JP2960105B2 - ごみ処理装置 - Google Patents

ごみ処理装置

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JP2960105B2 JP10349890A JP10349890A JP2960105B2 JP 2960105 B2 JP2960105 B2 JP 2960105B2 JP 10349890 A JP10349890 A JP 10349890A JP 10349890 A JP10349890 A JP 10349890A JP 2960105 B2 JP2960105 B2 JP 2960105B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はごみを加熱・焼却させるごみ処理装置に関す
るものである。
従来の技術 近年、家庭から発生するごみを焼却して処理するごみ
処理装置において、温度が異常に上昇するのを緩和した
安全性の高いごみ処理装置の要求が高まってきている。
従来、この種のごみ処理装置は、第7図に示すように
上部に開閉自在な蓋101を有する燃焼炉102の内面に断熱
性の炉材103を貼り巡らし、その側壁面に外部へ連通す
る排気口104を設け、この排気口104の下流側には浄化ヒ
ーター105、触媒106からなる浄化器107を接続してい
る。前記燃焼炉102の内底部には先端が内側に突出する
ように炉ヒーター108が固定され、その炉ヒーター108の
端子部は燃焼炉102の外側に突出している。そして前記
燃焼炉102の内部には金属製の処理容器109を前記炉ヒー
ター108の上に置いている。また、処理容器109の底には
炉ヒーター108を包み込む筒部110が形成され、その筒部
110の壁面には開口部111が設けられている。そしてこの
開口部111から処理容器109内へ空気を流入させる給気口
112を前記燃焼炉102の底面に設け、この給気口112に連
通して吸気送風機113を備えている。
そして、蓋101をあけ、ごみ114を投入し蓋101をしめ
た後炉ヒーター108に通電すると、炉ヒーター108の熱エ
ネルギーによりごみ114が加熱、焼却され、発生した排
ガスは浄化器107によって無臭化、無煙化され排出され
ていた。
発明が解決しようとする課題 このような従来のごみ処理装置によれば、浄化器107
の触媒106は、浄化ヒーター105によって600℃から700℃
に加熱され、前記排ガスの無煙化、無臭化すなわち排ガ
スの浄化に対して最適な状態に保たれている。しかしな
がら、投入されたごみ114の成分に、発熱量の大きい含
油性ごみなどが含まれていた場合には、その排ガスの触
媒作用が異常に活発となり、前記触媒106の温度が急激
に許容限界を超え、結果として浄化器107の寿命を縮め
るなどの課題があった。また上記の急激な温度上昇を防
止する方法として、加熱源である炉ヒーター108の電源
をオフしたり、燃焼内への給気(一次エアー)を遮断す
る方法があるが、ただ単にオフしたり、遮断したりする
だけでは焼却処理時間が延びて逆効果になるなどの課題
があった。
また、燃焼炉102内におけるごみ114の燃焼が活発にな
ると発生する排ガスの量も多くなり、浄化器107内にお
ける排ガスの触媒燃焼が過激となる。このとき浄化器10
7内において、一時的に酸素不足となり、結果として一
酸化炭素を多く含んだ刺激性の強い排ガスを排出するな
どの課題があった。また上記の対策として、浄化器107
内に空気(二次エアー)を補給する方法があるが単に給
気するだけでは、触媒106の温度低下を招いて浄化性能
を悪くしたり、逆に触媒106の過激な燃焼を招いて寿命
を縮めるなどの課題があった。
また、装置の動作は、ごみ量に応じて予み定めたプロ
グラムタイマーの設定時間により制御されるものであり
ごみ114の内容によっては焼却に時間がかかり、未処理
の状態で装置が停止するなど、操作が繁雑であることお
よび誤操作の恐れがあるなどの課題があった。また焼却
終了を判定する方法として温度検知を用いる場合、たと
えば燃焼炉102内の雰囲気温度を検知する方法がある
が、ごみ114の燃焼状態や経過に非常にバラツキがあっ
たりして、信頼性に欠けるなどの課題があった。
本発明はこのような課題を解決するもので、第1の目
的は、発熱量の大きい含油性ごみなどを焼却処理する際
に起きやすい触媒の異常な温度上昇を防止して浄化器の
寿命低下を防ぐと同時に、処理時間を適切に保つことで
ある。
また第2の目的は、燃焼が活発になった時点で浄化器
内の酸素不足から起こる刺激性の強い排ガスの発生を防
止すると同時に、触媒の温度を適切に保ちつつ、浄化性
能の低下と寿命低下を防ぐことである。
さらに第3の目的は、焼却終了を自動的に判定し、適
切な時間でごみを焼却処理することである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、第1の手段は、
開閉自在な蓋と給気口および排気口を有する燃焼炉と、
この燃焼炉の内底部に突出させたごみ加熱用のヒーター
と、前記給気口に連通して設けた一次エアーの給気手段
およびこの一次エアーの給気量を調節する手段と、前記
排気口に連通して設けた浄化器と、この浄化器の上流側
に連通して設けた二次エアーの給気手段およびこの二次
エアーの給気量を調節する手段と、前記浄化器の上流側
に設けた浄化ヒーターおよび温度検知手段と、前記浄化
器の下流側に設けた温度検知手段とを備え、この下流側
に設けた温度検知手段の検知した温度に応じて、前記一
次エアーの給気量の制御を行う制御手段とを備えた構成
としたものである。
本発明の第2の手段は、第1の手段の浄化器の上流側
に設けた温度検知手段の検知した温度と、前記浄化器の
下流側に設けた温度検知手段の検知した温度の双方の温
度にもとづいて上記二次エアーの給気量制御を行う制御
手段を備えた構成としたものである。
また、本発明の第3の手段は、第1の手段の浄化器の
下流側に設けた温度検知手段の検知した温度が、所定の
設定温度を超え、つぎに所定の設定温度を割り込む動作
を検知して、ごみの焼却終了を判定する制御手段を備え
た構成としたものである。
作用 本発明は上記した第1の手段の構成により、浄化器の
下流側に設けた温度検知手段が検知した温度は、ごみの
燃焼が盛んになるにしたがって上昇するため、この温度
が一定の温度を超えた時点で、一次エアーの給気量調節
手段によってこの一次エアーの給気量を減少させれば、
燃焼炉内への給気量が減少し、ごみの燃焼が抑制される
と同時に浄化器内の触媒作用も抑えられ、結果的に触媒
の異常な温度上昇を防止できる。なお、前記一次エアー
の給気量は、前記温度に応じて、段階的に減少させるこ
とかでき、極端な場合には、前記給気量がゼロすなわち
一次エアーを遮断することもできる。
また第2の手段の構成により、通常二次エアーの流量
は、第1の手段の浄化器の上流側に設けた温度検知手段
の検知した温度に応じて、適切に二次エアーの給気量の
調節が行われているが、ごみの燃焼が盛んになるにした
がって、上記浄化器の上流側に設けた温度検知手段の検
知温度は激しく変動するため、二次エアーの給気量は低
流量域から交流量域まで激しく変動し不安定さをきた
す。これに対して、第1の手段の浄化器の下流側に設け
た温度検知手段の検知温度は、ごみの燃焼が盛んになる
にしたがって、比較的ゆるやかに上昇するため、この温
度が一定の温度を超えた時点で、前記二次エアーの給気
量を高流量域に保持することにより、浄化器内での触媒
燃焼を安定に保つことができる。
さらに第3の手段の構成により、第1の手段の浄化器
の下流側に設けた温度検知手段が検知した温度は、ごみ
の燃焼が盛んになるにしたがって徐々に上昇し、燃焼の
ピークで極大値に到達した後、再び下降する動作をたど
る。したがって、この温度の動作を焼却終了判定手段に
より検知し、適切な時間で処理を終了することができ
る。
実 施 例 本発明の第1実施例を第1図および第2図にもとづい
て説明する。図に示すように、燃焼炉1は金属あるいは
セラミックなどの耐熱性の高い材料で形成された枠体1a
に、耐熱性が高く断熱効果を有するセラミックファイバ
ーなどの材料の断熱性の炉材1bを内張りしたもので、燃
焼炉1の内底部には炉材1bを貫通して燃焼炉1内に突出
させ、ごみ2を加熱するための炉ヒーター3を設けてい
る。また燃焼炉1の上部にはごみ2を投入できるように
開閉自在な蓋4を設け、前記炉ヒーター3の上には、底
部で炉ヒーター3を包み込み、壁面に開口部5を設けた
筒部6を形成したごみ2の処理容器7が配置され、前記
蓋4をあけて投入されたごみ2が処理容器7内に貯留さ
れるようになっている。そして、燃焼炉1の底面には他
に、処理容器7内へ空気を流入させる給気口8を設け、
この給気口8に連通して設けた給気ポンプよりなる一次
エアー給気手段9により燃焼に必要な空気を送るように
なっている。また、前記一次エアー給気手段9による一
次エアーの給気量を調節するための速調器からなる一次
エアー流量調節手段9′が設けられ、また燃焼炉1の側
壁の一部に開口した排気口10に連通して、浄化ヒーター
11により触媒12の作用を高めて排ガスを浄化する浄化器
13を設け、焼却により発生した排ガスを浄化して、排気
管14の排気口14′から外部へ排出するようになってい
る。また、前記浄化器13の上流側13′には、前記触媒12
と前記浄化ヒーター11の間に、触媒12に流入する排ガス
の温度を検知する熱電対よりなる第1温度検知手段15が
組み込まれている。また前記排気管14の外側を覆う形で
希釈ダクト16が設けられ、この希釈ダクト16の一方の開
口部17は希釈送風機18に連通し、片方の開口部19には排
気筒20が連接され、前記排気筒20の出口20′と前記排気
管14の排気口14′は同一方向に配置されている。さらに
希釈ダクト16の上流側16′と、浄化器13の上流側13′
は、流量を3段階に調節する二次エアー流量調節手段21
を備えた接続管22で連通されており、前記浄化器13の上
流側13′への二次エアーの二次エアー給気手段23を構成
している。また浄化器13の下流側13″には、熱電対によ
りなる第2温度検知手段が設けられている。25は制御手
段で、それぞれ炉ヒーター3、一次エアー流量調節手段
9′、浄化ヒーター11、第1温度検知手段15および第2
温度検知手段24、希釈送風機18からなる二次調節手段21
と電気的に接続されている。
以上のように構成されたごみ処理装置の動作について
説明する。ごみ2を投入した後、ヒーター3に通電する
と、この炉ヒーター3の熱エネルギーによりごみ2が加
熱され,一次エアー給気手段9から供給される燃焼空気
すなわち一次エアーによって、燃焼・冷却される。この
とき発生した排ガスは排気口10を通って浄化器13で無
煙、無臭化された後、排気管14および排気筒20を経て外
部へ排出される。このとき、前記排気管14を流れる排ガ
スは高温となっているため、希釈送風機18から送風され
た空気を希釈ダクト16に導き、前記排気管を冷却すると
ともに、排気筒20の内部で前記排ガスと混合させること
により、高温の排ガスは希釈され、温度はさらに低くな
って出口20′から外部に放出される。また、浄化器13の
浄化性能を安定させるためには触媒12の温度を適切な温
度すなわち約600℃〜700℃程度に保つ必要がある。この
ために、浄化器13の内部には、触媒12の下方すなわち上
流側13′にそれぞれ第1温度検知手段15と浄化ヒーター
11が組み込まれており、この第1温度検知手段15の検出
する温度によって前記浄化ヒーター11はオン・オフ制御
され、前記触媒12の温度を適切に保つべく温度制御が行
われている。さらに浄化性能を安定させることを目的と
して、前記浄化器13の上流側13′に二次エアーを給気す
る二次エアー給気手段23が設けられている。この二次エ
アーの給気量は、前記第1温度検知手段15の検知した温
度に応じて、それぞれ3段階に調節される。すなわち、
前記温度が600℃以下のときは、二次エアーの給気量は
「流量小」、600℃〜650℃のときは「流量中」、650℃
以上のときは「流量大」の状態に二次エアー流量調節手
段21によって制御され、この流量の増減によって、触媒
12の温度を最適に保ちつつ、触媒燃焼に必要な酸素の補
給を行っている。一方、前記浄化器13の下流側13″に設
けた第2温度検知手段24の検知温度は、ごみ2の燃焼が
進行するにしたがって徐々に上昇するため、この温度を
検知して、制御手段25による種々のコントロールを行う
ようになっている。
ここで発熱量の大きい含油性ごみを処理した場合につ
いて、その制御動作を説明する。この場合には、前記触
媒12の温度は最適温度範囲である700℃を超えて、さら
に上昇を続ける事態が生じる。このような事態が発生し
た場合には、具体的には前記第2温度検知手段24の検出
した温度が700℃を超えた時点で、前記一次エアー給気
手段9の一次エアー流量調節手段9′を制御手段25によ
って、それまでの「強運転」すなわち一次エアーが多い
状態(毎分約20)から「弱運転」すなわち一次エアー
が少ない状態(毎分約10)に切替えると、燃焼炉1内
へ供給されている燃焼用空気すなわち一次エアーが減少
し、前記ごみ2の燃焼の進行が緩和されると同時に、前
記触媒12の温度をきわめて短時間で最適温度700℃以下
に下降する。この後、前記一次流量調節手段9′を前記
制御手段25によって、「強運転」に切替えれば、再び燃
焼炉1内への一次エアーの給気量が増大し、ごみ2の燃
焼が従前通り進行する。この動作の繰り返しによって、
触媒12の温度は最適温度範囲700℃以下に保たれつつ焼
却が進むことになる。万が一、この制御動作でもコント
ロールできない過激な燃焼の事態が発生した場合には、
具体的には前記第2温度検知手段24の検出した温度が80
0℃を超えた場合には、上記同様に制御手段25によっ
て、一次エアー給気手段9の一次エアー流量調節手段
9′を制御し、一次エアー給気手段9の運転を停止させ
れば、一次エアーの給気が遮断され、ごみ2の燃焼は急
激に緩和されると同時に、触媒12の温度もきわめて短時
間に800℃以下に下降する。この状態を第2図において
説明すると、縦軸は前記第2温度検知手段24の検出温
度、横軸は経過時間である。図中の実線Aは、上述の一
次エアーの給気量を制御手段25によって制御したときの
温度変化、破線Bは上述の制御を行わなかったときの温
度変化を示している。この特性図から明らかなように、
一次エアーの給気量を制御した場合には、前記温度が80
0℃程度におさまるのに対して、制御しなかった場合に
は、許容温度900℃を大きく超えることがわかる。な
お、第2図に示したQ0〜Q2は矢印の範囲における一次エ
アーの給気量で、それぞれQ0=20/分、Q1=10/
分、Q2=0/分とした場合を示している。
つぎに本発明の第2実施例を第3図および第4図にも
とづいて説明する。なお、第1実施例の構成と同一部分
については同一番号を付けて詳細な説明は省略する。第
1実施例で説明したように、第2実施例においても、浄
化器13の浄化性能を安定させるために、二次エアー給気
手段23が設けられている。この二次エアーの給気量は、
3段階に調節可能な二次エアー流量調節手段21を、制御
手段25によって制御することにより適切に調節されてい
る。通常、この二次エアーの給気量は、浄化器13の上流
側13′に設けた第1温度検知手段15の検知した温度に応
じて、それそれ「流量小」、「流量中」、「流量大」の
3段階に調節されている。この動作については、前述の
第1実施例動作の中で説明した通りである。この動作を
さらに詳細に説明するために、第4図にもとづいて説明
する。第4図は、台所などで発生する生ごみを焼却処理
したときの浄化器13内の温度変化を示した特性図であっ
て、縦軸は第1温度検知手段15および第2温度検知手段
24の温度、横軸は経過時間である。図中の実線Aは第1
温度検知手段15の温度変化、破線Bは第2温度検知手段
24の温度変化を示したものである。第4図に示したよう
に、運転を開始してから時間t0の間は第1温度検知手段
15の温度は徐々に上昇を続ける。この間においては、前
記二次エアーの給気量は「流量小」すなわち毎分約5
となっている。そして、前記温度がT1(約600℃)に到
達すると、制御手段25によって、二次エアー流量調節手
段21が制御され二次エアーの給気量「流量中」すなわち
毎分約10に増加する。この結果、浄化器13の上流側1
3′は、この二次エアーによる冷却作用のために前記温
度が再び600℃以下になり、この時点で再び前記二次エ
アーの給気量を「流量小」の状態に制御する。以下この
制御動作を繰り返す中で、前記温度は約600℃程度に保
たれている。これは第4図のt1の区間に示した部分であ
る。つぎに、ごみの燃焼が進行するにつれて、前記温度
は、二次エアーの給気量が「流量中」の状態でもさらに
上昇し、T2(約650℃)に到達する。この場合には、前
記と同様に制御手段25によって二次エアー流量調節手段
21を制御して、二次エアーの給気量を「流量中」すなわ
ち毎分約10から、「流量大」すなわち毎分約20に増
加させる。この結果、浄化器13の上流側13′は、前記二
次エアーの増加による冷却作用のため再び650℃以下と
なり、この時点で上記同様に再び二次エアーの給気量を
「流量中」の状態に制御する。以下この動作を繰り返す
中で、前記温度は約650℃程度に保たれることになる。
これは第4図のT2の区間に示した部分である。さらにご
みの燃焼が活発になると、前記第1温度検出手段15の温
度は激しく変化を繰り返すようになり、700℃から600℃
の間を大きく変化するようになる。したがって、この状
態においては、二次エアーの給気量は、前述したように
「流量大」から「流量中」、「流量小」の状態を激しく
繰り返すようになり、そして、「流量小」の場合におい
て、一時的に酸素不足(給気量不足)となり、結果とし
て一酸化炭素を多く含んだ刺激性の強い排ガスを排出す
る事態が生じる。そこで、このような状態を解消するた
めに、本発明ではつぎのような手段をとっている。すな
わち、浄化器13の下流側13″に設けた第2温度検知手段
24の温度変化に着目したものである。第4図で明らかな
ように、前記第2温度検知手段24の温度は、破線Bに示
したように、燃焼の進行とともに徐々に上昇を続け、燃
焼のピークB0を境にして再び下降をたどる。したがっ
て、前述した第1温度検知手段15の温度が激しく変化を
繰り返す区間、すなわち第4図におけるt3の区間は、前
記第2温度検知手段24の温度がT2(約700℃)以上の区
間に合致する。そこで本発明では、第2温度検出手段24
の温度がT3(約700℃)以上の区間においては、前記二
次エアー流量調節手段21を「流量大」と「流量中」の状
態のみで制御し、一時的な酸素不足を生じる「流量小」
の状態をなくす制御方法をとっている。この制御によ
り、第1温度検知手段15の温度が700℃から600℃の間を
激しく繰り返す状態においても、二次エアーの給気量は
「流量中」すなわち毎分約10を下回ることがなく、そ
の結果一時的な二次エアー不足(酸素不足)から生じる
刺激性の強い排ガスの発生が解消されることとなる。以
下、燃焼のピークを過ぎて、第2温度検知手段24の温度
がT3(約700℃)割り込んだ時点で、再び当初の制御動
作に戻るものである。第4図に示したt4の区間がそれに
相当する。なお、浄化ヒーター11は、第1実施例に説明
した通り、第2実施例においても、触媒12の温度を適切
な温度に保つために、第1温度検知手段15の検出する温
度にもとづいて、オン・オフ制御され、上記二次エアー
の制御とは独立した形で制御されている。
つぎに本発明の第3実施例を第5図および第6図にも
とづいて説明する。なお第1実施例と同一部分について
は同一番号を付けて詳細な説明は省略する。第1実施例
および第2実施例で説明したように、第3実施例におい
ても、浄化器13の下流側13″に設けた第2温度検知手段
24の温度変化に着目したものである。第3実施例におけ
る制御動作を、第6図にもとづいて説明する。第6図
は、それぞれ投入量の異なる2種類の生ごみを焼却処理
したときの、第2温度検知手段24の温度の変化を示した
特性図である。第6図において、縦軸は、前記第2温度
検知手段24の温度、横軸は経過時間である。また、実線
Aは少量の生ごみを処理したときの温度特性、破線Bは
量の多い生ごみを処理したときの温度特性である。図か
ら明らかなように、生ごみの量が多い場合と、少ない場
合とで、温度特性に大きな違いがあることがわかる。す
なわち、少量の場合には燃焼のピークA0への到達時間が
早く、逆に量が多い場合には燃焼のピークB0への到達時
間が遅い。また第3実施例では、生ごみが全くない場
合、すなわち燃焼物がゼロのときの温度特性にも着目し
た。図における一点鎖線Cが、その特性である。図から
明らかなように、生ごみがない場合には、前記温度はT0
(約400℃)で飽和するのに対して、生ごみがある場合
には、その温度を超えて極大値が現れることがわかる。
加えて、生ごみを焼却する過程において、燃焼のピーク
を過ぎた後、前記温度が下降をたどる際、この温度がT1
(約450℃)になった時点で焼却がほぼ完了しているこ
とがわかった。したがって、第3実施例では、運転開始
後前記温度が所定の設定温度T1(約450℃)を超え、つ
ぎに所定の設定温度T11(約450℃)を割り込むまでを、
焼却行程と呼び、(第6図におけるt1およびt3の区間)
前記温度がT1を割り込んだ時点を焼却終了と判定して、
炉ヒーター3および浄化ヒーター11の電源を制御手段25
によってオフにする。そして、その後燃焼炉1内の温度
を常温まで下げるための冷却を、一次エアーの一次エア
ー給気手段9を運転して行うものである。この行程を冷
却行程と呼び、第6図のt2およびt4の区間に相当する。
そして、上記温度が、常温に達した時点を冷却行程終了
として、すべての電源をオフにして、運転を終了するも
のである。なお、前記所定の設定温度T1の設定は、むや
みに高くしても適切でなく生ごみゼロのときの飽和温度
T0よりも、少しだけ高めに設定することが、最も効果的
であることが実験により確かめられた。また、所定の設
定温度T1の設定は、温度の上昇過程と、下降過程とでそ
れぞれ異なった温度を設定しても、大きな支障はないも
のである。
このように本発明の実施例のごみ処理装置によれば、
燃焼炉1の給気口8に連通して設けた一次エアー給気手
段9およびこの一次エアーの給気量を調節する一次エア
ー流量調節手段9′と、前記燃焼炉1の排気口8に連通
して設けた浄化器13と、この浄化器13の上流側に連通し
て設けた二次エアー給気手段18およびこの二次エアーの
給気量を調節する二次エアー流量調節手段21と、前記浄
化器13の上流側に設けた浄化ヒーター11および第1温度
検知手段15と、前記浄化器13の下流側に設けた第2温度
検知手段24と、この温度検知手段の検知した温度に応じ
て、前記一次エアーの給気量を制御する制御手段25とを
備えた構成により、発熱量の大きい含油性のごみ2を焼
却処理する際に起きやすい、触媒12の過度な温度上昇
を、前記浄化器13の下流側に設けた第2温度検知手段24
の検知温度と、それにもとづく一次エアーの給気量の適
切な調節により、許容温度以下に保ち、浄化器13の寿命
低下を防止することができるものである。
また浄化器13の上流側に給気する二次エアーの給気量
を、定常時は浄化器13の上流側に設けた第1温度検知手
段15が検知した温度にもとづいて調節するも、燃焼の過
激な時期には浄化器13の下流側に設けた第2温度検知手
段24が検知した温度の情報も加味し、それらの双方の温
度にもとづいて調節することにより、浄化性能を安定さ
せるとともに、刺激性の強い排ガスの発生を防止するこ
とができるものである。
さらに浄化器13の下流側に設けた第2温度検出手段の
検知した温度が、所定の設定温度を超え、燃焼のピーク
を過ぎた後、つぎに所定の設定温度を割り込む動作を検
知して、ごみの焼却終了を判定することにより、未処理
の状態で装置が停止することもなく、ごみの量に応じた
適切な時間で、確実に処理を終了することができる。し
かも、これらの動作は自動的に行なわれるため、操作が
簡単で誤操作の恐れもないものである。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、浄
化器に設けられる触媒の異常は温度上昇を防止して浄化
器の寿命低下が防止できるとともにごみ処理時間を適切
に保つことができる。
また、燃焼が活発になった時点においても、浄化器内
の酸素不足から起こる刺激性の強い排ガスの発生を防止
することができる。
また、燃焼終了を自動的に判定し、適切な時間でごみ
を焼却処理することができるごみ処理装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例のごみ処理装置の縦断面
図、第2図は同実施例の含油性ごみを焼却処理したとき
の浄化器内の下流側の温度の変化を示す特性図、第3図
は同第2実施例のごみ処理装置の縦断面図、第4図は同
実施例の生ごみを焼却処理したときの浄化器内の上流側
と下流側のそれぞれの温度の変化を示す特性図、第5図
は同第3実施例のごみ処理装置の縦断面図、第6図は同
実施例の生ごみを焼却処理したときの浄化器内の下流側
の温度の変化を示す特性図、第7図は従来のごみ処理装
置の縦断面図である。 1……燃焼炉、3……炉ヒーター、4……蓋、8……給
気口、9……一次エアー給気手段、9′……一次エアー
流量調節手段、10……排気口、11……浄化ヒーター、13
……浄化器、13′……浄化器の上流側、13″……浄化器
13の下流側、15……第1温度検知手段、21……二次エア
ー流量調節手段、23……二次エアー給気手段、24……第
2温度検知手段、25……制御手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在な蓋と給気口および排気口を有す
    る燃焼炉と、この燃焼炉の内底部に突出させたごみ加熱
    用の炉ヒーターと、前記給気口に連通して設けた一次エ
    アー給気手段およびこの一次エアーの給気量を調節する
    一次エアー流量調節手段と、前記排気口に連通して設け
    た浄化器と、この浄化器の上流側に連通して設けた二次
    エアー給気手段およびこの二次エアーの給気量を調節す
    る二次エアー流量調節手段と、前記浄化器の上流側に設
    けた浄化ヒーターおよび第1温度検知手段と、前記浄化
    器の下流側に設けた第2温度検知手段とを備え、この下
    流側に設けた第2温度検知手段の検知した温度に応じ
    て、前記一次エアーの給気量の制御を行う制御手段とを
    備えたごみ処理装置。
  2. 【請求項2】浄化器の上流側に設けた第1温度検知手段
    の検知した温度と、浄化器の下流側に設けた第2温度検
    知手段の検知した温度の双方の温度にもとづいて二次エ
    アーの給気量の制御を行う制御手段を備えた請求項1記
    載のごみ処理装置。
  3. 【請求項3】浄化器の下流側に設けた第2温度検知手段
    の検知した温度が、所定の設定温度を超え、つぎに所定
    の設定温度を割り込む動作を検知して、ごみの焼却終了
    を判定する制御手段を備えた請求項1記載のごみ処理装
    置。
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