JP5760576B2 - グラビア印刷機およびその制御方法 - Google Patents

グラビア印刷機およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5760576B2
JP5760576B2 JP2011067405A JP2011067405A JP5760576B2 JP 5760576 B2 JP5760576 B2 JP 5760576B2 JP 2011067405 A JP2011067405 A JP 2011067405A JP 2011067405 A JP2011067405 A JP 2011067405A JP 5760576 B2 JP5760576 B2 JP 5760576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
printing unit
plate cylinder
web
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011067405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012200980A (ja
Inventor
崎 圭 亮 岩
崎 圭 亮 岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2011067405A priority Critical patent/JP5760576B2/ja
Publication of JP2012200980A publication Critical patent/JP2012200980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5760576B2 publication Critical patent/JP5760576B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すセクショナルドライブ型のグラビア印刷機およびその制御方法に関し、とりわけ見当ずれの大きさを許容範囲内に抑制しながら早期に定常状態に収束させることができるグラビア印刷機およびその制御方法に関する。
版胴および圧胴を有する印刷ユニットを複数備えるグラビア印刷機、特に各印刷ユニットの版胴を単独駆動とするセクショナルドライブ型のグラビア印刷機において、一の印刷ユニットで印刷された見当マークと、この一の印刷ユニットの直近の上流側にある他の印刷ユニットで印刷された見当マークとを検出する見当マーク検出器を用いるようになっている。そして、グラビア印刷機に設けられた見当コントローラにより、見当マーク検出器により検出された見当マークの検出信号から2色間の見当マークの距離と所定の距離との間のずれ量を検出し、このずれ量に基づいて任意の制御則(例えばPID制御)により一の印刷ユニットにおけるモータ(版胴駆動用モータ)の制御量(操作量)を算出するようになっている。そして、この制御量を、モータの位相制御および速度制御を行っているモーションコントローラに入力し、当該モーションコントローラによりモータの回転速度を加減速するように制御を行うようになっている。これにより、印刷ユニット間の張力変動を引き起こし、印刷ピッチを変化させることで見当制御を行っている。また、上述した制御は、印刷ユニット毎に独立して行われるようになっている。
グラビア印刷機の特徴として、一つの連続体であるフィルム、紙等のウェブに対して各印刷ユニットで重ね刷りを行っていくため、上流側の印刷ユニットで起こった張力変動は下流側に向かって伝わっていく。また、張力変動は見当変動として現れるため、上流側の印刷ユニットでの見当制御で張力変動を引き起こした場合には、その張力変動は遅れ時間を持って下流側の印刷ユニットに伝わり、下流側の印刷ユニットで張力変動すなわち見当変動が引き起こされる。しかし、見当制御は印刷ユニット毎に独立して行われるため、現状のシステムでは外乱等により上流側の印刷ユニットにて引き起こされた見当変動は必ず下流側に伝播し、下流側への見当変動の伝播を消すことはできない。このため、下流側の印刷ユニット側から見ると、見当変動が引き起こされてから修正動作に入るため、上流側での見当制御中に外乱が入り大きな修正を行った場合には、その見当変動が遅れて下流側に伝わってくるため必ず見当不良になるという問題がある。
一般的に、このような外乱に対する制御の応答性を向上させるための手段として多入力多出力の現代制御理論に則った現代制御器の導入が考えられ、これまでこのような現代制御器の導入が取り組まれてきた(例えば、特許文献1等参照)。また、制御周期を早くすることも考えられるが、現在のグラビア印刷機の印刷方式では版胴一周分に相当する印刷絵柄一ピッチに一つの見当マークしか印刷されないため、見当ずれ量の検出サンプリングは必然的に版胴一周分のタイミングとなり、制御サンプリングも版胴一周に1回の割合で行われていた。
特開2009−297914号公報
上述したように、多入力多出力の現代制御理論に則った現代制御器を導入することにより、外乱に対する応答性能の向上が確認されている。しかしながら、張力変動が大きい昇速時や紙継ぎ時では短時間に見当が大きくずれるため、見当ずれが発生してから見当ずれ量が良品として許容できる範囲(例えば、±0.1mm以内)に収束する時間を短縮することはできるが、依然として見当ずれ量を十分に低減することはできなかった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、印刷ユニットの版胴が一回転する間に、見当コントローラからモーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送り、版胴一回転当たりの制御サンプリング数を擬似的に増やすことによって、見当ずれの大きさを許容範囲内に抑制しながら早期に定常状態に収束させることができるグラビア印刷機およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明のグラビア印刷機は、連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、この版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する前段印刷ユニットと、前段印刷ユニットの下流側に直列に設けられた複数の後段印刷ユニットであって、各後段印刷ユニットは、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する後段印刷ユニットと、一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マーク、および一の後段印刷ユニットの直近の上流側にある前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークの間の見当ずれの大きさを算出し、この見当ずれの大きさに基づいて各後段印刷ユニットのモータの操作量を算出する見当コントローラと、前記見当コントローラからモータの操作量に係る信号が送られ、当該信号におけるモータの操作量に基づいて各後段印刷ユニットのモータを制御して版胴の回転速度を調整し、この版胴の位相補正を行うモーションコントローラと、を備え、前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、前記モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっていることを特徴とする。
また、本発明のグラビア印刷機の制御方法は、連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、この版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する前段印刷ユニットと、前段印刷ユニットの下流側に直列に設けられた複数の後段印刷ユニットであって、各後段印刷ユニットは、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する後段印刷ユニットと、を備えたグラビア印刷機の制御方法において、見当コントローラにおいて、一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マーク、および一の後段印刷ユニットの直近の上流側にある前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークの間の見当ずれの大きさを算出し、この見当ずれの大きさに基づいて各後段印刷ユニットのモータの操作量を算出する工程と、
モーションコントローラにおいて、前記見当コントローラからモータの操作量に係る信号が送られ、当該信号におけるモータの操作量に基づいて各後段印刷ユニットのモータを制御して版胴の回転速度を調整し、この版胴の位相補正を行う工程と、を備え、前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、前記モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっていることを特徴とする。
このようなグラビア印刷機およびその制御方法によれば、見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間にモーションコントローラに対して各モータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっている。このように、版胴の一回転当たりの制御サンプリング数を擬似的に増やすことによって、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各モータの操作量を一回算出してモーションコントローラからの制御出力を一回行うような従来の場合と比較して、見当ずれの大きさを許容範囲内に抑制しながら早期に定常状態に収束させることができる。
本発明のグラビア印刷機およびその制御方法においては、前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて同一の大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていてもよい。
あるいは、前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて異なる大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていてもよい。
この場合には、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに送られる2回以上の信号における異なる大きさのモータの操作量は、見当マーク検出センサにより検出された2つの見当マークの間の見当ずれの大きさに基づいて算出された一のモータの操作量と、この一のモータの操作量およびグラビア印刷機における過去の見当変動の情報から予測される見当ずれの大きさを基に算出されたモータの操作量とを含むようになっていてもよい。
本発明のグラビア印刷機およびその制御方法によれば、見当ずれの大きさを許容範囲内に抑制しながら早期に定常状態に収束させることができる。
本発明の一の実施の形態のグラビア印刷機の構成を示す図である。 図1のグラビア印刷機の制御装置による制御内容を示すブロック図である。 図1および図2に示すグラビア印刷機において、時刻(横軸)と見当ずれの検出量(縦軸)との関係を示すグラフである。 図1および図2に示すグラビア印刷機において、時刻(横軸)とモーションコントローラによる制御出力(縦軸)との関係を示すグラフである。 図1および図2に示すグラビア印刷機において、他の例による、時刻(横軸)とモーションコントローラによる制御出力(縦軸)との関係を示すグラフである。 本実施の形態のグラビア印刷機およびその制御方法において、インフィードユニットにおいてインフィード張力にステップ外乱を加えた場合における、時刻(横軸)とインフィード張力(縦軸)の関係を示すグラフ(図6(a))、および時刻(横軸)と見当ずれ量(縦軸)の関係を示すグラフ(図6(b))である。 比較例において、インフィードユニットにおいてインフィード張力にステップ外乱を加えた場合における、時刻(横軸)とインフィード張力(縦軸)の関係を示すグラフ(図7(a))、および時刻(横軸)と見当ずれ量(縦軸)の関係を示すグラフ(図7(b))である。 本実施の形態のグラビア印刷機およびその制御方法において、版胴の回転速度を昇速させた場合における、時刻(横軸)と版胴の回転速度(縦軸)の関係を示すグラフ(図8(a))、および時刻(横軸)と見当ずれ量(縦軸)の関係を示すグラフ(図8(b))である。 比較例おいて、版胴の回転速度を昇速させた場合における、時刻(横軸)と版胴の回転速度(縦軸)の関係を示すグラフ(図9(a))、および時刻(横軸)と見当ずれ量(縦軸)の関係を示すグラフ(図9(b))である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図5は、本発明によるグラビア印刷機の一の実施の形態を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態のグラビア印刷機の構成を示す説明図であり、図2は、図1のグラビア印刷機の制御装置による制御内容を示すブロック図である。また、図3は、図1および図2に示すグラビア印刷機において、時刻(横軸)と見当ずれの検出量(縦軸)との関係を示すグラフであり、図4および図5は、図1および図2に示すグラビア印刷機において、時刻(横軸)とモーションコントローラによる制御出力(縦軸)との関係を示すグラフである。
図1に示すグラビア印刷機は、矢印方向に連続的に搬送されるフィルム、紙等のウェブWに対してテンションを与えるインフィードユニット40と、インフィードユニット40から搬送されるウェブWに対して互いに異なる色の印刷を施す複数、例えば3台の印刷ユニット10a、10b、10cとを備えている。この場合、第1の印刷ユニット10aは第1色目の印刷ユニットとなり、第2の印刷ユニット10bは第2色目の印刷ユニットとなり、第3の印刷ユニット10cは第3色目の印刷ユニットとなる。また、このグラビア印刷機は、各印刷ユニット10a、10b、10cを制御する制御装置30を有している。
インフィードユニット40は、回転駆動するインフィードローラ41と、インフィードローラ41との間でウェブWを挟持するニップローラ43と、インフィードローラ41の下流側に設けられ図1の矢印方向に往復移動自在となっているダンサーローラ42とを有している。インフィードローラ41には、このインフィードローラ41を回転駆動させるモータ45が接続されている。また、ダンサーローラ42には、当該ダンサーローラ42を図1の矢印方向に往復移動させるエアーシリンダ(図示せず)が接続されている。
インフィードユニット40に送られたウェブWは、インフィードローラ41とニップローラ43との間で挟圧される。また、インフィードローラ41の速度を変更することによって、このインフィードローラ41と第1色目の印刷ユニット10aの版胴11a(後述)との間に速度差が生じ、ウェブWのテンションが変更されるようになっている。また、ダンサーローラ42の位置を調整することによっても、ウェブWのテンションを変更することができる。
第1の印刷ユニット(前段印刷ユニット)10aは、印刷用の版胴11aと、版胴11aとの間でウェブWを挟持して印刷を施す圧胴12aと、版胴11aに連結され、この版胴11aを回転駆動させるモータ13aと、を備え、ウェブWに対して印刷を施す際に、版胴11aはウェブWに第1の見当マークを付けるようになっている。
第2、第3の印刷ユニット(後段印刷ユニット)10b、10cは略同一の構成を有しており、各々、印刷用の版胴11b、11cと、版胴11b、11cとの間でウェブWを挟持して印刷を施す圧胴12b、12cと、版胴11b、11cに各々連結され、この版胴11b、11cを回転駆動させる例えばサーボモータからなるモータ13b、13cと、モータ13b、13cのモータ回転速度を調整するサーボドライバ17b、17cと、を備えている。各々の印刷ユニット10b、10cにおいてウェブWに対して印刷を施す際に、版胴11b、11cはそれぞれウェブWに第2、第3の見当マークを付けるようになっている。
各印刷ユニット10b、10cは、更に、版胴11b、11cの下流側に設けられ、ウェブW上の見当マークを検出する見当マーク検出センサ15b、15cをそれぞれ有している。ここで、見当マーク検出センサ15bは、ウェブW上の第1の見当マークおよび第2の見当マークを検出し、見当マーク検出センサ15cは、ウェブW上の第2の見当マークおよび第3の見当マークを検出するようになっている。
制御装置30は、図1に示すように、第2、第3の印刷ユニット10b、10cの見当マーク検出センサ15b、15cに接続された見当コントローラ30aと、見当コントローラ30aに接続された制御ゲイン設定手段30bと、見当コントローラ30aの下流側に接続されるとともに、各印刷ユニット10b、10cのサーボドライバ17b、17cに接続されたモーションコントローラ30cと、を有している。
見当コントローラ30aは、見当マーク検出センサ15b、15cにより検出されたウェブW上における各見当マークの信号に基づいて、各モータ13b、13cの操作量(ここで、操作量とは、モータ13b、13cのモータ回転速度の単位時間あたりの変化量のことをいう。)を算出するようになっている。
制御ゲイン設定手段30bは例えばタッチパネルからなり、見当コントローラ30aに指令を与えてこの見当コントローラ30aによる制御内容の設定を行うようになっている。具体的には、この制御ゲイン設定手段30bにおいて後述する各制御ゲインKmn等の設定を行うようになっている。
モーションコントローラ30cは、見当コントローラ30aにより算出された各モータ13b、13cの操作量の各信号が送られるようになっている。このモーションコントローラ30cは、各モータ13b、13cの操作量に基づいて、各印刷ユニット10b、10cの各々のサーボドライバ17b、17cに指令(具体的には制御入力量)を与えて、各モータ13b、13cが所定のモータ回転速度で回転するよう制御を行うようになっている。
見当コントローラ30a、制御ゲイン設定手段30bおよびモーションコントローラ30cからなる制御装置30による制御方法の詳細については後述する。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
ウェブWが図1に示すグラビア印刷機に搬送されると、このウェブWはまずインフィードユニット40に送られる。インフィードユニット40において、ウェブWはインフィードユニット40のインフィードローラ41とニップローラ43との間で挟圧される。また、ダンサーローラ42の位置を調整したり、インフィードローラ41の速度を変更したりすることによってウェブWのテンションが変更される。そして、このウェブWの印刷ピッチが、ウェブWに与えられるテンションの大きさに応じて調整される。このときに、ウェブWに与えられるテンションの大きさは、インフィードローラ41の回転速度またはダンサーローラ42の位置によって決まる。
図1に示すように、インフィードユニット40から送られたウェブWはまず第1の印刷ユニット10aに送られる。このときに版胴11aはモータ13aにより回転駆動されており、第1の印刷ユニット10aに送られたウェブWは回転駆動する版胴11aと圧胴12aとの間で挟持されて第1色目の印刷が施される。この際に、ウェブWに対して第1の見当マークが版胴11aにより付けられる。
第1の印刷ユニット10aによって第1色目の印刷が施されたウェブWは、次に第2の印刷ユニット10bに送られる。このときに版胴11bはモータ13bにより回転駆動されており、第2の印刷ユニット10bに送られたウェブWは、版胴11bと圧胴12bとの間で挟持されて第2色目の印刷が施される。この際に、ウェブWに対して第2の見当マークが版胴11bにより付けられる。
次に、見当マーク検出センサ15bにより、版胴11bから送られたウェブW上の第1の見当マークおよび第2の見当マークがそれぞれ検出され、これらの見当マークの信号が制御装置30の見当コントローラ30aに送られる。
第2の印刷ユニット10bにおいて第2色目の印刷が施されたウェブWは、次に第3の印刷ユニット10cに送られて印刷が施される。ウェブWに対する第3の印刷ユニット10cの作用は、前述の第2の印刷ユニット10bの作用と略同一となっている。すなわち、見当マーク検出センサ15cにより、版胴11cから送られたウェブW上の第2の見当マークおよび第3の見当マークがそれぞれ検出され、これらの見当マークの信号が制御装置30の見当コントローラ30aに送られる。
ここで、前述のように各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cは、それぞれ対応するモータ13b、13cにより回転駆動されているが、モータ13b、13cのモータ回転速度はサーボドライバ17b、17cによりそれぞれ調整されている。
この際に、サーボドライバ17b、17cは、それぞれモータ13b、13cに設けられたパルスジェネレータ(図示せず)により検出された実際のモータ13b、13cのモータ回転速度を、各々制御装置30のモーションコントローラ30cにより算出された目標モータ回転速度に近づけるよう、各モータ13b、13cに送るモータ駆動電流の大きさをそれぞれ調整するようになっている。
次に、制御装置30による制御方法について図2を用いて更に詳述する。
制御装置30の見当コントローラ30aは、まず、図2のSTEP1に示すように、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cにより付けられた各々の見当マークと、当該各印刷ユニット10b、10cの直近の上流側にある印刷ユニット10a、10bの版胴11a、11bにより付けられた各々の見当マークとの間の見当ずれの大きさを、各印刷ユニット10b、10cについてそれぞれ算出する。具体的には、例えば第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bから送られた第1の見当マークおよび第2の見当マークの情報について、これらの第1の見当マークおよび第2の見当マークの間隔の大きさから、予め設定された間隔の設定値を減算することにより、見当ずれの大きさが予め設定された時間間隔で間欠的に検出される。同様に、第3の印刷ユニット10cの見当マーク検出センサ15cから送られた見当マークの情報についても、同様の処理が行われて印刷ユニット10cに係る見当ずれの大きさが間欠的に検出される。
次に、図2のSTEP2に示すように、STEP1により算出された各印刷ユニット10b、10cに係る見当ずれの大きさe2i、e3iを用いて、時刻tにおける各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cの操作量(すなわち、モータ13b、13cのモータ回転速度の単位時間あたりの変化量)△ω(t)、△ω(t)を経時的に算出する。以下、各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)の計算式を個別に詳しく説明する。
第2の印刷ユニット10bのモータ13bの操作量△ω(t)は、第2の印刷ユニット10bに係る見当ずれの大きさe2iに基づいて経時的に算出される。
具体的には、モータ13bの操作量△ω(t)は下記式により算出される。
△ω(t)=K212i+K22(e2i−e2(i−1)
21、K22:予め設定された制御ゲイン
2i:現在の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
2(i−1):現在の時刻から版胴一周分前の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
同様に、第3の印刷ユニット10cのモータ13cの操作量△ω(t)は、第3の印刷ユニット10cに係る見当ずれの大きさe3iに基づいて経時的に算出される。
具体的には、モータ13cの操作量△ω(t)は下記式により算出される。
△ω(t)=K313i+K32(e3i−e3(i−1)
31、K32:予め設定された制御ゲイン
3i:現在の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
3(i−1):現在の時刻から版胴一周分前の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
なお、第3の印刷ユニット10cの下流側にも更に印刷ユニットがある場合には、この第m(mは4以上の整数)の印刷ユニットのモータの操作量△ω(t)は、第mの印刷ユニットに係る見当ずれの大きさemiに基づいて経時的に算出される。
△ω(t)=Km1mi+Km2(emi−em(i−1)
m1、Km2:予め設定された制御ゲイン
mi:現在の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
m(i−1):現在の時刻から版胴一周分前の時刻の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)
前述のように、上述の計算式に用いられる制御ゲインKmnは、その全てまたは一部がタッチパネルからなる制御ゲイン設定手段30bによって操作者が手動で入力することができるようになっている。
その後、各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)の情報は見当コントローラ30aからモーションコントローラ30cに送られる。そして、図2のSTEP3に示すように、モーションコントローラ30cは、各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)を、印刷ユニット10b、10cのサーボドライバ17b、17cにそれぞれ送っている。そして、各サーボドライバ17b、17cにおいて、モーションコントローラ30cから送られた操作量△ω(t)、△ω(t)に基づいて、各モータ13b、13cの目標モータ回転速度が算出される。
このようにして、モーションコントローラ30cは、見当コントローラ30aにより算出された各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)に基づいて、各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cを制御して版胴11b、11cの回転速度を調整し、各々の版胴11b、11cの位相補正を行っている。
本実施の形態のグラビア印刷機では、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、上述したSTEP2、STEP3の動作を2回以上行うようになっている。すなわち、版胴11b、11cが一回転する間に、見当コントローラ30aは、各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)を複数回算出する(図2のSTEP2)。そして、モーションコントローラ30cは、版胴11b、11cが一回転する間に、版胴11b、11cの回転速度を複数回調整している(図2のSTEP3)。
このような制御装置30における制御内容について、図3および図4を用いてより詳細に説明する。図3に示すように、各見当マーク検出センサ15b、15cにより、見当ずれの大きさは版胴11b、11c一回転毎に間欠的に検出される。これに対し、見当コントローラ30aは、版胴11b、11cが一回転する間に各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)を複数回算出する。また、見当コントローラ30aは、版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)に係る信号を2回以上送るようになっている。そして、図4に示すように、モーションコントローラ30cは、版胴11b、11cが一回転する間に、印刷ユニット10b、10cのサーボドライバ17b、17cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)を複数回送っている。すなわち、モーションコントローラ30cは、版胴11b、11cが一回転する間に複数回の制御出力を行っている。
なお、図4に示す例では、見当コントローラ30aは、版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに対して同一の大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっている。このことにより、モーションコントローラ30cは、版胴11b、11cが一回転する間に、版胴11b、11cが一回転する間に、印刷ユニット10b、10cのサーボドライバ17b、17cに対して同一の大きさのモータの操作量を複数回送るようになる。すなわち、版胴11b、11cが一回転する間におけるモーションコントローラ30cからの制御出力量は同一となる。
しかしながら、本発明におけるグラビア印刷機およびその制御方法は、このような例に限定されることはない。図5に示すように、見当コントローラ30aは、版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに対して異なる大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていてもよい。具体的には、版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに送られる2回以上の信号における異なる大きさのモータの操作量は、見当マーク検出センサ15b、15cにより検出された2つの見当マークの間の見当ずれの大きさに基づいて算出されたモータの操作量△ω(t)(または△ω(t))と、このモータの操作量△ω(t)(または△ω(t))とは異なる大きさであるモータの操作量△ω´(t)(または△ω´(t))とを含むようになっていてもよい。ここで、モータの操作量△ω´(t)(または△ω´(t))は、グラビア印刷機における過去の見当変動の情報から予測される見当ずれの大きさから算出されるようになっている。
以上のように本実施の形態のグラビア印刷機およびその制御方法によれば、見当コントローラ30aは、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)に係る信号を2回以上送るようになっており、モーションコントローラ30cは、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に当該印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cに対して複数回制御出力を行うようになっている。このように、版胴11b、11cの一回転当たりの制御サンプリング数を擬似的に増やすことによって、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)を一回算出してモーションコントローラ30cからの制御出力を一回行うような従来の場合と比較して、見当ずれの大きさを許容範囲内に抑制しながら早期に定常状態に収束させることができる。
また、本実施の形態のグラビア印刷機およびその制御方法においては、図4に示すように、見当コントローラ30aは、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに対して同一の大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっている。しかしながら、前述したように、このような例に限定されることはなく、見当コントローラ30aは、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに対して異なる大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていてもよい。この場合、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間にモーションコントローラ30cに送られる2回以上の信号における異なる大きさのモータの操作量は、例えば、見当マーク検出センサ15b、15cにより検出された2つの見当マークの間の見当ずれの大きさに基づいて算出されたモータの操作量△ω(t)(または△ω(t))と、このモータの操作量△ω(t)(または△ω(t))およびグラビア印刷機における過去の見当変動の情報から予測される見当ずれの大きさを基に算出されたモータの操作量△ω´(t)(または△ω´(t))とを含むようになる。
次に、本実施の形態によるグラビア印刷機およびその制御方法の実施例について図6を用いて以下に説明する。実施例1では、図6(a)に示すように、インフィードユニット40においてインフィード張力に100N→110Nのステップ外乱を加えた場合、第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bにより検出される2つの見当マークの間の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)がどのように変化するかについて実験を行った。実施例1では、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、見当コントローラ30aがモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)に係る信号を3回送るようにした。この際に、モーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13c毎に同一の大きさの操作量を送るようにした。また、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、モーションコントローラ30cが各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cに対して3回制御出力を行うようにした。
実施例1では、図6(b)に示すように、インフィードユニット40においてインフィード張力に100N→110Nのステップ外乱を加えた場合において、見当ずれ量が−0.19mm〜0.18mmの範囲内に抑制可能となった。また、ステップ外乱が加えられた後、見当ずれ量が良品レベルである±0.1mm以内(図6(b)における太い点線内)に収まるまでの時間は4.6秒であった。
〔比較例1〕
次に、従来のグラビア印刷機およびその制御方法による比較例1について図7を用いて説明する。比較例1でも、実施例1と同様に、インフィードユニット40においてインフィード張力に100N→110Nのステップ外乱を加えた場合(図7(a)参照)、第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bにより検出される2つの見当マークの間の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)がどのように変化するかについて実験を行った。比較例1では、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、見当コントローラ30aがモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)に係る信号を1回送るようにした。また、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、モーションコントローラ30cが各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cに対して制御出力を1回のみ行うようにした。
比較例1では、図7(b)に示すように、インフィードユニット40においてインフィード張力に100N→110Nのステップ外乱を加えた場合において、見当ずれ量が−0.42mm〜0.14mmの範囲内で変動するようになった。また、ステップ外乱が加えられた後、見当ずれ量が良品レベルである±0.1mm以内(図7(b)における太い点線内)に収まるまでの時間は9.6秒であった。
実施例1と比較例1とを比べると、本実施の形態によるグラビア印刷機およびその制御方法によれば、従来のグラビア印刷機およびその制御方法と比較して、インフィードユニット40においてインフィード張力に100N→110Nのステップ外乱を加えた場合に従来では−0.42mm〜0.14mmの範囲内で変動する見当ずれ量が−0.19mm〜0.18mmの範囲内に抑制可能となった。また、ステップ外乱が加えられた後、見当ずれ量が良品レベルである±0.1mm以内に収まるまでの時間を9.6秒から4.6秒まで短縮することができることがわかった。
次に、本実施の形態によるグラビア印刷機およびその制御方法の更なる実施例について図8を用いて以下に説明する。実施例2では、図8(a)に示すように、版胴11b、11cの回転速度を30m/min→130m/minに昇速させた場合、第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bにより検出される2つの見当マークの間の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)がどのように変化するかについて実験を行った。実施例2では、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、見当コントローラ30aがモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)に係る信号を3回送るようにした。この際に、モーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13c毎に同一の大きさの操作量を送るようにした。また、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、モーションコントローラ30cが各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cに対して3回制御出力を行うようにした。
実施例2では、図8(b)に示すように、版胴11b、11cの回転速度を30m/min→130m/minに昇速させた場合において、見当ずれ量が−0.15mm〜0.1mmの範囲内に抑制可能となった。また、版胴11b、11cの回転速度を昇速させた後、見当ずれ量が良品レベルである±0.1mm以内(図8(b)における太い点線内)に収まるまでの時間は13秒であった。
〔比較例2〕
次に、従来のグラビア印刷機およびその制御方法による比較例2について図9を用いて説明する。比較例2でも、実施例2と同様に、版胴11b、11cの回転速度を30m/min→130m/minに昇速させた場合(図9(a)参照)、第2の印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bにより検出される2つの見当マークの間の見当ずれの大きさ(見当ずれ量)がどのように変化するかについて実験を行った。比較例2では、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、見当コントローラ30aがモーションコントローラ30cに対して各モータ13b、13cの操作量△ω(t)、△ω(t)に係る信号を1回送るようにした。また、各印刷ユニット10b、10cの版胴11b、11cが一回転する間に、モーションコントローラ30cが各印刷ユニット10b、10cのモータ13b、13cに対して制御出力を1回のみ行うようにした。
比較例2では、図9(b)に示すように、版胴11b、11cの回転速度を30m/min→130m/minに昇速させた場合において、見当ずれ量が−0.5mm〜0.2mmの範囲内で変動するようになった。また、版胴11b、11cの回転速度を昇速させた後、見当ずれ量が良品レベルである±0.1mm以内(図9(b)における太い点線内)に収まるまでの時間は33秒であった。
実施例2と比較例2とを比べると、本実施の形態によるグラビア印刷機およびその制御方法によれば、従来のグラビア印刷機およびその制御方法と比較して、版胴11b、11cの回転速度を30m/min→130m/minに昇速させた場合に従来では−0.5mm〜0.2mmの範囲内で変動する見当ずれ量が−0.15mm〜0.1mmの範囲内に抑制可能となった。また、版胴11b、11cの回転速度を昇速させた後、見当ずれ量が良品レベルである±0.1mm以内に収まるまでの時間を33秒から13秒まで短縮することができることがわかった。
10a、10b、10c 印刷ユニット
11a、11b、11c 版胴
12a、12b、12c 圧胴
13a、13b、13c モータ
15b、15c 見当マーク検出センサ
17b、17c サーボドライバ
30 制御装置
30a 見当コントローラ
30b 制御ゲイン設定手段
30c モーションコントローラ
40 インフィードユニット
41 インフィードローラ
42 ダンサーローラ
43 ニップローラ
45 モータ
W ウェブ

Claims (8)

  1. 連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、この版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する前段印刷ユニットと、
    前段印刷ユニットの下流側に直列に設けられた複数の後段印刷ユニットであって、各後段印刷ユニットは、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する後段印刷ユニットと、
    一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マーク、および一の後段印刷ユニットの直近の上流側にある前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークの間の見当ずれの大きさを算出し、この見当ずれの大きさに基づいて各後段印刷ユニットのモータの操作量を算出する見当コントローラと、
    前記見当コントローラからモータの操作量に係る信号が送られ、当該信号におけるモータの操作量に基づいて各後段印刷ユニットのモータを制御して版胴の回転速度を調整し、この版胴の位相補正を行うモーションコントローラと、
    を備え、
    前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、前記モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっていることを特徴とするグラビア印刷機。
  2. 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて同一の大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷機。
  3. 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて異なる大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷機。
  4. 各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに送られる2回以上の信号における異なる大きさのモータの操作量は、見当マーク検出センサにより検出された2つの見当マークの間の見当ずれの大きさに基づいて算出された一のモータの操作量と、この一のモータの操作量およびグラビア印刷機における過去の見当変動の情報から予測される見当ずれの大きさを基に算出されたモータの操作量とを含むことを特徴とする請求項3記載のグラビア印刷機。
  5. 連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、この版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する前段印刷ユニットと、
    前段印刷ユニットの下流側に直列に設けられた複数の後段印刷ユニットであって、各後段印刷ユニットは、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴に連結され当該版胴を回転駆動させるモータとを有する後段印刷ユニットと、
    を備えたグラビア印刷機の制御方法において、
    見当コントローラにおいて、一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マーク、および一の後段印刷ユニットの直近の上流側にある前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークの間の見当ずれの大きさを算出し、この見当ずれの大きさに基づいて各後段印刷ユニットのモータの操作量を算出する工程と、
    モーションコントローラにおいて、前記見当コントローラからモータの操作量に係る信号が送られ、当該信号におけるモータの操作量に基づいて各後段印刷ユニットのモータを制御して版胴の回転速度を調整し、この版胴の位相補正を行う工程と、
    を備え、
    前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対してモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっており、前記モーションコントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に各後段印刷ユニットのモータに対して複数回制御出力を行うようになっていることを特徴とするグラビア印刷機の制御方法。
  6. 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて同一の大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項5記載のグラビア印刷機の制御方法。
  7. 前記見当コントローラは、各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに対して各々の後段印刷ユニットのモータについて異なる大きさのモータの操作量に係る信号を2回以上送るようになっていることを特徴とする請求項5記載のグラビア印刷機の制御方法。
  8. 各後段印刷ユニットの版胴が一回転する間に前記モーションコントローラに送られる2回以上の信号における異なる大きさのモータの操作量は、見当マーク検出センサにより検出された2つの見当マークの間の見当ずれの大きさに基づいて算出された一のモータの操作量と、この一のモータの操作量およびグラビア印刷機における過去の見当変動の情報から予測される見当ずれの大きさを基に算出されたモータの操作量とを含むことを特徴とする請求項7記載のグラビア印刷機の制御方法。
JP2011067405A 2011-03-25 2011-03-25 グラビア印刷機およびその制御方法 Expired - Fee Related JP5760576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011067405A JP5760576B2 (ja) 2011-03-25 2011-03-25 グラビア印刷機およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011067405A JP5760576B2 (ja) 2011-03-25 2011-03-25 グラビア印刷機およびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012200980A JP2012200980A (ja) 2012-10-22
JP5760576B2 true JP5760576B2 (ja) 2015-08-12

Family

ID=47182450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011067405A Expired - Fee Related JP5760576B2 (ja) 2011-03-25 2011-03-25 グラビア印刷機およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5760576B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6152671B2 (ja) * 2013-03-18 2017-06-28 大日本印刷株式会社 グラビア印刷機およびその制御方法
CN103941588B (zh) * 2014-04-21 2017-01-11 华中科技大学 一种电子轴凹印机加速过程的套色系统建模及控制方法
JP6372251B2 (ja) * 2014-08-26 2018-08-15 凸版印刷株式会社 グラビア印刷機
CN105599439A (zh) * 2015-10-29 2016-05-25 华中科技大学 一种在线参数辨识自适应套色控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012200980A (ja) 2012-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5760576B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP7109877B2 (ja) 多色刷印刷システムおよび制御方法
JP5790993B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2007136776A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2008055707A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2009072938A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2003237033A (ja) グラビア印刷機の制御方法及び制御装置
JP6652328B2 (ja) グラビア印刷装置部を持つ複合印刷機及び追い刷り印刷としてグラビア印刷を行う複合印刷方法
JP2011201131A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP6152671B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2004058496A (ja) 多色印刷システム
JP4792785B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2011201138A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP6002597B2 (ja) 搬送装置及びそれを備えたインクジェット印刷装置
JP2010094947A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP4660204B2 (ja) グラビア印刷機およびグラビア印刷方法
JP6278334B2 (ja) 印刷機およびその制御方法
JP4910537B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2000309088A (ja) 印刷見当制御方法および装置
JP4771210B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2009297914A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP2006212813A (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP4852924B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP4852925B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法
JP4792784B2 (ja) グラビア印刷機およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5760576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees