JP4011260B2 - 座標検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体 - Google Patents

座標検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の入力や選択をするためにペン等の指示部材や指等の指示手段によって指示された座標位置を光学的に検出する座標検出装置、この座標検出装置を主体に構成される電子黒板システム、座標検出装置における座標位置検出方法及び座標位置検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホワイトボードや書き込みシート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリンタで記録紙に出力することが可能な電子黒板装置が知られている。これに対し、近年にあっては、電子黒板装置の書き込み面に座標検出装置を配置して、書き込み面に手書きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソナルコンピュータ等のコンピュータに入力することを可能にした電子黒板システムも提供されている。
【0003】
例えば、マイクロフィールド・グラフィックス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボードは、ホワイトボード上に座標検出装置を配設して構成され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビジュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込むことを可能にした装置である。このソフトボードを用いて構成された電子黒板システムでは、ソフトボードで取り込んだビジュアルデータをコンピュータに入力してCRT(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリンタで記録紙に出力したりすること等が可能となっている。また、ソフトボードが接続されたコンピュータの画面を液晶プロジェクターでソフトボード上に投影し、ソフトボード上でコンピュータを操作することも可能となっている。
【0004】
また、文字および画像を表示するための表示装置と、表示装置の前面に座標入力面(タッチパネル面)を配設した座標検出装置と、座標検出装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行う制御装置とを備え、表示装置および座標検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成した電子黒板システムが提供されている。
【0005】
例えば、スマート・テクノロジィズ社製(SMART Technologies Inc.)のスマート2000では、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設された座標検出装置を用いて手書きの情報をコンピュータに取り込む処理を行う。そして、コンピュータ内で手書きの情報と画像情報とを合成し、再度、液晶プロジェクターを介してリアルタイムで表示できるようにしている。
【0006】
このような電子黒板システムでは、表示装置によって表示されている画面上の画像に対して、座標検出装置を用いて入力した画像を上書き画像として重ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、教育現場等において既に広く利用されており、その使用効果が高く評価されている。また、このような電子黒板システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地間を通信回線で接続することにより、電子会議システムとしても利用されている。
【0007】
このような電子黒板システムに備えられる座標検出装置の方式としては、表示装置の表示画面等に積層させて設けられる膜状の座標検出装置であって、座標検出面(タッチ面)に特殊な機能を持たせてタッチによる特性変化を検出する方式であるいわゆるタッチパネルが多く用いられており、例えば、感圧方式、静電容量方式、超音波表面弾性波方式等がある。このようなタッチパネルによれば、実際に指等がタッチしたことを検知することから検知精度の点で優れているが、特殊な材料・機構を使っているためにタッチパネルの大きさが制限されてしまい、大画面の表示装置には適用できないという問題がある。また、このようなタッチパネルの座標検出面(タッチ面)においては光透過性が低くなっていることから、表示装置の表示画面の上に積層させた場合、表示画像の画質を劣化させてしまうという問題がある。さらに、このようなタッチパネルにおいては、座標検出面(タッチ面)に傷がつき易いという問題もある。
【0008】
そこで、近年においては、座標検出面(タッチ面)のような物理的な面を有さなくとも入力が可能になる、例えば光学式の座標検出装置が有望であると考えられている。このような光学式の座標検出装置としては、各種の方式が提案されている。
【0009】
光学式の座標検出装置の一例としては、特開平11−110116号公報に記載された座標検出装置がある。この特開平11−110116号公報に記載された座標検出装置100は、図19に示すように、2つの光学ユニット101にそれぞれ設けられた光源102から出射されるレーザビーム光Bをポリゴンミラー103を用いて走査させ、そのレーザビーム光Bを再帰性反射部材104で反射させることにより形成した座標検出領域105を有している。そして、この座標検出領域105に指先やペン等の指示部材である指示手段Aを挿入することで座標検出領域105のレーザビーム光Bを遮った場合には、2つの光学ユニット101にそれぞれ設けられた受光素子106における光の強度分布に基づいてポリゴンミラー103を回転させたパルスモータ(図示せず)のパルス数を検出し、この検出されたパルス数に応じて指示手段Aにより遮られたレーザビーム光Bの出射角度を光学ユニット101毎に求め、それらの出射角度に基づく三角測量の手法によって指示手段Aを挿入した座標位置(x、y)を検出するものである。
【0010】
以上に代表されるような座標検出面(タッチ面)のような物理的な面を有さない光学式の座標検出装置は、表示装置の表示画面に装着して使用した場合であっても表示画像の画質を劣化させることはなく、視認性に優れると共に、その大型化も比較的容易になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような座標検出装置は、パーソナルコンピュータ等の普及に伴い、情報の入力や選択をするための有力なツールとして位置付けられているが、まだ、完全とはいえず、本格的な実用化に向けていまだ解決されねばならない課題が多々存在する。
【0012】
ここで、図20は座標検出装置100の座標検出領域105を指Aで指示した場合を示し、図20(a)はフラットな表示面202を有するプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)201に座標検出装置100を備えた一例である。図20(a)に示すように、座標検出領域105を形成するレーザビーム光BはPDP201の表示面202から一定間隔を隔てて走査されているために、指示手段である指Aで表示面202の一点を指示した場合には、指Aが表示面202をタッチする前にレーザビーム光Bを遮断してしまうことになる。ところが、図20(a)に示すように、レーザビーム光Bに対して直交する方向以外から指Aで表示面202の一点を指示した場合には、実際にタッチした点p1と座標検出装置100により検出される点p2とにおいて、視差が生じてしまうことになる。このような視差が生じた場合には、文字や絵の正確な描画が困難になってしまう。
【0013】
一方、図20(b)はやや凹面となっている表示面302を有するプロジェクタースクリーン301に座標検出装置100を備えた一例である。図20(b)に示すプロジェクタースクリーン301の表示面302のように、表示面302が湾曲している場合には、前述したPDP201の表示面202のようにフラットな場合に比べ、実際にタッチした点p3と座標検出装置100により検出される点p4との視差がさらに大きくなってしまうため、この問題が顕著になる。
【0014】
本発明の目的は、指示手段により指示された二次元座標位置の算出に際し、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができ、座標位置の検出を高い精度で行うことができる座標検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体を提供することである。
【0015】
本発明の目的は、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することもできる座標検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の座標検出装置は、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出手段と、前記タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段によりタッチされた二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出手段と、を備える。
【0017】
したがって、発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面に形成される反射鏡像の受信状態が受信素子において略0になった場合に検知面を指示手段が指示したものとして判断がなされ、その指示手段により指示された二次元座標位置が算出される。これにより、指示手段の動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段が検知面に実際に接触した位置の座標が算出されて用いられることにより、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することが可能になるので、座標位置の検出を高い精度で行うことが可能になる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の座標検出装置において、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出手段と、前記接近距離検出手段によって検出された前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出手段と、前記非タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出手段と、を備える。
【0019】
したがって、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間で一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断がなされ、その指示手段により指示された二次元座標位置が算出される。これにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することも可能になるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることが可能になる。
【0020】
請求項3記載の発明は、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出手段と、前記接近距離検出手段によって検出された前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出手段と、前記非タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出手段と、を備える。
【0021】
したがって、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断がなされ、その指示手段により指示された二次元座標位置が算出される。これにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリッ ク動作と同様の動作を検知することも可能になるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることが可能になる。
【0022】
請求項記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子の発信領域は、前記受信素子から見た前記発信素子により前記検知面に形成される前記反射鏡像の高さが前記受信素子から見た前記座標検出領域の高さを超えないように設定される。
【0023】
したがって、指示手段の接触を検知するために必要な指示手段の高さを必要最小限にすることが可能になる。
【0024】
請求項記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子の発信領域は、前記受信素子から見た前記発信素子により前記検知面に形成される前記反射鏡像の高さが前記受信素子から見た前記座標検出領域の高さよりも高くなるように設定される。
【0025】
したがって、検知面全体をカバーすることが可能になることにより、検知面上のいずれの場所を指示した場合であっても隈なく指示位置を検出することが可能になる。また、反射鏡像は凹面形状であれば拡大されることから、指示手段によるタッチ押圧によって検知面が撓んで湾曲した場合であっても、正確に指示位置を検出することが可能になる。
【0026】
請求項記載の発明は、請求項記載の座標検出装置において、前記発信素子の上部に鏡を配設した。
【0027】
したがって、受信素子から見た反射鏡像が発信素子の実際の大きさ以上になることにより、発信素子として安価な小型品を利用することが可能になるとともに、装置の大きさが小さくなることで省スペース化を図ることが可能になる。
【0028】
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の座標検出装置において、前記受信素子に対して前記反射鏡像の受信のみを許容させる受信規制手段を備える。
【0029】
したがって、受信素子において反射鏡像のみが受信されることにより、指示手段の高さを反射鏡像の高さと同等に抑えることが可能になる。
【0030】
請求項記載の発明は、請求項記載の座標検出装置において、前記受信規制手段の位置を調整する位置調整手段を備える。
【0031】
したがって、受信素子において反射鏡像のみを確実に受信させることが可能になる。
【0032】
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子と前記受信素子とが前記座標検出領域の水平方向と垂直方向とにそれぞれ多数配列され、前記各発信素子に対となる前記各受信素子における前記反射鏡像の受信状態に基づいて二次元座標位置を算出する。
【0033】
したがって、発信素子と受信素子とをマトリックス状に離間対向させた従来からの構成により、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することが可能になる。
【0034】
請求項10記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子は線発光体または面発光体であって前記受信素子は撮像素子であり、前記撮像素子における結像位置に基づく三角測量の手法により二次元座標位置を算出する。
【0035】
したがって、発信素子として線発光体または面発光体が用いられることにより、多数の発光体を配列する場合に比べて、部品点数を減らすことが可能になるので、装置のコストダウンが図られる。
【0038】
請求項11記載の発明の電子黒板システムは、前記発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面である表示面を有し、文字および画像を表示する表示装置と、前記表示装置の表示面に前記座標検出領域を一致させて配設される請求項1ないし10のいずれか一記載の座標検出装置と、前記座標検出装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備え、前記表示装置及び前記座標検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成する。
【0039】
したがって、座標検出装置を表示装置の表示面に装着して使用した場合、検知面である表示面で発信素子から発せられた検知信号を反射して反射鏡像を形成することから、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することが可能になる。
【0040】
請求項12記載の発明の電子黒板システムは、前記発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面である書き込み面を有し、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボードと、前記ライティングボードの書き込み面に前記座標検出領域を一致させて配設される請求項1ないし10のいずれか一記載の座標検出装置と、前記座標検出装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する。
【0041】
したがって、座標検出装置をライティングボードの書き込み面に装着して使用した場合、検知面である書き込み面で発信素子から発せられた検知信号を反射して反射鏡像を形成することから、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することが可能になる。
【0042】
請求項13記載の発明は、請求項11または12記載の電子黒板システムにおいて、前記表示装置の表示面または前記ライティングボードの書き込み面は、非平面である。
【0043】
したがって、反射鏡像は鏡面が湾曲していてもそれに沿って映ることから、例えば表面が凹面形状のプロジェクタースクリーン等であっても、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することが可能になるので、システムの汎用性が高くなる。また、凹面形状であれば反射鏡像が拡大されて長くなるので、発信素子の高さを短くすることが可能になり、システムの製造コストを下げることが可能になる。
【0044】
請求項14記載の発明の座標位置検出方法は、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設け、前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出工程と、前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出工程と、
を含む。
【0045】
したがって、発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面に形成される反射鏡像の受信状態が受信素子において略0になった場合に検知面を指示手段が指示したものとして判断がなされ、その指示手段により指示された二次元座標位置が算出される。これにより、指示手段の動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段が検知面に実際に接触した位置の座標が算出されて用いられることにより、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、座標位置の検出を高い精度で行うことが可能になる。
【0046】
請求項15記載の座標位置検出方法は、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設け、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出工程と、前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出工程と、前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出工程と、を含む。
【0047】
したがって、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断がなされ、その指示手段により指示された二次元座標位置が算出される。これにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することも可能になるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることが可能になる。
【0048】
請求項16記載の発明の記憶媒体は、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設けた座標検出装置に用いられ、前記検知面を指示した前記指示手段の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出機能と、前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段によりタッチされた二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0049】
したがって、発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面に形成される反射鏡像の受信状態が受信素子において略0になった場合に検知面を指示手段が指示したものとして判断がなされ、その指示手段により指示された二次元座標位置が算出される。これにより、指示手段の動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段が検知面に実際に接触した位置の座標が算出されて用いられることにより、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、座標位置の検出を高い精度で行うことが可能になる。
【0050】
請求項17記載の発明の記憶媒体は、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設けた座標検出装置に用いられ、前記検知面を指示した前記指示手段の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出機能と、前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出機能と、前記指示手段が前記座標検出領域に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0051】
したがって、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断がなされ、その指示手段により指示された二次元座標位置が算出される。これにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することも可能になるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることが可能になる。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図10に基づいて説明する。ここで、図1は電子黒板システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、電子黒板システム1は、平板表示装置(フラットパネルディスプレイ)であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び座標検出装置3で構成される電子黒板部4と、機器収納部9とを主体に構成されている。機器収納部9には、制御装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ5、原稿の画像を読み取るためのスキャナ6、画像データを記録紙に出力するプリンタ7、ビデオプレイヤー8(いずれも図2参照)が収納されている。なお、PDP2としては、電子黒板として利用可能な大画面タイプのものが用いられている。また、座標検出装置3には、詳細は後述するが、いわゆるLEDアレイ方式の座標検出装置が適用されている。
【0053】
PDP2及び座標検出装置3は、PDP2のディスプレイ面2a側に位置するようにして一体化され、PDP2のディスプレイ面2aに座標検出装置3の座標検出領域3aが略一致するようにして電子黒板部4を形成している。つまり、PDP2のディスプレイ面2aは、検知面として機能することになる。このように、電子黒板部4はPDP2及び座標検出装置3を収納して、電子黒板システム1の表示面(PDP2のディスプレイ面2a)及び書き込み面(座標検出領域3a)を構成している。
【0054】
さらに、図示することは省略するが、PDP2にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられており、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニタとして利用することが可能な構成になっている。また、PDP2には、PDP2の表示位置、幅、高さ、歪等についての調整を行うための調整手段(図示せず)も設けられている。
【0055】
次に、電子黒板システム1に内蔵される各部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2に示すように、電子黒板システム1は、コンピュータ5にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ5には、ペン等の指示部材や指である指示手段P(図8参照)で指示された座標検出領域3a内の座標位置の演算等を行う座標検出装置3に設けられるコントローラ10が接続されており、このコントローラ10を介して座標検出装置3もコンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介して電子黒板システム1をネットワーク11に接続することができ、ネットワーク11上に接続された他のコンピュータで作成したデータをPDP2に表示したり、電子黒板システム1で作成したデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
【0056】
次に、コンピュータ5について説明する。ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コンピュータ5は、システム全体を制御するCPU12(Central Processing Unit)と、起動プログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)13と、CPU12のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行うためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択等を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、PDP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の表示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネットワーク11に接続するためのネットワーク・カード(またはモデムでも良い。)19と、コントローラ10、スキャナ6、プリンタ7等を接続するためのインタフェース(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21とを備えている。
【0057】
ハードディスク17には、オペレーティング・システム(OS:Operating System)22と、コントローラ10を介してコンピュータ5上で座標検出装置3を動作させるためのデバイスドライバ23と、描画ソフト、ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト等の各種アプリケーションプログラム24とが格納されている。
【0058】
また、コンピュータ5には、OS22、デバイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置25が搭載されている。
【0059】
各種アプリケーションプログラム24は、コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS22による制御の下、CPU12によって実行される。例えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によって描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS22とともに起動され、コントローラ10を介した座標検出装置3からのデータ入力が可能な状態になる。このように描画ソフトを起動した状態で座標検出装置3の座標検出領域3aにユーザが指示手段Pを挿入して文字や図形を描いた場合、座標情報が指示手段Pの記述に基づく画像データとしてコンピュータ5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。より詳細には、コンピュータ5のCPU12は、入力された画像データに基づいて線や文字を描画するための描画情報を生成し、入力された座標情報に基づく座標位置に併せてグラフィックス・ボード18に設けられるビデオメモリ(図示せず)に書き込んでいく。その後、グラフィックス・ボード18が、ビデオメモリに書き込まれた描画情報を画像信号としてPDP2に送信することにより、ユーザが書いた文字と同一の文字が、PDP2に表示されることになる。つまり、コンピュータ5は座標検出装置3をマウス16のようなポインティングデバイスとして認識しているため、コンピュータ5では、描画ソフト上でマウス16を用いて文字を書いた場合と同様な処理が行われることになる。
【0060】
次に、座標検出装置3について詳細に説明する。ここで、図4は座標検出装置3の構成を概略的に示す説明図、図5はその垂直方向における断面図である。図4に示すように、座標検出装置3は、Xm個の発信素子である発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)27を水平方向に一定間隔で配置した発光素子列28aと、これに1対1に対応したXm個の受信素子であるフォトダイオード(PD:Photo Diode)29を一定間隔で対向配置した受光素子列30aと、Yn個のLED27を垂直方向に一定間隔で配置した発光素子列28bと、これに1対1に対応したYn個のPD29を一定間隔で対向配置した受光素子列30bとを備えている。そして、これらの発光素子列28aと、受光素子列30aと、発光素子列28bと、受光素子列30bとにより囲まれた空間部分が、座標検出領域3aとされている。つまり、座標検出領域3a内には、水平方向に形成されるm個の光路と垂直方向に形成されるn個の光路とがマトリクス状に交差可能となっている。なお、座標検出領域3aは、PDP2のディスプレイ面2aのサイズに対応したサイズであって横長の四角形状に形成されており、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。
【0061】
また、図5に示すように、発光素子列28aのLED27は、PDP2のディスプレイ面2aの端部に接して設けられるとともに、その下端部分がPDP2のディスプレイ面2aの同一面上に位置するように設けられている。一方、受光素子列30aのPD29は、PDP2のディスプレイ面2aから距離bだけ離間した位置であって、かつ、PDP2のディスプレイ面2aの同一面上から距離aだけ上方に位置するように設けられている。
【0062】
ここで、距離aと距離bとの関係について説明する。PDP2のディスプレイ面2aの高さ方向の長さをW1(図4参照)とし、受光素子列30aのLED27の高さをHaとすると、距離aと距離bとの関係は、
b=W1×(a/Ha) ・・・(1)
のように表すことができる。
【0063】
なお、距離aはPDP2のディスプレイ面2aの高さ方向の長さW1に比べて十分に小さいことから、PDP2のディスプレイ面2aに対するPD29の入射角は小さいものとなっている。このように、PDP2のディスプレイ面2aに対するPD29の入射角を小さく取ることにより、PDP2のディスプレイ面2aの微細な傷・荒らしなどは、見かけ上極めて微細になる(見かけの空間周波数が上がる)。つまり、見た目には滑らかな鏡に近くなるため、後述するLED27の反射鏡像が明瞭になる。また、一般的なアンチグレア加工がされていても、明瞭な反射鏡像が得られる。
【0064】
そして、PDP2のディスプレイ面2aは平板状のガラス板や透明アクリル板等により形成されているため、PDP2のディスプレイ面2aに座標検出装置3を設置した場合には、図6に示すように、PDP2のディスプレイ面2aの端部に接した状態でLED27が設置されていることにより、発光したLED27の反射鏡像27´がPDP2のディスプレイ面2aに映りこむことになる。そして、上記(1)式を満たす位置にPD29が設けられている場合には、図5に示すように、PD29はPDP2のディスプレイ面2aを斜め上方から見おろした反射鏡像27´の長さHbは、
Hb=Ha ・・・(2)
のように表すことができる。このように上記(2)式を満たしている場合には、受光素子列30bのPD29により、PDP2のディスプレイ面2a(座標検出領域3a)全体がカバーされることになる。
【0065】
また、PDP2のディスプレイ面2aにおいて指示手段Pの接触を検知するために必要な指示手段Pの高さをHmとすると、
Hm=Ha+Hb=2Ha ・・・(3)
として表すことができる。つまり、(3)式を満たすことにより、指示手段Pの接触を検知するために必要な指示手段Pの高さを必要最小限にすることが可能になる。
【0066】
なお、図5においては、発光素子列28aと受光素子列30aとの位置関係について説明したが、発光素子列28bと受光素子列30bとの位置関係においても同様であることは言うまでもない。ただし、この場合の受光素子列30bのPD29の設置位置に係る距離aと距離bとの関係は、
b=W2×(a/Ha) ・・・(4)
のように表すことができる。ここで、W2は、PDP2のディスプレイ面2aの幅方向の長さである(図4参照)。
【0067】
次に、座標検出装置3の各部の電気的接続について図7を参照して説明する。図7に示すように、コントローラ10には、各部を集中的に制御するCPU31が設けられており、このCPU31には、プログラム及びデータを記憶するROM、各種データを書き換え自在に格納してワークエリアとして機能するRAM、各種のプログラムコード(制御プログラム)を格納するハードディスク等のメモリ32が接続されている。さらに、CPU31には、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体33、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置34が接続されている。このような記憶媒体33に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)、または、メモリ32のハードディスク等に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてメモリ32のRAMに書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プログラム)が実行されることになる。
【0068】
また、CPU31には、発光素子列28aの各LED27を1個ずつ切替駆動して走査するX走査回路35と、発光素子列28bの各LED27を1個ずつ切替駆動して走査するY走査回路36とが接続されている。加えて、CPU31には、受光素子列30aの各PD29における受光光量に応じた検出信号を時分割によりサンプルして一定周期毎に出力するXマルチプレクサ37と、受光素子列30bの各PD29における受光光量に応じた検出信号を時分割によりサンプルして一定周期毎に出力するYマルチプレクサ38とが接続されている。CPU31は、走査回路35,36およびマルチプレクサ37,38にそれぞれ切替制御信号を送出して、対向するLED27とPD29との対単位で順番に切替駆動する(走査する)。これにより、全部で(m+n)個形成される光路は同時刻では一個のみ形成され、時分割的に順次形成されることにより、光の干渉が防止されることになる。
【0069】
さらに、CPU31には、A/D(Analog/Digital)コンバータ39、接触判定部40、距離検出部41、座標演算部42、及び座標出力部43が接続されている。以下に、CPU31により駆動制御される各部の動作について説明する。
【0070】
A/Dコンバータ39は、マルチプレクサ37,38から出力される各PD29における受光光量に応じた検出信号をデジタル信号に変換し、CPU31、接触判定部40、距離検出部41、座標演算部42に対して出力する。
【0071】
接触判定部40は、コンパレータ等により構成されている回路部であって、A/Dコンバータ39から出力されるデジタル信号に基づいて、メモリ32に予め保持している閾値である完全隠蔽基準値との比較を行い、PDP2のディスプレイ面2aに指示手段Pがタッチしたか否かの判定を行うものである。A/Dコンバータ39から出力されたデジタル信号(出力電圧値)に完全隠蔽基準値が出現した場合には、接触判定部40はPDP2のディスプレイ面2aを指示手段Pがタッチしたものと判定する。なお、本実施の形態においては、完全隠蔽基準値は、PD29における受光光量が"≒0"の場合における出力電圧値に設定されている。つまり、接触判定部40は、順次駆動されるLED27に対向する各PD29の受光光量に基づき、対となるLED27とPD29との間における指示手段Pによるタッチの有無をすべての対について判定する。
【0072】
距離検出部41は、単調関数演算器であって、A/Dコンバータ39から出力されるPD29における受光光量に基づく出力電圧値の増減に基づいて、PDP2のディスプレイ面2aに対する指示手段Pの距離を検出するものである。ここに、接近距離検出手段が実現されている。
【0073】
座標演算部42は、座標検出領域3aにおいて指示手段Pにより指示された座標位置を接触判定部40の判定結果に基づき算出する回路部であって、接触判定部40において指示手段Pによるタッチ有りと判定されたX方向およびY方向のそれぞれのLED27とPD29との対の位置から指示手段Pにより指示された座標位置を算出する。加えて、座標演算部42は、座標検出領域3aにおいて指示手段Pにより指示された座標位置を距離検出部41で検出されたPDP2のディスプレイ面2aに対する指示手段Pの距離に基づき算出する回路部であって、距離検出部41において指示手段Pが一定の距離まで接近したX方向およびY方向のそれぞれのLED27とPD29との対の位置から指示手段Pにより指示された座標位置を算出する。
【0074】
座標出力部43は、座標演算部42で算出された座標位置をコンピュータ5に対して出力する回路であって、CPU31より座標出力制御信号が入力されたとき、座標演算部42により算出された座標位置を指示手段Pによる入力座標として出力する。なお、CPU31は、座標演算部42で算出された座標位置に該当する位置のLED27とPD29との対の間における指示手段Pによるタッチの有無を再度接触判定部40からの判定結果に基づいて判定し、指示手段Pによるタッチ有りを再び検出したときに初めて座標出力部43に対して座標出力制御信号を送出する。
【0075】
続いて、制御プログラムに基づいてCPU31によって実行される機能について説明する。ここでは、まず、本実施の形態の座標検出装置3の備える特長的な機能であるタッチ座標検出処理について以下において具体的に説明する。
【0076】
ここで、図8は指示手段Pが座標検出装置3の座標検出領域3aへと進入する状態を示す説明図、図9はタッチ座標検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図8はPDP2のディスプレイ面2aの一点を指示すべく指示手段Pが座標検出装置3の座標検出領域3aへと進入する状態を時系列、かつ、PD29からの視点で示しており、指示手段Pが座標検出領域3aへと進入するに連れて所定のLED27からの出射光は遮断されていく(図8(b))。しかしながら、図8(b)に示す状態では、LED27からの出射光が遮断されてもLED27の反射鏡像27´はPDP2のディスプレイ面2aに映りこんでいるため、このLED27と対になっているPD29における受光光量には変化がない。
【0077】
さらに座標検出領域3aへの進入が進むと、図8(c)に示すように、指示手段Pにより所定のLED27からの出射光が完全に遮断されるとともに、反射鏡像27´が指示手段Pにより覆われるようになる。加えて、指示手段Pの影もPDP2のディスプレイ面2a上に発生する。これにより、このLED27と対になっているPD29における受光光量が次第に低下することになる。
【0078】
そして、指示手段PがPDP2のディスプレイ面2aに接触した場合には、図8(d)に示すように、所定のLED27の反射鏡像27´が完全に隠蔽されることになるので、このLED27と対になっているPD29における受光光量は"≒0"になる。
【0079】
つまり、CPU31は、このように所定のLED27の反射鏡像27´が指示手段Pによって完全に隠蔽された状態を接触判定部40によって検知し、指示手段Pがディスプレイ面2aを指示したものと判断する(図9に示すステップS1のY)。ここに、タッチ指示検出手段の機能が実行される。その後、接触判定部40において指示手段Pによるタッチ有りと判定されたX方向およびY方向のそれぞれのLED27とPD29との対の位置から指示手段Pにより指示された座標位置を座標演算部42により算出する(図9に示すステップS2)。ここに、タッチ座標位置算出手段の機能が実行される。そして、座標演算部42により算出された座標位置は、指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による入力座標としてコンピュータ5に対して出力される(図9に示すステップS3)。
【0080】
したがって、指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段PがPDP2のディスプレイ面2aに実際に接触した位置の座標が算出されて用いられることにより、PDP2のディスプレイ面2aに実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、座標位置の検出を高い精度で行うことができる。
【0081】
次に、本実施の形態の座標検出装置3の備える特長的な機能である非タッチ座標検出処理について以下において具体的に説明する。ここで、図10は非タッチ座標検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。本実施の形態の座標検出装置3は、前述したような指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による入力座標の出力とは別に、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作による入力座標の出力も可能にしている。
【0082】
具体的には、図8(c)に示すように、所定のLED27からの出射光が指示手段Pにより完全に遮断されるとともに反射鏡像27´が指示手段Pにより覆われている状態が一定時間継続した場合、つまり指示手段PがPDP2のディスプレイ面2aに近接した位置に一定時間停止している場合には、前述したLED27と対になっているPD29における受光光量が低下した状態で一定時間経過することになる。
【0083】
つまり、CPU31は、このようにPD29における受光光量が一定時間低下した状態を距離検出部41によって検出されるPDP2のディスプレイ面2aに対する指示手段Pの距離が一定時間変化しなければマウスによる非クリック動作と同様の動作であると判断する(図10に示すステップS11のY)。ここに、非タッチ指示検出手段の機能が実行される。その後、距離検出部41において指示手段Pが一定の距離まで接近したX方向およびY方向のそれぞれのLED27とPD29との対の位置から指示手段Pにより指示された座標位置を座標演算部42により算出する(図10に示すステップS12)。ここに、非タッチ座標位置算出手段の機能が実行される。そして、座標演算部42により算出された座標位置が指示手段Pの動作(例えば、マウスによる非クリック動作と同様の動作)による入力座標としてコンピュータ5に対して出力される(図10に示すステップS13)。
【0084】
したがって、前述した指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)の接触検知のほか、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することもできるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることができる。
【0085】
ここに、LED27とPD29とをマトリックス状に離間対向させた従来からの構成により、指示手段PがPDP2のディスプレイ面2aに実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することが可能になる。
【0086】
本発明の第二の実施の形態を図11および図12に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態の座標検出装置50は、第一の実施の形態の座標検出装置3の変形例であって、PD29においてLED27の反射鏡像27´のみを受光するようにする手段を講じたものである。
【0087】
ここで、図11は座標検出装置50の垂直方向における断面図である。図11に示すように、本実施の形態の座標検出装置50には、第一の実施の形態で説明した座標検出装置3の構成に加え、PD29からの直接光をカットしてLED27の反射鏡像27´のみを受光するようにするための受信規制手段である光学マスク51及びレンズやスリット等の集光光学系52を備えている。また、座標検出装置50には、PD29の手前に受信規制手段である偏光フィルタ53が備えられており、PDP2のディスプレイ面2aに表示された画像からの直接光がPD29に入射しないようにし、S/N比を改善している。
【0088】
加えて、LED27のPDP2のディスプレイ面2a側には、光学マスク51の位置調整のための点滅光源である調整用発光素子(点光源)QがLED27の下方に着脱自在に設けられている。なお、この調整用発光素子(点光源)Qを取り除いた場合のLED27の設置状態は、座標検出装置3におけるLED27の設置状態と何ら変わるものではない。また、光学マスク51には図11に示す矢印方向にこの光学マスク51を進退自在に移動させる駆動機構(図示せず)が接続されている。さらに、PD29にはLED27と調整用発光素子(点光源)Qとの区別をするために点滅周期バンドパスフィルタ(図示せず)が付加されており、点滅周期バンドパスフィルタの出力をQ成分とみなす。
【0089】
ここで、光学マスク51のマスク位置調整手順について説明する。まず、光学マスク51を初期状態(図11における下方位置)にし、調整用発光素子(点光源)QをLED27の下方に設置して駆動する。次に、光学マスク51を駆動機構の駆動により徐々に上方へと移動させ、PD29における調整用発光素子(点光源)Qから出射される光の受光光量が、減衰する箇所を検出する。図12に示すように、光量のQ成分が半減したポイントが光学マスク51の最適位置であるので、光学マスク51がこの最適位置に達した時点で調整用発光素子(点光源)Qを取り除き、マスク位置調整を終了する。ここに、位置調整手段が実現されている。これにより、PD29においてLED27の反射鏡像27´のみを確実に受光させることが可能になる。
【0090】
なお、本実施の形態においては、調整用発光素子(点光源)Qを使用して光学マスク51の位置を調整したが、これに限るものではなく、LED27に細い黒帯等を被せて調整するようにしても良い。
【0091】
このように光学マスク51を設けることにより、PD29においてLED27の反射鏡像27´のみを受光するようにした場合には、PDP2のディスプレイ面2aにおいて指示手段Pの接触を検知するために必要な指示手段Pの高さHmは、
Hm=Hb=Ha ・・・(5)
として表すことができる。つまり、指示手段Pの高さは反射鏡像27´の高さと同等であれば良くなり、座標検出装置50によれば、第一の実施の形態で説明した座標検出装置3に比べ、半分の大きさの指示手段Pで示した座標位置を検出することができる。
【0092】
本発明の第三の実施の形態を図13に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態または本発明の第二の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態の座標検出装置60は、第二の実施の形態の座標検出装置50の変形例であって、LED27に代えてこのLED27の半分の大きさ(高さ)のLED61を備えるようにしたものである。
【0093】
ここで、図13は座標検出装置60の垂直方向における断面図である。図13に示すように、本実施の形態の座標検出装置60は、第二の実施の形態で説明した座標検出装置50の構成に対し、LED27に代えてこのLED27の半分の大きさ(高さ)Ha´(Ha´=Ha/2)のLED61を備えるとともに、PDP2のディスプレイ面2aとは反対側に位置するこのLED61の端部に、補助鏡62を備えている。
【0094】
このような構成により、座標検出装置60においては、図13に示すように、補助鏡62にはLED61の反射鏡像63が映りこむことになる。したがって、図13に示すように、PDP2のディスプレイ面2aには、LED61の反射鏡像64と、LED61の反射鏡像63の反射鏡像65とが映りこむことになる。
【0095】
ここで、PDP2のディスプレイ面2aにおいて指示手段Pの接触を検知するために必要な指示手段Pの高さHmについて検討すると、前述した(5)式により、
Hm=Hb´+Hc´≒2Ha´ ・・・(6)
として表すことができ、
Ha´=Ha/2
であることから、
Hm=Ha ・・・(7)
となり、LED27の半分の大きさ(高さ)のLED61であっても、PDP2のディスプレイ面2a(座標検出領域3a)全体がカバーされることになる。
【0096】
したがって、発光素子(LED61)として安価な小型品を利用することができるとともに、システムの大きさが小さくなることで省スペース化を図ることができる。
【0097】
本発明の第四の実施の形態を図14および図16に基づいて説明する。なお、本発明の第一ないし第三の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態の座標検出装置70は、前述した座標検出装置3,50,60とは方式が異なる撮像三角測量方式の座標検出装置であって、三角測量の原理により指示手段Pが指示した座標位置を検出するものである。
【0098】
ここで、図14は座標検出装置70の構成を概略的に示す説明図である。図14に示すように、座標検出装置70は、PDP2のディスプレイ面2aのサイズに対応したサイズで横長の四角形状の座標検出領域70aを備えている。この座標検出領域70aは、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。この座標検出領域70aの下方両端部に位置する角部の近傍には、画像情報(被写体像)を電気信号として出力する多数のCCD(Charge Coupled Device )をライン状に配設した受信素子であるラインセンサ71と結像光学レンズ72とが距離fを有して配設された画像検出装置73(左側画像検出装置73L,右側画像検出装置73R)が、距離Lを隔てて所定の角度α(図18参照)で設けられている。加えて、これらの画像検出装置73(左側画像検出装置73L,右側画像検出装置73R)には、外部光をカットするための受信規制手段であるマスク74が設けられている。
【0099】
また、座標検出装置70の座標検出領域70aの下部を除く周縁部には、発信素子である発光体75が設けられている。この発光体75は、例えば面発光素子であるエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)で形成されており、PDP2のディスプレイ面2aに座標検出装置70を設置した場合には、発光した発光体75の反射鏡像75´がPDP2のディスプレイ面2aに映りこむことになる。
【0100】
なお、発光体75の高さやラインセンサ71の設置位置については、本発明の第一ないし第三の実施の形態において説明したものと同様であるため、その説明は省略する。
【0101】
次に、座標検出装置70の各部の電気的接続について図15を参照して説明する。図15に示すように、コントローラ10には、各部を集中的に制御するCPU76が設けられており、このCPU76には、プログラム及びデータを記憶するROM、各種データを書き換え自在に格納してワークエリアとして機能するRAM、各種のプログラムコード(制御プログラム)を格納するハードディスク等のメモリ77が接続されている。さらに、CPU76には、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体78、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置79が接続されている。このような記憶媒体78に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)、または、メモリ77のハードディスク等に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてメモリ77のRAMに書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プログラム)が実行されることになる。
【0102】
また、CPU76には、発光体75を発光させるための駆動回路80が接続されている。加えて、CPU76には、ラインセンサ71からの出力を演算する回路としてアナログ処理回路81、A/D(Analog/Digital)コンバータ82が接続されている。ラインセンサ71に入射した発光体75からの光は、ラインセンサ71内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換され、アナログ信号として出力される。このアナログ信号は、アナログ処理回路81で処理された後、A/Dコンバータ82によってデジタル信号に変換されてCPU76に渡される。
【0103】
さらに、CPU76には、接触判定部83、距離検出部84、座標演算部85、及び座標出力部86が接続されている。以下に、CPU76により駆動制御される各部の動作について説明する。
【0104】
A/Dコンバータ82は、アナログ処理回路81から出力される画像検出装置73(左側画像検出装置73L,右側画像検出装置73R)の各ラインセンサ71における受光光量に応じた検出信号をデジタル信号に変換し、CPU76の他、接触判定部83、距離検出部84、座標演算部85に対して出力する。
【0105】
接触判定部83は、コンパレータ等により構成されている回路部であって、A/Dコンバータ82から出力されるデジタル信号に基づいて、メモリ77に予め保持している閾値である完全隠蔽基準値との比較を行い、PDP2のディスプレイ面2aに指示手段Pがタッチしたか否かの判定を行うものである。A/Dコンバータ82から出力されたデジタル信号(出力電圧値)に完全隠蔽基準値が出現した場合には、接触判定部83はPDP2のディスプレイ面2aを指示手段Pがタッチしたものと判定する。なお、本実施の形態においては、完全隠蔽基準値は、PD29における受光光量が"≒0"の場合における出力電圧値に設定されている。
【0106】
距離検出部84は、単調関数演算器であって、A/Dコンバータ82から出力される各ラインセンサ71における受光光量に基づく出力電圧値の増減に基づいて、PDP2のディスプレイ面2aに対する指示手段Pの距離を検出するものである。
【0107】
座標演算部85は、座標検出領域70aにおいて指示手段Pにより指示された座標位置を接触判定部83の判定結果に基づき算出する回路部であって、接触判定部83において指示手段Pによるタッチ有りと判定された場合の画像検出装置73(左側画像検出装置73L,右側画像検出装置73R)の各ラインセンサ71の光の強度分布に基づく三角測量の手法によって指示手段Pにより指示された座標位置を算出する。加えて、座標演算部85は、座標検出領域70aにおいて指示手段Pにより指示された座標位置を距離検出部84で検出されたPDP2のディスプレイ面2aに対する指示手段Pの距離に基づき算出する回路部であって、距離検出部84において指示手段Pが一定の距離まで接近した場合の画像検出装置73(左側画像検出装置73L,右側画像検出装置73R)の各ラインセンサ71の光の強度分布に基づく三角測量の手法によって指示手段Pにより指示された座標位置を算出する。
【0108】
座標出力部86は、座標演算部85で算出された座標位置をコンピュータ5に対して出力する回路であって、CPU76より座標出力制御信号が入力されたとき、座標演算部85により算出された座標位置を指示手段Pによる入力座標として出力する。なお、CPU76は、座標演算部85で算出された座標位置に該当する位置の指示手段Pによるタッチの有無を再度接触判定部83からの判定結果に基づいて判定し、指示手段Pによるタッチ有りを再び検出したときに初めて座標出力部86に対して座標出力制御信号を送出する。
【0109】
続いて、制御プログラムに基づいてCPU76によって実行される機能について説明する。ここでは、まず、本実施の形態の座標検出装置70の備える特長的な機能であるタッチ座標検出処理について以下において具体的に説明する。なお、処理の流れは、図8で示した流れと変わるところがないため、図8を参照して説明する。ここで、図16は指示手段Pが座標検出装置70の座標検出領域70aへと進入する状態を示す説明図である。図16はPDP2のディスプレイ面2aの一点を指示すべく指示手段Pが座標検出装置70の座標検出領域70aへと進入する状態を時系列、かつ、右側画像検出装置73Rのラインセンサ71からの視点で示しており、マスク74により発光体75からの直接光がカットされているため、PDP2のディスプレイ面2aのみがラインセンサ71から見える状態を示している。また、図16は、指示手段Pが右側画像検出装置73Rのラインセンサ71のa番目の受光セルにおいて感知される状態を示している。図16に示すように、指示手段Pが座標検出領域70aへと進入するに連れて右側画像検出装置73Rのラインセンサ71における受光光量は減少していく(図16(b))。
【0110】
そして、指示手段PがPDP2のディスプレイ面2aに接触した場合には、図16(c)に示すように、右側画像検出装置73Rのラインセンサ71のa番目の受光セルにおいて感知される発光体75の反射鏡像75´が完全に隠蔽されることになるので、この右側画像検出装置73Rのラインセンサ71のa番目の受光セルにおける受光光量は"≒0"になる。
【0111】
つまり、CPU76は、このように右側画像検出装置73Rのラインセンサ71のa番目の受光セルにおいて感知される発光体75の反射鏡像75´が指示手段Pによって完全に隠蔽された状態を接触判定部83によって検知し、指示手段Pがディスプレイ面2aを指示したものと判断する(図9に示すステップS1のY)。ここに、タッチ指示検出手段の機能が実行される。その後、接触判定部83において指示手段Pによるタッチ有りと判定された右側画像検出装置73Rのラインセンサ71のa番目の受光セルの位置と、左側画像検出装置73Lのラインセンサ71のb番目の受光セルの位置とに基づいて周知の三角測量の手法によって指示手段Pにより指示された座標位置を座標演算部85により算出する(図9に示すステップS2)。ここに、タッチ座標位置算出手段の機能が実行される。
【0112】
ここで、指示手段Pにより指示された座標位置の算出手法について説明する。図17は座標検出装置70の座標検出領域70a内の一点を指し示した一例を示す正面図、図18はその一部を拡大して示す正面図である。受光光量が"≒0"である右側画像検出装置73Rのラインセンサ71のa番目の受光セルの位置からラインセンサ71の中心の受光セルまでの距離sは、ラインセンサ71の中心線と、指示手段Pとa番目の受光セルとを結ぶ線とで形成される角度θ1に依存しており、この角度θ1は、
θ1=tan-1(s/f) ・・・(8)
と表すことができる。ただし、fは結像光学レンズ72の焦点距離である。
【0113】
また、図18に示すように、右側画像検出装置73Rと指示手段Pとの角度β1は、右側画像検出装置73Rの取付角度αを用いることにより、
β1=α−θ1 ・・・(9)
として求められる。
【0114】
同様に、左側画像検出装置73Lと指示手段Pとの角度β2は、特に図示しないが、上述の(8)(9)式に基づき、
β2=α−θ2 ・・・(10)
として求められる。
【0115】
そして、前述したように左側画像検出装置73Lと右側画像検出装置73Rとは距離Lを隔てて設けられていることから、座標検出領域70a内の指示手段Pで指示した点の2次元座標(x,y)は、三角測量の原理により、
x=L・tanβ2/(tanβ1+tanβ2) ・・・(11)
y=xtanβ1 ・・・(12)
として算出することができる。
【0116】
その後、座標演算部85により算出された座標位置が指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による入力座標としてコンピュータ5に対して出力される(図9に示すステップS3)。
【0117】
したがって、指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段PがPDP2のディスプレイ面2aに実際に接触した位置の座標が算出されて用いられることにより、PDP2のディスプレイ面2aに実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、座標位置の検出を高い精度で行うことができる。
【0118】
次に、本実施の形態の座標検出装置70の備える特長的な機能である非タッチ座標検出処理について以下において具体的に説明する。なお、処理の流れは、図10で示した流れと変わるところがないため、図10を参照して説明する。本実施の形態の座標検出装置70は、前述したような指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による入力座標の出力とは別に、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作による入力座標の出力も可能にしている。
【0119】
具体的には、図16(b)に示すように右側画像検出装置73Rのラインセンサ71における受光光量が減少した状態が一定時間継続した場合、つまり指示手段PがPDP2のディスプレイ面2aに近接した位置に一定時間停止している場合、CPU76は、距離検出部84によって検出されるPDP2のディスプレイ面2aに対する指示手段Pの距離が一定時間変化しなければマウスによる非クリック動作と同様の動作であると判断する(図10に示すステップS11のY)。ここに、非タッチ指示検出手段の機能が実行される。その後、指示手段Pが一定の距離まで接近した右側画像検出装置73Rのラインセンサ71のa番目の受光セルの位置と、左側画像検出装置73Lのラインセンサ71のb番目の受光セルの位置とに基づいて周知の三角測量の手法によって指示手段Pにより指示された座標位置を座標演算部85により算出する(図10に示すステップS12)。ここに、非タッチ座標位置算出手段の機能が実行される。そして、座標演算部85により算出された座標位置が指示手段Pの動作(例えば、マウスによる非クリック動作と同様の動作)による入力座標としてコンピュータ5に対して出力される(図10に示すステップS13)。
【0120】
したがって、前述した指示手段Pの動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)の接触検知のほか、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することもできるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることができる。
【0121】
ここに、発信素子として例えば面発光素子であるエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)である発光体75が用いられることにより、多数の発光体を配列する場合に比べて、部品点数を減らすことが可能になるので、装置のコストダウンが図られる。なお、本実施の形態においては、発光体75としてエレクトロルミネッセンスを用いたが、これに限るものではなく、蛍光灯、ネオン管、LEDアレイ+拡散板等を適用することが考えられる。
【0122】
なお、各実施の形態においては、電子黒板システム1として座標検出装置3,50,60,70を平板表示装置(フラットパネルディスプレイ)であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2に備えたが、これに限るものではなく、LCD(Liquid Crystal Display)、液晶リアプロジェクションディスプレイ等を平板表示装置として適用しても良い。さらに、平板表示装置(フラットパネルディスプレイ)に限らず、書き込み面(検知面)が光学的に反射する素材であれば座標検出装置3,50,60,70をライティングボードとして機能するホワイトボードに備えても良い。
【0123】
また、各実施の形態においては、PDP2のディスプレイ面2aが平坦であることを条件として説明したが、これに限るものではない。反射鏡像は鏡面が湾曲していてもそれに沿って映ることから、例えば表面が凹面形状のプロジェクタースクリーン等に座標検出装置3,50,60,70を組み合わせることも可能である。ただし、この場合には、PD29やラインセンサ71から見た反射鏡像の「高さ」が、PD29やラインセンサ71から見た検知領域面の「高さ」よりも高くなるようにLED27や発光体75の高さを設定しなければならない。しかしながら、一般には、凹面形状であれば反射鏡像が拡大されて長くなるので、この場合には、LED27や発光体75の高さを短くすることができるので、システムの製造コストを下げることができる。さらに、タッチ押圧によりプロジェクタースクリーンが撓んだ場合であっても、正確に指示位置を検出することができる。
【0124】
さらに、各実施の形態においては、光の代わりに直進性を有する超音波を利用することも可能である。例えば、発信素子として超音波発信子(40kHz〜200kHz程度の測距用製品等)を用い、受信素子として超音波受信子(発信子とペアになっている測距用製品等)を用い、検知面として透明アクリル面やガラス面を用いることができる。
【0125】
なお、各実施の形態においては、コントローラ10をコンピュータ5とは別体で設けたが、これに限るものではなく、コントローラ10をコンピュータ5に組み込んで、コンピュータ5をコントローラ10として機能させるようにしても良い。
【0126】
また、各実施の形態においては、座標検出装置を電子黒板システムに一体化させて組み込んだが、これに限るものではなく、座標検出装置を表示装置やライティングボードに対して着脱自在な構成としても良い。
【0127】
さらに、各実施の形態においては、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26,33,78としてフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカード等を適用したが、これに限るものではなく、記憶媒体には、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0128】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の座標検出装置によれば、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出手段と、前記タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段によりタッチされた二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出手段と、を備え、発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面に形成される反射鏡像の受信状態が受信素子において略0になった場合に検知面を指示手段が指示したものとして判断し、その指示手段により指示された二次元座標位置を算出することにより、指示手段の動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段が検知面に実際に接触した位置の座標を算出して用いることになるので、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、座標位置の検出を高い精度で行うことができる。
【0129】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の座標検出装置において、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出手段と、前記接近距離検出手段によって検出された前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出手段と、前記非タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出手段と、を備え、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断し、その指示手段により指示された二次元座標位置を算出することにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することもできるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることができる。
【0130】
請求項3記載の発明によれば、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出手段と、前記接近距離検出手段によって検出された前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出手段と、前記非タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出手段と、を備え、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断し、その指示手段により指示された二次元座標位置を算出することにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することもできるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることができる。
【0131】
請求項記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子の発信領域は、前記受信素子から見た前記発信素子により前記検知面に形成される前記反射鏡像の高さが前記受信素子から見た前記座標検出領域の高さを超えないように設定されることにより、指示手段の接触を検知するために必要な指示手段の高さを必要最小限にすることができる。
【0132】
請求項記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子の発信領域は、前記受信素子から見た前記発信素子により前記検知面に形成される前記反射鏡像の高さが前記受信素子から見た前記座標検出領域の高さよりも高くなるように設定されることにより、検知面全体をカバーすることができるので、検知面上のいずれの場所を指示した場合であっても隈なく指示位置を検出することができる。また、反射鏡像は凹面形状であれば拡大されることから、指示手段によるタッチ押圧によって検知面が撓んで湾曲した場合であっても、正確に指示位置を検出することができる。
【0133】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の座標検出装置において、前記発信素子の上部に鏡を配設したことにより、受信素子から見た反射鏡像が発信素子の実際の大きさ以上になるので、発信素子として安価な小型品を利用することができるとともに、装置の大きさが小さくなることで省スペース化を図ることができる。
【0134】
請求項記載の発明によれば、請求項1ないしのいずれか一記載の座標検出装置において、前記受信素子に対して前記反射鏡像の受信のみを許容させる受信規制手段を備えることにより、受信素子において反射鏡像のみを受信することができるので、指示手段の高さを反射鏡像の高さと同等に抑えることができる。
【0135】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の座標検出装置において、前記受信規制手段の位置を調整する位置調整手段を備えることにより、受信素子において反射鏡像のみを確実に受信させることができる。
【0136】
請求項記載の発明によれば、請求項1ないしのいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子と前記受信素子とが前記座標検出領域の水平方向と垂直方向とにそれぞれ多数配列され、前記各発信素子に対となる前記各受信素子における前記反射鏡像の受信状態に基づいて二次元座標位置を算出することにより、発信素子と受信素子とをマトリックス状に離間対向させた従来からの構成によって、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができる。
【0137】
請求項10記載の発明によれば、請求項1ないしのいずれか一記載の座標検出装置において、前記発信素子は線発光体または面発光体であって前記受信素子は撮像素子であり、前記撮像素子における結像位置に基づく三角測量の手法により二次元座標位置を算出することにより、発信素子として線発光体または面発光体が用いられるので、多数の発光体を配列する場合に比べて、部品点数を減らすことができるので、装置のコストダウンを図ることができる。
【0139】
請求項11記載の発明の電子黒板システムによれば、前記発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面である表示面を有し、文字および画像を表示する表示装置と、前記表示装置の表示面に前記座標検出領域を一致させて配設される請求項1ないし10のいずれか一記載の座標検出装置と、前記座標検出装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備え、前記表示装置及び前記座標検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成することにより、座標検出装置を表示装置の表示面に装着して使用した場合、検知面である表示面で発信素子から発せられた検知信号を反射して反射鏡像を形成することから、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することができる。
【0140】
請求項12記載の発明の電子黒板システムによれば、前記発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面である書き込み面を有し、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボードと、前記ライティングボードの書き込み面に前記座標検出領域を一致させて配設される請求項1ないし10のいずれか一記載の座標検出装置と、前記座標検出装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成することにより、座標検出装置をライティングボードの書き込み面に装着して使用した場合、検知面である書き込み面で発信素子から発せられた検知信号を反射して反射鏡像を形成することから、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することができる。
【0141】
請求項13記載の発明によれば、請求項11または12記載の電子黒板システムにおいて、前記表示装置の表示面または前記ライティングボードの書き込み面は、非平面であることにより、反射鏡像は鏡面が湾曲していてもそれに沿って映ることから、例えば表面が凹面形状のプロジェクタースクリーン等であっても、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、システムの汎用性が高くなり、また、凹面形状であれば反射鏡像が拡大されて長くなるので、発信素子の高さを短くすることができ、システムの製造コストを下げることができる。
【0142】
請求項14記載の発明の座標位置検出方法によれば、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設け、前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出工程と、前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出工程と、を含み、発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面に形成される反射鏡像の受信状態が受信素子において略0になった場合に検知面を指示手段が指示したものとして判断し、その指示手段により指示された二次元座標位置を算出することにより、指示手段の動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段が検知面に実際に接触した位置の座標を算出して用いることになるので、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、座標位置の検出を高い精度で行うことができる。
【0143】
請求項15記載の発明の座標位置検出方法によれば、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設け、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出工程と、前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出工程と、前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出工程と、を含み、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断し、その指示手段により指示された二次元座標位置を算出することにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することもできるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることができる。
【0144】
請求項16記載の発明の記憶媒体によれば、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設けた座標検出装置に用いられ、前記検知面を指示した前記指示手段の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出機能と、前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段によりタッチされた二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出機能と、を前記コンピュータに実行させ、発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面に形成される反射鏡像の受信状態が受信素子において略0になった場合に検知面を指示手段が指示したものとして判断し、その指示手段により指示された二次元座標位置を算出することにより、指示手段の動作(例えば、マウスによるクリック動作と同様の動作)による指示位置について、指示手段が検知面に実際に接触した位置の座標を算出して用いることになるので、指示手段が検知面に実際には接触しておらず近接しただけのケースを排除することができるので、座標位置の検出を高い精度で行うことができる。
【0145】
請求項17記載の発明の記憶媒体によれば、二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設けた座標検出装置に用いられ、前記検知面を指示した前記指示手段の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出機能と、前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出機能と、前記指示手段が前記座標検出領域に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出機能と、を前記コンピュータに実行させ、受信素子における反射鏡像の受信状態に応じて検出される座標検出領域に挿入された指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合、座標検出領域内を指示手段が指示したものとして判断し、その指示手段により指示された二次元座標位置を算出することにより、例えばバルーンヘルプ等を表示するためのマウスによる非クリック動作と同様の動作を検知することもできるので、より使いやすいユーザインタフェースを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態の電子黒板システムを概略的に示す外観斜視図である。
【図2】 電子黒板システムに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】 コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図4】 座標検出装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】 その垂直方向における断面図である。
【図6】 発光したLEDの反射鏡像がPDPのディスプレイ面に映りこんでいる状態を示す斜視図である。
【図7】 座標検出装置の各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図8】 指示手段が座標検出装置の座標検出領域へと進入する状態を示す説明図である。
【図9】 タッチ座標検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図10】 非タッチ座標検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図11】 本発明の第二の実施の形態の座標検出装置の垂直方向における断面図である。
【図12】 受光光量と光学マスクの上端の位置との関係を示すグラフである。
【図13】 本発明の第三の実施の形態の座標検出装置の垂直方向における断面図である。
【図14】 本発明の第四の実施の形態の座標検出装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図15】 座標検出装置の各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図16】 指示手段が座標検出装置の座標検出領域へと進入する状態を示す説明図である。
【図17】 座標検出装置の座標検出領域内の一点を指し示した一例を示す正面図である。
【図18】 その一部を拡大して示す正面図である。
【図19】 従来の光学式の座標検出装置を概略的に示す正面図である。
【図20】 座標検出装置の座標検出領域を指で指示した場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電子黒板システム
2 表示装置
2a 検知面、表示面
3,50,60,70 座標検出装置
3a,70a 座標検出領域
4 電子黒板部
5 制御装置
26,33,78 記憶媒体
27,61,75 発信素子
27´,64,65,75´ 反射鏡像
29,71 受信素子
51,53,74 受信規制手段
62 鏡
P 指示手段

Claims (17)

  1. 二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、
    前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、
    前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、
    前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出手段と、
    前記タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段によりタッチされた二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出手段と、
    を備える座標検出装置。
  2. 前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出手段と、
    前記接近距離検出手段によって検出された前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出手段と、
    前記非タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出手段と、
    を備える請求項1記載の座標検出装置。
  3. 二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、
    前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、
    前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、
    前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出手段と、
    前記接近距離検出手段によって検出された前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出手段と、
    前記非タッチ指示検出手段によって前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出手段と、
    を備える座標検出装置。
  4. 前記発信素子の発信領域は、前記受信素子から見た前記発信素子により前記検知面に形成される前記反射鏡像の高さが前記受信素子から見た前記座標検出領域の高さを超えないように設定される請求項1ないし3のいずれか一記載の座標検出装置。
  5. 前記発信素子の発信領域は、前記受信素子から見た前記発信素子により前記検知面に形成される前記反射鏡像の高さが前記受信素子から見た前記座標検出領域の高さよりも高くなるように設定される請求項1ないし3のいずれか一記載の座標検出装置。
  6. 前記発信素子の上部に鏡を配設した請求項5記載の座標検出装置。
  7. 前記受信素子に対して前記反射鏡像の受信のみを許容させる受信規制手段を備える請求項1ないし6のいずれか一記載の座標検出装置。
  8. 前記受信規制手段の位置を調整する位置調整手段を備える請求項7記載の座標検出装置。
  9. 前記発信素子と前記受信素子とが前記座標検出領域の水平方向と垂直方向とにそれぞれ多数配列され、前記各発信素子に対となる前記各受信素子における前記反射鏡像の受信状態に基づいて二次元座標位置を算出する請求項1ないし8のいずれか一記載の座標検出装置。
  10. 前記発信素子は線発光体または面発光体であって前記受信素子は撮像素子であり、前記撮像素子における結像位置に基づく三角測量の手法により二次元座標位置を算出する請求項1ないし8のいずれか一記載の座標検出装置。
  11. 前記発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面である表示面を有し、文字および画像を表示する表示装置と、
    前記表示装置の表示面に前記座標検出領域を一致させて配設される請求項1ないし10のいずれか一記載の座標検出装置と、
    前記座標検出装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、
    を備え、前記表示装置及び前記座標検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成する電子黒板システム。
  12. 前記発信素子から発せられた検知信号を反射する検知面である書き込み面を有し、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボードと、
    前記ライティングボードの書き込み面に前記座標検出領域を一致させて配設される請求項1ないし10のいずれか一記載の座標検出装置と、
    前記座標検出装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、
    を備え、前記ライティングボード及び前記座標検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する電子黒板システム。
  13. 前記表示装置の表示面または前記ライティングボードの書き込み面は、非平面である請求項11または12記載の電子黒板システム。
  14. 二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、
    前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設け、
    前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出工程と、
    前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出工程と、
    を含む座標位置検出方法。
  15. 二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、
    前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設け、
    前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出工程と、
    前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出工程と、
    前記指示手段が前記座標検出領域内に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出工程と、
    を含む座標位置検出方法。
  16. 二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設けた座標検出装置に用いられ、前記検知面を指示した前記指示手段の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態が略0になった場合に前記検知面を前記指示手段がタッチしたものと判断するタッチ指示検出機能と、
    前記指示手段が前記検知面をタッチしたと判断した場合、前記指示手段によりタッチされた二次元座標位置を算出するタッチ座標位置算出機能と、
    を前記コンピュータに実行させる記憶媒体。
  17. 二次元の座標検出領域を有し、当該座標検出領域に一致させて配設される検知面を指示した指示手段の二次元座標位置を検出する座標検出装置であって、前記座標検出領域内に検知信号を発する発信素子と、前記検知面に形成される前記発信素子が発した検知信号の反射鏡像を受信する位置に配設される受信素子と、を設けた座標検出装置に用いられ、前記検知面を指示した前記指示手段の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、
    前記座標検出領域に挿入された前記指示手段の前記検知面に対する接近距離を前記受信素子における前記反射鏡像の受信状態に応じて検出する接近距離検出機能と、
    前記指示手段の接近距離が所定時間一定であった場合に、前記座標検出領域内に対して前記指示手段がタッチを伴わない指示をしたものと判断する非タッチ指示検出機能と、
    前記指示手段が前記座標検出領域に対してタッチを伴わない指示をしたと判断した場合、前記指示手段により指示された二次元座標位置を算出する非タッチ座標位置算出機能と、
    を前記コンピュータに実行させる記憶媒体。
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