JP4080136B2 - 座標入力/検出装置及び記憶媒体 - Google Patents

座標入力/検出装置及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の入力や選択をするためにペン等の指示部材や指等の指示手段によって指示された位置座標を光学的に検出する座標入力/検出装置、この座標入力/検出装置を主体に構成される電子黒板システム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホワイトボードや書き込みシート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリンタで記録紙に出力することが可能な電子黒板装置が知られている。これに対し、近年にあっては、電子黒板装置の書き込み面に座標入力/検出装置を配置して、書き込み面に手書きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソナルコンピュータ等のコンピュータに入力することを可能にした電子黒板システムも提供されている。
【0003】
例えば、マイクロフィールド・グラフィックス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボードは、ホワイトボード上に座標入力/検出装置を配設して構成され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビジュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込むことを可能にした装置である。このソフトボードを用いて構成された電子黒板システムでは、ソフトボードで取り込んだビジュアルデータをコンピュータに入力してCRT(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリンタで記録紙に出力したりすること等が可能となっている。また、ソフトボードが接続されたコンピュータの画面を液晶プロジェクターでソフトボード上に投影し、ソフトボード上でコンピュータを操作することも可能となっている。
【0004】
また、文字および画像を表示するための表示装置と、表示装置の前面に座標入力面(タッチパネル面)を配設した座標入力/検出装置と、座標入力/検出装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行う制御装置とを備え、表示装置および座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成した電子黒板システムが提供されている。
【0005】
例えば、スマート・テクノロジィズ社製(SMART Technologies Inc.)のスマート2000では、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設された座標入力/検出装置(書き込み面)を用いて手書きの情報をコンピュータに取り込む処理を行う。そして、コンピュータ内で手書きの情報と画像情報とを合成し、再度、液晶プロジェクターを介してリアルタイムで表示できるようにしている。
【0006】
このような電子黒板システムでは、表示装置によって表示されている画面上の画像に対して、座標入力/検出装置を用いて入力した画像を上書き画像として重ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、教育現場等において既に広く利用されており、その使用効果が高く評価されている。また、このような電子黒板システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地間を通信回線で接続することにより、電子会議システムとしても利用されている。
【0007】
また、近年においては、電子黒板システムにおいて利用される座標入力/検出装置として検出方式の異なる種々の方式のものが考えられている。しかしながら、前述した電子黒板システムに適用するのに適切な方式を検討すると、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さなくとも入力が可能になる、例えば光学式のような座標入力/検出装置が有望であると考えられる。
【0008】
このような光学式の座標入力/検出装置としては、各種の方式が提案されている。光学式の座標入力/検出装置の一例としては、特開平11−110116号公報に記載された座標入力/検出装置がある。この特開平11−110116号公報に記載された座標入力/検出装置は、2つの光学ユニットにそれぞれ設けられた光源から出射されるレーザビーム光をポリゴンミラーを用いて走査させ、そのレーザビーム光を再帰性反射部材で反射させることにより形成した座標入力/検出領域を有している。そして、この座標入力/検出領域に指先やペン等の指示部材である指示手段を挿入することで座標入力/検出領域の光を遮った場合には、2つの光学ユニットにそれぞれ設けられた受光素子における光の強度分布に基づいてポリゴンミラーを回転させたパルスモータのパルス数を検出し、この検出されたパルス数に応じて指示手段により遮られた光の出射角度を光学ユニット毎に求め、それらの出射角度に基づく三角測量の手法によって指示手段を挿入した位置座標を検出するものである。
【0009】
以上に代表されるような座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さない光学式の座標入力/検出装置は、表示装置の表示画面に装着して使用した場合であっても視認性に優れると共に、その大型化も比較的容易になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した特開平11−110116号公報に記載された座標入力/検出装置によれば、レーザビーム光を出射する光学ユニットを上方に設置し、レーザビーム光を反射させるための再帰性反射部材の一部を下方に設けているため、この下方に設けられている再帰性反射部材上に塵や埃等の異物が堆積してしまう。このように再帰性反射部材上に塵や埃等の異物が堆積した場合には、座標位置の検知が不調になるという問題がある。
【0011】
このような問題は、レーザビーム光を出射する光学ユニットを下方に設置し、再帰性反射部材を下方には設けないようにすればある程度解決できるが、光学ユニットを下方に設置した場合には、光学ユニットのレンズ等に塵や埃等の異物が付着してしまうことがある。このような場合には、座標入力/検出装置は塵や埃等の異物を指示手段が挿入されたものと判断してしまうので、誤った情報が電子データとして伝達されてしまい、位置座標検出の信頼性に問題を生じることになる。
【0012】
本発明の目的は、位置座標検出の信頼性を向上させることができる座標入力/検出装置、電子黒板システム及び記憶媒体を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出する座標入力/検出装置において、前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異常判断手段と、この形状異常判断手段により光の強度分布の形状が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動手段と、を備える。
【0018】
したがって、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が2箇所以上出現している場合や幅広である場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることにより、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能になる。
【0019】
請求項2記載の発明は、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出する座標入力/検出装置において、前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否かを判断する形状変化判断手段と、この形状変化判断手段により光の強度分布の形状の時間的変化が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動手段と、を備える。
【0020】
したがって、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が同一箇所に所定時間以上出現している場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状の時間的変化が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることにより、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能になる。
【0021】
請求項記載の発明は装置動作終了の際に、前記開口部を閉鎖するように前記カバー手段を駆動する第三カバー駆動手段を備える。
【0022】
したがって、装置を使用しない間における塵や埃等の異物の光学ユニット内部への侵入や塵や埃等の異物の透明保護部材上への付着を確実に防止することが可能になる。
【0023】
請求項記載の発明は装置起動の際に、前記開口部を開放するように前記カバー手段を駆動する第四カバー駆動手段を備える。
【0024】
したがって、装置を使用しない間には開口部が閉鎖されていても、装置起動時には開口部が開放されるので、指示手段の二次元位置座標が確実に検出される。
【0025】
請求項記載の発明は前記カバー手段の駆動を宣言するためのカバー駆動宣言手段と、このカバー駆動宣言手段により前記カバー手段の駆動が宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動手段と、を備える。
【0026】
したがって、操作者の意思により、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることにより、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能になる。
【0031】
請求項記載の発明の記憶媒体は、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異常判断機能と、光の強度分布の形状が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0032】
したがって、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が2箇所以上出現している場合や幅広である場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることにより、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能になる。
【0033】
請求項記載の発明の記憶媒体は、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否かを判断する形状変化判断機能と、光の強度分布の形状の時間的変化が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0034】
したがって、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が同一箇所に所定時間以上出現している場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状の時間的変化が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることにより、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能になる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図14に基づいて説明する。ここで、図1は電子黒板システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、電子黒板システム1は、表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び座標入力/検出装置3で構成される電子黒板部4と、機器収納部9とを主体に構成されている。機器収納部9には、制御装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ5、原稿の画像を読み取るためのスキャナ6、画像データを記録紙に出力するプリンタ7、ビデオプレイヤー8(いずれも図2参照)が収納されている。なお、PDP2としては、電子黒板として利用可能な大画面タイプのものが用いられている。PDP2及び座標入力/検出装置3は、PDP2のディスプレイ面2a側に位置するようにして一体化され、PDP2のディスプレイ面2aに座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aが略一致するようにして電子黒板部4を形成している。このように、電子黒板部4はPDP2及び座標入力/検出装置3を収納して、電子黒板システム1の表示面(PDP2のディスプレイ面2a)及び書き込み面(座標入力/検出領域3a)を構成している。
【0042】
また、座標入力/検出装置3には、詳細は後述するが、扇形状に投光される光束膜によって形成される座標入力/検出面である座標入力/検出領域3aを有し、この座標入力/検出領域3aに指先やペン等の指示部材である指示手段P(図10参照)を挿入することで座標入力/検出領域3a内の光束を遮ることにより、CCD(Charge Coupled Device)である受光素子39(図5参照)における受光位置に基づく三角測量の手法によってその指示位置を検出し、文字等の入力を可能にする光遮蔽式の座標入力/検出装置が適用されている。このような光遮蔽式の座標入力/検出装置3は、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、また、特殊な材料・機構を必要としないので、座標入力/検出装置3をPDP2のディスプレイ面2aに装着して使用した場合には、視認性に優れ、かつ、安価な電子黒板システムを提供することができる。
【0043】
さらに、図示することは省略するが、PDP2にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられており、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニタとして利用することが可能な構成になっている。また、PDP2には、PDP2の表示位置、幅、高さ、歪等についての調整を行うための調整手段(図示せず)も設けられている。
【0044】
次に、電子黒板システム1に内蔵される各部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2に示すように、電子黒板システム1は、コンピュータ5にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ5には、指示手段Pで指示された座標入力/検出領域3a内の座標位置の演算等を行う座標入力/検出装置3に設けられるコントローラ10が接続されており、このコントローラ10を介して座標入力/検出装置3もコンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介して電子黒板システム1をネットワーク11に接続することができ、ネットワーク11上に接続された他のコンピュータで作成したデータをPDP2に表示したり、電子黒板システム1で作成したデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
【0045】
次に、コンピュータ5について説明する。ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コンピュータ5は、システム全体を制御するCPU12(Central Processing Unit)と、起動プログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)13と、CPU12のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行うためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択等を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、PDP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の表示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネットワーク11に接続するためのネットワーク・カード(またはモデムでも良い。)19と、コントローラ10、スキャナ6、プリンタ7等を接続するためのインタフェース(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21とを備えている。
【0046】
ハードディスク17には、オペレーティング・システム(OS:Operating System)22と、コントローラ10を介してコンピュータ5上で座標入力/検出装置3を動作させるためのデバイスドライバ23と、描画ソフト、ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト等の各種アプリケーションプログラム24とが格納されている。
【0047】
また、コンピュータ5には、OS22、デバイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置25が搭載されている。
【0048】
各種アプリケーションプログラム24は、コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS22による制御の下、CPU12によって実行される。例えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によって描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS22とともに起動され、コントローラ10を介した座標入力/検出装置3からのデータ入力が可能な状態になる。このように描画ソフトを起動した状態で座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aに操作者が指示手段Pを挿入して文字や図形を描いた場合、座標情報が指示手段Pの記述に基づく画像データとしてコンピュータ5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。より詳細には、コンピュータ5のCPU12は、入力された画像データに基づいて線や文字を描画するための描画情報を生成し、入力された座標情報に基づく座標位置に併せてグラフィックス・ボード18に設けられるビデオメモリ(図示せず)に書き込んでいく。その後、グラフィックス・ボード18が、ビデオメモリに書き込まれた描画情報を画像信号としてPDP2に送信することにより、操作者が描いた文字と同一の文字が、PDP2に表示されることになる。つまり、コンピュータ5は座標入力/検出装置3をマウス16のようなポインティングデバイスとして認識しているため、コンピュータ5では、描画ソフト上でマウス16を用いて文字を描いた場合と同様な処理が行われることになる。
【0049】
次に、座標入力/検出装置3について詳細に説明する。ここで、図4は座標入力/検出装置3の構成を概略的に示す説明図である。図4に示すように、座標入力/検出装置3は、PDP2のディスプレイ面2aのサイズに対応したサイズで横長の四角形状の座標入力/検出領域3aを備えている。この座標入力/検出領域3aは、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。この座標入力/検出領域3aの下方両端部に位置する角部の近傍には、発光と受光とを行う光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)が所定の取付角度で設けられている。これらの光学ユニット27からは、平面若しくはほぼ平面をなし、例えばL1,L2,L3,・・・,Ln(R1,R2,R3,・・・,Rn)といった光(プローブ光)の束で構成される扇形状の光束膜が、座標入力/検出領域3aの全域に行き渡るようにPDP2のディスプレイ面2aの表面に沿って平行に投光される。
【0050】
また、座標入力/検出装置3には、座標入力/検出領域3aの左右2辺及び上辺に沿って、再帰性反射部材Rが設けられている。これらの再帰性反射部材Rは、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光L4は、再帰性反射部材Rによって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光L4´として左側光学ユニット27Lにより受光されることになる。つまり、再帰性反射部材Rによっても座標入力/検出領域3aが形成されている。なお、図4に示すように、座標入力/検出領域3aの左右辺に沿って配置されている各再帰性反射部材Rと上辺に沿って配置されている各再帰性反射部材Rとは、直角をなして隣接しているが、それらの再帰性反射部材Rの間の端部は接続していない。さらに、それらの再帰性反射部材Rの間には、光反射率の低い黒マークM(M1,M2)がそれぞれ設けられている。加えて、光反射率の低い黒マークM(M3,M4)が、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の近傍にもそれぞれ設けられている。なお、詳細は後述するが、これらの黒マークM(M1,M2,M3,M4)は、座標入力/検出領域3a内の光を受光する受光素子39における受光領域の両端を規定する。このように光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)を下方に設置し、再帰性反射部材Rを下方には設けないようにしたことにより、再帰性反射部材R上に塵や埃等の異物が堆積してしまうのを防止することができる。
【0051】
次に、光学ユニット27について説明する。ここで、図5は光学ユニット27の内部構造を示す縦断正面図、図6はその底面図である。図5および図6に示すように、光学ユニット27には、筐体28、筐体28に形成されて外部に連通する開口部28a、第1保持プレート29、第2保持プレート30、LD(Laser Diode:半導体レーザ)である光源34を駆動制御する回路基板31、受光素子39を駆動制御する回路基板32、裏板33等が設けられている。光源34、拡散レンズ35、ハーフミラー36、開口部28aに位置する透明保護部材である保護ガラス37、読取レンズ38、受光素子39は、筐体28に取り付けられている。
【0052】
光源34から出射されたレーザ光は拡散レンズ35によりPDP2のディスプレイ面2aに対して平行に、かつ、扇形状(ここでは、90ー)に拡散され、ハーフミラー36に入射する。ハーフミラー36に入射したレーザ光は、ハーフミラー36を透過し、さらに、保護ガラス37を透過した後に再帰性反射部材Rで再帰的に反射され、再び同一光路を辿ってハーフミラー36に戻ることになる。
【0053】
再帰性反射部材Rで反射されてハーフミラー36に戻った再帰反射光は、ハーフミラー36で読取レンズ38の方向に反射されて読取レンズ38を介して受光素子39に入射する。読取レンズ38に入射した再帰反射光は、読取レンズ38の作用により線状にされた後、この読取レンズ38から距離f(fは焦点距離)の間隔で設けられた受光素子39において、プローブ光毎に異なる位置で受光される。これにより、受光素子39上に再帰反射光の有無に応じて光強度の分布が形成される。すなわち、再帰反射光を指示手段Pで遮った場合、受光素子39上の遮られた再帰反射光に相当する位置に光強度が弱い点(後述するピーク点)が生じることになる。再帰反射光を受光した受光素子39は、再帰反射光(プローブ光)の光強度分布に基づいた電気信号を生成し、前述したコントローラ10に対して出力する。
【0054】
なお、保護ガラス37は、塵や埃等の異物が筐体28内に侵入することを防止するために設けられている。また、この保護ガラス37は、再帰性反射部材Rへ向けて進行するレーザ光が保護ガラス37を透過するときにこの保護ガラス37の表面で反射しても、その反射光を受光素子39が受光しない方向へ反射させるようにするため、PDP2のディスプレイ面2aに対する垂直方向に対して6ー傾けて設けられている。
【0055】
加えて、図7に示すように、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)には、ユニットカバー機構51がそれぞれ設けられている。このユニットカバー機構51には、カバー手段として機能する平板形状のカバー部52が設けられている。このカバー部52は、ユニット開放位置Aとユニット閉鎖位置Bとの間を進退自在に往復動するように設けられている。そのメカニズムとして、カバー部52は、互いに平行に設けられたガイドシャフト53と、モータ54に駆動されて回転するヘリカルギヤ軸55とに支持されている。つまり、カバー部52は、ガイドシャフト53にスライド自在に取り付けられ、ヘリカルギヤ軸55に螺合している。したがって、モータ54によってヘリカルギヤ軸55が回転駆動されると、カバー部52は、ユニット開放位置Aとユニット閉鎖位置Bとの間をガイドシャフト53及びヘリカルギヤ軸55の軸方向に沿って移動する。そして、図7(b)に示すように、カバー部52がユニット閉鎖位置Bまで移動した場合には、カバー部52によって光学ユニット27の保護ガラス37は少なくとも覆われることになる。このようなカバー部52の移動に際し、カバー部52は、ユニット開放位置Aに位置する場合には第1マイクロスイッチ56をスイッチオンし、ユニット閉鎖位置Bに位置する場合には第2マイクロスイッチ57をスイッチオンする。このような第1〜第2マイクロスイッチ56〜57のスイッチ投入状態を検出することにより、カバー部52がどの位置に位置するかが認識される。
【0056】
また、図8(a)はカバー部52の正面図、図8(b)はカバー部52の側面図である。図8に示すように、カバー部52の下部(光学ユニット27の保護ガラス37に対向する部分)には、例えばフェルト材やブラシ等で形成されており、カバー部52の移動に際し、光学ユニット27上を摺動して払拭する払拭部材58が設けられている。この払拭部材58は、保護ガラス37上の塵や埃等の異物をカバー部52の往復動に伴って払拭するためのものである。
【0057】
次に、座標入力/検出装置3の各部の電気的接続について図9を参照して説明する。図9に示すように、コントローラ10は、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の光源34の発光制御と、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の受光素子39からの出力の演算を行うものであって、このコントローラ10には各部を集中的に制御するCPU40が設けられている。このCPU40には、プログラム及びデータを記憶するROM41、各種データを書き換え自在に格納してワークエリアとして機能するRAM42、時間を計時するタイマT、コンピュータ5に接続するためのインタフェース43、モータ54、カバー駆動宣言手段として機能し、光学ユニット27の保護ガラス37上に付着している塵や埃等の異物を払拭部材58での除去を宣言するための払拭スイッチ59、A/D(Analog/Digital)コンバータ44及びLDドライバ45がバス接続されている。また、CPU40には、各種のプログラムコード(制御プログラム)を格納するハードディスク46や波形記憶部として機能するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)47がバス接続されている。ここに、CPU40、ROM41及びRAM42によりコンピュータとしてのマイクロコンピュータが構成されている。このようなマイクロコンピュータには、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体49、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置48が接続されている。
【0058】
受光素子39からの出力を演算する回路として、受光素子39の出力端子に、アナログ処理回路50が図のように接続される。受光素子39に入射した反射光は、受光素子39内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換され、アナログ信号として出力される。このアナログ信号は、アナログ処理回路50で処理された後、A/D(Analog/Digital)コンバータ44によってデジタル信号に変換されてCPU40に渡される。この後、CPU40によって指示手段Pの二次元座標の演算が行われる。
【0059】
ハードディスク46に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)または記憶媒体49に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてRAM42に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プログラム)が実行されることになる。
【0060】
続いて、制御プログラムに基づいてCPU40によって実行される機能について説明する。まず、座標入力/検出装置3が発揮する機能の1つである座標検出手段の機能を実現する座標検出処理について以下において具体的に説明する。
【0061】
ここで、図10は座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3a内の一点を指示手段Pで指し示した一例を示す正面図である。図10に示すように、例えば、左側光学ユニット27Lから照射されたL1,L2,L3,・・・,Lnといったプローブ光で構成される扇形状の光の中でn番目のプローブ光Lnが指示手段Pによって遮られた場合、そのプローブ光Lnは再帰性反射部材Rに到達することはない。
【0062】
このとき受光素子39上の光強度分布を考える。ここで、図11は受光素子39の検出動作を模式的に示す説明図である。指示手段Pが座標入力/検出領域3a内に挿入されていなければ、受光素子39上の光強度分布はほぼ一定であるが、図11に示すように指示手段Pが座標入力/検出領域3a内に挿入されてプローブ光Lnが指示手段Pによって遮られた場合、そのプローブ光Lnは光学ユニット27の受光素子39によって受光されることはないため、プローブ光Lnに対応する光学ユニット27の受光素子39上の所定の位置Xnが光強度の弱い領域(暗点)となる。この光強度の弱い領域(暗点)である位置Xnは、受光素子39から出力される光強度の波形にピーク点として出現することになるので、CPU40は、このような光強度の波形におけるピーク点の出現を電圧の変化により認識し、この光強度の波形のピーク点となった暗点の位置Xnを検出する。
【0063】
また、光強度の波形のピーク点となった暗点位置Xnが検出されると、暗点位置Xnから受光素子39の中心画素までの距離が、例えば受光素子39の画素番号(例えば、図11においては、画素番号m)に基づいて検出される。なお、受光素子39の中心画素は、黒マークMに対応する受光素子39の画素に付された画素番号を基準にして検出される。
【0064】
光強度の弱い領域(暗点)である位置Xn(左側光学ユニット27Lの受光素子39上ではXnL,右側光学ユニット27Rの受光素子39上ではXnR)は、遮られたプローブ光の出射/入射角θnと対応しており、Xnを検出することによりθnを知ることができる。即ち、暗点位置Xnから受光素子39の中心画素までの距離をaとすると、θnはaの関数として、
θn=tan-1(a/f) ………………………………(1)
と表すことができる。ただし、fは読取レンズ38の焦点距離である。ここで、左側光学ユニット27LにおけるθnをθnL、aをXnLと置き換える。
【0065】
さらに、図10において、左側光学ユニット27Lと座標入力/検出領域3aとの幾何学的な相対位置関係の変換係数gにより、指示手段Pと左側光学ユニット27Lとのなす角度θLは、(1)式で求められるXnLの関数として、
θL=g(θnL) ………………………………(2)
ただし、θnL=tan-1(XnL/f)
と表すことができる。
【0066】
同様に、右側光学ユニット27Rについても、上述の(1)(2)式中の記号Lを記号Rに置き換えて、右側光学ユニット27Rと座標入力/検出領域3aとの幾何学的な相対位置関係の変換係数hにより、
θR=h(θnR) ………………………………(3)
ただし、θnR=tan-1(XnR/f)
と表すことができる。
【0067】
ここで、左側光学ユニット27Lの受光素子39の中心位置と右側光学ユニット27Rの受光素子39の中心位置との距離を図10に示すwとすると、座標入力/検出領域3a内の指示手段Pで指示した点の2次元座標(x,y)は、三角測量の原理により、
x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(4)
y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(5)
として算出することができる。
【0068】
これらの(1)(2)(3)(4)(5)式は制御プログラムの一部として予めハードディスク46や記憶媒体49に格納されており、(1)(2)(3)(4)(5)式により、指示手段Pの位置座標(x,y)は、XnL,XnRの関数として算出される。すなわち、左側光学ユニット27Lの受光素子39上の暗点の位置と右側光学ユニット27Rの受光素子39上の暗点の位置とを検出することで、指示手段Pの位置座標(x,y)が算出されることになる。
【0069】
次に、本実施の形態の座標入力/検出装置3が発揮する特長的な処理について以下において具体的に説明する。
【0070】
ここで、図12は座標検出処理を主体とした処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図12に示すように、座標入力/検出装置3の電源がONされると(ステップS1のY)、ユニット閉鎖位置Bに位置するユニットカバー機構51のカバー部52をユニット開放位置Aに移動させるカバー部開放処理が実行される(ステップS2)。ここに、第四カバー駆動手段の機能が実行される。詳細には、このカバー部開放処理は、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)にそれぞれ設けられているユニットカバー機構51のモータ54を駆動することにより、カバー部52をユニット開放位置Aの方向に第1マイクロスイッチ56がスイッチオンされるまで、移動させるものである。このようにユニットカバー機構51のカバー部52がユニット開放位置Aに移動されることにより、光学ユニット27の保護ガラス37が開放され、この保護ガラス37からの投光が可能になる。
【0071】
また、座標入力/検出装置3の電源がONされると(ステップS1のY)、各光学ユニット27の光源34の駆動を開始するとともに、この光源34の駆動によって座標入力/検出領域3a内を進行して再帰性反射部材Rより反射された扇形状の光束膜の反射光を各光学ユニット27の受光素子39において受光することによりアナログ処理回路50とA/D(Analog/Digital)コンバータ44とを介して生成されるデジタル波形信号に光強度の波形のピーク点を検出するまで(ステップS3のY)、待機する。
【0072】
光強度の波形のピーク点を検出した場合には(ステップS3のY)、タイマTによる計時をスタートさせるとともに(ステップS4)、その光強度の波形のピーク点を検出した波形をRAM42に取り込む(ステップS5)。
【0073】
続くステップS6においては、RAM42に取り込まれた波形が異常であるか否かが判断される。このRAM42に取り込まれた波形が異常であるか否かの判断は、光強度の波形のピーク点(ディップ)が図13(a)に示すように2箇所以上出現している場合や、図13(b)に示すように幅広である場合には、異常な波形であるものとする。ここに、形状異常判断手段の機能が実行される。なお、図13に示す画素Kは、黒マークMの検出位置に対応する受光素子39の画素である。
【0074】
RAM42に取り込まれた波形が異常でないと判断された場合には(ステップS6のN)、ステップS7に進み、座標検出処理を実行する。座標検出処理は、指示手段Pの位置座標(x,y)を算出する処理であって、前述したように、左側光学ユニット27Lの受光素子39上の暗点の位置と右側光学ユニット27Rの受光素子39上の暗点の位置とを検出することにより、その位置座標(x,y)を算出する。
【0075】
続くステップS8においては、算出された位置座標(x,y)が連続的に検出されているか否かが判断される。ここに、形状変化判断手段の機能が実行される。算出された位置座標(x,y)が連続的に検出されていなければ(ステップS8のN)、算出された位置座標(x,y)を指示手段Pの動作による入力座標としてコンピュータ5に対して出力し(ステップS9)、タイマTによる計時をリセットする(ステップS10)。
【0076】
一方、算出された位置座標(x,y)が連続的に検出されている場合には(ステップS8のY)、さらにステップS11において、タイマTによる計時が予め設定されている指定時間を経過したか否かが判断される。指定時間が経過していなければ(ステップS11のN)、算出された位置座標(x,y)が連続的に検出されていない場合(ステップS8のN)と同様にステップS9に進むが、指定時間が経過している場合には(ステップS11のY)、タイマTによる計時をリセットし(ステップS12)、ユニット開放位置Aに位置するユニットカバー機構51のカバー部52を一時的にユニット閉鎖位置Bに移動させた後にユニット開放位置Aに移動させるカバー部往復駆動処理が実行される(ステップS13)。ここに、第二カバー駆動手段の機能が実行される。詳細には、このカバー部往復駆動処理は、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)にそれぞれ設けられているユニットカバー機構51のモータ54を駆動することにより、ユニット開放位置Aに位置しているカバー部52を第2マイクロスイッチ57がスイッチオンされるまでユニット閉鎖位置Bの方向に移動した後、さらに、カバー部52をユニット開放位置Aの方向に第1マイクロスイッチ56がスイッチオンされるまで、移動させるものである。このように、カバー部52をユニット開放位置Aとユニット閉鎖位置Bとの間を移動させるのは、指定時間以上にわたって同一の位置座標(x,y)が連続的に検出されているということは光学ユニット27の保護ガラス37上に塵や埃等の異物が付着しているものとみなし、図14に示すように、カバー部52を往復駆動させることによって払拭部材58で異物Zを払拭してその異物Zを保護ガラス37上から除去するためである。
【0077】
同様に、RAM42に取り込まれた波形が異常であると判断された場合にも(ステップS6のY)、ステップS13に進み、カバー部往復駆動処理を実行する。ここに、第一カバー駆動手段の機能が実行される。これは、光強度の波形のピーク点(ディップ)が図13(a)に示すように2箇所以上出現している場合や、図13(b)に示すように幅広である場合にも、光学ユニット27の保護ガラス37上に塵や埃等の異物が付着しているものとみなし、カバー部52を往復駆動させることによって払拭部材58でその異物を払拭して除去するためである。
【0078】
以上のステップS6〜S13の処理は、座標入力/検出装置3の電源がOFFされるまで(ステップS14のY)、繰り返される。なお、座標入力/検出装置3の電源がOFFされた場合には(ステップS14のY)、ユニット開放位置Aに位置するユニットカバー機構51のカバー部52をユニット閉鎖位置Bに移動させるカバー部閉鎖処理が実行される(ステップS15)。ここに、第三カバー駆動手段の機能が実行される。詳細には、このカバー部閉鎖処理は、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)にそれぞれ設けられているユニットカバー機構51のモータ54を駆動することにより、カバー部52をユニット閉鎖位置Bの方向に第2マイクロスイッチ57がスイッチオンされるまで、移動させるものである。このようにユニットカバー機構51のカバー部52がユニット閉鎖位置Bに移動されることにより、カバー部52によって光学ユニット27の保護ガラス37は少なくとも覆われるので、座標入力/検出装置3を使用しない間に保護ガラス37上に塵や埃等の異物が付着するのを防止することが可能になる。
【0079】
加えて、光強度の波形のピーク点の検出待機状態であって(ステップS3のN)、座標入力/検出装置3の電源がOFFされる前に(ステップS14のN)、カバー駆動宣言手段として機能する払拭スイッチ59がONされた場合にも(ステップS16のY)、ステップS13に進み、カバー部往復駆動処理を実行する。ここに、第五カバー駆動手段の機能が実行される。これにより、操作者の意思によりカバー部52を往復駆動させることによって、光学ユニット27の保護ガラス37上に付着している塵や埃等の異物を払拭部材58で除去することが可能になっている。
【0080】
なお、本実施の形態においては、開口部28aに透明保護部材である保護ガラス37を設けたが、開口部28aに保護ガラス37を設けずに、開口部28aのみにするようにしても良い。この場合には、カバー部52の下部に払拭部材58を設ける必要はない。そのため、このように開口部28aに保護ガラス37を設けない場合には、第三カバー駆動手段の機能及び第四カバー駆動手段の機能のみが実行される。
【0081】
本発明の第二の実施の形態を図15ないし図17に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、座標入力/検出装置の方式が異なるものである。詳細には、本発明の第一の実施の形態で用いた座標入力/検出装置3は光遮蔽式であったが、本実施の形態の座標入力/検出装置60においては、光反射式としたものである。
【0082】
ここで、図15は座標入力/検出装置60に用いられる指示手段Qを示す斜視図である。また、図16は座標入力/検出装置60の座標入力/検出領域60a内の一点を指示手段Qで指し示した一例を示す正面図である。図15に示すように、座標入力/検出装置60の座標入力/検出領域60a内の一点を指し示すために用いられる指示手段Qの先端部分Q1には、再帰性反射部材61が設けられている。この再帰性反射部材61は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光Lnは、図16に示すように、再帰性反射部材61によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光Ln´として光学ユニット27により受光されることになる。そのため、図16に示すように、本実施の形態の座標入力/検出装置60においては、本発明の第一の実施の形態で用いた座標入力/検出装置3のように座標入力/検出領域3aの下部を除く周辺部に再帰性反射部材Rを設ける必要はない。ただし、本実施の形態の座標入力/検出装置60においては、座標入力/検出装置3の黒マークM(M1,M2,M3,M4)に代えて再帰性反射部材N(N1,N2,N3,N4)が設けられている。また、座標入力/検出領域60a内には、左側光学ユニット27Lからは再帰性反射部材N1を遮蔽し、右側光学ユニット27Rからは再帰性反射部材N2を遮蔽する遮蔽板62が設けられている。
【0083】
したがって、このような指示手段Qの再帰性反射部材61を備えた先端部分Q1を座標入力/検出装置60の座標入力/検出領域60aの適当な位置(x,y)に挿入し、例えば光学ユニット27から投光された扇形状の光束膜の中のプローブ光Lnが指示手段Qの先端部分Q1によって反射された場合、その再帰反射光Ln´は光学ユニット27の受光素子39によって受光される。このようにして受光素子39が再帰反射光Ln´を受光した場合には、再帰反射光Ln´に対応する光学ユニット27の受光素子39上の所定の位置XnLが光強度の強い領域(明点)となる。より詳細には、光束膜の中のプローブ光Lnが指示手段Qの先端部分Q1によって反射された場合、図17に示すような受光素子39から出力される光強度の波形にピーク点が出現することになる。
【0084】
したがって、このような光反射式の座標入力/検出装置60を電子黒板システム1に適用した場合であっても、光強度の波形にピーク点が出現することから、光遮蔽式の座標入力/検出装置3を用いた場合と同様に、光強度の波形に出現するピーク点に基づいて図12のステップS7で示した座標検出処理を実行することができる。
【0085】
そして、本実施の形態の座標入力/検出装置60によれば、第一の実施の形態で用いた座標入力/検出装置3と同様の光学ユニット27を用いることから、第一の実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0086】
本発明の第三の実施の形態を図18に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態または本発明の第二の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、光学ユニットの変形例である。詳細には、本発明の第一の実施の形態または本発明の第二の実施の形態で用いた光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)においては扇形状の光束膜を投光して座標入力/検出領域を形成したが、本実施の形態の光学ユニットにおいては、ポリゴンミラー等の回転走査系を有しており、その回転走査系によって光源から出射された光ビームを放射状に投光して座標入力/検出領域を形成するものである。
【0087】
ここで、図18は光学ユニット70を概略的に示す平面図である。図18に示すように、光学ユニット70(ここでは、左側光学ユニット70Lのみを示す。)は、外部に連通する開口部77aを有する筐体77の内部に、駆動回路(図示せず)を有してレーザ光を出射する光源であるLD(Laser Diode:半導体レーザ)71とハーフミラー72とポリゴンミラー73と集光レンズ74とで構成される投光手段70aと、受光素子75とを備えている。また、開口部77aには、透明保護部材である保護ガラス78が設けられている。
【0088】
受光素子75は、集光レンズ74から距離f(fは集光レンズ74の焦点距離)の間隔で設けられたCCDで構成されている。このような光学ユニット70は、LD71から出射したレーザ光をハーフミラー72を透過させた後、パルスモータ(図示せず)により回転駆動されるポリゴンミラー73によって放射状に順次反射する。したがって、光学ユニット70は、ビーム光を放射状に繰り返し投光することになる。つまり、2つの光学ユニット70から放射状に投光されるビーム光によって座標入力/検出領域76が形成されることになる。
【0089】
このような光学ユニット70を光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)に代えて座標入力/検出装置3,60に適用した場合であっても、指示手段による光の遮蔽または反射によって受光素子75から出力される光強度の波形にピーク点が出現することになる。したがって、技術的には公知であるため詳細な説明は省略するが、この受光素子75から出力される光強度の波形のピーク点に基づいてポリゴンミラー73を回転させたパルスモータのパルス数を検出し、この検出されたパルス数に応じて指示手段により遮蔽または反射された光の出射角度を光学ユニット70毎に求め、それらの出射角度に基づく三角測量の手法によって指示手段を挿入した位置座標を検出することができる。
【0090】
そして、このような光学ユニット70を光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)に代えて座標入力/検出装置3,60に適用した場合であっても、その光学ユニット70の受光素子75を備える筐体77の開口部77aには透明保護部材である保護ガラス78が設けられていることから、第一の実施の形態で説明したカバー手段として機能するユニットカバー機構51を光学ユニット70に設けて所定のタイミングで駆動することにより、第一の実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0091】
なお、各実施の形態においては、電子黒板システム1として座標入力/検出装置3,60,70を表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2に備えたが、これに限るものではなく、LCD(Liquid Crystal Display)、液晶リアプロジェクションディスプレイ等を表示装置として適用しても良い。さらに、表示装置に限らず、座標入力/検出装置3,60,70をライティングボードとして機能するホワイトボードに備えても良い。
【0092】
なお、各実施の形態においては、コントローラ10をコンピュータ5とは別体で設けたが、これに限るものではなく、コントローラ10をコンピュータ5に組み込んで、コンピュータ5をコントローラ10として機能させるようにしても良い。
【0093】
また、各実施の形態においては、座標入力/検出装置を電子黒板システムに一体化させて組み込んだが、これに限るものではなく、座標入力/検出装置を表示装置やライティングボードに対して着脱自在な構成としても良い。
【0094】
さらに、各実施の形態においては、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26や記憶媒体49としてフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカード等を適用したが、これに限るものではなく、記憶媒体には、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0095】
【発明の効果】
発明の座標入力/検出装置によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出する座標入力/検出装置において、前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段を備えることにより、例えば装置を使用しない場合には開口部をカバー手段によって閉鎖することができるので、塵や埃等の異物の光学ユニット内部への侵入を防止することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【0096】
発明の座標入力/検出装置によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出する座標入力/検出装置において、前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を備えることにより、例えば所定のタイミングで開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【0097】
発明によれば、前記の座標入力/検出装置において、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異常判断手段と、この形状異常判断手段により光の強度分布の形状が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動手段と、を備えることにより、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が2箇所以上出現している場合や幅広である場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【0098】
発明によれば、前記の座標入力/検出装置において、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否かを判断する形状変化判断手段と、この形状変化判断手段により光の強度分布の形状の時間的変化が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動手段と、を備えることにより、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が同一箇所に所定時間以上出現している場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状の時間的変化が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【0099】
発明によれば、前記の座標入力/検出装置において、装置動作終了の際に、前記開口部を閉鎖するように前記カバー手段を駆動する第三カバー駆動手段を備えることにより、装置を使用しない間における塵や埃等の異物の光学ユニット内部への侵入や塵や埃等の異物の透明保護部材上への付着を確実に防止することができる。
【0100】
発明によれば、前記の座標入力/検出装置において、装置起動の際に、前記開口部を開放するように前記カバー手段を駆動する第四カバー駆動手段を備えることにより、装置を使用しない間には開口部が閉鎖されていても、装置起動時には開口部を開放することができるので、指示手段の二次元位置座標を確実に検出することができる。
【0101】
発明によれば、前記の座標入力/検出装置において、前記カバー手段の駆動を宣言するためのカバー駆動宣言手段と、このカバー駆動宣言手段により前記カバー手段の駆動が宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動手段と、を備えることにより、操作者の意思によって、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【0102】
発明の電子黒板システムによれば、文字および画像を表示するための表示装置と、この表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成することにより、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、表示装置の表示面に装着して使用した場合であっても視認性に優れ、請求項1ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置の効果と同様の効果を奏する電子黒板システムを安価で提供することができる。
【0103】
発明の電子黒板システムによれば、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボードと、このライティングボードの書き込み面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成することにより、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、ライティングボードの書き込み面に装着して使用した場合であっても視認性に優れ、請求項1ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置の効果と同様の効果を奏する電子黒板システムを安価で提供することができる。
【0104】
発明の記憶媒体によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異常判断機能と、光の強度分布の形状が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させることにより、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が2箇所以上出現している場合や幅広である場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【0105】
発明の記憶媒体によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否かを判断する形状変化判断機能と、光の強度分布の形状の時間的変化が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させることにより、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディップ)が同一箇所に所定時間以上出現している場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状の時間的変化が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【0106】
発明の記憶媒体によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、装置動作終了の際に、前記開口部を閉鎖するように前記カバー手段を駆動する第三カバー駆動機能を前記コンピュータに実行させることにより、装置を使用しない間における塵や埃等の異物の光学ユニット内部への侵入や塵や埃等の異物の透明保護部材上への付着を確実に防止することができる。
【0107】
発明の記憶媒体によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、装置起動の際に、前記開口部を開放するように前記カバー手段を駆動する第四カバー駆動機能を前記コンピュータに実行させることにより、装置を使用しない間には開口部が閉鎖されていても、装置起動時には開口部を開放することができるので、指示手段の二次元位置座標を確実に検出することができる。
【0108】
発明の記憶媒体は、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記カバー手段の駆動を宣言するためのカバー駆動宣言機能と、前記カバー手段の駆動が宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させることにより、操作者の意思によって、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の電子黒板システムを概略的に示す外観斜視図である。
【図2】電子黒板システムに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図4】座標入力/検出装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】光学ユニットの内部構造を示す縦断正面図である。
【図6】その底面図である。
【図7】ユニットカバー機構を示し、(a)はカバー部がユニット開放位置にある状態を示す平面図、(b)はカバー部がユニット閉鎖位置まで移動した状態を示す平面図である。
【図8】カバー部を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】座標入力/検出装置の各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図10】座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図11】受光素子の検出動作を模式的に示す説明図である。
【図12】座標検出処理を主体とした処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図13】光強度の波形の一例を示し、(a)は光強度の波形のピーク点(ディップ)が2箇所以上出現している場合を示す波形図、(b)は光強度の波形のピーク点(ディップ)が幅広である場合を示す波形図である。
【図14】払拭部材で異物を保護ガラス上から除去する状態を示す説明図である。
【図15】本発明の第二の実施の形態の座標入力/検出装置に用いられる指示手段を示す斜視図である。
【図16】座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図17】CCDから出力される光強度の波形の一例を示すグラフである。
【図18】本発明の第三の実施の形態の光学ユニットを概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
1 電子黒板システム
2 表示装置
2a 表示面
3,60 座標入力/検出装置
3a,60a、76 座標入力/検出領域
4 電子黒板部
5 制御装置
26,49 記憶媒体
27,70 光学ユニット
28a,77a 開口部
37,78 透明保護部材
39,75 受光素子
52 カバー手段
58 払拭部材
59 カバー駆動宣言手段
P,Q 指示手段

Claims (7)

  1. 外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出する座標入力/検出装置において、前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異常判断手段と、この形状異常判断手段により光の強度分布の形状が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動手段と、を備えることを特徴とする座標入力/検出装置。
  2. 外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出する座標入力/検出装置において、前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否かを判断する形状変化判断手段と、この形状変化判断手段により光の強度分布の形状の時間的変化が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動手段と、を備えることを特徴とする座標入力/検出装置。
  3. 装置動作終了の際に、前記開口部を閉鎖するように前記カバー手段を駆動する第三カバー駆動手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の座標入力/検出装置。
  4. 装置起動の際に、前記開口部を開放するように前記カバー手段を駆動する第四カバー駆動手段を備えることを特徴とする請求項3記載の座標入力/検出装置。
  5. 前記カバー手段の駆動を宣言するためのカバー駆動宣言手段と、このカバー駆動宣言手段により前記カバー手段の駆動が宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動手段と、を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  6. 外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異常判断機能と、光の強度分布の形状が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させる記憶媒体
  7. 外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開 放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否かを判断する形状変化判断機能と、光の強度分布の形状の時間的変化が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させる記憶媒体
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