JP2002276253A - 引戸装置及びその施工方法 - Google Patents
引戸装置及びその施工方法Info
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Abstract
り付けるための作業を容易に行え、作業効率の向上を図
ることができる引戸装置を提供すること。 【解決手段】 引戸本体を収納する戸袋7は、下地部材
50と内側外面形成部材55と外側外面形成部材56で
形成され、内側外面形成部材55を取り付けるための下
地部材50は、戸袋7の外側への屈曲部51Aを有する
屈曲部付き部材であり、上側の屈曲部51Aの上面Aは
上側の外面形成部材55を載せる載せ部となっており、
この載せ部Aで外面形成部材55を受けさせた後、下地
部材50の上側のフランジ部52に予め設けられている
両面粘着テープ57に外面形成部材55を押し付けて固
定する。
Description
る戸袋を有する引戸装置に係り、例えば、引戸本体が上
方に配置されたガイド部材に吊り下げられて移動する上
吊り式の引戸装置等に利用できるものである。
の間等を仕切るために上吊り式の引戸装置が用いられ、
この上吊り式の引戸装置では、外枠組みの一部を形成し
ている上方の無目の内部にガイドレール等のガイド部材
が配置され、このガイド部材から引戸本体が吊り下げら
れている。引戸本体がガイド部材に案内されて移動する
ことにより、出入口等の開口部が開閉され、開口部を開
いた引戸本体は戸袋の内部に収納される。
取り付けられた外面形成部材で形成されており、壁の内
部に設けられるタイプの戸袋では、外面形成部材は壁の
外面と同じ石膏ボード製となっており、外面形成部材は
下地部材にステープル等の止着具で固定されている。
部材を下地部材にステープル等の止着具で取り付けると
きは、作業者が外面形成部材を保持していなければなら
なかった。このため、外面形成部材の取付作業を行うた
めに複数の作業者が必要になるなど、作業に手間と時間
がかかり、作業効率を向上させることが困難であった。
部材を下地部材に取り付けるための作業を容易に行え、
作業効率の向上を図ることができるようになる引戸装置
を提供するところにある。
は、引戸本体を収納する戸袋が下地部材に外面形成部材
を取り付けることにより形成されている引戸装置におい
て、前記下地部材に前記外面形成部材を受けるための受
け部が設けられていることを特徴とするものである。
材を受けるための受け部が設けられているため、外面形
成部材を下地部材に取り付ける作業を行うときは、先ず
外面形成部材をこの受け部で受けさせ、この後、外面形
成部材を下地部材に取り付ける作業を行う。
は、引戸本体を収納する戸袋を下地部材に外面形成部材
を取り付けることにより形成する引戸装置の施工方法に
おいて、前記外面形成部材を前記下地部材に設けられて
いる受け部に受けさせ、この後、前記外面形成部材を前
記下地部材に取り付けることを特徴とするものである。
の受け部に一旦受けさせてから、下地部材に外面形成部
材を取り付ける作業を行えるため、外面形成部材を保持
しながら下地部材へ外面形成部材を取り付ける作業を行
う必要がなくなる。このため、作業を容易に行え、作業
効率が向上し、例えば、一人の作業者でも作業を実施す
ることが可能になる。
を受けさせることができるものであれば任意な形態で受
けさせるものでよく、例えば、外面形成部材を載せるた
めの載せ部でもよく、外面形成部材を係止しておく係止
部でもよく、外面形成部材を係合しておく係合部でもよ
く、外面形成部材を掛け止めしておく掛け止め部でもよ
く、その形状及び構造も任意である。
載せるための載せ部とする場合の一例は、下地部材に戸
袋の外側と内側のうちの少なくとも一方へ屈曲しかつ横
方向に延びる屈曲部を形成し、この屈曲部の上面を外面
形成部材を載せるための載せ部とすることである。
となるため、それだけ下地部材の強度が大きくなり、戸
袋の骨組みを形成していて外面形成部材が取り付けられ
る下地部材に必要とされる強度を与えることができる。
ば、下地部材の大きさに応じて、1個だけでもよく、上
下方向や横方向に分離した複数個でもよい。下地部材に
上下方向や横方向に分離した複数個の屈曲部を設ける場
合には、それぞれの屈曲部の上面に外面形成部材を載せ
てもよく、所定の屈曲部の上面だけに外面形成部材を載
せ、他の屈曲部の上面には外面形成部材を載せないよう
にしてもよい。
るための下地部材の形状的手段は任意であり、その一例
は、上面が外面形成部材を載せる載せ部となっている屈
曲部の上部を上方へ延びるフランジ部とし、このフラン
ジ部に外面形成部材を固定することである。
を載せるための部分と外面形成部材を固定するための部
分とを下地部材の形状設定で有効に設けることができる
ようになる。
面形成部材を固定するための固定手段は、両面粘着テー
プでもよく、ステープルやビス、リベット、ボルト等の
止着具でもよく、接着、溶接、嵌合、係合、係止、引っ
掛け、マグネット吸着、真空吸着等によるものでもよ
い。
下方向等を長さ方向とする細長状部材でもよく、あるい
は、戸袋の外面全体又は外面略全体と対応した大きさを
有する大面積部材でもよい。下地部材が横方向を長さ方
向とする細長状部材である場合には、その下地部材には
無目、幅木等が含まれ、また、下地部材が上下方向を長
さ方向とする細長状部材である場合には、その下地部材
には竪額縁、縦枠等が含まれる。
部材とした場合には、第1下地部材であるこの下地部材
の上方に間隔を開けて第2下地部材を配置し、この第2
下地部材の下部を下方へ延びるフランジ部とし、このフ
ランジ部に、第1下地部材と第2下地部材との間に配置
された外面形成部材を固定するようにしてもよい。
ジ部に外面形成部材を固定するための固定手段は、両面
粘着テープでもよく、ステープルやビス、リベット、ボ
ルト等の止着具でもよく、接着、溶接、嵌合、係合、係
止、引っ掛け、マグネット吸着、真空吸着等によるもの
でもよい。
のうちの少なくとも一方へ屈曲しかつ横方向に延びる屈
曲部を有する屈曲部付き部材としてもよく、屈曲部を有
しない平面状部材でもよい。
くとも一方を屈曲部付き部材とする場合には、その下地
部材は、アングル材、チャンネル材(リップ付きとリッ
プ無しの両方を含む)、I型材、H型材、T型材のいず
れで形成してもよく、また、板金の折り曲げ加工等によ
り、長さ方向と直角をなす幅方向の途中部に戸袋の内側
と外側のうちの少なくとも一方へ屈曲突出した屈曲突出
部を有しているものとしてもよい。
形成部材を固定するためのフランジ部を設ける場合に
は、これらのフランジ部に外面形成部材を固定するため
の固定手段を予め設けておいてもよい。
地部材に固定する作業を迅速に行える。
例は両面粘着テープであり、この他に、固定手段は、外
面形成部材を押し付けると外面形成部材に突き刺さる針
状部材でもよく、外面形成部材を係止するフック部材等
でもよい。
に設けてもよく、また、下地部材と外面形成部材の両方
に設けてもよい。
形成部材は、戸袋の内外方向において1枚だけでもよ
く、複数枚でもよい。
数枚とする場合には、これまで説明した外面形成部材を
内側外面形成部材とし、この内側外面形成部材の外側に
外側外面形成部材を配置し、この外側外面形成部材を、
内側外面形成部材と下地部材の両方を覆う大きさを有す
るものとしてもよい。
戸袋の外面の全部を覆うことができず、部分的に下地部
材が露出する構造になっても、この下地部材を外側下地
部材で覆うことができ、戸袋を所定の外観に仕上ること
ができる。
の内部に設けられるタイプのものでもよく、壁等とは別
になっていて外部に表われた露出タイプのものでもよ
い。
の面を覆う袋状のものでもよく、引戸本体の一方の面だ
けを覆う片側式のものでもよい。
戸装置に適用でき、その一例は、引戸本体が上部に配置
されたガイド部材から吊り下げられ、このガイド部材が
戸袋の内部まで延びている上吊り式引戸装置である。ま
た、他の例は、引戸本体が下部に施設されたガイドレー
ルに案内されて移動する引戸装置である。
イドレールでもよく、スライディングレールでもよい。
引戸本体の移動は人手操作によって行われてもよく、駆
動装置によって行われてもよい。また、この駆動装置
は、引戸本体の閉じ移動と開き移動の両方を自動的に行
うものでもよく、これらのいずれか一方を自動的に行
い、他方を人手操作で行うものでもよい。
く、例えば、蓄圧されたばね力によって引戸本体を引っ
張り移動させる渦巻きばね式のものでもよく、シリンダ
で引戸本体を移動させるシリンダ式のものでもよく、モ
ータで回転するピニオンで引戸本体を移動させるモータ
式のものでもよく、電磁石の吸引力、反発力で引戸本体
を移動させるリニアモータ式のもの等でもよい。
側に取り付けてもよく、移動する引戸本体等の移動体側
に取り付けてもよい。
体の自重で自動的になされるように、上記ガイド部材が
引戸本体の閉じ側又は開き側に下り傾斜で固定的に配置
され、又は閉じ側と開き側に傾斜方向が可変に配置され
た引戸装置にも適用できる。この場合におけるガイド部
材は、引戸本体の移動方向へ連続した1本のものでもよ
く、途中で分割されて複数本となったものでもよい。
引戸本体が1個のものでもよく、複数個のものでもよ
い。引戸装置が複数個の引戸本体を備えている場合にお
いて、これらの引戸本体は引き分け式となっていてもよ
く、引き違い式になっていてもよく、これら両方のもの
が組み合わせられたものでもよく、さらには、引戸本体
が戸袋を間に挟んでその両側に配置された引戸装置にも
本発明を適用できる。
戸装置に本発明を適用するとき、その戸袋は1個の引戸
本体を収納するためのものでもよく、複数個の引戸本体
を収納するためのものでもよい。
基づいて説明する。初めに、本実施形態に係る引戸装置
の全体を説明する。
を示す正面図である。この引戸装置は、建物内の廊下と
部屋との間を開閉自在に仕切るための室内用仕切り手段
として設置され、引戸本体1は把持部1Aを把持するこ
とにより左右動させることができ、左右動すると引戸本
体1は、無目2と引戸本体戸先側の縦枠3と壁4と床5
とに囲まれて形成されている出入口用の開口部6を開閉
し、この開口部6を開いたときの引戸本体1の大部分は
壁4の内部に形成されている戸袋7に収納される。すな
わち、本実施形態に係る引戸装置は、開口部6を開いた
ときの引戸本体1が壁4の内部に収納される壁収納式の
引戸装置になっている。
は、無目2と、引戸本体戸先側の縦枠3と、引戸本体戸
尻側の縦枠8とで形成され、この引戸本体戸尻側の縦枠
8により戸袋7の終端部が形成されている。
2Aに止めねじ等の止め具で取り付け、取り外し自在に
なっていて、無目本体2Aに対して開閉自在になってい
る点検用カバー2Bとからなる。無目本体2Aは、図1
のS5―S5線断面図である図5に示されているよう
に、戸袋7まで延びる長さを有し、点検用カバー2B
は、無目本体2Aの全長のうち、開口部6の上部に相当
する位置だけに設けられている。
るために無目本体2A及び壁4の内部に配置された移動
機構が示されている。図2は、この移動機構によって引
戸本体1が閉じ限位置に達しているときを示し、図3
は、引戸本体1が開き限位置に達しているときを示す。
は引戸本体1の移動を案内するためのガイド部材である
ガイドレール10が組み込まれ、上記移動機構を形成す
る部材であって、無目本体2Aの略全長に亘る長さを有
するこのガイドレール10は、図1のS4―S4線断面
図である図4に示すとおり、無目本体2Aの内部に設け
られている取付部材11に取り付けられ、戸袋7の内部
まで延びている。同一断面形状が長さ方向に連続してい
るこのガイドレール10は、取付部材11に取り付けら
れた基部10Aと、この基部10Aの下端から引戸本体
1の厚さ方向に水平に延びるアーム部10Bと、このア
ーム部10Bの先端から垂直に立ち上がった係合部10
Cとを有する。
ラブラケット13,14に回転自在に取り付けられた2
個のローラ15,16が引戸本体1の移動方向に配設さ
れ、ローラブラケット13,14を介して引戸本体1の
上部に配置されているこれらのローラ15,16は、図
4に示すように、引戸本体1の上方に不動部材となって
水平に架設されているガイドレール10の係合部10C
に係合している。このため、引戸本体1は、ローラ1
5,16が係合部10C上を転動することによりガイド
レール10に沿って移動するとともに、引戸本体1は、
ガイドレール10の係合部10Cにローラ15,16及
びローラブラケット13,14を介して吊り下げられた
上吊り式となっている。
口部6の床5には、垂直軸を中心に回転自在となったガ
イドローラ17が配置され、このガイドローラ17は、
図4に示すとおり、引戸本体1の下端に下向きに開口し
て配置されているチャンネル部材1Bの内部に挿入され
ており、ガイドレール10に沿った引戸本体1の移動
は、引戸本体1の下端がこのガイドローラ17で案内さ
れながらなされる。
10の引戸本体開き側の端部には、引戸本体1を開き限
位置に停止させるためのストップ装置20が取り付けら
れ、このストップ装置20は、引戸本体閉じ側に向けて
本体21に突設されたゴム等の弾性材料からなるストッ
プ部材22と、本体21に取り付けられた小径ローラに
よる被係止部材23とを有する。一方、引戸本体1に設
けられている2個のローラブラケット13,14のう
ち、引戸本体開き側のローラブラケット14の後端には
板状の受け部材24が結合され、この受け部材24には
板ばねの折り曲げで形成されている係止部材25が取り
付けられている。
動させ、この移動が開き限位置に達すると、図3に示さ
れているように、被係止部材23には、一旦上向きに湾
曲変形してもとの形状に弾性復帰する係止部材25が係
止するとともに、受け部材24はストップ部材22に当
接し、これにより引戸本体1は開き限位置に停止する。
閉じ側への操作力を作用させた場合には、被係止部材2
3から上向きに弾性変形する係止部材25が離脱するた
め、引戸本体1はガイドレール10とガイドローラ17
に案内されて閉じ側へ移動する。
に、引戸本体1に設けられている2個のローラブラケッ
ト13,14のうち、引戸本体閉じ側のローラブラケッ
ト13には、引戸本体1を閉じ移動させるための駆動装
置30のケーシング30Aがブラケット31で取り付け
られている。駆動装置30はケーシング30A内に回転
自在に収納されたリール33を有し、このリール33の
内部には渦巻きばねが配置され、この渦巻きばねの一端
はリール33に結合されているとともに、他端はケーシ
ング30Aに結合されている。
されているナイロン紐又はワイヤー等からなる紐状部材
34が巻かれているとともに、この紐状部材34の一端
が結合されている。この紐状部材34はケーシング30
Aから導出され、紐状部材34の他端は、不動部材であ
って前述した外枠組み体を形成している縦枠3に設けら
れたフック部材35に係止されている。
引戸本体1を把持部1Aで図3に示すように開き側へ移
動させたときには、紐状部材34がリール33を回転さ
せながら駆動装置30のケーシング30Aから繰り出さ
れ、このとき、リール33の内部の上記渦巻きばねがリ
ール33の回転で蓄圧されるようになっている。このた
め、この後に把持部1Aから手を離すと(引戸本体1が
図3のように閉じ限位置に達しているときには、前述の
ように、把持部1Aに操作力を作用させて被係止部材2
3から係止部材25を離脱させると)、渦巻きばねの蓄
圧力によってリール33には、引戸本体1の開き移動時
とは逆方向へ引戸本体1を移動させようとする回転力が
生じているため、この回転力で緊張している紐状部材3
4の引張力によって引戸本体1は閉じ側へ引っ張られ、
リール33が回転して紐状部材34を巻き取ることによ
り、引戸本体1は閉じ限位置まで自動的に移動する。
1を閉じ側へ自動的に移動させるための駆動装置30は
渦巻きばね式であるとともに、紐状部材34の引張力に
よる引張式駆動装置となっている。
10には、閉じ側への引戸本体1の移動速度を低速化さ
せて制動させ、引戸本体1を閉じ限位置に減速させて到
達させるための制動装置40が取り付けられている。こ
の制動装置40は、シリンダ本体41と、シリンダ本体
41にガイドレール10の長さ方向に伸縮自在に挿入さ
れたピストンロッド42とを有するシリンダ装置で構成
され、シリンダ本体41は、不動部材となっているガイ
ドレール10に取り付けられている。
2個設けられているローラブラケット13,14のう
ち、引戸本体開き側のローラブラケット14には、ピス
トンロッド42の先端部が挿抜自在となったキャッチ部
材44が取り付けられ、ピストンロッド42の先端部
と、この先端部が挿入されるキャッチ部材44の内部と
のうち、一方には磁石が設けられ、他方にはこの磁石に
吸着する磁性材料が設けられている。このため、ピスト
ンロッド42とキャッチ部材44とは、磁力で接続分離
自在となっている。
に達しているときには、シリンダ本体41に対して収縮
しているピストンロッド42の先端部がキャッチ部材4
4の内部に挿入された状態になっており、引戸本体1を
開き側へ移動させると、ピストンロッド42の先端部と
キャッチ部材44とが上記磁力で接続されているため、
ピストンロッド42はシリンダ本体41に対して伸び作
動する。このピストンロッド42が伸び作動限に達して
もさらに引戸本体1が開き側に移動すると、図3に示す
ように、ピストンロッド42とキャッチ部材44とが分
離し、ピストンロッド42はその位置で停止する。ま
た、引戸本体1が前記引張式駆動装置30の駆動力で閉
じ側へ移動し始め、そして引戸本体1が所定位置に達す
ると、キャッチ部材44はピストンロッド42に当接し
てこれらのキャッチ部材44とピストンロッド42とが
上記磁力で再度接続され、引戸本体1がさらに閉じ側へ
移動することにより、ピストンロッド42はシリンダ本
体41に対して収縮作動する。
の先端部が挿入されるキャッチ部材44の内部とに互い
に磁性が逆となった磁石を設けることにより、ピストン
ロッド42とキャッチ部材44とを上記と同様に接続分
離自在としてよい。
2が伸び作動したときに多量のエアをシリンダ本体41
の内部に吸引し、ピストンロッド42が収縮作動したと
きにはこのエアを絞りながら排出するバルブが設けられ
ている。このため、ピストンロッド42が伸び作動する
引戸本体1の開き移動時には、引戸本体1を軽く移動さ
せることができ、また、ピストンロッド42が収縮作動
する引戸本体1の閉じ移動時には、引戸本体1がシリン
ダ本体41の内部のエア圧力によって制動されながら移
動し、減速された速度で閉じ限位置に達するようになっ
ている。
方向(戸袋7の幅方向であって、引戸本体1の移動方
向)に細長い下地部材50が配置され、細長状部材とな
っているこの下地部材50は、上下方向に間隔を開けて
複数設けられている。これらの下地部材50は、戸袋7
の幅方向両端部まで達する同じ長さを有しているが、本
実施形態に係る戸袋7には、図5に示されているよう
に、上下寸法が異なる4種類の下地部材50A,50
B,50C,50Dが用いられている。
下段の下地部材50は上下寸法が最も大きい下地部材5
0Aであり、最下段から2段目と3段目の下地部材50
は上下寸法が最も小さい下地部材50Dである。下地部
材50A同士、最下段から2段目の下地部材50D同
士、最下段から3段目の下地部材50D同士は、それぞ
れ同じ高さ位置に配置されている。図5における右側の
最上段の下地部材50、言い替えると、図1で示された
側の最上段の下地部材50は、上下寸法が3番目に大き
い下地部材50Cであり、図5における左側の最上段の
下地部材50は、上下寸法が2番目に大きい下地部材5
0Bである。
で形成されており、下地部材50の全体斜視図である図
9で示すとおり、長さ方向と直角をなす幅方向の途中
部、すなわち、上下方向の途中部には、下地部材50の
厚さ方向に屈曲突出しかつ下地部材50の長さ方向へ連
続して延びている屈曲突出部51が形成されており、こ
の突出方向は戸袋7の外側である。このように、それぞ
れの下地部材50は戸袋7の外側へ屈曲した部分を有す
る屈曲部付き部材となっており、これらの下地部材50
は、上下の幅狭のフランジ部52から屈曲突出部51の
屈曲部51Aが直角又は略直角に折り曲げられたものと
なっている。
すように、戸袋7の引戸本体閉じ側端部には見切り材と
しての竪額縁9が設けられ、この竪額縁9には戸袋7の
内側において引戸本体開き側へ延びる延出部9Aが設け
られている。また、竪額縁9には補助部材53が取り付
けられ、アングル材からなるこの補助部材53には、戸
袋7の内外方向への間隔を開けて延出部9Aと平行に引
戸本体開き側へ延びる延出部53Aが設けられている。
これらの延出部9Aと53Aとの間にそれぞれの下地部
材50の一方の端部が挿入され、これらの端部はドリル
ねじ等の止着具54で補助部材53に止められており、
また、それぞれの下地部材50の他方の端部は前述した
戸尻側の縦枠8にドリルねじ等の止着具54で止められ
ている。
いる壁4の外面は内外2枚の外面形成部材55,56で
形成され、石膏ボード製であるこれらの外面形成部材5
5,56のうち、内側の外面形成部材55は、上下に間
隔を開けて平行に配設されている下地部材50同士の間
に複数組み込まれている。これらの外面形成部材55の
厚さは下地部材50の図9で示した屈曲部51Aの幅寸
法Wと対応しており、下地部材50同士の間に配置され
ているそれぞれの外面形成部材55は、上下端部が下地
部材50のフランジ部52に押し当てられている。図9
に示すとおり、これらのフランジ部52には両面粘着テ
ープ57が予め取り付けられているため、外面形成部材
55はこれらの両面粘着テープ57で下地部材50に固
定されている。
下地部材50Aにおける両方のフランジ部52に、この
下地部材50Aの上下に配置されている外面形成部材5
5が両面粘着テープ57で固定されており、この下地部
材50A以外の下地部材50についても、これと同様に
外面形成部材55がフランジ部52に両面粘着テープ5
7で固定されている。
開口部6側の端部は、図8で示した竪額縁9の延出部9
Aと補助部材53の延出部53Aとの間に挿入されてい
る。
図であり、戸袋7の下部には内外二重の幅木58,59
が配置され、内側の幅木58の両端立上部58Aと外側
の幅木59の両端立上部59Aとの間に最下段の外面形
成部材55の下端部が挿入されている。
材55の外側に大面積を有する外側外面形成部材56が
配置され、この外面形成部材56は、下地部材50の屈
曲突出部51、補助部材53の延出部53A、外側の幅
木59の両端立上部59Aにステープル等の止着具で結
合されている。このように外面形成部材56が止着具で
結合されたとき、前記Wと内側の外面形成部材55の厚
さとの関係から、内側の外面形成部材55と外側の外面
形成部材56は密着又は略密着している。また、この外
面形成部材56は、戸袋7から外れた位置の壁の外面と
連続するものであり、外面形成部材56にビニルクロス
等の化粧部材が被せられることにより、戸袋7の部分を
含めた壁4が仕上られている。
袋7の現場施工作業は、次ぎのように行われる。
枠3,8、補助部材53を備えた竪額縁9のそれぞれの
組み付けを行い、さらに、床5への幅木58,59の取
り付けを行う。この後、内側の外面形成部材55のう
ち、最下段の外面形成部材55を、その開口部6側の端
部を竪額縁9の延出部9Aと補助部材53の延出部53
Aとの間に挿入しながら、内外の幅木58,59におけ
る立上部58Aと59Aとの間に落とし込み挿入する。
地部材50Aを、その開口部6側の端部を竪額縁9の延
出部9Aと補助部材53の延出部53Aとの間に挿入し
ながら、竪額縁9と縦枠8との間に架け渡して所定の高
さ位置とした後、図8で示した止着具54で補助部材5
3、縦枠8に結合する。このときには、この下地部材5
0Aの上下のフランジ部52に、引戸装置を生産した工
場等で予め両面粘着テープ57がその裏面の粘着剤で取
り付けられているとともに、引戸装置の施工現場への搬
入後であって外面形成部材55の取り付け時には両面粘
着テープ57の表面からは剥離紙が剥がされているた
め、最下段の外面形成部材55の上部を下地部材50A
の下方へ延びているフランジ部52に押し付けることに
より、この外面形成部材55は下地部材50Aに両面粘
着テープ57で固定される。
55を持ち上げることにより、この外面形成部材55の
開口部6側の端部を竪額縁9の延出部9Aと補助部材5
3の延出部53Aとの間に挿入しながら、外面形成部材
55を図7で示されている下地部材50Aにおける上側
の屈曲部51Aの上面Aに載せる。この後、この外面形
成部材55の下部を下地部材50Aの上方へ延びている
フランジ部52に押し付け、これにより、このフランジ
部52に取り付けられている両面粘着テープ57で外面
形成部材55の下部を下地部材50Aに固定する。
材55は、下地部材50Aの上側の屈曲部51Aの上面
Aに一旦載せられてから、この下地部材50Aに固定さ
れることになり、作業者は、外面形成部材55を保持し
ながらこの外面形成部材55を下地部材50Aに固定す
る作業を行う必要がない。
Dを、その開口部6側の端部を竪額縁9の延出部9Aと
補助部材53の延出部53Aとの間に挿入しながら、竪
額縁9と縦枠8との間に架け渡して所定の高さ位置とし
た後、図8で示した止着具54で補助部材53、縦枠8
に結合する。このときにも、この下地部材50Dの上下
のフランジ部52に予め両面粘着テープ57がその裏面
の粘着剤で取り付けられているとともに、引戸装置の施
工現場への搬入後であって外面形成部材55の取り付け
時には両面粘着テープ57の表面からは剥離紙が剥がさ
れており、最下段から2段目の外面形成部材55の上部
を下地部材50Dの下方へ延びているフランジ部52に
押し付けることにより、この外面形成部材55を両面粘
着テープ57で下地部材50Dに固定する。
部材55は、上下の間隔を開けて配置された下地部材5
0Aと50Dとに固定されたことになる。
材50、外面形成部材55のそれぞれについて順次行
い、それぞれの下地部材50と外面形成部材55を下か
ら順番に積み上げ方式で配置、固定していく。
材55の外側に前述した大面積の外側外面形成部材66
を配置する作業を行い、さらに、この外側外面形成部材
56の表面にビニルクロス等の化粧部材が被せられるこ
とにより戸袋7が仕上られる。
形成部材55を前述の順番で配置、固定していくのでは
なく、先に全部の下地部材50をそれぞれ所定高さ位置
に取り付け、この後、それぞれの下地部材50における
上側の屈曲部51Aの上面Aにそれぞれの外面形成部材
55を載せ、そして、これらの外面形成部材55の上下
部を下地部材50の上下のフランジ部52に押し付ける
ことにより、両面粘着テープ57で外面形成部材55を
下地部材50に固定するようにしてもよい。
の内側外面形成部材55を取り付けるための部材であっ
て戸袋7の骨組み材ともなっている下地部材50は、平
坦な平面部材となっておらず、戸袋7の外側へ屈曲しか
つ横方向へ延びる屈曲部51Aを備えた屈曲部付き部材
となっているため、下地部材50に外面形成部材55を
取り付ける作業を行うときは、上下の屈曲部51Aのう
ちの上側の屈曲部51Aの上面Aに外面形成部材55を
一旦載せた後に、この外面形成部材55を下地部材50
に固定すればよく、作業者は外面形成部材55を保持し
ながら下地部材50に固定する作業を行う必要はない。
Aは外面形成部材55を載せるための載せ部となってお
り、この載せ部Aで外面形成部材55を受けた後、外面
形成部材55を下地部材50に固定する作業を行えばよ
いため、作業を容易に行え、作業効率を向上させること
ができる。
た屈曲部付き部材とすることにより、下地部材50自身
の強度を向上させることができ、戸袋7の骨組み部材と
なっているこの下地部材50によって戸袋7の強度を大
きくできる。
延びるフランジ部52となっているため、外面形成部材
55をこのフランジ部52に固定することができ、下地
部材50の形状設定により、下地部材50に、外面形成
部材55を載せるための部分と、外面形成部材55を固
定するための部分との両方を設けることができる。
を横方向を長さ方向とする細長状部材としても、下側の
下地部材50の上方に間隔を開けて上側の下地部材50
を配置し、下側の下地部材50における上側の屈曲部5
1Aの上部を上方へ延びるフランジ部52とし、上側の
下地部材50における下側の屈曲部51Aの下部を下方
へ延びるフランジ部52としているため、これらの下地
部材50の間に配置された外面形成部材55の上下部を
これらの下地部材50のフランジ部52に固定すること
ができる。
は、フランジ部52に外面形成部材55を固定するため
の固定手段である両面粘着テープ57が予め設けられて
いるため、外面形成部材55を下地部材50の載せ部A
に載せた後、外面形成部材55の押し付けによって直ち
に外面形成部材55をフランジ部52に固定することが
でき、この点でも作業効率を向上させることができる。
5の固定後も上下の下地部材50の間から露出する屈曲
突出部51が設けられていても、下地部材50及び外面
形成部材55の外側には、これらの下地部材50と外面
形成部材55を覆う大きさの外側外面形成部材56が配
置されるため、戸袋7を所定の外観を有するものとして
仕上ることができる。
成部材を下地部材に取り付けるための作業を容易に行
え、作業効率の向上を図ることができるという効果を得
られる。
す正面図である。
であって、引戸本体が閉じ限位置に達しているときを示
す図である。
であって、引戸本体が開き限位置に達しているときを示
す図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 引戸本体を収納する戸袋が下地部材に外
面形成部材を取り付けることにより形成されている引戸
装置において、前記下地部材に前記外面形成部材を受け
るための受け部が設けられていることを特徴とする引戸
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の引戸装置において、前
記外面形成部材を受けるための前記受け部は前記外面形
成部材を載せるための載せ部であり、前記下地部材に
は、前記戸袋の外側と内側のうちの少なくとも一方へ屈
曲しかつ横方向に延びる屈曲部が形成されており、この
屈曲部の上面が前記外面形成部材を載せるための前記載
せ部になっていることを特徴とする引戸装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の引戸装置において、前
記下地部材における前記屈曲部の上部は上方へ延びるフ
ランジ部となっており、このフランジ部に前記外面形成
部材が固定されることを特徴とする引戸装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の引戸装置において、前
記下地部材は横方向を長さ方向とする細長状部材であ
り、第1下地部材であるこの下地部材の上方に間隔を開
けて第2下地部材が配置され、この第2下地部材の下部
は下方へ延びるフランジ部となっており、このフランジ
部にも、第1下地部材と第2下地部材との間に配置され
た前記外面形成部材が固定されることを特徴とする引戸
装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の引戸装置において、第
1下地部材のフランジ部及び第2下地部材のフランジ部
には前記外面形成部材を固定するための固定手段が予め
設けられていることを特徴とする引戸装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の引戸装
置において、前記外面形成部材は内側外面形成部材であ
り、この内側外面形成部材の外側に外側外面形成部材が
配置され、この外側外面形成部材は、前記内側外面形成
部材と前記下地部材の両方を覆う大きさを有しているこ
とを特徴とする引戸装置。 - 【請求項7】 引戸本体を収納する戸袋を下地部材に外
面形成部材を取り付けることにより形成する引戸装置の
施工方法において、前記外面形成部材を前記下地部材に
設けられている受け部に受けさせ、この後、前記外面形
成部材を前記下地部材に取り付けることを特徴とする引
戸装置の施工方法。
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---|---|---|---|
JP2001077493A JP4749578B2 (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 引戸装置及びその施工方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010159630A (ja) * | 2010-04-21 | 2010-07-22 | Bunka Shutter Co Ltd | 開閉体用戸袋の掃除口構造 |
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JP2000002050A (ja) * | 1998-06-12 | 2000-01-07 | Kurogane Kosakusho Ltd | 引き戸 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10331381A (ja) * | 1997-06-02 | 1998-12-15 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 下地材の接合具 |
JP3268355B2 (ja) * | 1998-04-28 | 2002-03-25 | コマニー株式会社 | 吊戸装置 |
-
2001
- 2001-03-19 JP JP2001077493A patent/JP4749578B2/ja not_active Expired - Fee Related
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