JP2002278315A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002278315A JP2001077504A JP2001077504A JP2002278315A JP 2002278315 A JP2002278315 A JP 2002278315A JP 2001077504 A JP2001077504 A JP 2001077504A JP 2001077504 A JP2001077504 A JP 2001077504A JP 2002278315 A JP2002278315 A JP 2002278315A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体と金属製スクレーパ等のクリーニン
グ部材との間に紙粉等の異物が挟み込まれることによっ
て生じるクリーニング不良を防止する。 【解決手段】 画像が担持搬送される像担持体と、転写
バイアスの印加により転写材に前記画像を静電転写する
転写手段と、前記像担持体に対して接離自在に対向配置
されて当該像担持体上の残留物を除去する導電性の板状
部材であって且つその接触部形状が像担持体の移動停止
に拘わらず非変形状態に保たれる非変形クリーニング部
材と、前記非変形クリーニング部材及び前記像担持体の
対向部における当該像担持体の表面電位に対応して当該
非変形クリーニング部材の電位を設定する電位設定手段
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
プリンタ等の画像形成装置で用いられる像担持体をクリ
ーニングするクリーニング装置に係り、特に、像担持体
に対して接離自在に設けられるタイプのクリーニング装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における中間転写型の画像形成装置
として、感光体ドラムの周囲に例えばイエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色
成分の現像器を具備させると共に、前記感光体ドラムに
対し例えばベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)を
対向配置し、感光体ドラムの一回転毎に当該感光体ドラ
ム上に形成された各色成分のトナー像を前記中間転写ベ
ルトに順次一次転写した後、この中間転写ベルト上に重
ね合わされた合成一次転写像を用紙に一括転写(二次転
写)して所望のカラー画像を用紙上に形成するものが知
られている。
【0003】この種の画像形成装置にあっては、二次転
写後に中間転写ベルト上に残存する残留トナーをそのま
まに放置すると、次に中間転写ベルト上に形成される画
像を汚すこととなるため、二次転写後の中間転写ベルト
上の残留トナーを除去するためのクリーニング装置(ベ
ルトクリーナ)が配設されるようになっている。
【0004】そして、このようなベルトクリーナとして
は、例えば、中間転写ベルトに対向する部位に開口部が
開設されるクリーナハウジングと、当該クリーナハウジ
ングの開口部に面した箇所に配設される例えばウレタン
ゴムからなるクリーニングブレードとを備えたものが知
られている。そして、上述した画像形成装置において
は、感光体ドラムから中間転写ベルトに各色成分トナー
像を一次転写する動作が行われているときには、中間転
写ベルト表面からクリーニングブレードを離間させ、中
間転写ベルトから用紙へのトナー像の二次転写が終了し
た後に中間転写ベルトにクリーニングブレードを圧接さ
せるようになっている。
【0005】ところで、近年この種の画像形成装置に対
する高画質化への要求が急速に高まってきている。この
ような高画質化への一つの方向として、現像剤として用
いるトナーの小粒径化が進められている。そして、この
ようなトナーの小粒径化の一手法として、重合法による
トナー製造方法が数々検討されてきており、これによれ
ばトナーを効率よく小粒径化でき、しかもコスト面でも
有利に行うことが可能である。また、トナーの小粒径化
に伴ってその流動性が低下し、画像パターンの一部が欠
ける等の画質欠損を生じることがあるため、流動性を改
善する目的で表面形状を滑らかなものに、ひいては球形
状とすることが行われている。
【0006】しかしながら、このようにして製造された
小粒径の重合トナーを用いた場合には、前記クリーニン
グブレードをすり抜けやすくなってしまい、その結果ク
リーニング性能が低下してしまうという問題があった。
【0007】そこで、このような問題を解決するため、
本出願人は、先に、クリーニング装置として金属製スク
レーパを用いることを提案している(特願2000−2
78014号参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属製スクレーパは前記ウレタンゴム製のクリーニングブ
レードよりも弾性が低いため、圧接時に何らかの理由で
金属製スクレーパと中間転写ベルトとの間に紙粉等の大
きな残留物を挟み込んだ場合に、両者の間に大きな間隙
が発生し、この間隙部を残留トナーがすり抜けてしま
い、クリーニング不良を招くという技術的課題がみられ
た。
【0009】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、像担持体と金属製スクレー
パ等のクリーニング部材との間に紙粉等の異物が挟み込
まれることによって生じるクリーニング不良を防止する
ことのできる画像形成装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、画像Gが担持搬送される像担持体1
と、転写バイアスの印加により転写材2に前記画像Gを
静電転写する転写手段3と、前記像担持体1に対して接
離自在に対向配置されて当該像担持体1上の残留物Rを
除去する導電性の板状部材であって且つその接触部形状
が像担持体1の移動停止に拘わらず非変形状態に保たれ
る非変形クリーニング部材4と、前記非変形クリーニン
グ部材4及び前記像担持体1の対向部における当該像担
持体1の表面電位に対応して当該非変形クリーニング部
材4の電位を設定する電位設定手段5とを備えたことを
特徴とする。
【0011】このような技術的手段において、像担持体
1としては、画像Gが担持搬送されるものであれば、画
像Gが形成担持される感光体や誘電体等の像形成担持体
であってもよいし、また、前記像形成担持体上に形成さ
れた画像Gが中間的に担持される中間転写体であっても
よい。また、画像Gについては、像担持体1から転写材
2に静電転写可能なものであれば、トナーにて形成され
るトナー像は勿論のこと、他の荷電粒子で構成されるも
のであってもよい。更に、転写手段3については、転写
バイアスの印加により転写材2に前記画像Gを静電転写
するものであれば、接触転写型であっても非接触転写型
であってもよい。
【0012】また、非変形クリーニング部材4として
は、代表的にはSUSなどの金属製スクレーパを用いる
ことができるが、必ずしも金属製である必要はなく、セ
ラミックスや硬質樹脂等の非金属製のもので構成しても
差し支えない。そして、非変形クリーニング部材4につ
いては、例えば像担持体1に圧接される接触圧条件下に
おいて接触部形状が像担持体1の移動や停止に拘わらず
非変形状態に保たれるものは全て含まれる。このため、
非変形クリーニング部材4が例えば金属製スクレーパで
あれば、像担持体1に先端部を接触させる場合、金属製
スクレーパ全体が板圧方向に弾性曲げ変形することは当
然であり、このような弾性曲げ変形する態様のものも非
変形クリーニング部材4の概念に入るものである。
【0013】更に、電位設定手段5は、前記非変形クリ
ーニング部材4及び前記像担持体1の対向部における当
該像担持体1の表面電位に対応して当該非変形クリーニ
ング部材4の電位を設定するものである。ここで、非変
形クリーニング部材4の電位については、前記像担持体
1の表面電位と同電位に設定することが好ましいが、当
該非変形クリーニング部材4に付着した残留物Rが前記
像担持体1との対向部側に移動しない程度であれば、多
少異なっていても差し支えない。
【0014】そして、前記像担持体1が前記転写手段3
の転写動作によって帯電することを考慮すれば、前記電
位設定手段5は、前記像担持体1のうち前記転写手段3
によって転写バイアスが印加された部位が前記非変形ク
リーニング部材4との対向部を通過する間、当該非変形
クリーニング部材4に電圧を印加することが好ましい。
【0015】尚、画像形成装置において、クリーニング
ブレードに電圧を印加する先行技術があるが、これは、
本発明とは無関係であるため、念のため補足説明してお
く。すなわち、特開平8−123287号公報には、導
電性を付与したゴムブレードが直流、交流若しくはこれ
らを重畳したバイアス電源を介して接地されるようにし
た技術が開示されている。これらは、残留トナーのクリ
ーニング効果の強弱を制御するためのものであり、あく
まで、像担持体上の残留トナーのクリーニング性の向上
を図るための技術を開示しているに過ぎない。また、こ
の先行技術には、クリーニングブレードに印加するバイ
アスの大きさについて何等記載されていない。更に、こ
の先行技術には、ゴムブレードを用いる点しか記載され
ておらず、それゆえ本願発明の技術的課題、すなわち、
金属製スクレーパ等の非変形クリーニング部材を用いた
場合に紙粉等の残留物の挟み込みによってクリーニング
不良が生じる点については何等記載されておらず、示唆
さえもされていない。よって、上記先行技術が公知であ
るとしても、本願発明の特徴点を想定することは実質的
に不可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図2は、本発明
に係るクリーニング装置が適用されたカラー画像形成装
置(本実施の形態ではカラー電子写真複写機)の実施の
一形態の概略構成を示す。同図において、符号11は感
光体ドラム(潜像担持体)であり、矢線A方向への回転
に伴いその表面には帯電装置12及び露光装置13(図
中露光ビームを符号Bmで示す)等の周知の電子写真プ
ロセスによって画像情報に応じた静電潜像が形成され
る。また、この感光体ドラム11の周囲にはイエロ
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック
(Bk)の各色に対応した現像器15〜18を含む現像
器ユニット14が配設されており、感光体ドラム11上
に形成された静電潜像を現像器のいずれかで現像してト
ナー像Tを形成するようになっている。本実施の形態で
は、感光体ドラム11が負極性に帯電するもので構成さ
れ、また、現像は反転現像方式にて行われる。従って、
使用されるトナーはすべて負極性に帯電するタイプのも
のである。
【0017】また、符号20は感光体ドラム11の表面
に当接されるよう配設された中間転写ベルトであり、複
数(本実施の形態では6つ)のロール21〜26に張架
されて矢線B方向へ回動するようになっている。ここ
で、本実施の形態では、符号21、25は従動ロール、
22は中間転写ベルト20の位置決めや平坦な一次転写
面の形成に用いられる金属製のアイドラロール(Idler
roll)、符号23は中間転写ベルト20の張力を一定に
制御するようにしたテンションロール、24は中間転写
ベルト20の駆動ロール、26は二次転写用の対向ロー
ル(バックアップロール)である。
【0018】また、本実施の形態では、中間転写ベルト
20として、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
アクリル、塩化ビニル等の樹脂または各種ゴム等に帯電
防止剤としてカーボンブラックを適当量含有させ、その
表面抵抗率を1011Ω/□、体積抵抗率を1011Ωc
m、厚みを150μmとしたものを用いている。
【0019】更に、中間転写ベルト20の感光体ドラム
11に対向する部位(一次転写位置)において、中間転
写ベルト20の裏面側には、一次転写装置(本実施の形
態では一次転写ロール)27が配設されており、この一
次転写ロール27に、トナーの帯電極性と逆極性(本実
施の形態では正極性)の一次転写バイアスを印加するこ
とで、感光体ドラム11上のトナー像Tが中間転写ベル
ト20に静電吸引されるようになっている。尚、符号1
9は一次転写後の感光体ドラム11上に残留したトナー
を除去するドラムクリーナである。
【0020】また、転写材としての用紙30の搬送経路
に面した中間転写ベルト20の二次転写位置には二次転
写装置40が配設されており、本実施の形態では、中間
転写ベルト20のトナー担持面側に圧接配置される二次
転写ロール28と、中間転写ベルト20の裏面側に配設
されて二次転写ロール28の対向電極をなす対向ロール
(バックアップロール)26とを備えている。そして、
本実施の形態では、二次転写ロール28が接地されてお
り、また、バックアップロール26には、転写電源41
(図3参照)によりトナーの帯電極性と同極性の二次転
写バイアスが安定的に印加されている。
【0021】更に、二次転写装置40の下流側には、二
次転写後の中間転写ベルト20上に残留したトナーを除
去するベルトクリーナ60が設けられている。尚、前記
二次転写ロール28及びベルトクリーナ60は、中間転
写ベルト20に対して接離可能に配設されており、複数
色のカラー画像が形成される場合には、最終色前のトナ
ー像Tが二次転写ロール28及びベルトクリーナ60を
通過するまでこれらは中間転写ベルト20から離間する
ようになっている。前記ベルトクリーナ60の詳細につ
いては後述する。
【0022】また、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ50からの用紙30をフィードロール5
1で送出し、レジストレーションロール(レジストロー
ル)52で一旦位置決め停止させた後所定のタイミング
で二次転写位置へと用紙30を送り込むようになってお
り、更に、二次転写後の用紙30を図示外の用紙搬送ガ
イドを介して搬送ベルト53へと導き、この搬送ベルト
53にて定着器54へと搬送するようになっている。
尚、符号29は、中間転写ベルト20を挟んでベルトク
リーナ60に対向配置される板金部材であり、符号55
は二次転写装置40に用紙30を案内する用紙搬送ガイ
ドである。
【0023】また、本実施の形態においては、各色成分
トナーとして、スチレンアクリル樹脂微粒子と各々イエ
ロ、マゼンタ、シアン及び、ブラックの顔料微粒子を凝
集・合一して体積平均粒径約3〜7μmに調製してな
る、乳化凝集合一法(EA法)で製造したトナーを用い
た。粒度分布指標(GSD)は1.23であった。平均
粒径はコールターカウンター(コールター社製)で測定
した体積平均粒径の値である。そして、重合の際の加熱
時間と加熱温度を調整し、平均粒径、粒度分布が略同じ
4種類(4色)のトナーを作成した。トナーの形状は、
形状係数ML2/Aで表し、光学顕微鏡(ミクロフォト
FXA;ニコン社製)で得た該トナーの拡大写真を、イ
メージアナライザーLuzex3(NIRECO社製)
により画像解析を行って以下の数式1により算出した値
である。
【0024】
【数1】
【0025】形状係数ML2/Aは、トナーの投影面積
と、それに外接する円の面積との比で表しており、真球
の場合100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形
状係数は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平
均値を代表値とする。本実施の形態では、形状係数12
5以下の略球形なトナーを用いた。また、離型性を高め
るため、該トナーに、平均粒径10〜150nmのシリ
カ及び酸化チタン(チタニア)等の無機微粒子を外添剤
として適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライトビ
ーズからなるキャリアと混合し現像剤とした。尚、トナ
ーとしては、本製造法により作成したトナー以外にも、
懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合法、混練粉砕法等に
より形成された球形トナーあるいは非球形トナーを使用
してもよく、また、上述したようなトナーとキャリアと
を混在させた二成分系現像剤でも、トナーのみの一成分
系現像剤でも構わないことは勿論である。
【0026】図3には、本実施の形態に係るベルトクリ
ーナ60の拡大断面図を示す。同図において、ベルトク
リーナ60は、前記中間転写ベルト20の像担持面側に
配設されるスクレーパ61と、当該スクレーパ61が収
容されるクリーナハウジング62とを有している。本実
施の形態においては、スクレーパ61は、例えば厚さ
0.15mmのステンレス板(SUS304)で構成さ
れている。このスクレーパ61は、一端側がブロック6
3に固定されており、このブロック63は、軸64aを
中心に揺動するホルダ64に取り付けられるようになっ
ている。
【0027】また、前記ホルダ64の下端側に設けられ
た凹部64bと、クリーナハウジング62下部に設けら
れた膨出部62aとの間には、前記スクレーパ61を前
記中間転写ベルト20に向けて付勢するばね65が取り
付けられている。更に、前記ホルダ64は、図示しない
カムにより前記ばね65の付勢方向とは逆方向に付勢さ
れるようになっており、これによりスクレーパ61が中
間転写ベルト20に対して接離できるようになってい
る。
【0028】尚、符号66は、スクレーパ61からみて
中間転写ベルト20の移動方向B上流側に設けられ除去
された残留物の外部への飛び散りを防止するためのフィ
ルムシール、符号67は、前記クリーナハウジング62
に前記フィルムシール66を固定するL字状プレートで
ある。このフィルムシール66は前記スクレーパ61に
リンクして移動するようになっており、クリーニング動
作時以外は中間転写ベルト20から離間するようになっ
ている。また、前記スクレーパ61には、正極性の電圧
を印加する電源42が接続されている。
【0029】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオンされると、所定の作像プロセスが
実行される。まず、感光体ドラム11上に静電潜像の書
き込みが行われ、この静電潜像に対応した現像器によっ
て現像される。これは、例えば感光体ドラム11上に書
き込まれた静電潜像がイエロの画像情報に対応したもの
であれば、この静電潜像はイエロのトナーを内包する現
像器15で現像され、感光体ドラム11上にはイエロの
トナー像Tが形成される。そして、感光体ドラム11上
に形成されたトナー像Tは、感光体ドラム11と中間転
写ベルト20とが接する一次転写位置で感光体ドラム1
1から中間転写ベルト20の表面に転写される。一方、
一次転写後に感光体ドラム11上に残留したトナーはド
ラムクリーナ19によって除去される。
【0030】このとき、単色画像を形成する場合には、
中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像Tを直ち
に用紙30に二次転写するのであるが、複数色のトナー
像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感
光体ドラム11上でのトナー像T形成並びにこのトナー
像Tの一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例え
ば、4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形
成する場合には、感光体ドラム11上にはその一回転毎
にイエロ、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像T
が形成され、これらトナー像Tは順次中間転写ベルト2
0に一次転写される。一方、中間転写ベルト20は最初
に一次転写されたトナー像Tを保持したまま感光体ドラ
ム11と同一周期で回動し、中間転写ベルト20上には
その一回転毎にマゼンタ、シアン及びブラックのトナー
像Tが転写される。
【0031】このようにして中間転写ベルト20に一次
転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト20の回動に
伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙30は
レジストロール52にて所定のタイミングで二次転写位
置へと供給され、バックアップロール26に対して二次
転写ロール28が用紙30をニップする。すると、二次
転写位置では、二次転写装置40である二次転写ロール
28とバックアップロール26との間に形成される転写
電界の作用で、中間転写ベルト20に担持されたトナー
像Tが二次転写位置において用紙30に静電転写され
る。その後、二次転写された用紙30は、搬送ベルト5
3を経て定着器54へと搬送されて用紙30上のトナー
像Tが定着され、一方、二次転写位置を通過した中間転
写ベルト20の像担持面側は、ベルトクリーナ60によ
ってクリーニングされる。
【0032】ここで、二次転写装置40による二次転写
プロセス及びベルトクリーナ60による中間転写ベルト
20のクリーニングプロセスは次の通りである。尚、図
4は、二次転写バイアス及びスクレーパ印加バイアスの
タイミングチャートを示している。図3及び図4におい
て、中間転写ベルト20上の画像領域D(トナー像Tが
形成される領域)が二次転写装置40を通過する間、バ
ックアップロール26には転写電源41より例えば−2
kVの転写バイアスが印加され、中間転写ベルト20上
のトナー像Tは用紙30に転写される。また、前記画像
領域Dの先端部が二次転写装置40を通過すると、これ
に対応してスクレーパ61及びフィルムシール66が中
間転写ベルト20に圧接される。
【0033】そして、前記画像領域Dが前記スクレーパ
61との対向部を通過する間、前記スクレーパ61には
前記電源42により+200Vのバイアスが印加され
る。本実施の形態では、二次転写装置40のニップ部と
中間転写ベルト20及びスクレーパ61の当接部との間
の距離が70mmであり、また、中間転写ベルト20の
速度が上述の通り220mm/sであることから、二次
転写バイアスの印加開始、印加停止タイミングより夫々
T1=70mm/220mm/s=318msだけ遅ら
せるようになっている。この間、中間転写ベルト20の
画像領域Dに付着した残留物R(転写後の残留トナーや
用紙30から転移した紙粉等)は、スクレーパ61によ
り掻き取られ、クリーニングされる。
【0034】そして、画像領域Dがスクレーパ61との
対向部を通過すると、当該スクレーパ61及びフィルム
シール66が中間転写ベルト20から離間され、一連の
プロセスを終了する。
【0035】本実施の形態において、スクレーパ61に
上述したようなバイアスを印加しているのは、次の理由
による。本発明者は、金属製のスクレーパ61を用いた
場合に発生するクリーニング不良の原因を究明するた
め、以下の実験を行った。まず、スクレーパ61の先端
近傍に表面電位計プローブを設置し、中間転写ベルト2
0の表面電位を測定した。その結果、二次転写バイアス
の印加開始時間から中間転写ベルト20が二次転写装置
40のニップ部からスクレーパ61との対向部まで移動
する移動時間だけ遅れて、二次転写バイアスの約1/1
0の大きさの表面電位が測定された。通常環境下では二
次転写バイアスが−2kVに設定されているので、この
実験においては、約320ms後から+200Vの表面
電位が測定された。二次転写バイアスの印加が停止され
た後も、同じ時間遅れをもって表面電位は+200Vか
ら0Vになった。このことは、中間転写ベルト20は所
謂半導電性の材質で構成されるものであるが、二次転写
バイアスよって帯電され、その電荷がある程度残存した
状態でスクレーパ61との対向部まで到達することが示
唆された。
【0036】次に、スクレーパ61先端部に溜まった紙
粉の挙動を観察した。中間転写ベルト20にスクレーパ
61先端が接した状態から離れる状態へと移行すると
き、紙粉は金属スクレーパ61先端に保持されている
が、逆に離れた状態から接触した状態に移行するときの
紙粉は、二次転写バイアスの有無で異なる挙動を示し
た。すなわち、二次転写バイアスが印加されているとき
には、スクレーパ61先端の紙粉は中間転写ベルト20
側に倒れ込み、スクレーパ61と中間転写ベルト20と
の間に挟み込まれた。一方、二次転写バイアスが印加さ
れていないときには、上述したような紙粉の倒れ込みは
見られず、挟み込みも見られなかった。
【0037】以上の観察結果から、本発明者は、紙粉に
よるクリーニング不良の発生メカニズムを以下のように
推定した。これを図5(a)〜(e)に示す模式図を用
いて説明する。尚、同図において、符号Pは紙粉を示し
ている。 (a)用紙30が搬送ロール(例えばフィードロール5
1、レジストロール52等)と摺擦されて発生した紙粉
Pが、用紙30から中間転写ベルトに転移し、その後ス
クレーパ61によって掻き取られその先端に堆積する。 (b)二次転写バイアスの印加により帯電した中間転写
ベルト20(図中帯電電荷を「+」で示す)がスクレー
パ61との対向部まで到達し、堆積した紙粉Pが電荷
(負極性)を帯びる。 (c)クリーニング終了によりスクレーパ61が一旦中
間転写ベルト20から離れる。 (d)次のクリーニング開始のためスクレーパ61が中
間転写ベルト20と再び接触する直前に、電荷を帯びた
紙粉Pが中間転写ベルト側に静電的に引き寄せられ、紙
粉Pが中間転写ベルト20側に倒れ込む。 (e)スクレーパ61と中間転写ベルト20とで倒れ込
んだ紙粉Pを挟み込んでしまい、スクレーパ61とベル
ト間に間隙が生じクリーニング不良が発生する。
【0038】次に、本発明者は、スクレーパ61に種々
の大きさのバイアスを印加し、クリーニング不良が発生
するか否か実験を行った。そして、中間転写ベルト20
の帯電領域(画像領域D)に対向している間のみバイア
スを印加した場合と、常時バイアスを印加した場合との
比較も行った。前者の実験結果を図6(a)に、後者の
実験結果を図6(b)に示す。前者の結果より、中間転
写ベルト20及びスクレーパ61の電位差が100V以
下であればクリーニング不良の防止に効果があり、50
V以下であればクリーニング不良は発生しないことが確
認された。一方、後者の場合は、画像領域Dに関しては
中間転写ベルト20及びスクレーパ61が略同電位とな
るものの、画像領域D以外の領域では両者の電位差が大
きくなるので、クリーニング不良が発生することがわか
った。
【0039】従って、上述したようなメカニズムで紙粉
Pを原因とするクリーニング不良が発生していることが
明らかとなったため、本実施の形態では、紙粉Pに電荷
を帯びさせないようにすること、具体的には中間転写ベ
ルト20とスクレーパ61間の電位差を著しく小さくす
るように構成した。これにより、紙粉Pの挟み込みに伴
うクリーニング不良を防止することができる。
【0040】尚、本実施の形態では、実験結果に基づい
てスクレーパ61に印加するバイアスを+200V一定
にしていたが、これに限られるものではなく、例えば図
7に示すように、二次転写装置40とベルトクリーナ6
0との間の中間転写ベルト20に対向して表面電位検知
センサ71を配置し、この検知結果に基づいてスクレー
パ61に印加するバイアスを可変するようにしてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非変形クリーニング部材及び前記像担持体の対向部にお
ける当該像担持体の表面電位に対応して当該非変形クリ
ーニング部材の電位を設定することで、非変形クリーニ
ング部材に付着した紙粉等の異物の帯電を防止するよう
にしたので、像担持体と非変形クリーニング部材との間
に紙粉等の異物が挟み込まれることによって生じるクリ
ーニング不良を防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の概要図である。
【図2】 本発明が適用された画像形成装置の実施の一
形態の説明図である。
【図3】 二次転写装置及びベルトクリーナの拡大図で
ある。
【図4】 二次転写バイアス及びスクレーパ印加バイア
スのタイミングチャートである。
【図5】 (a)〜(e)はクリーニング不良発生のメ
カニズムを示す模式図である。
【図6】 (a)は画像領域に対向する間のみバイアス
を印加したときの実験結果、(b)は常時バイアスを印
加したときの実験結果を示す図表である。
【図7】 変形の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…転写材,3…転写手段,4…非変形
クリーニング部材,5…電位設定手段,G…画像,R…
残留物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 繁 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 渡辺 靖晃 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 福原 琢 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H134 GA01 GA06 GB02 GB05 HD01 HD03 HD06 HD08 HD14 HD18 KB03 KB04 KD02 KD03 KF02 KF08 KG04 KG07 KG08 2H200 JC04 JC12 JC15 JC16 LB02 LB09 LB14 MA04 MA14 MB04 MB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が担持搬送される像担持体と、 転写バイアスの印加により転写材に前記画像を静電転写
    する転写手段と、 前記像担持体に対して接離自在に対向配置されて当該像
    担持体上の残留物を除去する導電性の板状部材であって
    且つその接触部形状が像担持体の移動停止に拘わらず非
    変形状態に保たれる非変形クリーニング部材と、 前記非変形クリーニング部材及び前記像担持体の対向部
    における当該像担持体の表面電位に対応して当該非変形
    クリーニング部材の電位を設定する電位設定手段とを備
    えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記電位設定手段は、前記像担持体のうち前記転写手段
    によって転写バイアスが印加された部位が前記非変形ク
    リーニング部材との対向部を通過する間、当該非変形ク
    リーニング部材に電圧を印加することを特徴とする画像
    形成装置。
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