JP2002282830A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2002282830A
JP2002282830A JP2001092479A JP2001092479A JP2002282830A JP 2002282830 A JP2002282830 A JP 2002282830A JP 2001092479 A JP2001092479 A JP 2001092479A JP 2001092479 A JP2001092479 A JP 2001092479A JP 2002282830 A JP2002282830 A JP 2002282830A
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JP
Japan
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catalyst
container
gas
heating means
main body
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Application number
JP2001092479A
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English (en)
Inventor
Masanobu Kawai
雅信 河合
Hideo Tomita
英夫 富田
Toshiro Ogino
俊郎 荻野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物処理機の蓋の小型軽量化と、容器と触
媒の加熱手段の共用化。 【解決手段】 容器20と、容器20を中に含みかつ容
器20のフランジ部を支える本体部21と、容器20の
底の下部に位置する加熱手段23と、容器20の開口部
を覆い外部と遮断する蓋24と、本体部21上端部で、
容器20のフランジの横に位置する場所に設けられた導
出管口26と、本体部21内部に設けられ、加熱手段2
3の真下に位置する触媒27と、導出管口26の下流側
に設け、触媒27につながる導出管28と、本体部21
の外壁の下端に近い位置で外界に接する位置に設けたガ
ス排出口29と、触媒27の下流側に設け、ガス排出口
29につながるガス排出路30とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として家庭用又は
業務用の廃棄物を加熱処理する廃棄物処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の廃棄物処理装置として
は、例えば、特開平11−76987号公報に記載され
ているようなものがあった。図3を用いて従来の廃棄物
処理装置について説明する。図3は、従来の廃棄物処理
装置の断面図を示すものである。
【0003】図3において、1は生ごみ等の廃棄物を収
容する容器で、2は電気ヒータからなる加熱手段で、容
器1底部に隣接して設けられ、容器1を加熱していた。
3は本体部で、容器1と加熱手段2を内側に収めてい
た。4は本体部3上部に設けられた蓋である。5は本体
部3と蓋4を接続する蝶番であり、これによって本体部
3と蓋4を接続したまま開閉出来る構成になっていた。
6は容器1内部で発生したガスを、酸化処理した後に外
部に排出する触媒部で、蓋4の内部に設けられていた。
7は触媒部6に隣接して設けられた触媒加熱ヒータで、
触媒部6を加熱することによって、容器1内部で発生し
たガスの酸化処理を促進していた。
【0004】そして上記構成において、まず蓋4を持ち
上げ、容器1が本体部3から取り出せる様にした。この
際、蓋4と本体部3は蝶番5で接続されている。その
後、容器1を本体部3から取りだし、容器1に廃棄物を
投入したのち再び容器1を本体部3内側に収め、蓋4を
閉めた。
【0005】その後、加熱手段2とともに触媒加熱ヒー
タ7に通電を開始した。その結果徐々に容器1の底面の
温度が上昇した。それに伴い投入した廃棄物の温度も上
昇し、廃棄物から水蒸気、乾留ガスが順次発生して廃棄
物が炭化された。一方、発生したガスは触媒部6内部を
通過し、触媒加熱ヒータ7によって加熱され、表面が活
性化した触媒部6によって酸化分解されたのちに、外部
に排出された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、蓋4内部に触媒部6が設けられているため
に蓋4が大きくなり、それに伴い重量も大きくなるとい
う課題を有していた。その結果、廃棄物投入搬出時に蓋
4を開閉するのが困難であった。また、蓋4内部の触媒
部6を加熱するために、加熱手段2とは別の触媒加熱ヒ
ータ7を設けなければならないという課題も有してい
た。この結果、本体部3だけでなく蓋4にも電力を供給
する必要があった。
【0007】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、蓋の小型軽量化と、容器と触媒の加熱手段の共用化
を図った廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の廃棄物処理装置は、廃棄物を投入す
る容器と、前記容器を加熱する加熱手段と、前記容器の
開口部を覆う蓋と、前記加熱手段に隣接して設けた触媒
と、前記容器の内部から発生するガスを前記触媒に導く
導出管とを有するものである。
【0009】これによって、加熱手段が容器と同時に触
媒を加熱することが出来る。そして、容器の内部から発
生するガスは導出管を通過して触媒に流入し、酸化処理
されて外部に排出される。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、廃棄物
を投入する容器と、前記容器を加熱する加熱手段と、前
記容器の開口部を覆う蓋と、前記加熱手段に隣接して設
けた触媒と、前記容器の内部から発生するガスを前記触
媒に導く導出管とを備えることにより、触媒は加熱手段
により加熱されるために、触媒加熱用のヒータを設ける
必要がなく、その分、蓋が軽くなる。さらに、従来有効
活用されていなかった加熱手段からの放熱を、触媒の加
熱に利用出来る。この結果、省エネルギーを実現するこ
とが出来る。
【0011】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、触媒近傍の加熱手段
を最初に作動させるものである。これによって、触媒の
立ち上り時間を短縮し、容器の内部から発生するガスが
未処理のまま外部に排出されることを防ぐことが出来
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、導出管に保温手段を
設けたものである。これによって容器内部から出るガス
の温度を下げることなく触媒に導入することが出来る。
この結果、導出管内部でガスが液化、固体化することを
防ぐことが出来る。また、高温に維持したガスを触媒に
おいて効率的に酸化処理することが出来る。
【0013】請求項4に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、触媒の温度を制御す
る制御手段を設けたものである。これによって触媒表面
の温度をガス処理に最適な温度に保つことができ、効率
的にガスの酸化処理をすることが出来る。
【0014】請求項5に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、触媒に空気を送る送
風手段を設けたものである。これによって、ガスの酸化
処理に必要となる酸素を触媒に送り、大量のガスが容器
内部から発生した時にもガスの酸化処理を適切に行うこ
とが出来る。また、触媒の温度が上がりすぎた場合には
空気を多量に送って冷却することができ、触媒の過熱を
防ぐことが出来る。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0016】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける炭化処理装置の断面図を示すものである。
【0017】図1において、20は有底で開口部にフラ
ンジを持つ生ごみ、使用済みおむつ等の廃棄物を投入す
る容器である。20Aは容器20の開口部の内側に突出
し設けられた取っ手である。21は容器20を中に含み
かつ容器20のフランジ部を支える中空構成の本体部で
ある。本体部21の外壁で、容器20の外壁に面する部
分には、輻射促進処理21Aが施してある。22は本体
部に開口する加熱口であり、容器20の底の下部に位置
している。23は電気ヒータからなる加熱手段で、容器
20の底の下部に位置し、ヒータ取り付け具23Aによ
って本体部21に固定されている。24は容器20の開
口部を覆い、外部と遮断する蓋であり、本体部21の開
口部上端位置に取り付けられ、取りはずし自在となって
いる。24Aは蓋24から突出して本体部21側に設け
られた固定具であり、容器20のフランジ部分に接する
位置になっている。24Bは蓋24の上面に設けられた
蓋取っ手具である。
【0018】25は本体部の側面上部に取り付けられた
留め具であり、蓋24の側面部に取り付けられた留め具
部品25Aと対になっている。26は本体部21上端部
で、容器20のフランジの横に位置する場所に設けられ
た導出管口である。27は本体部21内部に設けられた
触媒であり、加熱口22の真下に位置している。28は
導出管口26の下流側に設け、触媒27につながる導出
管である。29は本体部21の外壁で外界に接する位置
に設けたガス排出口で、本体部21の下端に近い位置に
ある。30は触媒27の下流側に設け、ガス排出口29
につながるガス排出路である。31は本体部21と蓋2
4の間に設けた、シリコンゴムからなるシール材であ
る。
【0019】以上のように構成された炭化処理装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。
【0020】まず蓋取っ手具24Bを掴んで蓋24を取
り除く。その後、取っ手20Aを掴んで容器20を本体
部21から取り出し、容器20内部に生ごみ、使用済み
おむつ等の廃棄物Aを投入する。その後、再び取っ手2
0Aを掴んで容器20を本体部21内に収める。そして
蓋取っ手具24Bを掴んで蓋24を本体部21に固定
し、留め具部品25を留め具部品25Aに引っ掛けて蓋
24を本体部21にしっかり固定する。ここでは、触媒
27を蓋24の内部ではなく、本体部21に設けたこと
によって、蓋24が小型軽量化されていることから蓋2
4の取り扱いが簡単になっており、容易に廃棄物Aの投
入搬出が出来るようになっている。
【0021】蓋24の本体部21への取りつけ時には、
本体部21と蓋24に挟まれたシール材31によって、
容器20内部で発生するガスが外部に漏れることを防ぐ
ことが出来る。この時、固定具24Aによって容器20
のフランジ部が本体部21の上部に押し当てられる。こ
のため、容器20のフランジ部と本体部21の上部との
間に若干のごみが挟まっていても処理中に容器20が動
くことの無いようにしっかり固定することが出来る。ま
た、容器20内部で発生するガスが加熱手段23側の空
間に漏れることを防ぐことができる。そして加熱手段2
3への通電が開始され、加熱手段23が容器20の底部
と触媒27を同時に加熱する。ここで、触媒27を加熱
手段23に隣接して設けた結果、従来例で必要としてい
た触媒27用の触媒加熱ヒータを別に設ける必要が無
く、低コスト化が図れている。また、加熱の際に本体部
21の容器20側の外壁に施された輻射促進処理21A
の効果で、加熱手段23による容器20外壁の加熱効果
が増す。また、加熱口22が設けられているために、触
媒27と加熱手段23が同一空間に存在することにな
り、加熱手段23からの輻射等により触媒27が直接加
熱され、省エネルギー効果が出ている。また、従来の構
成では、加熱手段23からの熱が、容器20の加熱にす
べて使われず、本体部21を通して外界に失われてい
た。しかし、本実施例1の構成では加熱手段23と外界
の間に触媒27を設けているため、外界に失われていた
熱の一部が触媒27の加熱用に再利用されている。逆
に、酸化処理によって触媒27の温度が上がった際に
は、触媒27の熱によって加熱口22を通して容器20
の加熱をすることが出来る。
【0022】その後、容器20の内部は温度上昇し、廃
棄物Aから水蒸気がまず発生する。この時水蒸気が容器
20内部に充満し、内部の空気を導出管口26の方にす
べて押し出す。このため容器20内部は処理の初期段階
で、ほぼ無酸素状態になる。さらに廃棄物Aの温度が上
昇すると水蒸気の発生が無くなり、廃棄物Aに含まれる
可燃成分がガス化し、乾留ガスとなって容器20内に充
満する。以下では廃棄物Aから発生する水蒸気および揮
発性の乾留ガスを含めてガスと呼ぶ。
【0023】廃棄物Aから発生するガスの量が増すに従
い、容器20内の圧力が高まり、ガスは導出管口26か
ら押し出される。押し出されたガスは導出管28を通っ
て触媒27に流入する。触媒27においてガスは酸化処
理され、二酸化炭素と水など無害な気体に分解浄化され
る。その結果、ガスの脱臭が図れる。酸化処理後のガス
は、ガス排出路30を通って、ガス排出口29より外部
に排出される。
【0024】なお、ガスが出た後に残る廃棄物Aは炭化
されて炭状になる。
【0025】以上のように、本実施例においては、触媒
27を蓋24の内部ではない位置である本体部21内部
に設けたことにより、蓋24の小型軽量化が図れる。ま
た、触媒27を加熱手段23に隣接した位置に設けたこ
とにより、触媒27専用の加熱装置を設ける必要がなく
なる。
【0026】なお、本実施例では加熱手段23として電
気ヒータを用いた場合を説明したが、加熱できるもので
あれば手段は問わず、たとえば電磁加熱やバーナでも同
様の効果が得られる。
【0027】また、加熱手段23と触媒27の間に空間
がある場合を説明したが、触媒27を加熱手段23の方
向に突出させ、加熱手段23と触媒27を接触させた場
合にはより一層の効果が得られる。すなわち、加熱手段
23を触媒27との間に空間がある場合は輻射によって
触媒27が加熱されるために加熱効率が低いが、加熱手
段23と触媒27を接触させた場合には触媒27を直接
加熱することが出来るために加熱効率もよく、省エネル
ギーを図ることが出来る。
【0028】また、容器20に陶磁器や注射器等金属を
含むものを入れ、加熱処理する装置として用いてもかま
わない。あるいは温度を低温に調節してプラスチック減
容機として用いてもかまわない。
【0029】さらに導出管28に触媒を担持して、触媒
機能を持たせればよりいっそう排気されるガスの浄化を
図ることができる。
【0030】(実施例2)図2は、本発明の他の実施例
(実施例2)における炭化処理装置の断面図を示すもの
である。
【0031】図2において、実施例1の構成と異なると
ころは、容器32に取っ手33を設け、電気ヒータから
なる加熱手段34をヒータ取り付け具34Aによって本
体部35の外壁で容器32に面する位置に複数個固定し
設け、複数段からなる触媒36を本体部34の内部側面
部分から加熱手段34方向に突出して設け、導出管口3
7を本体部35上端部で容器32のフランジの横に位置
する場所に設け、導出管38を導出管口37の下流側に
触媒36につながる様に設け、ガス排出口39を本体部
35の外壁で触媒36に接する位置に設け、蓋40から
突出して、本体部35側で容器35のフランジ部分の上
部にばねからなる固定具40Aを設け、蓋取っ手具40
Bを蓋40上面に設け、さらに蝶番41を本体部35と
蓋40につながる様に設けた点である。
【0032】以上のように構成された炭化処理装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。
【0033】まず容器32に生ごみ等の廃棄物Aを投入
する。そして加熱手段34のうち、触媒36に隣接する
ものの通電が最初に開始され、容器32と同時に触媒3
6を輻射等により加熱し始める。触媒36の温度が十分
に上がり、ガスの酸化処理能力がほぼ十分な状態になる
時間にタイマー(図示せず)が働き、全ての加熱手段3
4の通電が開始される。このような時間差処理をするこ
とによって加熱処理の初期に容器32内部から発生する
ガスが、未処理のまま大量に外部に排出されることを防
ぐことが出来る。ここで、処理を開始してからタイマー
が働くまでの最適な時間については、あらかじめ実験に
よって求めている。なお、タイマーが働くまでの最適な
時間は、投入する廃棄物Aの量、種類によって違ってく
るため、廃棄物Aの投入状態ごとに求めている。また、
その求めた結果をタイマーに内蔵のプログラムにあらか
じめインプットしてある。実際に用いる際には、使用者
が投入時に廃棄物Aの量、種類をタイマーに対して入力
し、その入力条件によって、タイマーに内蔵されたプロ
グラムが最適なタイマー作動時刻を決定する。
【0034】以上のように、本実施例においては、触媒
36に隣接する部分の加熱手段34を最初に通電し、触
媒36のガスの酸化処理能力を十分にした後に加熱手段
34の全体を通電し始めることによって、処理の初期に
容器32内部から発生するガスが、未処理のまま大量に
外部に排出されることを防ぐことが出来る。
【0035】なお、本実施例では加熱手段34の一部が
触媒36と隣接している場合で説明したが、加熱手段3
4の一部が触媒36の内部を通過している場合にはより
一層の触媒加熱効果が得られる。
【0036】また、本実施例ではタイマーによって加熱
手段34の加熱に時間差を与える場合で説明したが、触
媒36の温度や触媒36付近、もしくは触媒36の温度
が反映される場所の温度をセンサ等により計測して時間
差を生じさせればより一層の効果が得られる。すなわ
ち、タイマーによって時間差を生じさせる場合には、投
入する廃棄物Aの量、種類を、使用者がタイマーに対し
て入力するために、廃棄物Aに関する細かい条件を入力
することは難しい。したがって、タイマー内蔵のプログ
ラムは、実際に必要と思われる時間差よりも、余裕を持
たせて長い時間差の後にタイマーを作動させることが必
要になっている。ところが、温度センサによって実際の
処理状態を計測しながらタイマーの作動時刻を決定すれ
ば、より最適なタイマー作動時刻を求めることができ、
タイマーの作動時刻を余裕を持たせて遅らせる必要がな
くなる。すなわち、全体の処理時間が短くなり、省エネ
ルギーにつながる。また、使用者は廃棄物Aに関する条
件をタイマーに対して入力する必要がないため、より簡
単に炭化処理機を用いることが出来る。
【0037】(実施例3)図1は、本発明の他の実施例
(第3の実施例)における炭化処理装置の断面図を示す
ものである。
【0038】図1において、実施例1の構成と異なると
ころは、断熱材からなる保温手段42を導出管28の外
壁を覆うように設けた点である。
【0039】以上のように構成された炭化処理装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。
【0040】まず容器20に廃棄物Aを投入する。そし
て、加熱手段23への通電が開始され、容器20の底部
と触媒27を同時に加熱する。その後、容器20の内部
は温度上昇し、廃棄物Aからガスが発生する。このガス
の量が増すに従い、容器20内の圧力が高まり、ガスは
導出管口26から押し出される。押し出されたガスは導
出管28を通って触媒27に流入し、酸化処理される。
ここで、導出管28が保温手段42によって保温されて
いるために、通過するガスも保温され、触媒27に至る
までにガスが液状化や固形化して導出管28内に溜まる
ことなく、触媒27に流入することができる。また、触
媒27に導入されるガスは保温手段42によって保温さ
れ、高温に維持されているために、効率的に酸化処理が
行われ、省エネルギーが図れている。酸化処理後のガス
は、ガス排出路30を通って、ガス排出口29より外部
に排出される。
【0041】以上のように、本実施例においては、保温
手段42を導出管28の外壁を覆うように設けたことに
より、導出管28内部でガスが液化や固形化することを
防ぐことができ、また流入するガスが高温なため触媒2
7において効率的に酸化処理をすることができ、省エネ
ルギーを図ることが出来る。
【0042】なお、本実施例では保温手段42として断
熱材を用いた場合を説明したが、保温できるものであれ
ば手段は問わず、たとえば電気ヒータ等を用いても、導
出管28内部でガスが液化や固形化することを防ぐこと
ができ、また流入するガスが高温なために触媒27にお
いて効率的に酸化処理をすることができる。また、加熱
手段23を複数設け(図示せず)、そのうちのいくつか
を導出管28に近い部分に設けて、この温度を若干高温
にすることによって導出管28を保温しても同様の効果
が得られる。
【0043】(実施例4)図2は、本発明の他の実施例
(第4の実施例)における炭化処理装置の断面図を示す
ものである。
【0044】図2において、実施例1の構成と異なると
ころは触媒36の温度を検知する温度検知センサと加熱
手段34の加熱量コントローラからなる制御手段43を
設け、触媒36の温度を制御する点である。
【0045】以上のように構成された炭化処理装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。
【0046】まず容器32に生ごみ等の廃棄物Aを投入
する。そして加熱手段34のうち、触媒36に隣接する
ものが最初に通電を開始し、容器32と同時に触媒36
を加熱し始める。触媒36の温度が十分に上がり、ガス
の酸化処理能力がほぼ十分な状態になったことを制御手
段43によって検知したのち、すべての加熱手段34へ
の通電が開始され、容器32の底部と触媒36を同時に
加熱する。ここで、触媒36を本体部34の内部側面部
分から加熱手段34方向に突出して設けているために触
媒36と加熱手段34の距離が縮まっており、触媒36
を加熱手段34からのより強い輻射等により加熱でき、
省エネルギー効果が出ている。さらに、制御手段43を
設けたことによって、触媒36の温度が酸化処理を行う
のに十分に上がったことを制御手段43によって検知で
き、この時、触媒36近傍の加熱手段34の加熱量を減
少もしくは加熱手段34を停止することで、触媒36の
温度を一定に保ち、省エネルギーを図ることが出来る。
また同時に触媒36が高温によって劣化するのを防ぐこ
とも出来る。
【0047】以上のように、本実施例においては、温度
検知センサとコントローラからなる制御手段43を設け
て触媒36の温度を制御することにより、加熱手段34
の加熱量を減らして省エネルギーを図ることができ、ま
た高温によって触媒36が劣化するのを防ぐことができ
る。
【0048】なお、本実施例では制御手段43として温
度検知センサとコントローラからなるものを例として説
明したが、バイメタルを用いても同様の効果が得られ
る。また、触媒36の温度を直接計測する例で説明した
が、触媒36へ流入するガスの温度と流出するガスの温
度差、もしくは流入ガスのみの温度、または流出ガスの
みの温度によって加熱手段34の加熱量を調整しても同
様の効果が得られる。
【0049】(実施例5)図2は、本発明の他の実施例
(第5の実施例)における炭化処理装置の断面図を示す
ものである。
【0050】図2において、実施例1の構成と異なると
ころはファンからなる送風手段44を、本体部35の側
面でかつ触媒36に隣接する位置に設け、触媒36に空
気を送る構成にしている点と、触媒36の温度検知手段
と送風手段44の回転数制御コントローラからなる送風
制御部45を設けている点である。
【0051】以上のように構成された炭化処理装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。
【0052】まず容器32に生ごみ等の廃棄物Aを投入
する。そして加熱手段34のうち、触媒36に隣接する
ものが最初に通電を開始し、容器32と同時に触媒36
を加熱し始める。その後、容器32の内部は温度上昇
し、廃棄物Aからガスが発生する。発生したガスは導出
管38を通って触媒36に流入し、触媒36において酸
化処理される。なお、投入する廃棄物Aの種類によって
は、触媒36において酸化処理をする際には多くの酸素
を必要とする場合がある。そこで送風手段44を設ける
ことによって、触媒36に対して空気を送り込むことが
出来るようになっている。送り込む空気の量について
は、触媒36の温度を判断基準としている。触媒36で
多くの酸素が必要となる場合には、触媒36の温度が上
昇することがある。そこで、送風制御部45を設けるこ
とによって、触媒36の温度を検知して、その温度によ
って送風手段44の回転数をコントロールして、触媒3
6が酸化処理をするのに必要な酸素を確保している。ま
た、触媒36が酸化処理中に異常な高温になった時に
は、送風制御部45によって温度を検知し、触媒36の
劣化を防ぐために送風手段44による送風量を大幅に増
加させ、触媒36を冷却し、保護することが出来る。さ
らに、加熱処理終了後に送風手段44の送風量を大幅に
増加させ、炭化処理機全体を冷却することも出来る。
【0053】なお、酸化処理後のガスは、ガス排出口3
9を通って外部に排出される。
【0054】以上のように本実施例においては、送風手
段44を、本体部35の側面で、かつ触媒36に隣接す
る位置に設け、触媒36内に空気を送る構成にし、また
送風制御部45を触媒36の温度検知手段と送風手段4
4の回転数制御コントローラからなるものとして設けた
ことにより、触媒36におけるガスの酸化処理をより確
実に行うことができ、また触媒36の異常過熱を防ぎ、
保護することが出来る。
【0055】なお、本実施例では送風制御部45が、触
媒36の温度を直接計測して、送風手段44の回転数を
制御する例で説明したが、触媒36へ流入するガスの温
度と流出するガスの温度差、もしくは流入ガスのみの温
度、または流出ガスのみの温度によって送風手段44の
回転数を調整しても同様の効果が得られる。
【0056】さらに、光センサ等(図示せず)を触媒3
6付近に設けて、触媒36の色によって送風手段44の
回転数を調整しても同様の効果が得られる。
【0057】また、送風手段44を触媒36に隣接する
位置に設け、触媒36に空気を送る場合を説明したが、
炭化処理機全体を冷却する能力のあるファンを設けて、
その一部の能力で触媒36に空気を送る構成にすれば、
触媒36に対して同様の効果が得られる上に、炭化処理
機全体を冷却することができ、より効果的である。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜5に記載の発
明によれば、廃棄物処理機の蓋を小型軽量化し、また容
器と触媒の加熱手段の共用化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における炭化処理装置の断面図
【図2】本発明の他の実施例における炭化処理装置の断
面図
【図3】従来の炭化処理装置の断面図
【符号の説明】
1、20、32 容器 2、23、34 加熱手段 3、21、35 本体部 4、24、40 蓋 5、41 蝶番 6 触媒部 7 触媒加熱ヒータ 20A、33 取っ手 21A 輻射促進処理 22 加熱口 23A、34A ヒータ取り付け具 24A、40A 固定具 24B、40B 蓋取っ手具 25 留め具 25A 留め具部品 26、37 導出管口 27、36 触媒 28、38 導出管 29、39 ガス排出口 30 ガス排出路 31 シール材 42 保温手段 43 制御手段 44 送風手段 45 送風制御部 A 廃棄物
フロントページの続き (72)発明者 荻野 俊郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K061 AB02 AC01 AC13 BA05 CA11 FA23 3K062 AB02 AC01 AC13 EA11 EB25 EB47 4D004 AA03 AA10 AA12 AA19 AA48 CA22 CA26 CA27 CA48 CB04 CB32 CB43 CC09 DA02 DA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を投入する容器と、前記容器を加
    熱する加熱手段と、前記容器の開口部を覆う蓋と、前記
    加熱手段に隣接して設けた触媒と、前記容器の内部から
    発生するガスを前記触媒に導く導出管とを有する廃棄物
    処理装置。
  2. 【請求項2】 廃棄物処理の開始時に、触媒近傍の加熱
    手段を最初に作動させる請求項1記載の炭化処理機。
  3. 【請求項3】 導出管に保温手段を設けた請求項1記載
    の炭化処理機。
  4. 【請求項4】 触媒の温度を制御する制御手段を設けた
    請求項1記載の炭化処理装置。
  5. 【請求項5】 触媒に空気を送る送風手段を設けた請求
    項1記載の炭化処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007136328A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Kyushu Electric Power Co Inc 廃棄物の炭化装置
JP4564443B2 (ja) * 2005-11-17 2010-10-20 九州電力株式会社 廃棄物の炭化装置

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