JP3140395B2 - トラックキャブの修理用架台 - Google Patents

トラックキャブの修理用架台

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JP3140395B2
JP3140395B2 JP09150972A JP15097297A JP3140395B2 JP 3140395 B2 JP3140395 B2 JP 3140395B2 JP 09150972 A JP09150972 A JP 09150972A JP 15097297 A JP15097297 A JP 15097297A JP 3140395 B2 JP3140395 B2 JP 3140395B2
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竹本保博
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貨物運搬用のトラック
が走行中の事故などでキャブを損傷した場合、、そのキ
ャブを車台から取り外して修理できるようにしたトラッ
クキャブの修理用架台に関し、特にキャブ全体の歪みを
矯正しつつ、その状態にして局部的な修復作業を行える
ようにしたトラックキャブの修理用架台である。
【0002】
【従来の技術】一般に、貨物運搬用のトラックは、車輪
やその駆動源などを装備した車台に運転席たるモノコッ
ク構造のキャブを別体として取り付けている。例えば、
図19のようにキャブCにはその床面に沿って車幅方向
両側に補強用として一対の突条Lが溶接してあり、その
長手方向両端部を連結部Ca,Cbとして該連結部で車
台Wの部位と連結できるようにしてある。特に、キャブ
の前部連結部Cbにボルトなどにて固定したブラケット
E1と車台の前部に固定したブラケットE2とをピンP
で結合し、またキャブCの後部連結部Caにボルトなど
にて固定した支持脚Fを車台Wの後部側にボルトなどで
結合して、エンジンの点検時などには車台Wから支持脚
Fを切り離した状態にしてピンPを支点にキャブCを前
方に旋回できるようにしてある。
【0003】ここで、従来その種のトラックが走行中の
事故などでキャブCを損傷した場合には、そのキャブC
を車台Wから取り外し、これを図20に示すように鋼材
を組み合わせただけの架台T上に設置し、その状態にし
てキャブCの陥没した部分を内側から叩き出すか、或い
はスライドハンマその他の板金加工具を用いて外側から
引き出してその変形を矯正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、局部的
に変形したキャブでは上記のような架台に設置したまま
板金加工具での修復が可能であるが、キャブの変形が著
しく全体に歪みを生じた場合には、そのキャブを架台上
に安定状態に設置できず作業上危険であるし、設置でき
たにしても全体の歪みを矯正することはできない。この
ため、全体に歪みを生じた変形の著しいキャブは修理さ
れることなく交換されているが、その交換には莫大な費
用を要して経費的な負担が嵩むという難点があった。
【0005】そこで、本発明の目的は全体が歪んでしま
ったキャブでも交換することなく修復できるようにする
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、ベースの前部と後部にそれぞれ昇降台を個
別に設け、それら昇降台は各々その両側を前記ベースに
垂設した伸縮自在な支柱で昇降可能に支持し、このうち
一方の昇降台はトラックの車台に連結される連結部を前
後両側に備えたキャブの後方支持用にして、その両側に
前記キャブの後部連結部を連結する後部支持具の取付部
を設け、また他方の昇降台は前記キャブの前方支持用に
して、その両側に前記キャブの前部連結部を連結する前
部支持具の取付部を該昇降台の上面に沿って移動可能に
設けたことを特徴とするトラックキャブの修理用架台を
提供するものである。
【0007】また、本発明はより好適な態様として、ベ
ースの前部と後部にそれぞれ昇降台を個別に設け、それ
ら昇降台は各々その両側を前記ベースに垂設した伸縮自
在な支柱で昇降可能に支持し、このうち一方の昇降台は
トラックの車台に連結される連結部を前後両側に備えた
キャブの後方支持用にして、その両側に前記キャブの後
部連結部を連結する後部支持具の取付部を設け、また他
方の昇降台は前記キャブの前方支持用にして、その上面
両側に該昇降台の上面に沿って移動可能な一対の可動軸
を並設し、それら可動軸に前記キャブの前部連結部を連
結する前部支持具の取付部を設けたことを特徴とするト
ラックキャブの修理用架台を提供するものである。
【0008】ここで、前部支持具や後部支持具として、
キャブと車台の間に介在される連結用の純正部品を利用
することもできるが、好ましくは請求項3の発明のよう
にキャブの形態に対応して、種々の前部支持具と後部支
持具を備えるようにするとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るトラッ
クキャブの修理用架台を示した斜視図である。同図にお
いて、1は本発明に係る架台のベースであり、このベー
ス1は例えば角柱状の鋼管1A,1Bを溶接などにて結
合した方形枠状に形成される。その周縁には、例えば板
金を部分的に引き出し得る公知の板金加工具の接続用と
してコ字形の断面をもつ接続部2A,2Bを設けてあ
る。特に、ベース1の一端側では左右両側の鋼管1Aに
嵌合したスライド軸3を介して接続部2Aを設け、その
接続部2Aをベース1の前後方向に移動可能としてあ
る。なお、4は接続部2Aを固定した鋼管、5はその鋼
管4の両端に枢着した連杆であり、その連杆5の一端を
左右両側の接続部2Bに連接して一端側の接続部2Aを
適当な位置でベース1に固定できるようにし、他の接続
部2Bは溶接などにてベース1を構成する鋼管1A,1
Bに固着している。
【0010】また、ベース1の前部と後部には、それぞ
れ該ベースの周縁に垂設したロック手段を備えた伸縮自
在な支柱6A,6Bを介して2つの昇降台7A,7Bが
個別に設けられる。後部側の昇降台7Aの支柱6Aは、
前部側の昇降台7Bの支柱6Bに比べて全長が長く、そ
れら支柱6A,6Bの伸縮を問わず後部側の昇降台7A
が前部側の昇降台7Bより高位置で支持されるようにし
てある。その差はキャブの前後の高低差にほぼ等しく、
特に各支柱6A,6Bをロック手段たるロックピンP1
の貫通を以て所定長さに固定したとき、以下に詳述する
前部支持具と後部支持具を介して様々な車種のキャブを
所定形状にして支持できるようにしている。
【0011】ここで、昇降台7Aは角柱状の鋼管で成
り、その長手方向両側(左右両側)をそれぞれ2つ支柱
6Aで昇降可能に支持している。一方、昇降台7Bは角
柱状の鋼管などで成る桁部8と梁部9で方形枠状に形成
し、その左右両側を4つの支柱6Bで昇降可能に支持し
ている。
【0012】その昇降台6Bにおいて、対向する梁部9
には角柱状の鋼管などで成る一対の可動軸10をベース
1の前後方向に向けて並列に架設し、その可動軸10を
該昇降台6Bの上面に沿って移動可能かつ所定位置に固
定可能にしている。特に、可動軸10は所定位置に固定
する手段として、その長手方向両側を梁部9の側面に固
設したアーチ11に通して上方の移動を規制している。
更に、アーチ11の上面にそれぞれロックピンP2を通
すピンホール11aを一定の間隔で穿設する一方、可動
軸10にはその一端にピンホール11aに対応して図示
せぬ孔を形成しているとともに、その他端側にピンホー
ル11aに対応してガイド溝10aをその長手方向に沿
って形成している。
【0013】また、梁部9には可動軸10の相互間でそ
の上面中央に鍔部12を突設し、可動軸10にも梁部9
の相互間でその下面中央に鍔部13を突設している。
【0014】そして、前述の昇降台7Aはキャブの後方
支持用にして、その長手方向両側に後述する後部支持具
の取付部14が設けられる。その取付部14はねじ孔1
4aを穿設した鋼板であり、該取付部14は昇降台7A
の上面に溶接するなどして固設している。
【0015】一方、昇降台7Bはキャブの前方支持用に
して、その左右両側に後述する前部支持具の取付部15
が該昇降台7Bの上面に沿って移動可能かつ所定位置に
固定可能に設けられる。その取付部15はねじ孔15a
を穿設した鋼板であり、該取付部15は可動軸10の上
面に溶接するなどして固設され、ロックピンP2による
可動軸10の固定を以て所定の位置に固定することがで
きる。
【0016】なお、図1において、16は支柱6A,6
Bの相互間に架設したリブ、17は支柱6Aの相互間に
架設したリブ、18は支柱6Aに沿ってベース1に垂設
したサブ支柱である。
【0017】次に、図2は同架台の側面図であり、図3
にそのA−A線断面を示す。図3で明らかにするよう
に、支柱6Aはベース1に固定される外筒21と該外筒
に嵌入した内筒22で構成され、その外筒21と内筒2
2には図1に示したロックピンP1を通す図示せぬ孔が
穿設される。内筒22の上端と昇降台7Aの長手方向両
側には、それぞれピン23にて結合される連接金具2
4,25が固着してあり、その連接金具24,25を介
して支柱6Aと昇降台7Aが相互に連結される。従っ
て、支柱6Aの一方の伸縮させて昇降台7Aをその長手
方向(左右両側)に最大で10度程度傾けることがで
き、且つ支柱6Aの双方を同時に伸縮させて昇降台7A
を水平状態で昇降させることもできる。なお、支柱6A
の伸縮操作は油圧シリンダRで行われる。図示する如
く、油圧シリンダRはサブ支柱18の上端と昇降台7A
の長手方向両端部との相互間に介在され、その状態でロ
ッドの伸縮動作が行われることになる。
【0018】次に、図4は図2におけるB−B線断面を
示す。この図で明らかにするように、昇降台7Bの支柱
6Bもベース1に固定される外筒31と該外筒に嵌入し
た内筒32で構成され、その外筒31と内筒32には図
1に示したロックピンP1を通す図示せぬ孔が穿設され
る。内筒32の上端と昇降台7Bの左右両側にも、それ
ぞれピン33にて結合される連接金具34,35が固定
してあり、その連接金具34,35を介して支柱6Bと
昇降台7Bが相互に連結される。従って、この昇降台7
Bも油圧シリンダを用いて左右両側に傾けたり、水平状
態で昇降させたりすることができる。なお、このとき油
圧シリンダはベース1と桁部8の相互間に介在される。
【0019】また、図5に示すように、昇降台7Bでは
可動軸10と鍔部12の相互間にそれぞれ油圧シリンダ
Rを介在させ、その油圧シリンダRのロッドを伸ばして
可動軸10を左右に押し出すことができ、且つ可動軸1
0の一端側のみを油圧シリンダRで加圧して該可動軸を
アーチ11の幅の範囲内で左右に揺動させることもでき
る。なお、これはキャブの後部連結部と前部連結部がハ
の字で配列している場合に適用する。
【0020】更に、図6に示すように、可動軸10の鍔
部13と梁部9の相互間に油圧シリンダRを介在させ、
その油圧シリンダRの一方のロッドを伸ばして可動軸1
0をその長手方向に移動させることができる。
【0021】次に、図7には本発明の架台の上にキャブ
Cを設置した状態を示す。この図で明らかにするよう
に、キャブCの後部連結部Caは後部支持具41を介し
て後部側の昇降台7Aに設けた取付部14に連結され、
前部連結部Cbは前部支持具42を介して前部側の昇降
台7Bに設けた取付部15に連結される。そして、この
ときキャブCはその後部側が図8に示す如く昇降台7A
に後部支持具41を介して2点を支持および固定され、
且つ前部側が図9に示す如く昇降台7Bに前部支持具4
2を介して2点を支持および固定されることになる。
【0022】後部支持具41は、図10に示すようにキ
ャブの後部連結部に適合する溝形の担持部43と、その
一端に直交して固定した角柱状の脚部44と、その下端
に固定した板状の着座部45とにより構成される。な
お、担持部43にはキャブの後部連結部Caに固定する
ボルトの透孔43aが穿設され、着座部45には取付部
14のねじ孔14aに対応してボルトを通す透孔45a
が穿設される。
【0023】また、前部支持具42は、図11に示すよ
うにピン46にて結合される一対のブラケット47,4
8で構成される。このうち、一方のブラケット47はそ
の上部にL形の支持面49をもち、その支持面49に穿
設した透孔49aを用いてキャブCの前部連結部Cbに
ボルト・ナットで固定される。また、他方のブラケット
48はその両端に取付部15のねじ孔15aに対応する
透孔48aを有し、その透孔48aを用いて取付部15
にボルトで固定される。
【0024】ここで、本願架台によるキャブの修理例を
説明する。特に、側面や前面から強い衝撃を受けて全体
に歪みを生じたキャブを修理するには、先ずそのキャブ
を車台から取り外し、これをホイストなどの巻上機を用
いて吊り上げる。
【0025】次いで、その状態にして、キャブの後部連
結部Caに例えば図12に示す如く後部支持具41の担
持部43をボルト・ナットで固定し、またキャブの前方
ではその前部連結部Cbに例えば図13に示す如く前部
支持具のブラケット47をボルト・ナットで固定すると
ともに、昇降台に設けた取付部15にはブラケット48
をボルトで固定する。
【0026】そして、そのキャブCを巻上機の操作で架
台の上に徐々に降下させ、キャブCと昇降台7A,7B
が近接する状態にして、昇降台7A側で図14のように
後部支持具41の着座部45に形成した透孔45aと取
付部14のねじ孔14aの位置を合わせて相互にボルト
で仮止めし、また昇降台7B側では可動軸10の移動を
以てブラケット47,48の位置を合わせてキャブCを
昇降台7A,7Bの上に下ろす。ここで、図14のよう
にキャブの歪みで左右一方の後部支持具41とその取付
部14に間隙が生じた場合には、図3の如く昇降台7A
とサブ支柱18との間に油圧シリンダRを介在させ、そ
の油圧シリンダの操作を以て昇降台7Aの左右の高さを
調整し、両側の取付部14にそれぞれ後部支持具41の
着座部45を密着させてから後部支持具41と取付部1
4をボルトで堅固に締結する。
【0027】一方、キャブの前方では衝突時の衝撃で車
体との連結部分が折損するなどして前部連結部Cbの相
互間隔が狭まり、その前後方向や上下方向で位置ずれを
生じていることが殆どであるから、先ずその両側で図6
の如く可動軸の鍔部13と梁部9との間に油圧シリンダ
Rを介在させ、その油圧シリンダの操作を以て取付部1
5を前後に移動させてブラケット47,48の前後の位
置を正確に合わせる。
【0028】次いで、両側の高さ調整として、図15の
ようにブラケット47が浮上している側でベース1と桁
部8との間に油圧シリンダを介在させ、その油圧シリン
ダの操作を以てブラケット48を上昇せしめて該ブラケ
ット48とキャブに固定したブラケット47を図11に
示したピン46にて結合する。また、他方側では図13
の如く可動軸10の上に油圧シリンダRを設置し、その
油圧シリンダの操作を以てキャブCを押し上げてブラケ
ット47,48の高さを正確に合わせた後、相互のブラ
ケット47,48をピン46にて結合する。
【0029】そこで、図5のように梁部の鍔部12と可
動軸10の間に油圧シリンダRを介在させ、その油圧シ
リンダで鍔部12を中心に可動軸10をそれぞれ左右両
側に押し出し、その一端側をガイド溝10aの位置でそ
れぞれアーチ11からピンP2を通して止め、更に図6
のように油圧シリンダRで可動軸10をガイド溝10a
に沿って前後方向に移動させ、所定の位置(アーチ11
のピンホール11aと可動軸の孔が対向した位置)にて
その他端にそれぞれアーチ11からピンP2を通して可
動軸10を固定する。
【0030】また、前後の昇降台7A,7Bを水平にし
つつ相互の高さを調整し、各支柱6A,6Bを所定の長
さにしてピンP1で固定する。ここで、前後の昇降台7
A,7Bを一定の高低差にして水平にするには、それぞ
れチェーンブロックや複動油圧シリンダを用いて所定の
高さになるまで引き下げるのであり、そのため昇降台7
A,7Bおよびベース1にはチェーンブロックや複動油
圧シリンダの両端を止める図示せぬ係止部が設けられ
る。但し、昇降台7A,7Bをチェーンブロックなどで
所定の高さまで引き下げるのでなく、各々ベース1との
間に介在させた油圧シリンダで所定の高さまで水平に押
し上げるようにしてもよい。
【0031】斯くて、キャブの全体の歪みを矯正した
ら、その内側から陥没した部分を叩き出すか、またはベ
ース1にその接続部2A,2Bにて公知の板金加工具を
取り付けて該板金加工具で陥没した部分を引き出して局
部的な変形を矯正する。そして、塗装その他を済ませた
後、そのキャブを架台から取り外し、後部支持具41や
前部支持具42に代えて該キャブの後部連結部Caと前
部連結部Cbに連結用の純正部品を取り付け、その純正
部品を以て車台に連結する。
【0032】なお、その純正部品を後部支持具や前部支
持具としてそのまま利用することもできる。図16は、
純正部品で後部支持具を構成した例である。図示するよ
うに、この後部支持具51はキャブの後部連結部Caに
固定した純正部品52と該純正部品の下面にボルト53
で固定した台座54で構成される。このうち、台座54
は取付部のねじ孔14aに対応する透孔54aを有して
該取付部14にボルト55にて着脱自在に固定される。
なお、台座54を用いる意味は、純正部品52が特定の
車台に適応しても、様々な純正部品を取付部14に対応
させることができないからである。
【0033】また、図17のように、後部連結部Caが
背面に沿った固定軸Gの両側に設けられている形態のキ
ャブもあり、この種のキャブCでは図18に示すように
その後部連結部Caに固定される脚部62と該脚部の下
端に固定した着座部63とにより後部支持具61が構成
される。着座部63は取付部14のねじ孔14aに対応
する透孔63aを有して取付部14にボルトで固定され
るが、この後部支持具61に代わる純正部品を図16に
示したような台座54を用いて取付部14に固定するこ
ともできる。
【0034】ここで、前部連結部も後部支持具と同じく
種々のものが備えられるが、それら後部支持具や前部支
持具は、各種のキャブに対応して種々の形態や高さにし
て、支柱や可動軸の固定を以て取付部14,15を所定
の位置に固定したとき、それら後部支持具や前部支持具
にてキャブにおける後部連結部Caと前部連結部Cbの
高さや距離がそれぞれ該キャブ固有の寸法で支持および
固定されるようにしてある。
【0035】以上、本発明の具体例を図面に基づいて説
明したが、支柱を複動油圧シリンダで構成するか、又は
油圧モータなどで上下動するねじ軸を用いることもでき
る。また、上記構成によると、キャブの後部側の損傷例
が少ない関係上、取付部14を昇降台7Aに固定してい
るが、これを取付部15のように可動式にすることもで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よればベースの前部と後部にキャブの前後両側を支持す
る昇降台を設けているから、それら昇降台の上にキャブ
を設置して、その内側や外側からキャブの局部的な変形
を矯正することができ、しかも昇降台は各々その両側を
伸縮自在な支柱で昇降可能に支持しているから、全体に
歪んだキャブでも各昇降台をその歪みに合わせて傾けて
安定状態に支持することができる。
【0037】また、前後の昇降台にそれぞれ前部支持具
と後部支持具の取付部を設け、それら取付部に前部支持
具や後部支持具を介してキャブの前部連結部と後部連結
部を連結できるようにしたため作業中にキャブが落下す
る危険がなく、しかも前部支持具の取付部を前部側の昇
降台の上面に沿って移動可能にしているから、全体に歪
みを生じたキャブでもその取付部に前部連結部を連結す
ることができ、且つその状態にして、油圧シリンダなど
を用いて前後の昇降台を昇降させたり前部側の取付部を
移動させたりしてキャブの歪みを矯正することができ
る。
【0038】更に、キャブの形態に対応して、種々の前
部支持具と後部支持具を備えたため、各種のキャブを適
正に支持して歪みを矯正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラックキャブの修理用架台を示
した斜視図
【図2】同架台の側面概略図
【図3】図2におけるA−A線断面図
【図4】図2におけるB−B線断面図
【図5】同架台の平面図
【図6】前部側の昇降台に設けた可動軸の側面図
【図7】本願架台にキャブを設置した状態を示す側面概
略図
【図8】後部側の昇降台でキャブが支持されている状態
を部分的に示した背面概略図
【図9】前部側の昇降台でキャブが支持されている状態
を部分的に示した正面概略図
【図10】後部支持具の一例を示した斜視図
【図11】前部支持具の一例を示した斜視図
【図12】キャブの後部連結部に後部支持具を取り付け
た状態を部分的に示した斜視図
【図13】キャブの前部連結部を前部支持具を用いて前
部側の昇降台に連結する状態を部部的に示した斜視図
【図14】キャブの後部側を後部側の昇降台に連結する
状態を示した概略図
【図15】キャブの前部側を前部側の昇降台に連結する
状態を示した概略図
【図16】後部支持具の他の実施形態を示した部分拡大
【図17】キャブの他の形態を示した斜視図
【図18】図17に示したキャブに適用する後部支持具
の一例を示す斜視図
【図19】車台にキャブが取り付けられた状態を示すト
ラックの側面概略図
【図20】従来におけるキャブの修理例を示した斜視概
略図
【符号の説明】
C キャブ Ca キャブの後部連結部 Cb キャブの前部連結部 1 ベース 6A,6B 支柱 7A,7B 昇降台 10 可動軸 14 後部支持具の取付部 15 前部支持具の取付部 41,51,61 後部支持具 42 前部支持具
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースの前部と後部にそれぞれ昇降台を
    個別に設け、それら昇降台は各々その両側を前記ベース
    に垂設した伸縮自在な支柱で昇降可能に支持し、このう
    ち一方の昇降台はトラックの車台に連結される連結部を
    前後両側に備えたキャブの後方支持用にして、その両側
    に前記キャブの後部連結部を連結する後部支持具の取付
    部を設け、また他方の昇降台は前記キャブの前方支持用
    にして、その両側に前記キャブの前部連結部を連結する
    前部支持具の取付部を該昇降台の上面に沿って移動可能
    に設けたことを特徴とするトラックキャブの修理用架
    台。
  2. 【請求項2】 ベースの前部と後部にそれぞれ昇降台を
    個別に設け、それら昇降台は各々その両側を前記ベース
    に垂設した伸縮自在な支柱で昇降可能に支持し、このう
    ち一方の昇降台はトラックの車台に連結される連結部を
    前後両側に備えたキャブの後方支持用にして、その両側
    に前記キャブの後部連結部を連結する後部支持具の取付
    部を設け、また他方の昇降台は前記キャブの前方支持用
    にして、その上面両側に該昇降台の上面に沿って移動可
    能な一対の可動軸を並設し、それら可動軸に前記キャブ
    の前部連結部を連結する前部支持具の取付部を設けたこ
    とを特徴とするトラックキャブの修理用架台。
  3. 【請求項3】 キャブの形態に対応して、種々の前部支
    持具と後部支持具を備えた請求項1または請求項2に記
    載したトラックキャブの修理用架台。
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