JP2002282723A - 破砕混合装置 - Google Patents

破砕混合装置

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JP2002282723A JP2001088058A JP2001088058A JP2002282723A JP 2002282723 A JP2002282723 A JP 2002282723A JP 2001088058 A JP2001088058 A JP 2001088058A JP 2001088058 A JP2001088058 A JP 2001088058A JP 2002282723 A JP2002282723 A JP 2002282723A
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    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C13/00Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills
    • B02C13/26Details
    • B02C13/28Shape or construction of beater elements
    • B02C2013/2816Shape or construction of beater elements of chain, rope or cable type

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  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】破砕混合の弊害になる付着堆積物を縦型処理容
器の内周面から合理的に取り除いて回転部材の早期損耗
防止、回転動力の過負荷防止、生産性の高維持、土質材
料の品質保持などをはかることのできる破砕混合装置を
提供する。 【解決手段】縦型処理容器21は上部に入口、下部に出
口を有する筒状である。外周面に回転部材33を有する
回転軸31は縦型処理容器21内の中心領域に配置され
て上下方向に沿う。回転軸31には回転駆動系の機械が
連結されている。スクレーパ51は上下方向に長い掻取
部材52を有する。スクレーパ51の掻取部材52が縦
型処理容器21の内周面に近接してその容器21内に配
置されている。縦型処理容器21と掻取部材51とのう
ちの少なくとも一方が縦型処理容器21の軸線を中心に
して回転自在に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土質材料を製造する
ための技術分野に属するものであって、主に土木・建築
・農林・水産・水処理・小動物飼育・小動物養殖・微生
物培養などの分野で用いられる土質材料を製造するため
の破砕混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】土質材料は土構造物の構成材料である。
土質材料としては玉石・砂利・砂・シルト・粘土やこれ
らの複合したものが広く知られている。土質材料の集合
体である土構造物は、通常、多くの間隙があってここに
水分・空気・その他を含んでいる。したがって土構造物
は、固体・液体・気体の混合物であるといえる。
【0003】土木分野・建築分野における土構造物につ
いては、圧縮性・圧密性・剪断抵抗・破壊強度などの力
学的性質とか、粒度分布・含水量・比重などの物理的性
質や透水性とかが工学的に重要であり、これらが土質力
学の基本をなしている。ちなみに工学的観点からみた土
構造物は、固体・液体・気体の割合によって力学的性質
が著しく変化し、ときに弾性を、ときに塑性を、ときに
流動性を示すという複雑なものである。農林分野で取り
扱う土構造物については、力学的性質よりも化学的性質
や植物栄養上の特性で定まる肥沃度にウエイトがおかれ
る。魚介類の養殖を行う水産分野では、養殖場(水底)
に敷き込んで形成する砂層や礫層について適切な材質の
ものを選定しなければならないし、水処理用の濾床など
も、その材質が処理効果を左右するのでこれの選定が重
要になる。また土中をコロニーとする微生物の培養や小
動物の飼育・養殖などでは、これら生存率を高めたり旺
盛な繁殖性を示したりすることが土構造物に要求され
る。
【0004】特開平10−263424号公報に開示さ
れた土質材料の製造手段は、不良土・廃棄物・ヘドロ・
風化岩・下水汚泥・甲殻類の残骸・火砕流堆積土・建設
発生土など低級な原材料を用いる場合でも、高品質・高
生産・作業性・経済性・汎用性などを満足させて土質材
料を製造することができるという。したがって当該公知
技術は、この種の土質材料を製造するための手段として
有用で有益なものといえる。
【0005】しかしながら上記公知技術において、不良
土のように含水比や粘性の高い原材料を用いるときは、
土質材料の製造中に原材料が処理容器の内周面に付着堆
積するという事態が発生する。しかも付着堆積物が強固
な壁状を呈して処理容器の内周面に強密着するため、種
々の不都合が生じる。その一つは回転部材の早期損耗で
ある。すなわち高速回転する回転部材が付着堆積物と接
触摩擦を起こして早期に摩滅する。他の一つはモータ保
護や安全確保のために設けられた過負荷防止装置との関
連により生じるもので、これについては下記〜のよ
うな原因究明がなされている。付着堆積物は適時取り
除くといえども一定時間ごとに成長する。付着堆積物
が一定の厚さになる都度、回転動力系が過負荷状態な
る。過負荷を検知した過負荷防止装置が土質材料の製
造装置を自動停止させる。当該自動停止が数回となく
起こる。その結果、下記〜のような不都合が生じる
と指摘されている。停止回数が多いために土質材料の
生産性が低下する。付着堆積物が回転部材の攪拌力を
低下させるので均質で高品質の土質材料が得がたくな
る。付着堆積物を取り除くための作業が人的面や時間
上のロスや負担になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる対策として、起
振機による打撃振動などを処理容器に与えるという提案
がある。こうした場合は処理容器が定常的に振動するか
ら、処理容器内周面への原材料付着が生じないかのごと
くである。しかしながら付着堆積物は、既述のとおり強
固なものであって処理容器の内周面に強密着しているか
ら、この程度の振動では支障のない状態にまで剥落しな
い。ゆえに上述した〜の不都合を満足に解決するこ
とができない。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような技術的課題に鑑み、
破砕混合時に弊害をきたす付着堆積物を処理容器内周面
から合理的に取り除いて回転部材の早期損耗防止、回転
動力の過負荷防止、生産性の高維持、土質材料の品質保
持などをはかることのできる破砕混合装置を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
された破砕混合装置は所期の目的を達成するために下記
の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1の破砕
混合装置は、上部に入口を有するとともに下部に出口を
有する筒状の縦型処理容器と、縦型処理容器内の中心領
域に配置されて上下方向に沿う回転軸と、回転軸の周囲
に放射状に取り付けられた複数本の長い回転部材と、回
転軸に連結された回転駆動系の機械と、上下方向に長い
掻取部材を有するスクレーパとを備えており、スクレー
パの掻取部材が縦型処理容器の内周面に近接してその容
器内に配置されているとともに縦型処理容器と掻取部材
とのうちの少なくとも一方が縦型処理容器の軸線を中心
にして回転自在に設けられていることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に記載された破砕混合装
置は、請求項1記載のものにおいて、縦型処理容器がそ
の軸線を中心にして回転自在に設けられたものからな
り、スクレーパの掻取部材が縦型処理容器内の定位置に
配置されていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に記載された破砕混合装
置は、請求項1記載のものにおいて、縦型処理容器がそ
の軸線を中心にして回転自在に設けられたものからな
り、スクレーパの掻取部材が上下動自在に設けられたも
のからなることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4に記載された破砕混合装
置は、請求項1記載のものにおいて、縦型処理容器がそ
の軸線を中心にして回転自在に設けられたものからな
り、スクレーパの掻取部材が上下方向にエンドレス回転
自在に設けられたものからなることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る破砕混合装置においては、縦型処
理容器内で回転部材を高速回転させ、その容器上部の入
口から縦型処理容器内に原材料を投入する。縦型処理容
器内に投入された原材料は、高速回転中の回転部材によ
り打撃されて破砕混合される。それが土質材料となって
容器下部の出口から縦型処理容器外に落下する。原材料
に添加物を添加してこれを破砕混合するときも上記と同
じである。
【0013】かかる破砕混合で土質材料を製造している
とき、縦型処理容器の内周面には原材料が付着する。こ
れをそのまま放置すると、付着物が堆積成長して既述の
弊害を惹き起こす。
【0014】本発明に係る破砕混合装置では、スクレー
パの掻取部材が縦型処理容器の内周面に近接してその容
器内に配置されている。しかも縦型処理容器と掻取部材
とのうちの少なくとも一方が縦型処理容器の軸線を中心
にして回転自在に設けられている。したがって上記の破
砕混合を行うときに縦型処理容器と掻取部材とを相対回
転させればよい。このようにすると、縦型処理容器の内
周面に近接した掻取部材が、縦型処理容器の内周面に付
着した付着物を掻き取る。ゆえに縦型処理容器の内周面
では、原材料が付着するとしてもこれが堆積成長するよ
うなことがなく、原材料の破砕混合が正常に行われるこ
ととなる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る破砕混合装置につい
て、これの実施形態を添付の図面に基づき説明する。
【0016】本発明の第1実施態様に係る破砕混合装置
は図1〜図3を参照して明らかなように、ケーシング1
1・支持台14・上蓋20・その他を外殻用の構成部材
にしているとともに、電動機(モータ)21・縦型処理
容器24・回転軸31・回転部材33・電動機(モー
タ)41・伝動系42・その他を主要な構成部材にして
いる。さらにスクレーパ51とこれに関連する部品も当
該装置の主要な構成部材である。
【0017】図1で明らかなように、ケーシング11は
下部筒12と上部筒13とが上下に連結されたものであ
る。下部筒12と上部筒13は円筒形または角筒形をし
ている。支持台14は段差のある円形の開口15が中央
部に形成されているほか、その内周面から突出した円形
環状の鍔部16や、その上面から突出した円形環状の起
立壁18も有する。鍔部16には等間隔または不等間隔
で周方向に分布する複数の保持孔17がある。起立壁1
8には、それぞれ水平軸を中心にして回転する複数の支
持ローラ19が周方向に等間隔または不等間隔で配置さ
れて取り付けられている。支持台14は上部筒13内に
配置されて下部筒12の上端面で支持され、これら両筒
12・13に組み付けられている。上蓋20は上部筒1
3の上面を覆うことのできる大きさの板材からなり、こ
れが上部筒13の上面にあてがわれてそこに取り付けら
れている。複数の電動機21はそれらの回転軸にピニオ
ン22が取り付けられたものである。各電動機21は上
部筒13内に配置され、それぞれブラケットのような取
付部材23を介して上部筒13の内周面に取り付けられ
ている。これらの電動機21も周方向に等間隔または不
等間隔で分布している。
【0018】図1・図2の縦型処理容器24は上下両面
が開放された円筒形のものである。縦型処理容器24の
外周面にはレール25と歯車26とが設けられている。
レール25や歯車26は縦型処理容器24の外周面に沿
うエンドレスのものである。レール25と歯車26との
相対関係でいうと、レール25が下位で歯車26が上位
にある。かかる構成の縦型処理容器24はケーシング1
1の上部筒13内において、支持台14側の各支持ロー
ラ19上にレール25が載せられることで回転自在に支
持される。この場合に縦型処理容器24側の歯車26と
各電動機21側のピニオン22とが互いに噛み合う。
【0019】ケーシング11内には、上記以外に上部シ
ュート27や下部シュート30も配置される。上部シュ
ート27は縦型処理容器24よりも一回り径の小さい円
筒形からなり、フランジ状に張り出した鍔28を下端に
有する。下部シュート30は、その上端外径が縦型処理
容器24よりも一回り大きい逆円錐筒形をしている。上
部シュート27は縦型処理容器24の上位に配置されて
上蓋20の裏面に取り付けられている。この場合、上部
シュート27の下端にある鍔28が縦型処理容器24の
上端面と同一レベルになり、該容器の上端内周面と鍔外
周面との間に環状の間隙29が介在する。下部シュート
30は、縦型処理容器24の下位に配置されて支持台1
4に取り付けられるかまたは他の手段で所定の位置に保
持される。
【0020】回転軸31は図1・図2のごとく、上下方
向に並んだ多数の取付部32を外周面に有する。図1・
図2に例示された回転部材33は多数のリングを鎖のご
とく屈伸自在に長く連結してなる。こうした回転部材3
3は、各リング一つひとつが剛体部分になり、各リング
相互の連結部が屈伸自在なフレキシブル部分になるか
ら、これをフレキシブル剛体ということもできる。回転
軸31に対して回転部材33は、多数本のものが放射配
列かつ上下多段の態様で取り付けられる。具体的には各
回転部材33の基端部をそれぞれ上下一対の取付部32
間に挿入した後、これら取付部32・回転部材33を上
下に貫通する複数本の各取付棒34で各回転部材33を
回転軸31の外周部に枢着する。このときの各取付棒3
4は脱落しないように、これらの両端をたとえばナット
のような止具で止める。かかる回転軸31は各回転部材
33を縦型処理容器24内に納めるために該容器24の
軸心部に配置される。この場合に上蓋20を貫通する回
転軸31の上端部は、その上蓋20上に取り付けられた
軸受35で回転自在に支持され、回転軸31の下端部も
図示しない軸受で同様に支持される。
【0021】図1・図2において回転軸31を高速回転
させるための回転駆動系の機械は、電動機41と伝動系
42とからなる。電動機41はケーシング11の上部側
に配置されて図示しない手段でそこに保持されている。
伝動系42はたとえばベルト伝動式のもので、一対のプ
ーリ43・44とエンドレスのベルト45からなる。こ
れらのうちで、一方のプーリ43は電動機41の出力軸
に取り付けられ、他方のプーリ44は回転軸31の上端
に取り付けられ、さらにベルト45は両プーリ43・4
4にわたって掛けわたされる。
【0022】図1〜図3に例示されたスクレーパ51
は、掻取部材52・電動機(モータ)53・クランク盤
54・クランク軸55などの組み合わせからなり、細長
いブレード状の掻取部材52を上下に往復運動させると
いうものである。この図示例でスクレーパ51は複数基
ある。
【0023】図1〜図3の各スクレーパ51において、
それぞれの電動機53はこれらの支持スタンド56を介
してケーシング11の上蓋20上に設置されている。各
クランク盤54はそれぞれ電動機53の出力軸に取り付
けられている。各クランク軸55はこれらの上端部が各
クランク盤54の盤面にピンで枢着され、それらの各下
端部側が上蓋20を貫通してケーシング11内に引き込
まれている。一方で各掻取部材51は、それぞれ支持台
14の保持孔17と前記間隙28とを上下に貫通して縦
型処理容器24内に配置され、それら掻取部材52の上
端部が各クランク軸55の下端部とピンで枢着されてい
る。かくて縦型処理容器24に内装された各掻取部材5
2は、その容器24の内周面に近接している。ここでい
う縦型処理容器24の内周面と掻取部材52との「近
接」は、両者が微間隙を介在して非接触状態を呈するこ
とだけでなく、掻取部材52が縦型処理容器24の内周
面に軽く接触することをも意味する語である。以降の説
明において両者の「近接」をいう場合もこれと同義であ
る。
【0024】図1〜図3の実施形態において、各電動機
21・41・53は周知のものであり、ベルト伝動式の
伝動系41も周知のものである。他の構成部材も殆どの
ものが金属などの周知材料からなる。とくにスクレーパ
51の掻取部材52はハイテンション鋼からなる。
【0025】本発明装置で破砕混合処理される土質材料
用の原材料は泥・土・砂・礫・石・岩などのうちから選
ばれた一以上のものであったり、また、泥を含む二種以
上の混合物・土を含む二種以上の混合物・砂を含む二種
以上の混合物・礫を含む二種以上の混合物・石を含む二
種以上の混合物・岩を含む二種以上の混合物などのうち
から選択された一以上のものであったりする。これらに
ついては天然物や人造物を問わない。かかる原材料の具
体的なものとして、ヘドロ・泥土・粘性土・砂質土・礫
質土・粘性土塊(ロームや浚渫土)・風化した珊瑚礫混
じり土・風化岩(泥岩・凝灰岩・花崗岩など)・風化岩
塊混じり土・玉石(河川・湖沼・海岸などでみられるも
の)・砕石(市販品)・下水汚泥スラッジ・有機質土・
弱溶結堆積物・火砕流堆積土・崖錐土・建設発生土など
をあげることができる。弱溶結堆積物の一つとして「し
らす」と俗称されているものがある。これは主として南
九州に広く分布する火砕流堆積物・降下火砕堆積物・そ
れらの二次堆積物などであって軽石質ないし火山灰質の
白色を帯びたものである。「しらす」は降雨により斜面
崩壊しやすい特殊土の一つでもある。
【0026】上記の原材料には、必要に応じて添加物
(添加材・添加剤)も添加される。その場合の添加物
は、固体・液体・気体などのうちから選択される一以上
のものである。このような添加物は無機物であったり有
機物であったりする。添加物の具体的なものとして、生
石灰(粉状・塊状)・消石灰(粉状・塊状)・セメント
系固化材(粉状・塊状・液状)・石灰系固化材(粉状・
塊状・液状)・高分子系安定剤(粉状・液状)・土質安
定用ポリマ(粉状・液状)・増粘剤(粉状・液状)・ピ
ート・藁・チップ状生木・農業用肥料(粉状・液状)・
貝殻類(牡蛎殻・帆立貝殻・アコヤ貝殻)・廃棄石炭灰
(粉状・液状)・ベントナイトその他の止水材(粉状・
液状)・廃棄コンクリート塊・短繊維(金属系のもの・
炭素系のもの・石油材料系のもの)・一般廃棄物焼却灰
スラグ・土工用軽量発砲ビーズ・土工用水砕スラグ・分
離防止剤(粉状・液状)・水・海水・空気・酸素・中和
剤・アルカリ性ガス・酸性ガスなどをあげることができ
る。
【0027】図1〜図3に例示された本発明装置を用い
て原材料または原材料と添加物とを破砕混合するとき、
すなわち、土質材料をつくるときは、一例として以下の
ようになる。
【0028】図1において各電動機21・41・53を
スイッチオンすると各部がつぎのように作動する。レー
ル25の部分を支持ローラ19で支持されている縦型処
理容器24は、電動機21の回転がピニオン22を介し
て歯車26へ伝達されるため低速で自転する。縦型処理
容器24内では、電動機41の回転を伝動系42で受け
た回転軸31が高速回転するので、自重で垂れ下がって
いた各回転部材33が遠心力により水平浮揚して高速回
転する。さらに電動機53が回転するスクレーパ51で
は、クランク盤54の回転運動がクランク軸55により
直線運動に変換されてそれが掻取部材52に伝わるの
で、掻取部材52が縦型処理容器24内を上下方向に往
復運動する。
【0029】ケーシング11の上部前面または上部後面
には図示しない投入口があり、それが上部シュート27
の上部側と通じている。したがって上記の運転状態にお
いて、コンベアベルトのような供給系で運ばれてくる原
材料(または原材料と添加物)は、その投入口から上部
シュート27を通じて縦型処理容器24内に投入され
る。こうした原材料等は、縦型処理容器24内を落下し
てここを通過するまでの間、多数本かつ多段の高速回転
体(各回転部材33)により強打されて粉砕混合され
る。とくに各回転部材33は、これが500〜2000
回転/分のように高速回転しているから、処理物に対す
る破砕能力や均質混合能力がきわめて高い。このように
破砕混合される原材料(または原材料と添加物)は縦型
処理容器24を通過した時点で土質材料になる。
【0030】上記の破砕混合を連続実施しているとき、
原材料(または原材料と添加物)の一部が縦型処理容器
24の内周面に付着して堆積成長しようとするが、これ
に対しては、自転運動している縦型処理容器24と上下
運動しているスクレーパ51の掻取部材52とが協働し
てその堆積成長を防止する。すなわち、掻取部材52が
縦型処理容器24の内周面に近接して上下運動し、縦型
処理容器24が自転しているのであるから、その容器内
周面に付着した付着物が掻取部材52で掻き取られる。
したがって縦型処理容器24の内周面に原材料などが付
着するとしてもこれが堆積成長することはなく、破砕混
合に際して既述の不都合が生じない。
【0031】図1〜図3の実施例で用いられる掻取部材
52については、図4の各図で例示されるようなナイフ
エッジや鋸歯を有するものもある。これらのうちで図4
(A1)(A2)の掻取部材52は、一側縁のみにナイフエッジ
を有する片刃形状のものである。図4(B1)(B2)の掻取部
材52も一側縁のみにナイフエッジを有する片刃形状で
あるが、これはナイフエッジの部分が台形(または三角
形)の鋸歯状にもなっている。図4(C1)(C2)の掻取部材
52はナイフエッジの鋸歯状部分が円弧形の凹部によっ
て形成されている。図4(D1)(D2)の掻取部材52は両側
縁にナイフエッジを有する両刃形状のもので、その断面
形状は同図(D2)のごとき三角形である。図4(E1)(E2)の
掻取部材52も両側縁にナイフエッジを有する両刃形状
のもので、その断面形状は同図(E2)のごとき台形であ
る。図4(F1)(F2)の両刃形掻取部材52は、両ナイフエ
ッジの部分が略三角形(または台形)の鋸歯状になって
いる。図4(G1)(G2)の両刃形掻取部材52は、両ナイフ
エッジの部分が円弧形の凹部によって形成されている。
【0032】図4に示された各掻取部材52は、ナイフ
エッジや鋸歯を有するので付着物の掻き取り効果が高
い。さらにナイフエッジ側の部分が傾斜面であることも
望ましい。それは図2の縦型処理容器24において破砕
物Sがナイフエッジ側の傾斜面に衝突したとき、これを
中心部側へ跳ね返し回転部材33側へと導くからであ
る。この種の傾斜面がない場合、破砕物は縦型処理容器
24の内周面の接線方向へ飛散しがちになる。
【0033】図1〜図3の実施形態でスクレーパ51の
掻取部材52は、これが上下に往復運動しないものもあ
る。そのような場合は、たとえば掻取部材52の上下両
端部を支持台14や上部シュート27に固定してこれを
保持する。上下動しない掻取部材52については、これ
をバネで縦型処理容器24の内周面に押し付けることも
ある。図5はそのようなケースの一例を示している。
【0034】図5(A)(B)(C) を参照して上下一対の保持
具61・65は、下記のような構成を有する。一方の保
持具61は取付板62と保持板63が直角に交差して一
体化されたものである。保持板63の先端部側には四角
形をした切欠部64が形成されている。他方の保持具6
5も取付板66と保持板67が直角に交差して一体化さ
れたものであり、保持板67の先端部側にも四角形をし
た切欠部68が形成されている。取付板66の板面の下
部には、上向きにフック状に折れ曲がった取付部材69
が固着されている。一対のバネ71・72はそれぞれ曲
げ形状を有する板バネからなる。これらのうちで一方の
バネ71は、一方の保持具61の保持板63上にあてが
われ、そこにボルトナットで止められている。他方のバ
ネ72は他方の保持具65において取付部材69の上部
前面にあてがわれ、そこにボルトナットで止められてい
る。図5(A) を参照して、一方の保持具61は上部シュ
ート27の下部外周面にあてがわれ、そこにボルトナッ
トで止められる。他方の保持具65は図5(A) のごと
く、支持台14の下部内周面にあてがわれてそこにボル
トナットで止められる。このようにして取り付けられた
両保持具61・65の切欠部64・68は一つの垂直線
上に並び、上下に対応する。したがって掻取部材52
は、上下の切欠部64・68にわたって、しかも、縦型
処理容器24の内周面に近接して配置されるのである。
この場合に二つの切欠部64・68で両端保持された掻
取部材52は、一対のバネ71・72を介して縦型処理
容器24の内周面に押し付けられる。掻取部材52は、
また、これの下端が保持具65の取付部材69で支持さ
れるから脱落することがない。
【0035】これまでの各実施形態において縦型処理容
器24を固定したときは、スクレーパ51の掻取部材5
2を縦型処理容器24の周方向沿いに回転させる。縦型
処理容器24が正回転で掻取部材52が逆回転というよ
うに、両者を同時回転させることもある。掻取部材52
を回転させるための手段としては、たとえば縦型処理容
器24の上下に、これと同期回転するリング状のターン
テーブルをそれぞれ配置し、それらのターンテーブルで
掻取部材52の上下両端部を保持すればよい。縦型処理
容器24については歯車伝動方式のほか、ベルト伝動方
式・チェーン伝動方式・接触ローラ方式などでも回転さ
せることができる。
【0036】これまでの各実施形態で回転部材33は、
鎖または伝動用のチェーンベルトに類したものが代表例
になる。その一方で、多数のリンク片を屈伸自在に長く
連結したもの・単数〜多数(複数)の打撃部材(例:鉄
板・ハンマヘッド・斧など)を可撓性のある金属ワイヤ
に固着したものも有効である。本発明装置は、回転部材
33の本数や段数を多くするにしたがい高能力化する。
したがって本発明装置の破砕混合能力は、回転軸31に
対して、二本〜多数本(三本以上)の回転部材33を一
段・二段・多段(三段以上)などいずれかの態様で取り
付けることにより定まる。
【0037】本発明の第2実施態様に係る破砕混合装置
は図6を参照して明らかなように、スクレーパ51の構
成が前記実施形態と異なる。以下その具体的構成を説明
する。
【0038】図6の実施形態でスクレーパ51はチェー
ンソー型である。図6のスクレーパ51を構成している
主な部材は掻取部材52・電動機57・スプロケットギ
ア58・ガイドバー59などであり、スクレーパ51を
支持するための部材は受台14aである。受台14aは
ケーシング11の上部筒13の内面に設けられている。
電動機57は受台14a上に設置されて周知の手段でそ
こに固定されている。スプロケットギア58は電動機5
7の出力軸に取り付けられている。ガイドバー59は掻
取部材52のエンドレス回転を支持するためのもので長
円形の板状部材からなる。かかるガイドバー59はスプ
ロケットギア58と隣接して配置され、サポート部材で
電動機57の非回転部に固定される。掻取部材52はエ
ンドレス状のチェーンからなり、これがスプロケットギ
ア58とガイドバー59とにわたって掛け回されてい
る。図6においてスクレーパ51は、複数のものが周方
向に等間隔または不等間隔で配置されるものである。し
たがっ上部筒13内には複数の受台14aが設けられ、
これらを利用して複数のスクレーパ51が装備される。
この場合に掻取部材52は、スプロケットギア58やガ
イドバー59に保持された状態で縦型処理容器24に内
装され、その内周面に近接することとなる。
【0039】図6の実施形態において、縦型処理容器2
4は前例と同様に回転するものである。この縦型処理容
器24内に上部シュート27の下端部が入り込んでい
る。図6の実施形態におけるその他の技術事項は、既述
の内容と実質的に同じかそれに準ずる。
【0040】図6の本発明装置を用いて原材料または原
材料と添加物とを破砕混合するときも各電動機21・4
1・53をスイッチオンする。それで各部がつぎのよう
に作動する。縦型処理容器24は前述したと同様に、電
動機21の回転を伝達されて低速で自転する。各スクレ
ーパ51では、電動機57の回転にともない、掻取部材
52が縦型処理容器24の内周面近くで上下方向にエン
ドレス回転する。縦型処理容器24内では既述のとお
り、電動機41の回転で回転軸31が高速回転するの
で、各回転部材33が水平浮揚しながら高速回転する。
したがってこの運転状態において縦型処理容器24内に
投入された原材料等は、縦型処理容器24内を落下して
ここを通過するまでの間、多数本かつ多段の高速回転体
(各回転部材33)により強打されて粉砕混合され、前
述したと同様の土質材料になる。
【0041】上記の破砕混合時、原料等の一部が縦型処
理容器24の内周面に付着かつ堆積成長することに対し
ては、スクレーパ51の掻取部材52がこれを防止す
る。すなわち、縦型処理容器24の内周面に近接して上
下方向にエンドレス回転しながら回転体81にて縦型処
理容器24の内周面沿いに周回する掻取部材52が、そ
の容器内周面の付着物を掻き取るのである。したがって
縦型処理容器24の内周面に原材料などが付着するとし
てもこれが堆積成長することはなく、破砕混合に際して
既述の不都合が生じない。
【0042】本発明の第3実施態様に係る破砕混合装置
は図7を参照して明らかなように、スクレーパ51の構
成が図6の実施形態と同じである。けれどもこの実施形
態のものは、縦型処理容器24が固定(非回転)でスク
レーパ51が回転という点において前記実施形態と相違
する。以下それらの構成を具体的に説明する。
【0043】図7において縦型処理容器24は、ケーシ
ング11の上部筒13内に配置され、そのケーシング1
1の下部筒12側にある支持台14に取り付けられてい
る。したがって縦型処理容器24は回転しない。縦型処
理容器24の外周面には、上下二本のレール25a・2
5bがあるものの、前記のような歯車25はない。二本
のレール25a・25bも縦型処理容器24の外周面に
沿うエンドレスのものである。両レール25a・25b
は縦型処理容器24の外周面において、上面開放型の環
状溝と下面開放型の環状溝と周面開放型の環状溝とを形
成している。
【0044】図7を参照して、回転体81は内周面に溝
を有する平面円形かつ環状の溝形部材からなる。回転体
81は上壁・底壁・周壁の各内面に複数のローラ82・
83・84を備えている。それぞれ複数のローラ82〜
84は回転体81の周方向に等間隔で分布するものであ
る。回転体81は、さらに、上面に歯の刻まれた円形の
歯車(ラック)85を外周面の下部側に備えている。回
転体81は縦型処理容器24の両レール25を覆うよう
にしてこれらと掛かり合っている。この場合にローラ8
2・83が両レール25a・25bの溝内に嵌まり込
み、ローラ84が両レール25a・25b間の溝内に嵌
まり込む。前記実施形態で電動機21の出力軸に取り付
けられたピニオン22は、図7の実施形態において回転
体81の歯車85と対応するものである。それで支持台
14の張り出し部上に電動機21が搭載され、ピニオン
22が歯車85と噛み合っている。
【0045】図7の実施形態でスクレーパ51はチェー
ンソー型である。図6のスクレーパ51を構成している
主な部材は、図6で述べたところの掻取部材52・電動
機57・スプロケットギア58・ガイドバー59などで
ある。スプロケットギア58は電動機57の出力軸に取
り付けられている。ガイドバー59は掻取部材52のエ
ンドレス回転を支持するためのもので長円形の板状部材
からなる。ガイドバー59はスプロケットギア58と隣
接して配置され、サポート部材で電動機57の非回転部
に固定される。掻取部材52はエンドレス状のチェーン
からなり、これがスプロケットギア58とガイドバー5
9とにわたって掛け回されている。図7の実施形態でも
スクレーパ51は、複数のものが周方向に等間隔または
不等間隔で回転体81上に設置される。この場合に掻取
部材52は、スプロケットギア58やガイドバー59に
保持された状態で縦型処理容器24に内装され、その内
周面に近接する。
【0046】図7の実施形態において、上部シュート2
7は上部側が擂り鉢形で下部側が円筒形をしており、下
部シュート30は上部側が円筒形で下部側が擂り鉢形を
している。上部シュート27は下部側が縦型処理容器2
4内に入り込んでおり、下部シュート30は縦型処理容
器24の下部側を受け入れている。図7の実施形態で回
転体81が一回転ごとに逆転する場合は、電動機53の
給電方式として通常の電線が使用できる。回転体81が
一方向回転する場合は、電動機53の給電方式として架
線(環状)とポールなどトロリ方式を採用する。スクレ
ーパ51の動力源としては、もちろん電動機53に代わ
るエンジンも採用することができる。図7の実施形態に
おけるその他の技術事項は、既述の内容と実質的に同じ
かそれに準ずる。
【0047】図7の本発明装置を用いて原材料または原
材料と添加物とを破砕混合するときも各電動機21・4
1・57をスイッチオンする。それで各部がつぎのよう
に作動する。縦型処理容器24の外周部にあって両レー
ル25a・25bや各ローラ82〜84で回転自在に支
持されている回転体81は、電動機21の回転がピニオ
ン22を介して歯車85に伝達されるために所定の方向
へ低速回転する。この回転体81上にある各スクレーパ
51では、電動機57の回転にともない、掻取部材52
が縦型処理容器24の内周面近くで上下方向にエンドレ
ス回転する。縦型処理容器24内では既述のとおり、電
動機41の回転で回転軸31が高速回転するので、各回
転部材33が水平浮揚しながら高速回転する。したがっ
てこの運転状態において縦型処理容器24内に投入され
た原材料等は、縦型処理容器24内を落下してここを通
過するまでの間、多数本かつ多段の高速回転体(各回転
部材33)により強打されて粉砕混合され、前述したと
同様の土質材料になる。
【0048】上記の破砕混合時、原料等の一部が縦型処
理容器24の内周面に付着かつ堆積成長することに対し
ては、スクレーパ51の掻取部材52がこれを防止す
る。すなわち、縦型処理容器24の内周面に近接して上
下方向にエンドレス回転しながら回転体81にて縦型処
理容器24の内周面沿いに周回する掻取部材52が、そ
の容器内周面の付着物を掻き取るのである。したがって
縦型処理容器24の内周面に原材料などが付着するとし
てもこれが堆積成長することはなく、破砕混合に際して
既述の不都合が生じない。
【0049】本発明の第4実施態様に係る破砕混合装置
は図8・図9を参照して明らかなように、スクレーパ5
1の構成が前記各実施形態と異なる。この第4実施態様
では、また、第1実施形態と同様に縦型処理容器24が
回転するものである。以下それらの構成を具体的に説明
する。
【0050】図8・図9において縦型処理容器24は、
図7のケースと同様のレール25a・25bを外周面に
備えており、その容器外周面の下部には、上面に歯の刻
まれた円形の歯車(ラック)26が設けられている。図
8・図9における保持体91は縦型処理容器24を回転
自在に保持するためのもので、これは図6の回転体81
から歯車85を省略したと同様の構造を有する。したが
って保持体91は、上壁・底壁・周壁の各内面に複数の
ローラ92・93・94を備えている。それぞれ複数の
ローラ92〜94は保持体91の周方向に等間隔で分布
している。図9で明らかなように、保持体91はケーシ
ング11内において上部筒13の内周面に取り付けられ
ている。縦型処理容器24は保持体91と内外に相対嵌
合し、当該保持体91によって回転自在に保持されてい
る。この相対関係において、ローラ92・93が両レー
ル25a・25bの溝内に嵌まり込み、ローラ94が両
レール25a・25b間の溝内に嵌まり込んでいる。
【0051】図8・図9の実施形態におけるスクレーパ
51はウインチ型のものであり、これは掻取部材52・
巻取ドラム101・複数のシーブ102・103・テン
ショナー104などで構成されるものである。これらの
うちで、掻取部材52はワイヤーとかピアノ線とかのよ
うな線状体からなる。その場合の線状体としては円形や
多角形など任意の断面形状のものが選定できる。また、
表面を粗面化した線状材たとえば金属(合金)その他の
溶射物を付着させて粗面化した金属線なども掻取部材5
2として採用できる。巻取ドラム101はウインチの主
要部をなす周知のものであり、これについては電動機や
伝動系を介してドラムが正逆回転する。各シーブ102
・103やテンショナー104も周知のローラからな
る。図7・図8のスクレーパ51はつぎのように組み立
てられるから、掻取部材52はケーシング11内の縦型
処理容器24とつぎのように対応する。巻取ドラム10
1はケーシング11の外部側方に、シーブ102はケー
シング11の上蓋20上に、シーブ103はケーシング
11の下部筒12側にそれぞれ配置され、適当な手段で
それらの位置に保持される。巻取ドラム101で両端部
を巻き取られる掻取部材52はケーシング11の内外に
わたるものである。この場合に、各シーブ102・10
3に掛け回された掻取部材52の中間部は、両シーブ1
02・103間で上下一直線状になるとともに、その直
線部分が縦型処理容器24の内周面に近接する。ケーシ
ング11の外部に配置されて所定位置を保持している圧
接式のテンショナー104は、掻取部材52の一部と接
触してこれに張りを与えている。かかるウインチ型スク
レーパ51はこの図示例のように一基でもよく、また、
周方向に間隔をおいて複数基装備してもよい。
【0052】図8・図9の実施形態にその他の技術事項
は、既述の内容と実質的に同じかそれに準ずる。
【0053】図8・図9の本発明装置も前記と同じく、
縦型処理容器24内に投入された原材料等を各回転部材
33の高速回転打撃力で破砕混合する。しかもこの際、
電動機21や巻取ドラム101をスイッチオンして各部
を作動させる。一方のスイッチオンで電動機21が回転
したときは、それがピニオン22を介して歯車26に伝
達されるので、縦型処理容器24が所定の方向へ低速で
自転する。他方のスイッチオンで巻取ドラム101は、
一定時間ごとに時計回り方向へ回転したり反時計回り方
向へ回転したりするから、掻取部材51の一部(縦型処
理容器24の内周面に近接している部分)が下降したり
上昇したりする。それゆえ、上記破砕混合時に原料等の
一部が縦型処理容器24の内周面に付着かつ堆積成長す
るとしても、自転運動している縦型処理容器24と上下
運動しているスクレーパ51の掻取部材52とが協働し
てその堆積成長を防止する。したがって破砕混合に際し
て既述の不都合が生じない。
【0054】
【発明の効果】本発明装置は所定の破砕混合に際して縦
型処理容器と掻取部材とを相対回転させたとき、掻取部
材が容器内周面の付着物を掻き取り、その付着物の堆積
成長を防止する。ゆえに本発明装置によるときは、各種
の弊害の原因になる付着堆積物を縦型処理容器の内周面
から合理的に取り除いて回転部材の早期損耗防止、回転
動力の過負荷防止、生産性の高維持、土質材料の品質保
持などをはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1実施形態を略示した縦断面図
である。
【図2】本発明装置の第1実施形態についてこれの要部
を略示した横断面図である。
【図3】本発明装置の第1実施形態におけるスクレーパ
を略示した側面図である。
【図4】本発明装置の第1実施形態で用いられる各種掻
取部材を例示した正面図と横断面図である。
【図5】本発明装置の第1実施形態においてスクレーパ
の他例を略示した要部縦断面図と掻取部材用保持具(複
数)の平面図と正面図である。
【図6】本発明装置の第2実施形態を略示した縦断面図
である。
【図7】本発明装置の第3実施形態を略示した縦断面図
である。
【図8】本発明装置の第4実施形態を略示した平面図で
ある。
【図9】本発明装置の第4実施形態を略示した縦断面図
である。
【符号の説明】
21 縦型処理容器 31 回転軸 33 回転部材 41 電動機 42 伝動系 51 スクレーパ 52 掻取部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 潤一 東京都港区赤坂4丁目9番9号 日本国土 開発株式会社内 (72)発明者 小幡 博志 東京都港区赤坂4丁目9番9号 日本国土 開発株式会社内 Fターム(参考) 4D065 AA17 EB03 4D067 EE44 GA03 GB02 4G037 DA15 EA04 4G078 AB20 BA05 DA30 EA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に入口を有するとともに下部に出口を
    有する筒状の縦型処理容器と、縦型処理容器内の中心領
    域に配置されて上下方向に沿う回転軸と、回転軸の周囲
    に放射状に取り付けられた複数本の長い回転部材と、回
    転軸に連結された回転駆動系の機械と、上下方向に長い
    掻取部材を有するスクレーパとを備えており、スクレー
    パの掻取部材が縦型処理容器の内周面に近接してその容
    器内に配置されているとともに縦型処理容器と掻取部材
    とのうちの少なくとも一方が縦型処理容器の軸線を中心
    にして回転自在に設けられていることを特徴とする破砕
    混合装置。
  2. 【請求項2】縦型処理容器がその軸線を中心にして回転
    自在に設けられたものからなり、スクレーパの掻取部材
    が縦型処理容器内の定位置に配置されている請求項1記
    載の破砕混合装置。
  3. 【請求項3】縦型処理容器がその軸線を中心にして回転
    自在に設けられたものからなり、スクレーパの掻取部材
    が上下動自在に設けられたものからなる請求項1記載の
    破砕混合装置。
  4. 【請求項4】縦型処理容器がその軸線を中心にして回転
    自在に設けられたものからなり、スクレーパの掻取部材
    が上下方向にエンドレス回転自在に設けられたものから
    なる請求項1記載の破砕混合装置。
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