ホース計測・
切断機構2の前記ホース切断部によって所定の長さに切
断される。ついで、結束ひも7によって結束された巻取
り品6は、巻取りドラム4から図2に示す作業台9の落
し孔10を通してこの作業台9の下方に落下して自動的
に外部に取り出される。(2)巻取り・結束装置本体の構成 巻取り・結束装置本体3は、図3〜図10に示すよう
に、ハブ支持機構11および移動側フランジ支持機構1
2をそれぞれ有するホース巻取り機構13と、この移動
側フランジ支持機構12に取付けられている巻取り品結
束機構14と、ホース巻取り機構13の下流側に配置さ
れている結束ひも供給機構15とをそれぞれ備えてい
る。したがって、以下において、これらのホース巻取り
機構13、巻取り品結束機構14および結束ひも供給機
構15について項分け記載して順次説明する。 (a)ホース巻取り機構 ホース巻取り機構13のハブ支持機構11は、図3〜図
6に示すように、作業台9上に固定されかつ上流側およ
び下流側の前後一対の面がそれぞれ開口している箱型の
基台21を備えている。そして、この基台21には、従
動プーリ22がその一端部に取付けられた回転軸23が
回転自在に軸支されている。また、この回転軸23の他
端部には、複数個(図示の実施例の場合には4個)のハ
ブ支持体25が径方向には回転軸23に対して摺動可能
にかつ回転方向には回転軸23と一体となって回転する
ように取付けられている。さらに、この回転軸23の上
記他端部よりも多少上記一端部寄りには、フランジ支持
板24が固着されている。図6に示すように、フランジ
支持板24には、複数本(図示の実施例の場合には4
本)の連結杆26を介して複数枚(図示の実施例の場合
には2枚)の半円弧状のフランジ構成板27がそれぞれ
取付けられている。そして、これら複数枚のフランジ構
成板27によって、巻取りドラム4の一方のフランジで
ある固定側のフランジ28が構成されている。なお、固
定側フランジ28においては、これら複数枚のフランジ
構成板27が全体としてほぼ円環状のフランジ28を構
成するように円周方向に沿って順次配置され、この固定
側フランジ28の中央部分には、開孔29が形成されて
いる。そして、これらのフランジ構成板27の相互の境
界部分には、この開孔29から固定側フランジ28の外
周囲まで連通して延びかつ固定側のフランジ28の厚さ
方向に貫通している複数個(図示の実施例の場合には2
個)の切れ目30が形成されている。さらに、複数枚の
フランジ構成板27のうちの1枚のフランジ構成板(図
示の実施例の場合には、ホース巻取り動作の開始時点で
上側に存在するフランジ構成板)27のホース巻取り空
間37側の面には、図5に示すように、ホース挟持用突
起部40が設けられている。なお、このホース挟持用突
起部40は、ハブ32の外周面との間にホース5の直径
よりもやや狭い間隙を形成している。そして、ホース計
測・切断機構2から巻取りドラム4に送り込まれてくる
定長ホース5の下流側の先端が上記狭い間隙に差し込ま
れてホース挟持用突起部40とハブ32の外周面との間
に自動的に挟着されるように構成されている。図6に示
すように、ハブ支持体25には、円弧状に湾曲したハブ
構成板31が開孔29に挿通された状態でそれぞれ取付
けられている。そして、これら複数枚(図示の実施例の
場合には4枚)のハブ構成板31によって、巻取りドラ
ム4のハブ32が構成されている。なお、ハブ32にお
いては、これら複数枚のハブ構成板31が全体としてほ
ぼ円筒状のハブ32を構成するように円周方向に沿って
順次配置され、このハブ32の中央部分33は中空にな
っている。そして、これらのハブ構成板31の相互の境
界部分には、このハブ32の軸心方向の一端から他端へ
と連通して延びかつ上記中空の中央部分32からハブ3
2の外周面まで貫通している切れ目34が形成されてい
る。また、これら複数個の切れ目34のうちの幾つか
(図示の実施例の場合には2個)の切れ目34は、固定
側フランジ28の切れ目30にそれぞれ対応している。
複数枚のハブ構成板31は、ハブ支持体25をエアシリ
ンダなどの駆動手段(図示せず)によりコイルばねなど
の付勢手段に逆らって回転軸23の径方向における中心
に向ってそれぞれ駆動することによって、上記径方向に
おける中心に向って移動させることができる。そして、
この移動によって、ハブ32の径は、図6に示す状態か
ら一時的に小さくなることができる。図6に示すよう
に、基台21には、取付け枠35が取付けられ、この取
付け枠35には、ハブ32のほぼ径方向(図示の実施例
の場合には上下方向)および場合によってはさらに軸心
方向に対してそれぞれ位置の調整が可能な押えローラ3
6が取付けられている。なお、この押えローラ36は、
巻取りドラム4のホース巻取り空間37(図5など参
照)に臨んでいて、ハブ32に巻取られる定長ホース5
の巻取り品6がほつれるのを防止するためにこの巻取り
品6の外周面に接触することができる。フランジ支持板
24には、1本または複数本(図示の実施例の場合には
2本)の押し棒38が取付けられ、これらの押し棒38
はエアシリンダなどの駆動手段によって往復動(図示の
実施例の場合には、それらの軸心方向に沿った直線往復
動)が可能に構成されている。そして、フランジ構成板
24には、押し棒38に対応して貫通孔39が形成され
ているので、押し棒38の往動時には、その先端部はフ
ランジ構成板24の貫通孔39を通してホース巻取り空
間37に突入することができる。ホース巻取り機構13
の移動側フランジ支持機構12は、図3〜図5に示すよ
うに、作業台9上に固定された基台41を備えている。
そして、この基台41上には、移動台42が巻取りドラ
ム4の軸心方向に沿って直線往復動し得るように取付け
られている。また、移動台42上には、支持板43が直
立した状態で固定され、この支持板43には、径の大き
い筒状の回転軸44が回転自在に軸支されている。そし
て、この回転軸44のハブ32側の一端部には、フラン
ジ支持板45が取付けられ、他端部には、従動プーリ4
6が取付けられている。図3〜図5に示すように、フラ
ンジ支持板45には、複数本(図示の実施例の場合には
4本)の連結杆66を介して複数枚(図示の実施例の場
合には2枚)の半円弧状のフランジ構成板47がそれぞ
れ取付けられている。そして、これら複数枚のフランジ
構成板47によって、巻取りドラム4の他方のフランジ
である移動側フランジ48が構成されている。さらに、
移動台2がハブ支持機構11に向って前進した前進位置
にあるときには、移動側フランジ48がハブ32に近接
する。したがって、一対のフランジ28、48およびハ
ブ32によって、巻回体保持枠として機能する両フラン
ジ付きの巻取りドラム4が構成される。そして、この巻
取りドラム4の軸心方向はほぼ水平方向である。また、
移動台42がハブ支持機構11から遠ざかる方向に後退
した後退位置にあるときには、移動側フランジ48がハ
ブ32および固定側フランジ28から遠ざかっている。
したがって、固定側フランジ28およびハブ32によっ
て、ハブ32とこのハブ32の両側端にそれぞれ配置さ
れた一対のフランジ28、48とからなる片フランジ付
きの巻取りドラム4が構成される。複数枚のフランジ構
成板47は、図3〜図5に示すように、固定側のフラン
ジ28の複数枚のフランジ構成板27と実質的に同一の
配置形態を有していてよい。したがって、移動側のフラ
ンジ48は、固定側のフランジ28の中央開孔29およ
び複数個の切れ目30にそれぞれ相当する中央開孔49
および複数個の切れ目50をそれぞれ有している。そし
て、固定側フランジ28の中央開孔29、ハブ32の中
央の中空部分33および移動側フランジ48の中央開孔
49は、互いにほぼ同径であって、順次連通している。
また、固定側フランジ28の切れ目30は、はぶ32の
切れ目34を通して移動側フランジ48の切れ目50ま
で連通している。したがって、巻取りドラム4には、固
定側フランジ28からハブ32を通して移動側フランジ
48に至るまで巻取りドラム4を径方向に貫通するよう
に延びている複数個(図示の実施例の場合には2個)の
切れ目が形成されている。そして、これら複数個の切れ
目は、巻取り品6の結束予定箇所にそれぞれ対応してい
る。ホース巻取り機構13は、図3〜図5に示すよう
に、基台21および基台41にそれぞれ隣接して配置さ
れた第1の駆動機構51および第2の駆動機構52を備
えている。そして、この第1の駆動機構51は、ギヤボ
ックス付きのモータ53を有し、このモータ53の回転
軸54には、駆動プーリ55が取付けられている。ま
た、この駆動プーリ55と従動プーリ22との間には、
駆動用タイミングベルト56が掛け渡され、この駆動用
タイミングベルト56は、基台21に取付けられたテン
ションプーリ57にも掛けられている。モータ53の回
転軸54は、図2〜図5に示すように、自在継手60を
介して移動側フランジ支持機構12に隣接する位置まで
延び、左右一対の軸受け58、59によって回転可能に
軸支されている。そして、この回転軸54のスプライン
軸部には、駆動プーリ61が軸心方向には摺動可能でか
つ回転方向には一体となって回転するように取付けられ
ている。さらに、この駆動プーリ61と従動プーリ46
との間には、駆動用タイミングベルト62が掛け渡さ
れ、この駆動用タイミングベルト62は、支持板43に
取付けられたテンションプーリ63にも掛けられてい
る。したがって、図2〜図5に示すように、モータ53
が正方向に回転駆動して回転軸65が正回転すると、こ
の回転軸65の正回転は、駆動プーリ55、駆動用タイ
ミングベルト56および従動プーリ22を介して回転軸
23(ひいては、ハブ32および固定側フランジ28)
に伝達されるので、ハブ32および固定側フランジ28
は正回転する。また、上記回転軸65の正回転は、駆動
プーリ61、駆動用タイミングベルト62および従動プ
ーリ46を介して筒状回転軸44(ひいては、移動側フ
ランジ48)にも伝達されるので、移動側フランジ48
も正回転する。この場合、駆動用ベルト56、62とし
てタイミングベルトを用いているので、移動側フランジ
48の回転は、ハブ32および固定側フランジ28の回
転と実質的に同期している。第2の駆動機構52は、図
2〜図5に示すように、ギヤボックス付きのモータ64
を有し、このモータ64の回転軸65は送りねじ構造に
なっている。そして、この送りねじ構造の回転軸65
は、移動台42の下面に取付けられた雌ねじ構造の従動
部材(図示せず)にねじ込まれている。したがって、モ
ータ64が正方向または逆方向に回転駆動して回転軸6
5が正回転または逆回転すると、移動台42は前記前進
位置に向って前進するか、あるいは、前記後退位置に向
って後退する。 (b)巻取り品結束機構 巻取り品結束機構14は、図3〜図5および図7に示す
ように、ホース巻取り機構13の移動側フランジ支持機
構12の移動台42上に固定された基台71を備えてい
る。そして、この基台71上には、巻取りドラム4の軸
心方向に沿って直線往復動し得るように第1の移動台7
2が支持されている。また、この第1の移動台72上に
は、巻取りドラム4の軸心方向とは直交する水平方向に
沿って直線往復動し得るように第2の移動台73が支持
されている。図7に示すように、第2の移動台73上に
は、支持板74が取付けられ、この支持板74には、モ
ータ75が支持されている。そして、このモータ75の
回転軸には、駆動プーリ76が取付けられている。ま
た、支持板74には、支持枠77が取付けられ、この支
持枠77には、第1および第2の取付け板78、79が
さらに取付けられている。図7に示すように、第1の支
持板78には、その一端部にスプライン軸部を有する回
転軸80が回転自在に軸支され、このスプライン軸部に
は、結束ひもチャック機構81の基板82が回転軸81
の軸心方向には直線往復動可能にかつ回転方向には一体
に回転するように取付けられている。さらに、回転軸8
0のスプライン軸部とは反対側の端部には、従動プーリ
83が固定され、この従動プーリ83と駆動プーリ76
との間には、駆動用タイミングベルト(図示せず)が掛
け渡されている。また、結束ひもチャック機構81の基
板82には、上下一対のU字状チャック爪部材84、8
5が支軸86、87によってそれぞれ回動可能に取付け
られている。そして、これら一対のU字状チャック爪部
材84、85は、ばねなどの付勢手段(図示せず)によ
って互いに閉塞する方向(すなわち、結束ひも7をチャ
ッキングする方向)に弾性的に付勢されている。また、
U字状チャック爪部材84、85には、傾斜面をそれぞ
れ有する被押圧部90、91が上下一対設けられてい
る。したがって、図7に示すモータ75が回転駆動して
駆動プーリ76が回転すると、上記駆動用タイミングベ
ルトを介して従動プーリ83が回転する。そして、この
従動プーリ83の回転が結束ひもチャック機構81の基
板82(ひいては、上下一対のU字状チャック爪部材8
4、85)に伝達されるので、これらのチャック爪部材
84、85は、モータ75の回転に実質的に同期して、
回転軸80を支点として(換言すれば、巻取りドラム4
の軸心方向とはほぼ直交する回転中心のまわりを)回転
する。図7に示すように、支持板74と第1の取付け板
78との間に配置された第2の取付け板79には、チャ
ック解除機構95が設けられている。また、このチャッ
ク解除機構95は、第2の取付け板79に取付けられた
エアシリンダなどの駆動手段88を備えている。そし
て、この駆動手段88のピストン89には、二叉状作動
部材92が連結され、この二叉状作動部材92の上下一
対の作動腕部の先端部には、上下一対の作動ローラ9
3、94が設けられている。したがって、図7に示す駆
動手段88が往動方向に駆動すると、ピストン89(ひ
いては、二叉状作動部材92)は結束ひもチャック機構
81に向って前進するので、二叉状作動部材92の上下
一対の作動ローラ93、94は、チャック爪部材84、
85の被押圧部90、91の傾斜面にそれぞれ接触して
これらの傾斜面を押圧する。このために、チャック爪部
材84、85は、上記付勢手段の付勢力に逆らって支軸
86、87を支点として上方および下方にそれぞれ回動
するので、互いに閉塞していたチャック爪部材84、8
5は互いに開放する。なお、この開放状態において、駆
動手段が復動方向に駆動すると、上述の開放動作の場合
とは丁度逆の動作が行われるので、チャック爪部材8
4、85は上記付勢手段の付勢力によって互いに閉塞す
る。巻取り品結束機構14の支持枠77(ただし、支持
板74に対応する部分を除く)、従動プーリ83、結束
ひもチャック機構81およびチャック解除機構95は、
図5に示すように、移動側フランジ支持機構12の従動
プーリ46の中央の中空部分から筒状の回転軸44の中
央の中空部分、フランジ支持板45の中央の中空部分、
複数本の連結杆66に囲まれた空間および移動側フラン
ジ48の中央の中空部分に順次挿入されて、従動プーリ
83、第1の取付け板78および結束ひもチャック機構
81(その被押圧部90、91を除く大部分)が移動側
フランジ48から外方に突出している。そして、結束ひ
もチャック機構81が巻取りドラム4の径方向において
この巻取りドラム4のホース巻取り空間37に対応した
位置に配置され得るように構成されている。したがっ
て、結束チャック機構81は、移動側フランジ支持機構
12の移動台42が前進位置にあるときには、通常、図
5に示すように、ハブ32の中央の中空部分33および
固定側フランジ28の開孔29に挿入されている。図7
に示す第1の移動台72は、移動側フランジ支持機構1
2の移動台42が後退するときに、エアシリンダなどの
第1の駆動手段(図示せず)が往動方向に作動すること
によって移動台42に対してハブ32側とは反対の方向
に向って後退する。したがって、支持枠77とこの支持
枠77に取付けられている各部材(結束ひもチャック機
構81など)とは、移動側フランジ48よりもさらに余
分に後退するので、結束ひもチャック機構81は、移動
側フランジ48の中央開孔49からほとんどまたは全く
突出しなくなる。そして、上記第1の駆動手段が復動方
向に作動すると、結束ひもチャック機構81は移動側フ
ランジ48などに対して元の状態に復動する。図7に示
す第2の移動台73は、後に詳述するように結束ひも供
給機構15によって供給される定長結束ひも7を結束ひ
もチャック機構81がチャッキングするときに、エアシ
リンダなどの第2の駆動手段(図示せず)が往動方向に
作動することによって、従動プーリ83側から結束ひも
チャック機構81側に向って往動する。したがって、結
束ひもチャック機構81による定長結束ひも7のチャッ
キングが可能になる。そして、このチャッキングの後
に、上記第2の駆動手段が復動方向に作動するので、第
2の移動台73が元の位置まで復動するとともに、結束
ひも7が結束ひもチャック機構81によって引張られて
所定の形状で所定の位置に保持される。 (c)結束ひも供給機構 結束ひも供給機構15は、図8〜図10に示すように、
作業台9上にガイド機構(図示せず)によって直線往復
動し得るように配置されかつ上流側および下流側の前後
一対の面がそれぞれ開口している箱型の移動台101を
備えている。そして、この移動台101の下面板部10
1b上には、送りねじ102の先端部を回転自在に支持
している支持板103が設けられている。また、この送
りねじ102の基端側には、操作ハンドル104が設け
られ、送りねじ102の中間部分は、作業台9に固定さ
れた雌ねじ取付け板105の雌ねじ106にねじ込まれ
ている。したがって、操作ハンドル104を時計方向ま
たは反時計方向に回転させることによって、送りねじ1
02(ひいては、移動台101)が雌ねじ取付け板10
5に対して上流側または下流側にそれぞれ移動する。図
8〜図10に示すように、移動台101の上面板部10
1aには、左右一対のガイド軸107がスラスト軸受
(図示せず)を介して上下方向に直線往復動可能に取付
けられている。そして、これら一対のガイド軸107の
下端部には、共通の連結板108が取付けられ、また、
一対のガイド軸107の上端部には、左右方向にほぼ水
平に延びている昇降板110が取付けられている。さら
に、移動台101の上面板部101aには、一対のガイ
ド軸107の間において、エアシリンダなどの駆動手段
109も取付けられている。そして、この駆動手段10
9の作動ピストン(図示せず)は、昇降板110に連結
されている。したがって、駆動手段109の往動および
復動によって、上記作動ピストンが昇降板110を上方
に押圧および下方に牽引するので、昇降板110が一対
のガイド軸107にガイドされて上昇および下降する。
図8〜図10に示すように、昇降板110の一方の立上
がり部101aには、モータ111が取付けられてい
る。そして、このモータ111の回転軸(図示せず)
は、カップリング112を介して送りねじ113の一端
部に連結されている。また、この送りねじ113の他端
部は、昇降板110の他方の立上り部110bに取付け
られている。さらに、この送りねじ113には、左右一
対のチャック爪取付台114a、114bがそれぞれ取
付けられている。なお、送りねじ102は、左右方向に
おける一半部分と他半部分とで雄ねじが互いに逆に切ら
れている。そして、これら一対のチャック爪取付台のう
ちの一方のチャック爪取付台114aと他方のチャック
爪取付台114bとでは、互いに逆に切られた雄ねじが
ねじ込まれている。したがって、モータ111が正回転
および逆回転したときに、一対のチャック爪取付台11
4a、114b(ひいては、一対ずつのチャック爪部材
122a、122b)は、送りねじ102によって互い
に逆方向にねじ送りされて互いに遠ざかる方向および互
いに近づく方向に直線往復動するように構成されてい
る。図8〜図10に示すように、昇降板110の左右一
対の立上り部110a、110bには、ガイド軸115
の左右一対の両端部がそれぞれ取付けられている。そし
て、このガイド軸115は、左右一対のチャック爪取付
台114a、114bに挿通されているので、ガイド軸
115は、これら一対のチャック爪取付台114a、1
14bの上記直線往復動が円滑に行われるのを助勢す
る。また、昇降板110には、この昇降板110の他方
の立上り部110bに対向する支持板116が取付けら
れ、この支持板116によって送りねじ113およびガ
イド軸115が支持されている。図8〜図10に示すよ
うに、左右一対のチャック爪取付台114a、114b
には、L字状の補助取付け板121a、121bがそれ
ぞれ取付けられている。そして、これら一対の補助取付
け板121a、121bには、それぞれの対が結束ひも
チャック機構を構成する一対ずつのチャック爪部材12
2a、122bを有するチャック爪支持台123a、1
23bが取付けられている。また、チャック爪支持台1
23aには、図8〜図10において図示を省略している
が、図13〜図21に示すように、結束ひも切断機構を
構成する一対の切断部材124がチャック爪部材122
aに隣接して設けられている。そして、これら一対の切
断部材124は、一対のチャック爪部材122aと一対
のチャック爪部材122bとの間に位置している。図8
〜図10に示すように、作業台9上には、結束ひも供給
リール125を回転自在かつ着脱可能に支持するリール
支持機構(図示せず)が配置されている。そして、この
リール支持機構には、材料結束ひも7が結束ひも巻回体
を構成するようにそれに予め巻取られている結束ひも供
給リール125が取付けられている。なお、結束ひも7
は、図11に示すように、ビニル樹脂などの合成樹脂か
らなる薄い帯状体7aのほぼ中央部分に、この帯状体7
aの本来の厚みよりも径が大きくかつ塑性変形可能な金
属線(すなわち、針金)7bを埋設したものであってよ
いから、それ自体も塑性変形可能である。図8および図
9に示すように、昇降板110の前記他方の立上り部1
10b付近には、支持台126が取付けられている。そ
して、この支持台126上には、送りねじ113の軸心
方向に沿って直線往復動し得るように移動台127が支
持されている。また、この移動台127上には、結束ひ
も供給リール125から繰り出された材料結束ひも7が
その巻き癖を取られるためにそれぞれ通過する一対ずつ
2組の矯正ローラ128、129がそれぞれ配置されて
いる。さらに、移動台127上には、一対の矯正ローラ
129を通過した材料結束ひも7がチャッキングされる
一対のチャック爪部材130が配置され、これら一対の
チャック爪部材130は結束ひもチャック機構を構成し
ている。また、移動台127上には、チャック爪部材1
30を通過した材料結束ひも7をガイドする一対のガイ
ドローラ131が配置されている。したがって、移動台
127の上記往復動によって、一対ずつ2組の矯正ロー
ラ128、129および一対のチャック爪部材130も
同様に往復動する。図8〜図10に示すように、移動台
101の上面板部101a上には、互いに対向する一対
の支持脚132を介して支持台133が取付けられてい
る。そして、この支持台133上には、送りねじ102
の軸心方向とは直交する水平方向に沿って直線往復動し
得るように、移動台134が支持されている。また、移
動台134上には、L字状の支持板140が固定され、
この支持板140上には、結束ひもチャック機構を構成
する一対のチャック爪部材135が設けられている。そ
して、これら一対のチャック爪部材135は、支持板1
40上に設けられた昇降機構136によって、上下方向
に直線往復動し得るように構成されている。上記昇降機
構136は、エアシリンダなどの駆動手段137と、こ
の駆動手段137によって上下方向に駆動されかつ上記
一対のチャック爪部材135が互いに閉塞および開放し
得るように取付けられたチャック爪取付け部材138
と、このチャック爪取付け部材138を昇降可能にガイ
ドするガイド部材139とを備えている。さらに、上記
一対のチャック爪部材135は、下方からこれらの一対
チャック爪部材135の間まで上昇してくる定長結束ひ
も7をチャッキングするように構成されている。図8〜
図10に示すように、支持板140の立上り部140a
には、一対の支持軸141が昇降機構136の両側に位
置するようにスラスト軸受を介して直線往復動可能に支
持されている。そして、これら一対の支持軸141の前
端部には、定長結束ひも7を折り曲げるのに用いられる
一対の作動ローラ142が上下方向をそれらの軸心方向
とするようにそれぞれ回転可能に支持されている。ま
た、これら一対の支持軸141の後端部には、共通の連
結板143が取付けられている。以上において説明した
一対ずつのチャック爪部材122a、122b、13
0、135は、一対のチャック爪部材84、85の場合
と同様に、閉塞方向または開放方向への移動をばねなど
の付勢手段によって行うとともに、開放方向または閉塞
方向への移動をエアシリングなどの駆動手段によって行
うことができる。また、上記一対ずつのチャック爪部材
122a、122b、130、135および上記一対の
チャック爪部材84、85は、閉塞方向および開放方向
への両方の移動をエアシリングなどの駆動手段の往動お
よび復動によって行うこともできる。図8〜図10に示
すように、支持板140の立上り部140aには、エア
シリンダなどの駆動手段134が固定されている。そし
て、この駆動手段134の駆動軸に取付けられた連結杆
145は、一対の支持軸141のうちの一方の支持軸に
連結されている。したがって、駆動手段134が往動方
向または復動方向に駆動したときに、この駆動手段13
4の上記駆動軸が往動または復動するので、この駆動軸
に連結杆145を介して連結されている上記一方の支持
軸141(ひいては、一方の作動ローラ142)が往動
または復動する。そして、これに伴って、上記一方の支
持軸141に連結板143を介して連結されている他方
の支持軸141(ひいては、他方の作動ローラ142)
が往動または復動する。結束ひも供給機構15は、結束
ひも計測機構(図示せず)をさらに備えている。そし
て、この結束ひも計測機構は、送りねじ113の回転量
を検出することによって、一対のチャック爪部材122
bにチャッキングされている材料結束ひも7が所定の長
さだけ送られたことを計測する。また、一対の切断部材
124は、この計測結果にもとづいて、上記材料結束ひ
も7からこの所定の長さの結束ひも部分を順次切断す
る。(3)巻取り・結束装置本体の動作 図1〜図10に示すホース自動巻取り・結束装置を使用
するに際しては、まず、つぎの項〜項に記載する初
期設定を行う。 図1および図2に示すホース供給機構1の前記ホー
ス供給部に配置された材料ホース巻回体8を構成する材
料ホース7をその外周端から手動によって引き出して、
ホース供給機構1の前記ホース送り部ならびにホース計
測・切断機構2の前記ホース定速送り部、前記ホース計
測部、前記ホース切断部および前記ガイドローラ機構に
それぞれ掛け渡す。 図1および図2に示すホース計測・切断機構2から
巻取りドラム4に送り込まれるホース5の下流側の先端
がホース挟持用突起部40とハブ32の外周面との間に
形成された前記狭い間隙に対応するように、ホース計測
・切断機構2の作業台9に対する上下方向および左右方
向の位置を手動によって調整する。 図8〜図10に示す結束ひも供給機構15の結束ひ
も供給リール125に配置された結束ひも巻回体を構成
する材料結束ひも7をその外周端から手動によって引き
出して、一対ずつ2組の矯正ローラ128、129、一
対のチャック爪部材130、一対のガイドローラ13
1、一対のチャック爪部材122a、一対の切断部材1
24(図13〜図21参照)および一対のチャック爪部
材122bにそれぞれ掛け渡す。 ホース巻取り機構13の巻取りドラム4に定長ホー
ス5が巻取られて構成される巻取り品6の外径の大きさ
に対応するように、結束ひも供給機構15の操作ハンド
ル104を手動により時計方向または反時計方向に回転
させて移動台101を上流側または下流側に移動させる
ことによって、図8〜図10に示す移動台101を巻取
りドラム4に対する所望の位置に持ちきたす。 図1〜図10に示すホース自動巻取り・結束装置の
電源ボタン(図示せず)をオンにして、巻取り品6およ
びホース5に関する必要な情報をコンピュータ制御部
(図示せず)に入力する。 上述の項〜項に記載した初期設定が終了した後に、
ホース自動巻取り・結束装置の起動ボタン(図示せず)
をオンにすると、ホース巻取り、結束ひも供給、巻取り
品結束および巻取り品取出しの各工程がそれぞれ自動的
にかつ連続的に行われる。したがって、これらの各工程
における巻取り・結束装置本体3の動作を以下において
項分け記載して順次説明する。 (a)ホース巻取り工程 上記項〜項に記載した初期設定が終了したときに
は、移動台42はハブ支持機構11に向って前進してい
る前進位置に復動している。そして、上記項に記載し
た初期設定が終了しているので、ホース計測・切断機構
2によって材料ホース5が巻取りドラム4に送り込まれ
ると、この材料ホース5の下流側の先端部がホース挟持
用突起部40とハブ32の外周面との間に形成された前
記狭い間隙に差し込まれてホース挟持用突起部40とハ
ブ32の外周面との間に自動的に挟着される。ついで、
図3〜図5に示すモータ53が所定の回転数だけ回転駆
動すると、ハブ支持機構11の回転軸23(ひいては、
固定側フランジ28およびハブ32)および移動側フラ
ンジ支持機構12の回転軸44(ひいては、移動側フラ
ンジ48)が所定の回転数だけ回転する。したがって、
巻取りドラム4が所定の回転数だけ回転して材料ホース
5がこの巻取りドラム4に巻取られる。なお、この所定
の回転数(換言すれば、巻取り品6の巻回数)は、長手
状部材としてのホース5の種類、用途などに応じた複数
回(例えば、5〜30回)であってよい。そして、材料
ホース5のこの巻取られる部分は、この巻取りの最中
に、ホース計測・切断機構2の前記ホース切断部によっ
て切断されて定長ホース5となる。また、上記巻取りの
際に、ホース計測・切断機構2は、ホース5が図11お
よび図12に示すように巻取りドラム4に規則的に巻取
られるのを助勢するために、作業台9に対する上下方向
および左右方向の位置を自動的に変更する。ついで、モ
ータ53の回転駆動が停止すると、巻取りドラム4に
は、図11および図12に示すような定長ホース巻回体
(すなわち、ホース巻取り品)6が作製される。ただ
し、この時点においては、巻取り品6は結束ひも7によ
る結束を施されていない。なお、この定長ホース巻回体
6は、その巻き終わり端から巻きほぐれるのを防止する
ために、その外周面を押さえローラ36によって押さえ
られている。 (b)結束ひも供給工程 上記項〜項に記載した初期設定が終了したときに
は、一対ずつのチャック爪部材122a、122b、1
30、135および一対の切断部材124は図13に示
す復動位置にそれぞれ移動している。そして、上記項
に記載した初期設定が終了しているので、後に「(4)
結束ひも供給・結束工程」の項において図17を参照し
てとして詳述するように、ほぼ直線状の定長結束ひも7
が一対のチャック爪部材135によって巻取り品6の結
束予定箇所の外周面付近まで順次持ちきたされる。この
場合、ほぼ直線状の定長結束ひも7は、ハブ32の切れ
目34、固定側フランジ28の切れ目30および移動側
フランジ48の切れ目50にそれぞれ対向する位置(例
えば、巻取りドラム4の真横)に巻取り品6の外周面側
から持ちきたされて、巻取り品6の外周面の一側端から
他側端にまたがるように配置される。 (c)巻取り品結束工程 一対のチャック爪部材135によって巻取り品6の結束
予定箇所の外周面付近まで持ちきたされた定長結束ひも
7の両脚部は、後に「(4)結束ひも供給・結束工程」
の項において図17を参照して詳述するように、一対の
作動ローラ142によってほぼU字状に折り曲げられて
巻取り品6の結束予定箇所の左右両側面に向って移動す
る。この際、定長結束ひも7および一対の作動ローラ1
42は、固定側フランジ28の切れ目30および移動側
フランジ48の切れ目50を通して巻取り品6に近づく
ことができる。したがって、定長結束ひも7が巻取り品
6の外周面の一側端から他側端にまたがるようにこの巻
取り品6の結束予定箇所の両側面に近接または接触する
とともに、一対の作動ローラ142が定長結束ひも7を
介して上記両側面に近接または接触する。ついで、定長
結束ひも7は、後に「(4)結束ひも供給・結束工程」
の項において図18〜図20を参照して詳述するよう
に、巻取り品6の中央の中空部分(換言すれば、巻取り
ドラム4の中央の中空部分)に配置されている一対のチ
ャック爪部材84、85によってその両端部をチャッキ
ングされる。そして、このチャッキング状態において一
対のチャック爪部材84、85が回転軸80を支点とし
て回転(すなわち、自転)することによって、巻取り品
6が第1の結束予定箇所を定長結束ひも7によって結束
される。この際、定長結束ひも7の撚り合わせ部7cの
基部およびその近傍は、ハブ32の切れ目34を介して
巻取り品6の結束予定箇所の内周面に接触する。つい
で、図3〜図5に示すモータ53が回転駆動して巻取り
ドラム4が180°(すなわち、半回転)だけ回転して
から、巻取り品6が上述の場合と同様にして2本目の定
長結束ひも7によって結束される。そして、この2本目
の定長結束ひも7によって結束される巻取り品6の結束
箇所は、図11および図12に示すように、1本目の定
長結束ひも7によって結束される結束箇所とは180°
異なる位置である。 (d)巻取り品取出し工程 まず、図3〜図5に示すモータ64が回転駆動して移動
側フランジ支援機構12の移動台42がハブ支持機構1
1から遠ざかる方向に後退して後退位置まで往動するの
で、移動側フランジ48がハブ32および固定側フラン
ジ28から遠ざかって、両者の間に巻取り品6が落下で
きる間隙が生じる。そして、図7に示す巻取り品結束機
構14の第1の移動台72が上記移動台42に対してハ
ブ32とは反対の方向に向って後退して、支持枠77、
結束ひもチャック機構81などが移動側フランジ48の
中央開孔49からほとんどまたは全く突出しなくなる。
これとともに、ハブ支持体25が前記駆動手段によって
駆動されるので、ハブ32の径が図6に示す状態よりも
小さくなる。ついで、押し棒38が前記駆動手段によっ
て駆動されてその先端部がフランジ構成板24の貫通孔
39を通してホース巻取り空間37に突入する。したが
って、このホース巻取り空間37内の巻取り品6は、押
し棒38によって移動側フランジ48に向ってハブ32
から押し出されるので、ハブ32と移動側フランジ48
との間隙から自重によって下方に落下する。そして、こ
の結束済みの巻取り品6は、図2に示す落し孔10を通
して作業台9の下方にさらに落下して自動的に外部に取
り出される。上記(a)項〜(d)項に記載した工程に
よって図11および図12に示す結束済みの巻取り品6
を作製することができる。なお、図11および図12に
示す結束済みの巻取り品6においては、定長結束ひも7
の撚り合わせ部7cおよびこれに連なる一対の自由端部
7dが巻取り品6の中央の中空部分(換言すれば、巻取
り品6の包絡面(すなわち、エンベロープ)によって囲
まれる領域)内に納まっている。特に、図示の実施例に
おいては、撚り合わせ部7cが上記中空部分の(軸心と
は直交する方向における)ほぼ中心に位置している。な
お、本発明の巻取り品6においては、結束ひも7の撚り
合わせ部7cが上記中空部分内に納まっているのが好ま
しく、上記一対の自由端部7dも上記中空部分内に納ま
っているのがさらに好ましい。図示の実施例において
は、巻取りドラム4をそれぞれ構成しているハブ構成板
31、固定側フランジ構成板24および移動側フランジ
構成板41ならびにこれらに関連する部材が、各部の寸
法などの異なる別の部材に交換可能に構成されている。
そして、この交換によって、定長ホース5の太さ、長さ
などの種類、巻取り品6の軸心方向における厚み、外
径、内径の大きさなどの種類が異なる巻取り品6が、共
通のホース自動巻取り・結束装置でもって作製される。(4)結束ひも供給・結束工程 つぎに、図8〜図10に示す結束ひも供給機構15によ
る結束ひも供給工程および図7に示す巻取り品結束機構
14による巻取り品結束工程を図13〜図20を参照し
てさらに詳細に説明する。 (a)第1の供給・結束工程(図13) 図13の鎖線で示す状態は、前記項に記載した初期設
定終了時である。そして、この図13の鎖線で示す状態
において、図13の実線で示すように、一対のチャック
爪部材122bが材料結束ひも7の先端部をその両側か
らチャッキングする。 (b)第2の供給・結束工程(図14) 図14の鎖線で示す状態は、図13の実線で示す状態と
同一である。そして、この図14の鎖線で示す状態にお
いて、図14の実線で示すように、一対のチャック爪部
材122aと、材料結束ひも7をチャッキングしている
一対のチャック爪部材122bとが、互いに遠ざかる方
向に直線的に往動する。また、一対の切断部材124
は、一対のチャック爪部材122aに伴われて同様に往
動する。したがって、材料結束ひも7は、一対のチャッ
ク爪部材122bの往動量だけ引き出される。 (c)第3の供給・結束工程(図15) 図15の鎖線で示す状態は、図14の実線で示す状態と
同一である。そして、この図15の鎖線で示す状態にお
いて、図15の実線で示すように、一対のチャック爪部
材122aが材料結束ひも7をその両側からチャッキン
グする。さらに、一対のチャック爪部材122a、12
2bによってチャッキングされた材料結束ひも部分が一
対の切断部材124の往動によってその両側から挟まれ
て切断されるので、一対のチャック爪部材122bによ
って片持ちされたほぼ直線状の定長結束ひも7が得られ
る。また、一対のチャック爪部材135が定長結束ひも
7の真上まで直線的に往動する。 (d)第4の供給・結束工程(図16) 図16の鎖線で示す状態は、図15の実線で示す状態と
同一である。ただし、図13〜図15においては、一対
のローラ142、巻取り品6および一対のチャッキング
爪部材84、85の図示を省略している。そして、この
図16の鎖線で示す状態において、図16の実線で示す
ように、一対の切断部材124が復動するとともに、昇
降板110が往動して上昇する。なお、昇降板110が
上昇すると、一対のチャック爪部材135が相対的に下
降して定長結束ひも7の中間部分をその両側からチャッ
キングする。ついで、一対のチャック爪部材122bが
定長結束ひも7のチャッキングを解除してから、昇降板
110が復動して下降する。また、一対のチャック爪部
材130が材料結束ひも7をその両側からチャッキング
した後に、一対のチャック爪部材122aが材料結束ひ
も7のチャッキングを解除する。 (e)第5の供給・結束工程(図17) 図17の鎖線で示す状態は、図16の実線で示す状態と
同一である。そして、この図17の鎖線で示す状態にお
いて、図17の実線で示すように、一対のチャック爪部
材135が往動して定長結束ひも7を巻取り品6の結束
予定箇所の外周面付近にこの外周面の一側端から他側端
にまたがるように持ちきたす。ついで、一対の作動ロー
ラ142が巻取り品6に近づくように往動してほぼ直線
状の定長結束ひも7の中央部分の両側付近を押圧するこ
とによって、定長結束ひも7をほぼU字状に折り曲げる
ので、定長結束ひも7の両脚部は、巻取り品6の結束予
定箇所の両側面に近接するか接触する。 (f)第6の供給・結束工程(図18) 図18の鎖線で示す状態は、図17の実線で示す状態と
同一である。そして、この図18の鎖線で示す状態にお
いて、図18の実線で示すように、一対のチャック爪部
材84、85がほぼU字状の定長結束ひも7の両端部を
その上下両側からチャッキングする。ついで、一対のチ
ャック爪部材135が定長結束ひも7のチャッキングを
解除して元の位置まで復動するとともに、一対の作動ロ
ーラ142が元の位置まで復動する。さらに、一対のチ
ャック爪部材130が一対のチャック爪部材122aに
向って往動するので、材料結束ひも7の先端部は、一対
のチャック爪部材122aの間および一対の切断部材1
24の間からさらに一対のチャック爪部材122bに向
って押し出される。 (g)第7の供給・結束工程(図19) 図19の一点鎖線で示す状態は、図18の実線で示す状
態と同一である。そして、この図19の一点鎖線で示す
状態において、図19の二点鎖線および実線で示すよう
に、ほぼU字状の定長結束ひも7をチャッキングしてい
る一対のチャック爪部材84、85が巻取り品6の外周
面に定長結束ひも7の中間部分を近接または接触させる
ように復動する。さらに、材料結束ひも7をチャッキン
グしている一対のチャック爪部材122aと、一対のチ
ャック爪部材122bとが互いに近づく方向に直線的に
復動する。また、一対の切断部材124は、一対のチャ
ック爪部材122aに伴われて同様に復動する。したが
って、材料結束ひも7は、一対のチャック爪部材122
aの復動量だけ引き出される。ついで、一対のチャック
爪部材122bが材料結束ひも7をその両側からチャッ
キングし、その後、図19の二点鎖線で示す状態にある
一対のチャック爪部材122aが材料結束ひも7のチャ
ッキングを解除する。なお、図19の実線で示す状態
は、巻取り品6、定長結束ひも7および一対のチャック
爪部材84、85を除く結束ひも供給機構部分について
は、図13の実線で示す状態と実質的に同一である。 (h)第8の供給・結束工程(図20) 図20の鎖線で示す状態は、図19の実線で示す状態と
同一である。そして、この図20の鎖線で示す状態にお
いて、図20の実線で示すように、一対のチャック爪部
材84、85が所定の複数回だけ回転することによっ
て、定長結束ひも7の両脚部がこの所定の複数回(例え
ば3回〜15回)だけ互いに撚り合わせられるので、巻
取り品6の所定の結束予定箇所が定長結束ひも7によっ
て結束される。このとき、一対のチャック部材84、8
5は、定長結束ひも7の形状の変化に伴って前記付勢手
段の付勢力に逆らって上記所定の結束予定箇所に近づく
ように多少往動する。ついで、一対のチャック部材8
4、85は、定長結束ひも7の両端部のチャッキングを
解除して図16に示す元の位置に復動する。一方、図2
0の実線で示す状態は、上記結束ひも供給機構部分につ
いては、図16の実線で示す状態と実質的に同一であ
る。したがって、上記結束ひも供給機構部分は、図19
の実線で示す状態から、図14および図15に示す場合
と同様の結束ひも供給工程を経て、図20の実線で示す
状態になる。上記(a)項〜(h)項に記載した工程
は、初期設定終了時から巻取り品6を一本の定長結束ひ
も7によって一箇所だけ結束するまでを示している。そ
して、上記(h)項に記載した工程の後には、巻取り品
6の結束予定位置が180°入れ代ったり、巻取り品6
が新しく入れ代ったりすることを除いて、図17の鎖線
で示す状態から図20の実線で示す状態までの各工程が
順次繰り返して連続的に行われる。なお、上述の実施例
においては、巻取り品6の2箇所を2本の結束ひも7に
よってそれぞれ結束するようにした。しかし、結束ひも
7によって結束する巻取り品6の結束箇所は、1箇所で
もよく、また、3箇所以上でもよい。なお、巻取り品6
の結束箇所を例えば4箇所にする場合には、巻取り品結
束工程において、図3〜図5に示すモータ53によって
巻取りドラム4を90°ずつ回転させながら順次結束を
行うように構成するとともに、固定側フランジ28の切
れ目30からハブ32の切れ目34を通して移動側フラ
ンジ48の切れ目50に至る巻取りドラム4の切れ目を
巻取りドラム4に90°間隔で4個設ければよい。ま
た、上述の実施例においては、ハブ32と一方のフラン
ジ28とを固定側の支持機構11に設けるとともに、他
方のフランジ48を移動側の支持機構12に設け、巻取
り品取出し工程において上記他方のフランジ48を後退
位置まで往動させてハブ32と上記他方のフランジ48
との間に巻取り品6を落下させるための間隙を生じさせ
ている。しかし、ハブ32と上記一方のフランジ28と
を移動側としかつ上記他方のフランジ48を固定側とす
ることも可能である。また、上述の実施例においては、
巻回体保持枠として機能する巻取りドラム4の軸心方向
をほぼ水平方向にして縦型とした。しかし、巻取りドラ
ム4の軸心方向をほぼ垂直方向または斜め方向にして横
型または傾斜型としてもよい。また、上述の実施例にお
いては、巻回体保持枠として機能する巻取りドラム4を
ハブ32とこのハブ32の両側端にそれぞれ配置された
一対のフランジ28、48とから構成した。しかし、上
述のように横型または傾斜型の巻取りドラム4にする場
合などには、一対のフランジ28、48のうちの上側の
フランジを必要に応じて省略することができる。さら
に、上述の実施例においては、巻取り品6の複数の結束
箇所を結束する際に、共通の結束ひも供給機構15、共
通の結束ひもチャック機構81および共通のチャック回
転駆動機構75、76、83を用いて1箇所ずつ順次結
束するようにした。しかし、巻取り品6の複数の結束箇
所を個別の機構を用いて複数箇所(例えば2箇所)を同
時に結束するようにしてもよい。
【発明の効果】請求項1および2に記載した発明によれ
ば、比較的簡単な構成でもって長手状部材の巻回体から
結束済みの巻回体を作製し得るにもかかわらず、巻回体
の結束に用いられている結束ひもの撚り合わせ部などに
よって、結束済み巻取り品の包装フィルムなどが破れた
り、また、取扱い者の指や衣服などを傷つけたりする可
能性が少ない。また、請求項3および4に記載した発明
によれば、比較的簡単な構成でもって長手状部材から巻
回体を作製し、さらに、この巻回体から結束済みの巻回
体を作製し得るにもかかわらず、巻回体の結束に用いら
れている結束ひもの撚り合わせ部などによって、結束済
み巻取り品の包装フィルムなどが破れたり、また、取扱
い者の指や衣服などを傷つけたりする可能性が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をホース自動巻取り・結束装置に適用し
た一実施例における装置全体の概略斜視図である。
【図2】図1に示すホース自動巻取り・結束装置の装置
全体の概略平面図である。
【図3】図1に示す巻取り・結束装置本体の、結束ひも
供給機構を省略した状態での斜視図である。
【図4】図3に示す巻取り・結束装置本体の、図3とは
異なる角度位置から見た斜視図である。
【図5】図3に示す巻取り・結束装置本体の正面図であ
る。
【図6】図3に示す巻取り・結束装置本体のホース巻取
り機構のハブ支持機構の斜視図である。
【図7】図3に示す巻取り・結束装置本体の巻取り品結
束機構の、巻取りドラムを省略した状態での斜視図であ
る。
【図8】図3に示す巻取り・結束装置本体の結束ひも供
給機構の斜視図である。
【図9】図8に示す結束ひも供給機構の平面図である。
【図10】図8に示す結束ひも供給機構の側面図であ
る。
【図11】図1に示すホース自動巻取り・結束装置によ
って作製された巻取り品の斜視図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿った断面図で
ある。
【図13】図8に示す結束ひも供給機構および図7に示
す巻取り品結束機構による概略的な第1の供給・結束工
程図である。
【図14】図13と同様の第2の供給・結束工程図であ
る。
【図15】図13と同様の第3の供給・結束工程図であ
る。
【図16】図13と同様の第4の供給・結束工程図であ
る。
【図17】図13と同様の第5の供給・結束工程図であ
る。
【図18】図13と同様の第6の供給・結束工程図であ
る。
【図19】図13と同様の第7の供給・結束工程図であ
る。
【図20】図13と同様の第8の供給・結束工程図であ
る。
【符号の説明】
4 巻取りドラム(巻回体保持枠) 5 ホース(長手状部材) 6 巻取り品(巻回体) 7 結束ひも 7d 結束ひもの自由端部(両端部) 15 結束ひも供給機構 23 回転軸(ドラム回転駆動機構) 44 筒状回転軸(ドラム回転駆動機構) 81 結束ひもチャック機構 83 従動プーリ(チャック回転駆動機構)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻回状態の長手状部材からなる巻回体を結
    束ひもによって結束する装置において、 上記巻回体を上記巻回状態に保持する巻回体保持枠と、 上記巻回体保持枠に保持された上記巻回体の外周面側か
    ら上記巻回体の結束予定箇所付近に上記結束ひもを供給
    する結束ひも供給機構と、 上記結束予定箇所付近に供給された結束ひもの両端部を
    チャッキングするために、上記巻回体保持枠に保持され
    た上記巻回体の中空部分に配置される結束ひもチャック
    機構と、 上記結束ひもを撚り合わせるために、上記結束ひもの上
    記両端部をチャッキングしている上記結束ひもチャッキ
    ング機構を回転させるチャック回転駆動機構とを備えた
    巻回体の結束装置。
  2. 【請求項2】巻回状態の長手状部材からなる巻回体を結
    束ひもによって結束する方法において、 巻回体保持枠によって、上記巻回体を上記巻回状態に保
    持し、 結束ひも供給機構によって、上記巻回体保持枠に保持さ
    れた上記巻回体の外周面側から上記巻回体の結束予定箇
    所付近に、上記外周面にまたがるように、上記結束ひも
    を供給し、 上記巻回体保持枠に保持された上記巻回体の中空部分に
    配置された結束ひもチャック機構によって、上記結束予
    定箇所付近に供給された結束ひもの両端部をチャッキン
    グし、 チャック回転駆動機構によって、上記結束ひもの上記両
    端部をチャッキングしている上記結束ひもチャック機構
    を回転させて、上記結束ひもを撚り合わせるようにした
    巻回体の結束方法。
  3. 【請求項3】長手状部材を巻取りドラムに巻取って巻回
    体を構成し、この巻取りドラムに巻取られた状態の巻回
    体を結束ひもによって結束する装置において、 上記長手状部材を巻取って巻回状態に保持する巻取りド
    ラムと、 上記巻取りドラムを上記長手状部材の巻取りのために回
    転させるドラム回転駆動機構と、 上記巻取りドラムに保持された上記巻回体の外周面側か
    ら上記巻回体の結束予定箇所付近に上記結束ひもを供給
    する結束ひも供給機構と、 上記結束予定箇所付近に供給された結束ひもの両端部を
    チャッキングするために、上記巻取りドラムに保持され
    た上記巻回体の中空部分に配置される結束ひもチャック
    機構と、 上記結束ひもを撚り合わせるために、上記結束ひもの上
    記両端部をチャッキングしている上記結束ひもチャック
    機構を回転させるチャック回転駆動機構とを備えた長手
    状部材の巻回・結束装置。
  4. 【請求項4】長手状部材を巻取りドラムに巻取って巻回
    体を構成し、この巻取りドラムに巻取られた状態の巻回
    体を結束ひもによって結束する方法において、 ドラム回転駆動機構によって巻取りドラムを回転させ
    て、上記巻取りドラムに上記長手状部材を巻取って巻回
    状態に保持し、 結束ひも供給機構によって、上記巻取りドラムに保持さ
    れた上記巻回体の外周面側から上記巻回体の結束予定箇
    所付近に、上記外周面にまたがるように、上記結束ひも
    を供給し、 上記巻取りドラムに保持された上記巻回体の中空部分に
    配置された結束ひもチャック機構によって、上記結束予
    定箇所付近に供給された結束ひもの両端部をチャッキン
    グし、 チャック回転駆動機構によって、上記結束ひもの上記両
    端部をチャッキングしている上記結束ひもチャック機構
    を回転させて、上記結束ひもを撚り合わせるようにした
    長手状部材の巻回・結束方法。
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