JP3881148B2 - 座標検出用受光装置、座標入力/検出装置、電子黒板、装着位置検出方法及び記憶媒体 - Google Patents

座標検出用受光装置、座標入力/検出装置、電子黒板、装着位置検出方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の入力や選択をするためにペン等の指示部材や指等によって指示された座標位置を光学的に検出する座標入力/検出装置に関する。
【0002】
本発明は、また、座標入力/検出装置に用いられる座標検出用受光装置やその装着位置検出方法、座標入力/検出装置を主体に構成される電子黒板、及び、座標入力/検出装置を制御するコンピュータにインストールされて用いられるコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、ホワイトボードや書き込みシート等の筆記面に筆記用具を用いて書き込んだ手書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリンタで記録紙に出力することが可能な電子黒板が知られている。これに対し、近年、電子黒板の筆記面に座標入力/検出装置を取り付け、筆記面に手書きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソナルコンピュータ等のコンピュータに入力することを可能にした電子黒板システムも提供されている。
【0004】
このような電子黒板システムの実用化例としては、マイクロフィールド・グラフィックス社製(Microfield Graphics, Inc.)のソフトボード等がある。そして、このような技術は近年さらに応用され、筆記面を表示装置として構成した電子黒板システムも実用化されている。このような電子黒板システムとして実用化された例としては、スマート・テクノロジーズ社製(SMART Technologies Inc.)のスマート2000等がある。このような筆記面を表示装置として構成した電子黒板システムでは、表示装置によって表示されている画面上の画像に対して、手書きの画像を上書き画像として重ねて表示できるという利点があり、会議、プレゼンテーション、教育現場等において広く利用されており、その使用効果が高く評価されている。また、このような電子黒板システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地間を通信回線で接続することにより、電子会議システムとしても利用可能である。
【0005】
ここで、前述したような電子黒板システムにおいて用いられる座標入力/検出装置としては、従来、各種の座標位置検出方式が実用化もしくは提案されている。例えば、ペンで座標入力面を押さえた時、あるいはペンが座標入力面に接近した時に、静電又は電磁誘導によって電気的な変化を検出する方式がある。また、他の方式として、特開昭61−239322号公報等に示されるような超音波方式のタッチパネル座標入力/検出装置がある。これは簡単にいうと、パネル上に送出された表面弾性波をパネルへのタッチによって減衰させ、これによってそのタッチ位置を検出するものである。これに対し、電子黒板システムに適用するのに適切な方式を検討すると、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さなくとも入力が可能になる、例えば光学式のような座標入力/検出装置が有望であると考えられる。
【0006】
このような光学式の座標入力/検出装置にあっても、従来から各種の座標位置検出方法が提案されている。その詳細な説明は省略するが、例えば、特開平8-240407号公報には、赤外線CCDカメラを備えた2つの光学ユニットと座標入力/検出領域に挿入される指示部材に配された赤外線LEDとを用いた検出方式が開示されている。また、特開平9-319501号公報には、2つの光学ユニットからレーザビームを走査させた座標入力/検出領域に指示部材を挿入し、この指示部材に設けられた再帰性反射部材であるコーナキューブリフレクタからの反射光に基づいて座標位置検出を行なうような方式が開示されている。
【0007】
これに対し、本出願の出願人は、座標入力/検出領域の周囲に再帰性反射部材を配した方式の座標位置検出方式を案出し、特願平10-127035号公報にその内容を記載している。この特願平10−127035号等に代表される光学式の座標入力/検出装置は、座標入力/検出領域に2つの光学ユニットにそれぞれ設けられた光源からそれぞれ扇状に光を照射し、座標入力/検出領域に照射された光をその周囲に配置された再帰性反射部材によって帰還反射させ、この反射光をCCDアレイ等の受光素子で検出する、というものである。このような検出構造において、座標入力/検出領域に指先やペン等の指示部材が挿入されると、指示部材の挿入位置に対応する光が遮られ、受光素子は同一に対応する光のみ受光しない。そこで、2つの光学ユニットにおける各受光素子の出力分布に基づいて、指示部材が挿入された座標位置の検出を行なう、というのが特願平10−127035号等に代表される光学式の座標入力/検出装置の座標位置検出原理である。これにより、比較的簡単な構成によって座標位置の検出が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
座標入力/検出領域の周囲に再帰性反射部材を配置し、2つの光学ユニットを用いて座標位置を検出する方式の座標入力/検出装置では、光学ユニットが予め固定的に設けられている構造のものと、筆記面を備える構造物にユーザが必要に応じて光学ユニットを固定する構造のものとがある。後者は、例えばホワイトボードに光学ユニットを取り付けることで、簡易に座標入力/検出装置を構成することができる。この場合、一例として、光学ユニットに設けられた給電・通信用のハーネスを例えばコントローラに接続し、このコントローラを例えばパーソナルコンピュータに接続して使用する。そして、このような後付け型の座標入力/検出装置では、各光学ユニットの装着位置とコントローラに対するハーネスの接続位置とが対応付けられている。例えば、光学ユニットを筆記面の下縁左右位置に取り付けて使用する場合、コントローラ及びパーソナルコンピュータは、左側の光学ユニットからの信号と右側の光学ユニットからの信号とを区別して認識する必要があり、その認識が間違っていると正しい座標位置検出を行なうことができなくなってしまう。そこで、コントローラに設けられている左側入力端子には左側の光学ユニットから延出するハーネスを接続し、右側入力端子には右側の光学ユニットから延出するハーネスを接続する必要がある。
【0009】
もっとも、光学ユニットが予め固定的に設けられている構造のものであっても、その製造・組立時にメーカ側で光学ユニットを所定位置に取り付け、そのハーネスをコントローラの入力端子に正しく接続する必要がある。この意味では、光学ユニットが予め固定的に設けられている構造のものであっても、筆記面を備える構造物にユーザが必要に応じて光学ユニットを固定する構造のものであっても、各光学ユニットの装着位置とコントローラに対するハーネスの接続位置とを正しく対応付けなければならないことに変わりはない。
【0010】
このようなことから、光学ユニットやそのハーネスには、各光学ユニットの装着位置とコントローラに対するハーネスの接続位置との対応関係を示す表示を行なう必要がある。例えば、光学ユニットを筆記面の下縁左右位置に取り付ける構造のものでは、各光学ユニットのハーネスに左右の別を視覚的に表示したり、そのコネクタの形状やハーネスの色を異ならせたり、あるいは、光学ユニット自体に左右の別を視覚的に表示したりすることが求められる。このため、光学ユニットとしては、その構造及び機能が全く同一であるにもかかわらず、2種類用意しなければならなくなり、製造・組立の煩雑化、部品・製造に係るコストのアップ等、各種の不都合が生ずる。
【0011】
しかも、光学ユニットやそのハーネスに、各光学ユニットの装着位置とコントローラに対するハーネスの接続位置との対応関係を示す表示がなされていたとしても、コントローラに対する光学ユニットの接続時にはその接続を正しく行わなければならないため、作業性が煩雑であるという問題もある。この問題は、光学ユニットを予め固定的に設ける構造のものにあっては、工場等における製造・組立効率の低下をもたらし、筆記面を備える構造物にユーザが必要に応じて光学ユニットを固定する構造のものにあっては、ユーザに負担を強いることになる。
【0012】
加えて、座標検出を正しく行なうためには、光学ユニットを装着する座標入力/検出領域が縦長比率であるか横長比率であるかが既知である必要がある。例えば、縦長のホワイトボード、つまり、座標入力/検出領域が縦長比率であるホワイトボードに光学ユニットを装着して座標検出を行なうにも拘わらず、座標入力/検出装置は座標入力/検出領域が横長比率であると認識する機種、あるいは設定であるとする。この場合、座標入力/検出領域に対する入力座標位置の検出自体が正しく行なわれなくなってしまうという問題がある。このような問題は、座標入力/検出装置が予めビルトインされるような機器、例えば電子黒板システムではその筆記面の縦横比率が予め既知であるために生じにくい。これに対し、ユーザによってホワイトボード等に光学ユニットを着脱自在に装着し得る座標入力/検出装置では、その筆記面の縦横の長短が既知ではないため、頻繁に生じうる問題である。特に、ホワイトボード等では、その板面を90度回動自在とし、縦長比率としても横長比率としても使用可能に構成したものがあり、このようなホワイトボード等への適用に際しては、大いに問題が生ずるところである。
【0013】
本発明の目的は、一対一組で用いられる光学ユニットの種類を単一化することである。
【0014】
本発明の目的は、コントローラ等に対する光学ユニットのハーネスの接続作業を容易にすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の座標検出用受光装置の発明は、2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材に対して、一対の光照射ユニットから扇状に光を照射し、前記再帰性反射部材からの反射光を検出することにより前記座標入力/検出領域内に挿入された指示部の2次元座標位置を検出するようにした座標入力/検出装置に用いられる座標検出用受光装置において、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識手段と、を具備する。
【0016】
ここで、「座標入力/検出領域を提供する構造物」というのは、例えば、ホワイトボード、座標検出用受光装置による座標検出結果に基づく手書き画像を表示する表示装置等である。
【0017】
請求項1記載の発明によれば、光照射ユニットからの照射光が隣接する長短2辺の再帰性反射部材に照射され、その反射光が受光ユニットに受光された場合、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれる。このような識別情報としては、隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形の形状、隣接する再帰性反射部材の2辺に対応する受光素子の出力波形の長さ比率等が利用される。そこで、位置認識手段は、そのような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識する。これにより、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断がなされる。
【0018】
請求項2記載の座標入力/検出装置の発明は、2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材と、前記再帰性反射部材に光を照射する一対の光照射ユニットと、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、前記第1の受光ユニットと前記第2の受光ユニットとの出力信号に基づいて前記座標入力/検出領域内に挿入された指示部の2次元座標位置を検出する座標位置検出手段と、2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識手段と、を具備する。
【0019】
ここで、「座標入力/検出領域を提供する構造物」というのは、例えば、ホワイトボード、座標入力/検出装置による座標検出結果に基づく手書き画像を表示する表示装置等である。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、再帰性反射部材からの反射光が受光ユニットに受光された場合、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれる。このような識別情報としては、隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形の形状(請求項6参照)、隣接する再帰性反射部材の2辺に対応する受光素子の出力波形の長さ比率(請求項7参照)等が利用される。そこで、位置認識手段は、そのような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識する。これにより、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断がなされる。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の座標入力/検出装置において、前記光照射ユニットと前記受光ユニットとは一体に形成されている。これにより、座標入力/検出領域を提供する構造物に対して、光照射ユニットと受光ユニットとが一体で着脱可能となる。
【0022】
次いで、扇状に光を照射する光照射ユニットとしては、各種の構造が許容される。例えば、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の座標入力/検出装置において、前記光照射ユニットは、単一の光源からの光をレンズによって扇状に照射する。また、請求項5記載の発明は、請求項2又は3記載の座標入力/検出装置において、前記光照射ユニットは、単一の光源からの光ビームを偏向走査する。
【0023】
また、前述したように、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれている。このような識別情報として、いかなる情報を用いるかは、適宜選択可能である。例えば、請求項6記載の発明は、請求項2ないし5のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記位置認識手段は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる前記受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する。隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形は、長辺に対応する位置では減衰が増大するため、その形状的特徴が容易に抽出可能である。また、請求項7記載の発明は、請求項2ないし5のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記位置認識手段は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺に対応する前記受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する。
【0024】
次いで、本発明によれば、2つの受光ユニットに設けられた受光素子からの出力信号に基づいて座標位置検出手段が座標位置を正しく認識するためには、再帰性反射部材の縦横の長短が既知である必要がある。そこで、請求項8記載の発明は、請求項2ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記再帰性反射部材の縦横の長短は、予め定められている。これにより、特別な検出をすることなく、座標位置検出手段による座標位置検出が正しく行われる。
【0025】
次いで、本発明は、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが異なることを前提としている。これに対し、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが同一である場合には、受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれない。そこで、このような場合の対策として、請求項9記載の発明は、請求項2ないし8のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とし、前記座標入力/検出領域が正方形である場合には、前記位置認識手段による前記受光ユニットの位置認識は隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率が異なる条件下で行なわれる。これにより、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが異なるという本発明の実施に不可欠である条件が擬似的に生成され、位置認識手段による2つの受光ユニットの装着位置の検出が可能となる。
【0026】
ここで、請求項9記載の発明において、隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とするために、各種の態様が利用可能である。例えば、請求項10記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、前記再帰性反射部材を伸縮自在とすることにより隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とした。ここで、「伸縮自在」というのは、その部材そのものが変形して伸縮することばかりでなく、例えばロール状に巻回保持されている再帰性反射部材が引き出し自在となっており、その引き出し及び収納によって伸縮する作用をも含む広い概念である。また、請求項11記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、前記再帰性反射部材の装着位置を可変自在とすることにより隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とした。また、請求項12記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とするための擬似的な測定用再帰性反射部材を着脱自在とし、前記測定用再帰性反射部材を取り付けることにより隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とした。
【0027】
さらに、請求項13記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、2つの前記受光ユニットを位置検出用の仮装着位置とこの仮装着位置から移行する通常使用用の本装着位置とに位置付ける装着機構と、前記受光ユニットの装着位置が仮装着位置から本装着位置に移行する動作に連動して隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率が1対1となるように前記再帰性反射部材を移動させる連動機構と、を具備する。これにより、受光ユニットを仮装着位置に位置させた状態では隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率が異なる比率となり、受光ユニットにおける受光素子の出力信号に受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる識別情報が含まれることになる。
【0028】
次いで、位置認識手段による2つの受光ユニットの装着位置に関する検出情報は、各種の処理に利用される。例えば、請求項14記載の発明は、請求項2ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、2つの前記受光ユニットの装着位置が反対である場合には、その旨の報知を行なう報知手段を具備する。これにより、2つの受光ユニットが互い違いに取り付けられてしまった場合、その旨が報知され、作業のやり直しが促される。より詳細には、「2つの前記受光ユニットの装着位置が反対である場合」というのは、受光ユニットのハーネスが接続されるコントローラ等の機器からみると、各受光ユニットから延出するハーネスがその機器の一対の入力端子に互い違いに接続されたことを意味する。そこで、受光ユニットの装着位置が反対である旨の報知がなされた場合の対応としては、受光ユニット自体の装着位置を入れ替えることも考えられるが、コントローラ等の機器に対するハーネスの接続を差し替える方が現実的である。
【0029】
位置認識手段による2つの受光ユニットの装着位置に関する検出情報の別の利用例として、請求項15記載の発明は、請求項2ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記座標位置検出手段は、2つの受光ユニットの装着位置が反対である場合には、2つの前記受光ユニットの出力信号を互いに反対に認識する。これにより、受光ユニット自体の装着位置の入れ替えやコントローラ等の機器に対するハーネスの接続の差し替えというような作業を要することなく、2つの受光ユニットの装着位置(コントローラ等の機器に対するハーネスの接続位置)の過誤が自動修正される。
【0030】
次いで、本発明は、光学ユニットを予め固定的に設ける態様として用いても、筆記面を備える構造物にユーザが必要に応じて光学ユニットを固定する態様として用いても、何れでも良い。例えば、後者の例として、請求項16記載の発明は、請求項2ないし15のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、ユーザに対し、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対する2つの前記受光ユニットの着脱が許容される。
【0031】
これに対し、光学ユニットを予め固定的に設ける態様は、電子黒板として構築される。例えば、請求項17記載の電子黒板の発明は、2次元の座標入力/検出領域となる筆記面と、請求項2ないし15のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、を具備する。この場合、請求項18記載の発明のように、前記筆記面は、所定の画像データを表示出力するディスプレイであり、前記座標入力/検出装置によって認識される座標位置を前記ディスプレイに表示出力するように構築することも可能である。
【0032】
請求項19記載の装着位置検出方法の発明は、2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材に対し、一対の光照射ユニットを用い、前記再帰性反射部材に光を照射する光照射ステップと、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられた第1の受光ユニットの受光素子にその反射光を受光させる第1の受光ステップと、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられた第2の受光ユニットの受光素子にその反射光を受光させる第2の受光ステップと、2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識ステップと、を具備する。
【0033】
ここで、「座標入力/検出領域を提供する構造物」というのは、例えば、ホワイトボード、座標検出結果に基づく手書き画像を表示する表示装置等である。
【0034】
請求項19記載の発明によれば、再帰性反射部材からの反射光が受光ユニットに受光された場合、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれる。このような識別情報としては、隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形の形状(請求項20参照)、隣接する再帰性反射部材の2辺に対応する受光素子の出力波形の長さ比率(請求項21参照)等が利用される。そこで、位置認識ステップでは、そのような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかが認識される。これにより、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断がなされる。
【0035】
また、前述したように、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれている。このような識別情報として、いかなる情報を用いるかは、適宜選択可能である。例えば、請求項20記載の発明は、請求項19記載の装着位置検出方法において、前記位置認識ステップは、隣接する前記再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる前記受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する。隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形は、長辺に対応する位置では減衰が増大するため、その形状的特徴が容易に抽出可能である。また、請求項21記載の発明は、請求項19記載の装着位置検出方法において、前記位置認識ステップは、隣接する前記再帰性反射部材の2辺に対応する前記受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する。
【0036】
次いで、本発明は、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが異なることを前提としている。これに対し、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが同一である場合には、受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれない。そこで、このような場合の対策として、請求項22記載の発明は、請求項19ないし21のいずれか一記載の装着位置検出方法において、前記位置認識ステップは、前記座標入力/検出領域が正方形である場合には、隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を異ならせた条件下で前記受光ユニットの位置認識を行なう。これにより、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが異なるという本発明の実施に不可欠である条件が擬似的に生成され、位置認識手段による2つの受光ユニットの装着位置の検出が可能となる。
【0037】
請求項23記載の記憶媒体の発明は、2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材と、前記再帰性反射部材に光を照射する一対の光照射ユニットと、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、前記第1の受光ユニットと前記第2の受光ユニットとの出力信号に基づいて前記座標入力/検出領域内に挿入された指示部の2次元座標位置を検出する座標位置検出手段と、を具備する座標入力/検出装置を制御するコンピュータにインストールされ、2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識機能を前記コンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する。
【0038】
ここで、「座標入力/検出領域を提供する構造物」というのは、例えば、ホワイトボード、座標検出結果に基づく手書き画像を表示する表示装置等である。
【0039】
請求項23記載の発明によれば、再帰性反射部材からの反射光が受光ユニットに受光された場合、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれる。このような識別情報としては、隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形の形状(請求項24参照)、隣接する再帰性反射部材の2辺に対応する受光素子の出力波形の長さ比率(請求項25参照)等が利用される。そこで、位置認識機能は、そのような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識する。これにより、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断がなされる。
【0040】
また、前述したように、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれている。このような識別情報として、いかなる情報を用いるかは、適宜選択可能である。例えば、請求項24記載の発明は、請求項23記載のコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体において、前記位置認識機能は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる前記受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する。隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形は、長辺に対応する位置では減衰が増大するため、その形状的特徴が容易に抽出可能である。請求項25記載の発明は、請求項23記載のコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体において、前記位置認識機能は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺に対応する前記受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する。
【0041】
【発明の実施の形態】
<座標入力/検出原理>
本発明の具体的適用例の説明に先立ち、本発明が適用される座標入力/検出装置における座標入力/検出原理を図1ないし図6に基づいて説明する。本発明が適用される座標入力/検出装置は、いわゆる再帰光遮断方式の座標入力/検出装置1である。
【0042】
図1は、再帰光遮断方式の座標入力/検出装置1を原理的に示す概略正面図である。四角形状の筐体構造の座標入力/検出部材2の内部空間である座標入力/検出領域3は平面(若しくは、ほぼ平面)をなす2次元形状をなし、プラズマディスプレイなどのような電子的に画像を表示するディスプレイ表面やマーカー等のペンで書き込むホワイトボードなどが考えられる。この座標入力/検出領域3上を光学的に不透明な材質からなる操作者の指先やペン、指示棒など光遮断手段として機能する指示部4で触った場合を考える。このときの指示部4の座標を検出することがこのような光学式の座標入力/検出装置1の目的である。
【0043】
座標入力/検出領域3の上方両端(又は、下方両端)に光照射ユニット及び受光ユニットとしての光学ユニット5が装着されている。光学ユニット5からは座標入力/検出領域3に向けて、L1,L2,L3,…,Lnの光ビームの束(プローブ光)が照射されている。この光ビームの束(プローブ光)は、実際には、点光源6から拡がる座標入力面に平行な面に沿って進行する扇形板状の光波である。
【0044】
座標入力/検出領域3の周辺部分には、再帰性反射部材7が再帰反射面を座標入力/検出領域3の中央に向けて装着されている。
【0045】
再帰性反射部材7は入射した光を、入射角度に依らずに同じ方向に反射する特性をもった部材である。例えば、光学ユニット5から発した扇形板状の光波のうちある一つのビーム8に注目すると、ビーム8は再帰性反射部材7によって反射されて再び同じ光路を再帰反射光9として光学ユニット5に向かって戻るように進行する。光学ユニット5には、後述する受光手段が設置されており、プローブ光L1〜Lnの各々に対して、その再帰光が受光手段に再帰したかどうかを判断することができる。
【0046】
いま、操作者が指(指示部4)で位置Pを触った場合を考える。このときプローブ光10は位置Pで指に遮られて再帰性反射部材7には到達しない。したがって、プローブ光10の再帰光は光学ユニット5には到達せず、プローブ光10に対応する再帰光が受光されないことを検出することによって、プローブ光10の延長線(直線L)上に指示物体が挿入されたことを検出することができる。同様に、図1の右上方に設置された光学ユニット5からもプローブ光11を照射し、プローブ光11に対応する再帰光が受光されないことを検出することによって、プローブ光11の延長線(直線R)上に指示物体が挿入されたことを検出することができる。直線L及び直線Rを求めることができれば、このP点の交点座標を演算により算出することにより、指示部4が挿入された座標を得ることができる。
【0047】
次に、光学ユニット5の構成とプローブ光L1からLnのうち、どのプローブ光が遮断されたかを検出する機構について説明する。光学ユニット5の内部の構造の概略を図2に示す。図2は図1の座標入力面に取り付けられた光学ユニット5を、座標入力/検出領域3に垂直な方向から見た図である。ここでは、簡単化のため、座標入力/検出領域3に平行な2次元平面で説明を行う。
【0048】
概略構成としては、点光源6、集光レンズ12及び受光素子13から構成される。点光源6は光源から見て受光素子13と反対の方向に扇形に光を射出するものとする。点光源6から射出された扇形の光は矢印14,15、その他の方向に進行するビームの集合であると考える。矢印14方向に進行したビームは再帰性反射部材7で矢印16方向に反射されて、集光レンズ12を通り、受光素子13上の位置17に到達する。また、矢印15方向に進行したビームは再帰性反射部材7で矢印18方向に反射されて、集光レンズ12を通り、受光素子13上の位置19に到達する。このように点光源6から発し、再帰性反射部材7で反射され同じ経路を戻ってきた光は、集光レンズ12の作用によって、各々受光素子13上の各々異なる位置に到達する。したがって、座標入力/検出領域3中の或る位置に指示部4が挿入されあるビームが遮断されると、そのビームに対応する受光素子13上の点に光が到達しなくなる。よって、受光素子13上の光強度分布を調べることによって、どのビームが遮られたかを知ることができる。
【0049】
図3を用いて前述の動作を詳しく説明する。図3では、受光素子13は集光レンズ12の焦点面(焦点距離f)に設置されているものとする。このような受光素子13には、0〜2047までの画素が設けられており、それぞれの画素が受光量に応じた出力信号を出力するように構成されている。そこで、本実施の形態の座標入力/検出装置1は、受光素子13の各画素から出力される出力信号を光強度分布として認識する。このような検出原理の下、点光源6から図3の右側に向けて発した光は再帰性反射部材7によって反射され同じ経路を戻ってくる。したがって、点光源6の位置に再び集光する。集光レンズ12の中心は点光源位置と一致するように設置する。再帰性反射部材7から戻った再帰光は集光レンズ12の中心を通るので、レンズ後方(受光素子側)に対称の経路で進行する。
【0050】
このとき受光素子13上の光強度分布を考える。指示部4が挿入されていなければ、受光素子13上の光強度分布はほぼ一定であるが、図3に示すように位置Pに光を遮る指示部4が挿入された場合、ここを通過するビームは遮られ、受光素子13上では位置Dnの位置に、光強度が弱い領域が生じる(暗点)。この位置Dnは遮られたビームの出射/入射角θnと対応しており、Dnを検出することによりθnを知ることができる。すなわち、θnはDnの関数として
θn=arctan (Dn/f) ………………………………(1)
と表すことができる。ここで、図1左上方の光学ユニット5における場合は、θnをθnL、DnをDnLと置き換える(図1参照)。
【0051】
さらに、図4において、光学ユニット5と座標入力/検出領域3との幾何学的な相対位置関係の変換係数gにより、指示部4と座標入力/検出領域3とのなす角θLは、(1)式で求められるDnLの関数として、
θL=g(θnL) ………………………………(2)
ただし、θnL=arctan(DnL/f)
と表すことができる。
【0052】
同様に、図1右上方の光学ユニット5についても、上述の(1)(2)式中の記号Lを記号Rに置き換えて、右側の光学ユニット5と座標入力/検出領域3との幾何学的な相対位置関係の変換係数hにより、
θR=h(θnR) ………………………………(3)
ただし、θnR=arctan(DnR/f)
と表すことができる。
【0053】
ここで、座標入力/検出領域3上の光学ユニット5の取付間隔を図4に示すwとし、原点座標を図4に示すようにとれば、座標入力/検出領域3上の指示部4で指示した点Pの2次元座標(x,y)は、
x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(4)
y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(5)
として求め得る。
【0054】
このように、x,yは、DL,DRの関数として表すことができる。すなわち、左右の光学ユニット5上の受光素子13上の暗点の位置DnL,DnRを検出し、光学ユニット5の幾何学的配置を考慮することにより、指示部4で指示した点Pの2次元座標を検出することができる。
【0055】
次に座標入力/検出領域3、例えば、ディスプレイの表面などに前で説明した光学系を設置する例を示す。図5は、図1、図2で述べた左右の光学ユニット5のうち一方を、ディスプレイ表面へ設置した場合の例である。
【0056】
図5中の20はディスプレイ面の断面を示しており、図2で示したy軸の負から正に向かう方向に見たものである。すなわち、図5はx−z方向を主体に示しているが、二点鎖線で囲んだ部分は同一物を別方向(x−y方向、y−z方向)から見た構成を併せて示している。
【0057】
光学ユニット5のうち光源21について説明する。光源21としては、レーザーダイオード、ピンポイントLEDなどスポットをある程度絞ることが可能な光源を用いる。
【0058】
光源21からディスプレイ面20に垂直に発した光はシリンドリカルレンズ22によってx方向にのみコリメートされる。このコリメートは、後でハーフミラー23で折り返された後、ディスプレイ面20と垂直な方向には平行光として配光するためである。シリンドリカルレンズ22を出た後、このシリンドリカルレンズ22とは曲率の分布が直交する2枚のシリンドリカルレンズ24,25で同図y方向に対して集光される。
【0059】
これらのシリンドリカルレンズ群(レンズ22,24,25)の作用により、線状に集光した領域がシリンドリカルレンズ25の後方に形成される。ここに、y方向に狭くx方向に細長いスリット26を挿入する。すなわち、スリット位置に線状の二次光源6を形成する。二次光源6から発した光はハーフミラー23で折り返され、ディスプレイ面20の垂直方向には広がらず平行光で、ディスプレイ面20と平行方向には二次光源6を中心に扇形状に広がりながら、ディスプレイ面20に沿って進行する。進行した光はディスプレイ周辺端に設置してある再帰性反射部材7で反射されて、同様の経路でハーフミラー23方向(矢印C)に戻る。ハーフミラー23を透過した光は、ディスプレイ面20に平行に進みシリンドリカルレンズ12を通り受光素子13に入射する。
【0060】
このとき、二次光源6とシリンドリカルレンズ12はハーフミラー23に対して共に距離Dの位置に配設され共役な位置関係にある。したがって、二次光源6は図3の点光源6に対応し、シリンドリカルレンズ12は図3のレンズ12に対応する。
【0061】
図6に、光源(LD)21、受光素子13及びその周辺回路を内蔵の光学ユニット5を含む制御回路の構成ブロック図を示す。この制御回路はLD21の発光制御と、受光素子13からの出力の演算を行うものである。ここで、受光素子13の種類は、光源21からの光照射方式に従い適宜選択される。例えば、光源21からの光を図示しないレンズ等を用いて扇形に照射するような構成では、受光素子13としてCCD(Charge Coupled Device)を使用することが適している。また、光源21からの光を扇形状に偏向走査するような構成では、受光素子13としてフォトディテクタ(Photo Detector)を使用することが適している。このような光源21からの光照射方式については、図10及び図16に基づいて後述する。
【0062】
図6に示すように、制御回路は、各種演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU31を中心として、固定データを記憶するROM32、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM33、インタフェースドライバ34、A/Dコンバータ35及びLDドライバ36がシステムバスSBを介してバス接続されて構成されている。ここに、CPU31、ROM32及びRAM33によりコンピュータとしてのマイクロコンピュータが構成されている。このようなマイクロコンピュータには、FD37が装填されるFDD(FDドライバ)38、CD−ROM39が装填されるCD−ROMドライバ40、HDD(HDドライバ)41等がシステムバスSBを介して接続されている。
【0063】
ここで、FDD(FDドライバ)38によって読み取られるFD38やCD−ROMドライバ40によって読み取られるCD−ROM39は、コンピュータにインストールされ、コンピュータに各種の処理を実行させる各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体となる。もっとも、これらは単なる一例であり、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体としては、FD38やCD−ROM39に限らず、各種の光ディスク(CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカード等であっても良く、これらの記憶媒体が用いられる場合には、それらの記憶媒体に格納されているプログラムコードを読み取る装置、例えば、MOドライブ装置等が適宜CPU31、ROM32及びRAM33によって構成されるマイクロコンピュータに接続されている。そして、これらの各種の媒体に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、FDD(FDドライバ)38やCD−ROMドライバ40によって読み取られ、HDD41に格納される。この意味で、HDD41も、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体となる。
【0064】
次いで、受光素子13からの出力を演算する回路として、受光素子13の出力端子に、アンプ42、アナログ演算回路43等が図8のように接続される。受光素子13からのアナログ出力(光強度分布信号)はアンプ42に入力され、増幅される。増幅された信号は、アナログ演算回路43で処理がされ、さらにA/Dコンバータ35によってデジタル信号に変換されてCPU31に渡される。この後、CPU31によって受光素子13の受光角度及び指示部4の2次元座標の演算が行われる。つまり、HDD41に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)またはCD−ROM39等に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、電源の投入に応じてRAM33に書き込まれ、この状態でCPU31により各種のプログラムコード(制御プログラム)に応じた処理が実行されることになる。
【0065】
ここで、図6に例示する制御回路では、1組をなす受光素子13、アンプ42、アナログ演算回路43、A/Dコンバータ35、光源21及びLDドライバ36が付随する光学部品と共に同一筐体内に内蔵されて光学ユニット5を構成し、こうして構成された光学ユニット5が一対設けられ、これらの2つの光学ユニット5はシステムバスSBに接続された入出力回路44の図示しない接続端子にハーネス45を介して接続されている。
【0066】
もっとも、光学ユニット5としては、このような構成に限らず、最低限、受光素子13及び光源21並びに付随する光学部品だけで光学ユニット5が成立する。このような構成例では、アンプ42、アナログ演算回路43、A/Dコンバータ35、及びLDドライバ36は、制御回路側に設けられる。
【0067】
さらに別の実施の形態としては、光源21及びこれに付随する光学部品だけで光照射ユニットを構成し、受光素子13及びこれに付随する光学部品によって受光ユニットを構成し、光学ユニット5をさらに分割するような構成としても良い。
【0068】
また、これらの各種実施の形態は、制御回路を一方の光学ユニット5と同一筺体に組み込むことを妨げるものではない。
【0069】
なお、制御回路では、インタフェースドライバ34を介して演算後の座標データをパーソナルコンピュータ等に出力するために、出力端子を設けることが好ましい。
【0070】
<本発明が適用される対象物の例>
ここまでの記載では、本発明が適用されるいわゆる再帰光遮断方式の座標入力/検出装置1における座標入力/検出原理について説明した。そこで、ここでは、このような座標入力/検出原理を持つ座標入力/検出装置1が適用される対象物の例として、電子黒板システム51を説明する。
【0071】
本実施の形態の座標入力検出装置1は、電子黒板としての電子黒板システム51に適用されている。図7は、電子黒板システム51を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、電子黒板システム51は、その外観構成上、表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)52及び座標入力/検出装置1によって構成される電子黒板部53と、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ54、原稿の画像を読み取るためのスキャナ55、画像データを記録紙に出力するプリンタ56及びビデオプレイア57(いずれも図8参照)を収納する機器収納部58とを主要な構成要素として備えている。なお、PDP52としては、電子黒板として利用可能な40インチや50インチ等の大画面タイプのものが用いられている。
【0072】
電子黒板部53では、PDP52と座標入力/検出装置1とが、PDP52のディスプレイ面52a側に座標入力/検出装置1の光学ユニット5が位置するようにして一体化され、PDP52のディスプレイ面52aには座標入力/検出領域3が位置付けられている。この意味で、電子黒板部53は、座標入力/検出領域を提供する構造物となっている。このように、電子黒板部53はPDP52及び座標入力/検出装置1を保持し、電子黒板システム51の表示面(PDP52のディスプレイ面52a)及び筆記面(座標入力/検出領域3)を構成している。
【0073】
さらに、図示することは省略するが、PDP52にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられており、ビデオプレイア57をはじめ、その他レーザディスクプレイア、DVDプレイア、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP52を大画面モニタとして利用することが可能な構成になっている。また、PDP52には、PDP52の表示位置、幅、高さ、歪等についての調整を行うための調整手段(図示せず)も設けられている。
【0074】
次に、電子黒板システム51に内蔵される各部の電気的接続について図8を参照して説明する。図8に示すように、電子黒板システム51は、コンピュータ54にPDP52、スキャナ55、プリンタ56、ビデオプレイア57をそれぞれ接続し、コンピュータ54によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ54には、指示部4で指示された座標入力/検出領域3内の座標位置の演算等を行う座標入力/検出装置1として、光学ユニット5のための制御回路を内蔵するコントローラ59が接続されており、このコントローラ59を介して光学ユニット5もコンピュータ54に接続されている。このコントローラ59は、具体的には、図6中の光学ユニット5以外の構成要素である。また、本実施の形態の電子黒板システム51は、コンピュータ54を介してネットワーク60に接続可能であり、ネットワーク60上に接続された他のコンピュータで作成したデータをPDP52に表示したり、電子黒板システム51で作成したデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
【0075】
<本発明の適用例>
以後の記載では、本発明の座標検出用受光装置、座標入力/検出装置、電子黒板、装着位置検出方法及び記憶媒体のより具体的な適用例について説明する。この適用例は、前述した座標入力/検出装置1及び電子黒板システム51を前提とする。
【0076】
まず、概略的には、本発明のより具体的な適用例である本実施の形態は、2つの光学ユニット5がコントローラ59の入出力回路44の図示しない接続端子に正しく接続されているかどうかを認識する技術に関する。つまり、この技術は、入出力回路44には一方の光学ユニット5用のハーネス45が装着されるべき接続端子ともう一方の光学ユニット5用のハーネス45が装着されるべき接続端子とが設けられているが、これらの接続端子に対する各ハーネス45の接続が反対になっていないかどうかを認識する技術である。以下、詳細に説明する。
【0077】
本実施の形態における座標入力/検出装置1では、図9に例示するように、光学ユニット5は、座標入力/検出領域3の下縁両端2箇所に装着されている。そして、再帰性反射部材7は、座標入力/検出領域3の左右2辺及び上辺に沿って配置されており、上辺に沿って配置された再帰性反射部材7は左右2辺に配置された再帰性反射部材7よりも長さが長く形成されている。これらの再帰性反射部材7に対しては、図9中の左側の光学ユニット5は、隣接する上辺と右辺とに位置する2辺の再帰性反射部材7に対して長さが長く形成されている。
【0078】
ここで、光学ユニット5による光照射位置と受光素子13上の光強度分布との関係について考える。まず、光学ユニット5としては、図10に例示するような構成のものが用いられる。つまり、図10に例示する光学ユニット5は、点光源となるような単一の光源(LD)21からの光をレンズとしての拡散レンズ61を通して座標入力/検出領域3に扇状に導き、その反射光を集光してCCDアレイセンサである受光素子13にライン状に受光させる、という基本構成を備えている。この場合、拡散レンズ61を通過した光は、拡散レンズ61の形状により、座標入力/検出領域3を提供するプラズマディスプレイパネル(PDP)52の板面に対してはその垂直方向に拡がらず、PDP52の板面と平行に扇状にのみ拡がる光波となる。そして、扇状に拡がった光波はハーフミラー62を透過して再帰性反射部材7に入射され、再帰性反射部材7を反射して同一光路方向に反射し、再びハーフミラー62に帰還する。この帰還光はハーフミラー62で反射し、集光レンズ63によって受光素子13であるCCDアレイセンサの1列に配列された受光素子に集光され、これによって受光素子13上にその受光量に応じた光強度分布が生ずる。
【0079】
このような構造の光学ユニット5が用いられる場合の光学ユニット5による光照射位置と受光素子13上の光強度分布との関係を図9及び図11に基づいて説明する。図9中の左側に装着された光学ユニット5を例に挙げると、その受光素子13は、図9及び図11中に模式的に示すように、0〜2047までの画素を有している。そして、光学ユニット5から扇状に照射される光波は、上辺と右辺とに位置する再帰性反射部材7で反射する。これにより、受光素子13上での0〜2047までの各画素の出力信号によって得られる受光素子13上の光強度分布は、図11(a)に例示する通りとなる。この際、図9に例示するように、上辺と右辺とに位置する再帰性反射部材7には検出領域を示す光反射率が低いエンドマーク64が設けられているため、図11(a)に示すように、そのエンドマーク64の検出位置に対応する受光素子13の画素K3 及びK4 では光強度が低下する。また、図9に示すように、座標入力/検出領域3の左右辺に沿って配置されている再帰性反射部材7と上辺に沿って配置されている再帰性反射部材7とは、直角をなして隣接するが、それらの再帰性反射部材7の間の端部は接続していない。このため、各再帰性反射部材7の間の端部の検出位置に対応する受光素子13上の画素n1 では、光強度分布が減衰する。さらに、再帰性反射部材7は、再帰性反射部材7と入射光線との間のなす角が小さくなるとその反射効率が低下するという特性を有している。そこで、図9中、再帰性反射部材7と入射光線との間のなす角θ1 及びθ3 はある程度大きいためこれに対応する位置での受光素子13の光強度分布は低下しないのに対し、角θ2 は小さいためこれに対応する位置での受光素子13の光分布強度は低下することになる。より詳細には、上辺に沿って配置された再帰性反射部材7では、上辺と右辺との間の角部に近づく程、再帰性反射部材7と入射光線との間のなす角θは小さくなるため、対応する位置での受光素子13上の光強度分布が低下していくのに対し、右辺に配置された再帰性反射部材7では、上辺と右辺との間の角部の近傍であっても再帰性反射部材7と入射光線との間のなす角θが大きい。このため、再帰性反射部材7と入射光線との間のなす角が角θ2 から角θ3 に移行する過程で、受光素子13の光強度分布は図11(a)に例示するように徐々に低下して急激に立ち上がるような分布を示すことになる。
【0080】
一方、特に説明はしないが、右側に装着された光学ユニット5についても、全く同様の原理で、その受光素子13の光強度分布は図11(b)に例示するような分布を示すことになる。そこで、図11(a)及び(b)に例示するような光強度分布を示す受光素子13からの出力信号を得ることで、コントローラ59のCPU31は、各光学ユニット5から延出するハーネス45が対応する出力回路44の図示しない接続端子に正しく接続されているかどうかを認識することが可能となる。
【0081】
図12は、このような各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうか、換言すると、各光学ユニット5の装着位置が正しいかどうかを検出するための処理を示すフローチャートである。この処理は、HDD41に格納され、コントローラの起動によってRAM33に一部が書き込まれた制御プログラムに従いCPU31が実行する処理であり、この処理は、ダイアグモード時に実行される。
【0082】
まず、光源21であるLDが駆動される(ステップS1)。これにより、座標入力/検出領域3の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材7に対し、一対の光源21から再帰性反射部材7の隣接する長短2辺に扇状に光を照射する光照射ステップが実行される。
【0083】
次いで、前述したように、再帰性反射部材7の反射光は光学ユニット5に再帰し、受光素子13であるCCDアレイセンサに受光され、受光素子13が出力する光強度分布が入出力回路44を介してコントローラ59に取り込まれる(ステップS2)。これにより、第1の位置に着脱自在に取り付けられた第1の受光ユニット5の受光素子13に再帰性反射部材7からの反射光を受光させる第1の受光ステップと、第2の位置に着脱自在に取り付けられた第2の受光ユニット5の受光素子13に再帰性反射部材7からの反射光を受光させる第2の受光ステップとが実行される。
【0084】
次いで、受光素子13が出力する光強度分布を取り込んだコントローラ59は、その光強度分布の形状解析を実行する(ステップS3)。この処理は、一例として、図11に例示するようなエンドマーク64の対応位置間における光強度分布の落ち込み部分に着目し、最も落ち込んだ部分の左右における光強度を比較分析し、光強度が徐々に落ち込んでいる側、あるいは、光強度が急激に落ち込んでいる側を検出する、ということを内容とする。勿論、結果として光強度分布の形状が解析されるならば、このような処理に限定されることはない。そして、図11に基づいて前述したように、CCDラインセンサである受光素子13が出力する光強度分布に基づいて、その光強度分布波形が左側に装着された光学ユニット5からの信号に基づくのか(図11(a))、あるいは、右側に装着された光学ユニット5からの信号に基づくのか(図11(b))が判定される。この場合、コントローラ59は、その入出力回路44の接続端子が何れの接続端子であるかを自ら認識可能であるため、各光学ユニット5の装着位置とそのハーネス45のコントローラ59に対する接続位置とが対応しているかを認識することができる(ステップS4)。これにより、位置認識手段、位置認識機能、及び、2つの受光ユニット5からの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が第1の位置なのか第2の位置なのかを認識する位置認識ステップが実行される。
【0085】
ステップS4での判定の結果、各光学ユニット5の装着位置とそのハーネス45のコントローラ59に対する接続位置とが対応しているとCPU31が判定した場合には、コントローラ59は、コンピュータ54に結果が良好である旨の信号を送信出力し(ステップS5)、その後ダイアグモードの処理が終了する。これに対し、ステップS4での判定の結果、各光学ユニット5の装着位置とそのハーネス45のコントローラ59に対する接続位置とが対応していないとCPU31が判定した場合には、コントローラ59は、コンピュータ54に結果が不良である旨の信号を送信出力し(ステップS6)、その後ダイアグモードの処理が終了する。ここに、これらのステップS5及び6の処理により、報知手段の機能が実行される。
【0086】
なお、結果が良好又は不良である旨の信号を受信したコンピュータ54は、例えばPDP52に、その結果を反映する内容を表示出力させることが可能である。
【0087】
<別の実施の形態>
図13は、各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうか、換言すると、各光学ユニット5の装着位置が正しいかどうかを検出するための別の処理を示すフローチャートである。つまり、別の実施の形態として、図12中のステップS5及びS6のような報知処理に代えて、図13中のステップS7に示す自動修正処理を実行することが可能である。ここで、図12のフローチャートと図13のフローチャートとは、ステップS5〜S7以外の処理については共通であるため、その説明を省略する。処理内容が異なる図13中のステップS7では、光学ユニット5の装着位置とコントローラ59に対するハーネス45の接続位置との反転認識処理が実行される。この反転認識処理というのは、コントローラ59の入出力回路44において、右側用の接続端子に左側に装着された光学ユニット5が接続され、左側用の接続端子に右側に装着された光学ユニット5が接続された場合、コントローラ59のCPU31は、右側用の接続端子からの信号を左側の接続端子からの信号と認識して左側用の接続端子からの信号を右側の接続端子からの信号と認識する、という処理である。
【0088】
以上の各実施の形態では、各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうか、換言すると、各光学ユニット5の装着位置が正しいかどうかを検出するための処理について説明した。そして、これらの処理では、図11に例示するCCDラインセンサである受光素子13の出力波形形状、つまり、光強度分布の形状に基づいて各光学ユニット5の取付位置の認識を実行した。これに対し、図11を見ると明らかなように、受光素子13の出力に基づく光強度分布は、隣接する2辺のそれぞれの再帰性反射部材7の長さに対応する比率で分布長が異なることが判る。ここで、図11中、L1 は、図9に例示するエンドマーク64の受光素子13における検出箇所である画素K2 及び画素K4 の出力と、直角をなして隣接する2つの再帰性反射部材7の間の位置での受光素子13における検出箇所であるn1 及びn2 の出力との間の距離を意味する。また、L2 は、図9に例示するエンドマーク64の受光素子13における検出箇所である画素K1 及び画素K3 の出力と、直角をなして隣接する2つの再帰性反射部材7の間の位置での受光素子13における検出箇所である画素n1 及びn2 の出力との間の距離を意味する。つまり、図11中のL1 は、画素K2 と画素n1 並びに画素K4 と画素n2 との間の距離、図11中のL2 は、画素K1 と画素n1 並びに画素K3 と画素n2 との間の距離をそれぞれ意味し、このようなL1 とL2 との距離の比率は、隣接する2辺に沿って配置された再帰性反射部材7の長さに対応する比率となっている。
【0089】
そこで、図11中の光強度分布をそれぞれ検討すると、図11(a)に示す光強度分布では、L1 はL2 よりも長く、したがって、L1 は上辺に沿って配置された再帰性反射部材7に対応し、L2 は左右の何れか一方に配置された再帰性反射部材7に対応する、ということが判る。また、図11(b)に示す光強度分布では、L2 はL1 よりも長く、したがって、L2 は上辺に沿って配置された再帰性反射部材7に対応し、L1 は左右の何れか一方に配置された再帰性反射部材7に対応する、ということが判る。何れにしても、上辺に沿って配置された再帰性反射部材7に対応する光強度分布が、図11中の左側に現れているか右側に現れているかを認識することで、その光強度分布の基礎をなす出力信号を出力する光学ユニット5が、左右の何れに装着されているのかを判別することが可能である。具体的には、受光素子13が図9及び図11に例示するように配置されており、受光素子13における各画素の読み取り順序が0から2047であることを前提とすると、上辺に沿って配置された再帰性反射部材7に対応する光強度分布が左側に現れれば左側に装着された光学ユニット5からの出力信号であり(図11(a))、上辺に沿って配置された再帰性反射部材7に対応する光強度分布が右側に現れれば右側に装着された光学ユニット5からの出力信号である(図11(b))ことが明白である。
【0090】
そこで、図14及び図15のフローチャートに示すように、図12及び図13のフローチャートに示すステップS3の処理、つまり、受光素子13が出力する光強度分布の形状解析という処理に代え、受光素子13が出力する光強度分布の長さ比率を解析することでも(ステップS11)、図12及び図13のフローチャートに示す処理と同一の効果をもたらす処理が実行可能である。ここで、受光素子13が出力する光強度分布の長さ比率の解析というのは、図11に例示するようなエンドマーク64の対応位置間における光強度分布の落ち込み部分に着目し、最も落ち込んだ部分の左右におけるエンドマーク64の対応位置との間の距離を比較分析する処理である。このような処理は、コントローラ59のCPU31において、エンドマーク64の対応位置及び2つのエンドマーク64の対応位置間における光強度分布の最落ち込み部分位置を認識可能であるため、容易に実行可能である。なお、ステップS5〜7については、図14のフローチャートに示す処理は図12のフローチャートに示す処理に対応し、図15のフローチャートに示す処理は図13のフローチャートに示す処理に対応する。
【0091】
次いで、上述した実施の形態では、光学ユニット5において、LDである光源21から照射された光を拡散レンズ61によって扇状にしている。これに対し、別の実施の形態として、図16に例示するように、光走査によって扇状にしても良い。つまり、座標入力/検出領域3と直交する軸周りに回転自在のポリゴンミラー71を用意し、このポリゴンミラー71に対してLDである光源21からレーザ光を照射し、このレーザ光をポリゴンミラー71の回転によって偏向走査する、という走査原理である。その他の点については、図10に例示した光学ユニット5と略共通している。つまり、光学ユニット5は、点光源となるような単一の光源21からの光をポリゴンミラー71の回転によって座標入力/検出領域3に走査させ、再帰性反射部材7からの反射光を受光素子13に受光させる、という基本構成を備えている。この場合、ポリゴンミラー71で反射した光ビームは、座標入力/検出領域3を提供するプラズマディスプレイパネル(PDP)52の板面に対してはその垂直方向に拡がらず、PDP52の板面と平行に拡がるように走査される。そして、光ビームはハーフミラー62を透過して再帰性反射部材7に入射され、再帰性反射部材7を反射して同一光路方向に反射し、再びハーフミラー62に帰還する。この帰還光はハーフミラー62で反射し、集光レンズ63によって受光素子13であるCCDアレイセンサの1列に配列された受光素子に集光され、これによって受光素子13上にその受光量に応じた光強度分布が生ずる。
【0092】
ここで、本発明は、光源21からの扇状の光が照射される再帰性反射部材7の隣接する2辺の長さが異なることを前提とする検出原理を有する。したがって、再帰性反射部材7の隣接する2辺の長さが同一長である場合には、各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうか、つまり、各光学ユニット5の装着位置が正しいかどうかを検出することができない。その理由を図9及び図17に基づいて説明する。ここで、図9では、実際の図面に表現された状態とは異なるが、座標入力/検出領域3の上辺及び左右辺に沿って配置された3つの再帰性反射部材7は、それぞれ同一長であるものと想定する。このような前提の下、図9中の左側に装着された光学ユニット5を例に挙げると、光学ユニット5から扇状に照射される光は、上辺と右辺とに位置する再帰性反射部材7を反射する。これにより、受光素子13上の光強度分布は、図17(a)に例示する通りとなる。この際、図9に例示するように、上辺と右辺とに位置する再帰性反射部材7には検出領域を示す光反射率が低いエンドマーク64が設けられているため、図17(a)に示すように、そのエンドマーク64の検出位置では光強度が低下する。また、再帰性反射部材7は、再帰性反射部材7と入射光線との間のなす角が小さくなるに従いその反射効率が低下するという特性を有している。これに対し、図9中、再帰性反射部材7と入射光線との間のなす角θは、何れの位置であってもあまり小さくならない。このため、再帰性反射部材7の反射光が受光素子13に受光された場合、図17(a)に例示するように、光強度の落ち込みが少ない。しかも、図9の図面の記載内容とは異なり、座標入力/検出領域3の各辺に配置された再帰性反射部材7は、すべて同一長という想定なので、光強度分布にはシンメトリーな形状的特徴しか生じず、エンドマーク64間で光強度が最も落ち込んだ位置(隣接する2つの再帰性反射部材7の間の位置)の左右の長さL1 及びL2 の比率も1:1である。このことは、図17(b)に例示する右側の光学ユニット5についても全く同様である。よって、受光素子13の出力信号によって再現される光強度分布には、光学ユニット5の装着位置を示唆するような形状的特徴も長さ比率の特徴も現れず、このような光強度分布から光学ユニット5の左右装着位置を知ることはできない。
【0093】
これに対し、図18ないし図20には、再帰性反射部材7の隣接する2辺の長さが同一長で構成された座標入力/検出装置1であっても、受光素子13の出力信号によって再現される光強度分布に基づいて光学ユニット5の左右装着位置を知るための各種実施の形態を示す。
【0094】
まず、図18に例示する構成は、座標入力/検出領域3の左右に位置付けられる再帰性反射部材7を装着される光学ユニット5のスライド移動に応じて伸縮自在に構成したものである。つまり、光学ユニット5は、電子黒板部53に対してPDP52の左右側縁上方位置(図18(a)参照)から装着され、PDP52の左右側縁に沿って下方にスライド自在に取り付けられている。そして、電子黒板部53に装着された光学ユニット5は、図示しない装着機構によって、最下降位置である仮装着位置A(図18(b)参照)と最下降位置よりも僅かに上昇した本装着位置B(図18(c)参照)とに固定的に位置付けられるように構成されている。また、座標入力/検出領域3の左右側方に配置されるべき再帰性反射部材7は、ロール状に巻回されてPDP52の左右上部に収納保持されており、下方に向けて引き出し自在に設けられることで伸縮自在となっている。そして、ロール状に巻回保持された再帰性反射部材7の下端は、光学ユニット5に対して着脱自在であり、光学ユニット5の装着によって再帰性反射部材7の下端が光学ユニット5に固定されるように構成されている。
【0095】
このような構成において、2つの光学ユニット5を電子黒板部53におけるPDP52の左右側縁上方位置に装着すると(図18(a)参照)、装着され光学ユニット5に座標入力/検出領域3の左右側方に配置されるべき再帰性反射部材7の下端が固定される。そこで、この状態のまま光学ユニット5を下降させ、仮装着位置Aに位置付けると(図18(b)参照)、これに連動して座標入力/検出領域3の左右側方に沿うように再帰性反射部材7が引き出され(連動機構)この状態で、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さよりもその左右辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さの方が長くなる。これにより、光源21からの扇状の光が照射される再帰性反射部材7の隣接する2辺の長さが異なることという各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうかを検出するための条件が整うことになる。そして、座標入力/検出装置1として実際に使用する場合には、2つの光学ユニット5を僅かに上昇させ、本装着位置Bに位置付ける(図18(c)参照)。
【0096】
図19に例示する構成は、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7を装着される光学ユニット5のスライド移動に応じて変位自在に構成したものである。つまり、光学ユニット5は、電子黒板部53に対してPDP52の左右側縁下方位置である仮装着位置A(図19(a)参照)から装着され、PDP52の左右側縁に沿って上方に僅かにスライド自在に取り付けられている。そして、仮装着位置Aに位置付けられた光学ユニット5は、図示しない装着機構により、その位置から僅かに上昇した本装着位置B(図19(b)参照)に固定的に位置付けられるように構成されている。そして、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7は鉛直方向に昇降自在とされ、このような再帰性反射部材7と光学ユニット5とは連動機構としてのリンク構造81で連結されている。このリンク構造81では、支点82に軸支される第1リンク83とこの第1リンク83に回動自在に連結されて略垂直に配置され第2リンク84とから構成され、第1リンク83の端部は装着される光学ユニット5に回動自在に連結され、第2リンク84の端部は座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7に回動自在に連結されている。そこで、第1リンク83の端部に連結された光学ユニット5が昇降することによって第1リンク83が支点82を中心に回動し、その端部に連結された第2リンク84を昇降させ、これによって座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7も昇降するように各部が構成されている。
【0097】
ここで、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7の位置としては、2つの光学ユニット5が仮装着位置Aに位置する場合には上昇位置(図19(a)及び(c)参照)、2つの光学ユニット5が本装着位置Bに位置する場合には下降位置(図19(b)及び(d)参照)に位置付けられる。そして、再帰性反射部材7が何れの位置に位置付けられたとしても、座標入力/検出領域3の左右両側縁に沿って配置される再帰性反射部材7は、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7と連続的な隣接関係を維持するように設定されている。そこで、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7が上昇位置に位置する場合には(図19(a)及び(c)参照)、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さよりもその左右辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さの方が長くなり、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7が下降位置に位置する場合には(図19(b)及び(d)参照)、座標入力/検出領域3の周囲に配置される3つの再帰性反射部材7の長さが全て同一となる。
【0098】
このような構成において、電子黒板部53に対して光学ユニット5を装着すると、光学ユニット5は仮装着位置Aに位置付けられる(図19(a)参照)。この状態では、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さよりもその左右辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さの方が長くなる。これにより、光源21からの扇状の光が照射される再帰性反射部材7の隣接する2辺の長さが異なることという各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうかを検出するための条件が整うことになる。そして、座標入力/検出装置1として実際に使用する場合には、2つの光学ユニット5を僅かに上昇させ、本装着位置Bに位置付ける(図19(b)参照)。
【0099】
図20には、座標入力/検出領域3の周囲に配置される3つの再帰性反射部材7の長さが全て同一である座標入力/検出装置1において、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される再帰性反射部材7(測定用再帰性反射部材91)の長さよりもその左右辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さの方が短くなるよう、座標入力/検出領域3内に測定用再帰性反射部材91を着脱自在にした座標入力/検出装置1を示す。このような構造のものでは、座標入力/検出領域3内に測定用再帰性反射部材91を取り付けると、座標入力/検出領域3の上辺に沿って配置される測定用再帰性反射部材91の長さよりもその左右辺に沿って配置される再帰性反射部材7の長さの方が短くなる。これにより、光源21からの扇状の光が照射される再帰性反射部材7の隣接する2辺の長さが異なることという各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうかを検出するための条件が整うことになる。
【0100】
次いで、別の実施の形態として、図21に、後付け型の座標入力/検出装置1の一例を示す。前述した各種実施の形態では、座標入力/検出装置1が予めビルトインされた電子黒板システム51を例示したが、本実施の形態では、座標入力/検出領域を提供する構造物としてのホワイトボード101に対して光学ユニット5を着脱自在に装着して使用する座標入力/検出装置1の例を示す。このようなホワイトボード101に対しては、その下縁両端部にそれぞれ光学ユニット5を装着し、これらの光学ユニット5をハーネス45によってコントローラ59に接続する。コントローラ59は、先に説明した各種実施の形態と同様に、コンピュータ54に接続されている。
【0101】
このような構成において、座標入力/検出領域3に対する入力座標位置の検出動作、及び、各光学ユニット5とコントローラ59との間の接続が正しいかどうか、つまり、各光学ユニット5の装着位置が正しいかどうかを検出するための処理動作については、前述した各種実施の形態と同様なので、その説明は省略する。
【0102】
【発明の効果】
請求項1記載の座標検出用受光装置の発明は、座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、2つの受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が第1の位置なのか第2の位置なのかを認識する位置認識手段とを具備するので、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれることから、このような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識し、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断に供することができる。これにより、一対一組で用いられる光学ユニットの種類を単一化することができ、また、コントローラ等に対する光学ユニットのハーネスの接続作業を容易にすることができる。
【0103】
請求項2記載の座標入力/検出装置の発明は、座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、2つの受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が第1の位置なのか第2の位置なのかを認識する位置認識手段とを具備するので、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれることから、このような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識し、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断に供することができる。これにより、一対一組で用いられる光学ユニットの種類を単一化することができ、また、コントローラ等に対する光学ユニットのハーネスの接続作業を容易にすることができる。
【0104】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の座標入力/検出装置において、光照射ユニットと受光ユニットとは一体に形成されているので、その製造が簡略化して生産効率を向上させることができる。また、座標入力/検出領域を提供する構造物に対して、光照射ユニットと受光ユニットとを一体で着脱可能とすることができ、これにより、光照射ユニット及び受光ユニットの着脱作業の容易化を図ることができる。
【0105】
本発明は、扇状に光を照射する光照射ユニットとして、各種の構造を許容することができる。例えば、請求項4記載の発明のように、光照射ユニットは、単一の光源からの光をレンズによって扇状に照射する構造であっても良く、また、請求項5記載の発明のように、光照射ユニットは、単一の光源からの光ビームを偏向走査する構造であっても良い。このように、本発明は、扇状に光を照射する光照射ユニットとして各種の構造を許容するため、その適用範囲を広げることが可能である。
【0106】
また、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれており、本発明は、このような識別情報を利用して2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識する。この場合、本発明は、このような識別情報として、いかなる情報をも適宜選択可能である。例えば、請求項6記載の発明のように、位置認識手段は、隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの受光ユニットの装着位置を認識しても良く、また、請求項7記載の発明のように、位置認識手段は、隣接する再帰性反射部材の2辺に対応する受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの受光ユニットの装着位置を認識しても良い。このように、本発明は、識別情報として各種の情報を利用可能であるため、その適用範囲を広げることができる。
【0107】
次いで、本発明によれば、2つの受光ユニットに設けられた受光素子からの出力信号に基づいて座標位置検出手段が座標位置を正しく認識するためには、再帰性反射部材の縦横の長短が既知である必要がある。そこで、請求項8記載の発明のように、再帰性反射部材の縦横の長短を予め定められている関係とした場合には、特別な検出をすることなく、座標位置検出手段による座標位置検出を正しく行なうことができ、作業性を向上させることができる。
【0108】
請求項9記載の発明は、請求項2ないし8のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とし、座標入力/検出領域が正方形である場合には、位置認識手段による受光ユニットの位置認識は隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率が異なる条件下で行なわれるようにしたので、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが異なるという本発明の実施に不可欠である条件を擬似的に生成することができ、座標位置検出時には隣接する再帰性反射部材の2辺が同一長の構造であっても、本発明原理に基づく2つの受光ユニットの装着位置の検出を行なうことができる。したがって、本発明の適用可能範囲を広げることができる。
【0109】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、再帰性反射部材を伸縮自在とすることにより隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在としたので、簡単な構造により本発明原理に基づく2つの受光ユニットの装着位置の検出を行なうことができる。
【0110】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、再帰性反射部材の装着位置を可変自在とすることにより隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在としたので、簡単な構造により本発明原理に基づく2つの受光ユニットの装着位置の検出を行なうことができる。
【0111】
請求項12記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とするための擬似的な測定用再帰性反射部材を着脱自在とし、測定用再帰性反射部材を取り付けることにより隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在としたので、簡単な構造により本発明原理に基づく2つの受光ユニットの装着位置の検出を行なうことができる。
【0112】
請求項13記載の発明は、請求項9記載の座標入力/検出装置において、2つの受光ユニットを位置検出用の仮装着位置とこの仮装着位置から移行する通常使用用の本装着位置とに位置付ける装着機構と、受光ユニットの装着位置が仮装着位置から本装着位置に移行する動作に連動して隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率が1対1となるように再帰性反射部材を移動させる連動機構と、を具備するので、仮装着位置と本装着位置とに受光ユニットを取り付けることにより、受光ユニットの位置検出と受光ユニットの出力結果を用いた座標位置検出とを作業者やユーザに意識させることなく自動的に実行することができ、したがって、作業効率を向上させることができる。
【0113】
請求項14記載の発明は、請求項2ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、2つの受光ユニットの装着位置が反対である場合には、その旨の報知を行なう報知手段を具備するので、2つの受光ユニットが互い違いに取り付けられてしまった場合、換言すると、各受光ユニットのハーネスをコントローラ等の機器に互い違いに接続してしまった場合、その旨を報知して作業のやり直しを促すことができる。
【0114】
請求項15記載の発明は、請求項2ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、座標位置検出手段は、2つの受光ユニットの装着位置が反対である場合には、2つの受光ユニットの出力信号を互いに反対に認識するので、2つの受光ユニットが互い違いに取り付けられてしまった場合、換言すると、各受光ユニットのハーネスをコントローラ等の機器に互い違いに接続してしまった場合、受光ユニット自体の装着位置の入れ替えやコントローラ等の機器に対するハーネスの接続の差し替えというような作業を要することなく、2つの受光ユニットの装着位置、あるいは、コントローラ等の機器に対するハーネスの接続位置の過誤を自動修正することができる。これにより、そのような作業場のミスが生じた場合であっても、ユーザに付加的な作業を強いることがなくなり、作業性の向上を図ることができる。
【0115】
請求項16記載の発明は、請求項2ないし15のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、ユーザに対し、座標入力/検出領域を提供する構造物に対する2つの受光ユニットの着脱が許容されるようにしたので、ホワイトボード等の筆記面に後付けで取り付け、その筆記面上の座標位置を簡易に検出することができる。
【0116】
請求項17記載の電子黒板の発明は、2次元の座標入力/検出領域となる筆記面と、請求項2ないし15のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、を具備するので、前述した請求項2ないし15のいずれか一記載の座標入力/検出装置が奏する効果を奏する。特に、このような電子黒板として構成された場合には、受光ユニットはその製造時に組み込まれるのが一般的であるため、製造・組立作業の容易化を図ることができる。
【0117】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の電子黒板において、筆記面は、所定の画像データを表示出力するディスプレイであり、座標入力/検出装置によって認識される座標位置をディスプレイに表示出力するようにしたので、所定の画像データを表示するディスプレイ上の座標位置を検出することができる。また、このような電子黒板として構成された場合には、受光ユニットはその製造時に組み込まれるのが一般的であるため、製造・組立作業の容易化を図ることができる。
【0118】
請求項19記載の装着位置検出方法の発明は、2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材に対し、一対の光照射ユニットを用い、再帰性反射部材に光を照射する光照射ステップと、座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられた第1の受光ユニットの受光素子にその反射光を受光させる第1の受光ステップと、座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられた第2の受光ユニットの受光素子にその反射光を受光させる第2の受光ステップと、2つの受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が第1の位置なのか第2の位置なのかを認識する位置認識ステップと、を具備するので、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれることから、このような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識し、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断に供することができる。これにより、一対一組で用いられる光学ユニットの種類を単一化することができ、また、コントローラ等に対する光学ユニットのハーネスの接続作業を容易にすることができる。
【0119】
また、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれており、本発明は、このような識別情報を利用して2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識する。この場合、本発明は、このような識別情報として、いかなる情報をも適宜選択可能である。例えば、請求項20記載の発明のように、位置認識ステップは、隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの受光ユニットの装着位置を認識しても良く、また、請求項21記載の発明のように、位置認識ステップは、隣接する再帰性反射部材の2辺に対応する受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの受光ユニットの装着位置を認識しても良い。このように、本発明は、識別情報として各種の情報を利用可能であるため、その適用範囲を広げることができる。
【0120】
請求項22記載の発明は、請求項19ないし21のいずれか一記載の装着位置検出方法において、位置認識ステップは、座標入力/検出領域が正方形である場合には、隣接する再帰性反射部材の2辺の縦横比率を異ならせた条件下で受光ユニットの位置認識を行なうようにしたので、隣接する再帰性反射部材の2辺の長さが異なるという本発明の実施に不可欠である条件を擬似的に生成することができ、座標位置検出時には隣接する再帰性反射部材の2辺が同一長の構造であっても、本発明原理に基づく2つの受光ユニットの装着位置の検出を行なうことができる。したがって、本発明の適用可能範囲を広げることができる。
【0121】
請求項23記載の記憶媒体の発明は、2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材と、再帰性反射部材に光を照射する一対の光照射ユニットと、座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の光照射ユニットから照射されて再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、第1の受光ユニットと第2の受光ユニットとの出力信号に基づいて座標入力/検出領域内に挿入された指示部の2次元座標位置を検出する座標位置検出手段と、を具備する座標入力/検出装置を制御するコンピュータにインストールされ、2つの受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が第1の位置なのか第2の位置なのかを認識する位置認識機能をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納するので、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれることから、このような識別情報を利用し、2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識し、受光ユニットのハーネスがそのコントローラ等に正しく接続されているかどうかの判断に供することができる。これにより、一対一組で用いられる光学ユニットの種類を単一化することができ、また、コントローラ等に対する光学ユニットのハーネスの接続作業を容易にすることができる。
【0122】
また、受光ユニットにおける受光素子の出力信号にはその受光ユニットが座標入力/検出領域の何れの端部に取り付けられているかを判別しうる情報が含まれており、本発明は、このような識別情報を利用して2つの受光ユニットの装着位置がそれぞれ何れの位置なのかを認識する。この場合、本発明は、このような識別情報として、いかなる情報をも適宜選択可能である。例えば、請求項24記載の発明のように、請求項23記載のコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体において、位置認識機能は、隣接する再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの受光ユニットの装着位置を認識しても良く、また、請求項25記載の発明のように、請求項23記載のコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体において、位置認識機能は、隣接する再帰性反射部材の2辺に対応する受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの受光ユニットの装着位置を認識しても良い。このように、本発明は、識別情報として各種の情報を利用可能であるため、その適用範囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態として、再帰光遮断方式の座標入力/検出装置を原理的に示す概略正面図である。
【図2】その受発光手段の内部構造の構成例を示す概略正面図である。
【図3】その検出動作を説明するための概略正面図である。
【図4】受発光手段の取付間隔等を示す概略正面図である。
【図5】ディスプレイ前面等への設置例を示す断面図である。
【図6】その制御系の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の一形態である電子黒板システムの外観斜視図である。
【図8】その制御系の概略ブロック図である。
【図9】座標入力/検出領域における再帰性反射部材に対する光線の各種入射角度を例示する模式図である。
【図10】光学ユニットの構造を概略的に示す模式図である。
【図11】受光素子上の光強度分布を示す波形図である。
【図12】各光学ユニットの装着位置が正しいかどうかを検出するための処理を示すフローチャートである。
【図13】別の実施の形態として、各光学ユニットの装着位置が正しいかどうかを検出するための処理を示すフローチャートである。
【図14】別の実施の形態として、各光学ユニットの装着位置が正しいかどうかを検出するための処理を示すフローチャートである。
【図15】別の実施の形態として、各光学ユニットの装着位置が正しいかどうかを検出するための処理を示すフローチャートである。
【図16】光学ユニットの構造を概略的に示す模式図である。
【図17】座標入力/検出領域が正方形である場合の受光素子上の光強度分布を示す波形図である。
【図18】再帰性反射部材と光学ユニットとの関連構造を示す座標入力/検出領域の模式図である。
【図19】別の実施の形態として、再帰性反射部材と光学ユニットとの関連構造を示す座標入力/検出領域の模式図である。
【図20】別の実施の形態として、再帰性反射部材と光学ユニットとの関連構造を示す座標入力/検出領域の模式図である。
【図21】ホワイトボードへの適用例を示す模式図である。
【符号の説明】
3 座標入力/検出領域、筆記面
4 指示部
5 光照射ユニット、受光ユニット(光学ユニット)
7 再帰性反射部材
13 受光素子
52 ディスプレイ(プラズマディスプレイパネル)
61 レンズ(拡散レンズ)
81 連動機構(リンク機構)
ステップS1 光照射ステップ
ステップS2 第1の受光ステップ、第2の受光ステップ
ステップS3、4 位置認識手段、位置認識機能、位置認識ステップ
ステップS6 報知手段
A 仮装着位置
B 本装着位置

Claims (25)

  1. 2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材に対して、一対の光照射ユニットから扇状に光を照射し、前記再帰性反射部材からの反射光を検出することにより前記座標入力/検出領域内に挿入された指示部の2次元座標位置を検出するようにした座標入力/検出装置に用いられる座標検出用受光装置において、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、
    2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識手段と、
    を具備する座標検出用受光装置。
  2. 2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材と、
    前記再帰性反射部材に光を照射する一対の光照射ユニットと、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、
    前記第1の受光ユニットと前記第2の受光ユニットとの出力信号に基づいて前記座標入力/検出領域内に挿入された指示部の2次元座標位置を検出する座標位置検出手段と、
    2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識手段と、
    を具備する座標入力/検出装置。
  3. 前記光照射ユニットと前記受光ユニットとは一体に形成されている請求項2記載の座標入力/検出装置。
  4. 前記光照射ユニットは、単一の光源からの光をレンズによって扇状に照射する請求項2又は3記載の座標入力/検出装置。
  5. 前記光照射ユニットは、単一の光源からの光ビームを偏向走査する請求項2又は3記載の座標入力/検出装置。
  6. 前記位置認識手段は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる前記受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する請求項2ないし5のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  7. 前記位置認識手段は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺に対応する前記受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する請求項2ないし5のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  8. 前記再帰性反射部材の縦横の長短は、予め定められている請求項2ないし7のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  9. 隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とし、前記座標入力/検出領域が正方形である場合には、前記位置認識手段による前記受光ユニットの位置認識は隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率が異なる条件下で行なわれる請求項2ないし8のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  10. 前記再帰性反射部材を伸縮自在とすることにより隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とした請求項9記載の座標入力/検出装置。
  11. 前記再帰性反射部材の装着位置を可変自在とすることにより隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とした請求項9記載の座標入力/検出装置。
  12. 隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とするための擬似的な測定用再帰性反射部材を着脱自在とし、前記測定用再帰性反射部材を取り付けることにより隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を可変自在とした請求項9記載の座標入力/検出装置。
  13. 2つの前記受光ユニットを位置検出用の仮装着位置とこの仮装着位置から移行する通常使用用の本装着位置とに位置付ける装着機構と、
    前記受光ユニットの装着位置が仮装着位置から本装着位置に移行する動作に連動して隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率が1対1となるように前記再帰性反射部材を移動させる連動機構と、
    を具備する請求項9記載の座標入力/検出装置。
  14. 2つの前記受光ユニットの装着位置が反対である場合には、その旨の報知を行なう報知手段を具備する請求項2ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  15. 前記座標位置検出手段は、2つの前記受光ユニットの装着位置が反対である場合には、2つの前記受光ユニットの出力信号を互いに反対に認識する請求項2ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  16. ユーザに対し、前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対する2つの前記受光ユニットの着脱が許容される請求項2ないし15のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  17. 2次元の座標入力/検出領域となる筆記面と、
    請求項2ないし15のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、
    を具備する電子黒板。
  18. 前記筆記面は、所定の画像データを表示出力するディスプレイであり、前記座標入力/検出装置によって認識される座標位置を前記ディスプレイに表示出力する請求項17記載の電子黒板。
  19. 2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材に対し、一対の光照射ユニットを用い、前記再帰性反射部材に光を照射する光照射ステップと、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられた第1の受光ユニットの受光素子にその反射光を受光させる第1の受光ステップと、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられた第2の受光ユニットの受光素子にその反射光を受光させる第2の受光ステップと、
    2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識ステップと、
    を具備する装着位置検出方法。
  20. 前記位置認識ステップは、隣接する前記再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる前記受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する請求項19記載の装着位置検出方法。
  21. 前記位置認識ステップは、隣接する前記再帰性反射部材の2辺に対応する前記受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する請求項19記載の装着位置検出方法。
  22. 前記位置認識ステップは、前記座標入力/検出領域が正方形である場合には、隣接する前記再帰性反射部材の2辺の縦横比率を異ならせた条件下で前記受光ユニットの位置認識を行なう請求項19ないし21のいずれか一記載の装着位置検出方法。
  23. 2次元の座標入力/検出領域の周囲に配置されて入射光を同一光路方向に帰還反射させる再帰性反射部材と、
    前記再帰性反射部材に光を照射する一対の光照射ユニットと、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対して一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第1の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第1の受光ユニットと、
    前記座標入力/検出領域を提供する構造物に対してもう一方の前記光照射ユニットから照射されて前記再帰性反射部材で反射した反射光を受光する第2の位置に着脱自在に取り付けられ、その反射光を受光素子で受光する第2の受光ユニットと、
    前記第1の受光ユニットと前記第2の受光ユニットとの出力信号に基づいて前記座標入力/検出領域内に挿入された指示部の2次元座標位置を検出する座標位置検出手段と、
    を具備する座標入力/検出装置を制御するコンピュータにインストールされ、2つの前記受光ユニットからの出力信号に基づいてそれぞれの装着位置が前記第1の位置なのか前記第2の位置なのかを認識する位置認識機能を前記コンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体。
  24. 前記位置認識機能は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺間に対応する位置に生ずる前記受光素子の出力波形の形状に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する請求項23記載のコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体。
  25. 前記位置認識機能は、隣接する前記再帰性反射部材の2辺に対応する前記受光素子の出力波形の長さ比率に基づいて2つの前記受光ユニットの装着位置を認識する請求項23記載のコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納する記憶媒体。
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