JP2001306256A - 座標入力/検出装置、電子黒板システム及び記憶媒体 - Google Patents

座標入力/検出装置、電子黒板システム及び記憶媒体

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JP2001306256A
JP2001306256A JP2000127235A JP2000127235A JP2001306256A JP 2001306256 A JP2001306256 A JP 2001306256A JP 2000127235 A JP2000127235 A JP 2000127235A JP 2000127235 A JP2000127235 A JP 2000127235A JP 2001306256 A JP2001306256 A JP 2001306256A
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Katsuyuki Omura
克之 大村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置座標検出の信頼性を向上させることがで
きる座標入力/検出装置を提供することである。 【解決手段】 透明保護部材37が設けられている光学
ユニット27の開口部28aを閉鎖及び開放する位置に
進退自在なカバー手段52と、カバー手段52に設けら
れてそのカバー手段52が開口部28aを閉鎖及び開放
する際に開口部28aの透明保護部材37を払拭する払
拭部材58と、を備え、例えば所定のタイミングで開口
部28aを閉鎖及び開放する位置にカバー手段52を進
退させる。これにより、透明保護部材37上の塵や埃等
の異物Zをカバー手段52の動きに伴って払拭部材58
により払拭することができるので、位置座標検出の信頼
性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の入力や選択
をするためにペン等の指示部材や指等の指示手段によっ
て指示された位置座標を光学的に検出する座標入力/検
出装置、この座標入力/検出装置を主体に構成される電
子黒板システム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホワイトボード(登録商標)
や書き込みシート等の書き込み面に筆記用具を用いて書
き込んだ手書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、
専用のプリンタで記録紙に出力することが可能な電子黒
板装置が知られている。これに対し、近年にあっては、
電子黒板装置の書き込み面に座標入力/検出装置を配置
して、書き込み面に手書きで書き込んだ情報をリアルタ
イムでパーソナルコンピュータ等のコンピュータに入力
することを可能にした電子黒板システムも提供されてい
る。
【0003】例えば、マイクロフィールド・グラフィッ
クス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボード
は、ホワイトボード上に座標入力/検出装置を配設して
構成され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビ
ジュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込
むことを可能にした装置である。このソフトボードを用
いて構成された電子黒板システムでは、ソフトボードで
取り込んだビジュアルデータをコンピュータに入力して
CRT(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジ
ェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリ
ンタで記録紙に出力したりすること等が可能となってい
る。また、ソフトボードが接続されたコンピュータの画
面を液晶プロジェクターでソフトボード上に投影し、ソ
フトボード上でコンピュータを操作することも可能とな
っている。
【0004】また、文字および画像を表示するための表
示装置と、表示装置の前面に座標入力面(タッチパネル
面)を配設した座標入力/検出装置と、座標入力/検出
装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行う制
御装置とを備え、表示装置および座標入力/検出装置を
用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成した
電子黒板システムが提供されている。
【0005】例えば、スマート・テクノロジィズ社製
(SMART Technologies Inc.)のスマート2000で
は、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用
いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投
影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設
された座標入力/検出装置(書き込み面)を用いて手書
きの情報をコンピュータに取り込む処理を行う。そし
て、コンピュータ内で手書きの情報と画像情報とを合成
し、再度、液晶プロジェクターを介してリアルタイムで
表示できるようにしている。
【0006】このような電子黒板システムでは、表示装
置によって表示されている画面上の画像に対して、座標
入力/検出装置を用いて入力した画像を上書き画像とし
て重ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、
教育現場等において既に広く利用されており、その使用
効果が高く評価されている。また、このような電子黒板
システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地
間を通信回線で接続することにより、電子会議システム
としても利用されている。
【0007】また、近年においては、電子黒板システム
において利用される座標入力/検出装置として検出方式
の異なる種々の方式のものが考えられている。しかしな
がら、前述した電子黒板システムに適用するのに適切な
方式を検討すると、座標入力面(タッチパネル面)のよ
うな物理的な面を有さなくとも入力が可能になる、例え
ば光学式のような座標入力/検出装置が有望であると考
えられる。
【0008】このような光学式の座標入力/検出装置と
しては、各種の方式が提案されている。光学式の座標入
力/検出装置の一例としては、特開平11−11011
6号公報に記載された座標入力/検出装置がある。この
特開平11−110116号公報に記載された座標入力
/検出装置は、2つの光学ユニットにそれぞれ設けられ
た光源から出射されるレーザビーム光をポリゴンミラー
を用いて走査させ、そのレーザビーム光を再帰性反射部
材で反射させることにより形成した座標入力/検出領域
を有している。そして、この座標入力/検出領域に指先
やペン等の指示部材である指示手段を挿入することで座
標入力/検出領域の光を遮った場合には、2つの光学ユ
ニットにそれぞれ設けられた受光素子における光の強度
分布に基づいてポリゴンミラーを回転させたパルスモー
タのパルス数を検出し、この検出されたパルス数に応じ
て指示手段により遮られた光の出射角度を光学ユニット
毎に求め、それらの出射角度に基づく三角測量の手法に
よって指示手段を挿入した位置座標を検出するものであ
る。
【0009】以上に代表されるような座標入力面(タッ
チパネル面)のような物理的な面を有さない光学式の座
標入力/検出装置は、表示装置の表示画面に装着して使
用した場合であっても視認性に優れると共に、その大型
化も比較的容易になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開平11−110116号公報に記載された座標入
力/検出装置によれば、レーザビーム光を出射する光学
ユニットを上方に設置し、レーザビーム光を反射させる
ための再帰性反射部材の一部を下方に設けているため、
この下方に設けられている再帰性反射部材上に塵や埃等
の異物が堆積してしまう。このように再帰性反射部材上
に塵や埃等の異物が堆積した場合には、座標位置の検知
が不調になるという問題がある。
【0011】このような問題は、レーザビーム光を出射
する光学ユニットを下方に設置し、再帰性反射部材を下
方には設けないようにすればある程度解決できるが、光
学ユニットを下方に設置した場合には、光学ユニットの
レンズ等に塵や埃等の異物が付着してしまうことがあ
る。このような場合には、座標入力/検出装置は塵や埃
等の異物を指示手段が挿入されたものと判断してしまう
ので、誤った情報が電子データとして伝達されてしま
い、位置座標検出の信頼性に問題を生じることになる。
【0012】本発明の目的は、位置座標検出の信頼性を
向上させることができる座標入力/検出装置、電子黒板
システム及び記憶媒体を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の座
標入力/検出装置は、外部に連通する開口部近傍に受光
素子を設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して
前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入
力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の
二次元位置座標を検出する座標入力/検出装置におい
て、前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する
位置に進退自在なカバー手段を備える。
【0014】したがって、例えば装置を使用しない場合
には開口部をカバー手段によって閉鎖することにより、
塵や埃等の異物の光学ユニット内部への侵入を防止する
ことが可能になる。
【0015】請求項2記載の発明の座標入力/検出装置
は、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとと
もにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットを
有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光した光の
強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示した指
示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出する座
標入力/検出装置において、前記光学ユニットの前記開
口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段
と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記
開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭
する払拭部材と、を備える。
【0016】したがって、例えば所定のタイミングで開
口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させる
ことにより、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー
手段の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能
になる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の座
標入力/検出装置において、前記受光素子が受光した光
の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異
常判断手段と、この形状異常判断手段により光の強度分
布の形状が異常であると判断された場合に前記カバー手
段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバ
ー駆動手段と、を備える。
【0018】したがって、例えば光の強度分布の形状の
ピーク点(ディップ)が2箇所以上出現している場合や
幅広である場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物
が存在するために光の強度分布の形状が異常になってい
るものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー
手段を進退させることにより、透明保護部材上の塵や埃
等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払
拭することが可能になる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の座標入力/検出装置において、前記受光素子が受光
した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否
かを判断する形状変化判断手段と、この形状変化判断手
段により光の強度分布の形状の時間的変化が異常である
と判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開
口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動手段と、を備え
る。
【0020】したがって、例えば光の強度分布の形状の
ピーク点(ディップ)が同一箇所に所定時間以上出現し
ている場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存
在するために光の強度分布の形状の時間的変化が異常に
なっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置
にカバー手段を進退させることにより、透明保護部材上
の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材
により払拭することが可能になる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、装置
動作終了の際に、前記開口部を閉鎖するように前記カバ
ー手段を駆動する第三カバー駆動手段を備える。
【0022】したがって、装置を使用しない間における
塵や埃等の異物の光学ユニット内部への侵入や塵や埃等
の異物の透明保護部材上への付着を確実に防止すること
が可能になる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項5記載の座
標入力/検出装置において、装置起動の際に、前記開口
部を開放するように前記カバー手段を駆動する第四カバ
ー駆動手段を備える。
【0024】したがって、装置を使用しない間には開口
部が閉鎖されていても、装置起動時には開口部が開放さ
れるので、指示手段の二次元位置座標が確実に検出され
る。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項2ないし6
のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記
カバー手段の駆動を宣言するためのカバー駆動宣言手段
と、このカバー駆動宣言手段により前記カバー手段の駆
動が宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記
開口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動手段と、を備
える。
【0026】したがって、操作者の意思により、開口部
を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させること
により、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段
の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能にな
る。
【0027】請求項8記載の発明の電子黒板システム
は、文字および画像を表示するための表示装置と、この
表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致させ
て配設される請求項1ないし7のいずれか一記載の座標
入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力
に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、
を備え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置を用
いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成する。
【0028】したがって、座標入力面(タッチパネル
面)のような物理的な面を有さず、表示装置の表示面に
装着して使用した場合であっても視認性に優れ、請求項
1ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置の作
用と同様の作用を奏する電子黒板システムを安価で提供
することが可能になる。
【0029】請求項9記載の発明の電子黒板システム
は、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボ
ードと、このライティングボードの書き込み面に前記座
標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ない
し7のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記座
標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライティン
グボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を
備え、前記ライティングボード及び前記座標入力/検出
装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する。
【0030】したがって、座標入力面(タッチパネル
面)のような物理的な面を有さず、ライティングボード
の書き込み面に装着して使用した場合であっても視認性
に優れ、請求項1ないし7のいずれか一記載の座標入力
/検出装置の作用と同様の作用を奏する電子黒板システ
ムを安価で提供することが可能になる。
【0031】請求項10記載の発明の記憶媒体は、外部
に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその
開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光
学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退
自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記
カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透
明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/
検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子
が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域
内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座
標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読
み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であっ
て、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強
度分布の形状が異常であるか否かを判断する形状異常判
断機能と、光の強度分布の形状が異常であると判断され
た場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖
及び開放する第一カバー駆動機能と、を前記コンピュー
タに実行させる。
【0032】したがって、例えば光の強度分布の形状の
ピーク点(ディップ)が2箇所以上出現している場合や
幅広である場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物
が存在するために光の強度分布の形状が異常になってい
るものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー
手段を進退させることにより、透明保護部材上の塵や埃
等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払
拭することが可能になる。
【0033】請求項11記載の発明の記憶媒体は、外部
に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその
開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光
学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退
自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記
カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透
明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/
検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子
が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域
内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座
標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読
み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であっ
て、前記プログラムは、前記受光素子が受光した光の強
度分布の形状の時間的変化が異常であるか否かを判断す
る形状変化判断機能と、光の強度分布の形状の時間的変
化が異常であると判断された場合に前記カバー手段を進
退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動
機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0034】したがって、例えば光の強度分布の形状の
ピーク点(ディップ)が同一箇所に所定時間以上出現し
ている場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存
在するために光の強度分布の形状の時間的変化が異常に
なっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置
にカバー手段を進退させることにより、透明保護部材上
の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材
により払拭することが可能になる。
【0035】請求項12記載の発明の記憶媒体は、外部
に連通する開口部近傍に受光素子を設けた光学ユニット
と、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する
位置に進退自在なカバー手段と、を有する座標入力/検
出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が
受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内
を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標
の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み
取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であっ
て、前記プログラムは、装置動作終了の際に、前記開口
部を閉鎖するように前記カバー手段を駆動する第三カバ
ー駆動機能を前記コンピュータに実行させる。
【0036】したがって、装置を使用しない間における
塵や埃等の異物の光学ユニット内部への侵入や塵や埃等
の異物の透明保護部材上への付着を確実に防止すること
が可能になる。
【0037】請求項13記載の発明の記憶媒体は、外部
に連通する開口部近傍に受光素子を設けた光学ユニット
と、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する
位置に進退自在なカバー手段と、を有する座標入力/検
出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子が
受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内
を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標
の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み
取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であっ
て、前記プログラムは、装置起動の際に、前記開口部を
開放するように前記カバー手段を駆動する第四カバー駆
動機能を前記コンピュータに実行させる。
【0038】したがって、装置を使用しない間には開口
部が閉鎖されていても、装置起動時には開口部が開放さ
れるので、指示手段の二次元位置座標が確実に検出され
る。
【0039】請求項14記載の発明の記憶媒体は、外部
に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその
開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光
学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退
自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記
カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透
明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/
検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子
が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域
内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座
標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読
み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であっ
て、前記プログラムは、前記カバー手段の駆動を宣言す
るためのカバー駆動宣言機能と、前記カバー手段の駆動
が宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記開
口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動機能と、を前記
コンピュータに実行させる。
【0040】したがって、操作者の意思により、開口部
を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させること
により、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段
の動きに伴って払拭部材により払拭することが可能にな
る。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図14に基づいて説明する。ここで、図1は電子
黒板システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1
に示すように、電子黒板システム1は、表示装置である
プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display
Panel)2及び座標入力/検出装置3で構成される電子
黒板部4と、機器収納部9とを主体に構成されている。
機器収納部9には、制御装置であるパーソナルコンピュ
ータ等のコンピュータ5、原稿の画像を読み取るための
スキャナ6、画像データを記録紙に出力するプリンタ
7、ビデオプレイヤー8(いずれも図2参照)が収納さ
れている。なお、PDP2としては、電子黒板として利
用可能な大画面タイプのものが用いられている。PDP
2及び座標入力/検出装置3は、PDP2のディスプレ
イ面2a側に位置するようにして一体化され、PDP2
のディスプレイ面2aに座標入力/検出装置3の座標入
力/検出領域3aが略一致するようにして電子黒板部4
を形成している。このように、電子黒板部4はPDP2
及び座標入力/検出装置3を収納して、電子黒板システ
ム1の表示面(PDP2のディスプレイ面2a)及び書
き込み面(座標入力/検出領域3a)を構成している。
【0042】また、座標入力/検出装置3には、詳細は
後述するが、扇形状に投光される光束膜によって形成さ
れる座標入力/検出面である座標入力/検出領域3aを
有し、この座標入力/検出領域3aに指先やペン等の指
示部材である指示手段P(図10参照)を挿入すること
で座標入力/検出領域3a内の光束を遮ることにより、
CCD(Charge Coupled Device)である受光素子39
(図5参照)における受光位置に基づく三角測量の手法
によってその指示位置を検出し、文字等の入力を可能に
する光遮蔽式の座標入力/検出装置が適用されている。
このような光遮蔽式の座標入力/検出装置3は、座標入
力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、
また、特殊な材料・機構を必要としないので、座標入力
/検出装置3をPDP2のディスプレイ面2aに装着し
て使用した場合には、視認性に優れ、かつ、安価な電子
黒板システムを提供することができる。
【0043】さらに、図示することは省略するが、PD
P2にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられてお
り、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディス
クプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各
種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニ
タとして利用することが可能な構成になっている。ま
た、PDP2には、PDP2の表示位置、幅、高さ、歪
等についての調整を行うための調整手段(図示せず)も
設けられている。
【0044】次に、電子黒板システム1に内蔵される各
部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2
に示すように、電子黒板システム1は、コンピュータ5
にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤ
ー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシステ
ム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ
5には、指示手段Pで指示された座標入力/検出領域3
a内の座標位置の演算等を行う座標入力/検出装置3に
設けられるコントローラ10が接続されており、このコ
ントローラ10を介して座標入力/検出装置3もコンピ
ュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介
して電子黒板システム1をネットワーク11に接続する
ことができ、ネットワーク11上に接続された他のコン
ピュータで作成したデータをPDP2に表示したり、電
子黒板システム1で作成したデータを他のコンピュータ
に転送することも可能になっている。
【0045】次に、コンピュータ5について説明する。
ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気
的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コ
ンピュータ5は、システム全体を制御するCPU12
(Central Processing Unit)と、起動プログラム等を
記憶したROM(Read Only Memory)13と、CPU12
のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access
Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行う
ためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択等
を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、P
DP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の表
示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネットワ
ーク11に接続するためのネットワーク・カード(また
はモデムでも良い。)19と、コントローラ10、スキ
ャナ6、プリンタ7等を接続するためのインタフェース
(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21
とを備えている。
【0046】ハードディスク17には、オペレーティン
グ・システム(OS:Operating System)22と、コン
トローラ10を介してコンピュータ5上で座標入力/検
出装置3を動作させるためのデバイスドライバ23と、
描画ソフト、ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、
プレゼンテーションソフト等の各種アプリケーションプ
ログラム24とが格納されている。
【0047】また、コンピュータ5には、OS22、デ
バイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム
24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を
記憶した記憶媒体26、すなわち、フロッピー(登録商
標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−R
OM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DV
D−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカ
ードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る
装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−R
OMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読
取装置25が搭載されている。
【0048】各種アプリケーションプログラム24は、
コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS2
2による制御の下、CPU12によって実行される。例
えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によっ
て描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィ
ックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の
画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS
22とともに起動され、コントローラ10を介した座標
入力/検出装置3からのデータ入力が可能な状態にな
る。このように描画ソフトを起動した状態で座標入力/
検出装置3の座標入力/検出領域3aに操作者が指示手
段Pを挿入して文字や図形を描いた場合、座標情報が指
示手段Pの記述に基づく画像データとしてコンピュータ
5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上
の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。よ
り詳細には、コンピュータ5のCPU12は、入力され
た画像データに基づいて線や文字を描画するための描画
情報を生成し、入力された座標情報に基づく座標位置に
併せてグラフィックス・ボード18に設けられるビデオ
メモリ(図示せず)に書き込んでいく。その後、グラフィ
ックス・ボード18が、ビデオメモリに書き込まれた描
画情報を画像信号としてPDP2に送信することによ
り、操作者が描いた文字と同一の文字が、PDP2に表
示されることになる。つまり、コンピュータ5は座標入
力/検出装置3をマウス16のようなポインティングデ
バイスとして認識しているため、コンピュータ5では、
描画ソフト上でマウス16を用いて文字を描いた場合と
同様な処理が行われることになる。
【0049】次に、座標入力/検出装置3について詳細
に説明する。ここで、図4は座標入力/検出装置3の構
成を概略的に示す説明図である。図4に示すように、座
標入力/検出装置3は、PDP2のディスプレイ面2a
のサイズに対応したサイズで横長の四角形状の座標入力
/検出領域3aを備えている。この座標入力/検出領域
3aは、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする
領域である。この座標入力/検出領域3aの下方両端部
に位置する角部の近傍には、発光と受光とを行う光学ユ
ニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニッ
ト27R)が所定の取付角度で設けられている。これら
の光学ユニット27からは、平面若しくはほぼ平面をな
し、例えばL1,L2,L3,・・・,Ln(R1,R2,R
3,・・・,Rn)といった光(プローブ光)の束で構成
される扇形状の光束膜が、座標入力/検出領域3aの全
域に行き渡るようにPDP2のディスプレイ面2aの表
面に沿って平行に投光される。
【0050】また、座標入力/検出装置3には、座標入
力/検出領域3aの左右2辺及び上辺に沿って、再帰性
反射部材Rが設けられている。これらの再帰性反射部材
Rは、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列し
て形成されており、入射した光をその入射角度によらず
に所定の位置に向けて反射する特性を有している。例え
ば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光
4は、再帰性反射部材Rによって反射され、再び同一
光路を辿る再帰反射光L4´として左側光学ユニット2
7Lにより受光されることになる。つまり、再帰性反射
部材Rによっても座標入力/検出領域3aが形成されて
いる。なお、図4に示すように、座標入力/検出領域3
aの左右辺に沿って配置されている各再帰性反射部材R
と上辺に沿って配置されている各再帰性反射部材Rと
は、直角をなして隣接しているが、それらの再帰性反射
部材Rの間の端部は接続していない。さらに、それらの
再帰性反射部材Rの間には、光反射率の低い黒マークM
(M1,M2)がそれぞれ設けられている。加えて、光
反射率の低い黒マークM(M3,M4)が、光学ユニッ
ト27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット2
7R)の近傍にもそれぞれ設けられている。なお、詳細
は後述するが、これらの黒マークM(M1,M2,M
3,M4)は、座標入力/検出領域3a内の光を受光す
る受光素子39における受光領域の両端を規定する。こ
のように光学ユニット27(左側光学ユニット27L、
右側光学ユニット27R)を下方に設置し、再帰性反射
部材Rを下方には設けないようにしたことにより、再帰
性反射部材R上に塵や埃等の異物が堆積してしまうのを
防止することができる。
【0051】次に、光学ユニット27について説明す
る。ここで、図5は光学ユニット27の内部構造を示す
縦断正面図、図6はその底面図である。図5および図6
に示すように、光学ユニット27には、筐体28、筐体
28に形成されて外部に連通する開口部28a、第1保
持プレート29、第2保持プレート30、LD(LaserD
iode:半導体レーザ)である光源34を駆動制御する回
路基板31、受光素子39を駆動制御する回路基板3
2、裏板33等が設けられている。光源34、拡散レン
ズ35、ハーフミラー36、開口部28aに位置する透
明保護部材である保護ガラス37、読取レンズ38、受
光素子39は、筐体28に取り付けられている。
【0052】光源34から出射されたレーザ光は拡散レ
ンズ35によりPDP2のディスプレイ面2aに対して
平行に、かつ、扇形状(ここでは、90ー)に拡散さ
れ、ハーフミラー36に入射する。ハーフミラー36に
入射したレーザ光は、ハーフミラー36を透過し、さら
に、保護ガラス37を透過した後に再帰性反射部材Rで
再帰的に反射され、再び同一光路を辿ってハーフミラー
36に戻ることになる。
【0053】再帰性反射部材Rで反射されてハーフミラ
ー36に戻った再帰反射光は、ハーフミラー36で読取
レンズ38の方向に反射されて読取レンズ38を介して
受光素子39に入射する。読取レンズ38に入射した再
帰反射光は、読取レンズ38の作用により線状にされた
後、この読取レンズ38から距離f(fは焦点距離)の
間隔で設けられた受光素子39において、プローブ光毎
に異なる位置で受光される。これにより、受光素子39
上に再帰反射光の有無に応じて光強度の分布が形成され
る。すなわち、再帰反射光を指示手段Pで遮った場合、
受光素子39上の遮られた再帰反射光に相当する位置に
光強度が弱い点(後述するピーク点)が生じることにな
る。再帰反射光を受光した受光素子39は、再帰反射光
(プローブ光)の光強度分布に基づいた電気信号を生成
し、前述したコントローラ10に対して出力する。
【0054】なお、保護ガラス37は、塵や埃等の異物
が筐体28内に侵入することを防止するために設けられ
ている。また、この保護ガラス37は、再帰性反射部材
Rへ向けて進行するレーザ光が保護ガラス37を透過す
るときにこの保護ガラス37の表面で反射しても、その
反射光を受光素子39が受光しない方向へ反射させるよ
うにするため、PDP2のディスプレイ面2aに対する
垂直方向に対して6ー傾けて設けられている。
【0055】加えて、図7に示すように、光学ユニット
27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27
R)には、ユニットカバー機構51がそれぞれ設けられ
ている。このユニットカバー機構51には、カバー手段
として機能する平板形状のカバー部52が設けられてい
る。このカバー部52は、ユニット開放位置Aとユニッ
ト閉鎖位置Bとの間を進退自在に往復動するように設け
られている。そのメカニズムとして、カバー部52は、
互いに平行に設けられたガイドシャフト53と、モータ
54に駆動されて回転するヘリカルギヤ軸55とに支持
されている。つまり、カバー部52は、ガイドシャフト
53にスライド自在に取り付けられ、ヘリカルギヤ軸5
5に螺合している。したがって、モータ54によってヘ
リカルギヤ軸55が回転駆動されると、カバー部52
は、ユニット開放位置Aとユニット閉鎖位置Bとの間を
ガイドシャフト53及びヘリカルギヤ軸55の軸方向に
沿って移動する。そして、図7(b)に示すように、カ
バー部52がユニット閉鎖位置Bまで移動した場合に
は、カバー部52によって光学ユニット27の保護ガラ
ス37は少なくとも覆われることになる。このようなカ
バー部52の移動に際し、カバー部52は、ユニット開
放位置Aに位置する場合には第1マイクロスイッチ56
をスイッチオンし、ユニット閉鎖位置Bに位置する場合
には第2マイクロスイッチ57をスイッチオンする。こ
のような第1〜第2マイクロスイッチ56〜57のスイ
ッチ投入状態を検出することにより、カバー部52がど
の位置に位置するかが認識される。
【0056】また、図8(a)はカバー部52の正面
図、図8(b)はカバー部52の側面図である。図8に
示すように、カバー部52の下部(光学ユニット27の
保護ガラス37に対向する部分)には、例えばフェルト
材やブラシ等で形成されており、カバー部52の移動に
際し、光学ユニット27上を摺動して払拭する払拭部材
58が設けられている。この払拭部材58は、保護ガラ
ス37上の塵や埃等の異物をカバー部52の往復動に伴
って払拭するためのものである。
【0057】次に、座標入力/検出装置3の各部の電気
的接続について図9を参照して説明する。図9に示すよ
うに、コントローラ10は、光学ユニット27(左側光
学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の光源3
4の発光制御と、光学ユニット27(左側光学ユニット
27L、右側光学ユニット27R)の受光素子39から
の出力の演算を行うものであって、このコントローラ1
0には各部を集中的に制御するCPU40が設けられて
いる。このCPU40には、プログラム及びデータを記
憶するROM41、各種データを書き換え自在に格納し
てワークエリアとして機能するRAM42、時間を計時
するタイマT、コンピュータ5に接続するためのインタ
フェース43、モータ54、カバー駆動宣言手段として
機能し、光学ユニット27の保護ガラス37上に付着し
ている塵や埃等の異物を払拭部材58での除去を宣言す
るための払拭スイッチ59、A/D(Analog/Digita
l)コンバータ44及びLDドライバ45がバス接続さ
れている。また、CPU40には、各種のプログラムコ
ード(制御プログラム)を格納するハードディスク46
や波形記憶部として機能するEEPROM(Electrical
ly Erasable Programmable Read Only Memory)47が
バス接続されている。ここに、CPU40、ROM41
及びRAM42によりコンピュータとしてのマイクロコ
ンピュータが構成されている。このようなマイクロコン
ピュータには、各種のプログラムコード(制御プログラ
ム)を記憶した記憶媒体49、すなわち、フロッピーデ
ィスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,
CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−R
AMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードな
どに記憶されているプログラムコードを読み取る装置で
あるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMド
ライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置
48が接続されている。
【0058】受光素子39からの出力を演算する回路と
して、受光素子39の出力端子に、アナログ処理回路5
0が図のように接続される。受光素子39に入射した反
射光は、受光素子39内で光の強度に応じた電圧値を持
つアナログの画像データに変換され、アナログ信号とし
て出力される。このアナログ信号は、アナログ処理回路
50で処理された後、A/D(Analog/Digital)コン
バータ44によってデジタル信号に変換されてCPU4
0に渡される。この後、CPU40によって指示手段P
の二次元座標の演算が行われる。
【0059】ハードディスク46に格納された各種のプ
ログラムコード(制御プログラム)または記憶媒体49
に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラ
ム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてRA
M42に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プ
ログラム)が実行されることになる。
【0060】続いて、制御プログラムに基づいてCPU
40によって実行される機能について説明する。まず、
座標入力/検出装置3が発揮する機能の1つである座標
検出手段の機能を実現する座標検出処理について以下に
おいて具体的に説明する。
【0061】ここで、図10は座標入力/検出装置3の
座標入力/検出領域3a内の一点を指示手段Pで指し示
した一例を示す正面図である。図10に示すように、例
えば、左側光学ユニット27Lから照射されたL1
2,L3,・・・,Lnといったプローブ光で構成され
る扇形状の光の中でn番目のプローブ光Lnが指示手段
Pによって遮られた場合、そのプローブ光Lnは再帰性
反射部材Rに到達することはない。
【0062】このとき受光素子39上の光強度分布を考
える。ここで、図11は受光素子39の検出動作を模式
的に示す説明図である。指示手段Pが座標入力/検出領
域3a内に挿入されていなければ、受光素子39上の光
強度分布はほぼ一定であるが、図11に示すように指示
手段Pが座標入力/検出領域3a内に挿入されてプロー
ブ光Lnが指示手段Pによって遮られた場合、そのプロ
ーブ光Lnは光学ユニット27の受光素子39によって
受光されることはないため、プローブ光Lnに対応する
光学ユニット27の受光素子39上の所定の位置Xn
光強度の弱い領域(暗点)となる。この光強度の弱い領
域(暗点)である位置Xnは、受光素子39から出力さ
れる光強度の波形にピーク点として出現することになる
ので、CPU40は、このような光強度の波形における
ピーク点の出現を電圧の変化により認識し、この光強度
の波形のピーク点となった暗点の位置Xnを検出する。
【0063】また、光強度の波形のピーク点となった暗
点位置Xnが検出されると、暗点位置Xnから受光素子3
9の中心画素までの距離が、例えば受光素子39の画素
番号(例えば、図11においては、画素番号m)に基づ
いて検出される。なお、受光素子39の中心画素は、黒
マークMに対応する受光素子39の画素に付された画素
番号を基準にして検出される。
【0064】光強度の弱い領域(暗点)である位置Xn
(左側光学ユニット27Lの受光素子39上ではX
nL,右側光学ユニット27Rの受光素子39上ではXn
R)は、遮られたプローブ光の出射/入射角θnと対応
しており、Xnを検出することによりθnを知ることがで
きる。即ち、暗点位置Xnから受光素子39の中心画素
までの距離をaとすると、θnはaの関数として、 θn=tan-1(a/f) ………………………………(1) と表すことができる。ただし、fは読取レンズ38の焦
点距離である。ここで、左側光学ユニット27Lにおけ
るθnをθnL、aをXnLと置き換える。
【0065】さらに、図10において、左側光学ユニッ
ト27Lと座標入力/検出領域3aとの幾何学的な相対
位置関係の変換係数gにより、指示手段Pと左側光学ユ
ニット27Lとのなす角度θLは、(1)式で求められる
nLの関数として、 θL=g(θnL) ………………………………(2) ただし、θnL=tan-1(XnL/f) と表すことができる。
【0066】同様に、右側光学ユニット27Rについて
も、上述の(1)(2)式中の記号Lを記号Rに置き換
えて、右側光学ユニット27Rと座標入力/検出領域3
aとの幾何学的な相対位置関係の変換係数hにより、 θR=h(θnR) ………………………………(3) ただし、θnR=tan-1(XnR/f) と表すことができる。
【0067】ここで、左側光学ユニット27Lの受光素
子39の中心位置と右側光学ユニット27Rの受光素子
39の中心位置との距離を図10に示すwとすると、座
標入力/検出領域3a内の指示手段Pで指示した点の2
次元座標(x,y)は、三角測量の原理により、 x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(4) y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(5) として算出することができる。
【0068】これらの(1)(2)(3)(4)(5)
式は制御プログラムの一部として予めハードディスク4
6や記憶媒体49に格納されており、(1)(2)
(3)(4)(5)式により、指示手段Pの位置座標
(x,y)は、XnL,XnRの関数として算出される。
すなわち、左側光学ユニット27Lの受光素子39上の
暗点の位置と右側光学ユニット27Rの受光素子39上
の暗点の位置とを検出することで、指示手段Pの位置座
標(x,y)が算出されることになる。
【0069】次に、本実施の形態の座標入力/検出装置
3が発揮する特長的な処理について以下において具体的
に説明する。
【0070】ここで、図12は座標検出処理を主体とし
た処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図
12に示すように、座標入力/検出装置3の電源がON
されると(ステップS1のY)、ユニット閉鎖位置Bに
位置するユニットカバー機構51のカバー部52をユニ
ット開放位置Aに移動させるカバー部開放処理が実行さ
れる(ステップS2)。ここに、第四カバー駆動手段の
機能が実行される。詳細には、このカバー部開放処理
は、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側
光学ユニット27R)にそれぞれ設けられているユニッ
トカバー機構51のモータ54を駆動することにより、
カバー部52をユニット開放位置Aの方向に第1マイク
ロスイッチ56がスイッチオンされるまで、移動させる
ものである。このようにユニットカバー機構51のカバ
ー部52がユニット開放位置Aに移動されることによ
り、光学ユニット27の保護ガラス37が開放され、こ
の保護ガラス37からの投光が可能になる。
【0071】また、座標入力/検出装置3の電源がON
されると(ステップS1のY)、各光学ユニット27の
光源34の駆動を開始するとともに、この光源34の駆
動によって座標入力/検出領域3a内を進行して再帰性
反射部材Rより反射された扇形状の光束膜の反射光を各
光学ユニット27の受光素子39において受光すること
によりアナログ処理回路50とA/D(Analog/Digita
l)コンバータ44とを介して生成されるデジタル波形
信号に光強度の波形のピーク点を検出するまで(ステッ
プS3のY)、待機する。
【0072】光強度の波形のピーク点を検出した場合に
は(ステップS3のY)、タイマTによる計時をスター
トさせるとともに(ステップS4)、その光強度の波形
のピーク点を検出した波形をRAM42に取り込む(ス
テップS5)。
【0073】続くステップS6においては、RAM42
に取り込まれた波形が異常であるか否かが判断される。
このRAM42に取り込まれた波形が異常であるか否か
の判断は、光強度の波形のピーク点(ディップ)が図1
3(a)に示すように2箇所以上出現している場合や、
図13(b)に示すように幅広である場合には、異常な
波形であるものとする。ここに、形状異常判断手段の機
能が実行される。なお、図13に示す画素Kは、黒マー
クMの検出位置に対応する受光素子39の画素である。
【0074】RAM42に取り込まれた波形が異常でな
いと判断された場合には(ステップS6のN)、ステッ
プS7に進み、座標検出処理を実行する。座標検出処理
は、指示手段Pの位置座標(x,y)を算出する処理で
あって、前述したように、左側光学ユニット27Lの受
光素子39上の暗点の位置と右側光学ユニット27Rの
受光素子39上の暗点の位置とを検出することにより、
その位置座標(x,y)を算出する。
【0075】続くステップS8においては、算出された
位置座標(x,y)が連続的に検出されているか否かが
判断される。ここに、形状変化判断手段の機能が実行さ
れる。算出された位置座標(x,y)が連続的に検出さ
れていなければ(ステップS8のN)、算出された位置
座標(x,y)を指示手段Pの動作による入力座標とし
てコンピュータ5に対して出力し(ステップS9)、タ
イマTによる計時をリセットする(ステップS10)。
【0076】一方、算出された位置座標(x,y)が連
続的に検出されている場合には(ステップS8のY)、
さらにステップS11において、タイマTによる計時が
予め設定されている指定時間を経過したか否かが判断さ
れる。指定時間が経過していなければ(ステップS11
のN)、算出された位置座標(x,y)が連続的に検出
されていない場合(ステップS8のN)と同様にステッ
プS9に進むが、指定時間が経過している場合には(ス
テップS11のY)、タイマTによる計時をリセットし
(ステップS12)、ユニット開放位置Aに位置するユ
ニットカバー機構51のカバー部52を一時的にユニッ
ト閉鎖位置Bに移動させた後にユニット開放位置Aに移
動させるカバー部往復駆動処理が実行される(ステップ
S13)。ここに、第二カバー駆動手段の機能が実行さ
れる。詳細には、このカバー部往復駆動処理は、光学ユ
ニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニッ
ト27R)にそれぞれ設けられているユニットカバー機
構51のモータ54を駆動することにより、ユニット開
放位置Aに位置しているカバー部52を第2マイクロス
イッチ57がスイッチオンされるまでユニット閉鎖位置
Bの方向に移動した後、さらに、カバー部52をユニッ
ト開放位置Aの方向に第1マイクロスイッチ56がスイ
ッチオンされるまで、移動させるものである。このよう
に、カバー部52をユニット開放位置Aとユニット閉鎖
位置Bとの間を移動させるのは、指定時間以上にわたっ
て同一の位置座標(x,y)が連続的に検出されている
ということは光学ユニット27の保護ガラス37上に塵
や埃等の異物が付着しているものとみなし、図14に示
すように、カバー部52を往復駆動させることによって
払拭部材58で異物Zを払拭してその異物Zを保護ガラ
ス37上から除去するためである。
【0077】同様に、RAM42に取り込まれた波形が
異常であると判断された場合にも(ステップS6の
Y)、ステップS13に進み、カバー部往復駆動処理を
実行する。ここに、第一カバー駆動手段の機能が実行さ
れる。これは、光強度の波形のピーク点(ディップ)が
図13(a)に示すように2箇所以上出現している場合
や、図13(b)に示すように幅広である場合にも、光
学ユニット27の保護ガラス37上に塵や埃等の異物が
付着しているものとみなし、カバー部52を往復駆動さ
せることによって払拭部材58でその異物を払拭して除
去するためである。
【0078】以上のステップS6〜S13の処理は、座
標入力/検出装置3の電源がOFFされるまで(ステッ
プS14のY)、繰り返される。なお、座標入力/検出
装置3の電源がOFFされた場合には(ステップS14
のY)、ユニット開放位置Aに位置するユニットカバー
機構51のカバー部52をユニット閉鎖位置Bに移動さ
せるカバー部閉鎖処理が実行される(ステップS1
5)。ここに、第三カバー駆動手段の機能が実行され
る。詳細には、このカバー部閉鎖処理は、光学ユニット
27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27
R)にそれぞれ設けられているユニットカバー機構51
のモータ54を駆動することにより、カバー部52をユ
ニット閉鎖位置Bの方向に第2マイクロスイッチ57が
スイッチオンされるまで、移動させるものである。この
ようにユニットカバー機構51のカバー部52がユニッ
ト閉鎖位置Bに移動されることにより、カバー部52に
よって光学ユニット27の保護ガラス37は少なくとも
覆われるので、座標入力/検出装置3を使用しない間に
保護ガラス37上に塵や埃等の異物が付着するのを防止
することが可能になる。
【0079】加えて、光強度の波形のピーク点の検出待
機状態であって(ステップS3のN)、座標入力/検出
装置3の電源がOFFされる前に(ステップS14の
N)、カバー駆動宣言手段として機能する払拭スイッチ
59がONされた場合にも(ステップS16のY)、ス
テップS13に進み、カバー部往復駆動処理を実行す
る。ここに、第五カバー駆動手段の機能が実行される。
これにより、操作者の意思によりカバー部52を往復駆
動させることによって、光学ユニット27の保護ガラス
37上に付着している塵や埃等の異物を払拭部材58で
除去することが可能になっている。
【0080】なお、本実施の形態においては、開口部2
8aに透明保護部材である保護ガラス37を設けたが、
開口部28aに保護ガラス37を設けずに、開口部28
aのみにするようにしても良い。この場合には、カバー
部52の下部に払拭部材58を設ける必要はない。その
ため、このように開口部28aに保護ガラス37を設け
ない場合には、第三カバー駆動手段の機能及び第四カバ
ー駆動手段の機能のみが実行される。
【0081】本発明の第二の実施の形態を図15ないし
図17に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施
の形態において説明した部分と同一部分については同一
符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、座標入
力/検出装置の方式が異なるものである。詳細には、本
発明の第一の実施の形態で用いた座標入力/検出装置3
は光遮蔽式であったが、本実施の形態の座標入力/検出
装置60においては、光反射式としたものである。
【0082】ここで、図15は座標入力/検出装置60
に用いられる指示手段Qを示す斜視図である。また、図
16は座標入力/検出装置60の座標入力/検出領域6
0a内の一点を指示手段Qで指し示した一例を示す正面
図である。図15に示すように、座標入力/検出装置6
0の座標入力/検出領域60a内の一点を指し示すため
に用いられる指示手段Qの先端部分Q1には、再帰性反
射部材61が設けられている。この再帰性反射部材61
は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して
形成されており、入射した光をその入射角度によらずに
所定の位置に向けて反射する特性を有している。例え
ば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光
nは、図16に示すように、再帰性反射部材61によ
って反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光Ln´と
して光学ユニット27により受光されることになる。そ
のため、図16に示すように、本実施の形態の座標入力
/検出装置60においては、本発明の第一の実施の形態
で用いた座標入力/検出装置3のように座標入力/検出
領域3aの下部を除く周辺部に再帰性反射部材Rを設け
る必要はない。ただし、本実施の形態の座標入力/検出
装置60においては、座標入力/検出装置3の黒マーク
M(M1,M2,M3,M4)に代えて再帰性反射部材
N(N1,N2,N3,N4)が設けられている。ま
た、座標入力/検出領域60a内には、左側光学ユニッ
ト27Lからは再帰性反射部材N1を遮蔽し、右側光学
ユニット27Rからは再帰性反射部材N2を遮蔽する遮
蔽板62が設けられている。
【0083】したがって、このような指示手段Qの再帰
性反射部材61を備えた先端部分Q 1を座標入力/検出
装置60の座標入力/検出領域60aの適当な位置
(x,y)に挿入し、例えば光学ユニット27から投光
された扇形状の光束膜の中のプローブ光Lnが指示手段
Qの先端部分Q1によって反射された場合、その再帰反
射光Ln´は光学ユニット27の受光素子39によって
受光される。このようにして受光素子39が再帰反射光
n´を受光した場合には、再帰反射光Ln´に対応する
光学ユニット27の受光素子39上の所定の位置Xn
が光強度の強い領域(明点)となる。より詳細には、光
束膜の中のプローブ光Lnが指示手段Qの先端部分Q1
よって反射された場合、図17に示すような受光素子3
9から出力される光強度の波形にピーク点が出現するこ
とになる。
【0084】したがって、このような光反射式の座標入
力/検出装置60を電子黒板システム1に適用した場合
であっても、光強度の波形にピーク点が出現することか
ら、光遮蔽式の座標入力/検出装置3を用いた場合と同
様に、光強度の波形に出現するピーク点に基づいて図1
2のステップS7で示した座標検出処理を実行すること
ができる。
【0085】そして、本実施の形態の座標入力/検出装
置60によれば、第一の実施の形態で用いた座標入力/
検出装置3と同様の光学ユニット27を用いることか
ら、第一の実施の形態と同様の作用効果を奏することが
可能である。
【0086】本発明の第三の実施の形態を図18に基づ
いて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態または
本発明の第二の実施の形態において説明した部分と同一
部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実
施の形態は、光学ユニットの変形例である。詳細には、
本発明の第一の実施の形態または本発明の第二の実施の
形態で用いた光学ユニット27(左側光学ユニット27
L、右側光学ユニット27R)においては扇形状の光束
膜を投光して座標入力/検出領域を形成したが、本実施
の形態の光学ユニットにおいては、ポリゴンミラー等の
回転走査系を有しており、その回転走査系によって光源
から出射された光ビームを放射状に投光して座標入力/
検出領域を形成するものである。
【0087】ここで、図18は光学ユニット70を概略
的に示す平面図である。図18に示すように、光学ユニ
ット70(ここでは、左側光学ユニット70Lのみを示
す。)は、外部に連通する開口部77aを有する筐体7
7の内部に、駆動回路(図示せず)を有してレーザ光を
出射する光源であるLD(Laser Diode:半導体レー
ザ)71とハーフミラー72とポリゴンミラー73と集
光レンズ74とで構成される投光手段70aと、受光素
子75とを備えている。また、開口部77aには、透明
保護部材である保護ガラス78が設けられている。
【0088】受光素子75は、集光レンズ74から距離
f(fは集光レンズ74の焦点距離)の間隔で設けられ
たCCDで構成されている。このような光学ユニット7
0は、LD71から出射したレーザ光をハーフミラー7
2を透過させた後、パルスモータ(図示せず)により回
転駆動されるポリゴンミラー73によって放射状に順次
反射する。したがって、光学ユニット70は、ビーム光
を放射状に繰り返し投光することになる。つまり、2つ
の光学ユニット70から放射状に投光されるビーム光に
よって座標入力/検出領域76が形成されることにな
る。
【0089】このような光学ユニット70を光学ユニッ
ト27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット2
7R)に代えて座標入力/検出装置3,60に適用した
場合であっても、指示手段による光の遮蔽または反射に
よって受光素子75から出力される光強度の波形にピー
ク点が出現することになる。したがって、技術的には公
知であるため詳細な説明は省略するが、この受光素子7
5から出力される光強度の波形のピーク点に基づいてポ
リゴンミラー73を回転させたパルスモータのパルス数
を検出し、この検出されたパルス数に応じて指示手段に
より遮蔽または反射された光の出射角度を光学ユニット
70毎に求め、それらの出射角度に基づく三角測量の手
法によって指示手段を挿入した位置座標を検出すること
ができる。
【0090】そして、このような光学ユニット70を光
学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユ
ニット27R)に代えて座標入力/検出装置3,60に
適用した場合であっても、その光学ユニット70の受光
素子75を備える筐体77の開口部77aには透明保護
部材である保護ガラス78が設けられていることから、
第一の実施の形態で説明したカバー手段として機能する
ユニットカバー機構51を光学ユニット70に設けて所
定のタイミングで駆動することにより、第一の実施の形
態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0091】なお、各実施の形態においては、電子黒板
システム1として座標入力/検出装置3,60,70を
表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:
Plasma Display Panel)2に備えたが、これに限るもの
ではなく、LCD(Liquid Crystal Display)、液晶リ
アプロジェクションディスプレイ等を表示装置として適
用しても良い。さらに、表示装置に限らず、座標入力/
検出装置3,60,70をライティングボードとして機
能するホワイトボードに備えても良い。
【0092】なお、各実施の形態においては、コントロ
ーラ10をコンピュータ5とは別体で設けたが、これに
限るものではなく、コントローラ10をコンピュータ5
に組み込んで、コンピュータ5をコントローラ10とし
て機能させるようにしても良い。
【0093】また、各実施の形態においては、座標入力
/検出装置を電子黒板システムに一体化させて組み込ん
だが、これに限るものではなく、座標入力/検出装置を
表示装置やライティングボードに対して着脱自在な構成
としても良い。
【0094】さらに、各実施の形態においては、各種の
プログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒
体26や記憶媒体49としてフロッピーディスク、ハー
ドディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,C
D−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、
光磁気ディスク(MO)、メモリカード等を適用した
が、これに限るものではなく、記憶媒体には、コンピュ
ータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット
等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶
または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0095】
【発明の効果】請求項1記載の発明の座標入力/検出装
置によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設
けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光
素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出
領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位
置座標を検出する座標入力/検出装置において、前記光
学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退
自在なカバー手段を備えることにより、例えば装置を使
用しない場合には開口部をカバー手段によって閉鎖する
ことができるので、塵や埃等の異物の光学ユニット内部
への侵入を防止することができ、位置座標検出の信頼性
を向上させることができる。
【0096】請求項2記載の発明の座標入力/検出装置
によれば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設け
るとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニ
ットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受光し
た光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を指示
した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を検出
する座標入力/検出装置において、前記光学ユニットの
前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー
手段と、このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が
前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を
払拭する払拭部材と、を備えることにより、例えば所定
のタイミングで開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー
手段を進退させることができるので、透明保護部材上の
塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材に
より払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上
させることができる。
【0097】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の座標入力/検出装置において、前記受光素子が受光
した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する
形状異常判断手段と、この形状異常判断手段により光の
強度分布の形状が異常であると判断された場合に前記カ
バー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第
一カバー駆動手段と、を備えることにより、例えば光の
強度分布の形状のピーク点(ディップ)が2箇所以上出
現している場合や幅広である場合には、透明保護部材上
に塵や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状
が異常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放
する位置にカバー手段を進退させることができるので、
透明保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに
伴って払拭部材により払拭することができ、位置座標検
出の信頼性を向上させることができる。
【0098】請求項4記載の発明によれば、請求項2又
は3記載の座標入力/検出装置において、前記受光素子
が受光した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であ
るか否かを判断する形状変化判断手段と、この形状変化
判断手段により光の強度分布の形状の時間的変化が異常
であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて
前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー駆動手段と、
を備えることにより、例えば光の強度分布の形状のピー
ク点(ディップ)が同一箇所に所定時間以上出現してい
る場合には、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在す
るために光の強度分布の形状の時間的変化が異常になっ
ているものとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカ
バー手段を進退させることができるので、透明保護部材
上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部
材により払拭することができ、位置座標検出の信頼性を
向上させることができる。
【0099】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置におい
て、装置動作終了の際に、前記開口部を閉鎖するように
前記カバー手段を駆動する第三カバー駆動手段を備える
ことにより、装置を使用しない間における塵や埃等の異
物の光学ユニット内部への侵入や塵や埃等の異物の透明
保護部材上への付着を確実に防止することができる。
【0100】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の座標入力/検出装置において、装置起動の際に、前
記開口部を開放するように前記カバー手段を駆動する第
四カバー駆動手段を備えることにより、装置を使用しな
い間には開口部が閉鎖されていても、装置起動時には開
口部を開放することができるので、指示手段の二次元位
置座標を確実に検出することができる。
【0101】請求項7記載の発明によれば、請求項2な
いし6のいずれか一記載の座標入力/検出装置におい
て、前記カバー手段の駆動を宣言するためのカバー駆動
宣言手段と、このカバー駆動宣言手段により前記カバー
手段の駆動が宣言された場合に前記カバー手段を進退さ
せて前記開口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動手段
と、を備えることにより、操作者の意思によって、開口
部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を進退させるこ
とができるので、透明保護部材上の塵や埃等の異物をカ
バー手段の動きに伴って払拭部材により払拭することが
でき、位置座標検出の信頼性を向上させることができ
る。
【0102】請求項8記載の発明の電子黒板システムに
よれば、文字および画像を表示するための表示装置と、
この表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致
させて配設される請求項1ないし7のいずれか一記載の
座標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの
入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置
と、を備え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置
を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成す
ることにより、座標入力面(タッチパネル面)のような
物理的な面を有さず、表示装置の表示面に装着して使用
した場合であっても視認性に優れ、請求項1ないし7の
いずれか一記載の座標入力/検出装置の効果と同様の効
果を奏する電子黒板システムを安価で提供することがで
きる。
【0103】請求項9記載の発明の電子黒板システムに
よれば、文字および画像の筆記を受け付けるライティン
グボードと、このライティングボードの書き込み面に前
記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1
ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前
記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライテ
ィングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置
と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力
/検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する
ことにより、座標入力面(タッチパネル面)のような物
理的な面を有さず、ライティングボードの書き込み面に
装着して使用した場合であっても視認性に優れ、請求項
1ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置の効
果と同様の効果を奏する電子黒板システムを安価で提供
することができる。
【0104】請求項10記載の発明の記憶媒体によれ
ば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとと
もにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニット
と、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する
位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設け
られ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する
際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する
座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前
記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力
/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二
次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピ
ュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶
媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光
した光の強度分布の形状が異常であるか否かを判断する
形状異常判断機能と、光の強度分布の形状が異常である
と判断された場合に前記カバー手段を進退させて前記開
口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動機能と、を前記
コンピュータに実行させることにより、例えば光の強度
分布の形状のピーク点(ディップ)が2箇所以上出現し
ている場合や幅広である場合には、透明保護部材上に塵
や埃等の異物が存在するために光の強度分布の形状が異
常になっているものとして、開口部を閉鎖及び開放する
位置にカバー手段を進退させることができるので、透明
保護部材上の塵や埃等の異物をカバー手段の動きに伴っ
て払拭部材により払拭することができ、位置座標検出の
信頼性を向上させることができる。
【0105】請求項11記載の発明の記憶媒体によれ
ば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとと
もにその開口部に透明保護部材を設けた光学ユニット
と、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する
位置に進退自在なカバー手段と、このカバー手段に設け
られ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する
際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する
座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前
記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力
/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二
次元位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピ
ュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶
媒体であって、前記プログラムは、前記受光素子が受光
した光の強度分布の形状の時間的変化が異常であるか否
かを判断する形状変化判断機能と、光の強度分布の形状
の時間的変化が異常であると判断された場合に前記カバ
ー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二
カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させるこ
とにより、例えば光の強度分布の形状のピーク点(ディ
ップ)が同一箇所に所定時間以上出現している場合に
は、透明保護部材上に塵や埃等の異物が存在するために
光の強度分布の形状の時間的変化が異常になっているも
のとして、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段
を進退させることができるので、透明保護部材上の塵や
埃等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により
払拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させ
ることができる。
【0106】請求項12記載の発明の記憶媒体によれ
ば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けた光学
ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び
開放する位置に進退自在なカバー手段と、を有する座標
入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受
光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検
出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元
位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュー
タに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体
であって、前記プログラムは、装置動作終了の際に、前
記開口部を閉鎖するように前記カバー手段を駆動する第
三カバー駆動機能を前記コンピュータに実行させること
により、装置を使用しない間における塵や埃等の異物の
光学ユニット内部への侵入や塵や埃等の異物の透明保護
部材上への付着を確実に防止することができる。
【0107】請求項13記載の発明の記憶媒体によれ
ば、外部に連通する開口部近傍に受光素子を設けた光学
ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び
開放する位置に進退自在なカバー手段と、を有する座標
入力/検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受
光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検
出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元
位置座標の検出をコンピュータに実行させるコンピュー
タに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体
であって、前記プログラムは、装置起動の際に、前記開
口部を開放するように前記カバー手段を駆動する第四カ
バー駆動機能を前記コンピュータに実行させることによ
り、装置を使用しない間には開口部が閉鎖されていて
も、装置起動時には開口部を開放することができるの
で、指示手段の二次元位置座標を確実に検出することが
できる。
【0108】請求項14記載の発明の記憶媒体は、外部
に連通する開口部近傍に受光素子を設けるとともにその
開口部に透明保護部材を設けた光学ユニットと、この光
学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置に進退
自在なカバー手段と、このカバー手段に設けられ、前記
カバー手段が前記開口部を閉鎖及び開放する際に前記透
明保護部材を払拭する払拭部材と、を有する座標入力/
検出装置に用いられ、前記開口部を介して前記受光素子
が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域
内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座
標の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読
み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であっ
て、前記プログラムは、前記カバー手段の駆動を宣言す
るためのカバー駆動宣言機能と、前記カバー手段の駆動
が宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記開
口部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動機能と、を前記
コンピュータに実行させることにより、操作者の意思に
よって、開口部を閉鎖及び開放する位置にカバー手段を
進退させることができるので、透明保護部材上の塵や埃
等の異物をカバー手段の動きに伴って払拭部材により払
拭することができ、位置座標検出の信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の電子黒板システム
を概略的に示す外観斜視図である。
【図2】電子黒板システムに内蔵される各部の電気的接
続を示すブロック図である。
【図3】コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を
示すブロック図である。
【図4】座標入力/検出装置の構成を概略的に示す説明
図である。
【図5】光学ユニットの内部構造を示す縦断正面図であ
る。
【図6】その底面図である。
【図7】ユニットカバー機構を示し、(a)はカバー部
がユニット開放位置にある状態を示す平面図、(b)は
カバー部がユニット閉鎖位置まで移動した状態を示す平
面図である。
【図8】カバー部を示し、(a)は正面図、(b)は側
面図である。
【図9】座標入力/検出装置の各部の電気的接続を示す
ブロック図である。
【図10】座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内
の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図であ
る。
【図11】受光素子の検出動作を模式的に示す説明図で
ある。
【図12】座標検出処理を主体とした処理の流れを概略
的に示すフローチャートである。
【図13】光強度の波形の一例を示し、(a)は光強度
の波形のピーク点(ディップ)が2箇所以上出現してい
る場合を示す波形図、(b)は光強度の波形のピーク点
(ディップ)が幅広である場合を示す波形図である。
【図14】払拭部材で異物を保護ガラス上から除去する
状態を示す説明図である。
【図15】本発明の第二の実施の形態の座標入力/検出
装置に用いられる指示手段を示す斜視図である。
【図16】座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内
の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図であ
る。
【図17】CCDから出力される光強度の波形の一例を
示すグラフである。
【図18】本発明の第三の実施の形態の光学ユニットを
概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
1 電子黒板システム 2 表示装置 2a 表示面 3,60 座標入力/検出装置 3a,60a、76 座標入力/検出領域 4 電子黒板部 5 制御装置 26,49 記憶媒体 27,70 光学ユニット 28a,77a 開口部 37,78 透明保護部材 39,75 受光素子 52 カバー手段 58 払拭部材 59 カバー駆動宣言手段 P,Q 指示手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に連通する開口部近傍に受光素子を
    設けた光学ユニットを有し、前記開口部を介して前記受
    光素子が受光した光の強度分布に基づいて座標入力/検
    出領域内を指示した指示部材や指等の指示手段の二次元
    位置座標を検出する座標入力/検出装置において、 前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置
    に進退自在なカバー手段を備えることを特徴とする座標
    入力/検出装置。
  2. 【請求項2】 外部に連通する開口部近傍に受光素子を
    設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光学
    ユニットを有し、前記開口部を介して前記受光素子が受
    光した光の強度分布に基づいて座標入力/検出領域内を
    指示した指示部材や指等の指示手段の二次元位置座標を
    検出する座標入力/検出装置において、 前記光学ユニットの前記開口部を閉鎖及び開放する位置
    に進退自在なカバー手段と、 このカバー手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口
    部を閉鎖及び開放する際に前記透明保護部材を払拭する
    払拭部材と、を備えることを特徴とする座標入力/検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子が受光した光の強度分布の
    形状が異常であるか否かを判断する形状異常判断手段
    と、 この形状異常判断手段により光の強度分布の形状が異常
    であると判断された場合に前記カバー手段を進退させて
    前記開口部を閉鎖及び開放する第一カバー駆動手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載の座標入力/検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記受光素子が受光した光の強度分布の
    形状の時間的変化が異常であるか否かを判断する形状変
    化判断手段と、 この形状変化判断手段により光の強度分布の形状の時間
    的変化が異常であると判断された場合に前記カバー手段
    を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第二カバー
    駆動手段と、を備えることを特徴とする請求項2又は3
    記載の座標入力/検出装置。
  5. 【請求項5】 装置動作終了の際に、前記開口部を閉鎖
    するように前記カバー手段を駆動する第三カバー駆動手
    段を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か一記載の座標入力/検出装置。
  6. 【請求項6】 装置起動の際に、前記開口部を開放する
    ように前記カバー手段を駆動する第四カバー駆動手段を
    備えることを特徴とする請求項5記載の座標入力/検出
    装置。
  7. 【請求項7】 前記カバー手段の駆動を宣言するための
    カバー駆動宣言手段と、 このカバー駆動宣言手段により前記カバー手段の駆動が
    宣言された場合に前記カバー手段を進退させて前記開口
    部を閉鎖及び開放する第五カバー駆動手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の
    座標入力/検出装置。
  8. 【請求項8】 文字および画像を表示するための表示装
    置と、 この表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致
    させて配設される請求項1ないし7のいずれか一記載の
    座標入力/検出装置と、 前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記表示
    装置の表示制御を行う制御装置と、を備え、前記表示装
    置及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表
    示面および書き込み面を構成する電子黒板システム。
  9. 【請求項9】 文字および画像の筆記を受け付けるライ
    ティングボードと、 このライティングボードの書き込み面に前記座標入力/
    検出領域を一致させて配設される請求項1ないし7のい
    ずれか一記載の座標入力/検出装置と、 前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライ
    ティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置
    と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力
    /検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する
    電子黒板システム。
  10. 【請求項10】 外部に連通する開口部近傍に受光素子
    を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光
    学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及
    び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー
    手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及
    び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材
    と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口
    部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づ
    いて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の
    指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行
    させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶
    している記憶媒体であって、 前記プログラムは、 前記受光素子が受光した光の強度分布の形状が異常であ
    るか否かを判断する形状異常判断機能と、 光の強度分布の形状が異常であると判断された場合に前
    記カバー手段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放す
    る第一カバー駆動機能と、を前記コンピュータに実行さ
    せる記憶媒体。
  11. 【請求項11】 外部に連通する開口部近傍に受光素子
    を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光
    学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及
    び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー
    手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及
    び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材
    と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口
    部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づ
    いて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の
    指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行
    させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶
    している記憶媒体であって、 前記プログラムは、 前記受光素子が受光した光の強度分布の形状の時間的変
    化が異常であるか否かを判断する形状変化判断機能と、 光の強度分布の形状の時間的変化が異常であると判断さ
    れた場合に前記カバー手段を進退させて前記開口部を閉
    鎖及び開放する第二カバー駆動機能と、を前記コンピュ
    ータに実行させる記憶媒体。
  12. 【請求項12】 外部に連通する開口部近傍に受光素子
    を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口
    部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、
    を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を
    介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて
    座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示
    手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させ
    るコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶して
    いる記憶媒体であって、 前記プログラムは、 装置動作終了の際に、前記開口部を閉鎖するように前記
    カバー手段を駆動する第三カバー駆動機能を前記コンピ
    ュータに実行させる記憶媒体。
  13. 【請求項13】 外部に連通する開口部近傍に受光素子
    を設けた光学ユニットと、この光学ユニットの前記開口
    部を閉鎖及び開放する位置に進退自在なカバー手段と、
    を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口部を
    介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づいて
    座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の指示
    手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行させ
    るコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶して
    いる記憶媒体であって、 前記プログラムは、 装置起動の際に、前記開口部を開放するように前記カバ
    ー手段を駆動する第四カバー駆動機能を前記コンピュー
    タに実行させる記憶媒体。
  14. 【請求項14】 外部に連通する開口部近傍に受光素子
    を設けるとともにその開口部に透明保護部材を設けた光
    学ユニットと、この光学ユニットの前記開口部を閉鎖及
    び開放する位置に進退自在なカバー手段と、このカバー
    手段に設けられ、前記カバー手段が前記開口部を閉鎖及
    び開放する際に前記透明保護部材を払拭する払拭部材
    と、を有する座標入力/検出装置に用いられ、前記開口
    部を介して前記受光素子が受光した光の強度分布に基づ
    いて座標入力/検出領域内を指示した指示部材や指等の
    指示手段の二次元位置座標の検出をコンピュータに実行
    させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶
    している記憶媒体であって、 前記プログラムは、 前記カバー手段の駆動を宣言するためのカバー駆動宣言
    機能と、 前記カバー手段の駆動が宣言された場合に前記カバー手
    段を進退させて前記開口部を閉鎖及び開放する第五カバ
    ー駆動機能と、を前記コンピュータに実行させる記憶媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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