JP2002286944A - ハンディ型光ファイバカッタ - Google Patents

ハンディ型光ファイバカッタ

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JP2002286944A
JP2002286944A JP2001091189A JP2001091189A JP2002286944A JP 2002286944 A JP2002286944 A JP 2002286944A JP 2001091189 A JP2001091189 A JP 2001091189A JP 2001091189 A JP2001091189 A JP 2001091189A JP 2002286944 A JP2002286944 A JP 2002286944A
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optical fiber
lever
slider
pillow
main lever
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JP2001091189A
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Satoshi Habe
聡 羽部
Hiroaki Arai
弘章 新居
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Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Original Assignee
Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバを保持してから切断して開放する
までの一連の動作を主レバーの握り動作のみで行うこと
ができるハンディ型光ファイバカッタを提供する。 【解決手段】 基体10と、基体10に軸支された主レバー
20と、主レバー20に連動して裸光ファイバの保持・開放
を行うクランプレバー30とを具える。主レバー20には光
ファイバと交差する方向にスライドするスライダ40が連
動され、スライダ40に固定された円形刃50により裸光フ
ァイバに初期傷を付与する。このスライダ40のスライド
には、初期傷の付いた裸光ファイバに曲げを付与して初
期傷を進展させて裸光ファイバを切断する枕60も連動さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手持ち式の光ファイ
バカッタに関するものである。特に、主レバーの握り動
作のみで、光ファイバを保持してから切断して開放する
までの一連の動作を行うことができるハンディ型光ファ
イバカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバに初期傷を付けて
切断する卓上式の光ファイバカッタが知られている。こ
のカッタの切断手順は次の通りである。まず、光ファイ
バ芯線の端部における被覆を除去して裸光ファイバを露
出させておく。次に、この裸光ファイバのうち、根元側
および先端側の2箇所をクランプで保持する。一方、ク
ランプの間には裸光ファイバと直交する方向にスライド
自在のスライダが設けられ、このスライダに円形刃が固
定されている。このスライダをスライドすることで、ク
ランプで保持した裸光ファイバの中間に初期傷を付け
る。そして、初期傷の付いた個所に枕を押圧して曲げを
付与し、初期傷を進展させて裸光ファイバを切断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今後、家庭へ
光ファイバを導入する際、より一層簡単な構造で、かつ
精度良く切断が行える光ファイバカッタが望まれてい
る。特に、光ファイバの保持→初期傷の付与→光ファイ
バの切断→光ファイバの開放と言う一連の動作を一つの
動作で行うことができれば非常に便利である。
【0004】従って、本発明の主目的は、光ファイバを
保持してから切断して開放するまでの一連の動作を主レ
バーの握り動作のみで行うことができるハンディ型光フ
ァイバカッタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明光ファイバカッタ
は、光ファイバの保持、初期傷の付与、光ファイバの切
断、光ファイバの開放と言う一連の動作を全て主レバー
の動作に連動させることで上記の目的を達成する。
【0006】すなわち、本発明ハンディ型光ファイバカ
ッタは、基体と、基体に軸支された主レバーと、主レバ
ーに連動して裸光ファイバの保持・開放を行うクランプ
レバーと、主レバーに連動して光ファイバと交差する方
向にスライドするスライダと、スライダのスライドに伴
って裸光ファイバに初期傷を付与する刃部と、スライダ
のスライドに連動して初期傷の付いた裸光ファイバに曲
げを付与し、初期傷を進展させて裸光ファイバを切断す
る枕とを具えることを特徴とする。
【0007】ここで、主レバーとスライダとの連動機構
としては、主レバーに形成されたL型の第一切欠と、ス
ライダに固定されると共に前記第一切欠にはめ込まれる
第一ピンとを具える構成が挙げられる。この連動機構に
より、主レバーとスライダを連動させ、スライダに固定
された刃部で光ファイバへの初期傷の付与を行う。
【0008】また、主レバーとクランプレバーとの連動
機構には、主レバーに固定された第二ピンと、この第二
ピンがはめ込まれると共にクランプレバーに形成された
L型の第二切欠とを具える構成が挙げられる。この連動
機構により、主レバーとクランプレバーとを連動し、裸
光ファイバの保持と開放を行う。
【0009】その際、第二切欠は、主レバーの支軸を中
心とする円弧と、クランプレバーの回転軸を中心とする
円弧とが連続する部分を有することが望ましい。このよ
うな第二切欠を設けることで、主レバーを握る動作によ
り、裸光ファイバを切断後、クランプレバーを開放する
ことができる。
【0010】また、スライダと枕との連動機構は、枕を
裸光ファイバ側に押圧する弾性材と、枕から押圧方向に
突出する枕支持片と、刃部と同期してスライドされる突
起とを具える構成が好適である。この突起は、裸光ファ
イバに初期傷を付ける前において、枕支持片に当接して
枕を裸光ファイバと非接触の状態に押し戻し、初期傷を
付けた後は、枕支持片から離れて枕の押し戻しを解除す
る形態に構成する。このような連動機構により、主レバ
ーを動作することで初期傷の付いた裸光ファイバに曲げ
を付与し、初期傷を進展させて裸光ファイバを切断する
動作を自動的に行うことができる。
【0011】また、クランプレバーが閉じた状態に主レ
バーを保持するストッパを具えることが望ましい。この
ストッパによりカッタの持ち運びの際にクランプレバー
が開閉しないように構成すると共に、スライダ(刃部)
のスライドも抑制する。
【0012】さらに、基体には、裸光ファイバを突き合
わせた状態に保持できるように、一対の光ファイバセッ
ト部を有することが望ましい。裸光ファイバを突き合わ
せた状態に保持して切断することで、切断後の光ファイ
バの端面同士がそろった状態に切断が行え、後の融着接
続工程を容易に行うことができる。
【0013】なお、刃部は外周部にテーパー面を具える
円形刃で、この刃部は、前記テーパー面の少なくとも2
箇所を保持する押さえ金具と、円形刃を貫通する取付ネ
ジとによりスライダに固定されていることが好ましい。
【0014】テーパー面で円形刃を支持することによ
り、円形刃を回転したときでも刃の高さのばらつきを小
さくすることができる。円形刃は外周部のテーパー面を
加工することで刃先となる外周円が形成されており、円
形刃の外周円と円形刃のピン孔との同軸度を高精度に加
工することに比べれば、テーパー面を要求精度に加工す
る方がはるかに容易に行えるからである。そのため、ユ
ーザーが円形刃を回転させても同軸度の良し悪しに関係
なく刃の高さの変動を少なくでき、切断精度のばらつき
を最小化することができる。
【0015】また、円形刃に形成される取付ネジのネジ
孔と円形刃の外周円との同軸度は高精度である必要はな
い。円形刃の高さは押さえ金具により決まるため、取付
ネジは単に円形刃の位置ずれ防止機能を果たせれば十分
だからである。そのため、円形刃の製造段階での歩留ま
りを高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1〜図4は本発明カッタの縦断面図で、図1は
光ファイバ保持前、図2は光ファイバ保持時、図3は初
期傷付与後、図4は光ファイバ開放時を示す。また、図
5は図2におけるA-A矢視図、図6は図2におけるB-B矢
視図、図7は図2におけるC-C矢視図である。図8はス
ライダに対する刃部の支持構造を示す説明図である。図
9は主レバーのストッパの説明図である。
【0017】(全体構成)このカッタは、基体10と、基
体10に軸支された主レバー20と、主レバー20に連動する
クランプレバー30と、主レバー20に連動するスライダ40
と、スライダ40に固定された円形刃50とを具える(図1
参照)。
【0018】クランプレバー30は上レバー31と下レバー
32の2つから構成され、上レバー31の端部下面には上ク
ランプ33が、基体10の上面には下クランプ11が設けられ
ている。クランプレバー30の開閉に対応して上下クラン
プ33、11も開閉され、裸光ファイバを開放・保持する。
裸光ファイバを切断する際、上下クランプ33、11で裸光
ファイバを挟み、両クランプの間で円形刃50をスライド
して裸光ファイバに初期傷を付ける。そして、初期傷の
付いた個所に枕60を押圧して曲げを付与し、初期傷を進
展させて裸光ファイバを切断する。以下、各部の具体的
構造を説明する。
【0019】(基体)基体10は、片手で握りやすいよう
に構成された握り部12と、指を通す通し孔13を具えてい
る。基体10の上面には、円形刃50が突出する開口部14を
有すると共に、一対の光ファイバセット部15および下ク
ランプ11を具えている(図5)。光ファイバセット部は
光ファイバを保持した光ファイバホルダ16がセットされ
る個所で、本例では、約90度の範囲で回転自在に構成し
た。また、下クランプ11は後述する上クランプ33と対に
なって裸光ファイバを挟む個所である。
【0020】上下クランプ33、11は、金属製の台部にゴ
ムをはめ込んで構成されている。台部は基体上面または
上レバー端部にねじ止めされている。ゴムにはショア硬
度Hs80以上の硬質ゴムが好ましい。硬質ゴムをクランプ
に用いることで安定した裸光ファイバの保持を実現し、
超高精度の切断ができる。特に、多心光ファイバの短尺
切断を行った場合(光ファイバ素線の長さが5mm程
度)、切断面の不揃いを大幅に低減できる。
【0021】(主レバー)この基体10には、所定の範囲
で回転自在に支持された主レバー20が設けられている。
本例では、主レバー20の一端にL型の第一切欠21を設
け、中間に後述するクランプレバーと連結するための第
二ピン22を設け、他端を支軸23で基体10に連結した。第
一切欠21には、スライダ40に突設された第一ピン48がは
め込まれる。また、支軸23にはねじりバネ25がはめ込ま
れ、このバネ25により常時は基体の通し孔13の範囲を狭
める方向に主レバー20を反発している。この主レバー20
の握り動作により、光ファイバの保持、初期傷の付与、
光ファイバの切断、光ファイバの開放と言う一連の動作
を全て行うことができる。
【0022】(クランプレバー)クランプレバー30は主
レバー20の動作を上クランプ33の開閉動作として連動す
るためのレバーで、上レバー31と下レバー32とから構成
される。上レバー31には、一端に上クランプ33が固定さ
れると共に後述する枕60が設置され、他端は回転軸34で
基体10に支持されている。回転軸34にはねじりバネ35が
装着され、上下レバー31、32の他端部同士を互いに反発
する方向に押圧している。下レバー32は、一端にL型の
第二切欠36を有し、他端は回転軸34で基体10に支持され
ている。この第二切欠36は、ほぼ垂直方向の短辺部36A
と、ほぼ水平方向の長辺部36Bとを有し、短辺部36Aと長
辺部36Bとは屈曲部で接続されている。そのうち長辺部3
6Bは向きの異なる2つの円弧が連続した構成とした。図
1〜4ではわかりにくいが、屈曲部から長辺部36Bの途中
までは支軸23を中心とする円弧で構成され、残りの長辺
部36Bは回転軸34を中心とする円弧で構成されている。
【0023】主レバー20を握ると、第二ピン22が第二切
欠36の短辺側端部から屈曲部を経て長辺部36Bに移行す
る。そのとき、長辺部36Bの途中までは支軸23を中心と
する円弧に沿って第二ピン22が移行するため、上レバー
31が閉じられる(図2、3)。しかし、回転軸34を中心と
する円弧個所に第二ピン22が移行すると、第二ピンに対
して長辺側端部が近づく方向に下レバーが移行する。そ
の結果、クランプレバーが回転軸34を中心として上レバ
ー31を開く方向に回転する(図4)。この動作により、主
レバー20を握るだけでクランプ33、11の閉じ動作と開き
動作の両方を行うことができる。
【0024】(スライダ)スライダ40は基体10に対して
スライド自在に取り付けられた金属片である。図1〜4お
よび8に示すように、上方に突出する突起41を具え、側
面には円形刃50が固定されると共に、第一ピン48を具え
ている。この突起41は、後述する枕60を自動的に下降さ
せるためのものである。スライダ40は、光ファイバと直
交する方向(図1の左右方向)にスライドでき、図1の
左側から右側にスライドすることで、円形刃50により光
ファイバに初期傷を付ける。スライダ40を回転軸側にス
ライドした後、元の位置に復帰しやすくするために、ス
ライダ40の一端側には支持棒42の外側にはめ込まれた圧
縮バネ43を配置した。
【0025】(円形刃の取付構造)円形刃50は、ほぼU
型の切欠44を有する矩形板状の押さえ金具45を一対の固
定ネジ46で取り付けてスライダに固定される(図8)。
そのため、押さえ金具45には固定ネジ用のネジ孔が一対
形成されている。また、スライダ40には固定ネジ用のネ
ジ孔が一対形成され、後述する円形刃50の取付用ネジ孔
47も形成されている。
【0026】押さえ金具45は、図8に示すように、厚肉
部と薄肉部が連続した段階状の断面を有し、この薄肉部
の角が円形刃のテーパ面に当接する。本例では、U型の
開き角度θを60°とした。その加工誤差は±0.5°であ
る。
【0027】ここで重要な点は、スライダ40に対する押
さえ金具45の取付位置である。押さえ金具45の位置によ
り円形刃50の高さが決まるため、円形刃50を固定したス
ライダ40を基体10に装着した際に丁度最適な高さに円形
刃50が保持されるように押さえ金具45の取り付けを行
う。
【0028】押さえ金具45をスライダ40に固定できた
ら、円形刃50をスライダ40と薄肉部との間に形成される
隙間に挿入する。円形刃50は、中央に取付ネジ53用の円
孔51が形成され、中央から外周方向に向かう途中まで平
板状に形成され、外周部がテーパ面で構成されている。
そして、外周縁が切刃となっている。円形刃50をスライ
ダ40と薄肉部との間に挿入すると、円形刃正面(図8で
見える面)側のテーパー面における線対称の2点が薄肉
部の角と接触し、円形刃背面側がスライダ40に当接す
る。この状態でワッシャ52を介して円孔に取付ネジ53を
差し込み、取付ネジ53をスライダのネジ孔47にねじ込ん
で円形刃50の固定を行う。円形刃50の円孔51は取付ネジ
の外径よりも十分大きく、円形刃50の外周円との同軸度
に高精度が要求されるわけではない。取付ネジ53による
固定は、押さえ金具45で位置決めされた円形刃50がずれ
ない程度にできれば十分である。
【0029】このように、円形刃50のテーパ面を支持す
ることで、円形刃50を回転しても刃の高さのばらつきを
極力小さくすることができる。また、円形刃50の外周円
と円形刃の円孔51の同軸度が低くても良く、円形刃50の
歩留りを上げてコスト低減を図ることができる。
【0030】なお、図8では押さえ金具の固定ネジ46の
頭部を露出しているが、押さえ金具45は一旦位置決めし
て固定されれば動かす必要がない。むしろ動かせば円形
刃の高さが変わるため、ユーザーが誤って固定ネジ46を
緩めないようにすることが望ましい。そのために、固定
ネジ46の頭部を別途金具で覆うなどの手段をとること
や、固定ネジ46を特殊な工具でしか回転できないように
形成することが好ましい。
【0031】(枕)枕60(図1〜4)は、上レバー31の端
部に設けられ、圧縮バネ61の反発により、常時は下方
(基体側)に突出した状態、すなわち裸光ファイバに曲
げを付与する状態に保持されるように構成した。圧縮バ
ネ61は、上レバー31の上面にねじ止めした押え板62と枕
60の後端との間に介在される。そして、初期傷を付ける
前は枕60が裸光ファイバと非接触の状態に押し戻され、
初期傷を付けた後には裸光ファイバと接触するように、
円形刃50のスライドと枕60の突出・後退を連動させた。
このように、枕60での曲げ付与動作を自動化することで
作業者によるばらつきを解消し、高精度の切断を可能に
する。
【0032】(スライダと枕の連動機構)本例では枕60
による裸光ファイバへの曲げ付与動作を自動化している
が、その自動化は、円形刃50のスライドを枕60の進退に
連動させることで実現している。図1〜4に示すように、
枕60には、その下方に伸びる枕支持片63を固定した。一
方、円形刃のスライダ40には、上部に突き出て枕支持片
63に当接する突起41を設けている。この突起41は、スラ
イド方向の長さが限定されている。そのため、裸光ファ
イバに初期傷を付けるまでは枕支持片63と突起41が当接
して、枕60が裸光ファイバと非接触の状態に押し戻され
る。しかし、初期傷が付けられると、突起41は枕支持片
63の下方を通り過ぎ、圧縮バネ61の押圧力により枕60が
突出されて裸光ファイバに曲げを加え、裸光ファイバを
切断させる。図2、図3では突起41が枕60に接触して、枕
60が押し戻された状態を示している。
【0033】(ストッパ)さらに、このカッタには、ク
ランプレバー30が閉じた状態に主レバー20を保持するス
トッパ70を設けた(図1〜4および図9)。このストッパ
70は、基体10の下方に軸支されて、主レバー20の支軸側
を囲むように取り付けられたU型の金属棒である。主レ
バー20の握り面の途中には、掛け金具24が設けられ、ス
トッパ70を掛け金具24に掛けることでクランプレバー30
が閉じた状態に主レバー20を保持する。これにより、カ
ッタの持ち運びの際にクランプレバー30が開閉しないよ
うに構成すると共に、スライダ40(円形刃50)のスライ
ドも抑制する。
【0034】(切断手順と動作)このようなハンディカ
ッタは次のように使用する。ここでは多芯光ファイバを
カットする場合を例に説明する。
【0035】光ファイバ芯線の端部における被覆を除
去して裸光ファイバを露出しておく。
【0036】上レバー31の端部が基体10から離れた状
態(図1)において、この光ファイバ芯線を光ファイバホ
ルダ16にセットし、光ファイセット部15に光ファイバホ
ルダ16をはめ込む(図5)。
【0037】主レバーを握る。このとき、第一切欠21
に沿って第一ピン48が移行すると共に、第二切欠に沿っ
て第二ピンも移行し、上レバーが閉じられて裸光ファイ
バが上下クランプ33、11間に挟みこまれる(図1)。ま
た、枕支持片63が突起41に当接し、枕60は押し戻された
状態に保持されている。
【0038】さらに主レバーを握る。これにより、回
転軸34側にスライドし、円形刃が両クランプ間に保持さ
れた裸光ファイバに接触して初期傷を付ける(図2)。
【0039】裸光ファイバに初期傷が付けられると、
枕支持片63の下方を突起41が通過し、枕60が突出した状
態に復帰されて、裸光ファイバに曲げを付与する(図
3)。そのとき、裸光ファイバの先端側と根元側がクラ
ンプ33、11で保持されているために張力が付与される。
その結果、初期傷が進展して裸光ファイバは破断に至
る。
【0040】さらに主レバーを握る。これにより、回
転軸34を中心とする円弧個所に第二ピン22が移行する
と、第二ピンに対して長辺側端部が近づく方向に下レバ
ーが移行する。その結果、クランプレバーが回転軸34を
中心として上レバー31を開く方向に回転して、クランプ
33、11が開き、裸光ファイバの保持が開放される(図
4)。
【0041】光ファイバが切断できたら、光ファイバ
ホルダ16を基体10から取り外し、握っていた主レバーの
力を開放し、図1の初期状態に復帰させる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明カッタによ
れば、主レバーを握ると言う簡単な動作により、光ファ
イバを高精度に切断することができる。
【0043】また、主レバーとクランプの閉じ動作の連
動、主レバーと刃部のスライドの連動、刃部のスライド
と枕の連動、主レバーとクランプの開き動作の連動の少
なくとも一つを組み合わせることで、光ファイバの切断
作業性を改善することができる。もちろん、上記4つの
連動機構を全て具えることで、光ファイバの保持から切
断、開放までの一連の動作を主レバーの握り動作のみで
行うことができる。
【0044】特に、これら一連の動作を主レバーの操作
のみにより自動化することで、作業者の熟練度による切
断精度のばらつきも抑制でき、切断作業のスキルレス
化、切断の高精度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明カッタの光ファイバ保持前における断面
図である。
【図2】本発明カッタの光ファイバ保持時における断面
図である。
【図3】本発明カッタの初期傷付与後における断面図で
ある。
【図4】本発明カッタの光ファイバ開放時における断面
図である。
【図5】図2におけるA-A矢視図である。
【図6】図2におけるB-B矢視である。
【図7】図2におけるC-C矢視図である。
【図8】スライダに対する刃部の支持構造を示す説明図
である。
【図9】主レバーの位置を保持するストッパの説明図で
ある。
【符号の説明】 10 基体 11 下クランプ 12 握り部 13 通し孔 14 開口部 15 光ファイバセット部 16 光ファイバホルダ 20 主レバー 21 第一切欠 22 第二ピン 23 支軸 24 掛け金具 25 ねじりバネ 30 クランプレバー 31 上レバー 32 下レバー 33 上クランプ 34 回転軸 35 ねじりバネ 36 第二切欠 36A 短辺部 36B 長辺部 40 スライダ 41 突起 42 支持棒 43 圧縮バネ 44 切欠 45 押さえ金具 46 固定ネジ 47 取付用ネジ孔 48 第一ピン 50 円形刃 51 円孔 52 ワッシャ 53 取付ネジ 60 枕 61 圧縮バネ 62 押さえ板 63 枕支持片 70 ストッパ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、 基体に軸支された主レバーと、 主レバーに連動して裸光ファイバの保持・開放を行うク
    ランプレバーと、 主レバーに連動して光ファイバと交差する方向にスライ
    ドするスライダと、 スライダのスライドに伴って裸光ファイバに初期傷を付
    与する刃部と、 スライダのスライドに連動して初期傷の付いた裸光ファ
    イバに曲げを付与し、初期傷を進展させて裸光ファイバ
    を切断する枕とを具えることを特徴とするハンディ型光
    ファイバカッタ。
  2. 【請求項2】 主レバーとスライダとの連動機構は、主
    レバーに形成されたL型の第一切欠と、スライダに固定
    されると共に前記第一切欠にはめ込まれる第一ピンとを
    具えることを特徴とする請求項1に記載のハンディ型光
    ファイバカッタ。
  3. 【請求項3】 主レバーとクランプレバーとの連動機構
    は、主レバーに固定された第二ピンと、この第二ピンが
    はめ込まれると共にクランプレバーに形成されたL型の
    第二切欠とを具えることを特徴とする請求項1に記載の
    ハンディ型光ファイバカッタ。
  4. 【請求項4】 第二切欠は、主レバーの支軸を中心とす
    る円弧と、クランプレバーの回転軸を中心とする円弧と
    が連続する部分を有することを特徴とする請求項3に記
    載のハンディ型光ファイバカッタ。
  5. 【請求項5】 クランプレバーが閉じた状態に主レバー
    を保持するストッパを具えることを特徴とする請求項1
    に記載のハンディ型光ファイバカッタ。
  6. 【請求項6】 基体には、裸光ファイバを突き合わせた
    状態に保持できるように、一対の光ファイバセット部を
    有することを特徴とする請求項1に記載のハンディ型光
    ファイバカッタ。
  7. 【請求項7】 スライダと枕との連動機構は、 枕を裸光ファイバ側に押圧する弾性材と、 枕から押圧方向に突出する枕支持片と、 刃部と同期してスライドされる突起とを具え、 この突起は、裸光ファイバに初期傷を付ける前におい
    て、枕支持片に当接して枕を裸光ファイバと非接触の状
    態に押し戻し、初期傷を付けた後は、枕支持片から離れ
    て枕の押し戻しを解除する形態に構成されたことを特徴
    とする光ファイバカッタ。
  8. 【請求項8】 刃部は外周部にテーパー面を具える円形
    刃で、 この刃部は、前記テーパー面の少なくとも2箇所を保持
    する押さえ金具と、円形刃を貫通する取付ネジとにより
    スライダに固定されていることを特徴とするハンディ型
    光ファイバカッタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014071281A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Sei Optifrontier Co Ltd 光ファイバカッタ
US10338314B2 (en) 2016-02-12 2019-07-02 Sei Optifrontier Co., Ltd. Optical fiber cutting apparatus
CN117872531A (zh) * 2024-03-12 2024-04-12 江苏泰浩电力技术有限公司 一种光纤光缆加工的精确切断设备
CN117872531B (zh) * 2024-03-12 2024-05-24 江苏泰浩电力技术有限公司 一种光纤光缆加工的精确切断设备

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