JP2002277152A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002277152A
JP2002277152A JP2001072109A JP2001072109A JP2002277152A JP 2002277152 A JP2002277152 A JP 2002277152A JP 2001072109 A JP2001072109 A JP 2001072109A JP 2001072109 A JP2001072109 A JP 2001072109A JP 2002277152 A JP2002277152 A JP 2002277152A
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duct
ozone
refrigerator
cool air
discharge
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Application number
JP2001072109A
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Hironobu Okada
大信 岡田
Takao Hattori
隆雄 服部
Takumi Oikawa
巧 及川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0415Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by deodorizing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0416Treating air flowing to refrigeration compartments by purification using an ozone generator

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な臭気成分や有害成分を分解除去でき、
しかも庫内を十分に脱臭できる風量を確保できる脱臭装
置を備えた冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 ダクト42内に空間放電機構44、光触
媒フィルタ45、オゾン分解触媒46を配置し、空間放
電機構44の高電圧放電によって紫外線及びオゾンを発
生させる。このとき、ダクト42内の冷気の一部は光触
媒フィルタ45を通過する際に光触媒作用によりエチレ
ン分解された後、オゾン分解触媒46に至り、残りは、
冷気通路S1,S2を通ってオゾン分解触媒46に至
る。オゾン分解触媒46では、オゾン分解作用により臭
気成分が分解される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷気の循環経路内
に脱臭装置を配置して庫内を脱臭するようにした冷蔵庫
に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫においては、庫内の食品に起因す
る各種の臭気の低減や他の食品への臭い移りを防止する
ために、プラチナ触媒を除霜ヒータの近傍に配置するこ
とが従来より行われている。しかしながら、冷蔵庫内の
臭気を除去し、他の食品への臭い移りを十分に防止する
ためには、より強力な脱臭効果を奏するものが要求され
ている。
【0003】特に、最近の冷蔵庫には、冷蔵室及び冷凍
室を個別に冷却する冷却器を設け、冷蔵室内の湿度をよ
り高く設定して食品の鮮度保持効果を向上させたものが
ある。このように冷蔵室内の湿度が高くなると、臭気を
より感じ易くなったり、冷蔵室内に雑菌が繁殖し易くな
ったりする。このような事情から、オゾンの酸化分解作
用による強力な脱臭効果を有する脱臭装置が冷蔵庫に導
入されている。
【0004】ところが、オゾンの酸化分解作用を利用す
る方法でも、臭気成分によっては完全に酸化分解されず
に中間分解生成物にとどまるものがある。また、オゾン
の酸化力を利用する方法では、青果物の老化を促進する
エチレンの完全分解は不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、本出願
人は、オゾンの酸化分解作用と紫外線による光触媒作用
とを組み合わせた脱臭装置を庫内に配置した冷蔵庫を発
明し、先に出願している(特願2000−18151
8)。この脱臭装置の構成について、図7を参照しなが
ら説明する。図7は、脱臭装置1の上面図であり、矩形
筒状をなすダクト2の内部には、プレフィルタ3、空間
放電機構4、光触媒フィルタ5、オゾン分解触媒フィル
タ6が配置されている。
【0006】この場合、前記空間放電機構4は、前記プ
レフィルタ3の後段に配置されており、タングステン等
でワイヤ状に形成された複数の放電電極7と、メッシュ
状の対極8とから構成されている。そして、前記脱臭装
置1は、図7に矢印で示すようにダクト2内を冷気が流
通するように冷蔵庫内の冷気の循環経路に配置されてい
る。
【0007】上記脱臭装置1においては、前記放電電極
7と前記対極8との間の空間放電によって発生する38
0nm以下の紫外線光により光触媒を励起させること
で、エチレンや臭気成分を酸化分解する。また、空間放
電によって紫外線光と共に発生するオゾンによって臭気
成分を酸化分解することができる。
【0008】ところが、上記脱臭装置1においては、オ
ゾン分解触媒6に加えて光触媒フィルタ5をダクト2内
に配置したため、ダクト2内の圧力損失が大きくなり、
冷蔵庫内を循環する冷気のうちダクト2内を通過する風
量が低下する。このため、冷蔵庫全体にとって十分な脱
臭効果を得るために必要な風量を確保できない可能性が
あり、反って脱臭性能が低下するという問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、多様な臭気成分や有害成分を分解除去
でき、しかも庫内を十分に脱臭できる風量に確保できる
脱臭装置を備えた冷蔵庫を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の冷蔵
庫は、冷気の循環経路内に配置された脱臭装置を、内部
に冷気の流通経路を有するダクトと、前記ダクト内に配
置され高電圧放電によってオゾン及び紫外線を発生させ
る放電手段と、前記ダクト内のうち前記放電手段の近傍
に配置され前記紫外線が照射されることにより生じる光
触媒作用によって冷気中に含まれている臭気成分や有害
物質などを分解する光触媒フィルタと、前記ダクト内の
うち前記放電手段及び前記光触媒フィルタよりも下流側
に配置され前記オゾンを分解するオゾン分解手段とから
構成すると共に、前記ダクト内を流通する冷気の一部が
前記光触媒フィルタを通過するように構成したところに
特徴を有する。
【0011】上記構成によれば、庫内を冷気が循環して
ダクト内に流入すると、その冷気の一部は光触媒フィル
タを通過し、その際に高電圧放電によって発生した紫外
線による光触媒作用によりエチレンや臭気成分が分解さ
れる。また、ダクト内に流入し光触媒フィルタを通過し
た冷気は、その後、高電圧放電によって発生したオゾン
と共にオゾン分解手段に至る。更に、ダクト内に流入し
た冷気のうちの残りは光触媒フィルタを通過することな
く前記オゾンと共にオゾン分解手段に至る。そして、オ
ゾン分解手段においては、オゾンが分解されて活性酸素
が発生し、その活性酸素の酸化力によって冷気中の臭気
成分が分解される。このとき、ダクト内を流通する冷気
の一部のみが光触媒フィルタを通過するように構成した
ので、ダクト内を通過する風量が従来構成に比べて増加
する。このため、ダクト内に光触媒フィルタ及びオゾン
分解手段を設けた場合であっても十分な風量を確保する
ことができ、脱臭性能の低下を極力抑えることができ
る。
【0012】また、本発明の請求項2の冷蔵庫は、前記
光触媒フィルタに冷気が通過可能な孔部を設けたところ
に特徴を有する。上記構成によれば、庫内を冷気が循環
してダクト内に流入すると、その冷気は光触媒フィルタ
を通過した後、高電圧放電によって発生したオゾンと共
にオゾン分解手段に至る。そして、光触媒フィルタにお
いては、高電圧放電によって発生した紫外線による光触
媒作用により冷気中のエチレンや臭気成分が分解され
る。また、オゾン分解手段においては、オゾンが分解さ
れて活性酸素が発生し、その活性酸素の酸化力によって
冷気中の臭気成分が分解される。このとき、光触媒フィ
ルタに孔部を設けたので冷気が通過しやすくなり、その
分、ダクト内を通過する風量が従来構成に比べて増加す
る。このため、ダクト内に光触媒フィルタ及びオゾン分
解手段を設けた場合であっても十分な風量を確保するこ
とができ、脱臭性能の低下を極力抑えることができる。
【0013】この場合、ダクト内を流通する冷気の全て
がオゾン分解手段を通過するように構成することが好ま
しい(請求項3の発明)。上記構成によれば、高電圧放
電により発生したオゾンが分解されずにダクト外に流出
されることを極力防止できる。このため、庫内のオゾン
濃度が過剰に上昇することを防止でき、庫内の構成部品
がオゾンにより腐食されることを極力防止できる。
【0014】また、放電手段とダクトの下面部とが離間
するように構成すると良い(請求項4の発明)。上記構
成によれば、ダクト内に水が浸入したときに放電手段が
水に浸かることを防止できる。
【0015】更に、ダクトの下面部のうち放電手段より
も上流部に障壁部を設けることも良い構成である(請求
項5の発明)。上記構成によれば、ダクト内に水が浸入
したり、庫内を循環する冷気の流れが止まったときに放
電手段における高電圧放電によって発生したオゾンがダ
クト外に逆流することを防止できる。
【0016】更にまた、ダクトの下面部のうち放電手段
よりも上流部に、前記放電手段側から冷気の流入口に向
かって上方に傾斜する傾斜面を設けると良い(請求項6
の発明)。上記構成によれば、庫内を循環する冷気の流
れが止まったときに放電手段における高電圧放電によっ
て発生したオゾンがダクト外に逆流することを防止でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて図1ないし図5を参照しながら説明する。まず、図
3は、本実施例に係る冷蔵庫の縦断側面図を示すもので
ある。この図3において、断熱箱体からなる冷蔵庫本体
11の内部は、断熱仕切壁12により上部の冷蔵室13
と下部の冷凍室14とに仕切られている。
【0018】前記冷蔵室13内の下部には、仕切板15
により野菜室16が形成されている。前記野菜室16内
には、下ケース17及びこの下ケース17の上部に搭載
された上ケース18が収納されている。前記上ケース1
8の上面には冷気流出孔19aを有するケースカバー1
9が開閉可能に装着されており、前記ケースカバー19
と前記仕切板15との間に冷気の循環経路たる冷気通路
20が形成されている。また、前記仕切板15の上部の
後部には脱臭装置21が配置されている。この脱臭装置
21の構成については後述する。
【0019】前記冷蔵室13内の下部には、チルドケー
ス22が配設されており、前記チルドケース22と前記
仕切板15との間に冷気の循環経路たる冷気通路23が
形成されている。更に、前記冷蔵室13内の奥部及び上
部には、略L字状のダクトカバー24により冷気ダクト
25が形成されている。前記ダクトカバー24には、複
数の冷気吐出孔26が形成されている。
【0020】また、前記野菜室16の奥部には仕切壁2
7により冷蔵用冷却器室28が形成されており、前記冷
却器室28内の上部には冷蔵用ファン装置29が、下部
には前記冷蔵用冷却器30がそれぞれ配設されている。
前記ファン装置29に対応して前記仕切壁27の上部に
は円筒状の冷気吐出部31が設けられている。前記冷気
吐出部31の前端開口部は、前記上ケース18内に位置
している。また、前記仕切壁27の下部の前部には、ル
ーバ状の冷気吸込口32が設けられている。
【0021】一方、前記冷凍室14内は仕切板33によ
り上下2段に仕切られており、前記仕切板33の上部に
はケース34が、下部にはケース35a,35bがそれ
ぞれ配設されている。また、冷凍室14の奥部には、仕
切壁36により冷凍用冷却器室37が形成されており、
該冷却器室37の上部には冷凍用ファン装置38が、下
部には冷凍用冷却器39がそれぞれ配設されている。
【0022】また、冷蔵庫本体11の下部には機械室4
0が形成されており、その内部には冷凍サイクルのコン
プレッサ41が配設されている。前記コンプレッサ41
はコンプモータを駆動源とするレシプロ形のものであ
る。
【0023】詳しい説明は省略するが、本実施例の冷蔵
庫においては、図示しない制御装置により冷蔵室13に
関する温度設定情報や温度情報、冷蔵用冷却器30の温
度情報、冷凍室14に関する温度設定情報や温度情報、
冷凍用冷却器39の温度情報等に基づいてコンプレッサ
41や脱臭装置21などの運転が制御されるように構成
されている。このとき、制御装置は、冷蔵室13の冷却
運転を行うと判断した場合には前記コンプレッサ41よ
り吐出される冷媒を冷蔵用冷却器30に供給すると共に
前記冷蔵用ファン装置29及び前記脱臭装置21を駆動
する。この結果、冷蔵用冷却器室28内の冷気は、図3
に矢印Bで示すように前記冷蔵室13及び野菜室16内
を循環する。
【0024】一方、冷凍室14の冷却運転を行うと判断
した場合には、制御装置は前記コンプレッサ41より吐
出される冷媒を冷凍用冷却器39に供給すると共に、冷
凍用ファン装置38を駆動する。この結果、冷凍用冷却
器室37内の冷気は図3に矢印Cで示すように冷凍室1
4内を循環する。
【0025】次に、図1及び図2を参照しながら脱臭装
置21の構成について説明する。これら図1及び図2に
示すように、略矩形筒状をなすダクト42の内部には、
プレフィルタ43、放電手段たる空間放電機構44、光
触媒フィルタ45、オゾン分解手段たるオゾン分解触媒
46が配置されている。前記脱臭装置21は、前記冷蔵
用ファン装置29の駆動時に冷蔵室13及び野菜室16
内を循環する冷気が、矢印で示すように前記ダクト42
の図1中左端部の流入口42aから流入し、ダクト42
内を流通して右端部の流出口42bから流出するように
配置されている。
【0026】前記プレフィルタ43は、前記ダクト42
内のうちの最上流部に配置されており、冷気中の塵埃を
フィルタリングするものである。前記空間放電機構44
は、前記プレフィルタ43の後段に配置されており、例
えばタングステン等でワイヤ状に形成された複数の放電
電極47と、メッシュ状の対極48とから構成されてい
る。前記複数の放電電極47は、冷気の流通方向を横切
る方向、この場合ダクト42の一方の側部から他方の側
部に向かう方向に延びており、互いに平行に配置されて
いる。
【0027】前記対極48は、前記放電電極47に対し
て平行に配置されている。前記放電電極47,対極48
間には負極性のパルス状高電圧が印加されるように構成
されており、この結果、高電圧放電が行われて紫外線
(波長380nm以下)及びオゾンを発生するようにな
っている。
【0028】また、前記光触媒フィルタ45は、放電電
極47と対極48との間に配置されている。前記光触媒
フィルタ45は、多孔質状のセラミック(アルミナ、シ
リカ等)からなる基体と、この基体の表面に塗布され乾
燥または焼結することにより固定された酸化チタンなど
の光触媒材料とから構成されている。
【0029】このとき、前記空間放電機構44及び前記
光触媒フィルタ45は、それぞれ前記ダクト42の両側
面部及び下面部から離間するように前記ダクト42内に
配置されている。これにより、前記空間放電機構44及
び光触媒フィルタ45の両側部及び下部とダクト42と
の間にはそれぞれ冷気流路S1〜S3が形成される。
尚、本実施例においては、前記ダクト42内の幅寸法W
1と前記空間放電機構44及び光触媒フィルタ45の幅
寸法W2との比は約2:1に、前記ダクト42内の高さ
寸法H1と前記空間放電機構44及び光触媒フィルタ4
5の高さ寸法H2との比は約3:2に設定されている。
【0030】また、前記オゾン分解触媒46は、ダクト
42内の最下流側に配置されており、例えば酸化マンガ
ンベースのセラミック製ハニカム或いは金属ハニカムを
矩形板状に成形してなる基体と、この基体の表面に固定
された触媒材料とから構成されている。そして、前記オ
ゾン分解触媒46は、前記ダクト42の左右両側面部及
び上下両面に略接するように前記ダクト42内に配置さ
れている。
【0031】更に、前記ダクト42の下面部うち空間放
電機構44及び光触媒フィルタ45の下方部には、流出
口42b側から流入口42a側に向かって上方に傾斜す
る傾斜面49が設けられている。このとき、前記傾斜面
49の上流側端部は前記対極48よりも上流部に位置し
ている。更にまた、前記傾斜面49のうち前記流入口4
2a側の端部には、障壁部50が立設されている。
【0032】次に、本実施例の作用について説明する。
冷蔵室13及び野菜室16を冷却するためにコンプレッ
サ41から吐出される冷媒が冷蔵用冷却器30に供給さ
れると共に冷蔵用ファン装置29が駆動されると、脱臭
装置21の運転が開始される。すると、放電電極47と
対極48との間で高電圧放電が行われて紫外線やオゾン
が発生する。
【0033】このとき、臭気成分を含んだ庫内の冷気
は、冷蔵用ファン装置29の送風作用によって流入口4
2aからダクト42内に流入し、プレフィルタ43によ
ってフィルタリングされた後、空間放電機構44に向か
う。そして、空間放電機構44に向かった冷気の一部
は、対極48の網目を介して光触媒フィルタ45に至
り、その後、オゾン分解触媒46に至る。また、ダクト
42内を空間放電機構44に向かった冷気の残りは、冷
気流路S1〜S3を通ってオゾン分解触媒46に至る。
【0034】空間放電機構44においては、高電圧放電
により紫外線及びオゾンが発生する。そして、この紫外
線が光触媒フィルタ45に照射されると、酸化チタンが
その紫外線の光エネルギーを受け活性を帯びて光触媒作
用をなし、冷気に含まれているアンモニア等の臭気成分
やエチレンを分解する。
【0035】また、高電圧放電によって発生したオゾン
は、光触媒フィルタ45を通過した冷気及び冷気流路S
1〜S3を通過した冷気と共にオゾン分解触媒46に至
る。オゾン分解触媒46においては、オゾンが分解され
て活性酸素が発生し、その活性酸素の酸化力によって冷
気に含まれているアミン系やアンモニア等の臭気成分が
酸化分解される。即ち、冷気中のエチレンは光触媒フィ
ルタ45において、臭気成分は光触媒フィルタ45及び
オゾン分解触媒46の両方において分解される。
【0036】ここで、上記脱臭装置21と従来構成の脱
臭装置1(図7参照)とを用いて冷蔵庫内のエチレン及
びアンモニアを分解除去させたときの実験結果を図4及
び図5に示す。図4及び図5は、それぞれエチレン濃度
及びアンモニア濃度と経過時間との関係を示す図であ
り、いずれも横軸が時間(min)を、縦軸が濃度(p
pm)を示している。また、図4及び図5中、実線は脱
臭装置21を用いた場合を、破線は脱臭装置1を用いた
場合を表している。
【0037】図4から明らかなように、本実施例の脱臭
装置21を用いた場合の方が従来の脱臭装置1を用いた
場合よりもエチレン濃度の低下率が若干劣るが、両者間
に大きな差はみられない。これは次のような理由からだ
と考えられる。即ち、本実施例の脱臭装置21では、光
触媒フィルタ45の大きさを脱臭装置1の光触媒フィル
タ5の大きさよりも小さくしたため、エチレンの分解量
が低下する。一方、光触媒フィルタ45の大きさを小さ
くしたためダクト42内の圧力損失が小さくなり、ダク
ト42内の風量が増加する。このため、光触媒フィルタ
45を通過する冷気量が増加し、エチレンの分解量が増
加する。つまり、光触媒フィルタ45の大きさを小さく
したことによるエチレン分解量の低下は、ダクト42内
の風量を増加させたことによるエチレン分解量の増加に
相殺される。
【0038】一方、図5から明らかなように、アンモニ
ア濃度の低下率は、本実施例の脱臭装置21を用いた場
合の方が従来の脱臭装置1を用いた場合よりも大きい。
即ち、脱臭装置21のオゾン分解触媒46の大きさは、
脱臭装置1のオゾン分解触媒6の大きさと同じであるた
め、ダクト42内の風量を増加させたことによりアンモ
ニアの分解量が増加したのである。
【0039】ところで、ダクト42内の圧力損失を小さ
くする方法としては、オゾン分解触媒46を小さくする
方法も考えられる。しかし、オゾン分解触媒46を小さ
くすると、空間放電機構44における高電圧放電によっ
て発生したオゾンの一部は分解されずにダクト42外の
庫内に流出してしまう。また、光触媒フィルタ45上に
おけるエチレンの分解速度は遅いため、ダクト42内の
通過風量の影響は少ない。つまり、ダクト42内の風量
を増加させても、エチレン分解能はすぐに頭打ちにな
る。一方、臭気成分はオゾン分解触媒46に吸着して分
解されるため、ダクト42内の通過風量の影響が大き
い。
【0040】このような事情から、本実施例では光触媒
フィルタ45を小さくしてダクト42内の風量を増加さ
せた。この結果、上記したようにオゾン分解触媒46へ
至る冷気風量が多くなり、従来の脱臭装置1に比べて臭
気成分の分解能が向上した。また、光触媒フィルタ45
を小さくしても、ダクト42内の風量を増加させたこと
によりエチレン分解能の低下を抑えることができる。つ
まり、上記構成により、脱臭装置21の総合的な性能を
向上させることができる。
【0041】また、オゾン分解触媒46をダクト42内
の流通経路を塞ぐように構成したので、高電圧放電によ
って発生したオゾンの略全てがオゾン分解触媒46を通
過する。このため、オゾンがダクト42外の庫内に流出
することがなく、庫内の構成部品がオゾンにより腐食さ
れることを極力防止できる。
【0042】更に、ダクト42の下面部に障壁部50を
設けたので、ダクト42内に水が浸入することを防止で
きる。しかも、空間放電機構44をダクト42の下面部
から離間させたので、万が一、ダクト42内に水が浸入
しても空間放電機構44が水に浸かることを極力防止で
きる。
【0043】更にまた、ダクト42の下面部に傾斜面4
9及び障壁部50を設けたので、冷蔵用ファン装置29
の停止時にダクト42内のオゾンが逆流して流入口42
aから庫内に流出してしまうことを極力防止できる。
【0044】尚、上記第1の実施例においては、放電電
極47及び対極48を光触媒フィルタ45の幅一杯に延
びる大きさに構成した。これに対して、図6に示す第2
の実施例のように、放電電極47及び対極48を、ダク
ト42内の幅一杯に延びるように構成しても良い。即
ち、放電電極47はワイヤ状であり対極48はメッシュ
状であるため、いずれも光触媒フィルタ45に比べて冷
気の通過を余り妨げない。従って、このように構成して
も、ダクト42内の風量低下にはほとんど影響を及ぼさ
ず、反って、高電圧放電による紫外線やオゾンの発生量
を多くすることができるという効果がある。
【0045】また、本発明は上記し且つ図面に記載した
実施例にのみ限定されるものではなく、例えば次のよう
な変形、拡張が可能である。光触媒フィルタは、ダクト
の上面、下面、両側面の1つまたは2つ或いは全てと離
間させるように構成しても良い。また、光触媒フィルタ
に冷気の流通方向に貫通する1ないし複数の孔部を設
け、ダクト内に流入した冷気の一部は前記孔部を通って
オゾン分解触媒に至るように構成しても良い。
【0046】更に、光触媒フィルタの目を粗くしたり光
触媒フィルタを薄くしたりしても良い。このような構成
によれば、実質的に冷気が通過可能な孔部が光触媒フィ
ルタに形成されることになり、光触媒フィルタを冷気が
通過しやすくなる。従って、ダクト内の冷気の風量を増
加させることができる。
【0047】ダクト内の幅寸法W1及び高さ寸法H1と
光触媒フィルタの幅寸法W2及び高さ寸法H2との比
は、第1の実施例に示した値に限定されるものではな
い。対極48は、冷気を流通させるためのスリットを有
する平板状に形成しても良い。
【0048】放電電極に印加する電圧の極性は、正極性
でも良い。また、印加電圧はパルス状の電圧に限らず、
定常的な交流電圧、直流電圧でも良い。本発明は、脱臭
装置専用のファン装置を設けてダクト内に強制的に冷気
を流通させる構成にも適用できる。
【0049】オゾン分解触媒はダクト内の冷気通路の一
部を塞ぐように構成しても良い。即ち、放電手段によっ
て発生するオゾンがダクト外の庫内に流出しても適量で
あれば安全上問題はない。また、このような構成によれ
ば、庫内に拡散するオゾンにより庫内の食品に対して抗
菌作用を呈するため、食品の鮮度保持に有効である。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
冷蔵庫によれば、庫内を冷気が循環して脱臭装置のダク
ト内に流入すると、その冷気の一部は光触媒フィルタを
通過し、高電圧放電によって発生した紫外線による光触
媒作用によってエチレン及び臭気成分が分解される。そ
して、ダクト内に流入した冷気の一部は光触媒フィルタ
を通過した後、また、残りは光触媒フィルタを通過する
ことなく高電圧放電によって発生したオゾンと共にオゾ
ン分解触媒に至り、オゾンが分解されて発生する活性酸
素の酸化力によって臭気成分が分解される。従って、ダ
クト内に光触媒フィルタ及びオゾン分解触媒の両方を設
けて多様な臭気成分や有害成分を分解除去できる構成と
しながら、庫内を十分に脱臭できる風量をダクト内に流
通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す脱臭装置の構成を
概略的に示す横断上面図
【図2】脱臭装置の構成を概略的に示す縦断側面図
【図3】冷蔵庫の縦断側面図
【図4】エチレン濃度の経時的変化を示す図
【図5】アンモニア濃度の経時的変化を示す図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図7】脱臭装置の従来構成を示す図1相当図
【符号の説明】
図中、11は冷蔵庫本体、20は冷気通路(冷気の循環
経路)、21は脱臭装置、23は冷気通路(冷気の循環
経路)、42はダクト、44は空間放電機構(放電手
段)、45は光触媒フィルタ、46はオゾン分解触媒
(オゾン分解手段)、47は放電電極、48は対極、4
9は傾斜面、50は障壁部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 巧 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 4C080 AA07 AA10 BB02 CC01 CC12 HH08 JJ03 KK08 LL02 MM02 MM08 QQ17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷気の循環経路内に、庫内の脱臭を行う
    ための脱臭装置を配置してなる冷蔵庫において、 前記脱臭装置を、内部に冷気の流通経路を有するダクト
    と、前記ダクト内に配置され高電圧放電によってオゾン
    及び紫外線を発生させる放電手段と、前記ダクト内のう
    ち前記放電手段の近傍に配置され前記紫外線が照射され
    ることにより生じる光触媒作用によって冷気中に含まれ
    ている臭気成分や有害物質などを分解する光触媒フィル
    タと、前記ダクト内のうち前記放電手段及び前記光触媒
    フィルタよりも下流側に配置され前記オゾンを分解する
    オゾン分解手段とを備えて構成すると共に、前記ダクト
    内を流通する冷気の一部が前記光触媒フィルタを通過す
    るように構成したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷気の循環経路内に配置され庫内の脱臭
    を行うための脱臭装置を備えた冷蔵庫において、 前記脱臭装置を、内部に冷気の流通経路を有するダクト
    と、前記ダクト内に配置され高電圧放電によってオゾン
    及び紫外線を発生させる放電手段と、前記ダクト内のう
    ち前記放電手段の近傍に配置され前記紫外線が照射され
    ることにより生じる光触媒作用によって冷気中に含まれ
    ている臭気成分や有害物質などを分解する光触媒フィル
    タと、前記ダクト内のうち前記放電手段及び前記光触媒
    フィルタよりも下流側に配置され前記オゾンを分解する
    オゾン分解手段とを備えて構成すると共に、前記光触媒
    フィルタに、冷気が通過可能な孔部を設けたことを特徴
    とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 ダクト内を流通する冷気の全てがオゾン
    分解手段を通過するように構成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 放電手段とダクトの下面部とは離間する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 ダクトの下面部のうち放電手段よりも上
    流部には、障壁部が設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 ダクトの下面部のうち放電手段よりも上
    流部には、前記放電手段側から冷気の流入口に向かって
    上方に傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の冷蔵庫。
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