JP2002300866A - 果実飲料及びその製造方法 - Google Patents

果実飲料及びその製造方法

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JP2002300866A JP2001133798A JP2001133798A JP2002300866A JP 2002300866 A JP2002300866 A JP 2002300866A JP 2001133798 A JP2001133798 A JP 2001133798A JP 2001133798 A JP2001133798 A JP 2001133798A JP 2002300866 A JP2002300866 A JP 2002300866A
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Kazunori Ito
和慶 伊藤
Kazunari Mizobata
和成 溝端
Satoshi Matsuoka
聰 松岡
Toshiyuki Hayashi
敏行 林
Hiroshi Terada
浩 寺田
Yasuki Okaki
泰樹 岡木
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Takara Holdings Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 香味良好で果実本来が持つ栄養成分の豊富な
柑橘果実の全果摩砕物、該摩砕物を含む果実飲料及び該
摩砕物の製造方法を提供する。 【解決手段】 75〜250μmの粒度画分の割合が5
0w/w%以上であることを特徴とする柑橘果実の実質
上全果の摩砕物。柑橘果実原料を、搾汁及び/又は裏ご
しを行うことなく、摩砕及び均質化することを特徴とす
る当該摩砕物の製造方法。当該摩砕物を含む果実飲料。
当該摩砕物は、柑橘果実の、少なくとも内果皮、及びそ
れより内部の果実成分を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香味良好で栄養成
分の豊富な柑橘果実の実質上全果の摩砕物、該摩砕物を
含む果実飲料、及び該摩砕物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】果実は、その良好な官能的特性により、
古来から食用に供されてきた。しかし、近年食用に供さ
れる実のみならず、皮、種などの機能成分が注目を集め
ている。例えば、ぶどうの皮及び種のポリフェノール
は、昨今のワインブームで世界的に注目されている。
【0003】果実を加工した食品として、果汁、ピュー
レ、プレザーブ等が一般に知られており、果汁、ピュー
レ等が飲用に使用されている。果汁は、最も多く飲料用
の果実原料として使用されるものであり、近年は官能的
に良好なものも生産されるようになってきている。しか
し、通常の果汁の製造工程では、パルプ、果皮、種子等
を取り除く搾汁工程があり、それらに含まれる豊富な栄
養成分を廃棄しているため、果実の持つ濃厚な香味に欠
けるという問題点を有していた。
【0004】また、ピューレは、果実を破砕後、裏ごし
したものであり、ネクターのような果肉飲料に主に使用
されている。しかし、ピューレの製造工程には裏ごし工
程が必須であり、パルプは含まれるものの、外皮、種等
は除かれるので、果汁と同様にそれらに含まれる豊富な
栄養成分を廃棄しているという問題点を有していた。一
方、ピューレを原料とした飲料として、英国でコミニュ
ーテッドシトラスドリンク(comminuted citrus drin
k)が知られている。このドリンクに用いる全果破砕搾
汁(コミニューテッドジュース)は、柑橘の全果又はあ
る特定の部分を原料として、これを強力な摩砕機でミク
ロンのレベルにまで微細化、均質化してクリーム状ピュ
ーレとするものである。しかし、このコミニューテッド
ジュースは、果実の栄養成分は含んでいるものの、微細
化しすぎており、濃厚感に欠け、官能的に日本人の嗜好
に合うものではなかった。
【0005】更に、繊維状果肉を含有する飲料として、
特開平1−281064号公報が開示されている。該公
報には、果肉を磨砕により繊維状に破砕したものを飲料
にすると嗜好性が飛躍的に向上すると記載されている
が、果肉の繊維を細断すると官能上ざらつきとしてマイ
ナスファクターになるとも記載されている。また、柑橘
果実を破砕した後の好ましい粒度分布については記載さ
れていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、香味
良好で果実本来が持つ栄養成分の豊富な柑橘果実の全果
摩砕物、該摩砕物を含む果実飲料及び該摩砕物の製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は、75〜250μmの粒度画分の割
合が50w/w%以上であることを特徴とする柑橘果実
の実質上全果の摩砕物に関し、第2の発明は、柑橘果実
原料を、搾汁及び/又は裏ごしを行うことなく、摩砕及
び均質化することを特徴とする第1の発明の柑橘果実の
実質上全果の摩砕物の製造方法に関する。
【0008】本発明者らは、前記従来技術の問題点を解
決するために鋭意研究を行った結果、柑橘果実をその種
子及び果皮を除くことなく、10〜300μmのクリア
ランスの摩砕機で摩砕し、均質化することによって、果
実の栄養成分を豊富に含有し、官能的性状の良好な柑橘
果実の全果摩砕物が得られることを見出し、本発明の完
成に至った。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明に用いる柑橘果実において、その種類には限
定されず、例えば温州みかん、夏みかん、はっさく、ぽ
んかん、いよかん、オレンジ、グレープフルーツ、レモ
ン、ライムなどがあり、本発明では特に温州みかん及び
レモンを用いることが好ましい。
【0010】本発明でいう柑橘果実の実質上全果とは、
少なくとも内果皮(アルベド)及びそれより内部の果実
成分を含んだものであり、外果皮(フラベド)は除去し
てもよいし、除去しなくてもよい。したがって、本発明
でいう実質上全果の摩砕物とは、果実を搾汁及び/又は
裏ごしを行うことなく、少なくとも内果皮を含んだ果実
を、摩砕し均質化したものであり、種子や果皮由来の栄
養成分を豊富に含んだものである。また、柑橘果実は、
冷凍してから摩砕してもよいし、そのまま摩砕してもよ
い。
【0011】次に、柑橘果実の実質上全果の摩砕物を製
造する方法を説明する。本発明でいう摩砕とは、すりお
ろしたり、すりつぶしたりして原料を微細状にすること
であり、均質化とは、液体中に存在する乳濁物質・粒子
状物質を機械的に破砕・微細化して均一な乳化及び/又
は懸濁状態をつくり出すことである。この摩砕する装置
として、例えば増幸産業(株)製のスーパーマスコロイ
ダーRがあり、グラインダーのクリアランスを10〜3
00μmの範囲で調整することができる。また、均質化
する装置としては、例えば、高圧高速型の高圧ホモゲナ
イザー、高速回転型のコロイドミル、キャビテーション
型の超音波ホモゲナイザーなどがあり、本発明では高圧
ホモゲナイザーを用いることが好ましい。これらの摩砕
装置と均質化装置を適当に調整することによって、いろ
いろな粒度分布を持った摩砕物をつくることができる。
【0012】上述の方法で得られた柑橘果実の実質上全
果の摩砕物において、その粒度分布と該摩砕物の官能評
価は密接に関連している。良好な粒度画分は75〜25
0μmの範囲であり、一方75μm未満の画分は、味が
水っぽくコクがなく、更に250μmを超える画分は、
味にざらつきが感じられ好ましくない。したがって、本
発明における摩砕物は、75〜250μmの粒度画分を
少なくとも50w/w%以上含んでいることが好まし
く、官能的に従来にない新規なコクのある香味を持って
いる。一方、75μm未満の画分を50w/w%以上含
んでいる摩砕物は水っぽく、250μmを超える画分を
50w/w%以上含んでいる摩砕物は、味にざらつきが
ある。本発明の摩砕物は、そのまま飲用しても又は水で
希釈して飲用しても官能的に良好であり、果実飲料の原
料としても好適なものである。
【0013】一方、通常の果汁は、搾汁や裏ごしなどの
操作によって種子や果皮は除かれており、それら由来の
栄養成分は少なくなっている。しかし、本発明の摩砕物
は、ヘスペリジン、クリプトキサンチン、食物繊維など
の栄養成分を豊富に含んでおり、健康面からも好ましい
飲料である。
【0014】本発明でいう果実飲料とは、果実を原料と
した飲料のことをいい、例えば、果実ジュース、果実ミ
ックスジュース、果粒入り果実ジュース、果実・野菜ミ
ックスジュース、果汁入り飲料などがある。本発明の摩
砕物を含む果実飲料は、果実原料全体に対して少なくと
も1w/w%以上の柑橘果実の実質上全果の摩砕物を用
い、それに柑橘果実及び/又は他の果実の果汁、果肉、
野菜汁、及び/又はピューレを混ぜてつくることができ
る。実質上全果の摩砕物の割合が1w/w%未満である
と、柑橘果実由来の独特のコクのある風味が失われ、濃
厚感に乏しい飲料となる。本発明の効果を得るための実
質上全果の摩砕物の好ましい割合は20w/w%以上で
ある。しかし、果実と野菜をミックスしたジュースにお
いては、本発明の柑橘果実の実質上全果の摩砕物を果
実、野菜原料全体の5w/w%以上含むことによって、
新規なコクのある香味を持ったジュースをつくることが
できる。また、これらの果実飲料に他の物品を加えても
よいし、水で希釈してもよい。加える物品としては、食
品及び食品添加物として認められているものであれば特
に規定はなく、例えば、果糖ぶどう糖液糖、上白糖、グ
ラニュー糖、果糖、ぶどう糖、オリゴ糖等の糖質及び/
又はアスパルテーム、ステビア、フコース、ミラクリ
ン、ラカンカ等の甘味料、赤キャベツ、アナトー、カロ
チノイド、フラボノイド、アントシアニン等の着色料、
クエン酸、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸、乳酸、リン
酸、酒石酸、フィチン酸等の酸味料、ビタミンA、カロ
チン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビ
タミンB12、ビタミンC等のビタミン類、更に香料な
どがある。柑橘果実の実質上全果の摩砕物を原料として
製造した果実飲料は、通常の搾汁によって得られた果汁
を原料として製造した果実飲料と比較して、原料由来の
風味が豊富でコクのあるのどごし感を持った良好な飲料
であった。また、ヘスペリジン、クリプトキサンチン、
食物繊維などの栄養成分を豊富に含んでいた。
【0015】また、上述の果実飲料の原料としてアルコ
ール類を加えることによって、アルコール含有果実飲料
をつくることもできる。添加するアルコール類として
は、蒸留酒では例えば焼酎、ウイスキー、ブランデー
等、醸造酒では例えば清酒、老酒、果実酒、みりん等が
使用できる。更に醸造用アルコール等を用いることもで
きる。
【0016】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0017】実施例1 温州みかんの実質上全果の摩砕
物の粒度分布と官能的性状 温州みかんを洗浄し外果皮を剥皮してから、異物、腐れ
果を除去する。次に98℃の沸騰水中に浸して酵素を失
活させ、その後、低温の冷気を高速で果実に流す送風凍
結法で急速冷凍する。冷凍した温州みかんをハンマーク
ラッシャーで粗破砕した後、スーパーマスコロイダーを
用い、そのクリアランスを200μmに調整して摩砕す
る。摩砕後、高圧ホモゲナイザーで均質化し、柑橘果実
の摩砕物を得た。得られた摩砕物を振動ふるいによっ
て、75μm未満、75〜100μm、100超〜15
0μm、150超〜250μm、250μm超の5区分
に分画し、官能検査を行った。官能検査はパネラー15
名により、1:不良〜5:良好の5段階評価で行い、そ
の結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から、75〜250μmの区分が官能
的に良好であり、温州みかん独特のコクのある味を付与
することがわかった。しかしながら、75μm未満及び
250μmを超える区分は官能的に良くなかった。
【0020】次に、温州みかんを上述と同様の方法で冷
凍、破砕処理した後、スーパーマスコロイダーと高圧ホ
モゲナイザーを用いて、75μm未満の粒度区分を50
w/w%以上含む摩砕物(比較例1)、75〜250μ
mの粒度区分を50w/w%以上含む摩砕物(本発明
1)、及び250μmを超える粒度区分を50w/w%
以上含む摩砕物(比較例2)を造った。これらの3区分
の摩砕物について、上述と同様の方法での官能検査を行
い、その結果を表2に示す。得られた摩砕物中の粒度の
分布は、レーザー回折式粒度分布測定装置を用いて測定
した。
【0021】
【表2】
【0022】表2から、粒度75〜250μmの画分を
50w/w%含む本発明1の官能評価が最も高く、また
コクがある、濃厚感があるなどの良好なコメントを得
た。しかし、比較例1は味にコクがない、比較例2は味
にざらつきがあるなどと、どちらも評価が低かった。
【0023】実施例2 温州みかんの摩砕物を使用した
100%果実ジュース 実施例1で得られた本発明1の温州みかん摩砕物1kg
を用いて、みかんの100%果実ジュース(本発明2)
を製造した。一方対照として、同様の温州みかんを従来
のインライン搾汁法によって処理し、その果汁1kgを
用いて、みかんの100%果実ジュース(比較例3)も
製造した。それらのジュースを95℃で殺菌した後、1
リットルのペットボトルに充填した。本発明2及び比較
例3を、実施例1と同様に官能検査を行い、その結果を
表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】表3から温州みかんの本発明1の摩砕物を
原料として製造した100%果実ジュースの本発明2
が、従来の搾汁による果汁を原料として製造した比較例
3より、コクがあり、濃厚感があって良好であった。
【0026】次に、ヘスペリジン、クリプトキサンチ
ン、食物繊維などの栄養成分を分析した結果を表4に示
す。ヘスペリジン、クリプトキサンチンの分析には高速
液体クロマトグラフ法を用い、食物繊維の分析は通常の
プロスキー法(酵素−重量法)を用いた。
【0027】
【表4】
【0028】表4から、本発明2は比較例3に比べて果
皮部分を除いていないため、ヘスペリジン、クリプトキ
サンチン、食物繊維などの栄養成分が多く含まれてい
た。
【0029】実施例3 温州みかんの摩砕物を用いた果
汁入り飲料 実施例1で得られた本発明1の温州みかん摩砕物を主原
料に用いて、みかんの50w/w%果汁入り飲料(本発
明3)を製造した。一方対照として、実施例2で製造し
たインライン搾汁法による温州みかん果汁を主原料に用
いて、みかんの50w/w%果汁入り飲料(比較例4)
も製造した。それらの仕込配合表を表5に示す。
【0030】
【表5】
【0031】表5の仕込配合表に基いて原材料を調合
し、95℃で殺菌した後、1リットルのペットボトルに
充填した。得られた果実飲料について、実施例1と同様
に官能検査を行い、その結果を表6に示す。
【0032】
【表6】
【0033】表6から温州みかんの本発明1の摩砕物を
原料として製造した本発明3の方が、従来の搾汁果汁を
原料として製造した比較例4より、コクがあって風味豊
かで良好であった。更に、ヘスペリジン、クリプトキサ
ンチン、食物繊維などの栄養成分を実施例2と同様に分
析し、その結果を表7に示す。
【0034】
【表7】
【0035】表7から本発明3は比較例4に比べて、ヘ
スペリジン、クリプトキサンチン、食物繊維などの栄養
成分が多く含まれていた。
【0036】実施例4 温州みかんの摩砕物を用いた野
菜と果実のミックスジュース 実施例1で得られた本発明1の温州みかん摩砕物を、野
菜汁、果汁総原料に対して5w/w%用いて、野菜汁5
1%、果汁49%の野菜と果実のミックスジュース(本
発明4)を製造した。一方対照として、実施例2で製造
したインライン搾汁法による温州みかん果汁を原料に用
いて、同様の野菜と果実のミックスジュース(比較例
5)も製造した。それらの仕込配合表を表8に示す。
【0037】
【表8】
【0038】表8の仕込配合表に基いて原材料を調合
し、115℃で殺菌した後、200ミリリットルの紙パ
ックに無菌的に充填した。得られた野菜・果実ミックス
ジュースについて、実施例1と同様に官能検査を行い、
その結果を表9に示す。
【0039】
【表9】
【0040】表9から温州みかんの本発明1の摩砕物を
原料として製造した本発明4の方が、従来の搾汁果汁を
原料として製造した比較例5より、コクがあって風味豊
かで良好であった。
【0041】実施例5 レモン摩砕物及びレモン果実飲
料 柑橘果実としてレモンを用いて実施例1と同様の方法
で、レモンの実質上全果の摩砕物を製造した。得られた
レモン摩砕物は、75〜250μmの粒度区分を50w
/w%以上含んでいた。このレモン摩砕物を用いて、ク
エン酸濃度が0.5w/w%になるように水で希釈し、
レモン果実飲料(本発明5)を製造した。一方、対照と
して、同じレモンを従来のインライン搾汁法によって処
理し、得られた果汁を同じクエン酸濃度になるように水
で希釈し、レモン果実飲料(比較例6)を製造した。得
られた果実飲料に対して、官能検査を行った。官能検査
はパネラー15名により、濃厚感、滑らかさ、酸味につ
いて、1:弱〜5:強の5段階評価で行い、その結果を
表10に示す。
【0042】
【表10】
【0043】表10から、本発明5のレモン果実飲料
は、比較例6より、濃厚感及び滑らかさにおいて良好で
あり、更に酸味が抑制され、官能的に良好であった。
【0044】次に、上述の方法で得られたレモン摩砕物
を主原料に用いて、レモンの10w/w%果汁入り飲料
(本発明6)を製造した。一方、同様に従来のインライ
ン搾汁法によるレモン果汁を主原料に用いたレモンの1
0w/w%果汁入り飲料(比較例7)も製造した。それ
らの仕込配合表を表11に示す。
【0045】
【表11】
【0046】表11の仕込配合表に基いて原材料を調合
し、95℃で殺菌した後、1リットルのペットボトルに
充填した。得られた果実飲料について、実施例1と同様
に官能検査を行い、その結果を表12に示す。
【0047】
【表12】
【0048】表12から本発明によるレモンの摩砕物を
主原料として製造した本発明6の果実飲料の方が、従来
の搾汁果汁を主原料として製造した比較例7の果実飲料
より、酸味がマイルドで、しかもコクがあり良好であっ
た。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によって、果
実の栄養成分を豊富に含有し、香味豊かで官能的性状に
優れている柑橘果実の実質上全果の摩砕物、柑橘果実由
来の新規なコクのある味を持ち、官能的性状に優れてい
る果実飲料、及び該柑橘果実の実質上全果の摩砕物の製
造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝端 和成 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 松岡 聰 京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾 町20番地 寳酒造株式会社本社事務所内 (72)発明者 林 敏行 長野県更埴市大字寂蒔880番地 丸善食品 工業株式会社内 (72)発明者 寺田 浩 長野県更埴市大字寂蒔880番地 丸善食品 工業株式会社内 (72)発明者 岡木 泰樹 長野県更埴市大字寂蒔880番地 丸善食品 工業株式会社内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LG02 LP01 LP18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 75〜250μmの粒度画分の割合が5
    0w/w%以上であることを特徴とする柑橘果実の実質
    上全果の摩砕物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の柑橘果実の実質上全果
    の摩砕物を含む果実飲料。
  3. 【請求項3】 柑橘果実原料を、搾汁及び/又は裏ごし
    を行うことなく、摩砕及び均質化することを特徴とする
    請求項1に記載の柑橘果実の実質上全果の摩砕物の製造
    方法。
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