JP2002293394A - 記録媒体取付装置及び記録媒体収納ケース - Google Patents

記録媒体取付装置及び記録媒体収納ケース

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JP2002293394A
JP2002293394A JP2001101831A JP2001101831A JP2002293394A JP 2002293394 A JP2002293394 A JP 2002293394A JP 2001101831 A JP2001101831 A JP 2001101831A JP 2001101831 A JP2001101831 A JP 2001101831A JP 2002293394 A JP2002293394 A JP 2002293394A
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circular hole
fitting
mounting device
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JP2001101831A
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Mikio Miyamae
幹雄 宮前
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Bandai Visual Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな力で簡単に着脱でき、指を挟む危険性
をなくした、従来にない新規な構造の記録媒体取付装置
を提供する 【解決手段】 記録媒体取付装置1は、記録媒体Cを着
脱自在に取り付ける嵌合突起3が設けられた基板2を有
する。嵌合突起3は、基板2に形成された第1の嵌合部
5と第2の嵌合部10とからなる。第1の嵌合部5は、
記録媒体Cの円孔C1下部周縁を係合する係合段部7が
設けられている。第2の嵌合部10は、記録媒体Cの円
孔C1上部周縁を係止する係止爪15が設けられてい
る。第1の嵌合部5の一側と第2の嵌合部10の一側
は、連結片20によって一体的に連結されている。基板
2には、記録媒体Cを係止爪15側に付勢する弾性片2
6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、DVD、CD等
の略中心に円孔が形成された記録媒体を取り付ける記録
媒体取付装置と、この記録媒体取付装置を備えた記録媒
体収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録媒体取付装置は、実開平5−
73756号公報に開示されているように、記録媒体を
収納する収納部が形成されたケース本体と、ケース本体
にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体とか
らなる。ケース本体の底壁略中央部には、記録媒体の略
中心に形成された円孔に嵌合して、記録媒体を着脱自在
に取り付ける嵌合突起が形成されている。この嵌合突起
は、中心に開口が形成され、この開口を中心として略L
字状の舌片が放射状に配列されて形成されている。各舌
片は、上部が反り返るように形成され、これらによって
形成される嵌合突起の上部の外径が記録媒体の円孔より
若干大きくなっており、中心の開口に向かって撓むよう
になっている。
【0003】この記録媒体取付装置は、記録媒体の円孔
を嵌合突起に嵌合すると、嵌合突起の各舌片が開口側に
撓み、嵌合し終わると、嵌合突起の各舌片が素材の弾性
により元の位置に復帰し、各舌片の上部が記録媒体の円
孔上部周縁を係止して、記録媒体を固定する。記録媒体
を取り外すときは、嵌合突起の開口部周縁を指で押圧す
ると、各舌片が開口側に撓み、各舌片の上部が記録媒体
の円孔上部周縁から外れるので、記録媒体を嵌合突起か
ら取り外すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の記録媒体取
付装置は、放射状に配列された各舌片に記録媒体の円孔
周縁を均等に押圧しなければ、記録媒体を嵌合突起に係
止することができず、面倒であるという問題点があっ
た。また、嵌合突起に係止した記録媒体を取り外すとき
は、各舌片を同時に開口側に撓ませなければならない
が、舌片の一つでも撓んでいない場合は、記録媒体を係
止しているので、無理に取り外すことになり、記録媒体
を壊してしまうという問題点があった。各舌片を同時に
開口側に撓ませることは、指にある程度の力がなければ
できず、従って力のない子どもにあっては取り外すこと
ができないという問題点があった。また、指の細い子ど
もにとっては、押圧時に指が開口や舌片間に挟まれ、怪
我をする場合もあるという問題点があった。
【0005】本願発明は、上記問題点に鑑み案出したも
のであって、小さな力で簡単に着脱でき、指を挟む危険
性をなくした記録媒体取付装置を提供することを第1の
目的とする。また、上記記録媒体取付装置を備えた記録
媒体収納ケースを提供すること第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の記録媒体
取付装置は、上記第1の目的を達成するため、下記の手
段を有する。 (イ)基板を有すること。 (ロ)基板の略中央部には、記録媒体の略中心に形成さ
れた円孔に嵌合して、記録媒体を着脱自在に取り付ける
嵌合突起が設けられていること。 (ハ)嵌合突起は、第1の嵌合部と第2の嵌合部とから
なること。 (ニ)第1の嵌合部は、基板に形成されており、記録媒
体の円孔の内径と略同じ外径の外周壁と、記録媒体の円
孔下部周縁を係合して、記録媒体を基板に接触させない
ようにする係合段部とが設けられていること。 (ホ)第2の嵌合部は、記録媒体の円孔の内径と略同じ
外径の外周壁と、記録媒体の円孔上部周縁を係止する係
止爪とが設けられていること。 (ヘ)第1の嵌合部の一側と第2の嵌合部の一側は、撓
み可能な連結片によって一体的に連結されていること。 (ト)基板には、記録媒体を係止爪側に付勢する弾性片
が設けられていること。
【0007】請求項2記載の記録媒体取付装置は、上記
第1の目的を達成するため、上記第1の嵌合部の上側と
第2の嵌合部の下側が連結片によって一体的に連結され
ている。
【0008】請求項3記載の記録媒体取付装置は、上記
第1の目的を達成するため、上記第1の嵌合部の下側と
第2の嵌合部の下側が連結片によって一体的に連結され
ている。
【0009】請求項4記載の記録媒体取付装置は、上記
第1の目的を達成するため、上記第1の嵌合部の係合段
部と第2の嵌合部の係止爪との間の隙間が記録媒体の厚
みと略同じである。
【0010】請求項5記載の記録媒体取付装置は、上記
第1の目的を達成するため、上記弾性片は、第2の嵌合
部を囲むようにして湾曲して形成され、両端部が基板に
連接されている。
【0011】請求項6記載の記録媒体収納ケースは、上
記第2の目的を達成するため、上記記録媒体取付装置を
備えたケース本体と、ケース本体に回動自在に設けられ
た蓋体とからなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明に係る記録媒体取付装置
及び記録媒体収納ケースの一つの実施の形態を図1乃至
図9に基づいて説明する。図1は、記録媒体取付装置の
全体斜視図である。図2は、図1の側面図である。図3
は、図1の平面図である。図4は、図1の正面図であ
る。図5は、使用状態を示す側面図である。図6は、図
5の側面断面図である。図7は、記録媒体収納ケースを
一方から視た全体斜視図である。図8は、図7の記録媒
体収納ケースを他方から視た全体斜視図である。図9
は、図7の記録媒体収納ケースを裏側から視た全体斜視
図である。
【0013】記録媒体取付装置1は、基板2を有する。
基板2の略中央部には、記録媒体Cの略中心に形成され
た円孔C1に嵌合して、記録媒体Cを着脱自在に取り付
ける嵌合突起3が設けられている。嵌合突起3は、第1
の嵌合部5と第2の嵌合部10とからなる。第1の嵌合
部5は、基板2に形成されており、記録媒体Cの円孔C
1の内径と略同じ外径の外周壁6と、記録媒体Cの円孔
C1下部周縁を係合して、記録媒体Cを基板2に接触さ
せないようにする係合段部7とが設けられている。
【0014】第2の嵌合部10は、記録媒体Cの円孔C
1の内径と略同じ外径の外周壁11と、記録媒体Cの円
孔C1上部周縁を係止する係止爪15とが設けられてい
る。第1の嵌合部5の一側と第2の嵌合部10の一側
は、撓み可能な連結片20によって一体的に連結されて
いる。基板2には、記録媒体Cを係止爪15側に付勢す
る弾性片26が設けられている。
【0015】上記第1の嵌合部5の上側と第2の嵌合部
10の下側が連結片20によって一体的に連結されても
よく(図1参照)、また第1の嵌合部65の下側と第2
の嵌合部70の下側が連結片75によって一体的に連結
されても良い(図11参照)。なお、上記第1の嵌合部
5の係合段部7と第2の嵌合部10の係止爪15との間
の隙間が記録媒体Cの厚みと略同じである。上記弾性片
26は、第2の嵌合部10を囲むようにして湾曲して形
成され、両端部27,27が基板2に連接されている。
【0016】記録媒体収納ケース30は、図7に示すよ
うに、上記記録媒体取付装置1を備えたケース本体31
と、ケース本体31に回動自在に設けられた蓋体50と
からなる。
【0017】さらに記録媒体取付装置1について、図1
乃至図6を参照して詳述する。この記録媒体取付装置1
は、基板2の略中央部に嵌合突起3が設けられた形で、
合成樹脂によって一体成形されている。嵌合突起3は、
第1の嵌合部5と第2の嵌合部10とからなる。第1の
嵌合部5は、半円筒状に形成され、記録媒体Cの円孔C
1の内径と略同じ外径の外周壁6と、記録媒体Cの円孔
C1下部周縁を係合して、記録媒体Cを基板2に接触さ
せないようにして載せる係合段部7とが設けられ、基板
2に一体形成されている。
【0018】第2の嵌合部10は、記録媒体Cの円孔C
1の内径と略同じ外径の外周壁11と、外周壁11の上
部に形成された、外径が小さくなる傾斜壁12と、傾斜
壁12の上部に設けられた指掛け片13とからなる。こ
の傾斜壁12には、記録媒体Cの円孔C1上部周縁を係
止する係止爪15が形成されている。係止爪15は、下
部に形成された係止面15aと、側部に形成された傾斜
面15bとからなる。
【0019】この第2の嵌合部10に形成された係止爪
15は、これの係止面15aと第1の嵌合部5の係合段
部7との間の隙間が記録媒体Cの厚みと略同じである位
置に設けられている。また、外周壁11の下部には、一
対の係合突起16,16が突設形成されている。係止爪
15の係止面15aと一対の係合突起16の上面16a
間は、記録媒体Cの厚みより若干長く形成されている。
【0020】第1の嵌合部5の上側と第2の嵌合部10
の下側は、撓み可能な連結片20によって一体的に連結
されている。連結片20は、上部から下部に向かって緩
やかに湾曲する湾曲部21と、湾曲部21の下端に一端
が連結された水平部22とからなり、湾曲部21の上端
21aが第1の嵌合部5の内面上部に一体的に連結さ
れ、水平部22の他端が第2の嵌合部10の内面下部に
一体的に連結されている。湾曲部21の下端と水平部2
2の一端の連結部に第1の屈曲部23が形成され、水平
部22の他端と第2の嵌合部10の下部の連結部に第2
の屈曲部24が形成されている。なお、図10に示すよ
うに、連結片20aの幅を狭くしても構わない。
【0021】基板2には、連結片20が下方に撓むこと
によって第2の嵌合部10が下方に移動できるように開
口25が形成されている。また基板2には、記録媒体C
を第2の嵌合部10の係止爪15側に付勢する弾性片2
6が設けられている。この弾性片26は、第2の嵌合部
10を囲むようにして略U字状に形成され、傾斜部28
と水平部29とからなり、傾斜部28の両端部27,2
7が基板2の開口25の端縁25aに連接されている。
また水平部29は、係止爪15と略同じ高さに位置して
おり、これの3カ所には、記録媒体Cに当接して、係止
爪15側に記録媒体Cを付勢する半球体状の押圧突起2
9aが設けられている。
【0022】上記記録媒体取付装置1は、図7乃至図9
に示すように、記録媒体収納ケース30に取り付けられ
る。即ち、記録媒体収納ケース30は、上記記録媒体取
付装置1を備えたケース本体31と、ケース本体31に
回動自在に設けられた蓋体50とからなる。
【0023】記録媒体収納ケース30は、合成樹脂によ
って一体成形されたもので、記録媒体Cを収納する収納
部39が形成されたケース本体31と、ケース本体31
に薄肉ヒンジ部53を介して回動自在に取り付けられた
蓋体50とからなる。
【0024】ケース本体31は、上記基板2と、基板2
の前端に設けられた前壁32と、基板2の左端に設けら
れた左壁33と、基板2の右端に設けられた右壁35
と、基板2の後端に設けられた後壁36とからなる。前
壁32は左壁33と右壁35と略同じ高さで形成され、
後壁36は前壁32より低く形成されている。
【0025】ケース本体31は、上記基板2と前壁32
と左壁33と右壁35と後壁36によって収納部39が
形成されている。この収納部39は、仕切壁40によっ
て仕切られ、記録媒体収納部41と予備収納部42が形
成されている。記録媒体収納部41は、略中間に前記嵌
合突起3が設けられ、さらにこの嵌合突起3を中心とし
て環状の周壁45が形成されている。この周壁45の4
カ所には、記録媒体2の縁に指の先を引っ掛け易くする
ための凹部46が形成されている。
【0026】蓋体50は、後端縁に薄肉ヒンジ部51を
介して側壁部52の一端縁が折曲自在に設けられ、側壁
部52の他端縁が基板2の後端縁に薄肉ヒンジ部53を
介して折曲自在に連結されている。また、蓋体50の前
部には、これを閉じた時に、ケース本体31の前壁32
に内側に当接する当接壁55が形成されている。この当
接壁55には、前壁32に形成された係止凹部47,4
7に着脱自在に係止される係止凸部56,56が形成さ
れている。さらにまた蓋体50には、説明書等の小冊子
を挟み込む挟持片57,57が一体形成されている。
【0027】記録媒体取付装置1及び記録媒体収納ケー
ス30は、上記構成を有し、下記のように使用すること
ができる。DVD等の記録媒体Cの円孔C1を嵌合突起
3に嵌合し、記録媒体Cを押し下げると(図5,6参
照)、円孔C1は、一方の内側縁C2が第1の嵌合部5
の外周壁6に案内され、他方の内側縁C3が第2の嵌合
部10の係止爪15の傾斜面15bに当接して、第2の
嵌合部10を内側(図5,6の矢印X方向)に撓ませな
がら、嵌合突起3を嵌入する。
【0028】第2の嵌合部10は、連結片20によって
下側が連結され、片持ち状態で支持されているから、撓
める力が比較的小さくて済み、この撓みは、湾曲部21
が上端21aを中心として内側に撓み、第1の屈曲部2
3又は/及び第2の屈曲部24が内側に屈曲して行われ
る。第2の嵌合部10は、記録媒体Cの押し下げに伴
い、上記したように撓みながら下方に僅かに移動する
が、基板2に開口25が設けられているため、その開口
25によって移動が阻止されない。
【0029】さらに記録媒体Cの円孔C1は、下部周縁
が弾性片26の水平部29の3カ所の押圧突起29aに
当接し、弾性片26を押し下げながら、嵌合突起3を嵌
入する。記録媒体Cは、円孔C1の他方の内側縁C3が
第2の嵌合部10の係止爪15の傾斜面15aを乗り越
えると、円孔C1の一方の内側縁C2が第1の嵌合部5
の係合段部7に係合して下方への移動が阻止され、連結
片20が素材の弾性によって元の状態に復帰し、円孔C
1の上部周縁に係止爪15の係止面15aが係止し、上
方への移動も阻止される。
【0030】また、記録媒体Cは、円孔C1を嵌合突起
3に嵌入すると、円孔C1の下部周縁が弾性片26の弾
性に抗して下方に移動するが、この円孔C1の下部周縁
が一対の係合突起16,16に係合し、それ以上下方に
移動しないようにしている。なお、記録媒体Cは、円孔
C1の下部周縁が弾性片26の水平部29の3カ所の押
圧突起29aによって上方に付勢され、円孔C1の上部
周縁が係止爪15の係止面15aに圧接するので、押圧
突起29aと係止爪15によって挟持された形となり、
略水平に支持されて、嵌合突起3に取り付けられる。こ
の時、記録媒体Cの円孔C1の下部周縁は、一対の係合
突起16,16に係合しない。
【0031】嵌合突起3から記録媒体Cを取り外すとき
は、指掛け片13に指を引っ掛けて、第2の嵌合部10
を内側に撓めれば簡単に取り外すことができる。即ち、
第2の嵌合部10を内側(図5,6の矢印X方向)に撓
めると、湾曲部21が上端21aを中心として内側に撓
み、第1の屈曲部23又は/及び第2の屈曲部24が内
側に屈曲し、第2の嵌合部10の係止爪15の係止面1
5aが記録媒体Cの円孔C1の上部周縁から外れ、外れ
ると同時に弾性片26の水平部29の3カ所の押圧突起
29aによって記録媒体Cが上方に付勢されて押し上げ
られ、記録媒体Cを簡単に取り出すことができる。第2
の嵌合部10は、連結片20によって下側が連結され、
片持ち状態で支持されているから、指掛け片13の撓め
る力が比較的小さくて済むのは上記した通りである。
【0032】この記録媒体取付装置1を備えた記録媒体
収納ケース30は、図7乃至9に示すように、記録媒体
Cを嵌合突起3に取り付けると、ケース本体31の記録
媒体収納部41内に収納される。また、記録媒体収納ケ
ース30から記録媒体Cを取り外すときは、上記したよ
うに、指掛け片13に指を引っ掛けて、第2の嵌合部1
0を内側に撓めれば、弾性片26の押圧突起29aによ
って上方に押し上げられ、周壁45の凹部46から指を
記録媒体Cの下縁に引っ掛けて、記録媒体Cを簡単に取
り出すことができる。蓋体50は、これを閉じて当接壁
55の係止凸部56を前壁32の係止凹部47に係止す
ると、ケース本体31に止められる。
【0033】上記実施の形態では、第1の嵌合部5の上
側と第2の嵌合部10の下側を連結片20によって一体
的に連結したが、第1の嵌合部の下側と第2の嵌合部の
下側を連結片によって一体的に連結しても構わない。係
る構成の記録媒体取付装置について、図11乃至図14
に基づいて説明する。図11は、記録媒体取付装置の他
の実施の形態を示す全体斜視図である。図12は、図1
1の平面図である。図13は、図11の側面図である。
図14は、図13の側面断面図である。
【0034】記録媒体取付装置61は、基板62の略中
央部に嵌合突起63が設けられた形で、合成樹脂によっ
て一体成形され、嵌合突起63は、第1の嵌合部65と
第2の嵌合部70とからなる。第1の嵌合部65は、半
円筒状に形成され、記録媒体Cの円孔C1の内径と略同
じ外径の外周壁66と、記録媒体Cの円孔C1下部周縁
を係合して、記録媒体Cを基板62に接触させないよう
にして載せる係合段部67とが設けられ、基板62に一
体形成されている。
【0035】第2の嵌合部70は、記録媒体Cの円孔C
1の内径と略同じ外径の外周壁71と、外周壁71の上
部に形成された、記録媒体Cの円孔C1上部周縁を係止
する係止爪72が形成されている。係止爪72は、下部
に形成された係止面72aと、側部に形成された傾斜面
72bとからなる。
【0036】第1の嵌合部65の内面下部と第2の嵌合
部70の内面下部は、撓み可能な連結片75によって一
体的に連結されている。また基板62には、記録媒体C
を第2の嵌合部70の係止爪72側に付勢する弾性片7
6が設けられている。この弾性片76は、第2の嵌合部
70を囲むようにして略U字状に形成され、前記弾性片
26と同様に、記録媒体Cを係止爪72側に付勢する半
球体状の押圧突起76aが設けられている。
【0037】記録媒体取付装置60は、上記構成を有
し、DVD等の記録媒体Cの円孔C1を嵌合突起63に
嵌合し、記録媒体Cを押し下げると、円孔C1は、一方
の内側縁が第1の嵌合部63の外周壁66に案内され、
他方の内側縁が第2の嵌合部70の係止爪72の傾斜面
72bに当接して、第2の嵌合部70を内側(図13,
14の矢印X方向)に撓ませながら、嵌合突起63を嵌
入する。
【0038】第2の嵌合部70は、連結片75によって
下側が連結され、片持ち状態で支持されているから、撓
める力が比較的小さくて済む。記録媒体Cの円孔C1
は、下部周縁が弾性片76の押圧突起76aに当接し、
弾性片76を押し下げながら、嵌合突起63を嵌入す
る。記録媒体Cは、円孔C1の他方の内側縁が第2の嵌
合部70の係止爪72の傾斜面72bを乗り越えると、
円孔C1の一方の内側縁が第1の嵌合部63の係合段部
67に係合して下方への移動が阻止され、連結片75が
素材の弾性によって元の状態に復帰し、円孔C1の上部
周縁に係止爪72の係止面72aが係止し、上方への移
動も阻止される。
【0039】記録媒体Cは、円孔C1の下部周縁が弾性
片76の押圧突起76aによって上方に付勢され、円孔
C1の上部周縁が係止爪72の係止面72aに圧接する
ので、押圧突起76aと係止爪72によって挟持された
形となり、略水平に支持されて、嵌合突起63に取り付
けられる。
【0040】嵌合突起63から記録媒体Cを取り外すと
きは、第2の嵌合部70を内側(図13の矢印X方向)
に撓めると、連結片75が内側に撓み、第2の嵌合部7
0の係止爪72の係止面72aが記録媒体Cの円孔C1
の上部周縁から外れ、外れると同時に弾性片76の押圧
突起76aによって記録媒体Cが上方に付勢されて押し
上げられ、記録媒体Cを簡単に取り出すことができる。
第2の嵌合部70は、連結片75によって下側が連結さ
れ、片持ち状態で支持されているから、第2の嵌合部7
0の撓める力が比較的小さくて済むのは上記した通りで
ある。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願請求項1
乃至3の記録媒体取付装置は、記録媒体の円孔に嵌合す
る嵌合突起が、基板に形成された第1の嵌合部と第2の
嵌合部とからなり、第1の嵌合部の一側と第2の嵌合部
の一側が撓み可能な連結片によって一体的に連結されて
いるので、従来の嵌合突起と全く異なる新しい構造であ
る。この嵌合突起に記録媒体の円孔を嵌合し、記録媒体
を押し下げると、連結片が撓んで、第2の嵌合部が内側
に移動し、円孔の内側縁が第1の嵌合部の係合段部に係
合して下方への移動が阻止され、連結片が元の位置に復
帰して第2の嵌合部に形成された係止爪が円孔の上部周
縁を係止し、円孔の下部周縁が弾性片によって上方に付
勢され、円孔の上部周縁が係止爪に圧接して、嵌合突起
に取り付けられる。また、第2の嵌合部を内側に移動す
ると、連結片が内側に撓み、係止爪が記録媒体の円孔の
上部周縁から外れ、弾性片によって記録媒体が上方に押
し上げられ、記録媒体を簡単に取り出すことができる。
このように、第2の嵌合部のみの移動によって、記録媒
体を簡単に着脱することができ、しかも第2の嵌合部は
連結片によって片持ち状態で支持されているので、撓め
る力が小さくてすみ、従来のように指を挟む心配がない
から、子供でも安心させて使用させることができるとい
う効果がある。
【0042】請求項4の記録媒体取付装置は、上記効果
に加え、第1の嵌合部の係合段部と第2の嵌合部の係止
爪との間の隙間が記録媒体の厚みと略同じであるので、
記録媒体の円孔の下部周縁が第1の嵌合部の係合段部に
係合し、円孔の上部周縁が係止爪に係止されると、記録
媒体が嵌合突起に略水平に取り付けられるという効果が
ある。
【0043】請求項5の記録媒体取付装置は、上記効果
に加え、記録媒体の円孔の周縁が弾性片と係止爪で挟持
される形となり、記録媒体を確実に取り付けることがで
きるという効果がある。
【0044】請求項6の記録媒体収納ケースは、上記効
果を有する記録媒体取付装置を備えているので、主に力
の弱い、指の細い子供が使用するゲームソフトが記録さ
れた記録媒体を収納するものに適した構造であるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体取付装置の全体斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の正面図である。
【図5】使用状態を示す側面図である。
【図6】図5の側面断面図である。
【図7】記録媒体収納ケースを一方から視た全体斜視図
である。
【図8】図7の記録媒体収納ケースを他方から視た全体
斜視図である。
【図9】図7の記録媒体収納ケースを裏側から視た全体
斜視図である。
【図10】他の実施の形態の記録媒体取付装置の全体斜
視図である。
【図11】さらに他の実施の形態の記録媒体取付装置の
全体斜視図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】図13の側面断面図である。
【符号の説明】
C 記録媒体 C1 円孔 C2 一方の内側縁 C3 他方の内側縁 1 記録媒体取付装置 2 基板 3 嵌合突起 5 第1の嵌合部 6 外周壁 7 係合段部 10 第2の嵌合部 11 外周壁 12 傾斜壁 13 指掛け片 15 係止爪 15a 係止面 15b 傾斜面 16 係合突起 16a 上面 20 連結片 20a 連結片 21 湾曲部 21a 上端 22 水平部 23 第1の屈曲部 24 第2の屈曲部 25 開口 25a 端縁 26 弾性片 27 端部 28 傾斜部 29 水平部 29a 押圧突起 30 記録媒体収納ケース 31 ケース本体 32 前壁 33 左壁 35 右壁 36 後壁 39 収納部 40 仕切壁 41 記録媒体収納部 42 予備収納部 45 周壁 46 凹部 47 係止凹部 50 蓋体 51 薄肉ヒンジ部 52 側壁部 53 薄肉ヒンジ部 55 当接壁 56 係止凸部 57 挟持片 61 記録媒体取付装置 62 基板 63 嵌合突起 65 第1の嵌合部 66 外周壁 67 係合段部 70 第2の嵌合部 71 外周壁 72 係止爪 72a 係止面 72b 傾斜面 75 連結片 76 弾性片 76a 押圧突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする記
    録媒体取付装置。 (イ)基板を有すること。 (ロ)基板の略中央部には、記録媒体の略中心に形成さ
    れた円孔に嵌合して、記録媒体を着脱自在に取り付ける
    嵌合突起が設けられていること。 (ハ)嵌合突起は、第1の嵌合部と第2の嵌合部とから
    なること。 (ニ)第1の嵌合部は、基板に形成されており、記録媒
    体の円孔の内径と略同じ外径の外周壁と、記録媒体の円
    孔下部周縁を係合して、記録媒体を基板に接触させない
    ようにする係合段部とが設けられていること。 (ホ)第2の嵌合部は、記録媒体の円孔の内径と略同じ
    外径の外周壁と、記録媒体の円孔上部周縁を係止する係
    止爪とが設けられていること。 (ヘ)第1の嵌合部の一側と第2の嵌合部の一側は、撓
    み可能な連結片によって一体的に連結されていること。 (ト)基板には、記録媒体を係止爪側に付勢する弾性片
    が設けられていること。
  2. 【請求項2】 第1の嵌合部の上側と第2の嵌合部の下
    側が連結片によって一体的に連結されていることを特徴
    とする請求項1記載の記録媒体取付装置。
  3. 【請求項3】 第1の嵌合部の下側と第2の嵌合部の下
    側が連結片によって一体的に連結されていることを特徴
    とする請求項1記載の記録媒体取付装置。
  4. 【請求項4】 第1の嵌合部の係合段部と第2の嵌合部
    の係止爪との間の隙間が記録媒体の厚みと略同じである
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の記録媒体取
    付装置。
  5. 【請求項5】 弾性片は、第2の嵌合部を囲むようにし
    て湾曲して形成され、両端部が基板に連接されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    記録媒体取付装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    記録媒体取付装置を備えたケース本体と、ケース本体に
    回動自在に設けられた蓋体とからなることを特徴とする
    記録媒体収納ケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006288442A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Japan Plus Kk 物品展示具

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