JP2002287903A - 情報入出力装置、情報入出力制御方法、情報入出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、情報入出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

情報入出力装置、情報入出力制御方法、情報入出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、情報入出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム

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JP2002287903A
JP2002287903A JP2001088921A JP2001088921A JP2002287903A JP 2002287903 A JP2002287903 A JP 2002287903A JP 2001088921 A JP2001088921 A JP 2001088921A JP 2001088921 A JP2001088921 A JP 2001088921A JP 2002287903 A JP2002287903 A JP 2002287903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の位置においてオペレータが、例えばツ
ールバーの表示や消去といったコンピュータによってな
される処理を起動させることが可能な情報入出力装置を
提供する。 【解決手段】 パネル104と、パネル上においてタッ
チされた点を検出すると共に検出された点にかかる信号
を生成する座標制御部107と、を備え、座標制御部1
07は、パネル104上の1点がタッチされたことを検
出した場合にタッチがなされた点の座標を示す座標信号
を生成し、パネル104上の2点以上の点が同時にタッ
チされたことを検出した場合にタッチがなされた点の数
に応じて予め設定された制御を示す制御信号を生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報入出力装置、
情報入出力制御方法、情報入出力制御方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体、情報入出力制御方法をコン
ピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、指や専用のペンでタッチパネルに
タッチすることによってコンピュータを操作するタッチ
パネル方式の情報入出力装置が広く利用されている。ま
た、近年、学校の授業や企業の会議といった場におい
て、大型のモニターに予め作成された文書やデータ、イ
ンターネット画面、ビデオの再生画面を表示させて授業
や会議の内容を説明することが普及し始めている。
【0003】上記した情報入出力装置において、タッチ
パネルのパネルをモニターと一体的に構成した場合、登
壇者は、モニターに表示されている画面を指し示すこと
によってコンピュータを操作し、画面を切り換える、あ
るいは画面を加工することができる。このため、大型の
モニターを備えたコンピュータをタッチパネル方式で操
作することは、モニターに表示されている画面のどの箇
所に表示されている内容が現在説明されているのかが分
かりやすい、モニターの表示画面が説明の内容とスムー
ズに連動して更新されるために説明が理解しやすいとい
った長所を有する。
【0004】ところで、汎用的に使用されるコンピュー
タのソフトウェアには、ツールバーを表示する機能を持
ったものがある。ツールバーは、現在モニターに表示さ
れている画面から簡単にコンピュータによってなされる
処理項目や機能を選択することができる点で有利であ
る。また、その反面、ツールバーは、表示のために画面
の一部を使用することになり、画面を表示できるスペー
スを小さくするという欠点があった。
【0005】上記した欠点を解消するための従来技術と
しては、例えば、特開平10−91384号公報、特開
平11−119965号公報に記載された発明がある。
特開平10−91384号公報に記載された発明は、ツ
ールバー自身に機能を選択するためのボタンをスクロー
ルして表示するボタンを設け、1つのツールバーを表示
するスペースに1つのツールバーで表示できる以上の個
数のボタン(すべてのボタン)を表示させることを可能
にしている。
【0006】さらに、特開平10−91384号公報に
記載された発明は、ツールバーにツールバーの表示位置
をウィンドウの隅に変更させるボタンを設け、当初アプ
リケーションの画面上部に表示されているツールバーを
ウィンドウの隅に移動させることによって画面がツール
バーの表示によって狭められることをなくしている。
【0007】また、特開平11−119965号公報に
記載された発明は、ツールバーを立体的な図形として表
示させ、立体的なツールバーの各面に機能を選択するた
めのボタンを設けている。そして、立体的に表示された
ツールバーを回転し、ツールバー一つ分の表示領域を使
ってより多くの機能ボタンを選択できるツールバーを構
成している。なお、特開平11−119965号公報に
記載された発明では、ツールバーをアプリケーションの
画面上部に表示させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、授業や
会議といった大勢の聞き手に対する説明に使用される画
面は、一般的に、登壇者が一定の位置に立ったままで全
領域を指し示すことができない程度の大きさを有してい
る(以降、このような画面を大型画面という)。このた
め、大型画面に表示された内容を説明する登壇者は、説
明に合わせて移動して画面を指し示している。
【0009】上記した大型画面において、従来技術のよ
うにツールバーを画面上部、あるいはウィンドウの隅と
いった決まった位置に表示させた場合、登壇者は、ツー
ルバーを使用するたびにツールバーの位置まで移動する
ことが必要である。登壇者が頻繁に移動することは、登
壇者にかかる負荷を大きくするばかりでなく、説明を受
ける側にとっても説明に集中し難く、不快な印象を与え
る可能性がある。
【0010】また、大型画面は、一般的に上下方向にも
大型で、上端部分が登壇者の身長以上の高さに設定され
ることも少なくない。このため、従来技術のようにツー
ルバーを決まった位置に表示させた場合、表示位置によ
っては登壇者がツールバーに届かず、ツールバーが操作
し難いといった不具合が生じる可能性がある。
【0011】さらに、上記した従来技術は、いずれもツ
ールバーが表示されていることを前提になされたもので
ある。しかし、ツールバーは、一般的に表示したり消去
したりすることが可能であり、タッチパネル入力による
ツールバーの表示、消去の切り換えは、画面上で設定さ
れた位置を登壇者がタッチすることによってなされる。
このため、大型画面にあっては、ツールバーを表示、消
去する場合にも登壇者が現在いる位置からツールバーの
表示、消去の切り換えのために設定された位置に移動し
なければならなかった。
【0012】また、以上述べた不具合を解決するための
一案として、タッチパネル方式においてのみ、クリッ
ク、ダブルクリックといった入力操作のいずれかにコン
ピュータによる処理機能を割り当てて任意の位置から特
定の機能を起動させることが考えられる。しかしなが
ら、クリック、ダブルクリック、さらには右クリックと
いった操作とプログラムとの関係は、すべてのOS(Op
erating System)で共通である。このため、マウスによ
る操作と共通の操作をタッチパネルにおいてだけ他の処
理に割り付けることは、他のプログラムに影響を及ぼす
虞が生じるために好ましくない。
【0013】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたものであり、任意の位置において登壇者が、例え
ばツールバーの表示や消去といったコンピュータによっ
てなされる処理を起動させることが可能な情報入出力装
置、情報入出力制御方法、情報入出力制御方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体、情報入出力制御方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムを提供する
ことを第1の目的とする。
【0014】また、本発明は、上記した第1の目的を達
成するにあたり、他のプログラムに影響を及ぼすことが
ない情報入出力装置、情報入出力制御方法、情報入出力
制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、情報
入出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを提供することを第2の目的とする。
【0015】また、本発明は、さらに、大画面のタッチ
パネルにおいて発生する可能性のある不具合を未然に防
止し、大画面のタッチパネルの操作性を高めることが可
能な情報入出力装置、情報入出力制御方法、情報入出力
制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、情報
入出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを提供することを第3の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる情
報入出力装置は、タッチパネルと、前記タッチパネル上
においてタッチされた点を検出するタッチ点検出手段
と、前記タッチ点検出手段によって検出された点にかか
る信号を生成する信号生成手段と、を備えてなり、前記
信号生成手段が、前記タッチパネル上の1点が所定の時
間内にタッチされたことが検出された場合に該タッチが
なされた点の座標を示す座標信号を生成し、前記タッチ
点検出手段が前記タッチパネル上の2点以上の点が所定
の時間内にタッチされたことを検出した場合に該タッチ
がなされた点の数に応じて予め設定されたコンピュータ
制御を示す制御信号を生成することを特徴とする。
【0017】この請求項1に記載の発明によれば、2点
以上の点が所定の時間内にタッチされたことを検出した
場合、該タッチがなされた点の数に応じて予め設定され
た制御を示す制御信号を生成することができる。このた
め、2点以上の点を所定の時間内にタッチする動作を、
タッチ式の座標入力に特有の制御信号生成のための操作
とすることができる。
【0018】請求項2に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、さらに、前記タッチ点検出手段によって前記タ
ッチパネル上の2点以上のタッチが検出された場合、該
検出結果に基づいてタッチされた点同士の間隔を反映す
る長さである間隔長を算出する間隔長算出手段を備え、
前記信号生成手段が、前記間隔長算出手段によって算出
された間隔長が所定の長さ以上であった場合に前記制御
信号を生成しないことを特徴とする。
【0019】この請求項2に記載の発明によれば、タッ
チされた点同士の間隔を反映する長さである間隔長と所
定の長さとを比較し、比較の結果に応じて制御信号を生
成することをなくすことができる。
【0020】請求項3に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、前記間隔長算出手段が、前記タッチ点検出手段
の検出結果に基づいて、タッチされた可能性のあるすべ
ての点のうちのx座標の最大値と最小値との差、y座標
の最大値と最小値との差のそれぞれを間隔長として算出
し、前記制御信号生成手段は、前記x座標の最大値と最
小値との差、y座標の最大値と最小値との差の少なくと
も一方が所定の長さ以上であった場合に前記制御信号を
生成しないことを特徴とする。
【0021】この請求項3に記載の発明によれば、タッ
チされた点同士のx方向の最大の間隔、y方向の最大の
間隔と所定の長さとを比較し、比較の結果に応じて制御
信号を生成することをなくすことができる。
【0022】請求項4に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、前記制御信号が表示画面を備えるコンピュータ
に出力される場合、前記制御信号の少なくとも1つが、
前記コンピュータに対して前記表示画面にツールバーを
表示させることを特徴とする。
【0023】この請求項4に記載の発明によれば、任意
の画面から表示画面にツールバーを表示させることがで
きる。
【0024】請求項5に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、さらに、タッチパネル上において2点以上の点
が所定の時間内にタッチされた場合にタッチされた可能
性のある点を求めるタッチ候補点取得手段を備え、前記
制御信号が、前記ツールバーを、前記タッチ候補点を通
る直線によって包囲される領域に対応する前記表示画面
の領域内に表示させることを特徴とする。
【0025】この請求項5に記載の発明によれば、2点
以上の点が所定の時間内にタッチされた場合にタッチさ
れた可能性のあるタッチ候補点を求め、タッチ候補点を
通る直線によって包囲される領域にツールバーを表示す
ることができる。
【0026】請求項6に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、前記制御信号が、前記ツールバーを、前記タッ
チ候補点のうちのx座標の最大値と最小値との平均値を
x座標とし、前記タッチ候補点のうちのy座標の最大値
と最小値との平均値をy座標として決定される複数タッ
チ検出点、または該複数タッチ検出点と所定の距離以下
の距離にある点と対応する前記表示画面上の点に表示さ
せることを特徴とする。
【0027】この請求項6に記載の発明によれば、2点
以上の点が所定の時間内にタッチされた場合にタッチさ
れた可能性のあるタッチ候補点を求め、タッチ候補点を
通る直線によって包囲される領域の略中央、あるいはそ
の近傍にツールバーを表示することができる。
【0028】請求項7に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、前記制御信号が、2点ないし10点のタッチの
うちの少なくとも1つにコンピュータ制御を対応させた
信号であることを特徴とする。
【0029】この請求項7に記載の発明によれば、人間
が手を使って同時にタッチし得る2点ないし10点の少
なくとも1つを制御信号に割り付けることができる。
【0030】請求項8に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、前記信号生成手段が、前記タッチ点検出手段が
前記タッチパネル上の予め設定された領域内において2
点以上の点が所定時間内にタッチされたことを検出した
場合にのみ前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0031】この請求項8に記載の発明によれば、タッ
チパネル上の予め設定された領域内においてのみ2点以
上のタッチによって制御信号を生成することができる。
【0032】請求項9に記載の発明にかかる情報入出力
装置は、前記タッチ点検出手段が、タッチパネル上の2
点以上の点が所定の時間内にタッチされたことを検出し
た場合、検出したすべての点のデタッチを検出するまで
前記タッチパネルに対するタッチを検出しないことを特
徴とする。
【0033】この請求項9に記載の発明によれば、タッ
チされた2点以上の点において一部の点のタッチだけが
デタッチされた場合に依然タッチされている点を新たに
タッチされた点であると誤認識することを防ぐことがで
きる。
【0034】請求項10に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、タッチパネル上においてタッチされた点
を検出するタッチ点検出工程と、前記タッチ点検出工程
において、前記タッチパネル上の1点が所定の時間内に
タッチされたことが検出された場合に該タッチがなされ
た点の座標を示す座標信号を生成し、前記タッチパネル
上の2点以上の点が所定の時間内にタッチされたことが
検出された場合に該タッチがなされた点の数に応じて予
め設定された制御を示す制御信号を生成する信号生成工
程と、を含むことを特徴とする。
【0035】この請求項10に記載の発明によれば、2
点以上の点が所定の時間内にタッチされたことを検出し
た場合、該タッチがなされた点の数に応じて予め設定さ
れた制御を示す制御信号を生成することができる。この
ため、2点以上の点を所定の時間内にタッチする動作
を、タッチ式の座標入力に特有の制御信号生成のための
操作とすることができる。
【0036】請求項11に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、さらに、前記タッチ点検出工程において
前記タッチパネル上の2点以上のタッチが検出された場
合、該検出結果に基づいてタッチされた点同士の間隔を
反映する長さである間隔長を算出する間隔長算出工程を
含み、前記信号生成工程は、前記間隔長算出工程におい
て算出された間隔長が所定の長さ以上であった場合に前
記制御信号を生成しないことを特徴とする。
【0037】この請求項11に記載の発明によれば、タ
ッチされた点同士の間隔を反映する長さである間隔長と
所定の長さとを比較し、比較の結果に応じて制御信号を
生成することをなくすことができる。
【0038】請求項12に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、前記間隔長算出工程が、前記タッチ点検
出工程においてなされた検出の結果に基づいて、タッチ
された可能性のあるすべての点のうちのx座標の最大値
と最小値との差、y座標の最大値と最小値との差のそれ
ぞれを間隔長として算出し、前記制御信号生成工程は、
前記x座標の最大値と最小値との差、y座標の最大値と
最小値との差の少なくとも一方が所定の長さ以上であっ
た場合に前記制御信号を生成しないことを特徴とする。
【0039】この請求項12に記載の発明によれば、タ
ッチされた点同士のx方向の最大の間隔、y方向の最大
の間隔と所定の長さとを比較し、比較の結果に応じて制
御信号を生成することをなくすことができる。
【0040】請求項13に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、前記制御信号が表示画面を備えるコンピ
ュータに出力される場合、前記制御信号の少なくとも1
つが、前記コンピュータに対して前記表示画面にツール
バーを表示させることを特徴とする。
【0041】この請求項13に記載の発明によれば、任
意の画面から表示画面にツールバーを表示させることが
できる。
【0042】請求項14に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、さらに、タッチパネル上において2点以
上の点が所定の時間内にタッチされた場合にタッチされ
た可能性のある点を求めるタッチ候補点取得工程を含
み、前記制御信号は、前記ツールバーを、前記タッチ候
補点を通る直線によって包囲される領域に対応する前記
表示画面上の領域内に表示させることを特徴とする。
【0043】この請求項14に記載の発明によれば、2
点以上の点が所定の時間内にタッチされた場合にタッチ
された可能性のあるタッチ候補点を求め、タッチ候補点
を通る直線によって包囲される領域にツールバーを表示
することができる。
【0044】請求項15に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、前記制御信号が、前記ツールバーを、前
記タッチ候補点のうちのx座標の最大値と最小値との平
均値をx座標とし、前記タッチ候補点のうちのy座標の
最大値と最小値との平均値をy座標として決定される複
数タッチ検出点、または該複数タッチ検出点と所定の距
離以下の距離にある点と対応する前記表示画面上の点に
表示させることを特徴とする。
【0045】この請求項15に記載の発明によれば、2
点以上の点が所定の時間内にタッチされた場合にタッチ
された可能性のあるタッチ候補点を求め、タッチ候補点
を通る直線によって包囲される領域の略中央、あるいは
その近傍にツールバーを表示することができる。
【0046】請求項16に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、前記制御信号が、2点ないし10点のタ
ッチのうちの少なくとも1つにコンピュータによる制御
を対応させた信号であることを特徴とする。
【0047】この請求項16に記載の発明によれば、人
間が手を使って同時にタッチし得る2点ないし10点の
少なくとも1つを制御信号に割り付けることができる。
【0048】請求項17に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、前記信号生成工程が、前記タッチ点検出
工程において前記タッチパネル上の予め設定された領域
内で2点以上の点が所定時間内にタッチされたことを検
出した場合にのみ前記制御信号を生成することを特徴と
する。
【0049】この請求項17に記載の発明によれば、タ
ッチパネル上の予め設定された領域内においてのみ2点
以上のタッチによって制御信号を生成することができ
る。
【0050】請求項18に記載の発明にかかる情報入出
力制御方法は、前記タッチ点検出工程は、前記タッチパ
ネル上の2点以上の点が所定の時間内にタッチされたこ
とを検出した場合、検出したすべての点のデタッチを検
出するまで前記タッチパネルに対するタッチを検出しな
いことを特徴とする。
【0051】この請求項18に記載の発明によれば、タ
ッチされた2点以上の点において一部の点のタッチだけ
がデタッチされた場合に依然タッチされている点を新た
にタッチされた点であると誤認識することを防ぐことが
できる。
【0052】請求項19に記載の発明にかかる記録媒体
は、予め設定されている所定領域上のタッチされた点を
検出するタッチ点検出工程と、前記タッチ点検出工程に
おいて、前記所定領域上の1点が所定の時間内にタッチ
されたことが検出された場合に該タッチがなされた点の
座標を示す座標信号を生成し、前記所定領域上の2点以
上の点が所定の時間内にタッチされたことが検出された
場合に該タッチがなされた点の数に応じて予め設定され
たコンピュータによる制御を示す制御信号を生成する信
号生成工程と、を含む情報入出力制御方法を記録したこ
とを特徴とする。
【0053】この請求項19に記載の発明によれば、コ
ンピュータに、2点以上の点が所定の時間内にタッチさ
れたことが検出された場合に該タッチがなされた点の数
に応じて予め設定された制御を示す制御信号を生成させ
ることができる。このため、2点以上の点を所定の時間
内にタッチする動作を、タッチ式の座標入力に特有の制
御信号生成のための操作とすることができる。
【0054】請求項20に記載の発明にかかるプログラ
ムは、コンピュータに、タッチパネル上においてタッチ
された点を検出するタッチ点検出手順と、前記タッチ点
検出手順において、前記タッチパネル上の1点が所定の
時間内にタッチされたことが検出された場合に該タッチ
がなされた点の座標を示す座標信号を生成し、前記タッ
チパネル上の2点以上の点が所定の時間内にタッチされ
たことが検出された場合に該タッチがなされた点の数に
応じて予め設定されたコンピュータによる制御を示す制
御信号を生成する信号生成手順と、を含む情報入出力制
御方法を実行させることを特徴とする。
【0055】この請求項20に記載の発明によれば、コ
ンピュータに、2点以上の点が所定の時間内にタッチさ
れたことが検出された場合に該タッチがなされた点の数
に応じて予め設定された制御を示す制御信号を生成させ
ることができる。このため、2点以上の点を所定の時間
内にタッチする動作を、タッチ式の座標入力に特有の制
御信号生成のための操作とすることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる情報入出力装置、情報入出力装置制御方
法、情報入出力制御方法をコンピュータに実行させるプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体、情報入出力装置制御方法をコンピュータに実行させ
るためのプログラムの好適な実施の形態を、実施の形態
1ないし3として詳細に説明する。
【0057】(実施の形態1)実施の形態1は、情報入
出力装置を例にして本発明の構成を説明するものであ
る。実施の形態1の情報入出力装置は、比較的大きなデ
ィスプレイを備え、このディスプレイにコンピュータの
ハードディスク、フロッピー(登録商標)デスクやCD
(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc)と
いった記録媒体に記録されたデータを表示し、表示され
た情報を編集することができる、所謂、電子黒板システ
ムとして構成されている。実施の形態1の情報入出力装
置は、タッチパネル式で情報を入力することが可能であ
る。また、実施の形態1で説明する情報入出力装置は、
以降に述べる実施の形態と共通する構成を含むものであ
る。
【0058】図1は、実施の形態1の情報入出力装置の
外観を示した図である。図示した情報入出力装置は、表
示部101と、表示部101を制御するコンピュータと
から構成されている。実施の形態1では、コンピュータ
として汎用的なパーソナルコンピュータ(パソコン)1
02を用いている。そして、情報入出力装置には後述す
る情報入出力制御方法を記録したプログラムが備えら
れ、このプログラムは、パソコン102によって実行さ
れる。
【0059】また、表示部101は、表示画面104、
表示画面104を支持する枠体103、表示画面104
と枠体103とを支持する支持台105とを備えてい
る。表示画面104には後述する座標入力装置が取り付
けられていて、表示画面104と座標入力装置とは、表
示画面104と座標が入力される領域を規定するパネル
とが一体となったタッチパネルを構成している。
【0060】パソコン102は、表示画面104と座標
入力装置とで構成されるタッチパネル(以下、単にタッ
チパネルと記す)で検出された座標データを受信する座
標入力部106、座標入力部106によって受信された
座標データに基づいて座標を算出すると共に座標信号を
生成する、あるいは座標データが示すタッチパネルに入
力された点の数に応じて制御信号を生成する座標制御部
107、座標制御部107で生成された座標信号、ある
いは制御信号に基づいて表示画面104を制御する画面
制御部108、画像データがR,G,Bの形式で展開さ
れている画像メモリ109を備えている。画像メモリ1
09に展開されている画像データは、図示しないビデオ
出力部によって表示画面104に出力される。
【0061】なお、本発明の実施の形態において、タッ
チパネルをなす表示画面104にオペレータが指やペン
で触れることによって点(座標)を入力することをタッ
チといい、入力された点をタッチ点という。また、所定
の時間内に複数の点がタッチされることを、以降同時タ
ッチといい、同時にタッチされた複数の点を同時タッチ
点というものとする。実施の形態1の情報入出力装置
は、タッチ点を約20msごとに検出している。したが
って、実施の形態1では、1回の検出時間である20m
sの間に複数の点がタッチされた場合にこのタッチを同
時タッチとみなすものとする。ただし、実施の形態1で
は、説明の簡単のために同時タッチ点は常に2つである
ものとしている。
【0062】座標入力部106は、USB(Universal
Serial Bus)やRS232C(Recommended Standard 2
32-C)を用いた構成で、タッチパネルからタッチの検出
データを座標制御部107に出力する。検出データが座
標制御部107における座標の算出に使用されることか
ら、検出データを、座標データと記す。
【0063】座標制御部107は、入力した座標データ
に基づいて、同時タッチがなされたか否か判断する。つ
まり、所定の時間内に1点の座標だけの座標データを入
力した場合には、タッチパネル上の1点だけがタッチさ
れたと判断する。そして、タッチされた1点の座標を演
算によって求めて画面制御部108に座標信号として出
力する。
【0064】ここで、本発明の実施の形態に共通のタッ
チパネルおよび座標を求める演算について説明する。図
2は、座標入力装置と表示画面104とによって構成さ
れるタッチパネル200を模式的に示した図である。タ
ッチパネル200は、パネルとしても機能する表示画面
104、表示画面104の三方に設けられた光反射膜2
01、光学ユニット202a,202bにより構成され
ている。タッチパネルのうちの光反射膜201、光学ユ
ニット202a,202bが、座標入力装置を構成す
る。
【0065】光学ユニット202a,202bは、同様
の構成であり、いずれも表示画面104の全域に表示画
面104と平行な面をなす扇形のレーザ光を照射する光
源(図示せず)と、照射されたレーザ光の反射光を受光
する例えばCCD(ChargedCoupled Device)素子を用い
た受光部(図示せず)とを備えている。また、光反射膜
201は、例えば光軸lを通る光を反射する場合、反射
光が再び光軸lを通るように反射する再帰性の反射膜で
ある。
【0066】表示画面104上の点pがタッチされた場
合、光源から照射されたレーザ光が点pにタッチした指
やペンによって遮られる。この結果、タッチ点pを通る
レーザ光が光反射膜201で反射された反射光だけが受
光部で受光されず、受光素子の受光状態からタッチ点を
通る光の光軸が分かる。さらに、2つの光学ユニット2
02a,202bを設けることによってタッチ点pを通
る光軸を2本特定することができる。
【0067】このとき、座標制御部107は、タッチ点
pの座標(x,y)を、タッチパネルにおいて光学ユニ
ット202a,202bが取り付けられた辺sと平行な
線と特定された光軸との角度θL,θR、光学ユニット2
02a,202b間の距離W(例えば光学ユニット20
2aの光源と202bの光源との距離とする)から以下
の式によって算出する。算出された座標(x,y)は、
画面制御部108に出力される。 x=W・tanθR÷(tanθL+tanθR) …(1) y=W・tanθL・tanθR÷(tanθL+tanθR)…(2)
【0068】なお、座標(x,y)は、表示画面104
上において表示画面104の解像度に応じて設定され
る。実施の形態1の表示画面104は、x軸方向に10
24ドットの画素が配置され、y軸方向に708ドット
の画素が配置されている。x座標は、例えば光学ユニッ
ト202aの光源の位置を原点とし、x座標として設定
される最大値を1024ドット目の画素の位置に設定
し、原点と最大値との間隔を等分に分割して設定され
る。また、y座標は、同様にy座標の最大値を708ド
ット目の画素の位置に設定し、原点と最大値との間隔を
等分に分割して設定される。
【0069】ところで、タッチパネルで入力がなされる
表示画面104には、予め特定の座標にクリック、ダブ
ルクリックといった機能が割り付けられている。画面制
御部108は、求めた座標が表示画面104上において
機能が割り付けられている座標に対応するか否か判断す
る。そして、機能が割り付けられている座標に対応した
座標であった場合には、クリックやダブルクリックの動
作を実行する。
【0070】また、画面制御部108は、座標制御部1
07から入力した座標が表示画面104上において機能
が割り付けられている座標に対応しない座標であると判
断した場合、画像メモリの画像データに対して求めた座
標に点を書き込んで、表示画面104に出力する。この
結果、座標制御部107から機能が割り付けられていな
い座標が連続して画面制御部108に入力されると、表
示画面104上に線が描画されることになる。
【0071】さらに、座標制御部107は、タッチパネ
ル上の2点が同時にタッチされたと判断、つまり、所定
の時間内に2点の座標の座標データを入力した場合に
は、タッチがなされた点の数(実施の形態1では2点)
に応じて予め設定されたコンピュータ制御を示す制御信
号を生成して画面制御部108に出力する。実施の形態
1では、この制御信号を、画面制御部108に対してツ
ールバーを表示させるように指示する制御信号とする。
制御信号を入力した画面制御部108は、ツールバーを
表示するプログラムを起動し、表示画面104にツール
バーを表示させる。
【0072】以上述べた実施の形態1によれば、タッチ
パネルを使用して操作される情報入出力装置において、
同時タッチを、表示画面104上の任意の点でクリッ
ク、ダブルクリックと同様の制御信号を発生させるため
の動作とすることができる。このため、ツールバーを表
示させる制御信号を同時タッチに割り付けることによ
り、他のプログラムに影響を及ぼすことなくツールバー
を表示させることができる。そして、ツールバーを表示
させることは、表示中の画面からツールバーにある機能
を直接実行することを可能にする。このため、実施の形
態1は、例えば表示中の画面をいったん閉じて他の画面
からツールバー表示の操作をする必要をなくし、情報入
出力装置の操作性をより高めることができるものといえ
る。
【0073】さらに、実施の形態1の情報入出力装置
は、同時タッチされた点に比較的近い位置にツールバー
を表示するため、以下に述べる処理を行っている。すな
わち、同時タッチが検出された場合、座標制御部107
は、タッチされた可能性のある点であるタッチ候補点を
取得する。そして、制御信号を、表示画面104におい
てタッチ候補点を通る直線によって包囲される領域に表
示させる信号としている。
【0074】図3は、タッチ候補点を取得する手順につ
いて説明するための図である。同時タッチがなされた場
合、座標制御部107は、光学ユニット202a(図
1)、光学ユニット202b(図1)によって検出され
たデータから、点pa(x1,y1),点pb(x2,y
2),点pc(x3,y3),点pd(x4,y4)のうちの
いずれの2点が同時タッチされたのか判断することがで
きない。このとき、座標制御部107は、点pa(x1,
y1),点pb(x2,y2),点pc(x3,y3),点pd
(x4,y4)の同時タッチがなされた可能性のあるすべ
ての点の座標をタッチ候補点として算出する。実施の形
態1では、タッチ候補点の算出においても、前述した式
(1)、式(2)を用いるものとする。
【0075】ここで、上述した式(1)、(2)の導出
について、より詳細に説明する。本実施の形態に用いた
座標入力装置の座標検出原理を説明するため、図3に示
した情報入出力装置の基本的な構成を、図4〜図9を用
いて説明する。図4は、光学式の座標入力装置であっ
て、扇状の光束を表示画面104と平行な面状に投光す
るものである。このような座標入出力装置は、光薄膜方
式の座標入力装置(以下、単に座標入力装置)ともい
う。座標入力装置は、扇形状に投光される光束膜によっ
て形成される座標入力面である座標入力領域403を有
している。そして、座標入力領域403に操作者の指先
やペン、指示棒など光遮断手段として機能する指示手段
404を挿入することで座標入力領域403内の光束を
遮ることにより、CCD(Charge Coupled Device)等
の受光素子における結像位置に基づいてその指示位置を
検出し、文字等の入力を可能にしている。
【0076】四角形状の筐体構造の座標入力部材402
の内部空間である座標入力領域403は、平面(若しく
は、ほぼ平面)をなす二次元形状をなして電子的に画像
を表示する前述した表示画面104に重なっている。こ
の座標入力領域403上を光学的に不透明な材質からな
る操作者の指先やペン、指示棒など光遮断手段として機
能する指示手段404で触った場合を考える。このとき
の指示手段404の座標を検出することが、この座標入
力装置の目的である。
【0077】座標入力領域403の上方両端(または、
下方両端)に受発光手段405が装着されている。前述
した情報入出力装置においては、光学ユニット202
a,202bが受発光手段405に相当する。受発光手
段405からは座標入力領域403に向けて、L1,L
2,L3,…,Lnの光ビームの束(プローブ光)が照
射されている。実際には点光源406から広がる座標入
力面に平行な面に沿って進行する扇形板状の光波(光束
膜)である。
【0078】座標入力領域403の周辺部分には、再帰
性反射部材(再帰性反射手段、前記した情報入出力装置
の光反射膜201に相当)407が再帰反射面を座標入
力領域403の中央に向けて装着されている。再帰性反
射部材407は、入射した光を、入射角度によらずに同
じ方向に反射する特性をもった部材である。例えば、受
発光手段405から発した扇形板状の光波のうちある一
つのプローブ光408に注目すると、プローブ光408
は、再帰性反射部材407によって反射されて再び同じ
光路を再帰反射光409として受発光手段405に向か
って戻るように進行する。受発光手段405には、後述
する受光手段が設置されており、プローブ光L1〜Ln
の各々に対して、その再帰光が受光手段に再帰したかど
うかを判断することができる。
【0079】いま、操作者が指(指示手段404)で位
置Pを触った場合を考える。このときプローブ光410
は位置Pで指に遮られて再帰性反射部材407には到達
しない。したがって、プローブ光410の再帰光は受発
光手段405には到達せず、プローブ光410に対応す
る再帰光が受光されないことを検出することによって、
プローブ光410の延長線(直線L)上に指示手段40
4が挿入されたことを検出することができる。
【0080】同様に、図4の右上方に設置された受発光
手段405からもプローブ光411を照射し、プローブ
光411に対応する再帰光が受光されないことを検出す
ることによって、プローブ光411の延長線(直線R)
上に指示手段404が挿入されたことを検出することが
できる。直線Lおよび直線Rを求めることができれば、
このP点の交点座標を三角測量の原理に基づいた演算に
より算出することにより、指示手段404が挿入された
座標を得ることができる。
【0081】次に、受発光手段405の構成とプローブ
光L1からLnのうち、どのプローブ光が遮断されたか
を検出する機構について説明する。図5は、受発光手段
405の内部の構造の概略を示す図であって、図4の座
標入力面に取り付けられた受発光手段405を、座標入
力領域403に垂直な方向から見た図である。ここで
は、簡単のため、座標入力領域403に平行な二次元平
面で説明を行う。
【0082】受発光手段405は、概略、点光源40
6、集光レンズ502およびCCD、受光手段として機
能する受光素子503から構成される。点光源406
は、発光手段である光源(後に図示する)から見て受光
素子503と反対の方向に扇形に光を射出するものとす
る。点光源406から射出された扇形の光は、矢印50
4、505、その他の方向に進行するプローブ光の集合
であると考える。
【0083】矢印504方向に進行したプローブ光は、
再帰性反射部材407で矢印506方向に反射されて、
集光レンズ502を通り、受光素子503上の位置50
7に到達する。また、矢印505方向に進行したプロー
ブ光は再帰性反射部材407で矢印508方向に反射さ
れて、集光レンズ502を通って受光素子503上の位
置509に到達する。このように点光源406から発
し、再帰性反射部材407で反射されて同じ経路を戻っ
てきた光は、集光レンズ502の作用によって、各々受
光素子503上の各々異なる位置に到達する。したがっ
て、座標入力領域403中のある位置に指示手段404
が挿入されたことにより、あるプローブ光が遮断される
と、そのプローブ光に対応する受光素子503上の点に
光が到達しなくなる。よって、受光素子503上の光強
度分布を調べることによって、どのプローブ光が遮られ
たかを知ることができる。
【0084】図6は、前述した動作を詳しく説明するた
めの図である。図6において、受光素子503は、集光
レンズ502の焦点面(焦点距離f)に設置されている
ものとする。点光源406から図6の右側に向けて発し
た光は、再帰性反射部材407によって反射され同じ経
路を戻ってくる。したがって、点光源406の位置に再
び集光する。集光レンズ502中心は点光源位置と一致
するように設置する。再帰性反射部材407から戻った
再帰光は集光レンズ502の中心を通るので、レンズ後
方(受光素子側)に対称の経路で進行する。
【0085】このとき受光素子503上の光強度分布を
考える。指示手段404が挿入されていなければ、受光
素子503上の光強度分布はほぼ一定であるが、図6に
示すように位置Pに光を遮る指示手段404が挿入され
た場合、ここを通過するプローブ光は遮られ、受光素子
503上では位置Dnの位置に光強度が弱い領域が生
じ、受光素子503からの光の強度分布の形状にはディ
ップが出現する。このディップが出現する位置Dnは、
遮られたプローブ光の出射/入射角θnと対応してお
り、Dnを検出することによりθnを知ることができ
る。すなわち、θnはDnの関数として、 θn=arctan (Dn/f) ………………………………(3) と表すことができる。ここで、図4左上方の受発光手段
405におけるθnをθnL、DnをDnLと置き換える。
【0086】さらに、図7に示した受発光手段405と
座標入力領域403との幾何学的な相対位置関係の変換
係数gにより、指示手段404と座標入力領域403と
のなす角θLは、(3)式で求められるDnLの関数とし
て、 θL=g(θnL) ………………………………(4) ただし、θnL=arctan(DnL/f) と表すことができる。
【0087】同様に、図4右上方の受発光手段405に
ついても、上述の(3)(4)式中の記号Lを記号Rに
置き換えて、右側の受発光手段405と座標入力領域4
03との幾何学的な相対位置関係の変換係数hにより、 θR=h(θnR) ………………………………(5) ただし、θnR=arctan(DnR/f) と表すことができる。
【0088】ここで、座標入力領域403上の受発光手
段405の取付間隔を図7に示すwとし、原点座標を図
7に示すようにとれば、座標入力領域403上の指示手
段404で指示した点Pの二次元座標(x,y)は、前
述した式(1)、(2)で表される。すなわち、x,y
が、DnL,DnRの関数として表すことができるから、左
右の受発光手段405上の受光素子503上の暗点の位
置DnL,DnRを検出し、受発光手段405の幾何学的配
置を考慮することにより、指示手段404で指示した点
Pの二次元座標を検出することができる。
【0089】次に座標入力領域403、例えば、ディス
プレイの表面などに前で説明した光学系を設置する例を
示す。図8は、図4、図5で述べた左右の受発光手段4
05のうち一方を、情報入出力装置のディスプレイ面に
設置した場合の例である。
【0090】図8中の800は、ディスプレイ面の断面
を示しており、図5で示したy軸の負から正に向かう方
向に見たものである。すなわち、図8は、x−z方向を
主体に示しているが、2点鎖線で囲んだ部分は同一物を
別方向(x−y方向、y−z方向)から見た構成を併せ
て示している。図8に示したディスプレイ面800は、
プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display
Panel)を用いた構成である。
【0091】次に、受発光手段405のうち発光手段に
ついて説明する。発光手段である光源801としては、
LD(Laser Diode:半導体レーザ)などスポットをあ
る程度絞ることが可能な光源が用いられる。
【0092】光源801からディスプレイ面800に垂
直に発した光は、集光レンズ802によってx方向にの
みコリメートされる。このコリメート光は、後でハーフ
ミラー803で折り返された後、ディスプレイ面800
と垂直な方向には平行光として配光するためである。集
光レンズ802を出た後、この集光レンズ802とは曲
率の分布が直交する2枚の集光レンズ804、805で
同図y方向に対して集光される。
【0093】これらの集光レンズ群(レンズ801,8
04,805)の作用により、線状に集光した領域が集
光レンズ805の後方に形成される。ここに、y方向に
狭くx方向に細長いスリット806を挿入する。すなわ
ち、スリット位置に線状の二次光源406aを形成す
る。二次光源406aから発した光は、ハーフミラー8
03で折り返され、ディスプレイ面800の垂直方向に
は広がらず平行光で、ディスプレイ面800と平行方向
には二次光源406aを中心に扇形状に広がりながら、
ディスプレイ面800に沿って進行する。
【0094】進行した光は、ディスプレイ周辺端に設置
してある再帰性反射部材407で反射されて、同様の経
路でハーフミラー803方向(矢印C)に戻る。ハーフ
ミラー803を透過した光は、ディスプレイ面800に
平行に進み集光レンズ502を通り受光素子503に入
射する。
【0095】このとき、二次光源406aと集光レンズ
502とは、ハーフミラー803に対して共に距離Dの
位置に配設され共役な位置関係にある。したがって、二
次光源406aは、図6の点光源406に対応し、集光
レンズ502は図5のレンズ502に対応する。
【0096】図9に、光源801および受光素子503
の制御回路の構成ブロック図を示す。この制御回路は、
光源801の発光制御と、受光素子503からの出力の
演算を行うものである。同図に示すように、制御回路
は、CPU(Central Processing Unit)901を中心
として、プログラムおよびデータを記憶するROM(Rea
dOnly Memory)902、RAM(Random Access Memory)
903、コンピュータに接続するためのインタフェース
ドライバ904、A/D(Analog/Digital)コンバー
タ905、LDドライバ906および各種のプログラム
コード(制御プログラム)を格納するハードディスク9
07がバス接続された構成からなる。ここに、CPU9
01、ROM902およびRAM903によりコンピュ
ータとしてのマイクロコンピュータが構成されている。
【0097】また、このようなマイクロコンピュータに
は、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶
した記憶媒体909、すなわち、フロッピーディスク、
ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−
R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMな
ど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記
憶されているプログラムコードを読みとる装置であるフ
ロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ
装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置908
が接続されている。
【0098】受光素子503からの出力を演算する回路
として、受光素子503の出力端子に、アナログ処理回
路911が図のように接続される。受光素子503に入
射した反射光は、受光素子503内で光の強度に応じた
電圧値を持つアナログの画像データに変換され、アナロ
グ信号として出力される。このアナログ信号は、アナロ
グ処理回路911で処理された後、A/D(Analog/Di
gital)コンバータ905によってデジタル信号に変換
されてCPU901に渡される。この後、CPU901
によって指示手段404の二次元座標の演算が行われ
る。
【0099】なお、この制御回路は、一方の受発光手段
405と同一筺体に組み込んでもよく、また、別筺体と
して座標入力領域403を形成するディスプレイの一部
分に組み込んでもよい。また、インタフェースドライバ
904を介してコンピュータ等に演算された座標データ
を出力するために出力端子を設けることが好ましい。
【0100】ハードディスク907に格納された各種の
プログラムコード(制御プログラム)または記憶媒体9
09に記憶された各種のプログラムコード(制御プログ
ラム)は、座標入力装置への電源の投入に応じてRAM
903に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プ
ログラム)が実行されることになる。
【0101】また、実施の形態1の座標制御部107
は、ツールバーを表示させるために制御信号を生成する
と共にタッチ候補点に基づいて1つの点p0の座標(複
数タッチ検出点)を算出する。実施の形態1では、複数
タッチ検出点を、以下の方法によって算出するものとし
た。
【0102】先ず、座標制御部107は、点pa(x1,
y1),点pb(x2,y2),点pc(x3,y3),点pd
(x4,y4)の座標のうち、最大の値を持つx座標(x
max)、最小の値を持つx座標(xmin)、最大の値を持
つy座標(ymax)、最小の値を持つy座標(ymin)を
求める。そして、複数タッチ検出点p0(x0,y0)の
座標を、 x0=(xmax+xmin)÷2 …(6) y0=(ymax+ymin)÷2 …(7) として算出する。
【0103】座標制御部107は、算出された複数タッ
チ検出点p0(x0,y0)を制御信号と共に画面制御部
108に出力する。画面制御部108は、制御信号を入
力すると、表示画面104の複数タッチ検出点p0にツ
ールバーを表示する。また、ツールバーの表示位置は、
複数タッチ検出点p0に限定されるものでなく、例えば
図3に示したp0’のように複数タッチ検出点と所定の
距離以下の距離にある表示画面104上の点であっても
よい。
【0104】ところで、一般的なタッチパネルは、複数
のオペレータによって同時にタッチがなされたときに誤
動作することを防ぐため、同時タッチを無視するように
設定されている。同時タッチを制御信号の生成に使用す
る実施の形態1の情報入出力装置は、複数のオペレータ
のタッチによる誤作動を防ぐため、同時タッチが検出さ
れた場合、検出結果に基づいてタッチされた点同士の間
隔を反映する長さである間隔長を算出する。そして、算
出された間隔長が所定の長さ以上であった場合に制御信
号を生成しないことによって同時タッチと複数のオペレ
ータによって同時になされたタッチとを識別している。
【0105】実施の形態1は、x方向の間隔長Lx、y
方向の間隔長Lyを、前記したxmax、xmin、ymax、y
minに基づいて算出している。すなわち、座標制御部1
07は、複数タッチ点の検出時、以下の式(8)、
(9)によって間隔長Lx、間隔長Lyを算出する。実施
の形態1の情報入出力装置は、間隔長Lx、間隔長Lyの
少なくとも一方が、所定の長さ(特定長)以上であった
場合に制御信号を生成しないようにプログラムによって
設定されている。 Lx=xmax−xmin …(8) Ly=ymax−ymin …(9)
【0106】間隔長Lx、間隔長Lyと比較される特定長の
長さは、人間が片手でタッチパネルにタッチしたときの
一般的なタッチ点の間隔程度に設定される。特定長を片
手によるタッチのタッチ点程度に設定することにより、
同時にタッチされた点が、1人のオペレータによって片
手でタッチされた同時タッチ点であると判断することが
できる。
【0107】図10は、以上述べた情報入出力装置の操
作手順を説明するための図であって、情報入出力装置の
タッチパネル200と、タッチパネル200の表示画面
104上に表示されたツールバー1001を示してい
る。オペレータが、例えばペンを持っていない側の手の
2本の指によって表示画面104に同時タッチをする。
座標入力装置が同時タッチ点を検出し、座標データを座
標入力部106に送信する。
【0108】座標データは、座標入力部106を介して
座標制御部107に送信される。座標制御部107は、
座標データに基づいて同時タッチがなされたと判断した
場合、制御信号と共に複数タッチ検出点、あるいは複数
タッチ検出点と所定の距離以下にある点(近傍の点)を
画面制御部108に出力する。画面制御部108は、制
御信号に基づいて、複数タッチ検出点、あるいは複数タ
ッチ検出点の近傍の点にツールバー1001を表示させ
る。
【0109】図10に示したツールバー1001は、電
子黒板システムの一種である例えばマルチメディアボー
ドに固有のソフトウェア(以降MBソフトウェア)、上書
ペン、拡大表示といった機能が登録されていて、オペレ
ータが機能させたい項目のボタン1002にタッチ(1
点タッチ)することによってタッチされたボタンに該当
する機能を実行するプログラムが起動される。
【0110】以上述べたように、実施の形態1は、同時
タッチがなされた場合、複数タッチ検出点にツールバー
を表示することにより、オペレータが同時タッチした位
置から移動することなく操作できる位置にツールバーを
表示することができる。このため、実施の形態1の情報
入出力装置は、オペレータが表示画面104上の任意の
位置でツールバーを表示させ、移動することなくツール
バーを操作することができる。
【0111】また、同時タッチによってツールバーを表
示させた場合、同時タッチした指のうちの片方だけが表
示されたツールバー上から離れると、ツールバーに1点
タッチがなされたと座標制御部107が判断する可能性
がある。このとき、1点タッチのタッチ点がボタン10
02のいずれかに近いと、画面制御部108がタッチ点
に近いボタンに該当する機能のための処理を実行させて
しまう。
【0112】同時タッチした2本の指のうちの片方が離
れたときに処理が実行されてしまうことを防ぐため、実
施の形態1では、座標制御部107が、同時タッチを検
出した場合、検出したすべてのタッチ点から指が離れた
状態になったこと(デタッチ)を検出するまでタッチパ
ネルに対する次のタッチを検出しない。
【0113】また、実施の形態1の制御プログラムは、
さらに、ツールバー1001を編集するプログラムを含
んでいて、ツールバーに登録される機能をユーザがニー
ズに合わせて編集することができる。次に、ツールバー
の編集の手順について説明する。
【0114】図11(a)、(b)、(c)は、ツール
バーを編集する手順を説明するための図であって、同時
タッチによって表示されるツールバーを編集する画面で
あるツールバー編集画面を示した図である。図示したツ
ールバー編集画面は、例えば、同時タッチによって表示
されたツールバーの「編集」ボタンをクリックするな
ど、予め設定された所定の動作によって開く。
【0115】図11に示したツールバー編集画面は、同
時タッチファンクション設定画面(図11(a))、同
時タッチファンクション登録画面(図11(b))、フ
ァイル検索画面(図11(c))の3つの画面からな
る。同時タッチファンクション設定画面は、ツールバー
編集画面において最初に表示される画面である。そし
て、ツールバーに現在登録されている機能を表示し、表
示された機能を削除、新規設定する画面である。
【0116】図示したツールバー編集画面は、項目番号
を示すと共に編集される項目であることを示す5つのポ
インタ1101、機能の名称を示す5つの名称表示欄1
103、各機能を示すボタン1102、設定を決定する
設定キー1112、設定を削除する削除キー1113、
編集の対象となる項目を選択するための前へキー111
4、後へキー1115、OKキー1116、キャンセル
キー1117を表示する。
【0117】例えば、オペレータがポインタ1101を
クリックして項目を選択すると、ポインタに黒丸が表示
される。選択される項目は、前へキー1114、後へキ
ー1115をクリックすることによって上下にスクロー
ルできる。そして、設定キー1112がクリックされ、
OKキー1116がクリックされると同時タッチファン
クション登録画面が表示される。
【0118】同時タッチファンクション登録画面は、機
能の名称を表示するための名称表示欄1121、機能を
実行するプログラムが保存されているファイルを表示す
るファイル名表示欄1122、機能を示すボタンを選択
するための選択キー1123、選択キーによって選択さ
れたボタンを表示するプレビュー欄1124、さらにプ
レビュー欄1124にボタンを表示させるための参照キ
ー1125、OKキー1126、キャンセルキー112
7を表示する。
【0119】同時タッチファンクション登録画面におい
て登録する機能の名称、ボタンが決定すると、オペレー
タは、OKキー1126をクリックし、ファイル検索画
面を表示させる。ファイル検索画面は、プログラムが保
存されているファイルの検索先を表示する検索先欄11
31、検索の対象となるファイルの種別を表示するファ
イル種類欄1134、ファイル名を表示するファイル名
欄1133、検索されたファイルを開く開くキー113
5、開かれたファイルの内容を表示する表示欄113
2、キャンセルキー1136を表示する。
【0120】オペレータは、検索先欄1131で検索先
を選択すると共に表示させる。そして、検索すべきファ
イル名とファイル種別とを選択する。そして、ファイル
の検索が終了し、ファイルがパソコン102にあった場
合にはファイルを開き、名称表示欄1121で表示され
た機能を実行するプログラムをパソコン102が備えて
いることを確認することができる。
【0121】図12、図13は、以上説明した情報入出
力装置によってなされる情報入出力制御方法を説明する
ためのフローチャートであって、フローチャートで示し
た情報入出力制御方法は、いずれもパソコン102によ
りプログラムにしたがって実行されるものである。図1
2は、座標入力の制御方法を説明するためのフローチャ
ートであり、図13は、ツールバー表示の制御方法を説
明するためのフローチャートである。
【0122】図12に示すフローチャートにおいて、パ
ソコン102は、先ず、座標入力部106を介して座標
(座標データ)が入力されたか否か判断する(ステップ
S1201)。この判断の結果、座標の入力がなされな
いと判断された場合には(ステップS1201:N
o)、座標が入力されるまで待機する。
【0123】また、ステップS1201において、座標
が入力されたと判断されると(ステップS1201:Y
es)、タッチがなされたか否か判断する(ステップS
1202)。この判断は、座標が前回検出されたタッチ
点にある指がデタッチされることなく存在している場合
と、今回タッチがなされた場合とを判別するためになさ
れるものである。判断の結果、タッチがなされている場
合には(ステップS1202:Yes)、入力した座標
が1点であるか否か判断する(ステップS1203)。
【0124】ステップS1203において座標が1点で
あると判断された場合(ステップS1203:Ye
s)、1つのタッチ点を検出した場合の処理を実行する
(ステップS1204)。そして、タッチ点の座標を画
面制御部108に通知して(ステップS1205)、再
び座標データの入力がなされたか否か判断する(ステッ
プS1201)。
【0125】また、ステップS1203において、入力
した座標が1点でないと判断された場合(ステップS1
203:No)、座標データに基づいてタッチ候補点を
取得すると共にタッチ候補点が2点以上であるか否か判
断する(ステップS1206)。実施の形態1では、前
記したように同時タッチ点を2点に限定しているから、
タッチ候補点が2点以上あった場合には(ステップS1
206:Yes)、検出が無効であるとして次の座標の
入力に備える(ステップS1201)。
【0126】ステップS1206の判断において、タッ
チ候補点が2より大きい数でなかった場合(ステップS
1206:No)、座標制御部107が、間隔長Lx、
間隔長Lyを算出する(ステップS1208)。そし
て、算出された間隔長Lx、間隔長Lyが、それぞれ特
定長よりも長いか否か判断する(ステップS120
9)。判断の結果、間隔長Lx、間隔長Lyが特定長よ
りも長ければ(ステップS1209:Yes)、複数の
タッチが複数のオペレータによってそれぞれなされた1
点のタッチである可能性があることから、検出が無効で
あるとして次の座標の入力に備える(ステップS120
1)。
【0127】また、ステップS1202において、座標
の入力がタッチによるものでないと判断された場合(ス
テップS1202:No)、タッチ点から指がデタッチ
したか否か判断する(ステップS1212)。そして、
デタッチがなされたと判断された場合(ステップS12
12:Yes)、検出されたタッチ点が1点であるか否
か判断する(ステップS1213)。この判断の結果、
タッチ点が1点であった場合には(ステップS121
3:Yes)、画面制御部108にデタッチを通知する
(ステップS1214)。
【0128】ステップS1213において、検出された
タッチ点が1点でなかった場合(ステップS1213:
No)、同時タッチが検出されたか否か判断する(ステ
ップS1215)。そして、同時タッチが検出された場
合には(ステップS1215:Yes)、画面制御部1
08が、ツールバーの制御プログラムを起動して表示画
面104にツールバーを表示させる(ステップS121
6)。また、ステップS1212において、デタッチが
検出されなかった場合には(ステップS1212:N
o)、入力した座標が1点であるか否か判断する(ステ
ップS1217)。
【0129】ステップS1217の判断の結果、座標が
1点でない場合(ステップS1217:No)、1点の
タッチ点が検出されている否か判断する(ステップS1
218)。判断の結果、1点のタッチの検出がなされて
いない場合には(ステップS1218:No)、次の座
標データの入力に備える(ステップS1201)。一
方、ステップS1218の判断において、1点のタッチ
点が検出された場合には(ステップS1218:Ye
s)、1点がタッチされている間に別の点がタッチされ
たものと考えられる。このとき、座標制御部107は、
先に入力された点がタッチされたものとして画面制御部
108に通知する(ステップS1219)。
【0130】また、ステップS1217において1点の
座標が検出されていると判断された場合(ステップS1
217:Yes)、1点のタッチ点が検出されているか
否か判断する(ステップS1220)。判断の結果、1
点のタッチ点が検出された場合には(ステップS122
0:Yes)、タッチ点の座標を算出する(ステップS
1221)。また、1点のタッチ点が検出されなかった
場合には(ステップS1220:No)、タッチがなさ
れている間に他の点のタッチ、あるいは同時タッチの状
態から1点がデタッチの状態となったものとして座標を
無視して次の座標の入力に備える(ステップS120
1)。
【0131】次に、図13を用い、表示されたツールバ
ーを制御する手順を説明する。図13で説明する手順
は、パソコン102の主に画面制御部108によってな
されるものである。図13で説明したフローチャート
は、先ず、図12で説明したフローチャートの手順にし
たがってツールバーを表示する(ステップS130
1)。そして、座標制御部107から入力した座標が通
知されたか否か判断する(ステップS1302)。判断
の結果、座標が通知されない場合には(ステップS13
02:No)、通知されるまで待機する。
【0132】また、画面制御部108に座標が通知され
た場合(ステップS1302:Yes)、通知された座
標になされたタッチがデタッチしたか否か判断する(ス
テップS1303)。デタッチがなされていない場合に
は(ステップS1303:No)、ツールバーが通知さ
れた座標上にあるか否か判断し(ステップS130
4)、ツールバー上にある場合には(ステップS130
4:Yes)、座標に該当するツールバーのボタンを反
転して表示する(ステップS1305)。そして、再
度、次の座標の通知に備えて待機する。
【0133】一方、通知された座標がツールバー上にな
い場合(ステップS1304:No)、画面制御部10
8は、ツールバーが反転表示されているか否か判断する
(ステップS1309)。ツールバーが反転表示してい
る場合には(ステップS1309:Yes)、反転表示
されているツールバーを正常に表示(ステップS131
0)し、次の座標の通知に備えて待機する。また、ツー
ルバーが反転表示されていない場合(ステップS130
9:No)、ツールバーの表示を変更することなく次の
座標の通知に備えて待機する。
【0134】また、ステップS1303において、デタ
ッチがなされたと判断された場合(ステップS130
3:Yes)、画面制御部108は、ツールバーが反転
表示されているか否か判断する(ステップS130
6)。反転表示中であった場合(ステップS1306:
Yes)、反転表示されているボタンで示される機能を
起動する(ステップS1307)。そして、さらに、表
示されているツールバーを消去した後(ステップS13
08)、次の座標の通知に備えて待機する。また、反転
表示なされていない場合には(ステップS1306:N
o)、機能を起動することなく表示されているツールバ
ーを消去し(ステップS1308)、処理を終了する。
【0135】また、実施の形態1は、情報入出力装置の
表示画面104の全域に本発明の情報入出力制御方法を
適用している。しかし、例えば、図14のように、表示
画面104の一部の領域(有効範囲)1401において
だけ、本発明の情報入出力制御方法を適用することがで
きる。また、有効範囲1401は、一般的なドラッグ操
作などによって1401で示す矩形の外周を決定するこ
とで設定できる。
【0136】有効範囲1401においてだけ本発明の情
報入出力制御方法を適用した場合、オペレータが通常立
つ位置の近くでだけ同時タッチによってツールバーを表
示させることができる。そして、有効範囲以外では、聴
講者などが表示画面104に触れたとしても、これをタ
ッチと誤判断してオペレータによって入力された同時タ
ッチが無効になるといったことを防ぐことができる。図
14に示した有効範囲1401は、オペレータが表示画
面104の前面に立つ場合に設定されるものであり、オ
ペレータが表示画面104の左または右の側に立つ場合
には表示画面104の左または右の側だけを有効範囲と
することが考えられる。
【0137】また、実施の形態1は、同時タッチを2点
が同時にタッチされるものに限定しているが、本発明
は、2〜10点の何点が同時タッチされた場合にも適用
できる。図15は、さらに2点以上のタッチ点を検出す
る例として、3点のタッチ点の検出を説明するための図
である。図15(a)〜(c)は、実際にタッチされた
点をより濃い色の点で示し、タッチ候補点を白い点で示
している。また、図中に示した直線は、検出された点と
点を検出したセンサとをつないでいて、直線が1点に集
まる点にはセンサが配置されている。すなわち、図15
(a)〜(c)の構成は、いずれも、図3と同様に長辺
の端部にセンサを1個ずつ備えるものとする。
【0138】図15(a)のように、2つのセンサがそ
れぞれ3方向にタッチ点を検出した場合、タッチパネル
においては、実際にタッチされた3点以外に6個のタッ
チ点を検出することになる。また、(b)のように、2
つのセンサのうちの一方が2方向にタッチ点を検出した
場合、他方のセンサが3方向にタッチ点を検出すること
になる。さらに、(c)のように、2つのセンサのうち
の一方が1方向にのみタッチ点を検出した場合にも、他
方のセンサは、3方向にタッチ点を検出する。
【0139】つまり、本実施の形態のタッチパネルは、
同時に3点がタッチされた場合、必ず一方のセンサが3
点のタッチを検出し、3点タッチがなされたことを情報
入出力装置に入力することができる。また、同様に、4
点が同時にタッチされた場合には少なくとも一方のセン
サが4方向にタッチ点を検出し、5点が同時にタッチさ
れた場合には少なくとも一方のセンサが5方向にタッチ
点を検出する。さらに、本実施の形態によれば、同様
に、10点までの同時タッチを検出することができる。
【0140】また、本発明の情報入出力装置は、2〜1
0点の複数の点(例えば3点、4点、5点の3つ)にそ
れぞれ異なる機能を割り付けることができる。そして、
各点に割り付けられる機能は、ツールバーの表示に限ら
ず、コンピュータの正常終了やネットワークの接続とい
ったコンピュータで実行される制御であればどのような
ものであってもよい。さらに、タッチ点の数とタッチ点
数に割り付けられる機能との対応は、ユーザによって予
め設定しておくことができる。
【0141】図16(a)、(b)、(c)は、タッチ
点の数とタッチ点数に割り付けられる機能との対応を設
定する機能設定画面を示した図である。機能設定画面
は、多点タッチ機能設定画面(図16(a))、同時タ
ッチ機能登録画面(図16(b))、ファイル検索画面
(図16(c))の3つの画面からなる。多点タッチ機
能設定画面は、機能設定画面において最初に表示される
画面である。そして、8個のポインタ1601、各ポイ
ンタに対応する8個の機能名称表示欄1604、設定キ
ー1605、削除キー1606、OKキー1607、キ
ャンセルキー1608を表示する。
【0142】多点タッチ機能設定画面において、オペレ
ータは、機能を設定したいタッチ点数に対応するポイン
タ1601をクリックして選択する。そして、OKキー
1607をクリックすることによって同時タッチ機能登
録画面を開く。同時タッチ機能登録画面は、設定した機
能の名称を表示する名称表示欄1609、機能を実行す
るために必要なプログラムが保存されているファイルの
名称を表示するファイル名表示欄1610、ファイルを
参照する参照キー1611、OKキー1612、キャン
セルキー1613を表示する。
【0143】多点タッチ機能設定画面において登録する
機能の名称、ファイル名が決定すると、オペレータは、
OKキー1612をクリックし、ファイル検索画面を表
示させる。ファイル検索画面は、プログラムが保存され
ているファイルの検索先を表示する検索先欄1614、
検索の対象となるファイルの種別を表示するファイル種
類欄1617、ファイル名を表示するファイル名欄16
16、検索されたファイルを開く開くキー1618、開
かれたファイルの内容を表示する表示欄1615、キャ
ンセルキー1619を表示する。
【0144】オペレータは、検索先欄1614でファイ
ルの検索先を選択すると共に表示させる。そして、検索
すべきファイル名とファイル種別とを選択する。そし
て、ファイルの検索が終了し、ファイルがパソコン10
2にあった場合にはファイルを開き、表示欄1615で
表示された機能を実行するプログラムをパソコン102
が備えていることを確認することができる。このとき、
オペレータは、多点タッチ機能設定画面に戻り、ポイン
タで選択した項目にに対応する機能名称表示欄1004
に選択した機能を表示させて設定キー1605をクリッ
クする。以上の動作により、複数のタッチ点のそれぞれ
に異なる機能を設定することができる。
【0145】また、実施の形態1は、情報入出力装置の
制御装置に汎用的なコンピュータであるパソコンを用い
ている。しかし、本発明は、パソコンを用いるものに限
定されるものでなく、情報入出力装置を制御するための
情報入出力制御方法のプログラムを実行できるコンピュ
ータを備えた専用の構成によって情報入出力装置を制御
するものであってもよい。さらに、例えば、専用の構成
で光学ユニットの検出データである座標データに基づく
演算を実行して座標を算出する。算出された座標をパソ
コンに入力するというように、専用の構成と汎用的なパ
ソコンとを組み合せて情報入出力装置を制御するもので
あってもよい。
【0146】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。なお、実施の形態2の情報入出
力装置のうち、実施の形態1で説明した情報入出力装置
と同様の構成については同様の符号を付し、説明を一部
略すものとする。
【0147】実施の形態2は、実施の形態1で述べた情
報入出力装置に備えられるプログラムが、さらに、ツー
ルバーを編集する手順を含むものである。図17
(a)、(b)は、ツールバーを編集する手順を説明す
るための図であって、図17(a)はツールバー選択画
面を、(b)はツールバー設定画面を示す図である。
【0148】ツールバー選択画面は、5つのポインタ1
701と、各ポインタ1701に対応する5つのツール
バー名称表示欄1702と、ツールバービューア170
3、設定キー1704、削除キー1705、前へキー1
706、後へキー1707、OKキー1708、キャン
セルキー1709を表示させる。ツールバー選択画面に
おいて、オペレータは、ポインタ1701をクリックす
ることによってツールバーの登録番号を選択する。そし
て、選択された番号のツールバーのツールバー名称表示
欄1702に任意の名称を入力して表示させる。
【0149】図17に示したツールバーは、「標準ツー
ルバー」、「プレゼンテーションツールバー」、「電子
黒板ツールバー」、「電子会議ツールバー」といった用
途のほか、「佐藤満ツールバー」といったユーザに応じ
ても編集することができる。例えば「佐藤満」ツールバ
ーを編集する場合、オペレータは、5番目のポインタ1
701をクリックし、OKキー1708をクリックす
る。クリックにより、ツールバー設定画面が表示され
る。
【0150】ツールバー設定画面は、登録がされた複数
のボタン1710および各ボタンに対応する機能の名称
を表示する登録項目表示欄1711、登録できる複数の
ボタン1710および各ボタンに対応する機能の名称を
表示する選択項目表示欄1714、追加キー1712、
削除キー1713、OKキー1715、キャンセルキー
1716を表示する。
【0151】ツールバー設定画面において、オペレータ
は、選択項目表示欄1714にある任意のボタンをクリ
ックして選択し、追加キー1712をクリックすること
によって選択されたボタンとボタンに対応する機能とを
登録項目表示欄1711に追加することができる。追加
により、選択されたボタンに対応する機能が「佐藤満ツ
ールバー」に登録され、ツールバー上にボタンの表示が
追加される。また、オペレータは、登録項目表示欄17
11にある任意のボタンをクリックして選択し、削除キ
ー1713をクリックすることによっていったん登録さ
れたボタンおよび機能を登録から削除することができ
る。
【0152】以上の登録によって設定されたツールバー
の表示状態は、ツールバー選択画面のツールバービュー
ア1703において表示される。オペレータは、ツール
バービューア1703の表示を見て設定したツールバー
を確認し、OKキー1708をクリックすることによっ
て「佐藤満」ツールバーの設定を完了する。
【0153】以上述べた実施の形態2によれば、ツール
バーの用途やユーザのニーズに応じてツールバーを簡単
に編集し、カスタマイズすることができる。このため、
実施の形態2は、実施の形態1で得られる効果に加え
て、さらに表示したツールバーの使い勝手を高めること
により、より情報入出力装置の操作性を高めることがで
きる。
【0154】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。なお、実施の形態3の情報入出
力装置のうち、実施の形態1、2で説明した情報入出力
装置と同様の構成については同様の符号を付し、説明を
一部略すものとする。
【0155】実施の形態3は、実施の形態1で説明した
情報入出力装置が備えるプログラムが、さらに、タッチ
パネル上にある2点以上の点が同時にタッチされた場合
にツールバーを表示画面から消去、またはツールバーの
表示形態を変更する手順を含むものである。さらに、実
施の形態3は、情報入出力装置のプログラムが、ツール
バーのドラッグ方向に基づいて、表示されたツールバー
の長さ方向を縦または横のいずれかに切り換える手順を
含むものである。
【0156】つまり、実施の形態1の情報入出力装置
は、表示画面に同時タッチすることによってツールバー
を表示させ、ツールバーに設定された機能を実行した後
にツールバーを消去していた(図13、ステップS13
08)。実施の形態3の情報入出力装置は、ツールバー
が表示画面に表示されていない状態で同時タッチするこ
とによってツールバーが表示され、ツールバーが表示さ
れた状態で同時タッチすることによって表示されたツー
ルバーを消去する、あるいは制御ボタンだけの表示に変
更することができる。
【0157】図18(a)〜(f)は、実施の形態3の
ツールバーの表示形態を変更する手順を説明するための
図、およびツールバーの表示形態を元に戻す際にツール
バーの長さ方向を縦または横に切り換える手順を説明す
るための図である。図18に示したツールバーは、制御
ボタン1801、機能ボタン1802を備えている。
【0158】図18(a)のように、ツールバーが表示
されている状態で表示画面に同時タッチがなされると、
画面制御部は、ツールバーの機能ボタン1802を消去
して制御ボタン1801だけを表示する(ボタン化)。
この際、同時タッチは、表示画面上のいずれの点(ツー
ルバー上を含む)でなされるものであってもツールバー
のボタン化を実行することができるものとする。
【0159】また、オペレータが、ボタン化されたツー
ルバーをドラッグ(引きずり操作)した場合、画面制御
部108は、座標制御部107から入力する座標に基づ
いてドラッグ方向を求める。そして、制御ボタン180
1が横方向にドラッグされた場合、図18(c)、
(d)のように、機能ボタン1802が横方向に延びる
横型ツールバーとして表示される。さらに、制御ボタン
1801が縦方向にドラッグされた場合、図18
(e)、(f)のように、機能ボタン1802が縦方向
に延びる縦型ツールバーを表示する。
【0160】図19(a)、(b)は、ツールバーのド
ラッグ方向を算出する方法を具体的に説明するための図
である。オペレータのドラッグ操作およびデタッチ後、
画面制御部108は、ドラッグが開始されたドラッグ開
始座標(x1,y1)、ドラッグが終了したドラッグ終了
座標(x2,y2)を算出する。そして、算出したドラッ
グ開始座標(x1,y1)からドラッグ終了座標(x2,
y2)までのタッチ点の移動した長さ(移動長)を、x
方向、y方向に分けてそれぞれ算出する。x方向の移動
長Δxは、x2−x1により、また、y方向の移動長Δy
は、y2−y1としてそれぞれ算出される。
【0161】ドラッグ方向は、移動長Δx、Δyを、図
19(a)に示した操作方向角度算出図のΔy/Δx
(ドラッグ角度)に対照することによって算出される。
なお、操作方向角度算出図によって表されるデータは、
実施の形態3の情報入出力装置が備えるプログラム上に
保存されている。また、図示した操作方向角度算出図
は、10度刻みでドラッグ角度を決定するものである
が、ドラッグ角度を決定する角度単位は、任意に設定で
きるものとする。
【0162】実施の形態3の情報入出力装置で算出され
る操作方向角度は、ドラッグ角度の近似値を用いて表さ
れる。例えば、検出したΔx、Δyがいずれもマイナス
の値を持ち、ドラッグ角度が0.9000であった場
合、画面制御部108は、操作方向角度算出図のΔx
−、Δy−、Δy/Δx=0.839の操作方向角度で
ある230度を操作方向角度として採用する。
【0163】以下に、操作方向角度と、操作方向角度に
応じたツールバーの表示形態との関係について示す。 操作方向角度: 0゜〜 44゜ 縦型ツールバー 操作方向角度: 45゜〜134゜ 横型ツールバー 操作方向角度:135゜〜224゜ 縦型ツールバー 操作方向角度:225゜〜314゜ 横型ツールバー 操作方向角度:315゜〜359゜ 縦型ツールバー
【0164】図20(a)〜(d)は、ツールバーが表
示された状態で同時タッチすることによって表示されて
いるツールバーを消去することを説明するための図であ
る。ツールバーの消去は、図20(a)、(b)のよう
に、同時タッチによって直ちにツールバーを消去するも
のであってもよい。また、(c)、(d)のように、ツ
ールバーの制御ボタン1801だけが表示された状態で
同時タッチされた場合に、ツールバーを消去することを
オペレータに確認させるメッセージを表示するようにし
てもよい。
【0165】ツールバーが表示された状態で同時タッチ
がなされた場合、ツールバーをボタン化するか、または
消去するか、さらに、消去にあたってメッセージを表示
するか否かは、情報入力装置の制御にかかるプログラム
上でオペレータが設定することができる。
【0166】図21は、以上説明した実施の形態3の情
報入出力制御方法を説明するためのフローチャートであ
る。なお、図21に示す情報入出力制御方法は、情報入
出力装置のパソコン102により、プログラムにしたが
って実行される。
【0167】図21に示すフローチャートにおいて、パ
ソコン102は、先ず、座標入力部106を介して座標
データが入力されたか否か判断する(ステップS210
1)。そして、判断の結果、座標データが入力されてい
ない場合には(ステップS2101:No)、座標デー
タが入力されるまで待機する。
【0168】座標データが入力された場合(ステップS
2101:Yes)、パソコン102は、座標制御部に
おいて座標データが同時タッチを示すものか否か判断す
る(ステップS2102)。同時タッチがなされたもの
と判断された場合には(ステップS2102:Ye
s)、すでにツールバーが表示されているか否か判断す
る(ステップS2103)。ツールバーがすでに表示さ
れていた場合には(ステップS2103:Yes)、ツ
ールバーをボタン化するように設定されているのか否か
判断する(ステップS2104)。
【0169】ステップS2104の判断の結果、ツール
バーをボタン化する設定がなされていた場合には(ステ
ップS2104:Yes)、ツールバーをボタン化し、
次の座標データ入力に備える。また、ツールバーをボタ
ン化する設定がなされていない場合(ステップS210
4:No)、ツールバーを消去して次の座標データ入力
に備える。
【0170】また、ステップS2102において、座標
データが同時タッチを示すものでない場合(ステップS
2102:No)、座標データが、先に入力されている
座標データを考慮してドラッグ操作を示すものであるか
否か判断する(ステップS2107)。そして、ドラッ
グ操作であった場合(ステップS2107:Yes)、
このドラッグ操作がツールバー上で行われたものか否か
を判断する(ステップS2108)。
【0171】ツールバー上でドラッグ操作がなされた場
合(ステップS2108:Yes)、ツールバーがボタ
ン化されているか否か判断する(ステップS210
9)。ツールバーがボタン化されている場合は(ステッ
プS2109:Yes)、図19で説明した手順によっ
てドラッグ角度を算出して操作方向角度を求める(ステ
ップS910)。そして、算出された操作方向操作角度
にしたがって縦型ツールバーを表示するか否か判断する
(ステップS2111)。判断の結果、縦型表示ツール
バーを表示するのであれば(ステップS2111:Ye
s)、縦型表示ツールバーを表示する(ステップS21
13)。また、縦型ツールバーを表示するのでないなら
(ステップS2111:No)、横型表示ツールバーを
表示する(ステップS2112)。
【0172】また、ステップS2107において入力し
た座標データがドラッグ操作を示すものでない(ステッ
プS2107:No)、ドラッグ操作がツールバー上で
なされたものでない(ステップS2108:No)、ツ
ールバーがボタン化されていない(ステップS210
9:No)のいずれ場合にも、パソコン102は、ステ
ップS2101に戻って次の座標データの入力に備え
る。
【0173】以上述べた実施の形態3によれば、実施の
形態1で得られる効果に加え、オペレータが表示画面に
同時タッチすることによって表示されているツールバー
を消去、あるいはボタン化することができる。このた
め、オペレータは、ツールバーに手が届かない位置から
でも移動することなくツールバーを消去、あるいはボタ
ン化することができる。
【0174】また、実施の形態3は、ツールバーを、オ
ペレータの表示画面に対する位置、あるいは表示画面に
表示されている画像に合わせて縦型ツールバー、横型ツ
ールバーのいずれかに簡単に切り換えることができる。
このため、実施の形態3は、情報入出力装置の操作性を
より高めることができるものといえる。
【0175】なお、以上述べた実施の形態1〜3におい
ては、いずれも本発明の情報入出力装置に光反射式の座
標入力装置を用いている。しかしながら、本発明は、こ
のような構成に限定されるものでなく、他の座標入力装
置に適用することも可能である。次に、本発明が適用で
きる座標入力装置の他の構成について例示し、説明す
る。
【0176】なお、以下に説明する座標入出力装置は、
先に述べた実施の形態に用いた座標入出力装置と同様の
構成を含んでいる。説明に用いる図において、図4〜9
に示した座標入出力装置(実施の形態1〜3で用いた座
標入力装置の基本的な構成を示した図)と同様の構成に
ついては同様の符号を付し、説明を一部略すものとす
る。
【0177】「ペンに再帰反射部材」先ず、本発明に適
用できる他の座標入力装置として、光反射式の座表入力
装置を、図22〜24を用いて説明する。図22は、座
標入力装置に用いられる指示手段2201を示す斜視図
である。また、図23は、座標入力装置2300の座標
入力領域2303内の1点を指示手段2201で指し示
した一例を示す正面図である。
【0178】図22に示すように、座標入力装置230
0の座標入力領域2303内の1点を指し示すために用
いられる指示手段2201の先端近傍には、再帰性反射
部材2202が設けられている。この再帰性反射部材2
202は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配
列して形成されており、入射した光をその入射角度によ
らずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。
【0179】例えば、左側の受発光手段405から投光
されたプローブ光Lnは、図23に示すように、再帰性
反射部材2202によって反射され、再び同一光路を辿
る再帰反射光Ln´として左側の受発光手段405によ
り受光されることになる。そのため、図23に示すよう
に、座標入力装置2300においては、実施の形態1〜
3で用いた座標入力装置のように座標入力領域2303
に再帰性反射部材407を設ける必要はない。なお、指
示手段2201はペン状の形状をしており、光沢のある
金属製よりゴムやプラスチックなどの材質が望ましい。
【0180】このような指示手段2201の再帰性反射
部材2202を備えた先端近傍を座標入力装置2300
の座標入力領域2303の適当な位置(x,y)に挿入
し、例えば左側の受発光手段405から投光された扇形
状の光束膜の中のプローブ光Lnが指示手段2201の
再帰性反射部材2202によって反射された場合、その
再帰反射光Ln’は、受発光手段405の受光素子50
3によって受光される。このようにして受光素子503
が再帰反射光Ln’を受光した場合には、再帰反射光L
n’に対応する受光素子503上の所定の位置Dnが光強
度の強い領域(明点)となる。
【0181】つまり、図24に示すように、受光素子5
03上では位置Dnの位置に光強度が強い領域が生じ、
受光素子503からの光の強度分布の形状にはピークが
出現する。このピークが出現する位置Dnは反射された
プローブ光の出射/入射角θnと対応しており、Dnを検
出することによりθnを知ることができる。つまり、こ
のような光反射式の座標入力装置2300の場合も、前
述した座標入力装置と同様に、光強度の波形に出現する
ピークに基づく三角測量の手法により指示手段2201
の位置座標が算出されることになる。
【0182】「ポリゴンミラーによる光走査」また、本
発明は、ポリゴンミラーによって光走査する座標入力装
置にも適用できる。次に、図25〜29を用い、ポリゴ
ンミラーによって光走査する座標入力装置の構成につい
て説明する。なお、図25〜29の説明中、前述した構
成と同様のものについては同様の符号を付し、説明を一
部略すものとする。なお、ここで説明する座標入力装置
は、前述した実施の形態で用いた座標入力装置の光学ユ
ニットを変形したものである。
【0183】より詳細には、本発明の実施の形態1〜3
では扇形状の光束を投光して座標の入力領域を形成し
た。これに対し、ポリゴンミラーにより光走査する座標
入力装置は、ポリゴンミラー等の回転走査系を有し、そ
の回転走査系によって光源から出射された光ビームを放
射状に投光して座標入力領域を形成する受発光手段25
00を用いるものである。
【0184】図25は、受発光手段2500を概略的に
示す平面図である。図25に示すように、受発光手段2
500は、駆動回路(図示せず)を有してレーザ光を出
射する光源であるLD(Laser Diode:半導体レーザ)
2501とハーフミラー2502とポリゴンミラー25
03と集光レンズ2504とで構成される投光手段25
00aと、受光素子2505とが備えられている。受光
素子2505は、集光レンズ2504から距離f(fは
集光レンズ2504の焦点距離)の間隔で設けられたP
D(Photo Diode)で構成されている。
【0185】受発光手段2500は、LD2501から
出射したレーザ光をハーフミラー2502で折り返した
後、パルスモータ(図示せず)により所定の角速度ωt
で回転駆動されるポリゴンミラー2503によって放射
状に順次反射する。したがって、受発光手段2500
は、ビーム光を放射状に繰り返し投光することになる。
つまり、2つの受発光手段2500から放射状に投光さ
れるビーム光によって座標入力領域(図示せず)が形成
されることになる。
【0186】一方、反射されて受発光手段2500に入
射したビーム光は、ポリゴンミラー2503によって反
射され、ハーフミラー2502に到達する。ハーフミラ
ー2502に到達した反射ビーム光は、ハーフミラー2
502を透過して受光素子2505に到達し、電気信号
に変換される。
【0187】ここで、図25に示した受発光手段250
0を受発光手段405に代えて座標入力装置に適用した
場合について説明する。図26に示すように、座標入力
領域403中のある位置に指示手段404が挿入されて
ビーム光が遮断されると、そのビーム光は再帰性反射部
材407で反射されることはないので、受光素子503
に到達することはない。このように座標入力領域403
中のある位置に指示手段404が挿入されてあるビーム
光が遮断された場合、受光素子503からの光の強度分
布の形状にはディップが出現する。
【0188】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図27に示すよ
うに、座標入力領域403に指示手段404が挿入され
ていない場合には光強度は“I=I1”を示すが、座標
入力領域403に指示手段404が挿入されて受光素子
2505に再帰光が戻らない場合には光強度は“I=I
0”を示すことになる。このように光強度が“I=I0
である部分が、ディップである。なお、図27中、時間
t=t0は、ポリゴンミラー2503の回転の基準位置
であって、回転走査されるビーム光が所定の角度に達し
た時点である。
【0189】したがって、光強度が“I=I0”となっ
た時間tをt1であるとすれば、座標入力領域403に
挿入された指示手段404により遮断されたビーム光の
出射角度θは、 θ=ω(t1−t0)=ω△t として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた
受発光手段2500において座標入力領域403に挿入
された指示手段404により遮断されたビーム光の出射
角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出射角度θ
(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によって指示手
段404を挿入した位置座標が検出されることになる。
【0190】次に、受発光手段2500を受発光手段4
05に代えて座標入力装置2300に適用した場合につ
いて考える。図28に示すように、座標入力領域230
3中のある位置に指示手段2301が挿入された場合、
所定のビーム光が指示手段2301の再帰性反射部材4
07において再帰反射され、そのビーム光は受発光手段
2500の受光素子503(図24)に到達する。この
ように座標入力領域2303中のある位置に指示手段2
301が挿入されてビーム光が再帰反射された場合、受
光素子からの光の強度分布の形状にはピークが出現す
る。
【0191】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図29に示すよ
うに、座標入力領域2303に指示手段2301が挿入
されていない場合には光強度は“I=I0”を示すが、
座標入力領域2303に指示手段2301が挿入されて
受光素子503に再帰光が到達した場合には光強度は
“I=I1”を示すことになる。このように光強度が
“I=I1”である部分が、ピークである。なお、図2
9中、時間t=t0は、ポリゴンミラー2503の回転
の基準位置であって、回転走査されるビーム光が所定の
角度に達した時点である。
【0192】したがって、光強度が“I=I1”となっ
た時間tをt1であるとすれば、座標入力領域2303
に挿入された指示手段2301により再帰反射されたビ
ーム光の出射角度θは、 θ=ω(t1−t0)=ω△t として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた
受発光手段2500において座標入力領域2303に挿
入された指示手段2301により再帰反射されたビーム
光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出
射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によっ
て指示手段2301を挿入した位置座標が検出されるこ
とになる。
【0193】「撮像方式」また、本発明は、撮像方式の
座標入力装置にも適用できる。次に、図30、31を用
い、撮像方式の座標入力装置の構成について説明する。
なお、図30、31の説明中、前述した構成と同様のも
のについては同様の符号を付し、説明を一部略すものと
する。なお、ここで説明する座標入力装置は、前述した
実施の形態で用いた座標入力装置の座標検出方式の変形
例であって、座標入力領域内の画像情報を撮像カメラに
より取り込み、取り込まれた画像情報のうちの一部に基
づいて位置座標を検出するいわゆるカメラ撮像方式の座
標入力装置を適用したものである。
【0194】図30は、座標入力装置3000の構成を
概略的に示す正面図である。座標入力装置3000の座
標入力領域3001の上方両端部には、撮像手段である
撮像カメラ3002が距離wを隔てて設けられている。
撮像カメラ3002には、CCDである受光素子300
3と結像光学レンズ3004とが、距離fを隔てて設け
られている。これらの撮像カメラ3002の撮像画角は
約90度であり、座標入力領域3001を撮影範囲とす
るようにそれぞれ設置されている。また、撮像カメラ3
002は座標入力面を形成するディスプレイ面800か
ら所定の距離となるように設置されており、その光軸は
ディスプレイ面800に平行である。
【0195】加えて、座標入力領域3001の上部を除
く周縁部であって撮像カメラ3002の撮像画角を妨げ
ずに撮影視野全体を覆う位置には、背景板3005が設
けられている。この背景板3005は、座標入力領域3
001の中央にその面を向け、ディスプレイ面800に
対して略垂直に設けられる。この背景板3005は、例
えば一様な黒色とされている。
【0196】撮像カメラ3002の信号と指示手段30
06との関係を図31に示す。図31に示すように、指
示手段3006が座標入力領域3001に挿入された場
合、指示手段3006は、撮像カメラ3002に撮影さ
れ、指示手段3006の像が撮像カメラ3002の受光
素子3003上に形成される。座標入力装置3000の
ように背景板3005が黒色であって、指を指示手段3
006として用いるような場合には、指示手段3006
は背景板3005に比べて高い反射率を有することにな
るので、受光素子3003の指示手段3006に相当す
る部分は、光強度の強い領域(明点)となる。
【0197】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図31に示すよ
うに、座標入力領域3001に指示手段3006が挿入
された場合には、受光素子3003からの光の強度分布
の形状にはピークが出現する。このピークが出現する位
置Dnは、結像光学レンズ3004の主点からの指示手
段3006の見かけの角度θnに対応しており、θnはD
nの関数として、 θn=arctan (Dn/f) と表すことができる。つまり、このようなカメラ撮像方
式の座標入力装置3000の場合も、前述した座標入力
装置と同様に、光強度の波形に出現するピークに基づく
三角測量の手法により指示手段3006の位置座標が算
出されることになる。なお、指示手段3006として
は、自身が発光する発光素子付きの専用ペン等も適用す
ることができる。
【0198】「受発光素子列による方式」また、本発明
は、受発光素子列による方式の座標入力装置にも適用で
きる。次に、図32、33を用い、受発光素子列による
方式の座標入力装置の構成について説明する。なお、図
32、33の説明中、前述した構成と同様のものについ
ては同様の符号を付し、説明を一部略すものとする。な
お、ここで説明する座標入力装置は、前述した実施の形
態で用いた座標入力装置の方式の変形例であって、三角
測量によって座標を検出するものではなく、直交する2
軸の座標を直接検出するいわゆるLEDアレイ方式の座
標入力装置を適用したものである。
【0199】図32は、座標入力装置3200の構成を
概略的に示す正面図である。図32に示すように、座標
入力装置3200は、Xm個の発光手段である発光ダイ
オード(LED:Light Emitting Diode)3201を水
平方向に一定間隔で配置した発光素子列3202と、こ
れに1対1に対応したXm個の受光手段であるフォトト
ランジスタ3203を一定間隔で対向配置した受光素子
列3204と、Yn個のLED3201を垂直方向に一
定間隔で配置した発光素子列3205と、これに1対1
に対応したYn個のフォトトランジスタ3203を一定
間隔で対向配置した受光素子列3206とを備えてい
る。
【0200】そして、発光素子列3202と、受光素子
列3204と、発光素子列3205と、受光素子列32
06とにより囲まれた空間部分が、座標入力領域320
7とされている。つまり、座標入力領域3207内に
は、水平方向に形成されるm個の光路と垂直方向に形成
されるn個の光路とがマトリクス状に交差可能となって
いる。なお、座標入力領域3207は、ディスプレイ面
800のサイズに対応したサイズであって横長の四角形
状に形成されており、手書きにより文字や図形等の入力
を可能にする領域である。
【0201】座標入力領域3207のある位置に指等の
指示手段3208が挿入された場合には、指示手段32
08により所定の光路が遮られるため、その遮断光路に
ある受光素子列3204のフォトトランジスタ3203
および受光素子列3206のフォトトランジスタ320
3の受光光量がそれぞれ低下することになる。
【0202】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図33に示すよ
うに、座標入力領域3207に指示手段3208が挿入
されていない場合には各フォトトランジスタ3203の
光強度は“I=i1”を示すが、座標入力領域3207
に指示手段3208が挿入されて光路が遮られた場合に
は、その遮断光路にあるフォトトランジスタ3203の
光強度は“I=i0”を示すことになる。このように光
強度が“I=i0”である部分をディップという。な
お、図33中、横軸はフォトトランジスタ3203の位
置に相当し、実際にはフォトトランジスタ3203の光
出力を逐次読みとる走査時間である。
【0203】そして、受光光量が低下した受光光量が低
下した受光素子列3204のフォトトランジスタ320
3および受光素子列3206のフォトトランジスタ32
03の位置に相当するディップ位置を検出し、指示手段
3208により指示された座標位置を算出する。実際に
は、基準位置t=t0からのディップ位置が検出される
までの時間t1や、図33で示した波形をメモリに取り
込み、メモリ内のデータに対してディップ位置に相当す
るメモリ番地としてディップの位置を検出することにな
る。
【0204】なお、本明細書中で説明した座標入力装置
は、いずれも表示装置であるPDPに備えられている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されるもので
はなく、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid
Crystal Display)、前面投影型プロジェクター、背面
投影型プロジェクター等を表示装置として適用してもよ
い。さらに、これらの表示装置に限定されるものではな
く、特に図示しないが、ライティングボードとして機能
する黒板やホワイトボード等に備えることもできる。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、2点以上の点を所定の時間内にタッチする動作
を、タッチ式の座標入力に特有の制御信号生成のための
操作とし、登壇者(オペレータ)が、パネルの任意の位
置において例えばツールバーの表示や消去といったコン
ピュータによってなされる処理を起動することを、他の
プログラムに影響を及ぼすことがなく実行できる情報入
出力装置を提供することができるという効果を奏する。
【0206】請求項2に記載の発明は、大画面のパネル
において特に発生する可能性のある複数のオペレータに
よる同時入力が正規の同時入力と誤検出されることを防
ぎ、より操作性の高い大画面の情報入出力装置を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0207】請求項3に記載の発明は、所定の長さを人
間が片手の指でパネルにタッチした際のタッチ点程度の
間隔とすることにより、同時入力が1人のオペレータに
よってなされたものか否かより確実に判断することがで
きる。したがって、大画面のパネルにおいて特に発生す
る可能性のある複数のオペレータによる同時入力が正規
の同時入力と誤検出されることをより確実に防ぎ、操作
性のいっそう高い大画面の情報入出力装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0208】請求項4に記載の発明は、表示されている
画面にツールバーを呼び出すボタンがない場合にも、表
示されている画面を抜けることなく、しかも表示画面の
任意の位置からツールバーを表示させることができる。
したがって、請求項4に記載の発明は、より操作性の高
い情報入出力装置を提供することができるという効果を
奏する。
【0209】請求項5に記載の発明は、現在、オペレー
タが操作可能な表示画面の領域にツールバーを表示する
ことができるから、ツールバーを表示させたオペレータ
が移動することなくツールバーを操作することができ
る。このため、請求項5に記載の発明は、より操作性の
高い大画面の情報入出力装置を提供することができると
いう効果を奏する。
【0210】請求項6に記載の発明は、現在、オペレー
タがより確実に操作可能な表示画面の領域にツールバー
を表示することができるから、ツールバーを表示させた
オペレータが移動することなくツールバーを操作するこ
とができる。このため、請求項6に記載の発明は、いっ
そう操作性の高い大画面の情報入出力装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0211】請求項7に記載の発明は、制御信号に割り
付けられる同時タッチ点の数を、人間が手を使って同時
にタッチし得る数に限定することができる。このため、
不要なデータを設定することをなくし、より効率的に運
用できる情報入出力装置を提供することができるという
効果を奏する。
【0212】請求項8に記載の発明は、設定された領域
内でなされた同時タッチが、他の領域においてなされた
タッチによって無効となることを防ぎ、いっそう操作性
の高い大画面の情報入出力装置を提供することができる
という効果を奏する。
【0213】請求項9に記載の発明は、一部の点だけが
デタッチされた場合に残りのタッチ点が新たなタッチ点
と誤検出されることを防ぎ、より操作性の高い情報入出
力装置を提供することができるという効果を奏する。
【0214】請求項10に記載の発明は、2点以上の点
を所定の時間内にタッチする動作を、タッチ式の座標入
力に特有の制御信号生成のための操作とし、オペレータ
が、タッチパネルの任意の位置において例えばツールバ
ーの表示や消去といったコンピュータによってなされる
処理を起動することを、他のプログラムに影響を及ぼす
ことがなく実行できる情報入出力制御方法を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0215】請求項11に記載の発明は、大画面のタッ
チパネルにおいて特に発生する可能性のある複数のオペ
レータによる同時入力が正規の同時入力と誤検出される
ことを防ぎ、より操作性の高い大画面の情報入出力装置
を制御する情報入出力制御方法を提供することができる
という効果を奏する。
【0216】請求項12に記載の発明は、所定の長さを
人間が片手の指でタッチパネルにタッチした際のタッチ
点程度の間隔とすることにより、同時入力が1人のオペ
レータによってなされたものか否かより確実に判断する
ことができる。したがって、大画面のタッチパネルにお
いて特に発生する可能性のある複数のオペレータによる
同時入力が正規の同時入力と誤検出されることをより確
実に防ぎ、操作性のいっそう高い大画面の情報入出力装
置を制御する情報入出力制御方法を提供することができ
るという効果を奏する。
【0217】請求項13に記載の発明は、表示されてい
る画面にツールバーを呼び出すボタンがない場合にも、
表示されている画面を抜けることなく、しかも表示画面
の任意の位置からツールバーを表示させることができ
る。したがって、請求項13に記載の発明は、より操作
性の高い情報入出力制御方法を提供することができると
いう効果を奏する。
【0218】請求項14に記載の発明は、現在、オペレ
ータが操作可能な表示画面の領域にツールバーを表示す
ることができるから、ツールバーを表示させたオペレー
タが移動することなくツールバーを操作することができ
る。このため、請求項14に記載の発明は、より操作性
の高い大画面の情報入出力装置を制御する情報入出力制
御方法を提供することができるという効果を奏する。
【0219】請求項15に記載の発明は、現在、オペレ
ータがより確実に操作可能な表示画面の領域にツールバ
ーを表示することができるから、ツールバーを表示させ
たオペレータが移動することなくツールバーを操作する
ことができる。このため、請求項15に記載の発明は、
いっそう操作性の高い大画面の情報入出力装置を制御す
る情報入出力制御方法を提供することができるという効
果を奏する。
【0220】請求項16に記載の発明は、制御信号に割
り付けられる同時タッチ点の数を、人間が手を使って同
時にタッチし得る数に限定することができる。このた
め、不要なデータを設定することをなくし、より効率的
に運用できる情報入出力制御方法を提供することができ
るという効果を奏する。
【0221】請求項17に記載の発明は、設定された領
域内でなされた同時タッチが、他の領域においてなされ
たタッチによって無効となることを防ぎ、いっそう操作
性の高い大画面の情報入出力装置を制御する情報入出力
制御方法を提供することができるという効果を奏する。
【0222】請求項18に記載の発明は、一部の点だけ
がデタッチされた場合に残りのタッチ点が新たなタッチ
点と誤検出されることを防ぎ、より操作性の高い情報入
出力制御方法を提供することができるという効果を奏す
る。
【0223】請求項19に記載の発明は、2点以上の点
を所定の時間内にタッチする動作を、タッチ式の座標入
力に特有の制御信号生成のための操作とし、オペレータ
が、タッチパネルの任意の位置において例えばツールバ
ーの表示や消去といったコンピュータによってなされる
処理を起動することを、他のプログラムに影響を及ぼす
ことがなく実行できる情報入出力制御方法をコンピュー
タに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を提供することができるという効果
を奏する。
【0224】請求項20に記載の発明は、2点以上の点
を所定の時間内にタッチする動作を、タッチ式の座標入
力に特有の制御信号生成のための操作とし、オペレータ
が、タッチパネルの任意の位置において例えばツールバ
ーの表示や消去といったコンピュータによってなされる
処理を起動することを、他のプログラムに影響を及ぼす
ことがなく実行できる情報入出力制御方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを提供することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に共通の情報入出力装置の
外観を示した図である。
【図2】図1に示した構成のタッチパネルの部分を説明
するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるタッチ候補点の
取得手順を説明するための図である。
【図4】実施の形態1の情報入出力装置の基本的な構成
を説明するための図である。
【図5】実施の形態1の情報入出力装置の基本的な構成
を説明するための他の図である。
【図6】実施の形態1の情報入出力装置の基本的な構成
を説明するための他の図である。
【図7】実施の形態1の情報入出力装置の基本的な構成
を説明するための他の図である。
【図8】実施の形態1の情報入出力装置の基本的な構成
を説明するための他の図である。
【図9】実施の形態1の情報入出力装置の基本的な構成
を説明するための他の図である。
【図10】実施の形態1の情報入出力装置の操作手順を
説明するための図である。
【図11】実施の形態1のツールバーを編集する手順を
説明するための図である。
【図12】実施の形態1の座標入力の制御方法を説明す
るためのフローチャートであ
【図13】実施の形態1のツールバー表示の制御方法を
説明するためのフローチャートである。
【図14】実施の形態1の他の構成例について説明する
ための図である。
【図15】本発明の実施の形態1におけるタッチ候補点
の取得手順を説明するための他の図である。
【図16】実施の形態1のさらに他の構成例を説明する
ための図であって、タッチ点の数とタッチ点数に割り付
けられる機能との対応を設定する機能設定画面を示した
図である。
【図17】本発明の実施の形態2のツールバーを編集す
る手順を説明するための図である。
【図18】本発明の実施の形態3のツールバーの表示形
態を変更する手順を説明するための図である。
【図19】実施の形態3のツールバーのドラッグ方向を
算出する方法を具体的に説明するための図である。
【図20】実施の形態3のツールバーが表示された状態
で同時タッチすることによって表示されているツールバ
ーを消去することを説明するための図である。
【図21】実施の形態3の情報入出力制御方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図22】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための図である。
【図23】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図24】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図25】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図26】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図27】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図28】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図29】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図30】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図31】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図32】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【図33】本発明の情報入出力装置に適用できる座標入
力装置の構成を説明するための他の図である。
【符号の説明】
101 表示部 102 パソコン 103 枠体 104 表示画面 105 支持台 106 座標入力部 107 座標制御部 108 画面制御部 109 画像メモリ 200 タッチパネル 201 光反射膜 202a,202b 光学ユニット 402 座標入力部材 403 座標入力領域 404 指示手段 405 受発光手段 406 点光源 406a 二次光源 407 再帰性反射部材 408,410,411 プローブ光 409 再帰反射光 502 レンズ 503 受光素子 801 光源 802,804,805 集光レンズ 803 ハーフミラー 806 スリット 904 インタフェースドライバ 905 コンバータ 906 ドライバ 907 ハードディスク 909 記憶媒体 911 アナログ処理回路 1001 ツールバー 1002 ボタン 1101,1601,1701 ポインタ 1102,1710 ボタン 1103 名称表示欄 1112,1704 設定キー 1113,1606,1705,1713 削除キー 1114,1706 前へキー 1115,1707 後へキー 1116,1126,1502,1607,1612,
1708,1715OKキー 1117,1127,1136,1503,1608,
1613,1619,1709,1816 キャンセル
キー 1121,1609 名称表示欄 1122,1610 ファイル名表示欄 1123 選択キー 1124 プレビュー欄 1125,1611 参照キー 1131,1614 検索先欄 1132,1615 表示欄 1133,1616 ファイル名欄 1134,1617 ファイル種類欄 1702 ツールバー名称表示欄 1703 ツールバービューア 1711 登録項目表示欄 1712 追加キー 1714 選択項目表示欄 1801 制御ボタン 1802 機能ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 情報入出力装置、情報入出力制御方法、情報入出力制御方法をコンピュータに実行させるための プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、情報入出力制御方法をコンピュー タに実行させるためのプログラム

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タッチパネルと、 前記タッチパネル上においてタッチされた点を検出する
    タッチ点検出手段と、 前記タッチ点検出手段によって検出された点にかかる信
    号を生成する信号生成手段と、を備えてなり、 前記信号生成手段は、前記タッチ点検出手段が前記タッ
    チパネル上の1点が所定の時間内にタッチされたことを
    検出した場合に該タッチがなされた点の座標を示す座標
    信号を生成し、前記タッチ点検出手段が前記タッチパネ
    ル上の2点以上の点が所定の時間内にタッチされたこと
    を検出した場合に該タッチがなされた点の数に応じて予
    め設定された制御を示す制御信号を生成することを特徴
    とする情報入出力装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記タッチ点検出手段によって
    前記タッチパネル上の2点以上のタッチが検出された場
    合、該検出結果に基づいてタッチされた点同士の間隔を
    反映する長さである間隔長を算出する間隔長算出手段を
    備え、前記信号生成手段は、前記間隔長算出手段によっ
    て算出された間隔長が所定の長さ以上であった場合に前
    記制御信号を生成しないことを特徴とする請求項1に記
    載の情報入出力装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔長算出手段は、前記タッチ点検
    出手段の検出結果に基づいて、タッチされた可能性のあ
    るすべての点のうちのx座標の最大値と最小値との差、
    y座標の最大値と最小値との差のそれぞれを間隔長とし
    て算出し、前記制御信号生成手段は、前記x座標の最大
    値と最小値との差、y座標の最大値と最小値との差の少
    なくとも一方が所定の長さ以上であった場合に前記制御
    信号を生成しないことを特徴とする請求項2に記載の情
    報入出力装置。
  4. 【請求項4】 前記制御信号が表示画面を備えるコンピ
    ュータに出力される場合、前記制御信号の少なくとも1
    つが、前記コンピュータに対して前記表示画面にツール
    バーを表示させることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一つに記載の情報入出力装置。
  5. 【請求項5】 さらに、タッチパネル上において2点以
    上の点が所定の時間内にタッチされた場合にタッチされ
    た可能性のある点を求めるタッチ候補点取得手段を備
    え、前記制御信号は、前記ツールバーを、前記タッチ候
    補点を通る直線によって包囲される領域に対応する前記
    表示画面の領域内に表示させることを特徴とする請求項
    4に記載の情報入出力装置。
  6. 【請求項6】 前記制御信号は、前記ツールバーを、前
    記タッチ候補点のうちのx座標の最大値と最小値との平
    均値をx座標とし、前記タッチ候補点のうちのy座標の
    最大値と最小値との平均値をy座標として決定される複
    数タッチ検出点、または該複数タッチ検出点と所定の距
    離以下の距離にある点と対応する前記表示画面上の点に
    表示させることを特徴とする請求項4または5に記載の
    情報入出力装置。
  7. 【請求項7】 前記制御信号は、2点ないし10点のタ
    ッチのうちの少なくとも1つにコンピュータ制御を対応
    させた信号であることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか一つに記載の情報入出力装置。
  8. 【請求項8】 前記信号生成手段は、前記タッチ点検出
    手段が前記タッチパネル上の予め設定された領域内にお
    いて2点以上の点が所定時間内にタッチされたことを検
    出した場合にのみ前記制御信号を生成することを特徴と
    する請求項1〜7のいずれか一つに記載の情報入出力装
    置。
  9. 【請求項9】 前記タッチ点検出手段は、タッチパネル
    上の2点以上の点が所定の時間内にタッチされたことを
    検出した場合、検出したすべての点のデタッチを検出す
    るまで前記タッチパネルに対するタッチを検出しないこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の情
    報入出力装置。
  10. 【請求項10】 タッチパネル上においてタッチされた
    点を検出するタッチ点検出工程と、 前記タッチ点検出工程において、前記タッチパネル上の
    1点が所定の時間内にタッチされたことが検出された場
    合に該タッチがなされた点の座標を示す座標信号を生成
    し、前記タッチパネル上の2点以上の点が所定の時間内
    にタッチされたことが検出された場合に該タッチがなさ
    れた点の数に応じて予め設定された制御を示す制御信号
    を生成する信号生成工程と、 を含むことを特徴とする情報入出力制御方法。
  11. 【請求項11】 さらに、前記タッチ点検出工程におい
    て前記タッチパネル上の2点以上のタッチが検出された
    場合、該検出結果に基づいてタッチされた点同士の間隔
    を反映する長さである間隔長を算出する間隔長算出工程
    を含み、前記信号生成工程は、前記間隔長算出工程にお
    いて算出された間隔長が所定の長さ以上であった場合に
    前記制御信号を生成しないことを特徴とする請求項10
    に記載の情報入出力制御方法。
  12. 【請求項12】 前記間隔長算出工程は、前記タッチ点
    検出工程においてなされた検出の結果に基づいて、タッ
    チされた可能性のあるすべての点のうちのx座標の最大
    値と最小値との差、y座標の最大値と最小値との差のそ
    れぞれを間隔長として算出し、前記制御信号生成工程
    は、前記x座標の最大値と最小値との差、y座標の最大
    値と最小値との差の少なくとも一方が所定の長さ以上で
    あった場合に前記制御信号を生成しないことを特徴とす
    る請求項11に記載の情報入出力制御方法。
  13. 【請求項13】 前記制御信号が表示画面を備えるコン
    ピュータに出力される場合、前記制御信号の少なくとも
    1つが、前記コンピュータに対して前記表示画面にツー
    ルバーを表示させることを特徴とする請求項10〜12
    のいずれか一つに記載の情報入出力制御方法。
  14. 【請求項14】 さらに、タッチパネル上において2点
    以上の点が所定の時間内にタッチされた場合にタッチさ
    れた可能性のある点を求めるタッチ候補点取得工程を含
    み、前記制御信号は、前記ツールバーを、前記タッチ候
    補点を通る直線によって包囲される領域に対応する前記
    表示画面上の領域内に表示させることを特徴とする請求
    項13に記載の情報入出力制御方法。
  15. 【請求項15】 前記制御信号は、前記ツールバーを、
    前記タッチ候補点のうちのx座標の最大値と最小値との
    平均値をx座標とし、前記タッチ候補点のうちのy座標
    の最大値と最小値との平均値をy座標として決定される
    複数タッチ検出点、または該複数タッチ検出点と所定の
    距離以下の距離にある点と対応する前記表示画面上の点
    に表示させることを特徴とする請求項13または14に
    記載の情報入出力制御方法。
  16. 【請求項16】 前記制御信号は、2点ないし10点の
    タッチのうちの少なくとも1つにコンピュータによる制
    御を対応させた信号であることを特徴とする請求項10
    〜15のいずれか一つに記載の情報入出力制御方法。
  17. 【請求項17】 前記信号生成工程は、前記タッチ点検
    出工程において前記タッチパネル上の予め設定された領
    域内で2点以上の点が所定時間内にタッチされたことを
    検出した場合にのみ前記制御信号を生成することを特徴
    とする請求項10〜16のいずれか一つに記載の情報入
    出力制御方法。
  18. 【請求項18】 前記タッチ点検出工程は、前記タッチ
    パネル上の2点以上の点が所定の時間内にタッチされた
    ことを検出した場合、検出したすべての点のデタッチを
    検出するまで前記タッチパネルに対するタッチを検出し
    ないことを特徴とする請求項10〜17のいずれか一つ
    に記載の情報入出力制御方法。
  19. 【請求項19】 情報入出力装置制御方法をコンピュー
    タに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 予め設定されている所定領域上のタッチされた点を検出
    するタッチ点検出工程と、 前記タッチ点検出工程において、前記所定領域上の1点
    が所定の時間内にタッチされたことが検出された場合に
    該タッチがなされた点の座標を示す座標信号を生成し、
    前記所定領域上の2点以上の点が所定の時間内にタッチ
    されたことが検出された場合に該タッチがなされた点の
    数に応じて予め設定されたコンピュータによる制御を示
    す制御信号を生成する信号生成工程と、を含む情報入出
    力制御方法を記録したことを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 コンピュータに、 タッチパネル上においてタッチされた点を検出するタッ
    チ点検出手順と、 前記タッチ点検出手順において、前記タッチパネル上の
    1点が所定の時間内にタッチされたことが検出された場
    合に該タッチがなされた点の座標を示す座標信号を生成
    し、前記タッチパネル上の2点以上の点が所定の時間内
    にタッチされたことが検出された場合に該タッチがなさ
    れた点の数に応じて予め設定されたコンピュータによる
    制御を示す制御信号を生成する信号生成手順と、を含む
    情報入出力制御方法を実行させることを特徴とするプロ
    グラム。
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