JP2002301518A - 車体フレーム修正機 - Google Patents

車体フレーム修正機

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JP2002301518A
JP2002301518A JP2001103808A JP2001103808A JP2002301518A JP 2002301518 A JP2002301518 A JP 2002301518A JP 2001103808 A JP2001103808 A JP 2001103808A JP 2001103808 A JP2001103808 A JP 2001103808A JP 2002301518 A JP2002301518 A JP 2002301518A
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frame
body frame
cylinder
vehicle body
floor
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JP2001103808A
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Takichi Nakano
太吉 中野
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D1/00Straightening, restoring form or removing local distortions of sheet metal or specific articles made therefrom; Stretching sheet metal combined with rolling
    • B21D1/14Straightening frame structures

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑に変形したフレームなどを効率良く修正
することができ、作業性にも優れた車体フレーム修正機
を提供する。 【解決手段】 車体フレーム修正機1は、変形した車体
フレーム40を装入可能な枠状体2と、枠状体2の天井
面、床面および内側面に配置され各々の面方向に移動可
能な複数の天井シリンダ7、床面シリンダ10および側
面シリンダ9などを備え、側面シリンダ9の加圧方向を
変更するための傾動機構を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通事故などで変
形した自動車のフレームやボディなどを修正する車体フ
レーム修正機に関する。
【0002】
【従来の技術】交通事故などで変形した自動車のフレー
ムやボディを修正する装置として、例えば、特開昭47
−14850号公報、特開昭50―37143号公報、
特開昭51−118235号公報、特開昭54―172
38号公報、特開昭55―55221号公報にフレーム
修正機が開示されている。
【0003】これらのフレーム修正機は、チェーンや専
用の支持部材を用いてフレームやボディを固定する方式
であるため、広い作業スペースを必要とし、これらの固
定作業および修正完了後の離脱作業に多大な労力と時間
とが費やされていた。
【0004】また、修正作業を行う場合、スプリングバ
ックを考慮して変形部分に力を加えなければならないの
で、正確な修正を行うには高度の熟練を要するだけでな
く、力の掛け過ぎでフレームなどを損傷したり、修正不
要個所を変形させたりすることがあった。さらに、修正
作業中、フレームなどを引っ張っているチェーンが離脱
したり、過負荷によってチェーンが破断したりして、重
大事故を引き起こすおそれがあった。
【0005】本発明者は、これらの問題を解決し、自動
車のフレームなどの修正作業を短時間で正確かつ安全に
行うことができ、スペースの有効活用をも図ることが可
能な車体フレーム修正機を開発し、特開2000−20
3395号公報において開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に開示してい
る車体フレーム修正機において、枠状体の内側面に配置
された加圧装置は面方向に移動可能であるが、加圧方向
が限定されているため、複雑な形状に変形したフレーム
などを修正する際、力を加えるべき個所を正確な方向に
加圧することが困難な場合があり、作業性が阻害されて
いる。
【0007】また、前記車体フレーム修正機において、
枠状体の天井面に配置されている加圧装置の移動範囲が
枠状体の前半部分に限られているため、長尺のフレーム
などを修正する場合、フレームを移動させながら、複数
工程に分けて修正作業を行わなければならないことがあ
り、作業効率を低下させる要因となっている。
【0008】本発明は、前記車体フレーム修正機の改良
に係るものであり、複雑に変形したフレームなどを効率
良く修正することができ、作業性にも優れた車体フレー
ム修正機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車体フレーム修
正機は、車体フレームを装入可能な枠状体と、前記枠状
体の天井面、床面および内側面に配置され各々の面方向
に移動可能な複数の車体フレーム修正用の加圧装置とを
備え、前記枠状体の内側面に配置された前記加圧装置の
加圧方向を変更するための傾動機構を設けたことを特徴
とする。
【0010】このような構成とすることにより、枠状体
内に装入された車体フレームに対して、枠状体内側面に
配置された加圧装置を傾斜させて加圧することが可能と
なるため、複雑に変形したフレームなどを効率良く修正
することができ、作業性も向上する。
【0011】前記傾動機構として、前記枠状体側面に立
設され水平方向に移動可能な支柱に沿って昇降可能な蝶
番部材と、前記蝶番部材に設けられた加圧装置取付具
と、前記加圧装置取付具を一定姿勢に固定する係脱可能
な係止手段とを設けることにより、加圧装置取付具に取
り付けられた加圧装置は、枠状体の内側面に沿って水平
移動可能かつ昇降可能であって傾斜姿勢に固定可能とな
るため、傾斜方向の加圧作業を正確かつ安全に行うこと
ができるようになる。
【0012】前記枠状体の天井面に配置された車体フレ
ーム加圧装置を、前記天井面の全体に渡って移動させる
移動機構を設けることにより、天井面の任意の位置から
加圧作業を行うことが可能となり、作業範囲が拡がるの
で、比較的大型の車体フレームに対する作業性が向上す
る。
【0013】前記移動機構として、前記枠状体の天井面
に配置されたレール部材と、前記レール部材と直交する
方向に配置され前記レール部材に沿って移動可能な梁部
材と、前記梁部材に沿って移動可能な加圧装置取付具と
を設けることにより、加圧装置を天井面の任意の位置に
セットし、加圧作業中の加圧装置の反力を確実に支持す
ることが可能となるため、作業性および作業効率がさら
に向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図9は本発明の実施の形態
である車体フレーム修正機を示す図である。図1〜図5
に示すように、本実施形態の車体フレーム修正機1は、
鋼材を組み合わせて形成された枠状体2と、枠状体2内
に配置された車体フレーム持ち上げ用のフレーム昇降装
置3と、昇降装置3の操作ボックス3aと、枠状体2の
前後左右4ヵ所に配置された車輪4,5と、車輪昇降用
シリンダ4a,5aと、車輪4の操舵用シリンダ4b
と、車輪5の駆動用モータ5bと、枠状体2内に装入さ
れた車体フレームに加圧するため天井面に配置された複
数の天井シリンダ7および垂下シリンダ8と、左右内側
面に配置された複数の側面シリンダ9と、床面に配置さ
れた複数の床面シリンダ10とを備えている。
【0015】また、枠状体2の前方寄りの左右内側面に
は、昇降シリンダ11によって昇降可能な反力支持部材
12が配置され、フレーム昇降装置3、車輪昇降用シリ
ンダ4a,5a、操舵用シリンダ4b、天井シリンダ
7、垂下シリンダ8、側面シリンダ9、床面シリンダ1
0および昇降シリンダ11などを作動させるための油圧
発生装置13が枠状体2に着脱可能に設けられている。
なお、本実施形態においてシリンダは全て加圧装置とし
ての油圧シリンダを表わしている。
【0016】天井面の左右にはその長手方向に沿って2
本の天井レール14が配置され、天井レール14と直交
する4本の梁部材15が天井レール14に沿って前後方
向に移動可能に配置され、4本の梁部材15にはそれぞ
れ長手方向に沿って移動可能なスライド部材16が取り
付けられ、各スライド部材16に天井シリンダ7または
垂下シリンダ8が取り付けられているため、天井シリン
ダ7および垂下シリンダ8は天井面全体に渡って前後左
右に移動可能である。
【0017】また、垂下シリンダ8は、上下端にユニバ
ーサルジョイント(図示せず)を備えた昇降シリンダ1
7を介してスライド部材16に取り付けられているた
め、昇降、回動、揺動、傾動自在であり、垂下シリンダ
8の加圧位置や加圧方向などを任意に定めることができ
る。したがって、後述するように、変形した車体フレー
ムの修正作業を行う場合、そのサイズや形状、変形状態
に対応した適切な位置を適切な方向から加圧して、正確
な修正を行うことができる。
【0018】また、枠状体2の天井面の前方部分には横
断方向に2本の横架レール18が配置され、これらの横
架レール18と直交するとともに横架レール18に添っ
て移動可能な2本のスライドレール19が設けられ、ス
ライドレール19の下面にはその長手方向に移動可能な
スライド部材20が取り付けられている。スライド部材
20はスライド部材16と同様、加圧シリンダなどの取
付具として機能する。
【0019】梁部材15、スライドレール19、スライ
ド部材16,20は、天井シリンダ7および垂下シリン
ダ8などを使用していないときは自由に移動可能である
が、天井シリンダ7の伸展などによって上方反力が加わ
るとその位置で自動的に固定するロック機構を設けてい
るため、修正作業中に勝手に移動することがなく、上方
反力が解除されると再び移動可能となる。
【0020】また、図3に示すように、枠状体2の床面
には、水平支持部材21が着脱可能かつ床面に沿って移
動可能に取り付けられ、水平支持部材21の上面にも床
面シリンダ10と同様の補助シリンダ10aが装着され
ており、床面シリンダ10と同様の支持作業、加圧作業
を行うことができる。補助シリンダ10aは、水平支持
部材21の長手方向に沿って移動可能であるため、床面
シリンダ10の移動範囲外における支持、加圧作業も行
うことができる。
【0021】側面シリンダ9は、図6に示すように、枠
状体2の左右両側面に4本ずつ立設された水平方向に移
動可能なH形鋼製の支柱22に沿ってそれぞれ昇降可能
に取り付けられている。支柱22は、水平に配置された
上下2段の側面レール29および側面部材30との間に
配置され、支柱22が円滑に水平移動できるようにする
ため、その外側面に、側面レール29上面に沿って回動
するキャスタ31を設けている。
【0022】図7〜図9に示すように、支柱22には、
その長手方向に沿って昇降可能な蝶番部材23が装着さ
れているが、支柱22の上下2箇所にそれぞれ支柱22
を挟むように一対の支持板25,26が固定され、支持
板25,26の対向面にそれぞれガイドレール32が配
置され、蝶番部材23の上部プレート23aに固着され
たスライド部材23sが支柱22とガイドレール32と
の隙間にスライド可能に係合され、枠状体2の中心方向
へ傾動可能な蝶番部材23の下部プレート23bにシリ
ンダ取付具24が固定されている。
【0023】支持板25,26に設けられた複数の係止
孔27のいずれかに係止ピン28を挿通させてシリンダ
取付具24の下面を支えることによって、図6に示すよ
うに、シリンダ取付具24を水平状態または傾斜状態に
保つことができる。したがって、シリンダ取付具24と
同軸上に装着される側面シリンダ9の加圧方向を水平状
態または傾斜状態に設定することができる。
【0024】床面シリンダ10は、図3〜図5に示すよ
うに、枠状体2の床面に配置され、床面に沿って左右方
向へ移動可能な6本の床レール33にそれぞれスライド
部材34を介して取り付けられているため、床面の前後
左右方向に移動可能である。また、床面シリンダ10
は、その下端部に形成された雌ねじ部を、スライド部材
34に形成された雄ねじ部に螺合させることによってス
ライド部材34に固定されているため、スライド部材3
4に着脱自在であり、床面シリンダ10のみの交換も可
能である。床レール33およびスライド部材34は、床
面シリンダ10の不使用時は自由に移動可能であるが、
床面シリンダ10の伸展などによって下方反力が加わる
と、その位置で自動的に固定するロック機構が設けられ
ているため、作業中に勝手に移動することがなく、下方
反力が解除されると、再び移動可能となる。
【0025】また、図1に示すように、後述するチェー
ン37を係止するための補助具として、枠状体2の側面
に立設された円柱35には複数の係止具36が取り付け
られている。係止具36は円柱35に沿って昇降可能で
あり、係止ねじ42によって円柱35の任意の位置に固
定可能である。
【0026】また、図1、図5に示すように、枠状体2
の背面の左右両端の支柱38には、高さの異なる複数の
係合孔38aが形成され、これらの係合孔38aのいず
れかを選択してH形鋼製の水平バー材39が着脱可能に
取り付けられる。この水平バー材39には、チェーン3
7を係止することのできる複数の係止具46が取り付け
られ、これらの係止具46は水平バー材39の長手方向
に移動可能である。水平バー材39および係止具46
は、前述した円柱35および係止具36と同様、チェー
ン37の係止手段として機能する。
【0027】また、天井シリンダ7、垂下シリンダ8、
側面シリンダ9、床面シリンダ10などは、油圧発生装
置13によって作動するオイルシリンダを内蔵してお
り、その先端ねじ部に、修正すべき車体フレームの一部
と合致する形状の様々な係合用アタッチメントを装着す
ることができる。
【0028】垂下シリンダ8を昇降させる昇降シリンダ
17、反力支持部材12を昇降させる昇降シリンダ11
も油圧発生装置13で作動するオイルシリンダである
が、天井シリンダ7などを作動させるオイルシリンダよ
り動作ストロークが大であり、垂下シリンダ8、反力支
持部材12を広範囲に渡って昇降させることができる。
なお、車体フレーム修正機1の操作は油圧発生装置13
の操作ボックス13aで行うことができる。
【0029】次に、図10〜図12を参照して、車体フ
レーム修正機1を用いた修正作業について説明する。図
10に示すように、交通事故などで変形した車体フレー
ム40を枠状体2の正面または背面から枠状体2内に装
入し、その前方部分を床面シリンダ10上に載置すると
ともに、後方部分の左右を、係止具36係止したチェー
ン37によって保持する。そして、内側面から突出させ
た3個の側面シリンダ9に装着された係合用アタッチメ
ント41の先端部を車体フレーム40の変形部分に当接
させる。これによって、車体フレーム40、床面シリン
ダ10、側面シリンダ9およびチェーン37などは図1
1および図12に示すような状態となる。
【0030】このような状態において、3個の側面シリ
ンダ9を連係的に作動させ、車体フレーム40の変形部
分3ヶ所を徐々に加圧して塑性変形させていくことによ
り、変形していた車体フレーム40を元の形状に復元さ
せることができる。車体フレーム40の修正完了後、側
面シリンダ9およびチェーン37などを離脱させれば枠
状体2から車体フレーム40を取り出すことができる。
【0031】車体フレーム修正機1を用いた修正作業で
は、車体フレーム40の異なる3ヶ所を同時に加圧する
ので、修正作業中に、がたつきやぐらつきなどが発生せ
ず、常に安定した状態で加圧力を加えることが可能であ
り、修正作業を短時間で正確かつ安全に行うことができ
る。また、車体フレーム40の変形部分およびその近傍
を直接的に加圧しながら修正を行うので、スプリングバ
ックが極めて小さく、高度の熟練者でなくても正確な修
正を行うことができるほか、枠状体2内において全ての
修正作業が行えるので、スペースの有効活用も図ること
ができる。
【0032】床面シリンダ10、側面シリンダ9および
チェーン37の係止具36などは、それぞれ移動可能で
あるため、車体フレーム40のサイズや変形状態に応じ
て適切な位置にセッティングすることにより、的確な修
正作業を行うことができる。また、側面シリンダ9の加
圧位置、加圧方向は、支持板25,26の複数の係止孔
27のうちのいずれかを選択して係止ピン28を挿通す
ることによって変更可能であり、車体フレーム40の変
形状態が複雑であって、斜め方向からの加圧を必要とす
る場合であっても的確に対処することができるため、作
業性に優れ、作業効率も高い。
【0033】次に、図13〜図15を参照して、車体フ
レーム修正機1を用いた他の修正作業について説明す
る。比較的広範囲に渡って複雑に変形している車体フレ
ーム43を修正する場合、側面シリンダ9だけでなく垂
下シリンダ8も用いて修正作業を行う。図13に示すよ
うに、車体フレーム43の変形状態に応じて、側面シリ
ンダ9、垂下シリンダ8をそれぞれ適切な位置まで移動
させ、係合用アタッチメント41などを装着し、その先
端部を車体フレーム43の変形部分やその近傍に当接さ
せる。このとき、最前方に位置する垂下シリンダ17の
反力を支えるため垂下シリンダ8の基端部を反力支持部
材12に当接させる。
【0034】この状態において、側面シリンダ9、垂下
シリンダ8を作動させて変形部分などを徐々に加圧して
いけば、車体フレーム43を元の形状に復元させること
ができる。この場合も、側面シリンダ9、垂下シリンダ
8を全て同時に作動させるのではなく、車体フレーム4
3の異なる3ヶ所を一工程で順次加圧しながら修正して
いくことが望ましい。なお、加圧によって車体フレーム
43が内側に凹むおそれがある場合、垂下シリンダ8の
いずれかを車体フレーム43の内側に配置し、適切な長
さの延長用アタッチメント44を用いて車体フレーム4
3を内側から支えることによって変形を防止することが
できる。
【0035】次に、図15を参照して、車体フレーム修
正機1を用いた他の修正作業について説明する。上下方
向に変形している車体フレーム45を修正する場合、枠
状体2の内部に装入した車体フレーム45を、その変形
部分が2個の床面シリンダ10間に位置するようにして
床面シリンダ10上に載置し、天井シリンダ7で変形部
分を加圧することによって、変形部分を元の形状に復元
させる。この場合も、車体フレームの異なる3ヶ所を同
時に加圧するので、修正作業中にがたつきやぐらつきな
どが発生せず、常に安定した状態で加圧力を加えること
が可能であり、修正作業を短時間で正確かつ安全に行う
ことができる。
【0036】本実施形態の車体フレーム修正機1におい
ては、油圧発生装置13が枠状体2に着脱可能であり、
油圧発生装置13を枠状体2から離脱させ、他のオイル
シリンダ方式の加圧装置などと組み合わせて使用するこ
とも可能である。
【0037】また、車輪昇降用シリンダ4a,5aを用
いて車輪4,5を下降、着地させるとともに枠状体2を
地面から浮かせた後、駆動用モータ5bで車輪5を回転
させながら操舵用シリンダ4bで車輪4を操舵すること
により、車体フレーム修正機1全体を任意の方向へ走行
させることができるので、作業場所までの移動、作業場
への搬入、枠状体2内部への車体フレームの装入作業、
不稼働時の格納場所までの移動などが容易となる。ま
た、停止後、車輪昇降用シリンダ4a,5aを用いて車
輪4,5を上昇させれば、枠状体2は地面に着地すると
ともに、車輪4,5は枠状体2内に格納される。
【0038】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0039】(1)車体フレームを装入可能な枠状体
と、この枠状体の天井面、床面および内側面に配置され
各々の面方向に移動可能な複数の車体フレーム修正用の
加圧装置とを備え、枠状体の内側面に配置された加圧装
置の加圧方向を変更するための傾動機構を設けたことに
より、枠状体側面からの傾斜加圧が可能となるため、複
雑に変形したフレームなどを効率良く修正することがで
き、作業性も向上する。
【0040】(2)前記傾動機構として、枠状体側面に
立設され水平方向に移動可能な支柱に沿って昇降可能な
蝶番部材と、蝶番部材に設けられた加圧装置取付具と、
加圧装置取付具を一定姿勢に固定する係脱可能な係止手
段とを設けることにより、傾斜方向の加圧作業を正確か
つ安全に行うことができるようになる。
【0041】(3)前記枠状体の天井面に配置された車
体フレーム加圧装置を、天井面全体に渡って移動させる
移動機構を設けることにより、天井面の任意の位置から
加圧作業を行うことが可能となり、作業範囲が拡がるの
で、比較的大型の車体フレームに対する作業性が向上す
る。
【0042】(4)前記移動機構として、枠状体の天井
面に配置されたレール部材と、レール部材と直交する方
向に配置されレール部材に沿って移動可能な梁部材と、
梁部材に沿って移動可能な加圧装置取付具とを設けるこ
とにより、加圧装置を天井面の任意の位置にセットし、
加圧作業中の加圧装置の反力を確実に支持することが可
能となるため、作業性および作業効率がさらに向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態である車体フレーム修正機を示す
側面図である。
【図2】 図1に示す車体フレーム修正機の一部省略平
面図である。
【図3】 図1におけるA−A線断面図である。
【図4】 図1に示す車体フレーム修正機の正面図であ
る。
【図5】 図1に示す車体フレーム修正機の背面図であ
る。
【図6】 図2におけるB−B線断面図である。
【図7】 図6に示す側面シリンダ傾動機構の正面図で
ある。
【図8】 図7におけるC−C線断面図である。
【図9】 図7におけるD−D線断面図である。
【図10】 図1の車体フレーム修正機を用いた修正作
業を示す斜視説明図である。
【図11】 図1の車体フレーム修正機を用いた修正作
業を示す平面視説明図である。
【図12】 図11におけるE−E線断面図である。
【図13】 図1の車体フレーム修正機を用いた他の修
正作業を示す平面視説明図である。
【図14】 図13におけるF−F線断面図である。
【図15】 図1の車体フレーム修正機を用いた他の修
正作業を示す側面視説明図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム修正機 2 枠状体 3 フレーム昇降装置 4,5 車輪 4a,5a 車輪昇降用シリンダ 4b 操舵用シリンダ 5b 駆動用モータ 7 天井シリンダ 8 垂下シリンダ 9 側面シリンダ 10 床面シリンダ 10a 補助シリンダ 11,17 昇降シリンダ 12 反力支持部材 13 油圧発生装置 13a 操作ボックス 14 天井レール 15 梁部材 16,20 スライド部材 18 横架レール 19 スライドレール 21 水平支持部材 22 支柱 23 蝶番部材 23a 上部プレート 23s スライド部材 23b 下部プレート 24 シリンダ取付具 25,26 支持板 27 係止孔 28 係止ピン 29 側面レール 30 側面部材 31 キャスタ 32 ガイドレール 33 床レール 34 スライド部材 35 円柱 36,46 係止具 37 チェーン 38 支柱 39 水平バー材 40,43,45 車体フレーム 41,44 係合用アタッチメント 42 係止ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームを装入可能な枠状体と、前
    記枠状体の天井面、床面および内側面に配置され各々の
    面方向に移動可能な複数の車体フレーム修正用の加圧装
    置とを備え、前記枠状体の内側面に配置された前記加圧
    装置の加圧方向を変更するための傾動機構を設けたこと
    を特徴とする車体フレーム修正機。
  2. 【請求項2】 前記傾動機構として、前記枠状体側面に
    立設され水平方向に移動可能な支柱に沿って昇降可能な
    蝶番部材と、前記蝶番部材に設けられた加圧装置取付具
    と、前記加圧装置取付具を一定姿勢に固定する係脱可能
    な係止手段とを設けた請求項1記載の車体フレーム修正
    機。
  3. 【請求項3】 前記枠状体の天井面に配置された車体フ
    レーム加圧装置を、前記天井面の全体に渡って移動させ
    る移動機構を設けた請求項1記載の車体フレーム修正
    機。
  4. 【請求項4】 前記移動機構として、前記枠状体の天井
    面に配置されたレール部材と、前記レール部材と直交す
    る方向に配置され前記レール部材に沿って移動可能な梁
    部材と、前記梁部材に沿って移動可能な加圧装置取付具
    とを設けた請求項3記載の車体フレーム修正機。
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