JP2017010317A - 画像形成装置、画像形成装置の制御プログラム及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】会議の参加者が使用する各装置間におけるネットワーク構築コストを抑制しつつセキュリティを考慮したネットワークを構築すること。【解決手段】仮想プライベートネットワークにおいて他の装置と通信可能な画像形成装置であって、情報処理機器からの要求に応じて、仮想プライベートネットワークを介した情報処理機器との通信接続処理を行う通信接続処理部と、画像形成装置と通信接続された情報処理機器において互いに無線通信可能な無線通信網を確立する無線通信網確立部とを含むことを特徴とする。【選択図】図14
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラム及び画像形成システムに関する。
企業等の会議において、会議の参加者が使用する装置それぞれに会議資料を表示して共有することにより、紙資源の節約や会議の効率化が図られている。そのためには、各装置がデータ通信可能な状態である必要があるが、社内ネットワークのLAN(Local Area Network)により各装置が接続されると、企業外部の参加者が企業の重要データにアクセス可能な場合があり、セキュリティ上問題がある。
そのため、会議の参加者が使用する各装置間のセキュリティを考慮したネットワークの構築が望まれる。さらに、このようなネットワークを構築する際に、新たな機器を設置する等のネットワーク構築コストを抑えることが望まれる。
無線メッシュネットワークの構築コストを抑制しつつ安定したネットワーク環境を実現することを目的として、ネットワークに存在する既存の画像形成装置を中継経路として用いることが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、無線メッシュネットワーク内の各装置は、無線メッシュネットワーク内の重要データにアクセス可能であり、企業外部の会議参加者が使用する装置に対するセキュリティ対策は十分ではない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、会議の参加者が使用する各装置間におけるネットワーク構築コストを抑制しつつセキュリティを考慮したネットワークを構築することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、仮想プライベートネットワークにおいて他の装置と通信可能な画像形成装置であって、情報処理機器からの要求に応じて、前記仮想プライベートネットワークを介した前記情報処理機器との通信接続処理を行う通信接続処理部と、前記画像形成装置と通信接続された前記情報処理機器において互いに無線通信可能な無線通信網を確立する無線通信網確立部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、会議の参加者が使用する各装置間におけるネットワーク構築コストを抑制しつつセキュリティを考慮したネットワークを構築することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態においては、オフィスに備えられている画像形成装置を用いて会議参加者が使用する各装置間で会議資料等のデータを共有するネットワークシステムを例として説明する。
図1は、本実施形態に係るネットワークシステムの運用形態を例示する図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、n台の画像形成装置1−1〜1−n及びネットワーク管理サーバ2がIP−VPN(Internet Protocol Virtual Private Network)を介して接続されて構成される。また、図1の画像形成装置1−nのように、画像形成装置1−1〜1−nは、画像形成装置とは別の装置であるタブレット端末等の携帯情報処理端末を操作パネルとして含む画像形成システムであってもよい。すなわち、操作パネルは、画像形成装置に対する操作を受け付ける操作端末である。
また、本実施形態に係るシステムにおいては、n台のクライアント装置3−1〜3−nが画像形成装置1−1のいずれかとWiFi−VPNを介して接続され得る。画像形成装置1−1〜1−nのいずれかと接続されているクライアント装置3−1〜3−nの中から、PAN(Personal Area Netowork)を構築することが本実施形態に係る要旨の1つである。
なお、nは1以上の整数であるが、画像形成装置1−1〜1−nのnとクライアント装置3−1〜3−nのnとが同じ値とは限らない。また、以降、画像形成装置1−1〜1−nを総じて画像形成装置1とし、クライアント装置3−1〜3−nを総じてクライアント装置3とする場合がある。
画像形成装置1は、オフィスに備えられ、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)である。
ネットワーク管理サーバ2は、画像形成装置1の各種状態を管理するために備えられている。また、本実施形態に係るネットワーク管理サーバ2は、ネットワークシステムにおける画像形成装置1及びクライアント装置3の接続状態、PANの構成状態等を示す情報を蓄積し、画像形成装置1からの要求に応じて蓄積された情報を送信する。
クライアント装置3は、会議の参加者が使用する情報処理機器であり、例えば、タブレット端末、一般的なPC(Personal Computer)、プロジェクタ、電子黒板、テレビ会議装置である。各クライアント装置3は、ネットワーク管理サーバ2が提供するWebページ等を介して、クライアント装置3の情報(以降、「装置情報」とする)をネットワーク管理サーバ2に記憶させる。ネットワーク管理サーバ2に登録されているクライアント装置3の中から1つの会議において互いに通信可能にするクライアント装置3が選択されてPANが構成される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1、ネットワーク管理サーバ2及びクライアント装置3等の情報処理装置のハードウェア構成を説明する。図2は、画像形成装置1、ネットワーク管理サーバ2及びクライアント装置3等の情報処理装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。なお、画像形成装置1は、図2に示すハードウェア構成に加えて、スキャナ、プリンタ等を実現するためのエンジンを備える。
図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。すなわち、本実施形態に係る情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されて構成される。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
CPU10は演算手段であり、情報処理装置全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。なお、HDDの他、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置を用いても良い。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが情報処理装置の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが情報処理装置に情報を入力するためのユーザインタフェースである。なお、本実施形態に係るネットワーク管理サーバ2は、ユーザが直接操作することの無いサーバとして運用されるため、LCD60や操作部70等のユーザインタフェースは省略可能である。また、本実施形態に係るクライアント装置3のうちプロジェクタ等の表示用画面のない装置は、LCD60を省略可能である。
このようなハードウェア構成において、ROM30に格納されたプログラムや、HDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体からRAM20にロードされたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1、ネットワーク管理サーバ2及びクライアント装置3の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、画像形成装置1の機能構成を説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を例示するブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Document Feeder:原稿自動搬送装置)110、スキャナユニット111、排紙トレイ112、ディスプレイパネル113、給紙テーブル114、プリントエンジン115、排紙トレイ116、ネットワークI/F117及びVPN通信I/F118を有する。
また、コントローラ100は、主制御部130、エンジン制御部101、通信制御部102、画像処理部103及び操作表示制御部104を有する。図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット111、プリントエンジン115を有する複合機として構成されている。なお、図3においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル113は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。なお、上述したように操作パネルが画像形成装置1とは別のタブレット端末等の装置である場合、タブレット端末の表示部がディスプレイパネル113として機能してもよい。
ネットワークI/F117は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースである。ネットワークI/F117は、Ethernet(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等のインタフェースが用いられる。VPN通信I/F118は、画像形成装置1がVPN通信により他の機器と通信するためのインタフェースである。ネットワークI/F117及びVPN通信I/F118は、図2に示すI/F50によって実現される。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30やHDD40等の不揮発性記憶媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムや画像処理プログラムがRAM20にロードされる。そして、それらのプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部130は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。また、本実施形態に係る主制御部130は、会議の主催者等により選択されたクライアント装置3から構成されるPANを構築する機能やPAN内に含まれるクライアント装置3を使用する会議における処理機能を含む。主制御部130によるPAN構築機能や会議における処理機能の詳細は後述する。
エンジン制御部101は、プリントエンジン115やスキャナユニット111等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。通信制御部102は、ネットワークI/F117やVPN通信I/F118を介して画像形成装置1に接続された情報処理装置等から入力される信号や命令を主制御部130に入力する。また、主制御部130は、通信制御部102を制御し、ネットワークI/F117やVPN通信I/F118を介して他の装置にアクセスする。
画像処理部103は、主制御部130の制御に従い、画像形成出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン115が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、画像処理部103は、スキャナユニット111から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像形成装置1に格納され若しくはネットワークI/F117を介して他の機器に送信される情報である。操作表示制御部104は、ディスプレイパネル113に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル113を介して入力された情報を主制御部130に通知する。
なお、プリンタ機能のみを有する画像形成装置の場合、図2に示すADF110、スキャナユニット111及び排紙トレイ112が省略される。これとともに、エンジン制御部101の機能から、ADF110、スキャナユニット111及び排紙トレイ112を制御するための機能が省略される。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、通信制御部102が、ネットワークI/F117やVPN通信I/F118を介してクライアント装置3等から印刷ジョブを受信する。通信制御部102は、受信した印刷ジョブを主制御部130に転送する。主制御部130は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部103を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報若しくは画像情報に基づいて描画情報を生成する。
画像処理部103によって描画情報が生成されると、エンジン制御部101は、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル114から搬送される記録媒体である用紙に対して画像形成を実行する。なお、記録媒体としては、上述した用紙の他、フィルム、プラスチック等のシート状の材料で、画像形成出力の対象物となるものであれば採用可能である。プリントエンジン115の具体的態様としては、インクジェット方式による画像形成機構や電子写真方式による画像形成機構等を用いることが可能である。プリントエンジン115によって画像形成が施された文書は排紙トレイ116に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、スキャン実行指示に応じて、操作表示制御部104若しくは通信制御部102が主制御部130にスキャン実行信号を転送する。スキャン実行指示は、ユーザによるディスプレイパネル113の操作若しくはネットワークI/F117やVPN通信I/F118を介して外部の機器から入力される。主制御部130は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部101を制御する。
エンジン制御部101は、ADF110を駆動し、ADF110にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット111に搬送する。また、エンジン制御部101は、スキャナユニット111を駆動し、ADF110から搬送される原稿を撮像する。また、ADF110に原稿がセットされておらず、スキャナユニット111に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット111は、エンジン制御部101の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット111が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット111に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいた撮像情報が生成される。エンジン制御部101は、スキャナユニット111が生成した撮像情報を画像処理部103に転送する。
画像処理部103は、主制御部130の制御に従い、エンジン制御部101から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部103が生成した画像情報はHDD40等の画像形成装置1に装着された記憶媒体に保存される。画像処理部103によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納され若しくはネットワークI/F117やVPN通信I/F118を介して、通信制御部102により外部の装置に送信される。
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部101がスキャナユニット111から受信した撮像情報若しくは画像処理部103が生成した画像情報に基づき、画像処理部103が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部101がプリントエンジン115を駆動する。
次に、本実施形態に係る主制御部130の機能のうち上述したPAN構成機能や会議における処理機能を説明する。図4は、本実施形態に係る主制御部130の機能構成を例示するブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係る主制御部130は、情報取得部131、情報送信部132、MFP管理部133、クライアント装置管理部134、接続装置情報記憶部135、PAN管理部136、PAN情報記憶部137、統合PAN管理部138、統合PAN情報記憶部139、会議管理部140、画像データ記憶部141及びMFP実行部142を含む。
なお、本実施形態に係る主制御部130によるPAN構成の前提として、各クライアント装置3は、ネットワーク管理サーバ2から提供されるWebページ等を介して、クライアント装置3の装置情報をネットワーク管理サーバ2に記憶させる。図5は、ネットワーク管理サーバ2に格納されているクライアント装置3の装置情報の内容を例示する図である。
図5に示すように、装置情報は、“装置ID”、“装置名称”、“装置種別”、“装置アドレス”、“パスワード”、“決済情報”、“第1識別名”、“第2識別名”及び“第3識別名”等の情報を含む。“装置ID”は、クライアント装置3を識別する識別子である。“装置名称”は、クライアント装置3の名称であり、本実施形態においては、クライアント装置3を使用するユーザ名であるとする。
“装置種別”は、クライアント装置3の種別を示す情報であり、例えば、タブレット端末、PC、プロジェクタ、電子黒板、テレビ会議装置である。“装置アドレス”は、クライアント装置3に情報を送信する際のアドレスであり、本実施形態においては、クライアント装置3を使用するユーザ名のメールアドレスであるとする。“パスワード”は、クライアント装置3の認証時に用いられるパスワードである。“決済情報”は、画像形成装置1により課金処理が行われる場合の決済方法を示し、例えば、クレジットカードや口座引き落としである。また、“決済情報”には、クレジットカードである場合ガード番号が含まれ、口座引き落としの場合口座番号が含まれる。
“第1識別名”から“第3識別名”は、クライアント装置3を検索する際に使用するための情報であり、本実施形態においては、第1識別名が最も検索対象が広く、第3識別名が最も検索対象が狭い。具体的には、例えば、“第1識別名”は、クライアント装置3が存在する会社名であり、“第2識別名”は、“第1識別名”が示す会社の事業部名であり、“第3識別名”は、“第2識別名”が示す事業部の部署名である。
図4の説明に戻る。情報取得部131は、コントローラ100の各部から情報を取得する。情報送信部132は、コントローラ100の各部に情報を送信する。MFP管理部133は、画像形成装置1(MFP)の登録画面を表示するための情報を、情報送信部132を介して操作表示制御部104に対して出力する。これにより、画像形成装置1の登録画面がディスプレイパネル113に表示される。
そして、MFP管理部133は、ディスプレイパネル113に表示される画像形成装置1の登録画面を介して入力された画像形成装置1の情報(以降、「MFP情報」とする)をネットワーク管理サーバ2に記憶させる。図6は、MFP管理部133によりネットワーク管理サーバ2に記憶させるMFP情報の内容を例示する図である。
図6に示すように、MFP情報は、“MFPID”、“MFP名称”、“MFPIPアドレス”、“設置地域コード”、“設置環境コード”“オプション情報”、“機器アドレス”、“第1識別名”、“第2識別名”、“第3識別名”等の情報を含む。“MFPID”は、画像形成装置1を識別する識別子である。“MFP名称”は、画像形成装置1の名称である。“MFPIPアドレス”は、画像形成装置1のIPアドレスを示す情報である。
“設置地域コード”は、画像形成装置1を設置している地域(横浜、渋谷等)を示す情報である。“設置環境コード”は、画像形成装置を設置している環境(会議室、受付、コンビニ等)を示す情報である。“オプション情報”は、画像形成装置1に装着されているオプション機器(ステイプル、製本、フィニッシャー等)を示す情報である。“装置アドレス”は、画像形成装置1に設定されているメールアドレスを示す。
“第1識別名”から“第3識別名”は、画像形成装置1を検索する際に使用するための情報であり、本実施形態においては、第1識別名が最も検索対象が広く、第3識別名が最も検索対象が狭い。具体的には、例えば、“第1識別名”は、画像形成装置1が存在する会社名であり、“第2識別名”は、“第1識別名”が示す会社の事業部名であり、“第3識別名”は、“第2識別名”が示す事業部の部署名である。
クライアント装置管理部134は、ネットワーク管理サーバ2に装置情報が格納されているクライアント装置3の中から自身の画像形成装置1と通信接続するクライアント装置3を管理する。具体的には、クライアント装置管理部134は、アドホックモードで通信可能なクライアント装置3を検出すると、アドホックモードによる通信確立に必要な通信情報(ESSID(Extended Service Set Identifier)等)を送信する。
通信情報を受信したクライアント装置3は、受信した通信情報を用いて、画像形成装置1が備えるアクセスポイントを介してインフラストラクチャモードにより画像形成装置1との通信を確立する。ここで、クライアント装置3のユーザは、クライアント装置3を画像形成装置1とWiFi−VPNにより接続する場合、クライアント装置3にインストールされている専用アプリケーションのメニュー画面から画像形成装置1との接続メニューを選択する。
接続メニューが選択されると、クライアント装置3は、インフラストラクチャモードによる通信が確立されている画像形成装置1に対してクライアント装置3の認証情報を送信する。認証情報は、例えば、図5に示したクライアント装置3の“装置ID”、“装置アドレス”、“パスワード”である。認証情報を受信したクライアント装置管理部134は、ネットワーク管理サーバ2に対して認証情報を送信して、クライアント装置3の認証を要求する。
ネットワーク管理サーバ2は、受信した認証情報が格納しているクライアント装置3の装置情報に含まれる情報と一致する場合に、クライアント装置3の認証が成功したことを画像形成装置1に対して通知する。クライアント装置管理部134は、クライアント装置3に対して認証結果を通知する。認証成功を示す認証結果を通知した画像形成装置1は、クライアント装置3と接続可能である。
図7は、クライアント装置3のLCD60に表示されるWiFi−VPNにより接続する画像形成装置1の選択画面(以降、「接続MFP選択画面」とする)を例示する図である。図7に示すように、接続MFP選択画面には、WiFi−VPNにより接続可能な画像形成装置1の“MFP名称”の一覧が表示されている。
クライアント装置3のユーザは、図7に示した接続MFP選択画面を介してWiFi−VPNにより接続する画像形成装置1を選択して、「接続」ボタンを押下する。ユーザの操作内容及び選択操作を行ったクライアント装置3の装置情報は、選択された画像形成装置1の通信制御部102を介して情報取得部131に入力される。これにより、選択された画像形成装置1のクライアント装置管理部134は、接続を要求したクライアント装置3とのWiFi−VPNによる通信接続を確立する。
すなわち、クライアント装置管理部134は、VPNによるクライアント装置3との通信接続処理を行う通信接続処理部として機能する。また、クライアント装置管理部134は、通信接続を確立したクライアント装置3の装置情報を、接続装置情報記憶部135に記憶させる。
また、クライアント装置管理部134は、WiFi−VPN接続が確立されたクライアント装置3に対して、所定の時間間隔で応答要求リクエストを送信する。クライアント装置管理部134は、クライアント装置3から応答要求リクエストに対する応答がない場合、クライアント装置3が画像形成装置1と接続可能な範囲内に存在しなくなったと判定して、クライアント装置3との通信を切断する。
接続装置情報記憶部135は、画像形成装置1に接続されているクライアント装置3の装置情報を格納する。図8は、接続装置情報記憶部135に格納されている接続装置情報の内容を例示する図である。図8に示すように、接続装置情報記憶部135には、画像形成装置1に接続されているすべてのクライアント装置3の装置情報が格納されている。なお、接続装置情報記憶部135に格納されている装置情報は、図5に示した装置情報のうち、後述するPAN管理部136による処理において必要な一部の情報であってもよい。
PAN管理部136は、クライアント装置3からの要求に応じて、画像形成装置1に接続されているクライアント装置3から構成されるPANを管理する。具体的には、PAN管理部136は、PANの新規構築、構築されているPANに対するクライアント装置3の追加及び削除、構築されているPANの解放の処理を行う。
図9は、PAN管理部136によるPANの新規構築処理の動作を例示するフローチャートである。PANの新規構築処理は、ユーザがクライアント装置3にインストールされている専用アプリケーションのメニュー画面からPANの新規構築メニューを選択することにより開始する。なお、PANの新規構築メニューの選択は、例えばPANを利用した会議の主催者が使用するクライアント装置3(以降、「主クライアント装置3」とする)から行われる。
図9に示すように、PAN管理部136は、接続装置情報記憶部135に格納されている接続装置情報を取得する(S901)。接続装置情報を取得したPAN管理部136は、取得した接続装置情報に基づいて新規PAN構築用画面を表示するための情報を生成して、主クライアント装置3に対して出力する(S902)。これにより、主クライアント装置3のLCD60に、新規PAN構築用画面が表示される。
図10は、新規PAN構築用画面を例示する図である。図10に示すように、新規PAN構築用画面には、構築するPANの名称を入力するテキストボックス、選択可能なクライアント装置3の装置情報一覧、選択されたクライアント装置3の装置名称の一覧が含まれる。選択可能なクライアント装置3の装置情報は、S901の処理において取得された接続装置情報に含まれる装置情報のうち、例えば“第1識別名”から“第3識別名”の情報及び“装置名称”の情報である。図10に示すように、例えば、“第1識別名”が「AA」、“第2識別名”が「BB」、“第3識別名”が「CC」であり、“装置名称”が「DDDDDD」であるクライアント装置3は、「AA/BB/CC DDDDDD」と表示される。
主クライアント装置3のユーザは、選択可能なクライアント装置3の装置情報一覧の中から装置情報を選択して、「追加」ボタンを押下する。これにより、選択されたクライアント装置3の装置名称は、選択された装置名称の一覧に追加される。なお、主クライアント装置3のユーザが選択されたクライアント装置3の装置名称一覧の中から装置名称を選択して「削除」ボタンを押下した場合、選択されたクライアント装置3の装置名称は、選択された装置名称の一覧から削除される。
主クライアント装置3のユーザは、クライアント装置3の選択が完了すると、「OK」ボタンを押下する。これにより、選択されたクライアント装置3の装置名称の一覧に含まれるクライアント装置3の装置情報が装置選択情報として、画像形成装置1の操作表示制御部104を介して情報取得部131に入力される。
これにより、PAN管理部136は、装置選択情報を取得する(S903)。装置選択情報を取得したPAN管理部136は、取得した装置選択情報に含まれる装置情報のクライアント装置3に対して、PANへの参加確認を通知する(S904)。図11は、S904の処理によりPANへの参加確認が通知されたクライアント装置3のLCD60に表示されるPAN参加確認画面を例示する図である。
図11に示すように、PAN参加確認画面には、参加を確認するPANの名称及びPANを利用した会議の主催者の名称(すなわち、主クライアント装置3の装置名称)が含まれる。PAN参加確認画面が表示されたクライアント装置3の使用者は、PANへの参加を許可する場合に、「はい」ボタンを押下し、PANへの参加を拒否する場合に、「いいえ」ボタンを押下する。ユーザの操作内容は、画像形成装置1の操作表示制御部104を介して情報取得部131に入力される。
PAN管理部136は、PAN参加確認を通知した全てのクライアント装置3から確認結果を取得するまで(S905/YES)、待機する(S905/NO)。全てのクライアント装置3から確認結果を取得すると(S905/YES)、PAN管理部136は、PAN情報を生成する(S906)。
図12は、PAN管理部136により生成されたPAN情報の内容を例示する図である。図12に示すように、PAN情報は、“PAN名称”、“主装置ID”、“PAN構成装置”等の情報を含む。“PAN名称”は、生成されたPANの名称であり、図10に示した新規PAN構築用画面において入力されたPAN名称である。“主装置ID”は、生成されたPANにおける主クライアント装置3の装置IDである。“PAN構成装置”は、PANを構成するクライアント装置3の一覧を示す情報であり、例えば装置IDの一覧である。
PAN情報を生成したPAN管理部136は、MFPID及びMFP名称等の画像形成装置1の情報及び生成したPAN情報をネットワーク管理サーバ2に対して出力する(S907)。これにより、ネットワーク管理サーバ2は、PAN管理部136から入力されたPAN情報を識別するPANIDを生成して、画像形成装置1に対して送信するとともに、PAN情報を格納する。
図13は、ネットワーク管理サーバ2に格納されているPAN情報の内容を例示する図である。図13に示すように、PAN情報は、図12に示したPAN情報に加えて、“PANID”、“接続MFPID”及び“接続MFPIPアドレス”等の情報を含む。“接続MFPID”は、PAN管理部136から入力されたMFPID、すなわちPANに含まれる各クライアント装置3とWiFi−VPNにより接続されている画像形成装置1の図6に示した“MFPID”である。“接続MFPIPアドレス”は、PAN管理部136から入力されたMFP名称、すなわちPANに含まれる各クライアント装置3とWiFi−VPNにより接続されている画像形成装置1の図6に示した“MFPIPアドレス”である。
PAN情報等を送信したPAN管理部136は、ネットワーク管理サーバ2から送信されたPANIDを取得する(S908)。PANIDを取得したPAN管理部136は、生成したPAN情報に取得したPANIDを追加して、PAN情報記憶部137に記憶させる(S909)。これにより、PAN情報記憶部137は、図12に示したPAN情報に“PANID”が追加された情報をPAN情報として格納する。
図14は、図9に示した動作により構築されたPANを含むネットワークシステムの運用形態を例示する図である。図14に示すように、例えば、画像形成装置1−1においてはPAN名称が“XXXXX会議「AA」”のPANが構築されている。このPANは、例えば、画像形成装置1−1とWiFi−VPNにより接続されているタブレット端末3−1、PC3−2、プロジェクタ3−3、電子黒板3−4及びテレビ会議装置3−5等のクライアント装置3を含む。PANに含まれるこれらのクライアント装置3は互いにWiFi−VPNを介して通信を行うことが可能である。
また、図14に示すように、例えば、画像形成装置1−nにおいてはPAN名称が“XXXXX会議「EE」”のPANが構築されている。このPANは、例えば、画像形成装置1−nとWiFi−VPNにより接続されているタブレット端末3−6、PC3−7及びプロジェクタ3−8等のクライアント装置3を含む。PANに含まれるこれらのクライアント装置3は互いにWiFi−VPNを介して通信を行うことが可能である。
すなわち、PAN管理部136は、画像形成装置1とWiFi−VPNにより接続されたクライアント装置3においてWiFi−VPNを介して互いに無線通信可能な無線通信網(PAN)を確立する無線通信網確立部として機能する。なお、図14に示した場合においては、画像形成装置1−1及び1−1nにおいてPANが1つずつ構成されている場合を例として説明した。しかしながら、これは一例であり、1つの画像形成装置1において構成されるPANは複数であってもよい。
また、図9に示した動作はPANの新規構築処理であるが、その他、PAN管理部136は、構築されているPANに対するクライアント装置3の追加、削除処理を行う。PAN管理部136は、クライアント装置3をPANに追加する場合、PAN情報記憶部137に格納されているPAN情報に追加するクライアント装置3の装置IDを追加する。一方、PAN管理部136は、クライアント装置3をPANから削除する場合、PAN情報記憶部137に格納されているPAN情報に含まれる削除対象のクライアント装置3の装置IDを削除する。
PAN管理部136は、クライアント装置3の追加又は削除処理により更新されたPAN情報を、ネットワーク管理サーバ2に格納されているPAN情報にも反映させる。また、その他、PAN管理部136は、PANを解放する場合、PAN情報記憶部137及びネットワーク管理サーバ2に格納されているPAN情報を削除する。
図4の説明に戻る。統合PAN管理部138は、クライアント装置3からの要求に応じて、複数の異なるPANを統合した統合PANを管理する。具体的には、統合PAN管理部138は、PANの新規統合、統合PANに対するPANの追加及び削除、統合PANの解放の処理を行う。
図15は、統合PAN管理部138によるPANの新規統合処理の動作を例示するフローチャートである。PANの新規統合処理は、ユーザがクライアント装置3にインストールされている専用アプリケーションのメニュー画面からPANの新規統合メニューを選択することにより開始する。なお、PANの新規統合メニューの選択は、例えば統合したPANを利用した主催者が使用するクライアント装置3(主クライアント装置3)から行われる。
図15に示すように、統合PAN管理部138は、PAN統合用画面を表示するための情報を生成して、主クライアント装置3に対して出力する(S1501)。これにより、主クライアント装置3のLCD60に、PAN統合用画面が表示される。
図16は、PAN統合用画面を例示する図である。図16に示すように、PAN統合用画面には、統合PANの名称を入力するテキストボックス、PAN検索用のテキストボックス、選択可能なPANの名称一覧を表示する領域、選択されたPANの名称の一覧を表示する領域が含まれる。
選択可能なPANの名称一覧は、PAN検索用のテキストボックスに入力された情報に基づく検索結果である。主クライアント装置3のユーザは、PAN検索用のテキストボックスにPANを検索するための文字(例えば「XXXXX会議」)を入力し、「検索」ボタンを押下する。これにより、入力された文字の情報が画像形成装置1の操作表示制御部104を介して情報取得部131に入力される。
図15の説明に戻る。統合PAN管理部138は、情報取得部131が取得した文字の情報に基づいて、ネットワーク管理サーバ2からPAN情報を取得する(S1502)。具体的には、例えば、統合PAN管理部138は、ネットワーク管理サーバ2に格納されているPAN情報のうちPAN名称が取得した文字(例えば「XXXXX会議」)を含むPAN情報を取得する。
PAN情報を取得した統合PAN管理部138は、取得したPAN情報の“PAN名称”の情報を主クライアント装置3に対して出力する(S1503)。これにより、図16に示した選択可能なPANの名称一覧を表示する領域に、PAN管理部136から入力された“PAN名称”の情報一覧が表示される。例えば、図16に示した例の場合、「XXXXX会議」という文字を含むPAN名称の一覧が表示される。
主クライアント装置3のユーザは、図16に示したPAN統合用画面において、選択可能なPANの名称一覧の中からPAN名称を選択して、「追加」ボタンを押下する。これにより、選択されたPAN名称は、選択されたPAN名称の一覧に追加される。なお、主クライアント装置3のユーザが選択されたPANの名称一覧の中からPAN名称を選択して「削除」ボタンを押下した場合、選択されたクライアント装置3のPAN名称は、選択されたPAN名称の一覧から削除される。
主クライアント装置3のユーザは、PAN名称の選択が完了すると、「OK」ボタンを押下する。これにより、選択されたPAN名称がPAN選択情報として、画像形成装置1の操作表示制御部104を介して情報取得部131に入力される。
これにより、統合PAN管理部138は、PAN選択情報を取得する(S1504)。PAN選択情報を取得した統合PAN管理部138は、取得したPAN選択情報に含まれるPAN名称のPANに対して、PAN統合確認を通知する(S1505)。具体的には、例えば、統合PAN管理部138は、取得したPAN選択情報に含まれるPAN名称のPAN情報に含まれる“接続MFPID”で識別される画像形成装置1の統合PAN管理部138に対してPAN名称及びPAN統合確認を通知する。
PAN名称及びPAN統合確認を受信した統合PAN管理部138は、PAN情報記憶部137に格納されているPAN情報のうち、受信したPAN名称を含むPAN情報を取得する。そして、PAN統合確認を受信した統合PAN管理部138は、取得したPAN情報に含まれる“主装置ID”により識別されるクライアント装置3に対してPAN統合確認を通知する。
図17は、S1505の処理によりPAN統合確認が通知されたクライアント装置3のLCD60に表示されるPAN統合確認画面を例示する図である。図17に示すように、PAN統合確認画面には、統合PANの名称及び統合PANを利用した会議の主催者の名称(すなわち、統合PANの主クライアント装置3の装置名称)が含まれる。PAN統合確認画面が表示されたクライアント装置3の使用者は、PANの統合を許可する場合に、「はい」ボタンを押下し、PANの統合を拒否する場合に、「いいえ」ボタンを押下する。ユーザの操作内容は、画像形成装置1の操作表示制御部104を介して情報取得部131に入力される。
統合PAN管理部138は、PAN統合確認を通知した全てのPANから確認結果を取得するまで(S1506/YES)、待機する(S1506/NO)。すべてのPANから確認結果を取得すると(S1506/YES)、統合PAN管理部138は、統合PAN情報を生成する(S1507)。
図18は、統合PAN管理部138により生成された統合PAN情報の内容を例示する図である。図18に示すように、統合PAN情報は、“統合PANID”、“統合PAN名称”、“主装置ID”、“統合PAN情報”等の情報を含む。“統合PANID”は、統合PANを識別する識別子である。“統合PAN名称”は、統合PANの名称であり、図16に示したPAN統合用画面において入力された統合PAN名称である。“主装置ID”は、統合PANにおける主クライアント装置3の装置IDである。“統合PAN情報”は、統合されたPANの一覧を示す情報であり、例えばPANIDの一覧である。
統合PAN情報を生成した統合PAN管理部138は、生成した統合PAN情報を統合PAN情報記憶部139に記憶させる(S1508)。統合PAN情報記憶部139は、図18に示した統合PAN情報を格納する。統合PAN情報を統合PAN情報記憶部139に記憶させた統合PAN管理部138は、生成した統合PAN情報を、統合されたPANの各PAN情報に含まれる“接続MFPID”で識別される各画像形成装置1(MFP)に対して出力する(S1509)。これにより、統合PAN情報が入力された各画像形成装置1の統合PAN管理部138は、入力された統合PAN情報を統合PAN情報記憶部139に記憶させる。なお、S1508の処理とS1509の処理とは前後関係の制約がなく、逆の順序で実行されてもよいし、並列して実行されてもよい。
図19は、図15に示した動作により統合された統合PANを含むネットワークシステムの運用形態を例示する図である。図19に示すように、例えば、画像形成装置1−1におけるPAN(XXXXX会議「AA」)及び画像形成装置1−nにおけるPAN(XXXXX会議「EE」)が統合され、統合PAN(「XXXXX会議」)が構築される。統合PANに含まれるこれらのPANは、それぞれと接続されているMFPを介して互いに通信を行うことが可能である。すなわち、統合PAN管理部138は、複数の無線通信網(PAN)それぞれにおいて通信可能なクライアント装置3が互いに通信可能な無線通信網(統合PAN)に統合する無線通信網統合部として機能する。
また、図15に示した動作はPANの新規統合処理であるが、その他、統合PAN管理部138は、統合PANに対するPANの追加、削除処理を行う。統合PAN管理部138は、PANを統合PANに追加する場合、統合PAN情報記憶部139に格納されている統合PAN情報に追加するPANのPANIDを追加する。一方、統合PAN管理部138は、PANを統合PANから削除する場合、統合PAN情報記憶部139に格納されている統合PAN情報に含まれる削除対象のPANのPANIDを削除する。
統合PAN管理部138は、PANの追加又は削除処理により更新された統合PAN情報を、異なる他の画像形成装置1の統合PAN情報記憶部139に格納されている統合PAN情報にも反映させる。また、その他、統合PAN管理部138は、統合PANを解放する場合、統合PAN情報記憶部139及び他の画像形成装置の統合PAN情報記憶部139に格納されているPAN情報を削除する。
図4の説明に戻る。会議管理部140は、クライアント装置3からの要求に応じて、1つのPAN及び統合PANを利用する会議における処理を管理する。なお、会議管理部140の処理においては、1つのPAN及び統合PANを総じて「PAN」とする。具体的には、会議管理部140は、PANを利用した会議において共有される資料の画像形成処理、配布処理、配布資料に対する書き込み・削除情報に基づく画像形成処理を行う。すなわち、会議管理部140は、無線通信網において互いに通信可能なクライアント装置3が共有するデータである共有対象データの処理を行う共有対象データ処理部として機能する。
例えば、ユーザが、クライアント装置3にインストールされているアプリケーションを使用して会議資料を作成したとする。すなわち、会議資料がクライアント装置3のLCD60等の表示部への表示対象の共有対象データである。作成された会議資料をPANに含まれる他のクライアント装置3と共有する場合、他のクライアント装置3にも会議資料を作成したアプリケーションがインストールされている必要がある。
会議管理部140は、このような場合に、作成された会議資料から画像データを生成して、生成した画像データをPANに含まれる他のクライアント装置3に配布する。図20は、会議管理部140による会議資料の画像データの生成・配布処理の動作を例示するフローチャートである。会議資料の画像データの生成・配布処理は、ユーザがクライアント装置3を使用して、作成した会議資料をPAN用のプリンタドライバによる資料配布処理を指定することにより開始する。なお、PAN用プリンタドライバは、例えば、ネットワーク管理サーバ2にクライアント装置3の装置情報を登録する際にインストールされる専用ドライバである。
図20に示すように、会議管理部140は、PAN用プリンタドライバにより会議資料の画像に関する情報から生成されたPDL(Page Description Language)を取得する(S2001)。PDLを取得した会議管理部140は、取得したPDLに基づき会議資料の各ページの画像データを生成し(S2002)、画像データ記憶部141に記憶させる。
各ページの画像データを生成した会議管理部140は、生成した各ページの画像データのサムネイルを生成し(S2003)、画像データ記憶部141に記憶させる。ここで、クライアント装置3を使用するユーザは、会議資料を他のクライアント装置3に配布する場合、クライアント装置3にインストールされている専用アプリケーションのメニュー画面から会議資料の配布メニューを選択する。
会議資料の配布メニューが選択されると、会議管理部140は、会議資料配布用の画面情報を出力する(S2004)。会議資料配布用の画面情報は、生成した各ページのサムネイル及び配布メニューを選択したクライアント装置3を含むPAN(統合PAN)に含まれるクライアント装置3の装置情報を含む。なお、会議管理部140は、ネットワーク管理サーバ2に要求して、PANに含まれるクライアント装置3の装置情報を取得する。
これにより、クライアント装置3のLCD60に、配布するページを選択する配布ページ選択画面が表示される。図21は、配布ページ選択画面を例示する図である。図21に示すように、配布ページ選択画面には、会議管理部140から送信された会議資料の各ページのサムネイルが含まれ、「次へ」ボタンを押下することにより、表示されている次の各ページのサムネイルに表示が切り替わる。クライアント装置3のユーザは、各ページのサムネイルの中から他のクライアント装置3へ配布するページを選択して、「OK」ボタンを押下する。
配布ページ選択画面において「OK」ボタンが押下されると、クライアント装置3は、配布先装置の選択画面にLCD60の表示を切り替える。図22は、配布先装置の選択画面を例示する図である。図22に示すように、配布先装置の選択画面には、PAN(統合PAN)に含まれるクライアント装置3の装置情報の一覧及び配布先のクライアント装置3の装置名称の一覧が含まれる。
ユーザは、選択可能なクライアント装置3の装置情報一覧の中から装置情報を選択して、「追加」ボタンを押下する。これにより、選択されたクライアント装置3の装置名称は、配布先の装置名称の一覧に追加される。なお、ユーザが、選択された装置名称の一覧の中から装置名称を選択して「削除」ボタンを押下した場合、選択されたクライアント装置3の装置名称は、配布先の装置名称の一覧から削除される。
ユーザは、配布先クライアント装置3の選択が完了すると、「OK」ボタンを押下する。これにより、図21に示した画面において選択された配布ページ番号の情報及び配布先クライアント装置3の装置情報を配布情報として、画像形成装置1の通信制御部102を介して情報取得部131に入力される。
会議管理部140は、情報取得部131から配布情報を取得する(S2005)。配布情報を取得した会議管理部140は、配布情報に含まれる配布先クライアント装置3を含むPANのうち別の画像形成装置1と接続しているPANがあるか否かを判定する(S2006)。別の画像形成装置1と接続しているPANがある場合(S2006/YES)、会議管理部140は、別の画像形成装置1に対してS2001の処理において取得したPDL及び配布情報を出力する(S2007)。
別の画像形成装置1に対してPDL及び配布情報を出力した会議管理部140は、配布情報に基づいて配布対象となるページの画像データを、自身の画像形成装置1と接続されているPANに含まれる配布先のクライアント装置3に配布する(S2008)。具体的には、会議管理部140は、画像データ記憶部141に格納されている各ページの画像データのうち配布情報に含まれる配布先ページ番号の画像データを、配布情報に含まれる配布先クライアント装置3に配布する。
また、別の画像形成装置1と接続しているPANがない場合(S2006/NO)、会議管理部140は、別の画像形成装置1にPDL等を出力することなく、S2008の処理を行う。また、PDL及び配布情報が入力された別の画像形成装置1の会議管理部140は、入力されたPDLに基づいて各ページの画像データを生成し、S2008の処理と同様な処理を行う。これにより、配布先のクライアント装置3のLCD60には、配布対象とされたページの会議資料の画像が表示されるので、PANに含まれるクライアント装置3において会議資料を共有することが可能になる。
さらに、会議管理部140は、いずれかのクライアント装置3を使用するユーザが、LCD60に表示された画像に対して指やタッチペンによる書き込みを行った場合に、書き込み内容を他のクライアント装置3に表示されている画像にも反映する。図23は、会議資料を共有するクライアント装置3のLCD60に表示されている会議資料画面を例示する図である。
ユーザが図23に示した画面に表示されている画像を指等でなぞると、クライアント装置3にインストールされた専用アプリケーションは、指が画面に触れた位置の座標、指が画面から離れた位置の座標及びこれらの座標の間の座標を一定間隔で取得する。専用アプリケーションは、描画情報に基づいて、指等で画像なぞった内容を書き込み内容として画像上に描画する。
図24は、描画情報の内容を例示する図である。図24に示すように、描画情報は、“描画線色”、“描画線幅”、“描画座標”等を含む。“描画線色”は、書き込み内容を画像上に描画する際の線の色を示す情報である。“描画線幅”は、書き込み内容を画像上に描画する際の線の幅を示す情報である。“描画座標”は、専用アプリケーションが取得した書き込みされた位置を示す座標である。
専用アプリケーションは、図24に示した描画情報に含まれる“描画座標”が示す位置に、“描画線色”が示す線の色で“描画線幅”が示す線の幅で、会議資料が表示された画像上に書き込み画像を描画する。また、専用アプリケーションは、インストールされているクライアント装置3を含むPANと接続する画像形成装置1に対して、描画情報を送信する。
クライアント装置3から描画情報を受信した画像形成装置1の会議管理部140は、受信した描画情報を、図20に示した動作によりページ画像を配布したクライアント装置3に対して出力する。これにより、いずれかのクライアント装置3に表示された会議資料の画像に対する書き込み内容を、他のクライアント装置3に表示された会議資料の画像に反映することが可能になる。
なお、本実施形態においては、会議資料の画像に対する書き込みの反映を例として説明した。その他、いずれかのクライアント装置3のユーザが会議資料の画像の指定した領域を削除した場合に、画像の削除内容を他のクライアント装置3に表示された会議資料の画像に反映させてもよい。この場合、専用アプリケーションは、削除領域として指定された領域情報を、このクライアント装置3を含むPANと接続している画像形成装置1に対して送信する。
領域情報を受信した画像形成装置1の会議管理部140は、受信した領域情報を、図20に示した動作によりページ画像を配布したクライアント装置3に対して出力する。この場合、領域情報が、指定領域に含まれる画像を削除する(例えば白くする)画像を描画するための描画情報である。すなわち、描画情報は、画像上における情報の追加及び削除の操作に応じた画像を描画するための情報である。
図4の説明に戻る。MFP実行部142は、クライアント装置3の要求に応じて、印刷処理やスキャナ処理等の画像形成装置1の各種機能を実行するとともに、画像形成装置1の機能を利用したクライアント装置3に対する課金処理を行う。すなわち、MFP実行部142は、クライアント装置3からの要求に応じて画像形成処理を実行する画像形成処理部として機能する。
図25は、MFP実行部142による処理の動作を例示するフローチャートである。なお、図25に示した動作においては、画像形成装置1とWiFi−VPN接続前のクライアント装置3が画像形成装置1に対して実行要求を行う場合を例とする。図25に示したフローチャートは、クライアント装置3にインストールされた専用アプリケーションのメニュー画面からMFP実行メニューを選択することにより開始する。
MFP実行メニューが選択されると、クライアント装置3とインフラストラクチャモードにより通信が確立されている画像形成装置1のMFP実行部142は、クライアント装置3から認証情報を受信する(S2501)。認証情報は、上述したクライアント装置管理部134がクライアント装置3とWiFi−VPN接続する際に受信した認証情報と同様である。
認証情報を受信したMFP実行部142は、受信した認証情報をネットワーク管理サーバ2に対して送信し、ネットワーク管理サーバ2から受信した認証情報に基づく認証結果が認証成功を示すか否かを判定する(S2502)。ネットワーク管理サーバ2による認証情報に基づくクライアント装置3の認証処理は、上述した画像形成装置1とクライアント装置3との接続の際の認証処理と同様である。
認証結果が認証失敗を示す場合(S2502/NO)、MFP実行部142は、実行処理等を行うことなく処理を終了する。一方、認証結果が認証成功を示す場合(S2502/YES)、MFP実行部142は、クライアント装置3から接続要求を受信したか否かを判定する(S2503)。
クライアント装置3を使用するユーザは、上述した画像形成装置1との接続処理の場合と同様に、認証成功を示す認証結果を通知した画像形成装置1の中から利用する画像形成装置1を選択する。これにより、クライアント装置3は、ユーザにより選択された画像形成装置1に対して接続要求を送信する。
接続要求を受信していない場合(S2503/NO)、MFP実行部142は、実行処理等を行うことなく処理を終了する。一方、接続要求を受信した場合(S2503/YES)、MFP実行部142は、接続要求を送信したクライアント装置3とWiFi−VPNによる接続処理を行う(S2504)。
クライアント装置3とWiFi−VPNにより接続した画像形成装置1のMFP実行部142は、クライアント装置3からMFP実行要求(例えば、印刷処理要求)を受信する(S2505)。MFP実行要求を受信したMFP実行部142は、受信したMFP実行要求に応じて処理(例えば印刷処理)を実行する(S2506)。
処理を実行したMFP実行部142は、実行した処理内容に応じた課金情報を生成する(S2507)。図26は、課金情報の内容を例示する図である。図26に示すように、課金情報は、“装置ID”、“実行日時”、“実行MFPID”、“料金情報”等を含む。“装置ID”は、MFP実行要求を送信したクライアント装置3を識別する識別子である。“実行日時”は、処理が実行された日時を示す情報である。
“実行MFPID”は、処理を実行した画像形成装置1を識別する識別子である。“料金情報”は、画像形成装置1による処理実行に対して発生した料金を示す情報である。例えば、印刷処理の料金は、印刷枚数、印刷サイズ、印刷条件等により算出される。
課金情報を生成したMFP実行部142は、生成した課金情報をネットワーク管理サーバ2に対して送信する(S2508)。ネットワーク管理サーバ2は、クライアント装置3ごとに課金情報を管理し、例えば、月ごとに画像形成装置1の利用料金をクライアント装置3のユーザに対して通知する。
なお、本実施形態においては、クライアント装置3と画像形成装置1とのWiFi−VPNによる接続前に、クライアント装置3がMFP実行要求を行う場合を例として説明した。その他、クライアント装置3と画像形成装置1とがWiFi−VPNにより接続された後やPANが構築された後に、クライアント装置3がMFP実行要求を行ってもよい。この場合、クライアント装置3とWiFi−VPNにより接続された画像形成装置1のMFP実行部142が、認証処理等を行うことなく、クライアント装置3からの要求に応じて処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1は、クライアント装置3からの要求に応じて、VPN(仮想プライベートネットワーク)を介した通信接続処理を行う。そして、画像形成装置1は、通信接続されたクライアント装置3において互いに無線通信可能な無線通信網であるPANを確立する。これにより、新たな装置を設置することなくオフィス等で使用されている画像形成装置1を利用してPANを確立することが可能になる。そのため、会議の参加者が使用する各装置間におけるネットワーク構築コストを抑制しつつセキュリティを考慮したネットワークを構築することが可能になる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、会議資料の各ページの画像データを生成し、指定されたページの画像データを指定されたクライアント装置3へ配布する。このような構成により、配布先として指定されたクライアント装置3に会議資料を表示可能なデータに変換するアプリケーション(例えば、PDF(Portable Document Format)化するAdobe(登録商標)社のAcrobat(登録商標))がインストールされていない場合であっても、PANに含まれるクライアント装置3の間で会議資料を共有することができる。しかしながら、このような構成は必須ではなく、このような構成がない場合であっても、会議の参加者が使用する各装置間におけるネットワーク構築コストを抑制しつつセキュリティを考慮したネットワークを構築することが可能である。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、PANに含まれるクライアント装置3の間で共有している画像に対する書き込み内容や削除内容を、描画情報に基づいてすべてのクライアント装置3の間で共有している画像に反映する。このような構成により、あるクライアント装置3を使用するユーザによる変更を供給することが可能になる。
また、このような構成により、書き込み内容等を示す画像データ自体を各クライアント装置3に送信する必要がないので、書き込みの内容等の反映の遅延発生を防止することできる。しかしながら、このような構成は必須ではなく、このような構成がない場合であっても、会議の参加者が使用する各装置間におけるネットワーク構築コストを抑制しつつセキュリティを考慮したネットワークを構築することが可能である。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、クライアント装置3からの要求に応じて、画像形成装置1の各種機能を実行する。このような構成により、会議等に参加する企業外部の参加者が参加する企業において資料の印刷等を行うことができるので、参加者が資料等を持参する負担を軽減するとともに、移動中に持参した資料を紛失することによる機密情報の漏洩を防止することができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1は、画像形成装置1に対して処理の実行を要求したクライアント装置3に対して課金処理を行う。このような構成により、企業外部の参加者は、訪問先で気兼ねなく画像形成装置1を利用することができる。しかしながら、このような画像形成装置1の各種処理の実行や課金処理の構成は必須ではなく、このような構成がない場合であっても、会議の参加者が使用する各装置間におけるネットワーク構築コストを抑制しつつセキュリティを考慮したネットワークを構築することが可能である。
なお、上記実施形態においては、クライアント装置3とWiFi−VPNにより接続する画像形成装置1は、図7に示した選択画面を介してユーザにより選択される場合を例として説明した。その他、クライアント装置3と画像形成装置1との電波強度に応じて、クライアント装置3とWiFi−VPNにより接続する画像形成装置1が選択されるようにしてもよい。
図27は、クライアント装置3による画像形成装置1との電波強度に応じた画像形成装置1の選択処理の動作を例示するフローチャートである。図27に示すように、クライアント装置3は、上述した各画像形成装置1との認証結果に応じて、接続可能な画像形成装置1の装置情報を取得する(S2701)。
接続可能な画像形成装置1の装置情報を取得したクライアント装置3は、接続可能な各画像形成装置1との電波強度を測定する(S2702)。電波強度を測定したクライアント装置3は、接続可能な各画像形成装置1の中から電波強度が最大の画像形成装置1を選択する(S2703)。このような構成により、ユーザの操作によらずに画像形成装置1を選択することができるので、ユーザの負担を軽減することができる。
また、上記実施形態においては、図10に示した新規PAN構築用画面に表示された選択可能なクライアント装置3の装置情報一覧からPANを構成するクライアント装置3が選択される場合を例として説明した。その他、クライアント装置3の装置情報に含まれる図5に示した“第1識別名”〜“第3識別名”の情報を用いて、選択可能なクライアント装置3の装置情報一覧からさらに絞り込んでもよい。
“第1識別名”〜“第3識別名”は、上述したように会社名、事業部名、部署名等の社内の組織を識別する情報であるので、組織における会議等の参加者のクライアント装置3を効率よく検査することができる。また、“第1識別名”〜“第3識別名”のように、検索対象の広さを分けることにより、検索の利便性がさらに向上する。また、画像形成装置1を検索する場合においても、同様に図6に示した“第1識別名”〜“第3の識別名”を用いることができる。
また、クライアント装置3のユーザが他のクライアント装置3のユーザに対してメールを送信したい場合に、“第1識別名”〜“第3識別名”を用いて、他のクライアント装置3を検索することができる。具体的には、メールを送信したユーザが所属する会社名、事業部名を検索ワードとして、“第1識別名”〜“第3の識別名”と一致するクライアント装置3が検索される。検索されたクライアント装置3の装置情報には、“装置アドレス”の情報が含まれるため、ユーザは、“装置アドレス”に示されたメールアドレスを用いて、所望のユーザにメールを送信することができる。
また、上記実施形態においては、会議資料を配布するページを図21に示した画面を介してユーザが選択する場合を例として説明した。その他、ユーザが配布するページを選択することなく、会議管理部140は、全ページの画像データを配布先クライアント装置3に配布するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、図21に示した画面を介して配布するページを選択した後、図22に示した画面を介して配布先のクライアント装置3を選択する場合を例として説明したが、この選択順序が逆であってもよい。また、配布先のクライアント装置3の選択は1つの会議資料において1度だけ行われ、配布するページの2回目以降の選択の際には、配布先のクライアント装置3の選択は行われないようにしてもよい。また、ユーザの要求に応じて、配布先のクライアント装置3を変更できるようにしてもよい。また、配布先のクライアント装置3を選択せず、PANに含まれるすべてのクライアント装置3を配布先としてもよい。
また、会議管理部140は、配布済のページ情報をキャッシュし、配布済のページが再度選択された場合は、そのページの画像データをクライアント装置3に配布しないようにしてもよい。このような構成により、すでに生成されている画像データのための不必要なデータのやりとりを防止し、ネットワークシステムを効率化することが可能になる。
また、会議管理部140は、構築されているPANが解放された場合、配布先のクライアント装置3に対して、配布した画像データを削除するよう制御してもよい。このような構成により、会議が終了して必要なくなった画像データが残ることにより記憶媒体の容量を圧迫したり、機密情報を含む画像データの漏洩を防止したりすることが可能になる。また、会議管理部140は、ユーザに対して画像データの削除の旨を通知し、ユーザが許可した場合に、画像データを削除するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、図27に示した動作により、クライアント装置3との電波強度が最大の画像形成装置1が選択される場合を例として説明した。その他、計測された電波強度とともに画像形成装置1の一覧が表示された画面を介してユーザが画像形成装置1を選択してもよい。その際に、電波強度の大きい順に画像形成装置1の一覧が表示されてもよい。このような構成により、電波強度の大きさを参照しつつ、ユーザが接続する画像形成装置1を選択することが可能になる。
1 画像形成装置
2 ネットワーク管理サーバ
3 クライアント装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 エンジン制御部
102 通信制御部
103 画像処理部
110 ADF
111 スキャナユニット
112 排紙トレイ
113 ディスプレイパネル
114 給紙テーブル
115 プリントエンジン
116 排紙トレイ
117 ネットワークI/F
118 VPN通信I/F
130 主制御部
131 情報取得部
132 情報送信部
133 MFP管理部
134 クライアント装置管理部
135 接続装置情報記憶部
136 PAN管理部
137 PAN情報記憶部
138 統合PAN管理部
139 統合PAN情報記憶部
140 会議管理部
141 画像データ
142 MFP実行部
2 ネットワーク管理サーバ
3 クライアント装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 エンジン制御部
102 通信制御部
103 画像処理部
110 ADF
111 スキャナユニット
112 排紙トレイ
113 ディスプレイパネル
114 給紙テーブル
115 プリントエンジン
116 排紙トレイ
117 ネットワークI/F
118 VPN通信I/F
130 主制御部
131 情報取得部
132 情報送信部
133 MFP管理部
134 クライアント装置管理部
135 接続装置情報記憶部
136 PAN管理部
137 PAN情報記憶部
138 統合PAN管理部
139 統合PAN情報記憶部
140 会議管理部
141 画像データ
142 MFP実行部
Claims (10)
- 仮想プライベートネットワークにおいて他の装置と通信可能な画像形成装置であって、
情報処理機器からの要求に応じて、前記仮想プライベートネットワークを介した前記情報処理機器との通信接続処理を行う通信接続処理部と、
前記画像形成装置と通信接続された前記情報処理機器において互いに無線通信可能な無線通信網を確立する無線通信網確立部と
を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 複数の前記無線通信網を、前記複数の無線通信網においてそれぞれ通信可能な前記情報処理機器が互いに無線通信可能な無線通信網に統合する無線通信網統合部
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記無線通信網統合部は、前記無線通信網と前記無線通信網が確立されている前記画像形成装置とは異なる他の画像形成装置において確立されている他の前記無線通信網とを、前記無線通信網において通信可能な前記情報処理機器と前記他の無線通信網において通信可能な前記情報処理機器とが前記画像形成装置及び前記他の画像形成装置を介して互いに無線通信可能な前記無線通信網に統合する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記無線通信網において互いに通信可能な前記情報処理機器が共有するデータである共有対象データの処理を行う共有対象データ処理部
を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記共有対象データ処理部は、
前記無線通信網において互いに通信可能な前記情報処理機器の表示部への表示対象の前記共有対象データから画像データを生成し、
生成した前記画像データを、前記無線通信網において互いに通信可能な前記情報処理機器へ送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記共有対象データ処理部は、
前記無線通信網において互いに通信可能な前記情報処理機器の表示部に表示された画像上における情報の追加及び削除の操作に応じた画像を描画するための描画情報を取得し、
取得した前記描画情報を、前記無線通信網において互いに通信可能な前記情報処理機器へ送信する
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。 - 通信接続された前記情報処理機器からの要求に応じて画像形成処理を実行する画像形成処理部
を含み、
前記画像形成処理部は、前記画像形成処理を要求した前記情報処理機器に対して、実行された前記画像形成処理に対する課金処理を行う
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記通信接続処理部は、仮想プライベートネットワークにおける複数の前記画像形成装置のうち前記情報処理機器との電波強度が最大の場合に、前記情報処理機器との通信接続処理を行う
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 仮想プライベートネットワークにおいて他の装置と通信可能な画像形成装置の制御プログラムであって、
情報処理機器からの要求に応じて、前記仮想プライベートネットワークを介した前記情報処理機器との通信接続処理を行うステップと、
前記画像形成装置と通信接続された前記情報処理機器において互いに無線通信可能な無線通信網を確立するステップと
を情報処理装置に実行させることを特徴とする画像形成装置の制御プログラム。 - 仮想プライベートネットワークにおいて他の装置と通信可能な画像形成装置と前記画像形成装置に対する操作を受け付ける操作端末とを含む画像形成システムであって、
情報処理機器からの要求に応じて、前記仮想プライベートネットワークを介した前記情報処理機器との通信接続処理を行う通信接続処理部と、
前記画像形成装置と通信接続された前記情報処理機器において互いに無線通信可能な無線通信網を確立する無線通信網確立部と
を含むことを特徴とする画像形成システム。
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