JP2002299683A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents
半導体素子の製造方法Info
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Abstract
り大きな応力が発生していた。 【解決手段】 GaAs基板12上に形成した各半導体
層17、16、8〜3により構成される第1の半導体層
14に、GaP1基板上に形成した第2接着層2により
構成される第2の半導体層を貼り合わせ、350〜40
0℃で1回目の熱処理をする。このため、接合界面は相
互に接着される。この後、GaAs基板12を除去し、
700〜800℃で2回目の熱処理をする。このよう
に、1回目の熱処理は低温であるためGaAs基板12
及びGaP基板1に発生する応力を低減でき、また、予
めGaAs基板12を除去しているため、2回目の熱処
理をする際、GaP基板1に発生する応力を低減し、且
つ接合界面は強固に接着される。
Description
lP等の半導体材料を用いた半導体素子、特に、格子定
数が相互に異なる半導体層により構成される半導体素子
の製造方法に関する。
層して形成された半導体素子が知られている。この半導
体層の材料としてInGaAlP、GaAlAs、In
GaP、GaP、GaN等が用いられる。これら半導体
層を形成する際、半導体基板上にエピタキシャル成長法
により各層を順次積層する方法が採られている。しかし
ながら、従来から、結晶の格子定数が異なる半導体層を
良好な状態で上記方法により形成することは困難であ
る。
AlAs等は高周波において優れた特性を有することが
知られている。一般にGaAsやGaAlAs等の半導
体層は、これらと格子定数がほぼ等しいGaAs基板上
に形成される。一方、ロジック等の半導体素子を形成す
る際、高密度で集積することが可能なSi材料が基板、
半導体層等に多く使用される。そこでSi材料の半導体
素子とGaAlAs、GaAs材料の半導体素子を1つ
のSi基板上に形成することにより、両者の特性を生か
した半導体素子を形成できる。しかし、Si材料とGa
AlAs、GaAs材料とは格子定数が異なることが知
られている。したがって、Si基板上にGaAsやGa
AlAsをエピタキシャル成長して形成することはほぼ
不可能である。このため、現在急速に発展する携帯電話
等のモバイル機器の小型化、高機能化が妨げられてい
る。
導体発光素子においては、InGaAlPと格子定数が
ほぼ等しいGaAs基板が用いられる。しかし、GaA
s基板は可視光に対して透明ではない。このため、発光
層から発せられた光のうちGaAs基板方向に向かうも
のは全てGaAs基板に吸収されてしまう。これは、L
EDを高輝度化する上で大きな障害となっている。とこ
ろで、GaP基板は赤乃至緑の波長を有する光を透過す
ることが知られている。したがって、GaP基板上にI
nGaAlP系材料を形成できれば、発光層から発せら
れた光は全方向から取り出すことができ、素子の高輝度
化が可能となる。
素子においては、格子定数がGaNと等しく且つ入手の
容易な基板が今のところ存在しない。このため、一般に
サファイア基板やSiC基板上に特殊な方法を用いてM
OCVD(Metal Organic Chemical Vapor Depositio
n)によりエピタキシャル成長されている。すなわち、
これらの基板上にまず約500℃のMOCVDによりア
モルファスバッファ層を形成する。続けてこのアモルフ
ァスバッファ層上に約1000℃のMOCVDにより単
結晶薄膜のGaNを形成する。しかしながら、この方法
によっても良好な状態でGaN系材料の薄膜を形成する
ことはできない。また、アモルファスバッファ層には電
流が流れにくく、素子の動作電圧を低減することは困難
であった。さらに、サファイア基板は絶縁性であるた
め、電極をサファイア基板上に設ける構成とすることが
できない。このため、電極を側面に設ける必要があり、
上下方向に電極を設ける一般的な発光素子を形成する場
合に比べ、工程数が増大する。
数が異なる半導体層をエピタキシャル成長により形成す
ることが困難であることによる。そこで、この方法に代
えて、それぞれ別の基板上に形成した半導体層同士を接
着して形成する方法が最近用いられている。
よる方法を用いて形成された半導体発光素子を示してい
る。図24において、1は例えば250μmの厚さを有
するp型のGaP基板である(以下、p型をp−、n型
をn−と略記する)。このGaP基板1上に、厚さが例
えば0.5μmのp−GaPによる第2接着層2、厚さ
が例えば0.03μm〜0.1μmのp−InGaPに
よる第1接着層3が設けられている。この第2接着層
2、第1接着層3は、前記GaP基板1と、後述する各
半導体層を接着するために設けられる。
によるp−クラッド層4、InGaAlPによる活性層
5、n−InAlPによるn−クラッド層6が順次形成
されている。各層の厚さは、例えばp−クラッド層4が
1.0μm、活性層5が0.6μm、n−クラッド層6
が0.6μmである。7は、p−クラッド層4、活性層
5、n−クラッド層6により構成された発光層である。
の厚さを有する、n−InGaAlPによる電流拡散層
8が形成されている。この電流拡散層8は後述する電極
より注入された電流を拡散させることにより、前記発光
層7において効率よく発光させる機能を有する。
0.1μmの厚さを有する、n−GaAsによるコンタ
クト層9が形成されている。このコンタクト層9上には
厚さが例えば0.2μmのInGaAlPによる電流ブ
ロック層16、厚さが例えば0.1μmのGaAsによ
るカバー層17を介して例えばAuGe系の表面細線電
極10が設けられている。また、前記電流拡散層8上の
両端には、コンタクト層9を介して表面細線電極10が
形成されている。また、前記GaP基板1の、第2接着
層2との界面と反対面には、例えばAuZn系の裏面電
極11が設けられている。
発せられた光を全方向から取り出すことができる。
方法を示している。図25に示すようにn型のGaAs
基板12上に、n−GaAsによるバッファ層13、カ
バー層17、電流ブロック層16、コンタクト層9、電
流拡散層8が順次MOCVD(Metal Organic Chemical
Vapor Deposition)によりエピタキシャル成長され
る。さらに、電流拡散層8上にn−クラッド層6、活性
層5、p−クラッド層4、第1接着層3が同様に形成さ
れる。このようにして第1の半導体層14が形成され
る。
1上に、第2接着層2をMOCVDにより堆積して、第
2の半導体層15を形成する。この第2接着層2と第1
接着層3とを界面として、第2の半導体層15と上記第
1の半導体層14を室温で貼り合わせる。続いて、不活
性ガス雰囲気中で、約700〜800℃で1時間の熱処
理を行うことにより第1の半導体層14と第2の半導体
層15が接着される。この後、GaAs基板12を除去
し、電極10、11が形成され、図24に示す半導体発
光素子となる。
s基板12とGaP基板1との間には熱膨張係数に大き
な差がある。このため、第1の半導体層14と第2の半
導体層15を熱処理により接着する際、これら基板の間
に大きな応力が発生する。したがって、GaAs基板1
2、GaP基板及び接着界面である第1の半導体層14
と第2の半導体層15に転位やクラックが発生する。こ
れは、各基板及び半導体層の強度を弱め、製品パッケー
ジを組み立てる際、チップ破損の原因になる。あるい
は、発光層7へダメージが生じ、素子の光出力、ライフ
特性等を低下させる。
の基板の熱膨張係数の差が増大するに連れ大きくなる。
また、基板の厚さが厚いほど、熱処理温度が高いほど、
同様に影響は大きくなる。そこで、上記影響を低減する
ため、以下に示す方法が考えられる。
ることにより、基板間に発生する応力を小さくすること
ができる。しかし、熱膨張係数は材料固有の物性値であ
るため変えることはできない。
ち熱処理前にGaAs基板12を除去することが考えら
れる。しかし、熱処理を行う前に室温で第1の半導体層
14と第2の半導体層15を張り合わせたのみでは接着
強度が弱く、GaAs基板12を除去する際に、半導体
層3〜9、13、16、17等が剥離してしまう。
られるが、熱処理温度を下げると第1の接着層3と第2
の接着層2の接着強度が低下してしまう。これら接着層
1、2を強固に接着するためには熱処理温度を700℃
以上にする必要がある。また、接着界面で低抵抗のオー
ミック接触を得るためにも、熱処理温度は700℃以上
であることが必要である。すなわち、接着時の熱処理温
度が700℃以上であると良好なオーミック接触が得ら
れ、素子の動作電圧は1.9V〜2.0V程度まで十分
に低減化できる。一方、クラックの発生を防ぐためには
熱処理温度は500℃以下にする必要がある。したがっ
て、これらの温度条件を同時に満たすことは不可能であ
り、熱処理温度を低くする方法も採用することはできな
い。
れたものであり、その目的とするところは、基板上にこ
の基板と格子定数の異なる半導体層を形成し、且つ熱処
理により発生する応力を低減できる半導体素子の製造方
法を提供しようとするものである。
造方法は、上記課題を解決するため、半導体層基板上に
少なくとも1つの半導体層を含む第1の半導体層を形成
する工程と、前記半導体層上に第2の半導体層を配置す
る工程と、前記半導体基板、第1の半導体層、第2の半
導体層を第1の温度で熱処理する工程と、前記半導体基
板を除去する工程と、前記第1の半導体層及び第2の半
導体層を前記第1の温度より高い第2の温度で熱処理す
る工程とを具備することを特徴とする。
て図面を参照して説明する。
子の断面図は図24に示す半導体素子と同様であるた
め、説明は省略する。
製造方法を示しており、図1乃至図4において図24と
同一部分は同一符号を付す。以下、図1乃至図4を参照
して製造方法を説明する。
バッファ層13がMOCVDによりエピタキシャル成長
し、堆積される。
はTMG(トリメチルガリウム)、Al源にはTMA
(トリメチルアルミニウム)、In源にはTMI(トリ
メチルインジウム)などの有機金属、また、アルシン、
ホスフィンなどの水素化物ガスが用いられる。MOCV
Dの成長温度は例えば約700℃である。以下、各工程
のMOCVDも同様の条件、材料により行われる。
電流ブロック層16、コンタクト層9、電流拡散層8、
n−クラッド層6がMOCVDにより順次エピタキシャ
ル成長により形成される。次にこれらコンタクト層9、
電流拡散層8、n−クラッド層6に、n型不純物として
例えばシリコンが注入される。シリコンの材料には例え
ばシランが使用される。
OCVDにより形成される。この活性層5の組成は、発
光波長に応じて決定される。すなわち、InGaAlP
中のGaとAlとのバランスを変えることにより、この
バランスに応じ赤色、橙色、黄色、黄緑色、緑色の光を
得られる。
4、第1接着層3がMOCVDにより順次形成される。
この後、これらp−クラッド層4、第1接着層3に、p
型不純物として例えば亜鉛が注入される。亜鉛の材料に
は例えばDMZ(ジメチル亜鉛)が使用される。このよ
うにして第1の半導体層(第1のウェハ)14が形成さ
れる。
に第2接着層2がMOCVDにより形成され、p型不純
物が注入され、第2の半導体層(第2のウェハ)15が
形成される。
層2及び第1接着層3を界面として、前記第1の半導体
層14と第2の半導体層15とを室温で貼り合わせる。
この後、不活性ガス雰囲気内で、約300〜450℃、
好ましくは400℃で1回目の熱処理をする。こうする
ことにより、第1の半導体層14と第2の半導体層15
が接着される。
基板12を機械的研磨またはエッチングにより除去す
る。このとき、1回目の熱処理により第1の半導体層1
4と第2の半導体層15が接着されているため、GaA
s基板12を除去する際、これら半導体層14、15が
接着界面で剥離することを回避できる。
〜800℃、好ましくは770℃で2回目の熱処理をす
る。この後、バッファ層13をエッチング等により除去
する。
びカバー層17が除去される。この後、図24に示すよ
うに、素子中央部のカバー層17上、及び両端部のコン
タクト層9上にAuGe系の金属が堆積され、リソグラ
フィ工程により加工され、表面細線電極10がそれぞれ
形成される。また、同様に、GaP基板1上にAuZn
系の金属が堆積され、リソグラフィ工程により加工さ
れ、裏面電極11が形成される。
温度とXRD(X線解析)による半値幅との関係を示し
ている。図5に示すように、第1の半導体層14と第2
の半導体層15とを貼り合わせ、300℃以下で熱処理
した場合、第2の半導体層15のXRDによる半値幅は
40秒以下となっている。すなわち、第2の半導体層1
5には転位が発生していない。これは、400℃以下で
熱処理した場合、第1の半導体層14との接着界面に発
生する応力が小さく、それぞれの半導体層の変形は弾性
変形の範囲にとどまるためである。しかし、熱処理温度
が450℃以上になると、半値幅は大きくなり、第2の
半導体層15に転位及びクラックが発生する。これは、
接着界面に発生した応力により第1の半導体層14及び
第2の半導体層15が変形したとき、第2の半導体層1
5に非弾性変形(結晶の破壊)が起こるからである。
00〜450℃としている。このため、熱処理によりG
aP基板1及びGaAs基板12、及び第1の半導体層
14と第2の半導体層15の接着界面に転位及びクラッ
クが発生することを回避できる。
14と第2の半導体層15とを張り合わせ、300〜4
50℃で1回目の熱処理によりこれら半導体層を相互に
接着し、この後GaAs基板12を除去し、700〜8
00℃で2回目の熱処理をしている。このように、1回
目の熱処理は低温であるため、第1の半導体層14と第
2の半導体層15の間に発生する応力を低減できる。ま
た、予めGaAs基板12を除去しているため、2回目
の熱処理をする際、第2の半導体層15、及び各半導体
層3〜9、13、16、17に発生する応力を低減でき
る。したがって、GaP基板1、及び第1の半導体層1
4と第2の半導体層15の接着界面に転位及びクラック
が発生することを回避できる。このため、GaP基板を
使用し、高輝度な半導体発光素子を形成しつつ、パッケ
ージング等の工程で第1接着層と第2接着層が剥離した
り、半導体チップが破損したりする問題を回避できる。
また、発光層7にダメージが発生することを防止できる
ため、素子の光出力を向上することができる。
め、第1接着層3、第2接着層2間で十分な接着強度を
得られ、且つ良好なオーミック接触を得られる。したが
って、素子の動作電圧を低く抑えることができる。
板12を全て除去する工程とした。しかし、GaAs基
板12の一部を例えば1μm程度残しておくことによっ
て、後述する熱処理工程のとき、コンタクト層9乃至第
2接着層2の各半導体層に対する熱の影響を遮断するこ
とができる。
実施形態を示す断面図である。第2の実施形態は、第1
の実施形態を適用し、Si基板上にGaAs系材料、及
びInGaPによるバイポーラトランジスタを形成して
いる。すなわち、図6に示すように、Si基板21上の
全面に例えば0.5μmの厚さのn−GaAsによるサ
ブコレクタ層22が形成されている。このサブコレクタ
層22上に厚さが例えば0.4μmのn−GaAsによ
るコレクタ層23及び例えば例えばAu系金属によるコ
レクタ電極24が相互に離間して設けられている。
ば0.05μmのp−GaAsによるベース層25が形
成されている。さらに、このベース層25上に厚さが例
えば0.03μmのn−InGaPによるエミッタ層2
6及び例えばAu系金属によるベース電極27が相互に
離間して設けられている。
2μmのn−GaAsによる第1コンタクト層28が形
成されている。この第1コンタクト層28上の一部に厚
さが例えば0.05μmのn−InGaAsによる第2
コンタクト層29を介して例えばAu系金属によるエミ
ッタ電極30が設けられている。
製造方法を示しており、図7乃至図9において図6と同
一部分は同一符号を付す。以下、図7乃至図9を参照し
て製造方法を説明する。
第2コンタクト層29、第1コンタクト層28、エミッ
タ層26、ベース層25、コレクタ層23、サブコレク
タ層22がMOCVDにより順次エピタキシャル成長
し、形成される。尚、MOCVDの条件、材料は第1の
実施形態と同様である。また、ベース層25には不純物
として炭素が注入され、その材料として例えば4臭化炭
素(CBr4)が用いられる。サブコレクタ層22、コ
レクタ層23、エミッタ層26、第1コンタクト層2
8、第2コンタクト層29には材料としてシランを使用
し、シリコンが注入される。
2上にSi基板21を室温で貼り合わせた後、不活性ガ
ス雰囲気中で約300〜500℃、好ましくは約400
℃で1回目の熱処理をする。こうすることにより、サブ
コレクタ層22とSi基板21とが接着される。
を機械的研磨またはエッチングにより除去する。このと
き、1回目の熱処理によりサブコレクタ層22とSi基
板21とが接着されているため、GaAs基板12を除
去する際、サブコレクタ層22とSi基板21が接着界
面で剥離することを回避できる。この後、不活性ガス雰
囲気内で、約500〜900℃、好ましくは約770℃
で2回目の熱処理をする。
3、25、26、28、29がフォトリソグラフィ工程
により加工され、各電極24、27、30が形成され
る。
℃で1回目の熱処理によりサブコレクタ層22とSi基
板21とを接着し、この後GaAs基板12を除去し、
500〜900℃で2回目の熱処理をしている。このた
め、Si基板21及びサブコレクタ層22に転位及びク
ラックが発生することなく、Si基板21上にGaAs
を使用した半導体素子を形成できる。したがって、1つ
のSi基板上にSiを材料とした従来の半導体素子とG
aAsを使用した半導体素子を形成することができる。
の実施形態を示す断面図である。第3の実施形態は、図
2と同様、Si基板上にInGaAs系材料、及びIn
GaPによるMOSFETを形成している。すなわち、
図10に示すように、Si基板21上に厚さが例えば
0.5μmのGaAsによるバッファ層31が形成され
ている。このバッファ層31上に厚さが例えば0.01
5μmのInGaAsによるチャネル層32、厚さが例
えば0.03μmのn−InGaPによる電子供給層3
3が順次形成されている。
5μmのn−GaAsによるコンタクト層34が両端部
に形成されている。一方のコンタクト層34上には例え
ばAu系金属によるソース電極35が形成され、他方の
コンタクト層34上には例えばAu系金属によるドレイ
ン電極36が形成されている。また、前記電子供給層3
3上の、ソース電極35とドレイン電極36との間に
は、各電極35、36と離間して例えばAu系金属によ
るゲート電極37が設けられている。
子の製造方法を示しており、図11乃至図13におい
て、図10と同一部分には同一符号を付す。以下、図1
1乃至図13を参照して製造方法を説明する。
にコンタクト層34、電子供給層33、チャネル層3
2、バッファ層31がMOCVDにより順次エピタキシ
ャル成長し、形成される。尚、MOCVDの際の条件、
材料は第1の実施形態と同様である。また、電子供給層
33及びコンタクト層34には原料として例えばシラン
を用い、シリコンを注入する。
上にSi基板21を室温で貼り合わせた後、不活性ガス
雰囲気中で、約300〜500℃、好ましくは約400
℃で1回目の熱処理をする。こうすることにより、バッ
ファ層31とSi基板21とが接着される。
2を機械的研磨またはエッチングにより除去する。この
とき、1回目の熱処理によりバッファ層31とSi基板
21とが接着されているため、GaAs基板12を除去
する際、バッファ層31とSi基板とが接着界面で剥離
することを回避できる。この後、不活性ガス雰囲気内
で、約500〜900℃、好ましくは約770℃の高温
で2回目の熱処理をする。
ト層34がフォトリソグラフィ工程により形成され、続
いて各電極35〜37が形成される。
と同様の効果を得られる。
半導体素子の第4の実施形態を示す断面図である。第4
の実施形態は半導体発光素子であり、GaN系材料によ
り活性層を構成している。図14において、41は厚さ
が例えば250μmのn型のSiC基板である。このS
iC基板41上に例えば厚さが5.0μmのn−GaN
による接着層42、厚さが例えば0.4μmのn−Al
GaNによるn−クラッド層43、厚さが例えば0.2
μmのn−GaNによるn−ガイド層44が形成されて
いる。このn−ガイド層44上には、多重量子井戸構造
の活性層45が形成されている。この活性層45は図1
5に示すように、例えば層の厚さが5nm、In含有率
が15%のInGaN層45aと、層の厚さが8nm、
In含有率が2.5%のInGaN層45bを交互に堆
積することにより形成される。堆積される層数は、例え
ばInGaAlP層45aが11層、InGaAlP層
45bが10層である。
μmのp−GaNによるp−ガイド層46、厚さが例え
ば0.4μmのp−AlGaNによるp−クラッド層4
7、厚さが例えば0.1μmのp−GaNによるコンタ
クト層48が順次形成されている。
i系の表面電極55が設けられており、前記SiC基板
41上には例えばAuNi系の裏面電極56が設けられ
ている。
の製造方法を示しており、図16乃至図19において、
図14と同一部分には同一符号を付す。以下、図16乃
至図19を参照して製造方法を説明する。
0μmのサファイア基板である。このサファイア基板4
9上に厚さが例えば0.05μmのAlNによるバッフ
ァ層50を約500℃のMOCVDにより形成する。こ
のバッファ層50上に接着層42を約1000℃のMO
CVDにより形成する。尚、図16乃至18に示す符号
51については、第5の実施形態で説明する。
SiC基板41を室温で貼り合わせた後、不活性ガス雰
囲気中で、約500〜600℃、好ましくは約400℃
で1回目の熱処理をする。こうすることにより、接着層
42とSiC基板41とが接着される。
基板49を機械的研磨により除去する。このとき、1回
目の熱処理により接着層42とSiC基板41とが接着
されているため、サファイア基板49を除去する際、接
着層42とSiC基板41とが接着界面で剥離すること
を回避できる。次に、不活性ガス雰囲気中で、約700
〜800℃で2回目の熱処理をする。
に示すように、接着層42上にn−クラッド層43、n
−ガイド層44、活性層45、p−ガイド層46、p−
クラッド層47、コンタクト層48が順次形成される。
5、裏面電極56が形成される。
℃で1回目の熱処理により接着層42とSiC基板41
とを接着し、この後サファイア基板49及びバッファ層
50を除去し、700〜800℃で2回目の熱処理をし
ている。このため、SiC基板41及び接着層42に発
生する応力を低減し、転位及びクラックが発生すること
を回避できる。さらに、アモルファスバッファ層を介さ
ずに、SiC基板21上にGaNを使用した半導体素子
を形成できる。よって、発光素子の動作電圧を低減でき
る。
の実施形態の変形例である。すなわち、半導体素子の構
造については第4の実施形態と同様であり、製造方法の
みが異なる。このため、素子構造についての説明は省略
し、以下、図16乃至図19を参照して製造方法につい
て説明する。
上に厚さが例えば0.1μmのZnOバッファ層51を
高周波スパッタリングにより形成する。このとき、原料
(ターゲット)として焼結されたZnOを用いる。次
に、バッファ層51上に、HVPE(Hydride Vapor Ph
ase Epitaxy)またはMOCVDにより、約1000℃
で厚さが例えば5〜30μmのn−GaNによる接着層
42を形成する。HVPEの際、原料として例えばGa
(ガリウム)、HCl(塩化水素ガス)、NH4(アン
モニアガス)を用い、キャリアガスとして窒素を用い、
不純物としてシランを用いる。
SiC基板41を室温で貼り合わせた後、不活性ガス雰
囲気中で、約500〜600℃で1回目の熱処理をす
る。
基板49を機械的研磨及びエッチングにより除去する。
この後、不活性ガス雰囲気中で、約700〜800℃で
2回目の熱処理をし、続いてバッファ層51が除去され
る。この後の工程については、第4の実施形態と同じで
あるため、説明は省略する。
形態と同様の効果を得られる。すなわち、SiC基板4
1及び接着層42に転位及びクラックが発生することな
く、アモルファスバッファ層を介さずに、SiC基板2
1上にGaNを使用した半導体素子を形成できる。
の実施形態の変形例である。すなわち、半導体素子の構
造については第4の実施形態と同様であり、製造方法の
みが異なる。このため、素子構造についての説明は省略
し、以下、図20乃至図23を参照して製造方法につい
て説明する。
上に厚さが例えば0.05μmのAlNによるバッファ
層52を約500℃のMOCVDにより形成し、このバ
ッファ層52上に厚さが例えば2μmのn−GaNによ
るバッファ層53を約1000℃のMOCVDにより形
成する。次に、バッファ層53上にSiO2によるスト
ライプ層54を形成する。
平面図である。図21において、54aはSiO2によ
るストライプである。各ストライプの幅は例えば3μm
であり、高さは例えば0.1μmであり、各ストライプ
相互の間隔は例えば9μmである。このストライプ層5
4は、例えばスパッタリングによりバッファ層53上の
全面にSiO2層を形成し、この後、所定のパターンを
用い、リソグラフィ工程により形成される。
ば5〜30μmのn−GaN接着層42を約1000℃
のMOCVDまたはHVPEにより形成する。
SiC基板41を室温で貼り合わせた後、不活性ガス雰
囲気中において、約500〜600℃で1回目の熱処理
をする。
基板49、バッファ層52、53、ストライプ層54を
機械的研磨及びエッチングにより除去する。この後、不
活性ガス雰囲気中において、約700〜800℃で2回
目の熱処理をする。この後の工程については、第4の実
施形態と同じであるため、説明は省略する。
形態と同様の効果を得られる。すなわち、SiC基板4
1及び接着層42に転位及びクラックが発生することな
く、アモルファスバッファ層を介さずに、SiC基板2
1上にGaNを使用した半導体素子を形成できる。
いて種々変形実施可能なことは勿論である。
基板上にこの基板と格子定数の異なる半導体層を形成
し、熱処理により発生する応力を低減できる半導体素子
の製造方法を提供できる。
造方法を示す図。
造方法を示す図。
造方法を示す図。
造方法を示す図。
よる半値幅との関係を示す図。
す図。
示す図。
図。
図。
図。
形態を示す図。
の活性層を示す図。
図。
図。
図。
図。
製造方法を示す図。
製造方法を示す図。
製造方法を示す図。
製造方法を示す図。
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体層基板上に少なくとも1つの半導
体層を含む第1の半導体層を形成する工程と、 前記半導体層上に第2の半導体層を配置する工程と、 前記半導体基板、第1の半導体層、第2の半導体層を第
1の温度で熱処理する工程と、 前記半導体基板を除去する工程と、 前記第1の半導体層及び第2の半導体層を前記第1の温
度より高い第2の温度で熱処理する工程とを具備するこ
とを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記半導体基板はGaAs基板であっ
て、 前記第1の半導体層は前記GaAs基板上に形成された
バッファ層と、このバッファ層上に形成されたコンタク
ト層と、このコンタクト層上に形成された電流拡散層
と、この電流拡散層上に形成された第1のクラッド層
と、この第1のクラッド層上に形成された活性層と、こ
の活性層上に形成された第2のクラッド層と、この第2
クラッド層上に形成された第1の接着層とを有しており
前記第2の半導体層はGaP基板と、このGaP基板上
に形成された第2の接着層とを有しており、 前記第1の温度は300〜450℃であり、前記第2の
温度は700〜800℃であることを特徴とする請求項
1記載の半導体素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記半導体基板はGaAs基板であっ
て、 前記第1の半導体層は前記GaAs基板上に形成された
第2のコンタクト層とこの第2のコンタクト層上に形成
された第1のコンタクト層と、この第1のコンタクト層
上に形成されたエミッタ層と、このエミッタ層上に形成
されたベース層と、このベース層上に形成されたコレク
タ層と、このコレクタ層上に形成されたサブコレクタ層
とを有しており、 前記第2の半導体層はSi基板であって、 前記第1の温度は300〜500℃の範囲内であり、前
記第2の温度は500〜900℃の範囲内であることを
特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方法。 - 【請求項4】 前記半導体基板はGaAs基板であっ
て、 前記第1の半導体層は前記GaAs基板上に形成された
コンタクト層と、このコンタクト層上に形成された電子
供給層と、この電子供給層上に形成されたチャネル層
と、このチャネル層上に形成されたバッファ層とを有し
ており、 前記第2の半導体層はSi基板であって、 前記第1の温度は300〜500℃の範囲内であり、前
記第2の温度は500〜900℃の範囲内であることを
特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方法。 - 【請求項5】 前記半導体基板はサファイア基板であっ
て、 前記第1の半導体層は前記サファイア基板上に形成され
たバッファ層と、このバッファ層上に形成された接着層
とを有しており、 前記第2の半導体層はSiC基板であって、 前記第1の温度は500〜600℃の範囲内であり、前
記第2の温度は700〜800℃の範囲内であることを
特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記半導体基板はサファイア基板上に形
成された前記第1のバッファ層と、この第1のバッファ
層上に形成された第2のバッファ層と、この第2のバッ
ファ層上に形成されたストライプ層とを有しており、 前記第1の半導体層は前記ストライプ層上に形成された
接着層であって、 前記第2の半導体層はSiC基板であって、 前記第1の温度は500〜600℃の範囲内であり、前
記第2の温度は700〜800℃の範囲内であることを
特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方法。
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JP2010186829A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Toshiba Corp | 発光素子の製造方法 |
CN106328777A (zh) * | 2016-09-08 | 2017-01-11 | 湘能华磊光电股份有限公司 | 一种发光二极管应力释放层的外延生长方法 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001095973A patent/JP4153673B2/ja not_active Expired - Lifetime
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