JP2002289345A - 有機elパネル及びその製造方法 - Google Patents
有機elパネル及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透明電極上の異物やピンホール、あるいは透
明電極端部のエッジによる透明電極と背面電極との間の
短絡やリークの発生を抑制し、有機ELパネルの歩留ま
りを向上させることが可能な有機ELパネル及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも発光層を有する有機層5を第
1電極(透明電極3)と第2電極(背面電極6)とで挟
持した積層体を透光性の支持基板(ガラス基板2)上に
配設する有機ELパネル1である。第1電極(透明電極
3)は所定の表示意匠に応じた形状にパターニングした
後に表面を研磨してなる。
明電極端部のエッジによる透明電極と背面電極との間の
短絡やリークの発生を抑制し、有機ELパネルの歩留ま
りを向上させることが可能な有機ELパネル及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも発光層を有する有機層5を第
1電極(透明電極3)と第2電極(背面電極6)とで挟
持した積層体を透光性の支持基板(ガラス基板2)上に
配設する有機ELパネル1である。第1電極(透明電極
3)は所定の表示意匠に応じた形状にパターニングした
後に表面を研磨してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機ELパネルに関し、
特に陽極に表示意匠に応じたパターニングを行う有機E
Lパネル及びその製造方法に関する。
特に陽極に表示意匠に応じたパターニングを行う有機E
Lパネル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子を用いた有機ELパネルと
しては、ガラス材料からなる透光性の支持基板上に、陽
極となるITO(Indium Tin Oxide)
等の透明電極(第1電極)と、正孔注入層,正孔輸送
層,発光層及び電子輸送層等からなる有機層と、陰極と
なるアルミニウム(Al)等の非透光性の背面電極(第
2電極)と、を順次積層形成して有機EL素子を形成
し、この有機EL素子上を覆うガラス材料からなる封止
部材を前記支持基板上に、例えば紫外線硬化性接着剤を
介して気密的に配設することで構成されるものが知られ
ている。
しては、ガラス材料からなる透光性の支持基板上に、陽
極となるITO(Indium Tin Oxide)
等の透明電極(第1電極)と、正孔注入層,正孔輸送
層,発光層及び電子輸送層等からなる有機層と、陰極と
なるアルミニウム(Al)等の非透光性の背面電極(第
2電極)と、を順次積層形成して有機EL素子を形成
し、この有機EL素子上を覆うガラス材料からなる封止
部材を前記支持基板上に、例えば紫外線硬化性接着剤を
介して気密的に配設することで構成されるものが知られ
ている。
【0003】また、所定の表示意匠に応じた発光をする
有機ELパネルの製造においては、蒸着法もしくはスパ
ッタリング法等の手段によって前記支持基板上に前記透
明電極を形成し、フォトリソグラフィー法によって前記
透明電極を所定の表示意匠に応じた形状にパターニング
した後、前記有機層と前記背面電極とを順次積層形成す
る方法が知られている。
有機ELパネルの製造においては、蒸着法もしくはスパ
ッタリング法等の手段によって前記支持基板上に前記透
明電極を形成し、フォトリソグラフィー法によって前記
透明電極を所定の表示意匠に応じた形状にパターニング
した後、前記有機層と前記背面電極とを順次積層形成す
る方法が知られている。
【0004】前記有機ELパネルの製造工程において
は、フォトリソグラフィー法によって前記透明電極を所
定の形状にパターニングする際に前記透明電極に塗布す
るフォトレジスト等の一部が前記透明電極上に異物とな
って残留する。また、前記フォトレジストの密着力が十
分でない箇所では、エッチング処理によって前記透明電
極の不要部分を除去する際に、エッチング処理に用いる
液体が前記フォトレジストと前記透明電極の間に侵入し
前記透明電極にピンホールを発生させる。このとき、前
記ピンホールの周縁部はエッジを形成する。また、パタ
ーニングされた前記透明電極の端部はエッジ形状とな
る。上記のように表面に凹凸のある状態の前記透明電極
上に前記有機層を形成すると、通常でも膜厚が非常に薄
い前記有機層が、前記異物が残留する箇所や前記ピンホ
ール周縁部、前記透明電極端部おいては更に薄くなる。
このような前記有機層上に前記背面電極を堆積させる
と、前記透明電極と前記背面電極との短絡あるいはリー
クが生じ、前記有機層が発光しなくなることから有機E
Lパネルの歩留まりが低下してしまうといった問題点を
有していた。
は、フォトリソグラフィー法によって前記透明電極を所
定の形状にパターニングする際に前記透明電極に塗布す
るフォトレジスト等の一部が前記透明電極上に異物とな
って残留する。また、前記フォトレジストの密着力が十
分でない箇所では、エッチング処理によって前記透明電
極の不要部分を除去する際に、エッチング処理に用いる
液体が前記フォトレジストと前記透明電極の間に侵入し
前記透明電極にピンホールを発生させる。このとき、前
記ピンホールの周縁部はエッジを形成する。また、パタ
ーニングされた前記透明電極の端部はエッジ形状とな
る。上記のように表面に凹凸のある状態の前記透明電極
上に前記有機層を形成すると、通常でも膜厚が非常に薄
い前記有機層が、前記異物が残留する箇所や前記ピンホ
ール周縁部、前記透明電極端部おいては更に薄くなる。
このような前記有機層上に前記背面電極を堆積させる
と、前記透明電極と前記背面電極との短絡あるいはリー
クが生じ、前記有機層が発光しなくなることから有機E
Lパネルの歩留まりが低下してしまうといった問題点を
有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような問題に対し
て、透明電極上の凹凸による短絡やリークを解決するも
のとして、特開平9−245965号公報に開示される
ような、支持基板上に透明電極を蒸着した後、前記透明
電極の表面を研磨するものが知られている。
て、透明電極上の凹凸による短絡やリークを解決するも
のとして、特開平9−245965号公報に開示される
ような、支持基板上に透明電極を蒸着した後、前記透明
電極の表面を研磨するものが知られている。
【0006】また、透明電極端部のエッジによる短絡や
リークを解決するものとして、国際公開WO97/46
054号公報に開示されるような、支持基板上に所定の
形状に形成した透明電極を、ウエットエッチングまたは
ドライエッチングによって側面がテーパー状を呈するよ
うに形成するものが知られている。
リークを解決するものとして、国際公開WO97/46
054号公報に開示されるような、支持基板上に所定の
形状に形成した透明電極を、ウエットエッチングまたは
ドライエッチングによって側面がテーパー状を呈するよ
うに形成するものが知られている。
【0007】しかしながら、前者においては、フォトリ
ソグラフィー法によって所定の表示意匠に応じた形状に
パターニングする前に前記透明電極を研磨するため、フ
ォトリソグラフィー法によって生じる異物やピンホール
周縁部のエッジ、前記透明電極端部のエッジを除去する
ことができないという問題を有していた。
ソグラフィー法によって所定の表示意匠に応じた形状に
パターニングする前に前記透明電極を研磨するため、フ
ォトリソグラフィー法によって生じる異物やピンホール
周縁部のエッジ、前記透明電極端部のエッジを除去する
ことができないという問題を有していた。
【0008】また、後者においては、前記透明電極の側
面をウエットエッチングまたはドライエッチングによっ
てテーパー状を呈するように形成することでエッジが形
成されないようにしているものの、フォトリソグラフィ
ー法によって生じる異物やピンホール周縁部のエッジを
除去する点に関しては何ら対応がなされていないため、
異物やピンホールによる短絡やリークが発生し、短絡や
リークを抑制するものとしては不十分であるという問題
を有していた。
面をウエットエッチングまたはドライエッチングによっ
てテーパー状を呈するように形成することでエッジが形
成されないようにしているものの、フォトリソグラフィ
ー法によって生じる異物やピンホール周縁部のエッジを
除去する点に関しては何ら対応がなされていないため、
異物やピンホールによる短絡やリークが発生し、短絡や
リークを抑制するものとしては不十分であるという問題
を有していた。
【0009】本発明は、このような問題に鑑み、透明電
極上の異物やピンホール周縁部のエッジ、透明電極端部
のエッジによる透明電極と背面電極との間の短絡やリー
クの発生を抑制し、有機ELパネルの歩留まりを向上さ
せることが可能な有機ELパネル及びその製造方法を提
供することを目的とする。
極上の異物やピンホール周縁部のエッジ、透明電極端部
のエッジによる透明電極と背面電極との間の短絡やリー
クの発生を抑制し、有機ELパネルの歩留まりを向上さ
せることが可能な有機ELパネル及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、少なくとも発光層を有する有機層を第1
電極と第2電極とで挟持した積層体を透光性の支持基板
上に配設する有機ELパネルであって、前記第1電極は
所定の表示意匠に応じた形状にパターニングした後に表
面を研磨してなることを特徴とする。
決するために、少なくとも発光層を有する有機層を第1
電極と第2電極とで挟持した積層体を透光性の支持基板
上に配設する有機ELパネルであって、前記第1電極は
所定の表示意匠に応じた形状にパターニングした後に表
面を研磨してなることを特徴とする。
【0011】また、前記第1電極は、フォトリソグラフ
ィー法によって所定の表示意匠に応じた形状にパターニ
ングした後に表面を研磨してなると共に前記第1電極上
のピンホールの周縁部をテーパー状に研磨してなること
を特徴とする。
ィー法によって所定の表示意匠に応じた形状にパターニ
ングした後に表面を研磨してなると共に前記第1電極上
のピンホールの周縁部をテーパー状に研磨してなること
を特徴とする。
【0012】また、前記第1電極は、端部をテーパー状
に研磨してなることを特徴とする。
に研磨してなることを特徴とする。
【0013】また、透光性の支持基板上に第1電極を形
成し、この第1電極を所定の表示意匠に応じた形状にパ
ターニングし、パターニング後の前記第1電極の表面を
研磨し、研磨した前記第1電極上に少なくとも発光層を
有する有機層及び第2電極を順次積層形成することを特
徴とする。
成し、この第1電極を所定の表示意匠に応じた形状にパ
ターニングし、パターニング後の前記第1電極の表面を
研磨し、研磨した前記第1電極上に少なくとも発光層を
有する有機層及び第2電極を順次積層形成することを特
徴とする。
【0014】また、透光性の支持基板上に第1電極を形
成し、この第1電極をフォトリソグラフィー法によって
所定の表示意匠に応じた形状にパターニングし、パター
ニング後の前記第1電極の表面を研磨すると共に前記第
1電極上のピンホールの周縁部がテーパー状となるよう
に研磨し、研磨した前記第1電極上に少なくとも発光層
を有する有機層及び第2電極を順次積層形成することを
特徴とする。
成し、この第1電極をフォトリソグラフィー法によって
所定の表示意匠に応じた形状にパターニングし、パター
ニング後の前記第1電極の表面を研磨すると共に前記第
1電極上のピンホールの周縁部がテーパー状となるよう
に研磨し、研磨した前記第1電極上に少なくとも発光層
を有する有機層及び第2電極を順次積層形成することを
特徴とする。
【0015】また、前記第1電極の表面を研磨する際
に、前記第1電極の端部がテーパー状となるように研磨
することを特徴とする。
に、前記第1電極の端部がテーパー状となるように研磨
することを特徴とする。
【0016】また、前記第1電極の表面を研磨する際
に、研磨剤を介して研磨することを特徴とする。
に、研磨剤を介して研磨することを特徴とする。
【0017】また、前記第1電極の表面を研磨する際
に、柔軟性を有する研磨布を用いることを特徴とする。
に、柔軟性を有する研磨布を用いることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。
図面に基づき説明する。
【0019】図1及び図2において、有機ELパネル1
は、ガラス基板(支持基板)2と、透明電極(第1電
極)3と、絶縁層4と、有機層5と、背面電極(第2電
極)6と、封止部材7とから構成されている。
は、ガラス基板(支持基板)2と、透明電極(第1電
極)3と、絶縁層4と、有機層5と、背面電極(第2電
極)6と、封止部材7とから構成されている。
【0020】ガラス基板2は、長方形形状からなる透光
性の支持基板である。
性の支持基板である。
【0021】透明電極3は、ガラス基板2上にITO等
の導電性材料を蒸着法やスパッタリング法等の手段によ
って膜厚50〜200nmの層状に形成し、フォトリソ
グラフィー法によって例えば日の字型の表示意匠に応じ
てパターニングし、パターニング後、後述する研磨布で
表面を研磨すると共に端部をテーパー状に研磨してなる
もので、日の字型の表示セグメント部3aと、個々のセ
グメントからそれぞれ引き出し成形されたリード部3b
と、リード部3bの終端部に設けられる電極部3cとを
備えている。尚、電極部3cは、ガラス基板2の一辺に
集中的に配設されている。
の導電性材料を蒸着法やスパッタリング法等の手段によ
って膜厚50〜200nmの層状に形成し、フォトリソ
グラフィー法によって例えば日の字型の表示意匠に応じ
てパターニングし、パターニング後、後述する研磨布で
表面を研磨すると共に端部をテーパー状に研磨してなる
もので、日の字型の表示セグメント部3aと、個々のセ
グメントからそれぞれ引き出し成形されたリード部3b
と、リード部3bの終端部に設けられる電極部3cとを
備えている。尚、電極部3cは、ガラス基板2の一辺に
集中的に配設されている。
【0022】絶縁層4は、例えばポリイミド系統の絶縁
材料からなり、フォトリソグラフィー法等の手段によっ
て形成される。絶縁層4は、表示セグメント3aに対応
した窓部4aと、背面電極6の後述する電極部に対応す
る切り欠き部4bとを有し、発光領域の輪郭を鮮明に表
示するため、透明電極3の表示セグメント部3aの周縁
部と若干重なるように窓部4aが形成され、また、透明
電極3と背面電極6との絶縁を確保するためにリード部
3b上を覆うように配設される。
材料からなり、フォトリソグラフィー法等の手段によっ
て形成される。絶縁層4は、表示セグメント3aに対応
した窓部4aと、背面電極6の後述する電極部に対応す
る切り欠き部4bとを有し、発光領域の輪郭を鮮明に表
示するため、透明電極3の表示セグメント部3aの周縁
部と若干重なるように窓部4aが形成され、また、透明
電極3と背面電極6との絶縁を確保するためにリード部
3b上を覆うように配設される。
【0023】有機層5は、少なくとも発光層を有するも
のであればよいが、本発明の実施の形態においては正孔
注入層、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層を蒸着法や
スパッタリング法等の手段によって順次積層形成し、膜
厚100〜300nmの層状となるものである。有機層
5は、絶縁層4における窓部4aの形成箇所に対応する
ように所定の大きさをもって配設される。
のであればよいが、本発明の実施の形態においては正孔
注入層、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層を蒸着法や
スパッタリング法等の手段によって順次積層形成し、膜
厚100〜300nmの層状となるものである。有機層
5は、絶縁層4における窓部4aの形成箇所に対応する
ように所定の大きさをもって配設される。
【0024】背面電極6は、アルミ(Al)やアルミリ
チウム(Al:Li)、マグネシウム銀(Mg:Ag)
等の金属製の導電性材料を蒸着法等の手段によって膜厚
50〜200nmの層状に形成され、ガラス基板2の一
辺に設けられるリード部6aと電気的に接続される。
尚、リード部6aの終端部には、電極部(引き出し部)
6bが設けられ、リード部6a及び電極部6bは透明電
極3と同材料により形成される。
チウム(Al:Li)、マグネシウム銀(Mg:Ag)
等の金属製の導電性材料を蒸着法等の手段によって膜厚
50〜200nmの層状に形成され、ガラス基板2の一
辺に設けられるリード部6aと電気的に接続される。
尚、リード部6aの終端部には、電極部(引き出し部)
6bが設けられ、リード部6a及び電極部6bは透明電
極3と同材料により形成される。
【0025】以上のように、ガラス基板2上に透明電極
3と絶縁層4と有機層5と背面電極6とを順次積層して
積層体8が得られる。
3と絶縁層4と有機層5と背面電極6とを順次積層して
積層体8が得られる。
【0026】封止部材7は、例えばガラス材料からなる
平板部材に凹部7aをサンドブラスト、切削及びエッチ
ング等の適宜方法で形成してなるものである。封止部材
7は、凹部7aを取り囲むようにして形成される支持部
7bを、例えば紫外線硬化型エポキシ樹脂からなる接着
剤9を介しガラス基板2上に気密的に配設することで、
封止部材7とガラス基板2とで積層体8を封止する。封
止部材7は、透明電極3の電極部3c及び背面電極6の
電極部6bが外部に露出するようにガラス基板2よりも
若干小さめに構成されている。
平板部材に凹部7aをサンドブラスト、切削及びエッチ
ング等の適宜方法で形成してなるものである。封止部材
7は、凹部7aを取り囲むようにして形成される支持部
7bを、例えば紫外線硬化型エポキシ樹脂からなる接着
剤9を介しガラス基板2上に気密的に配設することで、
封止部材7とガラス基板2とで積層体8を封止する。封
止部材7は、透明電極3の電極部3c及び背面電極6の
電極部6bが外部に露出するようにガラス基板2よりも
若干小さめに構成されている。
【0027】次に、図3及び図4を用いて有機ELパネ
ル1の製造方法を説明する。
ル1の製造方法を説明する。
【0028】先ず、蒸着法もしくはスパッタリング法等
の手段によって、ガラス基板2上に層状の透明電極3を
形成する(図3(a))。
の手段によって、ガラス基板2上に層状の透明電極3を
形成する(図3(a))。
【0029】次に、フォトリソグラフィー法によって、
透明電極3を所定の表示意匠に応じてパターニングを行
う。このとき、透明電極3に塗布したフォトレジスト等
の一部が異物10として透明電極3に残留し、また、前
記フォトレジストの密着力が十分でなかった箇所に、図
4(a)のようなピンホール11が発生する(図3
(b))。このとき、透明電極3は端部にエッジ部3d
を有し、また、ピンホール11の周縁部にはエッジ部1
1aが形成される。
透明電極3を所定の表示意匠に応じてパターニングを行
う。このとき、透明電極3に塗布したフォトレジスト等
の一部が異物10として透明電極3に残留し、また、前
記フォトレジストの密着力が十分でなかった箇所に、図
4(a)のようなピンホール11が発生する(図3
(b))。このとき、透明電極3は端部にエッジ部3d
を有し、また、ピンホール11の周縁部にはエッジ部1
1aが形成される。
【0030】次に、パターニングされた透明電極3を有
するガラス基板2を、ケミカルメカニカルポリッシュ法
等の手段により、例えばロデール・ニッタ製RN−R等
からなる柔軟性を有する研磨布12を用いて、例えばア
ルミナ等からなる研磨剤13を介して研磨を行う(図3
(c))。研磨により、異物10、ピンホール11のエ
ッジ部11aが除去されると共に、エッジ部3dが除去
され端部がテーパー状となる透明電極3を得ることがで
きる(図3(d))。このとき、図4(b)に示すよう
にピンホール11の周縁部もテーパー状となる。
するガラス基板2を、ケミカルメカニカルポリッシュ法
等の手段により、例えばロデール・ニッタ製RN−R等
からなる柔軟性を有する研磨布12を用いて、例えばア
ルミナ等からなる研磨剤13を介して研磨を行う(図3
(c))。研磨により、異物10、ピンホール11のエ
ッジ部11aが除去されると共に、エッジ部3dが除去
され端部がテーパー状となる透明電極3を得ることがで
きる(図3(d))。このとき、図4(b)に示すよう
にピンホール11の周縁部もテーパー状となる。
【0031】次に、フォトリソグラフィー法及びエッチ
ング処理によって絶縁層4を透明電極3上に形成する。
さらに、有機層5及び背面電極6を順次積層形成し、所
定の発光形状の積層体8を得る(図3(e))。このと
き、図4(c)に示すように、透明電極3のピンホール
11上には有機層5及び背面電極6が略均等な膜厚を保
ちながら順次積層される。
ング処理によって絶縁層4を透明電極3上に形成する。
さらに、有機層5及び背面電極6を順次積層形成し、所
定の発光形状の積層体8を得る(図3(e))。このと
き、図4(c)に示すように、透明電極3のピンホール
11上には有機層5及び背面電極6が略均等な膜厚を保
ちながら順次積層される。
【0032】次に、封止部材7を、積層体8を取り囲む
ようにガラス基板2上に前記接着剤を介して配設すると
共に、紫外線を照射して接着剤9を硬化させ、ガラス基
板2と封止部材7とを気密的に接合することで有機EL
パネル1を得る(図3(f))。
ようにガラス基板2上に前記接着剤を介して配設すると
共に、紫外線を照射して接着剤9を硬化させ、ガラス基
板2と封止部材7とを気密的に接合することで有機EL
パネル1を得る(図3(f))。
【0033】斯かる有機ELパネル1は、透明電極3の
表面を、所定の表示意匠に応じた形状にパターニングし
た後に研磨を行うことにより、透明電極3の異物10を
除去することができ、異物10による短絡やリークの発
生を抑制することが可能となる。
表面を、所定の表示意匠に応じた形状にパターニングし
た後に研磨を行うことにより、透明電極3の異物10を
除去することができ、異物10による短絡やリークの発
生を抑制することが可能となる。
【0034】また、有機ELパネル1は、透明電極3の
表面を、フォトリソグラフィー法によって所定の表示意
匠に応じた形状にパターニングした後にピンホール11
の周縁部がテーパー状となるように研磨することによ
り、透明電極3上のピンホール11のエッジ部11aを
除去することができ、ピンホール11による短絡やリー
クの発生を抑制することが可能となる。
表面を、フォトリソグラフィー法によって所定の表示意
匠に応じた形状にパターニングした後にピンホール11
の周縁部がテーパー状となるように研磨することによ
り、透明電極3上のピンホール11のエッジ部11aを
除去することができ、ピンホール11による短絡やリー
クの発生を抑制することが可能となる。
【0035】また、有機ELパネル1は、透明電極3の
端部がテーパー状となるように研磨を行うことにより、
透明電極3のエッジ部3dを除去し、エッジ部3dによ
る短絡やリークの発生を抑制することが可能となる。
端部がテーパー状となるように研磨を行うことにより、
透明電極3のエッジ部3dを除去し、エッジ部3dによ
る短絡やリークの発生を抑制することが可能となる。
【0036】また、有機ELパネル1の製造方法は、透
明電極3の研磨を行う際に、研磨剤13を介して研磨を
行うことにより、より効率的に異物10やピンホール1
1のエッジ部11a、透明電極3のエッジ部3dを除去
することが可能となる。
明電極3の研磨を行う際に、研磨剤13を介して研磨を
行うことにより、より効率的に異物10やピンホール1
1のエッジ部11a、透明電極3のエッジ部3dを除去
することが可能となる。
【0037】また、有機ELパネル1の製造方法は、透
明電極3の研磨を行う際に、柔軟性を有する研磨布を用
いることにより、研磨の際に透明電極3のエッジ部3d
やピンホール11のエッジ部11aに応力を集中させる
ことができ、より効率的に透明電極3の端部やピンホー
ル11の周縁部をテーパー状に形成することが可能とな
る。
明電極3の研磨を行う際に、柔軟性を有する研磨布を用
いることにより、研磨の際に透明電極3のエッジ部3d
やピンホール11のエッジ部11aに応力を集中させる
ことができ、より効率的に透明電極3の端部やピンホー
ル11の周縁部をテーパー状に形成することが可能とな
る。
【0038】尚、本発明の実施の形態においては透明電
極3を、フォトリソグラフィー法によって日の字型の表
示意匠に応じてパターニングを行う構成であったが、表
示意匠の形状は本発明の実施の形態に限定されるもので
はない。
極3を、フォトリソグラフィー法によって日の字型の表
示意匠に応じてパターニングを行う構成であったが、表
示意匠の形状は本発明の実施の形態に限定されるもので
はない。
【0039】
【発明の効果】本発明は、少なくとも発光層を有する有
機層を第1電極と第2電極とで挟持した積層体を透光性
の支持基板上に配設する有機ELパネルであって、前記
第1電極は所定の表示意匠に応じた形状にパターニング
した後に表面を研磨してなることを特徴とするものであ
り、パターニングによって生じる前記第1電極上の異物
やピンホール、あるいは前記第1電極端部のエッジによ
る前記第1電極と前記第2電極との間の短絡やリークの
発生を抑制し、有機ELパネルの歩留まりを向上させる
ことが可能となる。
機層を第1電極と第2電極とで挟持した積層体を透光性
の支持基板上に配設する有機ELパネルであって、前記
第1電極は所定の表示意匠に応じた形状にパターニング
した後に表面を研磨してなることを特徴とするものであ
り、パターニングによって生じる前記第1電極上の異物
やピンホール、あるいは前記第1電極端部のエッジによ
る前記第1電極と前記第2電極との間の短絡やリークの
発生を抑制し、有機ELパネルの歩留まりを向上させる
ことが可能となる。
【0040】また、本発明は、透光性の支持基板上に第
1電極を形成し、この第1電極を所定の表示意匠に応じ
た形状にパターニングし、パターニング後の前記第1電
極の表面を研磨し、研磨した前記第1電極上に少なくと
も発光層を有する有機層及び第2電極を順次積層形成す
ることを特徴とする有機ELパネルの製造方法であり、
パターニングによって生じる前記第1電極上の異物やピ
ンホール、あるいは前記第1電極端部のエッジによる前
記第1電極と前記第2電極との間の短絡やリークの発生
を抑制し、有機ELパネルの歩留まりを向上させること
が可能となる。
1電極を形成し、この第1電極を所定の表示意匠に応じ
た形状にパターニングし、パターニング後の前記第1電
極の表面を研磨し、研磨した前記第1電極上に少なくと
も発光層を有する有機層及び第2電極を順次積層形成す
ることを特徴とする有機ELパネルの製造方法であり、
パターニングによって生じる前記第1電極上の異物やピ
ンホール、あるいは前記第1電極端部のエッジによる前
記第1電極と前記第2電極との間の短絡やリークの発生
を抑制し、有機ELパネルの歩留まりを向上させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の有機ELパネルを示す
斜視図。
斜視図。
【図2】 同上の有機ELパネルを示す要部断面図。
【図3】 同上の有機ELパネルの製造工程を示す図。
【図4】 同上の有機ELパネルの透明電極上に発生す
るピンホールを示す要部断面図。
るピンホールを示す要部断面図。
1 有機ELパネル 2 ガラス基板(支持基板) 3 透明電極(第1電極) 3d エッジ部 5 有機層 6 背面電極(第2電極) 7 封止部材 8 積層体 10 異物 11 ピンホール 11a エッジ部 12 研磨布 13 研磨剤
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも発光層を有する有機層を第1
電極と第2電極とで挟持した積層体を透光性の支持基板
上に配設する有機ELパネルであって、前記第1電極は
所定の表示意匠に応じた形状にパターニングした後に表
面を研磨してなることを特徴とする有機ELパネル。 - 【請求項2】 前記第1電極は、フォトリソグラフィー
法によって所定の表示意匠に応じた形状にパターニング
した後に表面を研磨してなると共に前記第1電極上のピ
ンホールの周縁部をテーパー状に研磨してなることを特
徴とする請求項1に記載の有機ELパネル。 - 【請求項3】 前記第1電極は、端部をテーパー状に研
磨してなることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の有機ELパネル。 - 【請求項4】 透光性の支持基板上に第1電極を形成
し、この第1電極を所定の表示意匠に応じた形状にパタ
ーニングし、パターニング後の前記第1電極の表面を研
磨し、研磨した前記第1電極上に少なくとも発光層を有
する有機層及び第2電極を順次積層形成することを特徴
とする有機ELパネルの製造方法。 - 【請求項5】 透光性の支持基板上に第1電極を形成
し、この第1電極をフォトリソグラフィー法によって所
定の表示意匠に応じた形状にパターニングし、パターニ
ング後の前記第1電極の表面を研磨すると共に前記第1
電極上のピンホールの周縁部がテーパー状となるように
研磨し、研磨した前記第1電極上に少なくとも発光層を
有する有機層及び第2電極を順次積層形成することを特
徴とする有機ELパネルの製造方法。 - 【請求項6】 前記第1電極の表面を研磨する際に、前
記第1電極の端部がテーパー状となるように研磨するこ
とを特徴とする請求項4または請求項5に記載の有機E
Lパネルの製造方法。 - 【請求項7】 前記第1電極の表面を研磨する際に、研
磨剤を介して研磨することを特徴とする請求項4から請
求項6のいずれかに記載の有機ELパネルの製造方法。 - 【請求項8】 前記第1電極の表面を研磨する際に、柔
軟性を有する研磨布を用いることを特徴とする請求項4
から請求項7のいずれかに記載の有機ELパネルの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088941A JP2002289345A (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | 有機elパネル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088941A JP2002289345A (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | 有機elパネル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002289345A true JP2002289345A (ja) | 2002-10-04 |
Family
ID=18943946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001088941A Pending JP2002289345A (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | 有機elパネル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002289345A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007095572A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 有機エレクトロルミネッセンス素子用バリア性基板 |
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-
2001
- 2001-03-27 JP JP2001088941A patent/JP2002289345A/ja active Pending
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