JP2002281113A - 通信装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

通信装置およびコンピュータプログラム

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JP2002281113A
JP2002281113A JP2001079890A JP2001079890A JP2002281113A JP 2002281113 A JP2002281113 A JP 2002281113A JP 2001079890 A JP2001079890 A JP 2001079890A JP 2001079890 A JP2001079890 A JP 2001079890A JP 2002281113 A JP2002281113 A JP 2002281113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の動作モードに際して同じメロディデー
タを用いても、各動作モードに相応した再生音を発生さ
せることができるファクシミリ装置を提供する。 【解決手段】 NVRAM15に記憶されたメロディデ
ータを可聴信号に変換し、この可聴信号に基づいて再生
音を発生させる機能を備えたファクシミリ装置であっ
て、CPU10は、本装置上で実行される着信動作、保
留動作、アラーム動作に応じてメロディデータを可聴信
号に変換する処理内容を変更し、各動作ごとに異なる再
生音を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歌曲や楽曲などの
メロディデータを再生音として発生させる機能を備えた
ファクシミリ装置や携帯型電話機などの通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ファクシミリ装置には、歌曲
や楽曲などのメロディデータをメモリに記憶しておき、
着信や保留の際にメロディデータに基づいて着信音や保
留音を発生させる機能がある。この種の機能を備えたフ
ァクシミリ装置では、着信音や保留音などの用途に応じ
て異なる歌曲や楽曲を発生させることができ、ユーザに
とっては便利な機能が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファクシミ
リ装置にて発生する着信音や保留音などは、互いに曲調
が異なっていた方がユーザにとって好ましいとされる
が、一つのメロディデータに基づいて曲調自体を変更で
きるファクシミリ装置は従来において無かった。ここで
言う曲調とは、歌曲や楽曲などのテンポ、音階、音符
(音長)、音量あるいは再生箇所などによって決まる曲
の調子を意味する。
【0004】たとえば、着信音については、比較的短い
再生時間とされることから速いテンポで軽快感があり曲
のメインフレーズだけ聴ければ良いとされ、また、音源
となるスピーカの性能に左右されることなく各音階をバ
ランス良く聴きたいという要請がある。一方、保留音に
ついては、再生時間が長くなることもあることからスロ
ーテンポで落ち着いた感じの比較的演奏時間の長い曲が
良いとされ、また、保留音が電気信号として相手先へと
伝えられる際に伝送損失が生じるが、その相手先に対し
て各音階をバランス良く聴かせたいという要請がある。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、各種の動作モードに際して同じメロディデ
ータを用いても、各動作モードに相応した再生音を発生
させることができる通信装置、およびそのような通信装
置の動作を実現するためのコンピュータプログラムを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明の通信装置は、メモリに記
憶されたメロディデータを可聴信号に変換し、この可聴
信号に基づいて再生音を発生させる機能を備えた通信装
置であって、本装置上で実行される各種の動作モードに
応じて、前記メロディデータを可聴信号に変換する処理
内容を変更し、異なる再生音を発生させる再生音制御手
段を有することを特徴とする。
【0007】このような通信装置によれば、動作モード
に応じてメロディデータを可聴信号に変換する処理内容
が適宜変更され、異なる再生音が発生するので、各種の
動作モードに際して同じメロディデータを用いても、各
動作モードに相応した再生音を発生させることができ
る。
【0008】また、請求項2に記載した発明の通信装置
は、請求項1に記載の通信装置であって、前記再生音制
御手段は、前記各種の動作モードの一つとして着信動作
を行う場合、前記メロディデータに含まれるテンポ情
報、音階情報、音符情報、音量のうちのいずれかに変化
を加えて可聴信号を生成し、この可聴信号に基づいて着
信音に適した曲調の再生音を発生させる。
【0009】このような通信装置によれば、請求項1に
記載の通信装置による効果に加えて、比較的短い再生時
間とされる着信音を、たとえば速いテンポで各音階のバ
ランスがとれた曲調としてスピーカから発生させること
ができる。
【0010】さらに、請求項3に記載した発明の通信装
置は、請求項1または2に記載の通信装置であって、前
記再生音制御手段は、前記各種の動作モードの一つとし
て保留動作を行う場合、前記メロディデータに含まれる
テンポ情報、音階情報、音符情報、音量のうちのいずれ
かに変化を加えて可聴信号を生成し、この可聴信号に基
づいて保留音に適した曲調の再生音を発生させる。
【0011】このような通信装置によれば、請求項1ま
たは2に記載の通信装置による効果に加えて、再生時間
が長くなることもある保留音を、たとえばスローテンポ
で各音階のバランスがとれた曲調として相手先に伝える
ことができる。
【0012】また、請求項4に記載した発明の通信装置
は、請求項1ないし3のいずれかに記載の通信装置であ
って、前記再生音制御手段は、前記各種の動作モードの
一つとしてアラーム動作を行う場合、前記メロディデー
タに含まれるテンポ情報、音階情報、音符情報、音量の
うちのいずれかに変化を加えて可聴信号を生成し、この
可聴信号に基づいてアラーム音に適した曲調の再生音を
発生させる。
【0013】このような通信装置によれば、請求項1な
いし3のいずれかに記載の通信装置による効果に加え
て、たとえば定時になったことを知らせるためのアラー
ム音を、たとえば速いテンポで各音階のバランスがとれ
た曲調としてスピーカから発生させることができる。
【0014】さらに、請求項5に記載した発明の通信装
置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の通信装置で
あって、前記再生音制御手段は、前記各種の動作モード
に応じて前記メロディデータの再生箇所を変更する。
【0015】このような通信装置によれば、請求項1な
いし4のいずれかに記載の通信装置による効果に加え
て、たとえば着信音としては、ある曲のメインフレーズ
だけを繰り返し発生させる一方、保留音としては、同じ
曲でも全フレーズにわたって発生させることができる。
【0016】また、請求項6に記載した発明の通信装置
は、請求項1ないし5のいずれかに記載の通信装置であ
って、前記再生音制御手段は、前記各種の動作モードに
応じて再生時のエフェクトを変更する。
【0017】このような通信装置によれば、請求項1な
いし5のいずれかに記載の通信装置による効果に加え
て、各動作モードに応じて異なるエフェクト(音響効
果)をもって再生音を発生させることができる。
【0018】さらに、請求項7に記載した発明の通信装
置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の通信装置で
あって、通信回線を介したダウンロードにより外部から
前記メロディデータを取得し、そのメロディデータを前
記メモリに記憶させるメロディデータ取得手段を有す
る。
【0019】このような通信装置によれば、請求項1な
いし6のいずれかに記載の通信装置による効果に加え
て、たとえばインターネット上のウェブサーバからダウ
ンロードによりメロディデータを取得し、そうしたメロ
ディデータの複数をメモリに蓄積しておくことができ
る。
【0020】また、請求項8に記載した発明の通信装置
は、請求項1ないし7のいずれかに記載の通信装置であ
って、各種の画像情報を表示可能な表示手段を備え、前
記再生音制御手段は、前記再生音の発生中、その再生音
の元となる前記メロディデータに基づく音符画像情報を
生成し、この音符画像情報を前記表示手段に表示させ
る。
【0021】このような通信装置によれば、請求項1な
いし7のいずれかに記載の通信装置による効果に加え
て、メロディデータに基づく再生音の発生とともに、そ
の再生音によって聴こえる曲を音符によるイメージとし
て表示することができる。
【0022】さらに、請求項9に記載した発明のコンピ
ュータプログラムは、メモリに記憶されたメロディデー
タを可聴信号に変換し、この可聴信号に基づいて再生音
を発生させる機能を備えた通信装置を制御するためのコ
ンピュータプログラムであって、本装置上で実行される
各種の動作モードに応じて、前記メロディデータを可聴
信号に変換する処理内容を変更し、異なる再生音を発生
させるための再生音制御プログラムを含むことを特徴と
する。
【0023】このようなコンピュータプログラムによれ
ば、その内容に基づいてCPUを動作させることによ
り、請求項1に記載の通信装置の動作を実現することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明に係る通信装置の一実施形
態として、ファクシミリ装置の構成を示したブロック図
である。この図に示すように、本発明に係るファクシミ
リ装置は、CPU10、NCU11、RAM12、モデ
ム13、D/Aコンバータ13a、増幅器13b、スピ
ーカ13c、ROM14、NVRAM(不揮発性RA
M:Non-Volatile RAM)15、ゲートアレイ16、コー
デック17、DMAC18、読取部21、印刷部22、
操作部23、および表示部24などを具備して概略構成
されている。CPU10、NCU11、RAM12、モ
デム13、ROM14、NVRAM15、ゲートアレイ
16、コーデック17、およびDMAC18は、バス線
27により相互に接続されている。バス線27には、ア
ドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれ
る。ゲートアレイ16には、読取部21、印刷部22、
操作部23、および表示部24が接続されている。NC
U11には、公衆電話回線28が接続されている。ま
た、モデム13には、D/Aコンバータ13aおよび増
幅器13bを介してスピーカ13cが接続されている。
【0026】CPU10は、ファクシミリ装置全体の動
作を制御する。NCU11は、公衆電話回線28に接続
されて網制御を行う。RAM12は、CPU10の作業
領域や各種データのバッファ領域などを提供する。この
RAM12は、後述するメロディデータを可聴信号に変
換するデータ処理などに際して用いられるほか、文字や
記号などを画面上に表示する際にこれらのデータを展開
するためのテキストVRAM(Video RAM )や、その他
のグラフィックパターンを画面上に表示する際にそのイ
メージデータを展開するためのグラフィックVRAMと
して用いられる。モデム13は、可聴信号の変調や復調
などを行う。特に、このモデム13には、DSP(Digi
tal Signal Processor)が内蔵されており、モデム13
は、メロディデータに基づいて得られたディジタルの入
力データを、EFM(Eight to Fourteen Modulation)
復調、フレーム抽出、エラー訂正した後、D/Aコンバ
ータ13aにPCM(Pulse-Code Modulation )信号を
出力する。D/Aコンバータ13aからは、PCM信号
に基づくアナログの可聴信号が出力され、この可聴信号
が増幅器13bを介して増幅されつつスピーカ13cに
供給される。これにより、スピーカ13cからは、メロ
ディデータに基づく再生音が発生し、メロディデータに
応じた歌曲や楽曲が聴こえることとなる。
【0027】ROM14は、CPU10が実行すべきプ
ログラムなどを記憶している。なお、このROM14に
は、後述するメロディテーブルが格納されており、この
メロディテーブルを参照してメロディデータを変換する
ことでモデム13に対して入力すべきデータが決定され
る。NVRAM15は、各種のデータや設定情報などを
記憶する。また、NVRAM15には、少なくとも1曲
分のメロディデータが記憶されている。このメロディデ
ータとは、歌曲や楽曲などをディジタル情報により表現
したものであって、曲タイトルなどのほか曲の再生に必
要な基本的情報として、テンポ情報、音階情報、音符情
報が含まれる。テンポ情報は、たとえば曲を1分再生す
る間に4分音符に相当する音を何回発生させるかを規定
したものである。音階情報は、たとえばドレミファなど
のように音の高さを表したものである。音符情報は、た
とえば4分音符や8分音符などのように音の長さ(音
長)を表したものである。また、メロディデータには、
付加的情報として音量レベルや音色などを規定した情報
や、再生箇所を特定するためのマーキング情報なども含
めることができる。このようなメロディデータは、あら
かじめNVRAM15に記憶されているほか、たとえば
インターネット上のウェブサーバからダウンロードによ
り取得した楽曲データを所定のデータ形式に変換してN
VRAM15に記憶しておくこともできる。ゲートアレ
イ16は、CPU10と各部21〜24とのインターフ
ェイスとして機能する。また、ゲートアレイ16には、
日時を管理するためにリアルタイムクロック回路が組み
込まれている。コーデック17は、ファクシミリデータ
などの符号化や復号化を行う。DMAC18は、主にR
AM12へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0028】読取部21は、イメージセンサやLED光
源などを備え、原稿などから文字や図形などの画像を読
み取る。印刷部22は、たとえばインクジェット方式な
どにより文字や図形などの画像を用紙上に印刷する。操
作部23は、テンキーや各種の操作ボタンなどを備え、
ユーザの操作に応じた入力信号をCPU10に伝える。
表示部24は、一例として320×240ドットとした
液晶ディスプレイを備え、文字や記号、その他のグラフ
ィックパターンなどを表示する。なお、図2は、ファク
シミリ装置の外観を示す外観図であるが、この図に示す
ように、表示部24の画面は、比較的大きいサイズとさ
れていることが分かる。
【0029】要点について簡単に説明すると、本ファク
シミリ装置では、各種の動作モードごとにメロディデー
タに基づく再生音が異なるものとされ、各動作モードに
相応した再生音が発生するものとされる。
【0030】たとえば、公衆電話回線28を通じて相手
先から呼び出し信号を受信した場合、CPU10は、着
信動作として着信音をスピーカ13cから発生させる
が、この着信音をメロディデータに基づく再生音とする
ことができる。この場合、着信音は、ユーザのオフフッ
ク操作などに応じて鳴り止むものとされるために比較的
短い再生時間とされ、また、ユーザに対して相手先から
の呼び出しを知らせるために用いられることから、たと
えば速いテンポの曲調でメインフレーズを繰り返すよう
な比較的大きな音量の着信音が望ましいとされる。さら
に、スピーカ13cの性能によっては特定音域(たとえ
ば、低音部)の再現性が良くないことがあるが、各音階
のバランスがとれた曲調となるように特定音域の強調さ
れた着信音が望ましいとされる。
【0031】そのため、CPU10は、メロディデータ
に基づく再生音を着信音として発生させる場合、元のメ
ロディデータに含まれるテンポ情報をたとえば2倍ある
いは音符情報を1/2倍に変換したり、増幅器13bの
出力レベルを上げたり、音階情報を着信音に応じたメロ
ディテーブルを用いて変換したり、メロディデータの再
生箇所を指定したり、音の減衰のしかたを変化させたり
している。これにより、着信音に適したものとして、比
較的速いテンポで軽快感があり音量が大きく、曲のメイ
ンフレーズに相当して各音階のバランスがとれた曲調の
メロディデータに基づく再生音が発生することとなる。
【0032】一方、相手先との通話中などに保留動作を
行う場合、CPU10は、その相手先に対して公衆電話
回線28を通じて保留音を伝えるが、この保留音をメロ
ディデータに基づく再生音とすることができる。もちろ
ん、保留音は、スピーカ13cからも発生させられる。
この場合、保留音は、ユーザの都合に応じて通話を一旦
保留とする際の用途から再生時間が長くなることもあ
り、また、通話を保留された相手先の退屈さを紛らすた
めにも用いられることから、たとえばスローテンポの曲
調で比較的演奏時間の長い保留音が望ましいとされる。
【0033】さらに、図3は、回線上の伝送損失を説明
するための説明図、図4は、端局−端局間の減衰ひずみ
を説明するための説明図であるが、図3に示すように、
自局から他局まで保留音が周波数変調された電気信号と
して伝えられる際には、自局端末から自局側の交換機ま
でにおける伝送損失(略7dB)、自局側の交換機から
他局側の交換機までにおける伝送損失(略10dB)、
他局側の交換機から他局端末までにおける伝送損失(略
7dB)、局内損失(略0〜0.5dB)などが生じる
ことが知られている。そのため、自局端末からの保留音
が他局端末に至るまでには、25dB程度の損失が生じ
るものとされる。また、図4に示すように、減衰ひずみ
とは、周波数に対する回線の伝送損失であって、各周波
数における伝送損失から基準周波数1kHzにおける伝
送損失を差し引いた値と周波数との関係で表されるが、
自局端末からの保留音が他局端末に至るまでには、図4
に示すような回線上の減衰特性によって信号波形にひず
みが生じるものとされる。したがって、相手先が所在す
る他局端末において各音階のバランスがとれた曲調の音
が聴けるように、上述の伝送損失や減衰ひずみを考慮し
た保留音が望ましいとされる。
【0034】そのため、CPU10は、メロディデータ
に基づく再生音を保留音として相手先に伝える場合、元
のメロディデータに含まれるテンポ情報をたとえば1/
2倍あるいは音符情報を2倍に変換したり、音階情報を
保留音に応じたメロディテーブルを用いて変換したり、
音の減衰のしかたを変化させたりしている。これによ
り、保留音に適したものとして、比較的スローテンポで
落ち着いた感があり各音階のバランスがとれた曲調のメ
ロディデータに基づく再生音が相手先にて聴けることと
なる。
【0035】さらに、本ファクシミリ装置には、タイマ
アラーム機能が備えられている。このタイマアラーム機
能によれば、あらかじめユーザがセットした時刻になる
と、CPU10は、アラーム動作としてアラーム音をス
ピーカ13cから発生させるが、このアラーム音をメロ
ディデータに基づく再生音とすることができる。この場
合、アラーム音は、ユーザの停止操作などに応じて鳴り
止むものとされ、また、ユーザに対してセットした時刻
になったことを知らせるために用いられることから、た
とえば速いテンポの曲調で大音量が望ましいとされる。
なお、アラーム音を発生させる場合にも、上述した着信
音の場合と同様に、スピーカ13cの性能によっては特
定音域(たとえば、低音部)の再現性が良くないことが
あるが、各音階のバランスがとれた曲調となるように特
定音域の強調されたアラーム音が望ましいとされる。
【0036】そのため、CPU10は、メロディデータ
に基づく再生音をアラーム音として発生させる場合、元
のメロディデータに含まれるテンポ情報をたとえば2倍
あるいは音符情報を1/2倍に変換したり、増幅器13
bの出力レベルを上げたり、音階情報をアラーム音に応
じたメロディテーブルを用いて変換したり、音の減衰の
しかたを変化させたりしている。これにより、アラーム
音に適したものとして、比較的速いテンポで軽快感があ
り音量が大きく、各音階のバランスがとれた曲調のメロ
ディデータに基づく再生音が発生することとなる。
【0037】図5は、メロディテーブルの一例を説明す
るための説明図であって、メロディテーブルは、メロデ
ィデータに含まれる音階情報と、モデム13に設定入力
すべき周波数および音響レベルとの対応関係を、再生音
の種類ごとに規定したものであって、メロディデータを
可聴信号に変換する際に用いられる。つまり、1曲分の
メロディデータに基づいて着信音を発生させる場合、C
PU10は、着信音用テーブルを参照してメロディデー
タに含まれる音階情報を所定周波数および所定音響レベ
ルの入力データに変換し、この入力データをモデム13
に供給する。これにより、各音階に応じた曲調の着信音
がスピーカ13cから聴こえる。また、同じメロディデ
ータに基づいて保留音を発生させる場合でも、CPU1
0は、保留音用テーブルを参照してメロディデータに含
まれる音階情報を所定周波数および所定音響レベルの入
力データに変換し、この入力データをモデム13に供給
する。これにより、着信音とは異なる各音階に応じた曲
調の保留音が公衆電話回線28を通じて相手先に伝えら
れる。さらに、同じメロディデータに基づいてアラーム
音を発生させる場合でも、CPU10は、アラーム音用
テーブルを参照してメロディデータに含まれる音階情報
を所定周波数および所定音響レベルの入力データに変換
し、この入力データをモデム13に供給する。これによ
り、着信音や保留音とは異なる各音階に応じた曲調のア
ラーム音がスピーカ13cから聴こえることとなる。要
するに、1つの曲でも異なる曲調として着信音や保留
音、さらにはアラーム音として用いることができるので
ある。
【0038】このような着信音や保留音、さらにはアラ
ーム音を発生させる際、CPU10は、通常、各音階ご
とに指定された音長の時間内で音響レベルを一定の割合
で減衰させており、これにより美しい響きのある音が発
生するものとされる。ここで、NVRAM15にあらか
じめ記憶されたメロディデータに限らず、ダウンロード
により得られたメロディデータについては、音響レベル
の減衰のさせかたを上記とは異なるように設定可能とさ
れている。たとえば、ダウンロードにより得た楽曲デー
タをメロディデータとしてNVRAM15に保存する
際、そのメロディデータについては、音響レベルの減衰
量を通常とは異なるものとしたり、たとえば非線形的な
減衰のように一定の割合で音響レベルが減衰しないもの
としたり、また、ホールやライブハウスなどの部屋の特
性を擬似的に合わせた反射時間・減衰特性を持つ反射音
を加えるような処理をするなどの音響効果処理方法を示
すデータを追加して保存することができる。こうして保
存されたメロディデータは、元の音響効果(エフェク
ト)とは異なる音質、たとえば残響音の強い音として再
生することができる。なお、このような音響効果につい
ては、メロディデータの再生時、CPU10の制御に応
じて着信音や保留音、さらにはアラーム音ごとに異なる
ものとすることもできる。
【0039】また、図6は、表示部24の画面上に表示
された内容を説明するための説明図であるが、着信音や
保留音、さらにはアラーム音を発生させるのと同時に、
CPU10は、図6に示すように、その時点で再生中に
あるメロディデータの曲タイトルなどを表示させるほ
か、そのメロディデータに基づく音符24aや楽譜24
bをイメージとして表示させる。曲タイトルの欄外に
は、現時点で再生中にある小節が全小節中の何番目にあ
るかが示される。また、音符24aなどの記号となるデ
ータは、RAM12のテキストVRAM領域に展開され
る一方、楽譜24bなどのグラフィックパターンとなる
データは、RAM12のグラフィックVRAM領域に展
開される。さらに、発生中の音に対応する音符24aに
ついては、他の音符24aとは異なる色などで強調表示
され、どの音符24aの音が発生中かを視覚的に捉える
ことが可能とされている。
【0040】すなわち、CPU10は、本装置上で実行
される各種の動作モードに応じて、メロディデータを可
聴信号に変換する処理内容を変更し、異なる再生音を発
生させる再生音制御手段を実現している。また、CPU
10は、通信回線を介したダウンロードにより外部から
メロディデータを取得し、そのメロディデータをメモリ
に記憶させるメロディデータ取得手段を実現している。
【0041】ROM14に記憶されたプログラムは、メ
モリ(NVRAM15)に記憶されたメロディデータを
可聴信号に変換し、この可聴信号に基づいて再生音を発
生させる機能を備えた通信装置を制御するためのコンピ
ュータプログラムであって、本装置上で実行される各種
の動作モードに応じて、メロディデータを可聴信号に変
換する処理内容を変更し、異なる再生音を発生させるた
めの再生音制御プログラムを含むコンピュータプログラ
ムを実現している。
【0042】次に、メロディデータを再生する際の動作
について説明する。
【0043】図7は、着信音を発生させる際の制御処理
を示すフローチャート、図8は、保留音を発生させる際
の制御処理を示すフローチャート、図9は、アラーム音
を発生させる際の制御処理を示すフローチャートであ
る。なお、着信音、保留音、およびアラーム音による各
再生音としては、同じメロディデータの曲が設定されて
いるとする。
【0044】まず、図7を参照して着信音制御処理につ
いて説明する。着信音制御処理は、相手先からの呼び出
し信号の受信に応じて開始され、まず最初に、CPU1
0は、着信音として設定されたメロディデータからテン
ポ情報を取得する(S1)。
【0045】そして、CPU10は、テンポ情報の値を
たとえば2倍に変換した値を算出し、この算出値に基づ
いて基本となる音長を決定する(S2)。たとえば、テ
ンポ情報の値が「60」の場合、1分間に4分音符に相
当する音が60回発生し、4分音符ではその音長が10
00ms(1秒)、8分音符ではその音長が500ms
となることを意味するが、このテンポ情報の値が2倍の
「120」とされると、4分音符ではその音長が半分の
500ms、8分音符ではさらにその半分の250ms
となる。
【0046】次に、CPU10は、メロディデータに含
まれる先頭マーキングから音階情報および音符情報を取
得する(S3)。この先頭マーキングとは、後述する後
端マーキングと一対にして用いられるマーキング情報で
あって、メインフレーズに相当する曲部分の先頭箇所を
特定するためにメロディデータ中に埋め込まれたもので
ある。なお、メインフレーズに相当する曲部分の後端箇
所については、同じメロディデータ中に埋め込まれた後
端マーキングを検出することで特定できる。
【0047】続いて、CPU10は、取得した音階情報
に対して図5に示すような着信音用テーブルを参照する
(S4)。この着信音用テーブルでは、たとえばスピー
カ13cの再現性が良くない低音部などの特定音域に含
まれる音階については、他の音階よりも音響レベルが大
きいものとして設定されている。
【0048】そして、CPU10は、着信音用テーブル
に基づいて音階情報を周波数および音響レベルを示すデ
ータに変換し、このデータをモデム13に対して入力す
る(S5)。これにより、モデム13から入力された周
波数および音響レベルに基づく可聴信号がスピーカ13
cに供給され、可聴信号に応じた周波数および音響レベ
ルの音がスピーカ13cから発生する。
【0049】このとき、CPU10は、この時点におけ
る音階情報および音符情報に対応したイメージとしての
音符24aを画面上に表示させる(S6)。
【0050】また、CPU10は、S2にて決定した基
本音長と現時点での音符情報に基づいて、音を発生中と
する実時間の計測を開始する(S7)。
【0051】さらに、音の発生中、CPU10は、その
音が次第に減衰するようにモデム13に対して当初入力
した音響レベルを漸次減衰させている(S8)。音響レ
ベルをどのように減衰させるかは、着信音を発生させる
場合と、後述する保留音やアラーム音を発生させる場合
とで異なるように設定できるが、このような音響レベル
の減衰については、あらかじめ再生音の種類ごとに設定
されているとしても良いし、ユーザが設定できるとして
も良い。
【0052】そして、CPU10は、ユーザがハンドセ
ットを持ち上げるなどの操作によってオフフックの状態
とされることなく(S9:NO)、音符情報に基づいて
現時点での音を発生中とする実時間がタイムアップに至
ったものと判断すると(S10:YES)、メロディデ
ータから次順の情報を読み出し、その情報として後端マ
ーキングを検出したか否かを判断する(S11)。つま
り、上記したS3〜S10:YESまでの一連の動作
は、S2で求めたテンポに基づいて、単音あるいは合成
音としての音階を指定された音長で発生させるための動
作に相当する。特に、S3〜S5までの動作は、音が途
切れて聴こえることができないほど、極めて瞬間的に行
われる。
【0053】音長タイムアップ前にオフフックを検知し
たり(S9:YES)、後端マーキングの検出前に(S
11:NO)オフフックを検知すると(S12:YE
S)、CPU10は、その時点で着信音が鳴動する状態
を停止させ(S13)、その後、他の通話処理などに移
行すべく着信音制御処理を終える。
【0054】S12において、オフフックの状態ではな
いことを検知すると(S12:NO)、CPU10は、
メロディデータから次順の情報となる音階情報および音
符情報を取得し(S14)、その後、S4に進んで同様
の動作を繰り返す。つまり、S4〜S12:NOを経て
S14に進むループを繰り返すことにより、メロディデ
ータに基づく再生音が連続的に発生し、着信音として1
つの曲を聴くことができる。
【0055】S11において、後端マーキングを検出し
た場合(S11:YES)、CPU10は、再びS3に
戻って同様の動作を繰り返す。つまり、1つの曲のメイ
ンフレーズの再生が終わると、再びそのメインフレーズ
の最初から再生が始められ、着信音として1つの曲のメ
インフレーズを繰り返し聴くことができる。
【0056】S10において、現時点での音を発生中と
する実時間がタイムアップに至っていない場合(S1
0:NO)、CPU10は、S8に戻って音響レベルの
減衰を続ける。
【0057】次に、図8を参照して保留音制御処理につ
いて説明する。保留音制御処理は、相手先との通話中に
ユーザが保留キーを押下することなどに応じて開始さ
れ、まず最初に、CPU10は、保留音として設定され
たメロディデータからテンポ情報を取得する(S2
1)。
【0058】そして、CPU10は、テンポ情報の値を
たとえば1/2倍に変換した値を算出し、この算出値に
基づいて基本となる音長を決定する(S22)。たとえ
ば、テンポ情報の値が「60」の場合、その値が1/2
倍の「30」とされると、4分音符ではその音長が2倍
の2000msとなる。
【0059】次に、CPU10は、メロディデータに含
まれる曲の先頭から音階情報および音符情報を取得する
(S23)。
【0060】続いて、CPU10は、取得した音階情報
に対して図5に示すような保留音用テーブルを参照する
(S24)。この保留音用テーブルでは、先述した伝送
損失や減衰ひずみの著しい音階については、他の音階よ
りも音響レベルが大きいものとして設定されている。
【0061】そして、CPU10は、保留音用テーブル
に基づいて音階情報を周波数および音響レベルを示すデ
ータに変換し、このデータをモデム13に対して入力す
る(S25)。これにより、モデム13から入力された
周波数および音響レベルに基づく可聴信号がNCU11
を通じて公衆電話回線28上に送出され、可聴信号に応
じた周波数および音響レベルの音が相手先へと伝えられ
る。なお、このとき、モデム13からの可聴信号はスピ
ーカ13cにも供給され、可聴信号に応じた周波数およ
び音響レベルの音がスピーカ13cから発生する状態と
される。
【0062】このとき、CPU10は、この時点におけ
る音階情報および音符情報に対応したイメージとしての
音符24aを画面上に表示させる(S26)。
【0063】また、CPU10は、S22にて決定した
基本音長と現時点での音符情報に基づいて、音を発生中
とする実時間の計測を開始する(S27)。
【0064】さらに、音の発生中、CPU10は、その
音が次第に減衰するようにモデム13に対して当初入力
した音響レベルを漸次減衰させている(S28)。
【0065】そして、CPU10は、ユーザが保留状態
を解除することなく(S29:NO)、音符情報に基づ
いて現時点での音を発生中とする実時間がタイムアップ
に至ったものと判断すると(S30:YES)、メロデ
ィデータから次順の情報を読み出し、その情報として曲
の後端を検出したか否かを判断する(S31)。つま
り、上記したS23〜S30:YESまでの一連の動作
は、S22で求めたテンポに基づいて、単音あるいは合
成音としての音階を指定された音長で相手先に伝えるた
めの動作に相当する。特に、S23〜S25までの動作
は、音が途切れて聴こえることができないほど、極めて
瞬間的に行われる。
【0066】音長タイムアップ前にユーザが再び保留キ
ーを押下するなどして保留状態が解除されたことを検知
したり(S32:YES)、後端マーキングの検出前に
(S31:NO)保留解除を検知すると(S29:YE
S)、CPU10は、その時点で保留音を相手先に伝え
る状態を停止させ(S33)、その後、元の通話処理な
どに復帰すべく保留音制御処理を終える。
【0067】S32において、保留状態がそのまま続行
されると(S32:NO)、CPU10は、メロディデ
ータから次順の情報となる音階情報および音符情報を取
得し(S34)、その後、S24に進んで同様の動作を
繰り返す。つまり、S24〜S32:NOを経てS34
に進むループを繰り返すことにより、メロディデータに
基づく再生音が連続的に発生し、保留音として1つの曲
を相手先に聴かせることができる。
【0068】S31において、曲の後端を検出した場合
(S31:YES)、CPU10は、再びS23に戻っ
て同様の動作を繰り返す。つまり、1つの曲の再生が終
わると、再びその曲の最初から再生が始められ、保留音
として比較的長い時間にわたって1つの曲を聴かせるこ
とができる。
【0069】S30において、現時点での音を発生中と
する実時間がタイムアップに至っていない場合(S3
0:NO)、CPU10は、S28に戻って音響レベル
の減衰を続ける。
【0070】次に、図9を参照してアラーム音制御処理
について説明する。アラーム音制御処理は、ユーザがあ
らかじめセットした時刻となった時点で開始され、まず
最初に、CPU10は、アラーム音として設定されたメ
ロディデータからテンポ情報を取得する(S40)。
【0071】そして、CPU10は、テンポ情報の値を
たとえば2倍に変換した値を算出し、この算出値に基づ
いて基本となる音長を決定する(S41)。たとえば、
テンポ情報の値が「60」の場合、その値が2倍の「1
20」とされると、4分音符ではその音長が1/2倍の
500msとなる。
【0072】このとき、CPU10は、先述した着信音
や保留音を発生させる場合よりも一律にスピーカ13c
の音量アップを図るべく、増幅器13bの出力レベルを
引き上げる(S42)。これにより、アラーム音は、着
信音や保留音などより一段と大きな音量で発生すること
となる。
【0073】次に、CPU10は、メロディデータに含
まれる曲の先頭から音階情報および音符情報を取得する
(S43)。
【0074】続いて、CPU10は、取得した音階情報
に対して図5に示すようなアラーム音用テーブルを参照
する(S44)。このアラーム音用テーブルでは、着信
音制御処理において先述したように、スピーカ13cの
再現性が良くない低音部などの特定音域に含まれる音階
については、他の音階よりも音響レベルが大きいものと
して設定されている。
【0075】そして、CPU10は、アラーム音用テー
ブルに基づいて音階情報を周波数および音響レベルを示
すデータに変換し、このデータをモデム13に対して入
力する(S45)。これにより、モデム13から入力さ
れた周波数および音響レベルに基づく可聴信号がスピー
カ13cに供給され、可聴信号に応じた周波数および音
響レベルの音がスピーカ13cから発生する。
【0076】このとき、CPU10は、この時点におけ
る音階情報および音符情報に対応したイメージとしての
音符24aを画面上に表示させる(S46)。
【0077】また、CPU10は、S41にて決定した
基本音長と現時点での音符情報に基づいて、音を発生中
とする実時間の計測を開始する(S47)。
【0078】さらに、音の発生中、CPU10は、その
音が次第に減衰するようにモデム13に対して当初入力
した音響レベルを漸次減衰させている(S48)。
【0079】そして、CPU10は、ユーザがアラーム
解除することなく(S49:NO)、音符情報に基づい
て現時点での音を発生中とする実時間がタイムアップに
至ったものと判断すると(S50:YES)、メロディ
データから次順の情報を読み出し、その情報として曲の
後端を検出したか否かを判断する(S51)。つまり、
上記したS43〜S50:YESまでの一連の動作は、
S41で求めたテンポに基づいて、単音あるいは合成音
としての音階を指定された音長で発生させるための動作
に相当する。特に、S43〜S45までの動作は、音が
途切れて聴こえることができないほど、極めて瞬間的に
行われる。
【0080】音長タイムアップ前にユーザがアラーム解
除のキー操作などを行ったことを検知したり(S52:
YES)、後端マーキングの検出前に(S51:NO)
アラーム解除を検知すると(S49:YES)、CPU
10は、その時点でアラーム音が鳴動する状態を停止さ
せ(S53)、その後、待機状態などに復帰すべくアラ
ーム音制御処理を終える。
【0081】S52において、アラーム解除がなされる
ことなくアラーム音の発生がそのまま続行されると(S
52:NO)、CPU10は、メロディデータから次順
の情報となる音階情報および音符情報を取得し(S5
4)、その後、S44に進んで同様の動作を繰り返す。
つまり、S44〜S52:NOを経てS54に進むルー
プを繰り返すことにより、メロディデータに基づくアラ
ーム音が連続的に発生し、アラーム音として1つの曲を
聴くことができる。
【0082】S51において、曲の後端を検出した場合
(S51:YES)、CPU10は、再びS43に戻っ
て同様の動作を繰り返す。つまり、1つの曲の再生が終
わると、再びその曲の最初から再生が始められ、アラー
ム音として比較的長い時間にわたって1つの曲を聴かせ
ることができる。
【0083】S50において、現時点での音を発生中と
する実時間がタイムアップに至っていない場合(S5
0:NO)、CPU10は、S48に戻って音響レベル
の減衰を続ける。
【0084】したがって、上記ファクシミリ装置によれ
ば、着信動作、保留動作、アラーム動作ごとにメロディ
データを可聴信号に変換する処理内容が変更され、同じ
メロディデータでも各動作に応じて異なる再生音が発生
するので、着信音、保留音、アラーム音として同じメロ
ディデータを用いても、各動作に相応した曲を再生音と
して聴くことができる。
【0085】つまり、比較的短い再生時間とされる着信
音については、たとえば速いテンポで各音階のバランス
がとれた曲調としてスピーカ13cから発生させること
ができ、再生時間が長くなることもある保留音について
は、たとえばスローテンポで各音階のバランスがとれた
曲調として相手先に伝えることができ、ユーザがセット
した時刻になったことを知らせるためのアラーム音につ
いては、たとえば速いテンポで各音階のバランスがとれ
た曲調として大音量でスピーカ13cから発生させるこ
とができるのである。
【0086】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。
【0087】再生音を発生させる場面としては、たとえ
ば画像の読み取り中や印刷中などでも良く、その際、読
み取り速度や印刷速度に合わせてテンポを変えたり、比
較的小さい音量で再生音を発生させるように制御しても
良い。
【0088】また、各種の動作モードの全てについて再
生音を異ならしめる必要はない。たとえば、比較的目的
が共通である着信音とアラーム音は共通にして、保留音
のみ再生音を変えるようにしても良い。
【0089】伝送損失や減衰ひずみについては、保留音
用テーブルにて各音階ごとにあらかじめ適当な音響レベ
ルを設定しておくことで対処できるとしたが、公衆電話
回線28上の回線電流を検出することにより、自局端末
から自局側の交換機までにおける伝送損失を算出し、こ
の伝送損失に基づいて自局端末から他局端末までの全体
の伝送損失や減衰ひずみを推定し、推定した伝送損失や
減衰ひずみに対して最も適したメロディテーブルを参照
するとしても良い。
【0090】音符24aは、再生音に連動して表示され
るとしたが、再生音とは無関係に表示されるとしても良
い。
【0091】メインフレーズに相当する曲部分を特定す
るためのマーキング情報は、ユーザが任意に指定できる
としても良いし、あらかじめメロディデータ中に埋め込
まれているとしても良い。
【0092】上記実施形態においては、着信音の場合に
テンポを2倍に変換し、保留音の場合はテンポを1/2
倍に変換し、アラーム音の場合にはテンポを2倍にして
音量をアップするようにしており、これら3つの動作モ
ードのいずれも、基本メロディデータに所定の変換をす
るように示したが、これに限られず、ある動作モード
(たとえば保留)において基本データを用い、それ以外
について変換を施すようにしても良い。
【0093】本発明の適用される装置としては、ファク
シミリ装置に限らず、メロディデータを再生できるもの
であれば、たとえば携帯型電話機などでも良い。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明の通信装置によれば、動作モードに応じてメロデ
ィデータを可聴信号に変換する処理内容が適宜変更さ
れ、異なる再生音が発生するので、各種の動作モードに
際して同じメロディデータを用いても、各動作モードに
相応した再生音を発生させることができる。
【0095】また、請求項2に記載した発明の通信装置
によれば、請求項1に記載の通信装置による効果に加え
て、比較的短い再生時間とされる着信音を、たとえば速
いテンポで各音階のバランスがとれた曲調としてスピー
カから発生させることができる。
【0096】さらに、請求項3に記載した発明の通信装
置によれば、請求項1または2に記載の通信装置による
効果に加えて、再生時間が長くなることもある保留音
を、たとえばスローテンポで各音階のバランスがとれた
曲調として相手先に伝えることができる。
【0097】また、請求項4に記載した発明の通信装置
によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の通信装
置による効果に加えて、たとえば定時になったことを知
らせるためのアラーム音を、たとえば速いテンポで各音
階のバランスがとれた曲調としてスピーカから発生させ
ることができる。
【0098】さらに、請求項5に記載した発明の通信装
置によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の通信
装置による効果に加えて、たとえば着信音としては、あ
る曲のメインフレーズだけを繰り返し発生させる一方、
保留音としては、同じ曲でも全フレーズにわたって発生
させることができる。
【0099】また、請求項6に記載した発明の通信装置
によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の通信装
置による効果に加えて、各動作モードに応じて異なるエ
フェクト(音響効果)をもって再生音を発生させること
ができる。
【0100】さらに、請求項7に記載した発明の通信装
置によれば、請求項1ないし6のいずれかに記載の通信
装置による効果に加えて、たとえばインターネット上の
ウェブサーバからダウンロードによりメロディデータを
取得し、そうしたメロディデータの複数をメモリに蓄積
しておくことができる。
【0101】また、請求項8に記載した発明の通信装置
によれば、請求項1ないし7のいずれかに記載の通信装
置による効果に加えて、メロディデータに基づく再生音
の発生とともに、その再生音によって聴こえる曲を音符
によるイメージとして表示することができる。
【0102】さらに、請求項9に記載した発明のコンピ
ュータプログラムによれば、その内容に基づいてCPU
を動作させることにより、請求項1に記載の通信装置の
動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信装置の一実施形態として、フ
ァクシミリ装置の構成を示したブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置の外観を示す外観図である。
【図3】回線上の伝送損失を説明するための説明図であ
る。
【図4】端局−端局間の減衰ひずみを説明するための説
明図である。
【図5】メロディテーブルの一例を説明するための説明
図である。
【図6】表示部の画面上に表示された内容を説明するた
めの説明図である。
【図7】着信音を発生させる際の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図8】保留音を発生させる際の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図9】アラーム音を発生させる際の制御処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 NCU 12 RAM 13 モデム 13a D/Aコンバータ 13b 増幅器 13c スピーカ 14 ROM 15 NVRAM 16 ゲートアレイ 17 コーデック 18 DMAC 21 読取部 22 印刷部 23 操作部 24 表示部 28 公衆電話回線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリに記憶されたメロディデータを可
    聴信号に変換し、この可聴信号に基づいて再生音を発生
    させる機能を備えた通信装置であって、 本装置上で実行される各種の動作モードに応じて、前記
    メロディデータを可聴信号に変換する処理内容を変更
    し、異なる再生音を発生させる再生音制御手段を有する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記再生音制御手段は、前記各種の動作
    モードの一つとして着信動作を行う場合、前記メロディ
    データに含まれるテンポ情報、音階情報、音符情報、音
    量のうちのいずれかに変化を加えて可聴信号を生成し、
    この可聴信号に基づいて着信音に適した曲調の再生音を
    発生させる、請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記再生音制御手段は、前記各種の動作
    モードの一つとして保留動作を行う場合、前記メロディ
    データに含まれるテンポ情報、音階情報、音符情報、音
    量のうちのいずれかに変化を加えて可聴信号を生成し、
    この可聴信号に基づいて保留音に適した曲調の再生音を
    発生させる、請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記再生音制御手段は、前記各種の動作
    モードの一つとしてアラーム動作を行う場合、前記メロ
    ディデータに含まれるテンポ情報、音階情報、音符情
    報、音量のうちのいずれかに変化を加えて可聴信号を生
    成し、この可聴信号に基づいてアラーム音に適した曲調
    の再生音を発生させる、請求項1ないし3のいずれかに
    記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記再生音制御手段は、前記各種の動作
    モードに応じて前記メロディデータの再生箇所を変更す
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記再生音制御手段は、前記各種の動作
    モードに応じて再生時のエフェクトを変更する、請求項
    1ないし5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 通信回線を介したダウンロードにより外
    部から前記メロディデータを取得し、そのメロディデー
    タを前記メモリに記憶させるメロディデータ取得手段を
    有する、請求項1ないし6のいずれかに記載の通信装
    置。
  8. 【請求項8】 各種の画像情報を表示可能な表示手段を
    備え、 前記再生音制御手段は、前記再生音の発生中、その再生
    音の元となる前記メロディデータに基づく音符画像情報
    を生成し、この音符画像情報を前記表示手段に表示させ
    る、請求項1ないし7のいずれかに記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 メモリに記憶されたメロディデータを可
    聴信号に変換し、この可聴信号に基づいて再生音を発生
    させる機能を備えた通信装置を制御するためのコンピュ
    ータプログラムであって、 本装置上で実行される各種の動作モードに応じて、前記
    メロディデータを可聴信号に変換する処理内容を変更
    し、異なる再生音を発生させるための再生音制御プログ
    ラムを含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
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