JP5760576B2 - グラビア印刷機およびその制御方法 - Google Patents
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モーションコントローラにおいて、前記見当コントローラからモータの操作量に係る信号が送られ、当該信号におけるモータの操作量に基づいて各後段印刷ユニットのモータを制御して版胴の回転速度を調整し、この版胴の位相補正を行う工程と、を備え、前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、前記モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっていることを特徴とする。
図1乃至図5は、本発明によるグラビア印刷機の一の実施の形態を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態のグラビア印刷機の構成を示す説明図であり、図2は、図1のグラビア印刷機の制御装置による制御内容を示すブロック図である。また、図3は、図1および図2に示すグラビア印刷機において、時刻(横軸)と見当ずれの検出量(縦軸)との関係を示すグラフであり、図4および図5は、図1および図2に示すグラビア印刷機において、時刻(横軸)とモーションコントローラによる制御出力(縦軸)との関係を示すグラフである。
ウェブWが図1に示すグラビア印刷機に搬送されると、このウェブWはまずインフィードユニット40に送られる。インフィードユニット40において、ウェブWはインフィードユニット40のインフィードローラ41とニップローラ43との間で挟圧される。また、ダンサーローラ42の位置を調整したり、インフィードローラ41の速度を変更したりすることによってウェブWのテンションが変更される。そして、このウェブWの印刷ピッチが、ウェブWに与えられるテンションの大きさに応じて調整される。このときに、ウェブWに与えられるテンションの大きさは、インフィードローラ41の回転速度またはダンサーローラ42の位置によって決まる。
この際に、サーボドライバ17b、17cは、それぞれモータ13b、13cに設けられたパルスジェネレータ(図示せず)により検出された実際のモータ13b、13cのモータ回転速度を、各々制御装置30のモーションコントローラ30cにより算出された目標モータ回転速度に近づけるよう、各モータ13b、13cに送るモータ駆動電流の大きさをそれぞれ調整するようになっている。
制御装置30の見当コントローラ30aは、まず、図2のSTEP1に示すように、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cにより付けられた各々の見当マークと、当該各印刷ユニット10b、10cの直近の上流側にある印刷ユニット10a、10bの版胴11a、11bにより付けられた各々の見当マークとの間の見当ずれの大きさを、各印刷ユニット10b、10cについてそれぞれ算出する。具体的には、例えば第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bから送られた第1の見当マークおよび第2の見当マークの情報について、これらの第1の見当マークおよび第2の見当マークの間隔の大きさから、予め設定された間隔の設定値を減算することにより、見当ずれの大きさが予め設定された時間間隔で間欠的に検出される。同様に、第3の印刷ユニット10cの見当マーク検出センサ15cから送られた見当マークの情報についても、同様の処理が行われて印刷ユニット10cに係る見当ずれの大きさが間欠的に検出される。
具体的には、モータ13bの操作量△ω2(t)は下記式により算出される。
K21、K22:予め設定された制御ゲイン
e2i:現在の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
e2(i−1):現在の時刻から版胴一周分前の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
具体的には、モータ13cの操作量△ω3(t)は下記式により算出される。
K31、K32:予め設定された制御ゲイン
e3i:現在の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
e3(i−1):現在の時刻から版胴一周分前の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
Km1、Km2:予め設定された制御ゲイン
emi:現在の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
em(i−1):現在の時刻から版胴一周分前の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
次に、従来のグラビア印刷機およびその制御方法による比較例1について図7を用いて説明する。比較例1でも、実施例1と同様に、インフィードユニット40においてインフィード張力に100N→110Nのステップ外乱を加えた場合(図7(a)参照)、第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bにより検出される2つの見当マークの間の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)がどのように変化するかについて実験を行った。比較例1では、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、見当コントローラ30aがモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω2(t)、△ω3(t)に係る信号を1回送るようにした。また、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、モーションコントローラ30cが各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cに対して制御出力を1回のみ行うようにした。
次に、従来のグラビア印刷機およびその制御方法による比較例2について図9を用いて説明する。比較例2でも、実施例2と同様に、版胴11b、11cの回転速度を30m/min→130m/minに昇速させた場合(図9(a)参照)、第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bにより検出される2つの見当マークの間の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)がどのように変化するかについて実験を行った。比較例2では、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、見当コントローラ30aがモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω2(t)、△ω3(t)に係る信号を1回送るようにした。また、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、モーションコントローラ30cが各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cに対して制御出力を1回のみ行うようにした。
11a、11b、11c 版胴
12a、12b、12c 圧胴
13a、13b、13c モータ
15b、15c 見当マーク検出センサ
17b、17c サーボドライバ
30 制御装置
30a 見当コントローラ
30b 制御ゲイン設定手段
30c モーションコントローラ
40 インフィードユニット
41 インフィードローラ
42 ダンサーローラ
43 ニップローラ
45 モータ
W ウェブ
Claims (8)
- 連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、この版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する前段印刷ユニットと、
前段印刷ユニットの下流側に直列に設けられた複数の後段印刷ユニットであって、各後段印刷ユニットは、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する後段印刷ユニットと、
一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マーク、および一の後段印刷ユニットの直近の上流側にある前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークの間の見当ずれの大きさを算出し、この見当ずれの大きさに基づいて各後段印刷ユニットのモータの操作量を算出する見当コントローラと、
前記見当コントローラからモータの操作量に係る信号が送られ、当該信号におけるモータの操作量に基づいて各後段印刷ユニットのモータを制御して版胴の回転速度を調整し、この版胴の位相補正を行うモーションコントローラと、
を備え、
前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、前記モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっていることを特徴とするグラビア印刷機。 - 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて同一の大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷機。
- 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて異なる大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷機。
- 各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに送られる2回以上の信号における異なる大きさのモータの操作量は、見当マーク検出センサにより検出された2つの見当マークの間の見当ずれの大きさに基づいて算出された一のモータの操作量と、この一のモータの操作量およびグラビア印刷機における過去の見当変動の情報から予測される見当ずれの大きさを基に算出されたモータの操作量とを含むことを特徴とする請求項3記載のグラビア印刷機。
- 連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、この版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する前段印刷ユニットと、
前段印刷ユニットの下流側に直列に設けられた複数の後段印刷ユニットであって、各後段印刷ユニットは、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する後段印刷ユニットと、
を備えたグラビア印刷機の制御方法において、
見当コントローラにおいて、一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マーク、および一の後段印刷ユニットの直近の上流側にある前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークの間の見当ずれの大きさを算出し、この見当ずれの大きさに基づいて各後段印刷ユニットのモータの操作量を算出する工程と、
モーションコントローラにおいて、前記見当コントローラからモータの操作量に係る信号が送られ、当該信号におけるモータの操作量に基づいて各後段印刷ユニットのモータを制御して版胴の回転速度を調整し、この版胴の位相補正を行う工程と、
を備え、
前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、前記モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっていることを特徴とするグラビア印刷機の制御方法。 - 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて同一の大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項5記載のグラビア印刷機の制御方法。
- 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて異なる大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項5記載のグラビア印刷機の制御方法。
- 各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに送られる2回以上の信号における異なる大きさのモータの操作量は、見当マーク検出センサにより検出された2つの見当マークの間の見当ずれの大きさに基づいて算出された一のモータの操作量と、この一のモータの操作量およびグラビア印刷機における過去の見当変動の情報から予測される見当ずれの大きさを基に算出されたモータの操作量とを含むことを特徴とする請求項7記載のグラビア印刷機の制御方法。
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