JP2003047944A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2003047944A
JP2003047944A JP2001236025A JP2001236025A JP2003047944A JP 2003047944 A JP2003047944 A JP 2003047944A JP 2001236025 A JP2001236025 A JP 2001236025A JP 2001236025 A JP2001236025 A JP 2001236025A JP 2003047944 A JP2003047944 A JP 2003047944A
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Japan
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container
catalyst
temperature
gas
waste
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JP2001236025A
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English (en)
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Masanobu Kawai
雅信 河合
Hideo Tomita
英夫 富田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生する乾留ガスの酸化分解を触媒で確実に
行うこと。 【解決手段】 廃棄物を投入する容器20を中に含み、
かつ容器20のフランジ部を支える中空構成の本体部2
1と、電気ヒータからなる加熱手段23と、容器20の
開口部を覆い、外部と遮断する蓋24と、本体部21の
上端部で、容器20のフランジの横に設けられた導出管
口26と、本体部21の内部に設けられた触媒27と、
導出管口26の下流側に設け、触媒27につながる導出
管28と、本体部21の外壁で外界に接する位置に設け
たガス排出口29と、触媒27の下流側に設け、ガス排
出口29につながるガス排出路30と、本体部21の側
面下部に取り付けられている、ファンからなる送風手段
33と、送風手段33の送風口と触媒27につながる送
風管34とを備えている。送風手段33を設けたことに
よって発生する乾留ガスの酸化分解を触媒で確実に行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として家庭用又は
業務用の廃棄物を加熱処理する廃棄物処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の廃棄物処理装置として
は、例えば、特開平11−76987号公報に記載され
ているようなものがあった。図9は、前記公報に記載さ
れた従来の廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0003】図9において、1は生ごみ等の廃棄物を収
容する容器で、2は電気ヒータからなる加熱手段で、容
器1の底部に隣接して設けられ、容器1を加熱してい
た。3は本体部で、容器1と加熱手段2を内側に収めて
いた。4は本体部3の上部に設けられた蓋である。5は
本体部3と蓋4を接続する蝶番であり、これによって本
体部3と蓋4を接続したまま開閉出来る構成になってい
た。6は容器1の内部で発生したガスを、酸化処理した
後に外部に排出する触媒部で、蓋4の内部に設けられて
いた。7は触媒部6に隣接して設けられた触媒加熱ヒー
タで、触媒部6を加熱することによって、容器1内部で
発生したガスの酸化処理を促進していた。
【0004】そして上記構成において、まず本体部3に
蝶番5で接続されている蓋4を持ち上げ、容器1が本体
部3から取り出せるようにした。その後、容器1を本体
部3から取りだし、容器1に廃棄物を投入したのち再び
容器1を本体部3内側に収め、蓋4を閉めるようにして
いた。
【0005】その後、加熱手段2とともに触媒加熱ヒー
タ7に通電される。その結果、徐々に容器1の底面の温
度が上昇し、それに伴い投入した廃棄物の温度も上昇
し、廃棄物から水蒸気、乾留ガスが順次発生して廃棄物
が炭化される。一方、発生したガスは触媒部6内部を通
過し、触媒加熱ヒータ7によって加熱され、表面が活性
化した触媒部6によって酸化分解されたのち外部に排出
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では触媒部6に空気が供給されないために、廃
棄物から発生する水蒸気や乾留ガスが大量の場合、空気
不足によって触媒部6における酸化分解が十分に行え
ず、乾留ガスや一酸化炭素、あるいは臭気成分が外部に
排出されるという課題があった。
【0007】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、容器内から発生するガスの酸化分解を確実に行うこ
とができる廃棄物処理装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、廃棄物を投入する容器と、前記容器を加熱
する加熱手段と、前記容器の開口部を覆う蓋と、前記容
器の内部から発生するガスを処理する触媒と、前記触媒
に空気を送る送風手段とを備えた構成にしたものであ
る。
【0009】これによって、ガスの酸化処理に必要な酸
素を触媒に送り、酸化分解を確実に行うので一酸化炭素
や臭気成分が問題になるようなことがなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、廃棄物
を投入する容器と、容器を加熱する加熱手段と、容器の
開口部を覆う蓋と、容器の内部から発生するガスを処理
する触媒と、触媒に空気を送る送風手段とを備えたもの
である。
【0011】そして、ガスの酸化処理に必要となる酸素
を送風手段が所定量触媒に送るので、触媒においてガス
の酸化分解が十分に行え、乾留ガスや一酸化炭素、ある
いは臭気成分が外部に排出されることを防ぐことができ
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、加熱手段の運転開始
から所定時間後に送風手段を作動させる制御手段を備え
たものである。
【0013】そして、運転開始からガスが出始めるまで
の所定時間の、触媒による酸化処理が行われる前、すな
わち酸素が不必要な時間帯に、制御手段が送風手段を動
作させない分、送風手段の運転費用の省エネルギーを図
ることができる。また、触媒の活性を高めるためには、
触媒の温度が高い方が良いが、触媒による酸化処理が行
われる前の時間帯に送風手段の動作をさせない、すなわ
ち触媒が空冷されないので、触媒の温度を高く維持で
き、効率的にガスを酸化処理することができる。さらに
加熱手段に使用されるエネルギーを減らすことができ、
省エネルギーを図ることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、容器の温度を計測す
る容器温度計測手段と、この容器温度計測手段の出力が
所定の閾値を超えた時に送風手段を作動させる制御手段
とを備えたものである。
【0015】そして、容器の温度が、ガスが容器内から
発生する所定の温度に達したことを容器温度計測手段に
よって正確に検知することができ、この出力によって制
御手段が送風手段を作動させることができる。この結
果、ガスが出始める直前まで、送風手段を動作させない
分、送風手段の運転費用の省エネルギーを十分に図るこ
とができる。また、ほとんど触媒が空冷されないので、
より効率的にガスを酸化処理することができ、かつ加熱
手段の使用するエネルギーを減らすことができ、省エネ
ルギーを図ることができる。なお、送風手段の制御用に
設けられた容器温度計測手段の出力を、容器の中に投入
する廃棄物の加熱処理状態を確認するためにも使用でき
るという効果がある。
【0016】請求項4に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、触媒の温度を計測す
る触媒温度計測手段と、この触媒温度計測手段の出力が
所定の閾値を超えた時に送風手段を作動させる制御手段
とを備えたものである。
【0017】そして、ガスが発生すれば触媒による酸化
反応が始まり、触媒の温度上昇が始まることから、触媒
温度計測手段の出力が増加することによって、ガスが発
生する時刻を正確に知ることができる。この結果、投入
される廃棄物の種類や量にかかわらず、少量のガスが出
始めるまで、送風手段を動作させない分、送風手段の運
転費用の省エネルギーを図ることができる。また、ほと
んど触媒が空冷されないので、より効率的にガスを酸化
処理することができ、かつ加熱手段の使用するエネルギ
ーを減らすことができ、省エネルギーを図ることができ
る。なお、送風手段の制御用に設けられた触媒温度計測
手段の出力を、加熱手段の加熱制御にも使用できるとい
う効果がある。
【0018】請求項5に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、加熱手段の停止後
に、送風手段の運転を所定時間継続させるものである。
【0019】これによって、加熱手段の停止後にガスが
若干量発生し続ける場合にも、発生するガスを触媒にお
いて十分に処理することが出来る。
【0020】請求項6に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、容器の温度を計測す
る容器温度計測手段と、この容器温度計測手段の出力が
所定の温度に漸近したと判断した時点で送風手段を停止
させる制御手段とを備えたものである。
【0021】そして、容器の温度が廃棄物処理の通常終
了する所定温度にほぼ達したことを容器温度計測手段に
よって正確に検知することができる。そして、この出力
によって制御手段が送風手段の動作を停止することがで
き、送風手段の運転費用の省エネルギーを図ることがで
きる。なお、送風手段の制御用に設けられた容器温度計
測手段の出力を、容器の中に投入する廃棄物の加熱処理
状態を確認するためにも使用できるという効果がある。
【0022】請求項7に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、触媒の温度を計測す
る触媒温度計測手段と、この触媒温度計測手段の出力
が、一旦所定の閾値1を上回った後に低下して、所定の
閾値2を下回った時点で送風手段を停止させる制御手段
とを備えたものである。
【0023】そして、触媒におけるガスの酸化反応によ
る発熱によって一旦上がった触媒の温度が、廃棄物処理
が終了してガスの発生がなくなり、触媒における発熱が
なくなることから、触媒温度計測手段の出力が減少し、
ガスの発生がなくなる時刻を正確に知ることができる。
この結果、投入される廃棄物の種類や量にかかわらず、
適切な時刻に送風手段の動作を停止することができ、送
風手段の運転費用の省エネルギーを図ることができる。
なお、送風手段の制御用に設けられた触媒温度計測手段
の出力を、加熱手段の加熱制御にも使用できるという効
果がある。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0025】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0026】図1において、20は有底で開口部にフラ
ンジを持つ生ごみ、使用済みおむつ等の廃棄物を投入す
る容器である。20Aは容器20の開口部の内側に突出
し設けられた取っ手である。21は容器20を中に含み
かつ容器20のフランジ部を支える中空構成の本体部で
ある。本体部21の外壁で、容器20の外壁に面する部
分には、輻射促進処理21Aが施してある。22は本体
部に開口する加熱口であり、容器20の底面の下に位置
している。23は電気ヒータからなる加熱手段で、容器
20の底の下部に位置し、ヒータ取り付け具23Aによ
って本体部21に固定されている。24は容器20の開
口部を覆い、外部と遮断する蓋であり、本体部21の開
口部上端位置に取り付けられ、取りはずし自在となって
いる。24Aは蓋24から突出して本体部21側に設け
られた固定具であり、容器20のフランジ部分に接する
位置になっている。24Bは蓋24の上面に設けられた
蓋取っ手具である。
【0027】25は本体部21の側面上部に取り付けら
れた留め具であり、蓋24の側面部に取り付けられた留
め具部品25Aと対になっている。26は本体部21上
端部で、容器20のフランジの横に位置する場所に設け
られた導出管口である。27は本体部21内部に設けら
れた触媒であり、加熱口22の真下に位置している。2
8は導出管口26の下流側に設け、触媒27につながる
導出管である。29は本体部21の外壁で外界に接する
位置に設けたガス排出口で、本体部21の下端に近い位
置にある。30は触媒27の下流側に設け、ガス排出口
29につながるガス排出路である。31は本体部21と
蓋24の間に設けた、シリコンゴムからなるシール材で
ある。32は導出管28の外壁を覆うように設けた断熱
材からなる保温手段である。33はファンからなる送風
手段であり、本体部21の側面下部に取り付けられてい
る。34は送風手段33の送風口と触媒27につながる
送風管である。
【0028】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。
【0029】まず蓋取っ手具24Bを掴んで蓋24を取
り除く。その後、取っ手20Aを掴んで容器20を本体
部21から取り出し、容器20内部に生ごみ、使用済み
おむつ等の廃棄物Aを投入する。その後、再び取っ手2
0Aを掴んで容器20を本体部21内に収める。そして
蓋取っ手具24Bを掴んで蓋24を本体部21に固定
し、留め具部品25を留め具部品25Aに引っ掛けて蓋
24を本体部21にしっかり固定する。蓋24の本体部
21への取り付け時には、本体部21と蓋24に挟まれ
たシール材31によって、容器20内部で発生するガス
が外部に漏れることを防ぐことが出来る。この時、固定
具24Aによって容器20のフランジ部が本体部21の
上部に押し当てられる。このため、容器20のフランジ
部と本体部21の上部との間に若干のごみが挟まってい
ても処理中に容器20が動くことの無いようにしっかり
固定することが出来る。また、容器20内部で発生する
ガスが加熱手段23側の空間に漏れることを防ぐことが
できる。そして加熱手段23への通電が開始され、加熱
手段23が容器20の底部を加熱し、同時に加熱口22
を通して輻射等によって触媒27を同時に加熱する。こ
こで、加熱の際に本体部21の容器20側の外壁に施さ
れた輻射促進処理21Aの効果で、加熱手段23による
容器20外壁の加熱効果が増す。一方、加熱手段23へ
の通電と同時に送風手段33が作動し、送風管34を通
って触媒27に対して所定量の空気が送風される。
【0030】その後、容器20の内部は温度上昇し、廃
棄物Aから水蒸気がまず発生する。この時水蒸気が容器
20内部に充満し、内部の空気を導出管口26の方に押
し出す。このため容器20内部は処理の初期段階で、酸
素濃度が低くなる。さらに廃棄物Aの温度が上昇すると
水蒸気の発生が無くなり、廃棄物Aに含まれる可燃成分
がガス化し、乾留ガスとなって容器20内に充満する
(以下では廃棄物Aから発生する水蒸気および可燃性の
乾留ガスを含めてガスと呼ぶ)。
【0031】廃棄物Aから発生するガスの量が増すに従
い、容器20内の圧力が高まり、ガスは導出管口26か
ら押し出される。押し出されたガスは導出管28を通っ
て触媒27に流入する。触媒27においてガスは酸化処
理され、二酸化炭素と水など無害な気体に分解浄化され
る。その結果、ガスの脱臭が図れる。特に、送風手段3
3によって触媒27に対して空気が供給される構成とし
ているために、多量のガスが発生した場合でもガスの酸
化処理に必要となる酸素を所定量触媒27に供給してい
るので、触媒27においてガスの酸化分解が十分に行
え、乾留ガスや一酸化炭素、あるいは臭気が外部に排出
されることを防ぐことができる。酸化処理後のガスは、
ガス排出路30を通って、ガス排出口29より外部に排
出される。
【0032】なお、ガスが出た後に残る廃棄物Aは炭化
されて炭状になる。
【0033】以上のように、本実施例においては、送風
手段33を設け触媒27に空気を送る構成としたことに
よって、触媒27におけるガスの酸化処理が十分に行う
ことが出来る。
【0034】なお、本実施例では加熱手段23として電
気ヒータを用いた場合を説明したが、加熱できるもので
あれば手段は問わず、たとえば電磁加熱やバーナでも同
様の効果が得られる。
【0035】また、加熱手段23と触媒27の間に空間
がある場合を説明したが、加熱手段23と触媒27を接
触させた場合にはより一層の効果が得られる。すなわ
ち、加熱手段23を触媒27との間に空間がある場合は
輻射によって触媒27が加熱されるために加熱効率が低
いが、加熱手段23と触媒27を接触させた場合には触
媒27を直接加熱することが出来るために加熱効率もよ
い。
【0036】また、容器20に陶磁器や注射器等金属を
含むものを入れ、加熱処理する装置として用いてもかま
わない。あるいは温度を低温に調節してプラスチック減
容機として用いてもかまわない。
【0037】さらに導出管28に触媒を担持して、触媒
機能を持たせればよりいっそう排気されるガスの浄化を
図ることができる。
【0038】(実施例2)図1は、本発明の実施例2に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。図2
は実施例2における装置のタイミングチャートである。
【0039】図1において、実施例1の構成と異なると
ころはタイマからなる制御手段35を送風手段33に設
け、装置の運転開始から所定時間T後にタイマの出力に
よって送風手段33を作動させる点である。
【0040】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。
【0041】まず、容器20内部に生ごみ、使用済みお
むつ等の廃棄物Aを投入する。そして図2に示すように
加熱手段23への通電が開始され、加熱手段23が容器
20の底部と触媒27を同時に加熱する。その後、容器
20の内部は温度上昇し、廃棄物Aからガスの発生が始
まる。通常、容器20内部の温度が100℃前後に達す
るまではガスの発生量はごく微量である。100℃に前
後に達した時点で水蒸気の発生が急激に始まり、その後
水蒸気の発生が減るにしたがって乾留ガスの発生量が増
えてくる。一方、図2に示すように運転開始時からガス
が発生するまでの間の、所定時間Tまでは制御手段35
は送風手段33を作動させない。所定時間T経過後に、
制御手段35が送風手段33を作動させ、送風管34を
通って触媒27に対して所定量の空気の送風が開始され
る。ここで、運転を開始してから制御手段35が働くま
で、すなわち送風手段33が送風を開始するまでの所定
時間Tについては、あらかじめ実験によって求めてい
る。なお、所定時間Tは、投入する廃棄物Aの量、種類
によって違ってくるため、廃棄物Aの投入状態ごとに求
めている。また、その求めた結果をタイマに内蔵のプロ
グラムにあらかじめインプットしてある。実際に用いる
際には、使用者が投入時に廃棄物Aの量、種類をタイマ
に対して入力し、その入力条件によって、タイマに内蔵
されたプログラムが所定タイマ作動時刻を決定する。こ
のように、運転開始からガスが出始めるまでの、触媒2
7による酸化処理が行われる前、すなわち酸素が不必要
な時間帯に、制御手段35が送風手段33を動作させな
い分、送風手段33の運転費用の省エネルギーを図るこ
とができる。また、触媒27の活性を高めるためには、
触媒27の温度が高い方が良いが、触媒27による酸化
処理が行われる前の時間帯に送風手段33の動作をさせ
ない、すなわち触媒27が空冷されないので、触媒27
の温度を高く維持でき、より効率的にガスを酸化処理す
ることができる。さらに触媒27を加熱する加熱手段2
3に使用されるエネルギーを減らすことができ、省エネ
ルギーを図ることができる。
【0042】また、容器20内の圧力が高まるにつれ
て、触媒27にガスが流入し、触媒27において酸化処
理され、二酸化炭素と水など無害な気体に分解浄化され
る。その結果、ガスの脱臭が図れる。酸化処理後のガス
は、ガス排出路30を通って、ガス排出口29より外部
に排出される。
【0043】以上のように、本実施例においては、送風
手段33に設けた制御手段35が、装置の運転開始から
所定時間T後に送風手段33を作動させる構成としたこ
とによって、触媒27による酸化処理が行われる前の時
間帯に、送風手段33を動作させないため省エネルギー
を図ることができ、また触媒27が空冷されないことに
よって、効率的にガスを酸化処理することができ、さら
に加熱手段23に使用されるエネルギーを減らすことが
でき、省エネルギーを図ることができる。
【0044】なお、本実施例ではタイマからなる制御手
段35が作動する以前には送風手段33を作動させない
例で説明したが、制御手段35が作動する以前から送風
手段33によって若干の所定量の送風が行われるように
してもほぼ同様の効果が得られる。
【0045】(実施例3)図3は、本発明の実施例3に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0046】図4は、実施例3における装置のタイミン
グチャートである。
【0047】図3において、実施例1の構成と異なると
ころは次の点である。まず、容器36に取っ手37を設
け、電気ヒータからなる加熱手段38をヒータ取り付け
具38Aによって本体部39の外壁で容器36に面する
位置に複数個固定し設け、複数段からなる触媒40を本
体部39の内部側面部分から加熱手段38方向に突出し
て設けた点である。さらに、導出管口41を本体部39
上端部で容器36のフランジの横に位置する場所に設
け、導出管42を導出管口41の下流側に触媒40につ
ながる様に設け、ガス排出口43を本体部39の外壁で
触媒40に接する位置に設けた点である。また、蓋44
から突出して、本体部39側で容器36のフランジ部分
の上部にばねからなる固定具44Aを設け、蓋取っ手具
44Bを蓋44上面に設け、さらに蝶番45を本体部3
9と蓋44につながる様に設けた点と、ファンからなる
送風手段46を本体部39の側面でかつ触媒40に隣接
する位置に設け触媒40に空気を送る構成にしている点
と、容器36の温度を計測するセンサからなる容器温度
計測手段47と、容器温度計測手段47の出力によって
送風手段46の回転数制御を行うマイコンからなる制御
手段48を設けた点である。
【0048】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。
【0049】まず容器36に生ごみ、使用済みおむつ等
の廃棄物Aを投入する。そして加熱手段38のうち、触
媒40に隣接するものの通電が最初に開始され、容器3
6と同時に触媒40を輻射等により加熱し始める。触媒
40の温度が十分に上がり、ガスの酸化処理能力がほぼ
十分な状態になる時間にタイマ(図示せず)が働き、全
ての加熱手段38の通電が開始される。その後、図4に
示すように容器36の温度が上昇し、容器36内部の廃
棄物Aからガスの発生が始まる。通常、容器20内部の
温度が100℃前後に達するまではガスの発生量はごく
微量である。100℃前後に達した時点で水蒸気の発生
が急激に始まり、その後水蒸気の発生が減るにしたがっ
て乾留ガスの発生量が増えてくる。したがって、容器温
度計測手段47によって計測する容器36の温度が10
0℃前後の所定の温度、すなわち図4における閾値Bに
達した時点で、制御手段48が送風手段46を作動させ
る。そして触媒40に対して所定量の空気の送風がなさ
れる。
【0050】なお、制御手段48が送風手段46を作動
させる閾値Bの温度、すなわち水蒸気が急激に発生しは
じめる条件については、あらかじめ実験によって求めて
いる。
【0051】このように、容器36の温度を計測してい
ることによって、実施例2のようにタイマを用いる場合
に比較して、ガスが発生する時刻をより正確に知ること
ができる。その結果、ガスが出始めるより直前まで送風
手段46を動作させない分、送風手段46の運転費用の
省エネルギーを十分に図ることができる。また、ほとん
ど触媒40が空冷されないので、より効率的にガスを酸
化処理することができ、かつ加熱手段38の使用するエ
ネルギーを減らすことができ、省エネルギーを図ること
ができる。また、容器温度計測手段47の出力を、廃棄
物Aに対する加熱の状況をつかむことにも使用できる効
果があるため、装置の使用者が投入時に廃棄物Aの量、
種類をタイマに対して入力する必要がなくより簡単に装
置を使用できる。
【0052】続いて、容器36内の圧力が高まるにつれ
て、触媒40にガスが流入し、触媒40において酸化処
理され、二酸化炭素と水など無害な気体に分解浄化され
る。その結果、ガスの脱臭が図れる。酸化処理後のガス
は、ガス排出口43より外部に排出される。
【0053】以上のように、本実施例においては、容器
36の温度を計測する容器温度計測手段47と、容器温
度計測手段47の出力によって送風手段46の回転数制
御を行う制御手段48を設け、容器36の温度が閾値B
を超えた時に送風手段46が作動する構成としたことに
よって、送風手段46の運転費用の省エネルギーを十分
に図ることができる。また、ほとんど触媒40が空冷さ
れないので、より効率的にガスを酸化処理することがで
き、かつ加熱手段38の使用するエネルギーを減らすこ
とができ、省エネルギーを図ることができる。
【0054】なお、本実施例では容器温度計測手段47
によって容器36の温度を計測する例で説明したが、容
器36の温度を直接計測しなくとも、容器36内部の温
度や、容器36の温度を反映する場所の温度を計測する
ことによっても同様の効果が得られる。さらに、容器3
6温度を計測する代わりに、廃棄物Aの温度を、例えば
容器温度計測手段47を廃棄物Aに突き刺すような構成
(図示せず)にして計測すれば、より一層の効果が得ら
れる。
【0055】また、本実施例では制御手段48が作動す
る以前には送風手段46を作動させない例で説明した
が、制御手段48が作動する以前から送風手段46によ
って若干の所定量の送風が行われるようにしてもほぼ同
様の効果が得られる。
【0056】(実施例4)図2は、本発明の実施例4に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0057】図5は、実施例4における装置のタイミン
グチャートである。
【0058】図2において、実施例3の構成と異なると
ころは、センサからなる触媒温度計測手段49を設けて
触媒40の温度を計測し、この出力によって制御手段4
8が送風手段46を作動する構成とした点である。
【0059】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。
【0060】まず容器36に生ごみ、使用済みおむつ等
の廃棄物Aを投入する。そして加熱手段38のうち、触
媒40に隣接するものの通電が最初に開始され、容器3
6と同時に触媒40を輻射等により加熱し始める。触媒
40の温度が十分に上がり、ガスの酸化処理能力がほぼ
十分な状態になる時間にタイマ(図示せず)が働き、全
ての加熱手段38の通電が開始される。その後、容器3
6の内部は温度上昇し、廃棄物Aからガスの発生が始ま
る。その後、容器36内の圧力が高まるにつれて、触媒
40にガスが流入し、触媒40においてガスの酸化処理
が始まる。このとき、ガスの酸化反応によって、図5に
示すように触媒40の温度が上昇する。すなわち、ガス
の発生を検知することができる。触媒温度計測手段49
によってこの温度上昇を検知し、この温度上昇の割合が
所定以上の上昇を示し、さらに図5の閾値Cの温度を超
えた時点で、ガスが発生したものとみなし、制御手段4
8が送風手段46を作動させる。そして触媒40に対し
て所定量の空気の送風がなされ、触媒40においてガス
の酸化処理が十分に行われ、二酸化炭素と水など無害な
気体に分解浄化される。その結果、ガスの脱臭が図れ
る。酸化処理後のガスは、ガス排出口43より外部に排
出される。
【0061】なお、制御手段48が送風手段46を作動
させる温度上昇の割合および閾値Cについては、あらか
じめ実験によって求めている。
【0062】このように、ガスが発生すれば触媒40に
よる酸化反応が始まり、触媒40の温度上昇が始まるこ
とから、触媒温度計測手段49の出力が増加することに
よって、ガスが発生する時刻を正確に知ることができ
る。この結果、投入される廃棄物Aの種類や量にかかわ
らず、少量のガスが出始めるまで、送風手段46を動作
させない分、送風手段46の運転費用の省エネルギーを
図ることができる。また、ほとんど触媒40が空冷され
ないので、より効率的にガスを酸化処理することがで
き、かつ加熱手段38の使用するエネルギーを減らすこ
とができ、省エネルギーを図ることができる。
【0063】なお、送風手段46の制御用に設けられた
触媒温度計測手段49の出力を、加熱手段38の加熱制
御に利用できるという効果もある。すなわち、触媒40
の温度が異常に高くなった場合に、加熱手段38の加熱
量を制限することなどができる。
【0064】以上のように、本実施例においては、触媒
40の温度を計測する触媒温度計測手段49と、触媒温
度計測手段49の出力によって送風手段46の回転数制
御を行う制御手段48を設け、触媒40の温度が閾値C
を超えた時に送風手段46が作動する構成としたことに
よって、送風手段46の運転費用の省エネルギーを十分
に図ることができる。また、ほとんど触媒40が空冷さ
れないので、より効率的にガスを酸化処理することがで
き、かつ加熱手段38の使用するエネルギーを減らすこ
とができ、省エネルギーを図ることができる。
【0065】本実施例では制御手段48が作動する以前
には送風手段46を作動させない例で説明したが、制御
手段48が作動する以前から送風手段46によって若干
の所定量の送風が行われるようにしてもほぼ同様の効果
が得られ、また、ガスの発生の初期に、触媒40周辺の
酸素濃度が特に低い場合には触媒40における酸化処理
がほとんど行われず、触媒40の温度上昇を検知できな
いということを防ぐこともできる。
【0066】(実施例5)図1は、本発明の実施例5に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0067】また、図6は実施例5における装置のタイ
ミングチャートである。
【0068】図1において、実施例2の構成と異なると
ころはタイマからなる制御手段35を設け、この出力に
よって、加熱手段23の停止後に、送風手段33の運転
を所定時間継続する点である。
【0069】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。
【0070】まず、容器20内部に生ごみ、使用済みお
むつ等の廃棄物Aを投入する。そして加熱手段23への
通電が開始され、加熱手段23が容器20の底部と触媒
27を同時に加熱する。一方、加熱手段23への通電と
同時に送風手段33が作動し、送風管34を通って触媒
27に対して所定量の空気が送風される。その後、容器
20の内部は温度上昇し、廃棄物Aからガスの発生が始
まる。その後、容器20内の圧力が高まるにつれて、触
媒27にガスが流入し、触媒27において酸化処理さ
れ、二酸化炭素と水など無害な気体に分解浄化される。
その結果、ガスの脱臭が図れる。酸化処理後のガスは、
ガス排出路30を通って、ガス排出口29より外部に排
出される。
【0071】そして炭化処理が進み、最後には容器36
内からのガスの発生が徐々になくなっていく。その後、
装置の運転開始後から所定時間後の、容器36内からの
ガスの発生がなくなった時刻に、タイマからなる制御手
段35が加熱手段23による加熱処理を終了する。
【0072】一方、図6に示すように送風手段33の運
転は加熱手段23が運転を停止してからも所定期間T2
の間、継続して続けられる。これは容器20内部から発
生するガスを処理するためである。すなわち、加熱手段
23が運転を停止してからも装置の熱容量が大きい場合
には容器20の温度が低下するのに時間を要するため、
炭化状態が不完全な場合にはしばらくの間は容器20内
部からガスが発生する可能性があるためである。所定期
間T2の経過後には制御手段35が送風手段33の運転
を停止する。
【0073】ここで、制御手段35が加熱手段23を停
止するまでの所定時間、および送風手段33の運転が継
続される所定期間T2については、あらかじめ実験によ
って求めている。なお、タイマが働くまでの所定時間
は、投入する廃棄物Aの量、種類によって違ってくるた
め、廃棄物Aの投入状態ごとに求めている。また、その
求めた結果をタイマに内蔵のプログラムにあらかじめイ
ンプットしてある。実際に用いる際には、使用者が投入
時に廃棄物Aの量、種類をタイマに対して入力し、その
入力条件によって、タイマに内蔵されたプログラムがタ
イマ作動時刻を決定する。
【0074】以上のように、本実施例においては、タイ
マからなる制御手段35を設け、この出力によって、、
送風手段33の運転を所定時間継続する構成としたこと
によって、加熱手段23の停止後に容器20から若干発
生する可能性のあるガスを触媒27において適切に処理
することが出来る。
【0075】(実施例6)図2は、本発明の実施例6に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0076】図7は、実施例6における装置のタイミン
グチャートである。
【0077】図2において、実施例3の構成と異なると
ころは容器36の温度を計測する容器温度計測手段47
を設け、この出力によって制御手段48が送風手段46
の停止判断をする構成とした点である。
【0078】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。
【0079】まず容器36に生ごみ、使用済みおむつ等
の廃棄物Aを投入する。そして加熱手段38のうち、触
媒40に隣接するものの通電が最初に開始され、容器3
6と同時に触媒40を輻射等により加熱し始める。触媒
40の温度が十分に上がり、ガスの酸化処理能力がほぼ
十分な状態になる時間にタイマ(図示せず)が働き、全
ての加熱手段38の通電が開始される。一方、加熱手段
38への通電と同時に送風手段46が作動し、触媒40
に対して所定量の空気が送風される。
【0080】その後、容器36の内部は温度上昇し、廃
棄物Aからガスの発生が始まる。その後、容器36内の
圧力が高まるにつれて、触媒40にガスが流入し、触媒
40においてガスの酸化処理が始まり、ガスは二酸化炭
素と水など無害な気体に分解浄化される。その結果、ガ
スの脱臭が図れる。酸化処理後のガスは、ガス排出口4
3より外部に排出される。そして炭化処理が進み、最後
には容器36内からのガスの発生が徐々になくなってい
く。投入する廃棄物Aの種類や量にもよるが、通常の炭
化処理は容器36の温度が450℃から600℃程度に
なった時点で終了し、容器36内からガスが発生しなく
なる。以後、この炭化処理が終了する温度を目標温度T
3と呼ぶ。そして、図7に示すように、容器36の温度
が目標温度T3の値に対して3%以内に漸近したことを
容器温度計測手段47によって検知した時点で、制御手
段48が送風手段46の動作を停止する。
【0081】この結果、送風手段46の運転時間を短縮
することができ、送風手段46の運転費用の省エネルギ
ーを図ることができる。またこのとき同時に加熱手段3
8による加熱処理も終了する。
【0082】なお、送風手段46の制御用に設けられた
容器温度計測手段47の出力を、容器36の中に投入す
る廃棄物の加熱処理状態を確認するためにも使用できる
という効果がある。
【0083】なお、送風手段33が送風を停止する時
の、容器36の目標温度T3については、あらかじめ実
験によって求めており、この目標温度T3は、投入する
廃棄物Aの量、種類によって違ってくるため、廃棄物A
の投入状態ごとに求めている。また、その求めた結果を
制御手段48に内蔵のプログラムにあらかじめインプッ
トしてある。実際に用いる際には、使用者が投入時に廃
棄物Aの量、種類を制御手段48に対して入力し、その
入力条件によって、制御手段48に内蔵されたプログラ
ムが所定の制御手段48の作動時期を決定する。このよ
うに触媒40に対する送風を制御手段48によって自動
で停止することによって、動作の不要時に送風手段46
を動作させることなく、送風手段46の運転費用の省エ
ネルギーを実現することが出来る。
【0084】以上のように本実施例においては、容器3
6の温度を計測する容器温度計測手段47の出力によっ
て、容器36の温度が目標温度T3に漸近したと判断し
た時点で送風手段46を停止させる制御手段48を設け
る構成としたことによって、送風手段46の運転費用の
省エネルギーを図ることができる。また、容器温度計測
手段47の出力を、容器36の中に投入する廃棄物Aの
加熱処理状態を確認するためにも使用できるという効果
がある。
【0085】なお、本実施例では容器温度計測手段47
によって容器36の温度を計測する例で説明したが、容
器36の温度を直接計測しなくとも、容器36内部の温
度や、容器36の温度を反映する場所の温度を計測する
ことによっても同様の効果が得られる。さらに、容器3
6温度を計測する代わりに、廃棄物Aの温度を、例えば
容器温度計測手段47を廃棄物Aに突き刺すような構成
(図示せず)にして計測すれば、より一層の効果が得ら
れる。
【0086】なお、本実施例では制御手段48が作動し
た後には送風手段46を作動させない例で説明したが、
制御手段48が作動した後も送風手段46によって若干
の所定量の送風が行われるようにしてもほぼ同様の効果
が得られる。
【0087】また、加熱手段38を送風手段33と同時
に止める例で説明したが、加熱手段38を送風手段33
より所定時間早く停止させることによって、容器36内
部の温度を早く低下させることができ、処理後の廃棄物
Aを容器36から早く取り出すことができる。
【0088】(実施例7)図2は、本発明の実施例7に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0089】図8は、実施例7における装置のタイミン
グチャートである。
【0090】図2において、実施例4の構成と異なると
ころは、センサからなる触媒温度計測手段49を設け、
この出力によって制御手段48が送風手段46の停止判
断をする構成とした点である。
【0091】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。
【0092】まず容器36に生ごみ、使用済みおむつ等
の廃棄物Aを投入する。そして加熱手段38のうち、触
媒40に隣接するものの通電が最初に開始され、容器3
6と同時に触媒40を輻射等により加熱し始める。触媒
40の温度が十分に上がり、ガスの酸化処理能力がほぼ
十分な状態になる時間にタイマ(図示せず)が働き、全
ての加熱手段38の通電が開始される。一方、加熱手段
38への通電と同時に送風手段46が作動し、触媒40
に対して所定量の空気が送風される。
【0093】その後、容器36の内部は温度上昇し、廃
棄物Aからガスの発生が始まる。その後、容器36内の
圧力が高まるにつれて、触媒40にガスが流入し、触媒
40においてガスの酸化処理が始まり、ガスは二酸化炭
素と水など無害な気体に分解浄化される。その結果、ガ
スの脱臭が図れる。このとき、図8に示すように、ガス
の酸化処理に伴って発生する熱のために触媒40の温度
が上昇していく。そして触媒40の温度が閾値1を上回
った時点で、上回ったことを制御手段48が記憶する。
その後、酸化処理後のガスは、ガス排出口43より外部
に排出される。そして炭化処理が徐々に終了して最後に
は容器36内からのガスの発生がなくなることから、触
媒40において酸化処理するガスの量も徐々に減り、触
媒40におけるガスの酸化処理に伴う発熱量も徐々に減
る。したがって、触媒40の温度下降は触媒温度計測手
段49の出力が減少することによって直接検知すること
ができ、図8に示すように下降していく。そして触媒4
0の温度が閾値1よりも低い温度の閾値2を下回った時
点、すなわちガスの発生がなくなるほぼ正確な時刻に、
制御手段48が送風手段46を停止させる。またこのと
き同時に加熱手段38による加熱処理も終了する。この
結果、投入される廃棄物Aの種類や量にかかわらず、適
切な時刻に送風手段46の動作を停止することができ、
送風手段46の運転費用の省エネルギーを図ることがで
きる。
【0094】なお、制御手段48が送風手段46を停止
させる時の条件となる閾値1、閾値2については、あら
かじめ実験によって求めてある。
【0095】また、送風手段46の制御用に設けられた
触媒温度計測手段49の出力を、加熱手段38の加熱制
御に利用できるという効果もある。すなわち、触媒40
の温度が異常に高くなった場合に、加熱手段38の加熱
量を制限することなどができる。
【0096】以上のように、本実施例においては、触媒
40の温度を計測する触媒温度計測手段49の出力によ
って制御手段48が送風手段46を停止する構成とした
ことによって、投入される廃棄物Aの種類や量にかかわ
らず、適切な時刻に送風手段46の動作を停止すること
ができ、送風手段46の運転費用の省エネルギーを図る
ことができる。
【0097】なお、本実施例では制御手段48が作動し
た後には送風手段46を作動させない例で説明したが、
制御手段48が作動した後も送風手段46によって若干
の所定量の送風が行われるようにしてもほぼ同様の効果
が得られる。
【0098】また、加熱手段38を送風手段33と同時
に止める例で説明したが、加熱手段38を送風手段33
より所定時間早く停止させることによって、容器36内
部の温度を早く低下させることができ、処理後の廃棄物
Aを容器36から早く取り出すことができる。
【0099】
【発明の効果】以上のように、請求項1から7に記載の
発明によれば、容器内から発生するガスの酸化処理に必
要となる酸素を所定量触媒に送ることができ、触媒にお
いてガスの酸化分解が十分に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2、5における廃棄物処理
装置の断面図
【図2】本発明の実施例2における装置のタイミングチ
ャート
【図3】本発明の実施例3における廃棄物処理装置の断
面図
【図4】本発明の実施例3における装置のタイミングチ
ャート
【図5】本発明の実施例4における装置のタイミングチ
ャート
【図6】本発明の実施例5における装置のタイミングチ
ャート
【図7】本発明の実施例6における装置のタイミングチ
ャート
【図8】本発明の実施例7における装置のタイミングチ
ャート
【図9】従来の廃棄物処理装置の断面図
【符号の説明】
20、36 容器 23、38 加熱手段 21、39 本体部 24、44 蓋 27、40 触媒 33、46 送風手段 47 容器温度計測手段 35、48 制御手段 49 触媒温度計測手段 A 廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K061 AA18 AB02 AC01 BA05 CA12 4D004 AA02 CA22 CA26 CA27 CB37 CC09 DA01 DA02 DA06 4D048 AA21 AA22 AB01 AC06 CC38 CC53 DA01 DA02 DA03 DA10 DA13 DA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を投入する容器と、前記容器を加
    熱する加熱手段と、前記容器の開口部を覆う蓋と、前記
    容器の内部から発生するガスを処理する触媒と、前記触
    媒に空気を送る送風手段とを備えた廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段の運転開始から所定時間後に送
    風手段を作動させる請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 容器の温度を計測する容器温度計測手段
    と、前記容器温度計測手段の出力が所定の閾値を超えた
    時に送風手段を作動させる請求項1記載の廃棄物処理装
    置。
  4. 【請求項4】 触媒の温度を計測する触媒温度計測手段
    と、前記触媒温度計測手段の出力が所定の閾値を超えた
    時に送風手段を作動させる請求項1記載の廃棄物処理装
    置。
  5. 【請求項5】 加熱手段の停止後に、送風手段の運転を
    所定時間継続させる請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 容器の温度を計測する容器温度計測手段
    と、前記容器温度計測手段の出力が所定の温度に漸近し
    たと判断した時点で送風手段を停止させる請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の廃棄物処理装置。
  7. 【請求項7】 触媒の温度を計測する触媒温度計測手段
    と、前記触媒温度計測手段の出力が、一旦所定の閾値1
    を上回った後に低下して、所定の閾値2を下回った時点
    で送風手段を停止させる請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の廃棄物処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207658A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Mitsubishi Electric Corp 空気処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207658A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Mitsubishi Electric Corp 空気処理装置

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