JPH08281929A - インクジェットプリント方法およびこれに用いられるインクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント方法およびこれに用いられるインクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェットプリント装置

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JPH08281929A
JPH08281929A JP7226456A JP22645695A JPH08281929A JP H08281929 A JPH08281929 A JP H08281929A JP 7226456 A JP7226456 A JP 7226456A JP 22645695 A JP22645695 A JP 22645695A JP H08281929 A JPH08281929 A JP H08281929A
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速・高画質のインクジェットプリント方法
を提供する。 【解決手段】 プリント媒体上にインクジェットヘッド
から付与された有色インクと、インクジェットプリント
におけるプリント性を向上させるためプリント媒体に付
与するプリント性向上液との双方を用いてプリントする
インクジェットプリント方法において、プリント性向上
液の液滴の着弾位置と、少なくとも1つの有色インクの
液滴の着弾位置とが異なるように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被プリント媒体上
に高品位の画像を得ることができるインクジェットプリ
ント方法およびそれに用いるインクジェットヘッド、イ
ンクジェットカートリッジおよびインクジェットプリン
ト装置に関し、詳しくは、被プリント媒体上にインクお
よびインク中の色材を不溶化または凝集させるプリント
性向上液を吐出させるインクジェットプリンティングに
適用させるものである。
【0002】本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用
紙等、さらには金属などの被プリント媒体を用いる機器
すべてに適用可能である。具体的な適用機器としては、
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用
生産機器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】従来、インクジェットプリント方法は、
低騒音、低ランニングコスト、装置が小型化しやすい、
カラー化が容易、等からプリンタや複写機等に利用され
ている。
【0004】しかしながら、インクジェットプリント方
法を応用したこれらのプリント装置により、所謂普通紙
と呼ばれる被プリント材上に画像を得る場合、画像の耐
水性が不十分であったり、また、カラー画像を得る場合
には、フェザリングの生じない高濃度の画像と色間のに
じみの生じない画像とを両立させることができず、良好
な画像堅牢性でかつ良好な品位のカラー画像が得られて
いなかった。
【0005】画像の耐水性を向上させる方法としては、
インクの中に含まれる色材に耐水性を持たせたインクも
近年では実用化されてきている。しかしながら、その耐
水性はまだまだ不十分であるとともに、原理的に乾燥
後、水に溶解しにくいインクであるために、プリントヘ
ッドのノズル詰まりが生じやすいことが想定され、これ
を防止するために従来型の単純なヘッド構造やインクジ
ェットプリント装置構成のみでは十分でなく、プリント
性向上液に対応する装置構成が複雑になってしまうこと
が想定される。
【0006】また、従来より被プリント物の堅牢性を向
上させる技術が多数開示されている。特開昭53−24
486号公報には染色物の湿潤堅牢度を増進させるため
に、染色物を後処理することで染料をレーキ化し固着さ
せる技術が開示されていれる。
【0007】また、特開昭54−43733号公報には
インクジェットプリント方式を用いて、相互の接触する
と常温または加熱時に被膜形成能が増大する2以上の成
分を用いてプリントする方法が開示されており、被プリ
ント媒体上で各成分が接触することで強固に密着した被
膜を形成した印刷物を得ている。
【0008】特開昭55−150396号公報にも、水
性染料インクをインクジェットプリント後に、染料とレ
ーキを形成する耐水化剤を付与する方法が開示されてい
る。
【0009】さらに、特開昭58−128862号公報
にはプリントすべき画像位置をあらかじめ識別し、プリ
ントインクと処理インクとを重ねてプリントするインク
ジェットプリント方法が開示されており、プリントイン
クに先立って処理インクで描いたり、先に描かれたプリ
ントインク上に処理インクを重ねたり、先に描かれた処
理インク上にプリントインクを重ね、さらに処理インク
を重ねて描いたりする方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
そのままのヘッド構成を想定して、プリント性向上液用
のヘッドを単に追加しただけのヘッド構成と従来のプリ
ント方法を組み合わせた先行供給すなわち、インクに先
立ってプリント性向上液を打ち込む方法、または/か
つ、追従供給すなわち、先に打ち込んだインクの上にプ
リント性向上液を重ねる方法用では、プリント性向上液
の使用量を低減し、プリント性向上液の効果やプリント
速度の向上は望めない。特に、先行供給、または/か
つ、追従供給処理の効果たとえば浸透制御、ブリード低
減、ムラ/スジの低減などと、ヘッド構成、プリント方
法、およびプリント性向上液と有色インクとの接触する
までの時間と、夫々のインクのプリント媒体上での浸透
状態、インクのプリント直後の状態とを予測し、その効
果を十分に発揮することは困難であるばかりか、ある程
度の効果を保つためにはプリント速度の低下(駆動周波
数の低速制御、プリントの一時停止などを含む)を余儀
なくされて、プリントのスループット低下、およびラン
ニングコストの増大を招くことがあることを本発明者は
見い出した。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、先行供給、または/かつ、追従供給処理
をインクジェットプリントで最適に利用するための画像
設計で画像を形成するインクジェットプリント方法を提
供することを第1の目的とする。
【0012】また、本発明は、先行供給、または/か
つ、追従供給処理をインクジェットプリントで最適に利
用するためのインクの組み合わせ(CMY/Bk/プリ
ント性向上液)とそのインク組成を制御するインクジェ
ットプリント方法を提供することを第2の目的とする。
【0013】また、本発明は、先行供給、または/か
つ、追従供給処理を低コスト(ランニングコスト/低本
体コスト)で、高速/高画質を両立可能なインクジェッ
トプリント装置を提供することを第3の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、インクと、インクのプリント性を向上させる物質
を含むプリント性向上液をプリント媒体に吐出してプリ
ントを行うインクジェットプリント方法であって、プリ
ント媒体上において、プリント性向上液と、インクの少
なくとも一部が接する範囲内で、プリント性向上液とイ
ンクのプリント媒体上の付与位置が異なるように吐出す
ることを特徴とするインクジェットプリント方法であ
る。
【0015】また、本発明により、インクを吐出するた
めのインク吐出部と、インクのプリント性を向上させる
ための物質を含むプリント性向上液を吐出するための液
体吐出部とを有するインクジェットヘッドであって、前
記インク吐出部と液体吐出部は、吐出したインクのドッ
トとプリント性向上液のドットがプリント媒体上におい
て混合し得るとともに前記混合する両ドットの中心が一
致しない位置に吐出されるように配置されていることを
特徴とするインクジェットヘッドが提供される。
【0016】また、本発明により、上記インクジェット
ヘッドを用いてプリンと媒体に記録を行うことを特徴と
するインクジェットプリント装置が提供される。
【0017】また、本発明により、プリント媒体上にイ
ンクを吐出するためのインク吐出部と、インクのプリン
ト性を向上させるプリント性向上液を吐出する液体吐出
部とを用いてプリントを行うインクジェットプリント装
置であって、プリント性向上液のドットと、インクのド
ットがプリント媒体上において混合し得るとともに前記
混合する両ドットの中心が一致しない位置に吐出される
ようにインクとプリント性向上液の吐出を制御する制御
手段を具備することを特徴とするインクジェットプリン
ト装置が提供される。
【0018】また、本発明により、プリント媒体上に付
与されたインクと、インクのプリント性を向上させる物
質とにより画像が形成されたプリント物であって、プリ
ント性を向上させる物質のドットの中心と、インクのド
ットの中心とが異なるように配置されている画像が形成
されていることを特徴とするプリント物が提供される。
【0019】また、本発明により、インクを吐出するた
めの複数のインク吐出部と、インクのプリント性を向上
させるための物質を含むプリント性向上液を吐出するた
めの液体吐出部とを有するインクジェットヘッドであっ
て、主走査方向に隣接するインク吐出部間の距離と、主
走査方向に隣接するインク吐出部及び液体吐出部間の距
離が異なることを特徴とするインクジェットヘッドが提
供される。
【0020】また、本発明により、インクを吐出するた
めのインク吐出部と、インクのプリント性を向上させる
ための物質を含むプリント性向上液を吐出するための液
体吐出部とを有するインクジェットヘッドであって、イ
ンク吐出部と液体吐出部は、主走査方向に同一の直線上
にないことを特徴とするインクジェットヘッドが提供さ
れる。
【0021】また、本発明により、上記インクジェット
ヘッドと、当該インクジェットヘッドに対して着脱自在
に結合するインクタンクとを具えたことを特徴とするイ
ンクジェットカートリッジが提供される。
【0022】また、本発明により、プリント媒体上にイ
ンクジェットヘッドの吐出ヘッド部から付与された有色
インクと、インクジェットプリントにおけるプリント性
を向上させるためプリント媒体に付与するプリント性向
上液を少なくとも含む液体との双方を用いてプリントす
るインクジェットプリント方法において、プリント性向
上液の液滴と、少なくとも1つの有色インクの液滴との
一部が接する範囲内で、両者の着弾格子点が異なるよう
に配置することを特徴とするインクジェットプリント方
法が提供される。
【0023】また、本発明により、インクを吐出するた
めのインク吐出ヘッド部と、インクジェットプリントに
おけるプリント性を向上させるためにプリント媒体に付
与するプリント性向上液を少なくとも含む液体を吐出す
るための液体吐出部ヘッド部とを有するインクジェット
ヘッドにおいて、前記液吐出ヘッドの少なくとも1つ
が、少なくとも1つの有色インクを吐出する有色吐出ヘ
ッド部とが相対的にずれて配置されているヘッド構成を
有することを特徴とするインクジェットヘッドが提供さ
れる。
【0024】また、本発明により、プリント媒体上にイ
ンクを吐出するためのインク吐出ヘッド部と、インクジ
ェットプリントにおけるプリント性を向上させるためプ
リント媒体に付与するプリント性向上液を少なくとも含
む液体を吐出するための液吐出ヘッド部とを有するイン
クジェットヘッドを具備するインクジェットプリント装
置において、プリント性向上液の液滴の着弾格子点と、
少なくとも1つの有色インクの液滴の着弾格子点とが異
なるように配置するプリント制御手段を具備することを
特徴とするインクジェットプリント装置が提供される。
【0025】また、本発明により、プリント媒体上にイ
ンクジェットヘッドから付与されたインクと、インクジ
ェットプリントにおけるプリント性を向上させるために
プリント媒体に付与されたプリント性向上液とにより画
像が形成されたプリント物であって、プリント性向上液
の液滴の着弾格子点と、少なくとも1つの有色インクの
液滴の着弾格子点とが異なるように配置されて画像が形
成されていることを特徴とするプリント物が提供され
る。
【0026】本発明でプリント性の向上とは、濃度、彩
度、エッジ部分のシヤープネス度合、ドット径等の画質
を向上させること、インクの定着性を向上させること、
耐水性、耐光性等の耐候性すなわち画像保存性を向上さ
せること、を含む。なお、プリント性向上液は、必ずイ
ンクとは別に吐出する必要はなく、複数色のインクの内
プリント性向上液とは相互に影響し合わないインクと混
合した状態で吐出してもよい。
【0027】本発明で、吐出部とは、インクあるいはプ
リント性向上液などの吐出ノズル(吐出口)あるいはそ
の列をいう。また、ヘッドチップとは、この吐出ヘッド
部を一枚の基板上に吐出ノズル群を形成したチップをい
い、このヘッドチップを複数個組み合わせることにより
ヘッドユニットを構成する。
【0028】また、吐出部は、上述したように必ずしも
一つのヘッドチップに形成されている場合の他、異なる
チップにわたって形成されている場合も含むものであ
る。
【0029】また、本発明のインクジェットヘッドと
は、いわゆるインクジェットプリント装置内の吐出部の
集合部をいい、装置と一体的であっても、別体であって
もよい。なお、別体の場合には上記ヘッドユニットが包
含され、この場合のヘッドチップの数は特に限定されな
い。
【0030】
【発明の実施の形態】以上の構成により本発明は、先行
供給/追従供給処理を行う場合の効果を最大限に引き出
す最適なプリント方法を提供できる。特に、プリント性
向上液と有色インクとをプリント媒体上で有効に接触さ
せるためのずらし方法は、必要最低限のプリント性向上
液を用いて最大限の先行供給または/かつ追従供給処理
の効果すなわち、浸透制御、にじみ防止、定着性改善、
フェザリング解消、ブリード低減、ムラ/スジの低減な
どを十分に発揮するばかりか、精度を高めたヘッド構成
と簡単な低コスト装置構成で、高速・高画質のプリント
を可能とする。また、画質向上を可能とする画質向上液
を用いながら低ランニングコストを維持できるプリント
方法を提供することができる。
【0031】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0032】(第1の実施例) ・モノクロヘッドユニット(Bk+S+Bk) ・プリント性向上液ヘッドは吐出口を半画素ずらして設
【0033】〈ヘッド構成〉本発明の実施の形態に係る
インクジェットヘッドの構成について説明する。
【0034】図1に本実施の形態で用いたモノクロヘッ
ドユニット2000の構成を示す。ヘッドユニットの構
成は、Bk1(ブラックインク用)チップ2001とS
(プリント性向上液用)チップ2002とBk2チップ
2003とからなり、各チップがフレーム2004に対
して、ピッチ1/2インチで、駆動のタイミングに応じ
て補正できるように傾けて(tanθ=1/160)配
置されている。
【0035】また、Bk1チップおよびBk2チップ2
001および2003と、Sチップ2002とは、ユニ
ット上で前記モノクロヘッドユニットが搭載されるキャ
リッジの移動方向である主走査方向(x)方向に、36
0dpi1/2画素(約35μm)だけずらして設置し
ている。すなわち主走査方向に隣接するインク吐出部間
の距離と、主走査方向に隣接するインク吐出部およびプ
リント性向上液吐出部間の距離が異なるようにしてい
る。このずらし効果については後で詳細に述べるが、プ
リント性向上液の着弾位置(着弾格子点又は付与位置と
もいう。)を画像設計上で(x,0)方向に360dp
iの半画素だけずらして前後のドットとの接触確率を増
やすことによって、Bkインクとの接触面積が増大させ
て高速に反応させるためと、必要最低限のプリント性向
上液を打ち込むことによって反応を発生させて、プリン
ト性向上液の使用総量を低減しようとするものである。
【0036】なお、チップは、Bk1/S/Bk2共に
同一のものを使用しており、その吐出特性を以下に示
す。
【0037】〈Bk1/S/Bk2〉 (吐出特性) ノズル数:160ノズル(分割ブロック数:16ブロッ
ク順次駆動) 解像度:360dpi 駆動周波数:8.0(kHz) 吐出量:Vd=80±4(pl/dot) 吐出速度:15±0.5(m/s) (駆動条件) 駆動電圧:Vop=24.0(V) 駆動パルス幅:Pw=5.5(μs) 1ブロック当たりの開放時間:Tb=7.5(μs)
【0038】図2にインクジェットカートリッジ(ヘッ
ドユニットおよびインクタンク)の斜視図を示す。ヘッ
ドユニット2000とタンク2010とは、着脱自在な
構成になっており、不図示のインク残量検知機構によっ
て、インクがなくなると本体を介してユーザーに交換を
促すようになっている。
【0039】ヘッドユニット2000は、フレーム20
04にBk1チップ2001、Sチップ2002および
Bk2チップ2003を収容することにより構成されて
いる。各ヘッドチップ2001、2002および200
3はそれぞれ、図3に示すように、A1のベースプレー
ト2020に、図示しないヒータボート(HB)を張り
付けた状態でその上にポリサルフォン(PSF)で成型
された溝付き天板2022を載置し、不図示の封止剤で
封止して、図示しない押さえばね2023で溝付き天板
2022をベースプレート2020に固定することによ
り構成されたものである。また、これらのチップはメッ
シュフィルタ2025付きのチップタンク2024を備
え、さらに、信号線を本体のフレキシブルケーブルと接
続するためのプリント配線基板(PCB)2026を具
備し、PCB2026には信号線用端子2027が形成
されている。なお、各チップタンク2024のメッシュ
フィルタ2025は、図2に示すようにフレームから突
出しており、各メッシュフィルタは2025−1,20
25−2および2025−3で示される。
【0040】かかるヘッドユニット2000に接続され
るタンク2010は、図2に示すように複数の部屋に分
割されており、1つはスポンジが収納された部屋201
1(スポンジが収納されないで空気で満たされており、
大気に連通するバッファ部屋を有する)、もう1つは液
状のインクがそのまま(以下、生インクという)収納さ
れた部屋2012である。また、1つのタンク2010
には、2種類のインク(黒インク2014とプリント性
向上液2015)が一体に収納できる。黒インク201
4は両端に、タンクの中心を軸として左右対称になるよ
うに収納されており、中央部にはプリント性向上液20
15が収納されている。そして、タンク2010には、
スポンジが収納された部屋2011に連通する3つのイ
ンク供給口2016−1,2016−2および2016
−3が存在し、各供給口2016−1,2,3にそれぞ
れメッシュフィルタ2025−1,2,3が挿入される
ようになっている。したがって、それぞれのインクの供
給は、ヘッド2000のフィルタ2025−1,2,3
を供給口2016−1,2,3から挿入して、その先端
をタンク2010のスポンジ部分に密着させ、不図示の
本体回復手段によって、順次または一括吸引回復するこ
とで行うことができる。
【0041】〈プリントモード〉本実施の形態のヘッド
構成でのプリントモードについて説明する。
【0042】プリントモードとしては、基本的に、 1.Fast Mode:1パス双方向 360×36
0dpi(プリント性向上液あり/なし) 2.Normal Mode:2パス双方向 360×
360dpi(プリント性向上液あり/なし) 3.High Quality Mode(高画質モー
ド):4パス片方向720×360dpi(プリント性
向上液あり/なし) の3種類のプリントモードを有しており、ユーザーの必
要な画質とプリント速度によって各モードが選択可能な
構成となっている。プリントモードの選択は、不図示の
ホストコンピュータに組み込んだプリンタドライバでも
選択可能であるが、不図示のプリンタの選択スイッチ
(SW)によっても切替え可能である。
【0043】〈Fast Mode:プリント性向上液
無し〉プリント性向上液を用いない場合は、2つのBk
チップ2001および2003の両方を用いて、1パス
双方向でプリントする。プリントの方法は、Bk1・2
の160ノズル全てを用いて、キャリッジの駆動周波数
を16(kHz)/360dpi/約1129(mm/
s)の高速で駆動して、ヘッドの駆動周波数8(kH
z)の2倍で駆動しながら、互いのヘッドが被プリント
媒体上で画像が補完されるように1ドットタイミングを
ずらしながら吐出させることで、360dpiの画像
を、超高速でプリント可能としている。なお、本実施の
形態では、2ヘッドを用いた超高速プリントを行ってい
るが、本体の電源や、モータの負荷などに応じて、通常
の1ヘッドを用いてプリントするモードを設けてもよ
い。
【0044】〈Fast Mode:プリント性向上液
あり〉本実施の形態でのプリント性向上液を用いた場合
のプリント方法の一例について、以下に述べる。
【0045】本実施の形態のヘッド構成で1パス双方向
プリントを行う場合には、2つあるBkチップ2001
および2003をプリントヘッドユニットのスキャン方
向により、どちらか一方のヘッドのみを選択して用いる
ことにより、プリント性向上液を必ず先または後のどち
らか一方にプリントすることができる。プリントの方法
は、Bk1・2/S共に160ノズル全てを用いて、キ
ャリッジの駆動周波数を8(kHz)/360dpi/
約564(mm/s)で駆動して、ヘッドの駆動周波数
8(kHz)と同じ駆動周波数で駆動しながら、被プリ
ント媒体上でプリント性向上液とBk(ブラック)イン
クとの画像を形成する。このとき、本実施の形態では、
常にプリント性向上液が先にプリント媒体上にプリント
されてからBkインクがプリントされるように1パス双
方向プリント時に往と復でBkヘッドを交互に入れ替え
て使用する。このときは、プリント性向上液ドットとB
kドットが主走査方向に半画素ずれて重なるように吐出
・着弾させる、すなわちプリント性向上液ドットの中心
とインクドットの中心が一致しない位置に吐出すること
で、360dpiの画像を、プリント性向上液あり時に
も、高速プリントを可能としている。
【0046】これにより従来のBkヘッド1つと、プリ
ント性向上液ヘッド1つの2ヘッド構成での、1パス双
方向プリントで発生するプリント性向上液とインクの打
ち込み順序の違い(S→Bk/Bk→S)による濃度差
に起因する濃度ムラ(バンドムラ)の発生を防ぎながら
プリント性向上液の効果を最大限に引き出すことができ
る。
【0047】〈Normal Mode:プリント性向
上液無し〉プリント性向上液を用いない場合は、2つの
Bkチップ2001および2003を両方用いて、2パ
ス双方向ファイン(マスクパターンは千鳥/逆千鳥)で
プリントする。プリントの方法は、Bk1・2の160
ノズル全てを用いて、まず、最初の往スキャン時に、キ
ャリッジの駆動周波数を16(kHz)/360dpi
/約1129(mm/s)の高速で駆動して、ヘッドの
駆動周波数8(Hkz)の2倍で駆動しながら、互いの
ヘッドが被プリント媒体上で画像が補間されるように千
鳥/逆千鳥にそれぞれのヘッドをマスクして吐出させる
ようにする。
【0048】これにより、360dpiの画像を、プリ
ント性向上液無し時には高速2ドットファインプリント
を可能としている。なお、本実施の形態では、2ヘッド
を用いた高速ファインプリントを行っているが、本体の
電源や、モータの負荷などに応じて、通常の1ヘッドを
用いてプリントするファインモードを設けてもよい。ま
た、本実施の形態では、ファインプリント時のマスクパ
ターンに、1ドットでの千鳥/逆千鳥パターンを用いた
が、複数ドットや、縦横の長さを変えた変形パターンな
どプリント媒体と画質とインクに最適な公知の方法を用
いることもできる。
【0049】〈Normal Mode:プリント性向
上液あり〉本実施の形態でのプリント性向上液を用い場
合のプリント方法の一例について、以下に述べる。
【0050】本実施の形態のヘッド構成で2パス双方向
プリントを行う場合には、2つあるBkチップ2001
および2003をプリントヘッドユニットのスキャン方
向により、どちらか一方のヘッドのみを選択して用いる
ことにより、プリント性向上液を必ず先または後のどち
らか一方にプリントすることができる。プリントの方法
は、1パス目の往方向プリント時はBk1・2の160
ノズルの下半分の80ノズルを用いて、キャリッジの駆
動周波数を8(kHz)/360dpi/約564(m
m/s)で駆動して、ヘッドの駆動周波数を8(kH
z)と同じ駆動周波数で駆動しながら、被プリント媒体
上でプリント性向上液(S)とBkインク(Bk2)の
画像を形成する。2パス目の復方向プリント時は、プリ
ント媒体を80ノズル分送った後にBk1・2の160
ノズル全てを用いて、キャリッジの駆動周波数を8(k
Hz)/約564(mm/s)で駆動して、ヘッドの駆
動周波数8(kHz)と同じ駆動周波数で駆動しなが
ら、被プリント媒体上でプリント性向上液(S)とBk
インク(Bk1)の画像を形成する。3パス目以降は、
同様に紙送りを80ノズルずつ行って、プリントを行っ
ていく。このとき、本実施の形態では、常にプリント性
向上液(S)が先にプリント媒体上にプリントされてか
らBkインクがプリントされるように2パス双方向プリ
ント時に往と復でBkヘッドを交互に入れ替えて使用す
る。このときは、プリント性向上液ドットとBkドット
が主走査方向に半画素ずれて重なるように吐出・着弾さ
せることで、360dpiの画像を、プリント性向上液
あり時にも高速にプリント可能としている。
【0051】これにより従来のBkヘッド1つと、プリ
ント性向上液ヘッド1つのと2ヘッド構成での、2パス
双方向ファインプリントで発生するプリント性向上液と
インクの打ち込み順序の違い(S→Bk/Bk→S)に
よる濃度差に起因する濃度ムラ(バンドムラ)の発生を
防ぐことができる。なお、本実施の形態では、ファイン
プリント時のマスクパターンに、1ドットでの千鳥/逆
千鳥パターンを用いたが、複数ドットや、縦横の長さを
変えた変形パターンなどプリント媒体と画質とインクに
最適な公知の方法を用いることもできる。
【0052】〈High Quality Mode:
プリント性向上液無し〉プリント性向上液を用いない場
合は、2つのBkチップを両方用いて、4パス片方向で
プリントする。プリントの方法は、1パス目はBk1・
2の160ノズルの下半分の80ノズルを用いて、プリ
ント時のキャリッジの駆動周波数を16(kHz)/7
20dpi/約564(mm/s)の高速で駆動して、
ヘッドの駆動周波数8(kHz)の2倍で駆動しなが
ら、互いのヘッドが被プリント媒体上で4パスプリント
時に画像が補間されるよう不図示のデータ展開部におい
てプリントデータに展開しながら吐出させることで、7
20dpiの画像を、プリント性向上液無し時には高速
プリントを可能としている。2パス目のプリント時は、
プリント媒体を80ノズル分送った後にBk1・2の1
60ノズル全てを用いて、同様に、画像を補間しながら
プリントしていく。3パス目以降は、同様に紙送りを8
0ノズルずつ行って、プリントを行って行く。この時
は、720dpiの画像に合わせた吐出量にするため
に、Bk1・2のヘッドの駆動パルス幅を狭めて、吐出
量を80plから40plに低減している。また、バッ
クスキャン時はキャリッジの駆動周波数を16(kH
z)/360dpi/約1128(mm/s)の超高速
で駆動して戻しており、この間に、紙送り40ノズルは
終了している。本実施の形態では、2ヘッドを用いた高
速プリントを行っているが、本体の電源や、モータの負
荷などに応じて、通常の1ヘッドを用いてプリントする
モードを設けてもよい。
【0053】〈High Quality Mode:
プリント性向上液あり〉本実施の形態でのプリント性向
上液を用いた場合のプリント方法の一例について、以下
に述べる。
【0054】本実施の形態のヘッド構成で4パス双方向
プリントを行う場合には、2つあるBkチップをプリン
トヘッドユニットのスキャン方向により、どちらか一方
のヘッドのみを選択して用いることにより、プリント性
向上液を必ず先又は後のどちらか一方にプリントするこ
とができる。プリントの方法は、1パス目の往方向プリ
ント時はBk1・2の160ノズルの下1/4の40ノ
ズルを用いて、キャリッジの駆動周波数を8(kHz)
/720dpi/約282(mm/s)で駆動して、ヘ
ッドの駆動周波数を8(kHz)と同じ駆動周波数で駆
動しながら、被プリント媒体上でプリント性向上液
(S)とBkインク(Bk2)の画像を形成する。2パ
ス目の復方向プリント時は、プリント媒体を40ノズル
分送った後にBk1・2の下半分の80ノズルを用い
て、キャリッジの駆動周波数を8(kHz)/約282
(mm/s)で駆動して、ヘッドの駆動周波数8(kH
z)と同じ駆動周波数で駆動しながら、被プリント媒体
上でプリント性向上液(S)とBkインク(Bk1)の
画像を形成する。3パス目以降は、同様に紙送りを40
ノズルずつ行って、プリントを行っていく。このとき、
本実施の形態では、常にプリント性向上液(S)が先に
プリント媒体上にプリントされてからBkインクがプリ
ントされるように2パス双方向プリント時に往と復でB
kヘッドを交互に入れ替えて使用する。このときは、プ
リント性向上液ドットとBkドットとが主走査方向に半
画素(720dpi)ずれて重なるように吐出・着弾さ
せることで、720dpiの画像を、プリント性向上液
ありのときにも高速プリントを可能としている。
【0055】これにより従来のBkヘッド1つと、プリ
ント性向上液ヘッド1つのと2ヘッド構成での、4パス
双方向ファインプリントで発生するプリント性向上液と
インクの打ち込み順序の違い(S→Bk/Bk→S)に
よる濃度差に起因する濃度ムラ(バンドムラ)の発生を
防ぐことができる。なお、本実施の形態では、ファイン
プリント時のマスクパターンに、1ドットでの千鳥/逆
千鳥パターンを用いたが、複数ドットや、縦横の長さを
変えた変形パターンなどプリント媒体と画質とインクに
最適な公知の方法を用いることもできる。
【0056】図4(A)および(B)に、プリント性向
上液とBkインクとを単純に重ねてプリントする場合
と、主走査方向に半画素ずらしてプリントする場合とを
比較して示した。この図からも明らかなように、プリン
ト性向上液とBkインクとをずらすことで((B))、
プリント性向上液がその周囲のBkインク吐接する接触
面積を広く確保できるため、多少のヘッドのヨレが発生
してもプリント性向上液とBkインクとが確実に接触
し、上述した通りの効果を得ることができる。これに対
し、プリント性向上液とBkインクt0の中心位置を同
じに着弾させる場合((A))には、多少のヘッドのよ
れが発生する。プリント向上液とBkインクとが接触し
ない部分が発生し、上述したような効果を得ることがで
きない。
【0057】本発明で言うヘッドのヨレとは、画質向上
液および有色インクそれぞれに発生するインクジェット
特有の問題である。ヨレとは、ヘッドのノズルからイン
クが吐出するときに吐出方向がなんらの影響で曲がるた
めに被記録媒体上の着弾位置(理想の格子点)からずれ
ることを意味する。
【0058】本発明において、画質向上液の着弾位置を
積極的にずらす効果について説明する。
【0059】通常の使用において、ランニングコストを
低減するためにも画質向上液の使用比率を低減しながら
その効果を最大限に発揮するために、画像データ(有色
インクの着弾位置)に対して同一位置において画質向上
液の間引き処理(最低限の耐水性とブリード停止など効
果が発揮できるように間引く)を行いながら記録する。
従って、画質向上液のよれが発生した場合には設計で予
定していた位置での画質向上液と有色インクとの接触
(通常は1ドットに1ドットが対応する)が発生せずに
予定外の画質劣化を発生させる。これに対して、画質向
上液のずらし効果は、1ドットの画質向上液が2〜4ド
ットの有色インクと常に接触しており、その効果も、常
に2〜4倍有している。
【0060】なお、図4(C)および(D)には後述す
る第2及び第3の実施の形態および3におけるプリント
の例を示してある。
【0061】図5には、プリント向上液を用いて、複数
のラインを形成するときに、プリント性向上液を先ある
いは後に打ち込む場合を示した。302はプリント媒体
を示し、3031は、キャリッジのスキャン方向がプリ
ント媒体上を左から右(往方向)の際にプリントを行う
往方向領域、3032はキャリッジのスキャン方向が逆
にプリント媒体上を右から左(復方向)の際にプリント
を行う復方向領域を示している。
【0062】本実施の形態では1パス両方向プリントの
場合で往方向領域3031と復方向領域3032とは3
60dpi、160画素の幅を持っている。プリント領
域3031ではプリント性向上液用チップ2002とB
kチップ2001を用いてプリントを行う。同様にプリ
ント領域3032でプリント性向上液用チップ2002
とBkチップ2003を用いてプリントを行うことによ
り、往方向、復方向の両方で必ずBkインクよりもプリ
ント性向上液を先に打ち込むことができ、濃度ムラは発
生しない。本図では、両方向プリントの場合として、1
パスの高速プリントモードについて示しているが、マル
チパスプリントの場合には往方向時にプリントを行う画
素と復方向時にプリントを行う画素とで使用するチップ
を使い分けることで、常にプリント性向上液とインクの
打ち込み順序を同じにすることができ、プリントヘッド
の使用頻度を下げて、温度上昇を防止しながらプリント
が可能となり、前述した原理によって均一な画像が形成
できる。
【0063】この時は、プリントヘッドの使用ノズルを
固定しないためにページ毎やスキャン毎にBk1/2の
各チップの使用ノズル(マスクパターン)を変えること
が望ましい。これによって、ヘッドの長寿命化とノズル
の使用頻度に起因するの濃度ムラ(吐出量変動)の低減
が可能となる。
【0064】上記したように、本実施の形態を用いれ
ば、Bkを高速でプリントすることと、プリント性向上
液を用いた場合は、耐水性付与と文字品位の向上(先鋭
度/ライン濃度/フェザリングなどが改善)、また、モ
ノクロ画像を高速でプリントする場合の濃度ムラ改善を
行うことができる。
【0065】〈装置説明〉上記で説明した、モノクロヘ
ッドユニットを搭載したインクジェットプリント装置に
ついて簡単に述べる。
【0066】図6は、一実施例に係るインクジェットプ
リント装置IJRAの概略斜視図である。図において、
駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギ
ア5011および5009を介して回転するリードスク
リュー5005のら旋構造5004に対して係合するキ
ャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方向
に往復移動される。このキャリッジHCには、インクジ
ェットヘッドユニット2001が搭載されている。50
02は紙押さえ板であり、キャリッジの移動方向にわた
って紙をプラテン5000に対して押圧する。5007
および5008はフォトカプラで、キャリッジのレバー
5006のこの領域での存在を確認して、モータ501
3の回転方向の切り替えなどを行うためのホームポジシ
ョン検知手段である。5016はプリントヘッドの前面
をキャップするためのキャップ部材5022を支持する
部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段
でキャップ内開口5023を介してプリントヘッドの吸
引回復を行う。キャップ部材5022および支持部材5
016はそれぞれ上述した3つのヘッドチップそれぞれ
対応して設けられており、キャップ内開口2023およ
び吸引手段5015も各ヘッドチップに対応して設けら
れている。そしてこの時吸引したプリント性向上液とB
インクは互いに混ざらないように搬送して不図示の排イ
ンク貯めに別々に溜められる。5017はクリーニング
ブレードで、有色インク用とプリント性向上液用が別々
に設置されている。また、5019はこのブレードを前
後方向に移動する部材であり、これらは本体支持板50
18に支持されている。ブレードはプリント性向上液と
有色インクが接触しないように構成すればよく、公知の
方法を用いればよい。これら一連のキャッピング、クリ
ーニング、吸引回復動作は、キャリッジがホームポジシ
ョン側領域に来たときにリードスクリュー5005と不
図示のクラッチによる切り替え動作によって、必要に応
じて対応位置にて所望の処理が行えるように構成されて
いる。
【0067】本実施の形態では、Bk1/S/Bk2の
ヘッド構成で説明を行ったが、S/Bk1/Bk2、あ
るいはBk1/Bk2/Sなどの他のヘッド構成でも、
上述したように、プリント性向上液用ヘッドとBkイン
ク用ヘッドとをずらした位置に配置しさえすれば、同様
の効果が得られることは言うまでもない。また、主走査
方向のみでなく、紙等の記録媒体の搬送方向である副走
査方向にずらした構成や、主および副同時にずらした構
成にしても同等以上の効果を得ることができる。
【0068】(第2の実施形態) カラーヘッドユニット(Bk+S+CMY)/(S+B
k+CMY) ・副走査方向に吐出口を半画素ずらしたヘッド構成 ・プリント性向上液の吐出タイミングをヘッド主走査方
向にずらすことで制御 ・Bk/カラードットに対してプリント性向上液のドッ
トがずらして吐出される
【0069】〈ヘッド構成〉図7には本実施例で用いた
カラーヘッドユニット2100の構成を示す。ユニット
の構成は、Bkチップ2101とS(プリント性向上液
用)チップ2102とCMY(C:シアン、M:マゼン
タ,Y:イエロー)カラー一体チップ2103とからな
り、各チップはフレーム2104にピッチ1/2インチ
で、駆動のタイミングだけ補正するように傾けて配置さ
れている。また、この時、S2102とCMY2103
とのピッチのみ1インチとした。これは第1の実施の形
態で用いたインクタンク2010を共用するためであ
る。
【0070】また、Bkチップ2101およびCMYカ
ラー一体チップ2103と、Sチップ2102とは、ユ
ニット上で副走査(y)方向に360dpiで1/2画
素(約35μm)だけずらして設置されている。すなわ
ちインク吐出部とプリント性向上液吐出部は、主走査方
向に同一直線上にない。このずらし効果については後で
詳細に述べるが、プリント向上液の着弾位置を画像設計
上で(0,y)方向に360dpiの半画素だけずらし
て見掛けのAF(エリアファクター)を増やすことによ
って、Bkインクとの接触面積を増加させて高速に反応
させるためと、必要最低限のプリント性向上液を打ち込
むことによって反応を発生させてプリント向上液の使用
総量を低減しようとするものである。
【0071】Bkチップ(吐出量Vd=80pl)は、
第1の実施の形態と同様のものを使用している。SとC
MYの吐出特性を以下に示す。
【0072】(吐出特性) 〈S〉 ノズル数:160ノズル(分割ブロック数:16ブロッ
ク) 解像度:360dpi 駆動周波数:8.0(kHz) 吐出量:Vd=40±4(pl/dot) 吐出速度:12±0.5(m/s) (駆動条件) 駆動電圧:Vop=24.0(V) 駆動パルス幅:Pw=4.5(μs) 1ブロック当たりの開放時間:Tb=7.5(μs) (吐出特性) 〈CMY〉 ノズル数:160ノズル相当、各色48ノズル(48×
3)/色間封止8ノズル(8×2)(分割ブロック数:
16ブロック) 解像度:360dpi 駆動周波数:8.0(kHz) 吐出量:Vd=40±4(pl/dot) 吐出速度:12±0.5(m/s) (駆動条件) 駆動電圧:Vop=24.0(V) 駆動パルス幅:Pw=4.5(μs) 1ブロック当たりの開放時間:Tb=7.5(μs)
【0073】図8にはカラーインクジェットカートリッ
ジ(ヘッドユニットおよびタンク)の斜視図を示す。ヘ
ッドユニット2100とタンク2110−1(第1の実
施の形態のタンクと同じもの)および2100−2−
C,M,Y(カラーインク用タンク)とは、着脱自在な
構成となっており、不図示のインク残量検知機構によっ
て、インクがなくなると色毎に本体を介してユーザーに
交換を促す。ヘッドチップ2101および2102は、
図3に示すように、第1の実施の形態で説明したものと
同様である。ヘッドチップ2103は、1つのチップで
3色(C,M,Y)のインクをプリント可能にしたもの
で、図9に示すように、A1のベースプレート2020
に図示しないヒータボード(HB)を張り付けその上に
1つのポリサルフォン(PSF)で3液室に分離された
溝付き天板2122(色と色の間は8ノズル相当の間仕
切り(壁)が設けられている)を載せ、封止剤で封止し
た後、図示しない押えばねで固定し、3色のインクを独
立に供給可能にしたチップタンク2124(各色のイン
ク供給が1/2インクピッチで行えるようにインク供給
口を配置し、色毎にメッシュフィルタ2125−C,
M,Yを有する)を取り付けて構成している。また、信
号線を本体のフレキシブルケーブルと接続するための信
号線用端子2127付きのPCB2126が設けられて
いる。
【0074】タンク2110−1(Bk+S用)は、第
1の実施の形態と同様なので説明を省略するが、チップ
2つに対して3個のインク供給口が存在するために、右
側のBk2用インク供給口が1つ余り、そこからインク
もれや蒸気が発生する。これを防ぐために、ヘッドユニ
ット2100には、この穴を塞ぐためのカバー2105
が配置されている。なお、本実施の形態では、ヘッドユ
ニット2100にカバー2105をつけてインク蒸発を
防止しているが、タンク側とフィルタ部に工夫してタン
ク装着時にフィルタ部と接触した部分のみ連穴してイン
クが供給されるようにしてもよい。
【0075】タンク2110−2C,2M,2Yはそれ
ぞれ同一のもので、複数の部屋に分割されており、1つ
はスポンジが収納された部屋2111(バッファー室を
有する)、もう1つは生インクが収納された部屋211
2である。1色に1つのタンク2110−2を用いてい
る。各インクの供給は、タンク2110−1およびタン
ク2110−2C,2M,2Yのスポンジ部分をそれぞ
れヘッド2100のフィルタ2124−Bk,Sおよび
2124−C,M,Yに密着させて、不図示の本体回復
手段によって、順次または一括吸引回復することで行う
ことができる。
【0076】〈プリントモード〉本実施の形態のヘッド
構成でのカラープリントモードについて説明する。な
お、Bkのプリント方法は従来と変わらないのでここで
は簡単に説明する。
【0077】プリントモードとしては、基本的に、 1.Fast Mode:1パス双方向 360×36
0dpi(プリント性向上液あり/なし) 2.Normal Mode:2パス双方向 360×
360dpi(プリント性向上液あり/なし) 3.High Quality Mode:4パス片/
双方向 720×360dpi(プリント性向上液あり
/なし) の3種類のプリントモードを有しており、ユーザーの必
要な画質とプリント速度によって選択可能な構成となっ
ている。プリントモードの選択は、不図示のホストコン
ピュータに組み込んだプリンタドライバーでも選択可能
だし、不図示のプリンタの選択SWによっても切り替え
可能である。
【0078】ここでは、簡単のため、上記ヘッド構成を
用いたときのカラーのプリント方法とカラーとBkとの
境界部に発生するブリードと白もやを防ぐための境界部
でのプリント性向上液のプリント方法を中心に述べるこ
とにする。
【0079】〈Bkプリントモード〉本実施の形態のヘ
ッドではプリント物がBkのみの画像の場合は、Bkチ
ップ2101、プリント性向上液チップ2102のぞれ
ぞれ160ノズルを用いて双方向プリントでプリントを
行うことでプリント性向上液を先行供給状態と追従供給
状態の交互にプリントする高速プリントプリントモード
(プリントモード−Bk1:但し、先行供給/追従供給
の夫々の浸透状態によるバンドムラが発生する)と、B
kチップ2101、プリント性向上液チップ2102の
ぞれぞれ160ノズルを80ノズルずつ紙を送りながら
スキャン毎にマスクを掛けながらファインプリントを行
って、Bkとプリント性向上液を夫々先行供給状態と追
従供給状態を面積的にほぼ半分になるようにマスク処理
を行いながら双方向プリントでプリントを行うことで先
行供給状態と追従供給状態の濃度差を人間の目に目立た
ないように分布させて平均的な濃度として認識させるこ
とで濃度ムラが発生しないようにして双方向プリントに
よる濃度ムラのない高速プリントを可能にしたプリント
を行うプリントモード(プリントモードBk2)と、B
kチップ2101、プリント性向上液チップ2102の
ぞれぞれ160ノズルを用いて片方向のプリントでプリ
ントを行うことで常にプリント性向上液を先行供給状態
または追従供給状態のどちらか一方に固定する(従来の
プリント方法)ことで低速ではあるが確実なプリントを
行うプリントモード(プリントモード−Bk3)とを備
えている。
【0080】このとき、プリント性向上液とBkインク
とは、常に、プリント媒体上で副走査方向に半画素ずれ
て着弾していることは言うまでもない。このずれ効果
は、プリント性向上液の量を低減するばかりか、接触面
積や位置の違いによって、上記したバンドムラに関して
も同様に低減させる効果がある。
【0081】〈カラープリントモード〉一方、プリント
物がカラー画像の場合ではBkチップ2101とプリン
ト性向上液チップ2102とはカラーチップ2103の
1色(C)のノズル数に合せて、160ノズルのうちの
一番先にプリントされる(シアン側の)48ノズルのみ
を用いてプリントを行う。以下に、本実施の形態のカラ
ー画像形成装置方法の一例を示す。
【0082】本ヘッド構成を用いて、まず簡単のために
1パス双方向カラープリントを行うときの説明を図10
を用いて行う。なお、プリント性向上液のプリント方法
については後述する。
【0083】第1スキャンの往方向プリント時は、Bk
の160ノズルあるものから48ノズルのみを使用し
て、カラー一体型ヘッドのCの48ノズルを用いて1行
目をプリントする。次に、プリント媒体を48ノズル分
だけ搬送し、第2スキャンの復方向プリント時は、Mの
40ノズルを用いて1行目をプリントする。この時に、
2行目のBkとCも48ノズルを用いてプリントを行っ
ている。次に、プリント媒体を48ノズル分だけ搬送
し、第3スキャンの往方向プリント時は、Yの32ノズ
ルを用いて1行目のプリントをする。この時に、2行目
のMの8ノズルのプリントと、3行目のBkとCの48
ノズルを用いてプリントを行っている。更に、プリント
媒体を48ノズル分だけ搬送し、第4スキャンの復方向
プリント時は、Yの16ノズルを用いて1行目のプリン
トをする。この時に、2行目のMの8ノズルとYの32
ノズルとのプリントと、3行目のMの40ノズルのプリ
ントと、4行目のBkとCの48ノズルを用いてプリン
トを行っている。以下同様に、画像形成を行い、最終行
では、上記の逆のプリントを行いながら、画像形成を終
了する。
【0084】以下のように、4スキャンで1行分のカラ
ープリントを完成させながらプリントを行っている。
【0085】次に、本ヘッド構成を用いて、1パス双方
向カラープリントを行うときの境界部のプリント性向上
液のプリント方法の一例を図11(A)を用いて説明す
る。なお、図11(B)〜(D)については後述する。
【0086】本実施の形態では、Bkインク(HSイン
ク:High Sold)は浸透性が低く、プリント濃
度が高く、先鋭度は良いが、若干定着性の悪いもので、
カラーインク(CMY共通/QSインク:Quick
Set)は浸透性が高く、色間でのにじみ(ブリード)
がなく、定着性はよいが、若干フェザリングの悪いもの
を用いている。従って、Bkインクとカラーインクの性
質の違いにより、Bkとカラーの境界部では、にじみや
白モヤ(部分的にインクの染料が薄くなって白く見えて
しまう現象)が発生してしまう。
【0087】本実施の形態のヘッド構成ではBkチップ
2101とカラーチップ2103との間にプリント性向
上液チップ2102が、副走査方向に半画素ずれた状態
である。本実施の形態では、副走査方向にプリント性向
上液を半画素ずらしただけであるが、主走査方向にはイ
ンクジェットヘッドの吐出のタイミングを吐出周期の半
周期(約1/2画素)だけ遅らせて吐出させることで、
主走査および副走査の両方向にずらせるようにしてい
る。
【0088】このため、往方向プリントの場合には、イ
ンク、プリント性向上液の打ち込み順序としてはCイン
ク→プリント性向上液→Bkインク→M→Yインクとな
り、Bkインクをプリントする時には、すでにプリント
性向上液がプリント媒体上に打ち込まれており、境界部
でカラーインクとは直接C/Kインクが接触しない。一
方、両者が接触するときにはCインクの色材がプリント
性向上液と反応(不溶化または凝集)し、Cインク上に
あるプリント性向上液とBkインクの色材が反応(不溶
化または凝集)し、Bkインクの色材の移動が起こらな
いのでブリードや白モヤが発生しない)。また復方向プ
リントの場合にはBkインク→プリント性向上液→C→
M→Yインクの順に打ち込まれ、往方向プリントの場合
とは逆にカラーインクのプリントの際には、すでにプリ
ント性向上液がプリント媒体上に打ち込まれ、境界部で
Bkインクの色材はプリント性向上液と反応(不溶化ま
たは凝集)するので問題ない。すなわち、CインクとB
Kインクとが接触するときにはBkインクの色材がプリ
ント性向上液と反応不溶化または凝集した後なのでC/
Bkインクの色材の移動が起こらないのでブリードや白
モヤが発生しない。従って、本実施の形態のプリントヘ
ッド構成を用いれば、プリント方向によらず、Bkイン
ク、カラーインクの色材が境界で直接接触せず、従来の
問題を防ぐことができる。本実施の形態の境界部でのプ
リント性向上液のプリントは、Bk側はドットオンドッ
ト(100%)でプリントし、カラー側は2画素幅でプ
リントしている。
【0089】この時の、境界部のプリント性向上液のプ
リント幅は、最低でも両有色インクに1画素ずつドット
オンドットでプリントする必要がある。好ましくは、2
画素以上がよい。2画素以上とすることにより、ブリー
ドや白モヤの発生をより一層低減することができる。ま
た、染料濃度の高いインク、浸透の遅いインク側程、プ
リント性向上液のインクの打ち込み量を増やすことがよ
い。プリント性向上液のプリント幅や、打ち込み量制限
すなわちドットオンドットから間引きによってプリント
性向上液の量を減らすこと、使用するインクの種類やプ
リント媒体の種類、プリント方法(パス数/双方向/片
方向)、環境等によって求める画像品位とプリント速度
(処理時間)等で任意に決めればよい。プリント性向上
液の使用を増やせば、ランニングコストの増加と、プリ
ント媒体のコックリングの発生によるプリント品位の低
下現象も発生するので、必要以上にプリント性向上液の
吐出量を増やす必要はないが、異なる色間の境界部にお
いてはグリードや白モヤの発生をより低減するために、
他の同一色の部分よりもプリント性向上液を付与するド
ット数を多くすることが好ましい。例えば異なる色間の
境界部では少なくとも全画素にプリント性向上液を付与
し、一方、前記境界以外の同一色の領域ではプリント性
向上液を間引いて付与するものとする。
【0090】また、前述のように異なる色間の境界部で
プリント性向上液は主走査及び副走査の両方向に約1/
2画素ずらして吐出することにより前後左右のドットと
接触確率が増え、接触面積が増えて反応が高速化される
とともにプリント性向上液の使用量を低減することがで
きる。
【0091】なお、プリント性向上液の吐出量を必要に
応じて可変することでプリント性向上液の効果を増大さ
せたり、プリント性向上液の今までにない効果が現れる
こともわかった。境界部に吐出量を変化させたり、着弾
位置をずらしたりした場合のプリント状態の一例を図1
1(B)〜(D)に示す。図11(B)は境界部のプリ
ント性向上液の吐出量を増加した場合、図11(C)は
境界部においてプリント性向上液の着弾位置をずらした
場合、図11(D)は境界部においてプリント性向上液
の解像度を向上させかつその着弾位置をずらした場合を
それぞれ示す。
【0092】Plain Paper Copiesと
呼ばれる一般的なコピーに使用されるプリント媒体
(紙)では、媒体へのインク打ち込み量は、1平方ミリ
当たりで、16(n1)、最大でも、20(n1)が限
界である。これを越えると、プリント媒体のコックリン
グの発生によるヘッド擦り/画像汚染/ヘッド故障につ
ながるし、また、インクの浸透が遅くなって、定着性が
悪くなり、画像の裏移りやスミア(smear)が発生
するなど様々な弊害が発生する。
【0093】本実施の形態のヘッド構成において、この
往復プリントを行う場合には図12に示すようなプリン
トを行う。図ではBkインクとプリント性向上液の例を
分かりやすくするために4ノズルヘッドの構成例で示し
てある。3101はインクジェットヘッドが左から右に
移動する往方向時にプリントし、プリント媒体上へプリ
ント性向上液→インクの順序でうちこまれる画素、31
02は右から左に移動する復方向時にプリントしインク
→プリント性向上液の順序でうちこまれる画素を示して
いる。従来のプリント方法では1パス往復プリントで3
101と3102がノズル幅ごとのバンドとなって濃度
ムラが目立つ(図12(A))。これに対し本実施の形
態では、それぞれの画素が千鳥、逆千鳥に配置し、同じ
領域を2パス以上のプリントを行わなければならない
が、微視的に両者を混在させてるいるものの、巨視的に
均一な画像を形成することができる(図12(B))。
【0094】〈装置説明〉上記で説明した、カラーイン
クジェットヘッドを搭載したカラーインクジェットプリ
ント装置について簡単に述べる。図13はカラーインク
ジェットプリント装置の斜視図を示す。また、図14に
はインクジェットプリント装置のキャリッジ近傍の拡大
図を示す。
【0095】キャリッジ1006上にはプリントヘッド
ユニット2100ならびにこのプリントヘッド2100
にインクを供給するインクタンク群2110−1および
2110−2が搭載可能である。キャリッジ1006
は、プリントヘッドユニット2100とインクタンク群
2110とを搭載するキャリッジベース1201上に搭
載されたプリントヘッドユニット2100を固定する保
持用のヘッドレバー1202とから概略構成されてい
る。プリントヘッドユニット2100の上面にはプリン
トヘッドの駆動制御を行うための信号や電源などを受け
取るためのコネクタ−8022が設けられており、キャ
リッジ1006上にプリントヘッドユニット2100が
装着される際に、コネクタ−8022は、キャリッジ1
006側に設けられたコネクタ−6022と電気的に接
続される。シャーシ1001の両側壁には、キャリッジ
1006を摺動自在に指示するガイドシャフト1004
およびサポートシャフト1103が配設されている。
【0096】これら両シャフト上を主走査方向に往復運
動するキャリッジ1006の駆動力は、駆動ベルト10
10を介してキャリッジモータ1104から与えられ
る。また、紙などの被プリント媒体の担持搬送は、図示
しないプラテンローラーおよびピンチローラーにより行
われ、プラテン1016上に被プリント媒体が搬送され
る。この時、キャリッジ1006に搭載されたプリント
ヘッドユニット2100の各プリントチップ2101〜
2103のノズル群は、下方へインクを吐出可能なよう
に配置され、プラテン1016上の被プリント媒体に平
行に対向するようになっている。
【0097】本実施の形態では、回復ユニット1015
が図14に向かって右側のホームポジション側に配置さ
れている。キャリッジ1006がホームポジションにあ
るときはプリントヘッドユニット2100の各チップと
吸引/放置キャップ(ゴム)1013−1〜3が密着し
てキャッピンクし、通常インク用1013−1とプリン
ト性向上液専用1013−2と放置キャップ1013−
3の夫々の吸引キャップがプリントチップのノズル内の
インクの蒸発を防止して増粘・固着の発生を防ぎ、吐出
不良による信頼性の低下を防止している。なお、放置キ
ャップに対向したプリントチップ2103は吸引キャッ
プ1013−1まで移動してから吸引動作を行う。
【0098】また、インクタンク交換の際や、万一の吐
出不良に対しては、吸引キャップ1013−1〜3とプ
リントチップ2101〜2103とを密着させてポンプ
ユニット(不図示)により負圧を生じさせ、吸引回復処
理機構によりインクの置換、吐出回復を行うことができ
る。更に、ポンプから排出されるインクおよびプリント
性向上液は別々に廃インクタンクに回収される。
【0099】また、画像信号は不図示のホストからI/
Fなどを介して送られて、プリントバッファーに一時的
に蓄えられヘッドのノズルとプリントモードに応じたデ
ータに展開されて駆動信号としてヘッドドライバーに送
られ、プリントヘッドより吐出して画像を形成する。
【0100】なお、装置の上面にはプリント条件等を制
御するための制御パネル8022が設けられている。
【0101】本実施の形態では、Bk1/S/CMYの
ヘッド構成で説明を行ったが、S/Bk/CMYや、B
k/CMY/Sなどの他の構成でも、プリント向上液用
ヘッドと有色インク用ヘッドとをずらして配置しさえす
れば、同様の効果が得られることは言うまでもない。ま
た、副走査方向のみでなく、主走査方向や、主および副
走査方向の両方向に同時にずらした構成でも同等以上の
効果が得られる。
【0102】(第3の実施形態)カラーヘッドユニット
(Bk1+S(対角1/2ズレ)+Bk2+C+M+
Y) 主走査方向/副走査方向共に吐出口を半画素ずらしたヘ
ッド構成 〈ヘッド構成〉図15に本実施の形態で用いたカラーヘ
ッドユニット2300の構成を示す。かかるヘッドユニ
ットの構成は、Bkチップ2301とS(プリント性向
上液用)チップ2302とCチップ2303とMチップ
2304とYチップ2305とからなる。各チップはフ
レーム2306にピッチ1/2インチで、駆動のタイミ
ングだけ補正されるように傾けて配置れている。なお、
この時、チップS2302とC2303とのピッチのみ
1インチと、第1の実施の形態で用いたインクタンク2
010を共用している。
【0103】また、Bkチップ2301とS(プリント
性向上液用)チップ2302とは、ユニット上で(x,
y)方向にそれぞれ360dpiで1/2画素(約35
(μm))だけずらして設置されている。このずらし効
果は後で詳細を述べるが、プリント性向上液の着弾位置
を画像設計上で(x,y)方向に360dpiの半画素
だけずらして見掛けのAF(エリアファクタ)が増える
ことによって、BkインクやCMYインクとの接触面積
が増加する。これにより、必要最低限のプリント性向上
液を打ち込むことによって反応を発生させプリント性向
上液の使用総量を低減しようとしたものである。
【0104】Bkチップは、第1の実施の形態(80
(Pl))と同様で、他のS/C/M/Yは第2の実施
の形態(40(Pl))のSチップ2202と同様のも
のを使用している。各ップの吐出特性は以下の通りであ
る。
【0105】(吐出特性) 〈Bk〉 ノズル数:160ノズル(分割ブロック数:16ブロッ
ク) 解像度:360dpi 駆動周波数:10.0(kHz) 吐出量:Vd=80±8(pl/dot) 吐出速度:15±0.5(m/s) (駆動条件) 駆動電圧:Vop=24.0(V) 駆動パルス幅:Pw=5.5(μs) 1ブロック当たりの開放時間:Td=6.0(μs) (吐出特性) 〈CMY〉 ノズル数:160ノズル相当、各色160ノズル(分割
ブロック数:16ブロック) 解像度:360dpi 駆動周波数:10.0(kHz) 吐出量:Vd=40±4(pl/dot) 吐出速度:12±0.5(m/s) (駆動条件) 駆動電圧:Vop=24.0(V) 駆動パルス幅:Pw=4.5(μs) 1ブロック当たりの開放時間:Td=6.0(μs)
【0106】図16にカラーインクジェットカートリッ
ジ(ヘッドユニットおよびタンク)の斜視図を示す。ヘ
ッドユニット2300とタンク2310−1(第1の実
施の形態のタンクと同じもの)および2310−2C,
2M,2Y(第2の実施の形態のカラーインク用タンク
と同じもの)は、着脱自在な構成となっており、不図示
のインク残量検知機構によって、インクがなくなると色
毎に本体を介してユーザーに交換を促すようになってい
る。ヘッドチップ2301および2302は、図3に示
すように、第1の実施の形態で説明した物と同様であ
る。ヘッドチップ2303,2304および2305
は、カラー用のチップで3色(C,M,Y)のインクを
プリント可能にしたものである。この時、ヘッドチップ
2302のみヘッドユニット2300のフレーム230
6に取付けるときに(x,y)方向に360dpiの半
画素だけずらして搭載している。
【0107】タンク2310−1(Bk+S用)は、第
1の実施の形態と同様なので説明を省略する。但し、チ
ップ2つに対して3個のインク供給口が存在するため
に、右側のBk2用インク供給口が1つ余り、そこから
インクもれや蒸気が発生するので、これを防ぐために、
ヘッドユニット2300には、この穴を塞ぐためのカバ
ー2307が配置されている。タンク2310−2C,
2M,2Yは、複数の部屋に分割されており、1つはス
ポンジが収納された部屋(バッファ室を含む)、もう1
つは生インクが収納された部屋である。1色に1つのタ
ンク2310−2をそれぞれ用いている。夫々のインク
の供給は、タンク2310のスポンジ部分をヘッド23
00のフィルタ2325−Bk,S、C,M,Yに密着
させて、不図示の本体回復手段によって、順次または一
括吸引回復することで行うことができる。
【0108】<プリントモード> 1 Bk/カラープリントモード 以下に本実施の形態でのヘッドのプリント方法について
述べる。本実施の形態に用いるインクの種類は第2の実
施の形態と同種のインクである。本実施の形態のヘッド
構成ではBkインクとカラーインクの間には、必ずプリ
ント性向上液が(x,y)方向に常に半画素ずれて打ち
込まれるので両者の境界部での各有色インクとの接触面
積が増加してにじみや白モヤの発生を少ないプリント性
向上液の量で防ぐことができる。また、双方向発生す
る、カラーの打ち込み順序に起因する、色相変化((B
1ue)C→M/M→C、(Green)C→Y/Y→
C、(Red)M→Y/Y→M)による濃度ムラ(色ム
ラ)やカラープリント時のプリント性向上液の打ち込み
順序の差に起因する濃度ムラ(S→C/C→S、S→C
→M/M→C→Sなど)を解消するプリント方法に関し
ても述べる。
【0109】一例として、前述の両方向プリント時のプ
リント性向上液と有色インクの打ち込み順序、時間差に
よる濃度ムラに加え、カラーインクの打ち込み順序の違
いによる色ムラについて説明する。
【0110】図17には本実施の形態での往復プリント
の例を従来例と比較した場合を示す。図17では赤色を
形成する場合のマゼンタインク、イエローインクおよび
プリント性向上液のプリントの例を分かりやすくするた
めに4ノズルヘッドの構成で示してある。3301はヘ
ッドユニットが左から右に移動する往方向時にプリント
し、プリント媒体上へYインク→Mインク→プリント性
向上液の順序でうちこまれる画素、3302は右から左
に移動する復方向時にプリントしプリント性向上液→M
インク→Yインクの順序でうちこまれる画素を示してい
る。従来のプリント方法では1パス往復プリントで33
01と3302がノズル幅ごとのバンドとなって濃度ム
ラが目立つ(図17(A))。これに対し本実施の形態
では、有色インクは、それぞれの画素を2×2を一まと
まりとして、互いに千鳥、逆千鳥に配置しながらプリン
トしている(図17(B))。2×2の画素を一つのま
とまりとしているのは、中間色のベタプリントを行って
ときの、往復プリントで発生するインクの打ち込み順序
に起因する規則的なバンド状の色ムラの発生を防ぐひと
つの手段である。
【0111】また、プリント性向上液ヘッドは前述した
ように、有色インクのヘッドに対して(x,y)それぞ
れの夫々の半画素ずつずれて設置されているので、境界
部へのプリント性向上液をプリントするときには、境界
部でのインク使用量を低減するために、境界部へプリン
ト性向上液を1画素のみのプリントでも第2の実施の形
態で述べたのと同様の効果があることが解かった。つま
り、半画素前後左右に境界部でプリント性向上液がずれ
て着弾されるために見掛けの接種面積が増えることでプ
リント性向上液の量を低減(1画素ライン相当)して
も、Bkとカラーインクとの境界で発生するブリードと
白モヤが防止可能となった。
【0112】本実施の形態では、ヘッドユニット上でプ
リント性向上液のみを主/副走査方向に解像度の半画素
分だけズラして設置して効果を得ているが、例えば主走
査方向に関しては電気的な吐出タイミングを半画素分ズ
ラして駆動すればよいし、副走査方向に関しては紙送り
で半画素送りを実施すれば同様の効果が得られる。
【0113】また、着弾位置は1画素データ処理、ヘッ
ドの設置方法など、複数に分割可能な位置であれば、こ
れもプリント方法と画像によって任意に決定すればよ
い。
【0114】また、プリント性向上液の半画素ずらしと
間引き処理/強調処理などと組み合わせてプリント性向
上液の使用量低減効果と画像品位向上効果を更に増すこ
とも可能である。
【0115】さらに、プリント性向上液の吐出量は有色
インクと同じでもよいし、少なくとも、多くても、プリ
ント方法には最適な吐出量と着弾位置とを決定すればよ
い。
【0116】本実施例では、Bk1/S/C/M/Yの
ヘッド構成で説明を行ったが、S/Bk/C/M/Y
や、Bk/C/M/Y/Sなどの他のヘッド構成でも、
プリント向上液用ヘッドと有色インク用ヘッドとをずら
して配置しさえすれば、同様の効果が得られることは言
うまでもない。また、ヘッド構成のずらしのみでなく、
吐出タイミングや紙送り量と組み合わせた半画素以下の
ずらしでも同様の効果が得られる。
【0117】また、本実施例では、ヘッドユニット上で
プリント性向上液のみを主あるいは副走査方向にずらし
て設置して効果を得ているが、例えば、主走査方向に関
しては電気的な吐出タイミングを利用して更に1画素の
1/N画素分ずらして駆動すれば、さらに好ましい。ま
た、副走査方向に関しては、マルチパスプリントを行い
ながら全体としての濃度ムラを低減しながら、ファイン
プリントによる効果と、紙送りで半画素送りを実施すれ
ばさらに効果が高くなることは言うまでもない。
【0118】(その他の実施の形態)図18(A)〜
(D)には、プリント方法の一例として、プリント性向
上液の着弾位置および吐出量を変化させた例をそれぞれ
示した。
【0119】(A)は他の第4の実施の形態1の例を示
すもので、xおよびy方向共に1/2画素ずつずらして
プリント性向上液の吐出量を有色インクよりも多く打ち
込んだ場合である。(B)は他の第5の実施の形態の例
を示すもので、xおよびy方向共に1/2画素ずつずら
してプリント性向上液の吐出量を有色インクとの境界部
分のみ多く打ち込んだ場合である。(C)は他の第6の
実施の形態の例を示すもので、xおよびy方向共に1/
4画素ずつずらしてプリント性向上液の吐出量を有色イ
ンクよりも少なく打ち込んだ場合である。ただし、この
場合、1画素当たりの打ち込み量は有色インクと同等と
しており、プリント向上液を分散することで効果を向上
させている。(D)は他の第7の実施の形態の例を示す
もので、xおよびy方向共に1/4画素ずつずらしてプ
リント性向上液の吐出量を有色インクとの境界部分のみ
少なく打ち込んだ場合(ただし、この場合も、1画素当
たりの打ち込み量は有色インクと同等としており、プリ
ント向上液を分散することで効果を向上させている)
で、他の部分は有色インクと同じ吐出量としている。
【0120】さらに以下に述べる第8の実施の形態及び
第9の実施の形態はプリント性向上液の着弾位置をイン
クの着弾位置に対してずらすとともにプリント性向上液
をインクに対して間引いて吐出することによりプリント
性向上液の効果を維持しつつその消費量を低減させるも
のである。
【0121】図19に、第8の実施の形態の記録方法と
して、画質向上液の着弾位置と間引き量を変化させて記
録した場合の例を示す。図19(A)はインクとプリン
ト性向上液の吐出位置を示す模式図である。
【0122】図19(B)はy方向に1/2画素ずらし
て画質向上液の吐出量を有色インクと同等に打ち込んだ
場合で間引きを行っていない場合を示す。
【0123】図19(C)はy方向に1/2画素ずらし
て画質向上液の吐出量を有色インクと同等に打ち込んだ
場合で間引き処理(50%間引き)を行った場合を示
す。
【0124】このときは、図19(A)に示すように、
1ドットの画質向上液が上下2ドットの有色インクと接
触するために確実に50%間引きが行える。更にこの効
果を確実にするためには、画質向上液の反応成分を約2
倍にすることが望ましい。
【0125】図20に、第9の実施の形態の記録方法と
して、画質向上液の着弾位置と間引き量を変化させて記
録した場合の例を示す。図20(A)はインクとプリン
ト性向上液の吐出位置を示す模式図である。
【0126】図20(B)は、x,y方向に1/2画素
ずらして画質向上液の吐出量を有色インクと同等に打ち
込んだ場合で間引きを行っていない場合を示す。
【0127】図20(C)は、x,y方向に1/2画素
ずらして画質向上液の吐出量を有色インクと同等に打ち
込んだ場合で間引き処理(25%間引き)を行った場合
を示す。
【0128】このときは、図20(A)に示すように、
1ドットの画質向上液が上下左右4ドットの有色インク
と接触するために確実に25%の間引きが行える。更に
この効果を確実にするためには、画質向上液の反応成分
を約4倍にすることが望ましい。
【0129】ここで、上述のようにプリント性向上液の
間引き処理を行うに際し、プリント性向上液の使用量を
低減してランニングコストを低減させようとすると、あ
る間引き率を越える(約25%)とプリント性向上液が
本来有している効果が低減することがある。そこで、本
発明によりプリント性向上液のドットをインクドットに
対してずらして吐出することによる効果と、プリント性
向上液の反応性成分を高めることで、更に、間引き率を
高めても本来の効果が維持可能となる。以下に、プリン
ト性向上液の反応性成分の濃度を向上させた組成につい
て具体的な例を示す。
【0130】 プリント性向上液1(2倍濃縮) ポリアリルアミン塩酸塩 10.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% ジエチレングリコール 10.0重量% アセチレノールEH(川研ケミカル社製) 0.5重量% 水 78.5重量% プリント性向上液2(3倍濃縮) ポリアリルアミン塩酸塩 15.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% ジエチレングリコール 10.0重量% アセチレノールEH(川研ケミカル社製) 0.5重量% 水 73.5重量% プリント性向上液3(4倍濃縮) ポリアリルアミン塩酸塩 20.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% ジエチレングリコール 10.0重量% アセチレノールEH(川研ケミカル社製) 0.5重量% 水 68.5重量%
【0131】(その他のヘッド構成例)図21〜図24
には、本発明の実施の形態として、縦型の一体ヘッド構
成においてのヘッド構成例を示した。図21は、第2の
実施の形態と同様の構成を縦型ヘッドのノズル並びで構
成したもので、Bkチップ2501、Sチップ250
2、Cチップ2503、Mチップ2504、およびYチ
ップ2505を縦に配置したもので、Sチップ2502
を縦方向(副走査方向)に1/2画素だけずらしたもの
ある。また、図22は、図21と同様にBkチップ26
01、Sチップ2602、Cチップ2603、Mチップ
2604、およびYチップ2605を縦に配置したもの
で、Sチップ2602を、主および副の両方向にそれぞ
れ1/2画素ずつずらしたものである。図23は、Sチ
ップ2701、Bk1チップ2702およびBk2チッ
プ2703をこの順で縦に配置したものであり、Sチッ
プ2701を縦方向(副走査方向)に1/2画素ずらし
て配置した場合である。図24は、Bk1チップ280
1、Sチップ2802およびBkチップ2803を縦に
並べた構成で、Sチップ2701を縦方向に(副走査方
向)に1/2画素だけずらして配置した場合である。こ
のようなヘッド構成でもプリント性向上液と有色インク
とをずらして着弾させる効果は同様である。
【0132】また、本発明の他の実施形態として、図2
5〜図27には、第1〜第3の実施の形態のヘッド構成
の別の並び方の例を示したものである。何れの場合にお
いても、プリント性向上液と有色インクとの位置が例え
ば1/2画素ずれていれば、並び方による根本的な差は
なく、何れも同様な効果を奏するものである。
【0133】(インク構成例)上記で、使用したインク
とプリント性向上液の処方は例えば以下の様である。
【0134】 CASE1:全てのインクが染料インクの場合 Yインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.ダイレクトイエロー142 2.0重量% 水 79.0重量% Mインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.アシッドレッド289 2.5重量% 水 78.5重量% Cインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.ダイレクトブルー199 2.5重量% 水 78.5重量% Bkインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料フードブラック2 3.0重量% 水 78.0重量% プリント性向上液 ポリアリルアミン塩酸塩 5.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% ジエチレングリコール 10.0重量% アセチレノールEH(川研ケミカル) 0.5重量% 水 83.5重量%
【0135】以上示したそれぞれのプリント性向上液と
いとインクとの混合において、本発明では、上述したプ
リント性向上液とインクが被プリント材上あるいは被プ
リント材に浸透した位置で混合する結果、反応の第1段
階としてプリント性向上液中に含まれているカチオン性
物質の内、低分子量の成分またはカチオン性オリゴマー
とインクに使用しているアニオン性基を有する水溶性染
料または顔料インクに使用しているアニオン性化合物と
がイオン的相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液
相から分離を起こす。この結果顔料インクにおいては分
散破壊が起こり、顔料の凝集体ができる。
【0136】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体または顔料の凝集体がプリント性向上液中に
含まれる高分子成分により吸着されるために、会合で生
じた染料の凝集体または顔料の凝集体のサイズがさらに
大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込みに
くくなり、その結果として固液分離した液体部分のみが
記録紙中にしみこむことにより、プリント品位と定着性
との両立が達成される。同時に上述したようにメカニズ
ムにより生成したカチオン物質の低分子成分またはカチ
オン性オリゴマーとアニオン性染料とカチオン性物質と
で形成される凝集体または顔料の凝集体は粘性が大きく
なり、液媒体の動きとともに移動することがないので、
フルカラーの画像形成時のように隣接したインクドット
が異色のインクで形成されていたとしても互いに混じり
合うようなことはなく、ブリーディングも起こらない。
また、上記凝集体は本質的に水不溶性であり形成された
画像の耐水性は完全なものとなる。また、ポリマーの遮
蔽効果により形成された画像の耐光堅牢性も向上すると
いう効果も有する。
【0137】本明細書において使用される不溶化または
凝集として、その一例は前記第1段階のみの現象であ
り、他の例は第1段階と第2段階の両方を含んだ現象で
ある。
【0138】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量は最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0139】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0140】さらに、本発明を実施するにあたって、使
用するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔
料を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使
用する処理液はその顔料を凝集させるものを用いること
ができる。前記した無色液体A1と混合して凝集を引き
起こす顔料インクの一例として以下のものを挙げること
ができる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞ
れ顔料とアニオン性化合物とを含むイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色インク、Y2,M2,C2
およびK2を得ることができる。
【0141】〔ブラックインクK2〕アニオン系高分子
P−1(スチレン−メタクリル酸−エチルアクリレー
ト、酸価400、重量平均分子量6,000、固形分2
0%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)を分散剤とし
て用い、以下に示す材料をバッチ式縦型サンドミル(ア
イメックス製)に仕込み、1mm径のガラスビーズをメ
ディアとして充鎮し、水冷しつつ3時間分散処理を行っ
た。分散後の粘度は9cps、pHは10.0であっ
た。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、
重量平均粒径100nmのカーボンブラック分散体を作
製した。(カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶体(固形分20%) 40重量部 ・カーボンブラック Mogul L (キャボラック製) 24重量部 ・グリセリン 15重量部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5重量部 ・イソプロピルアルコール 3重量部 ・水 135重量部
【0142】次に、上記で得られた分散体を充分に拡散
して顔料が含有されたインクジェット用のブラックイン
クK2を得た。最終調製物の固形分は、約10%であっ
た。
【0143】〔イエローインクY2〕アニオン系高分子
P−2(スチレン−アクリル酸−メチルメタアクリレー
ト、酸価280、重量平均分子量11,000、固形分
20%の水溶液、中和剤:ジエタノールアミン)を分散
剤として用い、以下に示す材料を用いて、ブラックイン
クK2の作製の場合と同様に分散処理を行い、重量平均
粒径103nmのイエロー色分散体を作製した。
【0144】 (イエロー色分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35重量部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24重量部 (ノバパームイエロー PH−G、ヘキスト製) ・トリエチレングリコール 10重量部 ・ジエチレングリコール 10重量部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0重量部 ・イソプロピルアルコール 0.5重量部 ・水 135重量部
【0145】上記で得られたイエロー分散体を充分に拡
散して、顔料が含有されたインクジェット用のイエロー
インクY2を得た。最終調整物の固形分は、約10%で
あった。
【0146】〔シアンインクC2〕ブラックインクK2
の作製の際に使用したアニオン系高分子P−1を分散剤
として用い、以下に示す材料を用いて、前記したカーボ
ンブラック分散体の場合と同様の分散処理を行い、重量
平均粒径120nmのシアン色分散体を作製した。
【0147】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶性(固形分20%) 30重量部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24重量部 (ファストゲンブル−FGF、大日本インキ化学) ・グリセリン 15重量部 ・ジエチルレングリコールモノブチルエーテル 0.5重量部 ・イソプロピルアルコール 3重量部 ・水 135重量部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調整物の固形分は、約9.6%であった。
【0148】〔マゼンタインクM2〕ブラックインクK
2の作製の際に使用したアニオン系高分子P−1を分散
剤として用い、以下に示す材料を用いて、前記したカー
ボンブラック分散体の場合と同様の分散処理を行い、重
量平均粒径115nmのマゼンタ色分散体を作製した。
【0149】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶性(固形分20%) 20重量部 ・C.I.ピグメントレッド122(大日本インキ化学) 24重量部 ・グリセリン 15重量部 ・イソプロピルアルコール 3重量部 ・水 135重量部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調整物の固形分は、約9.2%であった。
【0150】ここで、Y,M,C,Bkインクの色材と
して染料を使用した例を示したがこれに限定されること
なく、色材として例えば顔料を使用したもの、あるいは
染料と顔料を混合したもの等でも良い。色材を含有した
各インクが凝集する最適なプリント性向上液を使用する
ことで同様な効果が得られる。
【0151】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が
達成できるからである。
【0152】その代表的な構成や原理について、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアンス型のいずれにも適用可能であるが、
特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保
持されているシートや液路に対応して配置されている電
気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動
信号としては、米国特許第4463359号明細書、同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
【0153】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱差用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0154】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合わせによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0155】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0156】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱
手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うこ
とも安定した記録を行うために有効である。
【0157】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の復色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0158】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状
態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防
止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱
エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場
合も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0159】さらに加えて、本発明の液体噴射記録ヘッ
ドを使用する記録機構を備えた記録装置の形態として
は、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端子とし
て用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、
さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を
採るもの等であってもよい。
【0160】図28は本発明の記録装置をワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。
【0161】図中、1801は装置全体の制御を行う制
御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポ
ートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力した
り、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を
行っている。1802はディスプレイ部で、この表示画
面には各種メニューや文書情報およびイメージリーダ1
807で読み取ったイメージデータなどが表示される。
1803はディスプレイ部1802上に設けられた透明
な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧
することにより、ディスプレイ部1802上での項目入
力や座標位置入力等を行うことができる。
【0162】1804はFM(Frequency M
odulation)音源部で、音楽エディタ等で作成
された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置18
12にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモ
リ等から読み出してFM変調を行うものである。FM音
源部1804からの電気信号はスピーカ部1805によ
り可聴音に変換される。プリンタ部1806はワードプ
ロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置の出力端子として、本発明記録装置が適用
されたものである。
【0163】1807は原稿データを光電的に読取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原
稿の読取りを行う。1808はイメージリーダ部180
7で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送られ
てきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシミ
リ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフェ
ース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守番
電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0164】1810はシステムプログラムやマネージ
ャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、
外部記憶装置1812からロードされたアプリケーショ
ンプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
【0165】1811は文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。
【0166】フロッピーディスクやハードディスク等を
記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置18
12には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリ
ケーションプログラム等が格納される。
【0167】図29は図28に示す情報処理装置の模式
的外観図である。
【0168】図中、1901は液晶等を利用したフラッ
トパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報およ
び文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上
にはタッチパネル1803の表面を指等で押圧すること
により座標入力や項目指定入力を行うことができる。。
1902は装置が電話器として機能するときに使用され
るハンドセットである。キーボード1903は本体と脱
着可能にコードを介して接続されており、各種文書情報
や各種データ入力を行うことができる。また、このキー
ボード1903には各種機能キー1904等が設けられ
ている。1905は外部記憶装置212へのフロッピー
ディスクの挿入口である。
【0169】1906はイメージリーダ部1807で読
取られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907より記録さ
れる。
【0170】なお、上記でディスプレイ部1802はC
RTでもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプ
レイ等のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加
え軽量化が図れるからである。
【0171】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部211から入力された各種情報が制御部1801によ
り所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部18
06に画像として出力される。
【0172】ファクシミリ装置の受信機として機能する
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
【0173】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
【0174】なお、上述した情報処理装置は図30に示
すようにインクジェットプリンタを本体に内臓した一体
型としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高め
ることが可能となる。同図において、図29と同一機能
を有する部分には、対応する符号を付す。
【0175】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明の記録装置を適用することによって、高品位の記録画
像を高速かつ低騒音で得ることができるため、上記情報
処理装置の機能をさらに向上させることが可能となる。
【0176】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、イン
クジェット記録において、浸透制御、にじみ防止、定着
性改善、フェザリング解消、ブリード低減、ムラ/スジ
の低減などを可能にできる。インクの使用量の低減とプ
リンと速度の向上を図ることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるプリントヘ
ッドユニットの構成を示す平面図である。
【図2】第1の実施の形態で用いたモノクロプリントヘ
ッドユニット1の斜視図である。
【図3】プリントヘッドチップの一例を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態プリント性向上液とインク
との重ね方の例を従来方法と比較して示す図である。
【図5】本発明のプリント方法を従来のプリント方法と
比較して説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態で用いたインクジェ
ットプリント装置の斜視図である。
【図7】第2の実施の形態で用いたカラープリントヘッ
ドユニットの平面図である。
【図8】第2の実施の形態で用いたカラープリントヘッ
ドユニットの斜視図である。
【図9】プリントヘッドチップの一例を示す斜視図であ
る。
【図10】第2の実施の形態のカラープリント方法を説
明する図である。
【図11】第2の実施の形態のプリントヘッドを用い場
合の境界部でのプリント方法の例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態のプリントヘッドを用いて
行う往復プリントを従来と比較して示す図である。
【図13】第2の実施の形態で用いたカラーインクジェ
ットプリント装置の一例を示す斜視図である。
【図14】第2の実施の形態で用いたカラーインクジェ
ットプリント装置のキャリッジ部の拡大図である。
【図15】第4の実施の形態で用いたカラープリントヘ
ッドユニットの平面図である。
【図16】第4の実施の形態で用いたカラープリントヘ
ッドユニットの斜視図である。
【図17】第4の実施の形態のプリントヘッドを用いて
行う往復プリントを従来と比較して示す図である。
【図18】他の実施の形態に係るプリント方法を説明す
る図である。
【図19】第8の実施の形態におけるインクとプリント
性向上液の吐出位置を示す模式図である。
【図20】第9の実施の形態におけるインクとプリント
性向上液の吐出位置を示す模式図である。
【図21】他の実施の形態に係るヘッドユニットの平面
図である。
【図22】他の実施の形態に係るヘッドユニットの平面
図である。
【図23】他の実施の形態に係るヘッドユニットの平面
図である。
【図24】他の実施の形態に係るヘッドユニットの平面
図である。
【図25】その他の実施の形態の一体型ノズル構成の例
を示した図である。
【図26】その他の実施の形態の一体型ノズル構成の例
を示した図である。
【図27】その他の実施の形態の一体型ノズル構成の例
を示した図である。
【図28】上記各実施の形態のインクジェットプリント
装置を用いた情報システムの一例を示すブロック図であ
る。
【図29】上記システムの概観斜視図である。
【図30】上記システムの他の例を示す外観図である。
【符号の説明】
2000,2100,2200,2300,2400
ヘッドユニット 2001〜2003,2101〜2103,2201〜
2204,2301〜2305,2401〜2406
ヘッドチップ 2010,2110−1,2110−2C,2M,2Y
2210−1,2210,2C,2M,2Y 231
0−1,2310−2C,2M,2Y 2410−1,
2410−2C,2C,2Y タンク 2016−1〜3 供給口 2025−1〜3 メッシュフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 B41J 3/04 103B 103X (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 加藤 真夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 加藤 美乃子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 植月 雅哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクと、インクのプリント性を向上さ
    せる物質を含むプリント性向上液をプリント媒体に吐出
    してプリントを行うインクジェットプリント方法であっ
    て、プリント媒体上において、プリント性向上液と、イ
    ンクの少なくとも一部が接する範囲内で、プリント性向
    上液とインクのプリント媒体上の付与位置が異なるよう
    に吐出することを特徴とするインクジェットプリント方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記プリント性向上
    液の付与位置とインクの付与位置とがプリント画像の主
    走査(x)方向に異なるように吐出することを特徴とす
    るインクジェットプリント方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記プリント性向上
    液の付与位置とインクの付与位置とがプリント画像の副
    走査(y)方向に異なるように吐出することを特徴とす
    るインクジェットプリント方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記プリント性向上
    液の付与位置とインクの付与位置とがプリント画像の主
    走査(x)方向および副走査(y)方向の両方向に異な
    るように吐出することを特徴とするインクジェットプリ
    ント方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記プ
    リント性向上液の吐出タイミングとインクの吐出タイミ
    ングを異ならせることを特徴とするインクジェットプリ
    ント方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記プ
    リント性向上液の付与位置と、隣接するインクの付与位
    置との間隔は、主走査(x)方向および副走査(y)方
    向に、それぞれプリント画像の解像度の1/Nxおよび
    1/Ny(NxおよびNyは正の数)であることを特徴
    とするインクジェットプリント方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記プ
    リント性向上液の単位面積当りの吐出量が、前記インク
    の単位面積当りの吐出量以下であることを特徴とするイ
    ンクジェットプリント方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記プ
    リント性向上液は、低分子成分と高分子成分のカチオン
    性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を含むこと
    を特徴とするインクジェットプリント方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかにおいて、前記プ
    リント性向上液は、低分子成分と高分子成分のカチオン
    性物質を含み、前記インクはアニオン性染料が含有され
    ているかまたは少なくともアニオン性化合物と顔料とが
    含有されていることを特徴とするインクジェットプリン
    ト方法。
  10. 【請求項10】 インクを吐出するためのインク吐出部
    と、インクのプリント性を向上させるための物質を含む
    プリント性向上液を吐出するための液体吐出部とを有す
    るインクジェットヘッドであって、前記インク吐出部と
    液体吐出部は、吐出したインクのドットとプリント性向
    上液のドットがプリント媒体上において混合し得るとと
    もに前記混合する両ドットの中心が一致しない位置に吐
    出されるように配置されていることを特徴とするインク
    ジェットヘッド。
  11. 【請求項11】 インクを吐出するための複数のインク
    吐出部と、インクのプリント性を向上させるための物質
    を含むプリント性向上液を吐出するための液体吐出部と
    を有するインクジェットヘッドであって、 主走査方向に隣接するインク吐出部間の距離と、主走査
    方向に隣接するインク吐出部及び液体吐出部間の距離が
    異なることを特徴とするインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】 インクを吐出するためのインク吐出部
    と、インクのプリント性を向上させるための物質を含む
    プリント性向上液を吐出するための液体吐出部とを有す
    るインクジェットヘッドであって、 インク吐出部と液体吐出部は、主走査方向に同一の直線
    上にないことを特徴とするインクジェットヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12の何れかにおいて、
    前記インクあるいはプリント性向上液の吐出のための熱
    エネルギを発生するエネルギ発生体を有することを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13の何れかに記載のイ
    ンクジェットヘッドを用いてプリンと媒体に記録を行う
    ことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記プリント性
    向上液の単位面積当りの吐出量を前記インクの単位面積
    当りの吐出量以下として吐出する制御手段を有すること
    を特徴とするインクジェットプリント装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15において、前記
    プリント性向上液は、低分子成分と高分子成分のカチオ
    ン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を含むこ
    とを特徴とするインクジェットプリント装置。
  17. 【請求項17】 請求項14または15において、前記
    プリント性向上液は、低分子成分と高分子成分のカチオ
    ン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料が含有さ
    れているかまたは少なくともアニオン性化合物と顔料と
    が含有されていることを特徴とするインクジェットプリ
    ント装置。
  18. 【請求項18】 プリント媒体上にインクを吐出するた
    めのインク吐出部と、インクのプリント性を向上させる
    プリント性向上液を吐出する液体吐出部とを用いてプリ
    ントを行うインクジェットプリント装置であって、 プリント性向上液のドットと、インクのドットがプリン
    ト媒体上において混合し得るとともに前記混合する両ド
    ットの中心が一致しない位置に吐出されるようにインク
    とプリント性向上液の吐出を制御する制御手段を具備す
    ることを特徴とするインクジェットプリント装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記制御手段
    は、前記プリント性向上液のドットの中心と、インクの
    ドットの中心とを、前記プリント性向上液の吐出タイミ
    ングを制御することにより異ならせることを特徴とする
    インクジェットプリント装置。
  20. 【請求項20】 請求項18において、前記制御手段
    は、前記プリント性向上液のドットの中心と、インクの
    ドットの中心とを、プリント媒体送り量を変化させて複
    数回走査することにより異ならせることを特徴とするイ
    ンクジェットプリント装置。
  21. 【請求項21】 請求項18〜20の何れかにおいて、
    前記プリント性向上液は、低分子成分と高分子成分のカ
    チオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を含
    むことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  22. 【請求項22】 請求項18〜20の何れかにおいて、
    前記プリント性向上液は、低分子成分と高分子成分のカ
    チオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料が含
    有されているかまたは少なくともアニオン性化合物と顔
    料とが含有されていることを特徴とするインクジェット
    プリント装置。
  23. 【請求項23】 請求項18〜22の何れかにおいて、
    前記インク吐出部と前記液体吐出部は、前記インクある
    いはプリント性向上液の吐出のための熱エネルギを発生
    するエネルギ発生体を有することを特徴とするインクジ
    ェットプリント装置。
  24. 【請求項24】 プリント媒体上に付与されたインク
    と、インクのプリント性を向上させる物質とにより画像
    が形成されたプリント物であって、プリント性を向上さ
    せる物質のドットの中心と、インクのドットの中心とが
    異なるように配置されて画像が形成されていることを特
    徴とするプリント物。
  25. 【請求項25】 請求項10〜13の何れかに記載のイ
    ンクジェットヘッドと、当該インクジェットヘッドに対
    して着脱自在に結合するインクタンクとを具えたことを
    特徴とするインクジェットカートリッジ。
  26. 【請求項26】 プリント媒体上にインクジェットヘッ
    ドの吐出ヘッド部から付与された有色インクと、インク
    ジェットプリントにおけるプリント性を向上させるため
    プリント媒体に付与するプリント性向上液を少なくとも
    含む液体との双方を用いてプリントするインクジェット
    プリント方法において、プリント性向上液の液滴と、少
    なくとも1つの有色インクの液滴との一部が接する範囲
    内で、両者の着弾格子点が異なるように配置することを
    特徴とするインクジェットプリント方法。
  27. 【請求項27】 インクを吐出するためのインク吐出ヘ
    ッド部と、インクジェットプリントにおけるプリント性
    を向上させるためにプリント媒体に付与するプリント性
    向上液を少なくとも含む液体を吐出するための液吐出部
    ヘッド部とを有するインクジェットヘッドにおいて、前
    記液吐出ヘッドの少なくとも1つが、少なくとも1つの
    有色インクを吐出する有色吐出ヘッド部とが相対的にず
    れて配置されているヘッド構成を有することを特徴とす
    るインクジェットヘッド。
  28. 【請求項28】 請求項27記載のインクジェットヘッ
    ドを装置本体に対して着脱自在に具えたことを特徴とす
    るインクジェットプリント装置。
  29. 【請求項29】 プリント媒体上にインクを吐出するた
    めのインク吐出ヘッド部と、インクジェットプリントに
    おけるプリント性を向上させるためプリント媒体に付与
    するプリント性向上液を少なくとも含む液体を吐出する
    ための液吐出ヘッド部とを有するインクジェットヘッド
    を具備するインクジェットプリント装置において、 プリント性向上液の液滴の着弾格子点と、少なくとも1
    つの有色インクの液滴の着弾格子点とが異なるように配
    置するプリント制御手段を具備することを特徴とするイ
    ンクジェットプリント装置。
  30. 【請求項30】 プリント媒体上にインクジェットヘッ
    ドから付与されたインクと、インクジェットプリントに
    おけるプリント性を向上させるためにプリント媒体に付
    与されたプリント性向上液とにより画像が形成されたプ
    リント物であって、プリント性向上液の液滴の着弾格子
    点と、少なくとも1つの有色インクの液滴の着弾格子点
    とが異なるように配置されて画像が形成されていること
    を特徴とするプリント物。
  31. 【請求項31】 請求項27記載のインクジェットヘッ
    ドと、当該インクジェットヘッドに対して着脱自在に結
    合するインクタンクとを具えたことを特徴とするインク
    ジェットカートリッジ。
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