JP2003208975A - 有機el素子の製造方法 - Google Patents

有機el素子の製造方法

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JP2003208975A
JP2003208975A JP2002004747A JP2002004747A JP2003208975A JP 2003208975 A JP2003208975 A JP 2003208975A JP 2002004747 A JP2002004747 A JP 2002004747A JP 2002004747 A JP2002004747 A JP 2002004747A JP 2003208975 A JP2003208975 A JP 2003208975A
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adhesive tape
film
conductive adhesive
substrate
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Norio Yamamoto
典生 山本
Atsushi Yamamoto
敦司 山本
Akinosuke Tera
亮之介 寺
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Denso Corp
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/17Passive-matrix OLED displays
    • H10K59/179Interconnections, e.g. wiring lines or terminals

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光部を保護するための封止膜を有する有機
EL素子において、封止膜の選択成膜を、余分な部材や
工程を追加することなく安価に実現できるようにする。 【解決手段】 基板1上に陽極2および外部回路接続用
の端子部2a、2bを形成した後、端子部2a、2bの
上に、端子部2a、2bと外部回路とを接続するための
保護ラミネート8a付の異方導電性接着テープ8を仮圧
着する工程と、その後、陽極2の上に有機層3および陰
極4を積層して発光部としての積層体5を形成する工程
と、積層体5および異方導電性接着テープ8の上に封止
膜9を形成する工程と、しかる後、異方導電性接着テー
プ8の保護ラミネート8aを剥がすことにより異方導電
性接着テープ8の上の封止膜9を除去する工程とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダークスポット或
いはダークエリアと呼ばれる非発光部の拡大等を防止す
る水分、酸素遮断性をもつ封止膜を有する有機EL(エ
レクトロルミネッセンス)素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、基板上に、下部電極、
有機EL材料からなる発光層を含む有機層、上部電極を
順次積層してなる積層体を形成するとともに、該基板上
のうち積層体の非形成部に、下部電極および上部電極を
外部回路と接続するための端子部を形成することにより
形成される。
【0003】このような有機EL素子は、自己発光のた
め視認性に優れ、かつ数V〜十数Vの低電圧駆動が可能
なため低消費電力であり、駆動回路を含めて軽量化が可
能であることから、現在広く使われている液晶ディスプ
レイに代わる次世代の薄型ディスプレイとして期待され
ている。
【0004】また、有機EL素子は、自己発光型である
がゆえに、点発光源、線発光源ばかりでなく平面発光源
も容易にできることから平面照明、薄型バックライトな
ど様々な活用も期待されている。
【0005】従来の有機EL素子は、使用環境下におけ
る水分、酸素などが要因となって発光部分にダークスポ
ット或いはダークエリアと呼ばれる非発光部が生成、進
行し、発光輝度の低下や表示品位の著しい低下を招くと
いう問題がある。
【0006】これらを防止するため、基板上において上
記積層体としての有機EL層(発光部)が形成されてい
る部分全体を封止部材で覆って、当該有機EL層を保護
する構造が提案されている。
【0007】そのような封止部材を用いた有機EL素子
構造の一般的な例を図8に示す。なお、図8において
(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、
(c)は(a)のB−B断面図である。
【0008】ここでは、封止部材としてステンレス製等
の封止用缶蓋100を用い、この封止用缶蓋100によ
って、基板1上において有機EL層5が形成されている
部分全体を覆うとともに、その外周を紫外線硬化型の接
着剤101で気密封止する。
【0009】封止された中空部分には乾燥窒素を封入す
るとともに、酸化バリウム等の乾燥剤102を配置する
ことで、基板1と缶蓋100とを貼り合せている接着剤
101部分を通して外部から侵入してくる水分を吸着す
るようにしている。
【0010】しかしながら、このような構成において、
上記のような非発光部の生成や拡大に伴う問題点は解決
されるものの、素子の製造面、ディスプレイとしての商
品性の面で以下のような問題点がある。
【0011】上記密封構造を製造するためには、封止用
缶蓋100に乾燥剤102を保持させる工程と、有機E
L層5が形成された基板1にその缶蓋100を接着させ
る工程とを、水分および酸素の濃度を厳密に管理した雰
囲気、例えば乾燥窒素雰囲気下で実施することが必要で
ある。そのため、製造装置が大型で煩雑な高価な設備に
なってしまう。加えて、封止のために必要な部材も多く
なり、結果として素子のコストが大幅に高くなってしま
う。
【0012】また、乾燥剤102を保持する空間を確保
するために封止用缶蓋100の厚みが2〜3mm程度必
要で、超薄型のディスプレイを実現することが難しい。
さらには、封止用缶蓋100を接着するための接着しろ
(図8中の符号100aにて示すハッチング部分)が必
要で、素子基板全面積に対する発光部分の面積の比が小
さく、面積利用効率の低い平面ディスプレイ装置となっ
てしまう。以上のように、従来の封止技術では、安価で
商品性の高いディスプレイ装置を実現することは困難で
ある。
【0013】そこで、上記欠点を解決する方法として薄
膜封止の構造(特許第277604号明細書等、多数)
が提案され、各機関で精力的に研究開発が行われてい
る。最近の例では、「Organic LED ful
l color passive−matrix di
splay」(Journal of Lumines
cence,87−89,2000,56−60)と題
する論文の中で、プラズマCVD法にて形成したSiN
からなる薄膜を封止膜として用いた研究が報告されてい
る。
【0014】この報告の中では、3μmという薄膜のみ
で水分侵入を防ぎ、ダークスポットおよびダークエリア
の生成・進行を防止できることが記載され、薄膜封止構
造の有効性が示されている。封止膜を形成する成膜技術
としては、プラズマCVD法が用いられているが、他に
もスパッタ法あるいは原子層エピタキシー法(ALE
法)を用いた報告例もある。この薄膜封止の構造によっ
て封止蓋のもつ欠点の多くが解決されることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄膜封
止型の有機EL素子を製造するには、封止膜の成膜方法
に依らないいくつかの課題がある。まず、封止膜の形成
において成膜時に有機層に、温度や膜堆積に伴う物理的
エネルギー等のダメージを与えないこと、膜応力が小さ
いことである。これらに関しては、成膜条件および膜材
料を適切に選択することで解決される。
【0016】さらにもう1つ、選択成膜ができることと
いう課題がある。つまり、有機EL素子と外部回路と接
続するための端子部(図8中の端子部2a、2b参照)
には、封止膜を形成させないようにすることである。
【0017】これは、端子部には、通常、両面が粘着面
であるとともに一面に保護ラミネートが付いた異方導電
性接着テープ(保護膜を表面に有する導電性接着テー
プ)の他面を仮圧着させ、その後、保護ラミネートを剥
がし、駆動IC等の外部回路をTAB(テープキャリア
パッケージ)法にて接続する。そのため、端子部には封
止膜を形成しないようにする。
【0018】そして、この選択成膜の課題に対しては、
種々のマスクを用いて成膜する方法、全面に成膜した後
に所定部分の膜を物理的に研磨したり、化学的にエッチ
ングする等により除去する方法等が考えられるが、マス
ク不良が生じたり、あるいはマスキングまたは膜除去工
程が追加されてコストアップになるといった問題点があ
る。
【0019】また、マスクによる選択成膜においては、
マスクの周辺部では成膜された封止膜の膜厚が薄くなる
ことから、その分を見込んで、必要な領域にて封止膜の
厚さを確保するために封止膜の成膜面積をある程度余分
に大きくすることが必要となる。つまり、マスクしろが
必要となるため、上記したような発光面積効率が上げら
れないという問題もある。
【0020】本発明は上記問題に鑑み、発光部を保護す
るための封止膜を有する有機EL素子において、封止膜
の選択成膜を、余分な部材や工程を追加することなく安
価に実現できるようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、基板(1)上に、下部
電極(2)、有機EL材料からなる発光層(3b)を含
む有機層(3)、上部電極(4)を順次積層してなる積
層体を形成するとともに、基板上のうち積層体の非形成
部に、下部電極および上部電極を外部回路と接続するた
めの端子部(2a、2b)を形成するようにした有機E
L素子の製造方法において、基板上に下部電極および端
子部を形成した後、端子部の上に、端子部と外部回路と
を接続するための、保護膜(8a)を表面に有する導電
性接着テープ(8)を仮圧着する工程と、その後、下部
電極の上に有機層および上部電極を積層して積層体を形
成する工程と、積層体および導電性接着テープの上に、
積層体を保護するための封止膜(9)を形成する工程
と、しかる後、導電性接着テープの保護膜を剥がすこと
により、導電性接着テープの上の封止膜を除去する工程
とを備えることを特徴とする。
【0022】本製造方法では、保護膜を表面に有する導
電性接着テープにおける端子部への仮圧着工程と保護膜
を剥がす工程との間に、封止膜の形成工程を行うように
している。
【0023】そのため、導電性接着テープが封止膜形成
におけるマスキング材となるとともに、保護膜を剥がす
ときに同時に保護膜上の封止膜を選択的に除去すること
ができる。そして、保護膜を剥がすことで露出した導電
性接着テープの面を用いて、外部回路の接続を行うこと
ができる。
【0024】このように、本発明によれば、従来の製造
方法において有機EL素子と外部回路を接続するために
使用されていた導電性接着テープを、封止膜形成におけ
るマスキング材として兼用することができ、封止膜の選
択成膜を、余分な部材や工程を追加することなく安価に
実現できる。
【0025】また、請求項2に記載の発明では、基板
(1)上に、下部電極(2)、有機EL材料からなる発
光層(3b)を含む有機層(3)、上部電極(4)を順
次積層してなる積層体を形成するとともに、基板上のう
ち積層体の非形成部に、下部電極および上部電極を外部
回路と接続するための端子部(2a、2b)を形成する
ようにした有機EL素子の製造方法において、基板上に
積層体および端子部を形成する工程と、端子部の上に、
端子部と外部回路とを接続するための、保護膜(8a)
を表面に有する導電性接着テープ(8)を仮圧着する工
程と、積層体および導電性接着テープの上に、積層体を
保護するための封止膜(9)を形成する工程と、しかる
後、導電性接着テープの保護膜を剥がすことにより、導
電性接着テープの上の封止膜を除去する工程とを備える
ことを特徴とする。
【0026】本製造方法では、上記請求項1に記載の製
造方法に比べて、導電性接着テープの仮圧着工程の前に
積層体を形成することが異なるが、本製造方法において
も、導電性接着テープにおける端子部への仮圧着工程と
保護膜を剥がす工程との間に、封止膜の形成工程を行う
ことができる。
【0027】そのため、本発明によっても、上記請求項
1の発明と同様に、従来の製造方法において有機EL素
子と外部回路を接続するために使用されていた導電性接
着テープを、封止膜形成におけるマスキング材として兼
用することができ、封止膜の選択成膜を、余分な部材や
工程を追加することなく安価に実現できる。
【0028】ここで、封止膜(9)の形成は、請求項3
に記載の発明のように、原子層エピタキシー法により行
ったり、請求項4に記載の発明のように、プラズマCV
D法により行ったり、請求項5に記載の発明のように、
スパッタ法により行ったりすることができる。
【0029】なお、請求項6に記載の発明のように、導
電性接着テープ(8)の保護膜(8a)を予め剥離した
状態で該接着テープを端子部の上に仮圧着した状態で該
テープの上および上記積層体の上に、該積層体を保護す
るための封止膜を原子層エピタキシー法により形成する
こともできる。
【0030】この請求項6に記載の発明では、保護膜を
剥離しても導電性接着剤テープの接着剤は樹脂を主成分
としているため、該テープの接着面には原子層エピタキ
シー法による封止膜の成長は困難となる。この結果、該
接着面には封止膜が殆ど形成されないから、封止膜形成
後に該接着面に外部回路を接続してもその接着力は若干
劣るが、実用上は問題がない。従って、請求項6に記載
の発明においても請求項1および2に記載の発明と同様
に、導電性接着テープをマスキング材として兼用するこ
とができる。
【0031】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。
【0033】(第1実施形態)図1〜図5は、本発明の
第1実施形態に係る有機EL素子の製造方法を示す工程
説明図である。図1、図2、図3は概略平面図であり、
この順に工程が進んでいくものである。なお、図1〜図
3では、識別の容易化のために便宜上、各種のハッチン
グを施してあるが、これらは断面を示すものではない。
【0034】また、図4において(a)、(b)、
(c)はそれぞれ、図1、図2、図3中のA−A線に沿
った概略断面図であり、図5において(a)、(b)、
(c)はそれぞれ、図1、図2、図3中のB−B線に沿
った概略断面図である。
【0035】本製造方法は、最終的に図3、図4(c)
および図5(c)に示す構造を有する有機EL素子S1
を製造するものであり、まず、この有機EL素子S1の
構成について、図3、図4(c)および図5(c)に加
えて、封止膜9の無い状態を示す図1も参照して述べ
る。
【0036】図1、図3、図4(c)および図5(c)
に示すように、有機EL素子S1は、透明なガラス基板
または樹脂基板等からなる基板1を備え、この基板1の
上には、下部電極としての陽極2、有機EL材料からな
る発光層3bを含む有機層3、上部電極としての陰極4
を順次積層してなる積層体(有機EL層)5が形成され
ている。
【0037】本第1実施形態における積層体5の配置形
態は、次のようである。陽極2および陰極4はそれぞれ
複数本設けられ、複数本の陽極2と複数本の陰極4とは
互いに直交する方向へ延びるストライプ状に配置されて
いる(図1参照)。また、両電極2、4の間に挟まれた
有機層3は、陰極4と同一のストライプ形状にパターニ
ングされている。
【0038】そして、陽極2と陰極4とが交差して重な
り合う積層体5の部分が、発光部としての画素を形成し
ており、本例では、図1に示すように、基板1の中央部
から周辺部にわたって複数個の画素(積層体5)が格子
状に配列された形となっている。
【0039】ここで、図4(c)、図5(c)に示すよ
うに、陽極2のストライプの間と有機層3および陰極4
のストライプの間には、電気絶縁性の画素分離層6が形
成されている。また、有機層3および陰極4のストライ
プの間に位置する画素分離層6の上には、複数本の隔壁
層7がストライプ状に形成されている。その結果、格子
状をなす画素分離層6および陰極4のストライプ方向に
沿って形成された隔壁層7により、各画素が区画され分
離されている。
【0040】さらに、基板1の周辺部上には、陽極2か
ら当該周辺部にまで延長されて陽極2と一体化している
陽極端子2a、および、陰極4と電気的に接続された陰
極端子2bが形成されている。これら端子部2a、2b
は、陽極2、陰極4をそれぞれ図示しない外部回路と接
続するためのものである。これら端子部2a、2bの平
面構成は、図1に明確に示される。
【0041】また、図1、図3等に示すように、端子部
2a、2bの上には、異方導電性接着テープ8が接着さ
れている。この異方導電性接着テープ8は、両面接着性
のテープであり、この異方導電性接着テープ8を介して
端子部2a、2bと上記外部回路とが接続されるように
なっている。具体的には、駆動IC等の外部回路がTA
B法にて接続される。
【0042】そして、図3、図4(c)および図5
(c)に示すように、基板1上の最表面(最上面)は、
この異方導電性接着テープ8を除いて全て封止膜9によ
り被覆されている。つまり、本有機EL素子S1におい
ては、上記外部回路との接続に必要な部分以外はすべて
封止膜9で被覆され、水分や酸素等から保護されてい
る。
【0043】次に、基板1の上に形成された上記各層2
〜9、2a、2bの材質等について述べる。まず、陽極
2は、ITO(インジウムとスズの酸化物)等からなる
透明電極膜である。また、端子部2a、2bは、陽極2
と同じ材料を用いて陽極2と同時に形成することができ
る。
【0044】本例では、陽極2および端子部2a、2b
は、スパッタ法等で150nm程度の厚さに成膜したI
TO膜を、通常のフォトリソグラフィー法でパターニン
グすることで形成されたものとしている。
【0045】有機層3は、陽極2側から順に、正孔輸送
性有機材料からなる正孔輸送層3a、発光層3b、電子
輸送性有機材料からなる電子輸送層3cが積層されてな
る。本例では、正孔輸送層3aは、α−ナフチル・フェ
ニル・ベンゼンを蒸着成膜してなり、発光層3bは、電
子輸送性材料であるAlq中に1%のクマリンをドープ
したものを蒸着成膜してなり、電子輸送層3cは、Al
qを蒸着成膜してなる。これら有機層3の全膜厚は0.
1μm程度である。
【0046】また、陰極4は、金属材料等を蒸着したも
のからなり、本例では、有機層3側からLiF膜、Al
膜を順次成膜したものからなる。また、電気絶縁性の画
素分離層6は、感光性ポリイミド等の樹脂材料からな
る。また、隔壁層7はネガ型の感光性樹脂レジスト材料
等からなる。
【0047】また、異方導電性接着テープ8は、通常の
有機EL素子用の異方導電性接着テープを用いることが
できる。この異方導電性接着テープ8は、端子部2a、
2bに仮圧着する際には、端子部との接着面を露出さ
せ、反対側の接着面には保護ラミネート8aが付いて覆
われた状態で用いられる(図4(a)、図5(a)参
照)。本例では、異方導電性接着テープ8は日立化成製
AC210を用いている。
【0048】また、封止膜9は、原子層エピタキシー法
(ALE法)、プラズマCVD法やスパッタ法により成
膜されたアルミナ(Al23)、SiO2、SiN、M
gF2等の金属酸化物、窒化物或いは弗化物からなる防
湿性の無機膜を用いることができる。
【0049】封止膜9の厚みは、0.1〜数μm程度に
形成することができる。本例では、ALE法により成膜
されたアルミナ膜としている。なお、この封止膜9の上
に、必要に応じて通常の大気環境下で薄板ガラス等を接
着剤で貼り合せて機械的な保護強度を持たせてもよい。
【0050】次に、上記した有機EL素子S1の製造方
法について、図1〜図5を参照して説明する。また、図
6は本製造方法の製造工程フローを示す図である。
【0051】[図1、図4(a)、図5(a)に示す工
程]まず、基板1上の所定の位置に陽極2、陽極端子2
aおよび陰極端子2bを形成する(陽極成膜・パターニ
ング工程)。本例では、ITOをスパッタ法等で150
nm程度の厚さに成膜し、通常のフォトリソグラフィー
法でパターニングすることで、陽極2および端子部2
a、2bが同時に形成される。なお、陽極2と端子部2
a、2bとは別々に成膜、パターニングしても良い。
【0052】次に、画素の間となる部分において基板1
の上および陽極2の上に、上記画素分離層6を感光性ポ
リイミド等の樹脂にて形成する(画素分離層形成工
程)。さらに、画素分離層6の上に、有機層3および陰
極4を分断するための隔壁層7をフォトリソグラフィー
法で形成する(隔壁層形成工程)。
【0053】本例では、基板1の全面上に隔壁層7とな
るネガ型の感光性樹脂レジストをスピンコートし、隔壁
層7となる部分以外に光照射する。その後、現像液を用
いて隔壁層7以外の部分のレジストを溶解除去する。こ
の時、陰極分離用の隔壁層7として機能させるために、
逆テーパ形状になるようにオーバー現像する(図4
(a)参照)。このように形成した隔壁層7の高さ(膜
厚)は、約2μm程度にできる。
【0054】次に、端子部2a、2bの上に、当該端子
部2a、2bと上記外部回路とを接続するための保護ラ
ミネート8a付の異方導電性接着テープ8を仮圧着する
(異方導電性接着テープ仮圧着工程)。本例では、異方
導電性接着テープ8は日立化成製AC210を用いた。
この場合の仮圧着条件は、120℃、5secである。
【0055】その後、陽極2の上に有機層3を成膜して
積層し(有機層成膜工程)、有機層3の上に陰極4を成
膜して積層する(陰極成膜工程)ことにより積層体5を
形成する。
【0056】本例では、上記画素が配置される基板1の
発光面以外の部位をマスキングして正孔輸送層3aとし
てのα−ナフチル・フェニル・ベンゼン膜、発光層3b
として1%のクマリンをドープしたAlq膜、電子輸送
層3cとしてAlq膜、陰極4としてLiF/Al膜を
順次、真空蒸着法により成膜する。
【0057】これにより、基板1の発光面上において、
隔壁層7の間に位置する陽極2および基板1の上に、有
機層3および陰極4がストライプ状に積層される。こう
して、上記した格子状の画素を構成する積層体5が形成
される。なお、図4(a)や図5(a)では図示しない
が、実際には、このような成膜方法により、隔壁層7の
上端面にも、有機層3および陰極4と同様の膜が積層さ
れる。
【0058】ここまでの工程によって発光部としての積
層体5が形成されるが、この本例の素子の発光特性とし
ては、10Vで、5000cd/m2の高輝度な緑発光
を得ることができた。
【0059】[図2、図4(b)、図5(b)に示す工
程]次に、積層体5および異方導電性接着テープ8の上
に、積層体5を保護するための封止膜9を形成する(封
止膜成膜工程)。つまり、図2、図4(b)、図5
(b)に示すように、基板1の上の全面に封止膜9を形
成する。
【0060】封止膜9の形成にあたっては、上述したよ
うに、プラズマCVD法、スパッタ法あるいはALE法
(原子層エピタキシー法)等を用いることができるが、
ALE法が最も効率的な成膜を実現する手段である。
【0061】ALE法では、成膜のステップカバレッジ
性がよいために、積層体5まで形成した基板1の上に直
接封止膜9を形成しても、凹凸を含めた全面を封止膜9
で覆い尽くすことができ、封止膜としての機能を充分に
発揮させることが可能である。
【0062】しかし、他のプラズマCVD法、スパッタ
法といった成膜法では、ALE法に比べてステップカバ
レッジ性が悪いため、基板表面凹凸の段差部分で膜の連
続性が途切れてしまう。このような封止膜では、積層体
5を水分や酸素から充分に保護することができない。従
って、多くの場合、封止膜9を形成する前に平坦化処理
が必要となる。
【0063】例えば、基板表面凹凸で最も大きいのが隔
壁層7部分の段差であり、この段差を滑らかにするため
にはその凹凸と同程度、即ち、隔壁層7の膜厚が2μm
程度であることから、2μm以上の厚さの平坦化層を形
成する必要がある。平坦化層としては、例えばパリレン
などを用いることができ、蒸着法等にて形成する。これ
にはパリレンに限らず、平坦性を重視して有機樹脂材料
をスピンコート法、印刷法、あるいはプラズマ重合法等
の方法で形成してもよい。
【0064】この平坦化処理の後、封止膜9を形成すれ
ば、ステップカバレッジ性の低いプラズマCVDあるい
はスパッタ等の成膜方法でも、段差で膜の連続性が途切
れることなく封止膜9を形成することができる。本例で
は、ALE法を用いアルミナ膜を成膜し、これを封止膜
9とした。
【0065】次に、基板1のうち不要な周辺部を切断す
る(基板切断工程)。具体的には、図4(b)、図5
(b)に示す破線(この破線の平面形状は図1参照)に
沿って基板1を切断する。これにより、異方導電性接着
テープ8の端面が現れる。
【0066】[図3、図4(c)、図5(c)に示す工
程]次に、異方導電性接着テープ8の保護ラミネート8
aを剥がすことにより、異方導電性接着テープ8の上の
封止膜9を除去する(保護ラミネート剥離工程)。保護
ラミネート8aをピンセット等の治具を用いて剥がすこ
とにより、保護ラミネート8aとともに異方導電性接着
テープ8の上の封止膜9が除去されるとともに、保護ラ
ミネート8aにて覆われていた異方導電性接着テープ8
の接着面が露出する。
【0067】ここまでにより、図3、図4(c)および
図5(c)に示される本第1実施形態の有機EL素子S
1が完成する。この有機EL素子S1においては、保護
が必要な有機層3の全体を封止膜9で覆い、かつ上記外
部回路と接続することが必要な部分の導通が、異方導電
性接着テープ8によって確保できている。
【0068】続いて、図示しないが、有機EL素子S1
における露出した異方導電性接着テープ8の接着面に、
上記外部回路としての駆動ICをTAB法で接続する
(外部回路実装工程)。その後、有機EL素子S1は筐
体に組み付けられ、ディスプレイ装置として完成される
(筐体組付工程)。
【0069】このように本第1実施形態の製造方法で
は、異方導電性接着テープ仮圧着工程と保護ラミネート
剥離工程との間に、封止膜形成工程を行うようにしてい
る。そのため、異方導電性接着テープ8が封止膜9の形
成におけるマスキング材となるとともに、保護ラミネー
ト8aを剥がすときに同時に保護ラミネート8a上の封
止膜9を選択的に除去することができる。
【0070】そして、保護ラミネート8aを剥がすこと
で露出した異方導電性接着テープ8の面を用いて、有機
EL素子S1と上記外部回路との接続を行うことができ
る。
【0071】ここで、比較例として、上記図8に示した
従来の有機EL素子の製造工程フローを図7に示す。従
来では、陽極成膜・パターニング、画素分離層形成、隔
壁層形成、有機層成膜、陰極成膜の各工程を同様に行っ
た後、上記封止用缶蓋の組付工程を行う。すなわち、封
止用缶蓋に乾燥剤を保持し、不活性ガス(乾燥窒素)を
封入した後、接着剤により缶蓋を基板に接着する。
【0072】その後、基板切断工程を行い、異方導電性
接着テープを端子部に仮圧着し、異方導電性接着テープ
の保護ラミネートを剥がした後、外部回路実装工程を行
う。このとき、異方導電性接着テープが接着されていな
い部分の端子部は露出しているため、結露による端子部
間の短絡を防止すべく、露出した端子部の上に防湿性樹
脂を塗布する(端子部防湿処理工程)。その後、筐体組
付工程を行う。
【0073】このような従来の製法に対して、本第1実
施形態によれば、従来の製造方法において有機EL素子
と外部回路を接続するために使用されていた異方導電性
接着テープ8を、封止膜9の形成におけるマスキング材
として兼用することができるため、封止膜9の選択成膜
を、余分な部材や工程を追加することなく安価に実現で
きる。
【0074】また、本実施形態の製造方法によれば、基
板1上に、陽極2、有機層3、陰極4を順次積層してな
る積層体5を形成するとともに、基板1上のうち積層体
5の非形成部に、陽極2および陰極4下部電極を外部回
路と接続するための端子部2a、2bを形成するように
した有機EL素子S1において、端子部へ異方導電性接
着テープ8を仮圧着した後、封止膜9の形成まで真空状
態を保持できるため、発光層への水分や酸素の影響を最
小限にして、基板1の上にて外部回路との接続に必要な
部分以外はすべて封止膜9で被覆され保護されている有
機EL素子S1が提供される。
【0075】そのため、高温高湿下で結露したときであ
っても端子部2a、2b間の短絡等の問題が生じないと
いう効果もある。また、従来の製法では、上記図7に示
したように、結露水から端子部を保護するための防湿性
樹脂を塗布する端子部防湿処理工程を行っていたが、本
実施形態では、この端子部防湿処理工程を省略できると
いう付随効果も得られる。
【0076】以上のような本第1実施形態の有機EL素
子S1は、使用環境中の水分や酸素等による非発光部の
生成、拡大等がなく長寿命なものにできる。また、従来
設けていたような封止用缶蓋が不要なため、極めて薄
く、かつ基板面積に対して発光部分を大きくとることが
できるので、薄型でデザイン性のよいディスプレイ装置
を実現できる。
【0077】(第2実施形態)本発明の第2実施形態
は、上記有機EL素子S1の製造方法に係るものであ
り、基板1上に積層体5および端子部2a、2bを形成
する工程と、端子部2a、2bの上に、保護ラミネート
8a付の異方導電性接着テープ8を仮圧着する工程と、
積層体5および異方導電性接着テープ8の上に封止膜9
を形成する工程と、しかる後、異方導電性接着テープ8
の保護ラミネート8aを剥がすことにより異方導電性接
着テープ8の上の封止膜9を除去する工程とを備えるこ
とを特徴とするものである。
【0078】本製造方法は、上記第1実施形態の製造方
法に比べて、異方導電性接着テープ8の仮圧着工程の前
に積層体5を形成することが異なるが、本製造方法にお
いても、異方導電性接着テープ8における端子部2a、
2bへの仮圧着工程と保護ラミネート8aを剥がす工程
との間に、封止膜9の形成工程を行うようにしている。
【0079】具体的には、まず、上記第1実施形態と同
様に、基板1上の所定の位置に、スパッタ法やフォトリ
ソグラフィー法等を用いてITO膜を成膜、パターニン
グする等により、陽極2、陽極端子2aおよび陰極端子
2bを形成する(陽極成膜・パターニング工程)。
【0080】次に、上記第1実施形態と同様に、上記画
素分離層6を感光性ポリイミド等の樹脂にて形成し(画
素分離層形成工程)、画素分離層6の上に隔壁層7をフ
ォトリソグラフィー法で形成する(隔壁層形成工程)。
【0081】次に、本第2実施形態では、上記第1実施
形態と同様の要領にて、陽極2の上に有機層3を成膜し
て積層し(有機層成膜工程)、有機層3の上に陰極4を
成膜して積層する(陰極成膜工程)ことにより積層体5
を形成する。
【0082】ここまでの工程により、本第2実施形態で
は、基板1上に積層体5および端子部2a、2bが形成
される。この素子の発光特性としては、10Vで、50
00cd/m2の高輝度な緑発光を得ることができた。
【0083】次に、上記第1実施形態と同様に、端子部
2a、2bの上に保護ラミネート8a付の異方導電性接
着テープ8を仮圧着する(異方導電性接着テープ仮圧着
工程)。本例でも、異方導電性接着テープ8は日立化成
製AC210を用い、仮圧着条件は、120℃、5se
cとした。ここまでの状態は、上記図1、図4(a)、
図5(a)に示される。
【0084】なお、本第2実施形態では、この異方導電
性接着テープ仮圧着工程は、積層体5が形成されて状態
で行うため、積層体5中の有機層3等の劣化を防止する
ために、水分および酸素の濃度が管理された不活性ガス
雰囲気下または減圧下で実施することが好ましい。
【0085】次に、上記第1実施形態と同様に、積層体
5および異方導電性接着テープ8の上に、ALE法、プ
ラズマCVD法あるいはスパッタ法等を用いて封止膜9
を形成する(封止膜成膜工程)。つまり、上記図2、図
4(b)、図5(b)に示すように、基板1の上の全面
に封止膜9を形成する。
【0086】続いて、基板1のうち不要な周辺部を切断
し(基板切断工程)、異方導電性接着テープ8の保護ラ
ミネート8aを剥がすことにより異方導電性接着テープ
8の上の封止膜9を除去する(保護ラミネート剥離工
程)。こうして、本第2実施形態によっても、上記図
3、図4(c)および図5(c)に示される有機EL素
子S1が完成する。
【0087】続いて、上記第1実施形態と同様に、有機
EL素子S1における露出した異方導電性接着テープ8
の接着面に、上記外部回路としての駆動ICをTAB法
で接続した(外部回路実装工程)後、有機EL素子S1
を筐体に組み付け、ディスプレイ装置として完成する
(筐体組付工程)。
【0088】以上述べた本第2実施形態の製造方法にお
いても、異方導電性接着テープ8が封止膜9の形成にお
けるマスキング材となるとともに、保護ラミネート8a
を剥がすときに同時に保護ラミネート8a上の封止膜9
を選択的に除去することができる。そして、保護ラミネ
ート8aを剥がすことで露出した異方導電性接着テープ
8の面を用いて、有機EL素子S1と上記外部回路との
接続を行うことができる。
【0089】また、本実施形態では、保護ラミネート8
aを付けたままで封止膜9を形成したが、異方導電性接
着テープ8上には封止膜9は成長し難いので、接着力は
落ちるが、仮圧着の時に保護ラミネート8aを予め剥が
してから封止膜9を成膜し、その上に外部回路を実装し
ても良い。
【0090】そのため、本第2実施形態によっても、上
記第1実施形態の製造方法と同様に、従来の製造方法に
おいて有機EL素子と外部回路を接続するために使用さ
れていた異方導電性接着テープ8を、封止膜9の形成に
おけるマスキング材として兼用することができ、封止膜
9の選択成膜を、余分な部材や工程を追加することなく
安価に実現できる。
【0091】また、本第2実施形態においても、基板1
の上にて外部回路との接続に必要な部分以外はすべて封
止膜9で被覆され保護されている有機EL素子S1が提
供されるため、高温高湿下で結露したときであっても端
子部2a、2b間の短絡等の問題が生じないという効果
がある。また、従来行っていた端子部防湿処理工程を省
略できるという付随効果も得られる。
【0092】そして、本第2実施形態により製造された
有機EL素子S1は、使用環境中の水分や酸素等による
非発光部の生成、拡大等がなく長寿命なものにできる。
また、従来設けていたような封止用缶蓋が不要なため、
極めて薄く、かつ基板面積に対して発光部分を大きくと
ることができるので、薄型でデザイン性のよいディスプ
レイ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の製
造方法を説明するための概略平面図である。
【図2】図1に続く製造方法を説明するための概略平面
図である。
【図3】図2に続く製造方法を説明するための概略平面
図である。
【図4】(a)は図1中のA−A線に沿った概略断面
図、(b)は図2中のA−A線に沿った概略断面図、
(c)は図3中のA−A線に沿った概略断面図である。
【図5】(a)は図1中のB−B線に沿った概略断面
図、(b)は図2中のB−B線に沿った概略断面図、
(c)は図3中のB−B線に沿った概略断面図である。
【図6】上記第1実施形態に係る有機EL素子の製造方
法の製造工程フローを示す図である。
【図7】図8に示す従来の有機EL素子のの製造方法の
製造工程フローを示す図である。
【図8】従来の封止部材を用いた有機EL素子構造の一
般的な例を示す図である。
【符号の説明】
1…基板、2…陽極、2a…陽極端子、2b…陰極端
子、3…有機層、3b…発光層、4…陰極、8…異方導
電性接着テープ、8a…保護ラミネート、9…封止膜。
フロントページの続き (72)発明者 寺 亮之介 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3K007 AB11 AB12 AB13 AB18 CC05 DB03 FA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)上に、下部電極(2)、有機
    EL材料からなる発光層(3b)を含む有機層(3)、
    上部電極(4)を順次積層してなる積層体を形成すると
    ともに、前記基板上のうち前記積層体の非形成部に、前
    記下部電極および前記上部電極を外部回路と接続するた
    めの端子部(2a、2b)を形成するようにした有機E
    L素子の製造方法において、 前記基板上に前記下部電極および前記端子部を形成した
    後、前記端子部の上に、前記端子部と前記外部回路とを
    接続するための、保護膜(8a)を表面に有する導電性
    接着テープ(8)を仮圧着する工程と、 その後、前記下部電極の上に前記有機層および前記上部
    電極を積層して前記積層体を形成する工程と、 前記積層体および前記導電性接着テープの上に、前記積
    層体を保護するための封止膜(9)を形成する工程と、 しかる後、前記導電性接着テープの保護膜を剥がすこと
    により、前記導電性接着テープの上の前記封止膜を除去
    する工程と、を備えることを特徴とする有機EL素子の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 基板(1)上に、下部電極(2)、有機
    EL材料からなる発光層(3a)を含む有機層(3)、
    上部電極(4)を順次積層してなる積層体を形成すると
    ともに、前記基板上のうち前記積層体の非形成部に、前
    記下部電極および前記上部電極を外部回路と接続するた
    めの端子部(2a、2b)を形成するようにした有機E
    L素子の製造方法において、 前記基板上に、前記積層体および前記端子部を形成する
    工程と、 前記端子部の上に、前記端子部と前記外部回路とを接続
    するための、保護膜(8a)を表面に有する導電性接着
    テープ(8)を仮圧着する工程と、 前記積層体および前記導電性接着テープの上に、前記積
    層体を保護するための封止膜(9)を形成する工程と、 しかる後、前記導電性接着テープの保護膜を剥がすこと
    により、前記導電性接着テープの上の前記封止膜を除去
    する工程と、を備えることを特徴とする有機EL素子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記封止膜(9)の形成を原子層エピタ
    キシー法により行うことを特徴とする請求項1または2
    に記載の有機EL素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記封止膜(9)の形成をプラズマCV
    D法により行うことを特徴とする請求項1または2に記
    載の有機EL素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記封止膜(9)の形成をスパッタ法に
    より行うことを特徴とする請求項1または2に記載の有
    機EL素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板(1)上に、下部電極(2)、有機
    EL材料からなる発光層(3a)を含む有機層(3)、
    上部電極(4)を順次積層してなる積層体を形成すると
    ともに、前記基板上のうち前記積層体の非形成部に、前
    記下部電極および前記上部電極を外部回路と接続するた
    めの端子部(2a、2b)を形成するようにした有機E
    L素子の製造方法において、 前記基板上に、前記積層体および前記端子部を形成する
    工程と、 前記端子部の上に、前記端子部と前記外部回路とを接続
    するための、保護膜(8a)を表面に有する導電性接着
    テープ(8)を仮圧着する工程と、 前記積層体および前記導電性接着テープの上に、前記保
    護膜を剥離した状態で前記積層体を保護するための封止
    膜(9)を原子層エピタキシー法により形成する工程
    と、を備えることを特徴とする有機EL素子の製造方
    法。
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