JP2002307661A - 印刷機の加速制御方法及び印刷機 - Google Patents

印刷機の加速制御方法及び印刷機

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JP2002307661A JP2001108566A JP2001108566A JP2002307661A JP 2002307661 A JP2002307661 A JP 2002307661A JP 2001108566 A JP2001108566 A JP 2001108566A JP 2001108566 A JP2001108566 A JP 2001108566A JP 2002307661 A JP2002307661 A JP 2002307661A
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幸和 小路
Masakazu Akatsuka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷機の加速制御方法及び印刷機に関し、損
紙を発生させることなく印刷速度を変更できるようにす
る。 【解決手段】 印刷速度を第1の速度から上記第1の速
度よりも高速の第2の速度へ加速するに際し、急加速運
転と緩加速運転或いは定速運転とを交互に繰り返しなが
ら上記第2の速度まで段階的に加速していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機、特に輪転
印刷機に用いて好適の加速制御方法及びその方法を適用
可能な印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は一般的な商業用オフセット輪転印
刷機の要部を説明する概略構成図である。一般的な商業
用オフセット輪転印刷機は、図7に示すように、給紙部
1,インフィード部2,印刷部3,ドライヤ部4,冷却
部5,ウェブパス部6,折機部7及びこれらを制御する
制御部8等をその要部として備えている。
【0003】給紙部1は、ロール状巻取紙11,12が
装着されるリールスタンドを備えており、印刷稼働の途
上で新,旧巻取紙を互いに接続して連続的にウェブ10
を給送すべく機能する。ここでは、巻取紙12は使用中
のものであり、巻取紙11は次の使用のために準備され
たものである。また、インフィード部2は、巻取紙12
から連続的にウェブ(帯状の用紙)10を引き出す部分
であり、ウェブ10を挟持して回転移送するインフィー
ドドラグ21と、下流側へウェブテンション(ウェブ張
力)を適宜にコントロールする手段としての図示しない
ダンサローラとを具備している。インフィードドラグ2
1は、メインモータ9と図示しない無段変速機を介して
連結され、このメインモータ9からの回転駆動力が伝達
されるようになっている。なお、メインモータ9及び無
段変速機は制御部8の印刷速度制御装置81により作動
を制御される。
【0004】印刷部3には、ブラック、シアン、レッ
ド、イエローの4色それぞれに対応した4組の印刷ユニ
ット31a〜31dがウェブ走行方向に沿って並設され
ている。そして、ウェブ10を各印刷ユニット31a〜
31dへ順次通紙させることによって多色印刷ができる
ようになっている。なお、各印刷ユニット31a〜31
dによる印刷はウェブ10上における同一領域に対して
行われ、このようにして、各色が同一領域上で重ね合わ
されることで一の絵柄が構成されるようになっている。
また、各印刷ユニット31a〜31dには、インキ元ロ
ーラ(インキ供給元)32a〜32dをはじめとする複
数のローラが備えられており、インキ元ローラ32a〜
32dから供給されるインキを図示しないインキローラ
群を介して版胴33a〜33dに巻着された刷版に供給
してウェブ10に転写するようになっている。
【0005】印刷部3において印刷を終えたウェブ10
は、次工程のドライヤ部4で加熱乾燥された後、冷却部
5にて冷却されウェブパス部6へ移送される。ドライヤ
部4は、印刷部3を通過したウェブ10上の余剰インキ
を乾燥させるための装置であり、冷却部5は、ドライヤ
部4での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブ10を適当な
温度まで冷却するための装置である。
【0006】冷却部5にはクーリングドラグ51が、ウ
ェブパス部6にはウェブパスドラグ61が装備されてい
る。これらクーリングドラグ51も、ウェブパスドラグ
61も、上記のインフィードドラグ21と同様に、それ
ぞれメインモータ9と図示しない無段変速機を介して連
結され、メインモータ9からの回転駆動力が伝達される
ようになっている。ウェブ10は、これらクーリングド
ラグ51,ウェブパスドラグ61及び上記のインフィー
ドドラグ21の回転によって回転移送され、印刷機内を
走行するようになっている。
【0007】そして、乾燥、冷却を終えたウェブ10
は、ウェブパス部6から折機部7へ移送される。折機部
7におけるウェブ10は、三角板71を経て縦に二つ折
りされた後、リードインローラ72,折機ドラグ73を
順次経由し、鋸胴74及び折胴75によって印刷部3に
おいて印刷された絵柄を単位とした大きさに裁断される
と共に折り畳まれ、目的とする折帖に形成されて外部へ
搬出されるようになっている。
【0008】上記の従来の輪転印刷機では、印刷速度制
御装置81によりメインモータ9の回転速度を制御する
ことによって、印刷機内でのウェブ10の走行速度、す
なわち、印刷速度を可変制御できるようになっている。
例えば、運転開始時には刷版の交換等の調整が行われる
が、このとき印刷機は生産速度よりも低い準備速度で運
転されている。そして、調整の完了後は、図8に示すよ
うに給紙部1からのウェブ10の供給を開始するととも
に、準備速度から所定の生産速度まで印刷速度を直線的
に加速させるようになっている。
【0009】ところが、このように印刷速度が変化する
と、ウェブ10のテンション変動やタック量(ウェブ1
0がインキによってローラに連れ回る量)の変化、さら
にはインキ消費量の変化等により、各印刷ユニット31
a〜31d間での印刷位置の天地見当や折機部7での断
裁見当がずれたり、各印刷ユニット31a〜31dにお
ける印刷濃度が変化したりして、生産される折帖の品質
が変化してしまう。そこで、従来の輪転印刷機では、印
刷速度の変更が完了して定常状態になったときには、次
のような品質を安定化させるための制御を行っている。
【0010】まず、天地見当に関しては、4色目の印刷
ユニット31dの出口部に備えられた自動見当センサ3
7により各色の色ずれ量を検出し、検出した各色の色ず
れ量に応じて制御部8の自動見当装置(見当修正装置)
82により各版胴33a〜33dに備えられた天地見当
モータ34a〜34dを駆動して見当修正を行うことに
より、各色の色ずれ量をゼロに近づける。
【0011】また、断裁見当に関しては、折機部7の入
口直前に備えられたカットオフセンサ76により絵柄全
体の位相を検出し、検出した位相に応じて制御部8のカ
ットオフコントローラ(見当修正装置)83によりウェ
ブパス部6内の全幅コンペンモータ62を駆動して見当
修正を行うことにより、絵柄位相を折機位相に合致させ
る。
【0012】そして、印刷濃度に関しては、制御部8の
インキ供給量制御装置84により図9に示すように印刷
速度に応じて各インキ元モータ36a〜36dの回転速
度を変化させることで、各速度におけるインキ消費量に
見合ったインキ量を供給する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
輪転印刷機では、上記のような安定化制御によって定常
状態での印刷物の品質管理は行われているものの、印刷
速度が変化している過渡状態における印刷物の品質まで
は管理することができなかった。つまり、従来の輪転印
刷機においては、図8に示すように印刷速度の変更時に
は所定の加速度で直線的に加速が行われるが、例えば2
00rpmから800rpmまで30秒で加速した場
合、300μm以上の天地見当のずれが発生することが
ある。天地見当モータ34a〜34d自体は十分な応答
性能(50μm/秒程度)を有しているものの、ハンチ
ングを防止する必要から自動見当装置82のフィードバ
ック制御の制御時定数は大きく設定されている。このた
め、上記のように加速中に天地見当のずれが発生した場
合、天地見当のずれ速度が大きい場合には、自動見当装
置82のフィードバック制御では制御時定数上、追従す
ることができない。
【0014】また、加速中には、特にドライヤ部4にお
いてウェブ10のテンションが変動し、また、ドライヤ
部4の制御遅れによる乾燥度合いの変動により、ウェブ
10の長さが変化してしまう。このため、ウェブ10上
の絵柄位相も折機位相に対して変化してしまい、折機部
7において断裁見当のずれが発生してしまう。この断裁
見当のずれに対してはカットオフコントローラ83によ
る全幅コンペンモータ62のフィードバック制御が行わ
れるが、自動見当装置82と同様、カットオフコントロ
ーラ83の制御時定数も大きく設定されているため、断
裁見当のずれ速度が大きい場合には追従することができ
ない。
【0015】さらに、インキ供給制御装置84は、印刷
速度に応じて各インキ元モータ36a〜36dの回転速
度を昇速するが、インキ元ローラ32a〜32dから版
胴33a〜33dの版面までには、多数のローラが介在
している。このため、インキ元モータ36a〜36dの
回転速度の変化がウェブ10に転写されるインキ濃度の
変化に反映されるまでの遅れ時間が発生してしまう。
【0016】このように、従来の輪転印刷機では、印刷
速度の変更中は天地見当や断裁見当のずれを修正した
り、印刷濃度の変動を抑制したりすることができなかっ
た。このため、従来の輪転印刷機では、図8に示すよう
に加速中に生産された印刷物は商品である「正紙」とし
ての品質を具備させることができず、廃棄処分の対象で
ある「損紙」として扱わなければならなかった。また、
加速中に発生する見当のずれ量や印刷濃度の変動量が大
きいことから、生産速度に達した後も見当のずれや印刷
濃度が安定するまでに暫くの時間がかかり、その間に生
産された印刷物も「損紙」として扱わなければならなか
った。
【0017】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たものであり、損紙を発生させることなく印刷速度を変
更できるようにした、印刷機の加速制御方法及び印刷機
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の印刷機の加速制御方法(第1の加速制御方
法)は、用紙の見当のずれをフィードバック制御により
自動修正する見当修正装置を備えた印刷機の印刷速度を
第1の速度から上記第1の速度よりも高速の第2の速度
へ加速するときの加速制御方法であって、急加速運転と
緩加速運転或いは定速運転とを交互に繰り返しながら上
記第2の速度まで段階的に加速することを特徴としてい
る。このような加速制御を行うことにより、急加速運転
により発生した微少な見当(天地見当や断裁見当)のず
れは、緩加速運転或いは定速運転によって現出される定
常状態期間中の見当修正装置による自動修正によって解
消される。したがって、このように急加速運転と緩加速
運転或いは定速運転とを交互に繰り返すことにより、見
当のずれを抑制しながら印刷速度を加速することが可能
になる。
【0019】また、本発明の別の印刷機の加速制御方法
(第2の加速制御方法)は、インキ供給元から複数のロ
ーラを介して版面に供給されるインキ量を印刷速度に応
じて制御するインキ供給制御装置を備えた印刷機の印刷
速度を第1の速度から上記第1の速度よりも高速の第2
の速度へ加速するときの加速制御方法であって、急加速
運転と緩加速運転或いは定速運転とを交互に繰り返しな
がら上記第2の速度まで段階的に加速することを特徴と
している。このような加速制御を行うことにより、急加
速運転により発生した微少な印刷濃度の変動は、緩加速
運転或いは定速運転によって現出される定常状態期間中
にインキ供給量が追従することによって解消される。し
たがって、このように急加速運転と緩加速運転或いは定
速運転とを交互に繰り返すことにより、印刷濃度の変動
を抑制しながら印刷速度を加速することが可能になる。
【0020】上記の第1,第2の加速制御方法におい
て、好ましくは、印刷速度が所定量加速するまでの時
間、上記急加速運転を行った後、上記急加速運転から上
記緩加速運転或いは定速運転に切り替えるようにする。
このように急加速運転を行う時間を印刷速度が所定量加
速するまでの時間に設定することで、オペレータによる
マニュアル制御の場合でも自動制御による場合でも、急
加速運転から緩加速運転或いは定速運転への切り替えの
タイミングをはかることが容易になる。この場合、実際
の印刷速度の加速量を計測して所定の加速量に達したら
緩加速運転或いは定速運転へ切り替えるようにしてもよ
く、或いは、印刷速度が所定量加速するのに必要な時間
を予測しておき、タイマの計測値が上記の予測時間に達
したら緩加速運転或いは定速運転へ切り替えるようにし
てもよい。なお、上記の所定加速量は、第1の加速制御
方法においては、見当のずれが印刷物の品質に及ぼす影
響が許容範囲に収まる最大量に設定するのが好ましい。
また、第2の加速制御方法においては、印刷濃度の変動
が印刷物の品質に及ぼす影響が許容範囲に収まる最大量
に設定するのが好ましい。
【0021】また、好ましくは、所定枚数の用紙を印刷
するまでの時間、上記緩加速運転或いは定速運転を行っ
た後、上記緩加速運転或いは定速運転から上記急加速運
転に切り替えるようにする。このように緩加速運転或い
は定速運転を行う時間を所定枚数の用紙を印刷するまで
の時間に設定することで、オペレータによるマニュアル
制御の場合でも自動制御による場合でも、緩加速運転或
いは定速運転から急加速運転への切り替えのタイミング
をはかることが容易になる。この場合、実際に印刷され
る用紙の枚数を計測して所定枚数に達したら急加速運転
へ切り替えるようにしてもよく、或いは、予め所定枚数
の用紙を印刷するのに必要な時間を予測しておき、タイ
マの計測値が上記の予測時間に達したら急加速運転へ切
り替えるようにしてもよい。なお、上記の所定枚数量
は、第1の加速制御方法においては、見当修正装置によ
る見当ずれの自動修正の結果が印刷物上に反映されるま
での最小量に設定するのが好ましい。また、第2の加速
制御方法においては、インキ供給制御装置による印刷速
度に応じたインキ供給の結果が印刷物上に反映されるま
での最小量に設定するのが好ましい。
【0022】より好ましくは、上記の第1の速度から第
2の速度までの加速運転を予め設定された運転パターン
に基づいた自動運転により行うようにする。このように
上記の加速運転をパターン化して自動運転により行うこ
とで、より確実に見当のずれや印刷濃度の変動を抑制し
ながら印刷速度を加速することが可能になる。また、こ
の場合の自動運転はフィードバック制御ではなくオープ
ンループ制御で実現することができるので、自動運転の
ために新たにセンサ等を付け加える必要もない。
【0023】そして、この場合、より好ましくは、上記
運転パターンを印刷条件(例えば、紙種,インキ種等)
に応じて設定する。同じ運転条件でも見当のずれ量や印
刷濃度の変動量は印刷条件により変わるので、このよう
に運転パターンを印刷条件に応じて設定することで、よ
り確実に見当のずれや印刷濃度の変動を抑制しながら印
刷速度を加速することが可能になる。
【0024】また、本発明は上記の加速制御方法を適用
可能な印刷機も提供する。すなわち、本発明の印刷機
(第1の印刷機)は、用紙の見当のずれをフィードバッ
ク制御により自動修正する見当修正装置を備えた印刷機
において、印刷速度を制御する制御手段と、該制御手段
に加速信号を入力する加速信号入力手段とを備え、該制
御手段は、該加速信号入力手段から上記加速信号が入力
されたときには、急加速運転と緩加速運転或いは定速運
転とを交互に繰り返しながら加速開始前の第1の速度か
ら上記第1の速度よりも高速の第2の速度へ印刷速度を
段階的に加速することを特徴としている。
【0025】また、本発明の別の印刷機(第2の印刷
機)は、インキ供給元から複数のローラを介して版面に
供給されるインキ量を印刷速度に応じて制御するインキ
供給制御装置を備えた印刷機において、印刷速度を制御
する制御手段と、該制御手段に加速信号を入力する加速
信号入力手段とを備え、該制御手段は、該加速信号入力
手段から上記加速信号が入力されたときには、急加速運
転と緩加速運転或いは定速運転とを交互に繰り返しなが
ら加速開始前の第1の速度から上記第1の速度よりも高
速の第2の速度へ印刷速度を段階的に加速することを特
徴としている。
【0026】上記の第1,第2の印刷機において、好ま
しくは、急加速運転と緩加速運転或いは定速運転とを交
互に繰り返す運転パターンを印刷条件毎に記憶したデー
タベースを備え、該制御手段は、該加速信号入力手段か
ら上記加速信号が入力されたときには、該データベース
から今回の印刷条件(例えば、紙種,インキ種等)に応
じた運転パターンを検索し、検索した運転パターンに基
づき印刷速度を制御するようにする。このように印刷条
件に応じた運転パターンで加速制御を行うことにより、
より確実に見当のずれや印刷濃度の変動を抑制しながら
印刷速度を加速することが可能になる。なお、上記の第
1,第2の印刷機は、情報通信ネットワークを介してサ
ーバと接続されるサーバ−クライアントシステムとして
構成してもよい。この場合、該データベースは該サーバ
に備えるようにする。このような構成により、該データ
ベースを複数のユーザで共用することが可能になる。ま
た、この場合、該データベースには印刷条件に加えて機
種毎に運転パターンを記憶するのが好ましい。
【0027】さらに、上記目的を達成するために本発明
は以下のような印刷機(第3の印刷機)も提供する。す
なわち、本発明の第3の印刷機は、用紙の見当のずれを
フィードバック制御により自動修正する見当修正装置を
備えた印刷機において、印刷速度を制御する制御手段
と、該制御手段に加速信号を入力する加速信号入力手段
とを備え、該制御手段は、該加速信号入力手段から上記
加速信号が入力されたときには、加速開始前の第1の速
度から上記第1の速度よりも高速の第2の速度へ印刷速
度を連続的に加速するとともに、上記第1の速度から上
記第2の速度に至るまでの加速度を印刷条件に応じて変
更することを特徴としている。
【0028】この第3の印刷機のように上記第1の速度
から上記第2の速度に至るまでの加速度を印刷条件に応
じて変更することによっても、見当のずれを抑制しなが
ら印刷速度を加速することが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。まず、図1〜図4は本発明の第1
実施形態を示すものである。なお、本実施形態にかかる
加速制御方法は、従来の一般的な輪転印刷機にも適用す
ることができるので、本実施形態にかかる印刷機につい
ては、図7を参照して説明する。
【0030】図1は本実施形態にかかる加速制御方法を
示すタイムチャートである。図1に示すように、本実施
形態では、印刷速度制御装置81が印刷速度を第1の速
度から第2の速度へ加速させる場合、従来(図8参照)
のように一気に直線的に加速させるのではなく、加速運
転と定速運転とを交互に繰り返しながら段階的に加速し
ていくことを特徴としている。このように段階的に加速
を行うことにより、加速運転中に発生した見当(天地見
当や断裁見当)のずれを定速運転中の自動見当装置82
やカットオフコントローラ83による自動修正によって
解消し、また、加速運転中に発生した印刷濃度の変動を
定速運転中のインキ元ローラ32a〜32dからのイン
キ供給量の追従によって解消しながら、目的の第2の速
度まで印刷速度を加速させることが可能になる。
【0031】本実施形態では、加速運転と定速運転との
切り替えタイミングをそれぞれ次のように設定してい
る。まず、加速運転から定速運転へは、加速運転中の加
速量(印刷速度の増加量)が所定量に達したら切り替え
るようにしている。また、定速運転から加速運転へは、
定速運転中に印刷された印刷物の枚数が所定枚数に達し
たら切り替えるようにしている。加速量や印刷枚数は輪
転印刷機の既存の機能により容易に計測することができ
るので、切り替えタイミングを上記のように設定するこ
とにより新たなセンサ等を追加することなく加速運転と
定速運転との切り替えを行うことができる。
【0032】ここで、上記の所定量は、加速運転に伴う
天地見当のずれや断裁見当のずれ、及び印刷濃度の変動
が印刷物の品質に及ぼす影響が許容範囲に収まる最大加
速量(例えば40rpm程度)に設定している。また、
上記の所定枚数は、見当修正装置としての自動見当装置
82やカットオフコントローラ83による見当ずれの自
動修正の結果や、インキ供給制御装置83による印刷速
度に応じたインキ供給の結果が印刷物上に反映されるま
での最小印刷枚数(例えば200枚程度)に設定してい
る。このように上記の所定量、所定枚数を設定すること
で、従来のように印刷速度を直線的に加速させる場合に
対する加速遅れを最小限にとどめながら損紙の発生を抑
制することが可能になる。
【0033】ところで、上記の最大加速量や最小印刷枚
数は、インキ種、紙種等の種々の印刷条件によって変化
する。したがって、常に加速遅れを最小限にとどめなが
ら損紙の発生を抑制することできるようにするために
は、印刷条件に応じて上記の所定量や所定枚数を設定す
ることが好ましい。そこで、本実施形態にかかる印刷機
では、図2に示すような機能を制御部8に付け加えるこ
とによって、常に加速遅れを最小限にとどめながら損紙
の発生を抑制することを可能にしている。
【0034】図2に示すように、本実施形態では、制御
部8内に新たにデータベース85とデータベース85の
検索を行う検索装置86とを備えている。このデータベ
ース85内には、上記の所定量や所定枚数が一つの運転
パターンとして印刷条件毎に記憶されている。検索装置
86は、上記のデータベース85から印刷条件に合致し
た運転パターンを検索し印刷速度制御装置81に入力す
る。そして、印刷速度制御装置81は、加速信号の入力
をトリガとして検索装置86からの運転パターンに従い
加速制御を開始する。なお、印刷条件は、図示しない入
力装置を介して入力される。この入力装置は、キーボー
ド等のオペレータが手入力で入力するものでもよく、印
刷機の外部からオンラインで入力するものでもよい。ま
た、加速信号は、オペレータによるスイッチ操作等によ
り発信されるものでもよく、予め決められたシーケンシ
ャルプログラムによって制御部8内部でソフト的に発信
されるものでもよい。この場合、加速信号を発信する何
らかの手段が加速信号入力手段となる。
【0035】ここで、図3に示すフローチャートは、本
実施形態にかかる制御部8の動作を示したものである。
このフローチャートを用いて本実施形態にかかる制御部
8の機能をより具体的に説明する。まず、ステップS1
0で印刷条件が入力されると、制御部8の検索装置86
は、データベース85から印刷条件に合致した運転パタ
ーンを検索して印刷速度制御装置81に入力する(ステ
ップS20)。そして、ステップS30で加速信号が入
力されると、印刷速度制御装置81は、運転パターンに
従いステップS40以降の加速制御を行う。すなわち、
印刷速度制御装置81は、ステップS40で加速運転を
行い、加速量が運転パターンにより特定される所定量に
達したら(ステップS50)、ステップS60に進んで
定速運転に切り替える。そして、印刷枚数が運転パター
ンにより特定される所定枚数に達したら(ステップS7
0)、再びステップS40に進んで加速運転に切り替え
る。そして、上記の処理を繰り返し行っている間に加速
運転中に印刷速度が目標速度に達したら(ステップS8
0)、加速制御を終了して目標速度での定速運転に移行
する。以上のような機能を制御部8に備えることによ
り、常に加速遅れを最小限にとどめながら損紙の発生を
抑制することが可能になる。
【0036】なお、印刷条件は多岐にわたるため、デー
タベース85に未だ登録されていない印刷条件が存在す
る場合がある。この場合は、その印刷条件において所定
のテストパターンにてテスト印刷を行う。そして、得ら
れた印刷物の計測結果(天地見当のずれ,断裁見当のず
れ,印刷濃度)に基づき最適な運転パターンを作成し、
データベース85に追加登録していくようにする。
【0037】以上説明したように、本実施形態にかかる
加速制御方法及び該方法を適用した印刷機によれば、見
当のずれや印刷濃度の変動に伴う損紙の発生を抑制する
ことができるという利点がある。ここで、図4は、印刷
機の運転開始時に準備速度から生産速度まで印刷速度を
加速させる場合の本実施形態の加速制御方法及び該方法
を適用した印刷機による作用を従来の課題を示す図8に
対応させて具体的に示したものである。
【0038】この図に示すように、本実施形態によれ
ば、印刷速度は準備速度から生産速度へ加速運転と定速
運転とを交互に繰り返しながら加速されていくが、加速
運転の期間は加速運転に伴う見当のずれや印刷濃度の変
動が印刷物の品質に及ぼす影響が許容範囲に収まる程度
に設定されており、さらに、加速運転中に発生した微小
な見当のずれや印刷濃度の変動は定速運転中に解消され
るので、準備速度から生産速度への加速期間中に生産さ
れる印刷物にも正紙としての品質を具備させることがで
きる。したがって、本実施形態の加速制御方法及び該方
法を適用した印刷機によれば、損紙の発生を抑制して生
産コストを低減することができる。
【0039】なお、本実施形態のように段階的に加速を
行う場合、従来のように一気に直線的に加速を行う場合
に比較して加速時間は延長される。このため、正紙を印
刷するために必要な時間も延びてしまうが、従来は損紙
になっていた加速中の印刷物の正紙として扱うことがで
きることから、実質的な印刷時間の延長は極めて僅かに
抑えることができる。
【0040】以上、本発明の第1実施形態について説明
したが、本実施形態は次のように変形して実施してもよ
い。例えば、本実施形態では、加速運転と定速運転とを
交互に繰り返しているが、必ずしも一定速度の定速運転
にする必要はない。すなわち、自動見当装置82やカッ
トオフコントローラ83によるフィードバック制御やイ
ンキ元ローラ32a〜32dから版面へのインキ供給
が、見当ずれや印刷濃度の変動に十分に追従できる程度
の緩加速運転にしてもよい。この場合は、加速運転(急
加速運転)と緩加速運転とを交互に繰り返すことにな
る。
【0041】また、本実施形態では、加速量や印刷枚数
を計測してそれぞれ所定量に達した時点で加速運転から
定速運転或いは定速運転から加速運転に切り替えている
が、印刷速度が所定量加速するのに必要な時間や所定枚
数の用紙を印刷するのに必要な時間を予め予測してお
き、タイマの計測値が予測時間に達したら加速運転から
定速運転或いは定速運転から加速運転に切り替えるよう
にしてもよい。この場合は、これらの予測時間が運転パ
ターンとしてデータベース85に記憶される。
【0042】また、データベース85は、必ずしも制御
部8内に備える必要はない。例えば、印刷機をインター
ネット等の情報通信ネットワークを介して印刷機メーカ
のサーバと接続されるサーバ−クライアントシステムと
して構成し、サーバ内にデータベースを構築してもよ
い。このように構成することにより、データベースを複
数のユーザで共用することが可能になる。また、制御部
8内のデータベース85とサーバのデータベースとを併
用する場合には、ユーザのデータベース85に存在しな
いデータについては、ユーザが情報通信ネットワークを
介してサーバにアクセスすることによって、サーバ内の
データベースから容易に取得することが可能になる。な
お、ユーザが用いる印刷機は必ずしも同一機種ではない
ことから、このようにデータベースを複数のユーザで共
用する場合には、データベースには印刷条件に加えて機
種毎に運転パターンを記憶しておくようにする。
【0043】次に、本発明の第2実施形態について図
5,図6を用いて説明する。なお、本実施形態にかかる
加速制御方法は、第1実施形態と同様に従来の一般的な
輪転印刷機にも適用することができるので、本実施形態
にかかる印刷機についても第1実施形態と同様に図7を
参照して説明する。図5は本実施形態にかかる加速制御
方法を示すタイムチャートである。図5に示すように、
本実施形態では、印刷速度制御装置81が印刷速度を第
1の速度から第2の速度へ加速させる場合、第1実施形
態とは異なり従来(図8参照)と同様に一気に直線的に
加速させているが、このとき、図中に実線、一点鎖線、
二点差線で例示するように第1の速度から第2の速度に
至るまでの加速度を印刷条件に応じて変更するようにし
ていることを特徴としている。
【0044】上述したように、加速中に生じる天地見当
のずれや断裁見当のずれは、制御時定数上、自動見当装
置82やカットオフコントローラ83のフィードバック
制御が追従できないことが原因である。したがって、図
6に示すようにカットオフコントローラ83のフィード
バック制御が追従できる程度に加速度を抑えてやれば、
天地見当のずれや断裁見当のずれを抑制することができ
る。なお、図6中には第1実施形態の加速制御による見
当のずれ量の変化と、従来の加速制御による見当のずれ
量の変化とを併せて示している。ただし、天地見当のず
れや断裁見当のずれは、同じ加速度であってもインキ種
や紙種のような印刷条件に応じて変化する。そこで、本
実施形態では、この加速度を印刷条件に応じて変更する
ことで、見当のずれを抑制しながら目標速度まで加速で
きるようにしているのである。
【0045】なお、本実施形態にかかる加速制御は、図
2に示す第1実施形態の制御部8の構成を用いて実現す
ることができる。すなわち、データベース85内に加速
度データを印刷条件毎に記憶しておき、検索装置86に
よりデータベース85から印刷条件に合致した加速度デ
ータを検索し印刷速度制御装置81に入力する。そし
て、印刷速度制御装置81は、加速信号の入力をトリガ
として検索装置86からの加速度データに従い加速制御
を開始すればよい。
【0046】以上のように、本実施形態の加速制御方法
及び該方法を適用した印刷機によれば、加速度を印刷条
件に応じて変更することによって、印刷条件が変わった
場合でも常に見当のずれを抑制しながら印刷速度を加速
することができ、損紙の発生を抑制することが可能にな
る。なお、本実施形態の加速制御方法は、加速に伴う見
当のずれに対しては有効であるが、印刷濃度に関しては
印刷機自体の応答遅れが大きいために、印刷濃度の変動
が大きい印刷機では、加速中に生産される印刷物を常に
正紙としての許容範囲に収めるためには加速度を極めて
小さく設定する必要が生じる。したがって、本実施形態
の加速制御方法は、加速に伴う印刷濃度の変動が小さい
印刷機に適用するのが好ましい。
【0047】以上、本発明の2つの実施形態について説
明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。例えば、上述の実施形態では本
発明を輪転印刷機に適用した場合について説明したが、
第1実施形態の加速制御方法については枚葉印刷機に適
用しても有効である。枚葉印刷機でも、インキ元ローラ
から版面までに複数のローラが介在しているため、版面
へのインキ供給量の追従遅れによって加速中には印刷濃
度の変動が生じる可能性がある。したがって、第1実施
形態の加速制御方法を適用することにより、印刷濃度の
変動に伴う加速中の損紙を低減することが可能になる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の印
刷機の加速制御方法によれば、急加速運転により発生し
た微少な見当のずれを緩加速運転或いは定速運転中の見
当修正装置による自動修正によって解消しながら目的と
する速度まで加速することができるので、見当のずれに
伴う損紙の発生を抑制することができるという利点があ
る。
【0049】また、本発明の第2の印刷機の加速制御方
法によれば、急加速運転により発生した微少な印刷濃度
の変動を緩加速運転或いは定速運転中のインキ供給量の
追従によって解消しながら目的とする速度まで加速する
ことができるので、印刷濃度の変動に伴う損紙の発生を
抑制することができるという利点がある。また、上記の
第1,第2の加速制御方法において、印刷速度が所定量
加速するまでの時間、上記急加速運転を行った後、上記
急加速運転から上記緩加速運転或いは定速運転に切り替
えるようにしたり、所定枚数の用紙を印刷するまでの時
間、上記緩加速運転或いは定速運転を行った後、上記緩
加速運転或いは定速運転から上記急加速運転に切り替え
るようにしたりすることにより、急加速運転と緩加速運
転或いは定速運転との切り替えのタイミングをはかるこ
とが容易になるという利点がある。
【0050】さらに、上記の第1の速度から第2の速度
までの加速運転を予め設定された運転パターンに基づい
た自動運転により行うことにより、確実に見当のずれや
印刷濃度の変動を抑制しながら印刷速度を加速すること
が可能になる。特に、この場合、上記運転パターンを印
刷条件に応じて設定することにより、より確実に見当の
ずれや印刷濃度の変動を抑制しながら印刷速度を加速す
ることが可能になる。
【0051】また、本発明の第1の印刷機によれば、急
加速運転により発生した微少な見当のずれを緩加速運転
或いは定速運転中の見当修正装置による自動修正によっ
て解消しながら目的とする速度まで加速することができ
るので、見当のずれに伴う損紙の発生を抑制することが
できるという利点がある。本発明の第2の印刷機によれ
ば、急加速運転により発生した微少な印刷濃度の変動を
緩加速運転或いは定速運転中のインキ供給量の追従によ
って解消しながら目的とする速度まで加速することがで
きるので、印刷濃度の変動に伴う損紙の発生を抑制する
ことができるという利点がある。
【0052】特に、上記の第1,第2の印刷機におい
て、急加速運転と緩加速運転或いは定速運転とを交互に
繰り返す運転パターンを印刷条件毎に記憶したデータベ
ースを備え、加速信号が入力されたときには、該データ
ベースから今回の印刷条件に応じた運転パターンを検索
し、検索した運転パターンに基づき印刷速度を制御する
ことにより、より確実に見当のずれや印刷濃度の変動を
抑制しながら印刷速度を加速することが可能になる。
【0053】また、本発明の第3の印刷機によれば、第
1の速度から第2の速度に至るまでの加速度を印刷条件
に応じて変更することにより、見当のずれを抑制しなが
ら印刷速度を加速することができ、損紙の発生を抑制す
ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる加速制御方法を
示すタイムチャートである。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる印刷機の制御部
の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる印刷機の制御部
の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる加速制御方法の
作用を説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる加速制御方法を
示すタイムチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる加速制御方法の
作用を説明するための図である。
【図7】一般的な輪転印刷機の装置構成を示す模式的な
側面図である。
【図8】従来の加速制御方法を示すタイムチャートであ
る。
【図9】輪転印刷機における一般的なインキ供給特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 給紙部 2 インフィード部 3 印刷部 4 ドライヤ部 5 冷却部 6 ウェブパス部 7 折機部 8 制御部(加速制御装置) 9 メインモータ 10 ウェブ(用紙) 21 インフィードドラグ 31a〜31d 印刷ユニット 32a〜32d インキ元ローラ 34a〜34d 天地見当モータ 36a〜36d インキ元モータ 37 自動見当センサ 51 クーリングドラグ 61 ウェブパスドラグ 62 全幅コンペンモータ 76 カットオフセンサ 81 印刷速度制御装置(印刷速度制御手段) 82 自動見当装置(見当修正装置) 83 カットオフコントローラ(見当修正装置) 84 インキ供給制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41F 33/14 B41F 31/02 S 33/16 33/14 K (72)発明者 赤塚 正和 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 2C034 AA09 AB12 AD00 2C250 EA03 EA04 EA23 EA34 EA42 EA43

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の見当のずれをフィードバック制御
    により自動修正する見当修正装置を備えた印刷機の印刷
    速度を第1の速度から上記第1の速度よりも高速の第2
    の速度へ加速するときの加速制御方法であって、 急加速運転と緩加速運転或いは定速運転とを交互に繰り
    返しながら上記第2の速度まで段階的に加速することを
    特徴とする、印刷機の加速制御方法。
  2. 【請求項2】 インキ供給元から複数のローラを介して
    版面に供給されるインキ量を印刷速度に応じて制御する
    インキ供給制御装置を備えた印刷機の印刷速度を第1の
    速度から上記第1の速度よりも高速の第2の速度へ加速
    するときの加速制御方法であって、 急加速運転と緩加速運転或いは定速運転とを交互に繰り
    返しながら上記第2の速度まで段階的に加速することを
    特徴とする、印刷機の加速制御方法。
  3. 【請求項3】 印刷速度が所定量加速するまでの時間、
    上記急加速運転を行った後、上記急加速運転から上記緩
    加速運転或いは定速運転に切り替えることを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の印刷機の加速制御方法。
  4. 【請求項4】 所定枚数の用紙を印刷するまでの時間、
    上記緩加速運転或いは定速運転を行った後、上記緩加速
    運転或いは定速運転から上記急加速運転に切り替えるこ
    とを特徴とする、請求項1〜3の何れかの項に記載の印
    刷機の加速制御方法。
  5. 【請求項5】 上記の第1の速度から第2の速度までの
    加速運転を予め設定された運転パターンに基づいた自動
    運転により行うことを特徴とする、請求項1〜4の何れ
    かの項に記載の印輪転刷機の加速制御方法。
  6. 【請求項6】 上記運転パターンを印刷条件に応じて設
    定することを特徴とする、請求項5記載の印刷機の加速
    制御方法。
  7. 【請求項7】 用紙の見当のずれをフィードバック制御
    により自動修正する見当修正装置を備えた印刷機におい
    て、 印刷速度を制御する制御手段と、 該制御手段に加速信号を入力する加速信号入力手段とを
    備え、 該制御手段は、該加速信号入力手段から上記加速信号が
    入力されたときには、急加速運転と緩加速運転或いは定
    速運転とを交互に繰り返しながら加速開始前の第1の速
    度から上記第1の速度よりも高速の第2の速度へ印刷速
    度を段階的に加速することを特徴とする、印刷機。
  8. 【請求項8】 インキ供給元から複数のローラを介して
    版面に供給されるインキ量を印刷速度に応じて制御する
    インキ供給制御装置を備えた印刷機において、 印刷速度を制御する制御手段と、 該制御手段に加速信号を入力する加速信号入力手段とを
    備え、 該制御手段は、該加速信号入力手段から上記加速信号が
    入力されたときには、急加速運転と緩加速運転或いは定
    速運転とを交互に繰り返しながら加速開始前の第1の速
    度から上記第1の速度よりも高速の第2の速度へ印刷速
    度を段階的に加速することを特徴とする、印刷機。
  9. 【請求項9】 上記の急加速運転と緩加速運転或いは定
    速運転とを交互に繰り返す運転パターンを印刷条件毎に
    記憶したデータベースを備え、 該制御手段は、該加速信号入力手段から上記加速信号が
    入力されたときには、該データベースから今回の印刷条
    件に応じた運転パターンを検索し、検索した運転パター
    ンに基づき印刷速度を制御することを特徴とする、請求
    項7又は8記載の印刷機。
  10. 【請求項10】 用紙の見当のずれをフィードバック制
    御により自動修正する見当修正装置を備えた印刷機にお
    いて、 印刷速度を制御する制御手段と、 該制御手段に加速信号を入力する加速信号入力手段とを
    備え、 該制御手段は、該加速信号入力手段から上記加速信号が
    入力されたときには、加速開始前の第1の速度から上記
    第1の速度よりも高速の第2の速度へ印刷速度を連続的
    に加速するとともに、上記第1の速度から上記第2の速
    度に至るまでの加速度を印刷条件に応じて変更すること
    を特徴とする、印刷機。
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