JP2002292848A - 輪郭の滲みを抑制する印刷 - Google Patents

輪郭の滲みを抑制する印刷

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JP2002292848A
JP2002292848A JP2001194025A JP2001194025A JP2002292848A JP 2002292848 A JP2002292848 A JP 2002292848A JP 2001194025 A JP2001194025 A JP 2001194025A JP 2001194025 A JP2001194025 A JP 2001194025A JP 2002292848 A JP2002292848 A JP 2002292848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪郭部分におけるインクの滲みを抑制する。 【解決手段】 印刷媒体上にインクドットを形成して印
刷を行うプリンタにおいて、滲みが生じやすい境界線を
形成するインクドットのインク量をドットの間引きやド
ットサイズの変更により減少させるので、印刷画像の輪
郭の滲みを抑制することができる。この結果、テキスト
等の輪郭のはっきりした印刷画像をきれいに印刷するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクを吐出し
て印刷媒体上に画像を印刷する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出することにより、印刷媒
体上にインクドットを形成して画像を印刷するインクジ
ェットプリンタは、コンピュータ等で作成した画像の出
力装置として広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットプリン
タで文字やイラストなどの線画を印刷すると、線画の輪
郭部分にインクの滲みが生ずることがある。このような
インクの滲みは、線画領域に吐出されたインクが、印刷
媒体に吸収しきれずにインク溜まりを形成して、インク
ドットが形成されない領域に向かって流れ出すことに起
因する。
【0004】特に、主走査を行いつつインクドットを形
成する場合には、インクドットが主走査方向に長くなる
傾向にあるため、主走査方向に平行な輪郭線はインク溜
まりを形成しやすく、滲みを生じやすい。さらに、主走
査と副走査方向で解像度が異なる場合には、解像度が大
きい方向に平行な輪郭線はインク溜まりを形成しやすい
という傾向もある。また、このような滲みは、線画の輪
郭部分だけでなく、色が異なる高濃度の領域が隣接して
輪郭を形成するような場合にも生ずる。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、インク滴を吐出
することにより画像を印刷する印刷装置において、輪郭
部分におけるインクの滲みを抑制することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の構成は、印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体上
にインクドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うた
めに、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印
刷制御装置であって、印刷対象画像を表す印刷対象画像
データからドットの形成状態を表すドットデータを生成
するドットデータ生成部と、前記ドットデータの中か
ら、特定種類のドットが形成される画素群からなる画像
領域の輪郭線であって、前記主走査の方向に平行な第1
の輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、前記第1の輪郭線
を形成するドットのインク量を規則的に削減するように
前記ドットデータを調整するインク量削減部とを備える
ことを特徴とする。
【0007】本発明では、滲みが生じやすい主走査方向
に平行な輪郭線を形成するインクドットのインク量を規
則的に削減するので、印刷画像の輪郭の滲みを抑制する
ことができる。この結果、テキスト等の輪郭のはっきり
した印刷画像をきれいに印刷することができる。
【0008】上記印刷制御装置において、前記インク量
削減部は、前記第1の輪郭線を形成するドットの中のう
ち、副走査方向に平行な輪郭線を形成するドットのイン
ク量を削減せずに維持するのが好ましい。
【0009】このようなドットは、印刷画像の角の部分
を形成するので、こうすることにより、画像の角の部分
をくっきりと再現することができる。
【0010】上記印刷制御装置において、前記輪郭線抽
出部は、前記第1の輪郭線と前記主走査の方向に平行で
ない第2の輪郭線とを抽出し、前記インク量削減部は、
前記第1の輪郭線と前記第2の輪郭線とのうちの少なく
とも一方に隣接する画素に形成されるドットのインク量
を規則的に削減するようにしても良い。
【0011】こうすれば、特に、普通紙のようなインク
の吸収量の少ない印刷用紙にテキストを印刷するような
場合に、インクの滲みをより抑制することができる。
【0012】上記印刷制御装置において、前記印刷部
は、複数のノズルと、前記複数のノズルからインク滴を
それぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素子とを有
し、各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領域にサイ
ズの異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットのうち
のいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッドを備え、前
記インク量削減部は、前記第1の輪郭線が前記N種類の
ドットのうちの比較的大きいドットの中の少なくとも一
つの種類の第1の特定ドットで形成されているときにの
み、前記インク量の削減を行うようにしても良い。
【0013】こうすれば、印刷ヘッドが異なるサイズの
ドットを形成する場合に、滲みが生じやすい大きなドッ
トのみについてインク量を削減することができる。
【0014】上記印刷制御装置において、前記インク量
の削減は、ドットの間引きによって行われるようにして
も良いし、より小さいドットを形成することよって行わ
れるようにしても良い。
【0015】上記印刷制御装置において、前記インク量
の削減は、印刷画像に応じて、ドットの間引き又はより
小さいドットの形成を選択的に行うことよってなされる
ようにするのが好ましい。
【0016】こうすれば、インク量の削減をよりきめ細
かく行うことができるので、インクの滲みが生じない範
囲でくっきりとした輪郭を実現することができるという
利点がある。
【0017】上記印刷制御装置において、前記印刷部
は、印刷解像度が600dpi以上での印刷が可能であ
る場合には、前記インク量削減部は、主走査方向の印刷
解像度が600dpi以上における印刷の場合に前記イ
ンク量の削減を行うようにしても良い。
【0018】こうすれば、インクの滲みが目立ちやすい
600dpi以上の高解像度の印刷においてのみ、イン
ク量を削減することができる。
【0019】上記印刷制御装置において、前記インク量
削減部は、前記印刷媒体が普通紙の場合にのみ前記イン
ク量の削減を行うようにしても良い。
【0020】こうすれば、特に滲みが目立ちやすい普通
紙の印刷においてのみ、インク量を削減することができ
る。
【0021】本発明の第2の構成は、複数の印刷解像度
で印刷媒体上にインクドットを形成可能な印刷部を用い
て印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷デー
タを生成する印刷制御装置であって、前記印刷制御装置
は、印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインク
ドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット
データ生成部と、単独で形成したとするときの特定種類
のインクドットの主走査方向の長さを画素の主走査方向
の長さで除した第1の値が予め定められた第1の閾値よ
りも大きい場合には、前記ドットデータの中から、前記
特定種類のインクドットが形成される画素群からなる画
像領域の輪郭線であって前記主走査の方向に平行な横輪
郭線を抽出する輪郭線抽出部と、前記第1の値が前記第
1の閾値よりも大きい場合には、前記横輪郭線を形成す
るインクドットのインク量を規則的に削減するように前
記ドットデータを調整するインク量削減部とを備えるこ
とを特徴とする。
【0022】この第2の構成によれば、単独で形成した
とするときの特定種類のインクドットの主走査方向の長
さを画素の主走査方向の長さで除した値が所定の閾値よ
りも大きい場合には、主走査の方向に平行な横輪郭線を
形成するインクドットのインク量を規則的に削減するの
で、印刷画像の主走査の方向に平行な輪郭の滲みを抑制
することができる。この結果、テキスト等の輪郭のはっ
きりした印刷画像をきれいに印刷することができる。
【0023】上記印刷制御装置において、前記インク量
削減部は、前記横輪郭線を形成するインクドットのう
ち、主走査方向に隣接する2つの画素の内の一方にイン
クドットが形成されないインクドットのインク量を削減
せずに維持するようにするのが好ましい。
【0024】このようなインクドットは、印刷画像の角
の部分を形成するので、こうすることにより、画像の角
の部分をくっきりと再現することができる。
【0025】上記印刷制御装置において、前記印刷部
は、主走査方向の印刷解像度が600dpi以上での印
刷が可能であり、前記インク量削減部は、主走査方向の
印刷解像度が600dpi以上における印刷の場合に、
前記横輪郭線を形成するインクドットのインク量を規則
的に削減するようにするのが好ましい。
【0026】こうすれば、インクの滲みが目立ちやすい
600dpi以上の高解像度の印刷においてのみ、イン
ク量の削減を行うことができる。
【0027】上記印刷制御装置において、前記第1の閾
値は、2.0であり、前記インク量削減部は、前記印刷
媒体が普通紙の場合にのみ、前記横輪郭線を形成するイ
ンクドットを規則的に間引くようにするのが好ましい。
【0028】こうすれば、普通紙に印刷する場合におい
て間引きによる白抜けをほぼ完全に排除しつつ、横輪郭
線に生ずる滲みを抑制することができる。
【0029】上記印刷制御装置において、前記第1の閾
値は、1.8であり、前記インク量削減部は、前記印刷
媒体が普通紙の場合にのみ、前記横輪郭線を形成するイ
ンクドットを規則的に間引くようにするのがさらに好ま
しい。
【0030】こうすれば、普通紙に印刷する場合におい
て人間の視覚により認識可能な白抜けを排除しつつ、横
輪郭線に生ずる滲みをさらに抑制することができる。
【0031】上記印刷制御装置において、前記輪郭線抽
出部は、単独で形成したとするときの特定種類のインク
ドットの副走査方向の長さを画素の副走査方向の長さで
除した第2の値が前記第2の閾値よりも大きい場合に
は、前記ドットデータの中から、前記特定種類のインク
ドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線で
あって、前記副走査の方向に平行な縦輪郭線を抽出し、
前記インク量削減部は、前記第2の値が前記第2の閾値
よりも大きい場合には、さらに、前記縦輪郭線を形成す
るインクドットのインク量を規則的に削減するように前
記ドットデータを調整するようにするのが好ましい。
【0032】こうすれば、横輪郭線だけでなく縦輪郭線
にも滲みが生ずるような場合において、滲みを抑制する
ことができる。
【0033】上記印刷制御装置において、前記印刷部
は、主走査方向および副走査方向の印刷解像度が共に1
200dpi以上での印刷が可能であり、前記インク量
削減部は、主走査方向および副走査方向の印刷解像度が
1200dpi以上における印刷の場合に、前記横輪郭
線または前記縦輪郭線を形成するインクドットのインク
量を規則的に削減するようにするのが好ましい。
【0034】主走査方向および副走査方向の印刷解像度
が共に1200dpi以上の場合には、縦輪郭線と横輪
郭線の双方で滲みが発生しやすいので、このような構成
として縦横双方の輪郭線のインク量を削減するのが好ま
しい。
【0035】本発明の第3の構成は、複数の印刷解像度
で印刷媒体上にインクドットを形成可能な印刷部を用い
て印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷デー
タを生成する印刷制御装置であって、前記印刷制御装置
は、印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインク
ドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット
データ生成部と、単独で形成したとするときの特定種類
のインクドットの副走査方向の長さを画素の副走査方向
の長さで除した第2の値が予め定められた第2の閾値よ
りも大きい場合には、前記ドットデータの中から、前記
特定種類のインクドットが形成される画素群からなる画
像領域の輪郭線であって、前記副走査の方向に平行な縦
輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、前記第2の値が前記
第2の閾値よりも大きい場合には、前記縦輪郭線を形成
するインクドットのインク量を規則的に削減するように
前記ドットデータを調整するインク量削減部とを備える
ことを特徴とする。
【0036】この第3の構成によれば、所定の場合に副
走査の方向に平行な縦輪郭線を形成するインクドットの
インク量を規則的に削減するので、印刷画像の副走査の
方向に平行な輪郭の滲みを抑制することができる。
【0037】上記印刷制御装置において、前記印刷ヘッ
ドは、300分の1インチ以下のノズル間ピッチで複数
のノズルが副走査方向に並べられたノズル列を少なくと
も1つ備えており、前記インク量削減部は、前記ノズル
列を用いて前記縦輪郭線を形成する場合に、前記縦輪郭
線を形成するインクドットのインク量を規則的に削減す
るようにするのが好ましい。
【0038】ノズル間ピッチが小さい場合には、副走査
方向に隣接するドットが短い時間間隔で形成されるの
で、縦輪郭線に滲みが生じやすい傾向がある。この構成
は、このような印刷においてのみ、輪郭線のインク量を
削減することができるという利点がある。
【0039】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、たとえば、印刷方法および印刷装置、
印刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または
装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、
そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、その
コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化された
データ信号、等の態様で実現することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.実施形態の概要: B.装置の構成: C.第1実施例: D.第2実施例: E.第3実施例: F.変形例:
【0041】A.実施形態の概要:図1は、本発明の実
施例の処理によるドットパターンの間引きの様子を示す
説明図である。図1(a)(b)は、印刷画像である文
字「B」を形成するドットの一部を拡大した図である。
図1(a)は、本発明の一例としての処理が施される前
のドットパターンであり、図1(b)は、この処理が施
された後のドットパターンである。なお、ドットは、現
実には隣接するドット同士がすべて重なり合ってベタ領
域を形成するが、分かりやすくするために、少し小さめ
のドットを示している。
【0042】本発明の一例としての処理が施された後の
ドットパターンは、図から分かるように、主走査方向に
伸びる輪郭線のドットの一部が間引かれたものとなって
いる。このような処理を行うことで、文字「B」の主走
査方向の輪郭線におけるインクの滲みを抑制して、くっ
きりとした輪郭を実現している。本実施例において、主
走査方向の輪郭線のドットを間引いているのは、前述の
ように、主走査方向の輪郭線が滲みを生じさせやすいか
らである。
【0043】主走査方向の輪郭線が滲みを生じさせやす
い理由は、インクドットの形状が副走査方向に比べて主
走査方向に長い傾向があるからである。これは、印刷ヘ
ッドが主走査方向に印刷媒体に対して移動しつつインク
を吐出しているので、インク滴も印刷媒体に対して主走
査方向の相対速度を有するからである。
【0044】図1(c)(d)は、印刷画像である文字
「L」を形成するドットの一部を拡大した図である。図
1(c)は、本発明の他の例の処理が施される前のドッ
トパターンであり、図1(d)は、この処理が施された
後のドットパターンである。
【0045】この処理は、二つの間引き処理を組み合わ
せた例である。第1の間引き処理では、輪郭線から一列
だけ内側の画素に形成されたドットをすべて間引いてい
る。第2の間引き処理は、図1(a)に示したのと同じ
処理である。このような間引きは、たとえば、インクを
吸収し難い普通紙に対してテキスト印刷を行う場合など
のように、特定の印刷媒体を使用する場合には特に効果
的である。この方法は、後述する第2実施例において詳
細に説明する。
【0046】本発明では、主走査を行いつつインク滴を
吐出することにより画像を印刷する印刷装置において、
主走査方向に平行な輪郭線を構成するドットのインク量
を規則的に減らすことにより、輪郭線における滲みを抑
制する。なお、図1の例では、文字を構成する高濃度の
領域が、特許請求の範囲における特定種類のドットが形
成される画素群からなる画像領域に相当する。また、本
発明は、たとえば、黄色の背景に黒色の文字を印刷する
ような場合のように、色が異なる高濃度の領域が隣接す
ることにより輪郭線が形成されるような場合にも適用す
ることができる。
【0047】B.装置の構成:図2は、本発明の一実施
例としての印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピ
ュータ88と、印刷部としてのカラープリンタ20と、
を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュー
タ88の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶこと
ができる。
【0048】コンピュータ88では、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ94やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、カラープリンタ20に転送する
ための印刷データPDが出力されることになる。アプリ
ケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して
所望の処理を行い、また、ビデオドライバ94を介して
CRT21に画像を表示する。
【0049】アプリケーションプログラム95が印刷命
令を発すると、コンピュータ88のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをカラープリンタ20に供給するため
の印刷データPDに変換する。図2に示した例では、プ
リンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール
97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュ
ール99と、ラスタライザ100と、輪郭線抽出部10
1と、インク量削減部102と、色変換テーブルLUT
と、が備えられている。なお、この実施例では、解像度
変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハー
フトーンモジュール99とが、特許請求の範囲における
ドットデータ生成部に相当する。
【0050】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度(即ち、単位長さ当りの画素数)を、プリンタド
ライバ96が扱うことができる解像度に変換する役割を
果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだ
RGBの3色からなる画像情報である。色変換モジュー
ル98は、色変換テーブルLUTを参照しつつ、各画素
ごとに、RGB画像データを、カラープリンタ20が利
用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
【0051】色変換された多階調データは、例えば25
6階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、インクドットを分散して形成することにより、
カラープリンタ20でこの階調値を表現するためのハー
フトーン処理を実行する。ハーフトーン処理して生成さ
れたハーフトーンデータは、ラスタライザ100により
カラープリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えら
れ、最終的な印刷データPDとして出力される。なお、
印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示
すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含
んでいる。なお、輪郭線抽出部101およびインク量削
減部102の機能については後述する。
【0052】なお、プリンタドライバ96は、印刷デー
タPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相
当する。プリンタドライバ96の機能を実現するための
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録された形態で供給される。このような記録媒体とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能
な種々の媒体を利用できる。
【0053】図3は、カラープリンタ20の概略構成図
である。カラープリンタ20は、紙送りモータ22によ
って印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構
と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプ
ラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走
査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッド
ユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動
してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆
動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモー
タ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32
との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えてい
る。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュー
タ88に接続されている。
【0054】印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置センサ39とを備えている。
【0055】図4は、制御回路40を中心としたカラー
プリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路
40は、CPU41と、プログラマブルROM(PRO
M)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを
記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備え
た算術論理演算回路として構成されている。この制御回
路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース
を専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用
回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動して
インクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモー
タ22およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆
動回路54とを備えている。I/F専用回路50は、パ
ラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ5
6を介してコンピュータ88から供給される印刷データ
PDを受け取ることができる。カラープリンタ20は、
この印刷データPDに従って印刷を実行する。なお、R
AM44は、ラスタデータを一時的に格納するためのバ
ッファメモリとして機能する。
【0056】印刷ヘッドユニット60は、印刷ヘッド2
8を有しており、また、インクカートリッジを搭載可能
である。なお、印刷ヘッドユニット60は、1つの部品
としてカラープリンタ20に着脱される。すなわち、印
刷ヘッド28を交換しようとする際には、印刷ヘッドユ
ニット60を交換することになる。
【0057】C.第1実施例:図5は、本発明の第1実
施例におけるドットの間引き処理のフローチャートであ
る。この第1実施例では、図1(b)に示すように、主
走査方向に平行な輪郭線のドットを一つおきに間引いて
いる。これにより、主走査方向に規則的にインク量を減
らして、この輪郭線のインク量を削減している。
【0058】ステップS101では、輪郭線抽出部10
1は、主走査方向に平行な輪郭線を抽出する。この抽出
には、本実施例では、最も簡単な輪郭線抽出フィルタと
して図6(a)に示すような1次微分フィルタを利用し
ている。このフィルタは、副走査方向への方向性を有す
るフィルタであり、主走査方向に平行な輪郭線を抽出す
ることができる。ここで、輪郭線とは、特定種類のドッ
トが形成される画素群からなる画像領域の最外周を構成
する1画素幅の領域であり、その画像領域を規定する特
徴値(ドットの大きさや色)の不連続部に隣接する。不
連続部とは、たとえば、図1(a)に示す例では、ドッ
トが形成される画素と形成されない画素との間の境界で
ある。以下では、主走査方向に平行な輪郭線を「横輪郭
線」と呼び、副走査方向に平行な輪郭線を「縦輪郭線」
と呼ぶ。
【0059】なお、輪郭線抽出フィルタは、横輪郭線を
抽出することができるものであれば良く、図6(b)に
示すような方向性のあるフィルタでも良く、図6(c)
に示すような方向性のないフィルタでも良い。
【0060】図7は、インク量削減処理の様子を示す説
明図である。図7(a)はインク量削減処理前のドット
パターンを示す。この例では、ドットの大きさは1種類
のみであり、ハーフトーンデータは「0」(ドットな
し)ないし「1」(ドット有り)の2値のみである。こ
れらの図において空欄は、データが「0」であることを
示している。このドットパターンに、上述の1次微分フ
ィルタをかけると、図7(b)に示すような結果とな
る。このフィルタリング結果を見ると、画像の上側の輪
郭線はそのまま抽出されるが、画像の下側の輪郭線は1
画素だけ下側の画素位置に逆の符号の輪郭線として現れ
ていることが分かる。この画像の下側の輪郭線の符号を
逆にして、1画素だけ上側にずらすと、図7(c)に示
すような輪郭線を得ることができる。
【0061】ステップS102では、インク量削減部1
02は、間引き対象となるドットを特定する。間引くド
ットの量は、たとえば、輪郭線を形成するドットのほぼ
半分であり、主走査方向に偶数番目のドットが削除の対
象となる。この結果、輪郭線を形成するインク量を半分
に減らすことができるとともに、主走査方向に長いドッ
トが互いに結合して、インク溜まりを形成するのを抑制
することができる。
【0062】図8は、ステップS102における間引き
対象となるドットの特定処理の詳細手順を示すフローチ
ャートである。ステップS201では、インク量削減部
102は、初期設定を行う。この初期設定は、間引き対
象となるドットを特定するフラグF0をすべての画素に
ついて「0」にする設定を含む。ステップS202で
は、インク量削減部102は、ステップS101で処理
されたデータを各走査ライン毎に、主走査方向にスキャ
ンする。ステップS203では、インク量削減部102
は、主走査方向の輪郭線上のドットであるか否かを判断
する。この判断は、ステップS101で処理された結果
を用いて、その画素値から判断することができる。この
例では、画素値が「1」の場合に、輪郭線上のドットで
あると判断することができる。輪郭線上のドットである
と判断されるとステップS204に進み、輪郭線上のド
ットでないと判断されるとステップS207に進む。
【0063】ステップS204では、インク量削減部1
02は、輪郭線上のドットのカウントを行う。ステップ
S205では、インク量削減部102は、このカウント
された数に基づいてフラグF0を設定するための判断を
行う。具体的には、カウントされた数Nが偶数の場合に
は、そのドットが間引きの対象であることを示すため
に、その画素のフラグF0が「−1」と設定される(ス
テップS206)。一方、カウントされた数Nが偶数の
場合には、フラグF0は初期設定である「0」のままで
ある。
【0064】一方、ステップS203において、インク
量削減部102が、主走査方向の輪郭線上のドットでな
いと判断した場合には、カウントされた数Nが「0」に
リセットされる。このようにして処理した結果、図7
(d)に示すようなフラグF0が得られる。このフラグ
F0は、間引き対象となるドットを特定するデータであ
る。この処理結果が得られると、間引き対象となるドッ
トの特定処理(ステップS102(図5))が終了す
る。
【0065】ステップS103では、インク量削減部1
02は、ドットの間引き処理を行う。この処理は、図7
(a)に示す処理前のドットパターンから、図7(d)
に示すフラグF0で特定された画素の画素値を変更する
ことにより行われる。この例では、図7(a)に示す処
理前のドットパターンにおいて、フラグF0が「−1」
である画素の画素値を「1」から「0」にすることによ
り、間引きが行われている。このようにして、間引き処
理後のドットパターン(図7(e))が得られる。
【0066】このような間引きを行うことにより、イン
ク溜まりが生じやすい主走査方向に平行な輪郭線を形成
するドットのインク量を規則的に削減することができ
る。この結果、この輪郭線からの滲みを抑制することが
できる。この例では、偶数番目のドットを間引くことに
より、規則的にインク量を削減しているが、「規則的
に」とは、このような方法に限らない。たとえば、3個
に1個だけ繰り返して間引くような方法であっても良
い。
【0067】なお、輪郭線を形成するドットのインク量
の削減は、必ずしもドットを間引くことによって行う必
要はない。たとえば、ドットのサイズを小さくすること
によってインク量を削減しても良い。また、大きいドッ
トで形成されているときにのみ、規則的にインク量の削
減を行うようにしても良い。
【0068】また、上記の例では、ステップS205に
おいて主走査方向に連続するドットのうち偶数番目のド
ットを削除することにより、インク量を削減している。
しかし、偶数番目であっても、副走査方向に輪郭線を形
成するドットは削除しないことが好ましい。たとえば、
図7(f)に示すように、J列にドットが存在しない場
合には、I列が副走査方向の輪郭線を形成する。このよ
うな場合には、ドットを削除しないようにするのが好ま
しい。この処理は、たとえば、ステップS206におい
て、主走査方向に隣接する画素値を参照することにより
行うことができる。
【0069】D.第2実施例:図9は、本発明の第2実
施例におけるドットの間引き処理のフローチャートであ
る。この第2実施例では、二つの間引き処理が行われ
る。第1の間引き処理は、輪郭線自体でなく、輪郭線か
ら一列だけ内側の画素に形成されたドットのインク量を
削減する。これにより、たとえば、インクの吸収が少な
い普通紙に対して、高濃度画像をくっきりとした輪郭で
印刷することができる。第2の間引き処理は、第1実施
例で示した間引き処理と同じ処理であり、輪郭線のドッ
トを間引く。
【0070】ステップS301では、インク量削減部1
02は、第1の間引き処理を行う。この間引きは、前述
のように、輪郭線から一列だけ内側の画素に形成された
ドットのインク量を規則的に削減するために行うもので
ある。
【0071】図10は、本発明の第2実施例におけるイ
ンク量削減処理の様子を示す説明図である。この図で
は、1本の主走査ライン分のハーフトーンデータを示し
ている。図10(a)は、間引き処理前のデータであ
る。データ中の「1」はドットが形成されることを示
し、「0」はドットが形成されないことを示す。図10
(b)は、第1実施例で示した方法に準ずる方法で、縦
輪郭線抽出処理を行った結果である。図10(c)およ
び図10(d)は、各画素におけるドットの形成の要否
を判断する際に使用されるフラグF1、F2である。こ
れらのフラグF1,F2の作成方法については後述す
る。図10(e)は、フラグF1、F2の論理積であ
り、図10(f)で示すデータを得るために使用する。
図10(f)に示すデータは、第1の間引き処理後のド
ットパターンである。以上の処理は、以下に示す手順で
行われる。
【0072】図11は、本発明の第2実施例における第
1のドットの間引き処理のフローチャートである。ステ
ップS401では、インク量削減部102は、初期設定
を行う。この初期設定は、着目画素を記録するかしない
かの判断に用いるフラグF1,F2の初期状態を「0」
にする設定を含む。ステップS402では、輪郭線抽出
部101は、ハーフトーンデータから輪郭線を抽出す
る。この輪郭線には、第1実施例と異なり、縦輪郭線も
含まれている。なお、これに加えて斜めの輪郭線をも抽
出するようにしても良い。
【0073】ステップS403では、インク量削減部1
02は、上記の輪郭線抽出処理を行って生成したデータ
(図10(b))を用い、そのi番目の着目画素Giの
1個右隣の画素値Gi+1に基づいて、着目画素Giのフラ
グF1iの設定のための判断を行う。画素値Gi+1が
「0」の場合には、フラグF1iは、一つ前の着目画素
のフラグF1i-1と同じに設定されて、ステップS40
8に進む(ステップS404)。したがって、画素1の
フラグF11の値は初期状態のフラグF10と同じ「0」
である(図10(c))。
【0074】一方、画素値Gi+1が「1」の場合には、
以下の処理が行われる(ステップS405)。フラグF
1i-1が「0」のときには、フラグF1iが「1」に設定
される(ステップS406)。フラグF1i-1が「1」
の場合には、フラグF1iが「0」に設定される(ステ
ップS405、S407)。したがって、画素2のフラ
グF12の値は「1」であり、画素9のフラグF19の値
は「0」でありる(図10(c))。フラグF1の設定
がなされると、ステップS408に進む。こうして、フ
ラグF1が作成される。
【0075】ステップS408では、インク量削減部1
02は、輪郭線抽出処理を行って生成したデータ(図1
0(b))を用い、着目画素Giの2個左隣の画素値Gi
-2に基づいて、着目画素GiのフラグF2iの設定のため
の判断を行う。画素値Gi-2が「0」の場合には、フラ
グF2iは、一つ前の着目画素のフラグF2i-1と同じに
設定されて、ステップS413に進む(ステップS40
9)。したがって、画素1〜画素4のフラグF21〜F
24の値は初期状態のフラグF20と同じ「0」である
(図10(d))。
【0076】一方、画素値Gi-2が「1」の場合には、
以下の処理が行われる(ステップS410)。フラグF
2i-1が「0」のときには、フラグF2iが「1」に設定
される(ステップS411)。フラグF2i-1が「1」
の場合には、フラグF2iが「0」に設定される(ステ
ップS412)。したがって、画素5のフラグF15の
値は「1」であり、画素12のフラグF112の値は
「0」である(図10(d))。フラグF2の設定がな
されると、ステップS413に進む。こうして、フラグ
F2が作成される。
【0077】ステップS413では、インク量削減部1
02は、所定の演算を行って間引き処理後のドットパタ
ーンを生成する。この演算には、抽出された輪郭線デー
タX(図10(b))とフラグF1とフラグF2とを用
いる。以上の処理を着目画素を一つずつずらして(ステ
ップS414)、全データについて行う(ステップS4
15)。
【0078】これにより、図10(f)に示すように、
輪郭線に隣接するドットを間引くことができる。すなわ
ち、図10(f)において、画素3と画素10とが縦輪
郭線を構成しており、その内側に隣接する画素4と画素
9のドットが間引かれている。この間引き処理は、第1
実施例の間引き処理と異なり、主走査方向と副走査方向
の双方について行われている。なお、斜めの方向につい
ても間引き処理を行っても良い。
【0079】図12は、本発明の第2実施例における第
1と第2のインク量削減処理の様子を示す説明図であ
る。図12(a)は、間引き処理前のドットパターンで
ある。図12(b)は、図11に示すステップS402
における輪郭線の抽出処理を行った後のデータであり、
図10(b)のデータに相当する。この図から分かるよ
うに、主走査方向と副走査方向の双方について輪郭線の
抽出が行われている。図12(c)は、図11に示した
処理である第1の間引き処理後のドットパターンであ
り、図10(b)のデータに相当する。この処理では、
横輪郭線と縦輪郭線の内側の画素のドットが間引かれて
いる。この第1の間引き処理が終了すると、ステップS
302(図9)に進む。
【0080】ステップS302、S303では、インク
量削減部102は、第1実施例と同様の処理を行って、
図12(d)に示すようなフラグデータを生成する。図
12(d)に示すフラグデータは、図7(d)に示すも
のと同じである。このフラグデータと図12(b)に示
す第1の間引き処理後のドットパターンを加算すること
によって、図12(d)に示すように第2実施例におけ
る引き処理後のドットパターンを得ることができる(S
304)。
【0081】図13は、他の間引き方法によるインク量
削減処理後のドットパターンを示す説明図である。図1
3(a)では、横輪郭線の内側に隣接するドットを間引
かず、縦輪郭線の内側に隣接するドットのみを間引いて
いる。図13(b)では、横輪郭線の内側に隣接するド
ットを半分だけ間引いている。図13(c)では、横輪
郭線の内側に隣接するドットを半分だけ間引くことによ
って、横輪郭線上のドットと、その内側のドットとが千
鳥状に配置されるようにしている。
【0082】なお、本実施例においても、異なるサイズ
のドットを形成できるプリンタ20の場合には、特定の
大きさ以上の大きさのドットのみを間引くようにしても
良い。また、ドットを間引く替わりにドットの大きさを
変更するようにしても良い。
【0083】図14は、ドットの大きさを変える方法に
よるインク量削減処理後のドットパターンを示す説明図
である。図14(a)では、第2実施例において大ドッ
トを間引いた位置に、小ドットを形成している。図14
(b)では、横輪郭線上では大ドットを間引いた位置に
小ドットを形成せず、輪郭線の内側の領域において大ド
ットを間引いた位置には小ドットを形成するようにした
ものである。このように、インク量の削減は、画像領域
(線画領域)内におけるドットの位置に応じて、ドット
の間引き又はより小さいドットの形成を選択的に行うこ
とよってなされても良い。
【0084】このように、輪郭線に隣接するドットを間
引く方法やドットのサイズを小さくすることによって、
よりきめ細やかに輪郭線における滲みを抑制するように
するのが好ましい。この第2に実施例として示した方法
は、特に、インクの吸収が少ない普通紙に対して、高濃
度画像をくっきりとした輪郭で印刷したい場合に効果が
大きい。
【0085】E.第3実施例:第3実施例では、印刷モ
ードに応じて間引き処理の内容が変わる点で上述の実施
例と異なる。本実施例で間引き処理の内容の決定に用い
られる印刷モードパラメータは以下の通りである。 (1)印刷解像度 (2)インク色(「黒のみ」又は「カラー」からの選
択) (3)印刷媒体の種類
【0086】図15は、主走査方向の印刷解像度が副走
査方向のものに比較して大きい場合に行われる間引き処
理の例を示す説明図である。この図は、印刷画像である
文字「B」を形成するインクドットの一部を拡大したも
のである。この図では、主走査方向の印刷解像度が72
0dpiで副走査方向の印刷解像度が360dpiの場
合に行われる間引き処理の様子が示されている。左側が
間引き処理前で右側が間引き処理後のドットパターンで
ある。図から分かるように、主走査方向に平行な輪郭線
(横輪郭線)を構成するドットが間引かれている。
【0087】主走査方向に平行な輪郭線が間引かれてい
る理由は以下の通りである。ベタの形成はインクドット
で画素の全体を埋めることにより行われる。しかし、図
に示すように、主走査方向の画素の大きさが副走査方向
のもに比べて小さいときには、インクが画素の主走査方
向の外に大きくはみ出してしまうことになる。特に、印
刷ヘッドを主走査しつつインク滴を吐出して行う印刷で
は、主走査方向のドットは連続して形成されるため、横
輪郭線を形成するインクは、インク溜まりを形成しやす
く滲みの原因となりやすい。さらに、印刷ヘッドを主走
査しつつインク滴を吐出して行う印刷では、前述のよう
に、インク滴が主走査方向の速度を持つため、副走査方
向に比較して主走査方向に長いドットが形成される傾向
もある。この結果、主走査方向の印刷解像度が副走査方
向に比較して大きい場合には、一般に、横輪郭線を形成
するインクドットを間引くのが好ましいことが分かる。
【0088】図16は、高密度ノズル列を用いて、副走
査方向の印刷解像度が主走査方向のものに比較して大き
い印刷を行う場合に実施される間引き処理の例を示す説
明図である。ここで、高密度ノズル列とは、本実施例で
はノズル間ピッチが300分の1インチ以下であるもの
をいう。図16(a)は、図15と同様に、印刷画像で
ある文字を形成するインクドットの一部を拡大した図で
ある。この図では、主走査方向印刷解像度が360dp
iで副走査方向の印刷解像度が720dpiの場合に行
われる間引き処理の様子を示している。左側が間引き処
理前で右側が間引き処理後のドットパターンである。図
から分かるように、副走査方向に平行な輪郭線を構成す
るドットが間引かれている。ただし、この間引き処理
は、高密度ノズル列を用いて印刷を行う場合にのみ行わ
れる点で図15に示す例と異なる。
【0089】図16(b)は、高密度ノズル列を含む印
刷ヘッド28を示す説明図である。印刷ヘッド28は、
ブラックインクノズル列Kと、濃シアンインクノズル列
Cと、淡シアンインクノズル列と、濃マゼンタインクノ
ズル列と、淡マゼンタインクノズル列と、イエローイン
クノズル列とを備えている。ブラックインクノズル列K
は、ノズル間ピッチが360分の1インチであるので高
密度ノズル列である。一方、他のノズル列は、ノズル間
ピッチが180分の1インチであるので高密度ノズル列
ではない。ブラックインクノズル列Kが高密度ノズル列
となっている理由は、黒色のテキストや線画を高速で印
刷できるようにするためにノズル数が2倍に増やされて
いるからである。
【0090】高密度ノズル列を用いて印刷する場合にの
み間引き処理が行われる理由は以下の通りである。図1
7は、ノズル間ピッチが180分の1インチの通常のノ
ズル列を用いてドットが形成される様子を示す説明図で
ある。図に示すように、副走査方向に720分の1イン
チのピッチ(720dpi)のドットがノズル間ピッチ
が180分の1インチのノズル列を用いて形成されてい
る。ここで、縦輪郭線に着目すると、1番目のパス1
(主走査)で1番ラスタに属するドットが形成され、ま
た、2番目のパス2で2番ラスタに属するドットが、3
番目のパス3で3番ラスタに属するドットが、4番目の
パス4で4番ラスタに属するドットが、それぞれ形成さ
れる。
【0091】このように、通常のノズル列を用いてドッ
トを形成する場合には、連続する主走査では縦方向の一
方にのみ隣接するドットが形成されることが分かる。た
とえば、2番ラスタに属するドットが形成される際に
は、1番ラスタに属するドットが直前のパスで形成され
ているが、3番ラスタに属するドットは、まだ形成され
ていないことが分かる。また、4番ラスタに属するドッ
トが形成される際には、5番ラスタに属するドットがす
でに形成されているが、これは3回前のパスで形成され
たドットなので、インク溜まりは形成されにくい。
【0092】図18は、ノズル間ピッチが360分の1
インチの高密度ノズル列を用いてドットが形成される様
子を示す説明図である。図に示すように、副走査方向に
720分の1インチのピッチ(720dpi)のドット
がノズル間ピッチが360分の1インチのノズル列を用
いて形成されている。ここで、縦輪郭線に着目すると、
1番目のパス1(主走査)で1番、3番、5番ラスタに
属するドットが形成され、引き続き2番目のパス2でそ
れらの間に挟まれている2番、4番ラスタに属するドッ
トが形成される。
【0093】この結果、高密度のノズル列を用いてドッ
トを形成する場合には、連続する主走査で副走査方向の
双方に隣接するドットが形成されることが分かる。この
ため、図17に示す例に比較してインク溜まりが形成さ
れやすいことが分かる。このような事情があるため、高
密度のノズル列を用いてドットを形成するときに、より
縦輪郭線を形成するドットについて間引き処理が望まれ
ることになる。
【0094】さらに、インク溜まりの形成のされやすさ
は印刷媒体に応じても異なる。たとえば、専用紙のよう
にインクの吸収速度が速い印刷媒体に印刷する場合には
インク溜まりが形成されにくいが、普通紙のようにイン
クの吸収速度が遅い印刷媒体に印刷する場合にはインク
溜まりが形成されやすいという傾向がある。
【0095】このように、印刷解像度やノズル列の密
度、印刷媒体の種類といった印刷モードパラメータに応
じて、望ましい間引き処理の内容が異なることが分か
る。
【0096】図19は、本発明の第3実施例における印
刷処理手順を示すフローチャートである。図20は、本
発明の第3実施例における印刷システムの構成を示すブ
ロック図である。図21は、CRT21上に表示された
印刷モードの基本設定画面の一例を示す図である。第3
実施例における印刷システムの構成は、印刷モード選択
部103が追加されている点で第1実施例における構成
と異なる。
【0097】この印刷処理では、印刷モードパラメータ
に応じて間引き処理の内容が変更される。ステップS5
01では、ユーザがコンピュータ88に印刷を指示す
る。また、ステップS502において、CRT21に表
示された印刷用ダイアログボックス内の「プロパティボ
タン」(図示省略)をクリックすると、印刷モード選択
部103(図20)が、図21に示すプロパティ設定画
面をCRT21上に表示させる。
【0098】ユーザは、このプロパティ設定画面内にお
いて、印刷モードを規定する種々のパラメータを指定す
ることが可能である。図21の印刷モードの基本設定画
面は、種々のパラメータを指定するために、以下のよう
な要素を含んでいる。 (1)用紙種類メニューPM:普通紙または専用紙から
一つを選択するためのプルダウンメニュー。 (2)インク色選択ボタンCLR:カラーインクを用い
るか、ブラックインクのみを用いるかを選択するための
ボタン。 (3)印刷解像度設定スイッチSW:主走査方向と副走
査方向の解像度の組合せを選択するためのプルダウンメ
ニュー。
【0099】なお、ユーザは、印刷モードの詳細設定画
面において、これら以外の他のパラメータも設定するこ
とが可能であるが、以下ではこれらの他のパラメータに
ついては説明を省略する。
【0100】図19のステップS503において、ユー
ザが印刷モードの種々のパラメータを設定し、印刷の開
始を指示すると、ステップS504において、プリンタ
ドライバ96が、間引き処理の内容を決定する。
【0101】図22は、ステップS504における印刷
モードに応じた間引き処理の内容を示す説明図である。
この実施例では印刷モードを規定する種々のパラメータ
のうちで、印刷媒体の種類、インク色、および印刷解像
度に応じて間引き処理の内容が決定される。
【0102】この実施例では、印刷媒体の種類は普通紙
と専用紙とに区分されている。また、インク色の選択肢
はカラーと黒のみの二つである。印刷解像度の選択肢
は、720dpi×360dpi(主走査方向×副走査
方向)、360dpi×720dpi(同)、および7
20dpi×720dpi(同)の3つである。印刷媒
体の種類が専用紙である場合には、他の印刷モードパラ
メータに拘わらず、間引き処理はなされない。この理由
は、専用紙は、インクをすばやく吸収できるので、間引
き処理なしでも滲まないからである。一方、印刷媒体の
種類が普通紙である場合には、以下のように間引き処理
の内容が決定される。
【0103】輪郭線の内側に接するドットについては、
印刷媒体の種類が普通紙である場合、他の印刷モードパ
ラメータに拘わらず、間引き処理が行われる。この間引
き処理は、前述の第2実施例において行われた間引き処
理と同じものである。
【0104】横輪郭線については、印刷媒体の種類が普
通紙であるとともに、主走査方向の印刷解像度が720
dpiである場合に間引き処理が行われる。印刷解像度
が720dpi×720dpiの場合にも間引き処理が
行われる理由は、本実施例の印刷装置では、720dp
i×720dpiの画素を埋めるのに必要十分な小さな
インク滴を生成することができないからである。このよ
うな場合には、たとえば図23に示すようなドットパタ
ーンが形成されることになる。インクジェット方式の印
刷装置では、一般に、1200dpi×1200dpi
より大きい解像度においては、画素を埋めるのに必要十
分な小さなインク滴を生成するのが困難であるので、横
輪郭線と縦輪郭線の双方のドットを間引くのが好まし
い。
【0105】縦輪郭線については、印刷媒体の種類が普
通紙であり、副走査方向の印刷解像度が720dpiで
あるとともに、インク色が黒である場合にのみ引き処理
が行われる。インク色が黒である場合に間引き処理が行
われる理由は、印刷ヘッド28が備えるノズル列のうち
ブラックインクノズル列だけが高密度ノズル列だからで
ある。なお、インク色が黒である場合には、ブラックイ
ンクノズル列のみを用いて高速の印刷が行われる。
【0106】図24は、印刷解像度と間引き処理の関係
を示す説明図である。図中に示されているドットは、単
独で形成したとするときのインクドットである。このイ
ンクドットは、主走査方向にRmの大きさを有し、副走
査方向にRsの大きさを有する。図中に示された画素
は、主走査方向にPmの大きさを有し、副走査方向にP
sの大きさを有する。大きさPm、Psは印刷解像度の
逆数に相当する大きさである。たとえば、印刷解像度が
主走査方向に720dpiである場合には、Pmは72
0分の1インチの大きさである。
【0107】本実施例では、ドットを間引くか否かの決
定は、インクドットの長さを画素の長さで除した値が予
め定められた所定の閾値Thm、Thsよりも大きいか
否かで行われる。ここで、閾値Thmは主走査方向の閾
値であり、閾値Thsは副走査方向の閾値である。たと
えば、主走査方向については、Rm/Pmが閾値Thm
よりも大きい場合に間引きが行われる。なお、閾値Th
mは特許請求の範囲における第1の閾値に、閾値Ths
は特許請求の範囲における第2の閾値に相当する。
【0108】この閾値は、大きく設定されるとドット間
の隙間(白抜け)が生じにくくなるが、間引き処理が行
われにくくなるので滲みが生じやすくなる。一方、この
閾値が小さく設定されると滲みをより抑制することがで
きるが白抜けが生じやすいという性質がある。この閾値
Thを2.0に設定すると、普通紙に印刷する場合にお
いて間引きによる白抜けをほぼ完全に排除することがで
きる。また、この閾値Thを1.8に下げると普通紙に
印刷する場合において人間の視覚により認識可能な白抜
けを排除しつつ、輪郭線に生ずる滲みをさらに抑制する
ことができるという利点がある。なお、この第3実施例
の印刷装置では、普通紙に高密度ノズル列を用いて印刷
する場合には、主走査方向の閾値Thmと副走査方向の
閾値Thsは同一であるとしている。
【0109】なお、こうして決定された間引き処理の内
容は、その印刷ジョブの全体にわたって使用される。
【0110】図19のステップS505では、プリンタ
ドライバ96が、ステップS504において使用が決定
された間引き処理の内容に応じた印刷データの生成を行
う。また、ステップS506では、プリンタ20がコン
ピュータ88から供給された印刷データに応じて印刷を
実行する。
【0111】このように、第3実施例では、印刷媒体の
種類やインク色、印刷解像度といった3つの印刷モード
パラメータに従って、実際の印刷において行われる間引
き処理の内容を決定している。この結果、印刷モードに
応じた望ましい間引き処理を行うことができるという利
点がある。
【0112】以上の説明から理解できるように、本発明
では、輪郭線を形成するドットのインク量を規則的に削
減するようにドットデータを調整するようにすれば良
く、さらに、使用する印刷媒体その他の印刷条件によっ
ては、輪郭線の内側に隣接するドットのインク量を規則
的に削減するようにするのが好ましい。なお、使用する
印刷媒体その他の印刷条件によって間引き処理の内容を
変える方法の例としては、前述のように印刷モードに応
じて間引き処理の内容を決定する方法がある。
【0113】E.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0114】E−1.上記実施例においては、輪郭線
は、インクドットが全く形成されない領域との境界を構
成している。しかし、輪郭線はこれに限られず、領域を
規定する特徴値の不連続部であれば良い。たとえば、輪
郭線は、色相が変わる境界を画定するものであっても良
い。本発明は、このような輪郭で生ずる滲みも抑制する
ことができ、また、このような輪郭で生ずる滲みも画質
を劣化させるからである。この場合、上記の各領域の少
なくとも一方でインクドットの間引きないしインクドッ
トサイズの変更を行えばよい。
【0115】E−2.インク量の削減は印刷解像度に応
じて行っても良い。たとえば、印刷解像度が少なくとも
主走査方向ないし副走査方向の一方について600dp
i以上の場合にのみインク量を削減するようにしても良
い。輪郭線からの滲みは、印刷解像度が高いほど目立つ
傾向にあり、600dpi以上の解像度で特に顕著とな
るからである。
【0116】E−3.上記実施例では、間引き処理の内
容の決定に用いる印刷モードパラメータには、印刷媒体
の種類、インク色、および印刷解像度の3つが含まれて
いるが、たとえば超浸透インクや緩浸透インクといった
インクの種類を用いて間引き処理の内容を決定してもよ
い。一般に、間引き処理の内容が輪郭線の滲みに影響を
与える印刷モードパラメータに応じて決定されるような
構成であればよい。
【0117】ここで、「超浸透インク」および「緩浸透
インク」という用語は、これらのインクの相対的な特性
を意味している。すなわち、両者を標準的な印刷媒体
(たとえば普通紙)上に同じ量だけ滴下した場合に、超
浸透インクの方が緩浸透インクよりも早く印刷媒体に浸
透する。たとえば、超浸透インクとして、約20℃にお
ける表面張力が約40×10-3N/m未満のインクを使
用することができる。また、緩浸透インクとしては、約
20℃における表面張力が約40×10-3N/mを超え
るインクを使用することができる。なお、超浸透インク
や緩浸透インクの色材としては、染料と顔料とのいずれ
も使用することが可能である。
【0118】E−4.上記実施例では、印刷媒体の種類
は、印刷モードの選択によって特定されているが、印刷
媒体の種類を自動的に特定する手段を印刷装置に装備す
ることによって特定されるようにしても良い。一般に、
印刷媒体の種類に応じて間引き処理の内容が決定される
ような構成であればよい。
【0119】なお、印刷媒体の種類を自動的に特定する
手段としては、たとえば、専用紙や普通紙の光反射率の
相違に基づいて反射光を識別して特定する光特定手段や
予め記録媒体やその包装材に付されたバーコードを読み
取ることによって特定するバーコード読み取り手段、I
Cリーダーを用いて特定する手段がある。このような手
段は、印刷媒体の種類の特定にユーザの操作を必要とし
ないという利点があり、印刷モードの選択によって特定
する手段は、簡易な構成で実現できるという利点があ
る。
【0120】E−5.上記実施例においては、ハーフト
ーンデータを処理して輪郭線を抽出し、これを用いてイ
ンク量の削減処理を行っている。しかし、輪郭線の抽出
方法はこれに限られない。たとえばアウトラインフォン
トのように輪郭線を定義するデータが印刷に使用される
場合、このアウトラインデータから生成される輪郭線の
データを直接用いて、インク量の削減処理を行うように
しても良い。すなわち、本発明は、一般に、インクドッ
トの形成状態を表すドットデータを処理することによっ
て、輪郭線の滲みを抑制する技術に適用可能である。
【0121】E−6.この発明はカラー印刷だけでなく
モノクロ印刷にも適用できる。また、1画素を複数のイ
ンクドットで表現することにより多階調を表現する印刷
にも適用できる。また、ドラムプリンタにも適用でき
る。尚、ドラムプリンタでは、ドラム回転方向が主走査
方向、キャリッジ走行方向が副走査方向となる。また、
この発明は、インクジェットプリンタのみでなく、一般
に、複数のノズル列を有する記録ヘッドを用いて印刷媒
体の表面に記録を行うインクドット記録装置に適用する
ことができる。
【0122】E−7.上記実施例において、ハードウェ
アによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに
置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによ
って実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換
えるようにしてもよい。例えば、図2や図20に示した
プリンタドライバ96の機能の一部または全部を、プリ
ンタ20内の制御回路40が実行するようにすることも
できる。この場合には、印刷データを作成する印刷制御
装置としてのコンピュータ88の機能の一部または全部
が、プリンタ20の制御回路40によって実現される。
【0123】本発明の機能の一部または全部がソフトウ
ェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピ
ュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体に格納された形で提供することができる。この発
明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」
とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携
帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコ
ンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコ
ンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の処理によるドットパターンの
間引きの様子を示す説明図。
【図2】本発明の一実施例として印刷システムの構成を
示すブロック図。
【図3】プリンタの構成を示す説明図。
【図4】カラープリンタ20における制御回路40の構
成を示すブロック図。
【図5】本発明の第1実施例におけるドットの間引き処
理のフローチャート。
【図6】本発明の第1実施例において輪郭線の抽出に利
用するフィルタ。
【図7】本発明の第1実施例におけるインク量削減処理
の様子を示す説明図。
【図8】ステップS102における間引き対象となるド
ットの特定処理の詳細手順を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2実施例におけるドットの間引き処
理のフローチャート。
【図10】本発明の第2実施例における第1のインク量
削減処理の様子を示す説明図。
【図11】本発明の第2実施例における第1のドットの
間引き処理のフローチャート。
【図12】本発明の第2実施例における第1と第2のイ
ンク量削減処理の様子を示す説明図。
【図13】他の間引き方法によるインク量削減処理後の
ドットパターンを示す説明図。
【図14】ドットの大きさを変える方法によるインク量
削減処理後のドットパターンを示す説明図。
【図15】主走査方向の印刷解像度が副走査方向に比較
して大きい場合に行われる間引きの例を示す説明図。
【図16】高密度ノズル列を用いて副走査方向の印刷解
像度が主走査方向に比較して大きい印刷を行う場合に実
施される間引き処理の例を示す説明図。
【図17】ノズル間ピッチが180分の1インチの通常
のノズル列を用いてドットが形成される様子を示す説明
図。
【図18】ノズル間ピッチが360分の1インチの高密
度ノズル列を用いてドットが形成される様子を示す説明
図。
【図19】本発明の第3実施例における印刷処理手順を
示すフローチャート。
【図20】本発明の第3実施例における印刷システムの
構成を示すブロック図。
【図21】CRT21上に表示された印刷モードの基本
設定画面の一例を示す図。
【図22】本発明の第3実施例における印刷モードに応
じた間引き処理の内容を示す説明図。
【図23】横輪郭線と縦輪郭線の双方についてインク量
削減処理をおこなった後のドットパターンを示す説明
図。
【図24】印刷解像度と間引き処理の関係を示す説明
図。
【符号の説明】
20…カラープリンタ 21…CRT 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置センサ 40…制御回路 41…CPU 44…RAM 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 60…印刷ヘッドユニット 88…コンピュータ 94…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色変換モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ 101…輪郭線抽出部 102…インク量削減部 103…印刷モード選択部

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体
    上にインクドットを形成する印刷部を用いて印刷を行う
    ために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する
    印刷制御装置であって、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからドットの形
    成状態を表すドットデータを生成するドットデータ生成
    部と、 前記ドットデータの中から、特定種類のドットが形成さ
    れる画素群からなる画像領域の輪郭線であって、前記主
    走査の方向に平行な第1の輪郭線を抽出する輪郭線抽出
    部と、 前記第1の輪郭線を形成するドットのインク量を規則的
    に削減するように前記ドットデータを調整するインク量
    削減部と、を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記インク量削減部は、前記第1の輪郭線を形成するド
    ットのうち、副走査方向に平行な輪郭線を形成するドッ
    トのインク量を削減せずに維持する、印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷制御装置
    であって、 前記輪郭線抽出部は、前記第1の輪郭線と前記主走査の
    方向に平行でない第2の輪郭線とを抽出し、 前記インク量削減部は、前記第1の輪郭線と前記第2の
    輪郭線とのうちの少なくとも一方に隣接する画素に形成
    されるドットのインク量を規則的に削減する、印刷制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記印刷部は、複数のノズルと、前記複数のノズルから
    インク滴をそれぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素
    子とを有し、各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領
    域にサイズの異なるN種類(Nは2以上の整数)のドッ
    トのうちのいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッドを
    備え、 前記インク量削減部は、前記第1の輪郭線が前記N種類
    のドットのうちの比較的大きいドットの中の少なくとも
    一つの種類の第1の特定ドットで形成されているときに
    のみ、前記インク量の削減を行う、印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記インク量の削減は、ドットの間引きによって行われ
    る、印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の印刷制御装置であって、 前記インク量の削減は、より小さいドットを形成するこ
    とよって行われる、印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の印刷制御装置であって、 前記インク量の削減は、前記画像領域内におけるドット
    の位置に応じて、ドットの間引き又はより小さいドット
    の形成を選択的に行うことよってなされる、印刷制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記印刷部は、印刷解像度が600dpi以上での印刷
    が可能であり、 前記インク量削減部は、主走査方向の印刷解像度が60
    0dpi以上における印刷の場合に前記インク量の削減
    を行う、印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記インク量削減部は、前記印刷媒体が普通紙の場合に
    のみ前記インク量の削減を行う、印刷制御装置。
  10. 【請求項10】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒
    体上にインクドットを形成する印刷部を用いて印刷を行
    う印刷装置であって、 前記印刷部と、 請求項1ないし9のいずれかに記載の印刷制御装置と、
    を備える印刷装置。
  11. 【請求項11】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒
    体上にインクドットを形成する印刷部を用いて印刷を行
    うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成す
    る印刷制御方法であって、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからドットの形
    成状態を表すドットデータを生成する工程と、 前記ドットデータの中から、特定種類のドットが形成さ
    れる画素群からなる画像領域の輪郭線であって、前記主
    走査の方向に平行な第1の輪郭線を抽出する工程と、 前記第1の輪郭線を形成するドットのインク量を規則的
    に削減するように前記ドットデータを調整する工程と、
    を備えることを特徴とする印刷制御方法。
  12. 【請求項12】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒
    体上にインクドットを形成する印刷部を用いて印刷を行
    うために、前記印刷部に供給すべき印刷データをコンピ
    ュータに生成させるためのコンピュータプログラムであ
    って、 前記コンピュータプログラムは、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからドットの形
    成状態を表すドットデータを生成する機能と、 前記ドットデータの中から、特定種類のドットが形成さ
    れる画素群からなる画像領域の輪郭線であって、前記主
    走査の方向に平行な第1の輪郭線を抽出する機能と、 前記第1の輪郭線を形成するドットのインク量を規則的
    に削減するように前記ドットデータを調整する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるプログラム。
  13. 【請求項13】 複数の印刷解像度で印刷媒体上にイン
    クドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷
    制御装置であって、 前記印刷制御装置は、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインクドッ
    トの形成状態を表すドットデータを生成するドットデー
    タ生成部と、 単独で形成したとするときの特定種類のインクドットの
    主走査方向の長さを画素の主走査方向の長さで除した第
    1の値が予め定められた第1の閾値よりも大きい場合に
    は、前記ドットデータの中から、前記特定種類のインク
    ドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線で
    あって前記主走査の方向に平行な横輪郭線を抽出する輪
    郭線抽出部と、 前記第1の値が前記第1の閾値よりも大きい場合には、
    前記横輪郭線を形成するインクドットのインク量を規則
    的に削減するように前記ドットデータを調整するインク
    量削減部と、を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記インク量削減部は、前記横輪郭線を形成するインク
    ドットのうち、主走査方向に隣接する2つの画素の内の
    一方にインクドットが形成されないインクドットのイン
    ク量を削減せずに維持する、印刷制御装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載の印刷制
    御装置であって、 前記印刷部は、主走査方向の印刷解像度が600dpi
    以上での印刷が可能であり、 前記インク量削減部は、主走査方向の印刷解像度が60
    0dpi以上における印刷の場合に、前記横輪郭線を形
    成するインクドットのインク量を規則的に削減する、印
    刷制御装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記第1の閾値は、2.0であり、 前記インク量削減部は、前記印刷媒体が普通紙の場合に
    のみ、前記横輪郭線を形成するインクドットを規則的に
    間引く、印刷制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記第1の閾値は、1.8であり、 前記インク量削減部は、前記印刷媒体が普通紙の場合に
    のみ、前記横輪郭線を形成するインクドットを規則的に
    間引く、印刷制御装置。
  18. 【請求項18】 請求項13ないし17のいずれかに記
    載の印刷制御装置であって、 前記輪郭線抽出部は、単独で形成したとするときの特定
    種類のインクドットの副走査方向の長さを画素の副走査
    方向の長さで除した第2の値が前記第2の閾値よりも大
    きい場合には、前記ドットデータの中から、前記特定種
    類のインクドットが形成される画素群からなる画像領域
    の輪郭線であって、前記副走査の方向に平行な縦輪郭線
    を抽出し、 前記インク量削減部は、前記第2の値が前記第2の閾値
    よりも大きい場合には、さらに、前記縦輪郭線を形成す
    るインクドットのインク量を規則的に削減するように前
    記ドットデータを調整する、印刷制御装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記印刷部は、主走査方向および副走査方向の印刷解像
    度が共に1200dpi以上での印刷が可能であり、 前記インク量削減部は、主走査方向および副走査方向の
    印刷解像度が1200dpi以上における印刷の場合
    に、前記横輪郭線または前記縦輪郭線を形成するインク
    ドットのインク量を規則的に削減する、印刷制御装置。
  20. 【請求項20】 複数の印刷解像度で印刷媒体上にイン
    クドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷
    制御装置であって、 前記印刷制御装置は、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインクドッ
    トの形成状態を表すドットデータを生成するドットデー
    タ生成部と、 単独で形成したとするときの特定種類のインクドットの
    副走査方向の長さを画素の副走査方向の長さで除した第
    2の値が予め定められた第2の閾値よりも大きい場合に
    は、前記ドットデータの中から、前記特定種類のインク
    ドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線で
    あって、前記副走査の方向に平行な縦輪郭線を抽出する
    輪郭線抽出部と、 前記第2の値が前記第2の閾値よりも大きい場合には、
    前記縦輪郭線を形成するインクドットのインク量を規則
    的に削減するように前記ドットデータを調整するインク
    量削減部と、を備える印刷制御装置。
  21. 【請求項21】 請求項18ないし20のいずれかに記
    載の印刷制御装置であって、 前記インク量削減部は、前記縦輪郭線を形成するインク
    ドットのうち、副走査方向に隣接する2つの画素の内の
    一方にインクドットが形成されないインクドットのイン
    ク量を削減せずに維持する、印刷制御装置。
  22. 【請求項22】 請求項18ないし21のいずれかに記
    載の印刷制御装置であって、 前記印刷部は、副走査方向の印刷解像度が600dpi
    以上での印刷が可能であり、 前記インク量削減部は、副走査方向の印刷解像度が60
    0dpi以上における印刷の場合に、前記縦輪郭線を形
    成するインクドットのインク量を規則的に削減する、印
    刷制御装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記印刷ヘッドは、300分の1インチ以下のノズル間
    ピッチで複数のノズルが副走査方向に並べられたノズル
    列を少なくとも1つ備えており、 前記インク量削減部は、前記ノズル列を用いて前記縦輪
    郭線を形成する場合に、前記縦輪郭線を形成するインク
    ドットのインク量を規則的に削減する、印刷制御装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の印刷制御装置であ
    って、 前記第2の閾値は、2.0であり、 前記インク量削減部は、前記印刷媒体が普通紙の場合に
    のみ、前記縦輪郭線を形成するインクドットを規則的に
    間引く、印刷制御装置。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の印刷制御装置であ
    って、 前記第2の閾値は、1.8であり、 前記インク量削減部は、前記印刷媒体が普通紙の場合に
    のみ、前記縦輪郭線を形成するインクドットを規則的に
    間引く、印刷制御装置。
  26. 【請求項26】 請求項13ないし15あるいは18な
    いし22のいずれかに記載の印刷制御装置であって、 前記印刷部は、 複数のノズルと、前記複数のノズルからインク滴をそれ
    ぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素子とを有する印
    刷ヘッドと、 各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領域にサイズの
    異なるN種類(Nは2以上の整数)のインクドットのう
    ちのいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッド駆動部
    と、を備え、 前記インク量削減部は、前記輪郭線が前記N種類のドッ
    トのうちの比較的大きいドットの中の少なくとも一つの
    種類のドットで形成されているときにのみ、前記インク
    量を削減する、印刷制御装置。
  27. 【請求項27】 請求項13ないし15あるいは18な
    いし22のいずれかに記載の印刷制御装置であって、 前記インク量削減部は、前記印刷媒体が普通紙の場合に
    のみ、前記横輪郭線と前記縦輪郭線のうちの少なくとも
    一方を形成するインクドットのインク量を規則的に削減
    する、印刷制御装置。
  28. 【請求項28】 請求項13ないし15、18ないし2
    2あるいは26または27のいずれかに記載の印刷制御
    装置であって、 前記インク量の削減は、インクドットの間引きによって
    行われる、印刷制御装置。
  29. 【請求項29】 請求項13ないし15、18ないし2
    2あるいは26または27のいずれかに記載の印刷制御
    装置であって、 前記インク量の削減は、より小さいインクドットを形成
    することよって行われる、印刷制御装置。
  30. 【請求項30】 請求項13ないし15、18ないし2
    2あるいは26または27のいずれかに記載の印刷制御
    装置であって、 前記インク量の削減は、前記画像領域内におけるインク
    ドットの位置に応じて、インクドットの間引き又はより
    小さいインクドットの形成を選択的に行うことよってな
    される、印刷制御装置。
  31. 【請求項31】 複数の印刷解像度で印刷媒体上にイン
    クドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行う印刷装
    置であって、 前記印刷部と、 請求項13ないし30のいずれかに記載の印刷制御装置
    と、を備える印刷装置。
  32. 【請求項32】 複数の印刷解像度で印刷媒体上にイン
    クドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷
    制御方法であって、 前記印刷制御方法は、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインクドッ
    トの形成状態を表すドットデータを生成する工程と、 単独で形成したとするときの特定種類のインクドットの
    主走査方向の長さを画素の主走査方向の長さで除した第
    1の値が予め定められた第1の閾値よりも大きい場合に
    は、前記ドットデータの中から、前記特定種類のインク
    ドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線で
    あって前記主走査の方向に平行な横輪郭線を抽出する工
    程と、 前記第1の値が前記第1の閾値よりも大きい場合には、
    前記横輪郭線を形成するインクドットのインク量を規則
    的に削減するように前記ドットデータを調整する工程
    と、を備えることを特徴とする印刷制御方法。
  33. 【請求項33】 複数の印刷解像度で印刷媒体上にイン
    クドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データをコンピュータ
    に生成させるためのコンピュータプログラムであって、 前記印刷部は、 前記コンピュータプログラムは、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインクドッ
    トの形成状態を表すドットデータを生成する機能と、 単独で形成したとするときの特定種類のインクドットの
    主走査方向の長さを画素の主走査方向の長さで除した第
    1の値が予め定められた第1の閾値よりも大きい場合に
    は、前記ドットデータの中から、前記特定種類のインク
    ドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線で
    あって前記主走査の方向に平行な横輪郭線を抽出する機
    能と、 前記第1の値が前記第1の閾値よりも大きい場合には、
    前記横輪郭線を形成するインクドットのインク量を規則
    的に削減するように前記ドットデータを調整する機能
    と、を前記コンピュータに実現させるプログラム。
  34. 【請求項34】 複数の印刷解像度で印刷媒体上にイン
    クドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷
    制御方法であって、 前記印刷制御方法は、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインクドッ
    トの形成状態を表すドットデータを生成する工程と、 単独で形成したとするときの特定種類のインクドットの
    副走査方向の長さを画素の副走査方向の長さで除した第
    2の値が予め定められた第2の閾値よりも大きい場合に
    は、前記ドットデータの中から、前記特定種類のインク
    ドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線で
    あって、前記副走査の方向に平行な縦輪郭線を抽出する
    工程と、 前記第2の値が前記第2の閾値よりも大きい場合には、
    前記縦輪郭線を形成するインクドットのインク量を規則
    的に削減するように前記ドットデータを調整する工程
    と、を備える印刷制御方法。
  35. 【請求項35】 複数の印刷解像度で印刷媒体上にイン
    クドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データをコンピュータ
    に生成させるためのコンピュータプログラムであって、 前記印刷部は、 前記コンピュータプログラムは、 印刷対象画像を表す印刷対象画像データからインクドッ
    トの形成状態を表すドットデータを生成する機能と、 単独で形成したとするときの特定種類のインクドットの
    副走査方向の長さを画素の副走査方向の長さで除した第
    2の値が予め定められた第2の閾値よりも大きい場合に
    は、前記ドットデータの中から、前記特定種類のインク
    ドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線で
    あって、前記副走査の方向に平行な縦輪郭線を抽出する
    機能と、 前記第2の値が前記第2の閾値よりも大きい場合には、
    前記縦輪郭線を形成するインクドットのインク量を規則
    的に削減するように前記ドットデータを調整する機能
    と、を前記コンピュータに実現させるプログラム。
  36. 【請求項36】 請求項12、33あるいは35のいず
    れかに記載のコンピュータプログラムを記録したコンピ
    ュータ読みとり可能な記録媒体。
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