JP4792785B2 - グラビア印刷機およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すラインシャフト型のグラビア印刷機およびその制御方法に関し、とりわけ印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることができるラインシャフト型のグラビア印刷機およびその制御方法に関する。
グラビア印刷機として、フィルム、紙等のウェブに対して多色印刷を施す複数(例えば3つ)の印刷ユニットと、各印刷ユニットを駆動する駆動ユニットと、各印刷ユニットを制御する制御装置とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような従来のグラビア印刷機について以下に詳述する。
従来のグラビア印刷機における複数の印刷ユニットは、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられ、ウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴の上流側に設けられ、この版胴に送られるウェブのテンションの調整を行うコンペンセータローラとをそれぞれ有している。
複数の印刷ユニットの各版胴は、駆動ユニットのラインシャフトに連結され、このラインシャフトは駆動モータにより駆動される。この場合、駆動モータはラインシャフトを駆動することにより各版胴を同期して回転駆動させるようになっている。
制御装置は、各印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出されたウェブ上の見当マークに基づいて各々のコンペンセータローラを制御してその位置を調整する見当コントローラを有している。
このような構成からなる従来のグラビア印刷機において、まず、連続的に搬送されるウェブが第1の印刷ユニットに送られ、この第1の印刷ユニットに送られたウェブは版胴により印刷が施される。この場合、ウェブに対して第1の見当マークが版胴により付けられる。
次に、第1の印刷ユニットから排出されたウェブが第2の印刷ユニットに送られ、このウェブに対して第2の印刷ユニットの版胴により印刷が施されるとともに第2の見当マークがウェブに付けられる。そして、第2の印刷ユニットの見当マーク検出センサにより、ウェブ上における第1の見当マークおよび第2の見当マークが検出される。その後、この第1の見当マークおよび第2の見当マークの信号が制御装置に送られ、制御装置においてこれらの2つの見当マークの間隔が所定の大きさとなるよう、第2の印刷ユニットにおけるコンペンセータローラの操作量が算出される。
制御装置は、このコンペンセータローラの操作量に基づいて第2の印刷ユニットのコンペンセータローラを制御してその位置を調整する。このことにより、第1の印刷ユニットの版胴と第2の印刷ユニットの版胴との間におけるウェブに所望のテンションが与えられて印刷の見当合わせが行われる。
同様に、第3の印刷ユニットにおいては、この第3の印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出されたウェブ上における第2の見当マークと第3の見当マークとの間隔が所定の大きさとなるよう、第3の印刷ユニットのコンペンセータローラが制御されて、第2の印刷ユニットの版胴と第3の印刷ユニットの版胴との間におけるウェブに所望のテンションが与えられて印刷の見当合わせが行われる。
このように、従来のグラビア印刷機においては、それぞれの印刷ユニットごとに、一の印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上におけるこの一の印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークと、当該一の印刷ユニットの上流側に設けられた他の印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークとの間隔が所定の大きさとなるよう、一の印刷ユニットのコンペンセータローラを制御している。このことにより、一の印刷ユニットの版胴と、一の印刷ユニットの上流側に設けられた他の印刷ユニットの版胴との間におけるウェブに所望のテンションを与え、印刷の見当合わせを行うようになっている。
特開2004−66577号公報
上述したグラビア印刷機を用いて複数の印刷ユニットによりウェブに対して多色の印刷を施す場合、前述のように各印刷ユニットの版胴は駆動ユニットのラインシャフトにより同期して回転駆動されているので、印刷ユニットのコンペンセータローラにより2つの版胴間のウェブに与えられるテンションの変動量が、ウェブが下流側の印刷ユニットに送られるにつれて各コンペンセータローラを通過する度に順次積み重ねられていく。
例えば、最も上流側にあるコンペンセータローラにおいては、ウェブに対しては更に上流側から見当合わせのためのテンション制御が行われることがないので、この最も上流側にあるコンペンセータローラはウェブに対して上述の制御方法により所望のテンションを与えることができ、印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることができる。
しかしながら、とりわけ下流側の印刷ユニットにおいては、上流側にある他の印刷ユニットのコンペンセータローラによるテンション変動が干渉し、印刷の見当ずれに対して所望の見当合わせを行うことが困難である。
このように、従来のグラビア印刷機においては、各印刷ユニットのコンペンセータローラは他の印刷ユニットの運転状況とは関係なく印刷ユニットごとに独立して制御されている。このため、各印刷ユニットのコンペンセータローラにより印刷の見当合わせを行う際、上流側にある他の印刷ユニットのコンペンセータローラによるテンション変動が干渉し、印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることが困難である。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、各印刷ユニットによる印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることができるグラビア印刷機およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴を有する前段印刷ユニットと、前段印刷ユニットの下流側に設けられ、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられ、ウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴の上流側に設けられ、版胴に送られるウェブの見当合わせを行うコンペンセータローラとをそれぞれ有する複数の後段印刷ユニットと、前段印刷ユニットの版胴および各後段印刷ユニットの版胴に連結され、各版胴を同期して回転駆動させるラインシャフトを有する駆動ユニットと、一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークと、一の後段印刷ユニットの上流側に設けられた前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークとの間の見当ずれの大きさを算出する見当ずれ算出器と、見当ずれ算出器から送られた前記の見当ずれの大きさに基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラの操作量を算出するコンペンセータ操作量算出器と、コンペンセータローラの操作量に基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラを制御してその位置を調整するコンペンセータ制御器とをそれぞれ複数有する制御装置と、を備え、前記制御装置は、他の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器にコンペンセータローラの操作量を送ってから予め設定された遅れ時間が経過した後に、一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されるコンペンセータローラの操作量と、他の後段印刷ユニットのコンペンセータ制御器に既に送られた前記のコンペンセータローラの操作量に予め設定された制御ゲインを掛けて求めたコンペンセータローラの操作量とを加算し、このコンペンセータの合計の操作量を一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送り、前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、一の後段印刷ユニットの版胴の周長で割った値に、一の後段印刷ユニットの版胴が1回転する時間を掛けた値であり、前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長で割った値に基準ゲインを掛けた値であることを特徴とするグラビア印刷機である。
また、本発明は、上述のグラビア印刷機の制御方法において、一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークと、一の後段印刷ユニットの上流側に設けられた前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークとの間の見当ずれの大きさを制御装置の見当ずれ算出器により算出する工程と、見当ずれ算出器から送られた前記の見当ずれの大きさに基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラの操作量を制御装置のコンペンセータ操作量算出器により算出する工程と、制御装置のコンペンセータ制御器により、コンペンセータローラの操作量に基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラを制御してその位置を調整する工程と、を備え、他の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器にコンペンセータローラの操作量を送ってから予め設定された遅れ時間が経過した後に、一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されるコンペンセータローラの操作量と、他の後段印刷ユニットのコンペンセータ制御器に既に送られた前記のコンペンセータローラの操作量に予め設定された制御ゲインを掛けて求めたコンペンセータローラの操作量とを加算し、このコンペンセータの合計の操作量を一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送り、前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、一の後段印刷ユニットの版胴の周長で割った値に、一の後段印刷ユニットの版胴が1回転する時間を掛けた値であり、前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長で割った値に基準ゲインを掛けた値であることを特徴とするグラビア印刷機の制御方法である。
このようなグラビア印刷機およびその制御方法によれば、下流側の印刷ユニットにおいてコンペンセータローラにより印刷の見当合わせを行う際、上流側のテンション変動に起因した見当変動を考慮して当該下流側の印刷ユニットのコンペンセータローラを制御することができる。具体的には、上流側にある他の後段印刷ユニットのコンペンセータローラによりウェブの所定箇所に対してテンションが与えられてから、下流側にある一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラがウェブの当該所定箇所に対してテンションを与えるまでの時間(遅れ時間)および制御ゲインを考慮しながら、前述の一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に、より実際の運転状況に沿ったコンペンセータローラの操作量を送ることができる。さらに、これらの遅れ時間および制御ゲインは、前述の一の後段印刷ユニットの版胴の周長および各印刷ユニット間のパス長に基づいて算出される。このため、印刷ユニットの実際の構成に応じて、各印刷ユニットによる印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることができる。
本発明のグラビア印刷機においては、複数の後段印刷ユニットのうち、ウェブに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在するか否かを判定する空きユニット判定装置を更に備え、ある後段印刷ユニットが空きユニットであることが空きユニット判定装置により判定された場合には、この空きユニットの後段にある一の後段印刷ユニットにおけるコンペンセータローラの操作量を算出するにあたり、前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットの版胴の周長に対する、この一の後段印刷ユニットおよび空きユニットの前段にある他の後段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定され、前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび前記の他の後段印刷ユニットの間のパス長に対する、当該他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されることが好ましい。
また、本発明のグラビア印刷機の制御方法においては、空きユニット判定装置により、複数の後段印刷ユニットのうち、ウェブに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在するか否かを判定する工程を更に備え、ある後段印刷ユニットが空きユニットであることが空きユニット判定装置により判定された場合には、この空きユニットの後段にある一の後段印刷ユニットにおけるコンペンセータローラの操作量を算出するにあたり、前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットの版胴の周長に対する、この一の後段印刷ユニットおよび空きユニットの前段にある他の後段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定され、前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび前記の他の後段印刷ユニットの間のパス長に対する、当該他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されることが好ましい。
このようなグラビア印刷機およびその制御方法によれば、遅れ時間および制御ゲインは、コンペンセータローラの制御対象となる後段印刷ユニットの版胴の周長および各印刷ユニット間のパス長のみならず、ウェブに対して印刷を施すことのない空きユニットの有無も考慮して算出される。このため、印刷ユニットの構成のみならず実際の運転状況も考慮して、各印刷ユニットによる印刷の見当ずれをより早期に定常状態に収束させることができる。
本発明のグラビア印刷機およびその制御方法によれば、下流側の印刷ユニットにおいてコンペンセータローラにより印刷の見当合わせを行う際、上流側のテンション変動に起因した見当変動を考慮して当該下流側の印刷ユニットのコンペンセータローラを制御することができる。
具体的には、上流側にある他の後段印刷ユニットのコンペンセータローラによりウェブの所定箇所に対してテンションが与えられてから、下流側にある一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラがウェブの当該所定箇所に対してテンションを与えるまでの時間(遅れ時間)および制御ゲインを考慮しながら、前述の一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に、より実際の運転状況に沿ったコンペンセータローラの操作量を送ることができる。さらに、これらの遅れ時間および制御ゲインは、前述の一の後段印刷ユニットの版胴の周長および各印刷ユニット間のパス長に基づいて算出される。
このことにより、実際の印刷ユニットの構成に応じて、各印刷ユニットによる印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることができ、見当合わせ時間を短縮することができる。このため、歩留まりを向上させることができ、生産効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1および図2は、本発明によるグラビア印刷機の実施の形態を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態のグラビア印刷機の構成を示す図であり、図2は、図1のグラビア印刷機の制御装置による制御方法を示すブロック図である。
図1に示すグラビア印刷機は、矢印方向に連続的に搬送されるフィルム、紙等のウェブWに対して最初に印刷を施す前段印刷ユニット10aと、前段印刷ユニット10aの下流側に設けられ、各々がウェブWに対して異なる色の印刷を施す複数、例えば3台の後段印刷ユニット10b、10c、10dと、前段印刷ユニット10aおよび後段印刷ユニット10b、10c、10dを駆動する駆動ユニット20とを備えている。この場合、前段印刷ユニット10aは第1色目の印刷ユニットとなり、後段印刷ユニット10bは第2色目の印刷ユニットとなり、後段印刷ユニット10cは第3色目の印刷ユニットとなり、後段印刷ユニット10dは第4色目の印刷ユニットとなる。
また、このグラビア印刷機は、前段印刷ユニット10a、後段印刷ユニット10b、10c、10dおよび駆動ユニット20を制御する制御装置30を有している。
さらに、このグラビア印刷機は、後段印刷ユニット10b、10c、10dのうち、ウェブWに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在するか否かを判定する空きユニット判定装置40を有している。
前段印刷ユニット10aは、印刷用の版胴11aと、版胴11aとの間でウェブWを挟持して印刷を施す圧胴12aとを備え、ウェブWに対して印刷を施す際に、版胴11aはウェブWに第1の見当マークを付けるようになっている。
また、後段印刷ユニット10b、10c、10dは略同一の構成を有しており、各々印刷用の版胴11b、11c、11dと、版胴11b、11c、11dとの間でウェブWを挟持して印刷を施す圧胴12b、12c、12dとを備えている。ウェブWに対して印刷を施す際に、版胴11b、11c、11dはそれぞれウェブWに第2、第3、第4の見当マークを付けるようになっている。
後段印刷ユニット10b、10c、10dは更に、版胴11b、11c、11dの上流側に設けられ、図1の矢印方向に移動自在となるコンペンセータローラ14b、14c、14dを各々有している。コンペンセータローラ14b、14c、14dはその位置が変化することにより、版胴11b、11c、11dに送られるウェブWに与えるテンションの大きさを調整し、印刷の見当合わせを行うようになっている。また、後段印刷ユニット10b、10c、10dは更に、版胴11b、11c、11dの下流側に設けられ、ウェブW上の見当マークを検出する見当マーク検出センサ15b、15c、15dをそれぞれ有している。ここで、見当マーク検出センサ15bは、ウェブW上の第1の見当マークおよび第2の見当マークを検出し、見当マーク検出センサ15cは、ウェブW上の第2の見当マークおよび第3の見当マークを検出し、また、見当マーク検出センサ15dは、ウェブW上の第3の見当マークおよび第4の見当マークを検出するようになっている。
なお、コンペンセータローラ14b、14c、14dは、各々このコンペンセータローラ14b、14c、14dに接続されたコンペンモータ16b、16c、16dにより駆動されてその位置が変化するようになっており、このコンペンモータ16b、16c、16dは、後述する制御装置30の見当コントローラ30aから各コンペンセータローラ14b、14c、14dの操作量の信号が送られてその駆動が制御されるようになっている。
駆動ユニット20は、前段印刷ユニット10aの版胴11aおよび各後段印刷ユニット10b、10c、10dの版胴11b、11c、11dに連結されたラインシャフト21と、ラインシャフト21に連結されこのラインシャフト21を駆動する駆動モータ22とを有している。駆動モータ22はラインシャフト21を駆動することにより版胴11a、11b、11c、11dを同期して回転駆動させるようになっている。
制御装置30は、後段印刷ユニット10b、10c、10dのコンペンモータ16b、16c、16dおよび見当マーク検出センサ15b、15c、15dに接続された見当コントローラ30aと、見当コントローラ30aに接続された設定器30bとを有している。見当コントローラ30aは、見当マーク検出センサ15b、15c、15dにより検出されたウェブW上における見当マークの信号に基づいてコンペンモータ16b、16c、16dを制御するようになっている。設定器30bは例えばタッチパネルからなり、見当コントローラ30aに指令を与えてこの見当コントローラ30aによる制御内容の設定を行うようになっている。具体的には、この設定器30bにおいて後述のように制御ゲインsおよび遅れ時間tの設定を行うようになっている。
この制御装置30による制御方法については後述する。
空きユニット判定装置40は、後段印刷ユニット10b、10c、10dの各版胴11b、11c、11dに接続されており、これらの版胴11b、11c、11dがウェブWに対して印刷を施していない場合には、各版胴11b、11c、11dから空きユニット状態の信号が送られるよう構成されている。そして、空きユニット判定装置40は、この送られた信号に基づいて各後段印刷ユニット10b、10c、10dのうち空きユニットが存在するか否かを判定するようになっている。
また、この空きユニット判定装置40は、制御装置30の設定器30bにも接続されており、空きユニットに係る判定結果の信号を設定器30bに送るようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
ウェブWが図1に示すグラビア印刷機に搬送されると、このウェブWはまず第1色目の前段印刷ユニット10aに送られる。この前段印刷ユニット10aに送られたウェブWは版胴11aと圧胴12aとの間で挟持されて第1色目の印刷が施される。この際、ウェブWに対して第1の見当マークが版胴11aにより付けられる。
第1色目の前段印刷ユニット10aによって第1色目の印刷が施されたウェブWは、次に第2色目の後段印刷ユニット10bに送られる。この後段印刷ユニット10bに送られたウェブWは、コンペンセータローラ14bによりテンションが調整される。この際に、後述のように制御装置30がコンペンモータ16bの駆動を制御し、このコンペンモータ16bの駆動によりコンペンセータローラ14bの位置を図1の矢印方向に変更してウェブWに与えるテンションの大きさを調整している。
ウェブWは更に後段印刷ユニット10bの版胴11bに送られ、版胴11bと圧胴12bとの間でウェブWが挟持されて第2色目の印刷が施される。この際、ウェブWに対して第2の見当マークが版胴11bにより付けられる。次に、見当マーク検出センサ15bにより、版胴11bから送られたウェブW上の第1の見当マークおよび第2の見当マークがそれぞれ検出され、これらの見当マークの信号が制御装置30の見当コントローラ30aに送られる。
後段印刷ユニット10bにおいて第2色目の印刷が施されたウェブWは、次に第3色目の後段印刷ユニット10cに送られて印刷が施される。ウェブWに対する第3色目の後段印刷ユニット10cの作用は、前述の第2色目の後段印刷ユニット10bの作用と略同一となっており、見当マーク検出センサ15cにより、版胴11cから送られたウェブW上の第2の見当マークおよび第3の見当マークがそれぞれ検出され、これらの見当マークの信号が制御装置30の見当コントローラ30aに送られる。
同様に、後段印刷ユニット10cにおいて第3色目の印刷が施されたウェブWは、次に第4色目の後段印刷ユニット10dに送られて印刷が施される。ウェブWに対する第4色目の後段印刷ユニット10dの作用は、前述の第2、第3色目の後段印刷ユニット10b、10cの作用と略同一となっており、見当マーク検出センサ15dにより、版胴11dから送られたウェブW上の第3の見当マークおよび第4の見当マークがそれぞれ検出され、これらの見当マークの信号が制御装置30の見当コントローラ30aに送られる。
一方、もしこれらの各後段印刷ユニット10b、10c、10dのうち、ウェブWに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在した場合には、空きユニット判定装置40によって、各後段印刷ユニット10b、10c、10dのうち1または複数の印刷ユニットが空きユニットであることが判定され、この判定結果の信号が後述する制御装置30の設定器30bに送られる。
次に、制御装置30による制御方法について図2を用いて更に詳述する。
制御装置30の見当コントローラ30aは、図2に示すように、各後段印刷ユニット10b、10c、10dに対応して、見当ずれ算出器31b、31c、31dと、各見当ずれ算出器31b、31c、31dに接続されたコンペンセータ操作量算出器32b、32c、32dと、各コンペンセータ操作量算出器32b、32c、32dに接続されたコンペンセータ制御器33b、33c、33dとを有している。
図2に示すように、各見当ずれ算出器31b、31c、31dは各後段印刷ユニット10b、10c、10dの見当マーク検出センサ15b、15c、15dにそれぞれ接続されており、各見当マーク検出センサ15b、15c、15dにより検出されたウェブW上における見当マークの信号が各見当ずれ算出器31b、31c、31dに送られるようになっている。
また、各コンペンセータ制御器33b、33c、33dは各後段印刷ユニット10b、10c、10dのコンペンモータ16b、16c、16dにそれぞれ接続されている。
まず、各見当ずれ算出器31b、31c、31dの作用について、最も上流側にある見当ずれ算出器31bを一例として説明する。
見当ずれ算出器31bにおいて、対応する後段印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bにより検出された、ウェブW上におけるこの後段印刷ユニット10bの版胴11bにより付けられた第2の見当マークおよび後段印刷ユニット10bの上流側に設けられた前段印刷ユニット10aの版胴11aにより付けられた第1の見当マークの間隔の大きさから、予め設定された間隔の設定値を減算することにより、見当ずれの大きさEb(n)(nは時刻)が予め設定された時間間隔で経時的に複数検出される。
具体的には、この時間間隔は例えば版胴11bが1回転する時間(t=1)とされ、見当ずれ算出器31bにより、経時的な複数の見当ずれの大きさEb(n)、Eb(n+1)、Eb(n+2)、・・・Eb(n+k)が検出されるようになっている。
見当ずれ算出器31c、31dにおいても、見当ずれ算出器31bと略同一の作用が行われる。すなわち、ウェブW上における第3の見当マークと第2の見当マークとの間隔の大きさから設定値を減算することにより見当ずれの大きさEc(n)が、また第4の見当マークと第3の見当マークとの間隔の大きさから設定値を減算することにより見当ずれの大きさEd(n)が、それぞれ予め設定された時間間隔で経時的に複数検出される。
そして、図2に示すように、この見当ずれの大きさEb(n)、Ec(n)、Ed(n)(nは時刻)の信号がそれぞれコンペンセータ操作量算出器32b、32c、32dに経時的に送られるようになっている。
次に、各コンペンセータ操作量算出器32b、32c、32dの作用について、最も上流側にあるコンペンセータ操作量算出器32bを一例として説明する。
コンペンセータ操作量算出器32bは、見当ずれ算出器31bから送られた見当ずれの大きさEb(n)が小さくなるよう、PID制御を行って後段印刷ユニット10bのコンペンセータローラ14bの操作量Xb(n)を前述の時間間隔(例えば、版胴11bが1回転する時間)で経時的に算出する。ここで、PID制御とは、比例制御(P制御)、積分制御(I制御)および微分制御(D制御)を組み合わせた制御のことをいう。
コンペンセータ操作量算出器32c、32dにおいても、コンペンセータ操作量算出器32bと略同一の作用が行われ、それぞれ後段印刷ユニット10c、10dのコンペンセータローラ14c、14dの操作量Xc(n)、Xd(n)が前述の時間間隔で経時的に複数算出される。
次に、各コンペンセータ制御器33b、33c、33dに送られるコンペンセータローラ14b、14c、14dの操作量について、各後段印刷ユニット10b、10c、10dに空きユニットが存在する場合と存在しない場合とに場合分けして説明を行う。
まず、空きユニット判定装置40により、各後段印刷ユニット10b、10c、10dが全て空きユニットではないことが判定された場合について説明する。
このときには、図2に示すように、コンペンセータ操作量算出器32bにより算出されたコンペンセータローラ14bの操作量Xb(n)が経時的にコンペンセータ制御器33bに送られる。
一方、コンペンセータ制御器33cには、コンペンセータ操作量算出器32cにより算出された操作量Xc(n)と、コンペンセータ制御器33bに送られた操作量Xb(n)との両方に基づいて求められたコンペンセータローラ14cの操作量Xc´(n)が経時的に送られる。
具体的には、コンペンセータ制御器33cに送られるコンペンセータローラ14cの操作量Xc´(n)は、下記式(1)で求められる値となる。
Xc´(n)=Xc(n)+sXb(n−t) ・・・式(1)
式(1)において、sは後段印刷ユニット10cに係る制御ゲインであり、tは後段印刷ユニット10cに係る遅れ時間である。
この場合、後段印刷ユニット10cに係る制御ゲインsおよび遅れ時間tは、設定器30bにおいて、例えば下記式(2)(3)により予め自動的に設定されたものとなっている。
遅れ時間t=後段印刷ユニット10cと後段印刷ユニット10bとの間のパス長Pbc/後段印刷ユニット10cの版胴11cの周長L ×後段印刷ユニット10cの版胴11cが1回転する時間 ・・・式(2)
制御ゲインs=後段印刷ユニット10cと後段印刷ユニット10bとの間のパス長Pbc/後段印刷ユニット10bと前段印刷ユニット10aとの間のパス長Pab×基準ゲインR ・・・式(3)
式(2)(3)において、例えば後段印刷ユニット10cと後段印刷ユニット10bとの間の「パス長」とは、後段印刷ユニット10cにおける版胴11cおよび圧胴12cの当接部分(ニップ)と、後段印刷ユニット10bにおける版胴11bおよび圧胴12bの当接部分(ニップ)との間のウェブW上における距離のことをいう。また、「基準ゲイン」とは、設定器30bにおいて予め設定された制御ゲインの基準値のことをいう。
前述の式(1)について具体的に説明すると、コンペンセータ制御器33cに送られるコンペンセータローラ14cの操作量Xc´(n)は、後段印刷ユニット10bに対応するコンペンセータ制御器33bに操作量Xb(n−t)を送ってから前述の予め設定された遅れ時間tが経過した後にコンペンセータ操作量算出器32cにより算出された操作量Xc(n)と、前述の操作量Xb(n−t)に前述の制御ゲインsを掛けて求めた操作量sXb(n−t)とを加算した操作量(Xc(n)+sXb(n−t))となる。
コンペンセータ制御器33dに送られるコンペンセータローラ14dの操作量Xd´(n)についても、コンペンセータ制御器33cに送られるコンペンセータローラ14cの操作量Xc´(n)と同様の計算により算出されるようになっている。具体的には、コンペンセータ制御器33dに送られるコンペンセータローラ14dの操作量Xd´(n)は、下記式(4)〜(6)で求められる値となる。
Xd´(n)=Xd(n)+sXc´(n−t) ・・・式(4)
遅れ時間t=後段印刷ユニット10dと後段印刷ユニット10cとの間のパス長Pcd/後段印刷ユニット10dの版胴11dの周長L ×後段印刷ユニット10dの版胴11dが1回転する時間 ・・・式(5)
制御ゲインs=後段印刷ユニット10dと後段印刷ユニット10cとの間のパス長Pcd/後段印刷ユニット10cと後段印刷ユニット10bとの間のパス長Pbc×基準ゲインR ・・・式(6)
最後に、図2に示すように、各コンペンセータ制御器33b、33c、33dは、当該コンペンセータ制御器33b、33c、33dにそれぞれ送られたコンペンセータローラ14b、14c、14dの操作量Xb(n)、Xc´(n)、Xd´(n)に基づいて、各々後段印刷ユニット10b、10c、10dのコンペンモータ16b、16c、16dの駆動を制御して、コンペンセータローラ14b、14c、14dの位置を調整する。
次に、空きユニット判定装置40により、例えば後段印刷ユニット10cが空きユニットであることが判定された場合について説明する。
この場合には、後段印刷ユニット10cにおいてコンペンセータローラ14cにより印刷の見当合わせが行われることはなく、このためコンペンセータ制御器33cにはコンペンセータローラ14cの操作量Xc´(n)が送られることはない。
一方、空きユニット(後段印刷ユニット10c)の後段にある後段印刷ユニット10dに対応するコンペンセータ制御器33dには、コンペンセータ操作量算出器32dにより算出された操作量Xd(n)と、コンペンセータ制御器33bに送られた操作量Xb(n)との両方に基づいて求められたコンペンセータローラ14dの操作量Xd´(n)が経時的に送られる。
具体的には、コンペンセータ制御器33dに送られるコンペンセータローラ14dの操作量Xd´(n)は、下記式(7)で求められる値となる。
Xd´(n)=Xd(n)+s´Xb(n−t´) ・・・式(7)
式(7)において、s´は空きユニット発生時の制御ゲインであり、t´は空きユニット発生時の遅れ時間である。
これらの空きユニット発生時の制御ゲインs´および遅れ時間t´は、設定器30bにおいて、例えば下記式(8)(9)により予め自動的に設定されたものとなっている。
空きユニット発生時の遅れ時間t´=後段印刷ユニット10dと後段印刷ユニット10bとの間のパス長Pbd/後段印刷ユニット10dの版胴11dの周長L ×後段印刷ユニット10dの版胴11dが1回転する時間 ・・・式(8)
空きユニット発生時の制御ゲインs´=後段印刷ユニット10dと後段印刷ユニット10bとの間のパス長Pbd/後段印刷ユニット10bと前段印刷ユニット10aとの間のパス長Pab×基準ゲインR ・・・式(9)
前述の式(7)について具体的に説明すると、コンペンセータ制御器33dに送られるコンペンセータローラ14dの操作量Xd´(n)は、後段印刷ユニット10bに対応するコンペンセータ制御器33bに操作量Xb(n−t´)を送ってから前述の予め設定された遅れ時間t´が経過した後にコンペンセータ操作量算出器32dにより算出された操作量Xd(n)と、前述の操作量Xb(n−t´)に前述の制御ゲインs´を掛けて求めた操作量s´Xb(n−t´)とを加算した操作量(Xd(n)+s´Xb(n−t´))となる。
最後に、空きユニットではない後段印刷ユニット10b、10dに対応する各コンペンセータ制御器33b、33dは、当該コンペンセータ制御器33b、33dにそれぞれ送られたコンペンセータローラ14b、14dの操作量Xb(n)、Xd´(n)に基づいて、各々後段印刷ユニット10b、10dのコンペンモータ16b、16dの駆動を制御して、コンペンセータローラ14b、14dの位置を調整する。
以上のように本実施の形態のグラビア印刷機およびその制御方法によれば、後段印刷ユニット、例えば後段印刷ユニット10cにおいてコンペンセータローラ14cにより印刷の見当合わせを行う際、上流側のテンション変動に起因した見当変動を考慮して当該後段印刷ユニット10cのコンペンセータローラ14cを制御することができる。
具体的には、上流側にある後段印刷ユニット10bのコンペンセータローラ14bによりウェブWの所定箇所に対してテンションが与えられてから、下流側にある後段印刷ユニット10cのコンペンセータローラ14cがウェブWの当該所定箇所に対してテンションを与えるまでの時間(遅れ時間t)および制御ゲインsを考慮しながら、この後段印刷ユニット10cに対応するコンペンセータ制御器33cに、より実際の運転状況に沿ったコンペンセータローラ14cの操作量を送ることができる。さらに、これらの遅れ時間tおよび制御ゲインsは、前述の後段印刷ユニット10cの版胴11cの周長Lおよび各印刷ユニット間のパス長に基づいて算出される。
このため、印刷ユニットの実際の構成に応じて、各後段印刷ユニット10b、10c、10dによる印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることができる。
また、本実施の形態においては、複数の後段印刷ユニット10b、10c、10dのうち、ウェブWに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在するか否かを判定する空きユニット判定装置40を更に設け、ある後段印刷ユニット、例えば後段印刷ユニット10cが空きユニットであることが空きユニット判定装置40により判定された場合には、この空きユニットの後段にある後段印刷ユニット10dにおけるコンペンセータローラ14dの操作量を算出するにあたり、遅れ時間t´は、後段印刷ユニット10dの版胴11dの周長Lに対する、この後段印刷ユニット10dおよび空きユニット10cの前段にある後段印刷ユニット10bの間のパス長Pbdの割合に基づいて予め設定され、制御ゲインs´は、後段印刷ユニット10dおよび後段印刷ユニット10bの間のパス長Pbdに対する、後段印刷ユニット10bおよび後段印刷ユニット10bの更に前段にある前段印刷ユニット10aの間のパス長Pabの割合に基づいて予め設定される。
このことにより、遅れ時間s´および制御ゲインt´は、コンペンセータローラ14b、14c、14dの制御対象となる後段印刷ユニット10b、10c、10dの版胴11b、11c、11dの周長および各印刷ユニット間のパス長のみならず、ウェブWに対して印刷を施すことのない空きユニットの有無も考慮して算出される。このため、印刷ユニットの構成のみならず実際の運転状況も考慮して、各後段印刷ユニット10b、10c、10dによる印刷の見当ずれをより早期に定常状態に収束させることができる。
以下、本発明のグラビア印刷機の実施例および比較例について図3乃至図5を用いて説明する。図3は、実施例1における第1番目〜第4番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフであり、図4は、比較例1における第1番目〜第4番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフであり、図5は、比較例2における第1番目〜第4番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。図3乃至図5において、横軸は時刻(sec)を示し、縦軸は各見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさ(mm)を示す。
本実施例および各比較例に用いられるグラビア印刷機は、連続的に搬送されるウェブに対して最初に印刷を施す前段印刷ユニットと、前段印刷ユニットの下流側に設けられ、各々がウェブに対して異なる色の印刷を施す5台の後段印刷ユニットと、前段印刷ユニットおよび各後段印刷ユニットを駆動する駆動ユニットとを備えている。また、このグラビア印刷機は、前段印刷ユニットおよび各後段印刷ユニットを制御する制御装置と、複数の後段印刷ユニットのうちウェブに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在するか否かを判定する空きユニット判定装置と、を有している。
本実施例および各比較例に用いられるグラビア印刷機における前段印刷ユニット、後段印刷ユニット、駆動ユニットおよび空きユニット判定装置は、図1に示す前述の前段印刷ユニット10a、後段印刷ユニット10b、10c、10d、駆動ユニット20および空きユニット判定装置40と略同一の構成となっている。
また、本実施例および各比較例に用いられるグラビア印刷機の制御装置は、見当ずれ算出器と、コンペンセータ操作量算出器と、コンペンセータ制御器とを有しており、これらは前述の見当ずれ算出器31b、31c、31d、コンペンセータ操作量算出器32b、32c、32dおよびコンペンセータ制御器33b、33c、33dと略同一の構成となっている。
しかしながら、実施例と各比較例とでは、コンペンセータ操作量算出器からコンペンセータ制御器へ送られるコンペンセータローラの操作量の伝達方法、ならびに制御装置の設定器における遅れ時間および制御ゲインの設定方法が各々異なっている。
なお、実施例1および比較例1、2は、空きユニット判定装置により、各後段印刷ユニットが全て空きユニットではないことが判定された場合に適用されるようになっている。
実施例1においては、図2に示すように、一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送られるコンペンセータローラの操作量は、この一の後段印刷ユニットの前段の他の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器にコンペンセータローラの操作量を送ってから予め設定された遅れ時間が経過した後に、当該一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されるコンペンセータの操作量と、他の後段印刷ユニットのコンペンセータ制御器に既に送られた前述のコンペンセータローラの操作量に予め設定された制御ゲインを掛けて求めたコンペンセータローラの操作量とを加算した値となっている。また、前述の遅れ時間は、一の後段印刷ユニットの版胴の周長に対する、この一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されている。また、前述の制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長に対する、他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されている。
具体的には、例えばコンペンセータ制御器33cには、コンペンセータ操作量算出器32cにより算出された操作量Xc(n)と、コンペンセータ制御器33bに既に送られた操作量Xb(n)との両方の値を用いて下記式(10)(11)(12)で求められる操作量Xc´(n)が送られる。
Xc´(n)=Xc(n)+sXb(n−t) ・・・式(10)
遅れ時間t=後段印刷ユニット10cと後段印刷ユニット10bとの間のパス長Pbc/後段印刷ユニット10cの版胴11cの周長L ×後段印刷ユニット10dの版胴11dが1回転する時間 ・・・式(11)
制御ゲインs=後段印刷ユニット10cと後段印刷ユニット10bとの間のパス長Pbc/後段印刷ユニット10bと前段印刷ユニット10aとの間のパス長Pab×基準ゲインR ・・・式(12)
一方、比較例1においては、一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送られるコンペンセータローラの操作量は、この一の後段印刷ユニットの前段の他の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器にコンペンセータローラの操作量を送ってから予め設定された遅れ時間が経過した後に、当該一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されるコンペンセータの操作量と、他の後段印刷ユニットのコンペンセータ制御器に既に送られた前述のコンペンセータローラの操作量に予め設定された制御ゲインを掛けて求めたコンペンセータローラの操作量とを加算した値となっている。しかしながら、比較例1は実施例1と異なり、制御装置において遅れ時間および制御ゲインの設定方法が定められておらず、これらの遅れ時間および制御ゲインは任意の値となっている。
また、比較例2においては、各後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送られるコンペンセータローラの操作量は、この後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されたコンペンセータローラの操作量のみとなっている。
具体的には、例えばコンペンセータ制御器33cに送られるコンペンセータローラの操作量Xc´(n)は、式(13)に示すように、コンペンセータ操作量算出器32cにより算出された操作量Xc(n)と同一である。
Xc´(n)=Xc(n) ・・・式(13)
図3乃至図5に示すように、実施例1によれば、例えばウェブの昇減速、紙継ぎ等の外乱により見当ずれが発生した場合であっても、第2番目以降の後段印刷ユニットにおいて印刷の所望の見当合わせを行うことにより見当ずれの大きさ(mm)の絶対値が比較例に対して早期に0mmに収束することがわかる。
すなわち、実施例1のように下流側の印刷ユニットにおいてコンペンセータローラにより印刷の見当合わせを行う際に、上流側にある他の後段印刷ユニットのコンペンセータローラによりウェブの所定箇所に対してテンションが与えられてから、下流側にある一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラがウェブの当該所定箇所に対してテンションを与えるまでの時間(遅れ時間)および制御ゲインを考慮しながら、前述の一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に、より実際の運転状況に沿ったコンペンセータローラの操作量を送り、しかも、これらの遅れ時間および制御ゲインを、前述の一の後段印刷ユニットの版胴の周長および各印刷ユニット間のパス長に基づいて算出することにより、比較例1、2と比べて各印刷ユニットによる印刷の見当ずれを早期に定常状態に収束させることができることがわかる。
以下、本発明のグラビア印刷機の他の実施例および比較例について図6乃至図8を用いて説明する。図6は、実施例2における第2番目〜第5番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフであり、図7は、比較例3における第2番目〜第5番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフであり、図8は、比較例4における第2番目〜第5番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。図6乃至図8において、横軸は時刻(sec)を示し、縦軸は各見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさ(mm)を示す。
実施例2および比較例3、4に用いられるグラビア印刷機は、それぞれ実施例1および比較例1、2に用いられるグラビア印刷機と略同一の構成となっている。しかしながら、 実施例1および比較例1、2は、空きユニット判定装置により、各後段印刷ユニットが全て空きユニットではないことが判定された場合に適用されるのに対し、実施例2および比較例3、4は、空きユニット判定装置により、ある後段印刷ユニットが空きユニットであることが判定された場合におけるこの空きユニットの下流側の後段印刷ユニットに関するものとなっている点が異なっている。
実施例2においては、制御装置において、遅れ時間は、空きユニットの下流側の一の後段印刷ユニットの版胴の周長に対する、この一の後段印刷ユニットおよび空きユニットの前段にある他の後段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されている。また、制御ゲインは、前述の一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長に対する、当該他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されている。
具体的には、例えば後段印刷ユニット10bが空きユニットであることが空きユニット判定装置40により判定された場合には、コンペンセータ制御器33dには、コンペンセータ操作量算出器32dにより算出された操作量Xd(n)と、コンペンセータ制御器33cに既に送られた操作量Xc(n)との両方の値を用いて下記式(14)(15)(16)で求められる操作量Xd´(n)が送られる。
Xd´(n)=Xd(n)+s´Xc(n−t´) ・・・式(14)
空きユニット発生時の遅れ時間t´=後段印刷ユニット10dと後段印刷ユニット10cとの間のパス長Pcd/後段印刷ユニット10dの版胴11dの周長L ×後段印刷ユニット10dの版胴11dが1回転する時間 ・・・式(15)
空きユニット発生時の制御ゲインs´=後段印刷ユニット10dと後段印刷ユニット10cとの間のパス長Pcd/後段印刷ユニット10cと後段印刷ユニット10aとの間のパス長Pac×基準ゲインR ・・・式(16)
一方、比較例3においては、比較例1と同様に、制御装置において遅れ時間および制御ゲインの設定方法が定められておらず、これらの遅れ時間および制御ゲインは任意の値となっている。
また、比較例4においては、比較例2と同様に、各後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送られるコンペンセータローラの操作量は、この後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されたコンペンセータローラの操作量のみとなっている。
図6乃至図8に示すように、実施例2によれば、例えばウェブの昇減速、紙継ぎ等の外乱により見当ずれが発生した場合であっても、第2番目以降の後段印刷ユニットにおいて印刷の所望の見当合わせを行うことにより見当ずれの大きさ(mm)の絶対値が比較例に対して早期に0mmに収束することがわかる。
すなわち、実施例2のように、遅れ時間および制御ゲインが、コンペンセータローラの制御対象となる後段印刷ユニットの版胴の周長および各印刷ユニット間のパス長のみならず、ウェブに対して印刷を施すことのない空きユニットの有無も考慮して算出されることにより、印刷ユニットの構成のみならず実際の運転状況も考慮して、各印刷ユニットによる印刷の見当ずれをより早期に定常状態に収束させることができることがわかる。
本実施の形態のグラビア印刷機の構成を示す図である。 図1のグラビア印刷機の制御装置による制御方法を示すブロック図である。 実施例1における第1番目〜第4番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。 比較例1における第1番目〜第4番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。 比較例2における第1番目〜第4番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。 実施例2における第2番目〜第5番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。 比較例3における第2番目〜第5番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。 比較例4における第2番目〜第5番目の各後段印刷ユニットに対応するそれぞれの見当ずれ算出器により算出された見当ずれの大きさの経時変化を示すグラフである。
符号の説明
10a 前段印刷ユニット
10b、10c、10d 後段印刷ユニット
11a、11b、11c、11d 版胴
12a、12b、12c、12d 圧胴
14b、14c、14d コンペンセータローラ
15b、15c、15d 見当マーク検知センサ
16b、16c、16d コンペンモータ
20 駆動ユニット
21 ラインシャフト
22 駆動モータ
30 制御装置
30a 見当コントローラ
30b 設定器
31b、31c、31d 見当ずれ算出器
32b、32c、32d コンペンセータ操作量算出器
33b、33c、33d コンペンセータ制御器
40 空きユニット判定装置
W ウェブ

Claims (4)

  1. 連続的に搬送されるウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴を有する前段印刷ユニットと、
    前段印刷ユニットの下流側に設けられ、ウェブに対して印刷を施すとともに見当マークをこのウェブに付ける版胴と、版胴の下流側に設けられ、ウェブ上の見当マークを検出する見当マーク検出センサと、版胴の上流側に設けられ、版胴に送られるウェブの見当合わせを行うコンペンセータローラとをそれぞれ有する複数の後段印刷ユニットと、
    前段印刷ユニットの版胴および各後段印刷ユニットの版胴に連結され、各版胴を同期して回転駆動させるラインシャフトを有する駆動ユニットと、
    一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークと、一の後段印刷ユニットの上流側に設けられた前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークとの間の見当ずれの大きさを算出する見当ずれ算出器と、見当ずれ算出器から送られた前記の見当ずれの大きさに基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラの操作量を算出するコンペンセータ操作量算出器と、コンペンセータローラの操作量に基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラを制御してその位置を調整するコンペンセータ制御器とをそれぞれ複数有する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、他の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器にコンペンセータローラの操作量を送ってから予め設定された遅れ時間が経過した後に、一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されるコンペンセータローラの操作量と、他の後段印刷ユニットのコンペンセータ制御器に既に送られた前記のコンペンセータローラの操作量に予め設定された制御ゲインを掛けて求めたコンペンセータローラの操作量とを加算し、このコンペンセータの合計の操作量を一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送り、
    前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、一の後段印刷ユニットの版胴の周長で割った値に、一の後段印刷ユニットの版胴が1回転する時間を掛けた値であり、
    前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長で割った値に基準ゲインを掛けた値であることを特徴とするグラビア印刷機。
  2. 複数の後段印刷ユニットのうち、ウェブに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在するか否かを判定する空きユニット判定装置を更に備え、
    ある後段印刷ユニットが空きユニットであることが空きユニット判定装置により判定された場合には、この空きユニットの後段にある一の後段印刷ユニットにおけるコンペンセータローラの操作量を算出するにあたり、前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットの版胴の周長に対する、この一の後段印刷ユニットおよび空きユニットの前段にある他の後段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定され、前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび前記の他の後段印刷ユニットの間のパス長に対する、当該他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されることを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷機。
  3. 請求項1記載のグラビア印刷機の制御方法において、
    一の後段印刷ユニットの見当マーク検出センサにより検出された、ウェブ上における一の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークと、一の後段印刷ユニットの上流側に設けられた前段印刷ユニットまたは他の後段印刷ユニットの版胴により付けられた見当マークとの間の見当ずれの大きさを制御装置の見当ずれ算出器により算出する工程と、
    見当ずれ算出器から送られた前記の見当ずれの大きさに基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラの操作量を制御装置のコンペンセータ操作量算出器により算出する工程と、
    制御装置のコンペンセータ制御器により、コンペンセータローラの操作量に基づいて一の後段印刷ユニットのコンペンセータローラを制御してその位置を調整する工程と、を備え、
    他の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器にコンペンセータローラの操作量を送ってから予め設定された遅れ時間が経過した後に、一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ操作量算出器により算出されるコンペンセータローラの操作量と、他の後段印刷ユニットのコンペンセータ制御器に既に送られた前記のコンペンセータローラの操作量に予め設定された制御ゲインを掛けて求めたコンペンセータローラの操作量とを加算し、このコンペンセータの合計の操作量を一の後段印刷ユニットに対応するコンペンセータ制御器に送り、
    前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、一の後段印刷ユニットの版胴の周長で割った値に、一の後段印刷ユニットの版胴が1回転する時間を掛けた値であり、
    前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび他の後段印刷ユニットの間のパス長を、他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長で割った値に基準ゲインを掛けた値であることを特徴とするグラビア印刷機の制御方法。
  4. 空きユニット判定装置により、複数の後段印刷ユニットのうち、ウェブに対して印刷を施すことのない空きユニットが存在するか否かを判定する工程を更に備え、
    ある後段印刷ユニットが空きユニットであることが空きユニット判定装置により判定された場合には、この空きユニットの後段にある一の後段印刷ユニットにおけるコンペンセータローラの操作量を算出するにあたり、前記遅れ時間は、一の後段印刷ユニットの版胴の周長に対する、この一の後段印刷ユニットおよび空きユニットの前段にある他の後段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定され、前記制御ゲインは、一の後段印刷ユニットおよび前記の他の後段印刷ユニットの間のパス長に対する、当該他の後段印刷ユニットおよびこの他の後段印刷ユニットの更に前段にある後段印刷ユニットまたは前段印刷ユニットの間のパス長の割合に基づいて予め設定されることを特徴とする請求項3記載のグラビア印刷機の制御方法。
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