JP2002296428A - クロージャ用の端面部材 - Google Patents
クロージャ用の端面部材Info
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Abstract
しつつ、かつ小型化・コスト低減・作業性の向上を実現
するようなクロージャ用の端面部材を提供する。 【解決手段】複数の穴部1と、複数対のケーブル導入部
2と、穴部1内部を仕切る薄膜3と、補強部材4と、突
設部5とを備えるクロージャ用の端面部材とした。
Description
保持した状態でケーブルをクロージャ内に導入するため
に、クロージャの両端部に配置されるクロージャ用の端
面部材に関するものである。
開発がなされている。そのような従来技術の一例とし
て、例えば、特開平11−262161号公報におい
て、ケーブル配線用クロージャにおける端面シール部材
に関する発明が開示されている。従来技術は、ケーブル
配線用クロージャ内の気密性・水密性を保つため、ケー
ブル配線用クロージャの両端部に配置する端面シール部
材に特徴を持たせたものである。
は従来技術の端面シール部材の概略構成図であり、図7
(a)は一部を分離した状態の正面図、図7(b)は組
み立てた状態の正面図である。この端面シール部材は、
図7(a)で示すように開閉自在になされた2つの分割
シールベース102に2つのケーブルスペーサ100が
それぞれ取り付けられたものである。端面シール部材を
閉じた場合、図7(b)で示すような形状となる。この
場合、図示しないケーブルを両側から挟み込み、ケーブ
ルを密封することとなる。
きい加硫ゴム組成物から形成されているため、通常は径
が極めて小さいケーブル挿通孔101にケーブルを保持
させると、ケーブル挿通孔101はケーブル径に合わせ
て拡開するように変形し、最終的に拡開した状態のケー
ブル挿通孔101がケーブルに密接する。このような構
成としたことから、径の大小・凹凸があるような様々な
形状のケーブルに対応し、外部環境からケーブル配線用
クロージャを密封することができるというものであっ
た。
0は、伸び率の大きい加硫ゴム組成物を用いていること
からも明らかなように比較的軟らかい物体である。この
ため、ケーブルスペーサ100の外周に配置される分割
シールベース102は、金属・プラスチック・ゴム硬度
が大きいゴムなど、比較的硬い材料が採用され、堅牢な
構造体となっている。分割シールベース102により、
ケーブルスペーサ100はその形状が維持され、また、
図示しないクロージャケースへ容易に嵌着することがで
きるようになる。
ため、端面シール部材は必然的に大型化することとな
り、クロージャ全体の小型化は困難であり、さらには、
組み立て作業工程も増加するという問題点があった。ま
た、例えば、クロージャケースを開けてケーブルを取り
外すような場合において、まずクロージャケースを開け
た後で改めて分割シールベースを開けるという作業が必
要となり、取り付け箇所における配線作業性が悪いもの
であった。さらに、クロージャケースと分割シールベー
スとの間にも密封用の弾性部材を介在させる必要があ
り、製造コストが上昇する恐れがあるというものであっ
た。
れたものであり、その目的は、気密性・水密性を高めた
状態でケーブルを保持しつつ、かつ小型化・コスト低減
・作業性の向上を実現するようなクロージャ用の端面部
材を提供することにある。
に請求項1〜請求項4に係る第1の発明、および、請求
項5〜請求項8に係る第2の発明がなされた。第1の発
明では、クロージャ用の端面部材に補強部材を介在させ
て堅牢な構造とし、従来技術のような分割シールベース
を不要とするものである。このような第1の発明の請求
項1に係る発明では、ゴム製の部材本体の正面に設けら
れた複数の穴部と、穴部を挟むように部材本体の両側面
に対で設けられ、穴部の開口付近にケーブルを誘導する
複数対のケーブル導入部と、一対のケーブル導入部の間
に挟まれ、かつ穴部内を仕切るように配置される薄膜
と、部材本体の背面付近において本体内に一体に組み込
まれる補強部材と、部材本体の背面で突出する突設部
と、を備える端面部材であって、開口を対向させて2個
の端面部材を突き合わせたとき、ケーブル導入部および
薄膜が両側からケーブルに密接して外部環境から封止す
ることを特徴とする。
は、請求項1に記載のクロージャ用の端面部材におい
て、前記補強部材および前記突設部は、ケーブル導入部
により決定されるケーブルを中心とする同心円を含むよ
うに波状に起伏することを特徴とする。
は、請求項1または請求項2に記載のクロージャ用の端
面部材において、前記薄膜は、蛇腹状に形成されている
ことを特徴とする。
は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のクロージ
ャ用の端面部材において、前記ケーブル導入部は、ケー
ブルが接触する閉塞膜と、この閉塞膜付近に設けられた
肉厚部と、を備えることを特徴とする。
面部材としてゴム硬度が小さい(つまり軟らかい)部材
本体にゴム硬度が大きい(つまり硬い)分離型突設部と
が一体になるように形成し、このゴム硬度が大きい分離
型突設部に第1の発明の補強部材の役割を担わせるよう
にしたことで堅牢な構造とし、従来技術のような分割シ
ールベースを不要とするものである。
明では、ゴム製の部材本体の正面に設けられた複数の穴
部と、穴部を挟むように部材本体の両側面に対で設けら
れ、穴部の開口付近にケーブルを誘導する複数対のケー
ブル導入部と、一対のケーブル導入部の間に挟まれ、か
つ穴部内を仕切るように配置される薄膜と、部材本体の
ゴム硬度よりも大きいゴム硬度を有し、部材本体の背面
に配置されて部材本体の背面から突出部が突出するよう
になされる分離型突設部と、を備える端面部材であっ
て、分離型突設部と一体に形成された部材本体の開口を
対向させて2個の端面部材を突き合わせ、ケーブル導入
部および薄膜が両側からケーブルに密接して外部環境か
ら封止するようにしたことを特徴とする。
は、請求項5に記載のクロージャ用の端面部材におい
て、前記分離型突設部は、ケーブル導入部により決定さ
れるケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起
伏することを特徴とする。
は、請求項5または請求項6に記載のクロージャ用の端
面部材において、前記薄膜は、蛇腹状に形成されている
ことを特徴とする。
は、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載のクロージ
ャ用の端面部材において、前記ケーブル導入部は、ケー
ブルが接触する閉塞膜と、この閉塞膜付近に設けられた
肉厚部と、を備えることを特徴とする。
ャ用の端面部材の実施形態について図を参照しつつ説明
する。ここに、図1は本実施形態を搭載したクロージャ
を開放した場合の内観斜視図である。図2は本実施形態
の構成斜視図である。図3は本実施形態の外観の構成図
であり、図3(a)は右側面図、図3(b)は正面図、
図3(c)は底面図である。図4は本実施形態の側面お
よび断面の構成図であり、図4(a)が右側面図、図4
(b)がA−A矢視図、図4(c)がB−B矢視図、図
4(d)がC−C矢視図である。
すように、クロージャケース20A,20Bを閉じた場
合に対向するような位置に配置されており、これらは対
をなしている。これらクロージャ用の端面部材10はク
ロージャ端面の左右両側に配置され、クロージャの両側
から導入されるケーブルを、一対の端面部材10により
挟持して外部環境から封止し、ケーブルの導入箇所から
雨水等が侵入する事態を防止する。なお、クロージャケ
ース20Aには、図示しない融着接続トレイが設けら
れ、配線のためにケーブルから引き出された心線などが
接続されることとなる。
に、ゴム製の部材本体に、穴部1と、ケーブル導入部2
と、薄膜3と、補強部材4と、突設部5とが設けられて
なるものである。穴部1は、図2,図3でも明らかなよ
うに、部材本体内に上下方向に3個連続するように形成
される角穴であり、正面において3つの開口が形成され
る。
に対をなすように設けられており、本実施形態ではそれ
ぞれ対をなすケーブル導入部2が2個づつ上下3段で計
6個配置される。このケーブル導入部2は、前記穴部1
内にケーブルを通過させるため、その通過位置を決定す
る役割を果たしている。ケーブル導入部2の最内周に
は、略半円状の閉塞膜2aが設けられている。後に詳述
するが、ケーブルを導入すると、最内周にある閉塞膜2
aは押し退けられつつ移動してケーブルは閉塞膜2aに
確実に密着する。さらに、ケーブル導入をしないケーブ
ル導入部2では、この閉塞膜2aは外部環境から封止す
るという役割も果たす。
半円の中心と同じ中心である同心円に沿うような略半円
の肉厚部2bが設けられ、ケーブル導入部2は充分な厚
さが確保されている。この肉厚部2bがあるため、閉塞
膜2aがケーブルによりケーブル半径方向へ押し退けら
れるような場合でも、閉塞膜2aが破断するという事態
が防止される。また、仮にケーブルが図2で示す矢印A
方向に移動するような場合でも、ケーブル導入部2が破
断するという事態が回避されるようになされている。
枚の薄膜3が形成されている。この薄膜3は、図2,図
3からも明らかなように、蛇腹状に形成されているた
め、自在に移動できる遊び部分を有するものである、ケ
ーブル径の大小、または、ケーブル被覆表面の凹凸等に
も対応して密着することができる。薄膜3は、ケーブル
に確実に薄膜3を当接させるようにするため、図4
(a),(b),(c),(d)でも明らかなように、
穴部1の開口から突出するような大きさに設けられてい
る。後述するが薄膜3の蛇腹部分にケーブルが確実に密
接することとなる。
の部材であったり、鉄・アルミニウム等の金属製の部材
であり、部材本体の背面で、部材本体内に一体となるよ
うに組み込まれている。部材本体に補強部材4を一体に
組み込んで形成するには、部材本体を形成するための型
枠に補強部材4を配置し、そしてゴムを流し込んで鋳ぐ
るむように形成することとなる。本実施形態では、この
ような比較的簡単な工程が追加されるのみであり、作業
性を低下させることはない。
れのケーブル導入部の閉塞膜2aの半円中心からの同心
円を含むよう起伏するという略波形の形状を有してい
る。本実施形態における補強部材4の形状は、図2,図
3で示すような波形の形状になる。このような波型の形
状とする利点は、内外から付与される各種の力に対抗し
て、ゴム製の端面部材10の形状を維持するという点が
挙げられる。
おり、図2,図3でも示すように、複数(図2,図3で
は4本)の突体であり、クロージャケース20A,20
Bへ取り付けるために設けられている。クロージャケー
ス20A,20Bにも、図1で示すように、対応する突
設部が設けられており、これら突設部同士を嵌着するこ
とで取り付けることができる。
が加わるため、端面部材10が変形しようとするが、こ
の突設部5は先に説明した補強部材4の付近に設けられ
ているため、その形状が確実に維持されるものであり、
クロージャケース20A,20Bに容易に取り付けるこ
とが可能である。
が形成される。これら溝の中にクロージャケース20
A,20Bの突設部が入り込み、溝底にある部材本体ま
で到達して確実に密着するため、クロージャケース20
A,20Bと端面部材10との取り付け箇所からの雨水
の浸入を確実に防止する。溝は3本あるため、仮に外部
環境に一番近い外側の溝(例えば、図3(c)における
左右何れか一方の外側の溝)から雨水が浸入しても、次
の溝(図3(c)における中央の溝)で雨水の侵入が防
止される。このように、突設部5は、クロージャ内部へ
の雨水の浸入を防止してクロージャを外部環境から封止
するという役割も兼ねる。
一対の端面部材の作用について説明する。まず、ケーブ
ルを導入することなくクロージャケースを閉じる場合の
端面部材の作用について説明する。図5は、ケーブルを
導入することなくクロージャケースを閉じる場合の端面
部材を説明する説明図であって、図5(a)は密着前の
一対の端面部材の部分図、図5(b)は密着後の一対の
端面部材の部分図である。
ケーブル導入部2は左右から密着するように押圧され、
その隙間を確実に塞ぐ。この場合、図5(a)で示すよ
うなケーブル導入部2は左右からの押圧力により、図5
(b)で示すような形状となるまで変形する。このた
め、ケーブル導入部2は充分に密接し、外界からの雨水
等の侵入を確実に防止するように封止する。この場合、
薄膜3まで雨水は到達することはない。
ケースを閉じてケーブルを端面部材に保持させる場合に
ついて説明する。図6は、ケーブルを導入してクロージ
ャケースを閉じる場合の端面部材を説明する説明図であ
って、図6(a)はケーブル保持後の一対の端面部材の
部分図、図6(b)は一方の薄膜3の状態を説明する部
分図、図6(c)は他方の薄膜3の状態を説明する部分
図である。
近傍にケーブルを配置してクロージャケース20A,2
0Bを閉じると、ケーブルは閉塞膜2aを押し退けつつ
ケーブル導入部2に配置され、図6(a)で示すように
ケーブルが導入された状態となる。この図6(a)で
は、ケーブルは半円状の切り欠きである肉厚部2bの最
内周まで到達しているが、この場合でも、閉塞膜2aは
ケーブルに密着して、雨水の浸入を確実に防ぐこととな
る。
ためケーブル導入部の肉厚部2bの最内周まで到達する
場合を想定して説明したが、ケーブル径が小さいため肉
厚部2bまで到達しないような場合でも、閉塞膜2aが
ケーブルに密着して、外部環境から封止する事が可能と
なる。このため、一定範囲内ではあるがケーブル径の大
小およびケーブル表面の凹凸にも対応してケーブルを導
入することができる。
面部材10のそれぞれの薄膜3が両側からケーブルに密
着する。この場合、一方の薄膜3は、図6(b)で示す
ような状態となり、また、他方の薄膜は図6(c)で示
すような状態となっている。この場合も、ケーブルが薄
膜3を押し退けつつ、また、薄膜3はそれぞれケーブル
の上下まで密着するため、その隙間を確実に塞ぐ。この
ような2枚の薄膜3が交互に重なり合うため、外部環境
からの雨水等を確実に塞ぐことができる。
膜2aにより雨水が浸入するという事態が発生すること
はほとんどなくなり、万が一若干量の雨水がケーブル導
入溝とケーブルとの間に発生した隙間を通過して穴部1
内へ侵入したとしても、これら薄膜3の閉塞作用によ
り、外界からの雨水の侵入を確実に防止する。さらにこ
のような薄膜3は多段(本実施形態では2段)にわたり
形成されており、雨水はクロージャケース本体内へ到達
することはなく、クロージャケース内は良好な環境を維
持することができる。
端面部材の実施形態について図を参照しつつ説明する。
なお、クロージャの構造等は第1の発明として説明した
クロージャと同一であるものとして、その説明を省略
し、端面部材10’の構造についてのみ説明する。図8
は本実施形態の構成斜視図、図9は本実施形態の例示的
な分解図である。
に、ゴム製の部材本体に、穴部1と、ケーブル導入部2
と、薄膜3と、分離型突設部6とが設けられてなるもの
である。本実施形態では第1実施形態で用いていた補強
部材4を取り去って、ゴム硬度が大きい(つまり硬い)
材料により形成した分離型突設部6を設け、この分離型
突設部6に補強部材の役割を兼用させている。
本)の突設部6aが、突設部本体6bから突出するよう
に形成されたものである。図1で示すクロージャケース
20A,20Bにも、対応する突設部が設けられてお
り、これら突設部同士を嵌着することで取り付けること
ができるのは第1の発明の実施形態と同じである。
れて一体に形成される。この形成方法について説明す
る。硬度が小さい一塊りのゴム材料を図示しない型枠の
中に予め配置しておく。この一塊りのゴム材料は、部材
本体ができる程度の量であり、硬化前であって高温で軟
らかい状態である。そして、図示しない型枠には図8で
示すように突設部6a上の位置からゴムが流れ込むよう
に材料注入ゲートが設けられており、この位置から型枠
内へ硬度が大きいゴム材料が注入される。注入されるゴ
ム材料も、硬化前であって高温で軟らかい状態である。
これら硬度が異なるゴム材料を冷却固化させることによ
り硬度の高い分離型突設部6と硬度の低い部材本体が一
体となった端面部材10’が形成される。本実施形態で
は、このような比較的簡単な工程が追加されるのみであ
り、作業性を低下させることはない。
成されるため形成後は分離型突設部6と部材本体は着脱
ができないが、説明のため、図9で示すように例示的に
分離型突設部6と部材本体とを分離させると、分離型突
設部6はゴム硬度が大きい、つまり硬く、また、部材本
体ではゴム硬度が小さい、つまり軟らかい。このため、
第1の発明で用いていた補強部材をなくしたにも拘わら
ず、第1の発明と同様に分離型突設部6の突設部6aを
堅牢な構造とすることができる。
は、4個の突設部6aのうち、内側の2個の突設部6a
上にある6個の材料注入ゲートから注入されるものであ
るが、この場合、外側の2個の突設部6aは、硬度が小
さい、つまり部材本体と同じである軟らかいゴム材料と
して形成することも可能である。このように形成するに
は図示しない型枠の中に予め配置しておく硬度が小さい
ゴム材料の量を多くするように調節することにより実現
される。
部6a上に位置するように設けられた材料注入ゲートか
ら注入されるものとすれば、内側の2個の突設部6aが
硬度が小さい、つまり部材本体と同じである軟らかい突
設部とすることもできる。また、4個の突設部6aが硬
度の大きいゴム材料で確実に形成されるようにするた
め、図示しないが、4個の突設部6a上に位置するよう
に設けた材料注入ゲートからゴム材料を注入するように
すればよい。
的な材料としては、ともにEPDM(Ethylene Propyle
ne Diene Monomer:エチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合体)を材料とするものであり、部材本体の硬度を
A゜とすると、分離型突設部6の硬度はA゜から60゜
までの中の何れかの値となる。仮にA=1ならば、部材
本体の硬度は1゜であり、分離型突設部6の硬度は1゜
から60゜までの中の何れかの値となる。また、仮にA
=5ならば、部材本体の硬度は5゜であり、分離型突設
部6の硬度は5゜から60゜までの中の何れかの値とな
る。このA゜の具体的値としては1゜から30゜までの
範囲内にある何れかの値が好ましい。
クロージャへ嵌着する場合、突設部6aにも力が加わっ
て変形しようとするが、この突設部6aは先に説明した
ようにゴム硬度が大きい(硬い)ため、その形状が確実
に維持されるものであり、クロージャケース20A,2
0Bに容易に取り付けることが可能である。なお、ケー
ブル導入部2および薄膜3の機能については第1の発明
と同じ構成・機能を有しているものであって、その説明
を省略する。
ついて説明した。これら実施形態では1対の端面部材1
0(10’)に導入されるケーブルを3本とし、それに
伴い穴部1を3個,ケーブル導入部を3対であるとして
説明しているが、これらを3個・3対に限定する趣旨で
はなく、2個・2対あるいは4個・4対というように、
任意の数とすることができる。また、薄膜3の枚数また
は突設部5の数も必要に応じて任意の数とすることがで
き、これらは適宜設計・選択される。
で従来用いていたような外周枠が不要となるため、端面
部材を小型化することができ、クロージャ全体の小型化
も可能となった。また、クロージャケースを開けてケー
ブルを取り外すような場合において、従来技術のように
まずクロージャケースを開けた後で改めて外周枠を開け
るという作業が不要となり、配線作業性が良好である。
さらに、クロージャケースへ取り付けるための突設部
(分離型突設部)がゴム製の部材本体であるため、密封
用の弾性部材を別途設けなくとも充分に封止が可能とな
り、製造コストの上昇を抑制することができる。
を高めた状態でケーブルを保持しつつ、かつ小型化・コ
スト低減・作業性の向上を実現するようなクロージャ用
の端面部材を提供することができる。
した場合の内観斜視図である。
(a)は右側面図、図3(b)は正面図、図3(c)は
底面図である。
あり、図4(a)が右側面図、図4(b)がA−A矢視
図、図4(c)がB−B矢視図、図4(d)がC−C矢
視図である。
を閉じる場合の端面部材を説明する説明図であって、図
5(a)は密着前の一対の端面部材の部分図、図5
(b)は密着後の一対の端面部材の部分図である。
場合の端面部材を説明する説明図であって、図6(a)
はケーブル保持後の一対の端面部材の部分図、図6
(b)は一方の薄膜の状態を説明する部分図、図6
(c)は他方の薄膜の状態を説明する部分図である。
り、図7(a)は一部を分離した状態の正面図、図7
(b)は組み立てた状態の正面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】ゴム製の部材本体の正面に設けられた複数
の穴部と、 穴部を挟むように部材本体の両側面に対で設けられ、穴
部の開口付近にケーブルを誘導する複数対のケーブル導
入部と、 一対のケーブル導入部の間に挟まれ、かつ穴部内を仕切
るように配置される薄膜と、 部材本体の背面付近において本体内に一体に組み込まれ
る補強部材と、 部材本体の背面で突出する突設部と、 を備える端面部材であって、 開口を対向させて2個の端面部材を突き合わせたとき、
ケーブル導入部および薄膜が両側からケーブルに密接し
て外部環境から封止することを特徴とするクロージャ用
の端面部材。 - 【請求項2】請求項1に記載のクロージャ用の端面部材
において、 前記補強部材および前記突設部は、ケーブル導入部によ
り決定されるケーブルを中心とする同心円を含むように
波状に起伏することを特徴とするクロージャ用の端面部
材。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のクロージ
ャ用の端面部材において、 前記薄膜は、蛇腹状に形成されていることを特徴とする
クロージャ用の端面部材。 - 【請求項4】請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の
クロージャ用の端面部材において、 前記ケーブル導入部は、 ケーブルが接触する閉塞膜と、 この閉塞膜付近に設けられた肉厚部と、 を備えることを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 【請求項5】ゴム製の部材本体の正面に設けられた複数
の穴部と、 穴部を挟むように部材本体の両側面に対で設けられ、穴
部の開口付近にケーブルを誘導する複数対のケーブル導
入部と、 一対のケーブル導入部の間に挟まれ、かつ穴部内を仕切
るように配置される薄膜と、 部材本体のゴム硬度よりも大きいゴム硬度を有し、部材
本体の背面に配置されて部材本体の背面から突出部が突
出するようになされる分離型突設部と、 を備える端面部材であって、 分離型突設部と一体に形成された部材本体の開口を対向
させて2個の端面部材を突き合わせ、ケーブル導入部お
よび薄膜が両側からケーブルに密接して外部環境から封
止するようにしたことを特徴とするクロージャ用の端面
部材。 - 【請求項6】請求項5に記載のクロージャ用の端面部材
において、 前記分離型突設部は、ケーブル導入部により決定される
ケーブルを中心とする同心円を含むように波状に起伏す
ることを特徴とするクロージャ用の端面部材。 - 【請求項7】請求項5または請求項6に記載のクロージ
ャ用の端面部材において、 前記薄膜は、蛇腹状に形成されていることを特徴とする
クロージャ用の端面部材。 - 【請求項8】請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の
クロージャ用の端面部材において、 前記ケーブル導入部は、 ケーブルが接触する閉塞膜と、 この閉塞膜付近に設けられた肉厚部と、 を備えることを特徴とするクロージャ用の端面部材。
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