JP2013227652A - 自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Si:0.7〜1.5質量%、Fe:0.1〜0.5質量%、Mg:0.6〜1.2質量%、Ti:0.01〜0.1質量%およびMn:0.3〜1.0質量%を含有し、さらにCr:0.1〜0.4質量%およびZr:0.01〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか一つを含有し、Cu:0.1質量%以下およびZn:0.05質量%以下に規制し、水素量:0.25ml/100gAl以下であり、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金から構成されるアルミニウム合金鍛造材であって、表面からの再結晶深さが5mm以下であることを特徴とする自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明のアルミニウム合金を構成する各元素の含有量について、以下に説明する。
Siは、人工時効処理によりMgとともに、Mg2Si(β’相)として析出して、最終製品であるアルミニウム合金鍛造材の使用時に高強度(耐力)を付与するために必須の元素である。Siの含有量が0.7質量%未満では人工時効で十分な強度が得られない。一方、Siの含有量が1.5質量%を超えると、鋳造時および溶体化処理後の焼き入れ途中で、粗大な単体Si粒子が晶出および析出して、耐食性と靱性を低下させる。また、Siが過剰になると、粒界上に存在するMg2SiやAl−Fe−Si−(Mn、Cr、Zr)系晶析出物の平均粒径が小さくならず、これら晶析出物同士の平均間隔を大きくすることができない。
Feは、Al7Cu2Fe、Al12(Fe,Mn)3Cu2、(Fe,Mn)Al6など、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系の晶析出物を生成させる。これらの晶析出物は、前記した通り、破壊靱性および疲労特性などを劣化させる。特に、Feの含有量が0.5質量%、より厳密には0.3質量%を超えると、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶析出物の合計の面積率を、単位面積当たり1.5%以下、好ましくは1.0%以下とすることが困難となり、輸送用車両の構造材などに要求される、より高強度で高靱性を有するアルミニウム合金鍛造材を得ることができない。ここで、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶析出物の面積率に関する知見は、本出願人の出願に係る特開2008−163445号公報に記載されている。Feの含有量は、好ましくは0.2〜0.4質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.2〜0.3質量%の範囲である。
Mgは、人工時効処理によりSiとともに、Mg2Si(β’相)として析出して、最終製品であるアルミニウム合金鍛造材の使用時に高強度(耐力)を付与するために必須の元素である。Mgの含有量が0.6質量%未満では時効硬化量が低下する。一方、Mgの含有量が1.2質量%を超えると、強度(耐力)が高くなりすぎ、鋳塊の鍛造性を阻害する。また、溶体化処理後の焼き入れ途中に多量のMg2Siが析出しやすくなり、粒界上に存在するMg2SiやAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶析出物の平均粒径が小さくならず、これら晶析出物同士の平均間隔を大きくすることができない。目安としては、Mg2SiやAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶析出物の平均粒径は1.2μm以下、晶析出物同士の平均間隔は3.0μm以上とすることが望ましい。Mgの含有量は、好ましくは0.7〜1.1質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.8〜1.0質量%の範囲である。
Tiは、鋳塊の結晶粒を微細化し、押出、圧延、鍛造時の加工性を向上させるために添加する元素である。しかし、Tiの0.01質量%未満の含有では、結晶粒の微細化が不十分なため、加工性向上の効果が得られず、一方、Tiが0.1質量%を超えて含有されると、粗大な晶析出物を形成し、前記加工性を低下させ易い。Tiの含有量は、好ましくは0.01〜0.08質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.02〜0.05質量%の範囲である。
(Cr:0.1〜0.4質量%およびZr:0.01〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか一つ)
これらの元素は均質化熱処理時およびその後の熱間鍛造時に、Al6MnやAl12Mg2Cr、Al−Cr系、Al−Zr系などの金属間化合物の分散粒子(分散相)を生成する。これらの分散粒子は、再結晶後の粒界移動を妨げる効果があるため、微細な結晶粒や亜結晶粒を得ることができる。そのため、これらの元素のうち、Mnの含有量は0.3〜1.0質量%であることが必要である。CrとZrの含有量については、Crは0.1〜0.4質量%、Zrは0.01〜0.2質量%のうちの少なくともいずれか一方を満足することが必要である。
但し、CrまたはZrあるいはCrとZrを含む、いずれの場合であっても、Crは0.4質量%、Zrは0.2質量%のそれぞれの上限を超えないことが必要である。
Crの含有量は、好ましくは0.1〜0.3質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.2〜0.3質量%の範囲である。
Zrの含有量は、好ましくは0.05〜0.2質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.1〜0.2質量%の範囲である。
Cuは、アルミニウム合金鍛造材の組織の応力腐食割れや粒界腐食の感受性を著しく高め、アルミニウム合金鍛造材の耐食性や耐久性を低下させる。この観点から本発明では、Cuの含有量をできるだけ少なく規制する。しかし、操業上0.1質量%程度の混入は避けられず、影響が軽微であることから、Cuの含有量は0.1質量%以下に規制する。
Znが存在することにより、人工時効処理時において、MgZn2を微細かつ高密度に析出させることができれば高い引張強度を実現することができる。しかし、Znは製品の腐食電位を大きく低下させるため、耐食性が悪くなってしまう。またMgと化合して析出することからMg2Si析出量を低下させ、結果として引張強度を低下させる。そのため、Znの含有量は、0.05質量%以下に規制することが必要である。
水素(H2)は、特に、アルミニウム合金鍛造材の加工度が小さくなる場合、水素に起因する気泡等の鍛造欠陥を生じさせやすく、破壊の起点となるため、靱性や疲労特性を低下させやすい。特に、高強度化した輸送用車両の構造材などにおいては、水素の影響が大きい。従って、水素の含有量は0.25ml/100gAl以下にすることが必要である。
不可避的不純物としては、C、Ni、Na、Ca、V等の元素が想定し得るが、いずれも本発明の特徴を阻害しないレベルで含有することは許容される。具体的には、これら不可避的不純物の元素は、個々の元素毎の含有量がそれぞれ0.3質量%以下であり、合計の含有量が1.0質量%以下であることが必要である。
本発明のアルミニウム合金鍛造材の表面からの再結晶深さは5mm以下である。
ここで言う再結晶とは、結晶粒成長を伴う現象であり鍛造後の結晶粒より大きくなることである。図6は、一例として、アルミニウム合金鍛造材断面のマクロ組織観察による再結晶部位を示したものである。図6のマクロ組織観察において、白く見えるところを再結晶部位とする。
鋳造工程S1は、前記アルミニウム合金の化学成分組成に溶解調整された溶湯を鋳造して鋳塊とする工程である。そして、連続鋳造法(例えば、ホットトップ鋳造法)や半連続鋳造法(DC鋳造法)等の通常の溶解鋳造法を適宜選択して鋳造する。なお、鋳塊の形状は、丸棒などのインゴットやスラブ形状などがあり、特に制限されるものではない。
均質化熱処理工程S2は、前記鋳塊に所定の均質化熱処理を施す工程である。前記鋳塊を0.5℃/分以上10℃/分未満の速度で昇温し、480〜560℃で2〜12時間均質化熱処理し、300℃以下まで1.0℃/分以上で冷却することが必要である。ここで、本発明の均質化熱処理工程における昇温速度および冷却速度の数値は、平均値としての数値を示している。
昇温速度は、鋳塊の温度が室温から所定の均質化熱処理温度に到達するまでの平均昇温速度で表わされ、0.5℃/分以上10℃/分未満であることが必要である。昇温速度が0.5℃/分未満であると、粗大なMg−Si系析出物が生成されやすくなり、分散粒子が粗大なMg−Si系析出物の周りに生成されることで不均質になり、再結晶を生じやすくなる。昇温速度が10℃/分以上であると、粗大な分散粒子が形成されやすくなり、再結晶を生じやすくなる。
均質化熱処理には、空気炉、誘導加熱炉、硝石炉などが適宜用いられる。
本発明では、均質化熱処理工程S2の後に、鋳塊を押出加工する押出加工工程S3を行い、その後加熱工程S4を行うことができる。押出加工工程S3を入れると、繊維状組織となることで引張強度と靱性をより向上させる点で好ましい。
加熱工程S4は、鍛造工程S6での変形抵抗を減らし、鍛造加工による歪みを減らし、さらに再結晶を抑制するために必要な工程である。加熱工程S4は鍛造加工を最適にするために行う工程であるため、鍛造温度と同等以上の温度が必要となる。
本発明では、加熱工程S4の後に、鋳塊をプリフォーム形成するプリフォーム工程S5を行い、その後鍛造工程S6を行うことができる。プリフォームの形成は、フォージングロール等を用いて行われる。プリフォームの形成としては、例えば、棒状の鋳塊を回転させつつ外径断面積を小さくする等の加工により行なわれる。プリフォーム工程S5を行うと、バリとして排出される合金量が減少するため、材料の歩留まりを向上させる点で好ましい。プリフォーム工程S5後に、鋳塊の温度が、所定の鍛造開始温度よりも低下する場合は、プリフォーム形成後の鋳塊を再加熱することにより、所定の鍛造開始温度とすることができる。
鍛造工程S6は、均質化熱処理された前記鋳塊を鍛造素材として使用し、メカニカル鍛造や油圧鍛造などにより鋳塊に熱間鍛造を施して、所定の形状の鍛造材を得る工程である。この際、鍛造素材の鍛造の開始温度は、450〜560℃とする。開始温度が450℃より低いと変形抵抗が高くなり、十分な加工ができなくなる上、鍛造加工による歪みが高くなるため再結晶が生じやすくなる。560℃より高くなると鍛造割れや共晶溶融などの欠陥が発生しやすくなる。
溶体化処理工程S7は、鍛造工程S6で導入された歪みを緩和し、溶質元素の固溶を行う工程である。溶体化処理工程S7では、前記鍛造材を500〜560℃で0を超え24時間以内で溶体化処理することが必要である。処理温度が500℃未満になると、溶体化が進まず、時効析出による高強度化が期待できなくなる。560℃を超えると溶質元素の固溶がより促進されるものの、共晶溶融や再結晶が生じやすくなる。また処理時間が24時間を越えると、再結晶を抑制していた分散粒子が粗大化、または消滅することで再結晶が生じやすくなる。
溶体化処理は、空気炉、誘導加熱炉、硝石炉などが適宜用いられる。
焼入工程S8は、前記溶体化処理した鍛造材を75℃以下で焼入れ処理する工程である。通常、水中あるいは温湯中への冷却により行う。処理温度が75℃を超えると、十分な冷却速度で焼きが入らず、粗大なMg−Si系析出物が出るため後の人工時効処理工程S9で十分な引張強度が得られなくなる。
人工時効処理工程S9は、前記焼入れした鍛造材を140〜200℃で1〜24時間人工時効処理する工程である。
処理温度が140℃未満になったり処理時間が1時間より短いと引張強度を向上させるMg−Si系析出物が十分成長できなくなる。また処理温度が200℃より高くなったり処理時間が24時間より長くなるとMg−Si系析出物が粗大になりすぎて引張強度向上への効果が減少してしまう。
なお、人工時効硬化処理には、空気炉、誘導加熱炉、オイルバスなどが適宜用いられる。
実施例および比較例において評価した特性は以下のとおりである。
合金組成は、島津製作所製発光分析装置OES−1014を用いて測定した。製品の測定部位は、測定が可能であれば特に限定されない。操作は取扱説明書に従って行った。
JIS Z2201にある5号試験片を用いて、JIS Z2241の規定に準じて、引張強度、0.2%耐力、伸びの測定を行った。30個の試験片の測定値の平均値として求めた。引張強度のばらつきの指標として標準偏差σを求めた。引張強度は340MPa以上のとき、0.2%耐力は320MPa以上のとき、伸びは10.0%以上のとき、標準偏差σは6.0MPa以下のときに合格と判定した。
JIS H8711の交互浸漬法の規定に準じて行った。図4には、耐応力腐食割れ性評価用試験片(SCC試験用Cリング)の寸法が示されている。
300MPa負荷時の耐応力腐食割れが30日未満は×、30日以上〜60日未満は○、60日以上は◎と評価した。○または◎は合格と判定した。
再結晶深さは、以下の条件で測定した。
測定用試料をパーティングライン(PL)を垂直に跨ぐ断面であって、断面積が最小となる位置で切断した。切断面を#600から#1000までの耐水ペーパーにて研磨した後、塩化第II銅水溶液でエッチングした。その後硝酸に付けて水洗いしエアーブロー乾燥した後、切断部の断面のマクロ組織観察を行った。切断部の断面において、再結晶部位の表面からの距離を測定して、最大となる位置における距離をもって、再結晶深さT(mm)とした。
再結晶深さは5mmを超えるとき×、1mm以上5mm以下を○、1mm未満を◎とした。○または◎は合格と判定した。
表1に示す各種合金組成を有したAl合金を、ホットトップ鋳造法により、加熱温度720℃かつ鋳造速度250mm/分で、φ80mm径×100mm長さの丸棒に鋳造した。尚、Al合金中の水素量は、鋳造時に測定した。その後この鋳塊を、昇温速度3℃/分で昇温し、540℃×8時間で保持し、300℃以下まで1.5℃/分で冷却して、均質化熱処理を行った。
実施例3に記載の組成、即ち、Si:1.20質量%、Fe:0.22質量%、Mg:0.90質量%、Ti:0.02質量%、Mn:0.70質量%、Cr:0.20質量%、Zr:0.01質量%未満、Cu:0.05質量%、Zn:0.02質量%未満、水素量0.15ml/100gAlで、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を用いて、表3に記載の製造条件を用いて、実施例1〜11と同様にアルミニウム合金鍛造材を製造した。尚、Al合金中の水素量は、鋳造時に測定した。
こうして得られたアルミニウム合金鍛造材の円板から実施例1〜11と同様に、図3に示す位置で引張試験用試験片および耐応力腐食割れ性(SCC)評価用試験片(Cリング)を採取した。また図3の円板の直径にて切断し、その切断面を観察して、表面からの再結晶部位の距離が最大となる再結晶深さの測定を行った。評価結果を表4に示した。
実施例13: 386±4×1.5=380〜392MPa
実施例14: 391±4×3.4=377.4〜404.6MPa
となり、実施例13の方が、高強度材が安定して得られていることが分かる。従って、工程能力上の数値としては、実施例13の方が有利な数値となる。これは、実施例14の再結晶深さが1mm以上であるのに対して、実施例13の再結晶深さが1mm未満であり、引張強度のばらつきが小さいことに因るものと考えることができる。
S1; 鋳造工程
S2; 均質化熱処理工程
S3; 押出加工工程
S4; 加熱工程
S5; プリフォーム工程
S6; 鍛造工程
S7; 溶体化処理工程
S8; 焼入工程
S9; 人工時効処理工程
PL; パーティングライン
10; L型自動車足回り部材形状のAl合金鍛造材
20; I型自動車足回り部材形状のAl合金鍛造材
Claims (6)
- Si:0.7〜1.5質量%、
Fe:0.1〜0.5質量%、
Mg:0.6〜1.2質量%、
Ti:0.01〜0.1質量%および
Mn:0.3〜1.0質量%を含有し、さらに
Cr:0.1〜0.4質量%およびZr:0.01〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか一つを含有し、
Cu:0.1質量%以下および
Zn:0.05質量%以下に規制し、
水素量:0.25ml/100gAl以下であり、
残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金から構成されるアルミニウム合金鍛造材であって、
表面からの再結晶深さが5mm以下であることを特徴とする自動車用アルミニウム合金鍛造材。 - Si:1.0〜1.3質量%、
Fe:0.2〜0.4質量%、
Mg:0.7〜1.1質量%、
Ti:0.01〜0.08質量%および
Mn:0.5〜0.9質量%を含有し、さらに
Cr:0.1〜0.3質量%およびZr:0.05〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか一つを含有し、
Cu:0.1質量%以下および
Zn:0.05質量%以下に規制し、
水素量:0.25ml/100gAl以下であり、
残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金から構成されるアルミニウム合金鍛造材であって、
表面からの再結晶深さが5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の自動車用アルミニウム合金鍛造材。 - 表面からの再結晶深さが1mm未満であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用アルミニウム合金鍛造材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法であって、
加熱温度700〜780℃かつ鋳造速度200〜400mm/分で前記アルミニウム合金の鋳塊を鋳造する鋳造工程と、
前記鋳塊を0.5℃/分以上10℃/分未満の速度で昇温し、480〜560℃で2〜12時間均質化熱処理し、300℃以下まで1.0℃/分以上で冷却する均質化熱処理工程と、
前記均質化熱処理した鋳塊を500〜560℃で0.75〜6時間加熱する加熱工程と、
前記鋳塊を鍛造開始温度450〜560℃、鍛造終了温度360℃以上で鍛造して所定の形状の鍛造材を得る鍛造工程と、
前記鍛造材を500〜560℃で0を超え24時間以内で溶体化処理する溶体化処理工程と、
前記溶体化処理した鍛造材を75℃以下で焼入れする焼入工程と、
前記焼入れした鍛造材を140〜200℃で1〜24時間人工時効処理する人工時効処理工程、
を含むことを特徴とする自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法。 - 前記加熱工程の後に、前記鋳塊をプリフォーム形成するプリフォーム工程を行い、その後鍛造工程を行うことを特徴とする請求項4に記載の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法。
- 前記均質化熱処理工程の後に、前記鋳塊を押出加工する押出加工工程を行い、その後加熱工程を行うことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法。
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