JP2002307890A - 筆記具用インキを収容する樹脂成形容器 - Google Patents
筆記具用インキを収容する樹脂成形容器Info
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Abstract
又は水分の蒸発を防止し、良好な筆記性能が維持される
期間の長い筆記具用インキを収容する樹脂成形容器を簡
単な構造で提供する。 【解決手段】樹脂層を2層以上形成してなる多層構造か
らなり、樹脂層の少なくとも1層を、エチレンビニルア
ルコール共重合樹脂で形成する。
Description
収容する樹脂成形容器に関する。
キ、水性インキ、剪断減粘性を付与したインキ(以下、
ゲルインキという)があり、これらの筆記具用インキに
ついてはよく知られている。また、これらの油性、水
性、ゲルインキ等の筆記具用インキを用いた筆記具につ
いてもよく知られている。こうした筆記具における筆記
具用インキを収容する容器は、生産性を考慮しポリプロ
ピレン樹脂等を用いた樹脂製の成形品で形成することが
一般的である。
樹脂成形容器として考慮しなければならない課題とし
て、筆記具用インキ中に含まれる溶剤の揮発及び/又は
水分の蒸発等、気体の透過を防止するガスバリア性(気
体遮断性)がある。
ばポリプロピレンを用いた筆記具用インキを収容するた
めの樹脂成形容器は、ある程度のガスバリア性を有して
いるが、気体の透過を完全に押さえるまでには至ってい
ないのが現状である。その結果、筆記により筆記具用イ
ンキを全て消費しない場合でも、筆記具用インキ中に含
まれる溶剤の揮発及び/又は水分の蒸発が起こることに
より、筆記性能に変化をもたらしていた。良好な筆記性
能が維持される期間は油性ボールペンで約3年、ゲルイ
ンキや水性ボールペンは約2年足らずであった。
より選択的に出没可能とする多色または複合ボールペン
のインキ収容容器(インキ収容筒)は、通常の筆記具に
比べ、軸筒内に選択的に出没可能とする出没機構を有す
るため短寸となり、さらに軸筒内に複数の筆記体を配設
するので径も小さくなるので、インキ収容量が少量にな
ってしまうため良好な筆記性能が維持される期間はより
短くなってしまう。
やゲルインキのほうが同一筆記距離におけるインキ消費
量が多いので、インキ収容量を多く設定している。しか
し、前述したように油性インキに比べ、水性インキやゲ
ルインキのほうが良好な筆記性能が維持される期間は短
い。これは、油性インキに使用される溶剤の揮発に比
べ、水性インキやゲルインキの主溶剤である水分の蒸発
のほうが発生し易いためと考えられる。
インキを収容するための樹脂成形容器の溶剤や水分の透
過について鋭意研究した結果、エチレンビニルアルコー
ル共重合樹脂がポリプロピレンの約5000倍のガスバ
リア性を有することがわかり、本発明に至った。
剤の揮発及び/又は水分の蒸発を防止し、良好な筆記性
能が維持される期間の長い筆記具用インキを収容するた
めの樹脂成形容器を簡単な構造で提供することである。
以上形成してなる多層構造からなり、樹脂層の少なくと
も1層を、エチレンビニルアルコール共重合樹脂で形成
する。
合樹脂層が、厚さ10〜150μmのフイルム状の層と
する。
重合樹脂層が、共押出成形法により同時に成形する。
る樹脂成形容器が、ボールペンチップの先端を繰出機構
により選択的に出没可能とする多色または複合ボールペ
ン用のボールペンレフィルのインキ収容筒であって、該
インキ収容筒には、水性インキまたは剪断減粘性を付与
したインキ及び該インキの後端に配設したインキの消費
にともないインキに追随して移動するグリース状のイン
キ追従体を収容する。
形容器は、樹脂成形容器を多層構造とするが、エチレン
ビニルアルコール共重合樹脂からなる樹脂層を形成して
あれば、何層構造であっても良い。エチレンビニルアル
コール共重合樹脂からなる樹脂層を形成する位置は、一
番内側、一番外側あるいは中間層等、特に特定されな
い。
からなる樹脂層以外の樹脂層としては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフ
タレート等からなる樹脂層が挙げられる。樹脂層の厚さ
は、特に限定されないが、筆記具用インキを収容する樹
脂成形容器としての外径は決まっており、他の樹脂層を
厚くすればその分、結果的にエチレンビニルアルコール
共重合樹脂からなる樹脂層が薄くなる。エチレンビニル
アルコール共重合樹脂からなる樹脂層は、充分なガスバ
リヤー性が得られ、製造上の観点からも、好適には10
〜150μmの厚さのフイルム状にすることが好まし
い。エチレン・ビニルアルコール共重合体の具体的なも
のとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物
である株式会社クラレ製の商品名:エバールがある。
形容器とは、油性インキの場合は油性ボールペン用ある
いは油性マーカー用等、筆記具用インキを収容するため
の樹脂成形容器の先端に装着する筆記先端により特定さ
れるものではない。また同様に、水性インキの場合に
は、水性ボールペン用あるいは水性マーカー用等、筆記
具用インキを収容する樹脂成形容器の先端に装着する筆
記先端により特定されるものではない。
て説明する。本実施の形態の筆記具用インキを収容する
樹脂成形容器1は、ポリプロピレンからなる、外径が約
3mmで肉厚が約0.7mmの中空状の基体2と、該基
体2の内側に厚さが100μmのフイルム状の樹脂層3
を配した2層構造としてある。樹脂層3を形成する樹脂
としては、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂で
ある株式会社クラレ製の商品名:エバールを用いて、2
種の異なった材質で同時に一体として押出成形する場合
に使用する多色用金型(図示せず)に、それぞれの材質
を押し出す押出機(図示せず)を取り付けて、同時に成
形する共押出成形法により2層構造に成形した。
器1の先端に、ボールを回転自在に配設したボールペン
チップ4を装着し、樹脂成形容器1内には、筆記用イン
キ5として、一般的な油性ボールペン用インキを収容し
た油性ボールペンレフィルのインキ収容筒として用いた
例を図2に示す。
キを収容する樹脂成形容器の先端に、ボールを回転自在
に配設したボールペンチップを、チップホルダーを介し
て装着し、樹脂成形容器内に、ゲルインキ及びゲルイン
キの後端にグリース状のフォロワを収容し、樹脂成形容
器の後端開口部に、インキ収容筒の内外を連通する空気
流通孔を有した尾栓を挿着したゲルインキボールペンレ
フィルのインキ収容筒等、収容するインキの種類に関係
なく適宜選択して使用することができる。またさらに、
インキ収容筒に限らず、軸筒内にインキを直接する直詰
めボールペン用の軸筒等であってもよい。
筆記具用インキ中に含まれる溶剤の揮発及び/又は水分
の蒸発を防止し、良好な筆記性能が維持される期間の長
い筆記具用インキを収容する樹脂成形容器を簡単な構造
で提供することができた。
器の縦断面図である。
ボールペンレフィルのインキ収容筒として用いた縦断面
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】樹脂層を2層以上形成してなる多層構造か
らなり、樹脂層の少なくとも1層を、エチレンビニルア
ルコール共重合樹脂で形成することを特徴とする筆記具
用インキを収容する樹脂成形容器。 - 【請求項2】前記エチレンビニルアルコール共重合樹脂
層が、厚さ10〜150μmのフイルム状の層である、
請求項1に記載の筆記具用インキを収容する樹脂成形容
器。。 - 【請求項3】前記エチレンビニルアルコール共重合樹脂
層が、共押出成形法により同時に成形したことを特徴と
する請求項1ないし2に記載の筆記具用インキを収容す
る樹脂成形容器。 - 【請求項4】前記筆記具用インキを収容する樹脂成形容
器が、ボールペンチップの先端を繰出機構により選択的
に出没可能とする多色または複合ボールペン用のボール
ペンレフィルのインキ収容筒であって、該インキ収容筒
には、水性インキまたは剪断減粘性を付与したインキ及
び該インキの後端に配設したインキの消費にともないイ
ンキに追随して移動するグリース状のインキ追従体を収
容したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
項に記載の筆記具用インキを収容する樹脂成形容器。
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- 2001-04-10 JP JP2001110784A patent/JP4731035B2/ja not_active Expired - Fee Related
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