JP3501144B2 - 電気加熱炊飯器 - Google Patents

電気加熱炊飯器

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JP3501144B2 JP2001202367A JP2001202367A JP3501144B2 JP 3501144 B2 JP3501144 B2 JP 3501144B2 JP 2001202367 A JP2001202367 A JP 2001202367A JP 2001202367 A JP2001202367 A JP 2001202367A JP 3501144 B2 JP3501144 B2 JP 3501144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒータや電磁誘導に
よって電気的に加熱を行う電気加熱炊飯器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】元来、精米した米を洗って所定時間浸漬
してから炊飯することが通常行われてきた。しかし、近
時では前記のような精米され提供される通常米に対し、
機械洗米や乾燥させた洗い米が無洗米として提供され、
洗わずに用いられる利便性を与えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機械洗米さ
れた無洗米は内部の水分だけで外部からは補給されてい
ない。また、水による洗米後乾燥される無洗米では洗米
時の水分を残して市販に供し、浸漬の補助とすることが
行われているが、腐敗防止のために米自体の含水率が2
0%未満に規制されている。
【0004】にもかかわらず、無洗米は洗わなくてもよ
いことに関連して、十分な浸漬も行われないで炊飯され
ることがしばしばである。これらのため、無洗米が電気
加熱炊飯器によって自動炊飯されると、多くの場合吸水
不足、炊き上がり不足になりがちである。そこで、本発
明者等は、無洗米について十分な吸水と炊き上がりとを
図れる無洗米炊飯モードを開発した。
【0005】これにより、無洗米の炊飯結果が通常米の
炊飯結果に大きく近付けることができ、食味、食感が改
善された。しかし、保温段階で通常米の炊飯に対し経時
的に食味、食感が劣っていくことが判明した。これにつ
き、さらに実験を行い検討を重ねたところ、無洗米を無
洗米炊飯モードで炊飯したご飯の含水率は、通常米を通
常米炊飯モードで炊飯したご飯のそれにほぼ近いもので
あるのに、炊飯後同じように保温したのでは、無洗米を
炊飯したご飯の方が通常米を炊飯したご飯よりも水分を
失うのが速く、これが食味、食感の低下に影響すること
が判明した。
【0006】本発明の目的は、そのような新たな知見に
基づき、無洗米を炊飯したご飯を保温しても食味、食感
が低下するのを抑制できる電気加熱炊飯器を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気加熱炊飯器
は、炊飯および炊飯後の保温を行う加熱手段と、炊飯お
よび保温時の加熱手段による加熱を制御する制御手段と
を持ったものにおいて、洗米が必要な通常米の含水率に
対応した加熱にて炊飯を行う通常米炊飯モードと、洗米
が不要な無洗米の含水率に対応した炊飯加熱を行う無洗
米炊飯モードとを備え、制御手段は、無洗米炊飯モード
での炊飯後に、無洗米炊飯モードでの炊飯後よりも低い
温度での無洗米保温を行うように加熱手段を制御するこ
とを特徴とするものである。
【0008】このような構成では、無洗米炊飯モードで
炊飯された無洗米のご飯を保温するのに、通常米炊飯モ
ードで炊飯されたご飯を保温するときの通常保温温度よ
りも低い温度で保温するので、無洗米炊飯モードで炊飯
されたご飯が保温状態で通常米のご飯よりも水分が不足
し勝ちになるのを抑制することができ、保温温度がやや
低めになるものの、水分が不足したり変色して食味や食
感が低下するようなことなく美味しく保温することがで
きる。
【0009】このような無洗米保温は、炊飯直後から行
ってもよいが、炊飯後に通常米炊飯モード終了時と同じ
通常保温を所定時間行ってから開始するようにすること
もできる。このようにすると、炊飯後のご飯で直ぐ食事
するような場合にも低温保温を行ってしまうのでは、折
角の炊きたてご飯を低温度でいただくことになってしま
うので、炊飯直後のご飯で直ぐ食事するようなときには
通常米保温を行って暖かくいただいてから、無洗米保温
に切り換えることができ好適である。そこで、所定時間
は、食事に要する時間に見合うものとすればよい。食事
時間は一定していないが、例えば3時間程度と大雑把に
設定しておいて問題はない。しかし、ユーザがそれを変
更し新たに時間設定されるようにすることもできる。場
合によっては、無洗米保温のスタート操作を行うように
もできる。
【0010】無洗米炊飯モードでは、通常米炊飯モード
で連続に行われる炊き上げ工程と蒸らし工程との間に、
炊飯加熱ないしはそれに近い加熱を続行する追い炊き工
程を設ける構成とし、追い炊き工程ではさらに、アルフ
ァ化を促進しながら炊き上げていくことでご飯の食味、
食感を向上させ通常米のそれに近付け、あるいはほぼ同
じにすることができる。
【0011】これによって、また、無洗米炊飯モードで
の蒸らし工程を、通常米炊飯モードでのそれよりも短か
くしてよく、前記追い炊き工程によって炊飯時間が長く
なるようなことを防止することができる。したがって、
無洗米炊飯モードでの追い炊き工程および蒸らし工程併
せて、通常米炊飯モードでの蒸らし工程よりも短い設定
とすることもできる。特に、無洗米炊飯モードでは吸水
工程を、通常米炊飯モードでの吸水工程よりも長く設定
して無洗米の吸水率を高めるのが好適であり、前記追い
炊き工程および蒸らし工程併せて通常米炊飯時の蒸らし
工程よりも短くできることによる余裕時間を充てること
で、全体の炊飯時間が通常米炊飯の場合とほぼ同じ炊飯
時間にて通常米と極く近いかほぼ同じ食味、食感に炊き
上げることができる。
【0012】以上各場合の無洗米保温を、通常米保温よ
りも保温電力を小さく設定して行うと、高い保温電力で
はオン、オフ回数を増やしても高い電力での通電時に水
分が不足し勝ちな無洗米のご飯に水分的なダメージを与
えやすいのを回避することができる。
【0013】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面の記載によって明らかにな
る。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限
り種々な組合せで複合して用いることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る電気加熱炊飯器の実施例
について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明し本発
明の理解に供する。
【0015】本実施例の電気加熱炊飯器は、電磁誘導加
熱を行う電磁誘導炊飯器の場合の一例であるが、これに
限られることはなくヒータで加熱するものなど、電気的
な制御を伴って加熱を行い、炊飯および炊飯後の保温を
遂行する電気加熱炊飯器一般に適用して有効であり、い
ずれの場合も本発明の範疇に属する。
【0016】本実施例の電磁誘導炊飯器は、図1にその
全体構成を示してあるように、内鍋3と、この内鍋3を
着脱できるように収容する中空の器体1と、この器体1
の内鍋収容部をなす内壁6の外回りに設けられ内鍋3の
底部の中央部および外周部に対向する底部内側ワークコ
イル10bおよび底部外側ワークコイル10aと、内鍋
3の胴部に対向する胴部ヒータ13と、器体1の肩部に
設けられた肩ヒータ33と、を備え、底部内側ワークコ
イル10b、底部外側ワークコイル10a、胴部ヒータ
13、および肩ヒータ33を炊飯工程、炊飯量、および
炊飯と保温の違いに応じて種々の駆動状態を制御し、か
つ、操作スイッチを有するマイコン基板43が、器体1
の前部に設けられた操作パネル44の内側に設けられて
いる。また、胴部ヒータ13および肩ヒータ33の図3
に示すような駆動回路59、60や、マイコン基板43
にIGBT63などの発熱素子をもった駆動回路62が
あり、これらを冷却する冷却ファン14が設けられてい
る。冷却ファン14は器体1の外壁5の底部5bに設け
られた吸気口15から外気を吸引し前記冷却に用いる。
この冷却のための吸気に関連して器体1の外壁5の胴部
5aまわりの一部に排気口41が設けられている。
【0017】器体1に施された蓋2は器体1の後部にヒ
ンジピン101により起伏できるように枢支されたヒン
ジ片20に対し着脱できるように嵌め合わされ、ヒンジ
片20と一体になった回動によって器体1の上端を開閉
できるようになっている。ヒンジ片20には蓋2を開き
方向に付勢するばね102が器体1との間に働かされて
いる。ばね102の付勢による開き動作を制動する制動
機構が必要に応じて設けられるし、蓋2が勝手に開かな
いように閉じ位置にロックするよう図示しないばねにて
付勢したロック爪42が設けられ、ロック爪42をばね
に抗して回動させることにより蓋2がばね102の付勢
によって自動的に開かれる。
【0018】肩ヒータ33は器体2の肩部上面に形成し
た溝31内に収容して金属カバー32が施され、蓋2の
内側に設けた金属製の二重の内蓋28、34の上側内蓋
28の外周部が金属カバー32に当接して肩ヒータ33
の熱を伝導されて内鍋3の開口部全域に下側内蓋34を
介して行き渡らせ、炊き上がったご飯を上部からむら無
く加熱するようにしている。蓋2の中央部には蒸気を適
度に外部に逃がしながら炊飯時の内鍋3内を調圧する調
圧弁23が設けられ美味しいご飯が炊けるようにしてい
る。器体1の外壁5と内壁6とはそれらの上端部が肩部
材7によって連結され、一体化し合成樹脂製の器体を構
成している。なお、合成樹脂は透磁性を有し、ワークコ
イル10a、10bなどが内鍋3を電磁誘導加熱させる
範囲に設ければ有効であるが、他の部分にそのような有
効性はなく、他の部材と代替することができる。
【0019】蓋2は合成樹脂製の上板16と下板17の
間の空間18に断熱材19を充填した断熱構造をなし、
その中央部の貫通孔21に上側の金属製内蓋28の中央
部に設けた調圧弁23が下方から貫通し、着脱できるよ
うに弾性ブッシュ104によって弾性係合している。調
圧弁23は上側の金属製内蓋28に上方からねじ止めな
いしはカシメ止めなどされ、調圧弁23の中央部から内
蓋28の下方に突出した吊持ピン35に、下側の金属製
蓋34の中央部に設けた弾性ブッシュ36が弾性的に嵌
まり合って着脱できるように装着されている。
【0020】上側の内蓋28は蓋2に装着されたとき、
外周部が蓋2側に設けられているシールパッキング30
と圧着して互いの外周部間がシールされ、また、蓋2の
閉じ状態において、内蓋28はそれの下面外周部の溝内
に装着してあるシール部材29が内鍋3の口部3aの口
縁に圧着して内鍋3を閉じるとともに、下側の内蓋34
の外周にも外回りから圧着するようにしてある。
【0021】この状態で、内鍋3内で発生する蒸気は、
下側の内蓋34とシール部材29の圧着部を自身の圧力
で抜けるなどして上側の内蓋28との間に入って後、内
蓋28の蒸気孔25、調圧弁23の蒸気流入孔26、調
圧弁23内の蒸気通路22途中にあるボール弁24を経
て、調圧弁23の外部に臨んでいる蒸気流出口27から
外部に逃がされる。このとき、ボール弁24が蒸気の逃
げを適度に抑制し、内鍋3内を所定の炊飯圧力に保つ。
このような調圧のための蒸気の放出において、蒸気に随
伴しているオネバは、内蓋34の上、および内蓋28の
上に溜まるが、蓋2を含めていずれも単独に分離できる
ので、それぞれ丸洗いができ長期に清潔に保てる。
【0022】二重の金属製内蓋内壁6の底部まわりに
は、合成樹脂製の放射状をしたコイル台11が配置さ
れ、ワークコイル10a、10bを下方から保持するよ
うにしている。コイル台11の各放射状部に形成した下
向きの凹部11a内にはフェライトコア12が設けられ
てワークコイル10a、10bの働きを助けている。コ
イル台11の中央部には内壁6の中央穴9を貫通して内
鍋3の底部に当接し内鍋3の温度を検出する温度センサ
8が設けられている。
【0023】操作パネル44には図2に示すように、炊
飯や保温のメニューや動作状態、時刻、その他のメッセ
ージを表示する液晶表示部53が中央部に設けられ、こ
れの左右両側まわり、前側まわりに通常炊飯やおこげが
できるおこげ炊飯を設定して炊飯をスタートさせる炊飯
キー45、炊飯の時間予約を行う予約キー46、各種入
力の取消キー47、保温を人為的にスタートさせる保温
キー48、喫食や殺菌のためなどに保温温度以上の温度
に再加熱を行う再加熱キー49、炊飯や保温のメニュー
を設定するメニューキー50、時間設定用の時キー5
1、分キー52などの各種設定に必要な操作キーが設け
られる。液晶表示部53には指標53aが設けられ、メ
ニューキー50によるメニュー設定に応じて、液晶表示
部53の後まわり、および右側まわりに設けた各種のメ
ニュー表示103のうちの対応するものをシフトしなが
ら指し示すようにしてある。
【0024】図3にマイコン基板43を含む具体的な制
御回路を示してある。この制御回路について説明する。
交流電源54が電源ヒューズ55を介し、胴部ヒータ1
3および肩ヒータ33と、整流回路56とに給電する。
胴部ヒータ13および肩ヒータ33への給電はそれぞれ
のドライブ回路59、60を通じて行われる。整流回路
56は前記IGBT63を持ったドライブ回路62に平
滑コンデンサ57を介し給電し、発信器58を介してワ
ークコイル10a、10bを駆動する。このときの電磁
誘導によって発熱する内鍋3の温度が温度センサ8によ
ってモニタされる。
【0025】マイコン基板43上のマイコン61の入力
ポートには温度センサ8、および操作パネル44上の炊
飯キー45〜分キー52のそれぞれが接続され、入出力
ポートには液晶表示部53が接続され、出力部に前記ド
ライブ回路59、60、62のそれぞれが接続されてい
る。
【0026】水で洗米した通常米を炊飯するのは従来と
特に変わらないが、図2に示すメニュー表示103にお
ける白米炊飯の表示に指標53aを合わせることによっ
て、通常米炊飯モードが設定でき、メニュー表示103
における無洗米の表示に指標53aを合わせることによ
って無洗米炊飯モードが設定できる。他のメニュー設定
や各種の設定操作については省略する。
【0027】なお、本発明者等は、米の実際の水分率が
炊飯後から保温後に掛けてどのように変化するかを通常
米と無洗米とにつき実験をした。実験は無洗米を無洗米
炊飯モードで炊飯し、通常米は通常米炊飯モードで炊飯
した。炊飯後のそれぞれのご飯のサンプルは内鍋3内の
中央部の上位、中位、下位3箇所のご飯をサンプリング
して試料とした。各試料はオーブン皿に広げたアルミホ
イルの上に重ならないように試料を並べ置いた。これを
135℃に熱した熱風乾燥炉に入れ、3時間乾燥させ
た。3時間経過後オーブン皿を取り出し、直ぐに各試料
をアルミホイルにて個別に包み、デシケータに入れて1
5分置く。この後、各試料の重さを正確に量る。軽量し
た値を「測定結果」の表に入力し、水分率を計算する。
【0028】下記の表1、表2は異なった日にした炊飯
直後のご飯につき測定した結果であり、表3は表2の試
料について24時間保温後に測定した結果である。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】 以上から無水洗米は炊飯時点で通常米よりも水分が低い
し、保温後はその差が拡大していることがわかる。本実
施例では、これらの違いに関わり無く無洗米でも美味し
く炊飯し保温できるようにするための炊飯、保温制御を
行う。
【0032】これら通常米炊飯モード、無洗米炊飯モー
ドにおける炊飯時の動作制御のあらましを図4に示して
ある。ここでは通常米炊飯モードは液晶表示部53での
表示に合わせて白米炊飯モードとなっている。炊飯キー
45が操作され炊飯制御がスタートすると、ステップ♯
1、♯2にて、白米炊飯モードか無洗米炊飯モードかが
判別される。白米炊飯モードであるとAブロックの白米
炊飯モードでの制御が開始し、まず、図5(a)のタイ
ムチャートで示す白米炊飯工程が行われる。白米炊飯工
程が終了すると白米保温温度、例えば72℃が設定さ
れ、以降検出温度が設定温度72℃を下回ればワークコ
イル10a、10bおよび保温ヒータ(胴部ヒータ13
および肩ヒータ33)をオンし、設定温度72℃を上回
ればワークコイル10a、10bおよび保温ヒータをオ
フすることを繰り返して、図5(a)の白米炊飯工程に
続く白米保温工程を行う。タイムアップ時間に至ると制
御を終了する。ここにタイムアップ時間はユーザーが設
定したもの、使用の安全上設定した最長使用時間、ユー
ザが行う停止操作による。
【0033】無洗米炊飯モードであるとBブロックの無
洗米炊飯モードでの制御が開始し、まず、図5(b)の
タイムチャートで示す無洗米炊飯工程が行われる。無洗
米炊飯工程が終了すると無洗米保温温度、例えば65℃
が設定され、以降検出温度が設定温度65℃を下回れば
ワークコイル10a、10bおよび保温ヒータ(胴部ヒ
ータ13および肩ヒータ33)をオンし、設定温度65
℃を上回ればワークコイル10a、10bおよび保温ヒ
ータをオフすることを繰り返して、図5(b)の無洗米
炊飯工程に続く無洗米保温工程を行う。タイムアップ時
間に至ると制御を終了する。
【0034】以上のように、本実施例では洗米が必要な
通常米の含水率に対応した加熱にて炊飯を行う図4のA
ブロックの制御および図5(a)のタイムチャートが示
す通常米炊飯モードと、洗米が不要な無洗米の含水率に
対応した炊飯加熱を行う図4のBブロックの制御および
図5(b)のタイムチャートが示す無洗米炊飯モードと
を備え、炊飯及び保温のための加熱手段であるワークコ
イル10a、10b、、胴部ヒータ13および肩ヒータ
33を通電制御する制御手段であるマイコン61によっ
て、無洗米炊飯モードでの炊飯後に、無洗米炊飯モード
での炊飯後よりも低い温度での無洗米保温を行ってい
る。なお、無洗米保温は65〜70℃程度に設定して有
効である。
【0035】このように、無洗米炊飯モードで炊飯され
た無洗米のご飯を保温するのに、通常米炊飯モードで炊
飯されたご飯を保温するときの通常保温温度よりも低い
温度で保温するので、無洗米炊飯モードで炊飯されたご
飯が保温状態で通常米のご飯よりも水分が不足し勝ちに
なるのを抑制することができ、保温温度がやや低めにな
るものの、水分が不足したり変色して食味や食感が低下
するようなことなく美味しく保温することができる。
【0036】このような無洗米保温は、図5(b)に示
すように炊飯直後から行ってもよい。しかし、炊飯後に
通常米炊飯モード終了時と同じ通常保温を所定時間行っ
てから開始するようにすることもできる。このようにす
ると、炊飯後のご飯で直ぐ食事するような場合にも低温
保温を行ってしまうのでは、折角の炊きたてご飯を低温
度でいただくことになってしまうので、炊飯直後のご飯
で直ぐ食事するようなときには通常米保温を行って暖か
くいただいてから、無洗米保温に切り換えることができ
好適である。そこで、所定時間は、食事に要する時間に
見合うものとすればよい。食事時間は一定していない
が、例えば3時間程度と大雑把に設定しておいて問題は
ない。しかし、ユーザがそれを変更し新たに時間設定さ
れるようにすることもできる。場合によっては、無洗米
保温のスタート操作を行うようにもできる。
【0037】図5(b)に示す無洗米炊飯モードでは、
図5(a)に示す通常米炊飯モードで連続に行われる炊
き上げ工程と蒸らし工程との間に、炊飯加熱ないしはそ
れに近い加熱を続行する追い炊き工程を設けている。こ
れにより、一例として、図5(b)に示すように炊飯温
度は通常米炊飯工程での最高温度115℃程度からさら
に130℃程度まで昇温してしばらくその温度が続いた
後に追い炊き工程を終了しており、アルファ化を促進し
ながら炊き上げていくことでご飯の食味、食感を向上さ
せ通常米のそれに近付け、あるいはほぼ同じにすること
ができる。これに関連して、図5(b)に示す無洗米炊
飯モードでの蒸らし工程は、図5(a)に示す通常米炊
飯モードでのそれよりも短かくしてよく、そうすること
により、前記追い炊き工程を行うために炊飯時間が長く
なるようなことを防止することができる。
【0038】したがって、図5(b)に示す無洗米炊飯
モードでの追い炊き工程および蒸らし工程の双方併せ
て、図5(a)に示す通常米炊飯モードでの蒸らし工程
よりも短い設定とすることもできる。特に、図5(b)
に示す無洗米炊飯モードでは吸水工程を、通常米炊飯モ
ードでの吸水工程よりも長く設定してあって無洗米の吸
水率を高めるのが好適であるが、前記追い炊き工程およ
び蒸らし工程の双方併せて通常米炊飯時の蒸らし工程よ
りも短くできることによる余裕時間を充てることで、全
体の炊飯時間が図5(a)(b)を比較して分かるよう
に通常米炊飯の場合とほぼ同じ炊飯時間になっていて、
これによって、通常米と極く近いかほぼ同じ食味、食感
に炊き上げることができる。
【0039】以上のような無洗米保温を、通常米保温よ
りも保温電力を小さく設定して行うと、高い保温電力で
はオン、オフ回数を増やしても高い電力での通電時に水
分が不足し勝ちな無洗米のご飯に水分的なダメージを与
えやすいのを回避することができる。
【0040】なお、液晶表示部53での無洗米炊飯選択
の表示は低温保温が行われることを意味するが、制御プ
ログラムの設定動作であって外部から視認されないの
で、低温保温である旨、あるいは保温温度を併せて表示
するとユーザが使用しやすくなる。
【0041】また、季節や場合によっては保温中に雑菌
が繁殖することがあるので、繁殖を抑えるため図5
(a)(b)に仮想線で示すように、極く短い時間であ
るが定期的に炊飯温度程度まで加熱する安全操作を行
う。しかし、雑菌の繁殖は低温保温となる無洗米保温の
方が起きやすいので、その分無洗米保温では通常米保温
の場合よりも高い頻度で、従って、早目、早目に安全操
作を行う。
【0042】
【発明の効果】本発明の電気加熱炊飯器によれば、無洗
米炊飯モードで炊飯された無洗米のご飯を保温するの
に、通常米炊飯モードで炊飯されたご飯を保温するとき
の通常保温温度よりも低い温度で保温するので、無洗米
炊飯モードで炊飯されたご飯が保温状態で通常米のご飯
よりも水分が不足し勝ちになるのを抑制することがで
き、保温温度がやや低めになるものの、水分が不足した
り変色して食味や食感が低下するようなことなく美味し
く保温することができる。
【0043】このような無洗米保温は、炊飯直後から行
ってもよいが、炊飯後に通常米炊飯モード終了時と同じ
通常保温を所定時間行ってから開始するようにすること
もできる。このようにすると、炊飯後のご飯で直ぐ食事
するような場合にも低温保温を行ってしまうのでは、折
角の炊きたてご飯を低温度でいただくことになってしま
うので、炊飯直後のご飯で直ぐ食事するようなときには
通常米保温を行って暖かくいただいてから、無洗米保温
に切り換えることができ好適である。そこで、所定時間
は、食事に要する時間に見合うものとすればよい。食事
時間は一定していないが、例えば3時間程度と大雑把に
設定しておいて問題はない。しかし、ユーザがそれを変
更し新たに時間設定されるようにすることもできる。場
合によっては、無洗米保温のスタート操作を行うように
もできる。
【0044】無洗米炊飯モードでは、通常米炊飯モード
で連続に行われる炊き上げ工程と蒸らし工程との間に、
炊飯加熱ないしはそれに近い加熱を続行する追い炊き工
程を設ける構成とし、追い炊き工程ではさらに、アルフ
ァ化を促進しながら炊き上げていくことでご飯の食味、
食感を向上させ通常米のそれに近付け、あるいはほぼ同
じにすることができる。
【0045】これによって、また、無洗米炊飯モードで
の蒸らし工程を、通常米炊飯モードでのそれよりも短く
してよく、前記追い炊き工程によって炊飯時間が長くな
るようなことを防止することができる。したがって、無
洗米炊飯モードでの追い炊き工程および蒸らし工程併せ
て、通常米炊飯モードでの蒸らし工程よりも短い設定と
することもできる。特に、無洗米炊飯モードでは吸水工
程を、通常米炊飯モードでの吸水工程よりも長く設定し
て無洗米の吸水率を高めるのが好適であり、前記追い炊
き工程および蒸らし工程併せて通常米炊飯時の蒸らし工
程よりも短くできることによる余裕時間を充てること
で、全体の炊飯時間が通常米炊飯の場合とほぼ同じ炊飯
時間にて通常米と極く近いかほぼ同じ食味、食感に炊き
上げることができる。
【0046】以上各場合の無洗米保温を、通常米保温よ
りも保温電力を小さく設定して行うと、高い保温電力で
はオン、オフ回数を増やしても高い電力での通電時に水
分が不足し勝ちな無洗米のご飯に水分的なダメージを与
えやすいのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施例を示す電磁誘導炊飯ジャ
ーの横断面図である。
【図2】図1の炊飯ジャーの操作パネルの平面図であ
る。
【図3】図1の炊飯ジャーの制御回路図である。
【図4】図1の制御回路による通常米炊飯および保温
と、無洗米炊飯および保温との制御例を示すフローチャ
ートである。
【図5】図4の制御における炊飯および保温の制御動作
を示すタイムチャートで、その(a)は通常米炊飯モー
ドおよび通常米保温を示し、その(b)は無洗米炊飯モ
ードおよび無洗米保温を示している。
【符号の説明】
1 器体 3 内鍋 8 温度センサ 10a、10b ワークコイル 13 胴部ヒータ 33 肩ヒータ 43 マイコン基板 44 操作パネル 54 電源 61 マイコン
フロントページの続き (56)参考文献 特開2002−360421(JP,A) 特開 平10−5126(JP,A) 特開 平8−299169(JP,A) 特開 平9−164064(JP,A) 特開 平10−57236(JP,A) 特開 平7−313354(JP,A) 特開 平7−148069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 109

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯および炊飯後の保温を行う加熱手段
    と、炊飯および保温時の加熱手段による加熱を制御する
    制御手段とを持った電気加熱炊飯器において、 洗米が必要な通常米の含水率に対応した加熱にて炊飯を
    行う通常米炊飯モードと、洗米が不要な無洗米の含水率
    に対応した炊飯加熱を行う無洗米炊飯モードとを備え、
    制御手段は、無洗米炊飯モードでの炊飯後に、通常米炊
    飯モードでの炊飯後よりも低い温度での無洗米保温を行
    うように加熱手段を制御することを特徴とする電気加熱
    炊飯器。
  2. 【請求項2】 無洗米保温は、炊飯直後から行う請求項
    1に記載の電気加熱炊飯器。
  3. 【請求項3】 無洗米保温は、炊飯後に通常米炊飯モー
    ド終了時と同じ通常保温を所定時間行ってから開始する
    請求項1に記載の電気加熱炊飯器。
  4. 【請求項4】 所定時間は、食事に要する時間に見合う
    ものである請求項3に記載の電気加熱炊飯器。
  5. 【請求項5】 無洗米炊飯モードでは、通常米炊飯モー
    ドで連続に行われる炊き上げ工程と蒸らし工程との間
    に、炊飯加熱ないしはそれに近い加熱を続行する追い炊
    き工程を設ける請求項1〜4のいずれか1項に記載の電
    気加熱炊飯器。
  6. 【請求項6】 無洗米炊飯モードでの蒸らし工程は、通
    常米炊飯モードでのそれよりも短い請求項5に記載の電
    気加熱炊飯器。
  7. 【請求項7】 無洗米炊飯モードでの追い炊き工程およ
    び蒸らし工程併せて、通常米炊飯モードでの蒸らし工程
    よりも短い請求項6に記載の電気加熱炊飯器。
  8. 【請求項8】 無洗米炊飯モードでの吸水工程は、通常
    米炊飯モードでの吸水工程よりも長い請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の電気加熱炊飯器。
  9. 【請求項9】 無洗米保温は、通常米保温よりも保温電
    力を小さく設定して行う請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の電気加熱炊飯器。
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