JP2002306331A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2002306331A JP2001118965A JP2001118965A JP2002306331A JP 2002306331 A JP2002306331 A JP 2002306331A JP 2001118965 A JP2001118965 A JP 2001118965A JP 2001118965 A JP2001118965 A JP 2001118965A JP 2002306331 A JP2002306331 A JP 2002306331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内鍋の温度を検知する温度センサとは別の室
温センサを用い、保温制御時に室温データを取り込みそ
の時の室内の雰囲気温度に応じて保温温度の出力を可変
することにより、保温制御を適正に行う炊飯器を提供す
ること。 【解決手段】 内鍋と、該内鍋を加熱する加熱手段と、
該加熱手段の加熱状態を制御する加熱制御手段と、前記
内鍋の温度を検知する温度センサとを備えた炊飯器にお
いて、室内温度を検知する室温センサを設けるととも
に、炊飯工程終了後の保温時の加熱制御を前記室温セン
サで検出する炊飯加熱前の温度データを利用してしてな
る炊飯器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、保温制御を保温
量ないし環境変化に応じて適正に行うとともに、省エネ
に資する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に炊飯器は、ワークコイル、保温ヒ
ータ及び蓋ヒータ等の複数個の加熱手段を持ち、これら
加熱手段を駆使して自動的に炊飯及び保温を行い常にユ
ーザーに最適なご飯等を提供する非常に便利な器具とし
て広く知られている。
【0003】即ち、炊飯器の工程は、図3に示すように
お米に充分な水を吸水させるための吸水工程、火力をあ
げてお米を炊き上げるための昇温工程及び炊き上げ後の
ご飯をむらすためのむらし工程からなる炊飯工程と、炊
飯工程後の工程であって、複数組の温調区間、昇温区間
及び維持区間を有する保温工程とからなり、各工程で
は、ワークコイル、保温ヒータ及び蓋ヒータ等の複数個
の加熱手段が内鍋の温度を検知する温度センサの検出信
号に基づいてその出力が制御され、最適な工程制御が行
われ、特に保温工程では、ユーザーが長時間にわたって
炊きたてご飯を食べることができるような保温制御が行
われている。
【0004】本出願人は、ユーザーが長時間にわたって
炊きたてご飯を食べることができるような保温制御とし
て図3に示すような制御方法をすでに提案している。こ
の制御の概略は、保温温度を3段階に分け時間の経過と
ともにその保温温度を上げるとともに、その保温温度を
上げる時点で昇温区間ならびに維持区間を設け、ご飯の
殺菌を行うとともに、臭い、黄ばみ、ぱさつき等を抑え
た長時間保温制御である。
【0005】ところが、このような保温制御は、ご飯を
長持ちさせるためには非常に有効ではある。しかしなが
ら、保温時にはご飯は食べられだんだん残量が少なくな
っていくがご飯が少なければ保温出力である消費エネル
ギーは少なくても良いはずであるところ、ご飯の量に関
係なく一律に制御しているため、省エネとして充分とは
いえなかった。
【0006】また、炊飯器は持ち運び自在なもので、長
時間保温時には、昼と夜とのように回りの環境が変わっ
たり、或いは暖かいところから寒いところへというよう
に場所が変わったりする場合があるが、従来の炊飯器
は、このような室温が変化する等の環境変化に対応した
手段を施していない。そのため、たとえ各温調区間での
保温温度及び各維持区間での維持時間をご飯量にあった
温度ないし時間になるように出力制御したとしても、室
温が下がると同じ出力制御では時間が余計にかかり、か
えって余分にエネルギーを消費し、また室温が上がると
出力エネルギーが大きすぎて予定の温度を大幅に越えて
しまうというようにやはり余分なエネルギーを使うこと
になるとともに、更には制御が粗くなり、適正な保温制
御が期待できなくなるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、内鍋の温
度を検知する温度センサとは別の室温センサを用い、保
温制御時に室温データを取り込みその時の室内の雰囲気
温度に応じて保温温度の出力を可変することにより、前
記問題を解決する炊飯器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本願発明は以下の構成を採用する。
【0009】請求項1に係る発明では、内鍋と、該内鍋
を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱状態を制御す
る加熱制御手段と、前記内鍋の温度を検知する温度セン
サとを備えた炊飯器において、室内温度を検知する室温
センサを設けるとともに、炊飯工程終了後の保温時の加
熱制御を前記室温センサで検出する炊飯加熱前の温度デ
ータを利用して行う構成。
【0010】そしてこのような構成により、各温調区間
での保温制御を室温に応じた出力、即ち室温が低い時に
は大きめの出力で制御し、室温が高い時には少なめの出
力で制御することにより、その制御を適正に行う。ま
た、炊飯加熱前の温度データを利用して行うので誤作動
なく正確な制御が行える。
【0011】請求項2,3に係る発明では、保温時に所
定時間が経過した後は、その時点の温度データを用いて
保温制御するが、予め決められた閾値に基づいて実際の
室温を推測して行うとともに、前記所定時間は保温時の
前記室温センサで検出した温度が安定する時間である構
成。そしてこのような構成により、各温調区間での保温
制御をたとえ推測して得る室温データであろうとも実測
値と大きく異なるものではなく、直前のデータであるの
で環境の変化に影響されることがないとともに、用いる
データは安定した温度データであるので、正確な制御が
行える。
【0012】請求項4に係る発明では、保温時に昇温工
程がある場合には、昇温前の安定時の温度データを用い
る構成。そしてこのような構成により、たとえ保温時に
昇温工程があったとしても、次の保温制御には昇温前の
安定時の温度データを用いることになるので、誤作動な
く正確な制御が行える。
【0013】請求項5に係る発明では、保温量の判定
を、保温直後は炊飯時のデータを用いて行い、昇温工程
を行った後は昇温時のデータを用いて行う構成。そして
このような構成により、ご飯の残量である保温量の判定
に基づくデータを利用して保温量に適した保温制御を行
うことができるため、最適な出力制御を行うことがで
き、またできるだけ制御時点に近い信頼性の高いデータ
を用いることができるので制御精度が高まる。
【0014】
【発明の実施の形態】(炊飯器本体の構成)図1は炊飯
器の全体断面図を示す。炊飯器1は炊飯器本体2及び蓋
体3から構成され、炊飯器本体2は、内鍋4を任意にセ
ット可能な合成樹脂製の有底筒状の内ケース5と、外装
筐体である合成樹脂製の外ケース6から形成され、前記
両ケース5,6は、無理バメ等の手段によって結合され
ている。前記内ケース5の外周面には、その底部及び底
部から側面にかけてのコーナー部にそれぞれワークコイ
ルからなる底部コイル7及びコーナーコイル8ならびに
その側部には、保温ヒータ11が配設され、それぞれ図
示しない公知の制御装置により強弱による炊き込み加熱
及び保温制御が行われる。尚、別途側部にワークコイル
を設けても良いことは勿論である。
【0015】また前記コイル7、8は、コイル台9上に
配置されるとともに、該コイル台9の中央部には、上下
方向に貫通した貫通孔が設けられ、該貫通孔には、内鍋
4のセット状態を検知するリードスイッチ及び内鍋4の
温度を検知するサーミスタが内設される温度センサ10
が設けられている。前記温度センサ10には、スプリン
グが内蔵され、内鍋4がセットされていない状態では、
その先端部が内ケース5の底部より上方に突出し、内鍋
4がセットされた状態では、内鍋4の底部外面に当接し
た状態で下方に押し下げられ前記リードスイッチにより
作動状態になるが、内鍋4がセットされないと作動しな
い安全装置を形成している。
【0016】そして前記内鍋4は、前記ワークコイル
7、8により内部に誘起される渦電流によって自己発熱
が可能なステンレス鋼等の鉄系金属から形成され、その
形状は、前記内ケース5とほぼ同形状の断面略W形で、
該内鍋4を前記内ケース5内にセットすることにより、
前記温度センサ10がオンし、前記コイル7、8に対す
る通電が可能とされ、炊飯用のスイッチが入れられると
前記渦電流に起因したジュール熱により内鍋4が加熱さ
れ、内部に入れた飯米等の内容物がムラなく加熱され、
効率よく炊きあげられる。
【0017】一方、前記蓋体3は、合成樹脂製の蓋板1
2と前記蓋体3の下面を構成すべく前記蓋板12に対し
てビス22により固定された熱良導体からなる放熱板1
3とから構成されるとともに、蓋板12と放熱板13と
の間には、断熱材16を充填してなる中空部15が形成
されるとともに、前記放熱板13の上面には通電時に抵
抗熱を発生する電熱ヒータからなる蓋ヒータ17が取付
板18により固定され、凝縮液滴を速かに蒸発させて御
飯の白ボケを防止する作用を果たす。なお、この蓋ヒー
タ17による加熱方式は前記したヒータ式であっても、
IH式及び高周波式等であっても良く、蓋体3に形成す
る断熱構造は、前記断熱材16に変えて真空断熱構造体
であっても良い。
【0018】また前記蓋板12の中央部には、該蓋体1
2とともに円筒状の開口19が一体形成されており、こ
の開口19には、内部にボール弁20を収納してなる筒
状体21が配置されるとともに、この筒状体21は、前
記蓋板12にビス22で放熱板13を取付ける際に同時
に取付けられる合成樹脂からなるリング状のシール部材
23の内周面に当接されており、蓋板12に対し着脱自
在とされている。またその上面には蒸気口24が設けら
れ、内鍋4内の蒸気圧が所定以上になるとその蒸気は前
記ボール弁20を押し上げ前記蒸気口24から大気に排
出される。また、前記放熱板13の外周縁には、シール
パッキン25が狭持されているとともに、このシールパ
ッキン25は、閉蓋時前記内鍋4の上縁部に当接し、内
鍋4内の放熱を防いでいる。
【0019】前記炊飯器本体2の後端部上部には、ヒン
ジピン26により回動自在に枢着されるヒンジ部材27
が設けられる。このヒンジ部材27は、平面視略コ字状
のヒンジアーム28と、該ヒンジアーム28の下面を覆
うやはり平面視略コ字状のヒンジカバー29とからな
り、その内部に収容される図示しないスプリングにより
開方向に付勢されているとともに、このヒンジ部材に対
して蓋体3は取外し自在にされ、蓋体3の丸洗いを可能
にしている。
【0020】また、前記炊飯器本体2の前記外ケース6
の前面側上部には操作パネル30がテーパ面形状に設け
られており、該操作パネル30には、各種の操作スイッ
チ類とそれらの各種スイッチ類によって設定される設定
状態を表示する表示部とが設けられている。該表示部内
には、各種制御素子が取り付けられる基板31が配置さ
れるとともに、その基板31上には室温センサ32が取
り付けられている。そして室温センサ32の検出信号を
用いて後述する保温時の加熱制御を行う。
【0021】このように、該構成の炊飯器では、先ず炊
飯時には、前記内鍋4は、前記ワークコイル7,8の駆
動によりその底壁部から側壁部側にかけて略全体が均一
に発熱し、例えば内鍋4内の水に浸された飯米の吸水工
程などにおいても内鍋4の上部側をもムラなく加熱して
略全体に均一な吸水を可能にするとともに、炊飯量が多
い時などにも内鍋4の全体を略均一に加熱して加熱ムラ
なく効率良く炊き上げることができる。そして保温時に
は、内鍋4の底壁部から側壁部に対応する前記ワークコ
イル7,8とともに前記内鍋4の側壁部の上部に対応し
て設けられた保温ヒータ11の駆動により、内鍋4の底
壁部から側壁部および上方部の全体が適切な加熱量で均
一に加熱されて加熱ムラのない保温が実現される。
【0022】(制御回路部の構成)次に、図2は上述の
ように構成された炊飯器本体の炊飯および保温制御用の
マイコン制御装置100を中心とするワークコイルおよ
び保温ヒータ、蓋ヒータ等の制御回路部の構成を示す。
【0023】図中、符号40が炊飯・保温制御用のマイ
コン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユ
ニット40はマイクロコンピュータを中心とし、例えば
内鍋4部分ないし室温の温度検知回路部、ワークコイル
駆動制御回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒ
ータおよび蓋ヒータ等駆動制御回路部、電源回路部、液
晶およびLEDランプ等表示部、操作スイッチ部等を各
々備えて構成されている。
【0024】そして、先ず前記内鍋4の底壁部に設けら
れる温度センサ10に対応して設けられた内鍋温度検知
回路48には、内鍋温度検知センサ10による内鍋検知
温度信号が入力され、更に基板31上に設けられる室温
センサ32による室内検知温度信号が温度検知回路49
に入力されるようになっている。
【0025】また、前記ワークコイル駆動制御回路部
は、例えばパルス幅変調回路46、同期トリガー回路5
3、IGBT駆動回路45、IGBT50、共振コンデ
ンサ51によって形成されている。そして、前記マイコ
ン制御ユニット40により、前記パルス幅変調回路46
を制御することにより、例えば炊飯および保温の各工程
に応じて前記ワークコイル7,8の出力値および同出力
値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそ
れぞれ適切に変えることによって、同炊飯および保温の
各工程における内鍋4の目標加熱温度と加熱パターンを
炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸
水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げ並びに良質な保
温作用を実現するための適切な加熱出力制御が行われる
ようになっている。
【0026】尚、符号Dは前記IGBT45のフライホ
イールダイオード、符号55は、家庭用AC電源57と
の間に挿入された前記ワークコイル駆動用のダイオード
ブリッジを内蔵した電源側整流回路、52はその平滑回
路である。
【0027】一方、符号11は上述の保温ヒータ、17
は蓋ヒータであり、保温ヒータ11は保温ヒータ駆動回
路56により、蓋ヒータ17は蓋ヒータ駆動回路54に
より、それぞれ所望の出力とデューティー比でON,O
FF駆動されるようになっている。
【0028】さらに、符号41は液晶、LED等の表示
部、43はブザー等の報知部、42は炊飯スイッチ、保
温スイッチ、タイマースイッチ、取消スイッチ等の各種
操作スイッチ部、47はクロック基準制御信号形成用の
発振回路、44はリセット回路である。
【0029】(実施の形態)次に上述のマイコン制御ユ
ニット40を使用してなされる本願発明の実施の形態に
係る保温制御の内容について、図3のタイムチャート及
び図4〜8のフローチャートを参照して説明する。
【0030】先ず図3のタイムチャートに従って炊飯工
程及び保温工程の概略について説明すると、炊飯工程で
は、ワークコイル7、8の出力を所定値に上げることに
より、まずお米に水を吸水させるための吸水工程があ
り、お米に充分な吸水が行われると、出力を急激に上
げ、お米を一気に炊き上げる昇温工程があり、この昇温
工程での昇温時間に基づいて内鍋内のご飯量である合数
が判定され、そのご飯量の合数に基づいて以後の沸騰維
持時間が決定される。その後、むらし工程で炊き上がっ
たご飯を充分むらし、ご飯を最適な状態にして炊飯工程
を終了する。
【0031】炊飯工程が終了すると、保温工程に移行す
るが、まず第1の目標保温温度である低温保温温度が設
定されており、炊飯終了後のご飯は、この温度になるま
で自然冷却或いは冷却ファンを利用しての冷却により温
度降下する。このときワークコイル7、8及び保温ヒー
タ11はOFFされるが、蓋ヒータ17は、蓋体3下部
の放熱板13の内面に凝縮し、ご飯を白ボケ状態にする
凝縮水を蒸発させるためON状態とされる。
【0032】所定の第1の目標保温温度まで温度が下が
ると、第1の目標保温制御が実行されるが、その場合に
炊飯時の合数判定データが利用され、その合数判定デー
タに基づいて、その時の第1の目標保温温度が決定され
る。即ち、その時の合数判定が最も多い判定時には66
℃に、中位の判定時には65℃に、最も少ない判定時に
は64℃になるようにそれぞれ設定され、図3で示す第
1の温調区間の間合数判定の結果に応じた第1の目標保
温温度になるようにワークコイル7、8、保温ヒータ1
1及び蓋ヒータ17の出力制御が前記温度センサ10及
び室温センサ32の検知信号に基づいてご飯が劣化しな
い時間である6時間の間行われる。
【0033】そしてこの第1の目標保温温度制御時の各
加熱手段の出力制御を室温センサ32の検出信号に基づ
いて行うが、この第1の目標保温温度制御に入る最初の
出力制御を炊飯加熱前の温度データを利用して行うとと
もに、その後は予め決められた閾値に基づいて実際の室
温を推測して行うようにする。そして実際の室温を推測
して行う時期は、急激な温度変化が生じている温度降下
時期であるむらし工程後2時間の間を室温センサ判断禁
止区間に設定するとともに、その区間では行わず、行う
のはその室温センサ判断禁止区間終了後としている。そ
のため第1の目標保温温度制御に入る最初の出力制御な
いしその後の第1の目標保温温度の出力制御を実際の室
温データないし直前の安定した室温データで行うことが
できるため、その出力制御を適正に行うことができる。
【0034】しかし、該低温状態を6時間を越えて続け
ると、臭いが発生するようになるので、前記6時間経過
後13時間が経過するまでの7時間内は、前記第1の目
標保温温度よりも少し高い第2の目標保温温度に維持し
て臭いの発生等を抑制する。
【0035】ところが、目標保温温度を6時間を境に変
えたとしてもそれだけでは雑菌の繁殖を防ぐことはでき
ない。そこでこの保温制御は、第1の目標保温温度から
第2の目標保温温度に変更する際に一旦93℃に急激に
加熱する略7分間の昇温工程(第1の昇温区間)ならび
にそれよりも低い温度である87℃に所定時間維持する
維持工程(第1の維持区間)を設け、ご飯の温度を高め
て殺菌を行うようにしている。
【0036】この場合、前記第1の昇温区間時の昇温時
間によりその時の内鍋内のご飯残量を決定する合数判定
が行われ、昇温時間が長いご飯残量が多い時には、その
後の第1の維持区間の維持時間を30分に決定し、昇温
時間が中位のご飯残量が中位の時には、第1の維持区間
の維持時間を20分に決定し、昇温時間が少ないご飯残
量が残り少ない時には、第1の維持区間の維持時間を5
分に決定することにより、前記第1の維持区間が実行さ
れる。尚、合数判定の結果、ご飯残量が所定値以下の時
には保温を中止する。
【0037】これら第1の昇温区間及び第1の維持区間
での工程が終了すると、第1の目標保温温度より少し高
い温度の第2の目標保温温度での保温制御が行われる
が、この時の第2の目標保温温度は、前記第1の昇温区
間時の昇温時間に応じて決められている合数判定の結果
より自動的に決定される。即ち、ご飯残量が多い時に
は、第2の目標保温温度を70℃とし、ご飯残量が中位
の時には、第2の目標保温温度を69℃とし、ご飯残量
が残り少ない時には、第2の目標保温温度を68℃とす
ることにより、それぞれの第2の目標保温温度制御が実
行される。
【0038】そして、この第2の目標保温温度制御時に
も予め決められた閾値に基づいて実際の室温を推測して
の室温データではあるが、該データに基づいたそれぞれ
の加熱手段の出力制御が行われ、その場合の室温データ
は、昇温前の安定時のデータが用いられる。その理由
は、昇温工程があるとその工程中或いはその工程後の一
定期間には大きな温度変化があるため適正なデータが得
られないためである。そして前記むらし工程後の2時間
の室温センサ判断禁止区間と同様の、室温センサ判断禁
止区間が、第1の昇温工程開始後2時間の間設けられて
おり、この間の室温データの取り込みが禁止され、昇温
前の安定時のデータが用いられる。尚、保温時に所定時
間が経過した後の温度データのマイコンへの取り込み
は、1秒毎、或いは、急激な温度変化が生じた場合に行
うようにしている。
【0039】この結果、第2の温調区間でご飯残量に応
じた第2の目標保温温度での中温保温温度制御が行われ
る。勿論、この中温保温温度での第2の保温温度制御
は、室温データに基づいた出力制御で7時間の間行わ
れ、ご飯の臭み、黄ばみ並びにぱさつきを抑制する。
【0040】しかし、前記低温保温温度制御同様、該中
温状態を7時間を越えて続けると、やはり臭いが発生す
るようになるので、前記13時間経過後は、前記第2の
目標保温温度よりも少し高い第3の目標保温温度に維持
して臭いの発生を抑制する。
【0041】ところが、目標保温温度を13時間を境に
変えたとしてもそれだけでは雑菌の繁殖を防ぐことはで
きない。そこでこの保温制御は、第2の目標保温温度か
ら第3の目標保温温度に変更する際に一旦93℃に急激
に加熱する略7分間の昇温工程(第2の昇温区間)なら
びにそれよりも低い温度である87℃に所定時間維持す
る維持工程(第2の維持区間)を設け、ご飯の温度を高
めて殺菌を行うようにしている。
【0042】この場合、前記第2の昇温区間の時の昇温
時間によりその時の内鍋内のご飯残量を決定する合数判
定が行われ、昇温時間が長いご飯残量が多い時には、そ
の後の第2の維持区間の維持時間を30分に決定し、昇
温時間が中位のご飯残量が中位の時には、第2の維持区
間の維持時間を20分に決定し、昇温時間が少ないご飯
残量が残り少ない時には、第2の維持区間の維持時間を
5分に決定することにより、前記第2の維持区間が実行
される。尚、合数判定の結果、ご飯残量が所定値以下の
時には保温を中止する。
【0043】これら第2の昇温区間及び第2の維持区間
での工程が終了すると、第2の目標保温温度より少し高
い温度の第3の目標保温温度での保温制御が行われる
が、この時の第3の目標保温温度は、前記第2の昇温区
間時に行われた合数判定の結果より自動的に決定され
る。即ち、ご飯残量が多い時には、第3の目標保温温度
を71℃とし、ご飯残量が中位の時には、第3の目標保
温温度を70℃とし、ご飯残量が残り少ない時には、第
3の目標保温温度を69℃とすることにより、それぞれ
の第3の目標保温温度制御が実行される。
【0044】そして、この第3の目標保温温度制御時に
も予め決められた閾値に基づいて実際の室温を推測して
の室温データではあるが、該データに基づいたそれぞれ
の加熱手段の出力制御が行われるが、その場合の室温デ
ータは、昇温前の安定時のデータが用いられる。その理
由は、昇温工程があるとその工程中或いはその工程後の
一定期間には大きな温度変化があり適正なデータが得ら
れないためである。そして前記昇温工程後の2時間の室
温センサ判断禁止区間と同様の、室温センサ判断禁止区
間が、第2の昇温区間開始後2時間の間設けられてお
り、この間の室温データの取り込みが禁止され、昇温前
の安定時のデータが用いられる。
【0045】この結果、第3の温調区間でご飯残量に応
じた第3の目標保温温度で、且つ室温データに基づいた
出力制御での高温保温温度制御としての第3の保温温度
制御が該保温制御が切断されるまでの間行われ、ご飯の
臭み、黄ばみ並びにぱさつきを長時間にわたって抑制す
る。
【0046】続いて前記で説明した保温工程の流れを図
4の該保温制御の全体的な制御システムの内容を示すメ
インルーチンのフローチャート及び図5ないし図8のサ
ブルーチンのフローチャートに基づいて説明する。
【0047】該保温制御システムでは、先ず炊飯工程終
期の炊き上げ完了検知後、所定のむらし時間が経過した
ことを条件として保温制御(保温工程)をスタートす
る。
【0048】そして、同保温制御がスタートすると、先
ずステップS1においてメニュー判定が行われ、炊飯メ
ニューが白米、無洗米及び早炊きが選定された場合に
は、ステップS2以降に進み、本願発明が実行されるこ
とになるが、おこわが選択された場合には、ステップS
3進み、高い設定温度Aである66℃が選定されるとと
もに、ステップS13に進み第3の目標保温温度制御が
行われる。ステップS1で炊き込み及び玄米のメニュー
が選択された場合には、ステップS4に進みステップS
3と同様の高い設定温度Aである66℃が選定されると
ともに、ステップS5に進み第1の目標保温温度制御が
行われ、また、ステップS1でお粥のメニューが選択さ
れた場合には、お粥自体即食べることを前提に作られる
とともに、冷めると糊状になるため、保温制御を行わな
い。
【0049】前記したようにステップS1で白米、無洗
米及び早炊きが選定された場合には、ステップS2に進
むことになるが、該ステップS2で合数判定値による設
定温度が読み出され、その設定温度に基づいた第1の目
標保温温度制御がステップS5で行われることになる。
その場合、前記ステップS2で読み出される設定温度
は、炊飯時の合数判定データに基づいて決定される温
度、即ち、その時の合数判定が最も多い判定時には66
℃が、中位の判定時には65℃が、最も少ない判定時に
は64℃がそれぞれ選択される。その時選択される設定
温度に基づいてステップS5で第1の目標保温温度制御
が行われることになる。
【0050】ステップS5での第1の目標保温温度制御
は、図5に示すサブルーチンからなる室温データに基づ
く加熱手段の出力制御としてのフローチャートに基づい
て実行される。即ち、第1の目標保温温度制御がスター
トすると、ステップS1に進み、前記図4のメインルー
チンのステップS2で選択された合数に応じた設定温度
がセットされるとともに、続いてステップS2に進み、
その設定温度が高いか否かが判定される。ステップS2
での判定が低いというご飯の残量が少なく、その設定温
度が最も低い64℃以下の場合には、ステップS4に進
みワークコイル7,8の出力をOFFにする。
【0051】ステップS2での判定が高いというご飯の
残量が中位以上で、その設定温度が65℃或いは66℃
の場合には、ステップS3に進みワークコイル7,8の
出力を60%出力の1/16の低いデューティー比によ
るON制御を行い、次いで、ステップS5に進み、後記
する図6に示す室温データ取込制御としてのフローチャ
ートに従って求められる室温データを取り込む。
【0052】ステップS5で所定の室温データを取り込
んだ後、ステップS6に進み、取り込んだデータが所定
値t1である12℃より大きいかどうかが判定され、肯
定判定である室温が12℃より小さい低温時には、ステ
ップS7及びステップS8に進み、保温ヒータ11を1
2/16の高いデューティー比で、更に蓋ヒータ17を
4/16の比較的高いデューティー比でそれぞれON制
御を行う。
【0053】また、ステップS6で室温が12℃より大
きい否定判定の場合は、ステップS9に進み、ここで室
温が中温度である12℃と25℃との間にあるかが判定
される。その結果、室温が12℃と25℃との間の中温
度であるとの肯定判定の時には、ステップS10及びス
テップS11に進み、保温ヒータ11を10/16の高
いデューティー比で、更に蓋ヒータ17を2/16の低
いデューティー比でそれぞれON制御を行う。
【0054】更に、ステップS9で室温が25℃より大
きい高温時であるために判定される否定判定の時には、
ステップS12及びステップS13に進み、保温ヒータ
11を8/16の高いデューティー比で、更に蓋ヒータ
17を2/16の低いデューティー比でそれぞれON制
御を行うことになる。そして、室温データに基づいて加
熱手段の出力が決定されるとその出力により、予め合数
判定の結果決められた保温温度になるように図4のステ
ップS5による第1の目標保温温度制御が実行される。
【0055】ところで、図5でのステップS5による室
温データ取込制御は、図6に示すサブルーチンであるフ
ローチャートに従って行われるところ、その図6につい
て説明すると、このフローの特徴は、室温データが不安
定な時期に禁止区間(図3に示す最下部での4箇所の区
間)を設け、この区間でのデータの取込を禁止するとと
もに、第1の目標保温温度制御に入る最初の出力制御を
炊飯加熱前の温度データを利用して行うとともに、その
後は予め決められた閾値に基づいて実際の室温を推測し
て行うようにすることにある。
【0056】即ち、まずは保温前にステップS1で炊飯
中かどうかが判定され、否定判定の場合は、ステップS
2に進み、炊飯加熱前である停止時の室温が測定され、
そのデータがマイコンに記憶される。そのデータはステ
ップS3で1秒毎に更新されており、新しいデータとし
て書き換えられマイコンに記憶される。
【0057】ステップS1で肯定判定の場合はステップ
S4に進み保温中かどうかが判定され、保温中でなけれ
ばこのフローを終了し、保温中の肯定判定時にはステッ
プS5に進む。ステップS5では、室温データ取込禁止
区間であるかが判定される。この室温データ取込禁止区
間は、図3に示すように炊飯工程、むらし工程終了後の
2時間、第1の昇温区間開始後の2時間及び第2の昇温
区間開始後の2時間が該当する。そしてステップS5で
室温データ取込禁止区間でない否定判定の時にはこのフ
ローを終了し、肯定判定の時にはステップS6に進んで
保温時の室温判断がなされる。このときの室温判断は、
第1の目標保温温度制御に入る最初の時には、その室温
データは炊飯加熱前の温度データを利用して行うととも
に、その後は予め決められた閾値に基づいて実際の室温
を推測して行うことになる。
【0058】この場合、炊飯加熱前の温度データは、1
2℃より低い低温度と、12℃以上25℃以下の中温度
と、25℃より高い高温度とで既に前述したような出力
に応じてそれぞれの加熱手段が出力される。そして予め
決められた閾値に基づいて実際の室温を推測して行う場
合には、その時の検知温度の39℃を炊飯加熱前の12
℃に対応する温度にするとともに、57℃を炊飯加熱前
の25℃に対応させ、39℃より低い温度を低温度とし
て推測し、39℃以上57℃以下の温度を中温度として
推測し、57℃より高い温度を高温度として推測するこ
とにより、それぞれの加熱手段を出力制御することにな
る。そして、ステップS6で保温時の室温判断がなされ
るとステップS3に進み、室温データを更新してこのフ
ローを終了する。
【0059】図4でのステップS5における第1の目標
保温温度制御が終了すると、ステップS6に進み、6時
間が経過したかが判定される。ここで否定判定がなされ
るとステップS5に戻り第1の目標保温温度制御が継続
して行われることになるが、肯定判定がなされるとステ
ップS7に進み、第1の昇温工程が行われる。
【0060】この第1の昇温工程は、第1の昇温区間で
の工程であり、図7に示すサブルーチンであるフローチ
ャートに従って行われることになる。即ち、該第1の昇
温工程がスタートすると、ステップS1、ステップS2
に進み、ステップS1で昇温監視タイマの昇温監視時間
である420秒をセットするとともに、ステップS2で
合数判定タイマをスタートさせる。
【0061】ステップS2で合数判定タイマをスタート
させると、ステップS3に進み、ワークコイル7,8を
70%出力で9/16の高いデューティー比によるON
制御、保温ヒータ11を10/16の高いデューティー
比で、更に蓋ヒータ17を5/16の比較的高いデュー
ティー比でそれぞれON制御を行うことにより炊飯器の
温度を93℃に急激に上昇させ、ご飯を加熱することに
よりその殺菌を行う。そしてその時の昇温時間を測定す
ることにより炊飯器内の残りのご飯量を判定し、その後
の維持工程の維持時間、ならびに第2の目標保温温度制
御時の制御温度を決定する。
【0062】その後、ステップS4に進みステップS1
で設定した420秒の設定時間が経過したかどうかが判
定され、経過した肯定判定の場合は、ステップS6に進
み、合数判定のタイマカウントを終了してこのフローを
終了する。そしてステップS4でまだ設定時間が経過し
ていない否定判定の場合は、ステップS5に進み内鍋の
温度が92℃以上であるかどうかが判定され、否定判定
の場合はステップS3に戻り更に昇温加熱が継続され
る。ステップS5で内鍋の温度が92℃以上になる肯定
判定の場合は、ステップS6に進み、合数判定のタイマ
カウントを終了してこのフローを終了することになる。
【0063】このようにして図7のフローが終了すると
再び図4に戻り、ステップS8に進み、第1の維持工程
が行われることになる。このステップS8の第1の維持
工程は、第1の維持区間での工程であり、図8に示すサ
ブルーチンであるフローチャートに従って行われること
になる。即ち、該第1の維持工程がスタートすると、ス
テップS1に進み、ステップS1で図7のステップS6
でカウントされた合数判定のタイマカウント値が読み込
まれる。
【0064】ステップS1で合数判定のタイマカウント
値が読み込まれると、ステップS2に進み、そこでタイ
マカウント値に応じた維持時間が決定される。即ち、タ
イマカウント値が少ないと残りのご飯の量が最小量と判
断され、維持時間の5分が決定され、タイマカウント値
が中位だと残りのご飯の量が中位と判断され、維持時間
の20分が決定され、タイマカウント値が多いと残りの
ご飯の量が最大量と判断され、維持時間の30分が決定
される。
【0065】そして、維持時間が決定されるとステップ
S6に進み前回より今回の方がご飯量が多いかが判定さ
れる。この工程は、マイコンが誤判断でご飯量が増えた
と判断させないためのものである。その結果、肯定判定
の場合は、マイコンが誤判断したためであるとし、ステ
ップS7に進んで前回のご飯量が正しいため前回のデー
タを用いることにより、次のステップであるステップS
9での判定を行うが、ステップS6で否定判定の場合
は、ステップS8に進むが、この場合は正しい判断がさ
れたとしてデータを今回のデータに更新する。
【0066】その後、ステップS9に進むことになる
が、このステップS9以降で維持温度である87℃での
維持制御が行われる。即ち、内鍋の温度が87℃以上で
ある肯定判定の時には、ステップS10に進み、該ステ
ップS10でワークコイル7,8及び保温ヒータ11の
出力をOFFにしてステップS12に進む。また、ステ
ップS9で内鍋の温度がいまだ87℃に達していない否
定判定の時には、ステップS11に進み、ワークコイル
7,8を70%出力で9/16の高いデューティー比に
よるON制御、保温ヒータ11を10/16の高いデュ
ーティー比で、更に蓋ヒータ17を3/16の比較的低
いデューティー比でそれぞれON制御を行う。その後、
ステップS12に進み、維持工程時間である5分、20
分或いは30分が経過したかが判定され、まだ経過して
いない場合にはステップS9に戻り、繰り返すことにな
るが、時間が経過したと判定されるとこのフローを終了
する。
【0067】そして図8のフローが終了すると、図4に
戻り次のステップS9の第2保温工程に進み、第2の目
標保温温度制御が行われる。この第2の目標保温温度制
御は、実質的にステップS5での第1の目標保温温度制
御と同じように図5のフローチャートに従って行われ
る。
【0068】即ち、第2の目標保温温度制御がスタート
すると、ステップS1に進み、前記図4のメインルーチ
ンのステップS7で選択された合数に応じた設定温度
(68℃,69℃,70℃)がセットされるとともに、
ステップS2でその設定温度が高いか否かが判定され
る。ステップS2での判定が低いというご飯の残量が少
なく、その設定温度が最も低い68℃以下の場合には、
ステップS4に進みワークコイル7,8の出力をOFF
にする。
【0069】ステップS2での判定が高いというご飯の
残量が中位以上で、その設定温度が69℃或いは70℃
の場合には、ステップS3に進みワークコイル7,8の
出力を60%出力の1/16の低いデューティー比によ
るON制御を行い、次いで、ステップS5に進み、図6
に示す室温取込制御としてのフローチャートに従って求
められる推測値である室温データを取り込む。勿論、こ
の推測値である室温データは、第1の昇温工程開始後の
2時間は室温センサ判断禁止区間であるため、それ以前
の第1の保温区間時の安定データで行われるとともに、
第1の昇温工程が開始された2時間以後においては、第
2保温工程時のデータが取り込まれるとともに、そのデ
ータは1秒ごとに更新される。
【0070】ステップS5で推測値である室温データを
取り込んだ後、ステップS6に進み、取り込んだデータ
が所定値t1である39℃より大きいかどうかが判定さ
れ、肯定判定である室温が39℃より小さい低温時に
は、ステップS7及びステップS8に進み、保温ヒータ
11を12/16の高いデューティー比で、更に蓋ヒー
タ17を4/16の比較的高いいデューティー比でそれ
ぞれON制御を行う。
【0071】また、ステップS6で室温が39℃より大
きい否定判定の場合は、ステップS9に進み、ここで室
温が中温度である39℃と57℃との間にあるかが判定
される。その結果、室温が39℃と57℃との間の中温
度であるとの肯定判定の時には、ステップS10及びス
テップS11に進み、保温ヒータ11を10/16の高
いデューティー比で、更に蓋ヒータ17を2/16の低
いデューティー比でそれぞれON制御を行う。
【0072】更に、ステップS9で室温が57℃より大
きい高温時であるために判定される否定判定の時には、
ステップS12及びステップS13に進み、保温ヒータ
11を8/16の高いデューティー比で、更に蓋ヒータ
17を2/16の低いデューティー比でそれぞれON制
御を行うことになる。
【0073】そして、室温データに基づいて加熱手段の
出力が決定されるとその出力により、予め合数判定の結
果決められた保温温度になるように図4でのステップS
9による第2の目標保温温度制御が実行される。
【0074】図4でのステップS9における第2の目標
保温温度制御が終了すると、ステップS10に進み、1
3時間が経過したかが判定される。ここで否定判定がな
されるとステップS9に戻り第2の目標保温温度制御が
継続して行われることになるが、肯定判定がなされると
ステップS11、ステップS12に進み、第2の昇温工
程及び第2の維持工程が行われる。ステップS11での
第2の昇温工程は、第2の昇温区間での工程であり、ス
テップS7での第1の昇温工程とほぼ同様のもので図7
に示すサブルーチンであるフローチャートに従って行わ
れることになる。即ち、該第2の昇温工程がスタートす
ると、ステップS1、ステップS2に進み、ステップS
1で昇温監視タイマの昇温監視時間である420秒をセ
ットするとともに、ステップS2で合数判定タイマをス
タートさせる。
【0075】ステップS2で合数判定タイマをスタート
させると、ステップS3に進み、ワークコイル7,8を
70%出力で9/16の高いデューティー比によるON
制御、保温ヒータ11を10/16の高いデューティー
比で、更に蓋ヒータ17を5/16の比較的高いデュー
ティー比でそれぞれON制御を行うことにより炊飯器の
温度を93℃に急激に上昇させ、ご飯を加熱することに
よりその殺菌を行う。そしてその時の昇温時間を測定す
ることにより炊飯器内の残りのご飯量を判定し、その後
の維持工程の維持時間、ならびに第3の目標保温温度制
御時の制御温度を決定する。
【0076】その後、ステップS4に進みステップS1
で設定した420秒の設定時間が経過したかどうかが判
定され、経過した肯定判定の場合は、ステップS6に進
み、合数判定のタイマカウントを終了してこのフローを
終了する。そしてステップS4でまだ設定時間が経過し
ていない否定判定の場合は、ステップS5に進み内鍋の
温度が92℃以上であるかどうかが判定され、否定判定
の場合はステップS3に戻り更に昇温加熱が継続され
る。ステップS5で内鍋の温度が92℃以上になる肯定
判定の場合は、ステップS6に進み、合数判定のタイマ
カウントを終了してこのフローを終了することになる。
【0077】このようにして図7のフローが終了すると
再び図4に戻り、ステップS12に進み、第2の維持工
程が行われることになる。このステップS12の第2の
維持工程は、第2の維持区間での工程であり、図8に示
すサブルーチンであるフローチャートに従って行われる
ことになる。即ち、該第2の維持工程がスタートする
と、ステップS1に進み、ステップS1で図7のステッ
プS6でカウントされた合数判定のタイマカウント値が
読み込まれる。
【0078】ステップS1で合数判定のタイマカウント
値が読み込まれると、ステップS2に進み、そこでタイ
マカウント値に応じた維持時間が決定される。即ち、タ
イマカウント値が少ないと残りのご飯の量が最小量と判
断され、維持時間の5分が決定され、タイマカウント値
が中位だと残りのご飯の量が中位と判断され、維持時間
の20分が決定され、タイマカウント値が多いと残りの
ご飯の量が最大量と判断され、維持時間の30分が決定
される。
【0079】そして、維持時間が決定されるとステップ
S6に進み前回より今回の方がご飯量が多いかが判定さ
れる。この工程は、マイコンが誤判断でご飯量が増えた
と判断させないためのものである。その結果、肯定判定
の場合は、マイコンが誤判断したためであるとし、ステ
ップS7に進んで前回のご飯量が正しいため前回のデー
タを用いることにより、次のステップであるステップS
9での判定を行う。しかしステップS6で否定判定の場
合は、正しい判断がされたのであり、ステップS8に進
みデータを今回のデータに更新する。
【0080】その後、ステップS9に進み、このステッ
プS9以降で維持温度である87℃での維持制御が行わ
れる。即ち、内鍋の温度が87℃以上である肯定判定の
時には、ステップS10に進み、該ステップS10でワ
ークコイル7,8及び保温ヒータ11の出力をOFFに
してステップS12に進む。また、ステップS9で内鍋
の温度がいまだ87℃に達していない否定判定の時に
は、ステップS11に進み、ワークコイル7,8を70
%出力で9/16の高いデューティー比によるON制
御、保温ヒータ11を10/16の高いデューティー比
で、更に蓋ヒータ17を3/16の比較的低いデューテ
ィー比でそれぞれON制御を行う。その後、ステップS
12に進み、維持工程時間である5分、20分或いは3
0分が経過したかが判定され、まだ経過していない場合
にはステップS9に戻り、繰り返すことになるが、時間
が経過したと判定されるとこのフローを終了する。
【0081】そして図8のフローが終了すると、図4に
戻り次のステップS13の第3保温工程に進み、第3の
目標保温温度制御が行われる。この第3の目標保温温度
制御は、第1及び第2の目標保温温度制御と同じように
図5のフローチャートに従って行われる。
【0082】即ち、第3の目標保温温度制御がスタート
すると、ステップS1に進み、前記図4のメインルーチ
ンのステップS11で選択された合数に応じた設定温度
がセットされるとともに、ステップS2でその設定温度
が高いか否かが判定される。ステップS2での判定が低
いというご飯の残量が少なく、その設定温度が最も低い
69℃以下の場合には、ステップS4に進みワークコイ
ル7,8の出力をOFFにする。
【0083】ステップS2での判定が高いというご飯の
残量が中位の場合には70℃で、ご飯の残量が多い場合
には71℃というようにその設定温度が70℃以上の場
合には、ステップS3に進みワークコイル7,8の出力
を60%出力の1/16の低いデューティー比によるO
N制御を行い、次いで、ステップS5に進み、図6に示
す室温取込制御としてのフローチャートに従って求めら
れる推測値である室温データを取り込む。勿論、この推
測値である室温データは、第2の昇温工程開始後の2時
間は室温センサ判断禁止区間であるため、それ以前の第
2の保温区間時の安定データで行われるとともに、第2
の昇温工程が開始された2時間以後においては、第2保
温工程時のデータが取り込まれるとともに、そのデータ
は1秒ごとに更新される。
【0084】ステップS5で推測値である室温データを
取り込んだ後、ステップS6に進み、取り込んだデータ
が所定値t1である39℃より大きいかどうかが判定さ
れ、肯定判定である室温が39℃より小さい低温時に
は、ステップS7及びステップS8に進み、保温ヒータ
11を12/16の高いデューティー比で、更に蓋ヒー
タ17を4/16の比較的高いいデューティー比でそれ
ぞれON制御を行う。
【0085】また、ステップS6で室温が39℃より大
きい否定判定の場合は、ステップS9に進み、ここで室
温が中温度である39℃と57℃との間にあるかが判定
される。その結果、室温が39℃と57℃との間の中温
度であるとの肯定判定の時には、ステップS10及びス
テップS11に進み、保温ヒータ11を10/16の高
いデューティー比で、更に蓋ヒータ17を2/16の低
いデューティー比でそれぞれON制御を行う。
【0086】更に、ステップS9で室温が57℃より大
きい高温時であるために判定される否定判定の時には、
ステップS12及びステップS13に進み、保温ヒータ
11を8/16の高いデューティー比で、更に蓋ヒータ
17を2/16の低いデューティー比でそれぞれON制
御を行うことになる。
【0087】そして、室温データに基づいて加熱手段の
出力が決定されるとその出力により、予め合数判定の結
果決められた保温温度になるように図4でのステップS
13による第3の目標保温温度制御が実行されるととも
に、その第3の目標保温温度制御は保温制御が終了され
るまで続けられる。その結果長期に亘る保温であっても
ご飯に雑菌が発生したり、臭い、黄ばみ或いはぱさつき
が抑制され、炊飯器の利便性を高めることになる。
【0088】本願発明は、前記実施例の構成に限定され
るものではなく、例えば、内鍋4の加熱手段としてワー
クコイルを採用したが、これは一般的な電熱ヒータに変
更しても良いことは言うまでもなく、又それ以外におい
ても発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更
可能であることは勿論である。
【0089】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、内鍋と、該内鍋
を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱状態を制御す
る加熱制御手段と、前記内鍋の温度を検知する温度セン
サとを備えた炊飯器において、室内温度を検知する室温
センサを設けるとともに、炊飯工程終了後の保温時の加
熱制御を前記室温センサで検出する炊飯加熱前の温度デ
ータを利用して行うことにより、保温時に室温センサが
炊飯時に炊飯温度の影響を受けても適正な室内温度に基
づいて保温制御を行うことができるので、保温制御をよ
り実態に近い状態で行うことができる。また、各温調区
間での保温制御を室温に応じた出力、即ち室温が低い時
には大きめの出力で制御し、室温が高い時には少なめの
出力で制御するため、その制御を緻密に行うことができ
るとともに、消費エネルギーを低減することができる。
【0090】請求項2,3に係る発明では、保温時に所
定時間、即ち、保温時の室温センサで検出した温度が安
定する所定時間が経過した後は、その時点の温度データ
を用いて保温制御するが、予め決められた閾値に基づい
て実際の室温を推測して行うことにより、請求項1に係
る発明の効果に加え、各温調区間での保温制御をたとえ
推測して得る室温データであろうとも実測値と大きく異
なるものではなく、直前のデータに等しいデータである
ので環境の変化に影響されることがないとともに、用い
るデータは安定した温度データであるので、正確な保温
制御を行うことができ、更に推測データで行うことによ
り精密なセンサないし制御回路を用いる必要がないので
低コストでの保温制御が可能となる。
【0091】請求項4に係る発明は、保温時に昇温工程
がある場合には、昇温前の安定時の温度データを用いる
ことにより、請求項1ないし3に係る発明の効果に加
え、たとえ保温時に昇温工程があったとしても、次の保
温制御には昇温前の安定時の温度データを用いるため、
誤作動なく長期にわたって正確な制御を行うことがで
き、その利用価値を大いに高めることができる。
【0092】請求項5に係る発明は、保温量の判定を、
保温直後は炊飯時のデータを用いることにより、請求項
1ないし4に係る発明の効果に加え、ご飯の残量である
保温量の判定に基づくデータを利用することができ、保
温量に適した最適な出力保温制御を行うことができ、ま
たできるだけ制御時点に近い信頼性の高いデータを用い
ることができるので制御精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の炊飯器の構成を示す断面図。
【図2】同炊飯器本体の制御回路部分のシステムブロッ
ク図。
【図3】同炊飯工程から保温工程に到る全体のタイムチ
ャート図。
【図4】本願発明の炊飯器の保温制御内容のメインルー
チンのフローチャート図。
【図5】同保温制御内容のサブルーチンのフローチャー
ト図。
【図6】同保温制御内容の室温データ取込禁止区間に関
するサブルーチンのフローチャート図。
【図7】同保温制御内容の昇温制御に関するサブルーチ
ンのフローチャート図。
【図8】同保温制御内容の維持制御に関するサブルーチ
ンのフローチャート図。
【符号の説明】
1…炊飯器 2…炊飯器本体 4…内鍋 7…ワークコイル 8…コーナーコイル 10…温度センサ 11…保温ヒータ 17…蓋ヒータ 30…操作パネル 32…室温センサ 40…マイコン制御ユニット 45…IGBT駆動回路 46…パルス幅変調回路 48…内鍋温度検知回路 49…温度検知回路 53…同期トリガー回路 54…蓋ヒータ駆動回路 56…保温ヒータ駆動回路 100…マイコン制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋と、該内鍋を加熱する加熱手段と、
    該加熱手段の加熱状態を制御する加熱制御手段と、前記
    内鍋の温度を検知する温度センサとを備えた炊飯器にお
    いて、室内温度を検知する室温センサを設けるととも
    に、炊飯工程終了後の保温時の加熱制御を前記室温セン
    サで検出する炊飯加熱前の温度データを利用して行うこ
    とを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 保温時に所定時間が経過した後は、その
    時点の温度データを用いて保温制御するが、予め決めら
    れた閾値に基づいて実際の室温を推測して行うことを特
    徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記所定時間とは、保温時の前記室温セ
    ンサで検出した温度が安定する時間であることを特徴と
    する請求項2記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 保温時に昇温工程がある場合には、昇温
    前の安定時の温度データを用いることを特徴とする請求
    項1ないし3記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 保温量の判定を、保温直後は炊飯時のデ
    ータを用いて行い、昇温工程を行った後は昇温時のデー
    タを用いて行うことを特徴とする請求項1ないし4記載
    の炊飯器。
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