JP2013184753A - 束線装置及び束線方法 - Google Patents

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龍吾 鈴木
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隆広 佐藤
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【課題】比較的長い同径の線材を複数本まとめて束ねて束線を得ると共に、そのような束線を連続して行う。
【解決手段】本発明の束線装置は、回転手段30により回転して一端が係止された線材11を巻回する複数のリール12と、単一のスプール13から繰出されて複数のリールに別々に巻回された所定の長さの複数本の線材のそれぞれの他端を集めて押さえる線材他端押さえ手段70と、複数のリールと線材他端押さえ手段の間に設けられ複数のリールから複数本の線材を他端側から集められた状態で引出す引出手段55とを備える。線材他端押さえ手段が、第一押さえ手段71と第二押さえ手段72とを備え、回転手段は、リールの外周に接触して回転する接触ローラ31が回転軸に設けられた電動モータ32と、電動モータ32を移動させて接触ローラ31を複数のリールの外周に選択的に接触させるモータ移動手段33とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、比較的長い同径の線材を複数本まとめて束ねる束線装置及び束線方法に関するものである。
従来、電動機のマグネットコイル等の複数の線材を束ねて束線を形成し、この束線を巻線機へ供給する束線装置として、所定間隔をおいて配置された一対の静滑車と、一対の静滑車の間を移動可能に配置された複数の一対の動滑車と、単一のボビンから供給された一本の線材と、一対の動滑車の一方と一対の静滑車の一方とに交互に掛け渡された線材の先端部を固定する線材固定部と、一対の動滑車の他方と一対の静滑車の他方とに交互に掛け渡される制御用線材と、制御用線材の一方の端部を固定する制御用線材固定部と、制御用線材を供給すると共に制御用線材の他方の端部を巻取り可能な制御用線材供給部とを備えたことを特徴とする束線装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この束線装置によれば、単一のボビンから供給された一本の線材は、一対の動滑車の一方と一対の静滑車の一方とに交互に掛け渡されることで、これらの動滑車と静滑車との間で複数本とされる。ここで、制御用線材供給部によって、一対の動滑車の他方と一対の静滑車の他方とに交互に掛け渡された制御用線材を巻取ることによって、一対の動滑車の一方と一対の静滑車の一方との間の間隔を大きくすることができる。これに伴い、動滑車と静滑車との間で複数本とされた線材の長さが所望の長さになるまで、単一のボビンから一本の線材を引出すことができる。この場合には、例えば制御用線材の張力を調整するための張力調整器を、一つだけ備えることによって、複数本とされた線材の各張力を同等の値に設定することができ、装置構成が複雑化することを防止しつつ、複数本の線材の張力調整を容易に行うことができるとしている。
特開2003−12230号公報
しかし、この束線装置は、一対の動滑車の一方と一対の静滑車の一方との間の間隔を大きくすることにより、複数本とされた線材の長さを所望の長さとする。けれども、その束線装置の設置場所との関係で、一対の動滑車の一方と一対の静滑車の一方との間の広げられる間隔には必然的に限界が生じる。このため、その限界の間隔を越えて一対の動滑車の一方と一対の静滑車の一方との間の間隔を大きくすることはできずに、その限界の間隔を越えた長さの束線を得ることはできない不具合があった。よって、比較的長い線材から成る束線を得るような場合には、比較的大きな束線装置が必要となり、その装置を設置するための比較的広い設置場所を必要とする不具合がある。
また、従来の束線装置では、ボビンから繰出される一本の線材を一対の動滑車の一方と一対の静滑車の一方とに交互に掛け渡すことで、これらの動滑車と静滑車との間で複数本とする。このため、そのボビンから繰出される線材の長さが複数本の線材と成り得る長さに満たない場合には、新たなボビンを準備してこの新たなボビンから複数本の線材と成り得る長さの線材を新たに繰出すことが行われる。すると、複数本の線材と成り得る長さに満たない線材は不要となり、廃棄されることになるけれども、その廃棄される線材の長さが比較的長く成り、無駄が多くなるという問題もあった。
更に、従来の束線装置では、複数の線材を束ねて束線を形成し、この束線をそのまま巻線機へ供給して巻線に供するので、その巻線機における巻線が終了しなければ、次の束線をすることができず、次の束線ができなければ、次の巻線もできないことになる。このため、巻線機にあっては、連続的な巻線が困難になり、束線装置にあっては、連続的な束線が困難になる不具合がある。このため、束線を複数準備して連続的な巻線を可能とすべく、束線のみを連続して行うような束線装置が熱望されていた。
本発明の目的は、設置場所の広さを越えるような比較的長い同径の線材を複数本まとめた束を連続して得る束線装置及び束線方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、複数の線材からなる束を、用いられる線材の無駄を比較的少なくした状態で得る束線装置及び束線方法を提供することにある。
本発明の束線装置は、回転手段により回転して一端が係止された線材を巻回する複数のリールと、単一のスプールから繰出されて複数のリールに別々に巻回された所定の長さの複数本の線材のそれぞれの他端を集めて押さえる線材他端押さえ手段と、複数のリールと線材他端押さえ手段の間に設けられ複数のリールから複数本の線材を他端側から集められた状態で引出す引出手段とを備える。
この場合、線材他端押さえ手段は、線材を解放可能に押さえる第一押さえ手段と、第一押さえ手段に隣接して設けられ少なくとも第一押さえ手段による線材の解放時に線材を押さえる第二押さえ手段とを備えることが好ましく、回転手段は、リールの外周に接触して回転する接触ローラが回転軸に設けられた電動モータと、電動モータを移動させて接触ローラを複数のリールの外周に選択的に接触させるモータ移動手段とを備えることが好ましい。
また、引出手段は、複数のリールに別々に巻回された所定の長さの複数本の線材のそれぞれの他端を集めて複数の線材から成る束とする集束部材と、集束部材に隣接して集束部材により束ねられた複数の線材を解放可能に把持する固定把持装置と、固定把持装置に隣接して固定把持装置より下流側の束ねられた複数の線材を解放可能に把持する可動把持装置と、可動把持装置を線材の長手方向に移動させる移動装置とを備えることが好ましく、固定把持装置と可動把持装置と移動装置と線材他端押さえ手段が集束部材を回転中心して一体的に回転可能に設けられることが好ましい。
更に、一のリールに所定の長さ巻回された後の線材を切断して,切断により形成される線材の一方の端部をスプールから繰出される線材の一端として把持するとともに,切断された線材の他方の端部を一のリールに所定の長さ巻回された線材の他端とする切断把持装置と、一のリールに所定の長さ巻回された線材の他端を引出手段を介して線材他端押さえ手段に案内する線材他端搬送手段と、切断把持装置に把持された線材の一端を切断把持装置から移動させて他のリールに係止させる線材一端搬送手段とを更に備えることもできる。
一方、本発明の束線方法は、単一のスプールから繰出された所定の長さの線材をリールに巻回させた後に線材を切断することを繰り返して複数のリールに所定の長さの線材をそれぞれ巻回させる線材貯線工程と、複数のリールに別々に巻回された所定の長さの複数本の線材を束ねて複数のリールから引出す引出工程とを有する。
この場合、線材貯線工程においてリールに線材が巻回される毎に複数のリールにそれぞれ巻回された線材の他端を集めて押さえ、引出工程において複数本の線材を他端側から集められた状態で複数のリールから引出すことが好ましい。また、線材貯線工程と引出工程の間に複数のリールから引出されたそれぞれの線材を張設する張設工程を含ませることが好ましく、線材の他端の押さえが、線材を解放可能に押さえる第一押さえ手段と、第一押さえ手段に隣接して設けられ少なくとも第一押さえ手段による線材の解放時に線材を押さえる第二押さえ手段により行われることが好ましい。
本発明の束線装置及び束線方法では、線材をリールに巻回させ、そのリールに巻回された線材の長さに相当する長さの線材の束を得るので、その束線装置のために比較的広い設置場所は必要としない。そして、線材がそのリールに巻回可能の長さである限り、束線装置の設置場所の広さを越えた比較的長い線材の束を得ることができる。
また、本発明の束線装置及び束線方法では、単一のスプールから線材を繰出すけれども、その線材はリールに所定の長さ巻回させた後に切断されるので、スプールから繰出される線材の長さが、その所定の長さに満たない場合にだけ、その線材は使用不能となる。よって、複数本の線材と成り得る長さに満たない線材を使用不能とする従来に比較して、本発明では、用いられる線材の無駄をその従来のものと比較して少なくすることができる。
更に、本発明の束線装置及び束線方法では、巻線機における巻線と別に、複数の線材を束ねて線材の束を形成するので、巻線と関係なく、束線のみを連続して行うことができる。そして、得られた複数の束を巻線機に供することにより、その巻線機における連続的な巻線が可能となる。
本発明実施形態における束線装置の搬送手段を除く斜視図である。 その束線装置により線材を最初のリールに巻回する上面図である。 その束線装置により線材を最後のリールに巻回する図2に対応する上面図である。 その束線装置の複数のリールから線材を引出して線材の束を得る図2に対応する上面図である。 図2のA−A線拡大図である。 その回転手段を示す拡大図である。 図3のB−B線拡大図である。 図4のC−C線拡大図である。 図8のD−D線拡大図である。 図8のE−E線拡大図である。 図8のF−F線拡大図である。 その線材他端押さえ手段を示す斜視図である。 図8のG−G線拡大図である。 その線材他端押さえ手段に線材の他端が案内された状態を示す斜視図である。 その線材他端押さえ手段の第一押さえ手段によりその線材の他端が押さえられた状態を示す図14に対応する斜視図である。 その線材他端押さえ手段の第二押さえ手段によりその線材の他端が更に押さえられた状態を示す図14に対応する斜視図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図16に、本発明の束線装置10を示す。この束線装置10は、比較的長い同径の線材11を複数本まとめて束ねる装置10であって、線材11を巻回する複数のリール12を備える(図1〜図6)。なお、各図にあっては、互いに直交するX、Y及びZの3軸を設定し、Y軸が複数のリール12の軸方向である略水平前後方向を示し、X軸がそれら複数のリール12に巻取られ又は引出される線材11が延びる方向である略水平横方向、Z軸が鉛直方向に延びるものとし、この束線装置10の構成について説明する。
図1〜図5に示すように、この束線装置10には、複数の脚部10a(図5)を有する基台10bを備え、この基台10bのX軸方向の一端であって、Y軸方向の中央部分に線材11が巻回されたスプール13が載置され、このスプール13が線材11の供給源となる。この実施の形態における線材11は電動機等の巻線に使用される被覆銅線であって、断面が円形を成すいわゆる丸線が用いられる。けれども、この線材11は断面が方形を成すいわゆる角線であっても良い。そして、スプール13の近傍の基台10bには支持棒14が立設され、そのスプール13の上方であってその支持棒14の上部に、スプール13から解きほぐされて繰出される線材11に所定の張力を加えるテンション装置16が取付けられる。
図5に示すように、このテンション装置16は、支持棒14に取付けられた支持板17と、その支持板17に設けられてスプール13から繰出された線材11を通過させる通過板17aと、その通過板17aを通過した線材11を転向させる転向プーリ18aと、その転向プーリ18aにより転向した線材11を繰り回す一対の繰り回しプーリ18b,18cと、その一対の繰り回しプーリ18b,18cを通過した線材11を旋回させる可動プーリ18dとを備える。支持板17には湾曲棒19の基端が固定され、その湾曲棒19の先端に可動プーリ18dが取付けられる。この可動プーリ18dを旋回した線材11はX軸方向の他端側に向かうように構成され、可動プーリ18dは湾曲棒19によりX軸方向の一端側に向かうように付勢される。湾曲棒19は、その可動プーリ18dを付勢することにより線材11が弛むようなことを防止するように構成される。
図1〜図5に示すように、基台10bのX軸方向の他端側には第一テーブル21が設けられ、その第一テーブル21の天板21aにはY軸方向に延びる一対のレール22,22がX軸方向に離間して設けられる。その一対のレール22,22には、可動台23が移動可能に搭載される。図5に詳しく示すように、可動台23は、一対のレール22,22上を移動可能に構成された直線運動ブロック23aと、レール22,22を跨いでそのブロック23aにネジ止めされた台座23bとを有する。この直線運動ブロック23aはレール22,22と対に販売される市販のものであって、この直線運動ブロック23aを用いることにより、可動台23がレール22,22上を移動する抵抗を軽減するものである。
図1〜図5に戻って、一対のレール22,22の間には搬送ネジ軸24が設けられる。一対のレール22,22に長手方向に移動可能に設けられた可動台23には搬送ネジ軸24に螺合する搬送雌ネジ部材25(図5)が固定される。搬送ネジ軸24は、サーボモータ26により回転可能に構成される。そして、そのモータ26が駆動して搬送ネジ軸24が回転すると、それに螺合する搬送雌ネジ部材25が可動台23と共に一対のレール22,22に沿ってその長手方向であるY軸方向に移動するように構成される。
可動台23には、そのY軸方向の両端部に支持壁27,27がそれぞれ立設され、この一対の支持壁27,27にY軸方向に延びて架設された支持軸28(図5)に複数のリール12が互いに密着してその同軸となる回転軸をY軸方向にして回転可能に支持される。この実施の形態では一対の支持壁27,27にZ軸方向に所定の間隔を空けて二本の支持軸28,28が架設され、これら二本の支持軸28,28に複数のリール12がそれぞれ枢支される。このように枢支されたリール12を回転させる回転手段30が、これらのリール12に隣接して設けられる。
図2〜図6に示すように、この実施の形態では、複数のリール12にX軸方向の他端側から並ぶ支持台29,29が、支持脚29aを介してZ軸方向の上下に並んで可動台23に設けられ、これらの支持台29,29にリール12を回転させる回転手段30がそれぞれ設けられる。この実施の形態における回転手段30は、リール12の外周に接触して回転する接触ローラ31が回転軸に設けられた電動モータ32(図2〜図4)と、その電動モータ32を移動させて接触ローラ31を複数のリール12の外周に選択的に対向させるモータ移動手段33とを備える。
モータ移動手段33は、電動モータ32(図2〜図4)が取付けられた取付台34をY軸方向に移動させるY軸方向アクチュエータ33と、その取付台34をX軸方向に移動させるシリンダ36とを備える。Y軸方向アクチュエータ33は、支持台29,29にY軸方向に伸びて固定されたハウジング33aと、サーボモータ35bよって回転駆動されるボールネジ33cと、このボールネジ33cに螺合して平行移動する従動子35dによって構成され、その従動子35dに取付台34がシリンダ36(図6)を介して取付けられる。そして、図6に詳しく示すように、従動子33dと取付台34の間に介装されたシリンダ36は、圧縮エアの供給又は排出により取付台34を従動子33dに対してX軸方向に往復移動させるものであって、従動子33dに取付けられた本体36aと、その本体36aに対してX軸方向に移動するスライダ36bとを有し、そのスライダ36bに取付台34が固定される。このようなシリンダ36とY軸方向アクチュエータ33を有するモータ移動手段33は、このY軸方向アクチュエータ33が取付台34を介して電動モータ32をY軸方向に移動させて、その電動モータ32の回転軸に設けられた接触ローラ31を一のリール12の外周に対向させ、その状態でシリンダ36が取付台34をその一のリール12に向けて一点鎖線矢印で示すように移動させることにより、その接触ローラ31をその一のリール12の外周に選択的に接触可能に構成される。
一方、リール12は、線材11がその外周に巻回される巻胴部12aと、その巻胴部12aを厚さ方向の両側から挟む一対の円板12bとを有し、巻胴部12aには線材11の一端が進入することにより、その一端を係止する係止溝12cが形成される。この係止溝12cは巻胴部12aの外周から中央に向かって形成されるものが例示され、この実施の形態では、4つの係止溝12cがその巻胴部12aに回転中心において90度毎に形成されるものを例示する。そして、図6の破線矢印で示すように、後述する搬送手段50(図2〜図4)の把持片53により把持された線材11の一端がこの係止溝12cに挿入されて、拡大図に示すように、略90度折り曲げられることにより、この係止溝12cに線材11の一端を係止するように構成される。なお、この係止溝12cの数は4つに限られず、線材11の一端を係止可能である限り、1個であっても、2個であっても、3個であっても良い。そして、電動モータ32が取付けられた取付台34には、この係止溝12cの位置を検出する位置センサ37が取付けられ、そのセンサ37は電動モータ32とともに移動して、リール12に離接可能に構成される。
支持台29には、リール12の自由な回転を防止する惰性回転防止装置38が設けられる。この惰性回転防止装置38は、支持台29に一端が枢支された揺動棒38bと、揺動棒38bの先端に設けられてリール12における円板12bの外周に接触してリール12の自由な回転の抵抗となる接触子38aと、揺動棒38bの先端と支持台29の間に介装されて接触子38aを円板12bの外周に押し付けるように付勢するスプリング38cとを備える。そして、回転手段30にあっては、リール12における円板12bの外周に接触ローラ31を接触させた状態で電動モータ32が駆動すると、その回転軸とともに接触ローラ31が回転して、慣性回転防止装置38によるリール12の回転抵抗に抗して、回転する接触ローラ31が接触するリール12を回転させるように構成される。
図1〜図5に示すように、複数のリール12が設けられた第一テーブル21とスプール13の間、即ち、基台10bの中央部分には、スプール13からテンション装置16を介して繰出されてリール12に巻回される線材11を切断して、その切断箇所からスプール13側の線材11を把持する切断把持装置40が設けられる。この切断把持装置40は、テンション装置16から繰出される線材11をS字状に引回す一対の引回しプーリ41a,41bと、その引回しプーリ41a,41bから複数のリール12側に所定の間隔を空けて離れ、その引回しプーリ41a,41bを通過した線材11を水平にした後にリール12に案内するリール側プーリ42と、その線材11の水平にされた箇所を切断するニッパ装置43と、そのニッパ装置43により切断され、その切断箇所から引回しプーリ41a,41b側の線材11を把持するクランプ装置44とを備える。
一対の引回しプーリ41a,41bとリール側プーリ42は、基台10bに立設された脚部材41c,42aの上部にそれぞれ取付けられ、X軸方向に所定の間隔を空けて並ぶこの脚部材41c,42aには取付板46が架設される。そして、ニッパ装置43とクランプ装置44はその取付板46にシリンダ47を介してZ軸方向に昇降可能に取付けられる。具体的に、ニッパ装置43とクランプ装置44はX軸方向に所定の間隔を空けて補助板48に取付けられ、その補助板48が取付板46にシリンダ47を介して取付けられる。シリンダ47は、圧縮エアの供給の有無によりその補助板48を昇降可能に構成され、その補助板48が上昇した状態で、一対の引回しプーリ41a,41bとリール側プーリ42との間でX軸方向に水平に延びる線材11を、ニッパ装置43が切断しかつクランプ装置44が把持可能に構成される。一方、その補助板48が図5の一点鎖線矢印で示すように下降すると、一対の引回しプーリ41a,41bとリール側プーリ42との間でX軸方向に水平に延びる線材11からニッパ装置43とクランプ装置44が離間するように構成される。
図2〜図4に示すように、本発明の束線装置10は、切断把持装置40に把持された線材11の一端を切断把持装置40から移動させてリール12に係止させる線材一端搬送手段50を備える。この実施の形態における搬送手段50は、基台10bに固定された本体部51と、その本体部51にX軸方向の両側から設けられて予め設定された軌跡で移動する二本の自在アーム52とを有し、切断把持装置40からY軸方向にずれた基台10b中央のY軸方向における一端に本体部51が設けられる。その搬送手段50における自在アーム52の先端には線材11を把持可能な一対の把持片53,53が設けられる。そして、その一対の把持片53,53がニッパ装置43とクランプ装置44との間の水平な線材11を把持した後、自在アーム52が予め設定された軌跡で移動し、その線材11の一端を複数のリール12の内の一つのリール12に案内し、図6の破線矢印で示すように、そのリール12に設けられた係止溝12cにその線材11の一端を挿入することにより、この搬送手段50はその線材11の一端をそのリール12に係止させるように構成される。
図1〜図4,図7及び図8に示すように、本発明の束線装置10は、複数のリール12に一端側からそれぞれ巻回された複数本の線材11をそれらの他端側から集められた状態で引出す引出手段55を備える。この引出手段55は、複数のリール12に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材11のそれぞれの他端を集めて複数の線材11から成る束60とする集束部材56と、集束部材56に隣接して集束部材56により束ねられた複数の線材11を解放可能に把持する固定把持装置57と、固定把持装置57に隣接してその固定把持装置57より下流側の束ねられた複数の線材11を解放可能に把持する可動把持装置58と、その可動把持装置58を線材11の長手方向に移動させる移動装置59とを備える。
ここで、切断把持装置40からY軸方向にずれた基台10bのY軸方向における他端に第二テーブル61が設けられ、この第二テーブル61の複数のリール12側の端部に三本の支柱62a,62b,62cがY軸方向に所定の間隔をあけて立設される。図9に示すように、切断把持装置40側における第一支柱62a及びその中間にある第二支柱62bに、引出手段55における集束部材56が設けられる。集束部材56は、第一支柱62aの上端部に設けられ、X軸方向に長い凹溝56aが形成された溝部材56bと、その溝部材56bに上方から重なり合ってU字状の凹溝56aを塞いてX軸方向に貫通する所定の孔を形成する蓋体56cと、第二支柱62bに設けられてその蓋体56cを昇降可能に構成された蓋体昇降アクチュエータ56dとを備える。
溝部材56bは、そのZ軸方向における高さが、複数のリール12をZ軸方向の上下において支持する二本の支持軸28,28の中間に位置するように取付けられる(図7及び図8)。また、この実施の形態における蓋体昇降アクチュエータ56dは、第二支柱62bにZ軸方向に伸びて固定されたハウジング56eと、サーボモータ56fよって回転駆動されるボールネジ56gと、このボールネジ56gに螺合してZ軸方向に昇降する従動子56hによって構成され、その従動子56hに蓋体56cが取付けられる。よって、この蓋体昇降アクチュエータ56dは、サーボモータ56fよってボールネジ56gが回転駆動すると、それに螺合する従動子56hが蓋体56cとともにZ軸方向に昇降するように構成される。
この集束部材56では、蓋体56cを上昇させて溝部材56bにおける凹溝56aを解放することにより、その凹溝56aの内部に線材11を実線矢印で示すように挿入可能になり、その凹溝56aに複数本の線材11を挿入させた状態で蓋体昇降アクチュエータ56dにより蓋体56cを一点鎖線で示すように下降させることにより、蓋体56cが溝部材56bに上方から重なり合って形成されるX軸方向に延びる孔に複数本の線材11を貫通させることが可能になる。すると、複数のリール12に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材11はこの孔に集められて複数の線材11から成る束60となるように構成される。
第二支柱62b及び切断把持装置40より最も遠い側における第三支柱62cには台板63が取付部材64を介して枢支される。台板63は第二テーブル61の天面と平行に設けられ(図8)、その台板63の複数のリール12側に一対の取付部材64がY軸方向に所定の間隔を空けて立設される。取付部材64の上部にはY軸方向に延びる枢支管64aが架設され、第二支柱62b及び第三支柱62cにはその枢支管64aの両端に挿入される断面が円形の挿入部材65がそれぞれ設けられる。挿入部材65は集束部材56における複数の線材11が通過して束60になる凹溝56aとZ軸方向の高さが同じ位置に取付けられ、台板63はY軸方向から見た正面視において集束部材56を回転中心して回転可能に設けられる。そして、この台板63に、固定把持装置57と可動把持装置58と移動装置59が設けられる。図8に示すように、台板63が水平状態で、固定把持装置57と可動把持装置58は、集束部材56により束ねられてX軸方向に水平に延びる線材11の束60を把持するように、その集束部材56に並んで設けられる。
図1〜図4,図7及び図8に示すように、引出手段55における固定把持装置57と可動把持装置58は集束部材56から遠ざかる方向にこの順序で並んで設けられ、集束部材56と固定把持装置57との間の台板63には、テーピング装置66がシリンダ67を介して取付けられる。テーピング装置66は、複数の線材11からなる束60を挿通させる挿入溝66aが形成され、この挿入溝66aを挿通する束60の外周に粘着テープ68(図4及び図8)を巻回可能に構成される。このテーピング装置66は市販されている既存のものであるので、この明細書における詳細な説明は省略する。一方、シリンダ67は圧縮エアの供給の有無によりテーピング装置67をY軸方向に移動させるエアシリンダであって、図4及び図8に示すように、挿入溝66aに束60が挿通する第一位置と、図2,図3及び図7に示すように、複数の線材11から成る束60が挿入溝66aから離脱する第二位置との間にそのテーピング装置66を往復移動可能に構成される。
固定把持装置57と可動把持装置58は同一構造であって、図10及び図11に示すように、この固定把持装置57と可動把持装置58は、基板57a,58aの上部に設けられて複数の線材11から成る束60を下方から支持する支持部材57b,58bと、その支持部材57b,58bに上方から重なってその支持部材57b,58bに下方が支持された線材11の束60を上方から押さえてその支持部材57b,58bと共にその束60を把持する押さえ部材57c,58cと、基板57a,58aに設けられてその押さえ部材57c,58cを昇降させる昇降用シリンダ57d,58dとをそれぞれ備える。
昇降用シリンダ57d,58dは圧縮エアの供給の有無により出没するロッド57e,58eをZ軸方向上方に向けて基板57a,58aに設けられ、そのロッド57e,58eの上端に押さえ部材57c,58cが取付けられる。このため、この昇降用シリンダ57d,58dは、ロッド57e,58eを出没させることにより押さえ部材57c,58cを昇降させるように構成され、下降時に線材11の束60を上方から押さえてその支持部材57b,58bと共にその束60を把持するように構成される。一方、押さえ部材57c,58cが上昇すると、支持部材57b,58bとの間に隙間を生じさせ、その隙間を介して線材11を実線矢印で示すように挿入することにより、その線材11を支持部材57b,58bに支持させるように構成される。そして、固定把持装置57における基板57aは直接台板63に固定され、可動把持装置58における基板58aは移動装置59を介して台板63に取付けられる。
図7,図8及び図11に示すように、この実施の形態における移動装置59は、台板63にアングル部材59aを介してX軸方向に伸びて固定されたハウジング59bと、サーボモータ59cによって回転駆動されるボールネジ59dと、このボールネジ59dに螺合して回転駆動されるボールネジ59dによりX軸方向に移動する従動子59eによって構成され、その従動子59eに可動把持装置58における基板58aが取付けられる。そして、この移動装置59は、サーボモータ59cによってボールネジ59dを回転駆動し、線材11の束60を把持した可動把持装置58を集束部材56から遠ざかる方向のX軸方向に移動させることにより、複数のリール12から引出されて集束部材56を通過した複数本の線材11を、その集められて束60となった状態で引出すように構成される。
図7に示すように、台板63には、単一のスプール13から繰出された複数本の線材11のそれぞれの他端を集めて押さえる線材他端押さえ手段70が設けられる。この線材他端押さえ手段70は、引出手段55である把持装置57,58にX軸方向に並んで台板63に設けられ、これにより引出手段55は複数のリール12とこの線材他端押さえ手段70の間に設けられることになる。図12及び図13に詳しく示すように、この線材他端押さえ手段70は、線材11を解放可能に押さえる第一押さえ手段71と、その第一押さえ手段71に隣接して設けられ少なくとも第一押さえ手段71による線材11の解放時に線材11を押さえる第二押さえ手段72とを備える。両者は同一構造であって、可動把持装置58を通過した線材11が載置される載置台71a,72aと、その線材11をY軸方向の両側から挟むようにその載置台71a,72aに立設されてその線材11のY軸方向の移動を制限する複数対のピン71b,72bと、そのピン71b,72bの間に挿通された線材11を上方から押さえる押さえ部材71c,72cと、その押さえ部材71c,72cをY軸方向に移動させるY軸方向シリンダ71d,72dとそのY軸方向シリンダ71d,72dと共に押さえ部材71c,72cをZ軸方向に昇降させる昇降用シリンダ71e,72eとを備える。
Y軸方向シリンダ71d,72dは圧縮エアの供給の有無によりロッド71f,72fをY軸方向に向けて出没させるエアシリンダであって、そのロッド71f,72fの先端に押さえ部材71c,72cが取付板71h,72hを介して取付けられる。一方、昇降用シリンダ71e,72eは圧縮エアの供給の有無によりロッド71g,72gをZ軸方向上方に向けて出没させるエアシリンダであって、そのロッド71g,72gの上端にY軸方向シリンダ71d,72dが取付部材71j,72jを介して取付けられる。
このような構成の第一及び第二押さえ手段71,72は、Y軸方向シリンダ71d,72dにより押さえ部材71c,72cをY軸方向に移動してピン71b,72bの間からずらし、その状態で昇降用シリンダ71e,72eによりそのY軸方向シリンダ71d,72dと共に押さえ部材71c,72cを上昇させた後、Y軸方向シリンダ71d,72dにより押さえ部材71c,72cを再びピン71b,72bの間になるように戻し、その後昇降用シリンダ71e,72eによりその押さえ部材71c,72cを再び下降させることにより、図13の実線矢印で示すように、押さえ部材71c,72cを略方形状に移動させることが可能に構成される。このように押さえ部材71c,72cが移動することにより複数対のピン71b,72bの間に案内されて載置台71a,72aに載置された線材11を押さえ部材71c,72cにより押さえることが可能になる。このため、図14〜図16に示すように、この線材11の押さえ動作を第一及び第二押さえ手段71,72において交互にすれば、一方の押さえ手段の線材11解放時に他方の押さえ手段において、その線材11を確実に押さえることが可能になる。
第一及び第二押さえ手段71,72は、移動台73の上にX軸方向に並んで設けられ、この第一及び第二押さえ手段71,72を移動台73とともにY軸方向に移動させるシリンダ74が台板63に設けられる。このシリンダ74は圧縮エアの供給の有無により移動台73をY軸方向に移動させるエアシリンダであって、図3に示すように、可動把持装置58を通過した線材11が載置台71a,72aに載置される第一位置と、図4に示すように、その載置台71a,72aが把持装置57,58のX軸方向に一致せずにY軸方向に離間する第二位置との間に、その移動台73を線材他端押さえ手段70とともに往復移動可能に構成される。
図7及び図8に示すように、台板63は、Y軸方向に延びて集束部材56を通過する軸を回転中心として回転可能に設けられているので、この台板63に取付けられた固定把持装置57と可動把持装置58と移動装置59と線材他端押さえ手段70にあっては、この台板63と共にその集束部材56を回転中心として一体的に回転可能に設けられる。そして、台板63と基台10bの間には、傾動用シリンダ76が設けられ、そのロッド76aを本体部76bから突出させて、その台板63が水平な状態でその台板63の揺動端に当接し、その台板63を水平に維持させる当接片77が第二テーブル61に設けられる(図8)。この当接片77は、第二テーブル61に立設された支持片78に上下動可能に設けられ、そのZ軸方向の位置を調整可能なネジ部材79が設けられる。
一方、傾動用シリンダ76のロッド76aが本体部76bに没入すると、その台板63が徐々に傾斜することになる。そして、図7に示すように、上側にあるリール12から繰出された線材11が真っ直ぐに、集束部材56と固定把持装置57と可動把持装置58と線材他端押さえ手段70とを通過するまで台板63が傾斜した時点で、その傾斜を停止させるストッパ部材81が第二テーブル61に設けられる。これにより、この傾動用シリンダ76は、図8に示すように、その台板63が水平な第一位置と、図7に示すように、その台板63が傾斜する第二位置のいずれかにするように構成される。
また、この束線装置10は、切断把持装置40により一のリール12に所定の長さ巻回された後の線材11を切断したとき、切断された線材11の端部であって、一のリール12に所定の長さ巻回された線材11の他端を線材他端押さえ手段70にまで案内する線材他端搬送手段を備える。この線材他端搬送手段は前述した線材一端搬送手段50が兼用し、その搬送手段50における自在アーム52の先端における一対の把持片53,53が、ニッパ装置43とリール12の間の線材11であってそのニッパ装置43側における端部を把持し、自在アーム52が予め定められた軌跡に従って移動して、そのニッパ装置43が切断したリール12側線材11の他端を引出手段55を介して線材他端押さえ手段70にまで案内するように構成される。
次に、上記束線装置10を用いた本発明の束線方法について説明する。この束線装置10における動作は、束線装置10に搭載された図示しないコントローラによって自動制御されるものとする。本発明の束線方法は、単一のスプール13から繰出された所定の長さの線材11をリール12に巻回させた後にその線材11を切断することを繰り返して複数のリール12に所定の長さの線材11をそれぞれ巻回させる線材貯線工程と、複数のリール12に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材11を束ねて複数のリール12から引出す引出工程とを有する。そして、この実施の形態では、線材貯線工程と引出工程の間に複数のリール12から引出されたそれぞれの線材11を張設する張設工程が含まれるものとする。以下に各工程を詳説する。
線材貯線工程にあっては、単一のスプール13から繰出された所定の長さの線材11をリール12に巻回させた後にその線材11を切断することを繰り返す。このため、図5に示すように、この貯線工程を始める前の準備として、線材11が巻回されたスプール13を用意し、そのスプール13を基台10bに載置する。そして、そこから解きほぐされた線材11をテンション装置16を介して切断把持装置40におけるクランプ装置44にその端部を把持させる。そして、モータ26を駆動して搬送ネジ軸24を回転させ、複数のリール12が設けられた可動台23をY軸方向に移動して、図2に示すように、そのY軸方向の端部に位置するリール12、即ち、搬送手段50から最も遠い一のリール12をクランプ装置44のX軸方向に位置させる。それとともに、回転手段30におけるモータ移動手段33により、取付台34を介して電動モータ32をY軸方向に移動させて、その電動モータ32の回転軸に設けられた接触ローラ31をその一のリール12の外周に対向させる。そして、回転手段30の図6に示すシリンダ36が取付台34をその一のリール12に向けて一点鎖線矢印で示すように移動させ、これにより、その接触ローラ31をその一のリール12の外周に接触させる。そして、電動モータ32を駆動して接触ローラ31が接触するリール12を回転させ、リール12に形成された係止溝12cを所定の位置、この実施の形態では、図6に示すように、その係止溝12cがロボット側に向いて斜め上方に位置した状態でその回転を停止させる。この係止溝12cの位置は、センサ37により検出する。この状態から線材貯線工程が開始される。
この線材貯線工程では、先ず、線材一端搬送手段50の一対の把持片53,53によりニッパ装置43とクランプ装置44との間の水平な線材11を把持する。その後、クランプ装置44による線材の把持を解消して、図5の一点鎖線矢印で示すように補助板48を下降させ、その線材11からニッパ装置43とクランプ装置44を離間させる。そして、自在アーム52を移動して、一対の把持片53,53により把持された線材の一端を引回してその線材11をリール側プーリ42に掛け回し、その後その線材11の一端をクランプ装置44のX軸方向に位置する一つのリール12に案内する。この実施の形態では、上側のリール12に最初に案内されるものとする。そして、図6の破線矢印で示すように、そのリール12に設けられた係止溝12cにその線材11の一端を挿入して、その線材11の一端をそのリール12に係止させる。
その後、搬送手段50の一対の把持片53,53による線材の一端における把持を解消して、電動モータ32を駆動して接触ローラ31が接触するリール12を回転させ、単一のスプール13から繰出された所定の長さの線材11をリール12に巻回させる。線材11の所定の長さはリール12の回転数により測定する。そして、所定の回数リール12を回転させて、所定の長さの線材11がリール12に巻回されたならば、そのリール12の回転を停止する。
その後、図5に示すように、下降していた補助板48を実線矢印で示すように上昇させ、一対の引回しプーリ41a,41bとリール側プーリ42との間でX軸方向に水平に延びる線材11をクランプ装置44により再び把持すると共に、リール側プーリ42とリール12との間にある線材11であって、そのリール側プーリ42近傍の線材11を搬送手段50の一対の把持片53,53により把持させる。この状態で、クランプ装置44とリール側プーリ42との間にある線材11をニッパ装置43により切断する。この切断によりその切断箇所において線材11の端部が形成されるけれども、クランプ装置44は,その切断により形成される線材11の一方の端部をスプール13から繰出される線材11の一端として把持するとともに,切断された線材11の他方の端部であって搬送手段50の一対の把持片53,53により把持された端部を一のリール12に所定の長さ巻回された線材11の他端とする。
その後、線材他端搬送手段50は、その一のリール12に所定の長さ巻回されて一対の把持片53,53により把持された線材11の他端を引出手段55を介して線材他端押さえ手段70にまで案内する。このとき、傾動用シリンダ76は、そのロッド76aを本体部76bに没入させて、図7に示すように、その台板63が傾斜する第二位置にする。そして、テーピング装置66を支持するシリンダ67は、そのテーピング装置66を第二位置とし、線材他端搬送手段を兼ねる搬送手段50が案内する線材11からテーピング装置66を離間させておく(図3)。
先ず、線材他端搬送手段50は、一対の把持片53,53により把持された線材11の他端を、引出手段55である集束部材56にまで案内する。この集束部材56では、蓋体56cを上昇させて溝部材56bにおける凹溝56aを解放しておき、搬送手段50はその凹溝56aの内部に線材11を実線矢印で示すように挿入する。
次に搬送手段50は、集束部材56を通過した線材11を引出手段55である固定及び可動把持装置57,58にまで案内する。このとき、図7に示すように、可動把持装置58は移動装置59により固定把持装置57に接近させておく。また、これらの把持装置57,58にあっては、図10及び図11に示すように、押さえ部材57c,58cを上昇させて支持部材57b,58bとの間に隙間を生じさせておく。そして、搬送手段50は、その一対の把持片53,53により把持して案内した線材11を、その隙間を介して実線矢印で示すように挿入し、その線材11を支持部材57b,58bの上に載置させる。
更に、線材他端搬送手段50は、上述したように引出手段55である固定及び可動把持装置57,58を通過した線材11の他端を線材他端押さえ手段70にまで案内する。この線材他端押さえ手段70にあっては、図3に示すように、シリンダ74により可動把持装置58を通過した線材11が載置台71a,72aに載置される第一位置とし、図14に示すように、搬送手段50は、一対の把持片53,53により把持して案内した線材11を、複数対のピン71b,72bの間の載置台71a,72aの上に載置する。
そして、把持装置58に近い線材他端押さえ手段70における第一押さえ手段71が最初に駆動して、図15の実線矢印で示すように、押さえ部材71cを略方形状に移動させ、これにより複数対のピン71b,71bの間に案内されて載置台71aに載置された線材11をその押さえ部材71cにより押さえる。その後、線材他端押さえ手段70における第二押さえ手段72が次に駆動して、図16の実線矢印で示すように、押さえ部材72cを略方形状に移動させ、これにより複数対のピン72b,72bの間に案内されて載置台72aに載置された線材11をその押さえ部材72cにより押さえる。このようにして、単一のスプール13から繰出された所定の長さの線材11を最初の一のリール12に巻回させた後に線材11を切断し、そのリール12に巻回された線材11の他端を線材他端押さえ手段70によって押さえる。
次に、最初に線材11が巻回されたリール12の下側におけるリール12に所定の長さの線材11を巻回させる。具体的には、搬送手段50の一対の把持片53,53によりニッパ装置43とクランプ装置44との間の水平な線材11を把持し、その下側のリール12に設けられた係止溝12cにその線材11の一端を挿入して、その線材11の一端をそのリール12に係止させる。その後のこの下側のリール12への線材11の巻回動作は上側のリール12と同一であり、線材他端搬送手段50により、この下側リール12に所定の長さが巻回された線材11の他端を、上側のリール12に巻回された線材11と同様の手順により、引出手段55を介して線材他端押さえ手段70にまで案内し、その下側のリール12に巻回された線材11の他端をその線材他端押さえ手段70によって押さえる。
次に、上側における最初の一のリール12に隣接する次のリール12に所定の長さの線材11を巻回させる。即ち、複数のリール12が設けられた可動台23を再びY軸方向に移動して、最初の一のリール12に隣接する次のリール12をクランプ装置44のX軸方向に位置させる。それとともに、電動モータ32の回転軸に設けられた接触ローラ31をその次のリール12の外周に対向させ、シリンダ36によりその接触ローラ31をその次のリール12の外周に接触させる。そして、その次のリール12を回転させ、その次のリール12に形成された係止溝12cを所定の位置で停止させる。
次に、搬送手段50の一対の把持片53,53によりニッパ装置43とクランプ装置44との間の水平な線材11を把持し、その次のリール12に設けられた係止溝12cにその線材11の一端を挿入して、その線材11の一端をその次のリール12に係止させる。その後のこの次のリール12への線材11の巻回動作は最初の一のリール12と同一であり、線材他端搬送手段50により、この次のリール12に所定の長さが巻回された線材11の他端を、先の一のリール12に巻回された線材11と同様の手順により、引出手段55を介して線材他端押さえ手段70にまで案内し、その次のリール12に巻回された線材11の他端をその線材他端押さえ手段70によって押さえる。
このような動作を繰り返して、Z軸方向の上下に所定の間隔を空けて設けられた二本の支持軸28,28にそれぞれ枢支された複数のリール12に、交互に所定の長さの線材11を巻回させる。なお、この実施の形態では、上側にあるリール12から最初に線材11を巻回させたけれども、下側のリール12から最初に線材11を巻回させてもよい。
ここで、図14に示すように、各リール12に所定の長さの線材11を巻回させる毎に、線材他端搬送手段50は、各リール12に巻回された線材11の他端を引出手段55を介して線材他端押さえ手段70にまで案内する。そして、この搬送手段50は、一対の把持片53,53により把持して案内した線材11を、複数対のピン71b,72bの間の載置台71a,72aの上に載置する。一方、この実施の形態における線材他端押さえ手段70にあっては、把持装置58に近い線材他端押さえ手段70における第一押さえ手段71が最初に駆動して、図15の実線矢印で示すように、押さえ部材71cを略方形状に移動させ、これにより複数対のピン71b,71bの間に案内されて載置台71aに載置された線材11をその押さえ部材71cにより押さえる。その後、線材他端押さえ手段70における第二押さえ手段72が次に駆動して、図16の実線矢印で示すように、押さえ部材72cを略方形状に移動させ、これにより複数対のピン72b,72bの間に案内されて載置台72aに載置された線材11をその押さえ部材72cにより押さえる。
このようにして、線材貯線工程においてリール12に線材11が巻回される毎に、複数のリール12にそれぞれ巻回された線材11の他端を集めて押さえる。そして、この線材11の他端の押さえが、線材11を解放可能に押さえる第一押さえ手段71と、第一押さえ手段71に隣接して設けられ少なくとも第一押さえ手段71による線材11の解放時に線材11を押さえる第二押さえ手段72により行われることにより、この線材他端押さえ手段70による線材11の他端の押さえが一時的に解消されるようなことは防止され、複数のリール12にそれぞれ巻回された線材11の他端を確実に集めて押さえることができる。
また、Z軸方向の上下に所定の間隔を空けた二本の支持軸28,28に複数のリール12をそれぞれ支持させ、その二本の支持軸28,28の中間にZ軸方向の高さが位置するように集束部材56である溝部材56bを取付けている。けれども、固定把持装置57と可動把持装置58と移動装置59と線材他端押さえ手段70がその集束部材56を回転中心として一体的に回転可能に設けているので、図7に示すように、台板63を第二位置にして、上側にあるリール12から繰出された線材11が真っ直ぐに、集束部材56と固定把持装置57と可動把持装置58と線材他端押さえ手段70とを通過するようにすれば、搬送手段50により材他端押さえ手段70にまで案内された線材11が、引出手段55における溝部材56bの凹溝56aから離脱するようなことはない。
そして、上述したように、単一のスプール13から繰出された所定の長さの線材11をリール12に巻回させた後に線材11を切断することを繰り返して、必要な数の複数のリール12に所定の長さの線材11をそれぞれ巻回し、複数のリール12にそれぞれ巻回された線材11の他端の全てが線材他端押さえ手段70により集めて押さえられた段階で、この線材貯線工程は終了することになる。そして、図3に示すように、線材貯線工程の終了時に、複数のリール12が設けられた可動台23は、複数のリール12のY軸方向における中央附近がそのX軸方向に存在する集束部材56に対向するような位置にまで移動することになる。
次の張設工程では、複数のリール12から引出されて引出手段55を通過するそれぞれの線材11を張設する。この張設工程では、先ず、固定把持装置57と可動把持装置58における押さえ部材57c,58cを下降させて、支持部材57b,58bに下方が支持された線材11の束60を上方から押さえ、固定把持装置57と可動把持装置58の双方において複数の線材11から成る束60を把持させる(図10及び図11)。その後、線材他端押さえ手段70におけるY軸方向シリンダ71d,72dにより、その押さえ部材71c,72cをY軸方向に移動してずらし、ピン71b,72bの間にあって押さえ部材71c,72cにより押さえられていた線材11の束60における上方を解放する(図12)。そして、図7の破線で示すように、可動把持装置58から突出する束60の端部を搬送手段50により上方に折り曲げて、その束60がリール12側に移動するようなことを防止する。そして、回転手段30により、その線材11を巻取る方向に複数のリール12を順次回転させて、複数のリール12から引出されて引出手段55を通過するそれぞれの線材11を順次張設する。
このように、引出手段55を通過するそれぞれの線材11を張設することにより、次の引出し工程において、複数の線材11から成る束60において、その内の一部の線材11が撓んでしまうような事態を回避することができる。なお、この張設工程において、線材他端押さえ手段70におけるシリンダ74は、図4に示すように、その線材他端押さえ手段70が線材11の束60からY軸方向に離間する第二位置に移動させるものとする。
次の引出し工程では、複数のリール12に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材11を他端側から集められて束ねられた状態でそれら複数のリール12から引出す。線材11を集めて束ねる必要から、この引出し工程において、集束部材56では、図9の一点鎖線で示すように、蓋体昇降アクチュエータ56dにより蓋体56cを一点鎖線で示すように下降させ、その蓋体56cが溝部材56bに上方から重なり合って形成されるX軸方向に延びる孔に複数本の線材11を貫通させる。このようにして、複数のリール12に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材11をこの孔に集めて、複数の線材11から成る束60とする。すると、線材11はその孔から離脱するようなことがないので、その後、傾動用シリンダ76のロッド76aを本体部76bから突出させて、図8に示すように、その台板63を水平な第一位置とする。
また、この引出し工程では、引出された束60が解けないように、テーピング装置66により、複数の線材11からなる束60の外周に、その長手方向に所定の間隔を空けて粘着テープ68(図4及び図8)を巻回する。このため、この引出し工程に際して、シリンダ67はテーピング装置67をY軸方向に移動させて、図4及び図8に示すように、挿入溝66aに束60が挿通する第一位置に移動させる。
そして、線材11の束60の具体的な引出しは、移動装置59により、線材11から成る束60を把持した可動把持装置58を、X軸方向であって固定把持装置57から離間する方向に移動させることにより行われる。可動把持装置58が固定把持装置57から離間する方向に移動するときに、固定把持装置57における束60の把持を解消しておくことにより、その束60はそれを把持する可動把持装置58とともに固定把持装置57から離間する方向に移動し、これにより複数のリール12に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材11は、その他端側から集束部材56において集められて束ねられた状態で、それら複数のリール12から引出される。
一方、線材11の束60を引出した可動把持装置58が固定把持装置57から所定の距離離間した後には、一旦可動把持装置58の移動を止めて、固定把持装置57によりその束60を再び把持し、その束60の把持を解消した可動把持装置58を移動装置59により再び固定把持装置57に近づける。そして、その束60を可動把持装置58により再び把持させるとともに固定把持装置57における束60の把持を解消し、その可動把持装置58を再び固定把持装置57から離間する方向に移動させる。このような動作を繰り返すことにより、線材11から成る束60を間欠的に引出すことができる。そして、テーピング装置66にあっては、その束60の引出しが停止しているときに、複数の線材11からなる束60の外周に粘着テープ68(図4及び図8)を巻回することにより、束60の長手方向に所定の間隔を空けて粘着テープ68(図4及び図8)を巻回することができる。
また、この引出し工程では、線材11が複数のプーリ12から間欠的に繰出されることになるけれども、図6に示す惰性回転防止装置38における接触子38aがスプリング38cの付勢力によりリール12における円板12bの外周に接触してリール12の自由な回転の抵抗となるので、線材11の繰出しが停止しているときに、このリール12が惰性で回転してしまうような事態は回避され、惰性でリール12が回転することに起因する線材11の新たな繰出しは禁止される、このため、引出手段55による線材11の束60の引出しが停止しているときに、そのリール12から線材11が新たに繰出されることによる線材11の弛みは防止される。
そして、複数のリール12に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材11の全てが複数のリール12から引出されて、所定の長さの線材11から成る束60が得られた段階で、この引出工程を終了する。そして、必要があれば、再び線材貯線工程から本発明の束線方法を開始する。これにより、所定の長さの線材11からなる束60を順次得ることができる。
このような、束線装置10及び束線方法では、線材11をリール12に巻回させ、そのリール12に巻回された線材11の長さに相当する長さの線材11の束60を得るので、その束線装置10のために比較的広い設置場所は必要としない。また、線材11がそのリール12に巻回可能の長さである限り、束線装置10の設置場所の広さを越えた比較的長い線材11からなる束60を比較的容易に得ることができる。
また、このような束線装置10及び束線方法では、単一のスプール13から線材11を繰出すけれども、その線材11はリール12に所定の長さ巻回させた後に切断されるので、スプール13から繰出される線材11の長さが、その所定の長さに満たない場合にだけ、その線材11は使用不能となる。よって、複数本の線材と成り得る長さに満たない線材を使用不能とする従来に比較して、用いられる線材11の無駄をその従来のものと比較して少なくすることができる。
また、このような束線装置10及び束線方法では、巻線機における巻線と別に、複数の線材11を束ねてその線材11の束60を形成するので、巻線と関係なく、束線のみを連続して行うことができる。そして、得られた複数の束60を巻線機に供することにより、その巻線機における連続的な巻線が可能となる。
更に、このような束線装置10及び束線方法では、単一のスプール13から繰出された所定の長さの複数本の線材11からなる束60を得ることができるので、その束60を構成する複数本の線材11の外径を均一にすることができ、その外径が著しく等しい線材11の束60を得ることができる。
なお、上述した実施の形態では、一のリール12に所定の長さ巻回された線材11の他端を引出手段55を介して線材他端押さえ手段70に案内する線材他端搬送手段50を、切断把持装置40に把持された線材11の一端を切断把持装置40から移動させて他のリール12に係止させる線材一端搬送手段50が兼用する場合を説明したが、その線材他端搬送手段と、線材一端搬送手段を別々に設けても良い。
また、上述した実施の形態では、一対の支持壁27,27にZ軸方向に所定の間隔を空けて二本の支持軸28,28を架設し、これら二本の支持軸28,28に複数のリール12がそれぞれ枢支される場合を説明したが、複数のリール12を枢支する支持軸28は単一のものであっても良い。また、固定把持装置57と可動把持装置58と移動装置59と線材他端押さえ手段70が集束部材56を回転中心として一体的に回転可能に設けていれば、その台板63を傾動させて、最も上側にあるリール12から繰出された線材11が真っ直ぐに、集束部材56と固定把持装置57と可動把持装置58と線材他端押さえ手段70とを通過するようにできる限り、複数のリール12を枢支する支持軸28は三本であっても、4本であっても、5本以上であっても良い。このように複数の支持軸28を設ければ、枢支可能なリール12の数も増加するので、より多くの線材11から成る束60を得ることができる。
10 束線装置
11 線材
12 リール
13 スプール
30 回転手段
31 接触ローラ
32 電動モータ
33 モータ移動手段
40 切断把持装置
50 搬送手段
55 引出手段
56 集束部材
57 固定把持装置
58 可動把持装置
59 移動装置
60 線材の束
70 線材他端押さえ手段
71 第一押さえ手段
72 第二押さえ手段

Claims (10)

  1. 回転手段(30)により回転して一端が係止された線材(11)を巻回する複数のリール(12)と、
    単一のスプール(13)から繰出されて前記複数のリール(12)に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材(11)のそれぞれの他端を集めて押さえる線材他端押さえ手段(70)と、
    前記複数のリール(12)と前記線材他端押さえ手段(70)の間に設けられ前記複数のリール(12)から前記複数本の線材(11)を他端側から集められた状態で引出す引出手段(55)と
    を備える束線装置。
  2. 線材他端押さえ手段(70)が、線材(11)を解放可能に押さえる第一押さえ手段(71)と、前記第一押さえ手段(71)に隣接して設けられ少なくとも前記第一押さえ手段(71)による線材(11)の解放時に前記線材(11)を押さえる第二押さえ手段(72)とを備える請求項1記載の束線装置。
  3. 回転手段(30)は、
    リール(12)の外周に接触して回転する接触ローラ(31)が回転軸に設けられた電動モータ(32)と、
    前記電動モータ(32)を移動させて前記接触ローラ(31)を複数のリール(12)の外周に選択的に接触させるモータ移動手段(33)と
    を備える請求項1記載の束線装置。
  4. 引出手段(55)は、
    複数のリール(12)に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材(11)のそれぞれの他端を集めて複数の線材(11)から成る束(60)とする集束部材(56)と、
    前記集束部材(56)に隣接して前記集束部材(56)により束ねられた複数の線材(11)を解放可能に把持する固定把持装置(57)と、
    前記固定把持装置(57)に隣接して前記固定把持装置(57)より下流側の束ねられた複数の線材(11)を解放可能に把持する可動把持装置(58)と、
    前記可動把持装置(58)を前記線材(11)の長手方向に移動させる移動装置(59)と
    を備える請求項1記載の束線装置。
  5. 固定把持装置(57)と可動把持装置(58)と移動装置(59)と線材他端押さえ手段(70)が集束部材(56)を回転中心として一体的に回転可能に設けられた請求項4記載の束線装置。
  6. 一のリール(12)に所定の長さ巻回された後の線材(11)を切断して,切断により形成される前記線材(11)の一方の端部を前記スプール(13)から繰出される線材(11)の一端として把持するとともに,切断された前記線材(11)の他方の端部を前記一のリール(12)に所定の長さ巻回された線材(11)の他端とする切断把持装置(40)と、
    前記一のリール(12)に所定の長さ巻回された線材(11)の他端を引出手段(55)を介して線材他端押さえ手段(70)に案内する線材他端搬送手段(50)と、
    前記切断把持装置(40)に把持された線材(11)の一端を前記切断把持装置(40)から移動させて他のリール(12)に係止させる線材一端搬送手段(50)と
    を更に備える請求項1記載の束線装置。
  7. 単一のスプール(13)から繰出された所定の長さの線材(11)をリール(12)に巻回させた後に前記線材(11)を切断することを繰り返して複数のリール(12)に所定の長さの線材(11)をそれぞれ巻回させる線材貯線工程と、
    前記複数のリール(12)に別々に巻回された所定の長さの複数本の線材(11)を束ねて前記複数のリール(12)から引出す引出工程と
    を有する束線方法。
  8. 線材貯線工程と引出工程の間に複数のリール(12)から引出されたそれぞれの線材(11)を張設する張設工程が含まれる請求項7記載の束線方法。
  9. 線材貯線工程においてリール(12)に線材(11)が巻回される毎に複数のリール(12)にそれぞれ巻回された線材(11)の他端を集めて押さえ、
    引出工程において複数本の線材(11)を他端側から集められた状態で前記複数のリール(12)から引出す
    請求項7記載の束線方法。
  10. 線材(11)の他端の押さえが、前記線材(11)を解放可能に押さえる第一押さえ手段(71)と、前記第一押さえ手段(71)に隣接して設けられ少なくとも前記第一押さえ手段(71)による前記線材(11)の解放時に前記線材(11)を押さえる第二押さえ手段(72)により行われる請求項9記載の束線方法。
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