JP4469522B2 - 輪郭の滲みを抑制する印刷 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インクを吐出して印刷媒体上に画像を印刷する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
インク滴を吐出することにより、印刷媒体上にインクドットを形成して画像を印刷するインクジェットプリンタは、コンピュータ等で作成した画像の出力装置として広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェットプリンタで文字やイラストなどの線画を印刷すると、線画の輪郭部分にインクの滲みが生ずることがある。このようなインクの滲みは、線画領域に吐出されたインクが印刷媒体に吸収しきれずにインク溜まりを形成し、このインク溜まりから流れ出すことに起因する。
【0004】
特に、主走査を行いつつインクドットを形成する場合には、主走査に隣接する画素に連続してインク滴が吐出される傾向にあるため、主走査方向に平行な輪郭線ではインク溜まりが形成されやすく、これにより滲みを生じやすい。また、このような滲みは、線画の輪郭部分だけでなく、色が異なる高濃度の領域が隣接して輪郭を形成するような場合にも生ずる。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、主走査を行いつつインク滴を吐出することにより画像を印刷する印刷装置において、主走査方向に平行な輪郭部分におけるインクの滲みを抑制することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、印刷対象画像を表す印刷対象画像データからドットの形成状態を表すドットデータを生成するドットデータ生成部と、前記ドットデータの中から、特定種類のドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線であって、前記主走査の方向に平行な横輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、前記横輪郭線を形成するドットのインク量を規則的に削減するように前記ドットデータを調整するインク量削減部と、前記インク量の削減が行われたドットデータに応じて、各主走査時のドットの記録状態を表すラスタデータと、各主走査の合間に行われる副走査送り量を表す副走査送りデータとを含む印刷データを生成する印刷データ生成部とを備え、前記印刷データ生成部は、前記印刷データを、主走査方向に隣接する画素に形成されるドットを異なる主走査で形成する印刷モードで前記印刷部に印刷を実行させる構成を有するように生成することを特徴とする。
【0007】
本発明では、滲みが生じやすい主走査方向に平行な横輪郭線を形成するインクドットであって、主走査方向に隣接する画素に形成されるドットをそれぞれ異なる主走査で形成するので、このような隣接する画素へのインク滴の吐出の時間的間隔を長くすることができる。これにより、インク溜まりの大きさを小さくすることが可能となり横輪郭線に生ずる滲みが抑制される。この結果、テキスト等の輪郭のはっきりした画像をきれいに印刷することができる。
【0008】
上記印刷制御装置において、前記印刷データ生成部は、前記印刷データを、前記横輪郭線に関しては主走査方向に隣接して形成されるドットを異なる主走査で形成する印刷モードで前記印刷部に印刷を実行させる構成を有するように生成するようにするのが好ましい。
【0009】
こうすれば、横輪郭線に関しては、主走査方向に隣接する画素に形成されるドットではないが主走査方向に隣接して形成されるドットを、異なる主走査で形成することができるので、印刷画像の輪郭の滲みをさらに抑制することができる。
【0010】
上記印刷制御装置において、前記印刷データ生成部は、前記印刷媒体が普通紙の場合に、前記印刷データを前記構成を有するように生成するようにするのが好ましい。
【0011】
こうすれば、普通紙のようなインクの吸収の遅い印刷用紙への印刷では隣接する画素のドットを異なる主走査で形成してインクの滲みを抑制する一方、たとえば専用紙のようなインクの吸収の速い印刷用紙への印刷では各ラスタを形成する主走査の数を減らして印刷速度の向上を図ることができる。
【0012】
上記印刷制御装置において、前記印刷部は、主走査方向の印刷解像度が600dpi以上での印刷が可能であり、前記印刷データ生成部は、主走査方向の印刷解像度が600dpi以上における印刷を行う場合に、前記印刷データを前記構成を有するように生成するようにするのが好ましい。
【0013】
こうすれば、インクの滲みが目立ちやすい600dpi以上の高解像度の印刷では主走査方向に隣接する画素のドットを異なる主走査で形成してインクの滲みを抑制する一方、低解像度の印刷では各ラスタを形成する主走査の数を減らして印刷速度の向上を図ることができる。
【0014】
上記印刷制御装置において、前記印刷ヘッドは、300分の1インチ以下のノズル間ピッチで複数のノズルが副走査方向に並べられた高密度ノズル列を少なくとも1つ備えており、前記インク量削減部は、前記高密度ノズル列のみを用いて印刷を行う場合に、前記印刷データを前記構成を有するように生成するようにするのが好ましい。
【0015】
ノズル間ピッチが小さい場合には、副走査方向に隣接するドットが短い時間間隔で形成され、副走査方向に隣接する画素から流れ込むインクが増えるので、インク溜まりが大きくなる傾向がある。この構成は、このような印刷においてのみ、輪郭線のインク量を削減することができる。
【0016】
上記印刷制御装置において、前記印刷部は、主走査方向の印刷解像度の副走査方向の印刷解像度に対する比が互いに異なる複数種類の印刷解像度の組合せで印刷することが可能であり、前記インク量削減部は、前記比が比較的大きい印刷解像度の組合せで印刷する場合には、前記比が比較的小さい印刷解像度の組合せで印刷する場合よりもインクの削減量を多くするようにするのが好ましい。
【0017】
こうすれば、主走査方向の解像度が副走査方向の解像度に対して大きいために、主走査方向におけるドットの重なりが大きいような場合に、インクの削減量を多くすることができるので、より適切にインク量を削減することができる。
【0018】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、たとえば、印刷装置、印刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.装置の構成:
B.滲みの発生とその抑制:
C.本発明の実施例における印刷処理:
D.ドットの間引き処理の例:
E.変形例:
【0020】
A.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピュータ88と、印刷部としてのカラープリンタ20と、を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュータ88の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
【0021】
コンピュータ88では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ94やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、カラープリンタ20に転送するための印刷データPDが出力されることになる。アプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ94を介してCRT21に画像を表示する。
【0022】
アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ88のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをカラープリンタ20に供給するための印刷データPDに変換する。図1に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、印刷データ生成モジュール100と、輪郭線抽出部101と、インク量削減部102と、印刷モード選択部103と、色変換テーブルLUTと、が備えられている。なお、この実施例では、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99とが、特許請求の範囲におけるドットデータ生成部に相当し、印刷データ生成モジュール100と、カラープリンタ20とが、特許請求の範囲におけるドット形成部に相当する。
【0023】
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95が扱っているカラー画像データの解像度(即ち、単位長さ当りの画素数)を、プリンタドライバ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3色からなる画像情報である。色変換モジュール98は、色変換テーブルLUTを参照しつつ、各画素ごとに、RGB画像データを、カラープリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
【0024】
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、インクドットを分散して形成することにより、カラープリンタ20でこの階調値を表現するためのハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理して生成されたハーフトーンデータは、印刷データ生成モジュール100によりカラープリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとして出力される。なお、印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。なお、輪郭線抽出部101、インク量削減部102、および印刷モード選択部103の機能については後述する。
【0025】
なお、プリンタドライバ96は、印刷データPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相当する。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0026】
図2は、カラープリンタ20の概略構成図である。カラープリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ88に接続されている。
【0027】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位置センサ39とを備えている。
【0028】
図3は、制御回路40を中心としたカラープリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ22およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備えている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ88から供給される印刷データPDを受け取ることができる。カラープリンタ20は、この印刷データPDに従って印刷を実行する。なお、RAM44は、ラスタデータを一時的に格納するためのバッファメモリとして機能する。
【0029】
印刷ヘッドユニット60は、印刷ヘッド28を有しており、また、インクカートリッジを搭載可能である。なお、印刷ヘッドユニット60は、1つの部品としてカラープリンタ20に着脱される。すなわち、印刷ヘッド28を交換しようとする際には、印刷ヘッドユニット60を交換することになる。
【0030】
図4は、高密度ノズル列を含む印刷ヘッド28を示す説明図である。印刷ヘッド28は、ブラックインクノズル列Kと、濃シアンインクノズル列Cと、淡シアンインクノズル列LCと、濃マゼンタインクノズル列Mと、淡マゼンタインクノズル列LMと、イエローインクノズル列Yとを備えている。ブラックインクノズル列Kは、ノズル間ピッチが360分の1インチの高密度ノズル列である。ここで、高密度ノズル列とは、本明細書ではノズル間ピッチが300分の1インチ以下であるものをいう。一方、他のノズル列は、ノズル間ピッチが180分の1インチであるので高密度ノズル列ではない。
【0031】
ブラックインクノズル列Kを高密度ノズル列としているのは、黒色のテキストや線画を高速で印刷できるようにするためにノズル数が2倍に増やされているからである。本実施例の印刷装置では、後述する印刷モードの設定において、インク色が「黒のみ」に設定されると、ブラックインクノズル列Kの全ノズルを用いて高速のモノクロ印刷が行われる。一方、インク色が「カラー」に設定されると、ブラックインクノズル列Kは、1個おきのノズルが使用されることによりノズル間ピッチが180分の1インチのノズル列として利用される。
【0032】
以上説明したハードウェア構成を有するカラープリンタ20は、紙送りモータ22により用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に印刷ヘッド28のピエゾ素子を駆動して、各色インク滴の吐出を行い、インクドットを形成して用紙P上に多色多階調の画像を形成する。
【0033】
B.滲みの発生とその抑制:
図5は、滲みが発生する様子と間引きにより滲みが抑制される様子を示す説明図である。図5(a)は、滲みが発生する様子を示す説明図である。図5(b)は、間引きによりこの滲みが抑制される様子を示す説明図である。白の楕円は、各画素に形成されたインクドットを示している。インクドットが主走査方向に長い楕円となっているのは、主走査を行いつつインク滴が吐出されているからである。ここで、数字の1,2,3はラスタの番号を示すものであり、文字のA、B、C・・・は各ラスタにおける画素の列を特定するためのものである。なお、図5(a)(b)のいずれにおいても、1番目のラスタが主走査に平行な横輪郭線を形成しているものとする。
【0034】
本実施例の印刷装置では、主走査を行いつつインク滴を印刷用紙に吐出することにより印刷が行われるので、主走査方向に隣接した画素に連続してインク滴が吐出されることになる。たとえば、図5(a)に示す例では、各ラスタにおいてA列、B列、C列・・・の画素列の順に連続してインク滴が吐出される。このように連続してインク滴が吐出されると、先に吐出されたインク滴が印刷用紙に吸収される前に、隣接した画素に新たなインク滴が吐出されるので、印刷用紙上のインク滴が結合してインク溜まりが生じる場合がある。このインク溜まりから副走査方向にインクが溢れると、滲みとなって印刷画質の劣化の原因となる。
【0035】
たとえばインク滴の大きさのばらつきにより、1番目のラスタのD列の画素に吐出されたインク滴が周りに吐出されたインク滴よりも大きいと仮定する。この場合、1番目のラスタのD列の画素に吐出された大きなインク滴に向かって、同じラスタのC列とE列に吐出されたインク滴のインクが表面張力により吸い寄せられてインク溜まりが形成される。インク溜まりは、特に普通紙のようにインクの吸収の遅い印刷用紙にインク滴が吐出される場合に生じやすい。
【0036】
このようなインク溜まりの発生は、図5(b)に示すように横輪郭線を形成するドット(1番ラスタのドット)を間引くことによりある程度抑制することができる。横輪郭線を構成するインク量が規則的に削減されるからである。この結果、このインク溜まりからインクが溢れることによる滲みが抑制されることになる。ただし、間引き量を大きくしすぎると、却って輪郭線がガタガタになるという問題もある。
【0037】
図6は、オーバーラップ印刷を行うことにより滲みが抑制される様子を示す説明図である。ここで、オーバーラップ印刷とは、各ラスタを複数の主走査で形成する印刷方式をいう。図6(a)は、高密度ノズルを用いた印刷で滲みが発生する様子を示す説明図である。図6(b)は、オーバーラップ印刷を行うことによりこの滲みが抑制される様子を示す説明図である。なお、ハッチングの施されたドットは、同一のラスタにおけるハッチングの施されていないドットと異なる主走査で形成されたものであることを示している。
【0038】
図7は、ノズル間ピッチが180分の1インチのノズル列を用いてドットが形成される様子を示す説明図である。図に示すように、副走査方向に720分の1インチのピッチ(720dpi)のドットが、ノズル間ピッチが180分の1インチのノズル列を用いて形成されている。ここで、1番〜3番のラスタに着目すると、パス1(1回目の主走査)では1番ラスタに属するすべてのドットが形成され、また、パス2では2番ラスタに属するすべてのドットが、パス3では3番ラスタに属するすべてのドットが、それぞれ形成される。なお、1番ラスタは横輪郭線であり、間引き処理がなされている。
【0039】
このように、通常のノズル列を用いてドットを形成する場合には、横輪郭線に隣接する2番ラスタと、これに隣接する3番ラスタは、それぞれ異なるパスで形成されることが分かる。このため、仮に各主走査が完了するまでに1秒間かかるとすると、1番ラスタが形成されてから1秒後に2番ラスタが形成され、それから、さらに1秒間経過してから3番ラスタが形成されることになる。
【0040】
図8は、ノズル間ピッチが360分の1インチの高密度ノズル列を用いてドットが形成される様子を示す説明図である。図に示すように、副走査方向に720分の1インチのピッチ(720dpi)のドットが、ノズル間ピッチが360分の1インチのノズル列を用いて形成されている。ここで、1番〜3番のラスタに着目すると、パス1では1番ラスタと3番ラスタに属するすべてのドットが形成され、パス2では2番ラスタに属するすべてのドットが形成される。このため、前述の場合と同様に各主走査の完了に1秒間かかるとすると、1番ラスタと3番ラスタが同時に形成されてから1秒後に、これらのラスタに挟まれる2番ラスタが形成されることになる。
【0041】
このように、高密度ノズル列を用いてドットが形成される場合には、図6(a)に示すように、2番ラスタのC列やE列の画素に向かって、1番ラスタと3番ラスタの双方からインクが流れ込みやすいことが分かる。この結果、2番ラスタのC列やE列の画素を中心にインク溜まりが形成され、これが滲みの原因となり得る。
【0042】
図9は、高密度ノズル列を用いてオーバーラップ印刷によりドットが形成される様子を示す説明図である。この例では、図6(b)に示すように奇数番目の画素列と偶数番目の画素列が互いに異なる主走査で形成されている。具体的には、図9に示すように、2番ラスタのA列とC列はパス4で形成され、同ラスタのB列とD列はパス2で形成されている。このため、各主走査の完了に1秒間かかるとすると、1番ラスタのA列の画素にインク滴が吐出されてから、2番ラスタのA列の画素にインク滴が吐出されるまでに3秒経過していることになる。この間にインクが印刷用紙に吸収されるので、近隣の画素からのインクの流れ込みが少なくなることが分かる。これに対して、各ラスタを1回の主走査で形成する非オーバーラップ印刷では、図8に示すように、2番ラスタのドットはすべてパス2で形成されているので、インクの流れ込みが比較的多くなる。
【0043】
なお、2番ラスタのA列とC列をパス2で形成し、同ラスタのB列とD列はパス4で形成するようなラスタライズ処理も可能である。しかし、そのようなラスタライズ処理では、2番ラスタのA列の画素にインク溜まりを生じやすくなるので、上述のようなラスタライズ処理を行うのが好ましい。
【0044】
以上に説明したように、「間引き」と「オーバーラップ印刷」を組み合わせることにより、主走査方向に平行な輪郭線に生ずる抑制することが可能であることが分かる。特に、インクの吸収の遅い普通紙にテキストや線画を印刷する場合や高密度ノズルを使用して印刷する場合に滲みが顕著に生ずるが、このような印刷を行う場合であっても、「間引き」と「オーバーラップ印刷」の組み合わせることで、間引きにより輪郭を過度にガタガタにすることなく、きれいな輪郭を有する印刷画像を表現することが可能となることが分かる。
【0045】
C.本発明の実施例における印刷処理:
図10は、本発明の実施例における印刷処理手順を示すフローチャートである。図11は、CRT21上に表示された印刷モードの基本設定画面の一例を示す図である。この印刷処理では、印刷媒体の種類やインク、色印刷解像度といった印刷モードパラメータに応じて、「間引き率」と「オーバーラップ数」が変更される。ここで、「間引き率」とは、横輪郭線で削減されるインク滴の比率をいい、「オーバーラップ数」とは、各ラスタを形成する主走査の数をいう。
【0046】
ステップS601では、ユーザがコンピュータ88に印刷を指示する。また、ステップS602において、CRT21に表示された印刷用ダイアログボックス内の「プロパティボタン」(図示省略)をクリックすると、印刷モード選択部103(図1)が、図11に示すプロパティ設定画面をCRT21上に表示させる。
【0047】
ユーザは、このプロパティ設定画面内において、印刷モードを規定する種々のパラメータを指定することが可能である。図11の印刷モードの基本設定画面は、種々のパラメータを指定するために、以下のような要素を含んでいる。
(1)用紙種類メニューPM:普通紙または専用紙から一つを選択するためのプルダウンメニュー。
(2)インク色選択ボタンCLR:カラーインクを用いるか、ブラックインクのみを用いるかを選択するためのボタン。
(3)印刷解像度設定メニューRES:主走査方向と副走査方向の解像度の組合せを選択するためのプルダウンメニュー。
【0048】
なお、ユーザは、印刷モードの詳細設定画面において、これら以外の他のパラメータも設定することが可能であるが、以下ではこれらの他のパラメータについては説明を省略する。
【0049】
図10のステップS603において、ユーザが印刷モードの種々のパラメータを設定し、印刷の開始を指示すると、ステップS604において、プリンタドライバ96が間引き処理の内容とラスタライズ処理の内容を設定する。なお、本実施例では、ラスタライズ処理の内容は以下のようにして決定されたオーバーラップ数に応じて設定される。
【0050】
図12は、間引き処理の内容およびオーバーラップ数の決定方法を示す説明図である。この実施例では、印刷モードを規定する種々のパラメータのうちで、印刷媒体の種類、インク色、および印刷解像度に応じて間引き処理の内容およびオーバーラップ数が決定される。
【0051】
この実施例では、印刷媒体の種類は普通紙と専用紙とに区分されている。また、インク色の選択肢は「カラー」と「黒のみ」の二つである。印刷解像度の選択肢は、720dpi×360dpi(主走査方向×副走査方向)、720dpi×720dpi(同)、1440dpi×360dpi(同)、および1440dpi×720dpi(同)の4つである。印刷媒体の種類が専用紙である場合には、他の印刷モードパラメータに拘わらず、間引き処理もオーバーラップ印刷もされない。この理由は、本実施例で想定される専用紙は、インクをすばやく吸収できるので、このような処理をしなくても滲まないからである。一方、印刷媒体の種類が普通紙である場合には、以下のように間引き処理の内容等が決定される。なお、以下のいずれの例も、インク色は「黒」である。すなわち、解像度の組合せだけがそれぞれ異なっている。
【0052】
図13は、本発明の実施例における第1のドットパターンを示す説明図である。これは、印刷解像度の組合せが720dpi×360dpi(主走査方向×副走査方向)の印刷モードにおいて形成されるドットパターンである。この場合には、間引き率は50%に、オーバーラップ数は2にそれぞれ決定されている。間引き率50%は、横輪郭線のドットを1個おきに1個ずつ間引くことにより達成されており、オーバーラップ数2は、奇数番目の画素列のみにドットを形成する主走査と偶数番目の画素列のみにドットを形成する主走査とで、各ラスタを形成することにより達成されている。なお、オーバーラップ数が2に設定されているのは、インク色が「黒」に設定されているので、高密度ノズルにより印刷が行われるからである。
【0053】
このように、間引き処理に加えて、1つの主走査で奇数列または偶数列のいずれか一方のみの画素のドットが形成されるので、主走査方向に隣接する画素に着弾するインク滴は互いに異なる主走査で吐出されることになる。この結果、隣接する画素には連続してインク滴が着弾しないことになるので、インク溜まりの発生が抑制されて滲みが発生しにくくなる。
【0054】
なお、この例では、縦輪郭線(A列とM列のドットで形成する輪郭線)の内側に接するドットについても間引き処理(全数間引き)が行われている。この間引き処理は、主走査方向に垂直な縦輪郭線からの滲みを抑制するためのものである。縦輪郭線に滲みが生ずる理由は、主走査方向の解像度が副走査方向の解像度の2倍となっているからである。
【0055】
図14は、本発明の実施例における第2のドットパターンを示す説明図である。これは、印刷解像度の組合せが720dpi×720dpiの印刷モードにおいて形成されるドットパターンである。この例は、間引き率が33%である点で、図13に示す例と異なっている。間引き率33%は、図14に示すように、横輪郭線のドットを2個おきに1個ずつ間引くことにより達成されている。なお、この例では、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度が同一なので、縦輪郭線の内側に接するドットについての間引き処理は行われていない。
【0056】
なお、間引きが行われているのは、実施例の印刷装置ではインク滴が主走査方向に長いので、間引かないと横輪郭線に滲みが生ずるおそれがあるからである。インク滴が主走査方向に長いのは、前述のように実施例の印刷装置では主走査を行いつつインク滴が吐出されているからである。
【0057】
図15は、本発明の実施例における第3のドットパターンを示す説明図である。これは、印刷解像度の組合せが1440dpi×360dpiの印刷モードにおいて形成されるドットパターンである。この例は、間引き率が66%である点で、図13や図14に示す例と異なっている。間引き率33%は、図14に示すように、横輪郭線のドットを1個おきに2個ずつ間引くことにより達成されている。
【0058】
このように、上記の例では、解像度の組合せに応じて間引き率が調整されている。すなわち、主走査方向の印刷解像度の副走査方向の印刷解像度に対する比が比較的大きい印刷解像度の組合せで印刷する場合には、この解像度の比が比較的小さい印刷解像度の組合せで印刷する場合よりも間引き率を多くするように調整されている。具体的には、第1の例では720dpi×360dpiの組合せ(解像度の比は2)に応じて50%の間引き率が設定されており、また、第2の例では720dpi×720dpiの組合せ(解像度の比は1)に応じて33%の間引き率が、第3の例では1440dpi×360dpi(解像度の比は4)の組合せに応じて66%の間引き率が、それぞれ設定されている。なお、間引き率の設定は、上述の印刷解像度の比に加えて、ノズルから吐出可能なインク滴の大きさや、インクの印刷媒体への吸収のされ易さも考慮して行われる。
【0059】
このように主走査方向の印刷解像度の副走査方向の印刷解像度に対する比に応じて間引き率を調整すれば、インク溜まりを生じない範囲で、横輪郭線を形成する画素に最大限のインクを打ち込んでくっきりとした輪郭を実現することができるという利点がある。
【0060】
図16は、本発明の実施例における第4のドットパターンを示す説明図である。これは、印刷解像度の組合せが最高解像度である1440dpi×720dpiの印刷モードにおいて形成されるドットパターンである。この例は、オーバーラップ数が4に増やされている点で上述のドットパターンと異なる。これにより、横輪郭線に関しては、主走査方向に隣接する画素に形成されるドットではないが、主走査方向に隣接して形成されるドットについても異なる主走査で形成されている。この結果、横輪郭線における滲みをさらに抑制することができる。
【0061】
たとえば、この例では、図16に示すように、1番ラスタのA列とC列の画素に形成されるドットは異なる主走査で形成されている。これらのドットは、間引き率が同様に50%の第1のドットパターンでは、図13に示すように、同一の主走査で形成されているものである。
【0062】
なお、オーバーラップ数4は、各主走査において、(4n+1)番目の列、(4n+2)番目の列、(4n+3)番目の列、または(4n+4)番目の列のいずれかの画素列のみにドットを形成することにより達成されている。ここで、nは負でない整数である。
【0063】
なお、こうして決定された間引き処理の内容と、決定されたオーバーラップ数に応じて設定されたラスタライズ処理の内容は、その印刷ジョブの全体にわたって使用される。
【0064】
図10のステップS605では、プリンタドライバ96が、ステップS604において使用が決定された間引き処理の内容およびラスタライズ処理の内容に応じた印刷データの生成を行う。また、ステップS606では、プリンタ20がコンピュータ88から供給された印刷データに応じて印刷を実行する。
【0065】
このように、本実施例では、印刷媒体の種類やインク色、印刷解像度といった3つの印刷モードパラメータに従って、実際の印刷において行われる間引き処理の内容とラスタライズ処理の内容を決定している。この結果、印刷モードに応じた望ましい間引き処理とラスタライズ処理を行うことができるという利点がある。
【0066】
D.ドットの間引き処理の例:
図17は、ドットの間引き処理例の流れを示すフローチャートである。本発明の実施例では、図13に示すように、主走査方向に平行な輪郭線のドットを一つおきに1個ずつ間引いている。これにより、主走査方向に規則的にインク量を減らして、この輪郭線のインク量を減少させている。
【0067】
ステップS701では、輪郭線抽出部101は、主走査方向に平行な輪郭線を抽出する。この抽出には、本実施例では、最も簡単な輪郭線抽出フィルタとして図18(a)に示すような1次微分フィルタを利用している。このフィルタは、副走査方向への方向性を有するフィルタであり、主走査方向に平行な輪郭線を抽出することができる。ここで、輪郭線とは、特定種類のドットが形成される画素群からなる画像領域の最外周を構成する1画素幅の領域であり、その画像領域を規定する特徴値(ドットの大きさや色)の不連続部に隣接する。ここで、特定種類のドットとは、本実施例ではブラックインクドットを意味する。不連続部とは、たとえば、図13に示す例では、特定種類のドットが形成される画素と形成されない画素との間の境界である。
【0068】
なお、輪郭線抽出フィルタは、横輪郭線を抽出することができるものであれば良く、図18(b)に示すような方向性のあるフィルタでも良く、図18(c)に示すような方向性のないフィルタでも良い。
【0069】
図19は、インク量減少処理の様子を示す説明図である。図19(a)はインク量減少処理前のドットパターンを示す。この例では、ドットの大きさは1種類のみであり、ハーフトーンデータは「0」(ドットなし)ないし「1」(ドット有り)の2値のみである。これらの図において空欄は、データが「0」であることを示している。このドットパターンに、上述の1次微分フィルタをかけると、図19(b)に示すような結果となる。このフィルタリング結果を見ると、画像の上側の輪郭線はそのまま抽出されるが、画像の下側の輪郭線は1画素だけ下側の画素位置に逆の符号の輪郭線として現れていることが分かる。この画像の下側の輪郭線の符号を逆にして、1画素だけ上側にずらすと、図19(c)に示すような輪郭線を得ることができる。
【0070】
ステップS702では、インク量削減部102は、間引き対象となるドットを特定する。間引くドットの量は、たとえば、輪郭線を形成するドットのほぼ半分であり、主走査方向に偶数番目のドットが削除の対象となる。この結果、輪郭線を形成するインク量を半分に減らすことができるとともに、主走査方向に長いドットが互いに結合して、インク溜まりを形成するのを抑制することができる。
【0071】
図20は、ステップS702における間引き対象となるドットの特定処理の詳細手順を示すフローチャートである。ステップS801では、インク量削減部102は、初期設定を行う。この初期設定は、間引き対象となるドットを特定するフラグF0をすべての画素について「0」にする設定を含む。ステップS802では、インク量削減部102は、ステップS701で処理されたデータを各走査ライン毎に、主走査方向にスキャンする。ステップS803では、インク量削減部102は、主走査方向の輪郭線上のドットであるか否かを判断する。この判断は、ステップS701で処理された結果を用いて、その画素値から判断することができる。この例では、画素値が「1」の場合に、輪郭線上のドットであると判断することができる。輪郭線上のドットであると判断されるとステップS804に進み、輪郭線上のドットでないと判断されるとステップS807に進む。
【0072】
ステップS804では、インク量削減部102は、輪郭線上のドットのカウントを行う。ステップS805では、インク量削減部102は、このカウントされた数に基づいてフラグF0を設定するための判断を行う。具体的には、カウントされた数Nが偶数の場合には、そのドットが間引きの対象であることを示すために、その画素のフラグF0が「−1」と設定される(ステップS806)。一方、カウントされた数Nが偶数の場合には、フラグF0は初期設定である「0」のままである。
【0073】
一方、ステップS803において、インク量削減部102が、主走査方向の輪郭線上のドットでないと判断した場合には、カウントされた数Nが「0」にリセットされる。このようにして処理した結果、図19(d)に示すようなフラグF0が得られる。このフラグF0は、間引き対象となるドットを特定するデータである。この処理結果が得られると、間引き対象となるドットの特定処理(ステッS702(図17))が終了する。
【0074】
ステップS703では、インク量削減部102は、ドットの間引き処理を行う。この処理は、図19(a)に示す処理前のドットパターンから、図19(d)に示すフラグF0で特定された画素の画素値を変更することにより行われる。この例では、図19(a)に示す処理前のドットパターンにおいて、フラグF0が「−1」である画素の画素値を「1」から「0」にすることにより、間引きが行われている。このようにして、間引き処理後のドットパターン(図19(e))が得られる。
【0075】
このような間引きを行うことにより、インク溜まりが生じやすい主走査方向に平行な輪郭線を形成するドットのインク量を規則的に削減することができる。この結果、この輪郭線からの滲みを抑制することができる。この例では、偶数番目のドットを間引くことにより、規則的にインク量を減少させているが、「規則的に」とは、このような方法に限らない。たとえば、3個に1個だけ繰り返して間引くような方法であっても良い。
【0076】
なお、輪郭線を形成するドットのインク量の減少は、必ずしもドットを間引くことによって行う必要はない。たとえば、ドットのサイズを小さくすることによってインク量を減少させても良い。また、大きいドットで形成されているときにのみ、規則的にインク量の減少を行うようにしても良い。
【0077】
また、上記の例では、ステップS805において主走査方向に連続するドットのうち偶数番目のドットを削除することにより、インク量を減少させている。しかし、偶数番目であっても、副走査方向に輪郭線を形成するドットは削除しないことが好ましい。たとえば、図19(f)に示すように、J列にドットが存在しない場合には、I列が副走査方向の輪郭線を形成する。このような場合には、ドットを削除しないようにするのが好ましい。この処理は、たとえば、ステップS806において、主走査方向に隣接する画素値を参照することにより行うことができる。
【0078】
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0079】
E−1.上記本実施例においては、高密度ノズルにより印刷が行われる場合にオーバーラップ数が増やされるものとしているが、このような方法に限られず、印刷画像の滲みが小さくなるように間引き率とオーバーラップ数を組み合わせれば良い。
【0080】
また、上記実施例においては、印刷モードに基づいてオーバーラップ数が決定され、このオーバーラップ数に応じてラスタライズ処理の内容が決定されているが、印刷モードに応じて直接ラスタライズ処理の内容を決定しても良く、ラスタライズ処理の方法をユーザが直接選択できるようにしても良い。
【0081】
E−2.上記実施例においては、ドットを間引くことにより滲みを抑制しているが、たとえば、複数のサイズのドットを形成できる印刷装置において、ドットのサイズを周期的に小さくするようにしても良い。一般に、本発明で使用されるインク量削減部は、横輪郭線を形成するドットのインク量を規則的に削減するようなものであれば良い。なお、この場合には、比較的に大きいサイズのドットが特許請求の範囲における特定種類のドットに相当することになる。
【0082】
E−3.上記実施例においては、輪郭線は、ドットが全く形成されない領域との境界を構成している。しかし、輪郭線はこれに限られず、領域を規定する特徴値の不連続部であれば良い。たとえば、輪郭線は、色相が変わる境界を画定するものであっても良い。本発明は、このような輪郭で生ずる滲みも抑制することができ、また、このような輪郭で生ずる滲みも画質を劣化させるからである。この場合、上記の各領域の少なくとも一方でドットの間引きないしドットサイズの変更を行えばよい。
【0083】
E−4.インク量の減少は印刷解像度に応じて行っても良い。たとえば、印刷解像度が600dpi以上の場合にのみインク量を減少するようにしても良い。輪郭線からの滲みは、印刷解像度が高いほど目立つ傾向にあり、600dpi以上の解像度で特に顕著となるからである。
【0084】
E−5.インク量の減少は印刷媒体に応じて行っても良い。普通紙のようなインク吸収量が少ない印刷媒体において、特に、本発明の大きな効果が認められるからである。
【0085】
E−6.上記実施例においては、ハーフトーンデータを処理して輪郭線を抽出し、これを用いてインク量の減少処理を行っている。しかし、輪郭線の抽出方法はこれに限られない。たとえばアウトラインフォントのように輪郭線を定義するデータが印刷に使用される場合、このアウトラインデータから生成される輪郭線のデータを直接用いて、インク量の減少処理を行うようにしても良い。すなわち、本発明は、一般に、ドットの形成状態を表すドットデータを処理することによって、輪郭線の滲みを抑制する技術に適用可能である。
【0086】
E−7.上記実施例においては、インターレース記録方式が採用されている。ここで「インターレース記録方式」とは、印刷ヘッドの副走査方向に沿って測ったノズルピッチよりも高解像度の印刷を行うときに採用される記録方式をいう。しかし、本発明は、バンド送りを行う記録方式にも適用可能である。ここで、「バンド送り」とは、複数の同一色相ノズル群が1回の主走査で形成可能なドットの配列で構成される領域を副走査方向に沿って測った長さの値に、副走査送り量を設定して送ることをいう。
【0087】
E−8.この発明はカラー印刷だけでなくモノクロ印刷にも適用できる。また、1画素を複数のドットで表現することにより多階調を表現する印刷にも適用できる。また、ドラムプリンタにも適用できる。尚、ドラムプリンタでは、ドラム回転方向が主走査方向、キャリッジ走行方向が副走査方向となる。また、この発明は、インクジェットプリンタのみでなく、一般に、複数のノズル列を有する記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面に記録を行うドット記録装置に適用することができる。
【0088】
E−9.上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1に示したプリンタドライバ96の機能の一部または全部を、プリンタ20内の制御回路40が実行するようにすることもできる。この場合には、印刷データを作成する印刷制御装置としてのコンピュータ88の機能の一部または全部が、プリンタ20の制御回路40によって実現される。
【0089】
本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として印刷システムの構成を示すブロック図。
【図2】プリンタの構成を示す説明図。
【図3】カラープリンタ20における制御回路40の構成を示すブロック図。
【図4】高密度ノズル列を含む印刷ヘッド28を示す説明図。
【図5】間引きにより滲みが抑制される様子を示す説明図。
【図6】オーバーラップ印刷を行うことにより滲みが抑制される様子を示す説明図。
【図7】ノズル間ピッチが180分の1インチの通常のノズル列を用いてドットが形成される様子を示す説明図。
【図8】ノズル間ピッチが360分の1インチの高密度ノズル列を用いてドットが形成される様子を示す説明図。
【図9】高密度ノズル列を用いてオーバーラップ印刷によりドットが形成される様子を示す説明図。
【図10】本発明の実施例における印刷処理の手順を示すフローチャート。
【図11】CRT21上に表示された印刷モードの基本設定画面の一例を示す図。
【図12】間引き処理の内容およびオーバーラップ数の決定方法を示す説明図。
【図13】本発明の実施例における第1のドットパターンを示す説明図。
【図14】本発明の実施例における第2のドットパターンを示す説明図。
【図15】本発明の実施例における第3のドットパターンを示す説明図。
【図16】本発明の実施例における第4のドットパターンを示す説明図。
【図17】本発明の実施例におけるドットの間引き処理のフローチャート。
【図18】本発明の実施例において輪郭線の抽出に利用するフィルタ。
【図19】本発明の実施例におけるインク量減少処理の様子を示す説明図。
【図20】ステップS702における間引き対象となるドットの特定処理の詳細手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
20…カラープリンタ
21…CRT
22…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印刷ヘッド
30…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置センサ
40…制御回路
41…CPU
44…RAM
50…I/F専用回路
52…ヘッド駆動回路
54…モータ駆動回路
56…コネクタ
60…印刷ヘッドユニット
88…コンピュータ
94…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…ハーフトーンモジュール
100…印刷データ生成モジュール
101…輪郭線抽出部
102…インク量削減部
103…印刷モード選択部

Claims (3)

  1. 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
    印刷対象画像を表す印刷対象画像データからドットの形成状態を表すドットデータを生成するドットデータ生成部と、
    前記ドットデータの中から、特定種類のドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線であって、前記主走査の方向に平行な横輪郭線を抽出する輪郭線抽出部と、
    前記横輪郭線を形成するドットのインク量を規則的に削減するように前記ドットデータを調整するインク量削減部と、
    前記インク量の削減が行われたドットデータに応じて、各主走査時のドットの記録状態を表すラスタデータと、各主走査の合間に行われる副走査送り量を表す副走査送りデータとを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    を備え、
    前記印刷データ生成部は、前記印刷データを、主走査方向に隣接する画素に形成されるドットを常に異なる主走査で形成する印刷モードで前記印刷部に印刷を実行させる構成と、前記横輪郭線に関しては主走査方向に離れた画素に隣接して形成されるドットを常に異なる主走査で形成する印刷モードで前記印刷部に印刷を実行させる構成と、を有するように生成する、印刷制御装置。
  2. 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御方法であって、
    (a)印刷対象画像を表す印刷対象画像データからドットの形成状態を表すドットデータを生成する工程と、
    (b)前記ドットデータの中から、特定種類のドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線であって、前記主走査の方向に平行な横輪郭線を抽出する工程と、
    (c)前記横輪郭線を形成するドットのインク量を規則的に削減するように前記ドットデータを調整する工程と、
    (d)前記インク量の削減が行われたドットデータに応じて、各主走査時のドットの記録状態を表すラスタデータと、各主走査の合間に行われる副走査送り量を表す副走査送りデータとを含む印刷データを生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(d)は、前記印刷データを、主走査方向に隣接する画素に形成されるドットを常に異なる主走査で形成する印刷モードで前記印刷部に印刷を実行させる構成と、前記横輪郭線に関しては主走査方向に離れた画素に隣接して形成されるドットを常に異なる主走査で形成する印刷モードで前記印刷部に印刷を実行させる構成と、を有するように生成する工程を含むことを特徴とする、印刷制御方法。
  3. 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体上にドットを形成することにより印刷を行う印刷方法であって、
    (a)印刷対象画像を表す印刷対象画像データからドットの形成状態を表すドットデータを生成する工程と、
    (b)前記ドットデータの中から、特定種類のドットが形成される画素群からなる画像領域の輪郭線であって、前記主走査の方向に平行な横輪郭線を抽出する工程と、
    (c)前記横輪郭線を形成するドットのインク量を規則的に削減するように前記ドットデータを調整する工程と、
    (d)前記調整されたドットデータに応じて、前記印刷媒体上にドットを形成する工程と、
    を備え、
    前記工程(d)は、主走査方向に隣接する画素に形成されるドットを常に異なる主走査で形成する工程と、前記横輪郭線に関しては主走査方向に離れた画素に隣接して形成されるドットを常に異なる主走査で形成する工程と、を含むことを特徴とする、印刷方法。
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