JP2002292906A - 画素ブロック単位で濃淡インクによる階調再現を行う印刷 - Google Patents
画素ブロック単位で濃淡インクによる階調再現を行う印刷Info
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- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/205—Ink jet for printing a discrete number of tones
- B41J2/2056—Ink jet for printing a discrete number of tones by ink density change
Abstract
素ブロックに区分する。そして、シアンとマゼンタの濃
淡インクによる階調再現は、各画素ブロック内の画素を
複数の濃淡インクの吐出位置に一対一に対応付け、各画
素位置に各濃淡ドットを形成することによって行う。イ
エローとブラックに関しては、複数画素にわたる大サイ
ズのドットを形成する。
Description
することによって印刷を行う印刷技術に関する。
をヘッドから吐出するインクジェットプリンタが広く普
及している。また、インクジェットプリンタの中では、
カラー印刷を行えるカラープリンタが主流である。
される性能は、高い画質と高い印刷速度の2つである。
カラー印刷物の画質は、シアンやマゼンタの淡インクを
利用することによって飛躍的に高められている。また、
印刷速度は、各インクのノズルの数を増加することによ
って達成できる。しかし、カラー印刷で印刷速度を向上
させるためには、すべてのインクのノズル数を増加させ
なければならないため、印刷速度の向上は困難な場合が
あった。
を解決するためになされたものであり、カラー印刷にお
ける印刷速度を向上させることのできる技術を提供する
ことを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、主走査を行いつつ印刷媒体上に印刷を行う印刷装
置であって、複数種類のインクを吐出するための複数組
のノズル群と、前記複数組のノズル群のノズルからイン
ク滴をそれぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素子と
を有する印刷ヘッドと、前記印刷媒体と印刷ヘッドの少
なくとも一方を移動させることによって主走査を行う主
走査駆動部と、前記印刷媒体と印刷ヘッドの少なくとも
一方を移動させることによって副走査を行う副走査駆動
部と、与えられた印刷信号に応じて各吐出駆動素子に駆
動信号を供給するヘッド駆動部と、前記各部の制御を行
う制御部と、を備える。前記印刷ヘッドは、少なくとも
1つの色相に関して、ほぼ同一の色相を有し濃度が互い
に異なるN種類(Nは2以上の整数)の同一色相インク
をそれぞれ吐出するためのN組のノズル群を有してい
る。前記制御部は、前記N種類の同一色相インクによる
階調再現を、(i)印刷領域を、N個の画素で構成され
る画素ブロックに区分し、(ii)各画素ブロック内の
N個の画素を、前記N種類の同一色相インクの吐出位置
に一対一に対応付ける、ことによって行う特定の印刷モ
ードを有する。
に関して、N種類の同一色相インクをすべての画素位置
に吐出せずに、各画素ブロック内の1つの画素位置に吐
出することによって階調再現を行う。従って、この色相
のインクが主に用いられるようなカラー画像を印刷する
場合に、その印刷速度を向上させることができる。
タに関して、前記N種類の同一色相インクをそれぞれ吐
出するための前記N組のノズル群をそれぞれ有している
ことが好ましい。このとき、前記制御部は、前記特定の
印刷モードにおいて、(iii)シアンとマゼンタに関
しては、前記N種類の同一色相インクをそれぞれ用いて
前記画素ブロック毎の階調再現を実行し、(iv)イエ
ローとブラックの少なくとも一方に関しては、複数画素
にわたる大サイズのドットを形成することによって階調
再現を実行する。
相に関する印刷速度が向上するだけでなく、イエローと
ブラックの少なくとも一方の色相に関する印刷速度も向
上する。従って、これらの色相で再現されるカラー画像
の印刷速度を向上させることができる。
おける前記複数種類のインクのそれぞれに関するドット
形成が、2回以上の主走査を行うことなく1回の主走査
で完了するように、前記複数組のノズル群をそれぞれ駆
動することが好ましい。
回の主走査のみで各主走査ライン上のドット形成が完了
するので、高い印刷速度を得ることができる。
素は、隣接する主走査ライン上において互いにずれた位
置に配列されることが好ましい。
てもドットが偏って配置されることが無く、画質を向上
させることができるという利点がある。
して、前記N種類の同一色相インクをそれぞれ吐出する
ための前記N組のノズル群をそれぞれ有しており、前記
シアンとマゼンタのベタ画像を再現する場合には、イエ
ローのベタ画像と重ね合わせたときにグレー色が再現さ
れるように、前記シアンとマゼンタに関する前記N種類
の同一色相インクの吐出量がそれぞれ設定されているこ
とが好ましい。
て、グレーバランスのとれたベタ画像をそれぞれ再現す
ることが可能である。
タのベタ画像を再現する場合に用いられる前記シアンと
マゼンタに関する前記N種類の同一色相インクの1画素
当たりの吐出量は、前記イエローのベタ画像を再現する
ときに用いられるイエローインクの1画素当たりの吐出
量とほぼ同じに設定できる。このとき、前記シアンとマ
ゼンタに関する前記N種類の同一色相インクの色材の濃
度の平均値が、前記イエローのベタ画像を再現するとき
に用いられるイエローインクの色材の濃度とほぼ等しく
設定される。
前記N種類の同一色相インクの中の最も濃度の高い最高
濃度インクにおける色材の濃度が、前記イエローのベタ
画像を再現するときに用いられるイエローインクの色材
の濃度とほぼ等しく設定される。このとき、前記シアン
とマゼンタのベタ画像を再現する場合に用いられる前記
シアンとマゼンタに関する前記N種類の同一色相インク
の1画素当たりの吐出量は、前記イエローのベタ画像を
再現するときに用いられるイエローインクの1画素当た
りの吐出量よりも大きな値に設定される。
とが可能であり、例えば、印刷方法および印刷装置、印
刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または装
置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そ
のコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコ
ンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデ
ータ信号、等の態様で実現することができる。
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の全体構成: B.第1実施例: C.第2実施例: D.第3実施例: E.変形例
例として印刷システムの構成を示すブロック図である。
この印刷システムは、コンピュータ90と、カラープリ
ンタ20と、を備えている。なお、プリンタ20とコン
ピュータ90とを含む印刷システムは、広義の「印刷装
置」と呼ぶことができる。
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、プリンタ20に転送するための
印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行
うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像
に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91
を介してCRT21に画像を表示している。
令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをプリンタ20に供給する印刷データ
PDに変換する。図1に示した例では、プリンタドライ
バ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変
換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、
ラスタライザ100と、色変換ルックアップテーブルL
UTと、が備えられている。
ションプログラム95で形成されたカラー画像データの
解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうし
て解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの
色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98
は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、
各画素ごとに、RGB画像データを、プリンタ20が利
用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
6階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフト
ーン画像データを生成する。このハーフトーン画像デー
タは、ラスタライザ100によりプリンタ20に転送す
べきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPD
として出力される。なお、印刷データPDは、各主走査
時のドットの形成状態を示すラスタデータと、副走査送
り量を示すデータと、を含んでいる。
タPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相
当する。プリンタドライバ96の機能を実現するための
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録された形態で供給される。このような記録媒体とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能
な種々の媒体を利用できる。
ピュータ90は、印刷データPDを生成し、これをプリ
ンタ20に供給して印刷を行わせる印刷制御装置として
の機能を有している。
る。プリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用
紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キャリ
ッジモータ24によってキャリッジ30をプラテン26
の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り機構
と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット6
0を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御する
ヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリ
ッジモータ24,印刷ヘッドユニット60および操作パ
ネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備
えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコン
ピュータ90に接続されている。
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置センサ39とを備えている。
タ20の構成を示すブロック図である。制御回路40
は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)
43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶
したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算
術論理演算回路として構成されている。この制御回路4
0は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専
用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路
50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してイン
クを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ2
2およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回
路54と、を備えている。I/F専用回路50は、パラ
レルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56
を介してコンピュータ90から供給される印刷データP
Dを受け取ることができる。プリンタ20は、この印刷
データPDに従って印刷を実行する。なお、RAM44
は、ラスタデータを一時的に格納するためのバッファメ
モリとして機能する。
の「制御部」として機能する。また、制御回路40内の
CPU41,PROM43、およびRAM44と、コン
ピュータ90とは、印刷動作の種々の制御を行っている
ので、これらの全体を広義の「制御部」に含めることも
可能である。
8を有しており、また、インクカートリッジ70(図
2)を搭載可能である。なお、印刷ヘッドユニット60
は、1つの部品としてプリンタ20に着脱される。すな
わち、印刷ヘッド28を交換しようとする際には、印刷
ヘッドユニット60を交換することになる。
用される印刷ヘッド28の下面におけるノズル配列を示
す説明図である。印刷ヘッド28の下面には、ブラック
インクKを吐出するためのノズル群と、濃シアンインク
DCを吐出するためのノズル群と、淡シアンインクLC
を吐出するためのノズル群と、濃マゼンタインクDMを
吐出するためのノズル群と、淡マゼンタインクLMを吐
出するためのノズル群と、イエローインクYを吐出する
ためのノズル群とが形成されている。各ノズルには、吐
出駆動素子としてのピエゾ素子(図示せず)がそれぞれ
設けられている。
Sの同じ位置に配置されている。従って、印刷ヘッド2
8を主走査方向MSに走査させつつ各ノズルからインク
滴を吐出させると、6種類のインクが、1回の主走査中
において同一の主走査ライン上に吐出される。
クLCは、ほぼ同一の色相を有しており、色材の濃度が
互いに異なるインクである。濃マゼンタインクDCと淡
マゼンタインクLMも同様である。本明細書において、
ほぼ同一の色相を有し濃度の異なる複数のインクを、
「濃淡インク」または「同一色相インク」と呼ぶ。
材の相対濃度を示す説明図である。ここでは、イエロー
インクYとブラックインクKの色材の相対濃度を1とし
ている。濃シアンインクDCと濃マゼンタインクDMの
相対濃度は1.5であり、淡シアンインクLCと淡マゼ
ンタインクLMの色材の相対濃度は、0.5である。シ
アンの濃インクDCと淡インクLCの色材の平均相対濃
度は1である。これは、マゼンタに関しても同様であ
る。
クとして、相対濃度が1であるインクを等量ずつ用いて
ベタ画像を再現すると、ブラックインクKとほぼ等しい
黒色(より一般的に言えばグレー色)を再現できる。通
常は、CMYの3種類のカラーインクに関しては、相対
濃度が1のインクが用いられる。これに対して、このプ
リンタ20では、シアンとマゼンタの濃淡インクとし
て、その色材の平均濃度がイエローの色材の相対濃度と
等しくなるようなインクを用いている点で、従来のプリ
ンタとは異なる特徴を有している。
動回路52(図3)の内部構成を示すブロック図であ
る。ヘッド駆動回路52は、淡インクLC,LM用の第
1の駆動回路52aと、濃インクDC,DM用の第2の
駆動回路52bと、イエローおよびブラックインク用の
第3の駆動回路52cと、を含んでいる。3つの駆動回
路52a〜52cの構成要素は同じなので、以下では主
に第1の駆動回路52aの構成について説明する。
成回路110と、駆動信号整形回路120とを備えてい
る。共通駆動信号生成回路110は、共通駆動信号CO
Maの波形を示す波形データを格納するためのRAM1
12と、D−A変換器114とを有している。RAM1
12に格納された波形データをD−A変換することによ
って、任意の波形を有する共通駆動信号COMaを生成
することが可能である。
信号PRTの値に応じて共通駆動信号COMaの一部ま
たは全部をマスクして、各ノズル用の駆動信号DRVを
生成する複数のアナログスイッチ122を備えている。
整形された駆動信号DRVは、各ノズルの駆動素子であ
るピエゾ素子130に供給される。なお、図3の例で
は、アナログスイッチ122とピエゾ素子130はそれ
ぞれ1つずつしか描かれていないが、実際にはノズルと
同じ数のアナログスイッチ122とピエゾ素子130が
それぞれ設けられている。また、各スイッチ122に
は、各ノズル用のシリアル印刷信号PRTが与えられ
る。このシリアル印刷信号PRTは、コンピュータ90
(図1)からプリンタ20供給される印刷データPDに
含まれるラスタデータを、シリアル信号に変換して得ら
れたものである。
複数のノズルに共通に使用される駆動信号を意味してい
る。3つの駆動回路52a〜52cで生成される共通駆
動信号COMa〜COMcの波形や発生タイミングは後
述する。RAM112内の波形データを変更することに
よって、任意の波形の共通駆動信号COMa〜COMc
をそれぞれ生成することが可能であり、また、1回の主
走査毎に共通駆動信号の波形を変更することも可能であ
る。以下に説明する各実施例におけるドットの形成は、
このような共通駆動信号生成回路110の機能を利用し
て行われる。
おいてシアンとマゼンタのインク吐出に利用される駆動
信号波形と、ドット形成の様子とを示す説明図である。
シアンとマゼンタのインク吐出の制御は、同じ原理に基
づいて行われるので、以下ではシアンとマゼンタを特に
区別せずに説明する。
形成するための第1の共通駆動信号COMaの波形と、
淡ドットLDの形成の様子とが示されている。図7
(B)の各矩形は1つの画素を表しており、ここでは主
走査ライン上で連続する4つの画素位置P1〜P4が描
かれている。この印刷モードでは、主走査方向の印刷解
像度は360dpiである。第1の共通駆動信号COM
aは、1画素おきにドット形成用のパルスW1が1回発
生する信号である。図7(B)に示すように、淡ドット
LDを形成する場合には、このパルスW1がピエゾ素子
130(図6)に印加される。一方、淡ドットLDを形
成しない場合には、駆動信号整形回路120(図5)に
よってパルスW1がマスクされる。なお、図7(B)の
例では淡ドットLDが奇数画素位置P1,P3に形成さ
れている。
しか発生しない理由は、印刷速度の向上のために主走査
速度(キャリッジ速度)を高い値に設定すると、すべて
の画素位置においてインクを吐出することが物理的に困
難だからである。より詳細に説明すれば、以下の通りで
ある。すなわち、インクの吐出周波数は、駆動信号の周
波数のみでなく、ノズル部分の機械的な固有振動数にも
依存する。従って、印刷速度の向上のために主走査速度
を高い値に設定すると、主走査時における主走査ライン
上の画素の周波数が、インク吐出周波数の上限値よりも
高くなってしまう。この場合には、各画素でインクを吐
出することが不可能なので、1画素おきにインクを吐出
することになる。但し、主走査速度を比較的低く設定し
て、ドット形成用のパルスW1が同じ主走査ライン上の
すべての画素位置に対応して発生することも可能であ
る。
形成するための第2の共通駆動信号COMbの波形と、
濃ドットDDの形成の様子とが示されている。第2の共
通駆動信号COMbも、1画素おきにドット形成用のパ
ルスW1が1回発生する信号である。但し、濃ドットD
Dは偶数画素位置P2,P4に形成されるので、パルス
W1も偶数画素位置P2,P4に対応するタイミングで
発生する。
(B)に示す淡ドットLD用の濃インク滴と、図7
(D)に示す濃ドットDD用の濃インク滴とは、同一の
主走査時に同じ主走査ライン上に吐出される。なお、本
明細書では、1回の主走査を「パス」とも呼ぶ。図4に
示したように、6種類のインクのための6つのノズル群
は、副走査方向SSの同じ位置に配置されている。従っ
て、シアンやマゼンタの濃淡のインク滴を含む6種類の
インク滴は、1回の主走査中において同一の主走査ライ
ン上に吐出される。
用の小インク滴の吐出のための主走査は1回しか行われ
ない。従って、淡ドットLDは、1画素おきにしか形成
されない。これは、濃ドットDDも同様である。これら
の2画素を、以下では「画素ペア」または「画素ブロッ
ク」と呼ぶ。図7(A)〜(E)の例では、画素位置P
1,P2が画素ペアを構成し、また、画素位置P3,P
4も画素ペアを構成する。淡ドットLDは、各画素ペア
内のいずれか一方の画素位置にのみ形成され、濃ドット
DDは他方の画素位置にのみ形成される。
クの標準濃度大ドットNLDを形成するための第3の共
通駆動信号COMcの波形と、標準濃度大ドットNLD
の形成の様子とが示されている。ここで、「標準濃度大
ドットNLD」とは、色材の相対濃度(図5)が1であ
るインクによって形成される大きなサイズのドットを意
味している。
1画素の割合でドット形成用のパルスW2が1回発生す
る信号である。図8(B)に示すように、標準濃度大ド
ットNLDは、2画素分の面積を占めるように形成され
る。従って、標準濃度大ドットNLDを形成するための
1画素当たりのインク滴の量は、図7(E)に示した淡
ドットLDや濃ドットDDの1画素当たりのインク滴の
量とほぼ等しい。
(B)のように各画素ペアにインクが吐出されると、ベ
タ画像が再現される。図9(A),(B)は、ベタ画像
を構成するドットの配列を示す説明図である。但し、図
9では、図示の便宜上、1画素を小さく描いており、ま
たドットの大きさも画素に比べて小さく描いている。
像では、主走査方向MSにも副走査方向SSにも淡ドッ
トLDと濃ドットDDが交互に形成される。なお、図9
(A)では、図示の便宜上、淡ドットLDと濃ドットD
Dとの間に隙間が残っているように見えるが、実際には
インクが拡がるので、これらの間に隙間は存在しない。
する主走査ライン上において、画素ペアが逆向きに配列
されていることによって実現されている。このような配
列を利用すると、一様なベタ画像を再現し易いという利
点がある。また、一般に、一様な印刷画像を再現したと
きに、淡ドットと濃ドットとがそれぞれ偏り無くほぼ一
様に配置されるので、画質が向上するという利点があ
る。
ける階調レベルとドット記録率との関係を示すグラフで
ある。図10(A)は、シアンとマゼンタに関するグラ
フであり、図10(B)はイエローとブラックに関する
グラフである。横軸は画像の階調レベルであり、縦軸は
ドット記録率である。ここで、「ドット記録率」とは、
ある領域内において、ドットが記録される割合を意味し
ている。プリンタドライバ96の色変換モジュール98
(図1)によって各インク毎に生成される多階調データ
は、このドット記録率を表すデータである。
が0%から25%までの範囲では、淡ドットLDのみが
記録され、そのドット記録率が直線的に増加する。具体
的には、階調レベルが12.5%のときには4画素に1
画素の割合で淡ドットLDが形成され、階調レベルが2
5%のときには2画素に1画素の割合で淡ドットLDが
形成される。階調レベルが25%を超えると、淡ドット
LDの記録率は50%で一定に保たれたまま、濃ドット
DDのドット記録率が直線的に増加する。そして、階調
レベルが100%(すなわちベタ画像)のときには、淡
ドットLDと濃ドットDDの双方の記録率が50%とな
る。
調レベルが0%から100%までの全範囲において、標
準濃度大ドットNLDのドット記録率が0%から100
%まで直線的に増加する。但し、ブラック(グレー)に
関しては、CMYの3色のドットを用いたコンポジット
ブラックを利用して階調を再現するようにしてもよい。
変換ルックアップテーブルLUT(図1)に予め登録さ
れている。
ン処理の手順を示すフローチャートである。この手順
は、シアンまたはマゼンタの淡インクに関してハーフト
ーン処理を行うために、ハーフトーンモジュール99
(図1)によって実行されるものである。
おける画素値Dを取得する。この画素値Dは、例えば8
ビットで0〜255の範囲の値を有している。ステップ
S2では、この画素値Dを淡ドット用のしきい値Thと
比較する。画素値Dがしきい値Th以上の場合には、ス
テップS3においてその画素位置における淡ドットLD
の形成状態をオンに設定する。また、ステップS4で
は、淡ドットLDのオン状態に相当する階調レベルD
(L-on)を画素値Dから差し引くことによって、誤差Δ
Dを求める。一方、画素値Dがしきい値Th未満の場合
には、画素値がそのまま誤差ΔDとなる。そして、ステ
ップS5では、この誤差ΔDを周囲の淡インク画素位置
に拡散する。ステップS6では、次の濃インク画素位置
における淡インクの画素値を、周囲の淡インク画素位置
に拡散する。
換モジュール98(図1)において、各画素位置が淡イ
ンク用であるか濃インク用であるかの区別を行わずに、
すべての画素位置において淡インクの階調レベルが決定
されるからである。なお、濃インクに関しても、図11
とほぼ同じ手順でハーフトーン処理が実行される。
換モジュール97が、画素ペアに相当する解像度への変
換を行い、ハーフトーンモジュール99が画素ペア毎に
通常のハーフト−ン処理を行う。
7が、シアンとマゼンタに関して図9に示す1画素に相
当する解像度への変換を行うことを前提としている。こ
の代わりに、解像度変換モジュール97が、シアンとマ
ゼンタに関しても、画素ペアに相当する解像度への変換
を行うことも可能である。この場合には、図11のステ
ップS6は不要である。
マゼンタに関しては、画素ペアの一方に淡インクに割り
当て、他方に濃インクを割り当てているので、各ノズル
が1画素おきにインクを吐出すれば、1回の主走査で1
本の主走査ライン上のすべての画素位置においてシアン
とマゼンタのインクの吐出が完了する。また、イエロー
とブラックに関しては、画素ペアの大きさに相当する大
ドットを形成することによって、1回の主走査で1本の
主走査ライン上のすべての画素位置においてインクの吐
出が完了する。この結果、高速にカラー画像を印刷する
ことが可能である。
やブラックに比べてカラー画像の画質への影響が大きい
ことが知られている。上記第1実施例では、シアンとマ
ゼンタに関しては、イエローやブラックよりも小さなド
ットを使用して印刷を行うので、カラー画像における画
質をあまり低下させることなく、印刷の高速化を達成で
きるという利点がある。特に、明度の高い画像領域(ハ
イライト領域)では、シアンやマゼンタの淡ドットLD
が多く使用され、他のドットはあまり使用されないこと
も多い。第1実施例は、このようなハイライト領域を再
現する場合にも、比較的高画質で高速に印刷を行うこと
が可能である。
使用される印刷ヘッド28aにおけるノズル配列を示す
説明図である。第2実施例では、第1実施例における濃
シアンインクDCと濃マゼンタインクDCのノズル群
(図4)の代わりに、標準シアンインクCと標準マゼン
タインクMのノズル群が設けられている。
色材の相対濃度を示す説明図である。標準シアンインク
Cと標準マゼンタインクMは、色材の相対濃度が1であ
り、イエローインクやブラックインクの相対濃度と同じ
である。また、淡シアンインクLCと淡マゼンタインク
LMの色材の相対濃度は、0.25である。
の最高濃度のインクとして、相対濃度がイエローインク
やブラックインクと等しいインク(標準濃度インク)が
使用されている点で、上述した第1実施例と異なってい
る。これに伴って、シアンとマゼンタのドット形成は、
以下のように変更される。
いてシアンとマゼンタのインク吐出に利用される駆動信
号波形と、ドット形成の様子とを示す説明図であり、第
1実施例における図7(A)〜(E)に対応する図であ
る。
理解できるように、第2実施例の淡ドットLDaや標準
濃度ドットNDaは、第1実施例の淡ドットLDや濃ド
ットDDよりも大きい。具体的に言えば、第2実施例に
おける淡ドットLDaや標準濃度ドットNDaのインク
量は、第1実施例の淡ドットLDや濃ドットDDのイン
ク量の約1.6倍である。このインク量は、1画素当た
りの平均の色材量が、イエローやブラックと同じになる
ように設定されたものである。なお、イエローやブラッ
クのドットは、図8(B)に示したものと同じなので、
説明を省略する。
同様に、カラー画像における画質をあまり低下させるこ
となく、印刷の高速化を達成できるという利点がある。
使用される印刷ヘッド28bにおけるノズル配列を示す
説明図である。第3実施例では、シアンに関して、濃イ
ンクDCのノズル群と、標準濃度インクNCのノズル群
と、淡インクLCのノズル群とが設けられている。これ
はマゼンタに関しても同様である。
色材の相対濃度を示す説明図である。濃シアンインクD
Cと淡シアンインクLCの色材の濃度は、それぞれ1.
5と0.5であり、図5に示した第1実施例と同じであ
る。また、標準シアンインクCの色材の相対濃度は1で
ある。これはマゼンタに関しても同様である。
速印刷モードにおいて、シアンとマゼンタのインク吐出
に利用される駆動信号波形とドット形成の様子とを示す
説明図である。この第3実施例では、淡ドットLDと標
準濃度ドットNDと濃ドットDDは、1主走査ライン上
において、それぞれ3画素に1画素の割合で形成され
る。具体的には、淡ドットLDは、1番目,4番目…の
画素位置に形成される。また、標準濃度ドットNDは2
番目,5番目…の画素位置に形成され、濃ドットDDは
3番目,6番目…の画素位置に形成される。
いてベタ画像を構成するドットの配列を示す説明図であ
る。図17(A)から理解できるように、シアンとマゼ
ンタに関しては、主走査ライン上で連続する3画素によ
って、1つの画素ブロックが構成されている。また、各
画素ブロック内に、淡ドットLDと標準濃度ドットND
と濃ドットDDとがそれぞれ1つずつ形成される。な
お、互いに隣接する主走査ラインでは、画素ブロックが
互いにずれた位置に配列される。このような配列を利用
すると、一般に、一様な印刷画像を再現したときに、淡
ドットと濃ドットとが、それぞれ偏り無くほぼ一様に配
置されるので、画質が向上する。
ローとブラックに関しては、第1実施例と同様に、画素
ペア毎に大サイズのドットが1つ形成される。すなわ
ち、第3実施例では、シアンおよびマゼンタ用の画素ブ
ロックと、イエローおよびブラック用の画素ブロックと
は、大きさが異なっている。このようにしても、それぞ
れ一様な画像を再現することが可能である。なお、ブラ
ックの階調は、ブラックインクの代わりにコンポジット
ブラックを用いて再現してもよい。
ゼンタに関する階調レベルとドット記録率との関係を示
すグラフである。イエローとブラックに関しては、第1
実施例において図10(A)に示したものと同じなので
省略されている。
が0%から約17%の範囲では、淡ドットLDのみが記
録され、そのドット記録率が直線的に増加する。具体的
には階調レベルが約17%のときには、3画素に1画素
の割合で淡ドットLDが形成される。階調レベルが約1
7%から50%の範囲では、淡ドットLDの記録率は約
33%で一定に保たれたまま、標準濃度ドットNDのド
ット記録率が50%まで直線的に増加する。そして、階
調レベルが50%から100%の範囲では、淡ドットL
Dと標準濃度ドットNDの双方の記録率が約33%で一
定に保たれたまま、濃ドットDDのドット記録率が約3
3%まで直線的に増加する。
よび第3実施例と同様に、カラー画像における画質をあ
まり低下させることなく、印刷の高速化を達成できると
いう利点がある。また、シアンとマゼンタに関しては、
3種類の濃淡ドットを用いるので、階調表現をより滑ら
かに行うことが可能である。
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
ンクのドットの大きさは一定であるとしたが、一部また
は全部のインクのドットの大きさを可変にすることも可
能である。ドットサイズの変更は、複数の異なる吐出量
を実現可能な波形を有する共通駆動信号を共通駆動信号
生成回路110(図6)によって生成し、その信号を駆
動信号整形回路120で整形することによって実現する
ことができる。
ロックを、主走査方向に沿って連続する画素で構成して
いたが、副走査方向に沿って連続する画素で画素ブロッ
クを構成してもよい。あるいは、矩形のように所定の繰
り返し可能な形状を有する画素ブロックを利用すること
も可能である。また、上記各実施例では、2画素または
3画素で1つの画素ブロックを構成していたが、4つ以
上の画素で1つの画素ブロックを構成することも可能で
ある。一般には、N画素(Nは2以上の整数)で1つの
画素ブロックを構成し、印刷領域(印刷が行われる領
域)をこの画素ブロックで区分すればよい。このとき、
各画素ブロック内のN個の画素が、N種類の同一色相イ
ンクの吐出位置に一対一に対応付けられる。
ンとマゼンタに関して複数の濃淡インクを使用していた
が、本発明は、少なくとも1つの色相について複数の濃
淡インクを使用する場合に適用可能である。この場合に
も、その色相のインクが主として使用される画像の印刷
速度を向上させることができる。
ローとブラックに関しては、2画素にわたる大サイズの
ドットが形成されていたが、この代わりに、1画素毎に
ドットを形成してもよい。この場合にも、シアンやマゼ
ンタの濃淡インクの吐出位置を画素ブロック内に割り当
てることによって、シアンやマゼンタのドットがほとん
どを占めるような画像を印刷する際の印刷速度を向上さ
せることができる。
も一方に関して、M種類の同一色相インクを用いて、印
刷領域をM個(Mは2以上の整数)の画素で構成される
画素ブロックに区分し、各画素ブロック内のM個の画素
を、これらのM種類の同一色相インクの吐出位置に一対
一に対応付けるようにしてもよい。この整数Mは、シア
ンやマゼンタの同一色相インクの数Nと同じでもよい
が、異なる値でもよい。この構成では、M種類の同一色
相インクを利用可能な色相(イエローとブラックの少な
くとも一方)に関しても、画質をあまり落とすことなく
印刷速度を向上することが可能である。
は、上記各実施例で説明したように、各主走査ライン上
における複数種類のインクのそれぞれに関するドット形
成が、1回の主走査のみで完了するように各ノズル群を
それぞれ駆動することが好ましい。
のノズル群が副走査方向の同一位置に配置されていた
が、この代わりに、複数のノズル群が副走査方向にずれ
た位置に配置されていてもよい。また、上記各実施例で
は、複数のノズル群が同一数のノズルで構成されていた
が、一部のノズル群のノズル数が他のノズル群とは異な
っていてもよい。例えば、モノクロ印刷の高速化のため
には、ブラックノズル群のノズル数を他のノズル群より
も多くすることが好ましい。
施例では、シアンやマゼンタの濃淡インクの色材の平均
濃度が、イエローインクやブラックインクの色材の濃度
とほぼ等しく設定されており、また、ベタ画像を再現す
る場合の1画素当たりのインク量がCMYKの各インク
でほぼ等しく設定されていた。一方、上記第2実施例で
は、シアンやマゼンタの濃淡インクの中の最高濃度のイ
ンク(標準濃度インク)の色材の濃度が、イエローイン
クやブラックインクの色材の濃度とほぼ等しく設定され
ている代わりに、ベタ画像を再現する場合には、シアン
やマゼンタの1画素当たりのインク量がイエローやブラ
ックよりも多く設定されていた。これらの3つの実施例
から理解できるように、一般には、シアンとマゼンタの
ベタ画像を再現する場合には、イエローのベタ画像と重
ね合わせたときにグレー色が再現されるように、シアン
とマゼンタに関する濃淡インクの吐出量がそれぞれ設定
されていればよい。このようにすれば、CMYの3つの
色相に関して、グレーバランスのとれたベタ画像をそれ
ぞれ再現することが可能である。
ンプリンタにも適用可能である。尚、ドラムスキャンプ
リンタでは、ドラム回転方向が主走査方向、キャリッジ
走行方向が副走査方向となる。また、この発明は、イン
クジェットプリンタのみでなく、一般に、複数のノズル
を有する印刷ヘッドを用いて印刷媒体の表面に印刷を行
う印刷装置に適用することができる。このような印刷装
置としては、例えばファクシミリ装置や、コピー装置な
どがある。
ードウェアによって実現されていた構成の一部をソフト
ウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウ
ェアによって実現されていた構成の一部をハードウェア
に置き換えるようにしてもよい。例えば、制御回路40
(図2)の機能の一部をホストコンピュータ90が実行
するようにすることもできる。
示すブロック図。
すブロック図。
ズル配列を示す説明図。
を示す説明図。
ブロック図。
マゼンタのインク吐出に利用される駆動信号波形とドッ
ト形成の様子とを示す説明図。
とブラックのインク吐出に利用される駆動信号波形とド
ット形成の様子とを示す説明図。
の配列を示す説明図である。
率との関係を示すグラフ。
フローチャート。
図。
度を示す説明図。
とマゼンタのインク吐出に利用される駆動信号波形とド
ット形成の様子とを示す説明図。
図。
度を示す説明図。
とマゼンタのインク吐出に利用される駆動信号波形とド
ット形成の様子とを示す説明図。
説明図である。
率との関係を示すグラフ。
Claims (8)
- 【請求項1】 主走査を行いつつ印刷媒体上に印刷を行
う印刷装置であって、 複数種類のインクを吐出するための複数組のノズル群
と、前記複数組のノズル群のノズルからインク滴をそれ
ぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素子とを有する印
刷ヘッドと、 前記印刷媒体と印刷ヘッドの少なくとも一方を移動させ
ることによって主走査を行う主走査駆動部と、 前記印刷媒体と印刷ヘッドの少なくとも一方を移動させ
ることによって副走査を行う副走査駆動部と、 与えられた印刷信号に応じて各吐出駆動素子に駆動信号
を供給するヘッド駆動部と、 前記各部の制御を行う制御部と、を備え、 前記印刷ヘッドは、少なくとも1つの色相に関して、ほ
ぼ同一の色相を有し濃度が互いに異なるN種類(Nは2
以上の整数)の同一色相インクをそれぞれ吐出するため
のN組のノズル群を有しており、 前記制御部は、前記N種類の同一色相インクによる階調
再現を、(i)印刷領域を、N個の画素で構成される画
素ブロックに区分し、(ii)各画素ブロック内のN個
の画素を、前記N種類の同一色相インクの吐出位置に一
対一に対応付ける、ことによって行う特定の印刷モード
を有することを特徴とする印刷装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、シアンとマゼンタに関して、前記N
種類の同一色相インクをそれぞれ吐出するための前記N
組のノズル群をそれぞれ有しており、 前記制御部は、前記特定の印刷モードにおいて、(ii
i)シアンとマゼンタに関しては、前記N種類の同一色
相インクをそれぞれ用いて前記画素ブロック毎の階調再
現を実行し、(iv)イエローとブラックの少なくとも
一方に関しては、複数画素にわたる大サイズのドットを
形成することによって階調再現を実行する、印刷装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の印刷装置であっ
て、 前記ヘッド駆動部は、各主走査ライン上における前記複
数種類のインクのそれぞれに関するドット形成が、2回
以上の主走査を行うことなく1回の主走査で完了するよ
うに、前記複数組のノズル群をそれぞれ駆動する、印刷
装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
刷装置であって、 各画素ブロックを構成するN個の画素は、隣接する主走
査ライン上において互いにずれた位置に配列される、印
刷装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の印
刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、シアンとマゼンタに関して、前記N
種類の同一色相インクをそれぞれ吐出するための前記N
組のノズル群をそれぞれ有しており、 前記シアンとマゼンタのベタ画像を再現する場合には、
イエローのベタ画像と重ね合わせたときにグレー色が再
現されるように、前記シアンとマゼンタに関する前記N
種類の同一色相インクの吐出量がそれぞれ設定されてい
る、印刷装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の印
刷装置であって、 シアンとマゼンタのベタ画像を再現する場合に用いられ
る前記シアンとマゼンタに関する前記N種類の同一色相
インクの1画素当たりの吐出量は、前記イエローのベタ
画像を再現するときに用いられるイエローインクの1画
素当たりの吐出量とほぼ同じであり、 前記シアンとマゼンタに関する前記N種類の同一色相イ
ンクの色材の濃度の平均値が、前記イエローのベタ画像
を再現するときに用いられるイエローインクの色材の濃
度とほぼ等しく設定されている、印刷装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の印
刷装置であって、 シアンとマゼンタに関する前記N種類の同一色相インク
の中の最も濃度の高い最高濃度インクにおける色材の濃
度が、前記イエローのベタ画像を再現するときに用いら
れるイエローインクの色材の濃度とほぼ等しく設定され
ており、 前記シアンとマゼンタのベタ画像を再現する場合に用い
られる前記シアンとマゼンタに関する前記N種類の同一
色相インクの1画素当たりの吐出量は、前記イエローの
ベタ画像を再現するときに用いられるイエローインクの
1画素当たりの吐出量よりも大きな値に設定されてい
る、印刷装置。 - 【請求項8】 少なくとも1つの色相に関して、ほぼ同
一の色相を有し濃度が互いに異なるN種類(Nは2以上
の整数)の同一色相インクをそれぞれ吐出するためのN
組のノズル群を有する印刷ヘッドを用いて、主走査を行
いつつ印刷媒体上に印刷を行う印刷方法であって、 前記N種類の同一色相インクによる階調再現を、(i)
印刷領域を、N個の画素で構成される画素ブロックに区
分し、(ii)各画素ブロック内のN個の画素を、前記
N種類の同一色相インクの吐出位置に一対一に対応付け
る、ことによって行うことを特徴とする印刷方法。
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