JP2002276819A - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JP2002276819A
JP2002276819A JP2001074202A JP2001074202A JP2002276819A JP 2002276819 A JP2002276819 A JP 2002276819A JP 2001074202 A JP2001074202 A JP 2001074202A JP 2001074202 A JP2001074202 A JP 2001074202A JP 2002276819 A JP2002276819 A JP 2002276819A
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JP
Japan
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seal
oil seal
seal element
oil
fluororesin
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Application number
JP2001074202A
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English (en)
Inventor
Masanori Fujii
政徳 藤井
Hiroyuki Kamibayashi
裕之 上林
Yoshiji Miyashita
芳次 宮下
Takeshi Baba
健 馬場
Shoji Hagiwara
祥司 萩原
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも簡単な構造であり、充分な耐久性
を有し、かつシール性に優れるオイルシールを提供す
る。 【解決手段】 オイルシール用金具2と、フッ素樹脂を
主成分とするシールエレメント3とを互いに接着してな
るオイルシール1であって、シールエレメント3が、接
着前に予めプラズマ照射処理されたものであるオイルシ
ール1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルシールに関
し、より詳しくはオイルシール用金具とフッ素樹脂製の
シールエレメントとを接着剤を用いて接着してなるオイ
ルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンにおいて、クランク軸か
らのエンジンオイルの漏れを防止するための密封体とし
て、円環状の金具とシール性を有するゴム製のシールエ
レメントとを組み合わせてなるオイルシールが知られて
いる。図2は、従来の典型的な一例のオイルシール21
を簡略化して示す、シールエレメント22の径方向にお
ける断面図である。オイルシール21は、たとえばカー
ボンブラックを配合したフッ素ゴムを主成分とするゴム
組成物を用いてなるシールエレメント22と、該シール
エレメント22に内蔵される円環状の金具23とを備え
る。シールエレメント22は、内蔵する円環状金具23
によって円環状に形状保持され、周方向に沿って内周側
に突出する断面楔状のシールリップ部24を有する。シ
ールリップ部24は、シールエレメント22の径方向に
おける断面形状が楔状に形成されてなる部分である。ま
たオイルシール21は、シールリップ部24の背面(外
周面)側に装着されたリングスプリング25を有し、こ
のリングスプリング25の付勢力によりシールリップ部
24が軸26に押圧付勢され、その先端部分27が軸2
6に押圧力が作用するように当接する。またシールエレ
メント22は、周方向に沿って内周側に突出するダスト
リップ部28をさらに有する。オイルシール21は、図
2に示すようにシールリップ部24を密封流体R側に、
ダストリップ部28を空気A側に配置させた状態で、軸
26とハウジング29との間に装着される。
【0003】オイルシール21は、上記のように装着さ
れた状態で、シールリップ部24によって軸26との接
面からの流体の漏れを防止するとともに、シールエレメ
ント22の外周側においてハウジング29に押圧力が作
用するように当接するはめあい部30によってハウジン
グ29との接面からの流体の漏れを防止する。また空気
A側に配置されるダストリップ部28によって、空気A
側から密封流体R側に塵埃が侵入するのを防止する。こ
のようなオイルシール21は、上記フッ素ゴムを主成分
とする組成物を用いて、円環状金具23を被覆するよう
にしてシールエレメント22を成形することで得られ
る。
【0004】近年、自動車エンジンにおける軸(クラン
ク軸など)の高速回転化や、オイルの高耐熱化のために
添加した添加剤がシール部(ゴム、樹脂などの高分子材
料で形成)に影響を与える、いわゆる使用油のアグレッ
シブ化に伴い、該軸用のオイルシールはその使用環境が
過酷になる傾向にある。その一つに使用環境温度の上昇
が挙げられる。上述のフッ素ゴムを主成分とする組成物
からなるシールエレメント22は、ある程度の耐熱性用
途には対応し得るものではあったが、150℃程度の温
度環境での使用になると、充分に耐え得るものではなか
った。
【0005】そこで150℃程度での使用に耐え得、耐
熱寿命が向上され得るオイルシールとして、たとえばポ
リテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂を主成分と
するシールエレメントを用いたオイルシールが提案され
ている。図3は、フッ素樹脂製のシールエレメントを用
いた従来の典型的な一例のオイルシール31を簡略化し
て示す、アウターケース33の径方向における断面図で
ある。オイルシール31は、金属製のケース(インナー
ケース32、アウターケース33)と、フッ素樹脂製の
第一のシールエレメント34および第二のシールエレメ
ント35と、ゴム製のガスケット36とを備える。オイ
ルシール31は、シールリップ部37を有する第一のシ
ールエレメント34を密封流体R側に、ダストリップ部
38を有する第二のシールエレメント35を空気A側に
配置させ、それぞれシールリップ部37、ダストリップ
部38を軸39に押圧力が作用するように当接させた状
態で、ハウジング40と軸39との間に装着される。
【0006】図3に示す態様の従来のオイルシール31
では、ガスケット36、第二のシールエレメント35、
第一のシールエレメント34の順に円筒状のアウターケ
ース33内に収容され、さらに収容されるインナーケー
ス32によってカシメられて、各部材がアウターケース
33内に固定される。これは、シールエレメント材料と
して使用されるフッ素樹脂が、図2に示したシールエレ
メントとして用いたフッ素ゴムとは異なり、金具を被覆
して成形することができないためである。このようにフ
ッ素樹脂で形成してなるシールエレメントを用いた従来
のオイルシールでは、シールエレメントを金属製のケー
スで挟み込んでカシメることで、各部材を固定してい
た。
【0007】しかしながらこのようなオイルシールで
は、要求される耐熱性は満たすものの、部品数が多くて
構造が複雑になりがちであるとともに、製造に手間がか
かる、コストがかかるなどの問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
よりも簡単な構造であり、充分な耐久性を有し、かつシ
ール性に優れるオイルシールを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は以下のとおりである。 (1)オイルシール用金具と、フッ素樹脂を主成分とす
るシールエレメントとを接着剤層を介して互いに接着し
てなるオイルシールであって、シールエレメントが、接
着前に予めプラズマ照射処理されたものであることを特
徴とするオイルシール。 (2)オイルシール用金具が、円筒状の周壁部と、該周
壁部の軸線方向一方側の端部から内部空間に向けて突出
する突出部とを有し、シールエレメントが、シールリッ
プ部を有する第一のシールエレメントと、ダストリップ
部を有する第二のシールエレメントとから構成され、第
一のシールエレメントが突出部の軸線方向他方側の面に
前記接着剤層を介して接着され、かつ第二のシールエレ
メントが突出部の軸線方向一方側の面に前記接着剤層を
介して接着されることを特徴とする上記(1)に記載の
オイルシール。 (3)シールエレメントがポリテトラフルオロエチレン
を主成分とし、さらに無機繊維および固体潤滑剤を含有
するものであることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載のオイルシール。 (4)自動車エンジンにおけるクランク軸用である上記
(1)〜(3)のうちのいずれかに記載のオイルシー
ル。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のオイルシールは、基本的に、オイルシール用金
具と、フッ素樹脂を主成分とするシールエレメントとを
備える。オイルシール用金具およびシールエレメントの
形状や大きさは、目的に応じて適宜選択され、特には制
限されない。本発明のオイルシールは、シールエレメン
トが予めプラズマ照射処理された後に、オイルシール用
金具と互いに接着されてなるものである。
【0011】フッ素樹脂は、他の樹脂類と比較して、表
面自由エネルギーが小さいため表面が不活性であり、そ
れに起因した撥水撥油性、耐磨耗性、防汚性、耐熱性、
耐薬品性などの諸特性が得られる反面、他の物質との接
着や濡れが困難である。そのため、シールエレメントを
形成するフッ素樹脂を被接着体として用いるには、たと
えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の場合で
は、金属ナトリウム処理(ナトリウム溶液に浸漬後、空
気中に暴露して水酸基などを導入する)などの表面改質
処理を行って後に、接着する必要があった。
【0012】本発明においては、シールエレメントを接
着前にプラズマ照射処理によって予め表面改質すること
によって、フッ素樹脂製のシールエレメント表面の濡れ
性が向上され、常温(25℃)における接着強さがたと
えば30N/cm以上であるような接着剤層を、上記の
金属ナトリウム処理を行うことなく金属とフッ素樹脂と
の間に形成できる。なお上記の常温における接着強さ
は、JIS K 6854の接着剤の剥離接着強さ試験
方法に従って測定できる。
【0013】本発明においては、シールエレメントがポ
リテトラフルオロエチレンにて形成される場合であって
も、金属ナトリウム処理を行うことなく強固な接着を実
現できるので、従来この金属ナトリウム処理が抱えてい
た溶剤の多量使用、危険で不安定な処理液の利用による
廃液処理の環境への悪影響、作業性の悪さ、引火の危険
性などの多くの不具合が起こることなく、シールエレメ
ントとオイルシール用金具とが強固に接着されたオイル
シールを実現することができる。
【0014】プラズマ照射処理は、所定の圧力(低気圧
または大気圧)のガスに対し、直流または交流電界によ
り放電を発生せしめ、高度に電離したガス状態のプラズ
マをジェット状に噴射して対象物(本発明においてはシ
ールエレメント)に照射し、対象物の表面改質を行う処
理である。本発明におけるプラズマ照射処理の放電条件
は、特に限定はないが、圧力が好ましくは10Torr
以下である。また電源のプラズマ励起電界周波数は、直
流、50Hzなどの定周波交流、1kHz〜100kH
z程度の交流、13.56MHzなどのラジオ波、2.
45GHzなどのマイクロ波などが利用できるが、好ま
しくは13.56MHzなどのラジオ波である。上記ガ
スとしては、特に限定されず、アルゴンガス、酸素、空
気、窒素、ヘリウムガス、CF4、アンモニアなどのう
ちの少なくともいずれかが挙げられるが、中でもアンモ
ニア、酸素、アルゴンガス、窒素を用いるのが好まし
い。本発明におけるプラズマ照射は、具体的には、IC
P高密度プラズマ照射、RIE汎用プラズマ照射、大気
圧プラズマ照射などで実現される。
【0015】本発明においては、プラズマ照射処理後の
シールエレメントが、30°〜100°程度の液滴表面
接触角を有する(プラズマ照射処理前のシールエレメン
ト表面の液滴表面接触角:130°)。上記液滴表面接
触角とは、シールエレメント表面に平行な方向からみた
ときの液滴とフッ素樹脂とのなす角であり、たとえば接
触角計(協和界面化学(株)社製)などを用いて測定で
きる。液滴表面接触角は、表面張力の指標であり、この
液滴表面接触角が小さい程、濡れ性が高いことを示して
いる。
【0016】本発明におけるプラズマ照射処理における
諸条件は、特には限定されないが、上述した範囲の中で
も特に小さな90°以下の液滴表面接触角を有するシー
ルエレメントを好適に得ることができることから、特に
圧力が10-2Torr以下、プラズマ励起電界周波数が
13.56MHz、ガスがアンモニアガスという放電条
件でプラズマ照射処理を行うことが特に好ましい。
【0017】本発明において用いられる接着剤として
は、特に限定はなく、当分野において広く用いられてき
た各種の接着剤を好適に用いることができるが、150
℃〜180℃の高温下においても20N/cm以上の接
着強さを有するような耐熱性を有する接着剤を用いるの
が好ましい。このような接着剤としては、たとえばエポ
キシ樹脂系接着剤、フッ素系接着剤、ポリイミド樹脂系
接着剤、変性エポキシポリイミド樹脂系接着剤などが挙
げられる。
【0018】本発明において用いられるエポキシ樹脂系
接着剤としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂系接着
剤、ノボラック型エポキシ樹脂系接着剤、ビフェニル型
エポキシ樹脂系接着剤、ジシクロペンタジエン型エポキ
シ樹脂系接着剤などが例示される。
【0019】本発明において用いられるフッ素系接着剤
としては、ビニリデンフルオライド、パーフルオロアル
キルビニルエーテル、テトラフルオロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、ビニルフルオライドなどのフッ素
系モノマーを重合したポリマー、または複数のモノマー
を組み合わせた共重合体(コポリマー)などのフッ素樹
脂またはフッ素ゴムを主成分とする接着剤が例示され
る。上記共重合体としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィンと共重合させたものであって
もよい。
【0020】本発明において用いられるポリイミド樹脂
系接着剤としては、ビスアリルナジイミド系接着剤、マ
レイミド系接着剤、ナジック酸型ポリイミド系接着剤な
どが例示される。
【0021】また本発明において用いられる変性エポキ
シポリイミド樹脂系接着剤とは、ポリイミド樹脂とエポ
キシ樹脂とを主成分として含有する接着剤を指す。ベー
スポリマーとなるポリイミド樹脂としては、脂肪族ポリ
イミド、脂環族ポリイミド、芳香族ポリイミドなど、従
来公知の各種のものが用いられ、特には限定されない
が、中でも耐熱性、およびエポキシ樹脂との相溶性の観
点からは、芳香族ポリイミドを用いるのが好ましい。ま
た、中でもビスアリルナジイミド系ポリイミド、ナジッ
ク酸系ポリイミド、ビスマレイミド系ポリイミド、アセ
チレン末端ポリイミドなどの熱硬化型ポリイミドが好適
である。エポキシ樹脂としては、たとえばビスフェノー
ル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレン
型エポキシ樹脂などの芳香族系エポキシ樹脂、ネオペン
チルグリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、テトラヒドロフタル
酸ジグリシジルエステルなどの脂肪族系エポキシ樹脂、
トリグリシジルイソシアネートなどの複素環式エポキシ
化合物などが挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、従
来公知のメチルエチルケトンなどの溶剤に溶解させたも
のを使用する。エポキシ樹脂は、一液型であってもよ
く、二液型であってもよいが、耐熱性の観点から二液型
の熱硬化性エポキシ樹脂を用いるのが好ましい。
【0022】上記のような耐熱性を有する接着剤を用い
ることによって、常温のみならず、160℃程度の高温
下であっても、オイルシール用金具とシールエレメント
との間に強固な接着性を保持できる(JIS K 68
54の接着剤の破棄接着強さ試験方法に従って測定され
た高温(160℃)における接着強さが、たとえば20
N/cm以上)オイルシールを得ることができる。この
ようなオイルシールは、フッ素樹脂製のシールエレメン
トが160℃程度の高温下にも耐え得る耐熱性を有する
ことに加えて、接着剤層も同程度の温度に耐え得る耐熱
性を有するので、図3に示した従来のものと比較してよ
り少ない部品数で形成でき、より簡単な構造で充分な耐
熱性と耐久性とを併せ持つオイルシールを実現できる。
【0023】図1は、本発明の好ましい一例のオイルシ
ール1を簡略化して示す、オイルシール用金具2の径方
向における断面図である。図1のオイルシール1は、基
本的にはオイルシール用金具2とシールエレメント3を
有し、これらが接着剤層を介して互いに接着されてな
る。シールエレメント3は、上述したように接着前にプ
ラズマ照射処理にて予め表面改質されてなるものであ
る。図1の例において、オイルシール用金具2は、円筒
状の周壁部4と、該周壁部4の軸線方向一方側の端部か
ら内部空間に向けて突出する突出部5とを有する。突出
部5は、前記一方側の端部において、たとえば周壁部4
の周方向の全域にわたって形成される。またシールエレ
メント3は、シールリップ部8を有する第一のシールエ
レメント6と、ダストリップ部9を有する第二のシール
エレメント7とから構成される。図1の例では、第一の
シールエレメント6が突出部5の軸線方向他方側の面に
接着剤層10を介して接着され、かつ第二のシールエレ
メント7が突出部5の軸線方向一方側の面に前記接着剤
層11を介して接着される。オイルシール1は、シール
リップ部8を有する第一のシールエレメント6を密封流
体R側に、ダストリップ部9を有する第二のシールエレ
メント7を空気A側に配置させ、それぞれシールリップ
部8、ダストリップ部9を軸12に押圧力が作用するよ
うに当接させた状態で、ハウジング13と軸12との間
に装着される。
【0024】第一のシールエレメント6は、その断面が
略L字型に屈曲する形状を有しており、その屈曲した先
端であるシールリップ部8の内周面には、溝14が形成
される。該溝14は、第一のシールエレメント6の軸線
を中心とする螺旋状であってもよく、多重の同心円状で
あってもよい。シールリップ部8は、上記のように軸1
2に押圧力が作用するように当接させて装着されるの
で、軸12の静止時には該軸12との接面からの流体の
漏れを防止することができる。軸12の動作(たとえ
ば、回転)時には、該軸12との接面からの流体の漏れ
がわずかに発生するが、上記の溝14に侵入した流体の
粘性による連れ回り作用によって押し戻し方向の回転流
が発生し、わずかに漏れ出た流体をもポンピング作用に
よって押し戻すことができる。このようにシールリップ
部8は、静止時においても動作時においても、軸12と
の接面からの空気A側への流体漏れを完全に防ぐことが
できる。
【0025】また図1に示すオイルシール1は、オイル
シール用金具2の外周側(背面側)に、ゴムを焼き付け
ることによって形成されたアウターケース15を有す
る。アウターケース15形成用のゴム材料としては、た
とえばアクリルゴム(NBR)が挙げられる。このよう
なアウターケース15は弾性を有し、これにより軸12
とハウジング13との間に装着された状態で、上記のよ
うにオイルシール1の内周側においてシールリップ部8
が軸12に押圧力が作用するように当接するとともに、
外周側においてアウターケース15がハウジング13に
押圧力が作用するように当接する。これにより外周側
(アウターケース15とハウジング13との接面)から
の流体の漏れを防止できる。
【0026】またオイルシール1は、空気A側に配置さ
れて軸12に押圧力が作用するように当接するダストリ
ップ部9によって、空気A側から密封流体R側に塵埃が
侵入するのを防止する。
【0027】なお、本発明におけるオイルシールは、プ
ラズマ照射処理で予め表面改質されたフッ素樹脂製のシ
ールエレメントが、接着剤を用いてオイルシール用金具
と接着されているならば、その構造は上記の図1の態様
に限定されるものではない。
【0028】本発明におけるオイルシール用金具は、た
とえば鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金属材料
を、金属プレスなどによって目的に応じた形状および大
きさに適宜加工することで得られる。
【0029】シールエレメントの主成分となるフッ素樹
脂としては、特に限定されず、従来公知の各種のフッ素
樹脂を好適に用いることができるが、中でも特にポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)を用いるのが好まし
い。また本発明においてシールエレメントの形成材料と
なるフッ素樹脂を主成分とする組成物には、さらに無機
繊維および固体潤滑剤が配合される。
【0030】無機繊維としては、たとえばソーダガラ
ス、無アルカリガラス、シリカガラスなどのガラス繊
維、ロックウールなどのセラミック繊維、スチール、
鉄、アルミニウム、ニッケル、銅などの金属の金属繊
維、チタン酸カリウムなどのウィスカー、カーボン繊維
などの各種の繊維が使用され、中でも特に無アルカリガ
ラスなどのガラス繊維が好ましい。
【0031】このような無機繊維は、PTFE100重
量部に対して、1重量部〜60重量部配合されるのが好
ましく、3重量部〜30重量部配合されるのがより好ま
しい。上記範囲内の配合量の無機繊維が配合されること
によって、得られたフッ素樹脂の耐磨耗性が特に向上さ
れるため好ましい。該配合量がPTFE100重量部に
対して1重量部未満であると、耐磨耗性の改善効果が乏
しくなる傾向にあるため好ましくない。また該配合量が
PTFE100重量部に対して60重量部を超えると、
伸びの低下の問題が生じる傾向にあるため好ましくな
い。
【0032】無機繊維は、一般的には単繊維の引張強さ
が200kgf/mm2以上、特に300kgf/mm2
以上であって、しかも平均繊維径が50μm以下、特に
10μm以下のものが好ましい。無機繊維の平均長さ
は、10μm〜1000μm、特に50μm〜150μ
mが適当であり、またアスペクト比は、1〜80、特に
5〜50が適当である。
【0033】固体潤滑剤としては、一般に固体潤滑剤と
して知られているもの、たとえば石鹸、雲母、石鹸石、
亜鉛華、モリブデン系化合物、あるいはその他の無機粉
末が例示される。中でも、モリブデン系化合物が好まし
い。モリブデン系化合物としては、各種の二硫化モリブ
デンや有機モリブデン化合物があり、たとえば天然の六
方晶系物や三方晶系物が例示される。該六方晶系物は、
鉱石から浮遊選鉱などの方法で得られる純度99%以上
の潤滑用ハイグレードコンク、純度85%前後のフェロ
アロイ用物などが挙げられる。また二硫化モリブデン
は、合成の斜方晶系物、該斜方晶系物を加熱処理して得
られる六方晶系物などであってもよい。有機モリブデン
化合物としては、モリブデンジアルキルジホスフェー
ト、モリブデンジアルキルジチオカーバメートなどが挙
げられる。
【0034】このような固体潤滑剤は、PTFE100
重量部に対して、1重量部〜20重量部配合されるのが
好ましく、2重量部〜5重量部配合されるのがより好ま
しい。上記範囲内の配合量の固体潤滑剤が配合されるこ
とによって、得られたフッ素樹脂の潤滑性が特に向上さ
れるため好ましい。該配合量がPTFE100重量部に
対して1重量部未満であると、潤滑性の改善効果が乏し
くなる傾向にあるため好ましくない。また該配合量がP
TFE100重量部に対して20重量部を超えると、機
械的特性(引張強度、伸び)が低下する傾向にあるため
好ましくない。
【0035】また本発明において用いられるフッ素樹脂
組成物には、硬銅合金粉末がさらに配合されるのが好ま
しい。硬銅合金粉末としては、青銅、黄銅、燐青銅、洋
白、鉛青銅などの各種の銅合金の粉末が例示されるが、
中でも青銅粉末が好ましい。
【0036】このような硬銅合金粉末は、PTFE10
0重量部に対して、10重量部〜200重量部配合され
るのが好ましく、15重量部〜150重量部配合される
のがより好ましい。上記範囲内の配合量の硬銅合金粉末
が配合されることによって、得られたフッ素樹脂のクリ
ープ性(耐荷重変形性)が特に向上されるため好まし
い。該配合量がPTFE100重量部に対して10重量
部未満であると、耐クリープ性についての改善効果が乏
しい傾向にあるため好ましくない。また該配合量がPT
FE100重量部に対して200重量部を超えると、引
張強さや伸びの低下を招く傾向にあるため好ましくな
い。
【0037】上述した硬銅合金粉末および固体潤滑剤
は、いずれも細粉状ないし微粉状で使用される。それら
は一般的には、粒度にしてタイラー標準篩100メッシ
ュを100%通過するもの、特に同篩200メッシュを
100%通過するものが好ましい。
【0038】本発明におけるシールエレメント形成材料
として用いられるフッ素樹脂には、上記した以外にもフ
ッ素樹脂組成物に通常使用されるたとえば耐熱性樹脂、
顔料などの添加物を必要に応じて配合してもよい。耐熱
性樹脂としては、たとえばポリフェニレンサルファイド
(PPS)、ポリイミド樹脂(PI)、芳香族ポリエス
テル樹脂(LCP)が例示される。顔料としては、たと
えばベンガラ、コバルトブルー、酸化チタンが例示され
る。
【0039】上記フッ素樹脂組成物は、PTFE、無機
繊維、固体潤滑剤、硬銅合金粉末および必要に応じて配
合されるその他の添加物を、当分野において通常用いら
れているたとえばヘンシェルミキサなどの装置を用いて
混合することによって調製される。さらに、フッ素樹脂
の成型加工に通常用いられているたとえば圧縮成形、焼
結、ラム押出などの方法によって、所望の形状に適宜加
工することができる。
【0040】本発明におけるオイルシール用金具とシー
ルエレメントとの接着における条件は、特には限定はな
いが、たとえばシールエレメントの形成材料が上記のP
TFEであり、用いる接着剤が変性エポキシポリイミド
樹脂系接着剤である場合には、オイルシール用金具に該
接着剤を塗布した後、たとえば200℃〜250℃の温
度、および0.5MPa〜5MPaの圧力で行うのが好
ましい。
【0041】このような本発明のオイルシールの用途
は、特には限定されないが、自動車エンジンのクランク
軸用として特に好適である。オイルシール用金具と、プ
ラズマ照射処理にて予め表面改質されたフッ素樹脂製の
シールエレメントとを、上記したような接着剤を用いて
接着してなることによって、高速で回転する軸でありか
つ150℃程度の高温使用環境となるクランク軸用に用
いても充分な耐熱性および耐久性を備える。本発明のオ
イルシールにおける接着剤層が、クランク軸用として用
いた場合に密封流体となるエンジンオイル、特には上記
高温のエンジンオイルに対して充分な耐性を有すること
は勿論である。
【0042】また本発明のオイルシールは、冷媒として
フロン系物質(たとえばHFC134a(CH2FC
3)など)または二酸化炭素を用いるカーエアコンデ
ィショナなど冷凍機用コンプレッサにおける、該冷媒漏
れ防止用の密封体としても好適に使用できる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。 実施例1 フッ素樹脂シートに、プラズマ照射処理した後、このフ
ッ素樹脂シートと表面にリン酸亜鉛化成処理を施した鉄
板とを、変性エポキシポリイミド樹脂系接着剤を介して
互いに接着させた。プラズマ照射処理は、プラズマCV
D装置(PD−3800、サムコ・インターナショナル
社製)を用いて、真空度(圧力)が1Torr、電源の
プラズマ励起電界周波数が13.56MHz、使用ガス
がNH3(流量:100sccm)の条件で行った。フ
ッ素樹脂シートとしては、PTFE100重量部に対
し、二硫化モリブデン(固体潤滑剤)を2重量部、青銅
(充填剤)を5重量部、クレー(充填剤)を5重量部配
合してなるフッ素樹脂組成物を成形したものを用いた。
プラズマ照射処理後のフッ素樹脂シートの液滴表面接触
角は、65°(接触角計(協和界面科学(株)社製)に
て測定)であった。また変性エポキシポリイミド樹脂系
接着剤としては、BANI−620T(丸善石油化学社
製)を用いた。フッ素樹脂シートと鉄板との接着は、2
50℃で10分間の条件で行った。
【0044】比較例1 プラズマ照射処理に換えて、フッ素樹脂シートに金属ナ
トリウム処理を施した以外は、実施例1と同様にして、
鉄板とフッ素樹脂シートとを互いに接着させた。なお金
属ナトリウム処理には、テトラエッチ(潤工社製)を使
用した。フッ素樹脂シートは、上記テトラエッチに30
秒間浸漬し、その後エタノール、次いで蒸留水で洗浄し
た。金属ナトリウム処理後のフッ素樹脂シートの液滴表
面接触角は、90°であった。
【0045】上記の実施例1、比較例1それぞれについ
て、JIS K 6854(接着剤の剥離接着強さ試験
方法)に基づく180度剥離強さ試験を、常温(25
℃)、140℃、160℃で行い、各温度環境下におけ
る接着強さ(N/cm)を求めた。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、従来よりも簡単な構造であり、充分な耐久性を
有し、かつシール性に優れるオイルシールを提供するこ
とができる。またさらに本発明によれば、金属ナトリウ
ム処理を行うことなく強固な接着を実現できるので、従
来この金属ナトリウム処理が抱えていた溶剤の多量使
用、危険で不安定な処理液の利用による廃液処理の環境
への悪影響、作業性の悪さ、引火の危険性などの多くの
不具合が起こることなく、シールエレメントとオイルシ
ール用金具とが強固に接着されたオイルシールを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一例のオイルシール1を簡略
化して示す、オイルシール用金具2の径方向における断
面図である。
【図2】従来の典型的な一例のオイルシール21を簡略
化して示す、シールエレメント22の径方向における断
面図である。
【図3】フッ素樹脂製のシールエレメントを用いた従来
の典型的な一例のオイルシール31を簡略化して示す、
アウターケース33の径方向における断面図である。
【符号の説明】
1 オイルシール 2 オイルシール用金具 3 シールエレメント 6 第一のシールエレメント 7 第二のシールエレメント 10,11 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 芳次 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内 (72)発明者 馬場 健 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線工 業株式会社箕島製作所内 (72)発明者 萩原 祥司 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線工 業株式会社箕島製作所内 Fターム(参考) 3J006 AD02 AE04 AE22 AE28 AE41 CA03 CA04 CA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルシール用金具と、フッ素樹脂を主
    成分とするシールエレメントとを接着剤層を介して互い
    に接着してなるオイルシールであって、 シールエレメントが、接着前に予めプラズマ照射処理さ
    れたものであることを特徴とするオイルシール。
  2. 【請求項2】 オイルシール用金具が、円筒状の周壁部
    と、該周壁部の軸線方向一方側の端部から内部空間に向
    けて突出する突出部とを有し、 シールエレメントが、シールリップ部を有する第一のシ
    ールエレメントと、ダストリップ部を有する第二のシー
    ルエレメントとから構成され、 第一のシールエレメントが突出部の軸線方向他方側の面
    に前記接着剤層を介して接着され、かつ第二のシールエ
    レメントが突出部の軸線方向一方側の面に前記接着剤層
    を介して接着されることを特徴とする請求項1に記載の
    オイルシール。
  3. 【請求項3】 シールエレメントがポリテトラフルオロ
    エチレンを主成分とし、さらに無機繊維および固体潤滑
    剤を含有するものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のオイルシール。
  4. 【請求項4】 自動車エンジンにおけるクランク軸用で
    ある請求項1〜3のうちのいずれかに記載のオイルシー
    ル。
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