JP2002294209A - 粘着剤組成物及びその製造方法、並びに粘着テープ - Google Patents

粘着剤組成物及びその製造方法、並びに粘着テープ

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JP2002294209A
JP2002294209A JP2001099919A JP2001099919A JP2002294209A JP 2002294209 A JP2002294209 A JP 2002294209A JP 2001099919 A JP2001099919 A JP 2001099919A JP 2001099919 A JP2001099919 A JP 2001099919A JP 2002294209 A JP2002294209 A JP 2002294209A
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Kazuyuki Fukuyama
和行 福山
Michiya Nakagawa
道也 中川
Kenichi Azuma
賢一 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝集力に優れ且つ架橋しても脆くならない接
着性に優れた粘着剤組成物、凝集力に優れ且つ脆くない
接着性に優れた粘着剤組成物、及びその製造方法、並び
に粘着テープを提供すること。 【解決手段】 粘着剤100 重量部に対し、結晶構造中に
交換性陽イオンとして金属イオンを含有し且つ該イオン
が二価の他の金属イオンまたはカチオン界面活性剤にて
イオン交換されている層状珪酸塩が0.1 〜100 重量部添
加された後に、分散されてなる粘着剤組成物、及び、粘
着剤100 重量部に対し、上記層状珪酸塩が0.1 〜100 重
量部、架橋剤の添加とともに添加された後に、分散され
てなる粘着剤組成物、並びに、基材の少なくとも1面
に、上記何れかの粘着剤組成物からなる粘着剤層が設け
られている粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた凝集力を発現
し得る粘着剤組成物及びその製造方法、並びに前記粘着
剤組成物を用いてなる粘着テープに関する。
【0002】
【従来技術】粘着剤に求められる基本性能の一つは金
属、プラスチック、木材、コンクリートなどの様々な被
着体に対して強い接着力を有すること、また被着体に被
着した後に、安定的に保持されることである。粘着テー
プが被着体に接着した後には何らかの外力が粘着テープ
に加わるので、粘着テープの保持力すなわち、凝集力が
弱いと、粘着テープが被着体からずれて剥離、または落
下することがある。このような剥離を防止するために、
粘着テープの接着力や凝集力を高めるように粘着剤を設
計することが必要である。
【0003】一般にアクリル酸アルキルエステルを主成
分として得られたアクリル系粘着剤の凝集力を高める方
法として、粘着剤組成物を溶液重合し、粘着剤を得る場
合に重合反応後の粘着剤中にイソシアネート系架橋剤や
エポキシ系架橋剤を添加・反応させる方法や、特定のア
クリル系ポリマーに粘着付与樹脂を添加し、接着力を高
める方法が知られている(特開昭64−16882号公
報参照)。また、たゴム系粘着剤の凝集力を高める手段
としては加硫促進剤やポリイソシアネート系、ポリアル
キルフェノール系の架橋剤による架橋や、ベンゾイルパ
ーオキサイドなどの有機過酸化物とポリアルキルフェノ
ール類などの架橋助剤の組み合わせで架橋する方法が一
般的であるし、シリコン系粘着剤でも同様に過酸化ベン
ゾイルなどの有機過酸化物を使用する方法が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の粘着テープにおいて、より一層高い凝集力を求
められる場合、架橋剤の添加量を増減させる必要がある
が、架橋剤量を増減させると得られた粘着剤はもろくな
り、逆に被着体への接着力を損なうといった欠点が生じ
る。本発明は、上記公報記載の従来技術の欠点を解消
し、凝集力に優れ且つ架橋しても脆くならない接着性に
優れた粘着剤組成物、凝集力に優れ且つ脆くない接着性
に優れた粘着剤組成物、及びその製造方法、並びに粘着
テープを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着剤組成物
は、粘着剤100重量部に対し、結晶構造中に交換性陽
イオンとして金属イオンを含有し且つ該イオンが二価の
他の金属イオンまたはカチオン界面活性剤にてイオン交
換されている層状珪酸塩が0.1〜100重量部添加さ
れた後に、均一に微分散されてなるものである。
【0006】本発明における粘着剤としては特に限定さ
れることはなく従来公知のものが使用可能であり、例え
ば、アクリル系粘着剤、天然ゴム、合成ゴム(例えばネオ
フ゜レン, イソフ゜レン,スチレン-フ゛タシ゛エン 共重合体,フ゛チルコ゛ム)などの
ゴム系粘着剤、ポリビニルエーテル系粘着剤、シリコー
ン系粘着剤等が挙げられるが、なかでも耐候性や透明性
に優れることから、アクリル系粘着剤が好適に用いられ
る。
【0007】上記アクリル系粘着剤は、特に限定される
ものではないが、例えば、アルキル基の炭素数が4〜1
2のアルキル(メタ)アクリレートモノマーの単独重合
体もしくはアルキル(メタ)アクリレートモノマー同士
の共重合体や、アルキル(メタ)アクリレートモノマー
と該アルキル(メタ)アクリレートモノマーと共重合可
能な重合性モノマーとの共重合体等を主成分としてな
る。尚、本発明で言う(メタ)アクリレートとはアクリ
レートまたはメタクリレートを意味する。
【0008】上記アルキル基の炭素数が4〜12のアル
キル(メタ)アクリレートモノマーとしては、特に限定
されるものではないが、例えば、n−ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−オクチル
(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。こ
れらのアルキル(メタ)アクリレートモノマーは、単独
で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い
が、得られる粘着剤の粘着性(タック)や粘着力と凝集
力とのバランスを優れたものにするためには、ホモポリ
マーのガラス転移温度(Tg)が−50℃以下となるア
ルキル(メタ)アクリレートモノマーを主成分とし、こ
れとメチル(メタ)アクリレートやエチル(メタ)アク
リレート等のアルキル基の炭素数が1〜3のアルキル
(メタ)アクリレートモノマーとを併用することが好ま
しい。
【0009】また、上記アルキル(メタ)アクリレート
モノマーと共重合可能な重合性モノマーとしては、特に
限定されるものではないが、例えば、(メタ)アクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロオキシブチル
アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、カプ
ロラクトン変性(メタ)アクリレート等の水酸基含有モ
ノマー等が挙げられる。これらの重合性モノマーは、単
独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良
い。特に、炭素数が4〜12のアルキル基を有するアル
キル(メタ)アクリレート及びカルボキシル基含有モノ
マーの共重合体からなるアクリル系粘着剤は、粘着剤と
しての基本的特性を満足するとともに架橋することも可
能な点で好ましい。
【0010】上記アクリル系粘着剤を始め本発明で用い
られる粘着剤の形態は、特に限定されるものではなく、
例えば、溶剤型粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホット
メルト型粘着剤、紫外線照射による光重合のような塊状
重合可能なモノマー型もしくはオリゴマー型粘着剤等の
いずれの形態であっても良い。また、上記粘着剤は、架
橋型であっても良いし、非架橋型であっても良く、1液
型であっても良いし、2液以上の多液型であっても良
い。
【0011】また、上記粘着剤中には、本発明の課題達
成を阻害しない範囲で必要に応じて、粘着性付与剤、カ
ップリング剤、無機もしくは有機充填剤、軟化剤、可塑
剤、界面活性剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定
剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、消泡剤、帯電防
止剤、難燃剤等の各種添加剤の1種もしくは2種以上が
添加されていても良い。
【0012】本発明における層状珪酸塩としては、結晶
構造中に(層間も含む)交換性陽イオンを有する珪酸塩
鉱物であり、例えばモンモリロナイト、サポナイト、ヘ
クトライト、等のスメクタイト系粘土鉱物やバーミキュ
ウライト、ハロイサイト、膨潤性マイカ等が挙げられ
る。好ましくはモンモリロナイトまたは膨潤性マイカが
用いられ、これらはアスペクト比が大きいため、凝集力
が効果的に高められる。
【0013】上記交換性陽イオンとしては、ナトリウム
やカリウムなどの一価の金属イオンが挙げられるが、他
の金属イオンであってもよい。本発明における層状珪酸
塩では、上記交換性陽イオンとして含有されている金属
イオンが、二価の他の金属イオンまたはカチオン界面活
性剤でイオン交換されている。二価を越える金属イオン
でイオン交換すると、層状珪酸塩の層間結合力が強くな
り過ぎ、薄片状結晶の分散性が低くなるからである。
【0014】上記二価の他の金属イオンとしては、特に
限定されないが、例えばニッケル、マグネシウム、カル
シウム等の金属イオンが挙げられる。また本発明におい
ては、上記交換性陽イオンとしての金属イオンが、カチ
オン界面活性剤でイオン交換されていてもよい。
【0015】上記カチオン界面活性剤としては、例えば
ドデシルトリフェニルホスホニウム塩、メチルトリフェ
ニルホスホニウム塩、ラウリルトリメチルホスホニウム
塩等の4級ホスホニウム塩等が挙げられ、これらは単独
でも2種以上併用しても良い。上記4級ホスホニウム塩
の中でも、炭素数6以上のものが好適に用いられる。ア
ルキル基の炭素数が6未満であるとアルキルホスホニウ
ムイオンの親和性が強くなって、層状珪酸塩の層間を十
分に非極性化することができないことがある。
【0016】上記粘着剤中に上記層状珪酸塩を均一に微
分散させる手段としては、特に限定されず、粘度の低い
粘着剤の場合は層状珪酸塩を単独で混合し分散させても
よい。但し、粘度の高い粘着剤の場合は、層状珪酸塩を
例えば酢酸エチル、トルエン、キシレン, アセトン, n
−ヘキサン等の溶媒に溶解したものを分散させても良
い。本発明に係る粘着剤組成物の製造方法は、溶剤に溶
解された状態の粘着剤100重量部に対し、結晶構造中
に交換性陽イオンとして金属イオンを含有し且つ該イオ
ンが二価の他の金属イオンまたはカチオン界面活性剤に
てイオン交換されている層状珪酸塩を0.1〜100重
量部添加し、混合分散するものである。
【0017】粘着剤100重量部に対して、前述した層
状珪酸塩が0.1〜100重量部の範囲で添加され、好
ましくは5〜100重量部の割合で添加される。上記層
状珪酸塩の割合が0.1重量部未満であると、凝集力を
十分に高めることができず、100重量部を超えるとタ
ック感が損なわれ粘着性が低下する。
【0018】本発明の粘着剤組成物を得るに際し必ずし
も溶剤に溶解された状態の粘着剤に上記層状珪酸塩を添
加する必要はないが、粘度の高い粘着剤を用いる場合
は、層状珪酸塩を均一に分散する上で好ましい。
【0019】用途などによっては、本発明の粘着剤組成
物において、粘着剤に架橋構造を導入すると耐熱性やク
リープ性を高めることが出来て好ましい。架橋方法は特
に限定されず、イソシアネート系架橋剤やエポキシ系架
橋剤、ポリアルキルフェノール系の架橋剤による架橋
や、ベンゾイルパーオキサイドなどの有機過酸化物とポ
リアルキルフェノール類などの架橋助剤の組み合わせな
どを用いた架橋方法が挙げられる。
【0020】上記架橋剤の添加量が少ないと、得られた
粘着剤の凝集力が低下し、耐熱性やクリープ性が低下す
る。逆に多すぎると柔軟性が損なわれ、被着体への密着
性が損なわれる。従って前述粘着剤組成物100重量部
に対し0.01〜20重量部の範囲で添加することが好
ましく、より好ましくは、0.02〜10重量部であ
る。
【0021】又、本発明に係る他の粘着剤組成物の製造
方法は、溶剤に溶解された状態の粘着剤100重量部に
対し、結晶構造中に交換性陽イオンとして金属イオンを
含有し且つ該イオンが二価の他の金属イオンまたはカチ
オン界面活性剤にてイオン交換されている層状珪酸塩を
0.1〜100重量部、架橋剤の添加とともに添加した
後に、混合分散することを特徴とするものである。この
方法は、先に粘着剤と架橋剤とを混合して架橋構造を導
入してから層状珪酸塩を添加分散する方法よりも、層状
珪酸塩が微分散される点で好ましい。
【0022】上記層状珪酸塩を、架橋剤の添加とともに
添加した後に、混合分散するとは、層状珪酸塩と架橋剤
とを混合しておいてから添加する場合、両者を別々に殆
ど同時に添加する場合の他、層状珪酸塩の添加直後に架
橋剤を添加する場合も含み、その後に、粘着剤組成物全
体を振動、攪拌等により混合し、層状珪酸塩を均一に微
分散するのである。
【0023】本発明の粘着剤組成物はそのまま粘着剤と
して用いても良く、又は、基材の片面もしくは両面に本
発明に係る粘着剤組成物より得られる粘着剤層を形成し
てテープ状の形状とすることにより粘着テープとして用
いることもできる。上記粘着テープの基材としては粘着
テープ基材として使用できる従来公知のものなら特に限
定されず、例えば和紙、不織布などの紙類やポリエチレ
ン、PET、OPP、ポリウレタン等のオレフィン系フ
ィルムや発泡体などが挙げられる。
【0024】(作用)本発明の粘着剤組成物は、粘着剤
に対し、結晶構造中に交換性陽イオンとして金属イオン
を含有し且つ該イオンが二価の他の金属イオンまたはカ
チオン界面活性剤にてイオン交換されている層状珪酸塩
が特定量添加された後に、分散されてなるものである。
即ち、先ず粘着剤を用意し、しかる後に上記層状珪酸塩
が添加された後に分散されてなるものであるから、例え
ば、粘着剤を構成するモノマーの段階で層状珪酸塩が添
加された後にモノマーを重合して得られる粘着剤組成物
と比較すると、生産性が良く、安価に提供し得るもので
ある。又、本発明の他の粘着剤組成物は、粘着剤に対
し、結晶構造中に交換性陽イオンとして金属イオンを含
有し且つ該イオンが二価の他の金属イオンまたはカチオ
ン界面活性剤にてイオン交換されている層状珪酸塩が特
定量、架橋剤の添加とともに添加された後に、分散され
てなるので、このようにして得られた粘着剤用組成物
は、従来の架橋構造のみの粘着剤と比較して、飛躍的に
凝集力及び接着力が高められる。
【0025】
【実施例】(実施例1)遷移金属錯体による層状珪酸塩中の金属イオン交換 モンモリロナイト(豊順鉱業製、商品名ベンゲルA)5
gと蒸留水495gをビーカーに投入し、さらにキシレ
ンを投入し、モーター攪拌機にて2時間攪拌し、モンモ
リロナイトの膨潤スラリーを調整した。次にジシクロペ
ンタジエニルチタンジクロライド及びステアリルジメチ
ルアンモニウム各0.27gを上記スラリー中に添加
し、24時間攪拌し、遠心分離器にて固形分を分離し
た。得られた組成物を遷移金属錯体有機層状珪酸塩(以
下「MMT−A」と略記する)として用いた。
【0026】粘着剤及び粘着テープの作成 ブチルアクリレートモノマー75重量部、2エチルヘキ
シルアクリレートモノマー30部、アクリル酸モノマー
5部を50重量%酢酸エチルで沸点重合し、重量平均分
子量50万のポリマーを得た。得られたポリマーに2,4-
トルイレンジイソシアネート1重量部、上記MMT−A
5重量部を添加混合し、更に2時間均一混合した後、麻
35重量部、レーヨン20重量部、パルプ45重量部か
らなる坪量14g/m2 の不織布の両面に、ロールコー
ターにて各々65μmの粘着層を設け、両面粘着テープ
を作成した。
【0027】(実施例2)遷移金属錯体・アルキルアンモニウム塩含有層状珪酸
塩中の合成 モンモリロナイト(豊順鉱業製、商品名ベンゲルA)5
gと蒸留水495gをビーカーに投入し、さらにキシレ
ンを投入し、モーター攪拌機にて2時間攪拌し、モンモ
リロナイトの膨潤スラリーを調整した。次にジシクロペ
ンタジエニルチタンジクロライド0.27gを上記スラ
リー中に添加し、24時間攪拌した。さらにカチオン系
界面活性剤として、ジステアリルジメチルアンモニウム
クロライド2.88g及び濃塩酸0.001gを膨潤ス
ラリーに添加し、遠心分離器にて固形分を分離した。得
られた組成物を遷移金属錯体アルキルアンモニウム塩含
有有機層状珪酸塩(以下「MMT−B」と略記する)と
して用いた。
【0028】粘着剤及び粘着テープの作成 ブチルアクリレートモノマー75重量部、2エチルヘキ
シルアクリレートモノマー30部、アクリル酸モノマー
5部を50重量%酢酸エチルで沸点重合し、重量平均分
子量50万のポリマーを得た。得られたポリマーに2,4-
トルイレンジイソシアネート1重量部、上記MMT−B
5重量部を添加混合し、更に2時間均一混合した後、こ
れを粘着材として麻35重量部、レーヨン20重量部、
パルプ45重量部からなる坪量14g/m2 の不織布の
両面に、ロールコーターにて塗工して各々65μmの粘
着層を設け、両面粘着テープを作成した。
【0029】(実施例3)遷移金属錯体による層状珪酸塩中の金属イオン交換 実施例1と同様にしてMMT−Aを得た粘着剤組成物及び粘着テープの作成 粘着剤を、溶剤型ゴム系粘着剤(東洋インキ社製:BPS3
75-1)100重量部に対し、2,4-トルイレンジイソシア
ネート0.8重量部、上記「MMT−A」5重量部を添
加混合し、更に2時間均一混合して得た後、麻35重量
部、レーヨン20重量部、パルプ45重量部からなる坪
量14g/m2 の不織布の両面に、ロールコーターにて
塗工して各々65μmの粘着層を設け、両面粘着テープ
を作成した。
【0030】(比較例1)粘着剤中に層状珪酸塩を添加
しなかった以外は実施例1と同様にして粘着テープを得
た。 (比較例2)粘着剤中に層状珪酸塩を添加しなかった以
外は実施例2と同様にして粘着テープを得た。 (比較例3)粘着剤中に層状珪酸塩を添加しなかった以
外は実施例3と同様にして粘着テープを得た。
【0031】
【表1】
【0032】〔評価〕上記内容でそれぞれ対SUS9
0度剥離力80℃保持力を評価した。 (評価条件)対SUS90度剥離力 JIS Z0237に準拠して測定した。 テープ巾:25mm、圧着圧力:2Kg1往復 引張速度:300mm/分 23℃、65%RH環境下で貼りつけ、同環境下で20
分後に測定した。80℃SUS保持力 JIS Z0237に準拠して測定した。 テープ巾:25×25mm、圧着圧力:2Kg1往復 23℃、65%RH環境下で貼りつけ、同環境下24時
間放置し、80℃ギアオーブンにて1時間エージング後
500g荷重を掛けた。
【0033】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、上述の通りの
構成となされており、粘着剤に対し、上記層状珪酸塩の
特定量が添加された後に、分散されてなるので、凝集力
に優れ且つ架橋しても脆くならない接着性に優れた実用
的効果の大なるものである。粘着剤に対し、層状珪酸塩
の特定量が架橋剤の添加とともに添加された後に、分散
されてなる、本発明の他の粘着剤組成物は、耐熱性やク
リープ性が高く凝集力に優れ且つ脆くない接着性に優れ
た実用的効果の大なるものである。
【0034】本発明の粘着剤組成物の製造方法は、溶剤
に溶解された状態の粘着剤に対し、上記層状珪酸塩を特
定量添加し、混合分散するので、粘度の高い粘着剤を用
いる場合であっても、容易簡便に本発明の粘着剤組成物
を得ることができる。溶剤に溶解された状態の粘着剤に
対し、上記層状珪酸塩を架橋剤の添加とともに特定量添
加し混合分散する、本発明の他の粘着剤組成物の製造方
法は、架橋された粘着剤を含有する本発明の他の粘着剤
組成物を容易簡便に提供することができる。本発明の粘
着テープは、基材の少なくとも1面に、本発明の粘着剤
組成物からなる粘着剤層が設けられてなるので、被着体
に対する粘着性に優れているだけでなく、高い凝集力を
発現し、貼付後の保持力に優れた粘着テープを提供する
ことが可能となる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA10 AB01 AB05 CA02 CA04 CA06 CA08 CB01 CB02 CB03 CB04 EA06 FA08 4J040 CA011 CA031 CA081 DA141 DB051 DF001 DF041 DF051 DG051 EK031 GA05 GA07 GA24 HA316 HA356 HC01 JA02 JA03 JA12 JA13 JB01 JB07 KA03 KA38 LA02 LA06 LA07 LA08 MA02 MA03 MA06 MA08 MA10 MA13 MB03 NA10 PA30 PA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤100重量部に対し、結晶構造中
    に交換性陽イオンとして金属イオンを含有し且つ該イオ
    ンが二価の他の金属イオンまたはカチオン界面活性剤に
    てイオン交換されている層状珪酸塩が0.1〜100重
    量部添加された後に、分散されてなることを特徴とする
    粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 粘着剤100重量部に対し、結晶構造中
    に交換性陽イオンとして金属イオンを含有し且つ該イオ
    ンが二価の他の金属イオンまたはカチオン界面活性剤に
    てイオン交換されている層状珪酸塩が0.1〜100重
    量部、架橋剤の添加とともに添加された後に、分散され
    てなることを特徴とする粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤が、炭素数が4〜12のアル
    キル基を有するアルキル(メタ)アクリレート及びカル
    ボキシル基含有モノマーの共重合体からなるアクリル系
    粘着剤であることを特徴とする請求項1又は2記載の粘
    着剤組成物。
  4. 【請求項4】 溶剤に溶解された状態の粘着剤100重
    量部に対し、結晶構造中に交換性陽イオンとして金属イ
    オンを含有し且つ該イオンが二価の他の金属イオンまた
    はカチオン界面活性剤にてイオン交換されている層状珪
    酸塩を0.1〜100重量部添加し、混合分散すること
    を特徴とする請求項1記載の粘着剤組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 溶剤に溶解された状態の粘着剤100重
    量部に対し、結晶構造中に交換性陽イオンとして金属イ
    オンを含有し且つ該イオンが二価の他の金属イオンまた
    はカチオン界面活性剤にてイオン交換されている層状珪
    酸塩を0.1〜100重量部、架橋剤の添加とともに添
    加した後に、混合分散することを特徴とする請求項2記
    載の粘着剤組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 基材の少なくとも1面に、請求項1〜4
    何れか1項記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層が設け
    られていることを特徴とする粘着テープ。
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