JP2002294383A - 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊、塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品の製造方法およびアルミニウム合金塑性加工品 - Google Patents

塑性加工用アルミニウム合金鋳塊、塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品の製造方法およびアルミニウム合金塑性加工品

Info

Publication number
JP2002294383A
JP2002294383A JP2001102207A JP2001102207A JP2002294383A JP 2002294383 A JP2002294383 A JP 2002294383A JP 2001102207 A JP2001102207 A JP 2001102207A JP 2001102207 A JP2001102207 A JP 2001102207A JP 2002294383 A JP2002294383 A JP 2002294383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
plastic working
ingot
alloy ingot
forging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001102207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4768925B2 (ja
Inventor
Tetsumi Dannohara
徹巳 團之原
Hidetaka Takemura
英貴 竹村
Yasuo Okamoto
康夫 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2001102207A priority Critical patent/JP4768925B2/ja
Publication of JP2002294383A publication Critical patent/JP2002294383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768925B2 publication Critical patent/JP4768925B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度が向上し、再結晶粒の発生しにくい塑性
加工用アルミニウム合金鋳塊を提供する。 【解決手段】 Mgを0.8wt%〜1.2wt%、S
iを0.7wt%〜1.0wt%、Cuを0.3wt%
〜0.6wt%、Mnを0.14wt%〜0.3wt
%、Crを0.14wt%〜0.3wt%、Feを0.
5wt%以下、Tiを0.01wt%〜0.15wt
%、Bを0.0001wt%〜0.03wt%含有し、
晶出物の平均粒径が8μm以下、デンドライト二次アー
ム間隔が40μm以下、かつ、結晶粒径が300μm以
下の組織を有する塑性加工用アルミニウム合金鋳塊であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、Al(アルミニ
ウム)−Mg(マグネシウム)−Si(ケイ素)系の塑
性加工用アルミニウム合金鋳塊、塑性加工用アルミニウ
ム合金鋳塊の製造方法、塑性加工用アルミニウム合金鋳
塊を用いて製品を塑性加工するアルミニウム合金塑性加
工品の製造方法、および、アルミニウム合金塑性加工品
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車部品、例えばサスペンション部品
は、専ら鉄系材料が使用されていたが、軽量化を主目的
としてアルミニウム材料またはアルミニウム合金材料に
置き換えることが多くなってきた。これら自動車部品で
は、優れた耐食性、高強度および優れた加工性が要求さ
れることから、アルミニウム合金材料としてAl−Mg
−Si系合金、特に、A6061が多用されている。そ
して、このような自動車部品は、強度の向上を図るた
め、アルミニウム合金材料を加工用素材として用いて塑
性加工の1つである鍛造加工で製造される。
【0003】また、最近では、コストダウンを図る必要
があるため、押出をせずに鋳造部材をそのまま素材とし
て鍛造した後、T6処理して得られたサスペンション部
品が実用化され始めており、さらに軽量化を目的にとし
て、従来のA6061に代わる高強度合金の開発が進め
られている(例えば特開平5−59477号公報、特開
平5−247574号公報、特開平6−256880号
公報に開示されている。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらA6061およ
びAl−Mg−Si系合金の高強度合金は、鍛造および
熱処理工程において加工組織が再結晶し、粗大結晶粒が
発生することにより、十分な高強度を得ることができな
いという問題があった。そのため、粗大再結晶粒防止の
ため、Zr(ジルコニウム)を添加して再結晶を防止し
ている例が多い(例えば特開平5−59477号公報、
特開平5−247574号公報に開示されている。)。
【0005】しかしながら、Zrの添加は、再結晶防止
に効果があるものの、次のような問題を有している。 (1)Zrの添加により、Al−Ti(チタン)−B
(ホウ素)系合金の結晶粒微細化効果が弱められ、鋳塊
自体の結晶粒が粗くなり、逆に塑性加工後の加工品の強
度低下をきたすことが多くなる。 (2)鋳塊自体の結晶粒微細化効果が弱められるため、
鋳塊割れが発生し易くなり、内部欠陥が増加し、歩留ま
りが悪化する。 (3)ZrはAl−Ti−B系合金と化合物を形成し、
合金溶湯を貯留する炉の底に化合物が堆積し、炉を汚染
するとともに、製造した鋳塊においてもこれら化合物が
鋳塊中に粗大に晶出し、強度を低下させる。 このため、Zrの添加は効果があるものの、強度の安定
性を維持するのが難しく、製品の品質が不安定となり、
材料コストの上昇を招いていた。
【0006】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、Mg(マグネシウム)、S
i(ケイ素)、Cu(銅)、Mn(マンガン)、Cr
(クロム)などの合金元素の含有量を調整し、かつ、晶
出物の平均粒径、鋳塊組織のデンドライト二次アーム間
隔(Dendrite Arm Space:以下、DASと記す。)、結
晶粒径を調整することにより、強度が向上し、再結晶粒
の発生しにくい塑性加工用アルミニウム合金鋳塊、塑性
加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、およびアルミ
ニウム合金塑性加工品の製造方法を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる塑性加
工用アルミニウム合金鋳塊は、Mg(マグネシウム)を
0.8wt%〜1.2wt%、Si(ケイ素)を0.7
wt%〜1.0wt%、Cu(銅)を0.3wt%〜
0.6wt%、Mn(マンガン)を0.14wt%〜
0.3wt%、Cr(クロム)を0.14wt%〜0.
3wt%、Fe(鉄)を0.5wt%以下、Ti(チタ
ン)を0.01wt%〜0.15wt%、B(ホウ素)
を0.0001wt%〜0.03wt%含有し、晶出物
の平均粒径が8μm以下、DASが40μm以下、か
つ、結晶粒径が300μm以下の組織を有するものであ
る。また、この発明にかかる、上記した塑性加工用アル
ミニウム合金鋳塊を連続鋳造する塑性加工用アルミニウ
ム合金鋳塊の製造方法は、鋳造温度を(750±50)
℃とし、鋳造速度を(240±50)mm/分として鋳
造する方法である。なお、鋳造後に均質化処理を施さな
いのが望ましい。さらに、この発明にかかるアルミニウ
ム合金塑性加工品の製造方法は、上記した塑性加工用ア
ルミニウム合金鋳塊を用い、塑性加工用アルミニウム合
金鋳塊に塑性加工を施すとき、〔430+塑性加工率
(%)〕℃以上550℃以下で加熱する方法である。な
お、塑性加工後に520℃〜550℃で溶体化処理を施
すのが望ましい。また、この発明にかかるアルミニウム
合金塑性加工品は、上記した製造方法で製造したもので
ある。なお、この明細書中におけるwt%は、重量%を
意味し、SI単位系の質量%と等価である。したがっ
て、例えば0.7wt%は、0.7重量%または0.7
質量%のことである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明について説明す
る。Siは、Mgと共存してMg2Si系析出物を形成
し、最終製品の強度向上に寄与する。Siの含有量が
0.7wt%よりも少ないと、析出強化の効果が少なく
なる。一方、1.0wt%を越えると、Siの粒界析出
が多くなり、粒界脆化が生じ易く、鋳塊の鍛造加工性
(塑性加工性)、および最終製品の靭性を低下させるの
みならず、鋳塊の晶出物の平均粒径が所定の上限を越え
ることになる。したがって、Siの含有量は、0.7w
t%〜1.0wt%の範囲にする必要がある。なお、S
iは、後述するMgの量に対してMg2Siを生成する
量を越えて過剰に添加することにより、時効処理後の最
終製品の強度をさらに高める。
【0009】Mgは、Siと共存してMg2Si系析出
物を形成し、最終製品の強度向上に寄与する。Mgの含
有量が0.8wt%よりも少ないと、析出強化の効果が
少なくなる。一方、1.2wt%を越えると、鋳塊の鍛
造加工性、および最終製品の靭性を低下させるのみなら
ず、鋳塊の晶出物の平均粒径が所定の上限を越えること
になる。したがって、Mgの含有量は、0.8wt%〜
1.2wt%の範囲にする必要がある。
【0010】Cuは、Mg2Si系析出物の見かけの過
飽和量を増加させ、Mg2Si析出量を増加させること
により、最終製品の時効硬化を著しく促進させる。Cu
の含有量が0.3wt%よりも少ないと、上記した効果
も少なくなる。一方、0.6wt%を越えると、鋳塊の
鍛造加工性、および最終製品の靭性を低下させ、さらに
耐食性を劣化させる。したがって、Cuの含有量は、
0.3wt%〜0.6wt%の範囲にする必要がある。
【0011】MnはAlMnSi相として晶出し、晶出
しないMnは、析出して再結晶を抑制する。この再結晶
を抑制する作用により、鍛造後も結晶粒を微細にし、最
終製品の靭性向上および耐食性向上の効果がもたらされ
る。Mnの含有量が0.14%よりも少ないと、上記し
た効果が少なくなる。一方、0.3wt%を越えると、
巨大金属間化合物が生じ、この発明の鋳塊組織が満たさ
れなくなる。したがって、Mnの含有量は、0.14w
t%〜0.3wt%の範囲にする必要がある。
【0012】CrもAlCrSi相として晶出し、晶出
しないCrは、析出して再結晶を抑制する。この再結晶
を抑制する作用により、鍛造後も結晶粒を微細にし、最
終製品の靭性向上および耐食性向上の効果がもたらされ
る。Crの含有量が0.14%よりも少ないと、上記し
た効果が少なくなる。一方、0.3wt%を越えると、
巨大金属間化合物が生じ、この発明の鋳塊組織が満たさ
れなくなる。したがって、Crの含有量は、0.14w
t%〜0.3wt%の範囲にする必要がある。
【0013】Feは、合金中でAl、Siと結合して晶
出するとともに、結晶粒粗大化を防止し、焼き入れ感受
性を減少させ、また、強度と靭性とを向上させ、耐食性
をも向上させる。Fe含有量が0.5wt%を越える
と、上記した効果が得られなくなる。したがって、Fe
の含有量は、0.5wt%以下にする必要がある。
【0014】Tiは、結晶粒の微細化を図る上で有効な
合金元素であり、かつ、連続鋳造棒に鋳塊割れなどが発
生するのを防止する。さらに、この発明の鋳塊は押出な
どの加工を行わずに鍛造加工を施すため、鋳塊の結晶粒
径を300μm以下に調整するのに、このTiが重要な
役割を果たす。Tiの含有量が0.01wt%よりも少
ないと、微細化効果が得られず、一方、0.15%を越
えると、粗大なTi化合物が晶出し、靭性を劣化させ
る。したがって、Tiの含有量は、0.01wt%〜
0.15wt%の範囲にする必要がある。
【0015】BもTiと同様に、結晶粒微細化に有効な
元素であり、0.0001wt%よりも少ないと、その
効果が得られず、一方、0.03wt%を越えると、靭
性を劣化させる。したがって、Bの含有量は、0.00
01wt%〜0.03wt%の範囲にする必要がある。
【0016】次に、連続鋳造した塑性加工用アルミニウ
ム合金鋳塊の組織について説明する。まず、晶出物の大
きさである。この発明でいう晶出物は、AlMnSi
相、Mg2Si相、Fe、Cr、金属間化合物などを含
む二次相が結晶粒界に粒状または片状に晶出したもので
ある。そして、晶出物の平均粒径は、8μm以下にする
必要があり、より好ましくは7μm以下に、さらに好ま
しくは6.8μm以下にするのが望ましい。晶出物の平
均粒径が8μm以下であれば、鍛造加工性が良好であ
り、かつ、均質化処理を施さずに熱間鍛造加工をする場
合にも、鍛造加工性に影響を与えることがなくなる。A
l−Mg−Si系であるこの発明の合金において、熱間
で鍛造加工を施す場合、鍛造加工性に最も影響を与える
ものは、Fe、Mn、Crなどの遷移金属の晶出物の大
きさや、晶出したMg2SiがT6処理時に十分固溶で
きる大きさで均一に分散しているかである、と考えられ
る。なお、晶出物の大きさの測定は、顕微鏡を有した画
像解析装置(ルーゼックス)でミクロ組織を同定し、個
々の晶出の断面積を円に換算したときの直径を粒径とし
た。
【0017】次に、DAS(Dendrite Arm Space)の大
きさである。連続鋳造材のDASが40μmを越える
と、強度が低下して所望した高強度が得られないので、
DASを40μm以下にする必要があり、より好ましく
は20μm以下にするのがよい。なお、DASの測定
は、軽金属学会発行の『軽金属(1988年)、vo
l.38、No.1、p45』に記載の、『デンドライ
トアームスペーシング測定手順』にしたがって行った。
【0018】そして、結晶粒径の大きさである。結晶粒
径の大きさは、鍛造加工された製品の強度に大きく影響
する。すなわち、押出材や、圧延材などに認められる塑
性加工の歪み導入によって得られる微細再結晶粒と異な
り、連続鋳造の鋳造段階で得られた微細な結晶粒は組織
内で歪みそのものが少なく、熱間鍛造加工を施しても粗
大な再結晶が発生しにくい。しかしながら、元の鋳塊組
織の結晶粒径が大きいと、例えば300μmを越える
と、強度の向上が認められない。したがって、結晶粒径
は、300μm以下にする必要があり、より好ましくは
250μm以下にするのがよい。なお、結晶粒径の測定
は、光学顕微鏡写真上で切片法によって求めた。
【0019】図1はこの発明の塑性加工用アルミニウム
合金鋳塊を製造する製造装置の一例である半連続鋳造装
置を示す説明図である。図1において、11は溶湯受槽
を示し、アルミニウム合金の溶湯Mが供給されるもので
あり、溶湯Mを流出させる流出口12が下側に設けられ
ている。21は鋳型を示し、溶湯受槽11の下側に気密
状態で取り付けられ、流出口12に同軸で連通する、鋳
塊Iを鋳造する円筒状内周面22が設けられている。
【0020】31は冷却媒体流路を示し、鋳型21内に
周回させて設けられた環状流路部分31aと、この環状
流路部分31aを鋳型21の外側へ連通させる導入部分
31bとで構成され、鋳型21を冷却するための冷却媒
体として水Wが供給される。32は噴出孔を示し、鋳塊
Iを冷却させるために鋳塊Iの外周へ冷却媒体としての
水Wを吹き付けることができるように、環状流路部分3
1aに連通させて、鋳型21に複数、または周回させて
設けられている。
【0021】33は気体流路を示し、円筒状内周面22
の溶湯受槽11との接合部分へ気体、例えば空気Aを供
給できるように、鋳型21に周回させて設けられた環状
流路部分33aと、この環状流路部分33aを外側へ連
通させる導入部分33bとで構成されている。34は潤
滑油流路を示し、円筒状内周面22へ潤滑油Oを供給で
きるように、鋳型21に周回させて設けられた環状流路
部分34aと、この環状流路部分34aを外側へ連通さ
せる導入部分34bとで構成されている。
【0022】次に、塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の
鋳造について説明する。まず、図示を省略した溶解炉で
地金、母合金、金属シリコン、銅塊などを混合して溶解
させた後、保持炉で脱滓のためのフラックス処理を行
う。そして、インライン脱ガス装置で溶湯中のガス(特
に水素ガス)を減少させ、さらに、フラックス処理で除
去できない微細な非金属介在物を除去した後、Tiおよ
びBを添加する。
【0023】このようにして所望の組成に調整された溶
湯Mが溶湯受槽11に供給されると、鋳造温度を(75
0±50)℃とした溶湯Mは流出口12から鋳型21内
へ押し出されながら、冷却媒体流路31へ供給される水
Wによって一次冷却された後、噴出孔32から噴出され
る水Wによって二次冷却されることにより、10℃/秒
以上の冷却速度で、より好ましくは20℃/秒以上の冷
却速度で冷却されて凝固し、上記したような組織を有す
る鋳塊Iとなる。
【0024】このようにして凝固した鋳塊Iは、この鋳
塊Iを支える、図示を省略した底板を一定の速度、すな
わち鋳造速度〔(240±50)mm/分〕で下降させ
ることにより、下方へ連続的に引き抜かれる。そして、
鋳塊Iの長さが一定の長さに達すると、鋳造は中断さ
れ、鋳塊Iは上方へ引き抜かれる。以後は、同様にして
順次鋳塊Iを鋳造する。
【0025】なお、鋳造の際に気体流路33へ供給され
る空気Aは、鋳型21の円筒状内周面22に供給され、
鋳型21と溶湯Mとの接触を断つ機能を有する。そし
て、余分な空気Aは、鋳型21と鋳塊Iとの間を下側へ
流れる。また、潤滑油流路34へ供給される潤滑油O
は、鋳型21の円筒状内周面22に供給され、溶湯Mの
円筒状内周面22への焼き付きを防止し、気化して鋳型
21と溶湯Mとの接触を断つ機能を有する。この空気A
と潤滑油Oとにより、健全な鋳肌をもつ鋳塊Iが得られ
る。
【0026】上記した鋳造温度が750℃で未満では、
鋳造前の溶湯の温度が低く、凝固時の温度勾配がなだら
かになり、高温に保持された溶湯中で粗大化した結晶粒
がそのまま鋳造されるため、鋳塊の一部に粗大な結晶粒
が存在する浮遊晶が発生する。これに対し、鋳造温度が
800℃を越えると、凝固時の温度勾配が急になり、微
細化材の効果が低下するため、通常の粒状晶に比べて羽
毛状晶の結晶粒径が大きくなり、強度および延性が低下
する。したがって、鋳造温度は、(750±50)℃と
するのが好ましいが、より好ましくは(750±20)
℃とし、さらに好ましくは750℃とするのがよい。
【0027】また、鋳造速度が190mm/分未満で
は、冷却速度が遅くなるため、結晶粒径が大きくなる。
これに対し、鋳造速度が290mm/分を越えると、中
心部の凝固時期と外周部の凝固時期との大きくなるた
め、鋳塊内の残留熱応力の発生が多くなって鋳塊割れが
発生し、鋳塊が製造できなくなる。したがって、鋳造速
度は、(240±30)mm/分とするのが好ましい
が、より好ましくは(240±10)mm/分とし、さ
らに好ましくは240mm/分とするのがよい。
【0028】この連続鋳造した合金鋳塊を熱間鍛造する
場合、鍛造加工率と、このアルミニウム合金鋳塊の加熱
温度とを制御することにより、粗大再結晶の発生をより
抑制し、強度を一層向上させることができる。すなわ
ち、加熱温度を、〔430℃+塑性加工率(鍛造加工
率)(%)〕℃以上550℃以下の範囲に制御する。こ
こで、塑性加工率(鍛造加工率)について説明すると、
例えば据込加工のような場合は〔(変形した高さ)÷
(初期高さ)×100〕(%)であり、また、押出加工
のような場合は、〔(変形を受ける断面積)÷(初期断
面積)×100〕(%)である。
【0029】塑性加工率(鍛造加工率)が50(%)を
越えるような大きな加工を合金鋳塊に加えると、加工中
に導入される歪みが大きく、鋳塊の微細結晶であっても
溶体化処理時に結晶成長のための大きなエネルギーとな
り、粗大再結晶が発生し易くなる。しかし、加熱温度を
上げることにより、熱間加工中に導入された歪みが減少
するため、溶体化処理時の再結晶成長のエネルギーが小
さくなる。しかしながら、加熱温度が550℃を越える
と、バーニングの発生により、健全な製品ができなくな
る。
【0030】したがって、塑性加工率が50(%)の鍛
造加工を施す場合、480℃(430℃+50℃)以上
550℃以下の加熱温度で熱間鍛造する必要がある。な
お、製品が部分的に塑性加工率が大きい場合も、その鍛
造加工率の最も大きい部分に合わせて加熱温度を設定す
ることにより、全体的に健全な製品が得られる。また、
荒地工程、仕上げ工程などの複数の工程に分けて鍛造す
る場合も、特に、高い塑性加工率を有する工程では、こ
の加熱温度で熱間鍛造することが健全な製品を得るため
に大切である。
【0031】次に、この発明の実施例について説明す
る。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示す実施例1〜実施例10と、比較
例1〜比較例5および実施例8とは、組成および組織を
評価するものである。そして、実施例1〜実施例10
と、比較例6とは、微細化材(Ti、B)の効果を評価
するものである。また、実施例1〜実施例10と、比較
例7とは、冷却速度(鋳造速度)を比較するものであ
る。
【0034】各組成となるように配合して各実施例およ
び各比較例の、直径が4インチまたは8インチの鋳塊を
連続鋳造法で製造した。なお、鋳造温度は、各実施例お
よび各比較例とも、(750±50)℃であった。ま
た、冷却速度は、比較例7が1℃/分〜9℃/分で、比
較例7以外が10℃/分〜15℃/分であった。さら
に、鋳造速度は、比較例7が90mm/分〜190mm
未満/分で、比較例7以外が190mm/分〜290m
m/分であった。
【0035】上記のようにして鋳造した各実施例および
各比較例の鋳塊の中心軸に対して対称位置となる4個所
から直径が30mmで、長さが34mmの試料を採取し
て組織観察を行い、晶出物平均粒径(μm)、DAS
(μm)および結晶粒径(μm)を測定した。そして、
各試料に対して470℃で6時間の均質化処理を行い、
各試料を520℃に加熱した後、各試料に対して鍛造加
工率50%となるように鍛伸加工を行った。その後、各
試料を、530℃で3時間保持した後、70℃の温水中
に焼き入れし、180℃で6時間保持した後に室温で放
置し、各試料に対して引張強度(MPa)、0.2%耐
力(MPa)および伸び(%)を測定した。
【0036】実施例1〜実施例10は、組成、組織など
がともにこの発明の範囲内であるため、引張強度、0.
2%耐力および伸びにおいて優れている。これに対し、
比較例1〜比較例5および比較例8は、組成、組織の少
なくとも1つがこの発明の範囲外であるため、引張強
度、0.2%耐力、伸びにおいて劣っている。そして、
比較例6は、通常、微細化材(Ti、B)を投入してか
ら30分以内に鋳造するところ、微細化材を投入してか
ら2時間後に鋳造したため、微細化材の効果が現れず、
結晶粒径がこの発明の範囲外となり、引張強度、0.2
%耐力、伸びにおいて劣っている。また、比較例7は、
この発明の鋳造速度よりも遅く、晶出物平均粒径および
DASがこの発明の範囲外であるため、引張強度、0.
2%耐力、伸びにおいて劣っている。
【0037】このように、組成、組織などをこの発明の
範囲内にすることにより、鍛造加工性に優れた鋳造合金
を得ることができる。したがって、高強度、高靱性、時
効硬化性の大きいことが要求される部品、例えば自動車
用のサスペンションなどに好適な材料となるとともに、
その部品を得ることができる。
【0038】
【表2】
【0039】表2に示す実施例1および実施例11〜実
施例17は、均質化処理を評価するものである。各組成
となるように配合して各実施例の、直径が4インチまた
は8インチの鋳塊を連続鋳造法で製造した。なお、各実
施例とも、鋳造温度は(750±50)℃で、冷却速度
は10℃/分〜15℃/分で、鋳造速度は190mm/
分〜290mm/分であった。
【0040】上記のようにして鋳造した各実施例の鋳塊
の中心軸に対して対称位置となる4個所から直径が30
mmで、長さが34mmの試料を採取して組織観察を行
い、晶出物平均粒径(μm)、DAS(μm)および結
晶粒径(μm)を測定した。そして、実施例11〜実施
例14の試料に対して均質化処理を行わず、実施例1お
よび実施例15〜実施例17の試料に対して470℃で
6時間の均質化処理を行った。
【0041】次に、実施例1、実施例11、実施例12
および実施例15の試料を520℃に加熱した後、実施
例12および実施例15の試料に対して鍛造加工率75
%となるように鍛伸加工を行い、実施例1および実施例
11の試料に対して鍛造加工率50%となるように鍛伸
加工を行った。また、実施例13および実施例16の試
料を480℃に加熱した後、実施例13および実施例1
6の試料に対して鍛造加工率50%となるように鍛伸加
工を行った。
【0042】また、実施例14および実施例17の試料
を460℃に加熱した後、実施例14および実施例17
の試料に対して鍛造加工率30%となるように鍛伸加工
を行った。その後、各試料を、530℃で3時間保持し
た後、70℃の温水中に焼き入れし、180℃で6時間
保持した後に室温で放置し、各試料に対して引張強度
(MPa)、0.2%耐力(MPa)および伸び(%)
を測定した。
【0043】実施例1および実施例15〜実施例17
は、均質化処理を行ってはいるものの、組成、組織など
がともにこの発明の範囲内であるため、引張強度、0.
2%耐力および伸びにおいて優れている。これに対し、
実施例11〜実施例14は、均質化処理を省略した上、
組成、組織などがともにこの発明の範囲内であるため、
引張強度、0.2%耐力および伸びにおいてより優れて
いる。
【0044】このように、均質化処理を施さないもの
が、均質化処理を施したものに対して引張強度、0.2
%耐力および伸びにおいてより優れているので、均質化
処理工程が不要となり、その設備が不要になるととも
に、消費エネルギーが少なくなることにより、生産性が
向上する。
【0045】
【表3】
【0046】表3に示す実施例15〜実施例19と、比
較例9〜比較例12とは、鍛造加工率(塑性加工率)に
対する鍛造加熱温度を評価するものである。各組成とな
るように配合して各実施例および各比較例の、直径が4
インチまたは8インチの鋳塊を連続鋳造法で製造した。
なお、各実施例および各比較例とも、鋳造温度は(75
0±50)℃で、冷却速度は10℃/分〜15℃/分
で、鋳造速度は190mm/分〜290mm/分であっ
た。
【0047】上記のようにして鋳造した各実施例および
各比較例の鋳塊の中心軸に対して対称位置となる4個所
から直径が30mmで、長さが34mmの試料を採取し
て組織観察を行い、晶出物平均粒径(μm)、DAS
(μm)および結晶粒径(μm)を測定した。そして、
各試料に対して470℃で6時間の均質化処理を行っ
た。
【0048】その後、実施例15、実施例18および実
施例19の試料を520℃に加熱した後、実施例15の
試料に対して鍛造加工率75%となるように鍛伸加工を
行い、実施例18の試料に対して鍛造加工率50%とな
るように鍛伸加工を行い、実施例19の試料に対して鍛
造加工率30%となるように鍛伸加工を行った。また、
実施例16および比較例9の試料を480℃に加熱した
後、比較例9の試料に対して鍛造加工率75%となるよ
うに鍛伸加工を行い、実施例16の試料に対して鍛造加
工率50%となるように鍛伸加工を行った。また、比較
例10の試料を470℃に加熱した後、比較例10の試
料に対して鍛造加工率50%となるように鍛伸加工を行
った。さらに、実施例17の試料を460℃に加熱した
後、実施例17の試料に対して鍛造加工率30%となる
ように鍛伸加工を行った。また、比較例11および比較
例12の試料を435℃に加熱した後、比較例11の試
料に対して鍛造加工率50%となるように鍛伸加工を行
い、比較例12の試料に対して鍛造加工率30%となる
ように鍛伸加工を行った。
【0049】その後、各試料を、530℃で3時間保持
した後、70℃の温水中に焼き入れし、180℃で6時
間保持した後に室温で放置し、各試料に対して引張強度
(MPa)、0.2%耐力(MPa)および伸び(%)
を測定した。
【0050】実施例15〜実施例19は、組成、組織、
鍛造加工率に対する鍛造加熱温度などがともにこの発明
の範囲内であるため、引張強度、0.2%耐力および伸
びにおいて優れている。これに対し、比較例9〜比較例
12は、鍛造加工率に対する鍛造加熱温度が、この発明
の〔430℃+塑性加工率(%)〕℃以上550℃以下
の範囲外であるため、引張強度、0.2%耐力、伸びに
おいて劣っている。
【0051】
【表4】
【0052】表4に示す実施例20および実施例21
と、比較例13および比較例14とは、溶体化処理を評
価するものである。各組成となるように配合して各実施
例および各比較例の、直径が4インチまたは8インチの
鋳塊を連続鋳造法で製造した。なお、各実施例および各
比較例とも、鋳造温度は(750±50)℃で、冷却速
度は10℃/分〜15℃/分で、鋳造速度は190mm
/分〜290mm/分であった。
【0053】上記のようにして鋳造した各実施例および
各比較例の鋳塊の中心軸に対して対称位置となる4個所
から直径が30mmで、長さが34mmの試料を採取し
て組織観察を行い、晶出物平均粒径(μm)、DAS
(μm)および結晶粒径(μm)を測定した。そして、
各試料に対して470℃で6時間の均質化処理を行い、
各試料を520℃に加熱した後、各試料に対して鍛造加
工率50%となるように鍛伸加工を行った。
【0054】その後、比較例13の試料を515℃で、
実施例20の試料を525℃で、実施例21の試料を5
45℃で、また、比較例14の試料を555℃で3時間
保持した後、70℃の温水中に焼き入れし、180℃で
6時間保持した後に室温で放置し、各試料に対して引張
強度(MPa)、0.2%耐力(MPa)および伸び
(%)を測定した。
【0055】実施例20および実施例21は、組成、組
織、溶体化温度などがともにこの発明の範囲内であるた
め、引張強度、0.2%耐力および伸びにおいて優れて
いる。これに対し、比較例13および比較例14は、溶
体化温度がこの発明の範囲外であるため、引張強度、
0.2%耐力、伸びにおいて劣っている。
【0056】図2はこの発明の塑性加工用アルミニウム
合金鋳塊を製造する製造装置の他の例である水平続鋳造
装置を示す説明図である。図2において、41は溶湯受
槽を示し、アルミニウム合金の溶湯Mが供給されるもの
であり、溶湯Mを流出させる流出口42が下側側面に設
けられている。51は耐火物製板体を示し、溶湯受槽4
1の、流出口42が設けられた外側に気密状態で取り付
けられ、流出口42に同軸で連通する流出口52が設け
られている。61は鋳型を示し、耐火物製板体51に気
密状態で取り付けられ、流出口52に同軸で連通する、
鋳塊Iを鋳造する円筒状内周面62が設けられている。
【0057】71は冷却媒体流路を示し、鋳型61内に
周回させて設けられた環状流路部分71aと、この環状
流路部分71aを鋳型61の外側へ連通させる導入部分
71bとで構成され、鋳型61を冷却するための冷却媒
体として水Wが供給される。72は噴出孔を示し、鋳塊
Iを冷却させるために鋳塊Iの外周へ冷却媒体としての
水Wを吹き付けることができるように、環状流路部分7
1aに連通させて、鋳型61に複数、または周回させて
設けられている。
【0058】73は気体流路を示し、円筒状内周面62
の溶湯受槽41との接合部分へ気体、例えば空気Aを供
給できるように、鋳型61に周回させて設けられた環状
流路部分73aと、この環状流路部分73aを外側へ連
通させる導入部分73bとで構成されている。74は潤
滑油流路を示し、円筒状内周面62へ潤滑油Oを供給で
きるように、鋳型61に周回させて設けられた環状流路
部分74aと、この環状流路部分74aを外側へ連通さ
せる導入部分74bとで構成されている。
【0059】図2に示す水平続鋳造装置において、所望
の組成に調整された溶湯Mが溶湯受槽41に供給される
と、鋳造温度を(750±50)℃とした溶湯Mは流出
口12から鋳型21内へ押し出されながら、冷却媒体流
路31へ供給される水Wによって一次冷却された後、噴
出孔32から噴出される水Wによって二次冷却されるこ
とにより、10℃/秒以上の冷却速度で、より好ましく
は20℃/秒以上の冷却速度で冷却されて凝固し、上記
したような組織を有する鋳塊Iとなる。
【0060】このようにして所望の組成に調整された溶
湯Mが溶湯受槽11に供給されると、鋳造温度を(75
0±50)℃とした溶湯Mは流出口12から鋳型21内
へ押し出されながら、冷却媒体流路31へ供給される水
Wによって一次冷却された後、噴出孔32から噴出され
る水Wによって二次冷却されることにより、10℃/秒
以上の冷却速度で、より好ましくは20℃/秒以上の冷
却速度で冷却されて凝固し、上記したような組織を有す
る鋳塊Iとなる。
【0061】このようにして凝固した鋳塊Iは、一定の
速度、すなわち鋳造速度〔(240±50)mm/分〕
で連続的に引き抜かれて順次所定長に切断される。な
お、空気A、潤滑油Oの機能は、先の説明と同じなの
で、説明を省略する。
【0062】上記した実施形態の塑性加工用アルミニウ
ム合金鋳塊を利用する例として、自動車のシャーシ部品
では、アッパアーム、ロアーアーム、ナックル、ホイー
ル、ダンパ、サブフレームなどが挙げられる。また、自
動車のエンジン廻り部品では、エンジンマウントブラケ
ット、高圧燃料噴射ポンプボディなどが挙げられる。さ
らに、自転車部品は、ギヤクランクなどが挙げられる。
また、オートバイ用部品では、クッションアーム、ブラ
ケット、フォークボトムブリッジなどが挙げられる。な
お、これらは一例であり、この発明の鋳塊の特性を利用
できる部品であれば、他の部品などにも適用できること
はいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明の塑性加工用ア
ルミニウム合金鋳塊によれば、微細化材〔Ti(チタ
ン)およびB(ホウ素)〕を添加して結晶粒径を300
μm以下にしたので、鍛造加工性に優れた鋳造合金を得
ることができる。したがって、高強度、高靱性、時効硬
化性の大きいことが要求される部品、例えば自動車用の
サスペンションなどに好適な材料となるとともに、その
部品を得ることができる。
【0064】また、この発明の塑性加工用アルミニウム
合金鋳塊の製造方法によれば、鋳造温度を(750±5
0)℃とし、鋳造速度を(240±50)mm/分とし
たので、晶出物の平均粒径が8μm以下、DASが40
μm以下、かつ、結晶粒径が300μm以下の組織を有
する塑性加工用アルミニウム合金鋳塊を鋳造することが
できる。そして、鋳造後に均質化処理を施さなくても機
械的強度に優れているので、均質化処理工程が不要とな
り、その設備が不要になるとともに、消費エネルギーが
少なくなることにより、生産性が向上する。
【0065】また、この発明のアルミニウム合金塑性加
工品の製造方法によれば、塑性加工用アルミニウム合金
鋳塊に塑性加工を施すとき、〔430+塑性加工率
(%)〕℃以上550℃以下で加熱するので、熱間加工
中に導入された歪みが減少するため、溶体化処理時の再
結晶成長のエネルギーが小さくなり、健全な製品を得る
ことができる。そして、520℃〜550℃で溶体化処
理を施すので、時効硬化を著しく促進させ、時効処理後
の強度をさらに高めることができる。さらに、この発明
のアルミニウム合金塑性加工品は、機械的強度に優れた
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の塑性加工用アルミニウム合金鋳塊を
製造する製造装置の一例である半連続鋳造装置を示す説
明図である。
【図2】この発明の塑性加工用アルミニウム合金鋳塊を
製造する製造装置の他の例である水平続鋳造装置を示す
説明図である。
【符号の説明】
11,41 溶湯受槽 12,42 流出口 21,61 鋳型 22,62 円筒状内周面 31,71 冷却媒体流路 31a,71a 環状流路部分 31b,71b 導入部分 32,72 噴出孔 33,73 気体流路 33a,73a 環状流路部分 33b,73b 導入部分 34,77 潤滑油流路 34a,73a 環状流路部分 34b,74b 導入部分 51 耐火物製板体 52 流出口 M 溶湯 A 空気 O 潤滑油 W 水 I 鋳塊
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 11/22 B22D 11/22 Z C22C 21/06 C22C 21/06 C22F 1/05 C22F 1/05 // C22F 1/00 604 1/00 604 630 630A 630K 640 640A 682 682 691 691B (72)発明者 岡本 康夫 福島県喜多方市字長内7840 株式会社ショ ウティック内 Fターム(参考) 4E004 MC30 NB04 NC08 4E087 AA00 BA04 BA24 CB11 HA82

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mgを0.8wt%〜1.2wt%、S
    iを0.7wt%〜1.0wt%、Cuを0.3wt%
    〜0.6wt%、Mnを0.14wt%〜0.3wt
    %、Crを0.14wt%〜0.3wt%、Feを0.
    5wt%以下、Tiを0.01wt%〜0.15wt
    %、Bを0.0001wt%〜0.03wt%含有し、
    晶出物の平均粒径が8μm以下、デンドライト二次アー
    ム間隔が40μm以下、かつ、結晶粒径が300μm以
    下の組織を有する、ことを特徴とする塑性加工用アルミ
    ニウム合金鋳塊。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塑性加工用アルミニウ
    ム合金鋳塊を連続鋳造する塑性加工用アルミニウム合金
    鋳塊の製造方法であって、 鋳造温度を(750±50)℃とし、鋳造速度を(24
    0±50)mm/分として鋳造する、 ことを特徴とする塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の塑性加工用アルミニウ
    ム合金鋳塊の製造方法において、 鋳造後に均質化処理を施さない、 ことを特徴とする塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊に塑性
    加工を施して加工品を製造するアルミニウム合金塑性加
    工品の製造方法において、 請求項1に記載の塑性加工用アルミニウム合金鋳塊、ま
    たは、請求項2若しくは請求項3に記載の塑性加工用ア
    ルミニウム合金鋳塊を塑性加工用アルミニウム合金鋳塊
    として用い、 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊に塑性加工を施すと
    き、〔430+塑性加工率(%)〕℃以上550℃以下
    で加熱する、 ことを特徴とするアルミニウム合金塑性加工品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のアルミニウム合金鍛造
    品の製造方法において、 塑性加工は、鍛造加工である、 ことを特徴とするアルミニウム合金塑性加工品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のアルミ
    ニウム合金塑性加工品の製造方法において、 520℃〜550℃で溶体化処理を施す、 ことを特徴とするアルミニウム合金塑性加工品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項4から請求項6のいずれか1項に
    記載の製造方法で製造されたアルミニウム合金塑性加工
    品。
JP2001102207A 2001-03-30 2001-03-30 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品の製造方法およびアルミニウム合金塑性加工品 Expired - Lifetime JP4768925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102207A JP4768925B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品の製造方法およびアルミニウム合金塑性加工品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102207A JP4768925B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品の製造方法およびアルミニウム合金塑性加工品

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008281256A Division JP5081791B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 自動車部品の製造方法
JP2010248114A Division JP5435371B2 (ja) 2010-11-05 2010-11-05 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002294383A true JP2002294383A (ja) 2002-10-09
JP4768925B2 JP4768925B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=18955427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102207A Expired - Lifetime JP4768925B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品の製造方法およびアルミニウム合金塑性加工品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4768925B2 (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028452A (ja) * 2003-06-18 2005-02-03 Showa Denko Kk Al−Mg−Si系合金の連続鋳造方法およびAl−Mg−Si系合金鋳塊、Al−Mg−Si系合金板材の製造方法およびAl−Mg−Si系合金板材、ならびに放熱部材の製造方法および放熱部材
JP2006150448A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Showa Denko Kk 水平連続鋳造装置、水平連続鋳造方法およびアルミニウム合金鋳造棒
JP2006150447A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Showa Denko Kk 水平連続鋳造装置、水平連続鋳造方法およびアルミニウム合金鋳造棒
JP2006150446A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Showa Denko Kk 連続鋳造装置、連続鋳造方法およびアルミニウム合金鋳造棒
WO2008016169A1 (fr) 2006-08-01 2008-02-07 Showa Denko K.K. Procédé de production de pièces forgées en alliage d'aluminium, pièces forgées en alliage d'aluminium et système de production
US7732059B2 (en) * 2004-12-03 2010-06-08 Alcoa Inc. Heat exchanger tubing by continuous extrusion
JP2010174337A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Honda Motor Co Ltd 鍛造用Al−Mg−Si系合金ビレット
WO2011046196A1 (ja) * 2009-10-16 2011-04-21 昭和電工株式会社 ブレーキピストンの製造方法
JP2013221161A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Showa Denko Kk アルミニウム合金材
JP2013227652A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Kobe Steel Ltd 自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法
JP2014065960A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Honda Motor Co Ltd 車両用アルミ合金、および、自動二輪車用ホイール
US8828157B2 (en) 2003-12-18 2014-09-09 Showa Denko K.K. Method for producing shaped article of aluminum alloy, shaped aluminum alloy article and production system
JP2015193903A (ja) * 2014-03-27 2015-11-05 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法
EP2554698A4 (en) * 2010-03-31 2015-12-30 Kobe Steel Ltd ALUMINUM ALLOYING AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
JP2016013576A (ja) * 2010-06-11 2016-01-28 昭和電工株式会社 Al合金鋳造部材の製造方法
JP2016027194A (ja) * 2014-06-27 2016-02-18 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金圧延材
EP2811042B1 (en) 2012-02-02 2017-06-21 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho ALUMINiUM ALLOY forged MATERIAL AND METHOD FOR manufacturING the SAME
CN107385290A (zh) * 2017-08-10 2017-11-24 广东和胜工业铝材股份有限公司 一种具有优异氧化效果的高强度铝合金及其制备方法和应用
KR20190030296A (ko) * 2017-09-14 2019-03-22 한국기계연구원 알루미늄 합금의 처리 방법
JP2020062678A (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 昭和電工株式会社 金属の連続鋳造装置および連続鋳造方法
US10646914B2 (en) 2018-01-12 2020-05-12 Accuride Corporation Aluminum alloys for applications such as wheels and methods of manufacture
CN115255811A (zh) * 2022-06-13 2022-11-01 力野精密工业(深圳)有限公司 一种新型高精密车削减震部件工艺

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3065013B1 (fr) * 2017-04-06 2020-08-07 Constellium Neuf-Brisach Procede ameliore de fabrication de composant de structure de caisse automobile

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06256880A (ja) * 1993-03-08 1994-09-13 Honda Motor Co Ltd 鍛造用アルミニウム合金鋳造部材
JPH07145440A (ja) * 1993-11-22 1995-06-06 Mitsubishi Alum Co Ltd アルミニウム合金鍛造素材
JP2000144296A (ja) * 1998-08-25 2000-05-26 Kobe Steel Ltd 高強度高靱性アルミニウム合金鍛造材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06256880A (ja) * 1993-03-08 1994-09-13 Honda Motor Co Ltd 鍛造用アルミニウム合金鋳造部材
JPH07145440A (ja) * 1993-11-22 1995-06-06 Mitsubishi Alum Co Ltd アルミニウム合金鍛造素材
JP2000144296A (ja) * 1998-08-25 2000-05-26 Kobe Steel Ltd 高強度高靱性アルミニウム合金鍛造材

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028452A (ja) * 2003-06-18 2005-02-03 Showa Denko Kk Al−Mg−Si系合金の連続鋳造方法およびAl−Mg−Si系合金鋳塊、Al−Mg−Si系合金板材の製造方法およびAl−Mg−Si系合金板材、ならびに放熱部材の製造方法および放熱部材
US8828157B2 (en) 2003-12-18 2014-09-09 Showa Denko K.K. Method for producing shaped article of aluminum alloy, shaped aluminum alloy article and production system
US9272327B2 (en) 2003-12-18 2016-03-01 Showa Denko K.K. Method for producing shaped article of aluminum alloy, shaped aluminum alloy article and production system
JP2006150448A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Showa Denko Kk 水平連続鋳造装置、水平連続鋳造方法およびアルミニウム合金鋳造棒
JP2006150447A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Showa Denko Kk 水平連続鋳造装置、水平連続鋳造方法およびアルミニウム合金鋳造棒
JP2006150446A (ja) * 2004-10-25 2006-06-15 Showa Denko Kk 連続鋳造装置、連続鋳造方法およびアルミニウム合金鋳造棒
US7732059B2 (en) * 2004-12-03 2010-06-08 Alcoa Inc. Heat exchanger tubing by continuous extrusion
WO2008016169A1 (fr) 2006-08-01 2008-02-07 Showa Denko K.K. Procédé de production de pièces forgées en alliage d'aluminium, pièces forgées en alliage d'aluminium et système de production
CN101522935B (zh) * 2006-08-01 2012-09-26 昭和电工株式会社 铝合金成形品的制造方法、铝合金成形品以及生产系统
JP2010174337A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Honda Motor Co Ltd 鍛造用Al−Mg−Si系合金ビレット
CN102686763A (zh) * 2009-10-16 2012-09-19 昭和电工株式会社 制动器活塞的制造方法
JP5715062B2 (ja) * 2009-10-16 2015-05-07 昭和電工株式会社 ブレーキピストンの製造方法
WO2011046196A1 (ja) * 2009-10-16 2011-04-21 昭和電工株式会社 ブレーキピストンの製造方法
KR101356243B1 (ko) 2009-10-16 2014-01-28 쇼와 덴코 가부시키가이샤 브레이크 피스톤의 제조 방법
CN102686763B (zh) * 2009-10-16 2014-03-12 昭和电工株式会社 制动器活塞的制造方法
US20120241055A1 (en) * 2009-10-16 2012-09-27 Showa Denko K.K. Process for producing brake piston
EP2554698A4 (en) * 2010-03-31 2015-12-30 Kobe Steel Ltd ALUMINUM ALLOYING AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
US9481920B2 (en) 2010-03-31 2016-11-01 Kobe Steel, Ltd. Aluminium alloy forging and method of manufacture for same
EP2592170A4 (en) * 2010-06-11 2017-06-28 Showa Denko K.K. Method for producing al alloy joined body
JP2016013576A (ja) * 2010-06-11 2016-01-28 昭和電工株式会社 Al合金鋳造部材の製造方法
EP2811042B1 (en) 2012-02-02 2017-06-21 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho ALUMINiUM ALLOY forged MATERIAL AND METHOD FOR manufacturING the SAME
JP2013227652A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Kobe Steel Ltd 自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法
JP2013221161A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Showa Denko Kk アルミニウム合金材
JP2014065960A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Honda Motor Co Ltd 車両用アルミ合金、および、自動二輪車用ホイール
JP2015193903A (ja) * 2014-03-27 2015-11-05 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法
JP2016027194A (ja) * 2014-06-27 2016-02-18 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金圧延材
CN107385290A (zh) * 2017-08-10 2017-11-24 广东和胜工业铝材股份有限公司 一种具有优异氧化效果的高强度铝合金及其制备方法和应用
KR20190030296A (ko) * 2017-09-14 2019-03-22 한국기계연구원 알루미늄 합금의 처리 방법
KR101979344B1 (ko) * 2017-09-14 2019-08-28 한국기계연구원 알루미늄 합금의 처리 방법
US10646914B2 (en) 2018-01-12 2020-05-12 Accuride Corporation Aluminum alloys for applications such as wheels and methods of manufacture
US11420249B2 (en) 2018-01-12 2022-08-23 Accuride Corporation Aluminum wheels and methods of manufacture
JP2020062678A (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 昭和電工株式会社 金属の連続鋳造装置および連続鋳造方法
JP7190324B2 (ja) 2018-10-19 2022-12-15 昭和電工株式会社 金属の連続鋳造装置および連続鋳造方法
CN115255811A (zh) * 2022-06-13 2022-11-01 力野精密工业(深圳)有限公司 一种新型高精密车削减震部件工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP4768925B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4768925B2 (ja) 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品の製造方法およびアルミニウム合金塑性加工品
EP2644727B1 (en) Aluminum alloy forged material for automotive vehicles and production method for the material
JP4534573B2 (ja) 高温高速成形性に優れたAl‐Mg合金板およびその製造方法
JP2010018875A (ja) 高強度アルミニウム合金、高強度アルミニウム合金鋳物の製造方法および高強度アルミニウム合金部材の製造方法
TW201435092A (zh) 高強度鋁鎂矽合金及其製程
JPH07109536A (ja) 鍛造用アルミニウム合金及びその熱処理
JP3726087B2 (ja) 輸送機構造材用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法
JP4996853B2 (ja) 高温高速成形用アルミニウム合金材及びその製造方法、並びにアルミニウム合金成形品の製造方法
JPH0762200B2 (ja) 鍛造用耐摩耗性アルミニウム合金鋳造棒及びその製造法
KR100703130B1 (ko) 비열처리형 고연성 알루미늄 주조합금 및 그 제조방법
JP5081791B2 (ja) 自動車部品の製造方法
JP5575028B2 (ja) 高強度アルミニウム合金、高強度アルミニウム合金鋳物の製造方法および高強度アルミニウム合金部材の製造方法
KR20060135990A (ko) 비열처리형 고연성 알루미늄 주조합금 및 그 제조방법
JP5435371B2 (ja) 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊
JP5360729B2 (ja) 塑性加工用アルミニウム合金鋳塊の製造方法、及びアルミニウム合金塑性加工品の製造方法、アルミニウム合金塑性加工品
JP5622159B2 (ja) アルミニウム合金塑性加工品
JP2021070871A (ja) アルミニウム合金鍛造品およびその製造方法
JP2021143375A (ja) アルミニウム合金鍛造品およびアルミニウム合金鍛造品の製造方法
JP2002060881A (ja) 鋳造鍛造用アルミニウム合金及び鋳造鍛造材の製造方法
JPH0978168A (ja) アルミニウム合金板
KR102393019B1 (ko) 알루미늄 합금판재 및 그 제조방법
KR102566987B1 (ko) 고강도 알루미늄-아연-마그네슘-구리 합금 후판 및 그 제조방법
WO2024142830A1 (ja) アルミニウム合金鍛造用素材、アルミニウム合金鍛造品及びその製造方法
JP2003105474A (ja) バルジ成形用Al−Mg系アルミニウム合金中空押出材
JPH08165539A (ja) 熱処理型薄肉アルミニウム押出し形材及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4768925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term