JP2008217819A - 情報入力装置、情報入力方法、情報入力プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 座標検出の際に情報入力装置がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置や部屋の照明光など)の影響を極力排除することができ、装置の信頼性を向上させることができる情報入力装置を提供する。
【解決手段】 発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域3aを指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置3において、前記発光手段は所定の波長の光を発し、前記受光手段は前記発光手段から発せられる光の波長に最大検出感度を持つ。これにより、座標検出の際に情報入力装置3がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置2や部屋の照明光など)の影響を極力排除することができるので、装置の信頼性を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域3aを指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置3において、前記発光手段は所定の波長の光を発し、前記受光手段は前記発光手段から発せられる光の波長に最大検出感度を持つ。これにより、座標検出の際に情報入力装置3がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置2や部屋の照明光など)の影響を極力排除することができるので、装置の信頼性を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、情報の入力や選択をするためにペン等の指示手段や指先等の所定物体によって指示された位置座標を光学的に検出する情報入力装置及びこの情報入力装置を主体に構成される情報入出力システムに関する。
従来、この種の情報入力装置としては、ペンで情報入力面を押さえた時、或いはペンが情報入力面に接近した時に、静電又は電磁誘導によって電気的な変化を検出するものがある。
また、他の方式として、特開昭61−239322号公報等に示されるような超音波方式のタッチパネル情報入力装置がある。これは簡単にいうと、パネル上に送出された表面弾性波をパネルに触れることにより減衰させ、その位置を検出するものである。
しかし、静電又は電磁誘導によって座標位置を検出するものでは、座標入力面に電気的なスイッチ機能を必要とするため製造コストが高く、また、ペンと本体とをつなぐケーブルが必要であるため操作性に難点がある。
また、超音波方式のものでは、指入力を前提としているため、パネル上で吸収を伴うような材質(柔らかく弾力性を伴う材質)でペン入力を行わせ直線を描いた場合、押した時点では安定な減衰が得られるが、ペンを移動するとき十分な接触が得られず、直線が切れてしまう。かといって、十分な接触を得るために、ペンを必要以上の力で押し付けてしまうと、ペンの移動に伴い、ペンの持つ弾力性のため応力を受け歪を生じ、移動中に復帰させる力が働く。そのため、一旦、ペン入力時に曲線を描こうとすると、ペンを押える力が弱くなり歪を元へ戻す力が優るため復帰して安定な減衰が得られず、入力が途絶えたと判断されてしまう。このためにペン入力としては信頼性が確保できないという問題を有する。
しかしながら、このような従来技術が有する問題点については、特開平5−173699号公報や特開平9−319501号公報に開示されているもの等に代表される光学式の情報入力装置によって解消され、比較的簡単な構成により、タッチパネル型の情報入力装置が実現できる。
近年、このような光学的な情報入力装置は、パーソナルコンピュータ等の普及に伴い、情報の入力や選択をするための有力なツールとして位置付けられ、上述の公開公報に開示されたもの以外にもさらに検討されているが、まだ、完全とはいえず、本格的な実用化に向けていまだ解決されねばならない課題が多々存在する。
例えば、これらの光学的な情報入力装置を屋外で使用する場合には、超音波方式等による場合と異なり検出方式が光であるため、検出光と外乱光とが入り混じり、検出S/N比が著しく低下するという問題がある。また、これらの光学的な情報入力装置はディスプレイ装置や投影装置と組み合わされて使用される場合が多く、このような場合にも、ディスプレイ装置等の映像光によって検出S/N比が低下し、誤動作を生じる場合がある。
本発明の目的は、座標検出の際に情報入力装置がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置や部屋の照明光など)の影響を極力排除することができ、装置の信頼性を向上させることができる情報入力装置及び情報入出力システムを提供することである。
請求項1記載の発明は、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記発光手段は所定の波長の光を発し、前記受光手段は前記発光手段から発せられる光の波長に最大検出感度を持つ。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報入力装置において、前記発光手段からの光の波長は赤外領域の波長であって、前記受光手段は赤外領域の波長に最大検出感度を持つ。
請求項3記載の発明は、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記発光手段からの光より所定の波長の光のみを選択可能な波長選択手段と、前記波長選択手段により選択された所定の波長の光のみを前記受光手段に受光させる光選択手段と、を備える。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の情報入力装置において、前記波長選択手段は赤外領域の波長の光のみを選択可能とし、前記光選択手段は赤外領域の波長の光のみを前記受光手段に受光させる。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置において、前記発光手段から出射された光を薄膜状に成形して投光することにより前記情報入力領域を形成する。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置において、前記発光手段から出射されたビーム光を順次走査して投光することにより前記情報入力領域を形成する。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置において、前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲を前記情報入力領域とする。
請求項8記載の発明は、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記情報入力領域は前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲であり、前記情報入力領域を指示するための前記所定物体には前記発光手段からの光の波長を選択的に吸収して蛍光する部材で形成された光反射部材が設けられ、前記受光手段は前記光反射部材からの蛍光波長に最大検出感度を持つ。
請求項9記載の発明は、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記情報入力領域は前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲であり、前記情報入力領域を指示するための前記所定物体には前記発光手段からの光の波長を選択的に吸収して蛍光する部材で形成された光反射部材が設けられ、前記光反射部材からの蛍光のみを前記受光手段に受光させる蛍光選択手段を備える。
請求項10記載の発明は、請求項7ないし9のいずれか一記載の情報入力装置において、光を吸収することにより光の反射を抑制する光吸収手段を、前記情報入力領域の周縁部であって前記撮像手段の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置に備える。
請求項11記載の発明は、請求項7ないし9のいずれか一記載の情報入力装置において、一定パターンが付与された背景板を、前記情報入力領域の周縁部であって前記撮像手段の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置に備える。
請求項12記載の発明の情報入出力システムは、表示装置と、この表示装置の表示面に前記情報入力領域を一致させて配設される請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置と、前記情報入力装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備える。
請求項13記載の発明の情報入出力システムは、筆記を受け付けるライティングボードと、このライティングボードの書き込み面に前記情報入力領域を一致させて配設される請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置と、前記情報入力装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備える。
請求項1記載の発明によれば、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記発光手段は所定の波長の光を発し、前記受光手段は前記発光手段から発せられる光の波長に最大検出感度を持つことにより、座標検出の際に情報入力装置がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置や部屋の照明光など)の影響を極力排除することができるので、装置の信頼性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の情報入力装置において、前記発光手段からの光の波長は赤外領域の波長であって、前記受光手段は赤外領域の波長に最大検出感度を持つことにより、表示装置や部屋の照明光などは可視光を利用していることから、表示装置や部屋の照明光による外乱光と発光手段により発光された光との分離をフィルタリング等により容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記発光手段からの光より所定の波長の光のみを選択可能な波長選択手段と、前記波長選択手段により選択された所定の波長の光のみを前記受光手段に受光させる光選択手段と、を備えることにより、座標検出の際に情報入力装置がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置や部屋の照明光など)の影響を極力排除することができるので、装置の信頼性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の情報入力装置において、前記波長選択手段は赤外領域の波長の光のみを選択可能とし、前記光選択手段は赤外領域の波長の光のみを前記受光手段に受光させることにより、表示装置や部屋の照明光などは可視光を利用していることから、表示装置や部屋の照明光による外乱光と発光手段により発光された光との分離をフィルタリング等により容易に行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置において、前記発光手段から出射された光を薄膜状に成形して投光することにより前記情報入力領域を形成することにより、物体の挿入を受け付ける二次元の情報入力領域を確実に形成し、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置において、前記発光手段から出射されたビーム光を順次走査して投光することにより前記情報入力領域を形成することにより、物体の挿入を受け付ける二次元の情報入力領域を確実に形成し、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置において、前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲を前記情報入力領域とすることにより、物体の挿入を受け付ける二次元の情報入力領域を確実に形成し、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記情報入力領域は前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲であり、前記情報入力領域を指示するための前記所定物体には前記発光手段からの光の波長を選択的に吸収して蛍光する部材で形成された光反射部材が設けられ、前記受光手段は前記光反射部材からの蛍光波長に最大検出感度を持つことにより、発光手段から出射された光が各種部材により乱反射された場合であっても、受光手段にて検出されることは無く、また、所定物体とは別の部材や手などが情報入力領域内に入った場合であっても、正確に所定物体だけをトレースすることがで
きるので、装置の信頼性を向上させることができる。
きるので、装置の信頼性を向上させることができる。
請求項9記載の発明によれば、発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、前記情報入力領域は前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲であり、前記情報入力領域を指示するための前記所定物体には前記発光手段からの光の波長を選択的に吸収して蛍光する部材で形成された光反射部材が設けられ、前記光反射部材からの蛍光のみを前記受光手段に受光させる蛍光選択手段を備えることにより、発光手段から出射された光が各種部材により乱反射された場合であっても、受光手段にて検出されることは無く、また、所定物体とは別の部材や手などが情報入力領域内に入った場合であっても、正確に所定物体だけをトレースすることができるので、装置の信頼性を向上させることができる。
請求項10記載の発明によれば、請求項7ないし9のいずれか一記載の情報入力装置において、光を吸収することにより光の反射を抑制する光吸収手段を、前記情報入力領域の周縁部であって前記撮像手段の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置に備えることにより、発光手段からの光に起因する反射光(散乱光)の各撮像手段への入射を防止することができる。
請求項11記載の発明によれば、請求項7ないし9のいずれか一記載の情報入力装置において、一定パターンが付与された背景板を、前記情報入力領域の周縁部であって前記撮像手段の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置に備えることにより、情報入力領域に挿入された所定物体の特定を容易にすることができるので、検出S/N比を向上させることができる。
請求項12記載の発明の情報入出力システムによれば、表示装置と、この表示装置の表示面に前記情報入力領域を一致させて配設される請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置と、前記情報入力装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備えることにより、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、表示装置の表示面に装着して使用した場合であっても視認性に優れる情報入力システムを安価で提供することができる。
請求項13記載の発明の情報入出力システムによれば、筆記を受け付けるライティングボードと、このライティングボードの書き込み面に前記情報入力領域を一致させて配設される請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置と、前記情報入力装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備えることにより、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、ライティングボードの書き込み面に装着して使用した場合であっても視認性に優れる情報入力システムを安価で提供することができる。
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図20に基づいて説明する。ここで、図1は情報入出力システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、情報入出力システム1は、表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び情報入力装置3で構成されるパネル部4と、制御装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ5,原稿の画像を読み取るためのスキャナ6,画像データを記録紙に出力するプリンタ7,ビデオプレイヤー8(いずれも図2参照)を収納する機器収納部9とを主体に構成されている。
PDP2及び情報入力装置3は、PDP2の表示面2a側に情報入力装置3が位置するようにして一体化され、PDP2の表示面2aに情報入力装置3の情報入力領域3aが位置するようにしてパネル部4に収納されている。このように、パネル部4はPDP2及び情報入力装置3を収納して、情報入出力システム1の表示面(PDP2の表示面2a)及び書き込み面(情報入力領域3a)を構成している。なお、PDP2としては、電子黒板として利用可能な40インチや50インチ等の大画面タイプのものが用いられている。また、図示することは省略するが、PDP2にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられており、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニタとして
利用することが可能な構成になっている。
利用することが可能な構成になっている。
次に、情報入出力システム1に内蔵される各部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2に示すように、情報入出力システム1は、コンピュータ5にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ5には、ペン等の指示手段や指先等の所定物体で指示された情報入力領域3a内の位置座標の演算等を行う情報入力装置3用のコントローラ10が接続されており、このコントローラ10を介して情報入力装置3もコンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介して情報入出力システム1をネットワーク11に接続することができ、ネットワーク11上に接続された他のコンピュータで作成したデータをPDP2に表示したり、情報入出力システム1で作成し
たデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
たデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
次に、コンピュータ5について説明する。ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コンピュータ5は、システム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)12と、起動プログラム等を記録したROM(Read Only Memory)13と、CPU12のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行うためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択等を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、PDP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の表示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネットワーク11に接続するためのネットワーク・カード(またはモデムでも良い。)19と、コントローラ10・スキャナ6・プリンタ7等を接続す
るためのインタフェース(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21とを備えている。
るためのインタフェース(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21とを備えている。
また、ハードディスク17には、オペレーティング・システム(OS:Operating System)22、コントローラ10を介してコンピュータ5上で情報入力装置3を動作させるためのデバイスドライバ23、描画ソフト・ワードプロセッサソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト・キャリブレーションソフトウエア等の各種アプリケーションプログラム24等が格納されている。
また、コンピュータ5には、OS22、デバイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を記録した記録媒体26、すなわち、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記録されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置25が搭載されている。
各種アプリケーションプログラム24は、コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS22による制御の下、CPU12によって実行される。例えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によって描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS22とともに起動され、コントローラ10を介した情報入力装置3からのデータ入力が可能な状態になる。このように描画ソフトを起動した状態で情報入力装置3の情報入力領域3aにユーザが所定物体で文字や図形を描いた場合、座標情報が所定物体の記述に基づく画像データとしてコンピュータ5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。より詳細には、コンピュータ5のCPU12は、入力された画像データに基づいて線や文字を描画するための描画情報を生成し、入力された座標情報に基づく位置座標に合わせてグラフィックス・ボード18に設けられるビデオメモリ(図示せず)に書き込んでいく。その後、グラフィックス・ボード18が、ビデオメモリに書き込まれた描画情報を画像信号としてPDP2に送信することにより、ユーザが書いた文字と同一の文字が、PDP2に表示されることになる。つまり、コンピュータ5は情報入力装置3をマウス16のようなポインティングデバイスとして認識しているため、コンピュータ5では、描画ソフト上でマウス16を用いて文字を書いた場合と同様な処理が行われることになる。
次に、情報入力装置3について詳細に説明する。なお、本実施の形態の情報入出力システム1に適用し得る情報入力装置3としては、検出方式の異なる種々の方式のものが考えられる。そこで、以下においては、情報入力装置3として、検出方式の異なる情報入力装置を数例挙げ、その基本構成及び原理について説明する。
A.第1の情報入力装置
まず、第1の情報入力装置3Aについて図4ないし図8に基づいて説明する。この第1の情報入力装置3Aは、いわゆる再帰光遮蔽方式の情報入力装置である。
まず、第1の情報入力装置3Aについて図4ないし図8に基づいて説明する。この第1の情報入力装置3Aは、いわゆる再帰光遮蔽方式の情報入力装置である。
ここで、図4は第1の情報入力装置3Aの構成を概略的に示す説明図である。図4に示すように、情報入力装置3Aは、PDP2の表示面2aのサイズに対応したサイズで横長の四角形状の情報入力領域3aを備えている。この情報入力領域3aは、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。この情報入力領域3aの下方両端部に位置する角部の近傍には、発光と受光とを行う光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)が所定の取付角度で設けられている。これらの光学ユニット27からは、平面若しくはほぼ平面をなし、例えばL1,L2,L3,・・・,Ln(R1,R2,R3,・・・,Rn)といった光(プローブ光)の束で構成される扇形状で薄膜状の光束膜が、情報入力領域3aの全域に行き渡るようにPDP2の表示面2aの表面に沿って平行に投光される。
また、情報入力装置3の情報入力領域3aの下部を除く周辺部には、再帰性反射部材28が設けられている。この再帰性反射部材28は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光L3は、再帰性反射部材28によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光L3´として左側光学ユニット27Lにより受光されることになる。つまり、再帰性反射部材28によっても情報入力領域3aが形成されている。
次に、光学ユニット27について説明する。ここで、図5は光学ユニット27の構造を概略的に示す構成図である。なお、図5はx−z方向を主体に示しているが、二点鎖線で示す部分については同一の構成要素を別方向(x−y方向、又はy−z方向)から見た図である。
図5に示すように、光学ユニット27は、投光手段29と受光手段30とを備えている。投光手段29は、スポットをある程度絞ることの可能なLD(Laser Diode:半導体レーザ),ピンポイントLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源である発光手段31を備えている。この発光手段31からPDP2の表示面2aに対して垂直に照射された光は、一方向の倍率のみを変更可能なシリンドリカルレンズ32によってx方向にコリメートされる。シリンドリカルレンズ32によってx方向にコリメートされた光は、シリンドリカルレンズ32とは曲率の分布が直交する2枚のシリンドリカルレンズ33,34によりy方向に対して集光される。つまり、これらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)の作用により、発光手段31からの光を線状に集光した領域がシリンドリカルレンズ34の後方に形成されることになる。ここに、y方向に狭くx方向に細長いスリットを有するスリット板35を配置する。したがって、シリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)を通過した光は、スリット板35のスリット位置において、線状の二次光源36を形成する。二次光源36から発した光は、ハーフミラー37で折り返され、PDP2の表示面2aの垂直方向には広がらずに表示面2aの表面に沿った平行光で、表示面2aと平行方向には二次光源36を中心にした扇形状の光束膜となって情報入力領域3aを進行する。換言すれば、扇形状の光が情報入力領域3aを形成する。これらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)とスリット板35とによって、集光光学系が形成されている。
前述したように、扇形状となって情報入力領域3aを進行した光束膜は、再帰性反射部材28で再帰的に反射され、再び同一光路を辿ってハーフミラー37に戻ることになる。したがって、再帰性反射部材28で再帰的に反射された光束膜も情報入力領域3aを形成する。
再帰性反射部材28で反射されてハーフミラー37に戻った再帰反射光は、ハーフミラー37を透過して受光手段30に入射する。受光手段30に入射した再帰反射光は、集光レンズであるシリンドリカルレンズ38を通って線状にされた後、このシリンドリカルレンズ38から距離f(fはシリンドリカルレンズ38の焦点距離)の間隔で設けられたCCD(Charge Coupled Device)であって受光手段として機能する受光素子39において、プローブ光毎に異なる位置で受光される。なお、本実施の形態の受光素子39は、1次元CCDであって、その画素数は2,048画素とされている。
詳細には、再帰性反射部材28で反射された再帰反射光は、z軸方向ではシリンドリカルレンズ38の作用を受けず、コリメートされたまま受光素子39に到達する。また、再帰反射光は、PDP2の表示面2aと平行方向では、シリンドリカルレンズ38の中心に集光するように伝搬し、その結果、シリンドリカルレンズ38の作用を受けてシリンドリカルレンズ38の焦点面に設置された受光素子39上に結像する。これにより、受光素子39上に再帰反射光の有無に応じて光強度の分布が形成される。すなわち、再帰反射光を指示手段Pで遮った場合、受光素子39上の遮られた再帰反射光に相当する位置に光強度が弱い点(後述するピーク点)が生じることになる。再帰反射光を受光した受光素子39は、再帰反射光(プローブ光)の光強度分布に基づいた電気信号を生成し、前述したコントローラ10に対して出力する。なお、図5に示すように、二次光源36とシリンドリカルレンズ38とは、ハーフミラー37に対して共に距離dの位置に配設されて共役な位置関係にある。
ここで、図6は受光素子39から再帰反射光の光強度分布に基づいた電気信号が入力され、情報入力領域3aを進行する光が遮られた位置の座標を特定する処理を実行するコントローラ10のブロック構成図である。このコントローラ10は、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の発光手段(LD)31の発光制御と、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の受光素子39からの出力の演算を行うものである。図6に示すように、コントローラ10には、各部を集中的に制御するCPU40が設けられており、このCPU40には、プログラム及びデータを記録するROM41、各種データを書き換え自在に格納してワークエリアとして機能するRAM42、コンピュータ5に接続するためのインタフェース43、A/D(An
alog/Digital)コンバータ44及びLDドライバ45がバス接続されている。また、CPU40には、各種のプログラムコード(制御プログラム)を格納するハードディスク46や不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)47がバス接続されている。ここに、CPU40、ROM41及びRAM42によりマイクロコンピュータが構成されている。このようなマイクロコンピュータには、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記録した記録媒体49、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記録されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ
装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置48が接続されている。
alog/Digital)コンバータ44及びLDドライバ45がバス接続されている。また、CPU40には、各種のプログラムコード(制御プログラム)を格納するハードディスク46や不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)47がバス接続されている。ここに、CPU40、ROM41及びRAM42によりマイクロコンピュータが構成されている。このようなマイクロコンピュータには、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記録した記録媒体49、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記録されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ
装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置48が接続されている。
受光素子39からの出力を演算する回路として、受光素子39の出力端子に、アナログ処理回路51が図のように接続される。受光素子39に入射した反射光は、受光素子39内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換され、アナログ信号として出力される。このアナログ信号は、アナログ処理回路51で処理された後、A/D(Analog/Digital)コンバータ44によってデジタル信号に変換されてCPU40に渡される。この後、CPU40によって指示手段Pの二次元座標の演算が行われる。
ハードディスク46に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)または記録媒体49に記録された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてRAM42に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プログラム)が実行されることになる。
続いて、制御プログラムに基づいてCPU40によって実行される機能について説明する。ここでは、本実施の形態の情報入力装置3の備える特長的な機能である座標検出処理について以下において具体的に説明する。
ここで、図7は情報入力装置3の情報入力領域3a内の一点を指示手段Pで指し示した一例を示す正面図である。図7に示すように、例えば、左側光学ユニット27Lから照射されたL1,L2,L3,・・・,Lnといったプローブ光で構成される扇形状の光の中でn番目のプローブ光Lnが指示手段Pによって遮られた場合、そのプローブ光Lnは再帰性反射部材28に到達することはない。
このとき受光素子39上の光強度分布を考える。ここで、図8は受光素子39の検出動作を模式的に示す説明図である。指示手段Pが情報入力領域3a内に挿入されていなければ、受光素子39上の光強度分布はほぼ一定であるが、図8に示すように指示手段Pが情報入力領域3a内に挿入されてプローブ光Lnが指示手段Pによって遮られた場合、そのプローブ光Lnは光学ユニット27の受光素子39によって受光されることはないため、プローブ光Lnに対応する光学ユニット27の受光素子39上の所定の位置Xnが光強度の弱い領域(暗点)となる。この光強度の弱い領域(暗点)である位置Xnは、受光素子39から出力される光強度の波形にピーク点として出現することになるので、CPU40は、このような光強度の波形におけるピーク点の出現を電圧の変化により認識し、この光
強度の波形のピーク点となった暗点の位置Xnを検出する。なお、位置Xnの検出は、光強度が予め定められた値以下になった場合に行われる。
強度の波形のピーク点となった暗点の位置Xnを検出する。なお、位置Xnの検出は、光強度が予め定められた値以下になった場合に行われる。
また、光強度の波形のピーク点となった暗点位置Xnが検出されると、暗点位置Xnから受光素子39の中心画素までの距離が、例えば受光素子39の画素番号(例えば、図8においては、画素番号m)に基づいて検出される。
光強度の弱い領域(暗点)である位置Xn(左側光学ユニット27Lの受光素子39上ではXnL,右側光学ユニット27Rの受光素子39上ではXnR)は、遮られたプローブ光の出射/入射角θnと対応しており、Xnを検出することによりθnを知ることができる。即ち、暗点位置Xnから受光素子39の中心画素までの距離をaとすると、θnはaの関数として、
θn=tan−1(a/f) ………………………………(1)
と表すことができる。ただし、fはシリンドリカルレンズ38の焦点距離である。ここで、左側光学ユニット27LにおけるθnをθnL、aをXnLと置き換える。
θn=tan−1(a/f) ………………………………(1)
と表すことができる。ただし、fはシリンドリカルレンズ38の焦点距離である。ここで、左側光学ユニット27LにおけるθnをθnL、aをXnLと置き換える。
さらに、図7において、左側光学ユニット27Lと情報入力領域3aとの幾何学的な相対位置関係の変換係数gにより、指示手段Pと左側光学ユニット27Lとのなす角度θLは、(1)式で求められるXnLの関数として、
θL=g(θnL) ………………………………(2)
ただし、θnL=tan−1(XnL/f)
と表すことができる。
θL=g(θnL) ………………………………(2)
ただし、θnL=tan−1(XnL/f)
と表すことができる。
同様に、右側光学ユニット27Rについても、上述の(1)(2)式中の記号Lを記号Rに置き換えて、右側光学ユニット27Rと情報入力領域3aとの幾何学的な相対位置関係の変換係数hにより、
θR=h(θnR) ………………………………(3)
ただし、θnR=tan−1(XnR/f)
と表すことができる。
θR=h(θnR) ………………………………(3)
ただし、θnR=tan−1(XnR/f)
と表すことができる。
ここで、左側光学ユニット27Lの受光素子39の中心位置と右側光学ユニット27Rの受光素子39の中心位置との距離を図7に示すwとすると、情報入力領域3a内の指示手段Pで指示した点の2次元座標(x,y)は、三角測量の原理により、
x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(4)
y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(5)
として算出することができる。
x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(4)
y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(5)
として算出することができる。
これらの(1)(2)(3)(4)(5)式は制御プログラムの一部として予めハードディスク46や記録媒体49に格納されており、(1)(2)(3)(4)(5)式により、指示手段Pの位置座標(x,y)は、XnL,XnRの関数として算出される。すなわち、左側光学ユニット27Lの受光素子39上の暗点の位置と右側光学ユニット27Rの受光素子39上の暗点の位置とを検出することで、指示手段Pの位置座標(x,y)が算出されることになる。
このようにして算出された指示手段Pの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
そして、このような情報入力装置3Aによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
B.第2の情報入力装置
次に、第2の情報入力装置3Bについて図9ないし図11に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3Aで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
次に、第2の情報入力装置3Bについて図9ないし図11に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3Aで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
この第2の情報入力装置3Bは、いわゆる再帰光反射方式の情報入力装置である。
ここで、図9は情報入力装置3Bに用いられる指示手段61を示す斜視図である。また、図10は情報入力装置3Bの情報入力領域3a内の一点を指示手段61で指し示した一例を示す正面図である。図9に示すように、情報入力装置3Bの情報入力領域3a内の一点を指し示すために用いられる所定物体である指示手段61の先端近傍には、再帰性反射部材62が設けられている。この再帰性反射部材62は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光Lnは、図10に示すように、再帰性反射部材62によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光Ln´として左側光学ユニット27Lにより受光されることになる。そのため、図10に示すように、情報入力装置3Bにおいては、前述した情報入力装置3Aのように情報入力領域3aに再帰性反射部材28を設ける必要はない。なお、指示手段61はペン状の形状をしており、光沢のある金属製よりゴムやプラスチックなどの材質が望ましい。
したがって、このような指示手段61の再帰性反射部材62を備えた先端近傍を情報入力装置3Bの情報入力領域3aの適当な位置(x,y)に挿入し、例えば左側光学ユニット27Lから投光された扇形状の光束膜の中のプローブ光Lnが指示手段61の再帰性反射部材62によって反射された場合、その再帰反射光Ln´は左側光学ユニット27Lの受光素子39によって受光される。このようにして受光素子39が再帰反射光Ln´を受光した場合には、再帰反射光Ln´に対応する受光素子39上の所定の位置Dnが光強度の強い領域(明点)となる。つまり、図11に示すように、受光素子39上では位置Dnの位置に光強度が強い領域が生じ、受光素子39からの光の強度分布の形状にはピークが出現する。このピークが出現する位置Dnは反射されたプローブ光の出射/入射角θnと対応しており、Dnを検出することによりθnを知ることができる。なお、位置Dnの検出は、光強度が予め定められた値を超えた場合に行われる。つまり、このような再帰光反射方式の情報入力装置3Bの場合も、前述した再帰光遮蔽方式の情報入力装置3Aと同様に、光強度の波形に出現するピークに基づく三角測量の手法により指示手段61の位置座標(x,y)が算出されることになる。
このようにして算出された指示手段61の位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
そして、このような情報入力装置3Bによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
C.第3の情報入力装置
次に、第3の情報入力装置3Cについて図12ないし図14に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3Aで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
次に、第3の情報入力装置3Cについて図12ないし図14に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3Aで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
この第3の情報入力装置3Cは、第1の情報入力装置3Aにおける光学ユニットの変形例である。詳細には、第1の情報入力装置3Aで用いた光学ユニット27においては扇形状の光束膜を投光して情報入力領域を形成したが、情報入力装置3Cにおいては、ポリゴンミラー等の回転走査系を有しており、その回転走査系によって光源から出射された光ビームを放射状に投光して情報入力領域を形成する光学ユニット70を用いるものである。
ここで、図12は光学ユニット70を概略的に示す平面図である。図12に示すように、光学ユニット70は、駆動回路(図示せず)を有してレーザ光を出射するLD(Laser Diode:半導体レーザ)である発光手段71とハーフミラー72とポリゴンミラー73と集光レンズ74とで構成される投光手段70aと、受光手段として機能する受光素子75とが備えられている。受光素子75は、集光レンズ74から距離f(fは集光レンズ74の焦点距離)の間隔で設けられたPD(Photo Diode)で構成されている。このような光学ユニット70は、発光手段71から出射したレーザ光をハーフミラー72で折り返した後、パルスモータ(図示せず)により所定の角速度ωtで回転駆動されるポリゴンミラー73によって放射状に順次反射する。したがって、光学ユニット70は、ビーム光を放射状に繰り返し投光することになる。つまり、2つの光学ユニット70から放射状に投光されるビーム光によって情報入力領域3aが形成されることになる。一方、反射されて光学ユニット70に入射したビーム光は、ポリゴンミラー73によって反射され、ハーフミラー72に到達する。ハーフミラー72に到達した反射ビーム光は、ハーフミラー72を透過して受光素子75に到達し、電気信号に変換される。
次に、このような光学ユニット70を第1の情報入力装置3Aで用いた光学ユニット27に代えて適用した情報入力装置3Cについて説明する。図13に示すように、情報入力領域3a中の或る位置に指示手段Pが挿入されてあるビーム光が遮蔽されると、そのビーム光は再帰性反射部材28で反射されることはないことから、受光素子75に到達することはない。このように情報入力領域3a中の或る位置に指示手段Pが挿入されてあるビーム光が遮蔽された場合、受光素子75からの光の強度分布の形状にはディップが出現する。
各部の電気的接続等については技術的に公知であるため詳細な説明は省略するが、図14に示すように、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されていない場合には光強度は“I=I1”を示すが、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されて受光素子75に再帰光が戻らない場合には光強度は“I=I0”を示すことになる。このように光強度が“I=I0”である部分が、ディップである。なお、図14中、時間t=t0は、ポリゴンミラー73の回転の基準位置であって、回転走査されるビーム光が所定の角度に達した時点である。
したがって、光強度が“I=I0”となった時間tをt1であるとすれば、情報入力領域3aに挿入された指示手段Pにより遮蔽されたビーム光の出射角度θは、
θ=ω(t1−t0)=ω△t
として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた光学ユニット70(70L、70R)において情報入力領域3aに挿入された指示手段Pにより遮蔽されたビーム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によって指示手段Pを挿入した位置座標(x,y)が算出されることになる。
θ=ω(t1−t0)=ω△t
として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた光学ユニット70(70L、70R)において情報入力領域3aに挿入された指示手段Pにより遮蔽されたビーム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によって指示手段Pを挿入した位置座標(x,y)が算出されることになる。
このようにして算出された指示手段Pの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
そして、このような情報入力装置3Cによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
D.第4の情報入力装置
次に、第4の情報入力装置3Dについて図15ないし図16に基づいて説明する。なお、第2の情報入力装置3B及び第3の情報入力装置3Cで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
次に、第4の情報入力装置3Dについて図15ないし図16に基づいて説明する。なお、第2の情報入力装置3B及び第3の情報入力装置3Cで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
この第4の情報入力装置3Dは、第2の情報入力装置3Bにおける光学ユニットの変形例である。詳細には、第2の情報入力装置3Bで用いた光学ユニット27においては扇形状の光束膜を投光して情報入力領域を形成したが、第4の情報入力装置3Dにおいては、ポリゴンミラー等の回転走査系を有しており、その回転走査系によって光源から出射された光ビームを放射状に投光して情報入力領域を形成する光学ユニット70を用いるものである。なお、光学ユニット70についての説明は、第3の情報入力装置3Cで説明したのでここでは省略する。
このような光学ユニット70を第2の情報入力装置3Bで用いた光学ユニット27に代えて適用した情報入力装置3Dについて説明する。図15に示すように、情報入力領域3a中の或る位置に指示手段61が挿入された場合、所定のビーム光が指示手段61の再帰性反射部材62において再帰反射され、そのビーム光は受光素子75に到達する。このように情報入力領域3a中の或る位置に指示手段61が挿入されてあるビーム光が再帰反射された場合、受光素子75からの光の強度分布の形状にはピークが出現する。
各部の電気的接続等については技術的に公知であるため詳細な説明は省略するが、図16に示すように、情報入力領域3aに指示手段61が挿入されていない場合には光強度は“I=I0”を示すが、情報入力領域3aに指示手段61が挿入されて受光素子75に再帰光が到達した場合には光強度は“I=I1”を示すことになる。このように光強度が“I=I1”である部分が、ピークである。なお、図16中、時間t=t0は、ポリゴンミラー73の回転の基準位置であって、回転走査されるビーム光が所定の角度に達した時点である。
したがって、光強度が“I=I1”となった時間tをt1であるとすれば、情報入力領域63に挿入された指示手段61により再帰反射されたビーム光の出射角度θは、
θ=ω(t1−t0)=ω△t
として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた光学ユニット70(70L、70R)において情報入力領域3aに挿入された指示手段61により再帰反射されたビーム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によって指示手段61を挿入した位置座標(x,y)が算出されることになる。
θ=ω(t1−t0)=ω△t
として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた光学ユニット70(70L、70R)において情報入力領域3aに挿入された指示手段61により再帰反射されたビーム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によって指示手段61を挿入した位置座標(x,y)が算出されることになる。
このようにして算出された指示手段61の位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
そして、このような情報入力装置3Dによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
E.第5の情報入力装置
次に、第5の情報入力装置3Eについて図17ないし図20に基づいて説明する。この第5の情報入力装置3Eは、情報入力領域内の画像情報を撮像カメラにより取り込んで、その取り込まれた画像情報の内の一部に基づいて位置座標を検出するいわゆるカメラ撮像方式の情報入力装置である。
次に、第5の情報入力装置3Eについて図17ないし図20に基づいて説明する。この第5の情報入力装置3Eは、情報入力領域内の画像情報を撮像カメラにより取り込んで、その取り込まれた画像情報の内の一部に基づいて位置座標を検出するいわゆるカメラ撮像方式の情報入力装置である。
ここで、図17は情報入力装置3Eの構成を概略的に示す正面図である。情報入力装置3Eの情報入力領域3aの上方両端部には、撮像手段である撮像カメラ82が距離Lを隔てて設けられている。撮像カメラ82には、CCD(Charge Coupled Device)であって受光手段として機能する受光素子83と結像光学レンズ84とが、距離t(図19参照)を隔てて設けられている。また、各撮像カメラ82の近傍には、光源を有し、PDP2の表示面2aに対して平行に光を照射する発光手段として機能する照明装置90がそれぞれ設けられている。つまり、情報入力領域3aは、照明装置90から一様に照射される光により形成されている。そして、各撮像カメラ82は、撮像画角は約90度とされており、情報入力領域3aを撮影範囲とするようにそれぞれ設置されている。つまり、撮像カメラ
82は座標入力面を形成するPDP2の表示面2aから所定の距離となるように設置されており、その光軸はPDP2の表示面2aに平行である。なお、照明装置90は、2個に限るものではなく、1個でも2個以上であっても良い。
82は座標入力面を形成するPDP2の表示面2aから所定の距離となるように設置されており、その光軸はPDP2の表示面2aに平行である。なお、照明装置90は、2個に限るものではなく、1個でも2個以上であっても良い。
加えて、情報入力領域3aの上部を除く周縁部であって撮像カメラ82の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置には、光を吸収することにより光の反射を抑制する光吸収手段として機能する光吸収部材85が配設されている。この光吸収部材85は、情報入力領域3aの中央にその面を向け、PDP2の表示面2aに対して略垂直に設けられる。この光吸収部材85によって各撮像カメラ82への照明装置90からの光に起因する反射光(散乱光)の入射が防止される。
ここで、図18は情報入力装置3Eの情報入力領域3a内の一点を指示手段Aで指し示した一例を示す正面図、図19はその一部を拡大して示す正面図である。図18に示すように、所定物体である指示手段Aが情報入力領域3aに挿入された場合、その挿入された指示手段Aが照明装置90により照射され、その照明部分が被写体像となって各撮像カメラ82の受光素子83上に結像される。情報入力装置3Eには光の反射を抑制する光吸収手段として機能する光吸収部材85が配設されているため、例えば指を指示手段Aとして用いるような場合には、指示手段Aは光吸収部材85に比べて高い反射率を有することになるので、受光素子83の指示手段Aに相当する部分は、光強度の強い領域(明点)となる。
ここで、図20は受光素子83に入射した被写体像の受光素子83の中心83aからの距離hと受光光量との関係の一例を示すグラフである。受光素子83に入射した被写体像の受光光量は、図20に示すような波形となって現われる。ここで、被写体像の受光光量のスレシュホルドレベル位置をh1,h2とした場合、その被写体像の大きさ△hは、
△h=h2−h1 ………………………………(6)
として求められる。また、被写体像の結像位置である像中心h(受光素子83の中心83aから結像点までの距離h)は、(6)式より、
h=h1+(△h/2)………………………………(7)
として求められる。
△h=h2−h1 ………………………………(6)
として求められる。また、被写体像の結像位置である像中心h(受光素子83の中心83aから結像点までの距離h)は、(6)式より、
h=h1+(△h/2)………………………………(7)
として求められる。
そして、図19に示すように、受光素子83の中心83aから結像点までの距離hは、受光素子83の中心線と、指示手段Aと結像点hとを結ぶ線とで形成される角度θに依存しており、この角度θは、
θ=tan−1(h/t) ………………………………(8)
として算出される。
θ=tan−1(h/t) ………………………………(8)
として算出される。
また、図19に示すように、撮像カメラ82と指示手段Aとの角度βは、撮像カメラ82の取付角度αを用いることにより、
β=α−θ ………………………………(9)
として求められる。これにより、左側の撮像カメラ82と指示手段Aとの角度β1、及び右側の撮像カメラ82と指示手段Aとの角度β2が、それぞれ算出される。
β=α−θ ………………………………(9)
として求められる。これにより、左側の撮像カメラ82と指示手段Aとの角度β1、及び右側の撮像カメラ82と指示手段Aとの角度β2が、それぞれ算出される。
以上により、ペンAの位置座標(x,y)は、三角測量の原理により、
x=Ltanβ2/(tanβ1+tanβ2) ………(10)
y=xtanβ1 ………………………………(11)
として算出される。
x=Ltanβ2/(tanβ1+tanβ2) ………(10)
y=xtanβ1 ………………………………(11)
として算出される。
このようにして算出された指示手段Aの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
なお、指示手段Aとしては、自身が発光する発光素子付きの専用ペン等も適用することができる。
そして、このような情報入力装置3Eによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
以上、本実施の形態の情報入出力システム1に適用し得る情報入力装置3として、再帰光遮蔽方式の情報入力装置3A、再帰光反射方式の情報入力装置3B、回転走査系を有する再帰光遮蔽方式の情報入力装置3C、回転走査系を有する再帰光反射方式の情報入力装置3D、カメラ撮像方式の情報入力装置3Eについて、その基本構成及び原理を説明したが、これらは本実施の形態の情報入出力システム1に適用し得る情報入力装置3の一例であって、本発明はこれらの方式に限定されるものではなく、本発明は、光学式の情報入力装置全般について適用されることは言うまでもない。
続いて、本実施の形態の情報入出力システム1が、従来の情報入出力システムとは異なる点について説明する。概略的には、本実施の形態の情報入出力システム1は、情報入力装置3(再帰光遮蔽方式の情報入力装置3A、再帰光反射方式の情報入力装置3B、回転走査系を有する再帰光遮蔽方式の情報入力装置3C、回転走査系を有する再帰光反射方式の情報入力装置3D、カメラ撮像方式の情報入力装置3E)において、発光手段により発光される光の波長を受光手段の受光最大感度領域の波長に一致させたものである。
具体的には、再帰光遮蔽方式の情報入力装置3A及び再帰光反射方式の情報入力装置3Bにおいては、発光手段31により発光される光の波長を受光手段である受光素子39の受光最大感度領域の波長に一致させることにより、座標検出の際に情報入出力システム1がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置であるPDP2や部屋の照明光など)の影響を極力排除することが可能になるので、システムの信頼性を向上させることが可能になっている。
また、回転走査系を有する再帰光遮蔽方式の情報入力装置3C、回転走査系を有する再帰光反射方式の情報入力装置3Dにおいては、発光手段71により発光される光の波長を受光手段である受光素子75の受光最大感度領域の波長に一致させることにより、座標検出の際に情報入出力システム1がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置であるPDP2や部屋の照明光など)の影響を極力排除することが可能になるので、システムの信頼性を向上させることが可能になっている。
さらに、カメラ撮像方式の情報入力装置3Eにおいては、発光手段として機能する照明装置90により照射される光の波長を受光手段である受光素子83の受光最大感度領域の波長に一致させることにより、座標検出の際に情報入出力システム1がさらされている環境に存在する外乱光(表示装置であるPDP2や部屋の照明光など)の影響を極力排除することが可能になるので、システムの信頼性を向上させることが可能になっている。
特に、発光手段により発光される光の波長を赤外領域の波長にすることにより、表示装置であるPDP2や部屋の照明光などは可視光を利用しているので、表示装置であるPDP2や部屋の照明光による外乱光と発光手段により発光された光との分離をフィルタリング等により容易に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、発光手段により発光される光の波長を受光手段の受光最大感度領域の波長に一致させることにより、座標検出の際における外乱光の影響を極力排除するようにしたが、これに限るものではない。例えば、発光手段31,71や照明装置90に波長選択性を有する波長選択手段である光学フィルタ(図示せず)を設けるようにしても良いし、受光素子39,75,83に所定の波長の光のみを受光させる光選択手段である光学フィルタ(図示せず)を設けるようにしても良い。また、光学ユニット27,70の入射/出射口近傍(入射/出射光が重なっている個所)に光学フィルタ(図示せず)を配置する構成も考えられる。
また、カメラ撮像方式の情報入力装置3Eにおいては、情報入力領域3aの上部を除く周縁部であって撮像カメラ82の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置に、光を吸収することにより光の反射を抑制する光吸収手段として機能する光吸収部材85を配設したが、これに限るものではない。例えば、光吸収部材85に代えて、一定パターンが付与された背景板を配設するようにしても良い。このような一定パターンが付与された背景板を配設することにより、情報入力領域3aに挿入された指示手段Aの特定を容易にすることが可能になり、検出S/N比を向上させることが可能になる。
本発明の第二の実施の形態を図21に基づいて説明する。なお、第一の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、第一の実施の形態で説明した情報入力装置3の一つであるカメラ撮像方式の情報入力装置3Eに関わるものであって、情報入力装置3Eに用いられる指示手段Aに特長を有するものである。
ここで、図21は本実施の形態の情報入力装置3Eに用いられる指示手段Aを示す斜視図である。図21に示すように、情報入力装置3Eの情報入力領域3a内の一点を指し示すために用いられるペン状の形状の指示手段Aの先端近傍には、光反射部材100が設けられている。この光反射部材100は、発光手段として機能する照明装置90により照射される光の波長を選択的に吸収して蛍光する部材で形成されている。
そして、このような光反射部材100を配設した指示手段Aを用いる場合、情報入力装置3Eの照明装置90としては、光反射部材100を形成する蛍光部材を蛍光させる波長域の光を照射するものが選定され、情報入力装置3Eの受光手段である受光素子83としては、蛍光の光波長に感度を持つものが選定される。
なお、照明装置90に波長選択性を有する波長選択手段である光学フィルタ(図示せず)を設けるようにしても良いし、受光素子83に蛍光波長の光のみを受光させる蛍光選択手段である光学フィルタ(図示せず)を設けるようにしても良い。
これにより、照明装置90により照射された光が各種部材により乱反射された場合であっても、受光素子83にて検出されることは無く、また、指示手段Aとは別の部材や手などが情報入力領域3a内に入った場合であっても、正確に指示手段Aだけをトレースすることが可能であり、システムの信頼性を向上させることが可能になっている。
なお、光反射部材100を形成する蛍光部材のパターンが異なる複数の指示手段Aを用意した場合には、受光素子83において検出されるパターンを判定することで指示手段Aを判別することが可能になる。これにより、例えば筆記色を切り替える場合や字消しなどを検出する場合、太さを検出する場合等において、指示手段Aを替えるだけで、筆記色の切り替え等を容易に行うことができるようになる。
なお、各実施の形態においては、情報入力装置3を表示装置であるPDP2に備えたが、これに限るものではなく、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、前面投影型プロジェクター、背面投影型プロジェクター等を表示装置として適用しても良い。さらに、これらの表示装置に限るものではなく、特に図示しないが、ライティングボードとして機能する黒板やホワイトボード等に備えるようにしても良い。
また、各実施の形態においては、情報入出力システムとして、大型の表示装置を装備したいわゆる電子黒板システムに適用した例について説明したが、これに限るものではなく、例えばPDA(Personal Digital Assistants)と称される携帯用情報端末等に適用することも可能である。
1 情報入出力システム
2 表示装置
2a 表示面
3 情報入力装置
3a 情報入力領域
5 制御装置
31,71,90 発光手段
39,75,83 受光手段
61,A,P 所定物体
82 撮像手段
85 光吸収手段
100 光反射部材
2 表示装置
2a 表示面
3 情報入力装置
3a 情報入力領域
5 制御装置
31,71,90 発光手段
39,75,83 受光手段
61,A,P 所定物体
82 撮像手段
85 光吸収手段
100 光反射部材
Claims (13)
- 発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、
前記発光手段は所定の波長の光を発し、前記受光手段は前記発光手段から発せられる光の波長に最大検出感度を持つことを特徴とする情報入力装置。 - 前記発光手段からの光の波長は赤外領域の波長であって、前記受光手段は赤外領域の波長に最大検出感度を持つことを特徴とする請求項1記載の情報入力装置。
- 発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、
前記発光手段からの光より所定の波長の光のみを選択可能な波長選択手段と、
前記波長選択手段により選択された所定の波長の光のみを前記受光手段に受光させる光選択手段と、
を備えることを特徴とする情報入力装置。 - 前記波長選択手段は赤外領域の波長の光のみを選択可能とし、前記光選択手段は赤外領域の波長の光のみを前記受光手段に受光させることを特徴とする請求項3記載の情報入力装置。
- 前記発光手段から出射された光を薄膜状に成形して投光することにより前記情報入力領域を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置。
- 前記発光手段から出射されたビーム光を順次走査して投光することにより前記情報入力領域を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置。
- 前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲を前記情報入力領域とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の情報入力装置。
- 発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、
前記情報入力領域は前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲であり、前記情報入力領域を指示するための前記所定物体には前記発光手段からの光の波長を選択的に吸収して蛍光する部材で形成された光反射部材が設けられ、
前記受光手段は前記光反射部材からの蛍光波長に最大検出感度を持つことを特徴とする情報入力装置。 - 発光手段からの光により形成された二次元の情報入力領域を指示した所定物体の二次元位置座標を受光手段における光強度分布に基づいて検出し、入力情報として出力する情報入力装置において、
前記情報入力領域は前記発光手段から出射された光を撮像する撮像手段による撮像範囲であり、前記情報入力領域を指示するための前記所定物体には前記発光手段からの光の波長を選択的に吸収して蛍光する部材で形成された光反射部材が設けられ、
前記光反射部材からの蛍光のみを前記受光手段に受光させる蛍光選択手段を備えることを特徴とする情報入力装置。 - 光を吸収することにより光の反射を抑制する光吸収手段を、前記情報入力領域の周縁部であって前記撮像手段の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置に備えることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一記載の情報入力装置。
- 一定パターンが付与された背景板を、前記情報入力領域の周縁部であって前記撮像手段の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置に備えることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一記載の情報入力装置。
- 表示装置と、
この表示装置の表示面に前記情報入力領域を一致させて配設される請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置と、
前記情報入力装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、
を備えることを特徴とする情報入出力システム。 - 筆記を受け付けるライティングボードと、
このライティングボードの書き込み面に前記情報入力領域を一致させて配設される請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置と、
前記情報入力装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備えることを特徴とする情報入出力システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008114402A JP2008217819A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 情報入力装置、情報入力方法、情報入力プログラム及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008114402A JP2008217819A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 情報入力装置、情報入力方法、情報入力プログラム及び記憶媒体 |
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JP2001145374A Division JP2002342015A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 情報入力装置及び情報入出力システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008217819A true JP2008217819A (ja) | 2008-09-18 |
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ID=39837706
Family Applications (1)
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JP2008114402A Pending JP2008217819A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 情報入力装置、情報入力方法、情報入力プログラム及び記憶媒体 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8823684B2 (en) | 2009-11-05 | 2014-09-02 | Sharp Kabushiki Kaisha | Position detection system, display panel, and display device |
US10296142B2 (en) | 2015-12-22 | 2019-05-21 | Ricoh Company, Ltd. | Information display device, system, and recording medium |
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-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008114402A patent/JP2008217819A/ja active Pending
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