JP2002291011A - 無線装置及び無線装置のハンドオーバ制御方法 - Google Patents

無線装置及び無線装置のハンドオーバ制御方法

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JP2002291011A
JP2002291011A JP2001086272A JP2001086272A JP2002291011A JP 2002291011 A JP2002291011 A JP 2002291011A JP 2001086272 A JP2001086272 A JP 2001086272A JP 2001086272 A JP2001086272 A JP 2001086272A JP 2002291011 A JP2002291011 A JP 2002291011A
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wireless communication
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wireless
signal processing
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Atsushi Mitsuki
淳 三ッ木
Kaoru Inoue
薫 井上
Takashi Wakutsu
隆司 和久津
Daisuke Takeda
大輔 竹田
Takeshi Tomizawa
武司 富澤
Manabu Mukai
学 向井
Shunichi Kubo
俊一 久保
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/0003Software-defined radio [SDR] systems, i.e. systems wherein components typically implemented in hardware, e.g. filters or modulators/demodulators, are implented using software, e.g. by involving an AD or DA conversion stage such that at least part of the signal processing is performed in the digital domain
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    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals

Abstract

(57)【要約】 【課題】ソフトウエア無線端末において、異なる通信方
式のシステムのサービスエリア(Srv)の間の移動時に、
ハンドオーバ(Hovr)を可能にさせる。 【解決手段】異種通信方式の複数の通信システム(Sys)
のSrvが少なくとも一部重複してなるセル式移動Sysに適
用可能な無線装置において、無線信号送受信を行う無線
部11と、適用対象Sysの送受信のための信号処理の各機
能をソフトウエアモジュール化してなる複数のシステム
モジュール(Moj)を格納した記憶装置(Str)13と、無線部
を介して送受される信号を処理するものであってStrか
ら与えられることにより割り当てられた特定無線通信シ
ステムの対応のMojを一時保持して当該保持したMojに対
応する信号処理を実行するリソース14と、Strに格納し
たMojのうち使用Sys対応のMojをリソースへ割り当てる
べく管理制御を行うと共に複数種のSysによる重複Srv内
ではHovr条件の整う時点で現在使用中のSysのMojにに加
えてHovr先のSys対応のMojをリソースへ割り当てるべく
制御するマネージャ12dを持つコントローラ12とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異種通信方式に適合
できると共に、そのときどきでの利用可能な無線回線を
通じて通信を行うことができる無線装置及び無線装置の
ハンドオーバ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話機やPHS(Personal H
andyphone System)電話機などの無線端末は、あらかじ
め規格によって規定された特定の変調方式専用に設計さ
れ、製品化されていた。従って、1台の無線端末で異な
る変調方式に対応することはできなかった。
【0003】すなわち、携帯電話やPHSは基地局を点
在させて設置し、各基地局にて所定の領域をサービスエ
リアとして無線端末と通信することで無線端末を電話網
などの通信網に接続するセル式と呼ばれる形態を採用し
ている。そして、このようなセル式移動通信システムに
おいては、無線端末が、ある基地局のサービスエリアか
ら隣接する基地局のサービスエリアヘ移動した場合、通
信を切断させないようにするため、ハンドオーバ(ハン
ドオフ)を行う。これは、無線端末が、基地局BS1と
通信中に、基地局BS2のサービスエリアに移動する
と、無線端末が基地局BS2と通信を開始し、基地局B
S1とは回線を切断するという技術である。この技術に
よって、無線端末ではサービスエリアが変わったとして
も通信を継続することができる。また、ここでいう基地
局BS1と基地局BS2が同じ通信方式(例えば、とも
にPHSシステム)を採用している基地局である。この
ように、同じ通信方式を採用した基地局間の移動であれ
ば、移動する無線端末の通信中のハンドオフが可能であ
り、これによって、移動中の通信が可能になる。
【0004】しかしながら、基地局BS1と基地局BS
2が異なる通信方式(例えば、基地局BS1がPHSシ
ステム、基地局BS2がPDC(Personal Digital Cel
lular;日本における標準デジタル携帯電話方式で、携
帯電話サービス事業者各社の共通規格)システム)の場
合には、通信方式が合わないために移動中の無線端末は
移動先のサービスエリアにおいて通信が継続できず、従
って、通信中のハンドオフは不可能である。
【0005】一方、近年の移動通信システムの爆発的な
普及に伴い、利用者の形態も従来の音声通話からメー
ル、データ、ファックス、Webのブラウジングなど、
多用性を帯びて来ている。特に、通信速度と通話料金の
関係からインターネットやデータ通信に関してはPHS
を利用し、通話は携帯電話を利用するといったユーザも
増えており、このような多用化に伴い、携帯電話とPH
Sを1つの無線端末で利用できるようにするいわゆるマ
ルチモード端末への要求が高まっている。
【0006】この要求に応えて現在、携帯電話とPHS
を1台の端末で利用できるようにしたデュアルモード端
末が市場に投入されているが、これは、2つの無線装置
をハードウエア的に1つの筐体に収めただけのものであ
る。そのため、新規に別のシステムに対応したり、ある
いはすでに内蔵してある機能のバージョンアップを行う
ことは不可能である。
【0007】そこで、このような欠点を解決するための
1つの手法として、ソフトウエア無線機が提案されてい
る。このソフトウエア無線機とは、ディジタルシグナル
プロセッサ(DSP)などを用いて無線機の一部機能を
ソフトウエア処理で実現するようにしたものであり、ソ
フトウエアの入れ換えにより、ハードウエアの変更無し
に変調方式等の無線方式を変更可能にした無線機であ
る。
【0008】このソフトウエア無線機はソフトウエアを
入れ換えることで種々の無線通信方式の無線通信に適合
できるようになるものであるが、現状では通信中に異な
る通信方式のサービスエリア間に移動した場合に通信が
できなくなるという問題がある。
【0009】つまり、セル式移動通信システムにおいて
は、無線端末が、ある基地局のサービスエリアから隣接
する基地局のサービスエリアヘ移動した場合、通信を切
断させないようにするため、ハンドオーバ(ハンドオ
フ)を行うが、これはあくまでも、同種の通信方式のサ
ービスエリア間での移動に関してのみである。
【0010】例えば、データ通信には通信速度、通信料
金の関係でPHSが有利であるので、移動しながらPH
Sを用いて通信を行っているとする。しかし、PHSは
基地局のサービスエリアが携帯電話のそれに比べて狭
く、また、カバーしているサービス地域も携帯電話のサ
ービス網に比べて広いとは云えない。
【0011】従って、例えば、都市部の外れの地域や郊
外などのように、サービスエリアの連なりが比較的疎に
なりがちな地域を移動中に通信を行っていたとすると、
PHSのサービス領域から外れ易くなる。もちろん、こ
の場合でも、携帯電話の基地局のサービスエリアである
可能性は大きいから、移動した先のサービスエリアで引
き続き通信を継続できれば問題はないはずである。
【0012】しかしながら、現状でのソフトウエア無線
機は、利用開始時に必要なソフトウエアをロードしてそ
のソフトウエアでDSPを制御し、通信する方式であ
り、従って、通信中に現在使用中の通信方式と適合しな
い異種通信方式のサービスエリアに移動してしまった場
合、ハンドオーバは行えず、通信は切断されてしまう。
【0013】つまり、PHSを利用しての通信中に、P
HSのサービスエリアから外れてしまった場合、そこが
携帯電話のサービスエリア内であったとしても通信は切
断されてしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】現状でのソフトウエア
無線機は、利用開始時に必要なソフトウエアをロードし
てそのソフトウエアでDSPを制御し、通信する方式で
ある。従って、通信中に現在使用中の通信方式と適合し
ない異種通信方式のみのサービスエリアに移動してしま
った場合、ハンドオーバは行えない。
【0015】従って、ソフトウエアの入れ換えによって
異種の無線通信システムに適合可能となるソフトウエア
無線端末が、ある無線通信システムを利用して通信中
に、その無線通信システムのサービスしているエリアか
ら外れてしまった場合、無線端末は回線が切断されてし
まうことになる。
【0016】そして、その移動先が別の種別の無線通信
システムならば利用可能なエリアであったとしても、ソ
フトウエア無線機はその無線通信システムにおいて必要
なソフトウエアをロードし直してから、起動し直さねば
利用できないから、ソフトウエア無線機は現状では適合
させる通信方式がソフトウエア対応に多様性があるとい
うだけで、それ以上の利便性は期待できなかった。
【0017】ソフトウエア無線機は移動端末であり、ユ
ーザの移動先で、あるいはユーザの移動中に通信に利用
するものであり、従って、通信中の回線の切断は、サー
ビスの面からは最も避けたいところであって、その改善
のための技術の早急な確立が急務である。
【0018】そこでこの発明の目的とするところは、現
在使用中の通信方式と異なる通信方式のサービスエリア
への移動に際してのハンドオーバを可能にするソフトウ
エア無線端末装置およびソフトウエア無線端末装置のハ
ンドオーバ方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、通信方式
の異なる複数の無線通信システムのサービスエリアが少
なくとも一部重複してなるセル式移動通信システムに適
用可能な無線装置において、[1]第1には、無線信号
の送受信を行う無線部と、無線通信システムの送受信の
ための信号処理の各機能をソフトウエア・モジュール化
してなる複数のシステムモジュールを格納した記憶装置
と、前記無線部を介して送受される信号を処理するもの
であって、前記記憶装置から読み出されて与えられるこ
とにより割り当てられた特定無線通信システムの対応の
システムモジュールを一時保持して、当該保持したシス
テムモジュールに対応する信号処理を実行する信号処理
リソースと、前記記憶装置に格納したシステムモジュー
ルのうち、使用する無線通信システム対応のシステムモ
ジュールを前記信号処理リソースへ割り当てるべく管理
制御を行うと共に、複数種の無線通信システムによる重
複サービスエリア内では、ハンドオーバ条件の整った時
点で、現在使用中の無線通信システムのシステムモジュ
ールに代えてハンドオーバ先の無線通信システム対応の
システムモジュールを前記信号処理リソースへ割り当て
るべく管理制御を行うハンドオーバマネージャを備えた
コントローラとを具備したことを特徴とする。
【0020】このような構成の無線装置は、各種無線通
信システムそれぞれでの送受信処理のための信号処理を
実現するために、それぞれの無線通信システム用に各機
能をそれぞれソフトウエア・モジュール化してなる複数
のシステムモジュールを用意してあり、また、無線装置
には無線により送受される信号を処理するための信号処
理リソースとして、与えられる特定無線通信システム対
応の前記システムモジュールに従って信号処理を実行す
るプログラマブルな信号処理リソースを用いて構成して
ある。そして、通信方式の異なる複数の無線通信システ
ムのサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル
式移動通信システムのサービスエリアを移動する場合、
無線装置では、複数種の無線通信システムによる重複サ
ービスエリア内においては、ハンドオーバ条件の整った
時点で、現在使用中の無線通信システムのシステムモジ
ュールに代えてハンドオーバ先の無線通信システム対応
のシステムモジュールを前記信号処理リソースへ割り当
てることにより、ハンドオーバ先の無線通信システム対
応の信号処理ができるようにする。これにより、異種無
線通信システム間でのハンドオーバを実施する。
【0021】従って、本発明により、異種無線通信シス
テム間でのハンドオーバを円滑に実施することができる
無線装置を提供できる。
【0022】[2]また、第2には、無線信号の送受信
を行う無線部と、無線通信システムの送受信のための信
号処理の各機能をソフトウエア・モジュール化してなる
複数のシステムモジュールを格納した記憶装置と、前記
無線部を介して送受される信号を処理するものであっ
て、前記記憶装置から読み出されて与えられることによ
り割り当てられた特定無線通信システムの対応のシステ
ムモジュールを一時保持して、当該保持したシステムモ
ジュールに対応する信号処理を実行する信号処理リソー
スと、前記記憶装置に格納したシステムモジュールのう
ち、使用する無線通信システム対応のシステムモジュー
ルを前記信号処理リソースへ割り当てるべく管理制御を
行うと共に、複数種の無線通信システムによる重複サー
ビスエリア内ではその重複する複数種それぞれの無線通
信システム対応のシステムモジュールを前記信号処理リ
ソースへ割り当てるべく管理制御を行うハンドオーバマ
ネージャとを備えたコントローラとを具備したことを特
徴とする。
【0023】このような構成の無線装置は、各種無線通
信システムそれぞれでの送受信処理のための信号処理を
実現するために、それぞれの無線通信システム用に各機
能をそれぞれソフトウエア・モジュール化してなる複数
のシステムモジュールを用意してあり、また、無線装置
には無線により送受される信号を処理するための信号処
理リソースとして、与えられる特定無線通信システム対
応の前記システムモジュールに従って信号処理を実行す
るプログラマブルな信号処理リソースを用いて構成して
ある。そして、通信方式の異なる複数の無線通信システ
ムのサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル
式移動通信システムのサービスエリアを移動する場合、
無線装置では、複数種の無線通信システムによる重複サ
ービスエリア内においては、ハンドオーバ条件の整った
時点で、現在使用中の無線通信システムのシステムモジ
ュールの他に、ハンドオーバ先の無線通信システム対応
のシステムモジュールを前記信号処理リソースへ割り当
てることにより、ハンドオーバ先の無線通信システム対
応の信号処理をもできるようにする。これにより、異種
無線通信システム間でのハンドオーバを実施する。
【0024】例えば、セル式移動通信システムとして、
通信方式が異種であるA無線通信システムとB無線通信
システムとがあり、それぞれの基地局のサービスエリア
には重複するエリアが存在する場合に、その重複エリア
に無線装置が移動してくると、信号処理リソースにはハ
ンドオーバ条件の整った時点で、現在使用中の無線通信
システムのシステムモジュールの他に、ハンドオーバ先
の無線通信システム対応のシステムモジュールが前記信
号処理リソースへ割り当てられる。このことにより、無
線装置は現在通信中のA無線通信システムの他、ハンド
オーバ先の無線通信システムであるB無線通信システム
対応の信号処理をもできるようになり、無線端末がAシ
ステムのサービスエリアとBシステムのサービスエリア
の重複エリアに存在するとき、その無線端末がAシステ
ムの基地局とBシステムの基地局の両者と同時に通信す
ることができる。
【0025】従って、このように、複数種の無線通信シ
ステムとの同時通信状態に置き、その後に状態の良好な
一つを残して他無線通信システムに通信切断を要求する
ことにより、異種無線通信システム間でのハンドオーバ
を円滑に実施可能な無線装置を提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明は、現在使用中の通信方式
と異なる通信方式のサービスエリアへの移動に際しての
円滑なハンドオーバを可能にするソフトウエア無線端末
装置およびそのソフトウエア無線端末装置のハンドオー
バ制御方法を提供するものであり、以下、本発明の実施
形態を説明する。
【0027】本発明は、高速処理が可能でしかも、端末
構成の再構築が可能なソフトウエア無線機を対象として
いる。携帯電話機などの無線端末はLSI化した電子部
品を用いて小型化を図るが、実用化されている無線端末
LSI内にはプロセッサやメモリ、ロジック回路などが
実装されており、これらプロセッサ、メモリ、ロジック
回路は、無線信号処理、プロトコル処理、端末制御、マ
ンマシンインターフェース等様々な処理を実行するため
のリソースであって、無線端末を用いた通信は、これら
リソースによる処理により可能になっている。
【0028】本発明の適用対象としてのソフトウエア無
線機においては、このリソースを適応的に制御できるよ
うにすることで、無線端末上の限られたリソースを有効
に使用することができるようにし、また、そのマネージ
メント方法を変化させることで、使用条件の変化に伴う
端末性能の変更、システム変更への対応等を可能にす
る。
【0029】リソースは実際には、リソースのコントロ
ールを行うリソースマネージャの管理のもとに、デー
タ、プログラムモジュール等の情報を入れ替えること
で、必要な無線信号とデータの処理を実現するが、リソ
ースマネージャのコントロールのもとに、リソースの部
分をソフトウエアあるいはロジック回路の使用方法の更
新によって機能を所望に変更できる構成とするため、本
発明を適用するソフトウエア無線機においてはリソース
マネージャとリソースのうち、リソース部分はプロセッ
サ、メモリ、ロジック回路にて構成してあり、これらは
例えば、LSI(大規模集積回路)化して構成してあ
る。
【0030】すなわち、LSI内に形成されたプロセッ
サ、メモリ、ロジック回路は、無線信号処理、プロトコ
ル処理、端末制御、マンマシンインターフェース等様々
な処理を実行するためのリソースとなるものであり、ソ
フトウエア処理で分担させても支障のない部分は汎用の
プロセッサとメモリにより、また、処理スピードが要求
される部分は信号処理演算専用のプロセッサもしくはハ
ードウエアロジックで実現するが、ここで採用している
信号処理演算専用のプロセッサの場合は、ソフトウエア
に従ってリソースマネージャのコントロールのもとに、
所要の信号処理のための演算を行い、また、ロジック回
路の場合は当該ハードウエアロジック部分は目的の処理
を実現する回路構成を、リソースマネージャのコントロ
ールのもとに、切り替えにより高い自由度を以て組み替
えることができる構成である。そして、無線端末におけ
る通信は、これらリソースにおける処理を経ることによ
り実現されるようになっている。
【0031】このリソースを適応的に制御することで、
無線端末上の限られたリソースを有効に使用することが
でき、また、そのマネージメント方法を変化させること
で、使用条件の変化に伴う端末性能の変更、システム変
更への対応等が高い自由度を以て可能となる。なお、こ
こではリソースマネージャの機能を、CPU(Central
Processing Unit)上で動作するプログラムの形態で実
現するが、DSP上あるいはロジック回路によるシーケ
ンサによっても実現可能である。
【0032】以下、本発明の実施例を説明する。ただ
し、以下の各実施形態においては、簡単のために、例え
ば、A無線通信システムとB無線通信システムの二シス
テムが無線通信サービスを提供しており、この2システ
ムを本発明のソフトウエア無線機は所望にシステム移行
して利用可能であるものとする。ここで、A無線通信シ
ステムが通信事業者A社のサービスする無線通信システ
ム、そして、B無線通信システムが通信事業者B社のサ
ービスする無線通信システムであるとして話を進める。
【0033】本発明の実施形態について図面を参照して
説明する。はじめに本発明を適用する無線端末の基本的
な構成を説明する。
【0034】(端末の基本構成)周知のように、携帯電
話やPHSなどの移動通信システムは、図1に示すよう
に、各無線通信システム毎に基地局20(20A1〜2
0An,20B1〜20Bn,…)を分散配置し、各基
地局20(20A1〜20An,20B1〜20Bn,
…)では電波の送受信できる範囲をそれぞれのサービス
エリア30(30A1〜30An,30B1〜30B
n,…)としてそのエリア内における通信方式の適合す
る移動通信端末(無線端末)を電話網などの通信網と接
続して通信を行うことを可能にするが、本発明では世の
中に存在する異なる種々の通信方式の無線通信システム
に柔軟に適合できるように、プログラマブルな変復調部
を持ち、自己の位置するエリア内をサービスする無線通
信システムに適合するように、当該変復調部のソフトウ
エアを必要に応じて臨機応変に変更したり、追加したり
することで、異種無線通信システムのサービスエリア間
を移動しての通信の継続、すなわち、異種無線通信シス
テム間でのハンドオーバを可能にしている。
【0035】そして、本発明のソフトウエア無線端末1
0には自己の現在位置での受信可能な各基地局20(2
0A1〜20An,20B1〜20Bn,…)から送信
される既知信号の電力(電界強度)を測定できるように
してあり、電力(電界強度)の良好な基地局と通信可能
にするようプログラマブルな変復調部の設定を変更制御
できるようにしてある。
【0036】ここで、既知信号は例えば、図2に示す如
きであり、同期系列、システム番号、基地局番号からな
る。同期系列は同期をとるためのビット列であり、シス
テム番号はどの無線通信システムであるかを示すコード
番号であり、基地局番号は基地局に予め付与された固有
の番号でどの基地局の発信であるかを特定するためのも
のである。
【0037】本発明のソフトウエア無線端末10は、一
例として図3に示すように、基地局20(20A1〜2
0An,20B1〜20Bn,…)との間での無線通信
に必要なアナログ無線信号処理を実行することにより、
無線基地局と情報伝送をするための無線部11、各種制
御の中枢を担うコントローラ12、プログラムや情報を
記憶する記憶装置13、そして前記無線部11を介して
伝送される信号を変復調処理するものであって、ソフト
ウエアによるそれぞれ必要な処理機能を記述した各種の
システムモジュールを変更可能であり、システムモジュ
ールの変更によって処理内容を再構成可能で、このシス
テムモジュールに従って変復調処理などの信号処理を実
行し、所要の信号変復調処理をする信号処理リソースと
してのプログラマブルな変復調部14を少なくとも備え
て構成される。
【0038】プログラマブルな変復調部14(以下、プ
ログラマブル変復調部と呼ぶ)とは、FPGA(Fie1d
Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Lo
gicDevice)やDSP(ディジタルシグナルプロセッ
サ;Digital Signal Processor)などのようにソフトウ
エアを書換えることによってそのソフトウエアの内容対
応に、信号処理内容の再構築が可能な回路のことを言
う。
【0039】上述のシステムモジュールは、FPGAな
ら当該FPGAにより、また、PLDならば当該PLD
により、そして、DSPならば当該DSPによって直接
実行可能な変復調用実行ファイルであり、機能別にひと
かたまりとしたソフトウエアモジュールとなっているの
で、ここではそれぞれのひとかたまりのソフトウエアモ
ジュールを、それぞれシステムモジュールと呼んでい
る。
【0040】ここで、本発明の重要な構成要素の一つで
ある変復調部14の機能について簡単に説明する。一例
として、ここではスペクトラム拡散技術により、同じ周
波数帯域の信号を使用して複数の通信を同時に行うこと
ができるようにした例えば、CDMA(Code Division
Multiple Access)方式無線通信システムやPDC方式
無線通信システムで、既知信号(パイロットチャネル)
が存在する方式に適用する場合を考える。そして、各異
なるCDMA通信事業者の無線通信システム毎にそれぞ
れスクランブリングコードが異なるものとする。
【0041】周知のように、CDMAは、スペクトル拡
散方式によって高調された信号を多重化して伝送する方
式であり、例えば、直接拡散を用いた方式では、通信し
たい情報速度よりビットレートの大きいPN(pseud n
oise:疑似雑音)符号を用いて搬送波を変調し、周波数
を拡散して送信すると共に、受信側では、受信した電波
の中からそのPN符号と同じビット列を持つ信号だけを
相関器で取り出し、情報データに復元する。この方式に
おいては、伝送中に干渉成分や雑音の重畳を受けても、
受信側において復元時に干渉成分などを逆スペクトル拡
散するので、これにより、復調された信号成分に比べて
絶対レベルが十分小さくなり、従って、干渉や雑音の影
響を受け難い。
【0042】A無線通信システムの基地局とこれとは異
なる別の通信事業者の提供するB無線通信システムの基
地局とでハンドオーバを可能にするには、A,Bいずれ
の無線通信システムの基地局も、無線端末がどのシステ
ムのサービスエリアに存在するかを識別するための既知
信号を常に送信する必要がある。つまり、この既知信号
はA,B,C,〜 いずれの無線通信システムでも全て
共通の変調方式を採用することにし、対応する無線通信
システム独自の復調回路を持たない場合であっても、こ
の既知信号については復号できるように無線端末10は
構成してあるものとする。
【0043】そして、この既知信号は、一例を図2で説
明した如きであって、すべての無線通信システムで共通
フォーマットであり、システム識別番号、基地局番号、
そして、同期系列が含まれており、無線端末10には、
この既知信号を復号するための手段がある。
【0044】この既知信号復号のための手段を備える無
線端末10の構成例としては、図3に示すようなプログ
ラマブルな変復調部14に既知信号復調機能のシステム
モジュールを読み込ませておくことにより実現するよう
にするか、あるいは、図4に示すように既知信号を復調
処理するためのハードウエアである既知信号復調回路1
5をハード的に組み込んでおくことが考えられる。
【0045】無線端末10は、まず、この既知信号によ
ってシステム番号(ここでは、A無線通信システムある
いはB無線通信システム、そしてプロトコルバージョ
ン)を識別し、その無線通信システムに対応した変復調
機能あるいは変復調回路を構成するように機能する。各
無線通信システムに必要な回路構成は、無線端末10は
既知であるものとする。あるいは、この既知信号に回路
構成情報を含めて無線端末10に知らせるようにする方
式でもよい。このとき、複数の既知信号(A無線通信シ
ステムとB無線通信システム)を受信した場合は、既知
信号の電力値が大きな方の無線通信システムを選択して
当該既知信号の復調処理をするように、変復調部14は
構成してある。
【0046】このように、スペクトラム拡散技術によ
り、同じ周波数帯域の信号を使用して複数の通信を同時
に行うことができるようにした例えば、CDMAやPD
C方式無線通信システムで既知信号(パイロットチャネ
ル)が存在する方式に適用する場合を考える。そして、
各通信事業者の提供する無線通信システム毎にスクラン
ブリングコードが異なるとする。
【0047】この環境下で異種無線通信システム間に跨
って切り替えて利用できるようにするために、本発明の
ソフトウエア無線端末10には各無線通信システムの基
地局20(20A1〜20An,20B1〜20Bn,
…)から送信される既知信号の電力(電界強度)を測定
できるようにしてある。そのために、既知信号電力測定
機能(既知信号電界強度測定機能)が備えられている。
この機能を実現するためには、ソフトウエア無線端末1
0には、各無線通信システムに対応するコード発生器
(スクランブリングコードを発生する発生器であって、
各通信事業者の提供する無線通信システム毎にスクラン
ブリングコードが異なることから通信端末が現在通信し
ている相手の無線通信システムに適合するスクランブリ
ングコードを発生できるように構成している)と相関器
があればよい。
【0048】また、ある無線通信システム下に入ったと
きに、その無線通信システムで動作できるようにするた
めのシステムモジュール(プログラムモジュール)に
は、コントロールチャネルとデータチャネルを復号する
ための機能が含まれている。これらも同様にコントロー
ルチャネルならびにデータチャネルに対応するショート
コードを発生するためのショートコード発生器と、逆ス
ペクトル拡散処理するための逆拡散器があればよい。
【0049】そして、伝送路応答を推定するための機能
も必要となるが、これは相関器とスクランブリングコー
ド発生器があればよく、この結果を用いてデータチャネ
ルやコントロールチャネルの復号を行うことになる。こ
れらの機能を実現するソフトウエアモジュールがあれ
ば、ソフトウエア無線端末10は動作可能となる。
【0050】(基地局、交換局の機能)本発明を適用す
る無線通信システムの基地局においては、上述した既知
信号を例えば定期的に送信する。また、本発明を適用す
るシステムでは、例えば、無線端末がA無線通信システ
ムからB無線通信システム(あるいはその逆)へ移動す
るときにハンドオーバを行うが、そのときの基地局20
と交換局MSCに必要な機能は、例えば、以下のとおり
である。
【0051】交換局MSCはA無線通信システムの基地
局20AとB無線通信システムの基地局20Bと通信回
線で接続されており、制御信号の送受信ができなければ
ならない。この制御信号とは、無線端末10がA無線通
信システムからB無線通信システムへハンドオーバする
ときに(あるいはその逆)、まず無線端末10がA無線
通信システム基地局20Aへその旨を通知するが、その
後、A無線通信システム基地局20Aが交換局MSCへ
その旨を伝えるための信号である。
【0052】それを受信した交換局MSCでは、無線端
末10のハンドオーバ先のB無線通信システム基地局2
0Bへ、その旨を制御信号によって通知する。
【0053】また、交換局MSCはハンドオーバ前まで
は、ネットワークからの無線端末10への情報をA無線
通信システム基地局20Aへのみ送っていたが、ハンド
オーバすることが決まると、A無線通信システム基地局
20Aへはそのまま情報を送り続けるが、これに加えて
更にB無線通信システム基地局20Bへも同じ情報を送
ることになる。そして、無線端末10がBシステム基地
局20Bと通信を開始すると、無線端末10はその旨を
A無線通信システム基地局20Aへ通知し、A無線通信
システム基地局20Aは、制御信号を使用して交換局M
SCへその旨を通知し、これにより、交換局MSCは無
線端末10向けの情報のA無線通信システム基地局20
Aへの送信は終了すると云った機能を持つものである。
【0054】なお、制御信号に含まれる内容は、“無線
端末識別番号”(無線端末固有のID情報)、“ハンド
オーバ元基地局番号”(ハンドオーバする無線端末の通
信を中継していた基地局の固有のID情報)、“ハンド
オーバ先基地局番号”(ハンドオーバする無線端末の通
信の中継を引き継ぐことになる基地局の固有のID情
報)等である。
【0055】具体例を説明する。まずはじめに、異なる
通信方式によるサービスエリア間での移動中において、
待ち受け状態でのハンドオーバを可能にする本発明のソ
フトウエア無線端末を含めた無線通信システムについて
説明する。
【0056】(第1の実施例)第1の実施例は、待ち受
け状態でのハンドオーバを可能にする本発明のソフトウ
エア無線端末の具体例と基地局の構成例を示したもので
ある。
【0057】図3に示すように、本発明のソフトウエア
無線端末10は、網側における基地局との間で無線によ
り情報伝送を行うための無線部11、各種制御の中枢を
担うコントローラ12、プログラムや情報を記憶する記
憶装置13、そして、与えられるプログラムモジュール
対応に所要の復変調処理を実現することのできるプログ
ラマブル変復調部(リソース)14を少なくとも備えて
構成される。
【0058】ここで、プログラマブル変復調部14は、
上述したようにFPGA(Fie1d Programmable Gate Ar
ray)やPLD(Programmable Logic Device)やDSP
(Digital Signal Processor)などのようなソフトウエ
アを変更する(書換える)ことによって処理内容の再構
築が可能な回路を指している。
【0059】また、本発明のソフトウエア無線端末10
のコントローラ12は、リソース管理情報を保持するリ
ソース管理テーブル12a、ダウンロードしたデータ等
を一時保持するダウンロードバッファ12b、プログラ
マブル変復調部(リソース)14に対して必要なプログ
ラムモジュールに書き換える処理をする書き換え処理機
能部12c、ハンドオーバ制御を司るハンドオーバマネ
ージャ12dから構成されており、リソース管理テーブ
ル12aには、図6に示すように、ソフトウエア無線端
末10で現在使用可能なモジュール(プログラムモジュ
ール)と各無線通信システム(以下、各事業者別の異種
の各無線通信システムをAシステム、Bシステム、Cシ
ステムなどと呼ぶことにする)で必要となるモジュール
構成が予め登録保持されている。
【0060】図6に示すリソース管理テーブル12aを
説明すると、このリソース管理テーブル12aには、モ
ジュール情報テーブル部(a)とシステム別モジュール
構成テーブル部(b)とから構成されており、図6
(a)のモジュール情報テーブル部には、各プログラム
モジュールの識別コードであるモジュール番号とそのプ
ログラムモジュールの機能(例えば、QPSK変調な
ど)、モジュールのプログラムサイズ、保存場所などの
情報が格納される。また、図6(b)のシステム別モジ
ュール構成テーブル部には、Aシステム(A無線通信シ
ステム)、Bシステム(B無線通信システム)、Cシス
テム(C無線通信システム)などの無線通信システム別
にその無線通信システムで必要とするモジュール番号の
情報が格納されている。
【0061】ハンドオーバマネージャ12dは、ハンド
オーバの制御機能の他に、上述したリソースマネージャ
の機能を含んでおり、また、リソース管理テーブル12
aからAシステムに必要なモジュール情報(必要なプロ
グラムモジュールの情報)を読み出し、ソフトウエア無
線端末10内からもしくは、基地局20からその必要な
モジュールをダウンロードすることによって、必要なモ
ジュールを集めると云った機能を含んでいるものであ
る。
【0062】また、ハンドオーバマネージャ12dはソ
フトウエア無線端末10の内蔵する記憶装置13に、そ
の通信可能な状態の無線通信システムでの動作に必要な
システムモジュール(プログラムモジュール)が保持さ
れているか否かを調べる機能(ただし、ソフトウエア無
線端末10側は、各システムにおいて必要なシステムモ
ジュールの集合を予め知っているか、あるいは、各基地
局から報知チャネルによって知ることが出来るものとす
る。)と、その調べた結果、必要なシステムモジュール
が記憶装置13内に保持されていた場合には、それをコ
ントローラ12に通知する機能と、必要なシステムモジ
ュールの不足を検出した場合には(すなわち、記憶装置
13内に保持されているプログラムモジュールでは不足
するかあるいは無い場合には)、これをコントローラ1
2に知らせる機能を有する。
【0063】コントローラ12は、基地局からの受信し
た既知信号(パイロットチャネル)の電界強度レベルよ
り、どの無線通信システムとの通信サービスを受けるこ
とができるかを知る機能を有しておりまた、ハンドオー
バマネージャ12dからの通知に従って、記憶装置13
から上記通信サービス可能な無線通信システムで必要と
するシステムモジュールを読み出し、書き換え処理機能
部12cの機能によってそのシステムモジュールによる
プログラマブル変復調部14の設定を行う機能、およ
び、必要なシステムモジュールの不足をハンドオーバマ
ネージャ12dが検出した場合、その検出した情報内容
(上記無線通信システムで動作するのに必要なシステム
モジュールのうち、不足する分)と送信要求とをその無
線通信システムの基地局に送信する機能と、この送信要
求に従って基地局側から送信してきたシステムモジュー
ルを無線部11を介して受け取ると、当該受け取ったシ
ステムモジュールを記憶装置13に記憶保存させると共
に、ハンドオーバマネージャ12dからの通知に従っ
て、この記憶装置13から上記通信サービス可能な無線
通信システムで必要とするシステムモジュールを読み出
し、書き換え処理機能部12cの機能によってそのシス
テムモジュールによるプログラマブル変復調部14の設
定を行う機能とを有する。
【0064】また、書き換え処理機能部12cは、プロ
グラマブル変復調部(リソース)14に対してモジュー
ルの書き換えを行うものであって、ハンドオーバマネー
ジャ12dが集めて記憶装置13に記憶させた各モジュ
ールを当該書き換え処理機能部12cが必要に応じてプ
ログラマブル変復調部14に対して書き換え処理を実施
することで、プログラマブル変復調部14はAシステム
(A無線通信システム)ならAシステムでの、Bシステ
ム(B無線通信システム)ならBシステムでの必要な復
変調処理を実施できるように設定され、そのシステムで
の基地局とデータ通信ができるようになるものである。
【0065】また、本発明のソフトウエア無線端末10
がハンドオーバ可能な無線通信システム(網側)は図1
に示すように、各無線通信システムは基地局20(20
A1〜20An,20B1〜20Bn,…)とこれら各
無線通信システムを統括して管理することが出来るよう
に構成された交換局MSCとから構成される。交換局M
SCは移動するソフトウエア無線端末10の位置登録を
して、ソフトウエア無線端末10に対する発着信をどの
基地局20を介して実施させるかといった交換接続制御
を行うものである。また、各システムの基地局20(2
0A1〜20An,20B1〜20Bn,…)は、既知
信号(パイロットチャネル)を送信したり、自己のサー
ビスエリア内にいるソフトウエア無線端末10との間で
情報伝送を行ったりするための無線部21、送信信号を
変調して無線部21に渡し、また、無線部21が受信し
た信号を復調する変復調部22、情報やデータを保持す
る記憶装置23、基地局での各種コントロールを司る制
御部24とから構成される。
【0066】そして、基地局20は、ソフトウエア無線
端末10がそのシステムで動作するために必要なシステ
ムモジュールを記憶装置23に保持しており、ソフトウ
エア無線端末10からの要求に応じて、制御部24がシ
ステムモジュールを送信する。
【0067】更に、各基地局20には、ソフトウエア無
線端末10からシステムモジュール送信の要求が来たと
き、ソフトウエア無線端末10の保持しているシステム
モジュールとそのシステムで必要なシステムモジュール
との差分を検出する機能が備わっている。
【0068】この機能は各基地局20における制御部2
4の持つ機能であって、これは各基地局20の制御部2
4のモジュール管理テーブル24aに、自システムにお
いて必要なモジュール情報(モジュール番号)を予め記
録しておき、これを制御部24はソフトウエア無線端末
10の保持しているシステムモジュールの情報と比較し
て自システムで通信を行う場合に必要なシステムモジュ
ールをソフトウエア無線端末10が保持しているか否か
を必要なシステムモジュールとの差分検出することでチ
ェックする機能である。例えば、ソフトウエア無線端末
10がAシステムのサービスエリアに移動したとする
と、この場合、Aシステムの基地局20Aにはその制御
部24のモジュール管理テーブル24aに、当該Aシス
テムに必要なモジュール番号が示されていて、基地局2
0の制御部24におけるハンドオーバマネージャ24c
がが現在のソフトウエア無線端末10の保持しているモ
ジュールとの差分を比較検出することにより実現してい
る。
【0069】例えば、無線端末10が位置するサービス
エリアがBシステムの提供するサービスエリアである場
合には当該Bシステムに適合するように無線端末10を
起動する必要があり、また、無線端末10がAシステム
の提供するサービスエリアにいる場合にはAシステムに
適合するように無線端末10を起動する必要があるが、
このAシステム対応にソフトウエア無線端末10を動作
させるに必要なモジュールとしては“プログラムモジュ
ール1”,“プログラムモジュール2”,“プログラム
モジュール3”,“プログラムモジュール4”であり、
一方、Bシステム対応にソフトウエア無線端末10を動
作させるに必要なモジュールとしては“プログラムモジ
ュール1”,“プログラムモジュール2”,“プログラ
ムモジュール5”,“プログラムモジュール6”,“プ
ログラムモジュール7”であるとすると、Aシステムで
動作中のソフトウエア無線端末10がBシステムでも動
作可能とするには、“プログラムモジュール5”,“プ
ログラムモジュール6”,“プログラムモジュール7”
をダウンロードしてプログラマブル変復調部(リソー
ス)14に与え、Bシステムでの必要とする処理を実施
可能に再構築すれば良いことになる。
【0070】そのために、本実施例においては、基地局
に20にはその基地局20の持つ制御部24におけるハ
ンドオーバマネージャ24cが、リソース管理テーブル
12aを参照しつつ、現在、ソフトウエア無線端末10
の保持しているプログラムモジュールとの差分を比較検
出して不足のプログラムモジュールがどれであるかを知
ると云う機能を持たせてあり、また、基地局20の制御
部24には、このハンドオーバマネージャ24cが検出
した前記不足のプログラムモジュールの情報を変復調部
22に与える機能を持たせてある。そして、この不足の
プログラムモジュールの情報を受けた変調部22は、こ
の情報を電気信号として変調した送信信号を無線部21
に渡し、ソフトウエア無線端末10に送信するようにし
てある。
【0071】また、本実施例におけるソフトウエア無線
端末10ではこの送信信号を無線部11にて受信してコ
ントローラ12に渡し、コントローラ12ではこれより
不足のプログラムモジュールがどれであるかを知って、
その不足プログラムモジュールを基地局20よりダウン
ロードすべく、送信要求を発生すると云った機能を持た
せてある。
【0072】そして、この送信要求はコントローラ12
から無線部11に送られることにより、当該無線部11
により無線信号化されて基地局20へと送信されること
で、、基地局ではこの要求を受けて該当のプログラムモ
ジュールを記憶装置23から読み出し、無線部21を介
して送信し、そして、ソフトウエア無線端末10はこれ
を無線部11で受け、コントローラ12に渡し、コント
ローラ12ではこれをダウンロードバッファ12bに取
り込む。そして、プログラマブル変復調部14の機能ア
ップをすべく、ハンドオーバマネージャ12dの制御の
もとに、書き換え処理機能部12cがプログラマブル変
復調部14に、ダウンロードバッファ12bにバッファ
リングされているこのダウンロードしたプログラムモジ
ュールを読み出してプログラマブル変復調部14に与え
るように機能する構成としてある。
【0073】これにより、不足のプログラムモジュール
が補充されてプログラマブル変復調部14はA,B両シ
ステムに適合するように信号処理することとなり、A,
B両システムの基地局と通信することが可能になる仕組
みを得ている。
【0074】ここで、図7に示すように、今、異種のシ
ステムとして、AシステムとBシステムとがあり、Aシ
ステムは例えばWCDMAシステム、BシステムはPD
Cシステムであったととして話を進めることとする。
【0075】従って、Aシステム用のサービスエリアA
RaとBシステム用のサービスエリアARbがある。そ
して、それらのシステムのサービスエリアは一部重複し
ている領域部分OVが存在するとする。また、Aシステ
ムの基地局20AならびにBシステムの基地局20Bか
らはそれぞれ既知信号が送信される構成としてあり、ソ
フトウエア無線端末10は、各基地局20A,20Bか
ら送信されている既知信号を受信し、電力(電界強度)
を測定する測定手段を備えている。
【0076】従って、A,B両システムの基地局20
A,20Bと通信可能になった場合にはソフトウエア無
線端末10はA,B両システムの基地局20A,20B
からの既知信号をそれぞれ受信し、既知信号電力を測定
してその測定値を得ることができるようになり、コント
ローラ12はこの測定値をもとにA,B両システムのう
ちの電界強度の良好な方のシステムに切り替えて通信す
るように制御することでハンドオーバを可能にする構成
となるようにしてある。
【0077】ここで、具体的に本発明システムの作用を
説明する。
【0078】ソフトウエア無線端末10のシステム間移
動に伴う当該ソフトウエア無線端末10、Aシステム基
地局20A、Bシステム基地局20B、交換局MSC間
の動きの例を図8に動作遷移図として、そして、そのと
きのソフトウエア無線端末10のフローチャートを図9
に示す。これらを参照してソフトウエア無線端末10の
システム間移動に伴う動作例を説明する。
【0079】今、ソフトウエア無線端末10はAシステ
ムのサービスエリアARaのうち、当該Aシステムのみ
がカバーするサービスエリアに存在しているとする。こ
の状態でユーザが当該ソフトウエア無線端末10の電源
を入れたとすると(図9のステップS1)、当該ソフト
ウエア無線端末10はこのサービスエリアARaを管轄
する基地局10Aからの既知信号(パイロットチャネ
ル)を受信することとなる。そして、この既知信号によ
りソフトウエア無線端末10のコントローラ12はAシ
ステムでの通信サービスを受けることができる状態にあ
ることを知る。
【0080】すると次に、当該ソフトウエア無線端末1
0のハンドオーバマネージャ12dは当該ソフトウエア
無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Aシステムで
の動作に必要なシステムモジュール(プログラムモジュ
ール)が保持されているか否かを調べる(図9のステッ
プS2)。ただし、ソフトウエア無線端末10側は、各
システムにおいて必要なシステムモジュールの集合を予
め知っているか、あるいは、各基地局から報知チャネル
によって知ることが出来るものとする。
【0081】その結果、必要なシステムモジュールがソ
フトウエア無線端末10の記憶装置13内に保持されて
いた場合には、コントローラ12は当該記憶装置13か
らAシステムで必要とするシステムモジュールを読み出
し、書き換え処理機能部12cの機能によってそのシス
テムモジュールによるプログラマブル変復調部14の設
定を行うこととなる(図9のステップS4)。
【0082】一方、必要なシステムモジュールの不足を
ハンドオーバマネージャ12dが、検出した場合、すな
わち、記憶装置13内に保持されているプログラムモジ
ュールでは不足するかあるいは無い場合には、当該ハン
ドオーバマネージャ12dはこれをコントローラ12に
知らせる。これを受けてコントローラ12はAシステム
で動作するのに必要なシステムモジュールをAシステム
の基地局に送信要求する(図9のステップS3)。すな
わち、その旨の送信要求のメッセージを基地局20Aに
向けて送信すべく制御するわけである(図8のt1)。
これにより、この送信要求は無線部11を介して基地局
20Aへと無線送信されることになる。
【0083】ソフトウエア無線端末10からの当該要求
メッセージには、現在自己が保持しているシステムモジ
ュールの情報が示されている。そのため、送信要求メッ
セージの情報内容と、Aシステムでの動作に必要な全モ
ジュールとの差分を検出すれば不足モジュールが何であ
るかを知ることができる。従って、基地局20Aではそ
の送信要求メッセージを受信すると、Aシステムでの動
作に必要な全モジュールとの差分を検出し、差分のモジ
ュール(不足するモジュール)が何であるかを知って、
その差分のモジュールのみを記憶装置23から読み出
し、ソフトウエア無線端末10に送信する(図8のt
2)。
【0084】ソフトウエア無線端末10は、これを無線
部11で受信してコントローラ12に渡し、コントロー
ラ12はそのAシステム用のシステムモジュールを記憶
装置13へ保存するように制御する。その結果、記憶装
置13にはAシステム用の必要なシステムモジュール全
てが揃うことになる。
【0085】ハンドオーバマネージャ12dはソフトウ
エア無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Aシステ
ムでの動作に必要なシステムモジュール(プログラムモ
ジュール)が保持されているか否かを調べる。
【0086】その結果、今度は必要なシステムモジュー
ルが記憶装置13内に保持されているので、そのことを
ハンドオーバマネージャ12dはコントローラ12に通
知する。
【0087】これを受けてコントローラ12は記憶装置
13に保存されたAシステム用のシステムモジュールを
読み出す。そして、次にコントローラ12は、書き換え
処理機能部12cの機能によってそのシステムモジュー
ルによるプログラマブル変復調部14の設定を行なう
(図9のステップS4)。
【0088】これにより、プログラマブル変復調部14
はAシステムに適合した変復調処理ができるようにな
り、ソフトウエア無線端末10はAシステムでの通信が
可能な端末となる。この状態になったならば、コントロ
ーラ12はAシステム基地局20Aに準備完了の通知を
行う。
【0089】これを受けて、Aシステム基地局20Aは
交換局MSCに対してソフトウエア無線端末10の位置
登録を行う(図8のt3)。
【0090】そして、Aシステム基地局20Aはソフト
ウエア無線端末10に対して待ち受け状態になる(図8
のt4)。
【0091】その後、ソフトウエア無線端末10は、A
システムで待ち受け中に移動して、AシステムとBシス
テムの重複したサービスエリアに入ったとする。
【0092】このとき、ソフトウエア無線端末10は
A,B両システムの既知信号を受信することとなる。そ
して、ソフトウエア無線端末10はこの受信したAシス
テムの既知信号の電力とBシステムの既知信号の電力を
測定することとなる。そして、その測定の結果、ソフト
ウエア無線端末10はBシステムの既知信号電力の方が
大きいことを検出したとする(図9のステップS5)。
【0093】するとこの検出により、ソフトウエア無線
端末10のコントローラ12においては、その ハンド
オーバマネージャ12dは当該ソフトウエア無線端末1
0の内蔵する記憶装置13に、Bシステムを起動するの
に必要なシステムモジュール(プログラムモジュール)
が保持されているか否かを調べる(図9のステップS
6)。その結果、もし、ソフトウエア無線端末10にB
システムモジュールが存在しないか、もしくは不足する
場合、当該ソフトウエア無線端末10のコントローラ1
2におけるハンドオーバマネージャ12dはこれをコン
トローラ12に知らせる。
【0094】これを受けてコントローラ12はBシステ
ムで動作するのに必要なシステムモジュールのダウンロ
ード要求(送信要求)をBシステムの基地局にする(図
9のステップS7)。すなわち、その旨の送信要求のメ
ッセージをBシステムの基地局20Bに向けて送信すべ
く制御するわけである(図8のt5)。
【0095】これにより、この送信要求は無線部11を
介して基地局20Bへと無線送信されることになる。
【0096】このとき、ソフトウエア無線端末10は現
在自己内蔵の記憶装置13が保持しているシステムモジ
ュール情報をBシステム基地局20Bへ通知する(当該
要求メッセージには、現在自己が保持しているシステム
モジュールの情報が示されている)。
【0097】Bシステムの基地局20Bでは、この通知
情報を参照してソフトウエア無線端末10の保持してい
るシステムモジュールと、Bシステムを稼働させるのに
必要なシステムモジュールを比較する。そして、不足し
ているシステムモジュールがどれであるかを調べ、不足
しているものがあれば、その不足しているシステムモジ
ュールのみを記憶装置23から読み出し、当該ソフトウ
エア無線端末10に送信する(図8のt6)。
【0098】ソフトウエア無線端末10では、基地局か
ら送信されてきたシステムモジュールを無線部11で受
信してコントローラ12に渡し、コントローラ12はそ
のBシステム用のシステムモジュールを記憶装置13へ
保存するように制御する。その結果、記憶装置13には
Bシステム用の必要なシステムモジュール全てが揃うこ
とになる。
【0099】ハンドオーバマネージャ12dはソフトウ
エア無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Bシステ
ムでの動作に必要なシステムモジュール(プログラムモ
ジュール)が保持されているか否かを調べる。
【0100】その結果、今度は必要なシステムモジュー
ルが記憶装置13内に保持されているので、そのことを
ハンドオーバマネージャ12dはコントローラ12に通
知する。
【0101】そして、この通知を受けると当該ソフトウ
エア無線端末10のコントローラ12は、次にAシステ
ムの既知信号の電力値とBシステムの既知信号の電力値
を測定する。そして、比較する(図9のステップS
8)。
【0102】その結果、Aシステムの既知信号電力値と
Bシステムの既知信号電力値の差がある閾値T1以上と
なることを検出したならば、当該ソフトウエア無線端末
10のコントローラ12はこれをハンドオーバマネージ
ャ12dに通知する。すると、ハンドオーバマネージャ
12dは Bシステムとして動作させる場合において必
要なシステムモジュールが何と何であるかをコントロー
ラ12に知らせる。
【0103】これに従い、コントローラ12内の書き換
え処理機能部12cは記憶装置13に保存されているシ
ステムモジュールの中から、Bシステムのシステムモジ
ュールを読み出し、書き換え処理機能部12cの機能に
よってそのシステムモジュールによるプログラマブル変
復調部14の設定を行うこととなる(図9のステップS
9)。
【0104】これにより、プログラマブル変復調部14
はBシステムでの動作が可能となり、Bシステムに適合
した変復調処理ができるようになってソフトウエア無線
端末10はAシステムおよびBシステムでの通信が可能
な端末となる。
【0105】この状態になったならば、コントローラ1
2はBシステム基地局20Bに準備完了の通知を行う。
この通知を受けると、Bシステム基地局20Bでは交換
局MSCへソフトウエア無線端末10の位置登録を変更
するように通知する(図8のt7)。
【0106】そして、Bシステム基地局20Bはソフト
ウエア無線端末10に対して待ち受け状態になる(図8
のt8)。
【0107】これにより、ソフトウエア無線端末10は
Aシステムのもとでの通信から、Bシステムのもとでの
通信に切り替えられることになる。
【0108】ところで、さらにCシステムが存在する場
合、Cシステムのサービスエリアに入ったとき、ソフト
ウエア端末10にCシステムモジュールが存在しないな
らば、同様の方法でCシステム基地局20CからCシス
テムで動作するのに必要な差分モジュールをダウンロー
ドする。
【0109】尚、本実施例では、ソフトウエア無線端末
が、すべてのシステムの基地局から送信される既知信号
を受信できると仮定しているが、ソフトウエア無線端末
がどの基地局の既知信号でも受信できるようなモジュー
ルを保持していない場合も考えられる。この場合は、各
システムのサービスエリアに入ってから、既知信号を受
信するためのモジュールをダウンロードすることにな
る。そして、その後の動作に関しては以上の実施例と同
様である。
【0110】ただし、各システムのサービスエリアに入
ってから、既知信号を受信するためのモジュールをダウ
ンロードできるようにするには、各システム共通のチャ
ネルを用意して、そのチャネルを用いてモジュールのダ
ウンロードを行えるようにシステム構成しておく必要は
ある。
【0111】このようにして、本発明によれば、異なる
無線通信システムのサービスエリア間での移動中におい
て、待ち受け状態でのハンドオーバが可能になる。
【0112】以上は、異なる無線通信システムのサービ
スエリア間での移動中において、待ち受け状態でのハン
ドオーバを可能にする本発明のソフトウエア無線端末を
含めた無線通信システムについて説明した。次に、移動
しながらの通信中に、異なる通信方式によるサービスエ
リアに進入する場合においてのハンドオーバを可能にす
る例を第2の実施例として説明する(通信中のハンドオ
ーバ例)。
【0113】(第2の実施例)通信中に異なる通信方式
によるサービスエリア間を移動する際のハンドオーバを
可能にする実施例を説明する。
【0114】この場合のソフトウエア無線端末10は、
図10に示す如きであって、第1の実施例での構成と基
本的には同様の構成であって、無線部11、コントロー
ラ12、記憶装置13、そしてプログラマブル変復調部
14とを少なくとも備えている。上述したように、プロ
グラマブル変復調部14とは、FPGAやPLDやDS
Pなどのようにソフトを書換えることによって再構築可
能な回路であり、ここでは、プログラム領域が2つ(第
1の変復調部14aと第2の変復調部14b)に分割さ
れているとする。
【0115】すなわち、この実施例においては、プログ
ラマブル変復調部14は、異なる通信方式によるサービ
スエリア間を通信を継続しながら移動しつつ、ハンドオ
ーバを可能にするために、少なくとも変復調部14aと
変復調部14bの2つの変復調部を持ち、これらを同時
に作動させることができるようにしたプログラマブル変
復調部となっている。
【0116】また、各システムの基地局20A,20
B,20Cには、ソフトウエア無線端末10がそのシス
テムで動作するために必要なシステムモジュールを保持
しており、ソフトウエア無線端末10からの要求に応じ
てそのシステムモジュールを送信することができる機能
がある。更に、各基地局20A,20B,20Cには、
第1の実施例での基地局と同様に、ソフトウエア無線端
末10からシステムモジュール送信の要求が来たとき、
ソフトフェア無線端末10の保持しているシステムモジ
ュールとその基地局20A,20B,20Cで必要なシ
ステムモジュールとの差分を検出する機能が備わってい
る。
【0117】また、前述同様、AシステムとBシステム
といった具合に、異なる通信方式のサービスが提供され
ており、Aシステムの基地局20AならびにBシステム
の基地局20Bからはそれぞれ既知信号が送信されてい
て、ソフトウエア無線端末10は、各基地局から送信さ
れている既知信号を受信し、その電力(電界強度)をそ
れぞれ測定する測定手段を備えていて、測定した既知信
号電力(電界強度)の大きさに応じて状況の良好な方に
接続を切り替えるハンドオーバの制御に利用できるよう
にしている。
【0118】次に、本実施例における装置の作用を説明
する。
【0119】<電源投入時点>図7で説明したように、
AシステムのサービスエリアARaとBシステムのサー
ビスエリアARbがあり、それらのシステムのサービス
エリアARa,ARbには重複している領域OVが存在
するものとし、最初に、ソフトウエア無線端末10はA
システムのみがカバーするエリアに存在しているとす
る。この状態でソフトウエア無線端末10の電源を入れ
たとすると、コントローラ12は記憶装置13にAシス
テムで動作するのに必要なシステムモジュールを保持し
ているかどうかを調べる。その結果、保持している場合
には、コントローラ12は当該記憶装置13からAシス
テム用のシステムモジュールを読み出し、このシステム
モジュールにてプログラマブル変復調部14の設定を行
う。
【0120】この場合、プログラマブル復変調部14に
おける例えば第1の変復調部14aのプログラム領域に
前記システムモジュールを書き込み、Aシステムによる
通信が可能なように設定する。
【0121】すなわち、ソフトウエア無線端末10はA
システムのサービスエリアARaのうち、当該Aシステ
ムのみがカバーするサービスエリアに存在しているとす
ると、この状態でユーザが当該ソフトウエア無線端末1
0の電源を入れたとすれば、当該ソフトウエア無線端末
10はこのサービスエリアARaを管轄する基地局10
Aからの既知信号(パイロットチャネル)を受信するこ
ととなる。そして、この既知信号によりソフトウエア無
線端末10のコントローラ12はAシステムでの通信サ
ービスを受けることができる状態にあることを知る。
【0122】すると次に、当該ソフトウエア無線端末1
0のハンドオーバマネージャ12dは当該ソフトウエア
無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Aシステムで
の動作に必要なシステムモジュール(プログラムモジュ
ール)が保持されているか否かを調べる。ここで前述同
様に、ソフトウエア無線端末10側は、各システムにお
いて必要なシステムモジュールの集合を予め知っている
か、あるいは、各基地局から報知チャネルによって知る
ことが出来るものとする。
【0123】その結果、必要なシステムモジュールがソ
フトウエア無線端末10の記憶装置13内に保持されて
いた場合には、コントローラ12は当該記憶装置13か
らAシステムで必要とするシステムモジュールを読み出
し、書き換え処理機能部12cの機能によってそのシス
テムモジュールによるプログラマブル変復調部14の設
定を行うこととなる。
【0124】一方、必要なシステムモジュールの不足を
ハンドオーバマネージャ12dが、検出した場合、すな
わち、記憶装置13内に保持されているプログラムモジ
ュールでは不足するかあるいは無い場合には、当該ハン
ドオーバマネージャ12dはこれをコントローラ12に
知らせる。これを受けてコントローラ12はAシステム
で動作するのに必要なシステムモジュールをAシステム
の基地局に送信要求する。すなわち、その旨の送信要求
のメッセージを基地局20Aに向けて送信すべく制御す
るわけである(図11のt11)。これにより、この送
信要求は無線部11を介して基地局20Aへと無線送信
されることになる。
【0125】ソフトウエア無線端末10からの当該要求
メッセージには、現在自己が保持しているシステムモジ
ュールの情報が示されている。そのため、送信要求メッ
セージの情報内容と、Aシステムでの動作に必要な全モ
ジュールとの差分を検出すれば不足モジュールが何であ
るかを知ることができる。従って、基地局20Aではそ
の送信要求メッセージを受信すると、Aシステムでの動
作に必要な全モジュールとの差分を検出し、差分のモジ
ュール(不足するモジュール)が何であるかを知って、
その差分のモジュールのみを記憶装置23から読み出
し、ソフトウエア無線端末10に送信する(図11のt
12)。
【0126】ソフトウエア無線端末10は、これを無線
部11で受信してコントローラ12に渡し、コントロー
ラ12はそのAシステム用のシステムモジュールを記憶
装置13へ保存するように制御する。その結果、記憶装
置13にはAシステム用の必要なシステムモジュール全
てが揃うことになる。
【0127】ハンドオーバマネージャ12dはソフトウ
エア無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Aシステ
ムでの動作に必要なシステムモジュール(プログラムモ
ジュール)が保持されているか否かを調べる。
【0128】その結果、今度は必要なシステムモジュー
ルが記憶装置13内に保持されているので、そのことを
ハンドオーバマネージャ12dはコントローラ12に通
知する。
【0129】これを受けてコントローラ12は記憶装置
13に保存されたAシステム用のシステムモジュールを
読み出す。そして、次にコントローラ12は、書き換え
処理機能部12cの機能によってそのシステムモジュー
ルによるプログラマブル復変調部14の例えば第1の変
復調部14aのプログラム領域に前記システムモジュー
ルを書き込み、Aシステムによる通信が可能なように設
定する。
【0130】これにより、プログラマブル変復調部14
はAシステムに適合した変復調処理ができるようにな
り、ソフトウエア無線端末10はAシステムでの通信が
可能な端末となる。この状態になったならば、コントロ
ーラ12はAシステム基地局20Aに準備完了の通知を
行う。
【0131】これを受けて、Aシステム基地局20Aは
交換局MSCに対してソフトウエア無線端末10の位置
登録を行う(図11のt13)。
【0132】そして、Aシステム基地局20Aはソフト
ウエア無線端末10に対して待ち受け状態になる。
【0133】ここでソフトウエア無線端末10に着呼が
あれば、応答の操作をすることでソフトウエア無線端末
10はAシステムでの通信を行うことができる(図11
のt14)。
【0134】<通信中のハンドオーバ>Aシステムとし
て動作しての通話中に、ソフトウエア無線端末10は、
移動して、AシステムとBシステムの重複したサービス
エリアOVに入ったとする(図12のステップS2
1)。
【0135】このとき、ソフトウエア無線端末10は
A,B両システムの既知信号を受信することとなる。そ
して、ソフトウエア無線端末10はこの受信したAシス
テムの既知信号の電力とBシステムの既知信号の電力を
測定することとなる(図12のステップS22)。そし
て、その既知信号電力測定の結果、ソフトウエア無線端
末10はBシステムの既知信号電力の方が大きいことを
検出したとする。
【0136】するとこの検出により、ソフトウエア無線
端末10のコントローラ12においては、その ハンド
オーバマネージャ12dは当該ソフトウエア無線端末1
0の内蔵する記憶装置13に、Bシステムを起動するの
に必要なシステムモジュール(プログラムモジュール)
が保持されているか否かを調べる(図12のステップS
23)。その結果、不足がなければステップS25の処
理に移ることになるが、もし、ソフトウエア無線端末1
0にBシステムモジュールが存在しないか、もしくは不
足する場合には、当該ソフトウエア無線端末10のコン
トローラ12におけるハンドオーバマネージャ12dは
これをコントローラ12に知らせる。
【0137】これを受けてコントローラ12はBシステ
ムで動作するのに必要なシステムモジュールのダウンロ
ード要求(送信要求)をBシステムの基地局に対して行
う(図12のステップS24)。すなわち、その旨の送
信要求のメッセージをBシステムの基地局20Bに向け
て送信すべく制御するわけである(図11のt15)。
【0138】これにより、この送信要求は無線部11を
介して基地局20Bへと無線送信されることになる。
【0139】このとき、ソフトウエア無線端末10は現
在自己内蔵の記憶装置13が保持しているシステムモジ
ュール情報をBシステム基地局20Bへ通知する(当該
要求メッセージには、現在自己が保持しているシステム
モジュールの情報が示されている)。
【0140】Bシステムの基地局20Bでは、この通知
情報を参照してソフトウエア無線端末10の保持してい
るシステムモジュールと、Bシステムを稼働させるのに
必要なシステムモジュールを比較する。そして、不足し
ているシステムモジュールがどれであるかを調べ、不足
しているものがあれば、その不足しているシステムモジ
ュールのみを記憶装置23から読み出し、当該ソフトウ
エア無線端末10に送信する(図11のt16)。
【0141】ソフトウエア無線端末10では、基地局か
ら送信されてきたシステムモジュールを無線部11で受
信してコントローラ12に渡し、コントローラ12はそ
のBシステム用のシステムモジュールを記憶装置13へ
保存するように制御する。その結果、記憶装置13には
Bシステム用の必要なシステムモジュール全てが揃うこ
とになる。
【0142】ハンドオーバマネージャ12dはソフトウ
エア無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Bシステ
ムでの動作に必要なシステムモジュール(プログラムモ
ジュール)が保持されているか否かを調べる。
【0143】その結果、今度は必要なシステムモジュー
ルが記憶装置13内に保持されているので、そのことを
ハンドオーバマネージャ12dはコントローラ12に通
知する。
【0144】そして、この通知を受けると当該ソフトウ
エア無線端末10のコントローラ12は、次にAシステ
ムの既知信号の電力値とBシステムの既知信号の電力値
を測定する。そして、比較する(図12のステップS2
5)。
【0145】その結果、Aシステムの既知信号電力値と
Bシステムの既知信号電力値の差がある閾値T1以上と
なることを検出したならば、当該ソフトウエア無線端末
10のコントローラ12はこれをハンドオーバマネージ
ャ12dに通知する。すると、ハンドオーバマネージャ
12dは Bシステムとして動作させる場合において必
要なシステムモジュールが何と何であるかをコントロー
ラ12に知らせる。
【0146】これに従い、コントローラ12は記憶装置
13に保存されているシステムモジュールの中から、B
システムのシステムモジュールを読み出し、書き換え処
理機能部12cの機能によってそのシステムモジュール
によるプログラマブル変復調部14(この例では第1の
変復調部14aには既にAシステム用に設定されている
ので、空きとなっている第2の変復調部14bのプログ
ラムエリアにBシステム用のシステムモジュールを書き
込んで)の設定を行うこととなる(図12のステップS
26)。
【0147】これにより、プログラマブル変復調部14
はBシステムでの動作も可能となり、Bシステムに適合
した変復調処理ができるようになってソフトウエア無線
端末10はAシステムおよびBシステムでの通信が可能
な端末となる。
【0148】この状態になったならば、コントローラ1
2はAシステム基地局20Aに準備完了の通知を行う
(図11のt17)。すると、このAシステム基地局2
0AではAシステムの他、Bシステムでのサービスも可
能なように、交換局MSCへソフトウエア無線端末10
の位置登録を変更するための通知をする(図11のt1
8)。これを受けて交換局MSCはソフトウエア無線端
末10の位置登録を変更する。
【0149】そして、ソフトウエア無線機10がBシス
テムのサービスエリアSRbに位置登録されたことをB
システム基地局20Bに通知する(図11のt19)。
【0150】この通知を受けると、Bシステム基地局2
0Bではソフトウエア無線端末10に対する通信サービ
スを可能にする。従って、ソフトウエア無線端末10は
A,B両システムと通信が可能になり、両システムと通
信状態となる(図12のステップS27、図11のt2
0)。
【0151】ソフトウエア無線端末10は受信したAシ
ステムの既知信号の電力とBシステムの既知信号の電力
を測定する。そして、Aシステムの既知信号の電力測定
値をある閾値T2と比較する(図12のステップS2
8)。そして、その結果、ソフトウエア無線端末10は
Aシステムの既知信号電力が、ある閾値T2以下となる
ことを検出したならば、当該ソフトウエア無線端末10
のコントローラ12はこれをハンドオーバマネージャ1
2dに通知する。すると、ハンドオーバマネージャ12
dは Bシステムへの完全移行させるべく、コントロー
ラ12にAシステムとの通信切断を指示し、これを受け
てコントローラ12はAシステムとの通信を切断制御す
る(図12のステップS29)。
【0152】その結果、切断要求がソフトウエア無線端
末10からAシステムの基地局20Aに送られ(図11
のt21)、これを受けたAシステムの基地局20Aは
交換局MSCにソフトウエア無線端末10の位置登録を
変更する(図11のt22)。これにより、ソフトウエ
ア無線端末10がAシステム内からいなくなったことが
登録される。
【0153】従って、この時点でソフトウエア無線端末
10はAシステムの基地局20Aから切り離され、完全
にBシステムの基地局Bのみとの通信になってハンドオ
ーバが完了する。
【0154】このようにして、Bシステムの基地局20
BではAシステム基地局20Aに代わってソフトウエア
無線端末10との通信を引き継ぐことで、ソフトウエア
無線端末10はAシステム基地局20Aを介した通信か
らBシステム基地局20Bを介した通信に自動的にハン
ドオーバーされる。
【0155】第2の実施例を纏めると、通信中に異なる
通信方式によるサービスエリア間を移動する際のハンド
オーバを可能にするために、FPGAやPLDやDSP
などのようにソフトを書換えることによって再構築可能
な回路であるプログラマブルな変復調部を用いると共
に、このプログラマブル変復調部は、例えば、プログラ
ム領域が2つ(第1の変復調部14aと第2の変復調部
14b)に分割されている構成のものを用い、異なる通
信方式によるサービスエリア間を通信を継続しながら移
動しつつ、ハンドオーバを可能にするために、少なくと
も変復調部14aと変復調部14bの2つの変復調部を
同時に作動させることができるようにしたプログラマブ
ル変復調部とした。
【0156】また、各システムの基地局20には、ソフ
トウエア無線端末10がそのシステムで動作するために
必要なシステムモジュールを保持しており、ソフトウエ
ア無線端末10からの要求に応じてそのシステムモジュ
ールを送信することができる機能があり、更に、各基地
局20には、第1の実施例での基地局と同様に、ソフト
ウエア無線端末10からシステムモジュール送信の要求
が来たとき、ソフトフェア無線端末10の保持している
システムモジュールとその基地局20で必要なシステム
モジュールとの差分を検出する機能を備えた。
【0157】また、異なる通信方式のサービスが提供さ
れており、それぞれのシステムの基地局20からはそれ
ぞれ既知信号が送信されていて、ソフトウエア無線端末
10は、各基地局から送信されている既知信号を受信
し、その電力(電界強度)を測定する測定手段を備え、
その測定値に応じて状況の良好な方のシステムに接続を
切り替えるハンドオーバの制御に利用できるようにして
いる。ソフトウエア無線端末10には各システムのシス
テムモジュールを記憶保存できる記憶装置があり、必要
に応じてこの記憶装置13から必要なシステムモジュー
ルを読み出してプログラマブル変復調部の設定に用い
る。
【0158】そして、ソフトウエア無線端末10は各シ
ステムの既知信号電力を測定して、これら各システムの
既知信号電力を監視しているから、異種通信方式の2シ
ステムのサービスエリアの重複している領域に移動した
場合に、今までのシステムの既知信号電力と新たなシス
テムの既知信号電力測定結果、新たなシステムの既知信
号電力の方が大きいことを検出したとすると、これはハ
ンドオーバの条件の一つが成立したことを意味するの
で、ソフトウエア無線端末10は、まず新たなシステム
を起動するのに必要なシステムモジュールが記憶装置1
3にあるかを調べる。
【0159】そして、新たに通信可能となるシステムで
動作するのに必要なシステムモジュールが記憶装置13
に保持されていない場合、コントローラ部12は新たな
システムで動作するのに必要なシステムモジュールをそ
の新たなシステムの基地局20に要求する。この要求は
要求メッセージにより行われる。ソフトウエア無線端末
10からの要求メッセージには、現在保持しているシス
テムモジュールが示されており、基地局20はそのメッ
セージを受信すると、システムモジュールの差分(不足
分)を検出し、差分(不足分)のモジュールのみをソフ
トウエア無線端末10に送信する。
【0160】ソフトウエア無線端末10は、そのシステ
ムモジュールを記憶装置13へ保存する。
【0161】そして、ソフトウエア無線端末10は新旧
両システムの既知信号電力を測定し、両既知信号電力値
の差を監視して、当該差が予め定めたある閾値T1以上
となったならば記憶装置13に保存されている前記新た
なシステム用のシステムモジュールを読み出し、このシ
ステムモジュールにてプログラマブル変復調部14の設
定を行う。
【0162】この場合、プログラマブル復変調部14に
おける複数の変復調部14a,14bのうち、空きとな
っている方の変復調部のプログラム領域に前記システム
モジュールを書き込み、当該新たなシステムによる通信
が可能なように設定する。
【0163】従って、空きの変復調部のプログラム領域
に前記新たなシステム用のシステムモジュールを書き込
むことで変復調部は新たなシステムによる通信が可能な
ように動作する設定となる。この段階ではプログラマブ
ル復変調部14は、まだ旧システムとの通信が行われて
いるので、新たなシステムでの通信に移行できるように
ソフトウエア無線端末10は、旧システム基地局20に
対してその旨を通知し、Aシステム基地局20は交換局
MSCへそれを通知する。この通知を受けた交換局MS
Cからはソフトウエア端末10宛の情報を旧システムの
基地局ばかりでなく、前記新たなシステムの基地局へも
送信するようにする。
【0164】これによって、ソフトウエア無線端末10
は新旧両システムを同時に使用可能な状態となる。そし
て、ソフトウエア無線端末10は使用可能な状態にある
二つの変復調部14a,14bを用いることで新旧両シ
ステムと通信を行い、そして、コントローラ部12は旧
システムの既知信号電力値がある閾値T2以下となった
ならば、旧システムの基地局20へ通信切断を要求し、
旧システムの基地局20との通信を切断するとともにソ
フトウエア無線端末10の位置登録を変更するように交
換局MSCへ通知する。
【0165】この結果、移動しながらの通信中に、異な
る通信方式によるサービスエリアに進入する場合におい
てのハンドオーバが可能になる。
【0166】以上の説明から明らかなように、この実施
例では異なる通信方式によるサービスエリア間を通信を
継続しながら移動しつつ、ハンドオーバを可能にしたも
のであり、そのために、ソフトウエア無線端末10には
そのプログラマブル変復調部14を、少なくとも変復調
部14aと変復調部14bの2つの変復調部を同時に作
動させることができるようにしたプログラマブル変復調
部としたものである。また、受信される異なる通信方式
の各システムの既知信号電力をそれぞれ測定できるよう
にしてあり、これら各システムの既知信号電力を測定し
て監視している。
【0167】従って、この実施例においては例えば、第
1の変復調部14aのプログラム領域に現在サービスの
提供を受けている無線通信システム用のシステムモジュ
ールを書き込むことで第1の変復調部14aを、その現
在サービスの提供を受けている無線通信システム用の変
復調部として機能させ、別の無線通信システムのサービ
スエリアに掛かると当該別の無線通信システムのシステ
ムモジュールを第2の変復調部14bに書き込み当該別
の無線通信システム用の変復調部として機能させるよう
にし、両無線通信システムそれぞれを利用した通信接続
を同時に継続し、両無線通信システムの受信電波の電力
(例えば、既知信号電力(電界強度))のうち、いずれ
かの強度が所定の閾値以下になった段階で、その閾値以
下となった方の無線通信システムの通信回線を断とし、
残りの無線通信システムを用いた通信接続を継続させる
ことができる。
【0168】すなわち、通信中に2つの無線通信システ
ムの重複サービス領域に移動してハンドオーバが可能な
条件が整った段階で、新たな無線通信システムに適合で
きる環境を整備し、新旧両無線通信システムでの通信を
それぞれ稼動させ、その後に、電界強度が閾値以下とな
った方の無線通信システムを利用した通信接続を切断し
て残された方の無線通信システムを利用した通信を継続
させるようにした。
【0169】従って、異種無線通信システム間のハンド
オーバを円滑に行うことができ、異種無線通信システム
を跨いでの移動通信を継続できるシステムが得られるよ
うになる。
【0170】なお、無線通信システムのセル構成が図1
3に示す如く、Aシステムのサービスエリアの一部にB
システムのサービスエリアが存在する形態であり、しか
も、Bシステムでのデータ伝送速度がAシステムのデー
タ伝送速度よりも高速であるとき、ソフトウエア無線端
末10がBシステムのサービスエリアに入ったとき、上
述同様の手順でAシステムからBシステムヘハンドオー
バするように構成しても良い。
【0171】このようにすることにより、移動しながら
の通信中に、現在より高速な通信が可能なシステムが利
用可能になったときは高速回線のシステムにハンドオー
バすることができるようになり、より高速で快適な通信
を行うことが出来るようになるソフトウエア無線端末1
0が得られる。。
【0172】以上は、異なる通信方式によるサービスエ
リア間での移動中において、通信中状態でのハンドオー
バを可能にする本発明のソフトウエア無線端末を含めた
無線通信システムについて説明した。次に、ハンドオー
バ時の端末のリソースに応じた伝送速度が利用できるよ
うにしたハンドオーバ技術の例を第3の実施例として説
明する。
【0173】(第3の実施例) <ハンドオーバ時の端末のリソースに応じた伝送速度の
決定>この実施例の装置構成は基本的には第1及び第2
の実施例の構成でよいが、ハンドオーバマネージャ12
dには、リソース不足を検知する機能と、リソース不足
を検知したとき、現在、通信可能状態になっている無線
通信システムの基地局20とリソースを減らすための伝
送条件調整機能とその設定のための通信機能を持たせ、
基地局20側にはこの通信により要求された伝送条件に
てこのソフトウエア無線端末10は伝送を行うように調
整する機能を持たせる。ここで云う伝送条件の調整と
は、たとえば、伝送速度を落とすことによって端末で使
用しているリソースを減らすことが出来る場合、伝送速
度を落とすように設定するといったことである。
【0174】端末のリソースに応じた伝送速度の調整機
能を有する本実施例でのソフトウエア無線端末10の動
作フローを図14に示す。
【0175】ソフトウエア無線端末10の処理の内容を
図14に従って説明する。いま、ソフトウエア無線端末
10がAシステムにおいて、伝送速度Rで通信している
とする(図14のステップS31)。そして、通信中に
ソフトウエア無線端末10がAシステムのサービスエリ
アARaからBシステムのサービスエリアARbヘ移動
したとする。
【0176】当該ソフトウエア無線端末10はこれらの
サービスエリアARa,ARbを管轄する基地局10
A,10Bそれぞれからの既知信号(パイロットチャネ
ル)を受信することとなる。そして、この既知信号によ
りソフトウエア無線端末10のコントローラ12はAシ
ステムでの通信サービスを受けることができる状態にあ
ることを知る。
【0177】また、ソフトウエア無線端末10は受信し
たA,B両システムの既知信号の電力を測定する(図1
4のステップS32)。そして、その測定の結果、ソフ
トウエア無線端末10はBシステムの既知信号電力の方
が大きいことを検出したとする。すると、当該ソフトウ
エア無線端末10のハンドオーバマネージャ12dは当
該ソフトウエア無線端末10の内蔵する記憶装置13
に、Bシステムでの動作に必要なシステムモジュール
(プログラムモジュール)が保持されているか否かを調
べる(図14のステップS33)。
【0178】その結果、もし、ソフトウエア無線端末1
0にBシステムモジュールが存在しないか、もしくは不
足する場合、当該ソフトウエア無線端末10のコントロ
ーラ12におけるハンドオーバマネージャ12dはこれ
をコントローラ12に知らせる。
【0179】これを受けてコントローラ12はBシステ
ムで動作するのに必要なシステムモジュールのダウンロ
ード要求(送信要求)をBシステムの基地局10Bに対
してする(図0012のステップS34)。すなわち、
その旨の送信要求のメッセージをBシステムの基地局2
0Bに向けて送信すべく制御するわけである。
【0180】これにより、この送信要求は無線部11を
介して基地局20Bへと無線送信されることになる。
【0181】このとき、ソフトウエア無線端末10は現
在自己内蔵の記憶装置13が保持しているシステムモジ
ュール情報をBシステム基地局20Bへ通知する(当該
要求メッセージには、現在自己が保持しているシステム
モジュールの情報が示されている)。
【0182】Bシステムの基地局20Bでは、この通知
情報を参照してソフトウエア無線端末10の保持してい
るシステムモジュールと、Bシステムを稼働させるのに
必要なシステムモジュールを比較する。そして、不足し
ているシステムモジュールがどれであるかを調べ、不足
しているものがあれば、その不足しているシステムモジ
ュールのみを記憶装置23から読み出し、当該ソフトウ
エア無線端末10に送信する。
【0183】ソフトウエア無線端末10では、基地局か
ら送信されてきたシステムモジュールを無線部11で受
信してコントローラ12に渡し、コントローラ12はそ
のBシステム用のシステムモジュールを記憶装置13へ
保存するように制御する。その結果、記憶装置13には
Bシステム用の必要なシステムモジュール全てが揃うこ
とになる。
【0184】これが終わったならば、当該ソフトウエア
無線端末10のコントローラ12はBシステムの既知信
号電力からAシステムの既知信号電力を差し引いた値が
閾値T1より大きいか否かを調べる(図14のステップ
S35)。その結果、大きければソフトウエア無線端末
10のリソースが不足しているか否かを調べ(図14の
ステップS36)、その結果、リソースが不足している
ならば、調整を行う。具体的には、たとえば、伝送速度
を落とすことによって端末で使用しているリソースを減
らすことが出来る場合には、伝送速度を落とすようにす
る。そして、この場合、Aシステムの基地局20Aと伝
送速度の調整を行うようにするわけである(図14のス
テップS41)。これによって、解放されたソフトウエ
ア無線端末10のリソースをBシステムを稼働させるの
ためのリソースヘと割り当てることが出来るようにな
る。
【0185】伝送速度の調整によるリソース不足の解消
を行った場合には、端末10においてはリソースの開放
を行う(図14のステップS42)。これで、ハンドオ
ーバ時に異なる複数システムのシステムモジュールを利
用するに当たり、リソース不足に陥る危険のある場合
に、ハンドオーバ時の端末のリソースに応じた伝送速度
が利用できるようになり、リソース不足を解消できるよ
うになる。
【0186】これでリソースの確保が可能な状態になっ
たので、そのことをハンドオーバマネージャ12dはコ
ントローラ12に通知する。
【0187】そして、この通知を受けると当該ソフトウ
エア無線端末10のコントローラ12内の書き換え処理
機能部12cは記憶装置13に保存されているシステム
モジュールの中から、Bシステムのシステムモジュール
を読み出し、書き換え処理機能部12cの機能によって
そのシステムモジュールによるプログラマブル変復調部
14の設定を行うこととなる(図0012のステップS
37)。
【0188】これにより、プログラマブル変復調部14
はBシステムでの動作が可能となり、Bシステムに適合
した変復調処理ができるようになってソフトウエア無線
端末10はAシステムおよびBシステムでの通信が可能
な端末となる。
【0189】この状態になったならば、コントローラ1
2はBシステム基地局20Bに準備完了の通知を行う。
すると、このAシステム基地局20AではAシステムの
他、Bシステムでのサービスも可能なように、交換局M
SCへソフトウエア無線端末10の位置登録を変更する
ための通知をする。これを受けて交換局MSCはソフト
ウエア無線端末10の位置登録を変更する。
【0190】そして、ソフトウエア無線機10がBシス
テムのサービスエリアSRbに位置登録されたことをB
システム基地局20Bに通知する。
【0191】この通知を受けると、Bシステム基地局2
0Bではソフトウエア無線端末10に対する通信サービ
スを可能にする。従って、ソフトウエア無線端末10は
A,B両システムと通信が可能になり、両システムと通
信状態となる(図0012のステップS38)。
【0192】ソフトウエア無線端末10は受信したAシ
ステムの既知信号の電力とBシステムの既知信号の電力
を測定する。そして、Aシステムの既知信号の電力測定
値をある閾値T2と比較する(図0012のステップS
39)。そして、その結果、ソフトウエア無線端末10
はAシステムの既知信号電力が、ある閾値T2以下とな
ることを検出したならば、当該ソフトウエア無線端末1
0のコントローラ12はこれをハンドオーバマネージャ
12dに通知する。すると、ハンドオーバマネージャ1
2dは Bシステムへの完全移行させるべく、コントロ
ーラ12にAシステムとの通信切断を指示し、これを受
けてコントローラ12はAシステムとの通信を切断制御
する(図0012のステップS40)。
【0193】その結果、切断要求がソフトウエア無線端
末10からAシステムの基地局20Aに送られ、これを
受けたAシステムの基地局20Aは交換局MSCにソフ
トウエア無線端末10の位置登録を変更する。これによ
り、ソフトウエア無線端末10がAシステム内からいな
くなったことが登録される。
【0194】従って、この時点でソフトウエア無線端末
10はAシステムの基地局20Aから切り離され、完全
にBシステムの基地局Bのみとの通信になってハンドオ
ーバが完了する。
【0195】このとき、リソースの余裕が回復するの
で、ハンドオーバ開始に当たり、伝送速度を低下させて
r(<R)としていたのを、この段階で伝送速度を元の
速度Rに戻すようにBシステムの基地局と変更手続をす
る。Aシステム用のリソースが不要となったので、Aシ
ステム用に占有していたリソースを、Bシステム用に変
更することで、Bシステム用の稼動に十分なリソースが
確保できるようになるからである。
【0196】このように、ハンドオーバ実施に当たり、
リソース不足のときは、ハンドオーバ開始の先駆けて、
利用する伝送速度を低速化するなどしてリソースの捻出
を行うようにし、これにより、AシステムからBシステ
ムへのスムーズなハンドオーバが行えるようになり、そ
して、完全にBシステムヘ移行した後は、Aシステムで
使用していたリソースをBシステム用に転用できるわけ
であるから、リソース不足を補うために低速化していた
伝送速度を元の速度に回復させることができ、従って、
元の速度に回復させるべく変更するようにしたので、ハ
ンドオーバ完了後は再び通常の伝送速度で通信できるよ
うになる。
【0197】以上は、ハンドオーバ時に異なる複数シス
テムのシステムモジュールを利用するに当たり、リソー
ス不足に陥る危険のある場合に、ハンドオーバ時の端末
のリソースに応じた例えば伝送速度が利用できるように
して、この利用する伝送速度の設定変更により、解放可
能なリソースを生み出してそれを解放し、リソースの余
裕を得てリソース不足を解消できるようにした。そのた
め、ハンドオーバ時にリソースに余裕がなくとも通話状
態で異方式の無線通信システム間のハンドオーバが可能
になるものである。
【0198】以上は、ハンドオーバ時の端末のリソース
に応じた伝送速度が利用できるようにしてハンドオーバ
を円滑に行えるようにしたハンドオーバ技術の例を説明
した。次に異なる通信方式によるサービスエリア間での
移動中において、通信中状態でのハンドオーバを可能に
する別の例としての本発明のソフトウエア無線端末を含
めた無線通信システムについて第4の実施例として説明
する。
【0199】(第4の実施例) <通信中のハンドオーバ技術2>この実施例は、通信中
の状態でハンドオーバを実施する際に、準備が整った段
階で前のシステムを利用した通信を切断してしまう方式
である。
【0200】この実施例で用いるソフトウエア無線端末
10は、基本的には第1及び第2の実施例で説明した構
成と同じで良い。すなわち、ソフトウエア無線端末10
は、無線部11、コントローラ12、記憶装置13、そ
してプログラマブル変復調部14とから構成される。プ
ログラマブル変復調部14は、FPGAやPLDやDS
Pなどのようにソフトを書換えることによって再構築可
能な回路である。また、各システムの基地局には、ソフ
トウエア無線端末がそのシステムで動作するために必要
なシステムモジュールを保持しており、ソフトウエア無
線端末10からの要求に応じて送信する機能がある。
【0201】更に、各システムの各基地局20には、ソ
フトウエア無線端末10からシステムモジュール送信の
要求が来たとき、ソフトフェア無線端末10の保持して
いるシステムモジュールとその基地局20で必要なシス
テムモジュールとの差分を検出する機能が備わってい
る。
【0202】ここで、異種の通信方式であるA,Bシス
テムがあり、AシステムのサービスエリアARaとBシ
ステムのサービスエリアARbはその一部に重複してい
るエリアOVが存在するとする。また、Aシステムの基
地局20AならびにBシステムの基地局20Bからは既
知信号が送信されており、ソフトウエア無線端末10
は、各基地局20A,20Bから送信されている既知信
号を受信し、電界強度を測定する手段を備えている。
【0203】記憶装置13にはダウンロードしたシステ
ムモジュールを記憶保存することができ、保存されてい
るシステムモジュールは読み出して、これによるプログ
ラマブル変復調部14の設定を行なうことで、そのモジ
ュールによりサポートされる無線通信システムでの通信
動作を可能にする。
【0204】いま、ソフトウエア無線端末10はAシス
テムのみがカバーするエリアに存在しているとする。こ
の状態でソフトウエア無線端末10の電源を入れたとす
ると、コントローラ12は記憶装置13にAシステムで
動作するのに必要なシステムモジュールを保持している
かどうかを調べる。その結果、保持している場合には、
コントローラ12は当該記憶装置13からAシステム用
のシステムモジュールを読み出し、このシステムモジュ
ールにてプログラマブル変復調部14の設定を行う。
【0205】すなわち、ソフトウエア無線端末10はA
システムのサービスエリアARaのうち、当該Aシステ
ムのみがカバーするサービスエリアに存在しているとす
ると、この状態でユーザが当該ソフトウエア無線端末1
0の電源を入れたとすれば、当該ソフトウエア無線端末
10はこのサービスエリアARaを管轄する基地局10
Aからの既知信号(パイロットチャネル)を受信するこ
ととなる。そして、この既知信号によりソフトウエア無
線端末10のコントローラ12はAシステムでの通信サ
ービスを受けることができる状態にあることを知る。
【0206】すると次に、当該ソフトウエア無線端末1
0のハンドオーバマネージャ12dは当該ソフトウエア
無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Aシステムで
の動作に必要なシステムモジュール(プログラムモジュ
ール)が保持されているか否かを調べる。ここで前述同
様に、ソフトウエア無線端末10側は、各システムにお
いて必要なシステムモジュールの集合を予め知っている
か、あるいは、各基地局から報知チャネルによって知る
ことが出来るものとする。
【0207】その結果、必要なシステムモジュールがソ
フトウエア無線端末10の記憶装置13内に保持されて
いた場合には、コントローラ12は当該記憶装置13か
らAシステムで必要とするシステムモジュールを読み出
し、書き換え処理機能部12cの機能によってそのシス
テムモジュールによるプログラマブル変復調部14の設
定を行うこととなる。
【0208】一方、必要なシステムモジュールの不足を
ハンドオーバマネージャ12dが、検出した場合、すな
わち、記憶装置13内に保持されているプログラムモジ
ュールでは不足するかあるいは無い場合には、当該ハン
ドオーバマネージャ12dはこれをコントローラ12に
知らせる。これを受けてコントローラ12はAシステム
で動作するのに必要なシステムモジュールをAシステム
の基地局に送信要求する。すなわち、その旨の送信要求
のメッセージを基地局20Aに向けて送信すべく制御す
るわけである(図15のt31)。これにより、この送
信要求は無線部11を介して基地局20Aへと無線送信
されることになる。
【0209】ソフトウエア無線端末10からの当該要求
メッセージには、現在自己が保持しているシステムモジ
ュールの情報が示されている。そのため、送信要求メッ
セージの情報内容と、Aシステムでの動作に必要な全モ
ジュールとの差分を検出すれば不足モジュールが何であ
るかを知ることができる。従って、基地局20Aではそ
の送信要求メッセージを受信すると、Aシステムでの動
作に必要な全モジュールとの差分を検出し、差分のモジ
ュール(不足するモジュール)が何であるかを知って、
その差分のモジュールのみを記憶装置23から読み出
し、ソフトウエア無線端末10に送信する(図15のt
32)。
【0210】ソフトウエア無線端末10は、これを無線
部11で受信してコントローラ12に渡し、コントロー
ラ12はそのAシステム用のシステムモジュールを記憶
装置13へ保存するように制御する。その結果、記憶装
置13にはAシステム用の必要なシステムモジュール全
てが揃うことになる。
【0211】ハンドオーバマネージャ12dはソフトウ
エア無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Aシステ
ムでの動作に必要なシステムモジュール(プログラムモ
ジュール)が保持されているか否かを調べる。
【0212】その結果、今度は必要なシステムモジュー
ルが記憶装置13内に保持されているので、そのことを
ハンドオーバマネージャ12dはコントローラ12に通
知する。
【0213】これを受けてコントローラ12は記憶装置
13に保存されたAシステム用のシステムモジュールを
読み出す。そして、次にコントローラ12は、書き換え
処理機能部12cの機能によってそのシステムモジュー
ルによるプログラマブル復変調部14の例えば第1の変
復調部14aのプログラム領域に前記システムモジュー
ルを書き込み、Aシステムによる通信が可能なように設
定する。
【0214】これにより、プログラマブル変復調部14
はAシステムに適合した変復調処理ができるようにな
り、ソフトウエア無線端末10はAシステムでの通信が
可能な端末となる。この状態になったならば、コントロ
ーラ12はAシステム基地局20Aに準備完了の通知を
行う。
【0215】これを受けて、Aシステム基地局20Aは
交換局MSCに対してソフトウエア無線端末10の位置
登録を行う(図15のt33)。
【0216】そして、Aシステム基地局20Aはソフト
ウエア無線端末10に対して待ち受け状態になる。
【0217】ここでソフトウエア無線端末10に着呼が
あれば、応答の操作をすることでソフトウエア無線端末
10はAシステムでの通信を行うことができる(図15
のt12)。
【0218】この状態(Aシステム用のシステムモジュ
ールを用いてプログラマブル変復調部14が設定されて
いることにより、ソフトウエア無線端末10はAシステ
ム用の端末として動作可能であり、Aシステムの基地局
との間で通信を行っている)(図16のステップS5
1)で、ソフトウエア無線端末10は、移動して、Aシ
ステムとBシステムの重複したサービスエリアOVに入
ったとする。
【0219】このとき、ソフトウエア無線端末10は
A,B両システムの既知信号を受信することとなる。そ
して、ソフトウエア無線端末10はこの受信したAシス
テムの既知信号の電力とBシステムの既知信号の電力を
測定することとなる(図16のステップS52)。そし
て、その既知信号電力測定の結果、ソフトウエア無線端
末10はBシステムの既知信号電力の方が大きいことを
検出したとする。
【0220】するとこの検出により、ソフトウエア無線
端末10のコントローラ12においては、その ハンド
オーバマネージャ12dは当該ソフトウエア無線端末1
0の内蔵する記憶装置13に、Bシステムを起動するの
に必要なシステムモジュール(プログラムモジュール)
が保持されているか否かを調べる(図16のステップS
53)。その結果、不足がなければステップS55の処
理に移ることになるが、もし、ソフトウエア無線端末1
0にBシステムモジュールが存在しないか、もしくは不
足する場合には、当該ソフトウエア無線端末10のコン
トローラ12におけるハンドオーバマネージャ12dは
これをコントローラ12に知らせる。
【0221】これを受けてコントローラ12はBシステ
ムで動作するのに必要なシステムモジュールのダウンロ
ード要求(送信要求)をBシステムの基地局に対して行
う(図16のステップS54)。すなわち、その旨の送
信要求のメッセージをBシステムの基地局20AB向け
て送信すべく制御するわけである。これにより、この送
信要求は無線部11を介して基地局20Bへと無線送信
されることになる(図15のt35)。
【0222】このとき、ソフトウエア無線端末10は現
在自己内蔵の記憶装置13が保持しているシステムモジ
ュール情報をAシステム基地局20Aへ通知する(当該
要求メッセージには、現在自己が保持しているシステム
モジュールの情報が示されている)。
【0223】Bシステムの基地局20Bでは、この通知
情報を参照してソフトウエア無線端末10の保持してい
るシステムモジュールと、Bシステムを稼働させるのに
必要なシステムモジュールを比較する。そして、不足し
ているシステムモジュールがどれであるかを調べ、不足
しているものがあれば、その不足しているシステムモジ
ュールのみを記憶装置23から読み出し、当該ソフトウ
エア無線端末10に送信する(図15のt36)。
【0224】一方、ソフトウエア無線端末10では、基
地局から送信されてきたシステムモジュールを無線部1
1で受信してコントローラ12に渡し、コントローラ1
2はそのBシステム用のシステムモジュールを記憶装置
13へ保存するように制御する。その結果、記憶装置1
3にはBシステム用の必要なシステムモジュール全てが
揃うことになる。
【0225】ハンドオーバマネージャ12dはソフトウ
エア無線端末10の内蔵する記憶装置13に、Bシステ
ムでの動作に必要なシステムモジュール(プログラムモ
ジュール)が保持されているか否かを調べる。
【0226】その結果、今度は必要なシステムモジュー
ルが記憶装置13内に保持されているので、そのことを
ハンドオーバマネージャ12dはコントローラ12に通
知する。
【0227】そして、この通知を受けると当該ソフトウ
エア無線端末10のコントローラ12は、次にAシステ
ムの既知信号の電力値とBシステムの既知信号の電力値
を測定する。そして、比較する(図16のステップS5
5)。
【0228】その結果、Aシステムの既知信号電力値と
Bシステムの既知信号電力値の差がある閾値T1以上と
なることを検出したならば、当該ソフトウエア無線端末
10のコントローラ12はこれをハンドオーバマネージ
ャ12dに通知する。すると、ハンドオーバマネージャ
12dは、コントローラ12にAシステムとの通信切断
を指示し、これを受けてコントローラ12は通信をBシ
ステムにバトンタッチするためにAシステムとの通信を
切断する制御をする(図16のステップS56、図15
のt37)。
【0229】それとともに、ハンドオーバマネージャ1
2dはBシステムとして動作させる場合において必要な
システムモジュールが何と何であるかをコントローラ1
2に知らせる。
【0230】これに従い、コントローラ12は記憶装置
13に保存されているシステムモジュールの中から、B
システムのシステムモジュールを読み出し、書き換え処
理機能部12cの機能によってそのシステムモジュール
によるプログラマブル変復調部14の設定を行うことと
なる(図16のステップS57)。
【0231】Aシステムとの通信切断のための制御をし
た結果、切断要求がソフトウエア無線端末10からAシ
ステムの基地局20Aに送られ、これを受けたAシステ
ムの基地局20Aは交換局MSCにソフトウエア無線端
末10の位置登録をAシステムからBシステムのエリア
内に変更する位置変更登録を通知する(図15のt3
8)。これにより、交換局MSCではソフトウエア無線
端末10がAシステム内からBシステム内に移ったこと
を登録すると共に、交換局MSCはBシステムの基地局
20Bにそれを通知する(図15のt39)。
【0232】従って、Bシステムの基地局20Bはソフ
トウエア無線端末10との通信をAシステムの基地局2
0Aから引き継ぐこととなり、Bシステム用のシステム
モジュールが設定されてBシステムでの動作が可能とな
ったプログラマブル変復調部14により、Bシステムに
適合した変復調処理ができるようになったソフトウエア
無線端末10はAシステムに代わってBシステムでの通
信を行うこととなる(図16のステップS58、図15
のt40)。
【0233】以上により、異方式の無線通信システムの
サービスエリア間の移動に当たって、移動先の無線通信
システムでの必要なシステムモジュールを準備した後、
今まで使用してきた無線通信システムでの通信を切断し
てから移動先の無線通信システムのシステムモジュール
を用いた設定に復変調部を設定し直して通信を行うよう
にしたものであり、移動先の無線通信システムのシステ
ムモジュールを用いた設定に復変調部を設定し直して通
信を再開するのにその処理時間が、ハンドオーバ時の許
容時間内に行える場合はAシステムからBシステムへの
移行に十分対応でき、継続して通信を行いつつ続行させ
ることができ、無駄にリソースを用意することなく、必
要最小限のリソース構成で異方式の無線通信システム間
をハンドオーバできるようにしたソフトウエア無線端末
と無線通信システムを提供できる。
【0234】尚、本実施例の場合、更にCシステムのサ
ービスエリアに移動した場合には、ソフトウエア無線端
末10は同様の処理によってCシステムのシステムモジ
ュールをダウンロードし、プログラマブル変復調部14
の再設定を行ない、ハンドオーバーを行なう。
【0235】ところで、セル構成が図14のように、A
システムのサービスエリアの一部にBシステムのサービ
スエリアが存在し、かつ、Bシステムでのデータ伝送速
度がAシステムのデータ伝送速度よりも高速であると
き、ソフトウエア無線端末10がBシステムのサービス
エリアに入ったとき、同様の手順でAシステムからBシ
ステムヘハンドオーバするようにすると、より高遠な通
信を行うことが出来る。
【0236】また、以上の実施例は、Aシステムのサー
ビスエリアとBシステムのサービスエリアに重複部分が
存在する場合について例示したが、Aシステムのサービ
スエリアとBシステムのサービスエリアが重複していな
い場合については、ソフトウエア無線端末10は、Aシ
ステムのサービスエリアから外れるところで切断作業を
行い、Bシステムのサービスエリアに入ったところで、
接続動作を開始することになる。
【0237】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、種々変形して実施可能である。ま
た、本発明において、上記実施形態には種々の段階の発
明が含まれており、開示される複数の構成要件における
適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例
えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成
要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄
で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果
の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる
場合には、この構成要件が削除された構成が発明として
抽出され得る。
【0238】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、無線端末が異方式の無線通信システムのサービスエ
リア間を移動する場合に、そのときどきで状況の良い無
線通信システムを利用した通信が可能で異種方式の無線
通信システム間をハンドオーバして継続的に通信をする
ことができるようにしたソフトウエア無線装置および無
線装置のハンドオーバ制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
想定する異種無線通信システムの混在するセル式移動通
信システムの例を説明するための図である。
【図2】既知信号を説明するための図である。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例におけるソフトウエア無線端末の構成例を
示すブロック図である。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例におけるソフトウエア無線端末の構成例を
示すブロック図である。
【図5】本発明を説明するための図であって、基地局の
構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
ソフトウエア無線端末で用いるリソース管理テーブルの
構成例を示す図である。
【図7】本発明を説明するための図である。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例における時ち受け中のハンドオーバ時の一
例としての端末、基地局、交換局間の動作遷移を説明す
る図である。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例におけるソフトウエア無線端末の時ち受け
中におけるハンドオーバ時の一例としての動作フロー図
である。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の第2の実施例におけるソフトウエア無線端末の構成例
を示すブロック図である。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
の第2の実施例における通信中でのハンドオーバ時の一
例としての端末、基地局、交換局間の動作遷移を説明す
る図である。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
の第2の実施例におけるソフトウエア無線端末の通信中
でのハンドオーバ時の一例としての動作フローを示す図
である。
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
の想定する異種無線通信システムの混在するセル式移動
通信システムの例を説明するための図である。
【図14】本発明を説明するための図であって、本発明
の第3の実施例におけるソフトウエア無線端末の通信中
でのハンドオーバ時における一例としての動作フローを
示す図である。
【図15】本発明を説明するための図であって、本発明
の第4の実施例におけるソフトウエア無線端末での通信
中のハンドオーバ時における一例としての端末、基地
局、交換局間の動作遷移を説明する図である。
【図16】本発明を説明するための図であって、本発明
の第4の実施例におけるソフトウエア無線端末での通信
中のハンドオーバ時における一例としての動作フローを
示す図である。
【符号の説明】
10…ソフトウエア無線端末 11…無線部 12…コントローラ 12a…リソース管理テーブル 12b…ダウンロードバッファ 12c…書き換え処理機能部 12d…ハンドオーバマネージャ(リソースマネージャ
の機能を含む) 13…記憶装置 14…プログラマブルな変復調部(リソース;プログラ
マブル変復調部) 14a…第1の変復調部 14b…第2の変復調部 15…既知信号復調回路 20,20A,20B…各システムの基地局 21…基地局の無線部 22…基地局の変復調部 23…基地局の記憶装置 24…基地局の制御部 24a…制御部24の内蔵するモジュール管理テーブル 24c…制御部24の内蔵するハンドオーバマネージャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和久津 隆司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 竹田 大輔 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 富澤 武司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 向井 学 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 久保 俊一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5K067 BB02 EE04 EE10 EE24 EE61 GG21 HH23 JJ35 JJ39

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信方式の異なる複数の無線通信システム
    のサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル式
    移動通信システムに適用可能な無線装置において、 無線信号の送受信を行う無線部と、 無線通信システムの送受信のための信号処理の各機能を
    ソフトウエア・モジュール化してなる複数のシステムモ
    ジュールを格納した記憶装置と、 前記無線部を介して送受される信号を処理するものであ
    って、前記記憶装置から読み出されて与えられることに
    より割り当てられた特定無線通信システムの対応のシス
    テムモジュールを一時保持して、当該保持したシステム
    モジュールに対応する信号処理を実行する信号処理リソ
    ースと、 前記記憶装置に格納したシステムモジュールのうち、使
    用する無線通信システム対応のシステムモジュールを前
    記信号処理リソースへ割り当てるべく管理制御を行うと
    共に、複数種の無線通信システムによる重複サービスエ
    リア内では、ハンドオーバ条件の整った時点で、現在使
    用中の無線通信システムのシステムモジュールに代えて
    ハンドオーバ先の無線通信システム対応のシステムモジ
    ュールを前記信号処理リソースへ割り当てるべく管理制
    御を行うハンドオーバマネージャを備えたコントローラ
    と、を具備したことを特徴とする無線装置。
  2. 【請求項2】通信方式の異なる複数の無線通信システム
    のサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル式
    移動通信システムに適用可能な無線装置において、 無線信号の送受信を行う無線部と、 無線通信システムの送受信のための信号処理の各機能を
    ソフトウエア・モジュール化してなる複数のシステムモ
    ジュールを格納した記憶装置と、 前記無線部を介して送受される信号を処理するものであ
    って、前記記憶装置から読み出されて与えられることに
    より割り当てられた特定無線通信システムの対応のシス
    テムモジュールを一時保持して、当該保持したシステム
    モジュールに対応する信号処理を実行する信号処理リソ
    ースと、 前記記憶装置に格納したシステムモジュールのうち、使
    用する無線通信システム対応のシステムモジュールを前
    記信号処理リソースへ割り当てるべく管理制御を行うと
    共に、複数種の無線通信システムによる重複サービスエ
    リア内では、ハンドオーバ条件の整った時点で、現在使
    用中の無線通信システムのシステムモジュールに代えて
    ハンドオーバ先の無線通信システム対応のシステムモジ
    ュールを前記信号処理リソースへ割り当てるべく管理制
    御を行うハンドオーバマネージャおよび前記ハンドオー
    バマネージャの制御に基づき使用無線システムに応じた
    実行すべき機能対応のシステムモジュールを前記記憶装
    置から読み出して前記信号処理リソースに与えるモジュ
    ール書き換え処理手段とを備えたコントローラと、を具
    備したことを特徴とする無線装置。
  3. 【請求項3】前記コントローラは、ハンドオーバ条件が
    整った段階でハンドオーバ以前で通信状態にあった無線
    通信システムに対して通信の切断を要求する機能を備え
    る構成としたことを特徴とする請求項1または2いずれ
    か1項記載の無線装置。
  4. 【請求項4】通信方式の異なる複数の無線通信システム
    のサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル式
    移動通信システムに適用可能な無線装置において、 無線信号の送受信を行う無線部と、 無線通信システムの送受信のための信号処理の各機能を
    ソフトウエア・モジュール化してなる複数のシステムモ
    ジュールを格納した記憶装置と、 前記無線部を介して送受される信号を処理するものであ
    って、前記記憶装置から読み出されて与えられることに
    より割り当てられた特定無線通信システムの対応のシス
    テムモジュールを一時保持して、当該保持したシステム
    モジュールに対応する信号処理を実行する信号処理リソ
    ースと、 前記記憶装置に格納したシステムモジュールのうち、使
    用する無線通信システム対応のシステムモジュールを前
    記信号処理リソースへ割り当てるべく管理制御を行うと
    共に、複数種の無線通信システムによる重複サービスエ
    リア内ではその重複する複数種それぞれの無線通信シス
    テム対応のシステムモジュールを前記信号処理リソース
    へ割り当てるべく管理制御を行うハンドオーバマネージ
    ャとを備えたコントローラと、を具備したことを特徴と
    する無線装置。
  5. 【請求項5】通信方式の異なる複数の無線通信システム
    のサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル式
    移動通信システムに適用可能な無線装置において、 無線信号の送受信を行う無線部と、 無線通信システムの送受信のための信号処理の各機能を
    ソフトウエア・モジュール化してなる複数のシステムモ
    ジュールを格納した記憶装置と、 前記無線部を介して送受される信号を処理するものであ
    って、前記記憶装置から読み出されて与えられることに
    より割り当てられた特定無線通信システムの対応のシス
    テムモジュールを一時保持して、当該保持したシステム
    モジュールに対応する信号処理を実行する信号処理リソ
    ースと、 前記記憶装置に格納したシステムモジュールのうち、使
    用する無線通信システム対応のシステムモジュールを前
    記信号処理リソースへ割り当てるべく管理制御を行うと
    共に、複数種の無線通信システムによる重複サービスエ
    リア内ではその重複する複数種それぞれの無線通信シス
    テム対応のシステムモジュールを前記信号処理リソース
    へ割り当てるべく管理制御を行うハンドオーバマネージ
    ャおよび前記ハンドオーバマネージャの制御に基づき使
    用無線システムに応じた実行すべき機能対応のシステム
    モジュールを前記記憶装置から読み出して前記信号処理
    リソースに与えるモジュール書き換え処理手段とを備え
    たコントローラと、を具備したことを特徴とする無線装
    置。
  6. 【請求項6】前記コントローラは、ハンドオーバ条件が
    整った段階でハンドオーバ以前で通信状態にあった無線
    通信システムに対して通信の切断を要求する機能を備え
    る構成としたことを特徴とする請求項4または5いずれ
    か1項記載の無線装置。
  7. 【請求項7】通信方式の異なる複数の無線通信システム
    のサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル式
    移動通信システムに適用可能な無線装置において、 無線通信システムの送受信のための信号処理の各機能を
    ソフトウエア・モジュール化してなる複数のシステムモ
    ジュールを用意し、また、無線により送受される信号を
    処理する信号処理リソースとして、与えられる特定無線
    通信システム対応の前記システムモジュールに従って信
    号処理を実行するプログラマブルな信号処理リソースを
    用いると共に、 複数種の無線通信システムによる重複サービスエリア内
    では、ハンドオーバ条件の整った時点で、現在使用中の
    無線通信システムのシステムモジュールに代えてハンド
    オーバ先の無線通信システム対応のシステムモジュール
    を前記信号処理リソースへ割り当てることにより、異種
    無線通信システム間でのハンドオーバを実施することを
    特徴とする無線装置のハンドオーバ制御方法。
  8. 【請求項8】ハンドオーバ条件が整った段階でハンドオ
    ーバ以前で通信状態にあった無線通信システムに対して
    通信の切断を要求することを特徴とする請求項7記載の
    無線装置のハンドオーバ制御方法。
  9. 【請求項9】通信方式の異なる複数の無線通信システム
    のサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル式
    移動通信システムに適用可能な無線装置において、 無線通信システムの送受信のための信号処理の各機能を
    ソフトウエア・モジュール化してなる複数のシステムモ
    ジュールを用意し、また、無線により送受される信号を
    処理する信号処理リソースとして、与えられる特定無線
    通信システム対応の前記システムモジュールに従って信
    号処理を実行するプログラマブルな信号処理リソースを
    用いると共に、 複数種の無線通信システムによる重複サービスエリア内
    では、ハンドオーバ条件の整った時点で、現在使用中の
    無線通信システムのシステムモジュールに加えてハンド
    オーバ先の無線通信システム対応のシステムモジュール
    を前記信号処理リソースへ割り当てることにより、複数
    種の無線通信システムとの同時通信状態に置き、その後
    に状態の良好な一つを残して他無線通信システムに通信
    切断を要求することにより、異種無線通信システム間で
    のハンドオーバを実施することを特徴とする無線装置の
    ハンドオーバ制御方法。
  10. 【請求項10】請求項10記載のハンドオーバ制御方法
    において、ハンドオーバに際しては通信の伝送速度を無
    線端末のリソースの状況対応に変更し、ハンドオーバ終
    了時点で元に復帰させるようにすることを特徴とする無
    線装置のハンドオーバ制御方法。
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