JP2002287963A - 画像処理プログラム作成方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理プログラム作成方法および画像処理装置

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JP2002287963A
JP2002287963A JP2001086785A JP2001086785A JP2002287963A JP 2002287963 A JP2002287963 A JP 2002287963A JP 2001086785 A JP2001086785 A JP 2001086785A JP 2001086785 A JP2001086785 A JP 2001086785A JP 2002287963 A JP2002287963 A JP 2002287963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理の対象領域が設定可能で、処理対象
となる画像を表示しながら画像処理プログラムを作成す
ることができ、画像処理の既設定の設定事項の流用が簡
単で、画像処理により得られた処理データへのさらなる
加工を行うことが可能な画像処理プログラム作成方法と
画像処理装置とを提供する。 【解決手段】 ユーザが画像処理の処理項目ごとの設定
事項の設定や、処理項目の順序等プログラムの実行に関
する設定を行って、画像処理プログラムの作成を行う際
に、対象画像を表示手段に表示させる。また、処理項目
の設定事項に対象画像の領域指定を含ませる。また、ユ
ーザが、過去に記憶させた処理項目ごとの設定事項やプ
ログラムの登録データに対して、内容に変更を加えた
後、再度、記憶させようとしたときに、登録データの登
録名を別名に変更して記憶する。また、得られる処理結
果に対するプログラミング言語による演算処理を可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理に関す
る各種設定の入力を行って画像処理プログラムを容易に
作成するための画像処理プログラム作成方法、および、
その画像処理プログラム作成方法が実現できる画像処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理技術は、各種製品の製造ライン
における不良品検査技術や、その他、防犯技術、医療技
術等、多彩な分野で応用がなされている。
【0003】実際に画像処理を行うに当たっては、画像
処理の処理内容や複数の画像処理のフローを記述した画
像処理プログラムが作成され、コンピュータを含む画像
処理装置上でその画像処理プログラムが実行される。こ
の画像処理プログラムは従来、C言語やBASICなど
のプログラム言語を用いて作成されていた。
【0004】しかし、プログラム言語を用いて画像処理
プログラムを作成するには、その言語を習得したプログ
ラマーが必要となり、プログラム言語の専門的知識を有
しない者が画像処理プログラムを作成することは困難で
あった。
【0005】そこで、例えば特開平9−91127号公
報に示された画像処理プログラム作成方法のように、プ
ログラム言語の専門的知識を有しない者であっても画像
処理プログラムの作成を可能とする技術が提案されてい
る。
【0006】図18および図19は、上記公報に示され
た画像処理プログラム作成方法における、画像処理プロ
グラム作成の処理フローを示す図、およびプログラム作
成中のモニタ画面を表示した図である。図19のモニタ
画面60に示されているように、この画像処理プログラ
ム作成方法によれば、プログラム言語によってではな
く、表示された画像処理の各処理項目ごとに各種数値等
の設定事項を順次設定し、その処理項目の順序をプロセ
スとして設定する。このようにすることで、画像処理の
処理内容や複数の処理のフローが容易に設定でき、画像
処理プログラムが作成される。
【0007】また、図18のステップSS3に示すよう
に、画像処理の各設定(ステップSS31)、流れ設定
(ステップSS32)、およびI/O設定(ステップS
S33)を独立に設定するプログラム方法が採用される
ことによって、従来、C言語やBASICなど記述的な
プログラム方式でなければ実現できなかった複雑な画像
処理が容易に実現できるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平9−91127号公報に記載の画像処理プログラ
ム作成方法では、処理対象となる画像を表示しながら画
像処理プログラムを視覚的に確認しつつ作成することが
できないので、濃淡テンプレートマッチング処理(後
述)など対象画像を見ながら各種の設定を行う必要のあ
る画像処理プログラムの作成が困難であるという問題点
があった。
【0009】また、上記公報においては、画像の全画面
中の一部を画像処理領域とする指定を行うことはなんら
記述されていない。そのため、全画面でなく特定の部分
領域のみに対する画像処理の各設定および実行が行えな
い。このような特定の部分領域のみに対する画像処理
は、画像処理プログラム作成を行うに当たってユーザか
ら強く要求される点である。
【0010】また、上記公報に記載の技術では、図19
に示した画像処理メニューから所望の処理項目を選択し
てその処理に必要とされる設定事項を設定するが、その
ように単に処理項目を選択して設定事項を設定するだけ
では、1つのプログラムのフロー中で同一の画像処理を
複数回行う場合に、その処理を登録するたびに設定事項
の設定作業が繰り返し必要となり煩雑であるという問題
点もあった。
【0011】また、同一プログラム中だけでなく、異な
る画像処理プログラム間であっても同じ画像処理を既設
定の設定事項をそのままにして流用したい場合や、同種
の画像処理だが設定事項のパラメータの一部を異なる値
に変えて使いたい場合などには不便であるという問題点
もあった。
【0012】このように、画像処理の既設定の設定事項
の流用が困難であるため、上記公報に記載の技術では、
予期していた使い易さが実現できていない。
【0013】また、上記公報に記載の画像処理プログラ
ム作成方法では、画像処理設定、流れ設定、I/O設定
が独立に行えるだけなので、画像処理により得られた処
理データへのさらなる加工(例えば、画像中のある領域
の面積を求め、その数値データに加減乗除等の演算を行
うなど、ユーザ独自のデータ加工)ができず、すこし複
雑な画像処理には対応できないという問題点があった。
【0014】そこで、この発明の課題は、画像処理の対
象領域が設定可能で、処理対象となる画像を表示しなが
ら画像処理プログラムを視覚的に確認しつつ作成するこ
とができ、画像処理の既設定の設定事項の流用が簡単
で、画像処理により得られた処理データへのさらなる加
工を行うことが可能な画像処理プログラム作成方法を提
供し、さらに、その画像処理プログラム作成方法を実現
できる画像処理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、対象画像を撮像する画像撮像手段と前記対象画像に
画像処理を行う画像処理手段と前記画像処理の結果を表
示する画像兼グラフィック表示手段と操作入力手段とを
含む画像処理装置において採用される画像処理プログラ
ム作成方法であって、前記画像処理装置上で、ユーザが
前記画像処理の各処理項目ごとの設定事項の設定を行う
工程と、前記画像処理装置上で、ユーザが前記画像処理
の各処理項目の実行順の設定を行う工程とを備え、前記
画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定と、前
記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定とは分離し
て行え、前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項
の設定を行う工程には、前記画像兼グラフィック表示手
段に対して前記対象画像と前記画像処理の各処理項目毎
の前記設定事項を一覧可能に表した画像処理メニューと
を表示する工程と、前記対象画像を参照しつつ前記操作
入力手段を用いてユーザが前記対象画像のうち全部また
は一部を画像処理領域として決定する工程と、前記操作
入力手段を用いて前記画像処理メニュー中の項目を選択
する視覚的な操作方法により、ユーザが前記設定事項の
設定を行う工程と、前記画像処理領域と前記設定事項の
設定内容とを番号もしくは文字列を用いて登録する工程
とが含まれ、前記画像処理の各処理項目の前記実行順の
設定を行う工程には、前記画像兼グラフィック表示手段
に対して前記実行順の設定を一覧可能に表したプログラ
ムメニューを表示する工程と、前記操作入力手段を用い
て前記プログラムメニュー中の項目を選択する視覚的な
操作方法により、ユーザが前記画像処理の各処理項目で
登録した番号もしくは文字列を用いて前記画像処理の各
処理項目の選択指定、並び替え、画像処理結果参照、結
果出力設定を行う工程とが含まれる画像処理プログラム
作成方法である。
【0016】請求項2に記載の発明は、対象画像を撮像
する画像撮像手段と前記対象画像に画像処理を行う画像
処理手段と前記画像処理の結果を表示する画像兼グラフ
ィック表示手段と操作入力手段とを含む画像処理装置に
おいて採用される画像処理プログラム作成方法であっ
て、前記画像処理装置上で、ユーザが前記画像処理の各
処理項目ごとの設定事項の設定を行う工程と、前記画像
処理装置上で、ユーザが前記画像処理の各処理項目の実
行順の設定を行う工程とを備え、前記画像処理の各処理
項目ごとの前記設定事項の設定と、前記画像処理の各処
理項目の前記実行順の設定とは分離して行え、前記画像
処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定を行う工程
には、前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記対
象画像と前記画像処理の各処理項目毎の前記設定事項を
一覧可能に表した画像処理メニューとを表示する工程
と、前記対象画像を参照しつつ前記操作入力手段を用い
てユーザが前記対象画像のうち全部または一部を画像処
理領域として決定する工程と、前記操作入力手段を用い
て前記画像処理メニュー中の項目を選択する視覚的な操
作方法により、ユーザが前記設定事項の設定を行う工程
と、前記画像処理領域と前記設定事項の設定内容とを番
号もしくは文字列を用いて登録する工程とが含まれ、前
記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定を行う工程
には、前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記実
行順の設定を一覧可能に表したプログラムメニューを表
示する工程と、前記操作入力手段を用いてコマンドを入
力する方法、あるいは、前記操作入力手段を用いて高級
言語によりプログラムを記述する方法によって、ユーザ
が前記画像処理の各処理項目で登録した番号もしくは文
字列に相当した変数オブジェクトを用いて前記画像処理
の各処理項目の選択指定、並び替え、画像処理結果参
照、結果出力設定を行う工程とが含まれる画像処理プロ
グラム作成方法である。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の画像処理プログラム作成方法であって、前記画像処理
装置上で、前記画像処理プログラムの前記処理項目の実
行後に得られる処理結果に対して、さらなる演算処理を
行う工程をさらに備え、前記演算処理は、プログラミン
グ言語で記述される画像処理プログラム作成方法であ
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像処理プログラム作成方法であっ
て、前記画像処理メニューにおいて、前記画像処理の各
処理項目について、前記画像処理領域と前記設定事項の
設定内容とを、番号もしくは文字列を用いて複数個、登
録できる画像処理プログラムの作成方法である。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像処理プログラム作成方法であっ
て、前記プログラムメニューにおいて、設定を終了した
プログラムを、番号もしくは文字列を用いて複数個、登
録できる画像処理プログラム作成方法である。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像処理プログラム作成方法であっ
て、前記画像処理メニューを、前記設定事項の一部を設
定可能な簡易設定メニューと、前記設定事項の全てを設
定可能な詳細設定メニューとで構成する画像処理プログ
ラム作成方法である。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像処理プログラム作成方法であっ
て、前記画像処理メニューあるいは前記プログラムメニ
ューにおいて、最大3段階までの階層構造とするように
構成する画像処理プログラム作成方法である。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像処理プログラム作成方法であっ
て、前記画像処理メニューにおいて、前記画像処理の各
処理項目ごとに試験的実行を行うことが可能な画像処理
プログラム作成方法である。
【0023】請求項9に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像処理プログラム作成方法であっ
て、前記プログラムメニューにおいて、設定した前記実
行順で画像処理プログラムの試験的実行を行うことが可
能な画像処理プログラム作成方法である。
【0024】請求項10に記載の発明は、対象画像を撮
像する画像撮像手段と、前記対象画像に画像処理を行う
画像処理手段と、前記画像処理の結果を表示する画像兼
グラフィック表示手段と、操作入力手段とを備え、ユー
ザが、前記画像処理の各処理項目ごとの設定事項の設定
と、前記画像処理の各処理項目の実行順の設定とを分離
して行え、前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事
項の設定においては、前記画像兼グラフィック表示手段
に対して前記対象画像と前記画像処理の各処理項目毎の
前記設定事項を一覧可能に表した画像処理メニューとが
表示され、前記対象画像を参照しつつ前記操作入力手段
を用いてユーザが前記対象画像のうち全部または一部を
画像処理領域として決定でき、前記操作入力手段を用い
て前記画像処理メニュー中の項目を選択する視覚的な操
作方法により、ユーザが前記設定事項の設定を行え、前
記画像処理領域と前記設定事項の設定内容とを番号もし
くは文字列を用いて登録でき、前記画像処理の各処理項
目の前記実行順の設定においては、前記画像兼グラフィ
ック表示手段に対して前記実行順の設定を一覧可能に表
したプログラムメニューが表示され、前記操作入力手段
を用いて前記プログラムメニュー中の項目を選択する視
覚的な操作方法により、ユーザが前記画像処理の各処理
項目で登録した番号もしくは文字列を用いて前記画像処
理の各処理項目の選択指定、並び替え、画像処理結果参
照、結果出力設定が行える画像処理装置である。
【0025】請求項11に記載の発明は、対象画像を撮
像する画像撮像手段と、前記対象画像に画像処理を行う
画像処理手段と、前記画像処理の結果を表示する画像兼
グラフィック表示手段と、操作入力手段とを備え、ユー
ザが、前記画像処理の各処理項目ごとの設定事項の設定
と、前記画像処理の各処理項目の実行順の設定とを分離
して行え、前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事
項の設定においては、前記画像兼グラフィック表示手段
に対して前記対象画像と前記画像処理の各処理項目毎の
前記設定事項を一覧可能に表した画像処理メニューとが
表示され、前記対象画像を参照しつつ前記操作入力手段
を用いてユーザが前記対象画像のうち全部または一部を
画像処理領域として決定でき、前記操作入力手段を用い
て前記画像処理メニュー中の項目を選択する視覚的な操
作方法により、ユーザが前記設定事項の設定を行え、前
記画像処理領域と前記設定事項の設定内容とを番号もし
くは文字列を用いて登録でき、前記画像処理の各処理項
目の前記実行順の設定においては、前記画像兼グラフィ
ック表示手段に対して前記実行順の設定を一覧可能に表
したプログラムメニューが表示され、前記操作入力手段
を用いてコマンドを入力する方法、あるいは、前記操作
入力手段を用いて高級言語によりプログラムを記述する
方法によって、ユーザが前記画像処理の各処理項目で登
録した番号もしくは文字列に相当した変数オブジェクト
を用いて前記画像処理の各処理項目の選択指定、並び替
え、画像処理結果参照、結果出力設定が行える画像処理
装置である。
【0026】請求項12に記載の発明は、請求項10に
記載の画像処理装置であって、前記画像処理プログラム
の前記処理項目の実行後に得られる処理結果に対して、
さらなる演算処理を行うことが可能で、前記演算処理
は、プログラミング言語で記述される画像処理装置であ
る。
【0027】請求項13に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載の画像処理装置であって、前記画
像処理メニューにおいて、前記画像処理の各処理項目に
ついて、前記画像処理領域と前記設定事項の設定内容と
を、番号もしくは文字列を用いて複数個、登録できる画
像処理装置である。
【0028】請求項14に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載の画像処理装置であって、前記プ
ログラムメニューにおいて、設定を終了したプログラム
を、番号もしくは文字列を用いて複数個、登録できる画
像処理装置である。
【0029】請求項15に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載の画像処理装置であって、前記画
像処理メニューを、前記設定事項の一部を設定可能な簡
易設定メニューと、前記設定事項の全てを設定可能な詳
細設定メニューとで構成する画像処理装置である。
【0030】請求項16に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載の画像処理装置であって、前記画
像処理メニューあるいは前記プログラムメニューにおい
て、最大3段階までの階層構造とするように構成する画
像処理装置である。
【0031】請求項17に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載の画像処理装置であって、前記画
像処理メニューにおいて、前記画像処理の各処理項目ご
とに試験的実行を行うことが可能な画像処理装置であ
る。
【0032】請求項18に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載の画像処理装置であって、前記プ
ログラムメニューにおいて、設定した前記実行順で画像
処理プログラムの試験的実行を行うことが可能な画像処
理装置である。
【0033】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は、この発
明の実施の形態1に係る画像処理プログラムの作成方法
における処理フローを説明するための図である。図1に
おいて、画像兼グラフィック表示手段に表示されたメイ
ンメニュー(S1)より、各画像処理毎に用意された画像
処理メニュー(S2)の1つ、例えば「2値特徴量」を選
択すると、「2値特徴量」に対応した簡易設定メニュー
(S21)が現れるので、画像兼グラフィック表示手段に
よって表示されている対象画像を見ながら、画像処理を
行う画像処理領域および、必要最小限の画像処理パラメ
ータを、操作入力手段を用いて設定する。
【0034】さらに、詳細な画像処理パラメータを設定
する必要があれば、詳細設定メニュー(S22)を選択し
て設定を行うが、詳細設定メニューによる設定はパスす
ることもできる。このように最初に簡易設定メニューを
用いることで設定の手間を大きく省くことができる。
【0035】次に、画像処理の試行(S23)を行い、望
みの画像処理が正しく実行できているかを確認し、でき
ていなければ、簡易設定あるいは詳細設定に戻って画像
処理領域あるいは画像処理パラメータを設定し直す。な
お、この試行(S23)は必ずしも行う必要はなく、パス
することも可能である。
【0036】最後に、画像処理領域と画像処理パラメー
タが正しく設定できたら、番号もしくは文字列で構成さ
れた名前をつけて登録(S24)を行い、画像処理の内容
を保存する。この際、例えば、最初に登録名を「2値特
徴量01」として登録し、次に同じ画像処理で異なるパラ
メータをもつ処理については「2値特徴量02」として登
録できるように構成する。このように、過去に記憶させ
た登録名に対して、内容に変更を加えた後、再度、記憶
させようとしたときに、登録名を別名に変更して記憶さ
せれば、異種の画像処理の設定が保存できるだけでな
く、同種の画像処理に関しても複数のパラメータ等の設
定が別名で保存できる。すると、後述するプログラムメ
ニューにおいて、既設定の画像処理の利用や以前登録し
た画像処理を呼び出して変更すること(流用)が可能に
なり開発効率が向上する。登録後は自動的にメインメニ
ュー(S1)に戻る。
【0037】なお、この登録に関しては、例えば設定ご
とにひとつのファイルとしてファイル名をつけて行うよ
うにしてもよいし、複数の設定をまとめてひとつのファ
イルとしてファイル名をつけて行うようにしてもよい。
また、ファイル形式ではなく、画像処理手段内の記憶領
域に全ての設定の登録を行うようにしてもよい。
【0038】1つ以上の画像処理の設定、登録が完了し
ていた場合、メインメニュー(S1)からプログラムメニ
ュー(S3)を選択することができる。プログラムメニュ
ーでは、既に登録されている異種あるいは同種の画像処
理を、任意に複数個選択し、その実行順番を設定できる
(S311)。
【0039】例えば、異種の画像処理ならば「2値特徴
量01」と「輝度計測01」、同種の画像処理ならば、「2
値特徴量01」と「2値特徴量02」などを選択し、並べ替
えをすることができる。登録された画像処理の選択、実
行順の指定だけでは、希望する処理結果が得られない場
合、例えば、画像処理の計算結果に対して、(画像処理
Aの結果+画像処理Bの結果)などの数値計算(実施の
形態3にて詳述)が必要な場合は、数値計算設定(S31
2)を選択して、数値計算の手順を設定する。この数値
計算設定(S312)は必ずしも行う必要はなく、パスする
ことも可能である。
【0040】次に、画像処理を複数行った場合など、画
像処理結果が複数得られている場合に、どの処理結果を
出力するかを設定する(S313)。
【0041】次に、プログラムの試行(S314)を行い、
選択、順序設定した画像処理が正しく実行できているか
を確認し、できていなければ、画像処理のプログラムメ
ニューの設定を見直す、あるいは、画像処理メニューに
戻って画像処理の設定を見直す。なお、この試行(S31
4)も必ずしも行う必要はなく、パスすることも可能で
ある。
【0042】最後にプログラムが正しく設定できたら、
番号もしくは文字列で構成された登録名をつけて登録
(S315)を行い、プログラムの内容を保存する。この
際、例えば登録名を「プログラム01」として登録し、次
に別のプログラムについては「プログラム02」として登
録して、複数のプログラムの設定が保存できるように構
成する。
【0043】このように、過去に記憶させた登録データ
に対して、内容に変更を加えた後、再度、記憶させよう
としたときに、登録名を別名に変更して記憶させれば、
複数のプログラムが管理でき、また、画像処理実行時に
プログラムの切り替えを行うことができて有用である。
また、プログラム作成時においても以前登録したプログ
ラムを呼び出して変更すること(流用)が可能になりプ
ログラム開発効率が向上する。登録後は自動的にメイン
メニュー(S1)に戻る。
【0044】最低1つの画像処理が登録されていないと
プログラムの作成はできないが、一旦、プログラムを作
成した後に、画像処理を追加設定し、それをプログラム
で追加選択するということも可能である。すなわちプロ
グラムで用いる画像処理の設定が、あらかじめ全て終わ
っていないとプログラムが作成できないということはな
く、画像処理設定とプログラム設定は、交互に、同時進
行的に進めることが可能である。
【0045】また、環境設定メニューなど(S4)は、画
像処理装置に接続するカメラの種類の設定など、装置の
環境に関係した設定を行うメニューである。このメニュ
ーの設定はプログラム作成前に行うのが通常であるが、
カメラを変更した時など、プログラム作成後に設定を行
ってもかまわない。
【0046】図2は、実施の形態1の画像処理プログラ
ムの作成方法を適用する画像処理装置を説明するための
図である。図2において、1は起動信号、2は画像撮像
手段、3は画像処理手段、4は画像兼グラフィック表示
手段、5は操作入力手段、6は出力結果信号である。
【0047】起動信号1は画像処理手段3に対して、処
理実行命令を行う信号である。起動信号1は操作入力手
段5より発生させることも可能である。画像撮像手段2
は、例えばCCDカメラなどにより構成される。
【0048】画像処理手段3は、ROMおよびRAM等
が接続された一般的なCPU内において所定のソフトウ
ェアプログラムによって動作する機能部品であって、本
発明による画像処理プログラム作成方法を実行する手段
が含まれている。画像処理プログラム作成時には、画像
処理手段3がメニューを表示し、画像撮像手段2、画像
兼グラフィック表示手段4、操作入力手段5と連携動作
して人間のプログラム作成を支援する。
【0049】プログラム実行時には、画像処理手段3は
起動信号1を受けて、プログラムが指定する画像撮像手
段2を用いて画像を撮像し、画像処理を実行し、画像処
理結果である出力結果信号6を出力する。複数のプログ
ラムが登録されている場合は、どのプログラムを実行す
るかの情報が含まれている起動信号1を受けて、設定保
存されているプログラムのうち正しいプログラムを選ん
で、プログラムの実行を行う。
【0050】操作入力手段5は主としてマウスなどのポ
インティングデバイスのみで構成されるが、キーボード
とマウスなどの入力装置で構成する場合もある。出力結
果信号6は、同時に画像兼グラフィック表示手段4に出
力して結果をグラフィック表示しても良い。
【0051】また、上記図2では、画像処理プログラム
作成方法が画像処理手段3に装備されている場合につい
て説明したが、画像処理プログラム作成方法が必ずしも
画像処理手段3に含まれていなくてもかまわない。
【0052】例えば、図3の様に、画像処理装置に対し
て、LANケーブル等の接続手段10によってパーソナ
ルコンピュータ7を接続し、パーソナルコンピュータ7
上で画像処理プログラム作成方法を実行しても良い。こ
の際はパソコンの操作入力手段9と表示手段8とを用い
てプログラミング操作を行う様にしてもよい。あるい
は、画像処理装置と画像処理プログラム作成方法を実行
する装置が直接に接続されていなくてもかまわない。こ
の際は、作成されたプログラムデータを、例えばフロッ
ピー(登録商標)ディスク、MO、フラッシュPCカー
ドなどの記録媒体を用いて画像処理装置に移動すればよ
い。
【0053】次に、動作とフローについて詳細に説明す
る。図4は本発明の画像処理のプログラム作成方法にお
けるメニューの初期状態の構成例を示すものである。初
期状態では、メインメニュー11(ファイル管理11
a、画像処理設定11b、プログラム設定11c、環境
設定11d、ツール11e、バージョン情報11fの各
コマンドが表示されている)と、画像表示部分12と、
コマンドメニュー13(オンライン/オフライン切り替
え13a、複数カメラ切り替え13b、画像のライブ/
フリーズ表示切り替え13c、表示画像上への線画のオ
ーバレイ表示の切り替え13dなどのボタンスイッチな
どが並ぶ)と、操作入力手段5によって制御されるポイ
ンタ14とが表示されている。また、図4ではXY座標
系を示す基準線12aが線画としてオーバレイ表示され
ている。コマンドメニュー13の画像ライブ/フリーズ
表示切替ボタン13cによって、カメラから画像を取り
こみ、表示することができる。
【0054】なお、ここでいう「オンライン/オフライ
ン」とは、起動信号1が受付可能となっているかどうか
を指し、この画像処理装置に起動信号1を発する別の装
置(図示せず)からの起動信号1を受け付けるかどう
か、を示している。
【0055】また、ここでいう「ライブ/フリーズ」と
は、動画表示か静止画表示かを示す。より正確には、画
像撮像手段2が現在撮像中の動画を表示させるか、過去
に撮像した静止画像データを表示させるか、を表す。
【0056】図5は、画像撮像手段2から画像を取り込
み、画像表示部分12に画像12b(例として野菜の画
像)を表示した後、メインメニュー11を表示している
状態(図1のS1)から、画像処理メニュー11bを選択
した状態を示す(図1のS2)。
【0057】このとき図5の様に画像処理メニュー一覧
15がプルダウンし、複数の画像処理の処理項目が選択
できる様になる。図5では、画像処理の処理項目として
濃淡テンプレートマッチング、2値特徴量、輝度計測、
濃淡エッジ計測、2値エッジ計測の5つが選択できるよ
うになっている。
【0058】ここでいう濃淡テンプレートマッチングと
は、濃淡画像を用いたテンプレートマッチング(テンプ
レートと呼ばれる基準画像を対象画像から探し出してそ
の場所や一致度(スコア)を出力する画像処理のこと)
を指す。また、2値特徴量とは、画像を2値化し、その
画像内の白画素あるいは黒画素について塊毎にラベル付
けを行い、その各々の画素塊毎に、面積、重心などを計
測する画像処理である。輝度計測とは、濃淡画像の輝度
を計測し、ある領域内の画素についてその輝度の平均値
や分散値などを計算する画像処理のことである。そし
て、濃淡エッジ計測、2値エッジ計測は、濃淡画像や2
値画像に現れるエッジ(輝度勾配が大きい部分)の位置
を求める画像処理のことを指す。
【0059】以下では、2値特徴量が選択された場合を
例にとって説明する。上記メニューで2値特徴量を選択
すると、図6の様に、設定事項を一覧可能に表した画像
処理メニューの1つである2値特徴量メニュー16が表
示される(図1のS21)。2値特徴量メニュー16は、
簡易設定メニューとなっており、2値特徴量計測につい
ての最低限のパラメータの設定、すなわち、2値化方法
設定、および2値化方法に伴うパラメータ(図6に示さ
れる「固定しきい値」を用いた2値化方法の場合は2値
化レベルがそれに相当する。また、「Pタイル2値化」
方法(ある領域に関して、予めPタイル値と呼ばれる全
体の画素に対する白画素の割合を指定しておき、白画素
の割合が指定したPタイル値になるように2値化のしき
い値を計算し、そのしきい値で2値化を行う方法)なら
ば、画像中に占める白画素の割合がそれに相当する)、
と画像処理領域の設定のみが可能である。
【0060】新規に画像処理を設定する際は、処理Noを
指定するドロップダウンリストより、画像処理が未登録
であることを示す例えば灰色化された名前(番号)のう
ちから名前を一つ選択する。既に登録された画像処理プ
ログラムを変更する場合は、ドロップダウンリストより
例えば黒色化された名前のうちから画像処理を選択す
る。
【0061】2値化方法の設定は、ドロップダウンリス
トの中から項目を選択できる様になっており、ポインタ
14によるボタン操作(クリック操作)だけで簡単に選
択できる。また2値化レベルも、スライダあるいはアッ
プダウンボタンの操作で簡単に設定できる。
【0062】なお、処理領域は既定値として全画面にな
っているが、2値特徴量メニュー16の「領域」ボタン
を押すことで設定できる。「領域」ボタンを押した後の
画面の状態である領域設定画面を図7に示す。領域設定
画面ではポインタ14を用いて、画像処理領域17を視
覚的に容易に設定することができる。また操作入力手段
がキーボードなどの場合、コマンドメニュー上で処理領
域を示すボックス(始点X、Y、幅X、Y)に値を設定
することでも画像処理領域を設定できる。
【0063】細かな設定の必要がなければ、この簡易設
定メニューの設定だけで、2値特徴量の設定を終了する
ことができるが、さらに詳細な設定を行う場合には、簡
易設定メニューである2値特徴量メニュー16中の「詳
細設定」ボタンを押すと、図8に示される2値特徴量詳
細設定メニュー18が表示される(図1のS22)。
【0064】ここでは、簡易設定では設定できないすべ
ての画像処理パラメータが設定可能である。例えば、測
定する2値塊対象を白画素あるいは黒画素にする設定、
計測する2値特徴量の種類の設定、3×3膨張フィルタ
(注目画素の周囲8画素中での最大の輝度値に注目画素
の輝度値を修正する処理)や3×3収縮フィルタ(注目
画素の周囲8画素中での最小の輝度値に注目画素の輝度
値を修正する処理)に代表される各種ノイズフィルタな
ど2値特徴量を計算する前の前処理の設定、計算結果の
出力順番を指定の項目に応じて整列させる機能である結
果ソーティング機能の設定も可能である。
【0065】野菜の画像12bを用いたここでの例の場
合、対象である野菜は背景より暗いので、測定する2値
塊を黒画素にすれば良い。設定を完了後、2値特徴量詳
細設定メニュー18の「確定」ボタンを押すと、2値特
徴量メニュー16に戻る。
【0066】次に、2値特徴量メニュー16中の「試
行」ボタンを押して(図1のS23)、設定したパラメー
タで画像処理が正しく動作するかを調べる。「試行」ボ
タンを押すと図9に示すように試行結果の画像19aが
表示され、同時に画像処理の試行結果19bも表示され
る。ここで希望する結果が得られなかった場合、2値特
徴量メニュー16あるいは2値特徴量詳細設定メニュー
18に戻って設定をやり直す。なお、この「試行」は設
定に関して必須の操作ではなく、飛ばしてもかまわな
い。
【0067】設定完了後、2値特徴量メニュー16の
「登録」ボタンを押すと「処理No」で指定された文字列
(この例の場合は「2値特徴量01」)で設定したパラメ
ータが登録できる(S24)。
【0068】また、2値特徴量詳細設定メニュー18の
「コピー」、「ペースト」ボタンを用いると、既存のパ
ラメータ設定のデータを別の登録名で登録できる。例え
ば、既存の登録データ「2値特徴量02」について、ユー
ザが、2値特徴量詳細設定メニュー18を開き、「コピ
ー」ボタンを押すと、画像処理手段3は、パラメータ値
をいったん画像処理手段3の一時メモリ内に記憶させ、
次に「処理No」のドロップダウンリストを表示する。こ
こでパラメータが設定されていないことを示す灰色表示
されたパラメータ設定名「2値特徴量03」をユーザが選
択し、「ペースト」ボタンを押すと、コピーされたパラ
メータ値が表示される。ここでユーザが「設定」ボタン
を押すと、自動的に「処理No」は「2値特徴量03」にさ
れ、2値特徴量メニュー16に戻る。
【0069】ここで「登録」ボタンを押せば、「2値特
徴量02」のパラメータ設定を別の登録名「2値特徴量0
3」で登録できる。登録後は、登録名は例えば黒色表示
される。なお、ある画像処理について雛型のパラメータ
をつくっておき、この雛型の画像処理について上記の方
法で別名で登録し、これに変更を行い実験するという使
い方も可能である。
【0070】登録したパラメータ設定の登録データの削
除は、次の様に行う。まず2値特徴量メニュー16で、
「処理No」のドロップダウンリストで削除したいパラメ
ータ設定の登録名(例えば「2値特徴量03」)を選択す
る。この操作により過去に登録したパラメータを呼び出
して参照したことになる。次に「削除」ボタンを押せば
パラメータ設定は削除される。削除されるとパラメータ
設定名は例えば灰色化する。
【0071】以上の様にして、各画像処理毎に操作入力
手段5を用いて視覚的にパラメータ設定を行い、番号も
しくは文字列で登録名をつけて登録していく。
【0072】なお他の画像処理の例として、図10に輝
度計測メニュー(簡易設定メニュー)20a、図11に
領域設定画面、図12に輝度計測詳細設定メニュー20
dを示す。輝度計測の場合は、1つのパラメータ設定
(例えば「輝度計測01」)で複数の処理領域20b、2
0cを設定できるように構成している。
【0073】画像処理を1つ以上登録した後は、メイン
メニュー11よりプログラムメニュー11cを選択し、
画像処理の実行順序等の設定を含むプログラムを規定す
る。図13は、プログラムメニュー21が表示された図
である(図1のS3)。なお、図13では、プログラムメ
ニュー21が表示領域の大部分を覆ってしまっているた
め見えないが、画像処理の対象画像である画像12bは
画像表示部分12に表示され続けている。
【0074】新規にプログラムを記述する際は、プログ
ラムNoを指定するドロップダウンリストより、プログラ
ムが登録されていないことを示す例えば灰色化された番
号のうちからプログラム番号を一つ選択する。既に登録
されたプログラムを変更する場合は、ドロップダウンリ
ストより例えば黒色化された番号のうちからプログラム
番号を選択する。
【0075】次に、既に登録した画像処理の処理項目を
選択して、その順番、出力設定を規定する(図1のS31
1)。最初の位置補正とは、濃淡テンプレートマッチン
グなどの位置ズレ量が計測できる画像処理を用いること
で、あらかじめ設定された画像処理領域の位置補正を行
う処理である。画像処理の対象の位置決め精度が悪い場
合は、まず位置補正に用いる画像処理で位置ズレ量を計
測し、その計測結果を参照して、既にパラメータ設定さ
れている画像処理領域の位置を補正する。
【0076】もちろん画像処理対象の位置決め精度が十
分あればこの位置補正は不要である。位置補正処理に用
いる画像処理は、例えば、濃淡テンプレートマッチング
や濃淡エッジ計測などがあげられる。位置補正処理が必
要な場合は、既に登録されている画像処理から適切な画
像処理を(例えば濃淡テンプレートマッチング処理にお
ける設定「濃淡TM01」など)を選択する。
【0077】次に、画像処理の処理項目の順番を規定す
る。「画像処理」という項目中の「選択」ボタンを用い
て、既に登録してある画像処理を追加選択する。選択で
きる画像処理は、ユーザが登録した画像処理だけでな
く、パラメータ不要の定型画像処理、例えば3×3ロバ
ーツエッジフィルタ(注目画素の周囲8画素中の所定の
画素の輝度値を用いて注目画素の輝度値を修正する処
理)なども選択可能である。画像処理の順番の変更は
「↑上」、「↓下」ボタンを用いて、画像処理の削除は
「削除」ボタンを用いて行うことができる。
【0078】なお、画像処理のうち2値特徴量における
2値化処理や、3×3ロバーツエッジフィルタなどのフ
ィルタ処理は対象画像を加工して、次の画像処理に画像
をわたす。したがって画像処理の順番は、画像処理結果
に影響を及ぼす。一方、各画像処理設定で存在する前処
理はその画像処理を行う際に一時的に画像を加工するだ
けであり、後続する画像処理に引きわたす画像を加工す
るわけではない。
【0079】あらかじめ設定された画像処理の処理項目
を選択して並べるだけでは不十分で、画像処理結果を四
則演算などで加工する必要がある場合は、「数値計算」
を「有」にし、「フロー」で数値計算の処理フローを記
述する(図1のS312)。「数値計算」については実施の
形態3において記述する。
【0080】次に、画像処理の出力設定を行う(図1の
S313)。画像処理の順番である「1」〜「6」の左横に
あるチェックボックスにチェックマークをいれると、そ
の画像処理で計測された計測値を出力結果信号6として
出力する。ここでは、必要な画像処理にだけチェックマ
ークを付けることができ、処理のフローとしては必要だ
が、結果出力は必要でない画像処理についてはチェック
しないことで、不要なデータの出力を行わないようにで
きる。なお、位置補正処理に関しても、位置補正のチェ
ックボックスにマークすることで見つかった位置や位置
ずれ量などの出力を行うことができる。
【0081】その他、使用するカメラの番号、結果出力
の座標系を、画像座標で行うのか、それとも外界の世界
(ワールド)座標系で行うのか、単位は画素単位である
か、物理単位(mm)であるか、レンズの光学的歪みを
補正したデータを参照し、出力を歪み補正して出力する
かどうかの選択を行う。ただし、世界座標系の選択、物
理単位の選択、歪み補正の利用を行うためには、あらか
じめ、外界座標と画像座標の間で変換係数を求めておく
操作(キャリブレーション)が必要である。本発明の実
施の例では、キャリブレーション操作は、図4のメイン
メニュー11の「ツール」に含ませておき、「ツール」
を選択したときに、キャリブレーション操作、データ登
録が可能となるようにすればよい。
【0082】画像処理の選択、順番決定、画像処理結果
出力設定が終了し、プログラムメニュー21の「試行設
定」を行なった後、「試行」ボタンを押すと、図14に
示される試行画面が表示され、画像処理結果21bを確
認することができる(図1のS314)。この試行画面で
は、選択した既登録の画像処理のパラメータ設定の登録
名(例えば「輝度計測01」)で画像処理結果が参照でき
る。希望する結果が得られなかった場合は、プログラム
メニュー21にもどって画像処理の処理項目の選択、並
び替えを変更、あるいは、画像処理メニューに戻ってパ
ラメータ設定の変更、画像処理の処理項目の追加設定等
を行う。
【0083】なお、「試行設定」は、「現画像について
テスト(1回)」、「画像取込後テスト(1回)」、
「画像取込後テスト(連続)」から選択できるようにし
ている。「現画像についてテスト(1回)」とは、現
在、画像処理手段3中の画像メモリ内にある画像データ
(例えば外部から読み込んだ画像データなど)に対して
試行動作を行うことを指す。また、「画像取込後テスト
(1回)」とは、画像撮像手段2から新しく画像データ
を取り込んで、その画像データに1回の試行を行うこと
を指す。また、「画像取込後テスト(連続)」とは、画
像撮像手段2から新しく画像データを取り込んで、その
画像データに試行を行った後、再び画像撮像手段2から
新しく画像データを取り込んで、その画像データに試行
を行い、中断するまでこれを繰り返すことを指す。これ
らの試行は、画像処理プログラムに必須の操作ではない
のは、画像処理の設定と同様である。
【0084】設定完了後、プログラムメニュー21の
「登録」ボタンを押すと、「処理No」で指定した登録名
(図13の場合は「プログラム01」、あるいは「01」と
なる)で、プログラムが登録できる(図1のS315)。な
お、図13では画像処理の内容を自動的にコメントとし
て含めて表示している(「プログラム01:輝度計測、2
値特徴量」と表示している)。
【0085】「コピー」「ペースト」ボタンは画像処理
メニューと同様の使い方であり、プログラムを別名で登
録する場合や、雛型としてプログラムをコピーした後、
変更を行う場合などに用いる。また、「削除」ボタンは
プログラムの削除に用いる。「取消」ボタンは、設定を
行わずにプログラムメニューを閉じる場合に用いる。
【0086】上記で説明した手順でプログラムを作成
後、実際の画像処理プログラムの処理実行は、起動信号
1によって行われる。通常、起動信号1には起動するプ
ログラムNoの情報が含まれており、この情報により画像
処理手段3は、所定のプログラムを実行し、結果出力手
段6に画像処理結果を出力する。
【0087】本実施の形態に係る画像処理プログラム生
成方法および画像処理装置によれば、画像処理装置が、
ユーザが画像処理プログラムの作成を行う際に、対象画
像を画像兼グラフィックス表示手段4に表示させる。よ
って、ユーザは、画像処理プログラムを視覚的に確認し
つつ作成することができ、濃淡テンプレートマッチング
処理など、対象画像を見ながら各種の設定を行う必要の
ある画像処理プログラムを容易に作成できる。
【0088】また、画像処理の各処理項目ごとの設定事
項には、対象画像のうち全部または一部を画像処理の対
象として設定する事項が含まれる。よって、ユーザは全
画面でなく特定の部分領域のみに対する画像処理の設定
および実行が行える。
【0089】また、画像処理手段3は、ユーザが行った
画像処理の処理項目ごとの設定事項の設定、および/ま
たは、ユーザが行った処理項目の実行に関する設定(プ
ログラムの設定)を、登録データとして記憶可能であ
る。よって、1つのプログラムのフロー中で同一の画像
処理を複数回行う場合や、異なる画像処理プログラム間
で同じ画像処理を既設定の設定事項をそのままにして流
用したい場合、同種の画像処理だが設定事項のパラメー
タの一部を異なる値に変えて使いたい場合などに、ユー
ザは過去に行った登録データを呼び出して、画像処理プ
ログラム作成に簡単に流用することができる。また、ユ
ーザが、過去に記憶させた登録データに対して、内容に
変更を加えて、再度、記憶させようとしたときに、画像
処理手段3は、登録データの登録名を別名に変更して記
憶する。よって、同種の画像処理だが設定事項のパラメ
ータの一部を異なる値に変えて使う場合に、自動的に過
去に行った登録データと区別して新たな登録データとし
て記憶させることができる。
【0090】また、画像処理手段3は、処理項目ごとの
設定事項をメニュー形式で表示し、メニュー形式には、
設定事項の一部を設定可能な簡易設定メニュー形式と、
設定事項の全てを設定可能な詳細設定メニュー形式とが
含まれる。よって、必要性に応じて、容易に画像処理プ
ログラムを作成することも、詳細に画像処理プログラム
を作成することも、可能となる。
【0091】また、画像処理装置は、画像処理プログラ
ムの作成を行う際に、設定された設定事項に基づく対象
画像への画像処理の試行結果、および/または、設定さ
れた実行に関する設定(プログラムの設定)に基づく対
象画像への画像処理の試行結果、を画像兼グラフィック
ス表示手段4に表示させることが可能である。よって、
ユーザは、設定事項が希望どおりに設定されたか、およ
び/または、画像処理プログラムが希望どおりに実行さ
れるか、について判定することができ、容易に画像処理
プログラムの動作を確認することができる。
【0092】なお、本実施の形態では、画像処理メニュ
ーは、画像処理(簡易設定)メニュー、画像処理詳細設
定メニューの2段階で構成しているが、これに補助的な
メニューを加えて3段階での構成にしてもよい。3段階
を超えるメニューは入れ子が深すぎて、ユーザに使いづ
らい構成となるので避けるのが望ましい。
【0093】また、本実施の形態では、プログラムメニ
ューは1段階であるが、実施の形態3で詳述する数値計
算のメニューを入れると2段階となる。これに補助的な
メニューを加えて3段階での構成にしてもよい。3段階
を超えるメニューは入れ子が深すぎて、ユーザに使いづ
らい構成となるので避けるのが望ましい。
【0094】また、本実施の形態では、画像処理メニュ
ー、およびプログラムメニューに試行の機能を設けてい
るが、これは画像処理の設定およびプログラムの設定に
必須のものではなく、必ずしも本発明において具備して
いなければならない機能ではない。
【0095】また、本実施の形態では、画像処理パラメ
ータの組み合わせを異なった文字列の名前で複数登録で
きる様に構成しているが、最低1つ以上、登録できれば
よい。同様にプログラムも異なった文字列の名前で複数
登録できる様に構成しているが、最低1つ以上登録でき
ればよい。
【0096】<実施の形態2>本実施の形態では、プロ
グラムが操作入力手段5によるタイピング動作を主とし
たコマンド入力方法あるいは高級言語によるプログラミ
ング記述方式を用いて、前記プログラムメニューを構成
する場合の一例について説明する。
【0097】図15は、本実施の形態における画像処理
プログラム作成方法の処理フローを説明するための図で
ある。なお、本実施の形態においては、画像処理の設定
方法に関しては、実施の形態1と全く同様の方法で行う
ことができるため、実施の形態1と異なる点、すなわち
プログラムメニューの構成(S3,S321〜S324)について
説明する。
【0098】図16は本実施の形態におけるプログラム
メニューの構成例である。プログラムメニュー23で
は、コマンド入力、あるいは高級言語プログラミング開
発が可能な開発環境が提供される。このプログラムメニ
ュー23は、プロジェクトウィンドウ24、コードウィ
ンドウ25、アウトプットウィンドウ26および各種ボ
タンで構成され、この例では、プログラム番号1つにつ
いて、1つのプロジェクト(ひとつの実行モジュールを
作成する際に必要なソースプログラム、コンパイル条
件、各種環境設定などを一まとめにしたデータ)が管理
されている。そして、プロジェクトを構成するソースフ
ァイル名はプロジェクトウィンドウ24に表示され、ソ
ースファイルの内容はコードウィンドウ25に表示され
る。ソースコードウィンドウ25で表示されているソー
スファイル名は、プロジェクトウィンドウ24で例えば
灰色マーク付きで表示されている。アウトプットウィン
ドウ26は、デバッグ時の変数の監視や、ソースコード
のビルト時のエラーを表示するのに用いられる。
【0099】次に動作について詳細に説明する。最初に
プログラムを作成する場合は、プログラムNoを指定し、
「プロジェクト設定」ボタンを押す。「プロジェクト設
定」ボタンでは、ソースファイルの追加指定や、開発に
用いる高級言語に関する各種設定など、開発に伴う環境
設定を行う(図15のS321)。
【0100】プロジェクトの設定がおわると、プロジェ
クトウィンドウ23にソースファイル名が表示されるの
で、そこで編集したいソースファイル名をクリックす
る。するとコードウィンドウ24にソースコードである
ソースファイルの内容が表示されるので、キーボードと
マウス等の操作入力手段5を用いてソースコードの編集
を行う(図15のS322)。既登録のプログラムに関して
は、プログラムNoを指定した段階でプロジェクトの読み
込みが行われる。
【0101】なお、図16では、開発用の言語としてC+
+を用いて、濃淡テンプレートマッチングを行う例を示
している。ここでは、画像処理メニューを用いて既に設
定済みの処理項目(濃淡テンプレートマッチング01)
を、TM[1]というオブジェクトの配列で用いている。[]
内の配列の添字はプログラムNoに一致している。
【0102】例えば、濃淡テンプレートマッチングの実
行はTM[1]に関するメンバ関数呼び出しの形で実現でき
(図16の例ではTM[1].Exec()の呼び出し)、実行結
果の参照は、TM[1]のオブジェクトのメンバ変数を参照
することで実現できる(図16の例では、TM[1].Cand
[1].xの参照など。Cand[1]は濃淡テンプレートマッチン
グの第1候補を指す)。
【0103】このようにして、既に設定された画像処理
を、それに相当した既定のオブジェクトを用いること
で、容易に使用できる。さらに、異なるプログラムに対
して大域的に用いることのできるオブジェクトまたはオ
ブジェクト配列を準備しておくと、異なるプログラム間
で結果のやりとりを行うことも可能になる。すなわち、
異なるプログラム間でデータの受け渡しができるよう
に、データを譲渡するプログラムが終了した後も、その
データを保持して、データを受領するプログラムに受け
渡すことが可能な領域を、メモリの中にオブジェクトま
たはオブジェクト配列として設けておくのである。
【0104】例えば、大域的なオブジェクト配列GLOBAL
[]を設けておき、「プログラム01」の実行で計算した値
をGLOBAL[1]に、「プログラム02」の実行で計算した値
をGLOBAL[2]に代入しておくと、「プログラム03」の実
行時には、GLOBAL[1]とGLOBAL[2]を参照して、そこに記
憶されたデータを計算に用いることができるようにして
おく。
【0105】ソースコードを作成後、プログラムメニュ
ー23の「ビルド」ボタンを押すと、ソースコードをコ
ンパイルしたオブジェクトコード、あるいは中間コード
が生成される(図15のS323)。なお使用する言語の種
類によってはビルド操作が不要な場合もある。
【0106】ビルドの際、文法エラーがあると、アウト
プットウィンドウ26に、エラーの内容、エラーの生じ
た行番号などの情報が表示されるので、この情報に基づ
いてソースコードをデバッグする(図15のS324)。ソ
ースコードが完成すると、プログラムメニュー23の
「試行」ボタンを押すと試行が行われ、実行結果が図1
4のような形で表示されるのは、実施の形態1と全く同
様である(図15のS324)。
【0107】また、試行時においても文法エラーが生じ
た場合には、プログラムメニューのアウトプットウィン
ドウ26に、エラーの内容、エラーの生じた行番号など
の情報が表示されるので、この情報に基づいてソースコ
ードをデバッグすることが可能である。その他にも、プ
ログラムメニュー23の「デバッグ」ボタンを押してデ
バッグ設定を行うことで、ソースプログラムにおけるブ
レークポイント(一時停止点)の指定や、ステップ実行
(プログラムの各行の逐次実行)、ウオッチする変数の
登録などの各種のデバッグ操作が可能になる。ウオッチ
する変数は、例えばアウトプットウィンドウ26内に表
示することができる。
【0108】その他のボタン、例えば「プログラムNo」
を選択するボタンや、「コピー」、「ペースト」、「登
録」、「削除」、「取消」ボタンの使い方は、実施の形
態1と同様であり、プログラム作成後は「登録」ボタン
を押して画像処理プログラムを登録する(図15のS32
5)。
【0109】このように、プログラムメニューを、コマ
ンド入力方法あるいは高級言語によるプログラミング記
述方式を用いて構成すると、前記実施の形態1で説明し
た、ボタン操作を主とした視覚的な操作方法によるプロ
グラミングと比較してプログラムの柔軟性が飛躍的に向
上する。
【0110】例えば、前記実施の形態1で説明した、ボ
タン操作を主とした視覚的な操作方法によるプログラミ
ングでは、1つの画像処理結果(画像処理で得られた直
接のデータ)を参照して、あるいは、画像処理結果の加
工後のデータ(画像処理で得られた直接のデータにさら
に加減乗除等の数値計算を行うなどして得られたデー
タ)を参照して次の画像処理を行うことは不可能ではな
い(前述した「位置補正」では計測した位置ずれ量を用
いて、以下に続く画像処理の処理領域を変更することを
行っている)。しかし、一般的にはやりにくい。
【0111】一方、本実施の形態によるプログラム作成
方法では、このような制限は一切生じない。なお、この
実施の形態で用いられる開発言語は、例にあげたC++に
限らず、特別に設計されたコマンド形式でも良いし、他
の高級言語、例えば、JAVA(登録商標),BASI
Cなどでもよい。
【0112】<実施の形態3>本実施の形態では、実施
の形態1で説明したプログラムメニュー21における
「数値計算」の構成について詳細に説明する。実施の形
態1では、処理項目の選択や順番の指定は可能である
が、画像処理結果のデータに対する加減乗除など、より
複雑な処理の設定は、そのままでは不可能である。「数
値計算」はそれを補う機能を有している。
【0113】図13のプログラムメニュー21において
「数値計算」ボタンを「有」に設定し、「フロー」ボタ
ンを押した時に表示される数値計算フローメニュー27
の構成例を図17に示す。図17の数値計算フローメニ
ュー27では、選択された画像処理の実行結果につい
て、数種のコマンドを所定のプログラミング言語で記述
することにより、加減乗除計算、sin、cos等三角関数の
計算、絶対値の計算などの数値計算が行える様になって
いる。また、簡単な条件分岐も記述できる。図17の数
値計算フローメニューのコマンド形式は、例えば、 1.変数 変数(画像処理結果) 2.変数 即値 3.変数 関数[変数、変数、…] 4. 文[変数または即値] といった文法になっており、変数が左端に現れている場
合、その変数を左辺値として、即値、変数、あるいは関
数の返す値を左辺値に代入するという意味になってい
る。例えば、図17の数値計算フローメニュー27中の
1行目の、 A01 TM01.S.1 は、A01という一時変数に対して、濃淡テンプレートマ
ッチング01の画像処理結果のうちマッチング対象の第1
候補のスコアS.1が入っている変数の値を代入してい
る。すなわち A01 = TM01.S.1 という意味である。また、5行めの C01 1.000 は、C01という特別な変数に対して1.000という即値を代
入している。つまり、 C01 = 1.000 という意味である。なお、C01などCで始まる変数に代入
された値は、画像処理結果として外部に値が出力され
る。
【0114】また、3行目の A03 GTR A01 A02 は、A01 > A02 ならば、一時変数A03に値1を代入し、そ
うでなければ値0を代入する。GTRはGreaTeR than を略
したコマンドである。その他にも、GTE(GraterThan Eq
ual)、LST(LeSs Than)、LSE(LeSs than Equal)な
どの比較コマンドや、ABS(ABSolute)などの絶対値コ
マンド、ADD(加算)、SUB(減算)、MUL(乗算)、DIV
(除算)、MOD(剰余)の四則演算関数コマンドや、SIN
(sin)、COS(cos)、ATN(ArcTaN)、SQR(SQuare Ro
ot)などの関数コマンドも存在する。
【0115】なお、4、6、8行目は、IF 〜 THEN 〜
ENDIFの条件分岐の文コマンド(ステートメント)であ
り左辺値をとらない。
【0116】また、「コメントにする」ボタンを用いる
ことで、ある行をコメント行にすることも可能である。
その際は、行の先頭にREM(REMark)が表示され、例え
ば REM A02 70.000 となる。
【0117】これらのコマンドの入力は、操作入力手段
5のマウスなどのポインティングデバイスを用いて、数
値計算フローメニューで視覚的に行うことができる。ま
ず左辺値である変数を選択し、次に関数、結果、変数、
即値のうち、いずれか1つを選んで設定する。画像処理
結果は例えば、濃淡テンプレートマッチングならTM??
(?には数字が入る)、2値特徴量ならBA??、輝度計測
ならGM??、濃淡エッジ計測ならGE??、2値エッジ計測な
らBE??で参照できる。これらの参照名は、画像処理の登
録時の登録名の文字列とリンクした関係になっているの
で、数値計算の処理フローにおいても容易に画像処理結
果を参照することができる。
【0118】以上の説明より、図17に示した数値計算
例は、濃淡テンプレートマッチング01の第1候補のスコ
アが70より大きければ、結果として値1を出力し、そう
でなければ値ゼロを出力するというものであることがわ
かる。
【0119】この他にも、例えば2つの物体の位置の中
心を計算するという応用もある。この場合、画像処理で
2つの物体のそれぞれ位置を求めたあとに、各座標の平
均を求めれば良い。すなわち、実施の形態1において記
述した(画像処理Aの結果+画像処理Bの結果)に相当
する。これは、前記のADD,DIV関数を用いることで容易
に実現できる。
【0120】この数値計算はプログラム間にまたがる画
像処理結果の計算にも使用することができる。図13の
プログラムメニュー21において、「プログラム03」の
設定で、画像処理になにも選択せず、カメラ入力を
「無」にし、数値計算だけ設定する。各プログラムが使
用する数値計算の変数(例えば前述のA01や、TM01.S.
1)が、プログラム終了後も値が保持される様に構成、
あるいは設定しておくと、例えば「プログラム01」で値
が代入されたA05と「プログラム02」で値が代入されたA
01に関して、「プログラム03」の数値計算で C01 ADD A05 A01 とし、「プログラム01」と「プログラム02」の実行後に
「プログラム03」を実行すれば、「プログラム01」の画
像処理結果と「プログラム02」の画像処理結果を加工し
(この場合は加算)、その結果を変数C01として出力す
ることが可能になる。
【0121】この様に、実施の形態1において数値計算
方法を付加して用いると、画像処理の四則演算ができ
る。また、そのほかにも例えば、画像処理結果のデータ
が輝度値等である場合は、設定されたしきい値を超える
かどうかの判定を結果出力することも可能になる。
【0122】本実施の形態に係る画像処理プログラム生
成方法および画像処理装置によれば、画像処理プログラ
ムの処理項目の実行後に得られる処理結果に対して、さ
らなる演算処理を行うことが可能で、その演算処理は、
プログラミング言語で記述される。よって、画像処理に
より得られた処理結果に対して、所望する演算処理を、
プログラミング言語で詳しく正確に記述することがで
き、複雑な画像処理を行うことも可能となる。
【0123】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、画像処
理の各処理項目に関する設定と、画像処理の実行順の設
定とを分離して行える。そして、画像処理の各処理項目
ごとの設定事項の設定を行う工程には、画像兼グラフィ
ック表示手段に対して対象画像と画像処理の各処理項目
毎の設定事項を一覧可能に表した画像処理メニューとを
表示する工程と、対象画像を参照しつつ操作入力手段を
用いてユーザが対象画像のうち全部または一部を画像処
理領域として決定する工程と、操作入力手段を用いて画
像処理メニュー中の項目を選択する視覚的な操作方法に
より、ユーザが設定事項の設定を行う工程と、画像処理
領域と設定事項の設定内容とを番号もしくは文字列を用
いて登録する工程とが含まれる。また、画像処理の各処
理項目の実行順の設定を行う工程には、画像兼グラフィ
ック表示手段に対して実行順の設定を一覧可能に表した
プログラムメニューを表示する工程と、操作入力手段を
用いてプログラムメニュー中の項目を選択する視覚的な
操作方法により、ユーザが画像処理の各処理項目で登録
した番号もしくは文字列を用いて画像処理の各処理項目
の選択指定、並び替え、画像処理結果参照、結果出力設
定を行う工程とが含まれる。よって、画像処理各処理項
目の設定事項の設定、各画像処理領域の設定、および画
像処理の実行順の設定などの一連の画像処理のプログラ
ムがマウスなどの操作入力手段を用いて視覚的な簡単操
作で容易に作成できるという効果がある。
【0124】請求項2に記載の発明によれば、画像処理
の各処理項目に関する設定と、画像処理の実行順の設定
とを分離して行える。そして、画像処理の各処理項目ご
との設定事項の設定を行う工程には、画像兼グラフィッ
ク表示手段に対して対象画像と画像処理の各処理項目毎
の設定事項を一覧可能に表した画像処理メニューとを表
示する工程と、対象画像を参照しつつ操作入力手段を用
いてユーザが対象画像のうち全部または一部を画像処理
領域として決定する工程と、操作入力手段を用いて画像
処理メニュー中の項目を選択する視覚的な操作方法によ
り、ユーザが設定事項の設定を行う工程と、画像処理領
域と設定事項の設定内容とを番号もしくは文字列を用い
て登録する工程とが含まれる。また、画像処理の各処理
項目の実行順の設定を行う工程には、画像兼グラフィッ
ク表示手段に対して実行順の設定を一覧可能に表したプ
ログラムメニューを表示する工程と、操作入力手段を用
いてコマンドを入力する方法、あるいは、操作入力手段
を用いて高級言語によりプログラムを記述する方法によ
って、ユーザが画像処理の各処理項目で登録した番号も
しくは文字列に相当した変数オブジェクトを用いて画像
処理の各処理項目の選択指定、並び替え、画像処理結果
参照、結果出力設定を行う工程とが含まれる。よって、
マウスなどの簡単な視覚的な操作で設定を行った画像処
理各処理項目の設定事項の設定、各画像処理領域の設定
を用いて、複雑な画像処理のプログラムが容易に作成で
きるという効果がある。
【0125】請求項3に記載の発明によれば、画像処理
装置上で、画像処理プログラムの処理項目の実行後に得
られる処理結果に対して、さらなる演算処理を行うこと
が可能で、その演算処理は、プログラミング言語で記述
される。よって、画像処理により得られた処理結果に対
して、所望する演算処理を、プログラミング言語で詳し
く正確に記述することができ、複雑な画像処理を行うこ
とも可能となる。
【0126】請求項4に記載の発明によれば、画像処理
メニューにおいて、画像処理の各処理項目について、画
像処理領域と設定事項の設定内容とを、番号もしくは文
字列を用いて複数個、登録できる。よって、画像処理プ
ログラムにおいて、各処理項目の設定事項の設定内容の
利用、および流用が容易になるという効果がある。
【0127】請求項5に記載の発明によれば、プログラ
ムメニューにおいて、設定を終了したプログラムを、番
号もしくは文字列で複数個、登録できる。よって、複数
の画像処理プログラムを切り替えて実行することや、画
像処理プログラムの流用が容易になるという効果があ
る。
【0128】請求項6に記載の発明によれば、画像処理
メニューを、設定事項の一部を設定可能な簡易設定メニ
ューと、設定事項の全てを設定可能な詳細設定メニュー
とで構成する。よって、必要性に応じて、容易に画像処
理プログラムを作成することも、詳細に画像処理プログ
ラムを作成することも、可能となる。
【0129】請求項7に記載の発明によれば、画像処理
メニューあるいはプログラムメニューにおいて、最大3
段階までの階層構造とするように構成する。よって、メ
ニュー構成が単純でユーザに理解しやすくなり、プログ
ラミング作業が容易になるという効果がある。
【0130】請求項8に記載の発明によれば、画像処理
メニューにおいて、画像処理の各処理項目ごとに試験的
実行を行うことが可能である。よって、設定した各処理
項目の設定事項が適正かどうかをすぐに判定することが
でき、プログラミング作業が容易になるという効果があ
る。
【0131】請求項9に記載の発明によれば、プログラ
ムメニューにおいて、設定した実行順で画像処理プログ
ラムの試験的実行を行うことが可能である。よって、作
成したプログラムが正しく動作するかをすぐに判定する
ことができ、プログラミング作業が容易になるという効
果がある。
【0132】請求項10に記載の発明によれば、画像処
理の各処理項目に関する設定と、画像処理の実行順の設
定とを分離して行える。そして、画像処理の各処理項目
ごとの設定事項の設定においては、画像兼グラフィック
表示手段に対して対象画像と画像処理の各処理項目毎の
設定事項を一覧可能に表した画像処理メニューとが表示
され、対象画像を参照しつつ操作入力手段を用いてユー
ザが対象画像のうち全部または一部を画像処理領域とし
て決定でき、操作入力手段を用いて画像処理メニュー中
の項目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが設
定事項の設定を行え、画像処理領域と設定事項の設定内
容とを番号もしくは文字列を用いて登録できる。また、
画像処理の各処理項目の実行順の設定においては、画像
兼グラフィック表示手段に対して実行順の設定を一覧可
能に表したプログラムメニューが表示され、操作入力手
段を用いてプログラムメニュー中の項目を選択する視覚
的な操作方法により、ユーザが画像処理の各処理項目で
登録した番号もしくは文字列を用いて画像処理の各処理
項目の選択指定、並び替え、画像処理結果参照、結果出
力設定を行える。よって、画像処理各処理項目の設定事
項の設定、各画像処理領域の設定、および画像処理の実
行順の設定などの一連の画像処理のプログラムがマウス
などの操作入力手段を用いて視覚的な簡単操作で容易に
作成できるという効果がある。
【0133】請求項11に記載の発明によれば、画像処
理の各処理項目に関する設定と、画像処理の実行順の設
定とを分離して行える。そして、画像処理の各処理項目
ごとの設定事項の設定においては、画像兼グラフィック
表示手段に対して対象画像と画像処理の各処理項目毎の
設定事項を一覧可能に表した画像処理メニューとが表示
され、対象画像を参照しつつ操作入力手段を用いてユー
ザが対象画像のうち全部または一部を画像処理領域とし
て決定でき、操作入力手段を用いて画像処理メニュー中
の項目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが設
定事項の設定を行え、画像処理領域と設定事項の設定内
容とを番号もしくは文字列を用いて登録できる。また、
画像処理の各処理項目の実行順の設定においては、画像
兼グラフィック表示手段に対して実行順の設定を一覧可
能に表したプログラムメニューが表示され、操作入力手
段を用いてコマンドを入力する方法、あるいは、操作入
力手段を用いて高級言語によりプログラムを記述する方
法によって、ユーザが画像処理の各処理項目で登録した
番号もしくは文字列に相当した変数オブジェクトを用い
て画像処理の各処理項目の選択指定、並び替え、画像処
理結果参照、結果出力設定を行える。よって、マウスな
どの簡単な視覚的な操作で設定を行った画像処理各処理
項目の設定事項の設定、各画像処理領域の設定を用い
て、複雑な画像処理のプログラムが容易に作成できると
いう効果がある。
【0134】請求項12に記載の発明によれば、画像処
理装置上で、画像処理プログラムの処理項目の実行後に
得られる処理結果に対して、さらなる演算処理を行うこ
とが可能で、その演算処理は、プログラミング言語で記
述される。よって、画像処理により得られた処理結果に
対して、所望する演算処理を、プログラミング言語で詳
しく正確に記述することができ、複雑な画像処理を行う
ことも可能となる。
【0135】請求項13に記載の発明によれば、画像処
理メニューにおいて、画像処理の各処理項目について、
画像処理領域と設定事項の設定内容とを、番号もしくは
文字列を用いて複数個、登録できる。よって、画像処理
プログラムにおいて、各処理項目の設定事項の設定内容
の利用、および流用が容易になるという効果がある。
【0136】請求項14に記載の発明によれば、プログ
ラムメニューにおいて、設定を終了したプログラムを、
番号もしくは文字列で複数個、登録できる。よって、複
数の画像処理プログラムを切り替えて実行することや、
画像処理プログラムの流用が容易になるという効果があ
る。
【0137】請求項15に記載の発明によれば、画像処
理メニューを、設定事項の一部を設定可能な簡易設定メ
ニューと、設定事項の全てを設定可能な詳細設定メニュ
ーとで構成する。よって、必要性に応じて、容易に画像
処理プログラムを作成することも、詳細に画像処理プロ
グラムを作成することも、可能となる。
【0138】請求項16に記載の発明によれば、画像処
理メニューあるいはプログラムメニューにおいて、最大
3段階までの階層構造とするように構成する。よって、
メニュー構成が単純でユーザに理解しやすくなり、プロ
グラミング作業が容易になるという効果がある。
【0139】請求項17に記載の発明によれば、画像処
理メニューにおいて、画像処理の各処理項目ごとに試験
的実行を行うことが可能である。よって、設定した各処
理項目の設定事項が適正かどうかをすぐに判定すること
ができ、プログラミング作業が容易になるという効果が
ある。
【0140】請求項18に記載の発明によれば、プログ
ラムメニューにおいて、設定した実行順で画像処理プロ
グラムの試験的実行を行うことが可能である。よって、
作成したプログラムが正しく動作するかをすぐに判定す
ることができ、プログラミング作業が容易になるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る画像処理プログラム作成
方法を示すフローチャートである。
【図2】 実施の形態1に係る画像処理装置の構成例を
示す図である。
【図3】 実施の形態1に係る画像処理装置の他の構成
例を示す図である。
【図4】 実施の形態1に係る画像処理装置において表
示される画面例を示す図である。
【図5】 実施の形態1に係る画像処理装置において表
示される画面例を示す図である。
【図6】 実施の形態1に係る画像処理装置において表
示される画面例を示す図である。
【図7】 実施の形態1に係る画像処理装置において表
示される画面例を示す図である。
【図8】 実施の形態1に係る画像処理装置において表
示される画面例を示す図である。
【図9】 実施の形態1に係る画像処理装置において表
示される画面例を示す図である。
【図10】 実施の形態1に係る画像処理装置において
表示される画面例を示す図である。
【図11】 実施の形態1に係る画像処理装置において
表示される画面例を示す図である。
【図12】 実施の形態1に係る画像処理装置において
表示される画面例を示す図である。
【図13】 実施の形態1に係る画像処理装置において
表示される画面例を示す図である。
【図14】 実施の形態1に係る画像処理装置において
表示される画面例を示す図である。
【図15】 実施の形態2に係る画像処理プログラム作
成方法を示すフローチャート図である。
【図16】 実施の形態2に係る画像処理装置において
表示される画面例を示す図である。
【図17】 実施の形態3に係る画像処理装置において
表示される画面例を示す図である。
【図18】 従来の画像処理プログラム作成方法を示す
フローチャートである。
【図19】 従来の画像処理プログラム作成方法におい
て表示される画面例を示す図である。
【符号の説明】
1 起動信号、2 画像撮像手段、3 画像処理手段、
4 画像兼グラフィック表示手段、5 操作入力手段、
6 出力結果信号、7 パーソナルコンピュータ、8
モニタ(画像兼グラフィック表示手段)、9 操作入力
手段、10 接続手段、11 メインメニュー、12
画像表示部分、13 コマンドメニュー、14 ポイン
タ、15 画像処理メニュー一覧、16 2値特徴量簡
易設定メニュー、17 画像処理領域、18 2値特徴
量詳細設定メニュー、19b 試行結果、20a 輝度
計測簡易設定メニュー、20d 輝度計測詳細設定メニ
ュー、21 プログラムメニュー(実施の形態1)、2
3 プログラムメニュー(実施の形態2)、24 プロ
ジェクトウィンドウ、25 コードウィンドウ、26
アウトプットウインドウ、27 数値計算ウィンドウ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 佳代子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B057 BA30 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CE12 DB02 DB05 DB08 DC03 DC04 DC06 DC16 DC32 5B076 DB01 DB04 DB07 DC02 DC06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象画像を撮像する画像撮像手段と前記
    対象画像に画像処理を行う画像処理手段と前記画像処理
    の結果を表示する画像兼グラフィック表示手段と操作入
    力手段とを含む画像処理装置において採用される画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記画像処理装置上で、ユーザが前記画像処理の各処理
    項目ごとの設定事項の設定を行う工程と、 前記画像処理装置上で、ユーザが前記画像処理の各処理
    項目の実行順の設定を行う工程とを備え、 前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定
    と、前記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定とは
    分離して行え、 前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定を
    行う工程には、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記対象画像
    と前記画像処理の各処理項目毎の前記設定事項を一覧可
    能に表した画像処理メニューとを表示する工程と、 前記対象画像を参照しつつ前記操作入力手段を用いてユ
    ーザが前記対象画像のうち全部または一部を画像処理領
    域として決定する工程と、 前記操作入力手段を用いて前記画像処理メニュー中の項
    目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが前記設
    定事項の設定を行う工程と、 前記画像処理領域と前記設定事項の設定内容とを番号も
    しくは文字列を用いて登録する工程とが含まれ、 前記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定を行う工
    程には、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記実行順の
    設定を一覧可能に表したプログラムメニューを表示する
    工程と、 前記操作入力手段を用いて前記プログラムメニュー中の
    項目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが前記
    画像処理の各処理項目で登録した番号もしくは文字列を
    用いて前記画像処理の各処理項目の選択指定、並び替
    え、画像処理結果参照、結果出力設定を行う工程とが含
    まれる画像処理プログラム作成方法。
  2. 【請求項2】 対象画像を撮像する画像撮像手段と前記
    対象画像に画像処理を行う画像処理手段と前記画像処理
    の結果を表示する画像兼グラフィック表示手段と操作入
    力手段とを含む画像処理装置において採用される画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記画像処理装置上で、ユーザが前記画像処理の各処理
    項目ごとの設定事項の設定を行う工程と、 前記画像処理装置上で、ユーザが前記画像処理の各処理
    項目の実行順の設定を行う工程とを備え、 前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定
    と、前記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定とは
    分離して行え、 前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定を
    行う工程には、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記対象画像
    と前記画像処理の各処理項目毎の前記設定事項を一覧可
    能に表した画像処理メニューとを表示する工程と、 前記対象画像を参照しつつ前記操作入力手段を用いてユ
    ーザが前記対象画像のうち全部または一部を画像処理領
    域として決定する工程と、 前記操作入力手段を用いて前記画像処理メニュー中の項
    目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが前記設
    定事項の設定を行う工程と、 前記画像処理領域と前記設定事項の設定内容とを番号も
    しくは文字列を用いて登録する工程とが含まれ、 前記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定を行う工
    程には、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記実行順の
    設定を一覧可能に表したプログラムメニューを表示する
    工程と、 前記操作入力手段を用いてコマンドを入力する方法、あ
    るいは、前記操作入力手段を用いて高級言語によりプロ
    グラムを記述する方法によって、ユーザが前記画像処理
    の各処理項目で登録した番号もしくは文字列に相当した
    変数オブジェクトを用いて前記画像処理の各処理項目の
    選択指定、並び替え、画像処理結果参照、結果出力設定
    を行う工程とが含まれる画像処理プログラム作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像処理プログラム作
    成方法であって、 前記画像処理装置上で、前記画像処理プログラムの前記
    処理項目の実行後に得られる処理結果に対して、さらな
    る演算処理を行う工程をさらに備え、 前記演算処理は、プログラミング言語で記述される画像
    処理プログラム作成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記画像処理メニューにおいて、前記画像処理の各処理
    項目について、前記画像処理領域と前記設定事項の設定
    内容とを、番号もしくは文字列を用いて複数個、登録で
    きる画像処理プログラムの作成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記プログラムメニューにおいて、設定を終了したプロ
    グラムを、番号もしくは文字列を用いて複数個、登録で
    きる画像処理プログラム作成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記画像処理メニューを、前記設定事項の一部を設定可
    能な簡易設定メニューと、前記設定事項の全てを設定可
    能な詳細設定メニューとで構成する画像処理プログラム
    作成方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記画像処理メニューあるいは前記プログラムメニュー
    において、最大3段階までの階層構造とするように構成
    する画像処理プログラム作成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記画像処理メニューにおいて、前記画像処理の各処理
    項目ごとに試験的実行を行うことが可能な画像処理プロ
    グラム作成方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理プログラム作成方法であって、 前記プログラムメニューにおいて、設定した前記実行順
    で画像処理プログラムの試験的実行を行うことが可能な
    画像処理プログラム作成方法。
  10. 【請求項10】 対象画像を撮像する画像撮像手段と、 前記対象画像に画像処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理の結果を表示する画像兼グラフィック表示
    手段と、 操作入力手段とを備え、 ユーザが、前記画像処理の各処理項目ごとの設定事項の
    設定と、前記画像処理の各処理項目の実行順の設定とを
    分離して行え、 前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定に
    おいては、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記対象画像
    と前記画像処理の各処理項目毎の前記設定事項を一覧可
    能に表した画像処理メニューとが表示され、 前記対象画像を参照しつつ前記操作入力手段を用いてユ
    ーザが前記対象画像のうち全部または一部を画像処理領
    域として決定でき、 前記操作入力手段を用いて前記画像処理メニュー中の項
    目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが前記設
    定事項の設定を行え、 前記画像処理領域と前記設定事項の設定内容とを番号も
    しくは文字列を用いて登録でき、 前記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定において
    は、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記実行順の
    設定を一覧可能に表したプログラムメニューが表示さ
    れ、 前記操作入力手段を用いて前記プログラムメニュー中の
    項目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが前記
    画像処理の各処理項目で登録した番号もしくは文字列を
    用いて前記画像処理の各処理項目の選択指定、並び替
    え、画像処理結果参照、結果出力設定が行える画像処理
    装置。
  11. 【請求項11】 対象画像を撮像する画像撮像手段と、 前記対象画像に画像処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理の結果を表示する画像兼グラフィック表示
    手段と、 操作入力手段とを備え、 ユーザが、前記画像処理の各処理項目ごとの設定事項の
    設定と、前記画像処理の各処理項目の実行順の設定とを
    分離して行え、 前記画像処理の各処理項目ごとの前記設定事項の設定に
    おいては、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記対象画像
    と前記画像処理の各処理項目毎の前記設定事項を一覧可
    能に表した画像処理メニューとが表示され、 前記対象画像を参照しつつ前記操作入力手段を用いてユ
    ーザが前記対象画像のうち全部または一部を画像処理領
    域として決定でき、 前記操作入力手段を用いて前記画像処理メニュー中の項
    目を選択する視覚的な操作方法により、ユーザが前記設
    定事項の設定を行え、 前記画像処理領域と前記設定事項の設定内容とを番号も
    しくは文字列を用いて登録でき、 前記画像処理の各処理項目の前記実行順の設定において
    は、 前記画像兼グラフィック表示手段に対して前記実行順の
    設定を一覧可能に表したプログラムメニューが表示さ
    れ、 前記操作入力手段を用いてコマンドを入力する方法、あ
    るいは、前記操作入力手段を用いて高級言語によりプロ
    グラムを記述する方法によって、ユーザが前記画像処理
    の各処理項目で登録した番号もしくは文字列に相当した
    変数オブジェクトを用いて前記画像処理の各処理項目の
    選択指定、並び替え、画像処理結果参照、結果出力設定
    が行える画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の画像処理装置であ
    って、 前記画像処理プログラムの前記処理項目の実行後に得ら
    れる処理結果に対して、さらなる演算処理を行うことが
    可能で、 前記演算処理は、プログラミング言語で記述される画像
    処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項10または請求項11に記載の
    画像処理装置であって、 前記画像処理メニューにおいて、前記画像処理の各処理
    項目について、前記画像処理領域と前記設定事項の設定
    内容とを、番号もしくは文字列を用いて複数個、登録で
    きる画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項10または請求項11に記載の
    画像処理装置であって、 前記プログラムメニューにおいて、設定を終了したプロ
    グラムを、番号もしくは文字列を用いて複数個、登録で
    きる画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項10または請求項11に記載の
    画像処理装置であって、 前記画像処理メニューを、前記設定事項の一部を設定可
    能な簡易設定メニューと、前記設定事項の全てを設定可
    能な詳細設定メニューとで構成する画像処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項10または請求項11に記載の
    画像処理装置であって、 前記画像処理メニューあるいは前記プログラムメニュー
    において、最大3段階までの階層構造とするように構成
    する画像処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項10または請求項11に記載の
    画像処理装置であって、 前記画像処理メニューにおいて、前記画像処理の各処理
    項目ごとに試験的実行を行うことが可能な画像処理装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項10または請求項11に記載の
    画像処理装置であって、 前記プログラムメニューにおいて、設定した前記実行順
    で画像処理プログラムの試験的実行を行うことが可能な
    画像処理装置。
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