JP2000037890A - インクプリント方法およびインクジェットプリント装置 - Google Patents

インクプリント方法およびインクジェットプリント装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラック画像の濃度増大を目的としてブラッ
クインクのドットに対しこのブラックインクを不溶化す
るシアンインクを重ねてプリントするときに、この重な
りにずれが生じた場合でも、このずれを許容しつつ濃度
増大を初めとした所定のプリント品位の向上を達成す
る。 【解決手段】 シアンインクの染料濃度またはシアンイ
ンクドットの間引き率に応じたODとプリント品位上許
容できるドットずれ量との関係を予め調べ、プリント装
置において予想されるまたは現に生じているずれ量に応
じたシアンインクによるODを定めるべく、シアンイン
クの染料濃度または間引き率を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクプリント方法
およびインクジェットプリント装置に関し、詳しくは、
インク中の色材を不溶化させる処理液を用いてプリント
を行うインクプリント方法およびインクジェットプリン
ト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ等の普及に伴な
い、これら装置における一傾向として、より高品位のプ
リントを行うことが求められつつある。このプリント品
位を決定づける主要な要因の一つとしてプリント媒体上
でインクドットもしくはこのインクドットの集合として
実現される光学濃度(以下、単に「OD」ともいう)が
あることは良く知られたことである。例えば、黒文字等
のキャラクタをプリントする場合、一般に、ブラックイ
ンクによりプリント媒体上に形成されるドットのODが
高い程プリントされた文字はプリント媒体の地の色に対
してより高いコントラストを呈しプリント品位は向上す
る。また、他の色の場合、例えばシアン,マゼンタ,イ
エローによるドットの場合にも、これらのODが高い
程、その画像はより鮮明なものとなる。
【0003】インクによりプリント媒体上に形成される
ドットのODを左右する要因の一つは、プリント媒体中
に浸透せずその表面に残るインク色材の量である。この
点から、プリントヘッドの吐出量自体を増大させるもの
は知られているが、より簡易な方法として、例えばプリ
ントヘッドの走査を複数回行い、これにより同一箇所に
複数回のインク吐出を行ってプリント媒体に付与される
インク量を増大させることが広く行われている。
【0004】色材をプリント媒体表面に多く残留させる
他の方法として、色材を不溶化させる処理液をインクと
ともにプリント媒体に付与し、これにより、インクの色
材をプリント媒体表面に多く残し濃度を向上させる方法
も提供されつつある。
【0005】この観点から本出願人は、特開平8−28
1930号公報に記載されるプリント装置およびプリン
ト方法を提案している。ここでは、ブラックをプリント
する領域では、この領域に対しブラックインクを吐出す
るとともに、所定の画素パターンで処理液を吐出するこ
とが行われている。しかもこの処理液は、ブラックイン
クのアニオン性に対し極性の異なるカチオン性としたシ
アンインクが兼ねるものであり、これにより、ブラック
インクの色材を不溶化する上記濃度増大の効果を得るこ
とができる。さらには、他の色を同時にパターン化して
印字することで色調のずれを防止しつつ濃度増大を図っ
ている。
【0006】なお、上述の公報に記載される発明は、以
上の濃度増大によるプリント品位の向上に加え、処理液
専用のプリントヘッドを必要とせず、簡易な構成により
処理液による耐水性向上、フェザリングおよびブリード
の防止等の効果を得ることができるものである。
【0007】同様の技術として、ヨーロッパ特許出願に
かかる公報EP A1 831135において開示されたものも知ら
れている。ここでは、マゼンタやシアンのカラーインク
についてより低濃度の淡カラーインクをブラックインク
と重ねてプリントし、これらの淡カラーインクの特性を
ブラックインクを不溶化するものとするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、濃度増
大について以上説明したいずれの方法にあっても、複数
回のインク吐出によるインクドットの重なり、あるいは
ブラックインクのドットとシアンインクを兼ねた処理液
のドットとの重なりにおいて、相互にずれを生じた場合
には、これによるプリント品位の低下を招く場合があ
る。
【0009】例えばシリアルタイプのプリントヘッドを
用いた場合には、同一箇所に対する複数回のインク吐出
のために行われるプリントヘッドの複数回の走査相互
で、キャリッジ動作のばらつきによる吐出位置のばらつ
きを生じることがあり、これにより上述のインクドット
の重なりにずれを生じる場合がある。
【0010】また、装置において固定的に用いられるい
わゆるフルラインタイプのプリントヘッドを用いる場合
にあっても、複数のヘッド間の位置関係が正規の関係に
なく、これにより上記複数のヘッドから吐出される例え
ばブラックインクと処理液を兼ねるシアンインク相互の
吐出位置がずれることもある。特に、このフルラインタ
イプのプリントヘッドは搬送されるプリント用紙の幅に
対応して比較的多数のインク吐出口を配列した長尺のヘ
ッドであり、このため、そのずれは600dpi相当で
数画素分程度に及ぶことがあり、また、このようなずれ
を解消するために行う、複数のヘッドそれぞれのインク
吐出口相互の位置合せはそれ程容易なものではない。ま
た、プリント媒体の紙送り精度のばらつきによっても、
上述のようなインクドットの重なりにおけるずれを生ず
ることがある。
【0011】さらには、複数のプリントヘッド間でイン
ク吐出方向のばらつきを生じている場合にも上記ずれを
生ずることがある。例えば、同一箇所にインクを吐出す
るための各ヘッドの対応するインク吐出口の中に吐出方
向が偏向しているものがある場合には、本来吐出される
べき位置にその吐出口からのインクまたは処理液相当の
インクは吐出されず、重なりにおけるずれを生ずること
になる。
【0012】以上のように、ODの増大を目的として、
複数のインクを重ねて吐出する場合やインクとともにこ
のインクを不溶化する有色の処理液(プリント用インク
を兼ねた処理液)を重ねて吐出する場合にずれを生ずる
と、そのずれが相互の色相の違いによって目立ち、結果
としてプリント品位を低下させることになる。
【0013】特に、上記二つの公報に開示される、ブラ
ックインクを不溶化するカラーインクを用いるもので
は、吐出位置がずれるインク相互の色味の違いと、その
ずれによるプリント品位の低下との関係を全く考慮して
いないため、ずれと色身の違いが相乗的に作用してプリ
ント品位の低下をより顕著なものとすることがある。
【0014】重ねるインクのずれを解消するため、ヘッ
ドの装着精度や紙送り精度を向上させることなどが従来
より、提案されているが、装置のコスト上昇を招いた
り、調整のための処理が煩雑である等の問題を派生させ
る場合がある。
【0015】本発明は、以上の観点に基づいてなされた
ものであり、その目的とするところは、上述した種々の
要因によりインクドットの重なりにずれが生じたとして
もこのずれを許容しつつ濃度増大を初めとした所定のプ
リント品位向上を達成可能なインクプリント方法および
インクジェットプリント装置を提供することにある。
【0016】すなわち、本願発明者は、複数のインクド
ット相互のずれ量と、このずれがプリント品位に有意な
影響を与えない範囲の相対的な濃度との関係に着目しか
つ検討することにより本発明をなすに至ったものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる本発明は、上述の
目的を達成すべく、黒系インクと、該黒系インクより明
度が高い有色インクの濃度よりも低濃度でかつ該有色イ
ンクと同系色で前記黒系インクと極性の異なる低濃度有
色インクとを用い、前記黒系インクと前記低濃度有色イ
ンクとを少なくとも一部で反応させて黒系画像を形成す
ることを特徴とする。
【0018】また、黒系インクと、該黒系インクより明
度の高い一つまたは複数の有色インクと、該有色インク
の濃度よりも低濃度でかつ該有色インクと同系色で前記
黒系インクと極性の異なる低濃度有色インクとを用い、
前記黒系インクと前記低濃度有色インクとを少なくとも
一部で反応させて黒系インクの画像を形成することを特
徴とする。
【0019】以上の構成によれば、黒系インクの画像を
形成する際に、黒系インクにこの黒系インクとは極性の
異なる低濃度の有色インクが重ねて付与されるとき、仮
りにこの重なりが所定の範囲からずれた場合でも、有色
インクの濃度が低いことから視覚的にこのずれが認識さ
れないようにすることができ、これとともに、黒系イン
クの不溶化による濃度増大と併せて色調変化を認識でき
ない程度の範囲で黒画像の濃度増大を図ることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0021】本発明の一実施形態では、ブラック(以
下、「Bk」ともいう)のインクで文字等のプリントを
行うときは、このブラックインクが付与される画素の全
てもしくは一部に色濃度の薄いシアン(以下、「淡C」
ともいう)のインクを重ねて付与する。そして、Bkイ
ンクをアニオン系とした場合、淡Cインクは極性の異な
るカチオン系とし、これによりBkインクと淡Cインク
がプリント媒体上で混合したときに色材の不溶化もしく
は凝集を生じさせるものである。
【0022】図1(a)および(b)は、Cインクの各
ODについて、視覚上それが認識し難い許容ずれ量と、
プリント品位を低下させる許容できないずれ量の関係を
説明する図である。
【0023】同図(a)に示すように、この図示の例で
はCインクについてその色材としての染料の濃度が1%
のもの、0.5%のものをそれぞれ用いて許容ずれ量と
許容できないずれ量を調べた。この染料濃度が1%のC
インクは一般的にプリントに用いられるCインクの約1
/3の染料濃度であり、従って0.5%のものは約1/
6の染料濃度である。さらに、染料濃度が1%について
は、CインクのBkインクに対する付与量を50%間引
いた場合についても、許容ずれ量と許容できないずれ量
を調べた。また、染料濃度が0.5%のものについて
は、吐出量が異なる2つの場合について調べた。なお、
この吐出量の相違は、本出願人が提案する、いわゆるダ
ブルパルスを用いて吐出量を通常より大とする場合と通
常のシングルパルスを用いる場合によって相違させるも
のである。
【0024】以上の各染料濃度に対するODは、図1
(a)に示すように、それぞれ0.57、0.40、
0.34、0.28となる。このODの測定は、所定サ
イズの領域を上記各染料濃度のインクで、いわゆるベタ
打ち(100デューティー)でエリアファクターが10
0%となるようにドットを形成したもの、またはこのよ
うなドット形成に対し千鳥状パターンの50%間引きで
ドット形成を行ったものについて、マクベス濃度計を用
いて測定したものである。
【0025】図2は、間引き率とそれによって実現され
るODとの関係の一例を示す線図であり、同図からも明
らかなようにODは50%の間引きを行なっても0.5
7が0.4となるように、50%減少するわけではな
い。
【0026】図1(a)を再び参照すると、各ODに対
してCインクドットのずれが許容できるか否かの評価を
行い、許容できるずれ量と許容できないずれ量を求め
た。図1(b)はODとこれらの量との関係をプロット
したものである。
【0027】すなわち、図3(a)に示すようにBkイ
ンクのベタ打ちに対し、Cインクについても種々のずれ
量についてずらした状態でベタ打ちした場合(この場
合、前述したように例えば染料濃度1%のCインクはそ
れ単独のベタ打ちではODが0.57となる。他も同様
である。)、および図3(b)に示すようにBkインク
のベタ打ちに対し、種々のずらし量で50%の間引き率
でCインクを付与した場合(この場合は、Cインク単独
のパターンでは前述のようにODは0.4となる。)そ
れぞれについて、ずれが目立つか否かを視覚的に評価し
た。
【0028】なお、この評価は単独の者が、以上のよう
にしてドットがプリントされたプリント用紙に対し約2
0cmの距離をおいて肉眼により、ずれが目立つか否か
によって行ったものである。また、各ドットは図3
(a)および(b)における縦方向および横方向につい
てそれぞれ600dpiの密度で形成した。さらに、図
1(a)および(b)に示す評価について、「許容でき
ないずれ量」(図1(b)において「×」印で示される
もの)とは、顕著にずれが目立つずれ量を意味し、それ
よりずれ量が小さくなるにつれて徐々にずれが目立たな
くなり、「許容ずれ量」(図1(b)において「○」印
で示されるもの)では、ほぼずれが認識できなくなるも
のである。
【0029】図1(b)に示す関係はBkとCのインク
で形成されたブラックの画素のODが1.4〜1.6の
ときのものである。形成されたブラック画像のODが、
この値より低い場合は、CインクドットのODが0.6
を境として、それより小さい範囲でこの曲線の傾きが小
さくなっていき、許容ずれ量は少し小さくなる。しかし
ながら、上述したブラックの画素のODが少なくとも
1.0以上であれば、曲線の形状は、Cインクドットの
ODが0.6以下で急激に許容ずれ量が大きくなるとい
う点で、図1(b)に示すものとほぼ同じである。
【0030】以上のように求めたCインクのODと許容
ずれ量との関係に基づき、インクジェットプリント装置
でプリントを行うときのCインクのODは例えば次のよ
うに定めることができる。
【0031】そのプリント装置がフルラインタイプのヘ
ッドを使用していて、BkインクのドットとCインクの
ドットのずれが、最大600dpi相当で5画素分、つ
まり約200μmずれることが予想される場合、まずこ
の最大ずれ量のずれを生じた場合でもずれが目立たない
CインクドットのODの範囲を定める。図1(b)に示
す関係によれば、この範囲は略0.4以下となる。ま
た、このODをCインクドットの間引きによって実現す
る場合にあっては、ODを小さくするため間引き率を大
きくすると、BkインクとCインクとが反応して不溶化
する絶対量が減少し、この不溶化による濃度増大等、種
々の不溶化による効果も期待できなくなるため、間引き
率を大きくすることは好ましくはない。一方、濃度を薄
くしすぎると、一つにはCの色材が入ったことによるブ
ラック画像の濃度アップの効果が期待できなくなるため
好ましくない。さらには、シアンとしての階調画像を良
好に形成するには、染料濃度の薄いCインクによるベタ
画像の光学濃度を通常のCインクによるベタ画像の光学
濃度の約1/2にすることが好ましく、薄すぎると中間
調の画像設計が難しくなる。このため、いずれにしても
CインクドットのODを0.2以上とするのが好まし
い。なお、プリントヘッドの装着精度や紙送り精度によ
り、通常、約200μmの最大ずれが生ずることが稀で
あることを考慮すれば、実用上、CインクによるOD
は、0.4以上を含む約0.2〜0.6の範囲であって
もよい。
【0032】なお、このようなODを実現するCインク
を用いる場合、Cインクの濃度が高いほど、このCイン
クとBkインクで形成されるブラックドットのODは高
くなる。この結果、ブラックドットについて所定のOD
を得ようとする場合に、Cインクの濃度を高くすればB
kインクの吐出量を低減することができる。但し、Cイ
ンクの濃度を高くしすぎると、CインクによるODが上
記の範囲を超え、ずれが目立つことになる。
【0033】このようなCインクによるドットについて
ODが0.2〜0.6の範囲は、例えば図1(a)から
も明らかなように、染料濃度が0.5%や1%といった
比較的薄いインクを用いることにより実現できる。この
0.5%や1%の濃度は前述したように通常用いられる
Cインクの染料濃度のそれぞれ1/6、1/3の濃度で
あり、本明細書では、このように絶対的に濃度の低いイ
ンクを「淡インク」という。また、後述されるように同
系色のインクに濃度の異なる2つのインクを用いる場合
に相対的に濃度が低く、Bkインクに重ねて用いられる
インクについても同様に「淡インク」と称する。
【0034】次に、本発明の実施形態に関し、上述した
Bkインクとこれに重ねて付与する極性の異なる淡イン
クの組合せを用いたインクジェットプリンタについて説
明する。
【0035】図4(a)〜(d)はそれぞれこのような
インクジェットプリンタにおけるプリントヘッドの配列
を模式的に示す図である。これらの図はフルラインタイ
プのプリントヘッドを紙送り方向に対して側方から示す
ものであるが、各図に示すプリントヘッドの組合せは、
このようなフルラインタイプに限られることはなく、キ
ャリッジにおいてそれぞれの図に示されるように配列さ
れるシリアルタイプのプリントヘッドの組合せでもよい
ことは勿論である。
【0036】図4(a)に示す配列は、紙送り方向にお
いて上流側から順にBkインク、淡Cインク、Cイン
ク、マゼンタ(以下、単に「M」とも記す)インクおよ
びイエロー(以下、単に「Y」とも記す)インクをそれ
ぞれ吐出するものである。この構成において、ブラック
の文字等をプリントするときには、上述したように、B
kヘッドからのBkインクの吐出に淡Cヘッドからの淡
Cインクの吐出が重ねて行われる。この場合、淡Cイン
クの染料または顔料の色材の濃度は0.3〜1.5%の
範囲内のものとすることができ、これにより、この淡C
インクとBkインクそれぞれの吐出位置にずれが生じた
場合でも、これによるインクドット相互のずれを目立た
なくすることができる。なお、この淡Cインクの色材濃
度は、このプリンタにおいて用いられるCインクの色材
濃度の1/2.5〜1/6に相当するものである。
【0037】また、淡Cインクは、Bkインクや他の
Y,M,Cのインクがアニオン性を有するものに対し、
異なる極性のカチオン性を有するものであり、これによ
り、Bkインクと淡Cインクを重ねたときにそれぞれの
色材の不溶化または凝集を生じ、Bkインクドットの濃
度向上やその他のフェザリング低減、耐水性向上等の所
定の効果を得ることができる。
【0038】さらに、淡CインクとCインクは、プリン
ト画像の特に低濃度部における粒状感の低減や滑らかな
階調変化の実現のために所定の再現濃度範囲においては
重ねて付与することが行われる。これは、所定の濃度振
り分けテーブルを用い、シアンに関する入力濃度データ
が比較的小さい範囲では、これをその値に応じて淡Cイ
ンクの濃度データに変換し、入力濃度データが大きい範
囲では、淡CインクとCインクそれぞれの濃度データに
振り分けて変換し、その場合に入力濃度データの値が大
きい程Cインクの濃度データに振り分ける割合を多くす
ることによって実現することができる。このような構成
を採用する場合、淡Cインクのベタ打ちによるODは、
CインクのそれによるODの約1/2とするのが好まし
く、この関係を実現するには、前述のようにODの間引
きによる実現を含め、淡Cインクの色材濃度がCインク
の色材濃度に対し、上述の如く1/2.5〜1/6の範
囲であることが望ましい。
【0039】図4(b)は、ブラックのモノクロームプ
リントを行うプリンタのヘッド配列を示し、Bkインク
および淡Cインクそれぞれのプリントヘッドが組合せて
用いられる。この場合も、Bkインクはアニオン性を有
し、これに重ねて付与される淡Cインクは異なる極性の
カチオン性を有するものである。
【0040】図4(c)に示す構成は、同図(a)に示
す淡Cインクの代わりに低濃度のブルー(以下、単に
「B」とも記す)、すなわち淡ブルーを用いるものであ
り、Cと同系統であるブルー系の色のインクを用いるこ
とにより、淡CインクをBkインクに重ねた場合とほぼ
同様の効果を得ることができる。また、この淡Bインク
は、Cインクとも、上述したように所定の濃度振り分け
テーブルを用いて、併せて用いられる。なお、上記ブル
ー系のインクとは、上述のようにブルーの色材であるブ
ルーやシアンの色材を主な色材として含むインクであ
る。
【0041】さらに、図4(d)に示す構成は、淡Bイ
ンクを用いることに対応してC,M,Yインクの代わり
にそれぞれBインク、レッド(以下、単に「R」と記
す)インクおよびグリーン(以下、単に「G」と記す)
インクを用いた構成を示す。この構成の場合も、黒文字
等をプリントするときにはBkインクに淡Bインクが重
ねて吐出されることに変わりはない。
【0042】なお、上述した図4(a),(c)および
(d)に示す例では、Bkインクに重ねられるインクを
淡Cインクもしくはこれと同系統の淡Bインクとした
が、重ねられる淡インクの種類はこれらに限られない。
例えば、MまたはYの淡インクを用いてもそれらの色材
濃度によって実現されるODを適切に定めれば、ドット
ずれが目立たないプリントを行うことができる。しか
し、ドットのずれにおいてCもしくはBのインクドット
は比較的明度が低くかつBkインクのドットにより色味
が近いものであり、この点から淡Cインクもしくは淡B
インクを用いることが好ましい。さらに、Bkインクに
用いる染料の不溶化による茶変や顔料の色味が少し赤っ
ぽいところからも色調の補正およびそれに伴う反射濃度
向上という観点で赤の補色であるシアンやブルーが好ま
しいものである。また、他のカラープリントを行う場合
の粒状感低減の観点からすれば、CインクもしくはBイ
ンクは上述のように比較的明度が低いものであるためそ
の粒状感が顕著に現われ易く、そのため、これらのイン
クに淡インクを用いて粒状感の低減を図ることはプリン
ト品位の向上の点から、より好ましいことである。
【0043】また、色材については、例えば淡Cインク
または淡Bインクの色材としてカチオン性の染料を用
い、Bkインクを初めとして他のY,M,CまたはG,
R,Bの各インクについてはアニオン性の染料を用いる
ことができる。特にBkインクによる濃度増大の観点か
ら、Bkインクの色材として、アニオン性顔料またはこ
のアニオン性顔料とアニオン性染料の混合したものがよ
り好ましい。さらにはBkインクの色材として、アニオ
ン性の分散剤無し顔料と赤色系のアニオン染料を混合し
たものであってもよい。
【0044】さらに、Bkインクに重ねる淡インクはカ
チオン性とすることには限定されない。例えばこの淡イ
ンクをアニオン性とし、その他のインクのうち少なくと
もBkインクについてカチオン性とするものでも、以上
説明してきた本発明の所定の効果を得ることができる。
【0045】さらに加えて、成就したようなアニオン性
インクとカチオン性インクの吐出の順序に関して、上記
本発明の効果を得る上で吐出順序はカチオン性インクが
後でもよい。しかし、図4(a)〜図4(d)で説明し
たように、カチオン性インクである淡Cインクを、不溶
化すべきBkインクより後から吐出してこれに重ねて付
与することはより好ましいことである。すなわち、記録
媒体表面における色材に対してカチオン性染料が被覆さ
れるため、プリントされた文字、画像などをラインマー
カ等で擦ったときの耐擦過性が向上するからである。
【0046】
【実施例】以下、上述の実施形態の具体的実施例につい
て図面を参照して説明する。
【0047】(実施例1)図5は第1実施例に係るフル
ラインタイプのプリント装置の概略構成を示す側面図で
ある。
【0048】このプリント装置1は、プリント媒体とし
ての記録媒体の搬送方向(同図中矢印A方向)に沿って
所定位置に配置された複数のフルラインタイプのプリン
トヘッドよりインクを吐出してプリントを行うインクジ
ェットプリント方式を採用するものであり、後述する図
6の制御回路に制御されて動作する。
【0049】ヘッド群101gの各プリントヘッド10
1Bk,101C′,101C,101Mおよび101
Yのそれぞれは、図中A方向に搬送される記録紙の幅方
向(図の紙面に垂直な方向)に約7200個のインク吐
出口を600dpiの密度で配列し、最大A3サイズの
記録紙に対しプリントを行うことができる。
【0050】記録紙103は、搬送用モータにより駆動
される一対のレジストローラ114の回転によってA方
向に搬送され、一対のガイド板115により案内されて
その先端のレジ合わせが行われた後、搬送ベルト111
によって搬送される。エンドレスベルトである搬送ベル
ト111は2個のローラ112,113により保持され
ており、その上側部分の上下方向の偏位はプラテン10
4によって規制されている。ローラ113が回転駆動さ
れることで、記録紙103が搬送される。なお、搬送ベ
ルト111に対する記録紙113の吸着は静電吸着によ
って行われる。ローラ113は不図示のモータ等の駆動
源により記録紙103を矢印A方向に搬送する方向に回
転駆動される。搬送ベルト111上を搬送されこの間に
記録ヘッド群101gによって記録が行われた記録紙1
03は、ストッカ116上へ排出される。
【0051】記録ヘッド群101gの各プリントヘッド
は、上記実施形態で説明したBkインクを吐出するヘッ
ド101Bk1、このBkインクとは極性の異なるカチ
オン性の淡Cインクを吐出するヘッド101C′、およ
びMインク,Yインクをそれぞれ吐出するヘッド101
M,ヘッド101Yが、記録紙103の搬送方向Aに沿
って図示の通りに配置されている。そして、各プリント
ヘッドにより各色のインクを吐出することでブラックの
文字やカラー画像のプリントが可能になる。ここで、ブ
ラックの画像については、前述の実施形態で説明したよ
うにBkインクに淡Cインクが重ねて吐出される。
【0052】図6は図5に示したフルラインタイプのプ
リント装置1の制御構成を示すブロック図である。
【0053】システムコントローラ201は、マイクロ
プロセッサをはじめ、本装置で実行される制御プログラ
ムを格納するROM、マイクロプロセッサが処理を行う
際にワークエリアとして使用されるRAM等を有し、装
置全体の制御を実行する。モータ204はドライバ20
2を介してその駆動が制御され、図5に示すローラ11
3を回転させ、記録紙の搬送を行う。
【0054】ホストコンピュータ206は、本実施例の
プリント装置1に対してプリントすべき情報を転送し、
そのプリント動作を制御する。受信バッファ207は、
ホストコンピュータ206からのデータを一時的に格納
し、システムコントローラ201によってデータ読み込
みが行われるまでデータを蓄積しておく。フレームメモ
リ208は、プリントすべきデータをイメージデータに
展開するためのメモリであり、プリントに必要な分のメ
モリサイズを有している。本実施例では、フレームメモ
リ208は記録紙1枚分を記憶可能なものとして説明す
るが、本発明はフレームメモリの容量によって限定され
るものではない。
【0055】バッファ209Pは、プリントすべきデー
タを一時的に記憶するものであり、プリントヘッドの数
およびそれぞれの吐出口数に応じた記憶容量を有してい
る。プリント制御部210は、プリントヘッドの駆動を
システムコントローラ201からの指令により適切に制
御するためのものであり、駆動周波数、プリントデータ
数等を制御するとともに、さらにはBkインクの吐出デ
ータに基づきこれに重ねる淡Cインクを吐出させるため
のデータも作成し画像としての淡Cのデータに付加す
る。ドライバ211は、それぞれのインクを吐出させる
ためのプリントヘッド101Bk,101C′,101
C,101M,101Yの吐出駆動を行うものであり、
プリント制御部210からの信号により制御される。
【0056】以上の構成において、ホストコンピュータ
206からプリントデータが受信バッファ207に転送
されて一時的に格納される。次に、格納されているプリ
ントデータはシステムコントローラ201によって読み
出されてバッファ209Pに展開される。また、紙詰ま
り、インク切れ、用紙切れ等を異常センサ222からの
各種検知信号により検知することができる。
【0057】プリント制御部210は、バッファ209
Pに展開された画像データのうちBkインクのデータに
基づき、淡Cインクを吐出させるためのデータの作成し
てバッファ209Pに格納する。これにより、バッファ
209Pにおいては、このブラックドットを形成すると
きの淡Cインクのデータと、Cインクと併用されまたは
単独で用いられてシアンドットを形成する場合の淡Cイ
ンクのデータとのORデータが格納されることになる。
このようにして展開されたバッファ209P内のプリン
トデータに基づいて各プリントヘッドの吐出動作を制御
する。
【0058】図7は、上述した淡シアン(C′)インク
の吐出データの生成処理を示すフローチャートである。
【0059】淡シアンの吐出データは、図6に示したバ
ッファ209Pに格納されたBkインクの吐出データに
基づいて生成される。すなわち、バッファ209Pには
所定の画像処理がなされた画像データに対しさらに二値
化処理が施された1頁分のビットマップデータが、C、
淡C、M、Y、Bkの各色毎に格納されている。これに
対し、本処理では、Bkの吐出データに対し、50%の
間引き率で、これに重ねる淡シアンの吐出データを作成
する。本実施例で用いる淡シアンの染料濃度は、1%で
あり、この濃度のインクを用いて50%の間引きパター
ンをプリントしたときのそのパーターン自体のODが
0.4となるようにしたものである。また、本実施例で
は、フルラインタイプのヘッドを用いるため、プリント
速度などの観点から、予め1頁分のデータを作成する。
【0060】本処理が起動されると、まず、画素位置を
示すパラメータであるX、Yを初期化する(ステップS
11)。ここで、Xはヘッドにおける吐出口の配列方向
に対応した画素位置を示し、一方、Yは、プリント媒体
の搬送方向に対応した画素位置を示す。
【0061】次に、ステップS12において、処理対象
である画素の位置X、YについてBkインクの吐出デー
タPBk(X、Y)が“1”(吐出)か“0”(非吐出)
か否かを判断し、“1”の場合は、ステップS13にお
いて、直前に決定したX方向において一つ前の位置の淡
シアンの吐出データPC′(X−1、Y)が同様に
“1”(吐出)か“0”(非吐出)か否かを判断し、
“0”の場合は、ステップS14で、さらに、対象画素
の1行前の対応する画素位置の淡シアンの吐出データP
C′(X、Y−1)が“1”(吐出)か“0”(非吐
出)か否かを判断する。ここで“0”と判断された場合
には、ステップS15において、対象画素位置の淡シア
ンの吐出データPC′(X、Y)を“1”、すなわち吐
出するデータとする。
【0062】以上の処理を、X方向の1行分の画素数m
および1頁分の行数nについて行い(ステップS16〜
ステップS19)、本処理を終了する。この処理によっ
て、ブラックインクによってプリントされる文字、画像
等を構成する画素に対して、いわゆるチェッカーパター
ンで淡シアンのインクを吐出し、ブラック画像に対して
略間引き率が50%の淡シアンによるプリントを行うこ
とができる。
【0063】なお、以上説明した図7に示す処理を始め
とする画像処理や二値化処理は、上記実施例ではプリン
タにおいて行うものとしたが、これに限られることな
く、例えばホストコンピュータ206においてプリンタ
ドライバによって実行されるものであっても良いことは
勿論である。
【0064】また、上記実施例では、淡シアンインクを
ブラックインクに重ねて付与する場合として、全てのブ
ラックの画像等としたが、例えば、特に高いOD値を必
要とする文字などのキャラクタをプリントする場合のみ
淡シアンインクを重ねて付与するようにしても良い。
【0065】本実施例では、ヘッド101Bkから吐出
されるブラックインクについては、浸透速度の遅いイン
ク(以下、本実施例では「上乗せ系インク」という)を
用い、ヘッド101C′,101C,101M,101
Yからそれぞれ吐出される淡シアンおよびシアン,マゼ
ンタ,イエローの各インクは浸透速度の速いそれぞれイ
ンク(以下、本実施例では「高浸透性インク」という)
を用いる。
【0066】ここで、浸透速度について簡単に説明す
る。
【0067】インクの浸透性を、例えば1m2当たりの
インク量Vで表すと、インク滴を吐出してからの時間t
におけるインク浸透量V(単位はミリリットル/m2
μm)は、次に示すようなブリストウ式により表される
ことが知られている。
【0068】
【数1】V=Vr+Ka(t−tw)1/2 ただしLt>tw インク滴が記録紙表面に滴下した直後は、インク滴は表
面の凹凸部分(記録紙の表面の粗さの部分)において吸
収されるのが殆どで、記録紙内部へは殆ど浸透していな
い。その間の時間がtw(コンタクトタイム)、その間
の凹凸部への吸収量がVrである。インク滴の滴下後の
経過時間がtwを超えると、超えた時間(t−tw)の
2分の1乗に比例した分だけ浸透量Vが増加する。Ka
はこの増加分の比例係数であり、浸透速度に応じた値を
示す。
【0069】図9は実験により求めたインク中のetylen
e oxide-2,4,7,9-tetramethyl-5-decyne-4,7-diol;エ
チレンオキサイド−2,4,7,9−テトラメチル−5
−デシン−4,7−ジオール(以下、「アセチレノー
ル」という;商品名、川研ファインケミカル)の含有割
合に対する比例係数Kaの値を示す図である。
【0070】Ka値は、ブリストウ法による液体の動的
浸透性試験装置S(東洋精機製作所製)を用いて測定し
た。本実験では、本願人であるキヤノン株式会社のPB
用紙を記録紙として用いた。このPB用紙は、電子写真
方式を用いた複写機やLBPと、インクジェット記録方
式を用いたプリンタの双方に使用できる記録紙である。
【0071】また、キヤノン株式会社の電子写真用紙で
あるPPC用紙に対しても、同様の結果を得ることがで
きた。
【0072】図9に示す曲線はアセチレノール含有割合
(横軸)の増加にしたがってKa値(縦軸)が増加する
曲線となっており、比例係数Kaはアセチレノールの含
有割合によって決まる。このため、インクの浸透速度は
実質的にアセチレノールの含有割合によって決まること
になる。なお、曲線と交わる縦軸に平行な線分は、測定
結果のばらつきの範囲を示している。
【0073】図10(a)および10(b)はインクの
浸透量と経過時間との関係を示す特性図であり、64g
/m2、厚さ約80μm、空隙率約50%の記録紙を用
いて行った実験結果を示すものである。
【0074】図10(a)において、横軸は経過時間t
の2分の1乗(msec1/2)であり、図10(b)に
おいて、横軸は経過時間t(msec)である。また、
両図において縦軸は浸透量V(μm)であり、アセチレ
ノール含有割合が0%、0.35%、1%の場合の曲線
をそれぞれ示している。
【0075】両図から明らかなように、アセチレノール
の含有割合が多いほど、経過時間に対するインクの浸透
量が多く、浸透性が高いといえる。図10(a)、10
(b)に示すグラフには、ウエットタイムtwはアセチ
レノールの含有量が多いほど短くなり、また、twに達
しない時間においてもアセチレノールの含有割合が多い
ほど浸透性が高いという傾向が表れている。
【0076】また、アセチレノールが混合されていない
(含有割合が0%)インクの場合は浸透性が低く、後に
規定する上乗せ系インクとしての性質を持つ。また、ア
セチレノールが1%の含有割合で混合されている場合は
短時間で記録紙103内部に浸透する性質を持ち、後に
規定する高浸透性インクとしての性質を持つ。そして、
アセチレノールが0.35%の含有割合で混合されてい
るインクは、両者の中間の半浸透性インクとしての性質
を持つ。
【0077】上述した「上乗せ系インク」および「高浸
透性インク」と、これらの中間に位置する「半浸透性イ
ンク」それぞれの特性を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】上記の表1は、「上乗せ系インク」、「半
浸透性インク」、「高浸透性インク」のそれぞれについ
て、ka値、アセチレノール含有量(%)、表面張力
(dyne/cm)を示している。プリント媒体である
記録紙に対する各インクの浸透性は、Ka値が大きいも
のほど高くなる。つまり、表面張力が小さいものほど高
くなる。
【0080】表1におけるKa値は、前述のブリストウ
法による液体の動的浸透性試験装置S(東洋精機製作所
製)を用いて測定したものである。実験には、本願人で
あるキヤノン株式会社のPB用紙を記録紙として用い
た。また、同キヤノン株式会社のPPC用紙に対して
も、同様の結果を得ることができた。
【0081】ここで、界面活性剤をある液体に含有させ
る場合の条件として、その液体における界面活性剤の臨
界ミセル濃度(CMC)があることが知られている。こ
の臨界ミセル濃度とは、界面活性剤の溶液の濃度が上昇
して行き急激に数十分子が会合してミセルを形成するよ
うになるときの濃度である。上述したインクに浸透性調
製のため含有されるアセチレノールは界面活性剤の一種
であり、このアセチレノールにおいても同様に液体に応
じて臨界ミセル濃度が存在する。
【0082】アセチレノールの含有割合を調整した場合
の表面張力との関係として、ミセルを形成するようにな
ると表面張力が低下しなくなる関係を有しており、この
ことから、水に対するアセチレノールの臨界ミセル濃度
(CMC)は約0.7%であることが確認されている。
【0083】同図が示す臨界ミセル濃度と前述の表1を
対応させると、例えば表1に規定される「高浸透性イン
ク」は、水におけるアセチレノールの臨界ミセル濃度
(CMC)よりも多い割合でアセチレノールを含有する
インクであることがわかる。
【0084】本実施例で使用する淡Cインクおよびその
他のインクの組成は次の通りであり、それぞれの色材に
溶媒を加えることによって生成されるものである。な
お、各成分の割合は重量部で示したものである。
【0085】 [淡シアン(C′)インク] カチオン染料(塩基性染料)BB100 1部 グリセリン 7部 ジエチレングリコール 5部 アセチレノール EH 1部 (川研ファインケミカル製) ポリアリルアミン 4部 酢酸 4部 塩化ベンザルコニウム 0.5部 トリエチレングリココールモノブチルエーテル 3部 水 残部 [イエロー(Y)インク] C.I.ダイレクトイエロー86 3部 グリセリン 5部 ジエチレングリコール 5部 アセチレノール EH 1部 (川研ファインケミカル製) 水 残部 [マゼンタ(M)インク] C.I.アシッドレッド289 3部 グリセリン 5部 ジエチレングリコール 5部 アセチレノール EH 1部 (川研ファインケミカル製) 水 残部 [シアン(C)インク] C.I.ダイレクトブルー199 3部 グリセリン 5部 ジエチレングリコール 5部 アセチレノール EH 1部 (川研ファインケミカル製) 水 残部 [ブラック(Bk)インク] 顔料分散液 25部 フードブラック2 2部 グリセリン 6部 トリエチレングリコール 5部 アセチレノール EH 0.1部 (川研ファインケミカル製) 水 残部 上記ブラックインクはその組成からも明らかなように分
散剤無し顔料と染料が混合したものを色材として用いる
ものであり、その顔料分散液は次のものである。
【0086】[顔料分散液]水5.3gに濃塩酸5gを
溶かした溶液に、5℃においてアントラニル酸1.58
gを加えた。この溶液を、アイスバスで攪拌することに
より常に10℃以下に保ち、5℃の水8.7gに亜硝酸
ナトリウム1.78gを加えた溶液を加えた。さらに、
15分攪拌した後、表面積が320m2/gでDBP吸
油量が120ml/100gのカーボンブラック20g
を混合した状態のまま加えた。その後、さらに15分攪
拌した。得られたスラリーを東洋濾紙No.2(アドバ
ンティス社製)で濾過し、顔料粒子を充分に水洗し、1
10℃のオーブンで乾燥させた後、この顔料に水をたし
て顔料濃度10重量%の顔料水溶液を作製した。以上の
方法により、下記式で表したように、表面に、フェニル
基を介して親水性基が結合したアニオン性に帯電した自
己分散型カーボンブラックが分散した顔料分散液3を得
た。
【0087】
【化1】
【0088】以上の各組成からも明らかなように、アセ
チレノールの含有量により、ブラックのそれぞれ顔料お
よび染料インクは上乗せ系インクに、C′(淡C)およ
びC,M,Yの各インクは高浸透性インクにそれぞれ設
定されている。
【0089】また、淡Cインクの色材濃度は、Cインク
の色材濃度の1/3にあたる1%であり、これにより、
この淡Cインクをベタ打ちしたときのODは、前述した
実施形態で示したように0.57となる。そして、本実
施例では、淡Cインクの吐出データをBkインクのそれ
に対して50%の間引き率で間引いたデータとし、その
パターンのODを0.4とする。これにより、本実施例
の装置においてBkインクと淡Cインクの吐出位置ずれ
が200μm程度となってもそのずれを目立たなくする
ことができるとともにBkインクドットについて所定の
濃度増大を得ることができた。
【0090】淡Cのデータを間引かなくても100μm
の吐出位置ずれなら問題はないし、Bk画素のODも高
くなるため、装置において生ずるずれの程度によってい
ずれかを選択すればよい。
【0091】また、ブラックの顔料については、分散剤
を用いていない、いわゆる分散剤無し顔料を用いる。こ
のインクでは、アニオン性のカーボンブラック分散体と
して、少なくとも一種の親水性基がカーボンブラックの
表面に直接もしくは他の原子団を介して結合している自
己分散型のカーボンブラック分散体が好適に使用され
る。また、この自己分散型カーボンブラックとしては、
イオン性を有するものが好ましく、アニオン性に帯電し
たものが好適である。
【0092】アニオン性に帯電したカーボンブラックの
場合、表面に結合されている親水性基が、例えば、−C
OOM、−SO3M、−PO3HM、−PO32、−SO
2NH2、−SO2NHCOR等(ただし、式中のMは水
素原子、アルカリ金属、アンモニウムまたは有機アンモ
ニウムを表わし、Rは炭素原子数1〜12のアルキル
基、置換基を有してもよいフェニル基または置換基を有
してもよいナフチル基を表わす。)である場合が挙げら
れる。本実施例においては、これらの中で、特に、−C
OOM、−SO3Mがカーボンブラック表面に結合して
アニオン性に帯電しているものを用いることが好まし
い。
【0093】また、上記親水性基中の「M」は、アルカ
リ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム等が挙げられ、有機アンモニウムとしては、モノな
いしトリメチルアンモニウム、モノないしトリエチルア
ンモニウム、モノないしトリメタノールアンモニウムが
挙げられる。アニオン性に帯電したカーボンブラックを
得る方法としては、カーボンブラック表面に−COON
aを導入する方法として、例えば、カーボンブラックを
次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法が挙げられるが、
勿論、本発明はこれらに限定されるわけではない。
【0094】本実施例においては、親水性基が他の原子
団を介してカーボンブラックの表面に結合したものを用
いることが好ましい。他の原子団としては、例えば、炭
素原子数1〜12のアルキル基、置換基を有してもよい
フェニル基または置換基を有してもよいナフチル基が挙
げられる。他の原子団を介してカーボンブラックの表面
に結合した親水性基の具体例としては、上記に挙げたも
のの他、例えば、−C24COOM、−PhSO3M、
−PhCOOM等(ただし、Phはフェニル基を表わ
す)が挙げられるが、勿論、本発明はこれらに限定され
ない。
【0095】この分散剤無し顔料であるカーボンブラッ
クは、それ自体、従来のカーボンブラックに比べ水分散
性に優れるため顔料分散樹脂や界面活性剤などを添加し
なくてもよく、このため、従来の顔料インクと比較し
て、固着性が良い、濡れ性が良い、等の利点を有し、プ
リントヘッドに用いる場合の信頼性に優れている。
【0096】以上示した本実施例によるブラックインク
を用いることにより、同極性を帯びたカーボン粒子とブ
ラック染料が混合され、かつ分散している液体の状態に
対して、異極性の高分子を含んだカチオン性の淡Cイン
クとが反応することになる。
【0097】本実施例では、各プリントヘッドのインク
吐出口は600dpiの密度で配列され、また、記録紙
の搬送方向において600dpiのドット密度でプリン
トを行う。これにより、本実施例でプリントされる画像
等のドット密度はロー方向およびカラム方向のいずれも
600dpiとなる。また、各ヘッドの吐出周波数は4
KHzであり、従って、記録紙の搬送速度は約170m
m/secとなる。さらに、ヘッド101Bkと淡Cイ
ンクのヘッド101C′との間の距離Di(図5参照)
は、40mmであり、従って、ブラックのインクが吐出
されてから、淡Cインクが吐出されるまでの時間は約
0.1secとなる。なお、各プリントヘッドの吐出量
は、1吐出当り約18plである。
【0098】この場合、CのODが0.57では、Bk
画素のODは約1.7で、CのODが0.4ではBk画
素のODは約1.6である。
【0099】なお、以上説明し淡シアンインクの色材で
ある染料をベーシックブルー(BB)100としたが、
これの代わりにベーシックブルー(BB)47を用いて
もよい。この場合、BB47の含有率は、0.2〜1重
量%程度が好ましい。
【0100】このようなBB100やBB47のような
カチオン性染料を色材として含みかつ他のカチオン物質
を必要に応じて含んだインクは、上述のように、アニオ
ン性のブラックインクを不溶化させてブラックインクに
よるプリント品位を向上させるものである。すなわち、
このようなカチオン性染料を色材として用いたインクに
よるプリント画像等のODはそれほど高くないため、特
にブラックインクと反応させて用いる淡インクとして好
ましいものであり、また、インクの浸透性を高くするこ
とでブラックインクと併用して用いたときの定着性を向
上させるものである。
【0101】以上説明したフルラインタイプのプリント
装置は、プリントヘッドがプリント動作において固定さ
れた状態で用いられ、記録紙の搬送に要する時間がほぼ
プリントに要する時間であるため、特に高速プリントに
適したものである。従って、このような高速プリント機
器に本発明を適用することによって、さらにその高速プ
リント機能を向上でき、しかも高品位のプリントを可能
とするものである。
【0102】なお、本実施例のプリント装置は、最も一
般的にはプリンタとして用いられるものであるが、これ
に限られず複写装置、ファクシミリ等のプリント部とし
て構成可能であることは勿論である。
【0103】(実施例2)図8は本発明の第2の実施例
に係るシリアルタイプのプリント装置5の構成を示す概
略斜視図である。すなわち、混合インクをプリント媒体
に付与した後、処理液を吐出して反応させるプリント装
置は、上述のフルラインタイプのものに限らず、シリア
ルタイプの装置にも適用できることは明らかである。な
お、図5に示した要素と同様の要素には同一の符号を付
しその説明の詳細は省略する。
【0104】プリント媒体である記録紙103は、給紙
部105から挿入されプリント部126を経て排紙され
る。本実施例では、一般に広く用いられる安価な普通紙
を記録紙103として用いている。プリント部126に
おいて、キャリッジ107は、プリントヘッド101B
k,101C′,101C,101Mおよび101Yを
搭載し、不図示のモータの駆動力によってガイドレール
109に沿って往復移動可能に構成されている。プリン
トヘッド101Bkは、上記実施例1と同様、染料と顔
料が混合したものを色材として用いるインクを吐出す
る。また、プリントヘッド101S,101C,101
M,101Yはそれぞれ淡シアンインク、シアンイン
ク、マゼンタインク、イエローインクをそれぞれ吐出す
るものであり、この順序で記録紙103にインクを吐出
するよう駆動される。ここで、淡シアンインクの色材濃
度はシアンインクの色材濃度の約1/3である1%であ
り、これにより、淡シアンインクによるODを約0.5
7としBkインクにこれを重ねたときに生ずるずれが最
大100μm程度までこれを目立たなくさせることがで
きる。
【0105】各ヘッドにはそれぞれ対応するインクタン
ク108Bk,108C′,108C,108M,10
8Yからインクが供給され、インク吐出時には各ヘッド
の吐出口毎に設けられている電気熱変換体(ヒータ)に
駆動信号が供給され、これにより、インクに熱エネルギ
を作用させて気泡を発生させ、この発泡時の圧力を利用
してインクの吐出が行われる。各ヘッドには、それぞれ
360dpiの密度で64個の吐出口が設けられ、これ
らは、記録紙103の搬送方向Yとほぼ同方向、つま
り、各ヘッドによる走査方向とほぼ垂直方向に配列され
ている。そして、各吐出口毎の吐出量は約23plであ
る。
【0106】以上の構成において、各ヘッド間距離は1
/2インチであり、従って、走査方向のプリント密度が
720dpi、各ヘッドの吐出周波数は7.2kHzで
あることから、ヘッド101BkのBkインクが吐出さ
れてから、ヘッド101C′の淡Cインクが吐出される
までの時間は0.025secとなる。
【0107】図11(a)〜(c)は、図7に示したよ
うなシリアルプリント装置におけるヘッド構成のそれぞ
れ他の例を示し、吐出口配列を模式的に示す図である。
【0108】同図(a)に示すように、ブラックインク
を吐出する吐出部を2つ有し(吐出部101Bk1,1
01Bk2)、これらの間に淡Cインクを吐出する吐出
部101C′が配設される構成であってもよい。この場
合、ブラックのインクが付与された後、淡Cインクが付
与される。また、その後さらにブラックインクが付与さ
れてもよい。
【0109】同図(a)を始め図11(b)、(c)に
示されるヘッド構成は、いくつかのインクについてのヘ
ッド構造を一体にしたものであり、勿論、これら一体構
造のヘッドユニットにあっては、インク毎に吐出口やこ
れに連通する液室などは相互に隔てられているものであ
る。従って、各吐出部は各インクのヘッドと同様なもの
である。
【0110】図12(a)および(b)は、上述したシ
リアルタイプの装置で用いられるヘッドユニットの他の
例を示す模式図である。
【0111】図12(a)に示す例は、Bk,C,Mの
吐出部が縦方向に配列されるタイプであり、これら吐出
部が一体に形成されている。同様に淡C,淡M,Yの吐
出部101C′,101M′,101Yが縦方向に配列
されており、これらも一体に形成されるものである。
【0112】ここで、Bkインクと淡Cインクについて
は走査に対して同一画素に吐出されるようそれらの吐出
部は対応して並行になるようユニットが形成されてい
る。これによって、Bkインクの次にカチオン性の淡
C′インクを重ねて吐出することができる。
【0113】なお、この例におけるBk,C,Mの吐出
部列と淡C,淡M,Yの吐出部列はヘッドとして一体化
されていてもよい。
【0114】また、Bk,C,Mをアニオン性色材の専
用吐出部列、淡C,淡M,Yをカチオン性色材の専用吐
出部列とすれば、それぞれの吐出部列で同時に吸引やワ
イピング等の回復動作を行っても、インクが混じり合っ
てこれらが反応し不溶化物が吐出部を塞ぐことはないた
め、回復系の構成を簡易なものとすることもできる。
【0115】図12(b)に示す例は、3列の吐出部が
一体に形成されたヘッドユニットが2つの走査方向に配
列されたものである。走査により吐出が先行する側のヘ
ッドユニットは、Bkインク,淡Cインク,淡Mインク
の吐出部であり、他方のヘッドユニットはYインク,M
インク,Cインクの吐出部が配列されている。
【0116】この場合においても、淡Cインクのみがカ
チオン性となっている。
【0117】なお、ここまで、Bkインクを付与してか
らこれに対して淡Cインクを付与する形態について説明
したが、Bkインクより淡Cインクを先に付与し、この
淡Cインクに対してBkインクを付与するようにしても
よい。しかし、前述したように、ラインマーカ等でプリ
ント物を擦ったときの耐擦過性の観点からは淡Cインク
を後から付与することが好ましい。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
黒系インクの画像を形成する際に、黒系インクにこの黒
系インクとは極性の異なる低濃度の有色インクが重ねて
付与されるとき、仮りにこの重なりが所定の範囲からず
れた場合でも、有色インクの濃度が低いことからこのず
れが目立ち視覚的にこのずれが認識されないようにする
ことができる。これとともに、Cの色材がBk画素に加
わることによって黒画像の濃度増大を図ることができ
る。
【0119】この結果、例えばプリンタ等の紙送り精度
や複数のプリントヘッドの装着精度にばらつきがあって
も、これによる黒インクとこれに重ねて付与されるイン
クのずれを許容しつつプリント品位の高いプリントを行
うことが可能となる。
【0120】また、色材の媒体表面での密度を上げるた
めのBkのヘッドでの吐出量を必要最低限にすることで
カラーと同程度の吐出量にすることが可能となる。
【0121】なお、以上のような効果を得る上で、Bk
インクと低濃度有色インクとの付与順序は、これまで述
べてきたように、低濃度有色インクが先に付与される形
態でも良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)はシアンインクのドットに
より実現されるODとこのシアンインクがブラックイン
クドットに重ねられるときの許容ずれ量との関係を説明
する図である。
【図2】シアンインクドットのパターンにおけるドット
間引き率とそれによるODとの関係を示す線図である。
【図3】(a)および(b)はブラックインクドットに
対し100%デューティー(間引き率0)でシアンイン
クを重ねた場合およびブラックインクドットに対し50
%の間引き率でシアンインクを重ねた場合それぞれにつ
いてシアンインクドットのずれを模式的に示す図であ
る。
【図4】(a)〜(d)は本発明の実施形態に係るプリ
ンタで用いられるインクの組合せを示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係るプリント装置の概略構
成を示す側面図である。
【図6】図5に示したプリント装置の制御構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図6に示した制御構成においてブラック画像等
のプリントに関連した淡シアンインクの吐出データの生
成処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施例に係るプリント装置の構成
を示す斜視図である。
【図9】アセチレノールの含有割合と浸透速度を示すK
a値との関係を示す線図である。
【図10】(a)および(b)はインク浸透量と経過時
間との関係を示す特性図である。
【図11】(a)〜(c)は本発明のさらに他の実施例
に係るプリント装置のヘッド構成を示す模式図である。
【図12】(a)および(b)は本発明のさらに他の実
施例に係るプリント装置のヘッド構成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
101Bk,101Bk1,101Bk2,101
C′,101C,101C1,101C2,101
M′,101M,101M1,101M2,101Y,
101Y1,101Y2 プリントヘッド(吐出部) 103,P 記録紙(プリント媒体) 107 キャリッジ 108Bk,108C′,108C,108M,108
Y インクタンク(処理液タンク) 201 システムコントローラ 202 ドライバ 204 モータ 210 プリント制御部 211 ドライバ

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒系インクと、該黒系インクより明度が
    高い有色インクの濃度よりも低濃度でかつ該有色インク
    と同系色で前記黒系インクと極性の異なる低濃度有色イ
    ンクとを用い、 前記黒系インクと前記低濃度有色インクとを少なくとも
    一部で反応させて黒系画像を形成することを特徴とする
    インクプリント方法。
  2. 【請求項2】 黒系インクと、該黒系インクより明度の
    高い一つまたは複数の有色インクと、該有色インクの濃
    度よりも低濃度でかつ該有色インクと同系色で前記黒系
    インクと極性の異なる低濃度有色インクとを用い、 前記黒系インクと前記低濃度有色インクとを少なくとも
    一部で反応させて黒系インクの画像を形成することを特
    徴とするインクプリント方法。
  3. 【請求項3】 前記黒系インク、前記有色インクおよび
    前記低濃度有色インクはそれぞれインク吐出部から吐出
    されて画像が形成されるものであり、前記低濃度有色イ
    ンクと前記黒系インクを重ねて吐出することにより前記
    黒系画像を形成することを特徴とする請求項2に記載の
    インクプリント方法。
  4. 【請求項4】 黒系インクとは異なり、黒系インクより
    明度の高い一つまたは複数の有色インクと、該有色イン
    クの濃度よりも低濃度で、該有色インクの極性とは異な
    る低濃度有色インクと、を用い、 前記有色インクに対して前記有色インクよりも低濃度有
    色インクを少なくとも一部で反応させて有色インク画像
    を形成することを特徴とするインクプリント方法。
  5. 【請求項5】 前記有色インクと前記低濃度有色インク
    とは、同系色のインクであることを特徴とする請求項4
    に記載のインクプリント方法。
  6. 【請求項6】 前記低濃度の有色インクは、淡ブルー系
    インクであることを特徴とする請求項3ないし5のいず
    れかに記載のインクプリント方法。
  7. 【請求項7】 前記淡ブルー系インクは淡シアンインク
    であることを特徴とする請求項6に記載のインクプリン
    ト方法。
  8. 【請求項8】 前記黒系インクはアニオン性を有し、前
    記淡シアンインクはカチオン性を有することを特徴とす
    る請求項7に記載のインクプリント方法。
  9. 【請求項9】 前記低濃度有色インクは前記黒系インク
    より後から吐出されることにより、当該黒系インクに重
    ねられることを特徴とする請求項3ないし8のいずれか
    に記載のインクプリント方法。
  10. 【請求項10】 前記黒系インクはアニオン性を有し、
    前記低濃度有色インクはカチオン性を有することを特徴
    とする請求項9に記載のインクプリント方法。
  11. 【請求項11】 前記黒系インクは色材として顔料と染
    料を混合したものを用いたことを特徴とする請求項1な
    いし10のいずれかに記載のインクプリント方法。
  12. 【請求項12】 黒系インクと、該黒系インクより明度
    が高い有色インクの濃度よりも低濃度でかつ該有色イン
    クと同系色で前記黒系インクと極性の異なる低濃度有色
    インクとを吐出するそれぞれのインク吐出部を用いてプ
    リントを行うインクジェットプリント装置において、 前記黒系インクと前記低濃度有色インクとを少なくとも
    一部で反応させて黒系画像を形成することを特徴とする
    インクジェットプリント装置。
  13. 【請求項13】 黒系インクと、該黒系インクより明度
    の高い一つまたは複数の有色インクと、該有色インクの
    濃度よりも低濃度でかつ該有色インクと同系色で前記黒
    系インクと極性の異なる低濃度有色インクとを吐出する
    それぞれのインク吐出部を用いてプリントを行うインク
    ジェットプリント装置において、 前記黒系インクと前記低濃度有色インクとを少なくとも
    一部で反応させて黒系の画像を形成することを特徴とす
    るインクジェットプリント装置。
  14. 【請求項14】 前記黒系インク、前記有色インクおよ
    び前記低濃度有色インクはそれぞれインク吐出部から吐
    出されて画像が形成されるものであり、前記低濃度有色
    インクと前記黒系インクを重ねて吐出することにより前
    記黒系画像を形成することを特徴とする請求項7に記載
    のインクジェットプリント装置。
  15. 【請求項15】 黒系インクとは異なり、黒系インクよ
    り明度の高い一つまたは複数の有色インクと、該有色イ
    ンクの濃度よりも低濃度で、該有色インクの極性とは異
    なる低濃度有色インクとを吐出するインク吐出部を用い
    てプリントを行うインクジェットプリント装置におい
    て、 前記有色インクに対して前記有色インクよりも低濃度有
    色インクを少なくとも一部で反応させて有色画像を形成
    することを特徴とするインクジェットプリント装置。
  16. 【請求項16】 前記有色インクと前記低濃度有色イン
    クとは、同系色のインクであることを特徴とする請求項
    15に記載のインクジェットプリント装置。
  17. 【請求項17】 前記黒系インク、前記有色インクおよ
    び前記低濃度有色インクはそれぞれ異なるインク吐出部
    から吐出されることを特徴とする請求項13ないし16
    のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  18. 【請求項18】 前記黒系インクと前記低濃度有色イン
    クを吐出するそれぞれのインク吐出部は、インク吐出部
    の走査方向に沿って配列されたことを特徴とする請求項
    13ないし16のいずれかに記載のインクジェットプリ
    ント装置。
  19. 【請求項19】 前記黒系インク、前記有色インクおよ
    び前記低濃度有色インクを吐出するそれぞれのインク吐
    出部は、プリント媒体におけるプリント領域の幅に対応
    してインク吐出口を配列したものであることを特徴とす
    る請求項13ないし16のいずれかに記載のインクジェ
    ットプリント装置。
  20. 【請求項20】 前記有色インクはシアン,マゼンタお
    よびイエローのインクおよび前記マゼンタインクより低
    濃度のマゼンタインクであり、前記低濃度有色インクは
    前記シアンインクより低濃度のシアンインクであり、黒
    系インク、シアンインクおよびマゼンタインクそれぞれ
    の吐出口列は走査方向と異なる方向に配列し、前記低濃
    度シアンインク、前記低濃度マゼンタインクおよび前記
    イエローインクそれぞれの吐出口列は前記異なる方向に
    配列するとともに、該吐出口列の配列は前記黒系イン
    ク、シアンインクおよびマゼンタインクの吐出口列の配
    列と前記走査方向に並んで配されたことを特徴とする請
    求項13ないし16のいずれかに記載のインクジェット
    プリント装置。
  21. 【請求項21】 前記有色インクはシアン,マゼンタお
    よびイエローのインクおよび前記マゼンタインクより低
    濃度のマゼンタインクであり、黒系インク、低濃度シア
    ンインク、低濃度マゼンタインク、イエローインク、マ
    ゼンタインクおよびシアンインクそれぞれの吐出口列は
    走査方向に沿って配列されたことを特徴とする請求項1
    3ないし16のいずれかに記載のインクジェットプリン
    ト装置。
  22. 【請求項22】 前記プリントヘッドは、熱エネルギー
    を利用してインクに気泡を生じさせ該気泡の圧力によっ
    てインクを吐出することを特徴とする請求項13ないし
    21のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  23. 【請求項23】 前記低濃度の有色インクは、淡ブルー
    系インクであることを特徴とする請求項13ないし19
    のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  24. 【請求項24】 前記淡ブルー系インクは淡シアンイン
    クであることを特徴とする請求項23に記載のインクジ
    ェットプリント装置。
  25. 【請求項25】 前記黒系インクはアニオン性を有し、
    前記淡シアンインクはカチオン性を有することを特徴と
    する請求項24に記載のインクジェットプリント装置。
  26. 【請求項26】 前記低濃度有色インクは前記黒系イン
    クより後から吐出されることにより、当該黒系インクに
    重ねられることを特徴とする請求項14ないし19のい
    ずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  27. 【請求項27】 前記黒系インクはアニオン性を有し、
    前記低濃度有色インクはカチオン性を有することを特徴
    とする請求項26に記載のインクジェットプリント装
    置。
  28. 【請求項28】 前記黒系インクは色材として顔料と染
    料を混合したものを用いたことを特徴とする請求項12
    ないし27のいずれかに記載のインクジェットプリント
    装置。
  29. 【請求項29】 黒系インクおよび該黒系インクよりも
    明度の高い一つまたは複数の有色インクとともにインク
    ジェットプリント装置で用いられる、前記有色インクの
    濃度よりも低濃度でかつ前記有色インクと同系色の低濃
    度有色インクであって、 前記低濃度有色インクは、少なくとも前記黒系インクに
    対して反対の極性を有することにより当該黒系インクを
    不溶化する機能を有していることを特徴とする低濃度有
    色インク。
  30. 【請求項30】 前記低濃度有色インクと前記黒系イン
    クは互いに反対の極性を有していることを特徴とする請
    求項29に記載の低濃度有色インク。
  31. 【請求項31】 前記低濃度有色インクはカチオン性を
    有し、前記黒系インクはアニオン性を有することを特徴
    とする請求項30に記載の低濃度有色インク。
  32. 【請求項32】 前記低濃度有色インクはカチオン性染
    料を含むことを特徴とする請求項31に記載の低濃度有
    色インク。
  33. 【請求項33】 前記低濃度有色インクは、色材濃度で
    比較したときに前記有色インクより低濃度であることを
    特徴とする請求項32に記載の低濃度有色インク。
  34. 【請求項34】 前記低濃度有色インクは、プリント媒
    体に所定画像をプリントしたときに測定される光学濃度
    で比較したときに前記有色インクより低濃度であること
    を特徴とする請求項32に記載の低濃度有色インク。
  35. 【請求項35】 前記所定画像は、前記低濃度インクに
    よる間引きパターン画像であることを特徴とする請求項
    34に記載の低濃度有色インク。
  36. 【請求項36】 前記黒系インクは色材として顔料と染
    料を混合したものを用いたことを特徴とする請求項29
    に記載の低濃度有色インク。
  37. 【請求項37】 該黒系インクよりも明度の高い有色イ
    ンクの濃度よりも低濃度でかつ該有色インクと同系色で
    あり、前記黒系インクと反対の極性を有することにより
    当該黒系インクを不溶化する機能を有した低濃度インク
    とを有したことを特徴とするインクセット。
  38. 【請求項38】 前記低濃度インクは、当該色材濃度が
    1重量%以下であることを特徴とする請求項37に記載
    のインクセット。
  39. 【請求項39】 前記低濃度インクは、プリント媒体に
    所定画像をプリントしたときに測定される光学濃度が
    0.2〜0.6であることを特徴とする請求項37に記
    載のインクセット。
  40. 【請求項40】 前記所定画像は、前記低濃度インクに
    よる間引きパターン画像であることを特徴とする請求項
    39に記載のインクセット。
  41. 【請求項41】 シアンインクと、黒系インクと反対極
    性を有することにより当該黒系インクを不溶化する機能
    を有し、前記シアンインクより低濃度の低濃度シアンイ
    ンクとを有したことを特徴とするインクセット。
  42. 【請求項42】 前記低濃度シアンインクは、色材濃度
    で比較したときに前記シアンインクより低濃度であるこ
    とを特徴とする請求項41に記載のインクセット。
  43. 【請求項43】 前記低濃度シアンインクは、プリント
    媒体に所定画像をプリントしたときに測定される光学濃
    度で比較したときに前記シアンインクより低濃度である
    ことを特徴とする請求項41に記載のインクセット。
  44. 【請求項44】 前記所定画像は、前記低濃度インクに
    よる間引きパターン画像であることを特徴とする請求項
    43に記載のインクセット。
  45. 【請求項45】 黒系インクと、イエローインクと、マ
    ゼンタインクと、シアンインクと、少なくとも前記黒系
    インクを不溶化する機能を有し、前記シアンインクより
    も低濃度の低濃度シアンインクとを有したことを特徴と
    するインクセット。
  46. 【請求項46】 前記低濃度シアンインクは、色材濃度
    で比較したときに前記シアンインクより低濃度であるこ
    とを特徴とする請求項45に記載のインクセット。
  47. 【請求項47】 前記低濃度シアンインクは、プリント
    媒体に所定画像をプリントしたときに測定される光学濃
    度で比較したときに前記シアンインクより低濃度である
    ことを特徴とする請求項45に記載のインクセット。
  48. 【請求項48】 前記所定画像は、前記低濃度インクに
    よる間引きパターン画像であることを特徴とする請求項
    47に記載のインクセット。
  49. 【請求項49】 黒系インクおよび該黒系インクよりも
    明度の高い一つまたは複数の有色インクとともにインク
    ジェットプリント装置で用いられる、前記有色インクの
    濃度よりも低濃度でかつ前記有色インクと同系色の低濃
    度有色インクを製造するためのインク製造方法であっ
    て、 前記黒系インクと反対の極性を有する前記低濃度有色イ
    ンクの色材を用意し、 前記色材に溶媒を加えることにより、前記低濃度有色イ
    ンクを生成するステップを有したことを特徴とするイン
    ク製造方法。
  50. 【請求項50】 黒系インクと、該黒系インクよりも明
    度の高い有色インクの濃度よりも低濃度でかつ前記有色
    インクと同系色のインクであって、前記黒系インクを不
    溶化する機能を有した低濃度有色インクとを用いてプリ
    ントを行うときの擦過性向上方法であって、 前記黒系インクをプリント媒体に吐出し、 前記黒系インクの吐出の後、前記低濃度有色インクを重
    ねて吐出するステップを有したことを特徴とする擦過性
    向上方法。
  51. 【請求項51】 前記低濃度有色インクは低濃度シアン
    インクであることを特徴とする請求項50に記載の擦過
    性向上方法。
  52. 【請求項52】 インク吐出データ生成方法であって、 黒系インクの吐出データを用意し、 該黒系インクの吐出データに応じてプリント媒体上に形
    成される当該黒系インクのドットパターンに対して、所
    定の規則に従ったパターンでドットパターンが形成され
    るように、当該黒系インクよりも明度の高い有色インク
    の濃度よりも低濃度でかつ該有色インクと同系色のイン
    クであって、前記黒系インクを不溶化する機能を有した
    低濃度有色インクの吐出データを生成するステップを有
    したことを特徴とするインク吐出データ生成方法。
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