JP2002259041A - 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム - Google Patents

情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム

Info

Publication number
JP2002259041A
JP2002259041A JP2001057684A JP2001057684A JP2002259041A JP 2002259041 A JP2002259041 A JP 2002259041A JP 2001057684 A JP2001057684 A JP 2001057684A JP 2001057684 A JP2001057684 A JP 2001057684A JP 2002259041 A JP2002259041 A JP 2002259041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information input
stamp
image
mode
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001057684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4603183B2 (ja
Inventor
Mitsuru Sato
満 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001057684A priority Critical patent/JP4603183B2/ja
Publication of JP2002259041A publication Critical patent/JP2002259041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4603183B2 publication Critical patent/JP4603183B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば説明のために操作者が表示装置に表示
された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報
入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報(「ス
タンプ用画像」)が描画されることを防止し、操作性の
向上を図る。 【解決手段】 所定物体による情報入力が情報入力装置
により検出されると、当該検出開始から未検出となるま
での時間を計測し(S4)、この計測時間が規定時間を
超えた場合にのみ(S7のY)、情報入力領域の情報入
力に対応する位置に所定の画像情報を描画する(S
8)。これにより、所定物体により情報入力領域内の所
定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合に
のみ画像情報を描画することになるので、誤って情報入
力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画さ
れることはないため、操作性の向上を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報入出力システ
ム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホワイトボードや書き込みシ
ート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書
きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリン
タで記録紙に出力することが可能な電子黒板装置が知ら
れている。これに対し、近年にあっては、電子黒板の書
き込み面に情報入力装置を配置して、書き込み面に手書
きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソナルコンピ
ュータ等のコンピュータに入力することを可能にした情
報入力システムも提供されている。
【0003】例えば、マイクロフィールド・グラフィッ
クス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボード
は、ホワイトボード上に情報入力装置を配設して構成さ
れ、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビジュア
ルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込むこと
を可能にした装置である。このソフトボードを用いて構
成された情報入力システムでは、ソフトボードで取り込
んだビジュアルデータをコンピュータに入力してCRT
(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジェクタ
ーを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリンタで
記録紙に出力すること等が可能となっている。また、ソ
フトボードが接続されたコンピュータの画面を液晶プロ
ジェクターでソフトボード上に投影し、ソフトボード上
でコンピュータを操作することも可能となっている。
【0004】また、近年においては、文字および画像を
表示するための表示装置と、表示装置の前面に情報入力
面(タッチパネル面)を配設した情報入力装置と、情報
入力装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行
う制御装置とを備え、表示装置および情報入力装置を用
いて電子黒板の表示面および書き込み面を構成した情報
入出力システムが提供されている。
【0005】例えば、スマート・テクノロジィズ社製
(SMART Technologies Inc.)のスマート2000で
は、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用
いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投
影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設
された情報入力装置(書き込み面)を用いて手書きの情
報をコンピュータに取り込む処理を行う。そして、コン
ピュータ内で手書きの情報と画像情報とを合成し、再
度、液晶プロジェクターを介してリアルタイムで表示で
きるようにしている。
【0006】このような情報入出力システムでは、表示
装置によって表示されている画面上の画像に対して、情
報入力装置を用いて入力した画像を上書き画像として重
ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、教育
現場等において既に広く利用されており、その使用効果
が高く評価されている。また、このような情報入出力シ
ステムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地間
を通信回線で接続することにより、電子会議システムと
しても利用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような情報入出力システムは、パーソナルコンピュー
タ等の普及に伴い、情報の入力および表示をするための
有力なツールとして位置付けられているが、まだ、完全
とはいえず、本格的な実用化に向けていまだ解決されね
ばならない課題が多々存在する。
【0008】従来の情報入出力システムには、文章や図
等の表示画像上にスタンプ状の画像である「スタンプ用
画像」を重ねて貼り付けるようにしたスタンプ描画モー
ドを備えているものがある。ここで、スタンプ描画モー
ドにより表示画像上に貼り付けられる「スタンプ用画
像」とは、プレゼンテーション等において所定の言語や
文章等についての“重要”、“注意”、“強調”、“秘
密”等を報知することを目的として表示される画像情報
や矢印、ロゴマーク等の画像情報である。
【0009】ところで、従来の情報入出力システムにお
けるスタンプ描画モードにおいては、「スタンプ用画
像」の表示は、表示装置に表示されている画像を直接指
示(タッチ)することにより行われている。ところが、
スタンプ描画モードの際にタッチされる度にそのタッチ
された箇所に「スタンプ用画像」を表示したのでは、例
えば説明のために操作者が表示装置に表示された文章を
なぞったりするような場合や、誤って情報入力装置に指
が触れてしまって指示位置(タッチ位置)が検出された
場合に、意図しないところに「スタンプ用画像」が貼り
付けられてしまうという不具合が生じてしまう。そこ
で、操作者は、このような状態を回避するために、「ス
タンプ用画像」を所望の位置に貼り付けた後にスタンプ
描画モードを解除するようにしている。
【0010】しかしながら、このような「スタンプ用画
像」を所望の位置に貼り付けた後にスタンプ描画モード
を解除するような操作は、再び「スタンプ用画像」を所
望の位置に貼り付けたい場合等においては、非常に煩わ
しいものである。
【0011】本発明の目的は、例えば説明のために操作
者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするよう
な場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場
合に画像情報(「スタンプ用画像」)が描画されること
を防止し、操作性の向上を図ることができる情報入出力
システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラムを
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の情
報入出力システムは、所定の画像を表示する表示装置
と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対
応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報
入力装置と、を備え、前記情報入力装置により入力され
た情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御を行う
情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置が前記
所定物体による情報入力を検出した場合、当該検出開始
から未検出となるまでの時間を計測する指示時間計測手
段と、この指示時間計測手段による計測時間が規定時間
を超えたか否かを判断する時間比較手段と、この時間比
較手段により前記計測時間が前記規定時間を超えたと判
断した場合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位
置に所定の画像情報を描画する画像情報描画手段と、を
備える。
【0013】したがって、所定物体による情報入力が情
報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検
出となるまでの時間が計測され、この計測時間が規定時
間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応
する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、
所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以
上移動することなく指示した場合にのみ画像情報が描画
されることになるので、例えば説明のために操作者が表
示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合
や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画
像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図
ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者
が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示した
ような場合であっても、その後所定物体による指示位置
を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはない
ため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報入出力システムにおいて、前記規定時間を可変とする
規定時間設定手段を備える。
【0015】したがって、画像情報の描画を許可する規
定時間が用途(画像情報)に応じて変更可能になること
により、使い勝手の良いシステムを提供することが可能
になる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の情報入出力システムにおいて、前記画像情報は、
スタンプ用画像である。
【0017】したがって、所定物体により情報入力領域
内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示する
際の動作は、スタンプを押す動作と同様の動作であるこ
とから、画像情報をスタンプ用画像とすることで、操作
者にとっては動作後の結果を容易に理解することが可能
になる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の情
報入出力システムにおいて、前記スタンプ用画像を複数
記憶するスタンプ用画像記憶手段と、このスタンプ用画
像記憶手段により記憶された複数の前記スタンプ用画像
の中から一の前記スタンプ用画像を選択可能とするスタ
ンプ用画像選択手段と、を備える。
【0019】したがって、複数のスタンプ用画像の中か
ら所望のスタンプ用画像を選択することが可能になるの
で、使い勝手の良いシステムを提供することが可能にな
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の情報入出力システムにおいて、複数の処理モード
から所望の処理モードを選択可能な処理モード選択手段
を備え、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モ
ードであるスタンプ描画モードが選択されている場合に
のみ前記画像情報描画手段を実行する。
【0021】したがって、スタンプ用画像の描画を目的
としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、ス
タンプを押す動作と同様の動作でスタンプ用画像を描画
することが可能になるので、意図しない場合にスタンプ
用画像が描画されることを防止することが可能になる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載の情
報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが
選択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選
択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示
する。
【0023】したがって、カーソルを見れば現在の処理
モードがスタンプ描画モードであることを容易に認識す
ることが可能になる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項6記載の情
報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが
選択されていることを示すカーソルは、スタンプ形状で
ある。
【0025】したがって、カーソルを見れば現在の処理
モードがスタンプ描画モードであることを直感的に認識
することが可能になる。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画
モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報
入力領域を介してダブルクリック操作した場合には、前
記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モードである
スタンプ消去モードに移行する。
【0027】したがって、スタンプ描画モードが選択さ
れていることを示すカーソルをダブルクリック操作する
だけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ描画モード
からスタンプ消去モードに切り替えられるので、操作性
の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型
の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がか
かるため、有用である。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項8記載の情
報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが
選択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選
択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示
する。
【0029】したがって、カーソルを見れば現在の処理
モードがスタンプ消去モードであることを容易に認識す
ることが可能になる。
【0030】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モード
が選択されていることを示すカーソルは、消しゴム形状
である。
【0031】したがって、カーソルを見れば現在の処理
モードがスタンプ消去モードであることを直感的に認識
することが可能になる。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項9または
10記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ
消去モードが選択されていることを示すカーソルが表示
された状態で前記表示装置に表示されている前記スタン
プ用画像上を前記所定物体により指示した場合、その指
示された前記スタンプ用画像を消去する。
【0033】したがって、スタンプ用画像を指示するだ
けでスタンプ用画像を消去することが可能になるので、
簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い操作によって
スタンプ用画像を消去することが可能になる。
【0034】請求項12記載の発明は、請求項9または
10記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ
消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記
情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合に
は、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モード
である前記スタンプ描画モードに移行する。
【0035】したがって、スタンプ消去モードが選択さ
れていることを示すカーソルをダブルクリック操作する
だけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ消去モード
からスタンプ描画モードに切り替えられるので、操作性
の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型
の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がか
かるため、有用である。
【0036】請求項13記載の発明は、請求項8または
12記載の情報入出力システムにおいて、前記ダブルク
リック操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリ
ック座標間の有効範囲を設定するダブルクリック識別設
定手段を備える。
【0037】したがって、設定されたクリック間隔時間
及びクリック座標間の有効範囲に基づき、所定物体によ
る操作がダブルクリック操作か否かを確実に判断するこ
とが可能になる。
【0038】請求項14記載の発明は、請求項1ないし
13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、
前記情報入力装置は、光源から出射された光を薄膜状に
成形して投光することにより形成した前記情報入力領域
内の光を遮蔽または反射することにより生じる光強度分
布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の
指示位置の座標を検出する。
【0039】したがって、所定物体の挿入を受け付ける
情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高
い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0040】請求項15記載の発明は、請求項1ないし
13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、
前記情報入力装置は、光源から出射されたビーム光を放
射状に走査して投光することにより形成した前記情報入
力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光
強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定
物体の指示位置の座標を検出する。
【0041】したがって、所定物体の挿入を受け付ける
情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高
い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0042】請求項16記載の発明は、請求項1ないし
13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、
前記情報入力装置は、撮像手段による撮像範囲である前
記情報入力領域内を撮像することにより生じる光強度分
布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の
指示位置の座標を検出する。
【0043】したがって、所定物体の挿入を受け付ける
情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高
い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0044】請求項17記載の発明は、請求項1ないし
13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、
前記情報入力装置は、受光手段とこの受光手段に相対し
て設けられる発光手段とによる光路をマトリックス状に
配することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮
蔽することにより受光光量が低下した前記受光手段に基
づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位
置の座標を検出する。
【0045】したがって、所定物体の挿入を受け付ける
情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高
い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0046】請求項18記載の発明は、請求項1ないし
13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、
前記情報入力装置は、発信手段から発信された表面弾性
波を伝播させ、この表面弾性波を反射手段によって受信
手段の方向に反射させることにより形成した前記情報入
力領域内の表面弾性波を吸収または散乱することにより
生じる表面弾性波の減衰量に基づいて前記情報入力領域
内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出する。
【0047】したがって、所定物体の挿入を受け付ける
情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高
い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0048】請求項19記載の発明の表示制御方法は、
所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示
面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体
による情報入力を検出する情報入力装置と、を備える情
報入出力システムに用いられ、前記情報入力装置により
入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制
御を行う表示制御方法において、前記情報入力装置が前
記所定物体による情報入力を検出した場合に当該検出開
始から未検出となるまでの時間を計測し、その計測時間
が規定時間を超えたか否かを判断し、前記計測時間が前
記規定時間を超えたと判断した場合には前記情報入力領
域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画す
る。
【0049】したがって、所定物体による情報入力が情
報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検
出となるまでの時間が計測され、この計測時間が規定時
間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応
する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、
所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以
上移動することなく指示した場合にのみ画像情報が描画
されることになるので、例えば説明のために操作者が表
示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合
や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画
像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図
ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者
が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示した
ような場合であっても、その後所定物体による指示位置
を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはない
ため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0050】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の表示制御方法において、前記規定時間を可変とする。
【0051】したがって、画像情報の描画を許可する規
定時間が用途(画像情報)に応じて変更可能になること
により、使い勝手を良くすることが可能になる。
【0052】請求項21記載の発明は、請求項19また
は20記載の表示制御方法において、複数の処理モード
から所望の処理モードを選択可能とし、前記画像情報で
あるスタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであ
るスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記
情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の前記ス
タンプ用画像を描画する。
【0053】したがって、スタンプ用画像の描画を目的
としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、ス
タンプを押す動作と同様の動作でスタンプ用画像を描画
することが可能になるので、意図しない場合にスタンプ
用画像が描画されることを防止することが可能になる。
【0054】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の表示制御方法において、前記スタンプ描画モードが選
択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選択
されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示す
る。
【0055】したがって、カーソルを見れば現在の処理
モードがスタンプ描画モードであることを容易に認識す
ることが可能になる。
【0056】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の表示制御方法において、前記スタンプ描画モードが選
択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を
介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ
用画像の消去を目的とした処理モードであるスタンプ消
去モードに移行する。
【0057】したがって、スタンプ描画モードが選択さ
れていることを示すカーソルをダブルクリック操作する
だけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ描画モード
からスタンプ消去モードに切り替えられるので、操作性
の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型
の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がか
かるため、有用である。
【0058】請求項24記載の発明は、請求項23記載
の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選
択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選択
されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示す
る。
【0059】したがって、カーソルを見れば現在の処理
モードがスタンプ消去モードであることを容易に認識す
ることが可能になる。
【0060】請求項25記載の発明は、請求項24記載
の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選
択されていることを示すカーソルが表示された状態で前
記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像上を前
記所定物体により指示した場合、その指示された前記ス
タンプ用画像を消去する。
【0061】したがって、スタンプ用画像を指示するだ
けでスタンプ用画像を消去することが可能になるので、
簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い操作によって
スタンプ用画像を消去することが可能になる。
【0062】請求項26記載の発明は、請求項24記載
の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選
択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を
介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ
用画像の描画を目的とした処理モードである前記スタン
プ描画モードに移行する。
【0063】したがって、スタンプ消去モードが選択さ
れていることを示すカーソルをダブルクリック操作する
だけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ消去モード
からスタンプ描画モードに切り替えられるので、操作性
の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型
の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がか
かるため、有用である。
【0064】請求項27記載の発明は、請求項23また
は26記載の表示制御方法において、前記ダブルクリッ
ク操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリック
座標間の有効範囲を設定する。
【0065】したがって、設定されたクリック間隔時間
及びクリック座標間の有効範囲に基づき、所定物体によ
る操作がダブルクリック操作か否かを確実に判断するこ
とが可能になる。
【0066】請求項28記載の発明の記憶媒体は、所定
の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に
二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体によ
る情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記情
報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装
置の表示内容の制御をコンピュータに実行させるコンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュ
ータに、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入
力を検出した場合、当該検出開始から未検出となるまで
の時間を計測する指示時間計測機能と、この指示時間計
測機能による計測時間が規定時間を超えたか否かを判断
する時間比較機能と、この時間比較機能により前記計測
時間が前記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報
入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を
描画する画像情報描画機能と、を実現させるためのプロ
グラムを記録した。
【0067】したがって、所定物体による情報入力が情
報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検
出となるまでの時間が計測され、この計測時間が規定時
間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応
する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、
所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以
上移動することなく指示した場合にのみ画像情報が描画
されることになるので、例えば説明のために操作者が表
示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合
や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画
像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図
ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者
が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示した
ような場合であっても、その後所定物体による指示位置
を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはない
ため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0068】請求項29記載の発明のプログラムは、所
定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面
に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体に
よる情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記
情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示
装置の表示内容の制御をコンピュータに実行させるため
のプログラムであって、前記コンピュータに、前記情報
入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場
合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測す
る指示時間計測機能と、この指示時間計測機能による計
測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間比較機
能と、この時間比較機能により前記計測時間が前記規定
時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報
入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情
報描画機能と、を実現させる。
【0069】したがって、所定物体による情報入力が情
報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検
出となるまでの時間が計測され、この計測時間が規定時
間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応
する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、
所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以
上移動することなく指示した場合にのみ画像情報が描画
されることになるので、例えば説明のために操作者が表
示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合
や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画
像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図
ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者
が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示した
ような場合であっても、その後所定物体による指示位置
を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはない
ため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0070】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図31に基づいて説明する。本実施の形態は、情報入
出力システムとして、大型の表示装置を装備したいわゆ
る電子黒板システムを適用した例である。
【0071】ここで、図1は情報入出力システム1を概
略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、情報
入出力システム1は、表示装置であるプラズマディスプ
レイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び情
報入力装置3で構成されるパネル部4と、制御装置であ
るパーソナルコンピュータ等のコンピュータ5,原稿の
画像を読み取るためのスキャナ6,画像データを記録紙
に出力するプリンタ7,ビデオプレイヤー8(いずれも
図2参照)を収納する機器収納部9とを主体に構成され
ている。
【0072】PDP2及び情報入力装置3は、PDP2
の表示面2a側に情報入力装置3が位置するようにして
一体化され、PDP2の表示面2aに情報入力装置3の
情報入力領域3aが位置するようにしてパネル部4に収
納されている。このように、パネル部4はPDP2及び
情報入力装置3を収納して、情報入出力システム1の表
示面(PDP2の表示面2a)及び書き込み面(情報入
力領域3a)を構成している。なお、PDP2として
は、電子黒板として利用可能な40インチや50インチ
等の大画面タイプのものが用いられている。また、図示
することは省略するが、PDP2にはビデオ入力端子や
スピーカーが設けられており、ビデオプレイヤー8をは
じめ、その他レーザディスクプレイヤー、DVDプレイ
ヤー、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続
し、PDP2を大画面モニタとして利用することが可能
な構成になっている。
【0073】次に、情報入出力システム1に内蔵される
各部の電気的接続について図2を参照して説明する。図
2に示すように、情報入出力システム1は、コンピュー
タ5にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレ
イヤー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシ
ステム全体を制御するようにしている。また、コンピュ
ータ5には、指先やペンである指示手段等の所定物体で
指示された情報入力領域3a内の位置座標の演算等を行
う情報入力装置3用のコントローラ10が接続されてお
り、このコントローラ10を介して情報入力装置3もコ
ンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5
を介して情報入出力システム1をネットワーク11に接
続することができ、ネットワーク11上に接続された他
のコンピュータで作成したデータをPDP2に表示した
り、情報入出力システム1で作成したデータを他のコン
ピュータに転送することも可能になっている。
【0074】次に、コンピュータ5について説明する。
ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気
的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コ
ンピュータ5は、システム全体を制御するCPU(Cent
ral Processing Unit)12と、起動プログラム等を記
憶したROM(Read Only Memory)13と、CPU12
のワークエリアとして使用されるRAM(Random Acces
s Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行
うためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択
等を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、
PDP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の
表示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネット
ワーク11に接続するためのネットワーク・カード(ま
たはモデムでも良い。)19と、コントローラ10・ス
キャナ6・プリンタ7等を接続するためのインタフェー
ス(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス2
1とを備えている。
【0075】また、ハードディスク17には、オペレー
ティング・システム(OS:Operating System)22、
コントローラ10を介してコンピュータ5上で情報入力
装置3を動作させるためのデバイスドライバ23、描画
ソフト・ワードプロセッサソフト・表計算ソフト・プレ
ゼンテーションソフト・キャリブレーションソフトウエ
ア等の各種アプリケーションプログラム24等が格納さ
れている。
【0076】また、コンピュータ5には、OS22、デ
バイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム
24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を
記憶した記憶媒体26、すなわち、フロッピー(登録商
標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−R
OM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DV
D−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカ
ードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る
装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−R
OMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読
取装置25が搭載されている。
【0077】各種アプリケーションプログラム24は、
コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS2
2による制御の下、CPU12によって実行される。例
えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によっ
て描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィ
ックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の
画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS
22とともに起動され、コントローラ10を介した情報
入力装置3からのデータ入力が可能な状態になる。この
ように描画ソフトを起動した状態で情報入力装置3の情
報入力領域3aにユーザが指示手段で文字や図形を描い
た場合、座標情報が指示手段の記述に基づく画像データ
としてコンピュータ5に入力され、例えばPDP2に表
示されている画面上の画像に対して上書き画像として重
ねて表示される。より詳細には、コンピュータ5のCP
U12は、入力された画像データに基づいて線や文字を
描画するための描画情報を生成し、入力された座標情報
に基づく位置座標に合わせてグラフィックス・ボード1
8に設けられるビデオメモリ(図示せず)に書き込んでい
く。その後、グラフィックス・ボード18が、ビデオメ
モリに書き込まれた描画情報を画像信号としてPDP2
に送信することにより、ユーザが書いた文字と同一の文
字が、PDP2に表示されることになる。つまり、コン
ピュータ5は情報入力装置3をマウス16のようなポイ
ンティングデバイスとして認識しているため、コンピュ
ータ5では、描画ソフト上でマウス16を用いて文字を
書いた場合と同様な処理が行われることになる。
【0078】次に、情報入力装置3について詳細に説明
する。なお、本実施の形態の情報入出力システム1に適
用し得る情報入力装置3としては、検出方式の異なる種
々の方式のものが考えられる。そこで、以下において
は、情報入力装置3として、検出方式の異なる情報入力
装置を数例挙げ、その構成及び原理について説明する。
【0079】A.第1の情報入力装置 まず、第1の情報入力装置3Aについて図4ないし図8
に基づいて説明する。この第1の情報入力装置3Aは、
いわゆる再帰光遮蔽方式の情報入力装置である。
【0080】ここで、図4は第1の情報入力装置3Aの
構成を概略的に示す説明図である。図4に示すように、
情報入力装置3Aは、PDP2の表示面2aのサイズに
対応したサイズで横長の四角形状の情報入力領域3aを
備えている。この情報入力領域3aは、手書きにより文
字や図形等の入力を可能にする領域である。この情報入
力領域3aの下方両端部に位置する角部の近傍には、発
光と受光とを行う光学ユニット27(左側光学ユニット
27L、右側光学ユニット27R)が所定の取付角度で
設けられている。これらの光学ユニット27からは、平
面若しくはほぼ平面をなし、例えばL,L,L
・・・,L(R,R,R,・・・,R)とい
った光(プローブ光)の束で構成される扇形状で薄膜状
の光束膜が、情報入力領域3aの全域に行き渡るように
PDP2の表示面2aの表面に沿って平行に投光され
る。
【0081】また、情報入力装置3の情報入力領域3a
の下部を除く周辺部には、再帰性反射部材28が設けら
れている。この再帰性反射部材28は、例えば円錐形状
のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入
射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて
反射する特性を有している。例えば、左側光学ユニット
27Lから投光されたプローブ光Lは、再帰性反射部
材28によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射
光L´として左側光学ユニット27Lにより受光され
ることになる。つまり、再帰性反射部材28によっても
情報入力領域3aが形成されている。
【0082】次に、光学ユニット27について説明す
る。ここで、図5は光学ユニット27の構造を概略的に
示す構成図である。なお、図5はx−z方向を主体に示
しているが、二点鎖線で示す部分については同一の構成
要素を別方向(x−y方向、又はy−z方向)から見た
図である。
【0083】図5に示すように、光学ユニット27は、
投光手段29と受光手段30とを備えている。投光手段
29は、スポットをある程度絞ることの可能なLD(La
serDiode:半導体レーザ),ピンポイントLED(Ligh
t Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源31を備
えている。この光源31からPDP2の表示面2aに対
して垂直に照射された光は、一方向の倍率のみを変更可
能なシリンドリカルレンズ32によってx方向にコリメ
ートされる。シリンドリカルレンズ32によってx方向
にコリメートされた光は、シリンドリカルレンズ32と
は曲率の分布が直交する2枚のシリンドリカルレンズ3
3,34によりy方向に対して集光される。つまり、こ
れらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ
32,33,34)の作用により、光源31からの光を
線状に集光した領域がシリンドリカルレンズ34の後方
に形成されることになる。ここに、y方向に狭くx方向
に細長いスリットを有するスリット板35を配置する。
したがって、シリンドリカルレンズ群(シリンドリカル
レンズ32,33,34)を通過した光は、スリット板
35のスリット位置において、線状の二次光源36を形
成する。二次光源36から発した光は、ハーフミラー3
7で折り返され、PDP2の表示面2aの垂直方向には
広がらずに表示面2aの表面に沿った平行光で、表示面
2aと平行方向には二次光源36を中心にした扇形状の
光束膜となって情報入力領域3aを進行する。換言すれ
ば、扇形状の光が情報入力領域3aを形成する。これら
のシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ3
2,33,34)とスリット板35とによって、集光光
学系が形成されている。
【0084】前述したように、扇形状となって情報入力
領域3aを進行した光束膜は、再帰性反射部材28で再
帰的に反射され、再び同一光路を辿ってハーフミラー3
7に戻ることになる。したがって、再帰性反射部材28
で再帰的に反射された光束膜も情報入力領域3aを形成
する。
【0085】再帰性反射部材28で反射されてハーフミ
ラー37に戻った再帰反射光は、ハーフミラー37を透
過して受光手段30に入射する。受光手段30に入射し
た再帰反射光は、集光レンズであるシリンドリカルレン
ズ38を通って線状にされた後、このシリンドリカルレ
ンズ38から距離f(fはシリンドリカルレンズ38の
焦点距離)の間隔で設けられたCCD(Charge Coupled
Device:受光素子)39において、プローブ光毎に異
なる位置で受光される。なお、本実施の形態のCCD
(受光素子)39は、1次元CCDであって、その画素
数は2,048画素とされている。
【0086】詳細には、再帰性反射部材28で反射され
た再帰反射光は、z軸方向ではシリンドリカルレンズ3
8の作用を受けず、コリメートされたままCCD(受光
素子)39に到達する。また、再帰反射光は、PDP2
の表示面2aと平行方向では、シリンドリカルレンズ3
8の中心に集光するように伝搬し、その結果、シリンド
リカルレンズ38の作用を受けてシリンドリカルレンズ
38の焦点面に設置されたCCD(受光素子)39上に
結像する。これにより、CCD(受光素子)39上に再
帰反射光の有無に応じて光強度の分布が形成される。す
なわち、再帰反射光を指示手段Pで遮った場合、CCD
(受光素子)39上の遮られた再帰反射光に相当する位
置に光強度が弱い点(後述するピーク点)が生じること
になる。再帰反射光を受光したCCD(受光素子)39
は、再帰反射光(プローブ光)の光強度分布に基づいた
電気信号を生成し、前述したコントローラ10に対して
出力する。なお、図5に示すように、二次光源36とシ
リンドリカルレンズ38とは、ハーフミラー37に対し
て共に距離dの位置に配設されて共役な位置関係にあ
る。
【0087】ここで、図6は受光素子39から再帰反射
光の光強度分布に基づいた電気信号が入力され、情報入
力領域3aを進行する光が遮られた位置の座標を特定す
る処理を実行するコントローラ10のブロック構成図で
ある。このコントローラ10は、光学ユニット27(左
側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の光
源(LD)31の発光制御と、光学ユニット27(左側
光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)のCC
D(受光素子)39からの出力の演算を行うものであ
る。図6に示すように、コントローラ10には、各部を
集中的に制御するCPU40が設けられており、このC
PU40には、プログラム及びデータを記憶するROM
41、各種データを書き換え自在に格納してワークエリ
アとして機能するRAM42、コンピュータ5に接続す
るためのインタフェース43、A/D(Analog/Digita
l)コンバータ44及びLDドライバ45がバス接続さ
れている。また、CPU40には、各種のプログラムコ
ード(制御プログラム)を格納するハードディスク46
や不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read Only Memory)47がバ
ス接続されている。ここに、CPU40、ROM41及
びRAM42によりマイクロコンピュータが構成されて
いる。このようなマイクロコンピュータには、各種のプ
ログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体
49、すなわち、フロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/
W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気デ
ィスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプ
ログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディス
クドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドラ
イブ装置等のプログラム読取装置48が接続されてい
る。
【0088】CCD(受光素子)39からの出力を演算
する回路として、CCD(受光素子)39の出力端子
に、アナログ処理回路51が図のように接続される。C
CD(受光素子)39に入射した反射光は、CCD(受
光素子)39内で光の強度に応じた電圧値を持つアナロ
グの画像データに変換され、アナログ信号として出力さ
れる。このアナログ信号は、アナログ処理回路51で処
理された後、A/D(Analog/Digital)コンバータ4
4によってデジタル信号に変換されてCPU40に渡さ
れる。この後、CPU40によって指示手段Pの二次元
座標の演算が行われる。
【0089】ハードディスク46に格納された各種のプ
ログラムコード(制御プログラム)または記憶媒体49
に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラ
ム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてRA
M42に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プ
ログラム)が実行されることになる。
【0090】続いて、制御プログラムに基づいてCPU
40によって実行される機能について説明する。ここで
は、本実施の形態の情報入力装置3の備える特長的な機
能である座標検出処理について以下において具体的に説
明する。
【0091】ここで、図7は情報入力装置3の情報入力
領域3a内の一点を指示手段Pで指し示した一例を示す
正面図である。図7に示すように、例えば、左側光学ユ
ニット27Lから照射されたL,L,L,・・
・,Lといったプローブ光で構成される扇形状の光の
中でn番目のプローブ光Lが指示手段Pによって遮ら
れた場合、そのプローブ光Lは再帰性反射部材28に
到達することはない。
【0092】このときCCD(受光素子)39上の光強
度分布を考える。ここで、図8はCCD(受光素子)3
9の検出動作を模式的に示す説明図である。指示手段P
が情報入力領域3a内に挿入されていなければ、CCD
(受光素子)39上の光強度分布はほぼ一定であるが、
図8に示すように指示手段Pが情報入力領域3a内に挿
入されてプローブ光Lが指示手段Pによって遮られた
場合、そのプローブ光Lは光学ユニット27のCCD
(受光素子)39によって受光されることはないため、
プローブ光Lに対応する光学ユニット27のCCD
(受光素子)39上の所定の位置Xが光強度の弱い領
域(暗点)となる。この光強度の弱い領域(暗点)であ
る位置Xは、CCD(受光素子)39から出力される
光強度の波形にピーク点として出現することになるの
で、CPU40は、このような光強度の波形におけるピ
ーク点の出現を電圧の変化により認識し、この光強度の
波形のピーク点となった暗点の位置Xを検出する。
【0093】また、光強度の波形のピーク点となった暗
点位置Xが検出されると、暗点位置XからCCD
(受光素子)39の中心画素までの距離が、例えばCC
D(受光素子)39の画素番号(例えば、図8において
は、画素番号m)に基づいて検出される。
【0094】光強度の弱い領域(暗点)である位置X
(左側光学ユニット27LのCCD(受光素子)39上
ではXL,右側光学ユニット27RのCCD(受光素
子)39上ではXR)は、遮られたプローブ光の出射
/入射角θと対応しており、Xを検出することによ
りθを知ることができる。即ち、暗点位置XからC
CD(受光素子)39の中心画素までの距離をaとする
と、θはaの関数として、 θ=tan−1(a/f) ………………………………(1) と表すことができる。ただし、fはシリンドリカルレン
ズ38の焦点距離である。ここで、左側光学ユニット2
7LにおけるθをθL、aをXLと置き換える。
【0095】さらに、図7において、左側光学ユニット
27Lと情報入力領域3aとの幾何学的な相対位置関係
の変換係数gにより、指示手段Pと左側光学ユニット2
7Lとのなす角度θLは、(1)式で求められるXLの
関数として、 θL=g(θL) ………………………………(2) ただし、θL=tan−1(XL/f) と表すことができる。
【0096】同様に、右側光学ユニット27Rについて
も、上述の(1)(2)式中の記号Lを記号Rに置き換
えて、右側光学ユニット27Rと情報入力領域3aとの
幾何学的な相対位置関係の変換係数hにより、 θR=h(θR) ………………………………(3) ただし、θR=tan−1(XR/f) と表すことができる。
【0097】ここで、左側光学ユニット27LのCCD
(受光素子)39の中心位置と右側光学ユニット27R
のCCD(受光素子)39の中心位置との距離を図7に
示すwとすると、情報入力領域3a内の指示手段Pで指
示した点の2次元座標(x,y)は、三角測量の原理に
より、 x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(4) y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(5) として算出することができる。
【0098】これらの(1)(2)(3)(4)(5)
式は制御プログラムの一部として予めハードディスク4
6や記憶媒体49に格納されており、(1)(2)
(3)(4)(5)式により、指示手段Pの位置座標
(x,y)は、XL,XRの関数として算出され
る。すなわち、左側光学ユニット27LのCCD(受光
素子)39上の暗点の位置と右側光学ユニット27Rの
CCD(受光素子)39上の暗点の位置とを検出するこ
とで、指示手段Pの位置座標(x,y)が算出されるこ
とになる。
【0099】このようにして算出された指示手段Pの位
置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピ
ュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることに
なる。
【0100】そして、このような情報入力装置3Aによ
れば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、
高い描画感を実現することが可能になっている。
【0101】B.第2の情報入力装置 次に、第2の情報入力装置3Bについて図9ないし図1
1に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3A
で説明した部分と同一部分については同一符号を用い、
説明も省略する。
【0102】この第2の情報入力装置3Bは、いわゆる
再帰光反射方式の情報入力装置である。
【0103】ここで、図9は情報入力装置3Bに用いら
れる指示手段61を示す斜視図である。また、図10は
情報入力装置3Bの情報入力領域3a内の一点を指示手
段61で指し示した一例を示す正面図である。図9に示
すように、情報入力装置3Bの情報入力領域3a内の一
点を指し示すために用いられる指示手段61の先端近傍
には、再帰性反射部材62が設けられている。この再帰
性反射部材62は、例えば円錐形状のコーナーキューブ
を多数配列して形成されており、入射した光をその入射
角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有し
ている。例えば、左側光学ユニット27Lから投光され
たプローブ光Lは、図10に示すように、再帰性反射
部材62によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反
射光L´として左側光学ユニット27Lにより受光さ
れることになる。そのため、図10に示すように、情報
入力装置3Bにおいては、前述した情報入力装置3Aの
ように情報入力領域3aに再帰性反射部材28を設ける
必要はない。なお、指示手段61はペン状の形状をして
おり、光沢のある金属製よりゴムやプラスチックなどの
材質が望ましい。
【0104】したがって、このような指示手段61の再
帰性反射部材62を備えた先端近傍を情報入力装置3B
の情報入力領域3aの適当な位置(x,y)に挿入し、
例えば左側光学ユニット27Lから投光された扇形状の
光束膜の中のプローブ光Lが指示手段61の再帰性反
射部材62によって反射された場合、その再帰反射光L
´は左側光学ユニット27LのCCD(受光素子)3
9によって受光される。このようにしてCCD(受光素
子)39が再帰反射光L´を受光した場合には、再帰
反射光L´に対応するCCD(受光素子)39上の所
定の位置Dnが光強度の強い領域(明点)となる。つま
り、図11に示すように、CCD(受光素子)39上で
は位置Dnの位置に光強度が強い領域が生じ、CCD
(受光素子)39からの光の強度分布の形状にはピーク
が出現する。このピークが出現する位置Dnは反射され
たプローブ光の出射/入射角θnと対応しており、Dn
を検出することによりθnを知ることができる。つま
り、このような再帰光反射方式の情報入力装置3Bの場
合も、前述した再帰光遮蔽方式の情報入力装置3Aと同
様に、光強度の波形に出現するピークに基づく三角測量
の手法により指示手段61の位置座標(x,y)が算出
されることになる。
【0105】このようにして算出された指示手段61の
位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコン
ピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられること
になる。
【0106】そして、このような情報入力装置3Bによ
れば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、
高い描画感を実現することが可能になっている。
【0107】C.第3の情報入力装置 次に、第3の情報入力装置3Cについて図12ないし図
14に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3
Aで説明した部分と同一部分については同一符号を用
い、説明も省略する。
【0108】この第3の情報入力装置3Cは、第1の情
報入力装置3Aにおける光学ユニットの変形例である。
詳細には、第1の情報入力装置3Aで用いた光学ユニッ
ト27においては扇形状の光束膜を投光して情報入力領
域を形成したが、情報入力装置3Cにおいては、ポリゴ
ンミラー等の回転走査系を有しており、その回転走査系
によって光源から出射された光ビームを放射状に投光し
て情報入力領域を形成する光学ユニット70を用いるも
のである。
【0109】ここで、図12は光学ユニット70を概略
的に示す平面図である。図12に示すように、光学ユニ
ット70は、駆動回路(図示せず)を有してレーザ光を
出射する光源であるLD(Laser Diode:半導体レー
ザ)71とハーフミラー72とポリゴンミラー73と集
光レンズ74とで構成される投光手段70aと、受光素
子75とが備えられている。受光素子75は、集光レン
ズ74から距離f(fは集光レンズ74の焦点距離)の
間隔で設けられたPD(Photo Diode)で構成されてい
る。このような光学ユニット70は、LD71から出射
したレーザ光をハーフミラー72で折り返した後、パル
スモータ(図示せず)により所定の角速度ωtで回転駆
動されるポリゴンミラー73によって放射状に順次反射
する。したがって、光学ユニット70は、ビーム光を放
射状に繰り返し投光することになる。つまり、2つの光
学ユニット70から放射状に投光されるビーム光によっ
て情報入力領域3aが形成されることになる。一方、反
射されて光学ユニット70に入射したビーム光は、ポリ
ゴンミラー73によって反射され、ハーフミラー72に
到達する。ハーフミラー72に到達した反射ビーム光
は、ハーフミラー72を透過して受光素子75に到達
し、電気信号に変換される。
【0110】次に、このような光学ユニット70を第1
の情報入力装置3Aで用いた光学ユニット27に代えて
適用した情報入力装置3Cについて説明する。図13に
示すように、情報入力領域3a中の或る位置に指示手段
Pが挿入されてあるビーム光が遮蔽されると、そのビー
ム光は再帰性反射部材28で反射されることはないこと
から、受光素子75に到達することはない。このように
情報入力領域3a中の或る位置に指示手段Pが挿入され
てあるビーム光が遮蔽された場合、受光素子75からの
光の強度分布の形状にはディップが出現する。
【0111】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図14に示すよ
うに、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されていな
い場合には光強度は“I=I”を示すが、情報入力領
域3aに指示手段Pが挿入されて受光素子75に再帰光
が戻らない場合には光強度は“I=I”を示すことに
なる。このように光強度が“I=I”である部分が、
ディップである。なお、図14中、時間t=tは、ポ
リゴンミラー73の回転の基準位置であって、回転走査
されるビーム光が所定の角度に達した時点である。
【0112】したがって、光強度が“I=I”となっ
た時間tをtであるとすれば、情報入力領域3aに挿
入された指示手段Pにより遮蔽されたビーム光の出射角
度θは、 θ=ω(t−t)=ω△t として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた
光学ユニット70(70L、70R)において情報入力
領域3aに挿入された指示手段Pにより遮蔽されたビー
ム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それ
らの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の
手法によって指示手段Pを挿入した位置座標(x,y)
が算出されることになる。
【0113】このようにして算出された指示手段Pの位
置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピ
ュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることに
なる。
【0114】そして、このような情報入力装置3Cによ
れば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、
高い描画感を実現することが可能になっている。
【0115】D.第4の情報入力装置 次に、第4の情報入力装置3Dについて図15ないし図
16に基づいて説明する。なお、第2の情報入力装置3
B及び第3の情報入力装置3Cで説明した部分と同一部
分については同一符号を用い、説明も省略する。
【0116】この第4の情報入力装置3Dは、第2の情
報入力装置3Bにおける光学ユニットの変形例である。
詳細には、第2の情報入力装置3Bで用いた光学ユニッ
ト27においては扇形状の光束膜を投光して情報入力領
域を形成したが、第4の情報入力装置3Dにおいては、
ポリゴンミラー等の回転走査系を有しており、その回転
走査系によって光源から出射された光ビームを放射状に
投光して情報入力領域を形成する光学ユニット70を用
いるものである。なお、光学ユニット70についての説
明は、第3の情報入力装置3Cで説明したのでここでは
省略する。
【0117】このような光学ユニット70を第2の情報
入力装置3Bで用いた光学ユニット27に代えて適用し
た情報入力装置3Dについて説明する。図15に示すよ
うに、情報入力領域3a中の或る位置に指示手段61が
挿入された場合、所定のビーム光が指示手段61の再帰
性反射部材62において再帰反射され、そのビーム光は
受光素子75に到達する。このように情報入力領域3a
中の或る位置に指示手段61が挿入されてあるビーム光
が再帰反射された場合、受光素子75からの光の強度分
布の形状にはピークが出現する。
【0118】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図16に示すよ
うに、情報入力領域3aに指示手段61が挿入されてい
ない場合には光強度は“I=I”を示すが、情報入力
領域3aに指示手段61が挿入されて受光素子75に再
帰光が到達した場合には光強度は“I=I”を示すこ
とになる。このように光強度が“I=I”である部分
が、ピークである。なお、図16中、時間t=tは、
ポリゴンミラー73の回転の基準位置であって、回転走
査されるビーム光が所定の角度に達した時点である。
【0119】したがって、光強度が“I=I”となっ
た時間tをtであるとすれば、情報入力領域63に挿
入された指示手段61により再帰反射されたビーム光の
出射角度θは、 θ=ω(t−t)=ω△t として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた
光学ユニット70(70L、70R)において情報入力
領域3aに挿入された指示手段61により再帰反射され
たビーム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出さ
れ、それらの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三
角測量の手法によって指示手段61を挿入した位置座標
(x,y)が算出されることになる。
【0120】このようにして算出された指示手段61の
位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコン
ピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられること
になる。
【0121】そして、このような情報入力装置3Dによ
れば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、
高い描画感を実現することが可能になっている。
【0122】E.第5の情報入力装置 次に、第5の情報入力装置3Eについて図17ないし図
18に基づいて説明する。この第5の情報入力装置3E
は、情報入力領域内の画像情報を撮像カメラにより取り
込んで、その取り込まれた画像情報の内の一部に基づい
て位置座標を検出するいわゆるカメラ撮像方式の情報入
力装置である。
【0123】ここで、図17は情報入力装置3Eの構成
を概略的に示す正面図である。情報入力装置3Eの情報
入力領域3aの上方両端部には、撮像手段である撮像カ
メラ82が距離wを隔てて設けられている。撮像カメラ
82には、CCD(Charge Coupled Device)である受
光素子83と結像光学レンズ84とが、距離fを隔てて
設けられている。これらの撮像カメラ82の撮像画角は
約90度であり、情報入力領域3aを撮影範囲とするよ
うにそれぞれ設置されている。また、撮像カメラ82は
座標入力面を形成するPDP2の表示面2aから所定の
距離となるように設置されており、その光軸はPDP2
の表示面2aに平行である。
【0124】加えて、情報入力領域3aの上部を除く周
縁部であって撮像カメラ82の撮像画角を妨げずに撮影
視野全体を覆う位置には、背景板85が設けられてい
る。この背景板85は、情報入力領域3aの中央にその
面を向け、PDP2の表示面2aに対して略垂直に設け
られる。この背景板85は、例えば一様な黒色とされて
いる。
【0125】撮像カメラ82の信号と指示手段Pとの関
係を図18に示す。図18に示すように、指示手段Pが
情報入力領域3aに挿入された場合、その指示手段Pは
撮像カメラ82に撮影され、指示手段Pの像が撮像カメ
ラ82の受光素子83上に形成される。情報入力装置3
Eのように背景板85が黒色であって、指を指示手段P
として用いるような場合には、指示手段Pは背景板85
に比べて高い反射率を有することになるので、受光素子
83の指示手段Pに相当する部分は、光強度の強い領域
(明点)となる。
【0126】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図18に示すよ
うに、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入された場合
には、受光素子83からの光の強度分布の形状にはピー
クが出現する。このピークが出現する位置Dnは、結像
光学レンズ84の主点からの指示手段Pの見かけの角度
θnに対応しており、θnはDnの関数として、 θn=arctan (Dn/f) と表すことができる。つまり、このようなカメラ撮像方
式の情報入力装置3Eの場合も、前述した情報入力装置
3A等と同様に、光強度の波形に出現するピークに基づ
く三角測量の手法により指示手段Pの位置座標(x,
y)が算出されることになる。
【0127】このようにして算出された指示手段Pの位
置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピ
ュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることに
なる。
【0128】なお、指示手段Pとしては、自身が発光す
る発光素子付きの専用ペン等も適用することができる。
【0129】そして、このような情報入力装置3Eによ
れば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、
高い描画感を実現することが可能になっている。
【0130】F.第6の情報入力装置 次に、第6の情報入力装置3Fについて図19ないし図
20に基づいて説明する。この第6の情報入力装置3F
は、三角測量によって座標を検出するものではなく、直
交する2軸の座標を直接検出するいわゆるLEDアレイ
方式の情報入力装置である。
【0131】ここで、図19は情報入力装置3Fの構成
を概略的に示す正面図である。図19に示すように、情
報入力装置3Fは、Xm個の発光手段である発光ダイオ
ード(LED:Light Emitting Diode)91を水平方向
に一定間隔で配置した発光素子列92と、これに1対1
に対応したXm個の受光手段であるフォトトランジスタ
93を一定間隔で対向配置した受光素子列94と、Yn
個のLED91を垂直方向に一定間隔で配置した発光素
子列95と、これに1対1に対応したYn個のフォトト
ランジスタ93を一定間隔で対向配置した受光素子列9
6とを備えている。そして、これらの発光素子列92
と、受光素子列94と、発光素子列95と、受光素子列
96とにより囲まれた空間部分が、情報入力領域3aと
されている。つまり、情報入力領域3a内には、水平方
向に形成されるm個の光路と垂直方向に形成されるn個
の光路とがマトリクス状に交差可能となっている。な
お、情報入力領域3aは、PDP2の表示面2aのサイ
ズに対応したサイズであって横長の四角形状に形成され
ており、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする
領域である。
【0132】そして、この情報入力領域3aの或る位置
に指等の指示手段Pが挿入された場合には、指示手段P
により所定の光路が遮られるため、その遮蔽光路にある
受光素子列94のフォトトランジスタ93及び受光素子
列96のフォトトランジスタ93の受光光量がそれぞれ
低下することになる。
【0133】各部の電気的接続等については技術的に公
知であるため詳細な説明は省略するが、図20に示すよ
うに、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されていな
い場合には各フォトトランジスタ93の光強度は“I=
”を示すが、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入
されて光路が遮られた場合には、その遮蔽光路にあるフ
ォトトランジスタ93の光強度は“I=i”を示すこ
とになる。このように光強度が“I=i”である部分
をディップという。なお、図20中、横軸はフォトトラ
ンジスタ93の位置に相当し、実際にはフォトトランジ
スタ93の光出力を逐次読みとる走査時間である。
【0134】そして、受光光量が低下した受光光量が低
下した受光素子列94のフォトトランジスタ93及び受
光素子列96のフォトトランジスタ93の位置に相当す
るディップ位置を検出し、指示手段Pにより指示された
位置座標(x,y)を算出する。実際には、基準位置t
=tからのディップ位置が検出されるまでの時間t
や、図20で示した波形をメモリに取り込み、メモリ内
のデータに対してディップ位置に相当するメモリ番地と
してディップの位置を検出することになる。
【0135】このようにして算出された指示手段Pの位
置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピ
ュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることに
なる。
【0136】そして、このような情報入力装置3Fによ
れば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、
高い描画感を実現することが可能になっている。
【0137】G.第7の情報入力装置 次に、第7の情報入力装置3Gについて図21ないし図
22に基づいて説明する。この第7の情報入力装置3G
は、いわゆる超音波弾性波方式の情報入力装置である。
【0138】ここで、図21は情報入力装置3Gの構成
を概略的に示す正面図である。図21に示すように、情
報入力装置3Gは、透明な基板100を有すると共に、
指先やペン等の指示手段P(図22参照)で文字・図形
等を書き込むための書き込み面(情報入力領域)3aと
なる基板100の一つの面に、表面弾性波を発信する発
信手段である発信用トランスデューサ102と、発信用
トランスデューサ102から発信された表面弾性波を受
信する受信手段である受信用トランスデューサ103
と、発信用トランスデューサ102から発信された表面
弾性波をそれぞれ反射し、受信用トランスデューサ10
3に表面弾性波を導く反射手段である反射アレイ104
・105と、同様に、表面弾性波を発信する発信用トラ
ンスデューサ106と、発信用トランスデューサ106
から発信された表面弾性波を受信する受信用トランスデ
ューサ107と、発信用トランスデューサ106から発
信された表面弾性波をそれぞれ反射し、受信用トランス
デューサ107に表面弾性波を導く反射アレイ108・
109とを有している。なお、情報入力領域3aはPD
P2の画面サイズに対応したサイズを有している。
【0139】図21において、発信用トランスデューサ
102・106および受信用トランスデューサ103・
107は、それぞれケーブル110およびコネクタ11
1を介してコントローラ10に接続されている。ケーブ
ル110は、基板100の端部に沿って発信用トランス
デューサ102・106および受信用トランスデューサ
103・107まで最短距離を通るように配線すること
が好ましいが、ここでは図示を省略する。
【0140】基板100としては、透明で表面弾性波を
伝播することが可能なものであれば、ガラス,プラスチ
ック等、いかなる種類の材料を用いることにしても良
い。また、例えば、基板100をガラス基板とした場
合、反射アレイ104・105・108・109は、ガ
ラスペーストをスクリーン印刷した後、ガラス基板10
0を所定の温度で焼成して形成される。
【0141】続いて、ユーザが指先またはペン等の指示
手段Pで情報入力領域3aをタッチした場合に、そのタ
ッチ位置の座標を特定する方法の概略を説明する。図2
2は、タッチ位置の座標を特定する処理を説明するため
の説明図である。図22において、発信用トランスデュ
ーサ102および受信用トランスデューサ103はタッ
チ位置のX軸方向の位置を検出するために用いられ、発
信用トランスデューサ106および受信用トランスデュ
ーサ107はタッチ位置のY軸方向の位置を検出するた
めに用いられる。ここでは、説明の便宜上、X軸方向の
位置を検出する処理を中心に説明する。
【0142】タッチ位置の座標を特定する処理は、情報
入力装置3Gおよびコントローラ10によって実行され
る。発信用トランスデューサ102は、コントローラ1
0から電気信号を入力し、入力した電気信号を機械振動
に変換する。その結果、基板100の情報入力領域3a
の表面または界面に沿って伝播する表面弾性波が発生す
る。
【0143】発信用トランスデューサ102によって発
生された表面弾性波は、反射アレイ104を構成する各
反射素子により、発信用トランスデューサ102に近い
方から順次90度反射され、情報入力領域3aを伝播し
ていくことになる。すなわち、反射アレイ104を構成
する各反射素子により、表面弾性波の一部が反射され、
一部が透過するという現象が繰り返され、情報入力領域
3aの全面にわたって表面弾性波が伝播していく。反射
アレイ104の構成する各反射素子によって反射された
表面弾性波は、情報入力領域3aの縦方向に平行に、か
つ反射させられた反射素子の位置に基づく時間差を持っ
て情報入力領域3aを伝播していく。そして、反射アレ
イ105は、情報入力領域3aを伝播してきた表面弾性
波を90度反射し、反射した表面弾性波を受信用トラン
スデューサ103に導く。
【0144】受信用トランスデューサ103は、表面弾
性波を受信して電気信号に変換し、コントローラ10に
入力する。コントローラ10は、入力した電気信号を増
幅した後、整流およびA/D変換処理を行う。そして、
コントローラ10は、A/D変換した信号を時間軸に沿
って信号処理することにより、情報入力領域3aにおけ
るX軸方向の位置を時間に対応させる。
【0145】例えば、図22に示すように、ユーザが情
報入力領域3aの任意の位置を指先(指示手段P)でタ
ッチしたものとする。この場合、タッチ位置を伝播して
いる表面弾性波は指先によって吸収または散乱され、大
きな減衰を受けることになる。このような減衰を受けた
時点を上述した信号処理の結果に基づいて特定すること
により、タッチ位置のX軸方向における位置を特定する
ことができる。具体的には、図22に示すように、情報
入力領域3aを横切る実線がタッチ位置のX軸方向にお
ける位置として特定される。
【0146】タッチ位置のY軸方向の位置についても、
発信用トランスデューサ106,受信用トランスデュー
サ107および反射アレイ108・109を用いてX軸
方向の位置を特定する処理と同様の処理を行うことによ
って特定することができる。具体的には、図22に示す
ように、情報入力領域3aを横切る点線がタッチ位置の
Y軸方向における位置として特定される。
【0147】このようにして特定された指示手段Pの位
置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピ
ュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることに
なる。
【0148】そして、このような情報入力装置3Gによ
れば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、
高い描画感を実現することが可能になっている。
【0149】以上、本実施の形態の情報入出力システム
1に適用し得る情報入力装置3として、再帰光遮蔽方式
の情報入力装置3A、再帰光反射方式の情報入力装置3
B、回転走査系を有する再帰光遮蔽方式の情報入力装置
3C、回転走査系を有する再帰光反射方式の情報入力装
置3D、カメラ撮像方式の情報入力装置3E、LEDア
レイ方式の情報入力装置3F、超音波弾性波方式の情報
入力装置3Gについて、その構成及び原理を説明した
が、これらは本実施の形態の情報入出力システム1に適
用し得る情報入力装置3の一例であって、本発明はこれ
らの方式に限定されるものではなく、本発明は、例えば
アナログ容量結合方式、感圧方式等を含む情報入力装置
全般について適用されることは言うまでもない。
【0150】続いて、本実施の形態の情報入出力システ
ム1において実行される各種アプリケーションプログラ
ム24の1つである描画ソフトにおける情報入力装置3
を介して描画した所定の画像をPDP2に表示する表示
処理の内、従来の情報入出力システムによって行なわれ
ている処理と同様の処理についてはその説明を省略し、
情報入出力システム1が備える特長的な機能に関連する
機能について以下に概略的に説明する。
【0151】ここで、図23は描画ソフトの起動時にお
ける初期画面G1を示す平面図である。図23に示すよ
うに、描画ソフトの起動時においてPDP2に表示され
る初期画面G1には、スタンプ描画モードを選択するた
めの処理モード選択手段を実現するスタンプボタンB1
と、スタンプ設定ボタンB2とが選択可能なツールバー
T1が表示される。このようにツールバーT1が表示さ
れている状態で、操作者によってスタンプ設定ボタンB
2がタッチされた場合(タッチには、光学式の情報入力
装置3の情報入力領域3aに対する指示部材の挿入状態
も含む。以下、同様)には、図24に示すようなスタン
プ設定画面G2がPDP2にポップアップ表示されるこ
とになる。
【0152】ここで、スタンプ設定画面G2には、所望
の「スタンプ用画像」ST(ST1〜ST3)を選択さ
せるために「スタンプ用画像」STを一覧表示するスタ
ンプ選択ボタンB3が設けられている。つまり、スタン
プ選択ボタンB3がスタンプ用画像選択手段を実現する
ことになる。この「スタンプ用画像」STは、プレゼン
テーション等において所定の言語や文章等についての
“重要”、“注意”、“強調”、“秘密”等を報知する
ことを目的として表示される画像情報や矢印、ロゴマー
ク等の画像情報である。このような「スタンプ用画像」
STは、描画ツール等により作成された画像であって、
コンピュータ5のハードディスク17の所定領域に記憶
されている。ここに、スタンプ用画像記憶手段が実現さ
れている。そして、スタンプ設定画面G2には、この
「スタンプ用画像」STをハードディスク17に登録す
るための登録ボタンB4と、「スタンプ用画像」STを
ハードディスク17から削除するための削除ボタンB5
とが設けられている。このように複数の「スタンプ用画
像」STの中から所望の「スタンプ用画像」STを選択
することが可能になっているので、使い勝手の良いシス
テムを提供することが可能になる。
【0153】また、スタンプ設定画面G2には、「スタ
ンプ用画像」STのPDP2への表示を確定する迄のス
タンプ確定時間(規定時間)を設定する規定時間設定手
段を実現するスタンプ確定時間設定ボタンB6が設けら
れている。これにより、「スタンプ用画像」ST等の画
像情報の描画を許可する規定時間が用途(画像情報)に
応じて変更可能になる。
【0154】さらに、スタンプ設定画面G2には、いわ
ゆるダブルクリックを認識するためのクリック間隔時間
及びクリック座標間の有効範囲(最初のクリック座標を
円の中心とし2度目の座標との差を半径とする範囲)を
設定するためのダブルクリック設定ボタンB7が設けら
れている。なお、ダブルクリック設定ボタンB7におい
ては、そのボタン領域内(円内)において実際にダブル
クリックを実行することにより設定可能とされている。
ここに、ダブルクリック識別設定手段が実現されてい
る。
【0155】なお、以下の説明においては、上述したよ
うなスタンプ設定画面G2おいて、スタンプ選択ボタン
B3により「スタンプ用画像」ST1が選択され、スタ
ンプ確定時間設定ボタンB6によりスタンプ確定時間が
“2秒”に設定されたものとして説明する。
【0156】続いてツールバーT1が表示されている状
態で操作者によってスタンプボタンB1がタッチされた
場合、つまりスタンプ描画モード下においてCPU12
が制御プログラムに基づいて実行するスタンプ処理につ
いて説明する。
【0157】なお、スタンプボタンB1がタッチされて
スタンプ描画モードになった場合には、図25に示すよ
うなスタンプ描画画面G3がPDP2に表示される。ス
タンプ描画画面G3には、スタンプ描画モードを選択す
るためのスタンプボタンB8と、スタンプ消去モードを
選択するための消しゴムボタンB9と、編集モードを選
択するための編集ボタンB10と、印刷モードを選択す
るための印刷ボタンB11とが選択可能なツールバーT
2が表示される。図25に示すように、スタンプ描画モ
ード下においては、スタンプボタンB8は他のボタンB
9〜B11に比較して色彩が反転状態になっている。ま
た、スタンプ描画画面G3においては、図25に示すよ
うなスタンプ描画モード特有のカーソルであるスタンプ
型カーソルZ1が表示される。このようにスタンプ型カ
ーソルZ1を表示することで、カーソルを見れば現在の
処理モードがスタンプ描画モードであることを直感的に
認識することが可能になっている。
【0158】ここで、図26はスタンプ処理の流れを概
略的に示すフローチャートである。なお、スタンプ処理
は、初期状態においてはスタンプ描画モードに設定され
ているものとする。図26に示すように、CPU12
は、情報入力装置3での指示手段によるタッチがあるま
で待機し、情報入力装置3から送信された位置座標によ
って情報入力装置3の情報入力領域3aの所定位置がタ
ッチされたと判断した場合には(ステップS1のY)、
当該位置座標をRAM14に保存する(ステップS
2)。
【0159】次いで、ステップS2においてRAM14
に保存した位置座標と直前にRAM14に保存した位置
座標とを比較し、それらの位置座標が略同一位置である
停止座標範囲内(手ぶれ、座標検出精度による検出座標
の違い程度の差以内)であると判断された場合には(ス
テップS3のY)、指示手段は停止状態であるものとし
て、RAM14の所定のカウンタエリアにおいて停止時
間を“1”インクリメントして(ステップS4)、ステ
ップS1に戻る。なお、1カウントは、座標検出周期
(例えば、20ms)である。
【0160】一方、ステップS2においてRAM14に
保存した位置座標と直前にRAM14に保存した位置座
標とを比較し、それらの位置座標が略同一位置である停
止座標範囲内でないと判断された場合には(ステップS
3のN)、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時
間をゼロクリアして(ステップS5)、ステップS1に
戻る。なお、RAM14に直前の位置座標が保存されて
いない場合も、RAM14の所定のカウンタエリアの停
止時間をゼロクリアして(ステップS5)、ステップS
1に戻る。
【0161】以上のようなステップS1〜S5は、情報
入力装置3の情報入力領域3aの所定位置がデタッチ
(デタッチには、光学式の情報入力装置3の情報入力領
域3aに対する指示部材の非挿入状態も含む。以下、同
様)されたと判断されるまで(ステップS6のY)、繰
り返される。ここに、指示時間計測手段の機能が実行さ
れる。
【0162】その後、情報入力装置3から位置座標が送
信されなくなることによって情報入力装置3の情報入力
領域3aの所定位置がデタッチされたと判断した場合に
は(ステップS6のY)、ステップS7に進み、RAM
14の所定のカウンタエリアの停止時間とスタンプ確定
時間とを比較する。ここに、時間比較手段の機能が実行
される。ここでは、スタンプ確定時間がスタンプ確定時
間設定ボタンB6により“2秒”に設定されていること
から、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時間が
“2秒”以上である場合には(ステップS7のY)、ス
テップS8に進み、スタンプ描画を実行する。ここに、
画像情報描画手段の機能が実行される。なお、スタンプ
描画は、「スタンプ用画像」ST1を描画する領域の画
像をRAM14に一時的に保存した後、「スタンプ用画
像」ST1を描画するものである。
【0163】ここで、図27はスタンプ描画が実行され
た画面の一例を示す説明図である。図27に示すよう
に、PDP2には、スタンプ型カーソルZ1の位置に
「スタンプ用画像」ST1が描画されている。
【0164】つまり、本実施の形態においては、画面の
所定位置にタッチした状態がスタンプ確定時間以上継続
した場合において、デタッチされた際に「スタンプ用画
像」ST1を描画することになる。このような指示手段
Pにより情報入力領域3a内の所定位置を規定時間以上
移動することなく指示する際の動作は、スタンプを押す
動作と同様の動作であることから、画像情報が「スタン
プ用画像」STである場合には、操作者にとっては動作
後の結果を容易に理解することが可能になっている。
【0165】スタンプ描画を実行した後は、RAM14
の所定のカウンタエリアの停止時間をゼロクリアして
(ステップS9)、ステップS1に戻る。
【0166】一方、RAM14の所定のカウンタエリア
の停止時間が“2秒”以上でない場合には(ステップS
7のN)、ステップS10に進み、ダブルクリックがな
されたか否かを判断する。ダブルクリックがなされたか
否かの判断は、ダブルクリック設定ボタンB7により予
め設定されたクリック間隔時間及びクリック座標差の有
効範囲との比較により行われる。
【0167】直前のデタッチ位置と当該デタッチ位置と
におけるクリック間隔時間及びクリック座標差が、ダブ
ルクリック設定ボタンB7により予め設定された有効範
囲内である場合には(ステップS10のY)、ステップ
S11に進み、そのダブルクリックがスタンプ描画画面
G3のどこでなされたかを判断する。
【0168】図28に示すように、スタンプ型カーソル
Z1上でダブルクリックが実行された場合には(ステッ
プS11のY)、ステップS12に進み、スタンプ消去
モードに移行する。ここで、スタンプ消去モードは、ツ
ールバーT2の消しゴムボタンB9が操作された場合に
選択されるスタンプ消去モードと同一モードである。し
たがって、スタンプ描画モードが選択されていることを
示すスタンプ型カーソルZ1をダブルクリック操作する
だけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ描画モード
からスタンプ消去モードに切り替えられるので、操作性
の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型
の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がか
かるため、有用である。
【0169】このようにスタンプ描画モードからスタン
プ消去モードに移行した場合には、スタンプ描画画面G
3においては、図29に示すようなスタンプ消去モード
特有のカーソルである消しゴム型カーソルZ2が表示さ
れる。このように消しゴム型カーソルZ2を表示するこ
とで、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消
去モードであることを直感的に認識することが可能にな
っている。
【0170】また、スタンプ消去モード下においては、
図30(a)に示すように消しゴム型カーソルZ2を描
画されている「スタンプ用画像」ST1の上に位置させ
ることにより(ステップS15のY)、図30(b)に
示すようにその「スタンプ用画像」ST1が消去され、
RAM14に一時的に保存されていた「スタンプ用画
像」ST1を描画する前の画像を再描画することになる
(ステップS16)。したがって、「スタンプ用画像」
STを指示するだけで「スタンプ用画像」STを消去す
ることが可能になるので、簡易で、かつ、誤操作が少な
いわかり易い操作によって「スタンプ用画像」STを消
去することが可能になる。
【0171】一方、図31に示すように、消しゴム型カ
ーソルZ2上でダブルクリックが実行された場合には
(ステップS11のN、ステップS13のY)、ステッ
プS14に進み、スタンプ描画モードに移行する。ここ
で、スタンプ描画モードは、ツールバーT2のスタンプ
ボタンB8が操作された場合に選択されるスタンプ描画
モードと同一モードである。このようにスタンプ消去モ
ードからスタンプ描画モードに移行した場合には、スタ
ンプ描画画面G3においては、再び図25に示すような
スタンプ描画モード特有のカーソルであるスタンプ型カ
ーソルZ1が表示され、「スタンプ用画像」ST1の描
画が可能になる。
【0172】なお、ダブルクリックがなされた場所が、
スタンプ型カーソルZ1上でも消しゴム型カーソルZ2
上でもない場合には(ステップS13のN)、ステップ
S1に戻る。
【0173】ここに、指示手段により指示された情報入
力領域3a内の位置座標が情報入力装置3により検出さ
れると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計
測され、この計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、
PDP2の当該位置座標に対応する位置に「スタンプ用
画像」STが描画される。これにより、指示手段により
情報入力領域3a内の所定位置を規定時間以上移動する
ことなく指示した場合にのみ「スタンプ用画像」STが
描画されることになるので、例えば説明のために操作者
がPDP2に表示された文書等をなぞったりするような
場合や誤って情報入力領域3aに指等が触れてしまった
場合に「スタンプ用画像」STが描画されることはない
ため、操作性の向上を図ることが可能になる。また、例
えば説明のために操作者がPDP2に表示された画像等
を規定時間以上指示したような場合であっても、その後
指示手段による指示位置を移動しさえすれば、「スタン
プ用画像」STが描画されることはないため、操作性の
向上を図ることが可能になる。
【0174】また、「スタンプ用画像」STの描画を目
的としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、
スタンプを押す動作と同様の動作で「スタンプ用画像」
STを描画することが可能になるので、意図しない場合
に「スタンプ用画像」STが描画されることを防止する
ことが可能になる。
【0175】なお、本実施の形態においては、コントロ
ーラ10をコンピュータ5とは別体で設けたが、これに
限るものではなく、コントローラ10をコンピュータ5
に組み込んで、コンピュータ5をコントローラ10とし
て機能させるようにしても良い。
【0176】また、本実施の形態においては、各種のプ
ログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体
26や記憶媒体49としてフロッピーディスク、ハード
ディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD
−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光
磁気ディスク(MO)、メモリカード等を適用したが、
これに限るものではなく、記憶媒体には、コンピュータ
と独立した媒体に限らず、LANやインターネット等に
より伝送されたプログラムをダウンロードして記憶また
は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0177】さらに、本実施の形態においては、情報入
出力システムとして、大型の表示装置を装備したいわゆ
る電子黒板システムに適用した例について説明したが、
これに限るものではなく、例えばPDA(Personal Dig
ital Assistants)と称される携帯用情報端末等に適用
することも可能である。
【0178】
【発明の効果】請求項1記載の発明の情報入出力システ
ムによれば、所定の画像を表示する表示装置と、この表
示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配
設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置
と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に
基づいて前記表示装置の表示内容の制御を行う情報入出
力システムにおいて、前記情報入力装置が前記所定物体
による情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検
出となるまでの時間を計測する指示時間計測手段と、こ
の指示時間計測手段による計測時間が規定時間を超えた
か否かを判断する時間比較手段と、この時間比較手段に
より前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場
合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定
の画像情報を描画する画像情報描画手段と、を備え、所
定物体による情報入力が情報入力装置により検出される
と、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測
し、この計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報
入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を
描画することにより、所定物体により情報入力領域内の
所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合
にのみ画像情報を描画することになるので、例えば説明
のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞっ
たりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れ
てしまった場合に画像情報が描画されることはないた
め、操作性の向上を図ることができる。また、例えば説
明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定
時間以上指示したような場合であっても、その後所定物
体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画
されることはないため、操作性の向上を図ることができ
る。
【0179】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の情報入出力システムにおいて、前記規定時間を可変
とする規定時間設定手段を備えることにより、画像情報
の描画を許可する規定時間が用途(画像情報)に応じて
変更可能になるので、使い勝手の良いシステムを提供す
ることができる。
【0180】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の情報入出力システムにおいて、前記画像情
報は、スタンプ用画像であることにより、所定物体によ
り情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動するこ
となく指示する際の動作は、スタンプを押す動作と同様
の動作であることから、画像情報をスタンプ用画像とす
ることで、操作者にとっては動作後の結果を容易に理解
することができる。
【0181】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ用画像
を複数記憶するスタンプ用画像記憶手段と、このスタン
プ用画像記憶手段により記憶された複数の前記スタンプ
用画像の中から一の前記スタンプ用画像を選択可能とす
るスタンプ用画像選択手段と、を備えることにより、複
数のスタンプ用画像の中から所望のスタンプ用画像を選
択することができるので、使い勝手の良いシステムを提
供することができる。
【0182】請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは4記載の情報入出力システムにおいて、複数の処理
モードから所望の処理モードを選択可能な処理モード選
択手段を備え、前記スタンプ用画像の描画を目的とした
処理モードであるスタンプ描画モードが選択されている
場合にのみ前記画像情報描画手段を実行することによ
り、スタンプ用画像の描画を目的としてスタンプ描画モ
ードが選択された場合にのみ、スタンプを押す動作と同
様の動作でスタンプ用画像を描画することができるの
で、意図しない場合にスタンプ用画像が描画されること
を防止することができる。
【0183】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モ
ードが選択されている場合には、前記スタンプ描画モー
ドが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置
に表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モ
ードがスタンプ描画モードであることを容易に認識する
ことができる。
【0184】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モ
ードが選択されていることを示すカーソルは、スタンプ
形状であることにより、カーソルを見れば現在の処理モ
ードがスタンプ描画モードであることを直感的に認識す
ることができる。
【0185】請求項8記載の発明によれば、請求項6ま
たは7記載の情報入出力システムにおいて、前記スタン
プ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前
記情報入力領域を介してダブルクリック操作した場合に
は、前記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モード
であるスタンプ消去モードに移行することにより、スタ
ンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを
ダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モー
ドをスタンプ描画モードからスタンプ消去モードに切り
替えることができるので、操作性の向上を図ることがで
きる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理
モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0186】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モ
ードが選択されている場合には、前記スタンプ消去モー
ドが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置
に表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モ
ードがスタンプ消去モードであることを容易に認識する
ことができる。
【0187】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去
モードが選択されていることを示すカーソルは、消しゴ
ム形状であることにより、カーソルを見れば現在の処理
モードがスタンプ消去モードであることを直感的に認識
することができる。
【0188】請求項11記載の発明によれば、請求項9
または10記載の情報入出力システムにおいて、前記ス
タンプ消去モードが選択されていることを示すカーソル
が表示された状態で前記表示装置に表示されている前記
スタンプ用画像上を前記所定物体により指示した場合、
その指示された前記スタンプ用画像を消去することによ
り、スタンプ用画像を指示するだけでスタンプ用画像を
消去することができるので、簡易で、かつ、誤操作が少
ないわかり易い操作によってスタンプ用画像を消去する
ことができる。
【0189】請求項12記載の発明によれば、請求項9
または10記載の情報入出力システムにおいて、前記ス
タンプ消去モードが選択されていることを示すカーソル
を前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場
合には、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モ
ードである前記スタンプ描画モードに移行することによ
り、スタンプ消去モードが選択されていることを示すカ
ーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、
処理モードをスタンプ消去モードからスタンプ描画モー
ドに切り替えることができるので、操作性の向上を図る
ことができる。特に、表示装置が大型の場合には、一般
に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用で
ある。
【0190】請求項13記載の発明によれば、請求項8
または12記載の情報入出力システムにおいて、前記ダ
ブルクリック操作を識別するためのクリック間隔時間及
びクリック座標間の有効範囲を設定するダブルクリック
識別設定手段を備えることにより、設定されたクリック
間隔時間及びクリック座標間の有効範囲に基づき、所定
物体による操作がダブルクリック操作か否かを確実に判
断することができる。
【0191】請求項14記載の発明によれば、請求項1
ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにお
いて、前記情報入力装置は、光源から出射された光を薄
膜状に成形して投光することにより形成した前記情報入
力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光
強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定
物体の指示位置の座標を検出することにより、所定物体
の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成すること
ができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報
入力装置を提供することができる。
【0192】請求項15記載の発明によれば、請求項1
ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにお
いて、前記情報入力装置は、光源から出射されたビーム
光を放射状に走査して投光することにより形成した前記
情報入力領域内の光を遮蔽または反射することにより生
じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示し
た所定物体の指示位置の座標を検出することにより、所
定物体の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成す
ることができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現す
る情報入力装置を提供することができる。
【0193】請求項16記載の発明によれば、請求項1
ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにお
いて、前記情報入力装置は、撮像手段による撮像範囲で
ある前記情報入力領域内を撮像することにより生じる光
強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定
物体の指示位置の座標を検出することにより、所定物体
の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成すること
ができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報
入力装置を提供することができる。
【0194】請求項17記載の発明によれば、請求項1
ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにお
いて、前記情報入力装置は、受光手段とこの受光手段に
相対して設けられる発光手段とによる光路をマトリック
ス状に配することにより形成した前記情報入力領域内の
光を遮蔽することにより受光光量が低下した前記受光手
段に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の
指示位置の座標を検出することにより、所定物体の挿入
を受け付ける情報入力領域を確実に形成することがで
き、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力
装置を提供することができる。
【0195】請求項18記載の発明によれば、請求項1
ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにお
いて、前記情報入力装置は、発信手段から発信された表
面弾性波を伝播させ、この表面弾性波を反射手段によっ
て受信手段の方向に反射させることにより形成した前記
情報入力領域内の表面弾性波を吸収または散乱すること
により生じる表面弾性波の減衰量に基づいて前記情報入
力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出す
ることにより、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領
域を確実に形成することができ、無視差、完全透明、高
い描画感を実現する情報入力装置を提供することができ
る。
【0196】請求項19記載の発明の表示制御方法によ
れば、所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置
の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所
定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備
える情報入出力システムに用いられ、前記情報入力装置
により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内
容の制御を行う表示制御方法において、前記情報入力装
置が前記所定物体による情報入力を検出した場合に当該
検出開始から未検出となるまでの時間を計測し、その計
測時間が規定時間を超えたか否かを判断し、前記計測時
間が前記規定時間を超えたと判断した場合には前記情報
入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を
描画することにより、所定物体による情報入力が情報入
力装置により検出されると、当該検出開始から未検出と
なるまでの時間を計測し、この計測時間が規定時間を超
えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位
置に所定の画像情報を描画することにより、所定物体に
より情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動する
ことなく指示した場合にのみ画像情報を描画することが
できるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表
示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情
報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描
画されることはないため、操作性の向上を図ることがで
きる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表
示された画像等を規定時間以上指示したような場合であ
っても、その後所定物体による指示位置を移動しさえす
れば、画像情報が描画されることはないため、操作性の
向上を図ることができる。
【0197】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載の表示制御方法において、前記規定時間を可変と
することにより、画像情報の描画を許可する規定時間を
用途(画像情報)に応じて変更することができるので、
使い勝手を良くすることができる。
【0198】請求項21記載の発明によれば、請求項1
9または20記載の表示制御方法において、複数の処理
モードから所望の処理モードを選択可能とし、前記画像
情報であるスタンプ用画像の描画を目的とした処理モー
ドであるスタンプ描画モードが選択されている場合にの
み前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の
前記スタンプ用画像を描画することにより、スタンプ用
画像の描画を目的としてスタンプ描画モードが選択され
た場合にのみ、スタンプを押す動作と同様の動作でスタ
ンプ用画像を描画することができるので、意図しない場
合にスタンプ用画像が描画されることを防止することが
できる。
【0199】請求項22記載の発明によれば、請求項2
1記載の表示制御方法において、前記スタンプ描画モー
ドが選択されている場合には、前記スタンプ描画モード
が選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に
表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モー
ドがスタンプ描画モードであることを容易に認識するこ
とができる。
【0200】請求項23記載の発明によれば、請求項2
2記載の表示制御方法において、前記スタンプ描画モー
ドが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力
装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記ス
タンプ用画像の消去を目的とした処理モードであるスタ
ンプ消去モードに移行することにより、スタンプ描画モ
ードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリ
ック操作するだけの簡単な操作で、処理モードをスタン
プ描画モードからスタンプ消去モードに切り替えること
ができるので、操作性の向上を図ることができる。特
に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの
切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0201】請求項24記載の発明によれば、請求項2
3記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モー
ドが選択されている場合には、前記スタンプ消去モード
が選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に
表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モー
ドがスタンプ消去モードであることを容易に認識するこ
とができる。
【0202】請求項25記載の発明によれば、請求項2
4記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モー
ドが選択されていることを示すカーソルが表示された状
態で前記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像
上を前記所定物体により指示した場合、その指示された
前記スタンプ用画像を消去することにより、スタンプ用
画像を指示するだけでスタンプ用画像を消去することが
できるので、簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い
操作によってスタンプ用画像を消去することができる。
【0203】請求項26記載の発明によれば、請求項2
4記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モー
ドが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力
装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記ス
タンプ用画像の描画を目的とした処理モードである前記
スタンプ描画モードに移行することにより、スタンプ消
去モードが選択されていることを示すカーソルをダブル
クリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードをス
タンプ消去モードからスタンプ描画モードに切り替える
ことができるので、操作性の向上を図ることができる。
特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モード
の切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0204】請求項27記載の発明によれば、請求項2
3または26記載の表示制御方法において、前記ダブル
クリック操作を識別するためのクリック間隔時間及びク
リック座標間の有効範囲を設定することにより、設定さ
れたクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲に
基づき、所定物体による操作がダブルクリック操作か否
かを確実に判断することができる。
【0205】請求項28記載の発明の記憶媒体によれ
ば、所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の
表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定
物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備
え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて
前記表示装置の表示内容の制御をコンピュータに実行さ
せるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前
記コンピュータに、前記情報入力装置が前記所定物体に
よる情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検出
となるまでの時間を計測する指示時間計測機能と、この
指示時間計測機能による計測時間が規定時間を超えたか
否かを判断する時間比較機能と、この時間比較機能によ
り前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場
合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定
の画像情報を描画する画像情報描画機能と、を実現させ
るためのプログラムを記録したことにより、所定物体に
よる情報入力が情報入力装置により検出されると、当該
検出開始から未検出となるまでの時間を計測し、この計
測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の
情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画するこ
とができる。これにより、所定物体により情報入力領域
内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した
場合にのみ画像情報が描画されることになるので、例え
ば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等を
なぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等
が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはな
いため、操作性の向上を図ることができる。また、例え
ば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を
規定時間以上指示したような場合であっても、その後所
定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が
描画されることはないため、操作性の向上を図ることが
できる。
【0206】請求項29記載の発明のプログラムによれ
ば、所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の
表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定
物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備
え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて
前記表示装置の表示内容の制御をコンピュータに実行さ
せるためのプログラムであって、前記コンピュータに、
前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出
した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を
計測する指示時間計測機能と、この指示時間計測機能に
よる計測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間
比較機能と、この時間比較機能により前記計測時間が前
記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域
の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する
画像情報描画機能と、を実現させることにより、所定物
体による情報入力が情報入力装置により検出されると、
当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測し、こ
の計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領
域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画す
ることができる。これにより、所定物体により情報入力
領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示
した場合にのみ画像情報が描画されることになるので、
例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書
等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に
指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されること
はないため、操作性の向上を図ることができる。また、
例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像
等を規定時間以上指示したような場合であっても、その
後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情
報が描画されることはないため、操作性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の情報入出力システムを
概略的に示す外観斜視図である。
【図2】情報入出力システムに内蔵される各部の電気的
接続を示すブロック図である。
【図3】コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を
示すブロック図である。
【図4】第1の情報入力装置の構成を概略的に示す説明
図である。
【図5】光学ユニットの構造を概略的に示す構成図であ
る。
【図6】コントローラのブロック構成図である。
【図7】第1の情報入力装置の情報入力領域内の一点を
指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図8】CCDの検出動作を模式的に示す説明図であ
る。
【図9】第2の情報入力装置に用いられる指示手段を示
す斜視図である。
【図10】第2の情報入力装置の情報入力領域内の一点
を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図11】CCDの検出動作を模式的に示す説明図であ
る。
【図12】第3の情報入力装置に用いられる光学ユニッ
トを概略的に示す平面図である。
【図13】第3の情報入力装置の情報入力領域内の一点
を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図14】光強度と時間との関係を示すグラフである。
【図15】第4の情報入力装置の情報入力領域内の一点
を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図16】光強度と時間との関係を示すグラフである。
【図17】第5の情報入力装置の構成を概略的に示す正
面図である。
【図18】その検出動作を説明するための概略正面図で
ある。
【図19】第6の情報入力装置の構成を概略的に示す正
面図である。
【図20】光強度と時間との関係を示すグラフである。
【図21】第7の情報入力装置の構成を概略的に示す正
面図である。
【図22】タッチ位置の座標を特定する処理を説明する
ための説明図である。
【図23】描画ソフトの起動時における初期画面を示す
平面図である。
【図24】スタンプ設定画面を示す平面図である。
【図25】スタンプ描画画面を示す平面図である。
【図26】スタンプ処理の流れを概略的に示すフローチ
ャートである。
【図27】スタンプ描画が実行された画面の一例を示す
説明図である。
【図28】スタンプ型カーソル上でダブルクリックが実
行される状態を示す説明図である。
【図29】消しゴム型カーソルが表示された状態を示す
説明図である。
【図30】「スタンプ用画像」が消去される状態を示す
説明図である。
【図31】消しゴム型カーソル上でダブルクリックが実
行される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 情報入出力システム 2 表示装置 2a 表示面 3 情報入力装置 3a 情報入力領域 31 光源 61,P 所定物体 71 光源 82 撮像手段 91 発光手段 93 受光手段 102,106 発信手段 103,107 受信手段 104,105,108,109 反射手段 ST スタンプ用画像 Z1 スタンプ描画モードのカーソル Z2 スタンプ消去モードのカーソル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 510 G09G 5/00 510H 550 550B 5/08 5/08 C Fターム(参考) 5B068 AA01 AA22 BB19 BB20 BC04 BE08 CC18 DE03 5B087 AA00 AC02 AE02 CC26 CC34 DD02 DD10 5C082 AA05 AA14 AA15 AA22 AA25 AA27 BA02 BA12 BA26 BA35 BB02 BB53 BC05 CA01 CB06 DA87 DA89 EA08 MM09

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像を表示する表示装置と、この
    表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて
    配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置
    と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に
    基づいて前記表示装置の表示内容の制御を行う情報入出
    力システムにおいて、 前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出
    した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を
    計測する指示時間計測手段と、 この指示時間計測手段による計測時間が規定時間を超え
    たか否かを判断する時間比較手段と、 この時間比較手段により前記計測時間が前記規定時間を
    超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に
    対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画
    手段と、 を備えることを特徴とする情報入出力システム。
  2. 【請求項2】 前記規定時間を可変とする規定時間設定
    手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報入出
    力システム。
  3. 【請求項3】 前記画像情報は、スタンプ用画像である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の情報入出力シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記スタンプ用画像を複数記憶するスタ
    ンプ用画像記憶手段と、 このスタンプ用画像記憶手段により記憶された複数の前
    記スタンプ用画像の中から一の前記スタンプ用画像を選
    択可能とするスタンプ用画像選択手段と、を備えること
    を特徴とする請求項3記載の情報入出力システム。
  5. 【請求項5】 複数の処理モードから所望の処理モード
    を選択可能な処理モード選択手段を備え、 前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであ
    るスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記
    画像情報描画手段を実行することを特徴とする請求項3
    または4記載の情報入出力システム。
  6. 【請求項6】 前記スタンプ描画モードが選択されてい
    る場合には、前記スタンプ描画モードが選択されている
    ことを示すカーソルを前記表示装置に表示することを特
    徴とする請求項5記載の情報入出力システム。
  7. 【請求項7】 前記スタンプ描画モードが選択されてい
    ることを示すカーソルは、スタンプ形状であることを特
    徴とする請求項6記載の情報入出力システム。
  8. 【請求項8】 前記スタンプ描画モードが選択されてい
    ることを示すカーソルを前記情報入力領域を介してダブ
    ルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の消
    去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モードに
    移行することを特徴とする請求項6または7記載の情報
    入出力システム。
  9. 【請求項9】 前記スタンプ消去モードが選択されてい
    る場合には、前記スタンプ消去モードが選択されている
    ことを示すカーソルを前記表示装置に表示することを特
    徴とする請求項8記載の情報入出力システム。
  10. 【請求項10】 前記スタンプ消去モードが選択されて
    いることを示すカーソルは、消しゴム形状であることを
    特徴とする請求項9記載の情報入出力システム。
  11. 【請求項11】 前記スタンプ消去モードが選択されて
    いることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装
    置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物
    体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用
    画像を消去することを特徴とする請求項9または10記
    載の情報入出力システム。
  12. 【請求項12】 前記スタンプ消去モードが選択されて
    いることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダ
    ブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の
    描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モ
    ードに移行することを特徴とする請求項9または10記
    載の情報入出力システム。
  13. 【請求項13】 前記ダブルクリック操作を識別するた
    めのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を
    設定するダブルクリック識別設定手段を備えることを特
    徴とする請求項8または12記載の情報入出力システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記情報入力装置は、光源から出射さ
    れた光を薄膜状に成形して投光することにより形成した
    前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射することによ
    り生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指
    示した所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴
    とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出
    力システム。
  15. 【請求項15】 前記情報入力装置は、光源から出射さ
    れたビーム光を放射状に走査して投光することにより形
    成した前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射するこ
    とにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域
    内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出すること
    を特徴とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情
    報入出力システム。
  16. 【請求項16】 前記情報入力装置は、撮像手段による
    撮像範囲である前記情報入力領域内を撮像することによ
    り生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指
    示した所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴
    とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出
    力システム。
  17. 【請求項17】 前記情報入力装置は、受光手段とこの
    受光手段に相対して設けられる発光手段とによる光路を
    マトリックス状に配することにより形成した前記情報入
    力領域内の光を遮蔽することにより受光光量が低下した
    前記受光手段に基づいて前記情報入力領域内を指示した
    所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴とする
    請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力シス
    テム。
  18. 【請求項18】 前記情報入力装置は、発信手段から発
    信された表面弾性波を伝播させ、この表面弾性波を反射
    手段によって受信手段の方向に反射させることにより形
    成した前記情報入力領域内の表面弾性波を吸収または散
    乱することにより生じる表面弾性波の減衰量に基づいて
    前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座
    標を検出することを特徴とする請求項1ないし13のい
    ずれか一記載の情報入出力システム。
  19. 【請求項19】 所定の画像を表示する表示装置と、こ
    の表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させ
    て配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装
    置と、を備える情報入出力システムに用いられ、前記情
    報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装
    置の表示内容の制御を行う表示制御方法において、 前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出
    した場合に当該検出開始から未検出となるまでの時間を
    計測し、 その計測時間が規定時間を超えたか否かを判断し、 前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合に
    は前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の
    画像情報を描画することを特徴とする表示制御方法。
  20. 【請求項20】 前記規定時間を可変とすることを特徴
    とする請求項19記載の表示制御方法。
  21. 【請求項21】 複数の処理モードから所望の処理モー
    ドを選択可能とし、前記画像情報であるスタンプ用画像
    の描画を目的とした処理モードであるスタンプ描画モー
    ドが選択されている場合にのみ前記情報入力領域の情報
    入力に対応する位置に所定の前記スタンプ用画像を描画
    することを特徴とする請求項19または20記載の表示
    制御方法。
  22. 【請求項22】 前記スタンプ描画モードが選択されて
    いる場合には、前記スタンプ描画モードが選択されてい
    ることを示すカーソルを前記表示装置に表示することを
    特徴とする請求項21記載の表示制御方法。
  23. 【請求項23】 前記スタンプ描画モードが選択されて
    いることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダ
    ブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の
    消去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モード
    に移行することを特徴とする請求項22記載の表示制御
    方法。
  24. 【請求項24】 前記スタンプ消去モードが選択されて
    いる場合には、前記スタンプ消去モードが選択されてい
    ることを示すカーソルを前記表示装置に表示することを
    特徴とする請求項23記載の表示制御方法。
  25. 【請求項25】 前記スタンプ消去モードが選択されて
    いることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装
    置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物
    体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用
    画像を消去することを特徴とする請求項24記載の表示
    制御方法。
  26. 【請求項26】 前記スタンプ消去モードが選択されて
    いることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダ
    ブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の
    描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モ
    ードに移行することを特徴とする請求項24記載の表示
    制御方法。
  27. 【請求項27】 前記ダブルクリック操作を識別するた
    めのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を
    設定することを特徴とする請求項23または26記載の
    表示制御方法。
  28. 【請求項28】 所定の画像を表示する表示装置と、こ
    の表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させ
    て配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装
    置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報
    に基づいて前記表示装置の表示内容の制御をコンピュー
    タに実行させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、前記コンピュータに、 前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出
    した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を
    計測する指示時間計測機能と、 この指示時間計測機能による計測時間が規定時間を超え
    たか否かを判断する時間比較機能と、 この時間比較機能により前記計測時間が前記規定時間を
    超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に
    対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画
    機能と、 を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記憶媒体。
  29. 【請求項29】 所定の画像を表示する表示装置と、こ
    の表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させ
    て配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装
    置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報
    に基づいて前記表示装置の表示内容の制御をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムであって、前記コンピ
    ュータに、 前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出
    した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を
    計測する指示時間計測機能と、 この指示時間計測機能による計測時間が規定時間を超え
    たか否かを判断する時間比較機能と、 この時間比較機能により前記計測時間が前記規定時間を
    超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に
    対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画
    機能と、 を実現させるためのプログラム。
JP2001057684A 2001-03-02 2001-03-02 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム Expired - Fee Related JP4603183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001057684A JP4603183B2 (ja) 2001-03-02 2001-03-02 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001057684A JP4603183B2 (ja) 2001-03-02 2001-03-02 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002259041A true JP2002259041A (ja) 2002-09-13
JP4603183B2 JP4603183B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=18917523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001057684A Expired - Fee Related JP4603183B2 (ja) 2001-03-02 2001-03-02 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4603183B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005149385A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Ricoh Co Ltd 機器操作装置、画像処理装置、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007512594A (ja) * 2003-11-12 2007-05-17 タイコ エレクトロニクス コーポレイション 音波タッチ検出装置
JP2009122837A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Sharp Corp 情報表示装置、情報表示方法、プログラム及び記録媒体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000043484A (ja) * 1998-07-30 2000-02-15 Ricoh Co Ltd 電子黒板システム
JP2000105671A (ja) * 1998-05-11 2000-04-11 Ricoh Co Ltd 座標入力/検出装置および電子黒板システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105671A (ja) * 1998-05-11 2000-04-11 Ricoh Co Ltd 座標入力/検出装置および電子黒板システム
JP2000043484A (ja) * 1998-07-30 2000-02-15 Ricoh Co Ltd 電子黒板システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512594A (ja) * 2003-11-12 2007-05-17 タイコ エレクトロニクス コーポレイション 音波タッチ検出装置
JP2005149385A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Ricoh Co Ltd 機器操作装置、画像処理装置、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4518780B2 (ja) * 2003-11-19 2010-08-04 株式会社リコー 機器操作装置、機器操作方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009122837A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Sharp Corp 情報表示装置、情報表示方法、プログラム及び記録媒体
JP4500845B2 (ja) * 2007-11-13 2010-07-14 シャープ株式会社 情報表示装置、情報表示方法、プログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4603183B2 (ja) 2010-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7176904B2 (en) Information input/output apparatus, information input/output control method, and computer product
US20030071858A1 (en) Information input and output system, method, storage medium, and carrier wave
US6594023B1 (en) Coordinate inputting/detecting apparatus, method and computer program product designed to precisely recognize a designating state of a designating device designating a position
JP4094794B2 (ja) 座標検出装置、情報記憶媒体および座標検出方法
US8890842B2 (en) Eraser for use with optical interactive surface
JP2001249762A (ja) 座標入力/検出装置、電子黒板システム、受光素子の位置ズレ補正方法及び記憶媒体
JP2008176802A (ja) 座標入力/検出装置および電子黒板システム
US20120044143A1 (en) Optical imaging secondary input means
JP2007206935A (ja) 座標検知システム、座標検知装置、座標検知方法およびタッチペン
JP4615178B2 (ja) 情報入出力システム、プログラムおよび記憶媒体
JP4560224B2 (ja) 情報入力装置、情報入出力システム、プログラム及び記憶媒体
JP4335468B2 (ja) 情報入出力システム、情報制御方法、プログラムおよび記録媒体
JP4603183B2 (ja) 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム
JP2003186616A (ja) 情報入力装置、情報入出力システム、位置座標出力方法、プログラム及び記録媒体
JP2002342015A (ja) 情報入力装置及び情報入出力システム
JP2003069767A (ja) 表示システムおよび表示プログラム
GB2377607A (en) Analysing and displaying motion of hand held instrument
JP4401737B2 (ja) 座標入力装置及びその制御方法、プログラム
JP4256555B2 (ja) 座標入力/検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体
JP2002278703A (ja) 情報入力装置及び電子黒板システム
JP2008217819A (ja) 情報入力装置、情報入力方法、情報入力プログラム及び記憶媒体
JP4060040B2 (ja) 情報入力装置、情報入力システム、入力情報識別方法、座標入力/検出装置、ハネ/トメ識別方法及び記憶媒体
JP4414106B2 (ja) 情報入力装置、情報入出力システム、プログラム及び記憶媒体
JP4011260B2 (ja) 座標検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体
JP2004287671A (ja) 手書き文字認識装置、情報入出力システム、プログラム及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040930

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060821

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees