JP2002313153A - 通信ケーブル - Google Patents
通信ケーブルInfo
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- JP2002313153A JP2002313153A JP2001109069A JP2001109069A JP2002313153A JP 2002313153 A JP2002313153 A JP 2002313153A JP 2001109069 A JP2001109069 A JP 2001109069A JP 2001109069 A JP2001109069 A JP 2001109069A JP 2002313153 A JP2002313153 A JP 2002313153A
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- sheath
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通信ケーブルを架空、地中の管路等に引き込
んで布設する際に、管路や既設のケーブルシース等に対
して摩擦抵抗を低減させる。 【解決手段】 通信ケーブルのケーブルシースにケーブ
ルシース内層と共にノンブリードアウト性潤滑性樹脂よ
り成る最外層を一括ニ層押出しで被覆する構成。
んで布設する際に、管路や既設のケーブルシース等に対
して摩擦抵抗を低減させる。 【解決手段】 通信ケーブルのケーブルシースにケーブ
ルシース内層と共にノンブリードアウト性潤滑性樹脂よ
り成る最外層を一括ニ層押出しで被覆する構成。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、架空または地中
に布設するのに好適な光ファイバケーブル、同軸ケーブ
ル、局内および構内配線用ケーブル等の通信ケーブルで
あって、特に架空、地下のケーブル布設用管路、洞道、
等に引き込んで布設される際に、ケーブル布設用管路及
び／又は管路、洞道内の既設電線ケーブル等との接触に
よる摩擦を低減させてケーブルシースの損傷を防止し、
加えて小さな牽引力で延線できる潤滑性に優れたケーブ
ルシースを具備した通信ケーブルに関するものである。
に布設するのに好適な光ファイバケーブル、同軸ケーブ
ル、局内および構内配線用ケーブル等の通信ケーブルで
あって、特に架空、地下のケーブル布設用管路、洞道、
等に引き込んで布設される際に、ケーブル布設用管路及
び／又は管路、洞道内の既設電線ケーブル等との接触に
よる摩擦を低減させてケーブルシースの損傷を防止し、
加えて小さな牽引力で延線できる潤滑性に優れたケーブ
ルシースを具備した通信ケーブルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ケーブルシースに潤滑性を持たせた光フ
ァイバケーブルとして、特開平６−９４９２６号公報、
特開平１１-１６０５４９号公報には、特定の組成を持
った潤滑性樹脂を含有した樹脂組成物からなる外部被覆
を有する光ファイバユニットが開示されている。
ァイバケーブルとして、特開平６−９４９２６号公報、
特開平１１-１６０５４９号公報には、特定の組成を持
った潤滑性樹脂を含有した樹脂組成物からなる外部被覆
を有する光ファイバユニットが開示されている。
【０００３】また、特開平１２−２４１６８９には、ニ
層構造のケーブルシースを備えた光ファイバケーブルで
あって、滑剤が添加されていない発泡層の内層と滑剤が
添加された最外層を有する光ファイバケーブルが開示さ
れている。
層構造のケーブルシースを備えた光ファイバケーブルで
あって、滑剤が添加されていない発泡層の内層と滑剤が
添加された最外層を有する光ファイバケーブルが開示さ
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】通信ケーブルのポリエ
チレン（ＨＤＰＥ，ＬＤＰＥ，Ｌ−ＬＤＰＥ等）等のケ
ーブルシースに潤滑性を持たせるために、ブリードアウ
ト性滑剤を添加したものが知られている。すなわち、ケ
ーブルシースに使用されるポリエチレン（ＨＤＰＥ，Ｌ
ＤＰＥ，Ｌ−ＬＤＰＥ等）材料は“ブリードアウト性”
と称され、樹脂中に存在する低分子良性分、例えば脂肪
酸アミド等の滑剤が添加されると、この滑剤が樹脂の表
面に染み出てきて表面にぬめりが生じ低摩擦性を帯びて
くる特性がある。
チレン（ＨＤＰＥ，ＬＤＰＥ，Ｌ−ＬＤＰＥ等）等のケ
ーブルシースに潤滑性を持たせるために、ブリードアウ
ト性滑剤を添加したものが知られている。すなわち、ケ
ーブルシースに使用されるポリエチレン（ＨＤＰＥ，Ｌ
ＤＰＥ，Ｌ−ＬＤＰＥ等）材料は“ブリードアウト性”
と称され、樹脂中に存在する低分子良性分、例えば脂肪
酸アミド等の滑剤が添加されると、この滑剤が樹脂の表
面に染み出てきて表面にぬめりが生じ低摩擦性を帯びて
くる特性がある。
【０００５】この特性を利用してケーブルの表面に潤滑
性を与えてケーブル布設時の摩擦係数を小さくして牽引
力を小さくすることが知られている。
性を与えてケーブル布設時の摩擦係数を小さくして牽引
力を小さくすることが知られている。
【０００６】しかしながら従来のブリードアウトタイプ
の滑剤を添加して低摩擦性（潤滑性）をもたせたケーブ
ルシースにおいては、その効果が安定しない。
の滑剤を添加して低摩擦性（潤滑性）をもたせたケーブ
ルシースにおいては、その効果が安定しない。
【０００７】その理由は、低分子量が樹脂表面に染み出
る（ブリードアウト）ことにより低摩擦性が付与されわ
けであるが、ケーブルを牽引して布設する際にケーブル
が管路、既設ケーブルのシース、ケーブル延線用工具類
（牽引器、ケーブル固定用ハンガ等）等に接触する。こ
のため、ケーブルシース表面にブリードアウトした滑剤
が削り取られてしまい、この結果潤滑性が損なわれて低
摩擦性が維持できなくなってしまう欠点があった。
る（ブリードアウト）ことにより低摩擦性が付与されわ
けであるが、ケーブルを牽引して布設する際にケーブル
が管路、既設ケーブルのシース、ケーブル延線用工具類
（牽引器、ケーブル固定用ハンガ等）等に接触する。こ
のため、ケーブルシース表面にブリードアウトした滑剤
が削り取られてしまい、この結果潤滑性が損なわれて低
摩擦性が維持できなくなってしまう欠点があった。
【０００８】この発明は、上記の欠点を解消しケーブル
を牽引して延線する際にケーブルが管路、既設ケーブル
のシース、ケーブル延線用工具類に接触してもケーブル
シース上のブリードアウトした“ぬめり”が脱落、損傷
することがない通信ケーブルを提供することを目的とす
る。
を牽引して延線する際にケーブルが管路、既設ケーブル
のシース、ケーブル延線用工具類に接触してもケーブル
シース上のブリードアウトした“ぬめり”が脱落、損傷
することがない通信ケーブルを提供することを目的とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明の第１の課題解
決手段は、通信ケーブルであって、そのケーブルシース
が内層と最外層を有し、この最外層は前記内層の厚さよ
りも薄く、かつノンブリードアウト性潤滑性樹脂で構成
したものである。
決手段は、通信ケーブルであって、そのケーブルシース
が内層と最外層を有し、この最外層は前記内層の厚さよ
りも薄く、かつノンブリードアウト性潤滑性樹脂で構成
したものである。
【００１０】また、第２の課題解決手段は、前記のノン
ブリードアウト性潤滑性樹脂が少なくともシリコーン分
散ポリエチレン、フッ素樹脂分散ポリエチレン、シリコ
ーングラフトポリエチレン、フッ素樹脂のいずれかひと
つの樹脂を主成分としたものである。
ブリードアウト性潤滑性樹脂が少なくともシリコーン分
散ポリエチレン、フッ素樹脂分散ポリエチレン、シリコ
ーングラフトポリエチレン、フッ素樹脂のいずれかひと
つの樹脂を主成分としたものである。
【００１１】第３の課題解決手段は、前記ケーブルシー
スの最外層と内層とが同時一括押出し成形された構成と
したものである。
スの最外層と内層とが同時一括押出し成形された構成と
したものである。
【００１２】第１の課題解決手段による作用は、ノンブ
リードアウト性潤滑性樹脂の存在により、ケーブル布設
時における管路、既設ケーブル、牽引機械等との摩擦が
低減されてケーブルの磨耗損傷が抑えられる。加えて、
ノンブリードアウト性潤滑性樹脂製最外層の厚さを薄く
したのでコストメリットに優れる。
リードアウト性潤滑性樹脂の存在により、ケーブル布設
時における管路、既設ケーブル、牽引機械等との摩擦が
低減されてケーブルの磨耗損傷が抑えられる。加えて、
ノンブリードアウト性潤滑性樹脂製最外層の厚さを薄く
したのでコストメリットに優れる。
【００１３】第２の課題解決手段による作用は、ブリー
ドアウトしないのでケーブル牽引時に滑剤が牽引装置の
滑車等に溜まって牽引障害を起こすことが無い。
ドアウトしないのでケーブル牽引時に滑剤が牽引装置の
滑車等に溜まって牽引障害を起こすことが無い。
【００１４】第３の課題解決手段による作用は、ケーブ
ルシースの内層と最外層が同時一括押出し成形されるの
で両者が完全一体化するので、ケーブル延線時に最外層
が剥離、脱落するおそれが無い。また、内層と最外層が
同時に成形されるので製造が容易である。
ルシースの内層と最外層が同時一括押出し成形されるの
で両者が完全一体化するので、ケーブル延線時に最外層
が剥離、脱落するおそれが無い。また、内層と最外層が
同時に成形されるので製造が容易である。
【００１５】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態とし
て一実施例を図面について説明する。
て一実施例を図面について説明する。
【００１６】図１はこの発明の一実施例を示すものであ
って、通信ケーブル１は、例えばテープスロット型光フ
ァイバケーブルであって次のように構成される。
って、通信ケーブル１は、例えばテープスロット型光フ
ァイバケーブルであって次のように構成される。
【００１７】すなわち、中心部にテンションメンバ２を
具備した長尺の丸棒状を呈するプラスチック製スロット
３はその表面に螺旋状あるいは左右交互に反転する波型
の溝４が形成されている。そして、この溝内に複数枚の
光ファイバテープ心線５が積層され収納されている。
具備した長尺の丸棒状を呈するプラスチック製スロット
３はその表面に螺旋状あるいは左右交互に反転する波型
の溝４が形成されている。そして、この溝内に複数枚の
光ファイバテープ心線５が積層され収納されている。
【００１８】さらに、前記スロット３の外側には抑え巻
きテープ６が巻きつけられ溝４内の光ファイバテープ心
線を保護している。これらの外側には、さらにケーブル
シース１０が押出し成形されている。このケーブルシー
ス１０は熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン系樹脂（Ｈ
ＤＰＥ，ＬＤＰＥ，Ｌ−ＬＤＰＥ等）であって厚さが例
えば略１０ｍｍ〜３０ｍｍの充実した内層２０とこの内
層２０の外側の最外層３０とから構成され、最外層３０
の厚さは例えば略０．１ｍｍ〜２．０ｍｍであり、両者
は同時に一括してニ層に押出し成形される。
きテープ６が巻きつけられ溝４内の光ファイバテープ心
線を保護している。これらの外側には、さらにケーブル
シース１０が押出し成形されている。このケーブルシー
ス１０は熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン系樹脂（Ｈ
ＤＰＥ，ＬＤＰＥ，Ｌ−ＬＤＰＥ等）であって厚さが例
えば略１０ｍｍ〜３０ｍｍの充実した内層２０とこの内
層２０の外側の最外層３０とから構成され、最外層３０
の厚さは例えば略０．１ｍｍ〜２．０ｍｍであり、両者
は同時に一括してニ層に押出し成形される。
【００１９】なお、内層２０自体の構成は単一の充実層
あるいは複数の充実層であっても良い。
あるいは複数の充実層であっても良い。
【００２０】そして前記最外層３０は、ノンブリードア
ウト性潤滑性樹脂、例えば、シリコーン分散ポリエチレ
ン、フッ素樹脂分散ポリエチレン、シリコーングラフト
ポリエチレン、フッ素樹脂の少なくともいずれかひとつ
の樹脂を主成分とする樹脂で構成される。
ウト性潤滑性樹脂、例えば、シリコーン分散ポリエチレ
ン、フッ素樹脂分散ポリエチレン、シリコーングラフト
ポリエチレン、フッ素樹脂の少なくともいずれかひとつ
の樹脂を主成分とする樹脂で構成される。
【００２１】これ等は、強度に優れ表面が滑らかな樹脂
であってその表面の滑らかさが長期にわたって持続し、
さらに押出し成形加工によって、被覆層を成する際の押
し出し特性に優れるものである。
であってその表面の滑らかさが長期にわたって持続し、
さらに押出し成形加工によって、被覆層を成する際の押
し出し特性に優れるものである。
【００２２】ここでノンブリードアウト性潤滑性樹脂と
は、樹脂中に存在する低分子量成分、例えば脂肪酸アミ
ドなどの滑剤、老化防止剤等が樹脂の表面に経時的に染
み出る、いわゆるブリードアウトが生じない性質をい
う。
は、樹脂中に存在する低分子量成分、例えば脂肪酸アミ
ドなどの滑剤、老化防止剤等が樹脂の表面に経時的に染
み出る、いわゆるブリードアウトが生じない性質をい
う。
【００２３】ここで、前記シリコーン分散ポリエチレン
はポリエチレン中にシリコーン樹脂が均一に分散してい
るものである。シリコーン樹脂としては特に制限はない
が平均分子量が１０万以上、好ましくは３０万〜５００
万のものが好適であり、また有機基としてはメチル基、
フェニル基、その他クロルフェニル基、ビニル基、カル
ボキシル基等を有しているものが好ましい。
はポリエチレン中にシリコーン樹脂が均一に分散してい
るものである。シリコーン樹脂としては特に制限はない
が平均分子量が１０万以上、好ましくは３０万〜５００
万のものが好適であり、また有機基としてはメチル基、
フェニル基、その他クロルフェニル基、ビニル基、カル
ボキシル基等を有しているものが好ましい。
【００２４】平均分子量が１０万未満では、分散性が悪
くなり所期の目的の滑り性が得られない場合がある。
くなり所期の目的の滑り性が得られない場合がある。
【００２５】さらに、前記フッ素樹脂分散ポリエチレン
としては粒径１０μｍ〜１００μｍのポリテトラフルオ
ロエチレン等のフッ素樹脂粉末をポリエチレン中に１〜
１０重量％程度、分散させたものが好ましい。
としては粒径１０μｍ〜１００μｍのポリテトラフルオ
ロエチレン等のフッ素樹脂粉末をポリエチレン中に１〜
１０重量％程度、分散させたものが好ましい。
【００２６】なお前述の例においては、通信ケーブルと
して光ファイバケーブルについて説明したが通信ケーブ
ルとしてその他、多条にわたって布設されるＣＡＴＶ等
に用いられる同軸ケーブル、電話局の局内、構内の配線
ケーブル等にも有効である。
して光ファイバケーブルについて説明したが通信ケーブ
ルとしてその他、多条にわたって布設されるＣＡＴＶ等
に用いられる同軸ケーブル、電話局の局内、構内の配線
ケーブル等にも有効である。
【００２７】
【発明の効果】摩擦係数の低減効果ケーブルシースの最
外層をノンブリードアウト潤滑性樹脂で構成したも
の、ポリエチレンで構成したもの、ブリードアウト
性樹脂で構成したものをそれぞれ実際の硬化ＰＶＣ製ケ
ーブル管路に牽引して引き込み、そのときの摩擦係数を
測定した。その結果を表１に示す。
外層をノンブリードアウト潤滑性樹脂で構成したも
の、ポリエチレンで構成したもの、ブリードアウト
性樹脂で構成したものをそれぞれ実際の硬化ＰＶＣ製ケ
ーブル管路に牽引して引き込み、そのときの摩擦係数を
測定した。その結果を表１に示す。
【００２８】なおこのとき、各ケーブルの最外層をアル
コール、油脂等でそれぞれの表面を清浄化した場合にお
ける摩擦係数についても併せて測定して比較した。
コール、油脂等でそれぞれの表面を清浄化した場合にお
ける摩擦係数についても併せて測定して比較した。
【００２９】これによれば、本発明による最外層の摩擦
係数は従来のブリードアウト性樹脂と同等の摩擦係数を
示す。さらにアルコール、油脂等で清浄処理した場合
は、ポリエチレン製の最外層およびブリードアウト性樹
脂製の最外層を有するケーブルシースの摩擦係数は損な
われて、その数値が大きくなることが理解される。
係数は従来のブリードアウト性樹脂と同等の摩擦係数を
示す。さらにアルコール、油脂等で清浄処理した場合
は、ポリエチレン製の最外層およびブリードアウト性樹
脂製の最外層を有するケーブルシースの摩擦係数は損な
われて、その数値が大きくなることが理解される。
【００３０】
【表１】 ※ 光ファイバケーブルの牽引張力T、ケーブル管路
内のケーブル重量Wとし、T＝μWの関係式から摩擦係数
μを求めた。
内のケーブル重量Wとし、T＝μWの関係式から摩擦係数
μを求めた。
【００３１】低擦損特性効果図２に示す試験方法で“し
ごき”試験を実施した。比較サンプルは上記のサンプル
と同じ３種類のケーブルを使用した。この“しごき”試
験方法は次ぎの通りである。すなわち、試料ケーブルＡ
として光ファイバケーブルを使用しこのケーブルを１５
０ｋｇｆの張力下で、両端が固定されたケーブルＢに対
して角度（α）が５゜で接触させる。次に、上記の状態
のまま試料ケーブルＡを一方のＸ方向に１ｍ移動させ続
いて他方のY方向に１ｍ移動させるように繰り返して往
復移動させ、試料ケーブルAと固定ケーブルBとを摩擦接
触させた。 このように摩擦させながら試料ケーブルを
移動させた総移動距離を“延べしごき長さ”L（ｍ）と
し、この長さＬを１００ｍ、２００ｍ、５００ｍ、１０
００ｍの４種類について試験を行い、固定ケーブルＢの
シースが削り取られた深さを測定した。 これについて
四段階の評価を行いその結果を表２に示す。
ごき”試験を実施した。比較サンプルは上記のサンプル
と同じ３種類のケーブルを使用した。この“しごき”試
験方法は次ぎの通りである。すなわち、試料ケーブルＡ
として光ファイバケーブルを使用しこのケーブルを１５
０ｋｇｆの張力下で、両端が固定されたケーブルＢに対
して角度（α）が５゜で接触させる。次に、上記の状態
のまま試料ケーブルＡを一方のＸ方向に１ｍ移動させ続
いて他方のY方向に１ｍ移動させるように繰り返して往
復移動させ、試料ケーブルAと固定ケーブルBとを摩擦接
触させた。 このように摩擦させながら試料ケーブルを
移動させた総移動距離を“延べしごき長さ”L（ｍ）と
し、この長さＬを１００ｍ、２００ｍ、５００ｍ、１０
００ｍの４種類について試験を行い、固定ケーブルＢの
シースが削り取られた深さを測定した。 これについて
四段階の評価を行いその結果を表２に示す。
【００３２】
【表２】 ◎：0〜0.5ｍｍ以下 △：0.5〜1.0ｍｍ以下 ▲：1.0〜2.0ｍｍ以下 ×：2以上（ケーブルコア露出） 上記の結果から、通信ケーブルシースの最外層にノンブ
リードアウト性潤滑樹脂被覆を設けたケーブルの場合、
延べしごき長さＬが１０００ｍの場合でも固定ケーブル
のケーブルコア露出が見られず、シースの磨耗損傷を抑
制することが出来ることを確認できた。
リードアウト性潤滑樹脂被覆を設けたケーブルの場合、
延べしごき長さＬが１０００ｍの場合でも固定ケーブル
のケーブルコア露出が見られず、シースの磨耗損傷を抑
制することが出来ることを確認できた。
【００３３】最外層の剥離および脱落防止効果前記ノン
ブリードアウト性潤滑樹脂被覆の最外層を内層の外側に
設ける方法の違いによるケーブルシースの内層と最外層
との剥離および脱落状況について試験を行った。サンプ
ルは前記ノンブリードアウト性潤滑樹脂被覆の最外層と
ポリエチレン製内層とを同時一括二層押出しした成形品
と、ポリエチレン製内層を予め押出し成形を行い、次い
でこの内層の外側に最外層を押出し成形した製品であ
り、試験方法は前記図２に示した試験方法と同じ試験方
法である。その試験結果を表３に示す。
ブリードアウト性潤滑樹脂被覆の最外層を内層の外側に
設ける方法の違いによるケーブルシースの内層と最外層
との剥離および脱落状況について試験を行った。サンプ
ルは前記ノンブリードアウト性潤滑樹脂被覆の最外層と
ポリエチレン製内層とを同時一括二層押出しした成形品
と、ポリエチレン製内層を予め押出し成形を行い、次い
でこの内層の外側に最外層を押出し成形した製品であ
り、試験方法は前記図２に示した試験方法と同じ試験方
法である。その試験結果を表３に示す。
【００３４】
【表３】 ◎：異常なし △：層間に剥離アリ ▲：最外層にシワの発生 ×：最外層損傷 防沫および気密特性効果試験 本発明に係るケーブルにケーブル接続用クロージャを取
り付け、防沫特性および気密特性効果について試験を行
った。試験方法は下記のとおりである。
り付け、防沫特性および気密特性効果について試験を行
った。試験方法は下記のとおりである。
【００３５】（ａ）防沫特性試験 使用したクロージャ：Ａ型Ｏクロージャ 試験方法：ケーブルにクロージャを気密に取り付けた
後、JIS C 0920(保護等級 ３級：防水形)と同等の試験方法で試験を行い、浸水の
有無を確認する。
後、JIS C 0920(保護等級 ３級：防水形)と同等の試験方法で試験を行い、浸水の
有無を確認する。
【００３６】（ｂ）気密特性試験 使用したクロージャ：AU-128型クロージャ 試験方法：ケーブルにクロージャを気密に取り付けた
後、クロージャに９８，０００Pa｛１．０ｋｇｆ／ｃｍ
２｝の内圧で空気を封入してヒートサイクルを行いガス
漏れの有無を確認する。なお、ヒートサイクルの諸条件
は下記の通り。
後、クロージャに９８，０００Pa｛１．０ｋｇｆ／ｃｍ
２｝の内圧で空気を封入してヒートサイクルを行いガス
漏れの有無を確認する。なお、ヒートサイクルの諸条件
は下記の通り。
【００３７】ヒートサイクルの温度範囲：−２０℃〜＋
６０℃ サイクル： ２〜３サイクル／日、 回数：１００回 上記の試験を行った結果を表４に示す。
６０℃ サイクル： ２〜３サイクル／日、 回数：１００回 上記の試験を行った結果を表４に示す。
【００３８】
【表４】 この試験結果によれば、従来のケーブルと同様にクロー
ジャに対する防沫性および気密性が確保できることが確
認できた。
ジャに対する防沫性および気密性が確保できることが確
認できた。
【図１】図１は、この発明による通信ケーブルの一例を
示す横断面図
示す横断面図
【図２】図２は、ケーブルのしごき試験方法を示す説明
図
図
１---通信ケーブル、１０---ケーブルシース、２０---
ケーブルシース内層、３０---ケーブルシース外層
ケーブルシース内層、３０---ケーブルシース外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 直樹 東京都江東区木場１−５−１ 株式会社フ ジクラ内 (72)発明者 佐野 章 東京都江東区木場１−５−１ 株式会社フ ジクラ内 Ｆターム(参考） 2H001 BB09 BB10 BB16 DD04 KK17 KK22 MM04 5G313 AA01 AA05 AB03 AC07 AD03 AE06 5G319 AA05
Claims (3)
- 【請求項１】 ケーブルシース１０が内層２０と最外層
３０を有し、この最外層は前記内層の厚さよりも薄く、
かつノンブリードアウト性潤滑性樹脂で構成されている
ことを特徴とする通信ケーブル。 - 【請求項２】 前記ノンブリードアウト性潤滑性樹脂
は、シリコーン分散ポリエチレン、フッ素樹脂分散ポリ
エチレン、シリコーングラフトポリエチレン、フッ素樹
脂のいずれかひとつの樹脂を主成分とする請求項１記載
の通信ケーブル。 - 【請求項３】 前記ケーブルシース１０の内層２０と最
外層３０とが同時一括押出し成形されて成る請求項１な
いし請求項２記載の通信ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001109069A JP2002313153A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 通信ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001109069A JP2002313153A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 通信ケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002313153A true JP2002313153A (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=18961082
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001109069A Pending JP2002313153A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 通信ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002313153A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008180827A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバケーブル |
| JP2011033744A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ケーブル |
| JP2012053484A (ja) * | 2008-11-18 | 2012-03-15 | Fujikura Ltd | 光ファイバケーブル |
| US9431152B2 (en) | 2004-09-28 | 2016-08-30 | Southwire Company, Llc | Method of manufacturing electrical cable, and resulting product, with reduced required installation pulling force |
| US10023740B2 (en) | 2009-03-18 | 2018-07-17 | Southwire Company, Llc | Electrical cable having crosslinked insulation with internal pulling lubricant |
| US10431350B1 (en) | 2015-02-12 | 2019-10-01 | Southwire Company, Llc | Non-circular electrical cable having a reduced pulling force |
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