JPWO2018230494A1 - テープ類繰出装置及びテープ類繰出方法 - Google Patents

テープ類繰出装置及びテープ類繰出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】巻崩れによるテープ類の絡み、捩れ、折れを抑制できるテープ類繰出装置を提供する。【解決手段】テープ類繰出装置100において、ベース11に設けられ回転駆動して回転中心に鉛直方向に沿う軸29を有する回転支持部13と、細幅で嵩高のテープ類であるジッパーテープ35を巻回して巻回中心に貫通穴を有して少なくとも一つが軸29に貫通穴を挿通して回転支持部13により回転されるドラム15と、ベース11に設けられジッパーテープ35を挟んで繰り出し方向に送る牽引部17と、ベース11に設けられ、軸29と同方向の揺動支軸75を中心に揺動自在に支持され、揺動先端77をテープ35巻回体51の巻取外周面に当接して巻回体51を巻回半径の内側に押さえるアーム19と、を設けた。【選択図】 図1

Description

本発明は、テープ類繰出装置及びテープ類繰出方法に関する。
従来、梱包の分野においては、物品の梱包に用いるロープやワイヤなどの長尺物は、その製造から使用の過程において、これらを巻芯に巻き取った形態で取り扱われることが多い。使用にあたっては、巻芯を抜き取って、内側からワイヤ等を繰り出すようにすれば、その取扱時の梱包容積を最少にすることができる(特許文献1参照)。ところが、合成樹脂製のジッパーテープのようなテープ類にこのような方法を適用すると、テープ類を巻芯に巻付けた後、巻付けられた状態からテープ類を繰り出す間に、ねじれが累積し、そのままではテープ類として正常な状態での使用が不可能になるという問題がある。
一方、上記のような梱包箱に梱包状態とする以外の長尺物の梱包形態としては、ドラムやリール等に巻き付ける巻回状態とする方法があるが、例えば、特許文献2に開示のシート繰出装置のように、長尺の帯状シートにおいては、長尺の帯状シートをロール状に巻回したシートロールを回転させることで、帯状シートを連続的に繰り出すシート繰出部を設けることにより構成されている。
特開平11−240521号公報 特許第4068411号公報
しかしながら、上記シート繰出装置は、シートロールから帯状シートを連続的に繰り出す構成であるが、その帯幅のまま巻き取られたロール状であり、上記ジッパーテープに応用した場合、ジッパーテープは細幅であることからドラムやリール等に巻き付けることとなるが、その構造上、巻取状態が緩く、巻回されている状態では巻き締められてなく、また、巻かれたテープ同士が滑りやすいため、重力によって巻回状態が崩れ下方にずれてしまう虞がある。するとテープが絡まりやすくなり、操業中にテープの変形、破断等が生じてしまう虞があった。
そのため、ドラムやリールはその回転軸が水平方向となるよう設置する構成が好ましいと考えられ、テープを連続して繰り出させるために複数のドラムやリールを設置させるには、複数のドラムやリールを水平方向に連接する構成となり、広大な設置面積が必要となる。さらに、複数のドラムやリールを支持させるには、回転軸の強度を上げる必要があるため、装置が巨大になる、といった問題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ドラムに巻回状態のテープ類を、巻崩れによる絡み、捩れ、折れを抑制してテープ類を繰り出すことを可能とするとともに、後段の別工程等に対してテープ類を安定して供給できるよう弛ませずに繰り出せることを可能として、さらには、複数のドラムのテープ類を連続して繰り出すことを可能とし、連続して繰り出し操業の行えるテープ類繰出装置及びテープ類繰出方法を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のテープ類繰出装置は、
回転駆動して回転中心に軸29,91を有する回転支持部13と、
テープ類(ジッパーテープ)35を巻回して巻回中心に貫通穴41を有して少なくとも一つが前記軸29,91に前記貫通穴41を挿通して前記回転支持部13により回転されるドラム15と、
前記回転支持部13に隣接して配置され、前記テープ類35を挟んで繰り出し方向に送る牽引部17と、
前記牽引部17と前記回転支持部13との間に配設され、前記ドラム15から巻き戻され前記牽引部17までの間の前記テープ類35の弛みを防ぐ弛み防止手段(アーム19,弛み防止機構部95)と、
を具備することを特徴とする。
このテープ類繰出装置では、テープ類35が巻回されたドラム15が、回転支持部13に支持される。テープ類35は、テープ幅方向が、ドラム15の軸線方向に沿う方向となってドラム15に巻回されている。テープ類35は、巻き締められると、製品に永久歪みが残る虞がある。一方、テープ類35は、巻回が緩いと、特にジッパーテープ35のように滑りやすいものでは、重力の作用により幅方向に滑る虞があり、その結果、巻崩れが生じる場合がある。テープ類繰出装置100では、この永久歪みの生じない緩い巻回状態の巻回体51において、回転支持部13と牽引部17との間で弛み防止手段にて弛まないように繰り出しが行われる。すなわち、テープ類35は、ドラム15の軸線方向が鉛直方向である場合においては重力により幅方向の滑りがアーム19により抑制される。その結果、テープ類35は、適度なテンションを有した状態で、永久歪みの生じない良好な形状を維持したまま、絡み、捩れ、折れ等が生じずに円滑に繰り出し可能となる。
本発明の請求項2記載のテープ類繰出装置は、請求項1記載のテープ類繰出装置であって、
前記弛み防止手段は、前記軸29と同方向の揺動支軸75を中心に揺動自在に支持され、揺動先端77を前記テープ類35の巻回体51の巻取外周面に当接して前記巻回体51を巻回半径の内側に押さえるアーム19よりなることを特徴とする。
このテープ類繰出装置では、この永久歪みの生じない緩い巻回状態の巻回体51において、巻取外周面がアーム19により押さえられながら繰り出しが行われる。すなわち、ドラム15の軸線方向が鉛直方向であった場合に、テープ類35は、重力により幅方向の滑りがアーム19により抑制される。そして、テープ類35は、永久歪みの生じない良好な形状を維持したまま、絡み、捩れ、折れが生じずに円滑に繰り出し可能となる。
本発明の請求項3記載のテープ類繰出装置100は、
ベース11と、
前記ベース11に設けられ回転駆動して回転中心に鉛直方向に沿う軸29を有する回転支持部13と、
テープ類(ジッパーテープ35)を巻回して巻回中心に貫通穴41を有して少なくとも一つが前記軸29に前記貫通穴41を挿通して前記回転支持部13により回転されるドラム15と、
前記ベース11に設けられ前記テープ類35を挟んで繰り出し方向に送る牽引部17と、
前記ベース11に設けられ、前記軸29と同方向の揺動支軸75を中心に揺動自在に支持され、揺動先端77を前記テープ類35の巻回体51の巻取外周面に当接して前記巻回体51を巻回半径の内側に押さえるアーム19と、
を具備することを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、テープ類35が巻回されたドラム15が、貫通穴41に軸29を通して回転支持部13に支持される。テープ類35は、テープ幅方向が、鉛直方向に沿う方向、すなわち、縦方向となってドラム15に巻回されている。テープ類35は、巻き締められると、製品に永久歪みが残る虞がある。一方、テープ類35は、巻回が緩いと、特にジッパーテープ35のように滑りやすいものでは、重力の作用により幅方向に滑り、その結果、巻崩れが生じやすい。テープ類繰出装置100では、この永久歪みの生じない緩い巻回状態の巻回体51において、巻取外周面がアーム19により押さえられながら繰り出しが行われる。すなわち、テープ類35は、重力により幅方向の滑りがアーム19により抑制される。その結果、テープ類35は、永久歪みの生じない良好な形状を維持したまま、絡み、捩れ、折れが生じずに円滑に繰り出し可能となる。
本発明の請求項4記載のテープ類繰出装置は、請求項2または3記載のテープ類繰出装置であって、
前記アーム19の前記揺動先端77には、前記軸29と同方向のローラ中心を中心にローラ79が回転自在に支持されていることを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、ドラム15が回転すると、ドラム15に巻回された巻回体51の巻取外周面に、軸29と同方向のローラ中心で支持されたローラ79が連れ回りする。従って、巻回体51の巻取外周面におけるテープ類と、ローラ79とは、相対的な摺動が生じない。その結果、巻回体51は、回転中においてもテープ類がアーム19の揺動先端77により擦れることなく押さえられる。
本発明の請求項5記載のテープ類繰出装置は、請求項2〜4のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
前記アーム19が、前記揺動先端77を前記巻回体51の巻回半径の内側に移動させる付勢手段(引っ張りバネ81,エアシリンダ))により付勢されていることを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、揺動支軸75により揺動自在に支持されているアーム19が、付勢手段81により、揺動先端77を巻回体51の巻回半径の内側に移動させる方向に付勢される。つまり、アーム19は、この押圧力で巻回体51の巻取外周面を押さえ、巻崩れを抑制する。付勢手段81は、引っ張りバネを用いた場合、大外径の巻回体51に対する押圧力が小外径の巻回体51に対する押圧力よりも大きくなる。これにより、小外径よりも巻崩れの生じやすい大外径の巻回体51をより強く押圧することが可能となる。
本発明の請求項6記載のテープ類繰出装置は、請求項2〜5のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
前記アーム19が、前記ドラム15の回転中心を中心とする円周方向に等間隔で複数設けられていることを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、アーム19の揺動先端77による押圧箇所が、巻回体51の巻取外周面に沿う方向で複数の等間隔となる。このため、ドラム15の巻回体51は、複数の揺動先端77により非等間隔で巻取外周面が押圧される構成に比べ、ムラのない巻崩れの抑制が可能となる。
本発明の請求項7記載のテープ類繰出装置は、請求項1〜6のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
前記回転支持部13の軸91は、前記ドラム15の軸線長さよりも短い長さに設定され、該ドラム15の貫通穴41の一方に挿着されて該ドラム15を保持する拡径チャックを備えることを特徴とする。
このテープ類繰出装置では、回転支持部13の軸91を短いもので構成させたことで、装置の小型化を図ることが可能となる。また、軸91が長尺であった場合には、ドラム15の貫通穴41を貫通させなければならないが、短尺であることで、軸へのドラムの挿着が行いやすくなり、作業性が向上する。
本発明の請求項8記載のテープ類繰出装置100は、請求項1〜7のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
前記ドラム15が、前記貫通穴41に前記軸29を挿通して互いに密着し複数でセットされることを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、例えば複数のドラム15を垂直な軸線方向に積み重ねるようにセットされた場合には、テープ類35が、積み重ねられたドラム15の順で連続的に繰り出し可能となる。従って、テープ類繰出装置100は、個別にドラム15をセットしてテープ類を繰り出す構成に比べ、ドラム交換に要する停止時間をなくして、稼働効率を高めることができる。
本発明の請求項9記載のテープ類繰出装置は、請求項8記載のテープ類繰出装置であって、
前記複数のドラム15は、ドラム15同士を同軸に連結させる連結手段42を具備することを特徴とする。
このテープ類繰出装置では、ドラム15同士を連結手段42にて連結させることによって、各ドラム15が同時に回転を行い、これにより、それぞれを回転駆動するような構成が不要となり、テープ類35を連続して繰り出させることが可能となる。
本発明の請求項10記載のテープ類繰出装置は、請求項8または9に記載のテープ類繰出装置であって、
連接される複数の前記ドラム15は、隣接する一方の前記ドラム15に巻回された前記テープ類35の繰り出し終端53が、隣接する他方の前記ドラム15に巻回された前記テープ類35の繰り出し始端55に、接続部57で接続されていることを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、隣接する一方のドラム15に巻回されたテープ類35の繰り出し終端53が、隣接する他方のドラム15に巻回されたテープ類35の繰り出し始端55に、接続部57で接続される。従って、一方のテープ類35の繰り出しが終了すると同時に、次のドラム15のテープ類35の繰り出しへ移行することができる。また、接続部57は、繰り出しを完了したドラム15の検出手段として利用することが可能となる。
本発明の請求項11記載のテープ類繰出装置は、請求項10記載のテープ類繰出装置であって、
隣接する前記ドラム15のいずれか一方のフランジ部39に設けられ、前記テープ類35同士を接続する前記接続部57を保持し、前記ドラム15に対する巻回状態を維持するとともに、前記ドラム15から巻き戻される際には該ドラム15から容易に離脱させる保持部121を具備することを特徴とする。
このテープ類繰出装置では、接続部57によって連続するテープ類35が、複数のドラム15に跨がることとなるが、ドラム15のフランジ部39において保持部121にてその接続部57が保持されることとなり、巻回状態を崩すことなく、テープ類35がドラム15に巻かれている状態を保持することが可能となる。また、容易に離脱することから、テープ類35の繰り出しには支障がなく、連続してテープ類35の下流側、すなわち後段への供給が行えることとなる。
本発明の請求項12記載のテープ類繰出装置は、請求項8〜11のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
連接された複数の前記ドラム15のうち前記テープ類35が繰り出される前記ドラム15に応じ前記牽引部17を移動させる移動機構(昇降機構65)が設けられていることを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、上記の接続部57が検出されることにより、移動機構65を駆動して、牽引部17を次の繰り出しを行うドラム15に対応した位置に移動できる。これにより、例えばドラム15が積み重ねられて複数段となる場合においても、ドラム15と牽引部17との距離や傾斜が一定に保たれて、テープ類の円滑な繰り出しが可能となる。
本発明の請求項13記載のテープ類繰出装置100は、請求項2〜12のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
前記巻回体51の巻き径を検出する巻き径検出センサ85が、前記揺動支軸75と前記アーム19とに亘って設けられ、
前記回転支持部13の回転駆動速度が、前記巻き径検出センサ85の検出値に応じ制御されることを特徴とする。
このテープ類繰出装置100では、回転支持部13が駆動されると、巻き径検出センサ85により、現在の巻回体51の巻取外周面の位置、すなわち、巻回体51の直径が検出される。この巻回体51の巻取外周面の位置は、例えば巻取外周面に揺動先端77が接するアーム19の揺動角により検出が可能となる。テープ類繰出装置100は、巻回体51の外径の検出値により、テープ類35の繰り出し量が一定となるように、回転支持部13の回転数が制御される。すなわち、回転支持部13は、巻回体51が大外径であると低速で回転され、巻回体51が小外径になると高速で回転される。
本発明の請求項14記載のテープ類繰出装置は、請求項1〜13のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
前記ドラム15の回転角度または回転速度を検出するドラム検知手段を備えるとともに、前記牽引部17にて繰り出される前記テープ類35の繰出速度を検出する繰出検知手段を具備し、前記回転支持部13の回転駆動速度及び前記牽引部17の繰出駆動速度を制御することを特徴とする。
このテープ類繰出装置では、ドラム検知手段と繰出検知手段によって、テープ類35の牽引部17より下流への供給状態を制御可能となり、巻回体51の直径の変化による最適な回転支持部13の回転速度や、牽引部17による牽引速度、或いは、その下流における他の装置への供給速度に応じて最適に制御でき、弛み防止手段とでドラム15に巻回状態のテープ類35の弛みを防ぎ、安定してテープ類35の繰り出しを可能とする。
本発明の請求項15記載のテープ類繰出方法は、
ドラム15に巻回されているテープ類35を巻き戻しながら繰り出すテープ類の繰出方法であって、
軸支された前記ドラム15を回転支持部13にて回転し、且つ牽引部17にてドラム15に巻回状態のテープ類35を挟持して繰り出し方向に送るとともに、
前記回転支持部13と前記牽引部17との間に配設される弛み防止手段19,95にて、前記ドラム15に巻回状態のテープ類35が巻き戻され、前記牽引部17に到達するまでの間で生じる弛みが取り除かれることを特徴とする。
このテープ類繰出方法では、ドラム15に巻回されているテープ類35を、回転支持部13の回転駆動と牽引部17の牽引によってドラム15から巻き戻しながら繰り出す際に、弛み防止手段19,95にて弛みを発生させず、テープ類35を安定して絡みや捩れなどを生じさせず円滑に繰り出す。
本発明の請求項16記載のテープ類繰出方法は、請求項15に記載のテープ類繰出方法であって、
前記ドラム15は、軸線方向に複数連接されており、
隣り合う前記ドラム15に巻回される前記テープ類35同士は、隣接する一方の前記ドラム15に巻回された前記テープ類35の繰り出し終端53が、隣接する他方の前記ドラム15に巻回された前記テープ類35の繰り出し始端55に、接続部57で接続されており、
前記複数のドラム15にわたって連続するテープ類35を繰り出させることを特徴とする。
このテープ類繰出方法では、隣接する一方のドラム15に巻回されたテープ類35の繰り出し終端53が、隣接する他方のドラム15に巻回されたテープ類35の繰り出し始端55に、接続部57で接続される。従って、一方のテープ類35の繰り出しが終了すると同時に、次のドラム15のテープ類35の繰り出しへ移行することができ、連続して繰り出すことが可能となる。
本発明の請求項17記載のテープ類繰出方法は、請求項16に記載のテープ類繰出方法であって、
請求項16に記載のテープ類繰出方法であって、
連接された複数の前記ドラムのうち前記テープ類35が繰り出される前記ドラム15に応じて、前記牽引部17の位置を移動機構にて移動させ、前記テープ類を連続して繰り出すことを特徴とする。
このテープ類繰出方法では、接続部57が検出されることにより、移動機構を駆動して、牽引部17を次の繰り出しを行うドラム15に対応した位置に移動できる。これにより、例えばドラム15が積み重ねられて複数段となる場合においても、ドラム15と牽引部17との距離や傾斜が一定に保たれて、テープ類の円滑な繰り出しが可能となる。
本発明の請求項18記載のテープ類繰出方法は、請求項16または17に記載のテープ類繰出方法であって、
前記テープ類35の前記接続部57を、隣接する前記ドラム15の隣り合うフランジ部39に設けた保持部121に保持させて、
前記テープ類35が巻き戻される際に、前記接続部57が前記保持部121から離脱し、隣接する一方の前記ドラム15のテープ類35から隣接する他方の前記ドラム15のテープ類34が途切れることなく順次前記牽引部17へと繰り出されることを特徴とする。
このテープ類繰出方法では、接続部57によって連続するテープ類35が、複数のドラム15に跨がることとなるが、保持部121にてその接続部57が保持されることとなり、巻回状態を崩すことなく、テープ類35が各ドラム15に巻かれている状態を保持することが可能となる。また、保持部121から容易に離脱することから、テープ類35の繰り出しには支障が生じず、連続してテープ類35の下流側への供給が行えることとなる。
本発明に係る請求項1記載のテープ類繰出装置によれば、テープ類のドラムからの繰り出し時に弛みを防止され、ドラムに巻回したテープ類の巻崩れによる絡み、捩れ、折れを抑制できる。
本発明に係る請求項2記載のテープ類繰出装置によれば、アームで巻取外周面を押さえられながら繰り出しが行われ、ドラムの軸線方向が鉛直方向であった場合のテープ類の重力による幅方向の滑りが抑制される。そして、テープ類は、永久歪みの生じない良好な形状を維持したまま、絡み、捩れ、折れが生じずに円滑に繰り出し可能となる。
本発明に係る請求項3記載のテープ類繰出装置によれば、ドラムに巻回したテープ類の巻崩れによる絡み、捩れ、折れを抑制できる。
本発明に係る請求項4記載のテープ類繰出装置によれば、巻回体の外周にローラが連れ回りするので、テープ類に傷を生じさせずに巻崩れを抑制できる。
本発明に係る請求項5記載のテープ類繰出装置によれば、巻崩れの生じない適宜な押圧力をアームに付与することができる。
本発明に係る請求項6記載のテープ類繰出装置によれば、アームにより押さえられる巻回体の円周方向の間隔を均等に且つ小さくして、巻崩れをより発生しにくくできる。
本発明に係る請求項7記載のテープ類繰出装置によれば、回転支持部の軸を短いもので構成させたことで、装置の小型化を図ることが可能となる。また、長尺な軸の場合にはドラムの貫通穴を貫通させなければならないが、軸が短尺であることで、軸へのドラムの挿着が行いやすくなり、作業性が向上する。
本発明に係る請求項8記載のテープ類繰出装置によれば、テープ類の巻回されたドラムを使用する製袋時の連続稼動時間を長くできる。また、ドラムを鉛直方向の軸に積み重ねることからドラムが複数であってもドラムの直径分の面積のみとなる省スペース化を図ることが可能となる。
本発明に係る請求項9記載のテープ類繰出装置によれば、複数のドラム同士を連結手段にて連結させることによって、各ドラムが同時に回転を行い、これにより、それぞれを回転駆動するような構成が不要となり、テープ類の連続した繰り出しを行うことが可能となる。
本発明に係る請求項10記載のテープ類繰出装置によれば、テープ類を、繰り出しの終了したドラムから繰り出しの開始されるドラムに渡って連続して繰り出すことができる。
本発明に係る請求項11記載のテープ類繰出装置によれば、接続部によって連続するテープ類が、複数のドラムに跨がることとなるが、保持部にてその接続部が保持されることとなり、巻回状態を崩すことなく、テープ類がドラムに巻かれている状態を保持することが可能となる。また、容易に離脱することから、テープ類の繰り出しには支障がなく、連続してテープ類の下流側、すなわち後段への供給が行えることとなる。
本発明に係る請求項12記載のテープ類繰出装置によれば、テープ類の繰り出されるドラムと牽引部との間の傾斜を抑制し、テープ類の絡み、捩れ、折れをより生じにくくできる。
本発明に係る請求項13記載のテープ類繰出装置によれば、巻回体の外径に応じて回転支持部の回転駆動速度を制御することにより、テープ類を一定の繰り出し量で牽引部に送ることができる。
本発明に係る請求項14記載のテープ類繰出装置によれば、テープ類の牽引部より下流への供給状態を制御可能となり、巻回体の直径の変化による最適な回転支持部の回転速度や、牽引部による牽引速度、或いは、その下流における他の装置への供給速度に応じて最適に制御することができ、弛み防止手段とでドラムに巻回状態のテープ類の弛みを防ぎ、安定してテープ類の繰り出しを可能とする。
本発明に係る請求項15記載のテープ類繰出方法によれば、ドラムに巻回されているテープ類を、回転支持部の回転駆動と牽引部の牽引によってドラムから巻き戻しながら繰り出す際に、弛み防止手段にて弛みを発生させず、テープ類を安定して絡みや捩れなどを生じさせず円滑に繰り出すことが可能となる。
本発明に係る請求項16記載のテープ類繰出方法によれば、隣接する一方のドラムに巻回されたテープ類の繰り出し終端と、隣接する他方のドラムに巻回されたテープ類の繰り出し始端とが、接続部で接続されることによって、一方のテープ類の繰り出しが終了すると同時に、次のドラムのテープ類の繰り出しへ移行することができ、連続して繰り出すことが可能となる。
本発明に係る請求項17記載のテープ類繰出方法によれば、接続部が検出されることにより、移動機構を駆動して、牽引部を次の繰り出しを行うドラムに対応した位置に移動でき、これにより、例えばドラムが積み重ねられて複数段となる場合においても、ドラムと牽引部との距離や傾斜が一定に保たれて、テープ類の円滑な繰り出しが可能となる。
本発明に係る請求項18記載のテープ類繰出方法によれば、接続部によって連続するテープ類が、複数のドラムに跨がることとなるが、保持部にてその接続部が保持されることとなり、巻回状態を崩すことなく、テープ類が各ドラムに巻かれている状態を保持することが可能となる。また、保持部から容易に離脱することから、テープ類の繰り出しには支障が生じず、連続してテープ類の下流側への供給が行えることとなる。
本発明の第1実施形態に係るテープ類繰出装置の正面図である。 図1に示したドラム近傍部分の要部斜視図である。 図1に示したテープ類繰出装置の各部の動作方向を説明する平面図である。 ドラムセット時の動作説明図である。 アームセット時の動作説明図である。 テープ類のガイドリング挿通工程の動作説明図である。 巻回体が最小巻き径となったときの動作説明図である。 ドラム切り換え時の動作説明図である。 ドラム切り換え後の新ドラム繰り出し開始時の動作説明図である。 本発明の第2実施形態に係るテープ類繰出装置の正面図である。 図10に示したドラム近傍部分の平面図である。 回転支持部の回転テーブルを示す概略斜視図である。 ドラムと連結手段の斜視図である。 テープ類の接続部と保持部を示す正面図である。 保持部とドラムの一部を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るテープ類繰出装置の正面図である。 図16に示したテープ類繰出装置の平面図である。 昇降機構の側面図を(a)に正面図を(b)に示した図である。 昇降機構により中段ドラム位置にテープ類ガイド部を移動した図を(a)に下段ドラム位置にテープ類ガイド部を移動した図を(b)に示した図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るテープ類繰出装置100の正面図である。
本実施形態に係るテープ類繰出装置100は、ベース11と、回転支持部13と、ドラム15と、牽引部17と、弛み防止手段としてのアーム19と、を主要な構成として有する。
ベース11は、本実施形態では鋼材により形成される枠状のフレーム21を有する。フレーム21の上面には、平坦なベース板23が固定される。ベース11は、装置を構成する諸部材の荷重を受ける基台となる。ベース11には、移動用のキャスター25と、設置用のアジャスタ27が取り付けられている。
回転支持部13は、ベース11に設けられ回転駆動して回転中心に鉛直方向に沿う軸29を有する。回転支持部13は、回転部が回転テーブル31により構成される。回転テーブル31は、回転中心が鉛直方向となって、スラスト軸受或いはアンギュラ軸受等により、垂直荷重を受けられるように構成される。回転テーブル31は、電動モータ33からの回転が減速機により減速されて伝達される。電動モータ33は、装置制御部(図示略)により発停が制御される。また、電動モータ33は、回転数を可変可能とするインバータを備える。
回転テーブル31は、上部に円板状の載置部を有する。上記の軸29は、この載置部の中心から起立する。載置部は、軸方向を鉛直方向としたドラム15の下面側を支持する。軸29は、載置部と一体に回転される。この軸29は、後述するドラム15の貫通穴に挿通される。
ドラム15は、細幅で嵩高のテープ類35を巻回する。本実施形態において、テープ類は、ジッパーテープ35である。なお、テープ類は、ジッパーテープ35に限定されない。テープ類は、この他、例えば装飾用のレーステープ、リボン、帯状ケーブル、線帯状シート、FFC(Flexible Flat Cable )、ファスナー、面ファスナーなどの帯状長尺材であってもよく、ドラム15に巻き締めて巻回状態とすることが容易ではない構造のテープ状の長尺材である。本実施形態に係るテープ類繰出装置100は、特に帯状長尺材の巻崩れを抑制して円滑な繰り出しを可能とするが、テープ類としては必ずしも帯材には限定されない。テープ類繰出装置100は、ロープやワイヤなどの断面円形状等の長尺材の繰り出しに用いてもよい。
ドラム15は、ジッパーテープ35が巻回される筒状のボビン部37と、ボビン部37の軸線方向両端に固定される一対のフランジ部39と、貫通穴41(図4参照)と、を有する。ボビン部37の外周には、ジッパーテープ35が巻かれる。貫通穴41は、ボビン部37の内径穴となって、ドラム15の巻回中心を貫通する。
なお、より具体的に、ドラム15は、フランジ部39の外径が500mm、ボビン部37の外径が200mm、高さ(幅)が300mm、フランジ厚が15mm程度で形成される。ジッパーテープ35は、巻長が4000m、幅が13mm、厚みが1.5mm程度で形成される。ドラム15は、空ドラムの重量が4kg、満巻ドラムの重量が20kgとなる。なお、上記の諸部材のサイズは、これらの数値に限定されない。
ジッパーテープ35は、例えばポリプロピレン製の一対のテープ43、テープ45からなる(図4参照)。テープ43は、幅方向中央部に、凸条47が設けられる。テープ45は、幅方向中央部に、凸条47と嵌合する凹条49が設けられる。ジッパーテープ35は、これらテープ43、テープ45の凸条47と凹条49とを嵌合した状態で2枚が重ね合わされてドラム15に巻回される。ジッパーテープ35は、平坦面同士が重ねられて巻回される。
ドラム15は、ボビン部37に、ジッパーテープ35を巻き取った巻回体51を保持する。ドラム15は、巻回されたジッパーテープ35の巻回体51が、フランジ部39により支持されて巻崩れが抑制される。従って、フランジ部39は、巻回体51の外径(巻取外径)より大きく形成される。
ドラム15は、少なくとも一つが、回転テーブル31の軸29に貫通穴41を挿通して回転支持部13により回転される。
テープ類繰出装置100は、ドラム15が、貫通穴41に軸29を挿通して積み重ねるように複数段でセットされる。本実施形態において、ドラム15は、2段でセットされる。なお、ドラム15のセット段数は、これに限定されない。
積み重ねられる複数段のドラム15は、隣接する一方のドラム15に巻回されたジッパーテープ35の繰り出し終端53が、隣接する他方のドラム15に巻回されたジッパーテープ35の繰り出し始端55に、接続部57で接続されている。この接続部57には、ジッパーテープ35とは異なる色の例えば着色されたカラーテープが用いられる。
牽引部17は、ベース11に設けられジッパーテープ35を挟んで繰り出し方向に送る。牽引部17は、ジッパーテープ35を厚み方向で挟む一対のピンチローラ59を備える。ピンチローラ59は、双方が回転駆動されても、いずれか一方が駆動ローラで他方が従動ローラであってもよい。ピンチローラ59は、回転テーブル31と同時に駆動する。牽引部17は、この一対のピンチローラ59でジッパーテープ35を挟持しながら回転することで、ジッパーテープ35を繰り出し方向へ引っ張って送る(牽引する)。
牽引部17は、ピンチローラ59に対して繰り出し方向上流側(すなわち、ドラム側)に、ガイドリング61を有する。ガイドリング61は、内方にジッパーテープ35を挿通し、繰り出し中のジッパーテープ35をガイドして、ピンチローラ59へのジッパーテープ35の導入位置を定める。
牽引部17は、ガイドリング61に対して繰り出し方向上流側に、接続部57を検出するための接続部検出センサ63が取り付けられる。接続部検出センサ63は、例えば色を検知するセンサよりなり、接続部57の色を検出することで、接続部57の通過を検出する。これにより、ドラム15の繰り出し終了を検出する。
テープ類繰出装置100は、積み重ねられた複数段のドラム15のうちジッパーテープ35が繰り出されるドラム15に応じ牽引部17を昇降させる昇降機構65がベース11に設けられている。昇降機構65は、装置制御部により昇降が制御される。装置制御部は、接続部検出センサ63から接続部57の検出信号を受けると、昇降機構65へ昇降信号を出力する。昇降機構65は、昇降信号が入力されると、昇降駆動部67を駆動して、次のドラム15の位置(高さ)へ、牽引部17を移動(昇降)させる。
牽引部17は、ピンチローラ59の繰り出し方向下流側に、一時収容ボックス69を備える。一時収容ボックス69には、ピンチローラ59から送られたジッパーテープ35が一定量で一時収容される。この一時収容ボックス69では、ジッパーテープ35の有無が、テープ類検知センサ71により検知される。
テープ類繰出装置100は、一時収容ボックス69において、ジッパーテープ35を検知している際、ピンチローラ59が停止される。テープ類繰出装置100は、一時収容ボックス69の下流側に接続される製袋機(図示略)でジッパーテープ35が使用される。製袋機へは、一時収容ボックス69に一時収容されたジッパーテープ35が、引き出されて、搬送ローラ73により送られる。テープ類繰出装置100は、一時収容ボックス69のジッパーテープ35が引き出されると、弛みがなくなる。テープ類繰出装置100は、一時収容ボックス69のジッパーテープ35をテープ類検知センサ71で検知しなくなると、ピンチローラ59及び回転テーブル31が駆動し、一定量のジッパーテープ35が再び一時収容ボックス69に収容されるよう動作制御される。つまり、牽引部17及び回転テーブル31は、間欠動作される。
なお、図1に示す一対のピンチローラ59は、説明を容易にするため、回転中心が水平方向となる向きで示しているが、ピンチローラ59の向きは、これに限定されない。この場合、ジッパーテープ35は、ドラム15とピンチローラ59との間で、90°捩られる。ピンチローラ59は、図3に示すように、回転中心が鉛直方向となる向きで配置されてもよい。この場合、ジッパーテープ35は、ドラム15とピンチローラ59との間で、縦向きのまま送られる。
図2は図1に示したドラム近傍部分の要部斜視図である。
アーム19は、ベース11に設けられる。ベース11には、回転テーブル31の軸29と同方向の揺動支軸75が立設される。アーム19は、この揺動支軸75を中心に揺動基端が揺動自在に支持される。アーム19は、平面視で略L形或いは略へ字形に屈曲して形成される。アーム19は、本実施形態では一つのドラム15に対して一対が設けられる。一対のアーム19は、揺動先端77をジッパーテープ35の巻回体51の巻取外周面に当接する。アーム19は、揺動先端77を巻回体51の巻取外周面に当接することにより、巻回体51を巻回半径の内側に押さえる。
アーム19の揺動先端77には、軸29と同方向のローラ中心を中心にローラ79が回転自在に支持されている。すなわち、一対のアーム19は、ローラ79の両端を回転自在に支持している。このローラ79は、軸線方向の長さが、一対のフランジ部39の間隔と略一致して形成される。従って、ローラ79は、巻回体51の巻取外周面を、軸線に沿う方向に渡って押さえることができるように構成されている。
図3は図1に示したテープ類繰出装置100の各部の動作方向を説明する平面図である。
テープ類繰出装置100は、アーム19が、ドラム15の回転中心を中心とする円周方向に等間隔で複数設けられている。本実施形態において、アーム19は、円周方向に3つ配置される。つまり、巻回体51は、巻取外周面が120°の角度ごとにローラ79により押さえられるように構成されている。
アーム19は、揺動先端77を巻回体51の巻回半径の内側に移動させる付勢手段により付勢されている。付勢手段としては、例えば引っ張りバネ81が用いられる。引っ張りバネ81は、一端がアーム19に接続され、他端が、ベース11に固定したバネ支持柱83に固定される。引っ張りバネ81は、アーム19とバネ支持柱83とに張架されることによりローラ79を巻回体51の巻取外周面に押し付ける。引っ張りバネ81によるローラ79の押圧力は、ピンチローラ59によるジッパーテープ35の引き出し力よりも大きく設定される。すなわち、ピンチローラ59の引き出し力によりローラ79が巻回体51の巻取外周面から浮くことはない。また、付勢手段は、エアシリンダよりなる構成としてもよい。エアシリンダとすることで、巻回体51の巻取外周面に対するローラ79の押付力を調整でき、例えば巻回されるテープ類の種類や素材に応じて最適な圧力にてローラ79を押し付けることが可能となる。
テープ類繰出装置100は、巻回体51の巻き径を検出する巻き径検出センサ85が、揺動支軸75とアーム19とに亘って設けられる。回転支持部13は、回転駆動速度が、巻き径検出センサ85の検出値に応じ制御される。すなわち、装置制御部は、巻き径検出センサ85で巻回体51の巻き径を確認し、回転テーブル31の速度を変更するよう制御を行う。巻き径検出センサ85は、例えば近接センサが用いられ、アーム19の揺動角度で巻回体51の直径(巻き径)を検知する。
次に、上記構成を有するテープ類繰出装置100の動作を説明する。
図4はドラムセット時の動作説明図である。
ドラム15には、ジッパーテープ35が、平坦面をボビン部37の外周に平行となるようにして巻回されている。このドラム15を、回転テーブル31の軸29に、貫通穴41を通すようにしてセットする。この際、アーム19は、ドラム15と干渉しない位置に揺動して退避させておく。ドラム15は、必要な段数で回転テーブル31にセットする。
図5はアームセット時の動作説明図である。
回転テーブル31へのドラム15のセットが終了したら、アーム19により巻回体51の巻取外周面を押さえる。
図6はテープ類のガイドリング挿通工程の動作説明図である。
ドラム15を繰り出し方向に手動等により回転し、ジッパーテープ35の始端をガイドリング61に通す。本実施形態では、上段のドラム15が初段のドラム15となる。従って、上段のドラム15に巻回された巻回体51の繰り出し始端55をガイドリング61に通す。ガイドリング61に通したジッパーテープ35は、ピンチローラ59に挟む。ジッパーテープ35の始端は、さらに、一時収容ボックス69に弛ませた後、搬送ローラ73に掛け、製袋機の供給機構に導入しておく。
この状態で、隣接するドラム15は、一方のドラム15における巻回体51の繰り出し終端53を、他方のドラム15における巻回体51の繰り出し始端55に、接続部57で接続しておく。すなわち、上段のドラム15の繰り出し終端53を、下段のドラム15の繰り出し始端55に、接続部57で接続しておく。これにより、テープ類繰出装置100は、操業前の準備が完了する。
テープ類繰出装置100は、一時収容ボックス69に収容されたジッパーテープ35が、テープ類検知センサ71により検知されている間、停止状態で待機する。製袋機の製袋が進み、一時収容ボックス69からジッパーテープ35が引き出されると、テープ類検知センサ71が一時収容ボックス69にジッパーテープ35が無くなったことを検出する。装置制御部は、そのジッパーテープ35の空信号を受けると、回転テーブル31及びピンチローラ59を駆動する。装置制御部は、ピンチローラ59から落下したジッパーテープ35が一時収容ボックス69に一定量収容されると、ピンチローラ59及び回転テーブル31を停止させ、次のテープ補充までの間を待機状態とする制御信号を送る。
図7は巻回体51が最小巻き径となったときの動作説明図である。
回転テーブル31及びピンチローラ59の上記した間欠運転が繰り返され、ドラム15の巻回体51が最小巻き径になると、ジッパーテープ35がボビン部37から外れる。
図8はドラム切り換え時の動作説明図である。
ピンチローラ59により引き出されるジッパーテープ35は、初段のドラム15の繰り出し終端53に接続された接続部57により、次段のドラム15の繰り出し始端55が連続して引き出されることになる。これにより、ジッパーテープ35は、初段のドラム15から次段のドラム15へと繰り出しの移行が完了する。
図9はドラム切り換え後の新ドラム繰り出し開始時の動作説明図である。
ジッパーテープ35は、ドラム15の移行に伴って、接続部57が接続部検出センサ63を通過する。装置制御部は、接続部検出センサ63が接続部57を検出すると、昇降機構65を、次段のドラム15に対応する位置に牽引部17を配置するよう、昇降機構65を駆動する。本実施形態では、初段のドラム15が上段であるので、昇降機構65は、牽引部17を下段のドラム15の位置に下降する。これにより、ドラム15の移行動作の全てが完了する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係るテープ類繰出装置100では、ジッパーテープ35が巻回されたドラム15が、貫通穴41に軸29を通して回転支持部13に支持される。ジッパーテープ35は、テープ幅方向が、鉛直方向に沿う方向、すなわち、縦方向となってドラム15に巻回されている。
ジッパーテープ35は、巻き締められると、製品に永久歪みが残る。一方、ジッパーテープ35は、巻回が緩いと、特にジッパーテープ35のように滑りやすいものでは、重力の作用により幅方向に滑り、巻崩れが生じやすい。
テープ類繰出装置100では、この永久歪みの生じない緩い巻回状態の巻回体51において、巻取外周面がアーム19により押さえられながら繰り出しが行われる。すなわち、ジッパーテープ35は、重力により幅方向の滑りがアーム19により抑制される。その結果、テープ類繰出装置100では、ジッパーテープ35が、永久歪みの生じない良好な形状を維持したまま、絡み、捩れ、折れが生じずに円滑に繰り出し可能となる。
また、このテープ類繰出装置100では、ドラム15が回転すると、ドラム15に巻回された巻回体51の巻取外周面に、軸29と同方向のローラ中心で支持されたローラ79が連れ回りする。従って、巻回体51の巻取外周面におけるジッパーテープ35と、ローラ79とは、相対的な摺動が生じない。巻回体51は、回転中においてもジッパーテープ35がアーム19の揺動先端77により擦れることなく押さえられる。その結果、アーム19は、ジッパーテープ35に傷を生じさせずに巻崩れを抑制できる。
また、このテープ類繰出装置100では、揺動支軸75により揺動自在に支持されているアーム19が、付勢手段により、揺動先端77を巻回体51の巻回半径の内側に移動させる方向に付勢される。つまり、アーム19は、この押圧力で巻回体51の巻取外周面を押さえ、巻崩れを抑制する。付勢手段は、引っ張りバネを用いた場合、大外径の巻回体51に対する押圧力が小外径の巻回体51に対する押圧力よりも大きくなる。これにより、小外径よりも巻崩れの生じやすい大外径の巻回体51をより強く押圧することが可能となる。また、付勢手段は、エアシリンダを用いた場合、巻取径が変わっても、巻回体51に対する押圧力をその径に対して好ましい押圧力に制御し押圧可能となる。その結果、巻崩れの生じない適宜な押圧力をアーム19に付与することができる。
また、このテープ類繰出装置100では、アーム19の揺動先端77による押圧箇所が、巻回体51の巻取外周面に沿う方向で複数の等間隔となる。このため、ドラム15の巻回体51は、複数の揺動先端77により非等間隔で巻取外周面が押圧される構成に比べ、ムラのない巻崩れの抑制が可能となる。その結果、アーム19により押さえられる巻回体51の円周方向の間隔を均等に且つ小さくして、巻崩れをより発生しにくくできる。
また、このテープ類繰出装置100では、ジッパーテープ35が、積み重ねられたドラム15の順で連続的に繰り出し可能となる。従って、テープ類繰出装置100は、個別にドラム15をセットしてジッパーテープ35を繰り出す構成に比べ、ドラム交換に要する停止時間をなくして、稼働効率を高めることができる。その結果、ジッパーテープ35の巻回されたドラム15を使用する製袋時の連続稼動時間を長くできる。
また、このテープ類繰出装置100では、隣接する一方のドラム15に巻回されたジッパーテープ35の繰り出し終端53が、隣接する他方のドラム15に巻回されたジッパーテープ35の繰り出し始端55に、接続部57で接続される。従って、一方のジッパーテープ35の繰り出しが終了すると同時に、次のドラム15のジッパーテープ35の繰り出しへ移行することができる。その結果、ジッパーテープ35は、繰り出しの終了したドラム15から繰り出しの開始されるドラム15に渡って連続して繰り出すことが可能となる。すなわち、ドラム15が2巻分連続で稼働でき、上記した巻長であれば4000m×2=8000m分の連続稼働が可能となる。
また、このテープ類繰出装置100では、上記の接続部57が検出されることにより、昇降機構65を駆動して、牽引部17を次の繰り出しを行うドラム15に対応した位置に移動できる。これにより、ドラム15が積み重ねられて複数段となる場合においても、ドラム15と牽引部17との距離や傾斜が一定に保たれて、ジッパーテープ35の円滑な繰り出しが可能となる。その結果、ジッパーテープ35の繰り出されるドラム15と牽引部17との間の傾斜を抑制し、ジッパーテープ35の絡み、捩れ、折れをより生じにくくできる。
また、このテープ類繰出装置100では、回転支持部13が駆動されると、巻き径検出センサ85により、現在の巻回体51の巻取外周面の位置、すなわち、巻回体51の直径が検出される。この巻回体51の巻取外周面の位置は、例えば巻取外周面に揺動先端77が接するアーム19の揺動角により検出が可能となる。テープ類繰出装置100は、巻回体51の外径の検出値により、ジッパーテープ35の繰り出し量が一定となるように、回転支持部13の回転数が制御される。すなわち、回転支持部13は、巻回体51が大外径であると低速で回転され、巻回体51が小外径になると高速で回転される。その結果、巻回体51の外径に応じて回転支持部13の回転駆動速度を制御することにより、ジッパーテープ35を一定の繰り出し量で牽引部17に送ることができる。
従って、本実施形態に係るテープ類繰出装置100によれば、ドラム15に巻回したジッパーテープ35の巻崩れによる絡み、捩れ、折れを抑制できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば上記の実施形態では、アームが巻回体の円周方向に3つ設けられる場合を例に説明したが、アームは、円周方向に1つ或いは2つでもよく、また、3つ以上であってもよく、さらには、各アームの間隔についても、上記したようにドラム15の回転中心を中心とする円周方向に等間隔とせずに配置し構成することとしてもよい。また、ドラムのセット段数は1段でもよく、3段以上であってもよい。さらに、テープ類繰出装置は、ベースに複数の回転テーブルを設けてもよい。この場合、全てのドラムのテープ類は、接続部により直列に接続させることで連続稼働可能な構成とすることができる。
また、上記の実施形態では、2段のドラム15の上段から巻き戻して繰り出し、下段のドラム15に引き継がれる例について説明したが、下段のドラム15を先に巻き戻して繰り出し、次にその上段のドラム15へと引き継ぐ順とすることとしてもよい。その場合、下段のドラム15に巻回されているジッパーテープ35の繰り出し終端53がボビン部37の上端位置とすることが好ましい。この下段ドラム15では、ボビン部37での繰り出し終端53直前となる巻き残りのジッパーテープ35が、ボビン部37の下方から鉛直方向の上側へと巻き戻されることとなり、自重で作用する崩れ方向へジッパーテープ35がズレず、これにより絡みにくくなり、スムースに繰り出されて、上段ドラム15へと接続部57を介して移行することが可能となる。
次に、テープ類繰出装置の第2実施形態について図面を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態と同等の箇所には同一の符号を付し詳述を省略する。
図10は第2実施形態に係るテープ類繰出装置200の正面図である。
この第2実施形態に係るテープ類繰出装置200は、ベース11と、回転支持部13と、ドラム15と、牽引部17と、弛み防止手段95と、を主要な構成として有する。
回転支持部13を構成する軸91は、図10及び図12に示すようにこの第2実施形態においては、上記した長尺な軸29ではなく、短尺な例えばドラム15の軸線方向の長さの1/4〜1/2程度の長さよりなる軸体よりなる。この軸91は回転テーブル31と一体に構成されており、回転テーブル31には、軸芯を中心として点対称位置となる周縁に一対の駆動爪93が設けられている。
駆動爪93は、ドラム15のフランジ部39に形成される凹部40に嵌合する。ここでドラム15は、図13に示すように、フランジ部39の外側面に、同心円と放射線とで形成される略格子状のリブ39aが形成されており、フランジ部39の補強とされているとともに、これらリブ39aによって多数の凹部40が形成される。一対の駆動爪93は、フランジ部39の点対称位置となる一対の凹部40にそれぞれ嵌合し、回転テーブル31とドラム15とを連結させ回転方向の駆動力を伝えるようになっている。
また、このフランジ部39の凹部40は、連接するドラム15同士を連結状態とさせるためにも用いられ、図13に示すような方形ブロック形状の連結手段としての連結ブロック42を少なくとも2つ1組みとして嵌め込み、すなわち連結ブロック42の一方の半部を一方のドラム15の凹部40に、他方の半部を他方のドラム15の凹部に嵌め合うことで隣り合うドラム15同士を連結状態とする(図10参照)。そして、この連結状態は、ドラム15の回転方向に関して隣接するドラム15同士を一体化させるとともに、軸線方向には係脱が容易とされており、この連結ブロック42は、対向するフランジ部39外面同士をズレることなく密着した連結状態としている。
軸91は、上記したように短尺な構成とされ、ドラム15の貫通穴41の一方となる下側の貫通穴41開口部分に挿着される。そして、この軸91は、上記した一対の駆動爪93を具備することで、回転テーブル31とドラム15とを連動連結する。
軸91は、上記した単なる軸体の他に、拡径チャックを備えるものとしてもよい。拡径チャックの構成としては、軸本体の外周面に、その面に対して複数の係合凸部が進退自在に設けられており、すなわち軸本体の内部から空気圧や機械的機構にて各係合凸部を放射方向に突出させることで、軸本体の外径を広げ、すなわち拡径状態となり、軸本体に挿通されたドラム15の貫通穴41の内周面に各係合凸部を密着させ、且つ所定の圧力にて拡径状態を維持することにより、軸とドラム15とを連動連結するものである。
このような短尺な軸91により、装置全体として小型化が図られ、また、連結ブロック42との組合せで、回転テーブル31に対してドラム15が1つであっても複数であっても回転支持部13に載置構成できるようになっている。
弛み防止手段としての弛み防止機構部95は、回転支持部13と牽引部17との間に配設され、この第2実施形態では、一対の支持ローラ97と、昇降自在の弛み防止ローラ99とで構成される。各支持ローラ97,99は、牽引部17のピンチローラ59の軸と同方向となる軸線とされ、一対の支持ローラ97はジッパーテープ35の送り出し方向に沿って所定間隔を隔てて並列し、弛み防止ローラ99は、これら支持ローラ97の間で、且つ支持ローラ97対の下方に位置している。弛み防止ローラ99は、所謂ダンサーローラであって、所定の重錘を具備し、支持ローラ97の配置位置に対して昇降スライド自在に設けられている。これらローラ97,99は、ジッパーテープ35が逆Ω状に通されることで、このジッパーテープ35に対して所定のテンションを付与するようになっている。
弛み防止機構部95と回転支持部13との間には、ドラム15から繰り出されるジッパーテープ35を弛み防止機構部95の支持ローラ97に案内するガイドローラが設けられる。このガイドローラは、支持ローラ97に近接し水平な軸を備える上下一対の水平ガイドローラ101と、ドラム15側に位置し垂直な軸を備える左右一対の垂直ガイドローラ103が設けられる。また、水平ガイドローラ101と支持ローラ97との間には、前述と同様に接続部検出センサ63が設けられる。
また、この第2実施形態でのテープ類繰出装置200では、図10に示すように、牽引部17の繰り出し方向下流側に、前記した弛み防止機構部95と同様のダンサーローラ機構よりなる送り量制御部107が設けられる。
この送り量制御部107は、牽引部17よりも下流側に接続される製袋機の動作速度に応じて一時的にジッパーテープ35の送り出し量を許容するようになっている。すなわち一対の支持ローラ109と昇降自在なダンサーローラ111にて、牽引部17通過後のジッパーテープ35の送り出し量である供給量に比して、下流側の製袋機の間欠動作で必要とされるジッパーテープ35の量が低下すると、ダンサーローラ111が下降するようになる。また、製袋機が稼働してジッパーテープ35の搬送が進むと、ダンサーローラ111が上昇となる。
テープ類繰出装置200では、上述した牽引部17、弛み防止機構部95、送り量制御部107、及び、水平ガイドローラ101、垂直ガイドローラ103が、昇降機構65にて昇降自在とされる。
また、テープ類繰出装置200は、図11に示すように、巻崩れ防止部115が設けられる。
この巻崩れ防止部115は、湾曲板117とエアシリンダ119で概略構成されており、軸91を中央に略180°の位置で対向配置されている。そして、ドラム15に巻回されているジッパーテープ35、すなわち巻回体51の巻取外周面に対して湾曲板117を押し付けるようになっている。
巻崩れ防止部115は、常時作動するものでなく、ジッパーテープ35を繰り出す以前の、ドラム15を軸91にセットする際に機能するもので、回転支持部13が作動し、弛み防止機構95が動作してジッパーテープ35が繰り出されるまでの間に、ドラム15に巻回状態のジッパーテープ35が巻崩れを起こさないように、湾曲板117が巻回体51の外周表面を押さえ、崩れを防止している。そして、牽引部17が作動してジッパーテープ35にテンションがかかると同時に、エアシリンダ119が作動して湾曲板117が速やかに後退する。
図14に示すように、ドラム15が複数の場合にドラム15には保持部121が設けられる。この保持部121は、短冊板状の取付板123と、この取付板123の一方の先端に固定されたクリップ体125とで構成されている。
取付板123は、図15に示すように、先端にコ字状に折曲形成された取付部127が形成され、基端にはL字状に折曲形成された係止爪129が形成されている。取付部127は、ドラム15のフランジ部39の厚みに対応しており、このフランジ部39の縁部分に外側から係合する。また、係止爪129は、ドラム15のフランジ部39に形成されたリブ39aに係止するようになっている。
クリップ体125は、一対の挟持片を有して略中央の軸を中心にバネ部材を内蔵することで挟持片先端が常閉となる所謂クリップであり、取付板123の取付部127外側に固定されており、好ましくは取付板123に対して傾斜している。
この保持部121では、連接される2つのドラム15,15の両フランジ部39a間に配置されるように、一方のドラム15のフランジ部39aに対して取り付け部127及び係止爪129を引っ掛けて取り付け、隣り合うドラム15の間に挟持されるようにクリップ体125のみがフランジ部39aの外側に位置するようになる。この状態で、図14に示すように、クリップ体125は先端を斜めに向けて配置される。
そしてクリップ体125は、ジッパーテープ35の接続部57の近傍をバネ力にて挟持する。この挟持力は小さく、ジッパーテープ35の巻崩れが起きない程度にテンションを掛けた状態で保持可能であり、且つ、ジッパーテープ35を牽引した際には簡単に挟持状態のクリップ体125から外れる程度の仮固定状態である。
このように構成されたテープ類繰出装置200では、まず、ドラム15には、ジッパーテープ35が、平坦面をボビン部37の外周に平行となるようにして巻回され、このドラム15を、回転テーブル31の軸91に、貫通穴41の下端側を挿着するようにしてセットする。このとき、回転テーブル31の一対の駆動爪93をドラム15のフランジ部39aに形成されいてる凹部40に嵌める。ドラム15を複数、例えば2つ連ねる場合には、先に回転テーブル31上にセットされたドラム15の上側のフランジ部に保持部121を取り付ける。次に、連結ブロック42を下段のドラム15のフランジ部39aの凹部40に嵌め、このドラム15にさらにドラム15を重ね、上段となるドラムの凹部40に連結ブロック42を嵌めて、ドラム同士を連結状態とする。そして、上段となるドラム15のジッパーテープ35の繰出終端と、下段となるドラム15のジッパーテープ35の繰出始端55との接続部57近傍を保持部121のクリップ体125に挟持させる(図14参照)。
回転テーブル31へのドラム15のセットの終了直後は、下段、上段のそれぞれの終了ごとに巻崩れ防止部115を作動させ、湾曲板117にて巻回体51を外周面から支える。
ドラム15を繰り出し方向に手動等により回転し、ジッパーテープ35の始端を垂直ガイドローラ103、水平ガイドローラ101に通す。この第2実施形態では、上段のドラム15が初段のドラム15となる。従って、上段のドラム15に巻回された巻回体51の繰り出し始端55を通す。各ガイドローラ103,101を通したジッパーテープ35は、弛み防止機構部95の支持ローラ97及び弛み防止ローラ99を通し、ピンチローラ59に挟む。弛み防止ローラ99は重錘を備えており、この弛み防止ローラ99の位置でジッパーテープ35は下降方向と上昇方向との折り返し状態になる。ピンチローラ59を通したジッパーテープ35の始端は、さらに、送り量制御部107の支持ローラ109、ダンサーローラ111に掛けられ、そして製袋機の供給機構に導入しておく。この送り量制御部107においても、ジッパーテープ35はダンサーローラ111を下方に位置させて折り返し状態とする。
これにより、テープ類繰出装置200は、操業前の準備が完了する。
テープ類繰出装置200は、送り量制御部107のダンサーローラ111によってジッパーテープ35が、ジッパー認識センサ133により検知されている間、ピンチローラ59が停止状態で待機する。製袋機の製袋が進み、送り量制御部107からジッパーテープ35が引き出されダンサーローラ111が上昇すると、ジッパー認識センサ133がジッパーテープ35を検知しなくなり、装置制御部はその信号を受けて、ピンチローラ59を駆動する。
装置制御部は、ピンチローラ59の駆動によって、ジッパーテープ35を弛み防止機構部95から送り出す。この弛み防止機構部95に設けられる送出起動センサ135は、弛み防止ローラ99の位置が上昇位置か下降位置かを検知し、弛み防止ローラ99が上昇していることを検知することで回転支持部13を駆動させ、ドラム15の回転を行ってジッパーロール35の繰り出しを開始する。
これらジッパー認識センサ133と送出起動センサ135の検出によって、牽引部17と回転支持部13とが駆動して、ジッパーテープ35は製袋機へと繰り出されることとなる。
回転テーブル31及びピンチローラ59の上記した間欠運転が繰り返され、ドラム15の巻回体51が最小巻き径になると、ジッパーテープ35がボビン部37から外れる。
ピンチローラ59により引き出されるジッパーテープ35は、初段のドラム15の繰り出し終端53に接続された接続部57により、次段のドラム15の繰り出し始端55が連続して引き出されることになる。このとき、保持部121のクリップ体125に挟持されたジッパーテープ35は、牽引部17,弛み防止機構部95,回転支持部13のそれぞれ或いはいずれかの力によって容易に外れ、これにより、ジッパーテープ35は、初段のドラム15から次段のドラム15へと繰り出しの移行が完了する。
ジッパーテープ35は、ドラム15の移行に伴って、接続部57が接続部検出センサ63を通過する。装置制御部は、接続部検出センサ63が接続部57を検出すると、昇降機構65を、次段のドラム15に対応する位置に弛み防止機構部95,牽引部17,送り量制御部107を配置するよう、昇降機構65を駆動する。この第2実施形態では、初段のドラム15が上段であるので、昇降機構65は、各部17.95,107を下段のドラム15の位置に下降する。これにより、ドラム15の移行動作の全てが完了する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
この第2実施形態に係るテープ類繰出装置200では、上述した第1実施形態のテープ類繰出装置100と同様であって、ジッパーテープ35が巻回されたドラム15が、貫通穴41に軸29を挿通し、また上下のドラム15が連結ブロック42で連結されて回転支持部13に支持される。ジッパーテープ35は、テープ幅方向が、鉛直方向に沿う方向、すなわち、縦方向となってドラム15に巻回されている。
ジッパーテープ35は、巻き締められると、製品に永久歪みが残る。一方、ジッパーテープ35は、巻回が緩いと、特にジッパーテープ35のように滑りやすいものでは、重力の作用により幅方向に滑り、巻崩れが生じやすい。
テープ類繰出装置200では、この永久歪みの生じない緩い巻回状態の巻回体51において、弛み防止機構部95によりテンションを掛けながら繰り出しが行われる。すなわち、ジッパーテープ35は、弛み防止機構部95の弛み防止ローラ99が重力により下降することで、ドラム15から牽引部17のピンチローラ59までの間を弛まずに牽引され、同時に回転支持部13の送り出し速度を制御されることで弛みが抑制される。その結果、テープ類繰出装置200では、ジッパーテープ35が、永久歪みの生じない良好な形状を維持したまま、絡み、捩れ、折れが生じずに適度なテンションを生じた状態で円滑に繰り出し可能となる。
また、このテープ類繰出装置200では、ジッパーテープ35が、積み重ねられたドラム15の順で連続的に繰り出し可能となる。従って、テープ類繰出装置200は、個別にドラム15をセットしてジッパーテープ35を繰り出す構成、つまりドラム15を1つずつで稼働する構成に比べ、ドラム交換に要する停止時間をなくして、稼働効率を高めることができる。その結果、ジッパーテープ35の巻回されたドラム15を使用する製袋時の連続稼動時間を長くできる。
また、このテープ類繰出装置200では、隣接する一方のドラム15に巻回されたジッパーテープ35の繰り出し終端53が、隣接する他方のドラム15に巻回されたジッパーテープ35の繰り出し始端55に、接続部57で接続される。従って、一方のジッパーテープ35の繰り出しが終了すると同時に、次のドラム15のジッパーテープ35の繰り出しへ移行することができる。その結果、ジッパーテープ35は、繰り出しの終了したドラム15から繰り出しの開始されるドラム15に渡って連続して繰り出すことが可能となる。すなわち、ドラム15が2巻分連続で稼働でき、上記した巻長であれば4000m×2=8000m分の連続稼働が可能となる。
また、このテープ類繰出装置200では、隣接するドラム15のジッパーテープ35同士の接続部57が、保持部121のクリップ体125に保持されており、ドラム15間でのジッパーテープ35の繰り出し時に弛みにくく、巻崩れるようなことが生じにくくなる。そして、ジッパーテープ35は、このクリップ体125によって仮保持された状態で挟持されていることから、この接続部57の部分の繰り出し時に、牽引部17や弛み防止機構部95などの力によって容易に外れ、これにより、ジッパーテープ35は、スムースに繰り出されることとなる。
また、このテープ類繰出装置200では、上記の接続部57が検出されることにより、昇降機構65を駆動して、牽引部17等を次の繰り出しを行うドラム15に対応した位置に移動できる。これにより、ドラム15が積み重ねられて複数段となる場合においても、ドラム15と牽引部17等との距離や傾斜が一定に保たれて、ジッパーテープ35の円滑な繰り出しが可能となる。その結果、ジッパーテープ35の繰り出されるドラム15と牽引部17との間の傾斜を抑制し、ジッパーテープ35の絡み、捩れ、折れをより生じにくくできる。
また、このテープ類繰出装置200では、ジッパーテープ35を送り出す側の回転支持部13と牽引する牽引部17との間に、弛み防止機構部95が配置され、ジッパーテープ35がダンサーローラである弛み防止ローラ99を通過するよう構成されていることから、回転支持部13と牽引部17との間で速度差が発生してもテンションを掛け、送る側が早くなれば、弛み防止ローラ99は下に下がり、送る側が遅くなれば弛み防止ローラ99は上に上がることとなって、この弛み防止ローラ99の位置をセンサ135にて検出して、下がれば送り側である回転支持部13の速度を下げ、上がれば速度を上げるようにして、また、牽引部17の牽引速度も制御することで安定した繰り出しの制御ができることとなる。
従って、第2実施形態に係るテープ類繰出装置200によれば、ドラム15に巻回したジッパーテープ35の巻崩れによる絡み、捩れ、折れを抑制でき、牽引部17までの間での弛みを抑制できる。
次に、テープ類繰出装置の第3実施形態について図面を参照して説明する。
なお、上述した第1,第2実施形態と同等の箇所には同一の符号を付し詳述を省略する。
図16は第3実施形態に係るテープ類繰出装置300の正面図、図17は図16に示したテープ類繰出装置の平面図である。
この第3実施形態のテープ類繰出装置300では、ベース11上に立設された垂直基板141に、上記第2実施形態と同様の牽引部17,弛み防止機構95,送り量制御部107が配置され、これら各部が昇降移動しない構成となっている。
また、この垂直基板141には、導入ガイドローラ143が弛み防止機構95の上流側に配置される。導入ガイドローラ143は、上下一対のローラで構成され、これらローラは間隙を有し、この間隙にジッパーテープ35が通される。
この第3実施形態における送り量制御部107は、弛み防止機構95と同等の構成とされ、弛み防止機構95の弛み防止ローラ99とダンサーローラ111にてジッパーテープ35の弛みを防ぎながら、ジッパーテープ35の搬送、送り出しが行われる。
また、この第3実施形態のテープ類繰出装置300には、送り量制御部107の下流側に位置する垂直基板141に搬出ガイドローラ145が設けられている。
上記垂直基板141を有する筐体147は、ベース11上に立設されており、牽引部17の駆動源などが内蔵される。この筐体147のドラム15と対向する側板149には、昇降機構151が配設されている。
昇降機構151は、側板149の上部に固定される上部ブラケット153と下部に固定される下部ブラケット155とを介して設けられる。上部ブラケット153と下部ブラケット155とには一対のガイド軸157が垂直に掛け渡され設けられる。
図18は、昇降機構の側面図を(a)に正面図を(b)に示した図である。
上部ブラケット153には、上方に垂直な第1エアシリンダ159が左右対となって設けられ、両第1エアシリンダ159のピストンロッド161は垂直下方に進退自在となっている。各ピストンロッド161の先端は、矩形板状の昇降ブラケット163が連結されている。昇降ブラケット163は、上記一対のガイド軸155が貫通し、これらガイド軸155に対して滑り軸受165が介設されている。
昇降ブラケット163の中央には、第2エアシリンダ167が上方に垂直となって設けられ、ピストンロッド169が垂直下方に進退自在となっている。ピストンロッド169の先端には短冊板状の昇降板171が設けられている。昇降板171は、長手方向一端に上記一対のガイド軸155が貫通し、これらガイド軸155に対して滑り軸受173が介設されている。昇降板171の他端には、テープ類ガイド部175が設けられる。
テープ類ガイド部175は、図18(a),(b)に示すように、水平ガードローラ101と垂直ガイドローラ103とで構成され、それぞれ昇降板171に支持枠177を介して設けられる。なお、図18は、テープ類ガイド部175の位置が、最上段のドラム15の高さ位置に合わせた位置に停止している。そして、本実施形態では、各エアシリンダ159,167のピストンロッド161,169の進退ストロークが、ドラム15の幅長、すなわち高さ寸法に合わせて設定されている。
この第3実施形態のテープ類繰出装置300によれば、上述した第2実施形態のテープ類繰出装置200と同様にドラム15からのジッパーテープ35が、弛み防止機構95により弛まずに牽引され、送り出される。また、昇降機構151によって、ドラム15からのジッパーテープ35はガイドされる高さが急な角度になることがなく、スムーズに導かれることとなる。すなわち、図18に示すように、最上段に位置するドラム15対しては、各エアシリンダ159,167のピストンロッド161,169がそれぞれ後退状態となり、テープ類ガイド部175が上部に配置される。また、中段に位置するドラム15に対しては、図19(a)に示すように、第1エアシリンダ159のみ作動し、進出するピストンロッド161にて昇降ブラケット163を下降させ、同時に下降する昇降板171によりテープ類ガイド部175を下降配置する。これにより中段のドラム15に合わせた高さでジッパーテープ35の繰り出しが案内される。さらに最下段のドラム15の際には、図19(b)に示すように第2エアシリンダ167が作動して、ピストンロッド169を進出させ、昇降板171を下降させる。そしてテープ類ガイド部175を下段のドラム15に合わせた高さとし、ジッパーテープ35の繰り出しの案内を行う。このように、テープ類ガイド部175の垂直ガイドローラ103と水平ガイドローラ101とで、複数積み重ねられたドラム15に巻回状態のジッパーテープ35の向きが各ドラム15から下流側の牽引部17へ適切な角度となって、導入ガイドローラ143や弛み防止機構95に歪むことなく搬送され、捩れや折れなどを発生させず円滑に繰り出されることとなる。
従って、第3実施形態に係るテープ類繰出装置300によれば、ドラム15に巻回したジッパーテープ35の巻崩れによる絡み、捩れ、折れを抑制でき、牽引部17までの間での弛みを抑制できる。特に、この第3実施形態によればドラム15からのテープ類であるジッパーテープ35の繰り出しの際の最も向きの変わる部分である垂直ガイドローラ103と水平ガイドローラ101のみを昇降機構151にて昇降させる構成としたので、その下流の導入ガイドローラ143以降である弛み防止機構95や送り量制御部107を安定して動作可能とし、送り量制御部107から搬出ガイドローラ145を経て繰り出されるジッパーテープ35は上下に振れず、本テープ類繰出装置300から製袋機への受け渡しがスムースなものとなる。
なお、上述した各実施形態において、ベース11を備え、このベース11上に各部が配置構成される例について説明したが、上記したようなキャスター25やアジャスタ27が設けられた移動自在なベース11ではなく、床面などに回転支持部13や牽引部17等が配置構成されるものでもよい。また、図10に示すように、ベース11にはハンドルバー131を設けてもよく、このテープ類繰出装置200を可搬容易な構成としており、任意の位置に装置を設置可能とすることも可能である。
さらに、上述した各実施形態においては、回転支持部13の軸29を鉛直方向に沿うよう構成され、ドラム15の軸線方向を垂直な状態として扱う例について述べたが、軸線方向を水平となるように、回転支持部13の軸29を水平に構成してドラム15を配設することとしてもよい。
ドラム29の回転軸線を水平に設定することで、ドラム15に巻回されるジッパーテープ35などのテープ類は軸線方向への巻崩れを起こしにくくなる。そして、上述したように、水平軸に対してドラム15を複数連接させることが可能であり、複数のドラムにおけるそれぞれのテープ類35に対して、接続部57にて連結させることで連続稼働が可能となる。また、上記したように、接続部57の位置において、ドラム15に対して保持部121にて保持させることとしてもよい。
また、上記した実施形態では、ドラム15を複数とした際に、昇降機構65を駆動させることで対応する例を示したが、軸29を水平とした場合には、この昇降機構65と同様な機構となる移動機構を具備させ、軸29の軸線方向と平行に牽引部17等を移動可能に構成する。
そして、上述した実施形態のように、弛み防止手段の構成、すなわちアーム19にてローラ79を巻回体51の外周面に当接させたり、弛み防止機構95を配設して、ドラム15より繰り出されるテープ類35の弛みを防ぐ構成とする。
11…ベース
13…回転支持部
15…ドラム
17…牽引部
19…弛み防止手段(アーム)
29…軸
35…テープ類(ジッパーテープ)
39…フランジ部
41…貫通穴
42…連結手段(連結ブロック)
51…巻回体
53…繰り出し終端
55…繰り出し始端
57…接続部
65…移動機構(昇降機構)
75…揺動支軸
77…揺動先端
79…ローラ
81…付勢手段(引っ張りバネ)
85…巻き径検出センサ
95…弛み防止手段(弛み防止機構部)
100,200,300…テープ類繰出装置
121…保持部

Claims (18)

  1. 回転駆動して回転中心に軸を有する回転支持部と、
    テープ類を巻回して巻回中心に貫通穴を有して少なくとも一つが前記軸に前記貫通穴を挿通して前記回転支持部により回転されるドラムと、
    前記回転支持部に隣接して配置され、前記テープ類を挟んで繰り出し方向に送る牽引部と、
    前記牽引部と前記回転支持部との間に配設され、前記ドラムから巻き戻され前記牽引部までの間の前記テープ類の弛みを防ぐ弛み防止手段と、
    を具備することを特徴とするテープ類繰出装置。
  2. 請求項1記載のテープ類繰出装置であって、
    前記弛み防止手段は、前記軸と同方向の揺動支軸を中心に揺動自在に支持され、揺動先端を前記テープ類の巻回体の巻取外周面に当接して前記巻回体を巻回半径の内側に押さえるアームよりなることを特徴とするテープ類繰出装置。
  3. ベースと、
    前記ベースに設けられ回転駆動して回転中心に鉛直方向に沿う軸を有する回転支持部と、
    テープ類を巻回して巻回中心に貫通穴を有して少なくとも一つが前記軸に前記貫通穴を挿通して前記回転支持部により回転されるドラムと、
    前記ベースに設けられ前記テープ類を挟んで繰り出し方向に送る牽引部と、
    前記ベースに設けられ、前記軸と同方向の揺動支軸を中心に揺動自在に支持され、揺動先端を前記テープ類の巻回体の巻取外周面に当接して前記巻回体を巻回半径の内側に押さえるアームと、
    を具備することを特徴とするテープ類繰出装置。
  4. 請求項2または3記載のテープ類繰出装置であって、
    前記アームの前記揺動先端77には、前記軸と同方向のローラ中心を中心にローラが回転自在に支持されていることを特徴とするテープ類繰出装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
    前記アームが、前記揺動先端を前記巻回体の巻回半径の内側に移動させる付勢手段により付勢されていることを特徴とするテープ類繰出装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
    前記アームが、前記ドラムの回転中心を中心とする円周方向に等間隔で複数設けられていることを特徴とするテープ類繰出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
    前記回転支持部の軸は、前記ドラムの軸線長さよりも短い長さに設定され、該ドラムの貫通穴の一方に挿着されて該ドラムを保持する拡径チャックを備えることを特徴とするテープ類繰出装置100。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
    前記ドラムが、前記貫通穴に前記軸を挿通して互いに密着し複数でセットされることを特徴とするテープ類繰出装置。
  9. 請求項8記載のテープ類繰出装置であって、
    前記複数のドラムは、ドラム同士を同軸に連結させる連結手段を具備することを特徴とするテープ類繰出装置。
  10. 請求項8または9記載のテープ類繰出装置であって、
    連接される複数の前記ドラムは、隣接する一方の前記ドラムに巻回された前記テープ類の繰り出し終端が、隣接する他方の前記ドラムに巻回された前記テープ類の繰り出し始端に、接続部で接続されていることを特徴とするテープ類繰出装置。
  11. 請求項10記載のテープ類繰出装置であって、
    隣接する前記ドラムのいずれか一方のフランジ部に設けられ、前記テープ類同士を接続する前記接続部を保持し、前記ドラムに対する巻回状態を維持するとともに、前記ドラムから巻き戻される際には該ドラムから容易に離脱させる保持部を具備することを特徴とするテープ類繰出装置。
  12. 請求項8〜11のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
    連接された複数の前記ドラムのうち前記テープ類が繰り出される前記ドラムに応じ前記牽引部の位置を移動させる移動機構が設けられていることを特徴とするテープ類繰出装置。
  13. 請求項2〜12のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
    前記巻回体の巻き径を検出する巻き径検出センサが、前記揺動支軸と前記アームとに亘って設けられ、
    前記回転支持部の回転駆動速度が、前記巻き径検出センサの検出値に応じ制御されることを特徴とするテープ類繰出装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1つに記載のテープ類繰出装置であって、
    前記ドラムの回転角度または回転速度を検出するドラム検知手段を備えるとともに、前記牽引部にて繰り出される前記テープ手段の繰出速度を検出する繰出検知手段を具備し、前記回転支持部の回転駆動速度及び前記牽引部の繰出駆動速度を制御することを特徴とするテープ類繰出装置。
  15. ドラムに巻回されているテープ類を巻き戻しながら繰り出すテープ類の繰出方法であって、
    軸支された前記ドラムを回転支持部にて回転し、且つ牽引部にてドラムに巻回状態のテープ類を挟持して繰り出し方向に送るとともに、
    前記回転支持部と前記牽引部との間に配設される弛み防止手段にて、前記ドラムに巻回状態のテープ類が巻き戻され、前記牽引部に到達するまでの間で生じる弛みが取り除かれることを特徴とするテープ類繰出方法。
  16. 請求項15に記載のテープ類繰出方法であって、
    前記ドラムは、軸線方向に複数連接されており、
    隣り合う前記ドラムに巻回される前記テープ類同士は、隣接する一方の前記ドラムに巻回された前記テープ類の繰り出し終端が、隣接する他方の前記ドラムに巻回された前記テープ類の繰り出し始端に、接続部で接続されており、
    前記複数のドラムにわたって連続するテープ類を繰り出させることを特徴とするテープ類繰出方法。
  17. 請求項16に記載のテープ類繰出方法であって、
    連接された複数の前記ドラムのうち前記テープ類が繰り出される前記ドラムに応じて、前記牽引部の位置を移動機構にて移動させ、前記テープ類を連続して繰り出すことを特徴とするテープ類繰出装置。
  18. 請求項16または17に記載のテープ類繰出方法であって、
    前記テープ類の前記接続部を、隣接する前記ドラムの隣り合うフランジ部に設けた保持部に保持させて、
    前記テープ類が巻き戻される際に、前記接続部が前記保持部から離脱し、隣接する一方の前記ドラムのテープ類から隣接する他方の前記ドラムのテープ類が途切れることなく順次前記牽引部へと繰り出されることを特徴とするテープ類繰出方法。
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