JP2002302886A - 低摩擦シースケーブル - Google Patents

低摩擦シースケーブル

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隆志 松澤
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Naoki Okada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ケーブルシース部分にノンブリー
ドアウト性の潤滑樹脂被覆層が設けられた、滑り性に優
れた低摩擦シースケーブルを得るためのものである。 【解決手段】 かゝる本発明の低摩擦シースケーブル
は、ケーブルシース250の長手方向に複数条のノンブ
リードアウト性の潤滑樹脂被覆層260が適宜間隔で帯
状に設けられているため、この潤滑樹脂被覆層260に
よって、優れた滑り性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル外皮(シ
ース)部分にノンブリードアウト性の潤滑樹脂被覆層が
設けられ、滑り性に優れた低摩擦シースケーブルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ケーブルは、その用途に
よって、種々のケーブル線路部分に布設される。このケ
ーブル線路としては、例えば、野外の鉄塔や電柱間の架
空ケーブル線路、地中のマンホールなどからなる地中ケ
ーブル線路、ビルや工場、家屋、船舶、航空機、車両な
どの構造物内の屋内ケーブル線路などがあり、さらに、
架空ケーブル線路や地中ケーブル線路から屋内ケーブル
線路へと続く、引込みケーブル線路などもある。
【0003】いずれにしても、このような各ケーブル線
路部分にケーブルを布設するには、ドラムなどに巻かれ
たケーブルを繰り出して、引き回すことが必要となる。
この際、ケーブルは、シース部分が、いろいろな部分に
触れて、つまり擦れた形て、引き回される。即ち、牽引
機などの布設装置や工具類との接触部分(各種の金車、
ローラなど)、線路部分の碍子やケーブルハンガ、管路
壁面、さらには、既存のケーブルなどと擦れることが多
い。
【0004】このとき、ケーブルシースは、一般的にポ
リエチレン(PE)、架橋ポリエチレン(HDPE、L
DPE、L−LDPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、
エチレンプロピレン(EPR)などのプラスチック材料
からなるが、この摩擦抵抗が大きいと、布設時の延線に
大きな牽引力が必要とされ、布設装置や設備の大型化を
招いたり、また、延線作業の人手による部分の負担も大
きくなる。さらに、布設ケーブル自体や既存のケーブル
に損傷を与えたりするなどの問題も生じる。
【0005】このため、従来から、ケーブルシースの摩
擦抵抗を低減するため、(1)シースのプラスチック材
料部分に摩擦抵抗を小さくするための、材料として、低
分子量成分である、脂肪酸アミドなどの滑剤、老化防止
剤など(以下単に滑剤と略記する)を添加したり、
(2)シース表面の長手方向に螺旋状の溝を設けるなど
の対策が取られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(1)
の脂肪酸アミドなどの滑剤は、シース表面から滲み出す
ことによって、低摩擦性を確保するというものである。
この滑剤が滲み出す現象をブリードアウトと言い、これ
を利用する場合、次のような問題がある。先ず、ブリー
ドアウトされた滑剤などは、接触部分、即ち管路壁面や
既存のケーブルに付着して削り取られるため、遂には、
低摩擦性が保てなくなるという問題がある。つまり、時
間の経過と共に通常の摩擦抵抗に戻る恐れがある。ま
た、ブリードアウトされた滑剤の付着は接触部分の汚染
を招くという問題もある。
【0007】一方、上記(2)のシース表面に螺旋状の
溝を設けるケーブルの場合、その溝形状から、用途が限
定されるという問題がある。例えば、このケーブルを、
野外用として用いた場合、溝に雪や塵埃が付着し易く、
また、風切り音などが発生し易いなどの問題が懸念され
る。このため、この種のケーブルは、専ら屋内向けの用
途が主流になるものと考えられるが、屋内向けとして
も、ケーブルの接続時などにおいて、気密処理対策が困
難になるなどの問題がある。
【0008】例えば、光ケーブルにおいて、線路中で、
ケーブル同士を接続する場合、通常、図6に示すよう
な、クロージャ10が使用されるわけであるが、このと
き、光ケーブル100の外周に螺旋状の溝110がある
と、この光ケーブル100を、クロージャ10の端面板
11と気密に装着することが難しくなる。
【0009】この気密性保持の構造は、クロージャの構
造によって、種々異なるが、上記図6のクロージャ10
では、光ケーブル100の外周にシール材12として、
プラスチックテープや合成ゴムテープなどを巻き付け、
これを、端面板11の中心寄りに設けた可動片13で、
締め付けることによって行っている。なお、ここで、1
4は筒体のスリーブ、15はガスケットである。
【0010】この気密構造によって、クロージャ10側
への水分や塵埃の侵入が効果的に防止されるものの、螺
旋状の溝110があることで、シール材12の充填がか
なり面倒なものとなる。単にテープを巻き付けるだけで
は、不十分で、予め溝110に気密性の部材を詰め込
み、表面を円形にした後、テープを巻き付けることが必
要とされる。或いは、特殊な工具を用いて、樹脂モール
ドする必要がある。
【0011】このようなケーブル外周に溝があることに
よる問題は、光ケーブルに限らず、通常メタルケーブル
でも、同様である。また、クロージャ10に限らず、屋
内にケーブルを引き込む場合の成端箱への気密装着や、
各種のコネクタへの気密装着、さらには、モールド接続
時においても、同様である。
【0012】本発明は、このような現状に鑑みてなされ
たもので、基本的には、ケーブルシースの長手方向に複
数条のノンブリードアウト性の潤滑樹脂被覆層が等間隔
で帯状に設けられていることにより、良好な滑り性を有
する低摩擦シースケーブルを提供せんとするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ケーブルシースの長手方向に複数条のノンブリード
アウト性の潤滑樹脂被覆層が適宜間隔で帯状に設けられ
ていることを特徴とする低摩擦シースケーブルにある。
【0014】請求項2記載の本発明は、前記ノンブリー
ドアウト性の潤滑樹脂被覆層が押出成形により設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載の低摩擦シースケ
ーブルにある。
【0015】請求項3記載の本発明は、前記ノンブリー
ドアウト性の潤滑樹脂被覆層が塗布により設けられてい
ることを特徴とする請求項1記載の低摩擦シースケーブ
ルにある。
【0016】請求項4記載の本発明は、前記ケーブルシ
ースが光ケーブルシースであることを特徴とする請求項
1,2又は3記載の低摩擦シースケーブルにある。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図2は、本発明の低摩擦シ
ースケーブルの一例を示したものである。このケーブル
200は、外径を丸型とする光ケーブルの場合で、図
中、210はテンションメンバ、220は樹脂製スロッ
ト、230はスロット220の外周の溝221に収納さ
れた光ファイバテープ心線、240は押さえテープ、2
50はシース、260はシース250の長手方向に適宜
間隔で帯状に設けられた複数条のノンブリードアウト性
の潤滑樹脂被覆層である。
【0018】この潤滑樹脂被覆層260としては、シリ
コーン分散ポリエチレン、シリコーングラフトポリエチ
レン、フッ素樹脂分散ポリエチレン、、フッ素樹脂など
が用いられる。これらの材料中からは、上述した低分子
量成分である、滑剤のようなものが、滲み出すことはな
い。即ち、ノンブリードアウト性のものである。
【0019】上記シリコーン分散ポリエチレンは、ポリ
エチレン中にシリコーン樹脂が均一に分散されている。
シリコーン樹脂としては、特に限定されないが、平均分
子量が10万以上、好ましくは30〜50万のものが望
ましい。また、分子中に有機基として、メチル基、フェ
ニル基の他に、クロルフェニル基、ビニル基、カルボキ
シル基などを有するものの使用が望ましい。なお、平均
分子量が10万未満を除外したのは、10万未満では、
分散性が悪くなり、目的とする滑り性が得られない場合
があるからである。
【0020】上記シリコーングラフトポリエチレンは、
ポリエチレンにシリコーンをグラフト重合させたもので
ある。また、上記フッ素樹脂分散ポリエチレンとして
は、粒径10〜100μmのポリテトラフルオロエチレ
ンなどのフッ素樹脂粉末をポリエチレン中に1〜10重
量%程度分散させたものが好ましい。
【0021】このような材料からなる、潤滑樹脂被覆層
260の形成にあたっては、特に限定されないが、シー
ス250と同時押出によって形成するとよい。同時押出
によると、シース250と潤滑樹脂被覆層260とが一
体化されるため、潤滑樹脂被覆層260が剥離し難くな
るという利点が得られる。その際、好ましくは、図1に
示すように、シース250と潤滑樹脂被覆層260と
が、面一となるようにするとよい。これにより、潤滑樹
脂被覆層260がシース250中に埋め込まれた形とな
るため、他の部材と擦れた際、潤滑樹脂被覆層260
は、剥離し難くなる。
【0022】また、潤滑樹脂被覆層260の円周方向へ
の間隔や本数は、特に限定されないが、間隔が大きく
て、かつ、その本数があまり少ないと、シース250部
分の表面積が大きくなって、所望の滑り性が得られなく
なる恐れがある。そこで、この点を考慮して、最適の間
隔や本数を決める必要がある。なお、潤滑樹脂被覆層2
60を帯状とすることで、シース部分の汎用プラスチッ
クに対して、高価である潤滑樹脂被覆層材料の使用量を
低減することができる。
【0023】また、潤滑樹脂被覆層260は、シース2
50上に、上記した材料を塗布することでも得られる。
特に、この塗布法によるコーティングでは、フッ素樹脂
の使用が好ましい。例えば、低密度ポリエチレン(LD
PE)のシース250上にポリテトラフルオロエチレン
を、膜厚さが数μm〜数十μm程度でコーティングする
とよい。なお、塗布する場合も、潤滑樹脂被覆層260
の円周方向への間隔や本数は、特に限定されず、上記押
出の場合と同様、所望の滑り性と経済性を考慮して決め
る必要がある。
【0024】図3〜図4は、本発明の低摩擦シースケー
ブルの他例を示したものである。このケーブル300
は、外径を帯型(テープ型)とする光ケーブルの場合
で、図中、320は樹脂製スペーサ、230はスペーサ
320の外周の溝321に収納された光ファイバテープ
心線、350はシース、360a,360bはシース2
50の長手方向に適宜間隔で帯状に設けられた複数条の
ノンブリードアウト性の潤滑樹脂被覆層である。なお、
このケーブル300では、特に、帯型のエッジ部分にお
いて他の部材と擦れることが多いので、エッジ部分の潤
滑樹脂被覆層360aの形成が重要となる。これらの潤
滑樹脂被覆層360a,360bも、上記図1〜図2の
場合とほぼ同様にして形成すればよい。
【0025】〈実施例〉図1〜図2に示した如き、光ケ
ーブル(外径=17mm)において、シース250をポ
リエチレンとして、幅3mmのシリコーン分散ポリエチ
レンからなる潤滑樹脂被覆層360を設けた(実施例
1)。やはり図1〜図2に示した如き、光ケーブル(外
径=17mm)で、シース250がポリエチレンのみか
らなるものを製造した(比較例1)。さらに、図1〜図
2に示した如き、光ケーブル(外径=17mm)で、シ
ース250をポリエチレンとし、これに、低分子量成分
である、脂肪酸アミドなどの滑剤を添加したブリードア
ウト性のものを製造した(比較例2)。
【0026】これらの各光ケーブルにおいて、シース部
分の摩擦係数を求めた。なお、摩擦対象は、ケーブル管
路によく使用される硬質PVCとした。また、これらの
シース部分をアルコールや油脂などで洗浄した場合にお
ける、摩擦係数も求めた。この結果を、表1に示した。
この表1から、実施例1では、ブリードアウト性の滑剤
を用いた比較例2と同等の摩擦係数が得られることが判
る。また、実施例1では、アルコールや油脂などで洗浄
しても、低摩擦係数が損なわれないのに対して、比較例
2では、これが損なわれることが判る。なお、比較例2
では、高い摩擦係数であった。
【0027】
【表1】
【0028】次に、上記各光ケーブルに対して、図5に
示した方法によって、しごき試験を行った。なお、図5
では、固定具により固定された固定ケーブル(シースは
ポリエチレン)に、これらの試料ケーブルを、その長さ
方向に張力150Kgfで引っ張りながら擦り付けて行
った。そのときの角度αは5°とした。この擦り付け
は、X方向に1m動かし、次に、Y方向に1m動かして
行った。そして、そのときの総移動量(延べしごき長
さ)と、削り取られた固定ケーブル側のシース部分の深
さとの関係を求め、表2に示した。総移動量の区分は、
100m、200m、500m、1000mとし、シー
スの深さは、0.5mm未満を○、0.5mm以上〜
1.0mm未満を△、1.0mm以上〜2.0mm未満
を×、2.0mm以上(コア露出)を××とした。な
お、コア露出後は、試験を停止した。
【0029】この結果、実施例1では、全ての総移動量
区分において、良好な耐磨耗性が得られることが判る。
これに対して、比較例1では、総移動量が100m程度
で、比較例2では、総移動量が200m程度で、コア露
出に至ることが判った。
【0030】
【表2】
【0031】また、実施例1の光ケーブルにつていは、
クロージャに取り付けて、防沫特性と気密特性を調べ
た。 〈防沫特性〉先ず、実施例1の光ケーブルを、クロージ
ャ(A型Oクロージャ)に気密に取り付けた状態で、J
ISC0920(保護等級3級、防雨形)と同等の試験
方法により、防沫特性試験を行い、浸水の有無を調べ
た。この結果、浸水は認められなかった。
【0032】〈気密特性〉次に、実施例1の光ケーブル
を、クロージャ(AU−128型クロージャ)に気密に
取り付けた状態で、クロージャ側に9.8MPa(1.
0Kgf/cm2)の内圧をガスを封入してヒートサク
イルを行い、ガス漏れの有無を調べた。この結果、ガス
漏れ(リーク)は認められなかった。これらの結果か
ら、光ケーブルの外周にノンブリードアウト性の潤滑樹
脂被覆層の形成しても、通常の光ケーブルと同様の防沫
特性と気密特性が得られることが判る。
【0033】なお、上記の説明では、本発明の特徴とす
る、複数条のノンブリードアウト性の潤滑樹脂被覆層の
形成は、丸型、及び帯状の光ケーブルへの適用例であっ
たが、本発明は、これに限定されるものではない。通常
のメタル(金属導体)ケーブル、或いはメタルと光ファ
イバとの複合ケーブル、さらには、光ファイバテープ心
線、光ファイバ素線自体にも適用することが可能であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る低摩擦シースケーブルよると、ケーブルシースの
長手方向に複数条のノンブリードアウト性の潤滑樹脂被
覆層が適宜間隔で帯状に設けられているため、良好な滑
り性が得られる。
【0035】本発明のノンブリードアウト性の潤滑樹脂
被覆層は、樹脂中から、滑剤のような低分子量成分がブ
リードアウトするものではないため、作業中に低摩擦性
が損なわれたりすることがない。経時的にも、安定して
低摩擦性が維持される。もちろん、このノンブリードア
ウト性により、牽引機などの滑車、管路や既設ケーブル
などの接触部分を汚染する恐れも全くない。
【0036】本発明のノンブリードアウト性の潤滑樹脂
被覆層は、低摩擦性であるため、布設時、より小さい牽
引力で対応ができるようになる。したがって、牽引機な
どの小型化が可能となり、設備コストの低減となる。ま
た、延線作業の人手による部分の負担も軽減される。も
ちろん、これらの相乗効果によって、作業性の向上も期
待できる。また、小さい牽引力で対応ができると、特
に、テンションメンバを含まない構造の光ケーブルで
は、大きな利点となる。テンションメンバがない場合、
牽引時、大きな負荷が加わると、後の伝送特性を悪影響
を及ぼす懸念があるからである。
【0037】本発明のノンブリードアウト性の潤滑樹脂
被覆層は、上記低摩擦性により、布設時、自身のケーブ
ルはもちろんのこと、既設ケーブルの損傷なども最低限
に抑えることが可能となる。
【0038】本発明のノンブリードアウト性の潤滑樹脂
被覆層は、長手方向に帯状に形成されているため、汎用
プラスチックに比較して、高価な材料からなる被覆層樹
脂の使用量が少なくて済むため、経済性にも優れてい
る。また、この帯状の形成時、シース部分と同時押出す
れば、両者の高い一体化が確保でき、剥離し難い、丈夫
な被覆層が得られる。さらに、この同時押出時や塗布に
よるコーティング時に、シース部分と面一とすれば、平
滑な表面となるため、より剥離し難く、かつ、磨耗し難
い被覆層が得られる。
【0039】本発明のノンブリードアウト性の潤滑樹脂
被覆層を、シース材料と異なる色に着色すれば、多条敷
設時に容易に識別可能なケーブルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る低摩擦シースケーブルの一例を
示した端面図である。
【図2】 図1の低摩擦シースケーブルの側面図であ
る。
【図3】 本発明に係る低摩擦シースケーブルの他例を
示した端面図である。
【図4】 図3の低摩擦シースケーブルの側面図であ
る。
【図5】 しごき試験を示した概略図である。
【図6】 クロージャの一例を示した部分縦断概略説明
図である。
【符号の説明】
200 光ケーブル 230 光ファイバテープ心線 250 ケーブルシース 260 ノンブリードアウト性の潤滑
樹脂被覆層 300 光ケーブル 330 光ファイバテープ心線 350 ケーブルシース 360a ノンブリードアウト性の潤滑
樹脂被覆層 360b ノンブリードアウト性の潤滑
樹脂被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 6/44 391 G02B 6/44 391 H01B 7/17 H01B 11/00 L 7/18 H02G 1/08 H 11/00 H01B 7/18 H H02G 1/08 B (72)発明者 岡田 直樹 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H001 BB07 BB16 DD04 DD22 DD23 DD25 KK17 KK22 MM01 3B153 AA32 AA40 AA45 CC13 CC16 CC31 CC42 DD22 DD30 FF35 FF40 GG40 4F100 AH03H AH06H AK01B AK04 AK15 AT00A CA19 DA11 EH17B EH46B GB46 JK16B 5G313 AB03 AC07 AC08 AD03 AD04 AE02 AE04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルシースの長手方向に複数条のノ
    ンブリードアウト性の潤滑樹脂被覆層が適宜間隔で帯状
    に設けられていることを特徴とする低摩擦シースケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記ノンブリードアウト性の潤滑樹脂被
    覆層が押出成形により設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の低摩擦シースケーブル。
  3. 【請求項3】 前記ノンブリードアウト性の潤滑樹脂被
    覆層が塗布により設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の低摩擦シースケーブル。
  4. 【請求項4】 前記ケーブルシースが光ケーブルシース
    であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の低摩
    擦シースケーブル。
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