JP2008307905A - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本液体吐出装置は、(1)所定方向に複数のノズルを有し、第1液体を吐出する複数の濃ノズル列と、(2)前記所定方向に複数のノズルを有し、第1液体よりも淡い濃度の第2液体を吐出し、前記濃ノズル列の数よりも少ない数の淡ノズル列と、(3)複数の前記濃ノズル列を用いて、媒体上の画素に濃ドットを形成するとともに、前記濃ノズル列の数よりも少ない数の前記淡ノズル列を用いて、前記濃ドットの形成された画素の数よりも少ない数の画素に淡ドットを形成するコントローラと、を備える。
【選択図】図6
Description
但し、淡インクを吐出する淡ノズル列の数を、濃ノズル列の数と同じにすると、ノズル列の数が増えてしまい、製造コストがかかってしまう。
本発明は、ノズル列の数を減らすことを目的とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
このような液体吐出装置によれば、ノズル列の数を減らすことができる。
このような液体吐出方法によれば、ノズル列の数を減らすことができる。
次に、印刷システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
<インクジェットプリンタの構成>
図2は、プリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図3Aは、プリンタ1の断面図である。また、図3Bは、プリンタ1の搬送処理とドット形成処理を説明するための斜視図である。以下、本実施形態のプリンタであるラインプリンタの基本的な構成について説明する。
図4Aは、ヘッドユニット40の下面における複数のノズル列の配置を上から透過して見た説明図である。ヘッドユニット40の下面には、7個のノズル列が設けられている。7個のノズル列は、搬送方向上流側から順に、第1濃シアンノズル列(C1)、第2濃シアンノズル列(C2)、第1濃マゼンタノズル列(M1)、第2濃マゼンタノズル列(M2)、イエローノズル列(Y)、淡シアンノズル列(LC)及び淡マゼンタノズル列(LM)である。各ノズル列の紙幅方向の長さは、A4サイズの紙幅分の長さである。
印刷解像度を高めるため、ノズルピッチは狭い方が望ましい。一方、隣接するノズル同士の間隔は、設計上の制約から狭くできないことがある。そこで、図5Aに示すようにノズルを千鳥列状に配置しても良い。以下の説明では、図5Aのようにノズルが千鳥列状に並ぶ場合についても、説明の簡略化のため、図4Bのようにノズルが一列に並んでいるものとして説明を行う。
また、ラインプリンタでは、紙幅分の長さのノズル列を用意する必要がある。一方、ノズル列の長さは、設計上の制約から長くできないことがある。そこで、図5Bに示すように、ノズル列を継ぎ足して、紙幅分の長さのノズル列を構成しても良い。以下の説明では、図5Bのようにノズル列を継ぎ足す場合についても、説明の簡略化のため、図4Bのようにノズルが一列に並んでいるものとして説明を行う。
本実施形態のノズル列は、1/1600インチという狭いノズルピッチでノズルが形成されている。このような場合において、ノズル列内の多数のノズルに供給路からインクが供給される構成になっていると(供給路が共通化された構成になっていると)、あるノズルからのインクの吐出が、そのノズルと隣接するノズル(隣接ノズル)のインクの吐出に影響を与えることがある。例えば、ノズル♯2からのインクの吐出が、ノズル♯1やノズル♯3のインクの吐出に影響を与える。この理由として、ノズル♯2からインクを吐出するときにおけるノズル♯2内のインクの圧力変動が、ノズル♯1やノズル♯3に伝達するためと考えられる。また、ノズル♯2へのインクの供給が、ノズル♯1やノズル♯3へのインクの供給に影響を与えるためと考えられる。このように、隣接するノズル間で相互に影響を及ぼしあうことを、「ノズル間のクロストーク」と呼ぶ。
<シアンについて>
図6は、第1実施形態のドット形成方法の説明図である。図7Aは、第1実施形態における第1濃シアンノズル列による濃ドットの形成方法の説明図である。図7Bは、第1実施形態における第2濃シアンノズル列による濃ドットの形成方法の説明図である。図7Cは、第1実施形態における淡シアンノズル列による淡ドットの形成方法の説明図である。ここでは、シアンにのみ注目し、他の色のノズル列については記載を省略している。また、説明文中では、「シアン」と記載することも必要がなければ省略し、例えば「濃シアンノズル列」のことを「濃ノズル列」と呼ぶことがある。
図7Aに示すように、第1濃ノズル列(C1)が奇数番号のラスタと対向するとき、第1濃ノズル列の奇数番号のノズルから濃インクが吐出され、奇数番目の画素に濃ドットが形成される。例えば、第1ラスタが第1濃ノズル列(C1)と対向する際には、ノズル♯1、3、5、・・・の奇数ノズルから濃インクが吐出されて、奇数番目の画素に濃ドットが形成される。また、第1濃ノズル列(C1)が偶数番号のラスタと対向するとき、第1濃ノズル列の偶数番号のノズルから濃インクが吐出され、偶数番目の画素に濃ドットが形成される。例えば、第2ラスタの画素が第1濃ノズル列(C1)と対向する際に、ノズル♯2、4、6、・・・の偶数ノズルから濃インクが吐出されて、偶数番目の画素にドットが形成される。このように、奇数ノズル又は偶数ノズルのうちの一方のノズルからインクを吐出し、他方のノズルからはインクを吐出しないようにすることによって、隣接ノズルからはインクを吐出しないようにしているので、ノズル間のクロストークの問題が回避されている。
図7Aに示すように、第1濃ノズル列(C1)の奇数番号のノズルは、奇数番号のラスタと対向するたび毎に濃インクを吐出して、搬送方向に1画素おきに濃ドットを形成する。例えば、ノズル♯1は、第1、3、5、・・・ラスタと対向するたびに濃インクを吐出し、搬送方向に1画素おきに濃ドットを形成する。このように、第1濃ノズル列(C1)の奇数番号のノズルは、奇数番号のラスタの画素に濃ドットを形成し、その画素の次に対向する偶数番号のラスタの画素にはドットを形成しない。また、第1濃ノズル列(C1)の偶数番号のノズルは、偶数番号のラスタと対向するたび毎に濃インクを吐出して、搬送方向に1画素おきに濃ドットを形成する。例えば、ノズル♯2は、第2、4、6、・・・ラスタと対向するたびに濃インクを吐出し、搬送方向に1画素おきに濃ドットを形成する。このように、第1濃ノズル列(C1)の偶数番号のノズルは、偶数番号のラスタの画素に濃ドットを形成し、その画素の次に対向する奇数番号のラスタの画素にはドットを形成しない。
淡ドットは、本来、淡い色を滑らかな階調で表現できるようにする目的で形成されるものである。このため、仮に淡ドットが大きいドットになると、印刷画像の淡い部分において、粒状性が目立ってしまい、望ましくない。このため、淡ドットは、小さい方が望ましい。これに対し、濃ドットの大きさも小さくしてしまうと、濃インクの塗布されない隙間が生じ、シアン一色で塗り潰したいときにも、紙の下地が見えやすくなってしまう。このため、濃ドットは、淡ドットと同じ大きさであるよりも、大きい方が有利である。このような理由から、第1実施形態では、濃ドットの大きさが、淡ドットの大きさよりも大きくなっている。
マゼンタについても、2個の濃ノズル列(M1、M2)と1個の淡ノズル列(LM)が用意されている(図4A及び図4B参照)。このため、マゼンタの2個の濃ノズル列(M1、M2)と1個の淡ノズル列(LM)も、前述のシアンの場合と同様にドットを形成すれば、シアンと同様の効果を得ることができる。これにより、淡マゼンタノズル列の数を濃マゼンタノズル列の数と同数にした場合よりも、ヘッドユニットのノズル列の数を少なくできるので、製造コストを削減できる。
図8は、第2実施形態のドット形成方法の説明図である。図9Aは、第2実施形態における第1濃シアンノズル列による濃ドットの形成方法の説明図である。図9Bは、第2実施形態における第2濃シアンノズル列による濃ドットの形成方法の説明図である。図9Cは、第2実施形態における淡シアンノズル列による淡ドットの形成方法の説明図である。
図10は、第3実施形態のドット形成方法の説明図である。図11Aは、第3実施形態における第1濃シアンノズル列による濃ドットの形成方法の説明図である。図11Bは、第3実施形態における第2濃シアンノズル列による濃ドットの形成方法の説明図である。図11Cは、第3実施形態における淡シアンノズル列による淡ドットの形成方法の説明図である。
図12Aは、比較例のドット形成方法の説明図である。図12Bは、比較例における濃ドット形成方法の説明図である。図12Cは、比較例における淡ドット形成方法の説明図である。ここでも図中には最も多くのドットが形成された状態が示されている。
一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、濃ノズル列は2個であり、淡ノズル列は1個であった。しかし、ノズル列の数は、これに限られるものではない。例えば、淡ノズル列の数を複数にしても良い。
前述の実施形態では、紙を搬送しつつ紙幅分の長さのノズル列からインクを吐出して印刷を行うラインプリンタについて説明している。但し、このような方式のプリンタに限られず、別のプリンタにおいても、本実施形態と同様の技術を適用できる。
図14Bは、ヘッド41の下面における複数のノズル列の配置を上から透過して見た説明図である。ヘッド41の下面には、移動方向に沿って7個のノズル列が並んでいる。シアンに注目すると、濃ノズル列は2個あるが、淡ノズル列は1個である。各ノズル列は、搬送方向に沿って複数のノズルが所定のノズルピッチで並んで構成されている。
前述の実施形態では、マゼンタの淡ドットが形成される画素と、シアンの淡ドットが形成される画素は、別の画素になるようにしているが、これに限られるものではない。マゼンタの淡ドットが形成される画素と、シアンの淡ドットが形成される画素は、同じ画素になっても良い。このようにすれば、仮に淡ドットの位置が理想的な位置よりもずれて形成された場合に、印刷画像の淡い部分において、粒状性の悪化が目立ちにくくなる。また、印刷画像の濃い部分において、仮にマゼンタの淡ドットが形成される画素にシアンの淡ドットが形成されないと、その画素はマゼンタ側に色ずれしてしまう。また、仮にマゼンタの淡ドットが形成されない画素にシアンの淡ドットが形成されると、その画素はシアン側に色ずれしてしまう。そして、ある画素ではマゼンタ側に色ずれし、別の画素ではシアン側に色ずれすると、黒やグレーを表現するときに画質が悪くなる。このような理由から、マゼンタの淡ドットと、シアンの淡ドットは、同じ画素に配置されるようにしても良い。これにより、黒やグレーを表現するときに、色ずれを少なくして、画質を向上させている。
前述の実施形態では、液体を吐出する液体吐出装置の一例として、インクジェット方式のプリンタを説明している。但し、液体吐出装置は、プリンタに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
前述の実施形態では、ヒータを用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式など、他の方式を用いてもよい。
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、
23A 上流側搬送ローラ、23B 下流側搬送ローラ、24 ベルト、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路
100 印刷システム、110 コンピュータ、
120 表示装置、130 入力装置、140 記録再生装置
Claims (7)
- (1)所定方向に複数のノズルを有し、第1液体を吐出する複数の濃ノズル列と、
(2)前記所定方向に複数のノズルを有し、第1液体よりも淡い濃度の第2液体を吐出し、前記濃ノズル列の数よりも少ない数の淡ノズル列と、
(3)複数の前記濃ノズル列を用いて、媒体上の画素に濃ドットを形成するとともに、
前記濃ノズル列の数よりも少ない数の前記淡ノズル列を用いて、前記濃ドットの形成された画素の数よりも少ない数の画素に淡ドットを形成するコントローラと、
を備えることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
あるノズルから液体が吐出されるとき、そのノズルと隣接するノズルからは液体が吐出されない
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置であって、
あるノズルが、ある画素にドットを形成したとき、そのノズルは、その画素の次に対向する画素にドットを形成しない
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記複数の濃ノズル列として、第1濃ノズル列及び第2濃ノズル列があり、
前記第1濃ノズル列が前記濃ドットを形成した後、前記第2濃ノズル列が前記濃ドットを形成し、
前記淡ノズル列は、前記第1濃ノズル列によって前記濃ドットが形成された画素に前記淡ドットを形成し、前記第2濃ノズル列によって前記濃ドットが形成された画素に前記淡ドットを形成しない
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記濃ドットは、前記淡ドットよりも大きいドットである
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記複数の濃ノズル列として、濃シアンインクを吐出して濃シアンドットを形成する複数の濃シアンノズル列があり、
前記淡ノズル列として、淡シアンインクを吐出して淡シアンドットを形成する淡シアンノズル列があり、
前記液体吐出装置は、
所定方向に複数のノズルを有し、濃マゼンタインクを吐出して濃マゼンタドットを形成する複数の濃マゼンタノズル列と、
所定方向に複数のノズル列を有し、前記濃マゼンタインクよりも淡い濃度の淡マゼンタインクを吐出して淡マゼンタドットを形成する淡マゼンタノズル列であって、前記濃マゼンタノズル列の数よりも少ない数の淡マゼンタノズル列と、
を更に備え、
前記淡シアンドットの間に、前記淡マゼンタドットが配置される
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 所定方向に複数のノズルを有する濃ノズル列から第1液体を吐出し、
前記所定方向に複数のノズルを有する淡ノズル列から、前記第1液体よりも淡い濃度の第2液体を吐出する
液体吐出方法であって、
複数の前記濃ノズル列を用いて、媒体上の画素に濃ドットを形成するとともに、
前記濃ノズル列の数よりも少ない数の前記淡ノズル列を用いて、前記濃ドットの形成された画素の数よりも少ない数の画素に淡ドットを形成する
ことを特徴とする液体吐出方法。
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