JP2002276284A - さや管推進工法及びそれに使用する管継手構造 - Google Patents

さや管推進工法及びそれに使用する管継手構造

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JP2002276284A JP2001072767A JP2001072767A JP2002276284A JP 2002276284 A JP2002276284 A JP 2002276284A JP 2001072767 A JP2001072767 A JP 2001072767A JP 2001072767 A JP2001072767 A JP 2001072767A JP 2002276284 A JP2002276284 A JP 2002276284A
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吉彦 山本
Tetsuji Shimoyasu
哲二 下保
Yoshinori Yoshida
義徳 吉田
Naoki Tomita
直岐 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場施工が容易で、地震等による地盤変動時
の挿し口の伸縮が確実に行われるようにする。 【解決手段】 管Pの挿し口1を先行する管Pの受口2
に挿入して継合わせつつさや管P’内に管路を新設する
推進工法である。その管継手構造は受口2に対し挿し口
1がその軸方向に抜けない範囲で所要長さ動き得る。挿
し口1外周に圧接固定のサドル状フランジ20と受口2
端の間に推進力伝達材14が介在されて、この推進力伝
達材14は、推進力を伝達する強さを有する。このた
め、推進時には、挿し口1の先端は上記動き得る所要長
さの中程に位置して推進される。地震などの大きな圧縮
力が働けば、収縮又は圧壊して、受口2に対する挿し口
1の伸縮を許容する。フランジ20は、分割面の締結力
により、挿し口外周面に圧接固定され、現場での取付け
が容易である。締結力は所定値以上であればよく(上限
がなく)、作業性がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道、ガス、下
水道等に用いる流体輸送用配管を非開削で布設するさや
管推進工法及びそれに使用する耐震推進管継手構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ダクタイル鋳鉄管等の流体輸送用配管を
埋設する工法としては、地面を開削して布設する開削工
法が一般的であったが、近来は幹線道路だけではなく一
般道路においても交通量が増加しているので、開削工法
のために交通を遮断することは困難となっている。この
ため、発進立坑と到達立坑だけを開削し、さや管(鞘
管)としてヒューム管や鋼管等を推進埋設した後にダク
タイル鋳鉄管を挿入するさや管推進工法や、既設管をさ
や管として、その中に口径の小さい新管を挿入して管路
を更新するパイプインパイプ工法等の推進工法が広く採
用されるようになった。
【0003】そのパイプインパイプ工法は、図18に示
すように発進坑Sと到達坑Rとの間に埋設されている既
設管P’内にこれよりも径の小さな新管Pを挿入敷設す
るものであり、発進坑Sには油圧ジャッキJが設置さ
れ、この油圧ジャッキJの後部は反力受けHに当接し、
前部は押角Bを介して新管Pを押圧するようになってい
る。新管Pは、その先端部の挿し口1を先行の新管Pの
後端部の受口2に挿入することによって順次接合され、
既設管P’内に押し込まれて行く。なお、先頭の新管P
の先端部には挿入抵抗を小さくするための先導ソリKが
取り付けられている。
【0004】ところで、近年、管路にも耐震性が要求さ
れ、その耐震性を有する管継手構造として、受口2に対
し挿し口1を所要範囲において伸縮可能(抜き差し可
能)としたものである。この耐震性管継手構造は、挿し
口1先端の突起を、受口2内面の所定長さ離れたロック
リングと奥端部とに当接させるようにして、前記所要範
囲の伸縮及び挿し口1の抜け出し・差し込みの防止を行
う(図19、図20及び実施例参照)。
【0005】この種の耐震性の管継手構造を上述の推進
工法に採用する際、上記所要範囲の伸縮代を確保して新
管Pを敷設するかが問題となり、その伸縮代の確保は、
挿し口突起をロックリングと奥端部の中程に位置させて
推進することである。その問題を解決した技術として、
特開2000−17987号公報で開示され、図19に
示すもの、及び特開2001−27092号公報で開示
され、図20に示すものがある。
【0006】前者の技術は、NS継手構造に係り、挿し
口1の先端に突起3、受口2の内面に芯出しゴム4を介
してロックリング5をそれぞれ設け、受口2にシール用
ゴム輪6を介在して挿し口1を挿入し、挿し口1外周面
のフランジ7と受口2の端面との間に低発泡ポリスチレ
ン等から成る推進力伝達材8を介在した構成である。
【0007】この技術は、推進時、推進力伝達材8によ
り、同図に示すように、挿し口1の先端(突起3)を伸
縮代Lの中程に維持し、地震等の地盤変動時には、推進
力伝達材8が収縮又は圧壊することにより、挿し口1が
その縮み代L1 分、軸方向に移動してその変動を吸収す
るとともに、それ以上の縮みを阻止して継手の破損を防
止する。
【0008】後者の技術は、SII継手構造に係り、ロッ
クリング5付きの受口2に突起3付きの挿し口1をゴム
輪6を介在して挿入した後、そのゴム輪6を押し輪9で
押し込み、その押し輪9の内面周方向等間隔位置に爪1
0を内装し、その爪10を押し輪9にねじ込んだボルト
11により押圧可能とした構成である。図中、6aはバ
ックアップリングである。
【0009】この技術は、推進時、同図に示すように、
挿し口1の先端(突起3)が伸縮代Lの中程を維持する
ように、ボルト11をねじ込んで爪10を挿し口1の外
面に喰い込ませて推進力に抗するようにし、地震等の地
盤変動時には、爪10の食い込みがその変動力に抗し得
ず(滑って)、挿し口1がその縮み代L1 分、軸方向に
移動してその変動を吸収する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前者の管継手構造は、
フランジ7に補強リブ7aを設け、それらを溶接により
挿し口1に固着している。その溶接は、現場施工となっ
て煩わしい。
【0011】後者の管継手構造は、爪10の食い込み力
が大きいと、地盤変動時、挿し口1の伸縮作用が円滑に
行われない場合があり、十分な耐震作用が得られない恐
れがある。
【0012】この発明は、現場施工性がよく、かつ、推
進時、挿し口先端が伸縮代Lの中程を維持し、地盤変動
時には挿し口の伸縮作用が確実に行われるようにするこ
とを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、まず、図19に示した技術を採用し
て、上記推進力伝達材により、上記伸縮代Lを確保する
こととしたのである。推進力伝達材は、その組成を考慮
することにより、収縮・圧壊の度合を正確に設定するこ
とができ、爪の食い込みに比べれば、地盤変動時の挿し
口伸縮作用の信頼度は高いからである。
【0014】つぎに、この発明は、上記推進力伝達材を
支持するフランジをその周方向で複数に分割し、その分
割面で締結して環状とし、かつ、その締結力により、フ
ランジを挿し口外周面に圧接して、その圧接力により、
フランジが推進力に抗して動かないようにしたのであ
る。フランジを分割すれば、現場でのその取付けが容易
であり、締結は、推進力に抗する圧接力以上であれば、
その圧接力は挿し口が破損されないかぎりにおいて限度
がない。このため、その締結力は、推進時にフランジが
動かない所要値以上であればよいこととなり(上限がな
く)、上限を考慮することなく、その所要値以上の締付
けを行えばよいため作業性がよい。図19に示す技術
は、挿し口1の抜け出しは、突起3がロックリング4に
当接するまで行われ、挿し口1の挿し込みは、推進力伝
達材が収縮又は圧壊して行われるため、フランジ7の固
着度合はその挿し口の伸縮作用には影響を与えないから
である。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態としては、管
の挿し口を先行する管の受口に挿入して継合わせつつさ
や管内に管路を新設する推進工法における、前記受口に
挿し口が挿入されて、受口に対し挿し口がその軸方向に
抜けない範囲で所要長さ動き得る管継手構造において、
前記挿し口の先端は前記動き得る所要長さの中程にあ
り、前記受口の外側の挿し口外周には環状フランジが嵌
められ、このフランジと受口端の間に推進力伝達材が介
在されて、この推進力伝達材は、推進力を伝達する強さ
を有するとともに、地震などの大きな圧縮力に対しては
収縮又は圧壊して、受口に対する挿し口の挿し込みを許
容するものであり、前記フランジは、その周方向で複数
に分割されて、その分割面を締結することにより環状と
され、かつその締結により、挿し口外周面に前記推進力
では動き得ないように圧接されている構成を採用し得
る。
【0016】この構成の管継手構造でもって、推進工法
において、その受口と挿し口の継合わせを行えば、管の
推進時は、推進力伝達材によってその推進力が担保され
て支障なく、管の推進が行われる。敷設後、地震などの
大きな地盤変動が生じれば、その変動による圧縮力によ
り、推進力伝達材が収縮又は圧壊して、受口に対し挿し
口が伸縮して、その地盤変動に対応する。すなわち、耐
震機能を発揮する。
【0017】この構成において、上記フランジの内面に
スタッド又はエッジを形成し、上記締結により、そのス
タッド又はエッジが挿し口外周面に喰い込み、その喰い
込み力と上記圧接力によって上記推進力では動き得ない
ようにすることができる。スタッドなどの喰い込みは十
分な固着力を得ることができる。さらに、フランジを、
直接又は間接的に、挿し口外周面に溶接する、挿し口外
周面に接着する、又は挿し口外周面の溝に嵌め込み、そ
して、それらの接合力を前記推進力では動き得ない力の
補助力とすることができる。
【0018】因みに、締結力などによるフランジの挿し
口への固着力が強く、地震等の地盤変動時、推進力伝達
材の収縮又は圧壊後、それ以上の挿し口の縮みが阻止さ
れれば、さらなる挿し口の挿し込み(縮み)による継手
の破損を阻止し得る。
【0019】
【実施例】管継手構造に係る一実施例を図1乃至図6に
示し、この実施例は、ダクタイル鋳鉄管PのS形継手構
造であって、挿し口1の先端に突起3、受口2の内面に
ロックリング5がそれぞれ設けられ、ゴム輪6及びバッ
クアップリング6aを介在して挿し口1を受口2に挿し
込んだ後、押し輪9を割輪9aを介してゴム輪6に当て
がい、植込みボルト12を押し輪9を通して受口2にね
じ込んで締結することにより、ゴム輪6を押し込んでシ
ールしている。
【0020】受口2の外側の挿し口1外周には環状のフ
ランジ20が嵌め込まれ、このフランジ20と植込みボ
ルト12(受口2端面)の間に保護リング13を介在し
て推進力伝達材14が設けられている。この推進力伝達
材14は円環状であるが、周方向に分割されていてもよ
く、その際、間欠的でもよい。要は、推進力に抗する強
さを有すればよい。
【0021】この推進力伝達材14は、圧縮応力が1〜
30kgf/cm2 (≒0.1〜3MPa)の高強度の
樹脂発泡体で(樹脂単体の5倍以上の膨張率)、発泡倍
率を変えることにより弾性限界応力が変化するものであ
る。これらの材質の例を示すと、ポリスチレン、ポリウ
レタン等が代表的である。当然ではあるが、目的とする
推進力の伝達と収縮性とを備えた他の樹脂材またはダン
ボール等の硬質紙、発泡金属などでも構わない。また、
液体や気体を封入した樹脂容器等も有効な手段となり得
る。
【0022】推進力伝達材14についてさらに詳細に説
明すると、この推進力伝達材14は、施工中における推
進力程度の圧縮力では、弾性変形するため、推進力は伝
達するが、歪み量は残留せず、推進力が除かれれば(推
進が終了すれば)、復元する。一方、弾性限界応力以上
の圧縮力が作用した場合は、塑性領域内においては歪み
量が増大し、一定以上の圧縮力が作用した場合には、所
定の厚みを残した状態で歪みの進行は停止する。これら
の弾性限界応力、塑性領域の範囲、歪みが進行した状態
及び圧壊した状態での最終的な厚みは、推進力伝達材1
4が発泡材である場合は、その発泡倍率によって調節可
能である。発泡倍率の設定方法として、以下の条件が考
えられる。
【0023】作用する押圧力が推進力程度では、弾性限
界応力以内の応力値であるため、弾性限界応力σ1 が次
の関係となるように発泡倍率を設定する(推進力を正常
に伝達するためには、推進時には推進力伝達材14が塑
性変形しないようにする)。
【0024】σ1 >(F/A)=σmax ここに、F:推進力、A:推進力伝達部の面積、
σmax :推進力伝達材14に発生する応力である。
【0025】一方、地震等により継手部に大きな押し込
み力が作用した場合は、推進力伝達材14は塑性領域に
あるため、推進力伝達材14の歪み量は増大する。この
地震発生時に生ずる押し込み力を、耐震継手の離脱阻止
力である0.3d(tf)(d:呼び径)と同じとする
と、地震等により押し込み力が作用した場合は、押し込
み余裕量T+L1 の推進力伝達材14が圧縮されて長さ
Tとなる。この時、L 1 を管長の1%となるように設定
すれば、押し込み余裕量を確保できたことになる。図9
における(a)は大きな引き抜き力が作用した場合を、
また同(b)は大きな押し込み力が作用した場合をそれ
ぞれ表している。その引き抜き時、挿し口1の移動につ
れて推進力伝達材14も移動する場合もあり、逆に、フ
ランジ20と推進力伝達材14が滑って動かない場合が
ある。なお、この推進力伝達材14を介装していること
により、カーブ推進時で、その弾性に基づく緩衝作用に
より応力集中を防げることは言うまでもない。
【0026】保護リング13は図6に示すように周縁一
部に鍔13aが設けられて、この鍔13aをボルト12
の上面に当てがうことにより位置決めされる(芯出しさ
れる)。この保護リング13を介在することにより、ボ
ルト12からの力が集中せずに推進力伝達材14の当接
全面に伝達される。この伝達されるかぎりにおいて、リ
ング13は分割でき、また間欠的でもよい。鍔13aも
省略し得る。
【0027】フランジ20は、図3、図4に示すように
断面L字状で4等分割されてサドルバンド状となってお
り、その分割片21の両端に締結片22、中程にリブ2
3がそれぞれ設けられている。隣り合う分割片21、2
1の締結片22、22間にはローラ24が回転自在に設
けられているとともに、ボルト・ナット25が挿通され
ており、そのボルト・ナット25を締結することによ
り、フランジ20が縮径して挿し口1の外周面に圧接さ
れる。フランジ20のその圧接面には図4(a)、
(b)に示すように、スタッド26が設けられており、
その形状は、三角錐状などの角錐状、円錐状、角柱、円
柱などが考えられるが、喰い込み性から錐状が好まし
い。スタッド26の個数は特に限定しないが、多すぎる
と喰い込む力が分散してしまい効果が低い。一方、少な
すぎても固定力が低くなるため、概ね1〜100cm2
に一個の割合で配置するのが効果的である。スタッド2
6の長さは特に限定しない。スタッド26に代えて、図
5に示すようにフランジ20の内面の円周方向にエッジ
27を配置してもよい。エッジ27の長さはフランジ2
0内周長以下で、連続していても数箇所に分断されてい
てもよく、内面に少なくとも一列以上配置する。また、
エッジ27の配列は管軸に直行する方向に拘る必要はな
く、同図(d)に示すようにエッジ27が交差していて
も構わない。スタッド26とエッジ27は併用し得る。
【0028】この実施例の構成は以上のとおりであり、
図18に示した推進工法において、受口2に挿し口1を
挿入して管P、Pを接合する場合には、まず、図7
(a)に示すように、継手接合時、挿し口1の挿入量を
短めにし、胴付寸法Lを長めにしておく。また、保護リ
ング13等を挿し口1にあずけておく。この状態で、通
常通りの手順で継手接合をおこなう(同図(b))。
【0029】つぎに、保護リング13をボルト12頭部
に当たる位置にずらし、2つ割の推進力伝達材14をリ
ング状にして取付け、さらにフランジ20を嵌めて締結
する(同図(c)から(d))。この状態で、ジャッキ
で推進力を加えると、規定胴付寸法L1 の位置まで挿し
口1が挿入され(同図(d))、この状態(図8)で推
進される。この推進は、仮にローリングを生じてもいず
れかのローラ24で管Pを支持でき、推進力が過大にな
ることを防止できるため、ローリングの懸念がある長距
離推進には有効である。管Pの所要長さの敷設が終了す
れば、さや管P’と新管Pの間にモルタルaが打設され
る(図9参照)。
【0030】上記実施例はS形継手の場合であったが、
この発明は、図10、図11に示すように、SII形継手
の場合でも採用でき、その際、保護リング13は、図1
1に示すように受口2の端面に当接する断面コ字状とし
得る。このとき、同図に示すように、環状のリング13
aとそのリング13aから受口1a端面に延びて周方向
等間隔にあるコ字状片13bとから構成したり、その両
者13aと13bを一体ものとしてもよい。このコ字状
保護リング13は上述のS形継手でも採用し得る。ま
た、図12に示すように、NS形継手でも、図13に示
すように、PII形継手などの各種の離脱防止機能付伸縮
継手に採用し得る。
【0031】フランジ20の分割数は、図14に示すよ
うな3等分割などと、等分割を任意に選択することがで
きる。また、フランジ20は、溶接、接着剤の介在など
によって挿し口1に固着することができ、これらは、推
進力に対する十分な抗力を得る上で有利となる。また、
図15に示すように、フランジ20の後側全周にリブ2
8を溶接したり、図16に示すようにリブ28を間欠的
に溶接したり、図17に示すように締り勝っての一つ割
リング29を挿し口1の溝30に嵌めて、挿し口1の挿
し込み時のフランジ20の移動を確実に阻止するように
もし得る。このように、フランジ20を直接又は間接的
に接着・溶接又は溝に嵌めることもできる。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上のように、推進力伝達
材で挿し口の伸縮代を維持するようにするとともに、そ
の推進力伝達材を分割フランジの圧接力で支持するよう
にしたので、現場施工が容易で、かつ、地震等による地
盤変動時の挿し口の伸縮が確実に行われるものとし得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】管継手構造の一実施例の要部正面図
【図2】同実施例の要部断面図
【図3】同実施例の切断左側面図
【図4】同実施例のフランジの分割片を示し、(a)は
左側面、(b)は正面図、(c)は右側面図
【図5】(a)〜(d)はフランジ分割片の内面の各態
様図
【図6】同実施例の保護リングを示し、(a)は正面
図、(b)は右側面図
【図7】同実施例による推進工法の一例作用図
【図8】同推進工法の作用図であり、(a)は切断正面
図、(b)は切断左側面図
【図9】一実施例の伸縮作用図
【図10】管継手構造の他の実施例の要部断面図
【図11】管継手構造の他の実施例の要部断面図
【図12】同他の実施例の要部断面図
【図13】同他の実施例の要部断面図
【図14】同他の実施例の切断側面図
【図15】同他の実施例の要部正面図
【図16】同他の実施例の要部正面図
【図17】同他の実施例の要部正面図
【図18】さや管推進工法の説明図
【図19】従来の管継手構造の要部断面図
【図20】同管継手構造の要部断面図
【符号の説明】
1 挿し口 2 受口 3 挿し口突起 5 ロックリング 6 シール用ゴム輪 7、20 推進力伝達材支持フランジ 8、14 推進力伝達材 9 押し輪 13 保護リング 24 転動ローラ 25 フランジ締結ボルト・ナット 26 スタッド 27 エッジ 30 溝 P 新管 P’ さや管(既設管)
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月17日(2002.1.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】つぎに、この発明は、上記推進力伝達材を
支持するフランジをその周方向で複数に分割し、その分
割面で締結して環状とし、かつ、その締結力により、フ
ランジを挿し口外周面に圧接して、その圧接力により、
フランジが推進力に抗して動かないようにしたのであ
る。フランジを分割すれば、現場でのその取付けが容易
であり、締結は、推進力に抗する圧接力以上であれば、
その圧接力は挿し口が破損されないかぎりにおいて限度
がない。このため、その締結力は、推進時にフランジが
動かない所要値以上であればよいこととなり(上限がな
く)、上限を考慮することなく、その所要値以上の締付
けを行えばよいため作業性がよい。図19に示す技術
は、挿し口1の抜け出しは、突起3がロックリング4に
当接するまで行われ、挿し口1の挿し込みは、推進力伝
達材が収縮又は圧壊して行われるため、フランジ7の固
着度合はその挿し口の伸縮作用には影響を与えない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 23/024 23/028 (72)発明者 吉田 義徳 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会 社栗本鐵工所内 (72)発明者 冨田 直岐 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会 社栗本鐵工所内 Fターム(参考) 2D054 AA06 AC18 AD28 3H015 CA01 CA03 3H016 AB01 AD13 3H104 JA08 JB02 JC08 JC09 JD01 JD06 KA04 KB03 KB11 KC04 KC06 KC07 LF02 LG03 LG22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管Pの挿し口1を先行する管Pの受口2
    に挿入して継合わせつつさや管P’内に管路を新設する
    推進工法における、前記受口2に挿し口1が挿入され
    て、受口2に対し挿し口1がその軸方向に抜けない範囲
    で所要長さ動き得る管継手構造であって、 上記挿し口1の先端は上記動き得る所要長さの中程にあ
    り、上記受口2の外側の挿し口1外周には環状フランジ
    20が嵌められ、このフランジ20と受口2端間に推進
    力伝達材14が介在されて、この推進力伝達材14は、
    推進力を伝達する強さを有するとともに、地震などの大
    きな圧縮力に対しては収縮又は圧壊して、受口2に対す
    る挿し口1の挿し込みを許容するものであり、 上記フランジ20は、その周方向で複数に分割されて、
    その分割面を締結することにより環状とされ、かつその
    締結により、挿し口1外周面に上記推進力では動き得な
    いように圧接されていることを特徴とする管継手構造。
  2. 【請求項2】 上記フランジ20の内面にスタッド26
    又はエッジ27が形成されて、上記締結により、そのス
    タッド26又はエッジ27が挿し口1外周面に喰い込
    み、その喰い込み力と上記圧接力によって上記推進力で
    は動き得ないようになっていることを特徴とする請求項
    1に記載の管継手構造。
  3. 【請求項3】 上記フランジ20を、直接又は間接的
    に、上記挿し口1外周面に溶接する、挿し口1外周面に
    接着する、又は挿し口1外周面の溝30に嵌め込み、そ
    れらの接合力を上記推進力では動き得ない力の補助力と
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の管継手構
    造。
  4. 【請求項4】 管Pの挿し口1を先行する管Pの受口2
    に挿入して継合わせつつさや管P’内に管路を新設する
    推進工法であって、 上記管Pの挿し口1を受口2に挿入した継合わせを、請
    求項1乃至3のいずれかに記載の管継手構造としたこと
    を特徴とするさや管推進工法。
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